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JP2007207304A - 光ディスク - Google Patents

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JP2007207304A JP2006023134A JP2006023134A JP2007207304A JP 2007207304 A JP2007207304 A JP 2007207304A JP 2006023134 A JP2006023134 A JP 2006023134A JP 2006023134 A JP2006023134 A JP 2006023134A JP 2007207304 A JP2007207304 A JP 2007207304A
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JP2006023134A
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Katsunori Oshima
克則 大嶋
Akihiko Nomura
昭彦 野村
Koji Tsujita
公二 辻田
Shigenori Takahashi
成典 高橋
Kenichi Shimomai
賢一 下舞
Eiji Nakagawa
栄治 中川
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

【課題】規格値を満たすランドプリピット信号が得られ、かつ良好な記録再生を行うことができる光ディスクを提供する。
【解決手段】光ディスク1は、第1の凹凸部2A,2Bが形成された第1の基板2上に第1の記録層3、第1の反射層4が順次積層された第1の中間体Aと、第2の凹凸部9A,9Bが形成された第2の基板9上に第2の反射層8、第2の記録層7が順次積層された第2の中間体Bとを第1の反射層4を第2の記録層7側に対向配置させ、光透過性接着剤層5によって貼り合わされている。第1の基板2側から記録再生用のレーザ光を照射して第1、第2の記録層3、7の記録再生を行う。入射面201に近い側を第1、第2の凹部2A、9Aとするとき、第1の凸部2Bの幅が第1の凹部2Aよりも狭く、かつ第2の凸部9Bの幅が第2の凹部9Aよりも狭い。
【選択図】図1

Description

本発明は、2層以上の記録層を有する光ディスクに関する。
大容量の情報の記録再生を行うために2層の記録層を有するDVDが開発されてきた。
特許文献1には、凹部幅が0.2〜0.3μmを有する第1の基板上に第1の記録層、第1の反射層が順次積層された第1の中間体と、凹部幅が0.2〜0.4μmを有する第2の基板上に第2の反射層、第2の記録層、バリア層が順次積層された第2の中間体とを上記した第1の反射層とバリア層とが透明中間層を介して対向配置され貼り合わされた光ディスクについて記載されている。そして、第1の反射層は、Au、Ag、Cuのいずれかを主成分とし、Au、Ag等から選ばれた少なくとも1種類を含有する合金からなり、光透過率が30〜60%で、かつ光反射率が15〜35%であることが記載されている。
更に、光ディスクの第1の基板側からレーザ光の焦点を第1の記録層、第2の記録層に合わせることによりそれぞれの記録層に情報を記録し、又はこの情報の再生を行うことができる。
凹部に対して第1、第2の基板の表面は凸部となるため、第1、第2の基板には、凹凸部が形成されていることになるが、以下では、第1、第2の基板のレーザ光の入射面に近い側を凹部ということにする。
このとき、第1、第2の基板の凹部上に形成された第1、第2記録層は、第1、第2の情報記録層となる。
特開2005−50497号公報
レーザ光を第1の基板を介して、第2の基板の第2の情報記録層に照射し、ここで反射して得られた情報光を光検出器で検出する際、第1の基板に形成されている凹部を透過する情報光と凸部を透過する情報光は互いに干渉し合って高次回折光を生じる。ところで従来技術では、第1、第2の両基板に形成されている凹部の幅と凸部の幅とは、等しく形成されている。そして、第1の基板に形成されている凹凸部には、そこに照射される情報光の光量は等しくなるので、干渉による高次回折光が最も生じやすくなる。この高次回折光が光検出器の受光状態を乱すため、良好な再生信号を得ることができなかった。
