JP2007305025A - 生体の原理を用いたレプリカ制御法、およびそれを具備する装置、ならびにそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】生体の持つ制御機構(すなわち、生体内においては、刺激に対する反応の強さが時間の経過とともに減少していく、という機構)を考慮に入れた制御を実行することにより、必要な分だけのレプリカ数をその要求数に従って時間的にダイナミックに変更する。問い合わせやダウンロード要求が集中しそうな対象ファイルに対してレプリケーションを行って、分散配置させ、ファイルの存続時間を計測しておき、その値が一定値以下になればそのサーバント内のレプリカを消去し、ネットワーク内のファイルの必要な最適数を維持する。また、2に示すように、条件1〜3を満足するものに対して、レプリケーションを実行する。
【選択図】図2
Description
Napster型:目的情報の所在を一括管理する専用サーバが存在するタイプ
Gnutella型:目的情報の所在を伝言ゲーム方式で次々に問い合わせていくタイプ
前者は、各サーバントからの検索要求パケットが、専用サーバに集中するため、サーバボトルネックとなり易い。後者は、TTLに設定された値のホップ数の範囲まで次々と目的の情報の有無を隣接サーバントに対して問い合わせていき、各サーバントでは、隣接サーバントへ延ばしている「腕」の分だけ分岐されてパケットが送出されることになる。
ところで、レプリケーション手法において、複数のコンテンツが対象である場合に、各サーバント内のメモリは有限であるために、多数のコンテンツのレプリカが何度も複製されると、メモリの空き容量が不足してレプリカを作成できなくなる。このような場合には、古くなって他のサーバントから参照/検索されなくなったレプリカに関しては、それを削除してメモリ空間を確保し、直近で必要とされるレプリカ用にメモリ空間を確保し、逆に、さらにファイル検索や転送要求が多い場合には、さらにレプリケーションを実行してレプリカを作成して、負荷を分散させ保持を支えることが望ましい。
本発明の目的は、上記のように、そのときの「(ファイルごとの)要求度合い」と「時間のファイルの参照/検索される頻度」、さらにはレプリカの追加/削除の際に用いられるレーティング関数の上げ幅や下げ幅を、過去のヒット時点からの経過時間の長さに応じて変更すること、等を考慮してレプリカ数を制御することが可能な生体の原理を用いたレプリカ制御法、およびそれを具備する装置、ならびにそのプログラムを提供することにある。
そこで、必要な分だけのレプリカ数をその要求数に従って時間的にダイナミックに変更して、常に最適な数を保持できるように制御することが考えられる。
本発明では、レーティング関数を用いて、その値の上げ幅、下げ幅を過去のヒット時点からの経過時間の長さに応じて変更する(これが生体の原理を応用したもの)点で、従来の技術と異なる手法を用いる。
(原理)
先ず、レーティングの定義は下記の通りである。
「レーティング」(rating:評価額,評価,評点などの意味):すなわち、ある状態(ここでは、個々のサーバントの状態)に対して「点数」を持たせ、あるイベント(ここでは、「サーバントへファイル送信要求が届く」とか、あるいは、「時間が経過する」など)によってこの点数は増減し、この値がある閾値以上になったり、閾値以下になったりすることを契機として、その時点で何か「事」を起こす(ここでは、レプリケーションを実行したり、レプリカを消去したりする)ために使用される。
本発明においては、あるサーバントSにおいて、ファイル毎にある値V(ここでは「レーティング」と呼ぶ)を持たせ、このレーティングの値Vにより、下記の手順によりレーティングの値を上げ下げし、他のサーバントに対してレプリケーションを実行したり、自身が持っているファイルを削除したりする方法である(請求項2参照)。
(手順2)そのレーティングの増加する量△Vは、前回の検索要求が届いた時点t時点t1,前々回の検索要求が届いた時点t2,・・・,m回前の検索要求が届いた時点tm,というように直近m回の検索要求の到着時点からの経過時間により決定され、その経過時間(t0−t1),(t0−t2),・・・,(t0−tm)のを関数になっている。すなわち、
△V=△{(t0−t1),(t0−t2),・・・,(t0−tm)}。
そして、この関数Vの値は、ある関数に従って時間の経過とともに減少する。
