JP2007305947A - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シリコン酸化膜に印加される電圧を緩和することによって、長期間にわたって確実な動作を保証することができる半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】半導体記憶装置は、アンチヒューズ素子と読み出し手段とを備え、アンチヒューズ素子は、シリコン基板(ウェル)2上に順次形成した、シリコン酸化膜31及びそれ自体の中で空乏化が起こらない程度の高い不純物濃度を持つp型ポリシリコン層32からなり、データ読み出しは、シリコン基板(ウェル)2に第1の電圧を印加し、p型ポリシリコン層32には前記第1の電圧よりも高い第2の電圧を印加して、読み出し手段によりポリシリコン層32にかかる電圧変動を検出する一方、シリコン酸化膜31が絶縁破壊状態であるデータ書き込みは、シリコン基板(ウェル)2は基準電圧0Vに印加し、ポリシリコン層32には前記第1の電圧よりも高い正の電圧を第2の電圧として印加して行うものである。
【選択図】図4
【解決手段】半導体記憶装置は、アンチヒューズ素子と読み出し手段とを備え、アンチヒューズ素子は、シリコン基板(ウェル)2上に順次形成した、シリコン酸化膜31及びそれ自体の中で空乏化が起こらない程度の高い不純物濃度を持つp型ポリシリコン層32からなり、データ読み出しは、シリコン基板(ウェル)2に第1の電圧を印加し、p型ポリシリコン層32には前記第1の電圧よりも高い第2の電圧を印加して、読み出し手段によりポリシリコン層32にかかる電圧変動を検出する一方、シリコン酸化膜31が絶縁破壊状態であるデータ書き込みは、シリコン基板(ウェル)2は基準電圧0Vに印加し、ポリシリコン層32には前記第1の電圧よりも高い正の電圧を第2の電圧として印加して行うものである。
【選択図】図4
Description
本発明は、アンチヒューズ素子を用いた半導体記装置に関するものである。
アンチヒューズ素子は、一般に、シリコン基板上に順次形成した、絶縁膜であるシリコン酸化膜、ゲートであるポリシリコン層からなり、シリコン酸化膜が絶縁膜として機能する非導通状態と、前記シリコン酸化膜の絶縁破壊によりゲート−基板間を短絡した導通状態のいずれかの状態を持つ。すなわち、初期状態では、シリコン基板とゲートであるポリシリコン層との間が非導通状態であるMOSキャパシタの状態(以下この状態をデータを書き込んでいない状態という。)にあり、このMOSキャパシタのシリコン酸化膜の絶縁状態を破壊すると導通状態(以下この状態をデータを書き込んだ状態という。)になるものである。
データを書き込んでいない状態のアンチヒューズ素子は、MOSキャパシタの状態を維持しなければ、データを読み出すことができないため、読み出し時にゲートであるポリシリコン層にかかる電圧によって、シリコン酸化膜が破壊されて導通状態になるのを防止しなければならない。近年、アンチヒューズ素子の微細化にともなって、シリコン酸化膜が薄く形成される傾向にあるが、特にこの場合のポリシリコン層を介して薄いシリコン酸化膜にかかる電圧の緩和は重要な問題となる。
特開2005−235836号公報
従来のアンチヒューズ素子では、シリコン基板はp型、ポリシリコン層は不純物濃度の高いn型の構造であり、図6に示すように、MOSキャパシタ101のシリコン基板側を基準電圧の0Vに接続し、ポリシリコン層側には定電圧、例えば2Vが印加されているので、ポリシリコン層への印加電圧がそのままシリコン酸化膜に印加される状態になっている。
そして、データ読み出し時などICに電源が入っている状態では、常時該ポリシリコン層(ゲート)に電圧がかかる状態になっているため、ポリシリコン層に印加される電圧が、そのままシリコン酸化膜にも印加されることになるので、印加電圧が高い場合はもちろんであるが、低い場合であっても繰り返し印加されることによって、シリコン酸化膜が破壊される虞があるという問題が生じる。また、アンチヒューズに用いられるシリコン酸化膜は、特性上一般の素子よりも薄く形成されているため、繰り返し印加される電圧はそのシリコン酸化膜の寿命に大きく影響する。