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JP2007319304A - 嚥下障害リハビリ訓練器 - Google Patents

嚥下障害リハビリ訓練器 Download PDF

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JP2007319304A
JP2007319304A JP2006151063A JP2006151063A JP2007319304A JP 2007319304 A JP2007319304 A JP 2007319304A JP 2006151063 A JP2006151063 A JP 2006151063A JP 2006151063 A JP2006151063 A JP 2006151063A JP 2007319304 A JP2007319304 A JP 2007319304A
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Japan
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dysphagia
training device
swallowing
rehabilitation training
oral cavity
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JP2006151063A
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Masami Sakurai
政己 櫻井
Takeshi Kikutani
武 菊谷
Fumiyo Tamura
文誉 田村
Masaaki Takahashi
賢晃 高橋
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Combi Wellness Corp
Original Assignee
Combi Wellness Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】介護者、セラピストあるいは嚥下障害者本人が容易かつ安全に嚥下訓練を行なうことのできる嚥下障害リハビリ訓練器を提供する。
【解決手段】使用者が把持する把持部10と、この把持部10の先端側に連設され口腔内に挿入可能とされている歯列状の被咬合部30とを有しているので、被咬合部を上下歯列の全体で咬合することにより上下歯茎部を刺激して、唾液の分泌を促進することができ、容易かつ安全に嚥下訓練を行なうことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、嚥下障害者のためのリハビリを行う嚥下障害リハビリ訓練器に係り、特に、介護者あるいは本人が容易かつ安全に嚥下反射訓練を行なうことのできる嚥下障害リハビリ訓練器に関する。
一般に、嚥下障害とは、痴呆などの知的障害により食べ物を認知できなかったり、あるいは、どのような性状の物であるか判断できず嚥下を正常に行なうことができないという障害や、筋力低下などの機能障害により、口輪筋、舌筋、頬筋、咀嚼筋等が充分に活動することができず、このため、食塊を作ることができなかったり、食塊をうまく咽頭へと送り込めないという障害が該当する。
このような嚥下障害に対して、筋力低下などの機能障害による場合には、口輪筋、舌筋、頬筋、咀嚼筋等の筋力を増強するため、発声による訓練や、軟口蓋(特に口蓋弓)、舌根部、咽頭後壁などの嚥下反射誘発部位に刺激を与えることにより嚥下を誘発させるという訓練が行なわれている。
なお、嚥下反射誘発部位に刺激を与える方法としては、主に、スプーンや綿棒の先端の綿花を冷水により冷やして嚥下反射誘発部位を刺激したり、ゴム手袋等を装着したセラピストが指により直接嚥下反射誘発部位を刺激する方法が行なわれている。
また、近年、嚥下障害者の嚥下を促すとともに、嚥下に使用される筋力の基礎訓練を行なうことのできる嚥下障害補助具が考案されている。
このような従来の嚥下障害補助具の一例としては、歯列状に彎曲させた概ね三日月形薄板状の補助具本体と、補助具本体の前面のほぼ中央から前方へと突出させた棒状の操作部とがシリコン系弾性材料から一体に形成されているものがある。
前記補助具本体のおおむね円弧状の下方縁には、前方へ若干隆起するように厚肉とした隆起部が設けられており、この隆起部は、口腔内の皮膚や粘膜に損傷を負わせないよう、断面がおおむね半円形状とされている。また、前記補助具本体の上方縁にも丸みが付けられており、前記補助具本体には、全体的に口腔内を傷付け得るような角や縁などがなく、シリコン系弾性材料と相俟って口腔内の使用における安全性が確保されている。
前記嚥下障害補助具は、前記補助具本体が患者の下唇と下方歯茎との間に挿入され、これらの部位に緩やかに挟み付けられるようにして支持されるとともに、前記操作部が患者の口から口腔外へと突出されるようになっている。なお、前記補助具本体の下唇と下方歯茎との間への挿入は、前記下方縁が下唇と下方歯茎との間の底に達するか、前記操作部が下唇に接するまでとなっている。
また、前記補助具本体が患者の下前歯を完全に覆い、前記上方縁が下前歯の上端を2〜3mm程度上回る位置となるとともに、前記補助具本体の左右両端が患者の奥歯に届くか届かない程度の位置となっている。なお、前記操作部を上下唇間に挟んで口を完全に閉じることができるようになっている。
このような構成からなる嚥下障害補助具の使用方法としては、まず、介護者が前記操作部を下方へ移動させて補助具本体を患者の下顎とともに押し下げ、患者の口を開けさせた後、食物をスプーンで口腔内に運び入れる。