(手順3)このレーティング関数Vがある閾値θ1を越えると、レプリケーションを実行することを決定する。また、このVの値がある閾値θ2未満になると、このファイルはメモリから削除される。
現時点でファイルの検索およびそのヒットが生じたとして、この時点をt0とする。このときにレーティング値を増加させるが、その増加値△Vが、一つ前の検索&ヒットの時点t1,・・・,m回前の検索&ヒットの時点tmからそれぞれ現時点までの時間の長さ(t0−t1),・・・,(t0−tm)に依存して定まる、ということを説明している。
ここで、閾値θ1は、レプリケーション実行のための閾値、閾値θ2はファイル削除のための閾値である。なお、図1では、右側から左側に向って進行する。
上記(処理1)のレプリケーション法において、レーティング関数がレプリケーションを実行する閾値を越えた場合に、下記手順に従って実行する確率を「世代」という概念を用いた関数により制御する方法である(請求項3参照)。
(手順1)ある時点で、既にあるファイルKを保持しているサーバントを「このファイルKに関する世代0」と定義する。この世代0からのレプリケーションによって、あるいは「検索,要求,ダウンロード」という一連の手続きによって当該ファイルのレプリカを保持することになったサーバントは「世代1」、以下同様に、「世代G」から作成されたレプリカを持つサーバントを「このファイルに関する世代G+1」と呼ぶ。
ここで、(処理1)におけるレーティング値Vが閾値θ1を越えたとき、このサーバントが当該ファイルに関して世代Gである場合には、ある確率でレプリケーションを実行することとする。この確率PはGに関する減少関数であり、世代が下るごとにレプリケーションが起こり難くなる。
これによって、無駄なレプリカ作成を抑制する効果を奏する。また、世代0は、たとえVの値がどんなに小さくなっても削除されないこととする。これにより、ネットワーク内にあるファイルが存在しなくなることを防ぐ。
下記の条件を同時に満たす場合に、自身の周囲のサーバントにおいてレプリケーションを実行してレプリカを作成するレプリケーション法である(請求項4参照)。
すなわち、
Φ(t1)≧θ1
Φ(t1)≧Φ(t1−Tb)
すなわち、
(条件1)は、時刻t1における検索ヒット数の移動平均値が閾値θ1を越えるということ。(条件2)は、当該ファイルのヒット数が前回の区間より今回の区間の方が大きい。つまり、ヒット数が増加している、という条件である。
(条件3)は、当該区間において、当該ファイルが「ダウンロードを要求される回数」と「検索&ヒットする回数」との比がある定数値kより大きい。つまり、検索&ヒットするだけでなく、実際に当該サーバントからダウンロードされる割合が大きく、当該サーバント以外のファイル保有率が低いとみなすことができる場合である。
図2では、閾値θ1を示す破線より上方にある実線が条件1を満足しており、前回より次回の方が上方にある実線がヒット数が増加しているという条件2を満足しており、また、図2の実線が検索&ヒットする回数(条件3を満足)を表わしている。
従って、図2においては、左から3番目と5番目のダウンロードの終りの時点にそれぞれレプリケーションを実行している。
移動平均値Φi=Φi(t1,i)を表しており、時刻(t1−i*Tb)から(t1−(i−1)Tb)までの区間における当該サーバント内の当該ファイルの検索ヒット数である。
また、Ψ(t1)は、区間(t1−Tb,t1)において当該ファイルがダウンロード要求される回数である。
また、η(t1)は、区間(t1−Tb,t1)において当該ファイルが検索&ヒットする回数である。
また、kは固定値である。
あるサーバントAが、あるファイルFに関してレプリケーションを行うときには、その周囲のいくつかのサーバントに対してレプリカを配置させる。その際に、その配置の個数を「当該サーバントAの当該ファイルFへのある直近の区間〔t1,t1+△t〕における(a)検索&ヒット数,また(b)当該ファイルFに対するダウンロード要求数」によって決める処理である(請求項5参照)。
以下、上記原理に基づいて行った実施例を説明する。
(実施例1)
P2Pネットワーク上でレプリカ数およびその配備場所を適切に保つことを目的として、下記手順(1)〜(3)で制御を行う。
(1)P2Pネットワーク上でレプリカを適度な広がりを保つように配備させるために、レプリケーション法として前記非特許文献3の手法を用いる。
この手法とは、次の手順によりレプリケーションの対象となるサーバントを決定する方法である。
