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JP2007235399A - 自動撮影装置 - Google Patents

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JP2007235399A
JP2007235399A JP2006053031A JP2006053031A JP2007235399A JP 2007235399 A JP2007235399 A JP 2007235399A JP 2006053031 A JP2006053031 A JP 2006053031A JP 2006053031 A JP2006053031 A JP 2006053031A JP 2007235399 A JP2007235399 A JP 2007235399A
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JP2006053031A
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Inventor
Keiji Icho
圭司 銀杏
Masayuki Misaki
正之 三崎
Yoshikazu Fukino
美和 吹野
Atsushi Omiya
淳 大宮
Takahiro Higashimura
貴裕 東村
Masayuki Kimura
雅之 木村
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】その場の状況に適応したカメラポジショニングを伴うカメラワーク制御で撮影することで、後で見返したくなるような映像を生成するための装置を提供する。
【解決手段】 状況をセンシングして得られたデータに基づき、その場の状況を把握する状況把握手段と、前記状況把握手段により把握された状況に関する情報に基づき、カメラのポジショニングを伴う撮影方法を設計する撮影方法設計手段と、前記撮影設計手段により設計された撮影方法通りに撮影することを指令する撮影指令手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、状況を解析することで、状況に応じたカメラワーク制御で撮影する技術に関する。
近年、監視カメラの分野等で、固定位置から自動的に被写体を認識して、カメラの撮影方向を制御することにより被写体を撮影する技術がある。例えば、監視領域をカメラシステムを用いて監視し、この監視対象領域での侵入者を追尾する技術がある(特許文献1参照)。更に、移動体に搭載されたカメラによって、移動体自体も被写体を追尾しカメラ制御により被写体を撮影する技術がある。例えば、監視端末がカメラと監視領域を移動するための移動手段とを備え、監視領域内に複数の侵入者があっても監視体制を整えるようにする技術がある(特許文献2参照)。また、自動撮影の分野で、空間内を移動する対象を自動追尾して、カメラワーク制御により撮影する技術がある(特許文献3参照)。
特開2001−319279号公報 特開2004−328484号公報 特開平9−322051号公報
従来技術では、監視カメラの分野等において、固定カメラにより被写体を認識して、カメラの撮影方向を制御し、被写体を追尾する方法、もしくは、移動体に搭載されたカメラによって、移動体自体が被写体を追尾して、カメラ制御により被写体を撮影する方法が取られている。しかしながら、上述のようなカメラ制御では、監視用に被写体の追尾はできても、被写体をどう捉えるかといったカメラワークの視点が抜けており、撮影された映像の品質は保証されていない。また、自動撮影の分野においては、広角画像を撮影するセンサカメラを用いて、固定位置から被写体の動きに適応したカメラワークで撮影する方法がある。しかしながら、固定位置に置かれたカメラによるパン、チルト等だけのカメラワーク制御による撮影では、後で見返したくなるような映像は生成できない。本来、できあがる映像の品質を重視した場合、カメラ自身の最適なポジショニングにより、被写体に対する回りこみ撮影等を可能にするカメラワークで撮影されるべきである。
本発明は、前記従来技術の課題を解決するもので、逐次的に状況を解析し、状況に適応したカメラポジショニングを伴うカメラワーク制御で撮影することで、後で見返したくなるような映像を生成することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の自動撮影装置は、状況をセンシングして得られたデータに基づき、その場の状況を把握する状況把握手段と、前記状況把握手段により把握された状況に関する情報に基づき、カメラのポジショニングを伴う撮影方法を設計する撮影方法設計手段と、前記撮影設計手段により設計された撮影方法通りに撮影することを指令する撮影指令手段とを備えることを特徴とする。
