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JP2007233487A - 歩行者検出方法、装置、およびプログラム - Google Patents

歩行者検出方法、装置、およびプログラム Download PDF

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JP2007233487A JP2006051270A JP2006051270A JP2007233487A JP 2007233487 A JP2007233487 A JP 2007233487A JP 2006051270 A JP2006051270 A JP 2006051270A JP 2006051270 A JP2006051270 A JP 2006051270A JP 2007233487 A JP2007233487 A JP 2007233487A
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Abstract

【課題】ステレオカメラを用いて撮像した画像に含まれる歩行者を、少ない計算量で高精度に検出することができる歩行者検出方法、装置、およびプログラムを提供する。
【解決手段】所定の視野を撮像する複眼の撮像手段から出力される画像情報に基づいて縦エッジを抽出し、その縦エッジから3次元情報を算出し、この算出した3次元情報をもとに立体物を検出し、この検出した立体物の特性を示す立体物情報の時間による変動を算出し、この算出した前記立体物の変動に基づいて該立体物が歩行者であるか否かを判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複眼の撮像手段によって撮像した入力画像を用いてその画像に含まれる歩行者の検出を行う歩行者検出方法、装置、およびプログラムに関する。
従来、四輪自動車等の車両が走行中に障害物を検知するための技術として、カメラを搭載して道路上の歩行者を検出する技術が知られている。例えば、下記特許文献1では、ステレオカメラを用いて歩行者のモデル画像とのパターンマッチングを行うことによって歩行者を検出する技術が開示されている。
特開2005−196590号公報
しかしながら、上述した従来技術では、ステレオカメラでパターンマッチングを行う際の計算負荷が大きく、精度を落とすことなく計算量を削減して歩行者を検出することが困難であった。また、通常のステレオマッチングのみで検出した物標には、車両や看板などの歩行者以外の物標も多く含まれてしまうという問題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、ステレオカメラを用いて撮像した画像に含まれる歩行者を、少ない計算量で高精度に検出することができる歩行者検出方法、装置、およびプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1記載の発明は、所定の視野を撮像する複眼の撮像手段から出力される画像情報を用いて前記視野内を歩行する歩行者を検出する歩行者検出方法であって、前記画像情報に基づいて縦エッジを抽出する縦エッジ抽出ステップと、前記縦エッジ抽出ステップで抽出した縦エッジから3次元情報を算出し、この算出した3次元情報をもとに立体物を検出する立体物検出ステップと、前記立体物検出ステップで検出した立体物の特性を示す立体物情報の時間による変動を算出する変動算出ステップと、前記変動算出ステップで算出した前記立体物情報の変動に基づいて前記立体物情報に対応する立体物が歩行者であるか否かを判定する判定ステップと、を含むことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記変動算出ステップは、過去の二つの異なる時間における前記立体物情報と最新の前記立体物情報との差分をそれぞれ算出することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記立体物検出ステップは、前記縦エッジ抽出ステップで抽出した縦エッジごとの3次元情報を算出して得られる画素点が所定の基準以上存在するような領域を統合することによって前記立体物を検出することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項記載の発明において、前記立体物情報は、前記立体物の高さ位置、横幅、および高さ幅を含むことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項記載の発明において、前記判定ステップで判定した立体物が歩行者である場合、当該歩行者のトラッキング処理を行うトラッキング処理ステップをさらに有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、電磁波を用いて物体を検出する検出手段で検出した物体検出結果と、前記トラッキング処理ステップで検出した前記歩行者に関する情報とをフュージョン処理するフュージョン処理ステップをさらに有