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JP2007202133A - 認証システム及びプログラム - Google Patents

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JP2007202133A JP2006349161A JP2006349161A JP2007202133A JP 2007202133 A JP2007202133 A JP 2007202133A JP 2006349161 A JP2006349161 A JP 2006349161A JP 2006349161 A JP2006349161 A JP 2006349161A JP 2007202133 A JP2007202133 A JP 2007202133A
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Abstract

【課題】車載器とキーレスエントリー装置に代表される認証システム及び装置では、認証システムが長時間にわたり複数近接して存在する想定が無く、携帯電話とカードKEYによる認証システムに適用した際にコンサートホールや満員電車での相互認証時の混信が頻繁となり、使用に機能制限がかかることが多くなるという利便性面での課題があった。
【解決手段】送信周波数を変更する送信周波数変更手段と、受信周波数を変更する受信周波数変更手段を本体側装置及び携帯機それぞれに具備し、複数の異なる動作モード(サーチモードやアプリモードなど)において異なる周波数を用いることとし、最も利用頻度が高く混信の可能性が大きい動作モード30b、30c(アプリモードなど)で利用する周波数を、混信を検出時に、利用頻度が低く混信の可能性が少ない特定の動作モード30a(サーチモードなど)に遷移しその後送受信する電文で調整して決定するように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、ワイヤレスキーと本体側装置とで定期的或いは不定期的に無線の送受信を行うことによりお互いの存在を確認しあい、ワイヤレスキーと本体側装置が所定の通信範囲を超えた場合、或いはID情報のやり取りで相手確認ができなかった場合に、本体側装置の機能を制限する或いは警報を発生させる警報装置などに用いられる認証システム及びそのプログラムに関するものである。
近年、セキュリティを考慮しながら携帯電話、あるいはパソコンをはじめとする電子機器の操作ロックを、ワイヤレスで制御するようにしたセキュリティシステムが実用化されてきている。
かかるセキュリティシステムの一形態として、携帯電話の盗難を防止するために、携帯電話の使用者が、カード形態の識別信号送信機を所持し、前記の携帯電話と識別信号送信機との間で予め定めた識別コードを相互に通信し、双方で識別コードを確認できた時に前記携帯電話の使用を可能とするものがある(例えば特許文献1参照)。
かかるワイヤレスによる双方向通信システムの特許文献1では、電子機器等の本体側に搭載された機器において、携帯側装置(以降、ワイヤレスキーと称する)から定期的に発せられる信号を検知する動作を継続して行わせる構成であった。
そして、サーチモード、アプリモード、サーチモードからアプリモードに移行する中間段階である認証モード、という3つのモードを有し、アプリモードにおいて電子機器の操作を可能とする構成、サーチモードにおいては電子機器の操作を制限する構成が示されている。サーチモードとアプリモードの識別は電波強度によって行われる。
例えば、電波強度が強い(ワイヤレスキーを持った使用者との距離が近い)ときはアプリモードとして電子機器が使用可能とし、電波強度が弱い(距離が遠い)ときにはサーチモードとして電子機器を使用制限する。
また無線の利用周波数に関しては、特許文献2に見られるように、使用する無線周波数を混信状況に応じて変更する制御に関する例がある。
特許文献2では、車載器(特許文献1での電子機器等本体側に相当)が携帯機の存在確認のために定期的に車載器IDと携帯機の応答信号の送信周波数を設定したサーチ信号を送信し、携帯機からの応答(応答無し含)状況により前記応答信号の送信周波数の値を変えたサーチ信号を送信して混信を回避することが記されている。
特開2004−143806号公報 特開2005−299305号公報
しかしながら、特許文献1には使用する無線の利用周波数を複数用いる際の使用方法についてはなんら記述されていない。