本発明の映像生成装置によれば、上述の構成を備えることにより、状況を解析して、状況に適応したカメラポジションを伴うカメラワーク制御で撮影することを指令することができる。
また、状況をセンシングして得られたデータに基づき、その場の状況を把握する状況把握手段と、前記状況把握手段により把握された状況に関する情報に基づき、カメラのポジショニングを伴う撮影方法を設計する撮影方法設計手段と、前記撮影設計手段により設計された撮影方法通りに撮影する撮影手段とを備えることを特徴とする。
これにより、状況を解析して、状況に適応したカメラポジションを伴うカメラワーク制御で撮影することができる。
また、前記状況把握手段は、その場にいる被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数を把握することを特徴とする。
これにより、その場にいる被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化といった状況を把握することができる。
また、前記自動撮影装置は、更に、前記状況把握手段により把握された被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数に基づき、複数の被写体をクラスタリングする被写体クラスタ算出手段とを備えることを特徴とする。
これにより、被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化に基づき、被写体をクラスタリングすることができる。
また、前記自動撮影装置は、更に、前記被写体クラスタ算出手段により算出された被写体クラスタに属する被写体の位置重心を抽出する被写体重心抽出手段とを備えることを特徴とする。
これにより、被写体クラスタに属する被写体の位置重心を抽出することができる。
また、前記自動撮影装置は、更に、前記状況把握手段により把握された被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数に基づき、被写体が注目するポイントを抽出する注目ポイント抽出手段とを備えることを特徴とする。
これにより、被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化に基づき、被写体が注目する注目ポイントを抽出することができる。
また、前記自動撮影装置は、更に、前記注目ポイント抽出手段により抽出された注目ポイントに存在する被写体の位置重心を抽出する注目ポイント重心抽出手段とを備えることを特徴とする。
これにより、注目ポイントに存在する被写体の位置重心を抽出することができる。
また、前記自動撮影装置は、更に、前記被写体重心抽出手段により抽出された被写体の位置重心に基づき、撮影の基準となる撮影ラインを設定する撮影ライン設定手段とを備えることを特徴とする。
これにより、被写体の位置重心に基づき、撮影の基準となる撮影ラインを設定することができる。
また、前記自動撮影装置は、更に、前記注目ポイント重心抽出手段により抽出された注目ポイントの位置重心に基づき、撮影の基準となる撮影ラインを設定する撮影ライン設定手段とを備えることを特徴とする。
これにより、注目ポイントの位置重心に基づき、撮影の基準となる撮影ラインを設定することができる。
また、前記自動撮影装置は、更に、前記状況把握手段により把握された被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数に基づき、被写体を撮影する撮影スポットを設定する撮影スポット設定手段とを備えることを特徴とする。
これにより、被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化に基づき、被写体を撮影する撮影スポットを設定することができる。
また、前記自動撮影装置は、更に、前記撮影スポット設定手段により設定された撮影スポットに基づき、撮影装置が撮影スポットまで移動する経路を設計する移動経路設計手段とを備えることを特徴とする。
これにより、撮影スポットに基づき、撮影装置が撮影スポットまで移動する経路を設計することができる。
また、前記撮影方法設計手段は、前記状況把握手段により把握された被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数に基づき、複数の撮影装置で撮影される場合、表示装置に表示する撮影映像を撮影装置間で切り換える方法を設計することを特徴とする。
これにより、被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化に基づき、複数の撮影装置で撮影される場合、表示装置に表示する撮影映像を撮影装置間で切り換える方法を設計することができる。
また、前記撮影方法設計手段は、撮影ライン設定手段により設定された撮影ラインに基づき、複数の撮影装置で撮影される場合、表示装置に表示する撮影映像を撮影装置間で切り換える方法を設計することを特徴とする。
