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JP2005118701A - 厨芥処理機 - Google Patents

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Atsushi Kimihira
淳 公平
Toshiaki Watanabe
利秋 渡辺
Hiroshi Omokawa
寛史 面川
Shigeru Nonaka
茂 野仲
Hiroshi Yajima
洋 矢嶋
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Hitachi Home Tech Ltd
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Abstract

【課題】 生ごみの大容量処理のニーズに対応して厨芥ごみ収納容器が大型化した場合でも、厨芥ごみ収納容器の底面まで熱風が届いて乾燥効率を良くし、製品形状をコンパクトにする。
【解決手段】 厨芥ごみを乾燥処理する厨芥ごみ収納容器4と、この厨芥ごみ収納容器4を内蔵する外側固定容器3と、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱する加熱手段14と、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみに加熱手段14を通して熱風を送る送風手段15と、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを攪拌する回転攪拌刃6と、厨芥ごみ収納容器4の上部に配設した開閉自在の本体蓋2と、この本体蓋2の下面に位置して厨芥ごみ収納容器4の上面開口部を塞ぐ内蓋11と、厨芥ごみ収納容器4内で発生した臭気を無臭化する触媒脱臭装置17とを備えた厨芥処理機において、前記厨芥ごみ収納容器4の外形の縦方向(H)と横方向(D)の比率を約1対1の関係で構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般家庭等で発生する厨芥ごみを加熱乾燥して減容処理する厨芥処理機に関するものである。
厨芥ごみを加熱乾燥して減容処理する従来の厨芥処理機として、例えば特開平9−310979号公報(特許文献1参照)に示すものがある。
これを図6により説明すると、40は本体ケース、41は厨芥収納容器で、この厨芥収納容器41内には厨芥ごみを粉砕、攪拌する手段として固定刃42と回転攪拌刃43が設けられている。
固定刃42は厨芥収納容器41の下部内壁に設けられ、回転攪拌刃43は厨芥収納容器41の底面から突き出た回転軸44に固定されている。この回転軸44は攪拌モーター45、減速装置46を介して駆動軸47と連結している。
厨芥収納容器41の上方には厨芥ごみを加熱する加熱ヒーター48と送風ファン49が設けられている。
50は送風ファン49を駆動する送風モーターであり、厨芥収納容器41および加熱ヒーター48の上部に配置されている。そして加熱ヒーター48と送風ファン49によって厨芥ごみの表面上部を加熱し、この加熱された厨芥ごみを攪拌モーター45によって駆動される回転攪拌刃43によって破砕するようにしている。
また、従来の厨芥収納容器41は、処理容量が少ないため、その外形としては、横方向より縦方向を長く設定して厨芥収納容器41底面の面積を小さくし、熱風を循環させていた。
更に、厨芥収納容器41の外周には外側固定容器51が設けられており、この外側固定容器51の上部開口部は蓋52で覆われている。この蓋52には空気を取り入れる空気取り入れ口53が設けられている。そして、外側固定容器51には厨芥収納容器41内で発生した臭気を排出する排気口54が設けられている。
この排気口54は、連結パイプ55により後述する触媒脱臭器56と、この触媒脱臭器56によって脱臭された気体を本体外に排出する排気ファン57に連通されている。
触媒脱臭器56は、臭気を分解する触媒56bとこの触媒56bを活性化する温度に加熱する脱臭ヒーター56aで構成され、厨芥収納容器41内で発生した臭気を無臭化するものである。
56cは触媒脱臭器56内の異常温度を検出し、脱臭ヒーター56aへの出力を停止させるセンサーであり、触媒脱臭器56近傍に設けられている。
58は温度センサーで、厨芥収納容器41の外側下面に当接しており、厨芥収納容器41内の厨芥ごみの温度を検知するものである。
