JP2007319533A - 医療用マイクロカテーテル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カテーテルの先端部に曲げ変形を与えたときの断面の短径が該カテーテル初期外径の98.0%以下となるときの内側曲げ変形曲線の曲率半径比(曲率半径比は曲率半径のカテーテル外半径に対する比)が9.0以下であることを特徴とする医療用マイクロカテーテル、前記カテーテルの全長にわたる樹脂内層と、該樹脂内層上に存在する線状の補強材料によってなる補強層と、該補強層の外側を被覆する樹脂外層とからなることを特徴とする前記医療用マイクロカテーテル、前記カテーテル長手軸方向に沿って1mmあたりの補強材素線の数が10以上であることを特徴とする前記医療用マイクロカテーテル、ならびに前記該樹脂内層がフッ素系樹脂からなり、かつ該樹脂外層がポリアミドエラストマーを含むことを特徴とする前記医療用マイクロカテーテル
【選択図】 なし
Description
即ち、本発明の要旨は、カテーテルの先端部に曲げ変形を与えたときの断面の短径が該カテーテル初期外径の98.0%以下となるときの内側曲げ変形曲線の曲率半径比(曲率半径比は曲率半径のカテーテル外半径に対する比)が9.0以下であることを特徴とする医療用マイクロカテーテルに関する。
本発明では、前記カテーテルの先端部を、後述のような所定の直径を有するピンゲージの頂点に巻きつけることで、前記先端部に曲げ変形を与える。この場合、ピンゲージの直径が小さくなるにつれて、ピンゲージに巻きつけた先端部の断面形状の変形が大きくなる。そして、本発明の医療用マイクロカテーテルは、前記先端部の断面の短径が初期外径の98.0%以下となるときの内側曲げ変形曲線の曲率半径比が9.0以下のものである。
なお、従来の医療用マイクロカテーテルでは、曲げたときの折れにくさに重点が置かれ、比較的ゆるい曲げのときの内腔の変形には着目されていなかったため、前記曲率半径比はいずれも10を超えるものであり、本発明のような程度まで低い曲率半径比を有するものはなかった。
本発明の医療用マイクロカテーテルは、例えば、カテーテルの全長にわたる樹脂内層と、該樹脂内層上に存在する線状の補強材料によってなる補強層と、該補強層の外側を被覆する樹脂外層とからなる。前記樹脂内層、補強層、樹脂外層からなるカテーテル本体の基端側にはハブが接続されている。
なお、補強層は樹脂内層上を完全に被覆している必要はなく、一部を被覆しているものも含まれる。中でも、良好なガイドワイヤー追従性を実現する観点から、カテーテル長手軸方向に沿って1mmあたりの補強材料の素線の数は10以上であることが好ましく、12以上24以下であることがより好ましい。従来の技術では、カテーテル長手軸方向に沿って1mmあたりの補強材料の素線の数を10以上とする着想がなく、このような構成を採用することは困難であった。具体的には、従来の成形機では、多数の素線を補強層として巻こうとすると断線やもつれが頻繁に生じていた。これに対して、本発明は、「カテーテル長手軸方向に沿って1mmあたりの補強材料の素線の数を10以上」にするという従来技術にはない構成を採用することで、従来のマイクロカテーテルに比べて、ガイドワイヤー追従性を顕著に向上することができる。
補強層は前記補強材料の素線がカテーテルチューブの厚み方向に多層状に編み込まれたものでもよい。