これにより、撮影ラインに基づき、複数の撮影装置で撮影される場合、表示装置に表示する撮影映像を撮影装置間で切り換える方法を設計することができる。
また、前記撮影方法設計手段は、前記状況把握手段により把握された被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数に基づき、カメラワーク制御の方法を設計することを特徴とする。
これにより、被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化に基づき、カメラワーク制御の方法を設計することができる。
また、前記撮影方法設計手段は、前記被写体重心抽出手段により抽出された被写体の位置重心に基づき、カメラワーク制御の方法を設計すること特徴とする。
これにより、被写体の位置重心に基づき、カメラワーク制御の方法を設計することができる。
また、前記撮影方法設計手段は、前記注目ポイント重心抽出手段により抽出された注目ポイントの位置重心に基づき、カメラワーク制御の方法を設計すること特徴とする。
これにより、注目ポイントの位置重心に基づき、カメラワーク制御の方法を設計することができる。
また、前記撮影方法設計手段は、撮影ライン設定手段により設定された撮影ラインに基づき、カメラワーク制御の方法を設計すること特徴とする。
これにより、撮影ラインに基づき、カメラワーク制御の方法を設計することができる。
また、前記撮影方法設計手段は、撮影スポット設定手段により設定された撮影スポットに基づき、カメラワーク制御の方法を設計すること特徴とする。
これにより、撮影スポットに基づき、カメラワーク制御の方法を設計することができる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における概念図である。室内や公園等において、上部からその場の状況を解析する装置(指令装置1)が、カメラを搭載した気球(撮影装置2)に状況に応じた移動および撮影の指令を出しており、その指令に基づいて撮影装置2同士が指令装置1を介して情報を交換しながら移動および撮影をし、撮影映像を表示装置3に映し出している様子を示す図である。
図2は、指令装置1の内部構成と、指令装置1が撮影装置2と情報交信するシステム構成を示す図である。指令装置1は、状況センシング部101、被写体把握部102、被写体重心抽出部103、撮影装置把握部104、注目ポイント抽出部105、撮影ライン設定部106、撮影スポット設定部107、移動経路設計部108、状況変化把握部109、撮影方法設計部110とから構成される。
状況センシング部101は、その場の真上から大きく全方位に捉え、被写体等をセンシングする。
被写体把握部102は、状況センシング部101により得られた各種センシングデータをもとに画像認識等の処理を施すことで、特にxy軸2次元平面上において被写体の位置、速度、加速度等を随時把握する。更に、被写体の顔の向き(視線の向き)も検出する。もしくは、被写体にタグが付与されていれば、そのタグ情報から被写体の状況を把握する。また、被写体の位置関係、疎密や動き等の情報から、複数の被写体をクラスタリングして、被写体を群として把握する。例えば、同じ方向(同じ地点)に向かっている被写体や近い位置に密集している被写体を同じクラスタとして把握する。被写体や他オブジェクト等の高さやz軸方向の情報についても、詳しくは撮影装置2とも協調して状況を把握する。
撮影装置把握部104は、撮影装置2との情報交信や状況センシング部101によるセンシングにより、撮影装置2の位置等を把握する。
被写体重心抽出部103は、被写体把握部102により把握された被写体の位置情報をもとに、被写体を群として捉え、複数の被写体の位置重心を算出する。被写体がクラスタリングされている場合には、クラスタに対する位置重心を算出する。
注目ポイント抽出部105は、被写体把握部102により把握された被写体の位置、速度、加速度等から被写体が注目するポイントを抽出する。特徴としては、図4(a)に示すように、単体の被写体からだけでなく、複数の被写体から情報を収集することで、被写体が群(クラスタ)として向かう、もしくは、向かおうとする先を、複数の被写体の向き先の焦点を算出することで抽出する。または、図4(b)に示すように、複数の被写体の顔の向き(視線の向き)の情報から、それらの焦点を算出することで被写体の興味対象を抽出する。