第2の情報記録層からの情報記録を容易に可能とするために、通常、第1の反射層には、金属或いは合金の半透過膜が用いられているが、このことも上記した高次回折光を発生しやすくするので、上記したと同様の問題を生じさせる要因となっていた。
また、この回折光は、第2の基板の第2情報記録層に隣接する凸部に形成されているランドプリピット信号まで影響を及ぼし、ランドプリピット信号のAR(アパーチャ・レシオ)値が低下してしまうといった問題を生じていた。AR値とは、ランドプリピット信号が読み取れる指標を示す値である。
このランドプリピット信号のAR値は、規格により、10%以上であることが要求されている。
第2の記録層から得られる情報信号のうち、特に、ランドプリピットから得られるランドプリピット信号は、再生情報信号に比較して微小であるので、規格値を満たさない場合があった。上記したことは、記録の場合も同様である。
そこで、本発明は、前述の課題に鑑みて提案されるものであって、規格値を満たすランドプリピット信号が得られ、かつ良好な記録再生を行うことができる光ディスクを提供することを目的とする。
本願発明は、記録又は再生用のレーザ光を照射することにより情報の記録又は再生を行う光ディスクにおいて、前記レーザ光の入射面を有し、第1の凹部と第1の凸部が形成された光透過性の第1の基板に少なくとも第1の記録層と第1の反射層とが順次積層された第1の中間体と、第2の凹部と第2の凸部が形成された第2の基板上に少なくとも第2の反射層と第2の記録層とが順次積層された第2の中間体とを備え、前記第1の反射層が前記第2の記録層に対向するように、前記第1の中間体と前記第2の中間体を貼り合わせてなり、前記第1の中間体では前記第1の凹凸部における前記入射面に近い側を前記第1の凹部とし、前記第2の中間体では前記第2の凹凸部における前記入射面に近い側を前記第の2凹部とするとき、前記第1の凸部の幅が前記第1の凹部よりも狭く、かつ前記第2の凸部の幅が前記第2の凹部よりも狭いことを特徴とする光ディスクを提供する。
本願発明によれば、第1の凹部の幅が前記第1の凸部よりも狭く、かつ前記第2の凸部の幅が前記第2の凹部よりも狭いので、規格値を満たすランドプリピット信号を得ることができ、かつ良好な記録再生を行うことができる。
以下、本発明に係る光ディスクにおける実施の形態について、図1乃至図4を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態における光ディスクを示し、(A)はその断面図、(B)は(A)のMM断面図、(C)は(A)のNN断面図である。
図2は、第1の中間体の製造方法を示す図である。図3は、第2の中間体の製造方法を示す図である。図4は、第1、第2の中間体の貼り合わせを示す断面図である。
図1に示すように、光ディスク1は、記録再生用レーザ光の照射側となる円盤状の第1の凹凸部2A、2Bを有する第1の基板2上に第1の記録層3、第1の反射層4が順次積層された第1中間体Aと、円盤状の第2の凹凸部9A、9Bを有する第2の基板9上に第2の反射層8、第2の記録層7、光透過性保護層6が順次積層された第2中間体Bとが、光透過性接着剤層5を介して前記第1の反射層4と光透過性保護層6とが対向配置されて貼り合わされている。
以下では、第1、第2の基板2、9に形成されている第1、第2の凹凸部2A,2B、9A,9Bのうち、記録再生用レーザ光の入射面201に近い方を凹部といい、遠い方を凸部ということにする。そして、凹部をグルーブ、凸部をランドということにする。即ち、図1中では、グルーブは2A、9Aであり、ランドは2B、9Bである。そして、グルーブ2A、9A上の第1、2の記録層3、7には、情報が記録される。この情報が記録されるグルーブ2A、9A上の第1、第2の記録層3、7の領域をそれぞれに対応して情報記録領域3A、7Aという。また、ランド2B、9Bには、補助情報を示すランドプリピット2C、9Cが形成されている。
第1の基板2の表面には、グルーブ2Aとランド2Bとが互いに隣接して交互に形成され、図1(B)に示すように、ランド2Bにはアドレスや同期信号等の補助情報を示すランドプリピット2Cが形成されている。具体的には、ランドプリピット2Cは、ランド2Bと同じ高さのパターンとして形成されている。
即ち、ランドプリピット2Cは、ランド2Bに点在した凹部となるピットとして形成される。