外径0.52mmの金属メッキ銅線にポリテトラフルオロエチレン(以下PTFE)(厚さ0.030mm)で被覆された芯材に、ステンレス剛細線(太さ0.019mm)16組の編組構造で編組による補強層を形成した。このとき、カテーテルの長手方向1mmあたりのステンレス剛細線の数が16になるようにした。あらかじめ押出成形により作製されたポリアミドエラストマー(PEBAX,Arkema製)のチューブショア硬度25、40、70の3本のチューブおよびナイロン12からなるチューブの順番に補強材の上にかぶせ、さらにその上に熱収縮チューブをかぶせ、180℃で加熱して熱収縮チューブの収縮力により外層を熱溶着させた。熱収縮チューブを除去し、金属メッキ銅線を引き抜いてカテーテルを作製した。カテーテル先端部の外径は0.710mmであった。したがってカテーテル先端部の外半径は0.355mmである。図1に示すように、カテーテル1の先端部を直径20mmのピンゲージ2に巻きつけ、3次元形状測定器によってピンゲージ表面に対するカテーテルの高さを測定してカテーテルの短径とした。このときのピンゲージの半径10mmをカテーテル内側曲げ変形曲線の曲率半径とした。このときの短径は0.707mmであり、短径の初期外径に対する比は99.6%であった。同様に19.5mm〜2mm、0.5mm刻みのピンゲージにひとつずつ巻きつけてカテーテルの短径を測定した。ピンゲージの径が小さくなるにつれて短径の値は小さくなっていった。短径が初期外径の98.0%以下となったときのピンゲージの直径は5.5mmであった。このときのカテーテルの内側曲げ変形曲線の曲率半径は2.75mmであり、カテーテルの内側曲げ変形曲線の曲率半径のカテーテル初期外半径に対する比は7.7であった。
外径0.52mmの金属メッキ銅線にPTFE(厚さ0.030mm)で被覆された芯材に、ステンレス剛細線(太さ0.019mm)を巻きつけて補強層を形成した。このとき、カテーテルの長手方向1mmあたりのステンレス剛細線の数が16になるようにした。あらかじめ押出成形により作製されたポリアミドエラストマー(PEBAX,Arkema製)のチューブショア硬度25、40、70の3本のチューブおよびナイロン12からなるチューブを補強材の上にかぶせ、さらにその上に熱収縮チューブをかぶせ、180℃で加熱して熱収縮チューブの収縮力により外層を熱溶着させた。熱収縮チューブを除去し、金属メッキ銅線を引き抜いてカテーテルを作製した。カテーテル先端部の外径は0.71mmであった。カテーテル先端部を直径20mmのピンゲージに巻きつけ、3次元形状測定器によってピンゲージ表面に対するカテーテルの高さを測定してカテーテルの短径とした。同様に19.5mm〜2mm、0.5mm刻みのピンゲージそれぞれに巻きつけたときのカテーテルの短径を測定した。短径が初期短径の98.0%以下となったときのピンゲージの直径は6.0mmであり、このときのカテーテルの内側曲げ変形曲線の曲率半径のカテーテル初期外半径に対する比は8.5であった。
外径0.52mmの金属メッキ銅線にPTFE(厚さ0.030mm)で被覆された芯材に、ステンレス剛細線(太さ0.019mm)を巻きつけて補強層を形成した。このとき、カテーテルの長手方向1mmあたりのステンレス剛細線の数が47になるようにした。あらかじめ押出成形により作製されたポリアミドエラストマー(PEBAX,Arkema製)のチューブショア硬度25、40、70の3本のチューブおよびナイロン12からなるチューブを補強材の上にかぶせ、さらにその上に熱収縮チューブをかぶせ、180℃で加熱して熱収縮チューブの収縮力により外層を熱溶着させた。熱収縮チューブを除去し、金属メッキ銅線を引き抜いてカテーテルを作製した。カテーテル先端部の外径は0.68mmであった。カテーテル先端部を直径20mmのピンゲージに巻きつけ、3次元形状測定器によってピンゲージ表面に対するカテーテルの高さを測定してカテーテルの短径とした。同様に19.5mm〜2mm、0.5mm刻みのピンゲージにひとつずつ巻きつけてカテーテルの短径を測定した。短径が初期短径の98.0%となったときのピンゲージの直径は2.5mmであり、このときのカテーテルの内側曲げ変形曲線の曲率半径のカテーテル初期外半径に対する比は3.7であった。