撮影ライン設定部106は、被写体クラスタの位置重心、注目ポイントの被写体やオブジェクトの重心に基づき、撮影の基準となる撮影ラインを設定する。撮影技法には、撮影された映像を見る段階で視聴者が映像中の被写体等の位置関係や方向について混乱をきたさないように、カメラの位置、アングルを規定するイマジナリラインの法則というものがある。撮影ライン設定部106が設定するラインは、撮影映像の連続性を維持するためのイマジナリラインに相当するものである。例えば図5(a)のように、被写体クラスタの位置重心と注目ポイントの被写体の重心を繋いだ線を撮影ラインとする。注目ポイントの被写体が複数であった場合には、例えば図5(b)のように、注目ポイントの被写体の重心を繋いだ線を撮影ラインとしてもよい。もしくは、イベントの隆起(被写体の位置変化や向き変化が激しく変動した時点)から安定状態(注目ポイントを注視する被写体の動きの変化量が小さくなり落ち着いてきた状態)に切り換わる段階で、撮影装置2が注目ポイントを中心に捉えるようにするために、図5(a)のようなライン設定から図5(b)のライン設定に切り替えるようにしてもよい。
撮影スポット設定部107は、撮影ライン設定部106により設定された撮影ラインに基づき、撮影スポットを設定する。例えば、撮影ラインにより空間が左右に仕切られている場合、撮影装置把握部104により把握された撮影装置1の位置がある側が撮影ラインの左側であれば左側に、撮影ラインの右側であれば右側に撮影スポットを設定する。撮影装置2が複数ある場合は、多い側に撮影スポットを設定する。そして、例えば、図6では撮影スポットを撮影ラインの左側に設定する場合を示しているが、撮影ラインを引くもとになった重点(図6では、注目ポイントの被写体重心Aと被写体クラスタの位置重心B)の中点を中心として撮影ラインの左側の角度3分割(60度で均等分割)し、その分割線の中線(撮影ラインに対して30度、90度、120度の線)上に撮影スポットを設定する。次に、その中線上のうち、例えば、所定の画角で撮影した場合に、撮影ラインを引くもとになった重点を画面内にバランスよく配置させて捉えられる位置を撮影スポットとする。ここで、画面内にバランスよくというのは、撮影技法では黄金分割が一般に用いられており、例えば、図6で示す撮影スポット1、撮影スポット2、撮影スポット3で撮影される映像が、それぞれ図8(a)、図8(b)、図8(c)で示すように、3分割線のクロス点上に撮影ラインを引くもとになった重点(被写体の顔の重心)を配置させて捉えられるようにする。ただし、撮影を妨げるような障害物等がある場合には、それに対応して適宜撮影スポットをずらして設定するようにする。次に、注目ポイントを中心に捉える撮影スポット1を優先度1、注目ポイントと注目ポイントを注視する群衆とを均等に捉える撮影スポット2を優先度2、注目ポイントを注視する群衆を中心に捉える撮影スポット3を優先度3というように優先度付けを行う。例えば、撮影装置2が1台であれば優先度1の撮影スポット1に配置、撮影装置2が2台であれば優先度1の撮影スポット1と優先度2の撮影スポット2に配置、撮影装置2が3台であれば優先度1の撮影スポット1と優先度2の撮影スポット2と優先度3の撮影スポット全てに配置、といったように撮影装置2を撮影スポットの優先度順に埋めていく。また、注目ポイントを上方からではなく正面側から捉えたいときには、注目ポイントを注視する群衆を避けて撮影スポットを設置してもよい。例えば図7のように、注目ポイントを注視する群衆を避けて正面寄りから注目ポイントを捉えるスポットとして撮影スポット1、斜め上方から注目ポイントを捉えるスポットとして撮影スポット2、撮影スポット3を設定する。ここでは、被写体把握部102により、同じ方向(同じ地点)を向いていて近い位置に密集しているという条件で被写体をクラスタリングすることで被写体クラスタαと被写体クラスタβを把握して、それらのクラスタの位置を避けるように撮影スポット1を設定している。また、撮影スポット2、撮影スポット3をそれぞれ注目ポイントの被写体重心A、被写体重心Bを専用に捉えるためのスポットとなるように設定してもよい。また、撮影スポットの配置情報を定型化して記憶しておき、被写体の位置重心、注目ポイントの被写体やオブジェクトの重心に基づき、その位置関係から最適な撮影スポットの配置情報を取り出し、その通りに撮影スポットを設置する、といったようにしてもよい。
移動経路設計部108は、撮影装置把握部104により把握された撮影装置2の位置と撮影スポット設定部107により設定された撮影スポットの位置とに基づき、撮影装置2の撮影スポットまでの移動経路を設計し、撮影装置2に指令情報を送信する。例えば図9のように、それぞれの撮影装置2が、それぞれの撮影スポットまで最短で移動できる経路を設計する。それぞれの撮影装置2が撮影スポットまで障害物等を回避して到達できるまでの距離を最短にする経路としてもよい。ここで、撮影装置2同士が移動先として同じ撮影スポットを奪い合う、もしくは、撮影スポット同士が誘致相手として同じ撮影装置2を奪い合うといった競合が生じる場合があるが、こういった競合についても設計段階で回避しておく。例えば、それぞれの撮影装置2が、到達経路の距離順に撮影スポットを並べておき、他の撮影装置2に最短距離にある撮影スポットが奪われたら次に到達距離が短い撮影スポットを移動先とする、といったように設計する。また、この際に、それぞれの撮影装置2がそれぞれの撮影スポットに到達するまでの移動経路の総合計が最小となるような設計の仕方でもよい。同様に、それぞれの撮影スポットが、到達経路の距離順に撮影装置2を並べておき、他の撮影スポットに最短距離にある撮影装置2が奪われたら次に到達距離が短い撮影装置2を誘致相手とする、といったような設計をしてもよい。また、この際に、撮影スポットの優先度を加味した設計の仕方でもよい。