このように構成されたものにおいて、厨芥収納容器41内に厨芥ごみが投入され、運転スイッチ(図示せず)を操作して乾燥運転が開始されると、加熱ヒーター48と送風ファン49によって厨芥ごみの表面上部が加熱される。
それと同時に、厨芥ごみは固定刃42と回転攪拌刃43によって破砕されながら臭気を含む蒸気を発生する。そして臭気は触媒脱臭器56によって脱臭され、排気ファン57によって本体40外に排出され、乾燥が行なわれる。
温度センサー58は厨芥収納容器41の底面を介して厨芥ごみの温度を検知し、この検知温度が所定の温度に達すると、加熱ヒーター48への通電を停止し、また、所定温度より低下すると加熱ヒーター48への通電を再開し、厨芥ごみを加熱乾燥して減容する。
乾燥が終了すると、図示していないが、蓋52の上面に運転・停止等の操作部として停止スイッチ(図示せず)が設けられていて、手動でこの停止スイッチを操作して運転を停止するか、タイマー機構を用いて運転を停止させるか、又は温度センサー58により厨芥収納容器41の外側下面の温度上昇を検知して自動的に運転を停止させるものである。
特開平9−310979号公報
しかしながら、昨今のごみ処理機のニーズは、ごみの大容量処理が求められており、厨芥収納容器41の大型化が必須である。
上記従来の厨芥処理機において、厨芥収納容器41を大型化する場合に、厨芥収納容器41の外形サイズが縦方向に対し横方向が短いようにした場合は、厨芥収納容器41の底面となる部分は狭い面積であるが、底面までの距離が長くなり、底面まで熱風が届きにくく乾燥効率が悪い原因となっていた。
さらに、攪拌する際に、容器下部と上部との間でごみの混ざり具合に差が生じやすく、局部的に熱風を吹き付けることから、乾燥ムラが生じる場合もあった。
また、一度乾燥した処理済ごみの上に生ごみを追加投入し積み重ねた際も、容器下部にある乾燥ごみ部分だけが攪拌され、追加投入分のごみは攪拌されず、表面のみの乾燥で中は未乾燥状態で終了する場合もあった。
一方、厨芥収納容器41の外形サイズが縦方向に対し横方向が長いようにした場合は、厨芥収納容器41の底面となる広い面積に熱風を送風する必要があり、その風量を確保することが困難となり、その結果、騒音が増えたり乾燥処理効率が悪くなるなどの問題が生じていた。具体的には、熱風が吹き込まれる部分は乾燥しやすいが、その周辺では熱風が届かず未乾燥の状態になりやすい欠点があった。
本発明の目的はこれらの課題を解決し、処理容量が大型化した場合でも乾燥効率を落とさず処理可能とするものである。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、厨芥ごみを乾燥処理する厨芥ごみ収納容器と、この厨芥ごみ収納容器を内蔵する外側固定容器と、厨芥ごみ収納容器内の厨芥ごみを加熱する加熱手段と、厨芥ごみ収納容器内の厨芥ごみに加熱手段を通して熱風を送る送風手段と、厨芥ごみ収納容器内の厨芥ごみを攪拌する回転攪拌刃と、厨芥ごみ収納容器の上部に配設した開閉自在の本体蓋と、この本体蓋の下面に位置して厨芥ごみ収納容器の上面開口部を塞ぐ内蓋と、厨芥ごみ収納容器内で発生した臭気を無臭化する触媒脱臭装置とを備えた厨芥処理機において、前記厨芥ごみ収納容器の外形の縦方向(H)と横方向(D)の比率を約1対1の関係で構成したものである。
以上説明したように、本発明によれば、厨芥ごみ収納容器の外形の縦方向(H)と横方向(D)の寸法比率を縦1対横1の関係に設定することで、ごみ処理容量に応じて熱風の厨芥ごみ収納容器内の循環状態がよくなり容器底面まで吹き付けられて、生ごみに対して熱風があたりやすくなり効率よく乾燥処理が行われる。
また送風量を増やすことがないので騒音が少なくできるとともに、製品サイズの面でもコンパクト化が可能である。
以下、本発明の実施の形態について図1から図5に従って説明する。
まず、図1から図5において、1は金属製又は樹脂からなる厨芥処理機の本体ケース、2はこの本体ケース1の上部に開閉自在に配設された本体蓋で、後部を蓋ヒンジ2aにより枢支され、前部にフック2bを設けている。また、この本体蓋2は後部側、即ち、本体蓋2の蓋ヒンジ2a側が高く、前面に向けて下向きに傾斜しており、蓋ヒンジ2aにバネやダンパー等の公知の機構を設けて急開閉しないように保持されている。
3は本体ケース1内に取り付けられた外側固定容器で、アルミや表面に防錆処理を施した鋼板により成形されている。
4は厨芥ごみ収納容器で、図5に示すように外形寸法は縦方向の寸法(H)と横方向の寸法(D)の比率を縦1対横1の関係で設定されており、外側固定容器3の内部に取り出し自在に配設されている。また、この厨芥ごみ収納容器4は表面に厨芥ごみがこびり付きにくいように剥離処理を施した鋼板や耐熱性、難燃性、さらには加水分解性に優れた分子配合を有した樹脂を混合したもので成形されている。