対象が車載器と携帯機であれば、信号強度の判定で一定距離の範囲を特定することができるため、混信が大きな課題とはならず、混信を想定しなくてもシステムとして成り立つ
ことが考えられる。
一方、例えば携帯電話機とワイヤレスキーに適用した場合には、同一システムが多数存在するような場合(例えば、コンサート会場などで利用者が密集)には、信号強度の判断だけでは混信対策としては十分とはいえない。
また特許文献2には複数の装置で混信した場合の対策として、通信で使用する周波数を切り替えることが開示されている。車載器が携帯機に対して送信するサーチ信号(特許文献1及び本発明でいえば認証モードやアプリモードでの送受信電文)に、車載器IDに加え携帯機が応答する際の周波数情報を付加して送信し、携帯機は付加された情報に従った周波数で応答を返信するというものである。
しかし、あくまで応答時の信号の周波数の変更だけであり、サーチ信号の周波数の変更は行わない構成であるため、サーチ信号自体に混信が多くなるケースにおいては混信対策としては十分とはいえない。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ワイヤレスキーと本体側装置とで定期的或いは不定期的に無線の送受信を行うことによりお互いの存在を確認しあい、ワイヤレスキーと本体側装置が所定の通信範囲を超えた場合、或いはID情報のやり取りで相手確認ができなかった場合に本体側装置の機能を制限する或いは警報を発生させる警報装置などに用いられる周波数の混信に強い認証システム及びそのプログラムを提供することを目的とする。
無線通信でお互いの存在確認を行う複数の異なる動作モード(サーチモードや認証モードなど)で動作している携帯機と本体機器において、前記携帯機は、前記動作モードの中で利用頻度が低く混信の可能性が少ない特定の動作モード(第一の動作モード、とする)での通信電文のやり取りで、利用頻度が高く混信の可能性が大きい動作モード(第二の動作モード、とする)の通信周波数を決定する送受信周波数決定処理部Aと、通信周波数を変更する通信周波数変更処理部Aを具備し、本体機器は、前記第一の動作モードでの通信電文のやり取りで前記第二の動作モードの通信周波数を決定する送受信周波数決定処理部Bと、通信周波数を変更する通信周波数変更処理部Bを具備し、前記本体機器は、前記第一の動作モードでの通信中に混信を検出した際に、前記第一の動作モードに遷移し、前記送受信周波数決定処理部Bを起動して通信周波数を設定した前記電文を遣り取りし、前記第二の動作モードで利用する周波数を前記携帯機との間で決定して、前記第二の動作モード時に前記通信周波数変更処理部Bにて送受信周波数を変更するように構成し、前記携帯機は、前記第一の動作モードでの通信中に混信を検出した際に、前記第一の動作モードに遷移し、前記第一の動作モードでやり取りする電文において前記通信周波数指定情報が含まれていた場合には、前記送受信周波数決定処理部Aを起動して前記第二の動作モードで利用する周波数を前記本体機器との間で決定して、前記第二の動作モード時に前記通信周波数変更処理部Aにて送受信周波数を変更するように構成したものである。
これにより、通信頻度が高く混信の可能性が大きい動作モード(認証モードやアプリモードなど)での通信において混信があった場合に、混信した周波数と異なる周波数での通信を行うことができ、コンサートホールなどで本体側装置(携帯電話)と携帯機(カードキーなど)のセットが非常に近い距離に多数存在する場所においても不要な電子機器の操作制限がされることなく利用でき、電子機器の使用の利便性を向上させることができることとなる。
本発明により、同様の制御をする複数の認証システムが密集する可能性の高いコンサートホールなどでも、混信による電子機器の操作制限がされることを抑えることができ、電子機器の使用の利便性を向上させることができる。
第1の発明は、無線通信でお互いの存在確認を行う複数の異なる動作モード(サーチモードや認証モードなど)で動作している携帯機と本体機器において、前記携帯機は、前記動作モードの中で利用頻度が低く混信の可能性が少ない特定の動作モード(第一の動作モード、とする)での通信電文のやり取りで、利用頻度が高く混信の可能性が大きい動作モード(第二の動作モード、とする)の通信周波数を決定する送受信周波数決定処理部Aと、通信周波数を変更する通信周波数変更処理部Aを具備し、本体機器は、前記第一の動作モードでの通信電文のやり取りで前記第二の動作モードの通信周波数を決定する送受信周波数決定処理部Bと、通信周波数を変更する通信周波数変更処理部Bを具備し、前記本体