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、所定の視野を撮像する複眼の撮像手段から出力される画像情報を用いて前記視野内を歩行する歩行者を検出する歩行者検出装置であって、前記画像情報に基づいて縦エッジを抽出する縦エッジ抽出手段と、前記縦エッジ抽出手段で抽出した縦エッジから3次元情報を算出し、この算出した3次元情報をもとに立体物を検出する立体物検出手段と、前記立体物検出手段で検出した立体物の特性を示す立体物情報の時間による変動を算出する変動算出手段と、前記変動算出手段で算出した前記立体物情報の変動に基づいて前記立体物情報に対応する立体物が歩行者であるか否かを判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記変動算出手段は、過去の二つの異なる時間における前記立体物情報と最新の前記立体物情報との差分をそれぞれ算出することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求7または8記載の発明において、前記立体物検出手段は、前記縦エッジ抽出手段で抽出した縦エッジごとの3次元情報を算出して得られる画素点が所定の基準以上存在するような領域を統合することによって前記立体物を検出することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項7〜9のいずれか一項記載の発明において、前記立体物情報は、前記立体物の高さ位置、横幅、および高さ幅を含むことを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項7〜10のいずれか一項記載の発明において、前記判定手段で判定した立体物が歩行者である場合、当該歩行者のトラッキング処理を行うトラッキング処理手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明において、電磁波を用いて物体を検出する検出手段で検出した物体検出結果と、前記トラッキング処理手段で検出した前記歩行者に関する情報とをフュージョン処理するフュージョン処理手段をさらに備えたことを特徴とする。
請求項13記載の発明に係る歩行者検出プログラムは、請求項1〜6のいずれか一項に記載の歩行者検出方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、所定の視野を撮像する複眼の撮像手段から出力される画像情報に基づいて縦エッジを抽出し、その縦エッジから3次元情報を算出し、この算出した3次元情報をもとに立体物を検出し、この検出した立体物の特性を示す立体物情報の時間による変動を算出し、この算出した前記立体物の変動に基づいて該立体物が歩行者であるか否かを判定することにより、ステレオカメラを用いて撮像した画像に含まれる歩行者を、少ない計算量で高精度に検出することが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以後、「実施の形態」と称する)を説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る歩行者検出装置の機能構成を示すブロック図である。同図に示す歩行者検出装置1は、四輪自動車等の車両に搭載され、車両の周囲の所定の範囲に存在する物標の中から歩行者を検出する装置である。歩行者検出装置1は、所定の視野を撮像する撮像部2と、撮像部2による撮像結果すなわち入力画像に基づいた画像処理を行う画像処理部3と、演算処理プログラムが記録されたROM(Read Only Memory)および各種パラメータやデータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)を用いて実現され、画像処理部3における処理結果や各種設定情報等を記憶する記憶部4と、を備える。
歩行者検出装置1で検出した歩行者情報は、車両制御装置5に出力される。車両制御装置5では、歩行者検出装置1からの出力に応じて車間距離制御や自動ブレーキ制御等の制御を行う。このように、歩行者検出装置1および車両制御装置5は、全体としてACC(自動車間制御装置)、PBA(プリクラッシュブレーキアシスト)、PSB(プリクラッシュシートベルト)等のシステムを構成する。この意味で、歩行者検出装置1は、前述したシステムにおけるセンサ(画像センサ)としての機能を果たす。
以下、歩行者検出装置1の詳細な構成を説明する。撮像部2は、所定の離間距離で配置された一対のカメラ21Lおよび21Rと、カメラ21Lおよび21Rの各々から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換して記憶するフレームメモリ22Lおよび22Rを備えたステレオカメラである。カメラ21Lおよび22Rは、所定の視野角から入射する光を集光するレンズと、このレンズを透過した光を検知してアナログ信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子とを有する。