状況変化把握部109は、状況センシング部101により得られた情報をもとに、状況の変化を把握し、撮影方法設計部110に伝達する。状況の変化が大きい場合には、撮影ラインの引き直しや撮影スポットの配置し直しを撮影ライン設定部107や撮影スポット設定部108に指令することもある。ただし、あまりセンシティブに変化に適応した撮影を撮影方法設計部110に要請すると、撮影映像は逆に安定しなくなり見づらいものとなってしまうので、注目ポイントを注視する群衆の小さな変化等に対してはある程度状況変化把握部109で吸収し、撮影方法設計部110や撮影ライン設定部107、撮影スポット設定部108には伝達や指令をしないようにしてもよい。
撮影方法設計部110は、状況変化把握部109により把握された状況変化や撮影スポット設定部108により設定された撮影スポット、撮影ライン設定部107により設定された撮影ラインに基づき、視点切換やカメラワーク等の撮影方法を設計し、撮影装置2に指令情報を送信する。ここで、状況変化とは、被写体の大きな動きの変化や人数の変化、大きな音の変化等のことである。例えば、図6において、注目ポイントに新たな被写体が進入してくる等の大きな変化が状況変化把握部109により把握された場合に、注目ポイントを中心に捉える撮影スポット上に配置された撮影装置2に視点を切り換えるように指令する。また、重要なポイントに多くの被写体が集まるとして、注目ポイントの被写体に対する注目ポイントに注視する群衆の比率に応じて、注目ポイントを中心に撮影する撮影スポット1に配置された撮影装置2に撮影時間の割合を与えるように視点切換を指令してもよい。加えて、撮影映像が視聴者にとって飽きさせないものとなるように、動的なカメラワークも指令する。例えば、図6において、状況変化把握部109により把握された場合に、状況変化のあった注目ポイントの被写体重心Aや被写体クラスタの位置重心B、もしくはAとBの中点を軸にして回転移動しながら、それぞれを撮影するように撮影装置2に指令する。また、撮影ラインを越境して撮影装置2を移動させるようなカメラワークを指令する場合には、撮影映像における被写体の位置関係に矛盾をきたさないように、撮影ラインを越境中の撮影装置2の撮影映像を継続して映すべく、越境中の撮影装置2から別の撮影装置に視点を切り換えないように設計する。
図3は、撮影装置2の内部構成と、撮影装置2が指令装置1や表示装置3と情報交信するシステム構成を示す図である。指令装置2は、カメラ制御全般を行う本体20、飛行を可能にするヘリウムガス等を封入した気球21、移動体2の移動等を可能にするプロペラ22、映像を撮影するカメラ24、カメラ24をアングル可動にする雲台23から構成される。
本体20は、状況把握部201、状況センシング部202、指令情報取得部203、移動経路設定部204、プロペラ動力制御部205、カメラ方向設定部206、カメラ方向制御部207、撮影映像送信部208、撮影映像取得部209から構成される。
状況センシング部202は、撮影装置2に搭載されたカメラやセンサ等により周辺状況や撮影装置2自身の状況をセンシングする。
状況把握部201は、状況センシング部202により得られた各種センシングデータに基づき、得に周辺の状況変化や障害物、被写体や他オブジェクト等の詳しい高さやz軸方向の情報、撮影装置2の位置等を把握し、把握した情報を指令装置1に伝達する。
指令情報取得部203は、指令装置1から撮影方法や移動経路等に関する指令情報を取得する。
移動経路設定部204は、指令情報取得部203により取得された指令情報、状況把握部201により把握された撮影装置2の位置情報に基づき、撮影装置2の移動経路を設定する。ここで、撮影スポットまでの移動経路や撮影のためのカメラワークを実現する移動経路を設定する。撮影装置2自身の状況判断等に基づき移動経路を設定してもよい。
プロペラ動力制御部205は、移動経路設定部204により設定された移動経路を撮影装置2が移動するようにプロペラ動力を制御する。
カメラ方向設定部206は、指令情報取得部203により取得された指令情報に基づき、カメラ24のカメラ方向を設定する。ここで、撮影のためのカメラワークを実現するカメラ方向を設定する。撮影装置2自身の状況判断等に基づきカメラ方向を設定してもよい。
カメラ方向制御部207は、カメラ方向設定部206により設定されたカメラ方向をカメラ24が向くようにカメラ方向を制御する。
撮影映像取得部209は、カメラ24により撮影された撮影映像を取得する。