5は厨芥ごみ収納容器4の側面および底面より内向きに形成した凸部である。この凸部5は、別部品により設けることも可能であるが、本実施例では、厨芥ごみ収納容器4に直接成形している。
6は回転攪拌刃で、厨芥ごみ収納容器4内の下部に設置されており、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを攪拌するほかに、凸部5と連携して厨芥ごみを破砕するものである。
7は被駆動回転軸で、厨芥ごみ収納容器4の底部に設けられ、その先端が連結機構を介して回転攪拌刃6と連結しており、厨芥ごみ収納容器4の取り外しの際には容器4ごと取り外されるものである。
8は回転駆動軸で、外側固定容器3の底部に取り付けられており、被駆動回転軸7と着脱自在に連結して被駆動回転軸7に回転力を伝えるものである。9は電動モーターで、回転駆動軸8を回転させるための回転力を発生するものである。10は減速機構で、電動モーター9の回転力を減速して回転駆動軸8に伝達するもので、ギヤやベルトにより構成されている。
11は本体蓋2内の下面に固定された内蓋で、ステンレスや表面に防錆処理を施した鋼板又は耐熱性、難燃性、加水分解性に優れた樹脂製若しくは樹脂と金属の組み合わせにより構成されており、本体蓋2の傾斜形状に合わせて上面の周縁部に本体蓋2の後部側、即ち、本体蓋2の蓋ヒンジ2a側が高く、前面に向けて下向きに傾斜する周側壁11aを有している。
また、この内蓋11は、該内蓋11と本体蓋2とに夫々嵌合部を設けて取り外し自在な構造とすることもでき、さらに、本体蓋2と一体に成形することもできる。
また、この内蓋11は、厨芥ごみ収納容器4の上部開口部を覆うように設けられており、厨芥ごみ収納容器4との接触部にゴムや軟質の樹脂によるパッキン11iを設けることで、厨芥ごみ収納容器4とパッキン11iを介して密閉構造としている。
また、内蓋11は、周側壁11aの後部側に熱風吹出部11bと、それより開口面積の大きい熱風吸気部11cを周方向に沿って並べて開口するとともに、熱風吹出部11b直下の平面部に厨芥ごみ収納容器4内と連なる熱風吹出穴11eを設け、両者をカバーガイド11dで連結している。なお、熱風吹出穴11eは穴部の周縁部につばを形成した鎧穴でもよい。
また、前記平面部の略中央部付近には複数の丸穴又は格子形状の小穴よりなる熱風吸込穴11fが設けられ、その下面側は厨芥ごみ収納容器4内と連なり、上面側は熱風吸気部11cに連なっている。
また、熱風吸込穴11fと熱風吸気部11cとの間にはその通風路を遮らない範囲で突壁11gが設けられている。
さらに、内蓋11の下面で熱風吹出穴11eと熱風吸込穴11fとの間には両穴を通る熱風が交じり合わないように仕切り壁11hを設けている。
12は耐熱樹脂よりなる略逆L状の熱風循環風路ケースで、外側固定容器3の外側で本体ケース1の中に納められており、その内部を仕切り壁12aによって左右二つの熱風風路12b、12cに仕切っており、その上端略水平部に内蓋11の熱風吹出部11bと連なる熱風吹出口12d及び熱風吸気部11cと連なる熱風吸気口12eを設けている。
また、この熱風循環風路ケース12は、耐熱性、加水分解性などに優れたPPSや結晶性のPSや耐熱性PPによって二つ以上のケース部品12f、12gを組み合わせて形成されているものであり、各ケース部品12f、12gの合わせ部12hはSUS等の金属線を介して加熱溶着によるシール又はシール材さらにはパッキンにより循環風が後記触媒脱臭装置17に導かれる以外に外部に漏れないようにシールされている。
また、熱風吹出口12d及び熱風吸気口12eは熱風を整流するために複数の縦型ルーバーにより形成されており、かつ、熱風吹出口12dの開口面積を熱風吸気口12eの面積より小さくして両口を通る熱風の風速に差を持たせるようにしている。
13は熱風循環風路ケース12内の下部に設けた連絡口で、円形のベルマウス状の穴により形成されており、仕切り壁12aによって仕切られた二つの熱風風路12b、12cを連絡するとともに、後記送風手段15の循環ファン15aを駆動するファンモーター15bのシャフト15cを貫通させている。
14は電熱ヒーターよりなる加熱手段で、熱風風路12bの中に配置され、その周囲を熱風風路12bの内壁面に近接して配置された遮熱用の金属ケース14aによって囲まれている。尚、この加熱手段14は電磁誘導加熱やマイクロ波加熱であってもよい。