図2は、カメラ21Lおよび21Rによる撮像処理を概念的に示す説明図である。同図では、左側に位置するカメラ21Lの光軸zLと右側に位置するカメラ21Rの光軸zRとが平行な場合を示している。この場合、カメラ21L固有の座標系(左カメラ座標系)に対応する左画像領域ILの点ALに対応する点が、カメラ21R固有の座標系(右カメラ座標系)に対応する右画像領域IR内の直線LE(エピポーラ線)上に存在している。図2において、物標である歩行者Pの画素点Aの座標値(x,y,z)を算出する際には、左右のカメラ座標系における座標値(xL,yL,zL)および(xR,yR,zR)の算出、および座標値間の対応点探索(ステレオマッチング)を行う。
画像処理部3は、撮像部2で撮像した画像情報において縦方向のエッジ(縦エッジ)を抽出する縦エッジ抽出フィルタとしての機能を有する縦エッジ抽出部31と、縦エッジ抽出部31で抽出した縦エッジを用いて画像情報に含まれる立体物を検出する立体物検出部32と、立体物検出部32で検出した立体物の大きさや形状等の特性を示す立体物情報の時間的な変動を算出する変動算出部33と、変動算出部33で算出した立体物の変動に基づいてその立体物情報に対応する立体物が歩行者であるか否かを判定する判定部34と、判定部34で判定した立体物が歩行者である場合、その歩行者のトラッキング処理を行うトラッキング処理部35とを有する。また、画像処理部3は、後述する各種処理を行う上で必要な種々のパラメータを算出する機能や、画像を生成する際に所定の補正を加える機能を備えている。
画像処理部3はCPU(Central Processing Unit)等を用いて実現され、本実施の形態1に係る歩行者検出プログラムを含む各種演算処理プログラムを記憶部4から読み出すことによってその読み出したプログラムに対応する処理を実行する。
なお、本実施の形態1に係る歩行者検出プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM等のコンピュータ読取可能な記録媒体に記録して広く流通させることも可能である。
図3は、本実施の形態1に係る歩行者検出方法の概要を示すフローチャートである。まず、撮像部2において撮像処理を行い、撮像した画像情報を画像処理部3へ出力する(ステップS1)。この際には、カメラ21Lおよび21Rで撮像した画像情報を一時的にフレームメモリ22Lおよび22Rで記憶する。図4および図5は、撮像部2で撮像対象となる風景例を示す図である。このうち、図4に示す風景101は、自車両の前方の横断歩道Hを歩行者Pが横断している状態を示している。また、図5に示す風景201は、自車両に対して先行する車両Cが道路Rを走行している状態を示している。以下の説明では、この2つの風景101および201を撮像部2で撮像した場合を参照しながら説明を行う。
画像情報を取得した画像処理部3では、縦エッジ抽出部31で縦エッジの抽出処理を行う(ステップS2)。図6は、風景101を撮像した画像情報を用いて縦エッジ抽出処理を行った場合の歩行者P付近の縦エッジを模式的に示す図である。同図に示すように、歩行者Pの場合、縦エッジEは歩行者Pの輪郭と周囲との境界のみならず、歩行者Pの内部でも抽出される。これは、例えば歩行者Pが着ている服のしわなどが縦に入ったりすることに起因している。他方、図7は、風景201を撮像した画像に対して縦エッジ抽出処理を行った場合の車両C付近の縦エッジを模式的に示す図である。図7に示す場合、車両Cの輪郭と周辺部分との境界付近には縦エッジEが抽出されるが、車両Cの中心付近には縦エッジがほとんどない。このように、歩行者Pと車両Cとでは、抽出された縦エッジの発現の態様が大きく異なる。
ステップS2に続いて、立体物検出部32が立体物を検出する(ステップS3)。このステップS3で、立体物検出部32は、まず縦エッジまでの距離を含む画像の3次元情報を求める。その際には、上述したように、左右のカメラ座標系における座標値(xL,yL,zL)および(xR,yR,zR)の算出と、座標値間の対応点探索(ステレオマッチング)とを順次行う。対応点探索は、例えばカメラ21Lとカメラ21Rとから得られた画像の相関を所定の定義にしたがって演算し、縦エッジEの構成点の3次元座標が算出される。このステップS3での算出結果は記憶部4に一時的に格納される。
図8および図9は、立体物検出部32で上記の如く算出された画素点を画面上へプロットして視覚化したものであり、自車両よりも遠くに行くほど同数の画素点を収容する領域が小さくなるようにして表示したものである。なお、図8および図9では、歩行者Pや車両Cに対応する箇所以外でも画素点群が形成されている。このように、ステップS3で立体物を検出する段階では、不要な立体物も検出している。
図8に示す画像102は、風景101を撮像した場合の3次元情報を視覚化したものである。画像102の略中央部には、略一様な密度の画素点群SPが生成されている。この画素点群SPは、歩行者Pに対応した縦エッジEから得られたものである。立体物検出部32では、画像102の各領域にどれだけの画素点が含まれているかを求め、その画素点の単位領域ごとの密度を求める。