(Step2)ノードΓの全方路について(途中経路も含めて)kホップ先のノードに注目する。
(Step3)そのノードiに対し、Deg(i)≧mならば確率Pで(レプリケーションの)対象に決定し、Deg(i)<mならば非対象に決定する。(ただし、Deg(i)は、ノードiのdegree(腕の数),1≦i≦Nj,m:0以上の整数,Nj;j回目のkホップ先のノードの総数)
(Step4)ノードiのうちの割合XにあたるMi方路(Mi=「X*Deg(i)])をランダムに選択し、kホップ先のノードに注目する(ここで、「Z]はZを超えない最大の整数を表す)。
(Step5)Step3〜4をNj回(i=1〜Nj)実行。
(Step6)Step3〜5をL回(j=1〜L)実行。
(条件1)時間間隔5秒毎に、当該サーバントに到着してヒットする検索数をファイル毎にカウントする。現時点をt1としたときに、直近のある範囲(12×5秒=60秒)での検索ヒット数の移動平均値
すなわち、
移動平均値Φ(t1)≧10
すなわち、
Φ(t1)≧Φ(t1−5)
ある時点で、既にあるファイルKを保持しているサーバントを世代0とする。この世代0からのレプリケーションによって、あるいは「検索,要求,ダウンロード」という一連の手続きによって当該ファイルのレプリカを保持することになったサーバントは世代1、以下同様に、世代2,3,4・・・とする。ここで、当該サーバントの当該ファイルのレ−ティングの値Vが閾値θ1を越えたとき、このサーバントが当該ファイルに関して世代Gである場合には、確率P=exp(−αG)(ここで、αは重み係数(定数))でレプリケーションを実行する。
あるサーバントが、あるファイルFに関してレプリケーション実行の際に作成するレプリカ個数を下記の条件で決定する方法である。
すなわち、ある時刻t1において、
0≦U(t1)≦d1ならばR1個
d1≦U(t1)≦d2ならばR2個
d2≦U(t1)≦d3ならばR3個
・・・
dk≦U(t1) ならばRk+1個
または
0≦V(t1)≦e1ならばQ1個
e1≦V(t1)≦e2ならばQ2個
e2≦V(t1)≦e3ならばQ3個
・・・
ek≦V(t1) ならばQk+1個
を作成する。
ただし、
U(t1):当該サーバントAの当該ファイルFへの直近の区間〔t1−△t,t1〕における,検索&ヒット数、
V(t1):同,当該ファイルFに対するダウンロード要求数、
Ri,Qi(i=1,2,・・・,k+1):定数である。
以下、本発明の実施例4に係るサーバント内部の機能について説明する。
図4は、サーバントのハードウェア構成例を示す図である。
図4において、1はサーバント(端末装置)であり、通常のPCの機能を持つ、いわゆる端末であるが、P2PPアプリケーションレイヤとしては、サーバントとして見えるものである。2は通常のタイマである。3は情報計算部であり、レーティング情報計算部を内部に含む。レーティング/世代/レプリカ配置数情報計算部4は、各レプリカファイルに関して、これらのレーティング/世代/レプリカ配置数を計算する機能を有する。5は情報管理/転送部であり、レプリカ検索情報管理部6、ヒット情報管理部7、および、要求情報転送部8を内部に含む。レプリカ検索情報管理部6は、他のサーバントからのレプリカ検索情報を管理する機能を持つ。ヒット情報管理部7は、その検索が本サーバント1内でヒットした情報を管理する機能を持つ。
9は、メモリ部である。メモリ容量制御/制御部10とメモリ部11を内部に含む。
メモリ容量制御/制御部10は、メモリの残容量を管理したり、不要な情報を削除したり、新しい情報を書き込んだけする制御機能を持つ。メモリ部11は各種レプリケーション情報やヒット情報、保持しているファイルに関する情報、サーバントのIPアドレス、等を格納/蓄積する場所である。
12はレプリケーション実行部であり、レプリケーション情報解析部13とレプリケーション/削除アクション決定/実行部14とを内部に含む。
レプリケーション情報解析部13は、どのファイルをいつどのようなタイミングでレプリケーションするかを解析する機能を持つ。レプリケーション/削除アクション決定/実行部14は、レプリケーションの実行や不要なレプリカ削除などのとるべきアクションを決定し、実行する機能を持つ。
16はパケット送信部であり、IPパケットを他のサーバントに送出する機能を持つ。
17はパケット受信部であり、網内の他のサーバントからの到着パケットを受信する機能を持つ。18は、このサーバントが接続されているIP網(インターネット)である。