15は送風手段で、片面が開放状のターボファン又はラジアルファンよりなる循環ファン15aと、この循環ファン15aを駆動するファンモーター15bと、そのシャフト15cとで構成され、循環ファン15aの吸い込み側は連絡口13を介して熱風風路12cに対応し、吹き出し側は加熱手段14の配置された熱風風路12b側に対応している。
16は送風手段15近傍の熱風風路12bから分岐した熱風分岐口で、その出口に分岐パイプ16aが接続され、その途中に触媒脱臭装置17が接続され、その終端は排気吸引ファン18の吸入口19に接続されている。
前記触媒脱臭装置17の内部には、図示しないが複数の小穴よりなる触媒と触媒加熱ヒーターが設けられ、図4に示すように循環ファン15aから吹き出された循環熱風の一部を熱風吹出口12dの入り口付近から金属ケース14aとケース部品12gとの隙間及び熱風分岐口16、分岐パイプ16aを通して触媒に流入させ、排気吸引ファン18で吸引して本体ケース1の外部に排気するものである。
また、排気吸引ファン18は循環ファン15aより直径が小さく、ターボファン又はラジアルファンによって構成され、送風手段15のファンモーター15bによって駆動されるようになっており、その収納ケース20は図3に示すように熱風循環風路ケース12のケース部品12gの外側面にこれと一体に成形されている。
また、収納ケース20の側壁の中心部にはファンモーター15bのシャフト15cを貫通させるとともに、収納ケース20内の排気吸引ファン18と分岐パイプ16aを連絡する円形のベルマウス状の吸入口19及び排気の排出口18aが設けられている。
21は送風手段15と対向したケース部品12fを切欠し、そこに取り外し自在に配置したサービス点検用の蓋体である。
22は温度センサーBで、送風手段15の熱風吹出口12d内に臨ませてあり、該熱風吹出口12dから内蓋11を通して厨芥ごみ収納容器4内に流入する熱風温度を検知して加熱手段14と送風手段15の動作を制御する。
23は温度過昇防止器で、熱風吹出口12dのある熱風循環ケース12の外側面に設けられており、熱風吹出口12dの異常温度上昇を防止する。
24は温度センサーAで、送風手段15の熱風吸気口12e内に臨ませてあり、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱した後の熱風温度を検知して、電動モーター9の駆動を制御し、回転攪拌刃6の攪拌タイミングの制御と乾燥終了の判定を行なう。
次に、上記厨芥処理機の動作について説明する。
本体蓋2のフック2bを外すと、本体蓋2は蓋ヒンジ2aを支点にバネの力で開く。このとき、内蓋11も一緒に上方に持ち上げられ、厨芥ごみ収納容器4の上面開口部が外部に露出する。
そこで、厨芥ごみ収納容器4内に厨芥ごみを収納し、そののち、本体蓋2を閉める。本体蓋2は本体ケース1とフック2bにより固定される。
この状態で、操作部25に設けられている電源入りスイッチ(図示せず)を投入すると、運転状態に入り、電動モーター9が一定時間(約5秒間)駆動して厨芥ごみ収納容器4内の回転攪拌刃6が右左、右左と2回正逆回転し、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみが偏らないように平らにならし、その後、電動モーター9は停止し、回転攪拌刃6も回転を停止する。
また、前記電源入りスイッチの投入によって熱風循環風路ケース12内の加熱手段14及び触媒脱臭装置17内の触媒加熱ヒーターが加熱されるとともに、送風手段15のファンモーター15bが駆動し、循環ファン15a及び排気吸引ファン18が回転する。循環ファン15aで発生した風は熱風風路12bを矢印のように上昇して加熱手段14の周囲を通る間に熱風となり、さらに上昇して熱風吹出口12dから本体蓋2の内蓋11の周側壁11aに開口した熱風吹出部11bを通り、カバーガイド11dに誘導されて内蓋11の熱風吹出穴11eから矢印イに示すように厨芥ごみ収納容器4内に流入する。
そして、熱風吸気口12eを通る熱風の温度が約100℃になると、それを温度センサーA24が検知して再び電動モーター9を駆動させ、厨芥ごみ収納容器4内の回転攪拌刃6が左4回、右4回と正逆回転動作を繰り返し、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱乾燥しながら攪拌し、さらに、回転攪拌刃6と凸部5が連携して破砕し、減縮する。