本発明は、この問題を解決すべくなされたもので、シリコン酸化膜にかかる電圧を緩和し、長期間安定した動作を保証できるアンチヒューズ素子を用いた半導体記憶装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、本発明のアンチヒューズ素子は、シリコン基板上に順次形成された、絶縁膜と、それ自体の中で空乏化が起こらない程度の高い不純物濃度を持つp型ポリシリコン層からなり、図1の説明図に示すように、データの読み出しを含めたICの電源投入時にはいつもMOSキャパシタ3のシリコン基板側は第1の電圧であり、p型ポリシリコン層側は第1の電圧よりも高い第2の電圧を印加するものである。これによりシリコン酸化膜にかかる電圧は、ポリシリコン層側電圧とシリコン基板側電圧の差よりも低い電圧になる。例えばシリコン基板側を基準電圧の0Vとし、ポリシリコン層側に2Vを印加した場合には、シリコン酸化膜にかかる電圧は、シリコン基板側への印加電圧とポリシリコン層側への印加電圧との差2Vから、基板濃度等によって決定される約1Vを引いた電圧である1Vとなって、印加電圧が緩和されることになる。また、データの書き込み時には、ポリシリコン層側に、例えば+8V程度の正の電圧を印加することによって、シリコン酸化膜の絶縁破壊に必要な電位差を与えるものである。
シリコン基板はp型、ポリシリコン層は不純物濃度の高いn型で、ポリシリコン層に印加される電圧がシリコン基板に印加される電圧よりも高い場合には、その差分の電圧がシリコン酸化膜にかかるようになるが、本発明のように、ポリシリコン層を不純物濃度の高いp型とし、そのp型ポリシリコン層に印加される電圧がシリコン基板に印加される電圧よりも高い場合には、その差分の電圧よりも小さい電圧がシリコン酸化膜にかかるという物理的な原理に基づいたものである。以下その原理を説明する。
原理説明は、シリコン基板を基準電圧0Vとし、ポリシリコン層に印加する電圧Vgが正の場合をモデルとして、不純物濃度の高いn型ポリシリコン層(n+poly−Si)、シリコン酸化膜(SiO2)、p型シリコン基板(p−sub)から構成されるMOS構造のエネルギーバンド図(図2)及び、不純物濃度の高いp型ポリシリコン層(p+poly−Si)、シリコン酸化膜(SiO2)、p型シリコン基板(p sub)から構成されるMOS構造のエネルギーバンド図(図3)を参照して行う。なお、図2及び図3において、Voxはシリコン酸化膜にかかる電圧、Vgはポリシリコンゲートに印加する電圧、ψsは基板の表面電位、qは電子の電荷量、ψBは真性準位とフェルミ準位の差、
Egはシリコンのエネルギーギャップ、Ecは伝導帯、EFはフェルミ準位、EIは真性準位、EVは価電子帯である。
Egはシリコンのエネルギーギャップ、Ecは伝導帯、EFはフェルミ準位、EIは真性準位、EVは価電子帯である。
まず、図2に示す通り、不純物濃度の高いn型ポリシリコン層(n+poly−Si)、シリコン酸化膜(SiO2)、p型シリコン基板(p sub)から構成されるMOS構造の場合には、シリコン酸化膜にかかる電圧(Vox)は、ポリシリコン層に印加する電圧(Vg)に、シリコンのエネルギーギャップEgの2分の1(Eg/2q)を加えて、p型の基板の真性フェルミ準位とフェルミ準位の差(ψB)をひいた値となる。
これに対して不純物の高いp型ポリシリコン層(p+poly−Si)、シリコン酸化膜(SiO2)p型シリコン基板(p sub)から構成されるMOS構造の場合には、図3に示す通り、シリコン酸化膜にかかる電圧(Vox)は、p型ポリシリコン層に印加される電圧(Vg)からシリコンのエネルギーギャップEgの2分の1(Eg/2q)および基板の真性フェルミ準位とフェルミ準位の差(ψB)を引いた値となる。
詳細には、酸化膜にかかる電圧をVox、濃度の高いp型ポリシリコン層に印加する電圧をVg、フラットバンド電圧をVFB、基板の表面電位をψs、電子の電荷量をq、基板の真性フェルミ準位とフェルミ準位の差をψB、エネルギーギャップをEgとすると以下の式が成り立つ。
Vg−VFB=Vox+ψs ・・・式(1)
VFB=(Eg/2q)−ψBであり、Vgによってp型基板が反転した場合にはψs=2ψBになるとし、式(1)に代入すると、
Vg−((Eg/2q)−ψB)=Vox+2ψB ・・・式(2)
となり、
式(2)をシリコン酸化膜にかかるVoxを対象に変形すると、以下の式(3)のようになる。
Vox=Vg−(Eg/2q+ψB) ・・・式(3)