グルーブ2A及びランド2Bは、内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かって連続した螺旋状に形成されている。更に、グルーブ2Aの両側は、ウォブルされ、このグルーブ2A上に形成されている第1の記録層3の情報記録領域3Aに第1の情報が記録再生される。
また、第1の基板2に対向する第2の基板9表面には、グルーブ9Aとランド9Bが互いに隣接して交互に形成され、図1(C)に示すように、ランド9Bにはランドプリピット9Cが形成されている。具体的には、ランドプリピット9Cは、グルーブ9Aと同じ高さのパターンとして形成されている。
即ち、ランドプリピット9Cは、ランド9Bに突き出した形状のピットとして形成され、規格で規定された間隔で点在する。グルーブ9A及びランド9Bは、グルーブ2A及びランド2Bと同様に、内周から外周に向かって或いは外周から内周に向かって連続した螺旋状に形成されている。更に、グルーブ9Aの両側は、ウォブルされ、このグルーブ9A上に形成されている第2の記録層7の情報記録領域7Aに第2の情報が記録再生される。
第1の基板2としては、ポリカーボネート樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、アモルファスポリオレフィン樹脂の光透過性の材料を用いることができる。第2の基板9は、記録再生用レーザ光の照射側に配置されていないため、必ずしも光透過性でなくても良いが、第1の基板2と同じ材料を用いることが好ましい。
第1、第2の記録層3、7としては、極性溶剤であるアルコール系或いはセロソルブ系溶剤に可溶なシアニン色素、フタロシアニン色素、アゾ系色素を用いることができる。第2の記録層7の表面は、平坦化されている。
光透過性保護層6としては、環状アモルファスポリオレフィン(例えば、商品名ゼオネックスやクイントン(日本ゼオン(株))を用いることができる。第1の記録層3に上記材料を用いた場合には、有機色素を溶解しない溶剤として、非極性溶剤のシクロヘキサン、テトラリン、デカリン等を用いて、非極性溶剤に溶解可能な透明樹脂として環状アモルファスポリオレフィン(例えば、商品名ゼオネックスやクイントン(日本ゼオン(株))を用いて、スピンコート法等で形成することができる。
また、光透過性保護層6に、半透過性の金属反射層や無機透明薄膜層を用いても良い。このとき、光透過性保護層6は、光学透過率を調整する機能を有しても良く、記録再生するレーザ光の波長に対する屈折率n、吸収係数k及び厚さを選択することにより、第2の記録層7の反射率及びトラッキング信号等を調整することができる。
具体的には、光透過性保護層6には、ZnS(n=2.4)、SiC(n=2.2)、TiO2(n=2.5)、SiN(n=2.1)ZnS−SiO2(n=2.1)等の硫化物、酸化物、窒化物の無機誘電体膜を用いることができる。更に、光透過性保護層6として、紫外線硬化樹脂中に金属、セラミックの微粒子を混合したものを用いることにより、光透過性保護層6の屈折率nを高めることができる。
更に、光透過性保護層6は、上記環状アモルファスポレオレフィンなどの光透過性樹脂薄膜層と半透過性の金属反射層や無機透明薄膜層との両方用いた2層構造にしても良い。
第1、第2の反射層4、8には、高い反射率が得られるAu、Al、Ag及びそれらの合金を用いることができる。
光透過性接着剤層5には、生産性、歩留りの点からアクリレート系の紫外線硬化樹脂を使用するのが好ましい。紫外線硬化樹脂としては、例えば、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート及びそれらの混合物が主成分である紫外線硬化樹脂が好ましい。
第1の凹部2Aの幅L1と第1の凸部2Bの幅L2との関係は、L1>L2である。また、第2の凹部9Aの幅L3と第2の凸部9Bの幅L4との関係は、L3>L4である。言い換えると、グルーブ2Aの幅L1は、ランド2Bの幅L2よりも広く、グルーブ9Aの幅L3は、ランド9Bの幅L4よりも広い。グルーブ2Aの幅L1は、ランド2Bの幅L2よりも広いので、第2の記録層7の情報記録領域7Aで反射された記録再生用レーザ光がグルーブ2Aで回折する高次回折光の干渉を弱くすることができる。このため、図示しない光検出器により情報記録領域7Aで反射された記録再生用レーザ光を検出し易くできるので、良好な記録再生を行うことができる。