機器は、前記第一の動作モードでの通信中に混信を検出した際に、前記第一の動作モードに遷移し、前記送受信周波数決定処理部Bを起動して通信周波数を設定した前記電文を遣り取りし、前記第二の動作モードで利用する周波数を前記携帯機との間で決定して、前記第二の動作モード時に前記通信周波数変更処理部Bにて送受信周波数を変更するように構成し、前記携帯機は、前記第一の動作モードでの通信中に混信を検出した際に、前記第一の動作モードに遷移し、前記第一の動作モードでやり取りする電文において前記通信周波数指定情報が含まれていた場合には、前記送受信周波数決定処理部Aを起動して前記第二の動作モードで利用する周波数を前記本体機器との間で決定して、前記第二の動作モード時に前記通信周波数変更処理部Aにて送受信周波数を変更するように構成した認証システムである。
これにより、通信頻度が高く混信の可能性が大きい動作モードでの通信において混信があった場合に、混信した周波数と異なる周波数での通信を行うことができ、コンサートホールなどで本体側装置(携帯電話)と携帯機(カードキーなど)のセットが非常に近い距離に多数存在する場所においても不要な電子機器の操作制限がされることなく利用でき、電子機器の使用の利便性を向上させることができることとなる。
第2の発明は、第1の発明に記載の認証システムであって、前記第一の動作モードで相手確認の為にやり取りする電文として、前記第二の動作モードで使用する通信周波数指定情報を含む構成とし、前記携帯機および前記本体機器は前記第二の動作モードに移行時には最終確定した前記通信周波数指定情報が示す周波数で通信を行うように構成した認証システム。
これにより、新たな電文を増やすことなくセキュリティ強度を維持したまま認証と同時に周波数設定もできることとなり、機器の実装付加軽減およびトラフィック削減となる。さらに、認証処理の一連の処理を継続的に実施でき、通信を行っている二つの機器間で、周波数変更に伴う時間調整なども必要なくなり処理を軽減することができることとなる。
第3の発明は、第2の発明のいずれかに記載の認証システムであって、前記第一の動作モードにおける相手確認の為の手順において、最初に電文の送信を行う前記携帯機または前記本体機器の通信周波数決定処理部(通信周波数決定処理部A、とする)は、最初に送信する電文(第一の電文、とする)に前記通信周波数指定情報を付加して送信し、前記第一の電文に対する応答電文(第二の電文、とする)に付加された前記通信周波数指定情報を確認し、前記第二の電文に付加された通信周波数情報が前記第一の電文に付加した周波数と異なるが利用可能な周波数であれば次の送信電文(第三の電文、とする)に前記第二の電文に付加されたと同じ通信周波数指定情報を付加して送信し、利用不可であれば利用可能な通信周波数指定情報を付加して送信して応答電文(第四の電文、とする)を待ち、
前記第四の電文に付加された通信周波数情報が前記第三の電文に付加して送信した情報と同じであった場合に、前記第二の動作モードに移行するように構成し、前記第一の動作モードにおける相手確認の為の手順において、最初に電文の受信を行う前記本体機器または前記携帯機の通信周波数決定処理部(通信周波数決定処理部B、とする)は、前記第一の動作モードにおける相手確認の為の手順において、受信した前記第一の電文に付加された前記通信周波数指定情報で指定された周波数が利用可能である場合には、前記第二の電文で前記第一の電文に付加されたと同じ通信周波数指定情報を付加して応答し、利用不可である場合には、前記第二の電文に利用可能な通信周波数指定情報を付加して応答し、次の前記第三の電文の受信を待ち、受信した前記第三の電文に付加された通信周波数指定情報で指定された周波数が利用可能である場合には、前記第四の電文で前記第三の電文に付加されたと同じ通信周波数指定情報を付加して応答し、前記第二の動作モードに移行するように構成した認証システムである。
これにより、相手確認の為の手順で最初に送信する本体装置または携帯機だけでなく、最初に受信を行う本体装置または携帯機のどちらからでも通信周波数の指定ができることとなり、適用可能性が拡大することとなる。