1)自分自身における検索要求のヒット数を管理する手段と、2)自分自身の持つファイル毎にレーティング値や世代の計算を行う手段と、3)現時点における各レプリカファイルの持つレーティング値をその増加量の計算を行って計算する手段と、4)計算したレーティング値と第1の閾値とを比較して、当該ファイルに関する「世代」も考慮してレプリケーションを実行する手段と、5)計算した該レーティング値と第2の閾値とを比較して、レプリカを消去する手段と、6)ある時間区間のヒット数やダウンロード回数を元にレプリケーションの配置数を決定する手段とを具備した装置である。
2 タイマ
3 情報計算部
4 レーティング/世代/レプリカ配置数/情報計算部
5 情報管理/転送部
6 レプリカ検索情報管理部
7 ヒット情報管理部
8 要求情報転送部
9 メモリ部
10 メモリ容量管理/制御部
11 メモリ
12 レプリケーション実行部
13 レプリケーション情報解析部
14 レプリケーション/削除アクション決定/実行部
15 PAD
16 パケット送信部
17 パケット受信部
18 IP網(インターネット)
Claims (9)
- P2P型通信を行う際に、少なくとも1つのサーバントは、網内の問い合わせやダウンロード要求が集中しそうな対象ファイルに対してレプリケーションを実行して、該対象ファイルを分散配置させ、
該対象ファイルの送信要求数、検索要求数が依然として多いときには、さらにレプリケーションを実行して負荷を分散し、
逆に、該対象ファイル送信要求数、検索要求数が減少してきたときには、該対象ファイルの存続時間を計測しておき、
計測した値が予め定めた値以下になれば、該サーバント内のレプリカを消去し、ネットワーク内に存在する該対象ファイルに関して必要な最適数を維持することを特徴とする生体の原理を用いたレプリカ制御法。 - P2P型通信を行う際に、あるサーバントは、ファイル毎にレーティングの値を計測し、
計測したレーティング値により、下記(1)〜(3)の原理により、他のサーバントに対してレプリケーションを実行し、あるいは、自身が持っているファイルを削除することを特徴とする生体の原理を用いたレプリカ制御法。
(1)当該サーバントの対象ファイルが持つレーティングは、対象ファイルが他のサーバントから検索要求が届いた時点である量△Vだけ増加する。
(2)上記レーティングの増加する量△Vは、前回の検索要求が届いた時点t1、前々回の検索要求が届いた時点t2、・・・,m回前の検索要求が届いた時点tmというように、直近m回の検索要求の到着時点からの経過時間により決定され、該経過時間(t0−t1),(t0−t2),・・・,(t0−tm)の関数になっている。すなわち、
△V=△{(t0−t1),(t0−t2),・・・,(t0−tm)}。
そして、この関数Vの値は、ある関数に従って時間の経過とともに減少する。
(3)上記レーティング関数Vがある閾値θ1を越えると、レプリケーションを実行することを決定する。また、該レーティング関数Vの値がある閾値θ2未満になると、このファイルはメモリから削除される。 - 請求項1または2に記載の生体の原理を用いたレプリカ制御法において、
ある時点で既にあるファイルを保持しているサーバントを「該ファイルに関する世代0」と定義し、該世代0からのレプリケーションによって、あるいは、「検索,要求,ダウンロード」という一連の手続きによって、当該ファイルのレプリカを保持することになったサーバントは、「世代1」、以下同様に、「世代G」から作成されたレプリカを持つサーバントを「該ファイルに関する世代G+1」と呼び、前記レーティング関数Vが閾値θ1を越えたとき、該サーバントが当該ファイルに関して世代Gである場合には、ある確率でレプリケーションを実行し、
該確率をGに関する減少関数とし、世代が下るごとにレプリケーションが起こり難くくするとともに、世代0は決して削除しないことを特徴とする生体の原理を用いたレプリカ制御法。 - 請求項1に記載の生体の原理を用いたレプリカ制御法において、
前記サーバントは、下記条件(1)〜(3)を同時に満たす場合に、自身の周囲のサーバントに対してレプリケーションを実行して、レプリカを作成することを特徴とする生体の原理を用いたレプリカ制御法。
(1)条件1:時間間隔Tb毎に、当該サーバントに到着してヒットする検索数をファイルごとにカウントする。現時点をt1としたときに、直近のある範囲(n*Tb:nは整数)での検索ヒット数の移動平均値Φ(t1)がある閾値θ1以上になった場合。ここで、移動平均値