また、グルーブ9Aの幅L3は、ランド9Bの幅L4よりも広いので、第2の記録層7上での記録再生レーザ光の熱の広がりが抑えられるため、ランドプリピット信号を検出しやすくできる。しかし、ランド2B、9Bの幅L2、L4を狭くしすぎると、ランドプリピット2C、9Cからのランドプリピット信号の検出が難しくなってしまう。
このため、第1の凹部2Aと隣接する第1の凸部2Bを組とした1トラック幅(L1+L2)に対し、第1の凹部2Aの幅L1の割合は、60〜70%が好ましい。
また、第2の凹部9Aの幅L3の1トラック幅(L3+L4)に対する割合は、50〜70%が好ましい。
このように溝幅を設定することで、図示しない光検出器でのランドプリピット9Cで反射された記録再生用レーザ光を検出しやすくできるようになり、規格値を満たすランドプリピット9Cの信号を得ることができる。
次に、この光ディスク1の製造方法について図2乃至図4を用いて説明する。
(第1の基板用ガラス原盤作製工程)
図2(A)に示すように、円盤状のガラス基板10上にフォトレジスト11を塗布する。図2(B)に示すように、このフォトレジスト11上からレーザ光を照射して露光した後、現像を行なって、図1(A)、(B)を用いて説明したグルーブ2A、ランド2B及びランド2B上に形成されるランドプリピット2Cとなるフォトレジストパターン12を内周から外周に向かって形成してガラス原盤13を作製する。この際、フォトレジストパターン12の両側は、ウォブルされる。そして、グルーブ2Aに対応するフォトレジストパターン12は、内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かって連続した螺旋状の1本の凹部として形成される。
(第1の基板用マスタスタンパの作製工程)
図2(C)に示すように、ガラス原盤13上にスパッタリング法により厚さ50〜200nmのNiを形成した後、電鋳法により、厚さ100〜500μmのメッキ膜を形成することにより、ガラス原盤13に形成されているフォトレジストパターン12を転写してマスタスタンパ14を作製する。マスタスタンパ14に形成されるパターンは、ガラス原盤13に形成されているフォトレジストパターン12と逆の関係になる。
(第1の基板の作製工程)
次に、マスタスタンパ14を射出成型機(図示せず)に装着して、図2(D)に示すように、射出成型法により、内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かってグルーブ2A及びランドプリピット2Cが形成されたランド2Bが螺旋状に形成された第1の基板2を得る。
(第1の記録層の形成工程)
次に、図2(E)に示すように、スピンコート法により、第1の基板2上にアルコール系溶剤に溶解した有機色素を塗布して第1の記録層3を得る。実際には、第1の記録層3の厚さは、グルーブ2Aの方がランド2B上よりも厚くなる。このようになるのは、有機色素がランド2B上よりも低いグルーブ2Aに流れて溜るからである。このため、ランド2B及びランドプリピット2Cの側壁には、有機色素は形成されない。
(第1の反射層の形成工程)
次に、図2(F)に示すように、スパッタリング法或いは真空蒸着法により、第1の記録層3上に第1の反射層4を形成する。
こうして、第1の中間体Aが作製される。
(第2の基板用マスタスタンパの作製工程)
次に、図3(A)に示すように、円盤状のガラス基板15上にフォトレジスト11を塗布する。図3(B)に示すように、このフォトレジスト11上からレーザ光を照射して露光した後、現像を行なって、図1(A)、(C)を用いて説明したグルーブ9A、ランド9B及びランド9Bに形成されるランドプリピット9Cとなるフォトレジストパターン16を内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かって形成してガラス原盤17を作製する。この際、フォトレジストパターン16の両側は、ウォブルされる。
(第2の基板用マスタスタンパの作製工程)
そして、グルーブ9Aに対応するフォトレジストパターン16は、内周から外周に向かって、或いは外周から内周に向かって連続した螺旋状の1本の凹部として形成される。図3(C)に示すように、このガラス原盤17上にスパッタリング法により厚さ50〜200nmのNiを形成した後、電鋳法により、厚さ100〜500μmのNiメッキ膜を形成してマスタスタンパ18を作製する。このマスタスタンパ18のパターンは、ガラス原盤17と逆の関係になる。