第4の発明は、第2〜3の発明のいずれかに記載の認証システムであって、前記通信周波数決定処理部Aは、前記第一の動作モードにおける相手確認の為の手順において、前記第一の電文に付加する前記通信周波数指定情報として自身が利用可能と判断した複数の周波数を設定して送信し、その後受信した前記第二の電文に付加された通信周波数指定情報が前記第一の電文に設定した複数の周波数のひとつであった場合に前記第二の動作モードに移行するように構成し、前記通信周波数決定処理部Bは、前記第一の動作モードにおける相手確認の為の手順において、受信した前記第一の電文に付加された前記通信周波数指定情報に設定された周波数に利用可能な周波数があった場合に、前記利用可能な周波数をひとつ選択して前記第二の電文に前記通信周波数指定情報として付加して送信し、前記第二の動作モードに移行するように構成した認証システムである。
これにより、本体装置と携帯機のどちらでも通信周波数の指定ができることに加え、周波数決定の遣り取りを少なくすることができ、適用可能性の拡大とともに利便性も向上することとなる。
第5の発明は、第1〜4の発明のいずれかに記載の認証システムであって、前記第一の動作モードで相手確認の為にやり取りする電文として、前記第二の動作モードから前記第一の動作モードに移行時に相手確認の為の手順実行開始のタイミング情報を含む構成とし、前記携帯機および前記本体機器は前記第二の動作モードに移行時には最終確定した前記通信周波数指定情報が示す周波数で通信を行うように構成した認証システムである。
これにより、新たな電文を増やすことなくセキュリティ強度を維持したまま認証と同時に第二の動作モード開始のタイミングを変更できることとなり、機器の実装付加軽減およびトラフィック削減となる。さらに、認証処理の一連の処理を継続的に実施でき、通信を行っている二つの機器間で、タイミング変更に伴う時間調整なども必要なくなり処理を軽減することができることとなる。
第6の発明は、第5の発明に記載の認証システムであって、前記通信周波数決定処理部Aは、前記第一の動作モードにおける相手確認の為の手順において、前記タイミング情報を付加しないあるいは付加した前記第一の電文を送信し、タイミング情報が付加されている前記第二の電文を受信時に、前記第一の電文にタイミング情報を付加していた場合には前記第二の電文に付加されたタイミング情報が前記第一の電文に付加したタイミング情報と同じかどうかを確認し、異なっていた場合あるいは前記第一の電文にタイミング情報を
付加していない場合には、次の前記第三の電文に前記第二の電文に付加されたと同じタイミング情報を付加して送信し、前記第四の電文を待ち、前記第四の電文に付加されたタイミング情報が前記第三の電文に付加して送信した情報と同じであった場合に、前記第二の動作モードに移行可能とするように構成し、相手確認の為の手順として最初に電文の受信を行う前記本体機器または前記携帯機の通信周波数決定処理部Bは、前記第一の動作モードにおける相手確認の為にやり取りする電文において、前記第一の電文受信後に返信する前記第二の電文に、前記第一の電文にタイミング情報が付加されていればそのタイミング情報を付加し、前記第一の電文にタイミング情報が付加されていない場合にはタイミング情報を付加して送信し、前記第一の電文にタイミング情報が付加されていなかった場合には、次の前記第三の電文の受信を待ち、受信した前記第三の電文に付加されたタイミング情報を前記第四の電文に付加して応答し、前記第二の動作モードに移行可能とするように構成した認証システムである。
これにより、相手確認の為の手順で最初に送信する本体装置または携帯機だけでなく、最初に受信を行う本体装置または携帯機のどちらからでもタイミングの指定ができることとなり、適用可能性が拡大することとなる。
第7の発明は、第1〜6の発明のいずれかに記載の認証システムであって、前記本体機器および前記携帯機は、前記第二の動作モードにおいて、お互いが関連付けられた相手であることを確認するための電文のやり取りができなかった場合に、混信が発生したと判断するように構成した認証システム。
これにより、混信の判断として新たな処理や手順を設ける必要がなくなり、システムを構成する機器の負荷の増加を抑えることができる。
第8の発明は、第1〜7の発明のいずれかに記載の認証システムであって、前記第二の動作モードにおいて、前記本体機器あるいは前記携帯機は、相互に電文の遣り取りをして通信相手を特定して確認する動作モード(第1の認証モード、とする)と、相手からの信号の電波強度で相手の存在を確認する動作モード(第2の認証モード、とする)と、を持つ認証システムであって、前記第1の認証モードで使用する通信周波数と、前記第2の認証モードで使用する通信周波数を異なる周波数とし、前記第一の動作モードで決定する前記第二の動作モードの通信周波数は、前記第1の認証モードで使用する通信周波数とするように構成した認証システム。