図10は、図8の画像102に対して画素点の密度を求めた結果を視覚化した図である。同図に示す画像103は、自車両からみて遠方領域F、中間領域M、近傍領域Nの順に単位領域が大きくなっており、各領域に含まれる画素点の数すなわち画素点の単位領域辺りの密度に応じて領域ごとの濃淡が異なるように表示されている。図10に示す場合、画像103の中間領域Mの中央部付近に一連の高密度領域D1が形成されている。このように複数の単位領域に連続して跨り、一つの領域として統合することが可能な高密度領域がある場合、立体物検出部32は、その立体物を歩行者であると認識する。
これに対して図9に示す画像202は、風景201を撮像した場合の3次元情報を視覚化したものである。画像202における単位領域の分割の仕方は、上述した画像102の場合と同じである。画像202の中間領域Mの略中央部には、左右に略対称な画素点群SC1およびSC2が生成されている。これらは本来、車両Cに対応した画素点群SCの部分集合であるはずのものであるが、一つの画素点群SCとしてみた場合、その内部の点密度は一様ではなく、中心付近の密度は外周部分よりも顕著に小さい。このため、画像103に対して画素点の密度を求めた結果を視覚化したすると、図11に示す画像203のように、高密度領域がD2とD3の二つに分離してしまう。したがって、この場合に立体物検出部32は、設定によってはこれらの高密度領域D2と高密度領域D3とが別の立体物に対応する領域であると認識する。
以上説明したステップS3の後、変動算出部33が、立体物の特性を示す立体物情報、具体的には立体物として認識された領域の高さ位置や大きさ(横幅、高さ幅)の時間的な変動を算出する(ステップS4)。具体的には、その時点で記憶部4で記憶する画像フレームを読み込んで立体物として認識された領域ごとの立体物情報(高さ位置、横幅、高さ幅)の差分を求めることによって変動を算出する。この際には、最新のフレームから求めた立体物情報と、それよりも1周期前のフレームから求めた立体物情報との差分を求めるだけでなく、最新のフレームから求めた立体物情報と、それよりも2周期前のフレームから求めた立体物情報との差分を求め、これら2つの差分演算結果を合わせて用いることにより、より正確な時間変動を算出することができる。なお、差分を取るフレームとして、前述したフレームよりも時間的に前のフレームを用いてもかまわない。
判定部34では、変動算出部33における算出結果に基づいて、立体物が歩行者であるか否かの判定を行う(ステップS5)。ここでは、歩行者に対応する立体物は、その立体物情報の変動が小さいという特徴を利用し、それぞれの値の変動幅が所定の範囲内にあるか否かを判定する。判定の結果、立体物が歩行者である場合(ステップS5でYes)、トラッキング処理部35はその立体物(歩行者)のトラッキング処理を行う(ステップS6)。ここでのトラッキング処理は、歩行者が車両と比較して動きが十分に遅いことに鑑み、移動速度が所定の値(例えば1m/s)よりも小さい「静止物」と仮定する。この仮定のもとで、自車両の速度等から静止物の動きを予測してトラッキングを行う。
最後に、ステップS6におけるトラッキング処理の結果を歩行者検出結果として車両制御装置5へ出力する(ステップS7)。なお、ステップS5では歩行者と認識された立体物があったとしても、静止物であるという仮定に反して高速で移動するような場合もある。このような場合には、ステップS6でその立体物をトラッキングすることができず、検出結果が何も得られないため、結局ステップS7からは何も出力されない。
ここまで、ステップS5で立体物が歩行者であった場合を説明してきたが、ステップS5で立体物が歩行者でないと判定した場合(ステップS5でNo)には、その立体物に関する検出データを削除し(ステップS8)、一連の処理を終了する。
以上説明したように、歩行者Pに対応する画素点群SPは、その横幅、高さ幅、および位置を含む立体物情報の時間的な変動が小さいのに対して、車両C(等の人工構造物)に対応する画素点群SCは、仮に一つの立体物として認識できたとしても、その後の立体物の大きさや位置が時間と共に大きく変動し、場合によっては見かけ上分離してしまうこともある。したがって、本実施の形態1に係る歩行者検出方法によれば、歩行者が他の人工構造物と比較して決定的に異なる性質を有する画素点群を構成することを利用して、歩行者を適確に検出することが可能となる。
また、本実施の形態1においては、従来のステレオカメラにおけるステレオマッチングの手法を適用して歩行者を検出するため、パターンマッチングを適用する場合と比較して計算負荷が少なくて済む。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、所定の視野を撮像する複眼の撮像手段から出力される画像情報に基づいて縦エッジを抽出し、その縦エッジから3次元情報を算出し、この算出した3次元情報をもとに立体物を検出し、この検出した立体物の特性を示す立体物情報の時間による変動を算出し、この算出した前記立体物の変動に基づいて該立体物が歩行者であるか否かを判定することにより、ステレオカメラを用いて撮像した画像に含まれる歩行者を、少ない計算量で高精度に検出することが可能となる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、ステレオ画像によって得た歩行者情報とミリ波レーダで検出した情報とのフュージョン処理を行うことを特徴とする。図12は、本実施の形態2に係る歩行者検出装置の機能構成を示すブロック図である。同図に示す歩行者検出装置11は、撮像部2、画像処理部3に加えて、ミリ波(電磁波の一種)を利用して物体を検出する検出手段であるミリ波レーダ6と、ミリ波レーダ6で検出した受信信号に所定の信号処理を施す信号処理部7と、画像処理部3および信号処理部7の処理に関する各種情報を記憶する記憶部8と、画像処理部3から出力される歩行者情報と信号処理部7から出力されるレーダ検出情報とのフュージョン処理を行うフュージョン処理部9と、を備える。