(マザースタンパの作製工程)
次に、マスタスタンパ18をガラス原盤17から離間させた後、図3(D)に示すように、電鋳法により、マスタスタンパ18上にNiメッキ膜を形成することにより、マスタスタンパ18に形成されているパターンを転写してマザースタンパ19を作製する。このマザースタンパ19のパターンは、ガラス原盤17と同じ関係になる。
(第2の基板の作製工程)
次に、マザースタンパ19を射出成型機(図示せず)に装着して、図3(E)に示すように、射出成型法により、内周から外周に向かってグルーブ9A及びランドプリピット9Cが形成されたランド9Bが螺旋状に形成された第2の基板9を得る。
(第2の反射層の形成工程)
次に、図3(F)に示すように、スパッタリング法或いは真空蒸着法により、第2の基板9上に第2の反射層8を形成する。
(第2の記録層の形成工程)
次に、図3(G)に示すように、スピンコート法により、第2の反射層8上にアルコール系溶剤に溶解した有機色素を塗布して第2の記録層7を得る。グルーブ9A上の第2の記録層7の厚さは、ランド9Bの高さよりも厚くする。結果として、その第2の記録層7の表面の凹凸は、グルーブ9Aとランド9Bによって形成される段差よりも低減され、平坦化される。
(光透過性保護層の形成工程)
次に、図3(H)に示すように、スピンコート法により、第2の記録層7上に非極性溶剤に溶解した熱可塑性樹脂からなる光透過性樹脂を塗布して光透過性保護層6を形成する。こうして、第2の中間体Bが作製される。
(貼り合わせ工程)
図4に示すように、第1の中間体Aの第1の光透過性保護層4上に紫外線硬化樹脂からなる光透過性接着剤層5を塗布した後、光透過性保護層6側を光透過性接着剤層5に対向配置させて、第2の中間体Bを光透過性接着剤層5上に重ねる。この状態で第1、第2の中間体A、Bを回転させて全体に光透過性接着剤層5が行き渡るようにした後、紫外線を照射して硬化させて図1に示す片面に2層の記録層を有する光ディスク1を作製する。
なお、紫外線硬化樹脂の代わりに剥離シートの片面に粘着材が形成された粘着シートを用いても良い。この場合は、粘着材側を第1の中間体Aの第1の反射層4に対向させて、上記した粘着シートを第1の中間体Aに加圧、脱法して、接着した後、剥離シートだけを剥がし、次に光透過性保護層6側を粘着材に対向配置させて、第2の中間体Bを上記した粘着材上に重ねる。更に、加圧、脱法して接着して片面に2層の記録層を有する光ディスク1を作製することができる。
次に、光ディスク1における各層の材料を変えて実施例試料1、比較試料1、2を作製して、記録再生特性について調べた。
光ディスク1の各試料は、以下のようにして作製した。
ここで用いられる第1、第2の基板2、9の材料は、ポリカーボネート樹脂である。
(実施例試料1)
まずは、第1の中間体Aを作製する。
マスタスタンパ14を用いて、トラックピッチが0.74μm、深さが160nm及び幅が0.25μmのグルーブ2A、グルーブ2Aの底面からの高さが160nm及び幅が0.49μmのランド2B、ランド2Bにランド2Bと同じ高さの160nmのパターンを有するランドプリピット2Cを形成した厚さ0.6mmの第1の基板2を作製する。次に、極大吸収波長が585nmのシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06―DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、1.0wt%の溶液にしてスピンコート法により、第1の基板2上に塗布して第1の記録層3を形成する。この際、第1の基板2は、1500rpmで回転させて行う。
このようにして形成された第1の記録層3の厚さは、グルーブ2A上では、120nm、ランド2B上では、30nmである。スパッタリング法により、この第1の記録層3上に厚さ10nmのAgからなる第1の反射層4を形成する。こうして、第1の中間体Aを作製する。
次に、第2の中間体Bを作製する。
マザースタンパ19を用いて、トラックピッチが0.74μm、深さが30nm及び幅が0.44μmのグルーブ9A、グルーブ9Aの底面からの高さが30nm及び幅が0.3μmのランド9B、ランド9Bにグルーブ9Aと同じ高さの30nmのパターンを有するランドプリピット9Cを形成した厚さ0.6mmの第2の基板9を作製する。