つぎに、前記操作部を上方へ移動させて補助具本体を押し上げ、患者の口を閉じさせる。この上方への動作の際、隆起部が患者の下唇に接触して、補助具本体がセット状態から上方へ外れないように抵抗するようになっている。
また、補助具本体は口が完全に閉じる手前においてすでに口を閉じさせるため、食物や唾液の口腔外への漏出を防ぐようになっている。
つぎに、前記操作部を適宜移動させて、補助具本体を介して患者の唾液線を刺激して唾液の分泌を促進させたり、口腔内所要部位をマッサージすることにより、嚥下を促す。なお、前記操作部および補助具本体の前後動に伴い、患者の頬を収縮させたり、拡大させることができるため、食物の口腔内の左右頬側の残留をなくし、食物を飲み込ませることができる。
また、このようにして嚥下を補助することにより、嚥下に使用される筋力の訓練を行えるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−211260号公報
しかしながら、前述した嚥下補助具による嚥下訓練は、嚥下補助具本体が患者の下唇と下前歯および下方歯茎との間に挿入され、嚥下補助具本体の左右の端部が両奥歯に届くか届かない程度に位置するようになっているため、前歯および奥歯からなる上下各歯列の全体で咬合することができなかった。このため、上下歯茎の全体を刺激することができず、嚥下を確実に促すことができないという問題があった。
また、従来のセラピストが指により直接刺激を行なう方法は、嚥下反射誘発部位を刺激して誘発される反射は力が強いため、セラピストの指が噛まれてしまうという危険があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、介護者、セラピストあるいは嚥下障害者本人が容易かつ安全に嚥下訓練を行なうことのできる嚥下障害リハビリ訓練器を提供することを目的とするものである。
前述した目的を達成するため、本発明の請求項1に係る嚥下障害リハビリ訓練器の特徴は、使用者が把持する把持部と、この把持部の先端側に連設され口腔内に挿入可能とされている歯列状の被咬合部とを有している点にある。そして、このような構成を採用したことにより、介護者、セラピストあるいは嚥下障害者本人が嚥下障害リハビリ訓練器の把持部を把持し、嚥下障害者の口を開いて嚥下障害リハビリ訓練器の被咬合部を挿入する。そして、被咬合部を上下歯列の全体で咬合することにより上下歯茎部を刺激して、唾液の分泌を促進することができる。
本発明の請求項2に係る嚥下障害リハビリ訓練器の特徴は、把持部と被咬合部との間に形成され口唇内に挿入可能とされている彎曲状の保護部をさらに有している点にある。そして、このような構成を採用したことにより、保護部を口唇と歯茎部との間に挿入することにより、セラピストや介護者の指を噛むのを防止することができる。
本発明の請求項3に係る嚥下障害リハビリ訓練器の特徴は、被咬合部の内側には板状の保持部が張設されており、この保持部の先端縁には凹部が形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、保持部により被咬合部の形状を保持できるとともに、凹部により被咬合部の先端側を容易に近接させて口腔内へ容易に挿入することができる。
本発明の請求項4に係る嚥下障害リハビリ訓練器の特徴は、全体が弾性材料により一体に形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、嚥下障害リハビリ訓練器を使用する嚥下障害者にとって安全性が増すことになる。
以上説明したように本発明の嚥下障害リハビリ訓練器によれば、介護者、セラピストあるいは嚥下障害者本人が容易かつ安全に嚥下訓練を行なうことができる。
すなわち、本発明の嚥下障害リハビリ訓練器は、使用者が把持する把持部と、この把持部の先端側に連設され口腔内に挿入可能とされている歯列状の被咬合部とを有しているので、被咬合部を上下歯列の全体で咬合することにより上下歯茎部を刺激して、唾液の分泌を促進することができ、容易かつ安全に嚥下訓練を行なうことができる。
また、把持部と被咬合部との間に形成され口唇内に挿入可能とされている彎曲状の保護部をさらに有するようにすれば、保護部を口唇と歯茎部との間に挿入することにより、セラピストや介護者の指を噛むのを防止することができ、さらに安全性がますことになる。
さらに、被咬合部の内側に板状の保持部を張設し、この保持部の先端縁に凹部を形成することにより、保持部により被咬合部の形状を保持できるとともに、凹部により被咬合部の先端側を容易に近接させて口腔内へ容易に挿入することができ、扱いがさらに容易になる。
さらにまた、全体を弾性材料により一体に形成することにより、嚥下障害リハビリ訓練器を使用する嚥下障害者にとって安全性が増すことになる。
本実施形態の嚥下障害リハビリ訓練器1は、図1〜図6に示すように、全体をシリコンゴムのような弾性材料により全体的に弾性ならびに可撓性を有するように形成されている。
前記嚥下障害リハビリ訓練器1は、使用者が把持する把持部10と、この把持部10の先端側に連設され口唇内に挿入可能とされている彎曲状の保護部20と、この保護部20の先端側に連設され口腔内に挿入可能とされている被咬合部30とを有しており、前述した把持部10、保護部20および被咬合部30は、嚥下障害リハビリ訓練器1の長手方向に連接されている。
前記把持部10は、本実施形態において嚥下障害リハビリ訓練器1の全長のほぼ6割強の長さに形成されているが、この割合に限定されるものではない。