撮影映像送信部208は、撮影映像取得部209により取得された撮影映像を表示装置3に送信する。
指令装置1が、その場の状況を把握し、状況に応じた移動経路や撮影方法の設計をし、撮影装置2に指令するまでのフローを図10に示す。
まず、ステップS101では、状況センシング部101により、その場の状況がセンシングされる。
次に、ステップS102では、被写体把握部102により、ステップS101で取得された各種センシングデータに基づき、被写体の位置、速度、加速度等が把握される。
次に、ステップS103では、撮影装置把握部104により、撮影装置2から取得した撮影装置2の位置や撮影装置2周辺の状況情報、ステップS101で取得されたセンシングデータに基づき、撮影装置2の位置や周辺状況が把握される。
次に、ステップS104では、被写体重心抽出部103により、ステップS102で把握された被写体の位置情報に基づき、被写体の位置重心が抽出される。
次に、ステップS105では、注目ポイント抽出部105により、ステップS102で把握された被写体の速度、加速度や顔(視線)の向きに基づき、被写体群が注視する注目ポイントが抽出される。
次に、ステップS106では、撮影ライン設定部106により、ステップS104で抽出された被写体の位置重心やステップS105で抽出された注目ポイントの被写体重心に基づき、撮影ラインが設定される。
次に、ステップS107では、撮影スポット設定部107により、ステップS106で設定された撮影ラインに基づき、撮影スポットが設定される。
次に、ステップS108では、移動経路設計部108により、ステップS104で把握された撮影装置2の位置情報とステップS107で設定された撮影スポットの情報に基づき、撮影装置2の移動経路が設計される。
次に、ステップS109では、撮影方法設計部110により、ステップS107で設定された撮影スポットやステップS106で設定された撮影ライン、ステップS105で抽出された注目ポイントの被写体重心、ステップS104で抽出された被写体の位置重心に基づき、撮影方法が設計される。
また、ステップS101〜S109を通して、状況変化把握部109により、状況変化に適応して、再抽出、再設定、再設計が伝達や指令される。
撮影装置2が、周辺状況や自身を把握しながら、指令装置1の指令情報を取得し、カメラ24で映像を撮影し、その撮影映像を表示装置3に送信するまでのフローを図11に示す。
まず、ステップS201では、状況センシング部202により、撮影装置2の周辺状況や撮影装置2自身の状況がセンシングされる。
次に、ステップS202では、状況把握部201により、ステップS101で取得されたセンシングデータに基づき、撮影装置2の周辺状況や撮影装置2自身の状況が把握される。
次に、ステップS203では、指令情報取得部203により、指令装置1から指令情報が取得される。
次に、ステップS204では、移動経路設定部204により、ステップS202で把握された状況情報やステップS203で取得された指令情報に基づき、撮影スポットまでの移動経路や撮影のための移動経路が設定される。
次に、ステップS205では、プロペラ動力制御部205により、ステップS204で設定された移動経路に基づき、プロペラ動力が制御される。
次に、ステップS206では、カメラ方向設定部206により、ステップS203で取得された指令情報に基づき、撮影のためのカメラ方向が設定される。
次に、ステップS207では、カメラ方向制御部207により、ステップS206で設定されたカメラ方向に基づき、カメラ方向が制御される。
次に、ステップS208では、撮影映像取得部209により、カメラ24で撮影された映像が取得される。
次に、ステップS209では、撮影映像送信部208により、ステップS208で取得された撮影映像が表示装置3に送信される。
尚、便宜上、指令装置1、撮影装置2それぞれが持つ機能ブロックを図2、図3のように分担させて説明したが、一部ないしは全ての機能を他の装置に持たせてもよい。例えば、上述においては、指令情報は撮影装置2が指令装置1から取得するとしているが、複数の撮影装置2が協調してその場の全体状況を把握し、把握した状況情報に基づき、移動経路や撮影方法を設計するとしてもよい。
尚、上述においては、指令装置1はその場の真上から状況をセンシングするとしているが、斜め上方ないしは横からセンシングするとしてもよい。また、複数の指令装置1が協調してその場の状況をセンシングするとしてもよい。
尚、上述においては、気球21やプロペラ22を用いて撮影装置2の飛行や移動等をするとしているが、翼や羽、ジェット等、他の装置を用いてもよい。
尚、上述においては、撮影装置2を空中を移動する飛行装置としているが、ドリーやクレーン等を搭載して移動する走行装置、水中等を移動する泳行装置等、何においても本発明の技術は適用できる。