これにより、混信しても大きな障害とはならない前記第2の認証モードでの通信の信号が、混信すると障害(相手の確認ができなくなる)が生じる前記第1の認証モードでの通信を妨害することを回避できることとなる。とくに、電池の消耗を抑えるなどの目的で、できるだけ短い電文の遣り取りをできるだけ長時間行いその後に相手を特定する為の確認(前記第2の認証モードでの処理)を行なうような認証システムにおいては、前記第二の動作モードでの混信による障害を大幅に削減できる。
第9の発明は、第1〜8の発明の認証システムの少なくとも一部をコンピュータに実現させるためのプログラムとする。そして、プログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、等のハードリソースを協働させて本発明の少なくとも一部を簡単なハードウェアで実現できる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図5は本発明の適用される認証システムの一例を示すものである。図5において、50は携帯機を携帯する人、51はカードKEYなどの携帯機、52は携帯電話などの本体機器である。携帯機と本体機器は、それぞれ図4に示した認証装置を備えている。
図2は本発明の第1の実施の形態における認証システムの周波数利用構成例を示すものである。図2において、20aと20bは通信モード、21aと21bは具体的な通信周波数を示す。
図14は本発明の第一の実施の形態におけるカードKEY(携帯機)51を構成する一部のブロック図の一例を示すものである。図14において、140は無線通信処理部A、141は送受信周波数変更処理部A、142は送受信周波数決定処理部A、143は第一の通信モード処理部A、144は第二の通信モード処理部Aである。
図15は本発明の第一の実施の形態における携帯電話(本体機器)52を構成する一部のブロック図の一例を示すものである。図15において、150は無線通信処理部B、151は送受信周波数変更処理部B、152は送受信周波数決定処理部B、153は第一の通信モード処理部B、154は第二の通信モード処理部Bである。
図16は本発明の第1〜2の実施の形態における認証システムで使用する本発明に関わる電文の構成例を示すものである。図16において、161は携帯機ID情報などの認証用の情報を含む認証要求電文(以下、認証要求A電文)、162は本体機器ID情報を含む認証応答電文、161a〜162aは同期信号コード部、161b〜162bは電文の種類を示す電文種別コード部、161c〜162cは電文種別で示された電文毎の電文情報コードである。
図17は本発明の第1の実施の形態における電文の構成例を示すものである。図17において、171は変更する周波数指定情報を含む本発明の認証要求電文(以下、認証要求B電文)、172は変更する周波数指定情報を含む本発明の認証応答電文(以下、認証応答B電文)、171b〜171bは電文の種類を示す電文種別コード部、171d〜172dは変更する通信周波数指定情報コードである。
図18は本発明の第一の実施の形態における通信手順(シーケンス)の一例を示すものである。図18において、181a〜181cはカードKEY51での本発明に関わる周波数設定処理、182a〜182cは携帯電話52での本発明に関わる周波数設定処理、183a〜183gはカードKEY51と携帯電話52との間での送受信電文である。
図2、図5、図14〜図18を参照しながら動作について説明する。なお、本実施の形態の前提として、携帯機と本体機器との間では予めお互いのID情報の交換が完了しており相互に通信相手の情報を保持しているものとする。また、携帯機がカードKEYであり本体機器が携帯電話である場合で、認証処理のための手順で最初に電文送信を行う機器が携帯機である場合を例として示す。
利用者50が持つ携帯電話(本体機器)52は、認証用のカードKEY(携帯機)51が一定の距離内にあり通信で相互に認証が取れた場合にのみ機能を利用できるようになるものである。本実施例ではすでにカードKEYと携帯電話がアプリモードで動作している場合を例として示す。
また、利用モードとしては目的別に複数のものが存在するがそれらが、それぞれが利用する周波数の割り当ては混信の可能性の大小によって予め決定する。一例として、混信が
少ない待ち受けや相手探しや初期認証などのための第一の通信モード20a(サーチモード/初期認証モード/ペアリングモード/プログラム(PG)ダウンロードモード/メンテナンス用のメンテモード)では周波数Ch1(具体例としては21aで示した426.1125MHz帯)を、混信が多くなることが予想される第二の通信モード20b(アプリモード)では複数の周波数Ch2〜Ch4(具体例としては11bで示した426.0375MHz帯/426.0625MHz帯/426.087MHz帯)を使用する。