すなわち、
Φ(t1)≧θ1
(2)条件2:今回の区間での当該サーバント内の当該ファイルの検索ヒット数が、直前の区間でのその値以上になった場合。すなわち、
Φ(t1)≧Φ(t1−Tb)
(3)条件3:今回の区間での当該サーバント内の当該ファイルがダウンロード要求される数Ψ(t1)と、同じく当該ファイルが検索&ヒットする回数Η(t1)との比Ψ(t1)/Η(t1)が、ある定数kより大きい場合。 - 請求項1に記載の生体の原理を用いたレプリカ制御法において、
前記サーバントは、対象ファイルに関してレプリケーションを行うときには、その周囲のいくつかのサーバントに対してレプリカを配置させ、
その際に、該レプリカの配置の個数を「当該サーバントの対象ファイルへのある直近の区間〔t1,t1+△t〕における(a)検索&ヒット数,また(b)対象ファイルに対するダウンロード要求数」によって決めることを特徴とする生体の原理を用いたレプリカ制御法。 - P2P型通信を行う際に、ファイル毎にレーティング値を持たせ、該レーティング値により、他のサーバントに対してレプリケーションを実行したり、自身が持っているファイルを削除するサーバントであって、
自分自身における検索要求のヒット数を管理する手段と、
自分自身の持つファイル毎にレーティング値や世代の計算を行う手段と、
現時点における各レプリカファイルの持つレーティング値をその増加量の計算を行って計算する手段と、
計算したレーティング値と第1の閾値とを比較して、当該ファイルに関する「世代」も考慮してレプリケーションを実行する手段と、
計算した該レーティング値と第2の閾値とを比較して、レプリカを消去する手段と、
ある時間区間のヒット数やダウンロード回数を元にレプリケーションの配置数を決定する手段と
を具備したことを特徴とするサーバント装置。 - サーバント内のコンピュータに、網内の問い合わせやダウンロード要求が集中しそうな対象ファイルに対してレプリケーションを実行して、該対象ファイルを分散配置させる手順、該対象ファイルの送信要求数、検索要求数が依然として多いときには、さらにレプリケーションを実行して負荷を分散する手順、逆に、該対象ファイル送信要求数、検索要求数が減少してきたときには、該対象ファイルの存続時間を計測する手順、計測した値が予め定めた値以下になれば、該サーバント内のレプリカを消去する手順、をそれぞれ実行させるための生体の原理を用いたレプリカ制御用プログラム。
- サーバント内のコンピュータに、ファイル毎にレーティングの値を計測する手順、対象ファイルが他のサーバントから検索要求が届いた時点である量△Vだけ増加させる手順、上記レーティングの増加する量△Vは、前回の検索要求が届いた時点t1、前々回の検索要求が届いた時点t2、・・・,m回前の検索要求が届いた時点tmというように、上記レーティング値を、直近m回の検索要求の到着時点からの経過時間により決定される経過時間の関数Vであるとともに、別の関数に従って時間の経過とともに減少させる手順、上記レーティング関数Vがある閾値θ1を越えると、レプリケーションを実行することを決定する手順、上記レーティング関数Vの値がある閾値θ2未満になると、対象ファイルをメモリから削除する手順、をそれぞれ実行させるための生体の原理を用いたレプリカ制御用プログラム。
- 請求項7または8に記載の生体の原理を用いたレプリカ制御用プログラムであって、
前記サーバント内のコンピュータに、ある時点で既にあるファイルを保持しているサーバントを「該ファイルに関する世代0」と定義する手順、該世代0からのレプリケーションによって、あるいは、「検索,要求,ダウンロード」という一連の手続きによって、当該ファイルのレプリカを保持することになったサーバントを「世代1」、以下同様に、「世代G」から作成されたレプリカを持つサーバントを「該ファイルに関する世代G+1」と指定する手順、前記レーティング関数Vが閾値θ1を越えたとき、該サーバントが当該ファイルに関して世代Gである場合には、ある確率でレプリケーションを実行する手順、該確率をGに関する減少関数とし、世代が下るごとにレプリケーションが起こり難くくするとともに、世代0は決して削除しないようにする手順、をそれぞれ実行させるための生体の原理を用いたレプリカ制御用プログラム。
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