本発明にかかる自動撮影装置は、その場の状況に適応したカメラポジショニングを伴うカメラワーク制御で撮影することで、後で見返したくなるような映像を生成するするための技術として有用である。
本発明の実施の形態1における概念図 実施の形態1における指令装置1の内部構成を示す機能ブロック図 実施の形態1における撮影装置2の内部構成を示す機能ブロック図 注目ポイントを抽出する例を示す図 撮影ラインを設定する例を示す図 撮影スポットを設定する例を示す図 撮影スポットを設定する例を示す図 画面配置の例を示す図 移動経路を設計する例を示す図 実施の形態1における指令装置1での処理を示すフローチャート図 実施の形態1における撮影装置2での処理を示すフローチャート図
符号の説明
1 指令装置
101 状況センシング部
102 被写体把握部
103 被写体重心抽出部
104 撮影装置把握部
105 注目ポイント抽出部
106 撮影ライン設定部
107 撮影スポット設定部
108 移動経路設計部
109 状況変化把握部
110 撮影方法設計部
2 撮影装置
20 本体
201 状況把握部
202 状況センシング部
203 指令情報取得部
204 移動経路設定部
205 プロペラ動力制御部
206 カメラ方向設定部
207 カメラ方向制御部
208 撮影映像送信部
209 撮影映像取得部
21 気球
22 プロペラ
23 雲台
24 カメラ
3 表示装置

Claims (24)

  1. 状況をセンシングして得られたデータに基づき、その場の状況を把握する状況把握手段と、
    前記状況把握手段により把握された状況に関する情報に基づき、カメラのポジショニングを伴う撮影方法を設計する撮影方法設計手段と、
    前記撮影設計手段により設計された撮影方法通りに撮影することを指令する撮影指令手段とを備えることを特徴とする自動撮影装置。
  2. 状況をセンシングして得られたデータに基づき、その場の状況を把握する状況把握手段と、
    前記状況把握手段により把握された状況に関する情報に基づき、カメラのポジショニングを伴う撮影方法を設計する撮影方法設計手段と、
    前記撮影設計手段により設計された撮影方法通りに撮影する撮影手段とを備えることを特徴とする自動撮影装置。
  3. 前記状況把握手段は、その場にいる被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数を把握することを特徴とする、
    請求項1または2に記載の自動撮影装置。
  4. 前記自動撮影装置は、更に、
    前記状況把握手段により把握された被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数に基づき、複数の被写体をクラスタリングする被写体クラスタ算出手段とを備えることを特徴とする、
    請求項3に記載の自動撮影装置。
  5. 前記自動撮影装置は、更に、
    前記被写体クラスタ算出手段により算出された被写体クラスタに属する被写体の位置重心を抽出する被写体重心抽出手段とを備えることを特徴とする、
    請求項4に記載の自動撮影装置。
  6. 前記自動撮影装置は、更に、
    前記状況把握手段により把握された被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数に基づき、被写体が注目するポイントを抽出する注目ポイント抽出手段とを備えることを特徴とする、
    請求項3に記載の自動撮影装置。
  7. 前記自動撮影装置は、更に、
    前記注目ポイント抽出手段により抽出された注目ポイントに存在する被写体の位置重心を抽出する注目ポイント重心抽出手段とを備えることを特徴とする、
    請求項6に記載の自動撮影装置。
  8. 前記自動撮影装置は、更に、
    前記被写体重心抽出手段により抽出された被写体の位置重心に基づき、撮影の基準となる撮影ラインを設定する撮影ライン設定手段とを備えることを特徴とする、
    請求項5に記載の自動撮影装置。
  9. 前記自動撮影装置は、更に、
    前記注目ポイント重心抽出手段により抽出された注目ポイントの位置重心に基づき、撮影の基準となる撮影ラインを設定する撮影ライン設定手段とを備えることを特徴とする、
    請求項7に記載の自動撮影装置。
  10. 前記自動撮影装置は、更に、
    前記状況把握手段により把握された被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数に基づき、被写体を撮影する撮影スポットを設定する撮影スポット設定手段とを備えることを特徴とする、
    請求項3に記載の自動撮影装置。
  11. 前記自動撮影装置は、更に、
    前記撮影スポット設定手段により設定された撮影スポットに基づき、撮影装置が撮影スポットまで移動する経路を設計する移動経路設計手段とを備えることを特徴とする、
    請求項10に記載の自動撮影装置。