スパッタリング法により、第2の基板9上に厚さ100nmのAgからなる第2の反射層8を形成する。
ジクロロメタン溶液中の極大吸収波長が585nmのシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06―DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、1.5wt%の溶液にしてスピンコート法により、第2の反射層8上に塗布して、グルーブ9A上の厚さが120nmとなるように第2の記録層7を形成する。この際、第2の基板9を1000rpmで回転させて行う。
次に、RFスパッタリング法により、厚さ20nmのZnS−SiO2(ZnS:SiO2=20:80mol%)薄膜からなる光透過性保護層6を形成する。
こうして、第2の中間体Bを作製する。
次に、第1、第2の中間体A、Bの貼り合わせを行う。
第1の中間体Aの第1の反射層4上に紫外線硬化樹脂(日本化薬(株)製:アクリレート(商品名)DVD1142)からなる光透過性接着剤層5を塗布した後、光透過性保護層6側を光透過性接着剤層5に対向配置させて、第2の中間体Bを光透過性接着剤層5上に重ねる。この状態で第1、第2の中間体A、Bを回転数6000rpmで回転させて全体に厚さ50μmの光透過性接着剤層5が行き渡るようにした後、紫外線を照射して硬化させる。このとき、光透過性接着剤層5として用いられる紫外線硬化樹脂は、協立化学産業(株)製の変性ウレタンアクリレート(商品名ワールドロックNo.811)である。
こうして、片面に2層の記録層3、7を有する試料1の光ディスク1を作製した。
(比較試料1)
比較試料1は、実施例試料1において、第2の中間体Bのグルーブ9Aとランド9Bの幅はそのままにして、第1の中間体Aのグルーブ2Aとランド2Bの幅を等しくしたものであり、これ以外は同様である。
以下に比較試料1の作製方法について説明する。
まずは、第1の中間体Aを作製する。
マスタスタンパ14を用いて、トラックピッチが0.74μm、深さが160nm及び幅が0.37μmのグルーブ2A、グルーブ2Aの底面からの高さが160nm及び幅0.37μmのランド2B、ランド2Bにランド2Bと同じ高さの160nmのパターンを有するランドプリピット2Cを形成した厚さ0.6mmの第1の基板2を作製する。
次に、極大吸収波長が585nmのシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06―DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、1.0wt%の溶液にしてスピンコート法により、第1の基板2上に塗布して厚さ50nmの第1の記録層3を形成する。この際、第1の基板2を1500rpmで回転させて行う。
DCスパッタリング法により、この第1の記録層3上にAgを主成分とする合金のターゲットを用いて、Arガス中でスパッタすることにより、厚さ10nmの第1の反射層4を形成する。こうして、第1の中間体Aを作製する。
次に、第2の中間体Bを作製する。
マザースタンパ19を用いて、トラックピッチが0.74μm、深さが30nm及び幅が0.29μmのグルーブ9A、グルーブ9Aの底面からの高さが30nm及び幅が0.45μmのランド9B、ランド9Bにグルーブ9Aと同じ高さの30nmのパターンを有するランドプリピット9Cを形成した厚さ0.6mmの第2の基板9を作製する。
スパッタリング法により、第2の基板9上に厚さ100nmのAg合金膜からなる第2の反射層8を形成する。
ジクロロメタン溶液中の極大吸収波長が585nmのシアニン色素(林原生物化学研究所製:商品名S06―DX001)をテトラフルオロプロパノールに溶解し、1.5wt%の溶液にしてスピンコート法により、第2の反射層8上に塗布して厚さが120nmの有機色素からなる第2の記録層7を形成する。この際、第2の基板9を1000rpmで回転させて行う。
次に、RFスパッタリング法により、厚さ20nmのZnS−SiO2(ZnS:SiO2=20:80mol%)薄膜からなる光透過性保護層6を形成する。
こうして、第2の中間体Bを作製する。