なお、撮像部2および画像処理部3の構成、ならびにそれらを用いた歩行者検出方法については上記実施の形態1と同じである。
図13は、本実施の形態2に係る歩行者検出方法の処理の概要を示すフローチャートである。同図において、ステップS11〜ステップS16の処理は、上記実施の形態1に係る歩行者検出方法のステップS1〜ステップS6の処理とそれぞれ同じである(図3を参照)。
ステップS16に続くステップS17では、フュージョン処理部9で、画像処理部3から出力された歩行者検出情報(ステレオ画像物標)と信号処理部7から出力されたミリ波物標とを受信してフュージョン処理を行う。ここでのフュージョン処理は、従来から知られている技術を適用することができる。
その後、ステップS17で生成されたフュージョン物標を車両制御装置5へ出力する(ステップS18)ことによって一連の処理が修了する。なお、ステップS15で立体物が歩行者でないと判定した場合(ステップS15でNo)には、その立体物に関する検出データを削除し(ステップS19)、一連の処理を終了する。
本実施の形態2においては、ミリ波レーダ6が歩行者を検出することを目的としているため、例えば車両やガードレール等を検知する場合のように、物標からの反射波の受信レベル(強度)の閾値を高く設定しておくと、反射率が低い歩行者を検出できないので意味がない。また、物標からの反射波の受信レベル(強度)の閾値を低く設定したときに検出できない物標は、少なくとも歩行者ではないため、歩行者を検出する上では意味がない。このように、歩行者を検出する際には、ミリ波レーダ6の反射波の受信レベルの高低2つ閾値の中間域で検出された物標情報にステレオ画像物標情報をフュージョンすることによって信頼度が高い歩行者情報を得ることができる。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、所定の視野を撮像する複眼の撮像手段から出力される画像情報に基づいて縦エッジを抽出し、その縦エッジから3次元情報を算出し、この算出した3次元情報をもとに立体物を検出し、この検出した立体物の特性を示す立体物情報の時間による変動を算出し、この算出した前記立体物の変動に基づいて該立体物が歩行者であるか否かを判定することにより、上記実施の形態1と同様、ステレオカメラを用いて撮像した画像に含まれる歩行者を、少ない計算量で高精度に検出することが可能となる。
加えて、本実施の形態2によれば、上記実施の形態1と同様に検出したステレオ画像物標としての歩行者情報に対し、ミリ波レーダで検出したミリ波物標をフュージョンすることにより、一段と信頼度の高い歩行者検出を実現することが可能となる。
なお、本実施の形態2において、検出手段としてミリ波レーダの代わりにレーザレーダを用いることも可能である。
(その他の実施の形態)
ここまで、本発明を実施するための最良の形態として、実施の形態1および2を詳述してきたが、本発明はそれら2つの実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。すなわち、本発明は、ここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含みうるものであり、特許請求の範囲により特定される技術的思想を逸脱しない範囲内において種々の設計変更等を施すことが可能である。
本発明の実施の形態1に係る歩行者検出装置の機能構成を示すブロック図である。 ステレオカメラによる撮像処理を概念的に示す説明図である。 本実施の形態1に係る歩行者検出方法の概要を示すフローチャートである。 撮像部で撮像対象となる風景例(歩行者あり)を示す図である。 撮像部で撮像対象となる風景例(歩行者なし)を示す図である。 図5の風景を撮像した画像情報を用いて縦エッジ抽出処理を行った場合の歩行者付近の縦エッジを模式的に示す図である。 図6の風景を撮像した画像に対して縦エッジ抽出処理を行った場合の車両付近の縦エッジを模式的に示す図である。 立体物検出部で算出した画素点を画面上へプロットした図(歩行者ありの場合)である。 立体物検出部で算出した画素点を画面上へプロットした図(歩行者なしの場合)である。 図8の画像に対して画素点の密度を求めた結果を視覚化した図である。 図9の画像に対して画素点の密度を求めた結果を視覚化した図である。 本発明の実施の形態2に係る歩行者検出装置の機能構成を示すブロック図である。 本実施の形態2に係る歩行者検出方法の概要を示すフローチャートである。
符号の説明