この式(3)より、シリコン酸化膜にかかる電圧(Vox)はp型ポリシリコン層に印加される電圧より小さくなることが理解される。
Vg−VFB=Vox+ψs ・・・式(1)
VFB=(Eg/2q)−ψBであり、Vgによってp型基板が反転した場合にはψs=2ψBになるとし、式(1)に代入すると、
Vg−((Eg/2q)−ψB)=Vox+2ψB ・・・式(2)
となり、
式(2)をシリコン酸化膜にかかるVoxを対象に変形すると、以下の式(3)のようになる。
Vox=Vg−(Eg/2q+ψB) ・・・式(3)
この式(3)より、シリコン酸化膜にかかる電圧(Vox)はp型ポリシリコン層に印加される電圧より小さくなることが理解される。
上述の説明においては、本願発明に係わるMOS構造(図3)のシリコン基板はp型としたが、代わりにn型のシリコン基板を用いた場合にも同じ効果を得ることができる。詳細には、酸化膜にかかる電圧をVox、p型ポリシリコン層に印加する電圧をVg、フラットバンド電圧をVFB、基板の表面電位をψs、電子の電荷量をq、シリコン基板の真性フェルミ準位とフェルミ準位の差をψB、エネルギーギャップをEgとすると以下の式が成り立つ。
Vg−VFB=Vox+ψs ・・・式(4)
そして、シリコン基板がn型であるため、
VFB=(Eg/2q)+ψB、ψs=0となり、これを式(4)に代入すると、
Vg−((Eg/2q)+ψB)=Vox
となり、シリコン酸化膜にかかる電圧(Vox)はp型ポリシリコン層に印加される電圧(Vg)より小さくなることが理解される。
Vg−VFB=Vox+ψs ・・・式(4)
そして、シリコン基板がn型であるため、
VFB=(Eg/2q)+ψB、ψs=0となり、これを式(4)に代入すると、
Vg−((Eg/2q)+ψB)=Vox
となり、シリコン酸化膜にかかる電圧(Vox)はp型ポリシリコン層に印加される電圧(Vg)より小さくなることが理解される。
すなわち、本発明の請求項1に係るアンチヒューズ素子を用いた半導体記憶装置は、アンチヒューズ素子3と読み出し手段4とを備え、前記アンチヒューズ素子3は、シリコン基板1上に順次形成した、シリコン酸化膜31及びそれ自体の中で空乏化が起こらない程度の高い不純物濃度を持つp型ポリシリコン層32からなり、データの読み出しは、前記シリコン基板に第1の電圧を印加し、前記p型ポリシリコン層32には前記よりも高い第2の電圧を印加して、前記読み出し手段4によって前記ポリシリコン層32にかかる電圧変動を検出することにより行うものである。
さらに、上記構成の半導体記憶装置は、前記シリコン基板がp型シリコン基板から構成され、前記シリコン酸化膜31が絶縁破壊状態であるデータの書き込みは、前記p型シリコン基板1は基準電圧0Vを印加し、前記p型ポリシリコン層32には第1の電圧である電源電圧VDDよりも高い正の電圧を第2の電圧として印加して行うものである。
さらに、データの書き込みを、p型シリコン基板には基準電圧0Vを印加し、p型ポリシリコン層32には正の電圧を印加して行う本発明の構成において、前記ポリシリコン層32と前記第2の電圧を印加する端子6との間にpチャネルMOSトランジスタ7を直列に接続し、このMOSトランジスタ7のゲートを、抵抗素子8を介して前記端子6に接続するとともに、データの書き込み時にオンとなるスイッチ素子9を介して基準電圧0Vに接続すると好適である。
本発明によれば、MOSキャパシタにおけるシリコン酸化膜が薄く、ポリシリコン層に印加される電圧の影響を受けやすい場合であっても、シリコン酸化膜に印加される電圧を緩和することによって、長期間にわたって確実な動作を保証することができる。
以下、本発明の好適な実施形態に係る半導体記憶装置の構成を、概略的な断面図である図4に基づいて説明する。p型のシリコン基板1には、p型のウェル2が形成され、このウェル2の内部には、MOSキャパシタ3が形成されている。このMOSキャパシタ3は、ウェル2の上に形成された絶縁膜であるシリコン酸化膜31と、このシリコン酸化膜31の上に形成されたゲートである不純物濃度の高いp型のポリシリコン層32で構成される。