次に、実施例試料1と同様に、第1、第2の中間体A、Bの貼り合わせを行って、片面に2層の記録層3、7を有する比較試料1の光ディスク1を作製した。
(比較試料2)
比較試料2は、実施例試料1において、第1の中間体Aのグルーブとランドの幅はそのままにして、第2の中間体Bのグルーブの幅を0.35μmとランドの幅を0.39μmにしたものであり、これ以外は同様である。
比較試料2の作製方法は、実施例試料1と同様であるので、説明を省略する。
(記録再生評価)
こうして得られた実施例試料1、比較試料1、2の光ディスク1を対物レンズの開口数が0.65、波長650nmのレーザ光を射出する光ピックアップを搭載した光ディスク評価機にセットして記録再生特性について調べた。各試料の第1の記録層3の情報記録領域3Aには、20mWのレーザ光パワーでDVDフォーマット信号を記録し、第2の記録層7の情報記録領域7Aには、23mWのレーザ光パワーでDVDフォーマット信号を記録した。
(実施例試料1の評価結果)
第1の記録層3の情報記録領域3Aでは、再生ジッタは、7.8%、反射率は18%であり、第2の記録層7の情報記録層7Aでは、再生ジッタは8.0%、反射率は18%であった。
また、ランドプリピット検出信号の品質を示すAR値は、26%であった。DVD規格では、再生ジッタは、8%以下であり、反射率は、16%以上であり、AR値は、10%以上であることが規定されている。上記したように、再生ジッタ、反射率及びAR値は、いずれも規格値を満たしており良好な記録層が形成されていることがわかった。
(比較試料1の評価結果)
第1の記録層3の情報記録領域3Aでは、再生ジッタ、反射率、AR値は、実施例試料1と同様であった。
第2の記録層7の情報記録領域7Aでは、再生ジッタは、7.8%、反射率は、17.8%であり、AR値は、0%であった。
再生ジッタ及び反射率は、規格値を満たすもののAR値は、規格値を満たさず、信号品質の良いランドプリピット検出を行うことができなかった。
(比較試料2の評価結果)
第2の記録層7の情報記録領域7Aでは、再生ジッタ及び反射率は比較試料と同様であったが、AR値は、8%であった。
このように、比較試料1同様に、AR値は、規格値を満たさず信号品質の良いランドプリピット検出を行うことができなかった。
以上のように、第1の記録層3におけるグルーブ2Aの幅をランド2Bの幅よりも広くし、第2の記録層7におけるグルーブ9Aの幅をランド9Bの幅よりも広くすることにより、規格値を満たすAR値を得ることができると共に、良好な記録再生を行うことができる。
本発明の実施の形態における光ディスクを示す図である。 第1の中間体の製造方法を示す図である。 第2の中間体の製造方法を示す図である。 第1、第2の中間体の貼り合わせを示す断面図である。
符号の説明
1…光ディスク、2…第1の基板、2A、9A…グルーブ、2B、9B…ランド、2C、9C…ランドプリピット、3…第1の記録層、3A、7A…情報記録領域、4…第1の反射層、5…光透過性接着剤層、6…光透過性保護層、7…第2の記録層、8…第2の反射層、9…第2の基板、10、15…ガラス基板、11…フォトレジスト、12、16…フォトレジストパターン、13…ガラス原盤、14、18…マスタスタンパ、19…マザースタンパ、A…第1の中間体、B…第2の中間体、210…入射面

Claims (1)

  1. 記録又は再生用のレーザ光を照射することにより情報の記録又は再生を行う光ディスクにおいて、
    前記レーザ光の入射面を有し、第1の凹部と第1の凸部が形成された光透過性の第1の基板に少なくとも第1の記録層と第1の反射層とが順次積層された第1の中間体と、
    第2の凹部と第2の凸部が形成された第2の基板上に少なくとも第2の反射層と第2の記録層とが順次積層された第2の中間体とを備え、
    前記第1の反射層が前記第2の記録層に対向するように、前記第1の中間体と前記第2の中間体を貼り合わせてなり、
    前記第1の中間体では前記第1の凹凸部における前記入射面に近い側を前記第1の凹部とし、前記第2の中間体では前記第2の凹凸部における前記入射面に近い側を前記第2凹部とするとき、
    前記第1の凸部の幅が前記第1の凹部よりも狭く、かつ前記第2の凸部の幅が前記第2の凹部よりも狭いことを特徴とする光ディスク。

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