1、11 歩行者検出装置
2 撮像部
3 画像処理部
4、8 記憶部
5 車両制御装置
6 ミリ波レーダ
7 信号処理部
9 フュージョン処理部
21L、21R カメラ
22L、22R フレームメモリ
31 縦エッジ抽出部
32 立体物検出部
33 変動算出部
34 判定部
35 トラッキング処理部
101、201 風景
102、103、202、203 画像
C 車両
1、D2、D3 高密度領域
L 左画像領域
R 右画像領域
E 縦エッジ
F 遠方領域
H 横断歩道
E 直線
M 中間領域
N 近傍領域
P 歩行者
R 道路
C、SC1、SC2、SP 画素点群

Claims (13)

  1. 所定の視野を撮像する複眼の撮像手段から出力される画像情報を用いて前記視野内を歩行する歩行者を検出する歩行者検出方法であって、
    前記画像情報に基づいて縦エッジを抽出する縦エッジ抽出ステップと、
    前記縦エッジ抽出ステップで抽出した縦エッジから3次元情報を算出し、この算出した3次元情報をもとに立体物を検出する立体物検出ステップと、
    前記立体物検出ステップで検出した立体物の特性を示す立体物情報の時間による変動を算出する変動算出ステップと、
    前記変動算出ステップで算出した前記立体物情報の変動に基づいて前記立体物情報に対応する立体物が歩行者であるか否かを判定する判定ステップと、
    を有することを特徴とする歩行者検出方法。
  2. 前記変動算出ステップは、
    過去の二つの異なる時間における前記立体物情報と最新の前記立体物情報との差分をそれぞれ算出することを特徴とする請求項1記載の歩行者検出方法。
  3. 前記立体物検出ステップは、
    前記縦エッジ抽出ステップで抽出した縦エッジごとの3次元情報を算出して得られる画素点が所定の基準以上存在するような領域を統合することによって前記立体物を検出することを特徴とする請求項1または2記載の歩行者検出方法。
  4. 前記立体物情報は、前記立体物の高さ位置、横幅、および高さ幅を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の歩行者検出方法。
  5. 前記判定ステップで判定した立体物が歩行者である場合、当該歩行者のトラッキング処理を行うトラッキング処理ステップをさらに有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の歩行者検出方法。
  6. 電磁波を用いて物体を検出する検出手段で検出した物体検出結果と、前記トラッキング処理ステップで検出した前記歩行者に関する情報とをフュージョン処理するフュージョン処理ステップをさらに有することを特徴とする請求項5記載の歩行者検出方法。
  7. 所定の視野を撮像する複眼の撮像手段から出力される画像情報を用いて前記視野内を歩行する歩行者を検出する歩行者検出装置であって、
    前記画像情報に基づいて縦エッジを抽出する縦エッジ抽出手段と、
    前記縦エッジ抽出手段で抽出した縦エッジから3次元情報を算出し、この算出した3次元情報をもとに立体物を検出する立体物検出手段と、
    前記立体物検出手段で検出した立体物の特性を示す立体物情報の時間による変動を算出する変動算出手段と、
    前記変動算出手段で算出した前記立体物情報の変動に基づいて前記立体物情報に対応する立体物が歩行者であるか否かを判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする歩行者検出装置。
  8. 前記変動算出手段は、
    過去の二つの異なる時間における前記立体物情報と最新の前記立体物情報との差分をそれぞれ算出することを特徴とする請求項7記載の歩行者検出装置。
  9. 前記立体物検出手段は、
    前記縦エッジ抽出手段で抽出した縦エッジごとの3次元情報を算出して得られる画素点が所定の基準以上存在するような領域を統合することによって前記立体物を検出することを特徴とする請求項7または8記載の歩行者検出装置。
  10. 前記立体物情報は、前記立体物の高さ位置、横幅、および高さ幅を含むことを特徴とする請求項7〜9のいずれか一項記載の歩行者検出装置。
  11. 前記判定手段で判定した立体物が歩行者である場合、当該歩行者のトラッキング処理を行うトラッキング処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項記載の歩行者検出装置。
  12. 電磁波を用いて物体を検出する検出手段で検出した物体検出結果と、前記トラッキング処理手段で検出した前記歩行者に関する情報とをフュージョン処理するフュージョン処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項11記載の歩行者検出装置。
  13. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の歩行者検出方法をコンピュータに実行させることを特徴とする歩行者検出プログラム。
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