p型ポリシリコン層32の不純物濃度は、このポリシリコン層自体の中で空乏化が起こらない程度に高いことが、前述の原理説明に当てはめる上で必要である。またこれは、ポリシリコン層内で深さ方向にエネルギーバンドが曲がらない程度の濃度であると言い換えることもでき、具体的には4×1020cm−3以上の不純物濃度である。一方、半導体装置を製造する場合に、この濃度を高くしすぎると、不純物はポリシリコン層を突き抜けてシリコン酸化膜やシリコン基板にまで到達してデバイス特性の変動の原因になる。従って、それを防ぐためには6×1020cm−3以下程度にする方がよい。
そして、MOSキャパシタ3の基板1側であるp型のウェル2は濃度の高いp型層2aを通じて基準電圧0Vに接続されている一方、ポリシリコン層32にはウェル2の表面が反転する電圧を超える電圧、例えば2Vの電圧が印加される。このような電圧が与えられると、シリコン酸化膜31にかかる電圧は、基板側(p型ウェル2と濃度の高いp型層2a)への印加電圧0Vとポリシリコン層32側への印加電圧との差2Vから、基板濃度やp型ウェル濃度等によって決定される約1Vを引いた電圧である1Vとなる。
次に、上述したMOSキャパシタ3のシリコン基板側とポリシリコン層32側に電圧を印加する構成を、図5の回路図に基づいてさらに詳細に説明する。MOSキャパシタ3のシリコン基板側であるp型ウェルの濃度の高いp型部分(p+)2a(図4参照)は、基準電圧の0Vに接続している。一方、ポリシリコン層32(図4参照)は、読み取り手段4のnチャネルMOSトランジスタ41により電位が上昇しており、抵抗素子5を介して例えば2Vとして印加される。
なお、nチャネルMOSトランジスタ41のドレインは、nチャネルMOSトランジスタ42のソースに接続され、このMOSトランジスタ42のドレインは、ドレインを電源電圧VDDに接続したpチャネルMOSトランジスタ43のソースに接続されている。また、44は電位検出端子であり、前記MOSトランジスタ42のドレインに接続されている。
データの書き込みを行うための正の電圧、例えば+8Vのプログラム電圧を印加するプログラム電圧印加端子6と不純物濃度の高いp型ポリシリコン層32との間には、pチャネルMOSトランジスタ7を直列に接続し、このMOSトランジスタ7のゲートを、抵抗素子8を介して前記プログラム電圧印加端子6に接続するとともに、データの書き込み時にオンとなるスイッチ素子であるnチャネルMOSトランジスタ9のドレインに接続している。そして、前記MOSトランジスタ9のソースは基準電圧0Vに接続している。
本実施形態は以上のように構成したので、初期状態時や、データの読み出し時には、nチャネルMOSトランジスタ9がオフ状態にあり、pチャネルMOSトランジスタ7もオフ状態にあって、プログラム電圧印加端子6からの電圧はMOSキャパシタ3のポリシリコン層32には印加されない。したがって、この状態でポリシリコン層32に印加される電圧は読み取り手段4のチャネルMOSトランジスタ42、43及び抵抗素子5を介して印加される2Vとなる。一方、前記MOSキャパシタ3のシリコン基板側は基準電圧0Vが印加されている。このため、シリコン酸化膜32にかかる電圧は、シリコン基板側の基準電圧0Vとポリシリコン層32側への印加電圧との差2Vから、基板濃度等によって決定される約1Vを引いた電圧であり、繰り返し印加される電圧によってシリコン酸化膜32が破壊されることはなく、MOSキャパシタ3は非導通状態を維持する。
データの書き込み時には、nチャネルMOSトランジスタ9のゲートに書き込み信号が入力し、このMOSトランジスタ9がオンとなり、これによってpチャネルMOSトランジスタ7もオンとなる。このため、MOSキャパシタ3のポリシリコン層32にはプログラム電圧印加端子6から+8Vが印加され、前記MOSキャパシタ3のシリコン基板1側とポリシリコン層32側の電位差は8Vとなって、シリコン酸化膜32が絶縁破壊され、導通状態となり、データの書き込み状態となる。
読み出し手段4は、各MOSトランジスタ42,43が読み出し時にはオン状態となって、MOSキャパシタ3の導通、非導通の相違によるポリシリコン層32にかかる電圧の変化により、3つのMOSトランジスタ41,42,43のオン抵抗に応じた電圧の変化が電位検出端子44に現れることにより、データの読み出しを行うものである。データの読み出し時には、電源電圧VDDである3.3Vを前記3つのMOSトランジスタ41,42,43のオン抵抗の比で分割した電圧が、電位検出端子44に現れる。また、書き込みがされた状態のデータの読み出し時には、MOSキャパシタ3が低抵抗となるためMOSトランジスタ42のソース電位が基準電圧0Vになり、電源電圧VDD3.3Vを2つのMOSトランジスタ42,43のオン抵抗で分割した電圧が、電位検出端子44に現れる。