その後、臭気を含んだ熱風は矢印ロに示すように厨芥ごみ収納容器4内を上昇して内蓋11の熱風吸込穴11fから内蓋11の上面に吸い込まれ、さらに、突壁11gを乗り越えて熱風吸気部11cに達し、熱風循環風路ケース12の熱風吸気口12eから矢印のように熱風風路12c内に流入し、連絡口13から再び循環ファン15aによって熱風風路12bに流出する。
以後、この熱風循環サイクルを繰り返し、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみを加熱、乾燥し、減縮する。このとき、加熱手段14から送風手段15によって熱風吹出口12dを通して厨芥ごみ収納容器4内に吹き出される熱風は、温度センサーB22によって145℃程度に保たれるように制御される。尚、この熱風が150℃まで上昇した時は異常と判断し、温度過昇防止器23が動作して運転を止める。
一方、送風手段15の循環ファン15aにより吹き出された熱風の一部は熱風吹出口12dの入り口付近から金属ケース14aとケース部品12gとの隙間及び熱風分岐口16、分岐パイプ16aを通して触媒脱臭装置17に流入し、ここで脱臭されて排気吸引ファン18により排出口18aを通して本体ケース1の外部に排出される。
この状態で厨芥ごみの加熱、乾燥、減容が進行していくと、厨芥ごみ収納容器4内の厨芥ごみの含水率が下がり、熱風吸気口12eを通る熱風の温度が約120℃に上昇する。これを温度センサーA24が検知して乾燥、減容が終了したと判断し、電動モーター9への通電を止めるとともに、回転攪拌刃6の回転も止める。このとき、加熱手段14への通電も停止する。送風手段15及び触媒加熱用ヒーターにはその後も一定時間通電され、順次触媒加熱用ヒーター、送風手段15が停止して運転が終了する。
上記本実施例においては、厨芥ごみ収納容器4を大型化するのに、厨芥ごみ収納容器4の外形の縦方向(H)と横方向(D)の寸法比率を縦1対横1の関係に設定しているので、厨芥ごみ収納容器4の縦方向を大きくしたものに比べて、底面までの距離が長くならず、底面まで熱風がよく届くようになり、表面のみの乾燥で中は未乾燥の状態のままということがなくなり乾燥効率が向上する。
また、攪拌する際に厨芥ごみ収納容器4の下部と上部との間でごみの混ざり具合に差が生じることがなくなり、乾燥ムラが生じることもなくなる。
また、一度乾燥した処理済ごみの上に生ごみを追加投入し積み重ねた際も、厨芥ごみ収納容器4の下部にある乾燥ごみだけが攪拌され、追加投入分のごみは攪拌されずその内部が未乾燥の状態になるということがなくなる。
一方、厨芥ごみ収納容器4の外形サイズを縦方向に対して横方向を長くした場合に比べて、厨芥ごみ収納容器4の底面となる広い面積に熱風を送風する必要がなくなり、その風量を増やす必要がないので、騒音が増えることもなく送風手段15を大きくする必要もない。
以上のように本発明では、厨芥ごみ収納容器4の外形の縦方向(H)と横方向(D)の寸法比率を縦1対横1の関係に設定していることから、厨芥ごみ収納容器4の容量に応じて熱風の流れ具合が効率よく送風され、また送風量をむやみに増やすことがないので騒音が少なくでき、製品サイズの面でもコンパクト化が可能である。
本発明の一実施例の縦断面図である。 本発明の一実施例の要部構造概略斜視図である。 本発明の一実施例の他の要部構造概略斜視図である。 本発明の一実施例の他の部品の内部説明図である。 本発明の一実施例の他の部品の内部説明図である。 従来例の縦断面図である。
符号の説明
1・・・本体ケース
2・・・本体蓋
3・・・外側固定容器
4・・・厨芥ごみ収納容器
6・・・回転攪拌刃
11・・・内蓋
14・・・加熱手段
15・・・送風手段
17・・・触媒脱臭装置

Claims (1)

  1. 厨芥ごみを乾燥処理する厨芥ごみ収納容器(4)と、この厨芥ごみ収納容器(4)を内蔵する外側固定容器(3)と、厨芥ごみ収納容器(4)内の厨芥ごみを加熱する加熱手段(14)と、厨芥ごみ収納容器(4)内の厨芥ごみに加熱手段(14)を通して熱風を送る送風手段(15)と、厨芥ごみ収納容器(4)内の厨芥ごみを攪拌する回転攪拌刃(6)と、厨芥ごみ収納容器(4)の上部に配設した開閉自在の本体蓋(2)と、この本体蓋(2)の下面に位置して厨芥ごみ収納容器(4)の上面開口部を塞ぐ内蓋(11)と、厨芥ごみ収納容器(4)内で発生した臭気を無臭化する触媒脱臭装置(17)とを備えた厨芥処理機において、前記厨芥ごみ収納容器(4)の外形の縦方向(H)と横方向(D)の比率を約1対1の関係で構成したことを特徴とする厨芥処理機。



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