外径0.52mmの金属メッキ銅線にPTFE(厚さ0.030mm)で被覆された芯材に、ステンレス剛細線(太さ0.019mm)16組の編組構造で編組による補強層を形成した。このとき、カテーテルの長手方向1mmあたりのステンレス剛細線の数が8になるようにした。あらかじめ押出成形により作製されたポリアミドエラストマー(PEBAX,Arkema製)のチューブショア硬度25、40、70の3本のチューブおよびナイロン12からなるチューブを補強材の上にかぶせ、さらにその上に熱収縮チューブをかぶせ、180℃で加熱して熱収縮チューブの収縮力により外層を熱溶着させた。熱収縮チューブを除去し、金属メッキ銅線を引き抜いてカテーテルを作製した。カテーテル先端部の外径は0.710mmであった。したがってカテーテル先端部の外半径は0.355mmである。カテーテル先端部を直径20mmのピンゲージに巻きつけ、3次元形状測定器によってピンゲージ表面に対するカテーテルの高さを測定してカテーテルの短径とした。このときのピンゲージの半径10mmをカテーテル内側曲げ変形曲線の曲率半径とした。このときの短径は0.707mmであり、短径の初期外径に対する比は99.6%であった。同様に19.5mm〜2mm、0.5mm刻みのピンゲージにひとつずつ巻きつけてカテーテルの短径を測定した。ピンゲージの径が小さくなるにつれて短径の値は小さくなっていった。短径が初期短径の98.0%以下となったときのピンゲージの直径は8mmであった。このときのカテーテルの内側曲げ変形曲線の曲率半径のカテーテル初期外半径に対する比は11.3であった。
外径0.52mmの金属メッキ銅線にPTFE(厚さ0.030mm)で被覆された芯材に、ステンレス剛細線(太さ0.019mm)を巻きつけて補強層を形成した。このとき、カテーテルの長手方向1mmあたりのステンレス剛細線の数が4になるようにした。あらかじめ押出成形により作製されたポリアミドエラストマー(PEBAX,Arkema製)のチューブショア硬度25、40、70の3本のチューブおよびナイロン12からなるチューブを補強材の上にかぶせ、さらにその上に熱収縮チューブをかぶせ、180℃で加熱して熱収縮チューブの収縮力により外層を熱溶着させた。熱収縮チューブを除去し、金属メッキ銅線を引き抜いてカテーテルを作製した。カテーテル先端部の外径は0.68mmであった。カテーテル先端部を直径20mmのピンゲージに巻きつけ、3次元形状測定器によってピンゲージ表面に対するカテーテルの高さを測定してカテーテルの短径とした。同様に19.5mm〜2mm、0.5mm刻みのピンゲージにひとつずつ巻きつけてカテーテルの短径を測定した。短径が初期短径の98.0%以下となったときのピンゲージの直径は9.0mmであり、このときのカテーテルの内側曲げ変形曲線の曲率半径のカテーテル初期外半径に対する比は13.2であった。
以上の実施例1〜3と比較例1、2の結果をまとめて表1に示す。
「良」は回路入り口から回路末端(150mm)までカテーテルを進行させることができたこと、
「悪」は回路末端までカテーテルを進行させることができなかったこと
をそれぞれ示す。
2 ピンゲージ
Claims (4)
- カテーテルの先端部に曲げ変形を与えたときの断面の短径が該カテーテル初期外径の98.0%以下となるときの内側曲げ変形曲線の曲率半径比(曲率半径比は曲率半径のカテーテル外半径に対する比)が9.0以下であることを特徴とする医療用マイクロカテーテル。
- カテーテルの全長にわたる樹脂内層と、該樹脂内層上に存在する線状の補強材料によってなる補強層と、該補強層の外側を被覆する樹脂外層とからなることを特徴とする請求項1記載の医療用マイクロカテーテル。
- カテーテル長手軸方向に沿って1mmあたりの補強材素線の数が10以上であることを特徴とする請求項2記載の医療用マイクロカテーテル。
- 該樹脂内層がフッ素系樹脂からなり、かつ該樹脂外層がポリアミドエラストマーを含むことを特徴とする請求項2または3記載の医療用マイクロカテーテル。
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