上述の実施の形態は、シリコン基板側(ウェル2)がp型の例であるが、本願明細書[課題を解決するための手段]の欄で説明したように、代わりにMOS構造のシリコン基板側であるウェルをn型とすることもでき、その場合にも、シリコン酸化膜にかかる電圧がp型ポリシリコン層に印加される電圧より小さくなるという、上述と同じ効果を得ることができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、読み出し手段4の回路やポリシリコン層32にプログラム電圧を印加する回路の構成は、上述のものに限らず、種々の変更が可能である。また、ポリシリコン層32やシリコン基板1側に印加する電圧の大きさも上述の値に限らないことはもちろんである。更に、上述の実施の形態では、アンチヒューズ素子の基板側をp型ウェル2で構成し、その中の濃度の高いp型拡散層(p+層)2aを介して基準電圧0Vを印加する例を示したが、本発明はこれらの構成に限るものではない。すなわち、シリコン基板1がp型である場合、ウェル2は無くてもよく、シリコン基板1に印加する基準電圧0Vによって基板側を基準電圧0Vに設定することが可能である。
1 シリコン基板
2 ウェル
3 MOSキャパシタ
31 シリコン酸化膜
32 ポリシリコン層
4 読み出し手段
41,42 nチャネルMOSトランジスタ
43 pチャネルMOSトランジスタ
44 電位検出端子
5,8 抵抗素子
6 プログラム電圧印加端子
7 pチャネルMOSトランジスタ
9 nチャネルMOSトランジスタ
2 ウェル
3 MOSキャパシタ
31 シリコン酸化膜
32 ポリシリコン層
4 読み出し手段
41,42 nチャネルMOSトランジスタ
43 pチャネルMOSトランジスタ
44 電位検出端子
5,8 抵抗素子
6 プログラム電圧印加端子
7 pチャネルMOSトランジスタ
9 nチャネルMOSトランジスタ
Claims (3)
- アンチヒューズ素子を用いた半導体記憶装置であって、アンチヒューズ素子と読み出し手段とを備え、前記アンチヒューズ素子は、シリコン基板上に順次形成した、シリコン酸化膜及びそれ自体の中で空乏化が起こらない程度の高い不純物濃度を持つp型ポリシリコン層からなり、データの読み出しは、前記シリコン基板に第1の電圧を印加し、前記p型ポリシリコン層には前記第1の電圧よりも高い第2の電圧を印加して、前記読み出し手段によって前記p型ポリシリコン層にかかる電圧変動を検出することにより行うことを特徴とする半導体記憶装置。
- 前記シリコン基板はp型シリコン基板から構成され、シリコン酸化膜が絶縁破壊状態であるデータの書き込みは、前記p型シリコン基板の電圧を基準電圧の0Vとし、前記p型ポリシリコン層には第2の電圧として電源電圧VDDよりも高い正の電圧を印加して行うことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
- 前記ポリシリコン層と前記第2の電圧を印加する端子との間にpチャネルMOSトランジスタを直列に接続し、このMOSトランジスタのゲートを、抵抗素子を介して前記端子に接続するとともに、シリコン酸化膜が絶縁破壊状態であるデータの書き込み時にオンとなるスイッチ素子を介して基準電圧0Vに接続することを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
Priority Applications (1)
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2006
- 2006-05-08 JP JP2006155325A patent/JP2007305947A/ja not_active Withdrawn
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JPH05267654A (ja) | Mosトランジスタ |
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