前記把持部10は、それぞれ平面状の上面11および下面12を有する平板状に形成されており、この把持部10の基端部には、上面11および下面12を貫通する円形の開口13が幅方向の中央部に形成されている。長手方向において前記把持部10の開口13より中央側の両側面には、指を掛けやすくするためそれぞれ凹状の彎曲部14,14が形成されている。
前記彎曲部14,14より前記保護部20側には、前記開口13より大径とされ上面11および下面12を貫通する円形の開口15が幅方向の中央部に形成されている。前記上面11における前記開口15の周縁には、筒部の一例としての斜切円筒16が突設されており、この斜切円筒16は、前記保護部20側ほど高さが高くなるように形成されている。この斜切円筒16は、把持部10の上面11を下向きとなるようにテーブル上などに載置したときに前記保護部20および被咬合部30がテーブル面に接触しないようにするためのものである。なお、前記斜切円筒16のような筒部を把持部10の下面12にも突設してもよいし、この下面12のみに突設してもよい。
前記開口15と保護部20との間の両側面には、指を掛けやすくするためそれぞれ凹状の彎曲部17,17が形成されている。
前記保護部20は、口唇と歯茎部との間に位置する部位であり、このため、歯茎部の彎曲形状に沿うように左右方向に彎曲して両端側ほど前記被咬合部30に近接するように形成されており、しかも、口唇と歯茎部との間に位置したときにあまり違和感を感じないようにするため比較的薄肉に形成されている。
前記被咬合部30は、前記保護部20の左右における中央部に連設され口腔内に挿入可能とされている。前記被咬合部30は、前記保護部20から突設されている平板状の軸部31と、この軸部31の先端に連接されている被咬合部本体32とを有している。
被咬合部本体32は、全体として歯列状をなすようにほぼU字状に形成されており、前記軸部31に長手方向の中央部が連接され、左右に彎曲して延在している。前記被咬合部本体32は、平面状の上面33および下面34を有しており、これらの上面33および下面34を歯で噛みやすくされている。
前記被咬合部本体32の内側には、薄板状の保持部35が上向きに膨出するように一体に張設されており、この保持部35の先端縁36の中央部には、ほぼV字状をなす凹部37が形成されている。前記保持部35は、前記被咬合部本体32の形状を保持するためのものであり、また、前記保持部35の凹部37は、前記被咬合部本体32の両先端側を容易に近接させて口腔内へ容易に挿入するためのものである。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
本実施形態の嚥下障害リハビリ訓練器1の把持部10を嚥下障害者、介護者あるいはセラピストが把持し、保護部20を口唇と歯茎部との間に位置するようにして被咬合部30の被咬合部本体32が嚥下障害者の上下歯列間に位置するように嚥下障害者の口内に挿入する。このとき保護部20は、被咬合部30が必要以上に口腔内の奥に挿入されてしまうの防止するとともに、介護者やセラピストが把持部10を把持しているときに、嚥下障害者がセラピストの指を噛んでしまうのを防止することができる。
このような状態において、嚥下障害者が嚥下障害リハビリ訓練器1の被咬合部を上下歯列の全体で咬合することにより上下歯茎部を刺激して、唾液の分泌を促進することができ、容易かつ安全に嚥下訓練を行なうことができる。また、被咬合部本体32を噛むことにより、被咬合部本体32が変形し、この変形により保護部20が多少移動することになる。よって、この保護部20が口唇および歯茎部に対しそれぞれ摺動することにより口唇および歯茎部を刺激することになる。
このようにして、保護部20による口唇および歯茎部の刺激、ならびに被咬合部30による歯茎部への刺激により、唾液の分泌を促進することができる。
また、前述したように保護部20があることにより事故を防止することができる。
さらに、嚥下障害者が自宅で容易に使用したり、介護者やセラピストが安全に使用することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
本発明に係る嚥下障害リハビリ訓練器の実施形態を示す平面図 図1の左側面図 図1のIII−III線による断面図 図1のIV−IV線による断面図 図1の先端側からの端面図 図1の基端側からの端面図
符号の説明
1 嚥下障害リハビリ訓練器
10 把持部
11 上面
12 下面
13,15 開口
14,17 彎曲部
16 斜切円筒
20 保護部
30 被咬合部
31 軸部
32 被咬合部本体
33 上面
34 下面
35 保持部
36 先端縁
37 凹部

Claims (4)

  1. 使用者が把持する把持部と、この把持部の先端側に連設され口腔内に挿入可能とされている歯列状の被咬合部とを有していることを特徴とする嚥下障害リハビリ訓練器。
  2. 前記把持部と被咬合部との間に形成され口唇内に挿入可能とされている彎曲状の保護部をさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の嚥下障害リハビリ訓練器。
  3. 前記被咬合部の内側には板状の保持部が張設されており、この保持部の先端縁には凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の嚥下障害リハビリ訓練器。
  4. 全体が弾性材料により一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の嚥下障害リハビリ訓練器。
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