  12. 前記撮影方法設計手段は、前記状況把握手段により把握された被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数に基づき、複数の撮影装置で撮影される場合、表示装置に表示する撮影映像を撮影装置間で切り換える方法を設計することを特徴とする、
    請求項3に記載の自動撮影装置。
  13. 前記撮影方法設計手段は、撮影ライン設定手段により設定された撮影ラインに基づき、複数の撮影装置で撮影される場合、表示装置に表示する撮影映像を撮影装置間で切り換える方法を設計することを特徴とする、
    請求項8または9に記載の自動撮影装置。
  14. 前記撮影方法設計手段は、前記状況把握手段により把握された被写体の位置、速度、加速度、顔の向き、顔の向き変化、視線の向き、視線の向き変化のいずれか、もしくは複数に基づき、カメラワーク制御の方法を設計することを特徴とする、
    請求項3に記載の自動撮影装置。
  15. 前記撮影方法設計手段は、前記被写体重心抽出手段により抽出された被写体の位置重心に基づき、カメラワーク制御の方法を設計すること特徴とする、
    請求項5に記載の自動撮影装置。
  16. 前記撮影方法設計手段は、前記注目ポイント重心抽出手段により抽出された注目ポイントの位置重心に基づき、カメラワーク制御の方法を設計すること特徴とする、
    請求項7に記載の自動撮影装置。
  17. 前記撮影方法設計手段は、撮影ライン設定手段により設定された撮影ラインに基づき、カメラワーク制御の方法を設計すること特徴とする、
    請求項8または9に記載の自動撮影装置。
  18. 前記撮影方法設計手段は、撮影スポット設定手段により設定された撮影スポットに基づき、カメラワーク制御の方法を設計すること特徴とする、
    請求項10に記載の自動撮影装置。
  19. 状況をセンシングして得られたデータに基づき、その場の状況を把握する状況把握ステップと、
    前記状況把握ステップにより把握された状況に関する情報に基づき、カメラのポジショニングを伴う撮影方法を設計する撮影方法設計ステップと、
    前記撮影設計ステップにより設計された撮影方法通りに撮影することを指令する撮影指令ステップとを有することを特徴とする自動撮影方法。
  20. 自動撮影装置に、自動撮影処理を行わせるためのコンピュータプログラムであって、
    前記自動撮影処理は、
    状況をセンシングして得られたデータに基づき、その場の状況を把握する状況把握ステップと、
    前記状況把握ステップにより把握された状況に関する情報に基づき、カメラのポジショニングを伴う撮影方法を設計する撮影方法設計ステップと、
    前記撮影設計ステップにより設計された撮影方法通りに撮影することを指令する撮影指令ステップとを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  21. 自動撮影装置の集積回路であって、
    状況をセンシングして得られたデータに基づき、その場の状況を把握する状況把握手段と、
    前記状況把握手段により把握された状況に関する情報に基づき、カメラのポジショニングを伴う撮影方法を設計する撮影方法設計手段と、
    前記撮影設計手段により設計された撮影方法通りに撮影することを指令する撮影指令手段とを備えることを特徴とする集積回路。
  22. 状況をセンシングして得られたデータに基づき、その場の状況を把握する状況把握ステップと、
    前記状況把握ステップにより把握された状況に関する情報に基づき、カメラのポジショニングを伴う撮影方法を設計する撮影方法設計ステップと、
    前記撮影設計ステップにより設計された撮影方法通りに撮影する撮影ステップとを有することを特徴とする自動撮影方法。
  23. 自動撮影装置に、自動撮影処理を行わせるためのコンピュータプログラムであって、
    前記自動撮影処理は、
    状況をセンシングして得られたデータに基づき、その場の状況を把握する状況把握ステップと、
    前記状況把握ステップにより把握された状況に関する情報に基づき、カメラのポジショニングを伴う撮影方法を設計する撮影方法設計ステップと、
    前記撮影設計ステップにより設計された撮影方法通りに撮影する撮影ステップとを有することを特徴とするコンピュータプログラム。
  24. 自動撮影装置の集積回路であって、
    状況をセンシングして得られたデータに基づき、その場の状況を把握する状況把握手段と、
    前記状況把握手段により把握された状況に関する情報に基づき、カメラのポジショニングを伴う撮影方法を設計する撮影方法設計手段と、
    前記撮影設計手段により設計された撮影方法通りに撮影する撮影手段とを備えることを特徴とする集積回路。
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