こうしたシステムにおいて、カードKEY51および携帯電話52は、アプリモードに入った段階で第二の通信モード処理部A144および第二の通信モード処理部B145をそれぞれ起動する。前記第二の通信モード処理部A144および前記第二の通信モード処理部B145は、それぞれ送受信周波数変更処理部A141および送受信周波数変更処理部B141を動作させ送受信周波数をCh2に設定(181a,182a)し、アプリモードでの処理を行う。アプリモードでは、定期的あるいはあらかじめ決められたタイミングにおいてお互いの存在を確認するための電文のやり取りを行う。
本実施例においては、カードKEY51は認証要求A電文161を携帯電話52へ送信(183a)し、携帯電話52からの認証応答A電文162の返信(183b)を待ち、認証応答A電文162の受信により次の送信のタイミングへと移行する。携帯電話52はカードKEY51からの認証要求A電文161の受信(183a)後、内容を判断して自分の通信相手であることが確認された場合に認証応答A電文162を返信(183b)し、携帯電話52の利用の継続を許可する。
認証要求A電文161、認証応答A電文162の携帯機ID情報161cや本体機器ID情報162cは、暗号化などにより簡単には一致の確認はできない構成であるほうがのぞましい。また、ここでは簡単のために要求電文と応答電文の1セットで相手確認ができるとしたが、複数の電文のやり取りにより相手確認が確定する形であってもよい。
このようなアプリモードで、カードKEY51が送信した認証要求A電文161が他の同様のシステムでの送信電文との混信により携帯電話52へ届かなかった(183c)場合には、携帯電話51では電文受信が無いことになり前記第二の通信モード処理部B155は、第一の通信モード処理部B153に処理を移行し、第一の通信モード(実施例では初期認証モード)へ遷移する。前記第一の通信モード処理部B153では、送受信周波数変更処理部B151に初期認証モードの周波数Ch1を設定(182b)し、カードKEY51からの電文を待つ。
一方、カードKEY51の前記第二の通信モード処理部A145では前記認証要求A電文161の送信(183c)に対して、認証応答A電文162の受信が無いかあるいはあっても内容が異なっていることで混信を認識し、第一の通信モード処理部A143に処理を移行し、第一の通信モードへ遷移する。
前記第一の通信モード処理部A143では、送受信周波数変更処理部A141に初期認証モードの周波数Ch1を設定(181b)し、送受信周波数決定処理部A142を起動して直前のアプリモードで使用していた周波数(周波数Ch2)とは異なる周波数(周波数Ch3)を決定し、通信周波数指定情報171dとして認証要求B電文171に設定して送信(183d)する。
前記認証要求B電文171を受信(183d)した携帯電話52は、前期通信周波数指定情報171dとして設定された周波数を確認し、送受信周波数決定処理部B152を起動して利用可能かどうかを判断し、利用可能と判断した場合には同じ値を通信周波数指定情報172dとして認証応答B電文172に設定して送信(183e)後、前記認証応答
B電文172に設定した通信周波数指定情報172dが示す周波数(周波数Ch2)を送受信周波数変更処理部B151に設定(182c)し、前記第二の通信モード処理部B154を起動して第二の通信モード(アプリモード)の処理を開始する。
一方、カードKEY51は、前記認証応答B電文172を受信(183e)後、前記認証要求B電文171に設定した通信周波数指定情報171dと同じ内容が通信周波数指定情報172dとして設定されていた場合には、前記通信周波数指定情報172dが示す周波数(周波数Ch2)を送受信周波数変更処理部A141に設定(181c)し、前記第二の通信モード処理部A144を起動して第二の通信モード(アプリモード)の処理を開始する。
前記送受信周波数決定処理部A142および前記送受信周波数決定処理部B152での周波数の決定方法としては、ハード的に設定可能な周波数で、機器毎にあらかじめ決められたあるいはランダムに決定する周波数とする。前記「あらかじめ決められた」決め方としては、Ch2→Ch3→Ch4→Ch2・・・というようにハード的に設定可能な周波数を決められた順番でトグル設定する方法などが考えられる。この順番は機器毎に異なるものとすることにより、混信した他の認証システムで実施する変更周波数との再混信の確率を低減させることができる。
また、混信した他の認証システムで実施する変更周波数との再混信の確率を低減させることができる前記「ランダムな」決め方としては、乱数を発生させ、ハード的に設定可能な周波数の数で割ったあまり+1の数値が示す周波数とする方法などが考えられる。具体的には、本実施例(利用可能な周波数がCh2〜4の3つで、1はCh2を、2はCh3を、3はCh4を示す)の場合には、発生させた乱数が5とすると、3で割ったあまりが1となり、「あまり+1」は2であることからCh3となる。
これにより、通信頻度が高く混信の可能性が大きい動作モードでの通信において混信があった場合に、混信した周波数と異なる周波数での通信を行うことができ、コンサートホールなどで本体側装置(携帯電話)と携帯機(カードキーなど)のセットが非常に近い距離に多数存在する場所においても不要な電子機器の操作制限がされることなく継続して利用でき、電子機器の使用の利便性を向上させることができることとなる。
さらに、通常の認証処理で使用する電文に使用周波数情報を持たせたことにより、これにより、混信の判断として新たなシーケンス手順を設ける必要がなくなり、システムを構成する機器の負荷の増加を抑えることができる。
なお、本実施の形態1では1回の電文のやり取り(カードKEYからの認証要求B電文に対して携帯電話がそれを受理し、認証応答B電文を返信)でアプリモードに遷移する場合を示したが、携帯電話側でカードKEYが指定したと異なる周波数としたい場合には、カードKEYが指定したものとは異なる周波数を設定した認証応答B電文を返信し、再度認証要求B電文を待ち、カードKEY側では異なる周波数を指定した認証応答B電文を受信すると前記認証応答B電文に指定された周波数、あるいはさらに異なる別の周波数を設定した認証要求B電文を送信するように構成することができる。
これにより、相手確認の為の手順で最初に送信する本体装置または携帯機だけでなく、最初に受信を行う本体装置または携帯機のどちらからでも通信周波数の指定ができることとなり、適用可能性が拡大することとなる。ここでは、変更する周波数を設定する電文として認証要求/認証応答電文としたが、他の電文に付加してその電文のやり取りのシーケンスを利用する形で実施してもよい。
また、本実施の形態1では認証要求B電文でひとつの周波数を指定するとして例を示したが、複数の周波数を指定するように構成してもよい。その場合、認証応答B電文では指定された複数の周波数から設定可能なひとつを選択して応答し、指定された複数の周波数がすべて不可の場合には対応不可の処理へすぐに移行することもできる。これにより、本体装置と携帯機のどちらでも通信周波数の指定ができることに加え、周波数決定の遣り取りを少なくすることができ、適用可能性の拡大とともに利便性も向上することとなる。
(実施の形態2)
図19は本発明の第2の実施の形態におけるカードKEY(携帯機)51を構成する一部のブロック図の一例を示すものである。図19において、191は第一の通信モードの処理を開始するための処理開始タイミング情報保持部Aである。
図20は本発明の第2の実施の形態における携帯電話(本体機器)52を構成する一部のブロック図の一例を示すものである。図15において、201は第一の通信モードの処理を開始するための処理開始タイミング情報保持部Bである。
図21は本発明の第2の実施の形態における電文の構成例を示すものである。図21において、211は変更のためのシーケンスなどの処理を開始するタイミング情報を含む本発明の認証要求電文(以下、認証要求C電文)、212は変更のためのシーケンスなどの処理を開始するタイミング情報を含む本発明の認証応答電文(以下、認証応答C電文)、211b〜211bは電文の種類を示す電文種別コード部、211d〜212dは変更するタイミング情報コードである。
図22は本発明の第2の実施の形態における通信手順(シーケンス)の一例を示すものである。図22において、221a〜221cはカードKEY51での本発明に関わる周波数設定処理、222a〜222cは携帯電話52での本発明に関わる周波数設定処理、223a〜223hはカードKEY51と携帯電話52との間での送受信電文である。
図2、図5、図16〜図17、図19〜22を参照しながら動作について説明する。なお、本実施の形態の前提として、携帯機と本体機器との間では予めお互いのID情報の交換が完了しており相互に通信相手の情報を保持しているものとする。また、携帯機がカードKEYであり本体機器が携帯電話である場合で、認証処理のための手順で最初に電文送信を行う機器が携帯機である場合を例として示す。
利用者50が持つ携帯電話(本体機器)52は、認証用のカードKEY(携帯機)51が一定の距離内にあり通信で相互に認証が取れた場合にのみ機能を利用できるようになるものである。本実施例ではすでにカードKEYと携帯電話がアプリモードで動作している場合を例として示す。
また、利用モードとしては目的別に複数のものが存在するがそれらが、それぞれが利用する周波数の割り当ては混信の可能性の大小によって予め決定する。一例として、混信が少ない待ち受けや相手探しや初期認証などのための第一の通信モード20a(サーチモード/初期認証モード/ペアリングモード/プログラム(PG)ダウンロードモード/メンテナンス用のメンテモード)では周波数Ch1(具体例としては21aで示した426.1125MHz帯)を、混信が多くなることが予想される第二の通信モード20b(アプリモード)では複数の周波数Ch2〜Ch4(具体例としては11bで示した426.0375MHz帯/426.0625MHz帯/426.087MHz帯)を使用する。
また、本第2の実施の形態ではカードKEY51ではなく携帯電話52がタイミング情報設定のトリガをかけるように構成した場合について示す。前記第1の実施の形態で示し
たように、カードKEY51からトリガをかけるように構成することもできる。
こうしたシステムにおいて、カードKEY51の第一の通信モード処理部A143は、アプリモードに入る前の初期認証モードでの認証動作として認証要求A電文161を携帯電話52に送信(223a)し、認証応答電文を待つ。前記認証要求A電文161を受信(223a)した携帯電話52の第一の通信モード処理部B153では、あらかじめ決められたあるいは利用者により任意に決定され処理開始タイミング情報保持部A191に設定した初期認証モードでの認証動作開始のタイミング情報(たとえばWAIT時間情報など)を応答電文に設定(222b)し、認証応答C電文212として返信(223b)し、次の認証要求C電文212の受信を待つ。
前記認証応答C電文212を受信(223c)した前記第一の通信モード処理部A143は、前記認証応答C電文212に設定されたタイミング情報212dがあった場合には、内容を確認し対応可能であれば受信したタイミング情報を設定(212d)した認証要求C電文211を生成して送信(223c)する。
前記認証要求C電文211を受信(223c)した前記第一の通信モード処理部B153は、電文内に設定されたタイミング情報211dを確認し、前記送信したタイミング情報212dと同じであった場合には、再度前記認証応答C電文212を送信(223d)し、処理開始タイミング情報保持部B201に前記認証応答C電文212内のタイミング情報212dを設定し、アプリモードに遷移(222b)する。前記認証応答C電文212を受信(223d)した前記第一の通信モード処理部A143は、電文内に設定されたタイミング情報221dを処理開始タイミング情報保持部A191に設定し、アプリモードに遷移(221b)する。
アプリモードでは、定期的あるいはあらかじめ決められたタイミングにおいてお互いの存在を確認するための電文のやり取りを行う。本実施例においては、カードKEY51は認証要求A電文161を携帯電話52へ送信(223e)し、携帯電話52からの認証応答A電文162の返信(223f)を待ち、認証応答A電文162の受信により次の送信のタイミングへと移行する。
携帯電話52はカードKEY51からの認証要求A電文161の受信(223e)後、内容を判断して自分の通信相手であることが確認された場合に認証応答A電文162を返信(223f)し、携帯電話52の利用の継続を許可する。認証要求A電文161、認証応答A電文162の携帯機ID情報161cや本体機器ID情報162cは、暗号化などにより簡単には一致の確認はできない構成であるほうがのぞましい。
また、ここでは簡単のために要求電文と応答電文の1セットで相手確認ができるとしたが、複数の電文のやり取りにより相手確認が確定する形であってもよい。
このようなアプリモードで、カードKEY51が送信した認証要求A電文161が他の同様のシステムでの送信電文との混信により携帯電話52へ届かなかった(223g)場合には、携帯電話51では電文受信が無いことになり前記第二の通信モード処理部B155は、第一の通信モード処理部B153に処理を移行し、第一の通信モード(実施例では初期認証モード)へ遷移する。
前記第一の通信モード処理部B153では、送受信周波数変更処理部B151に初期認証モードの周波数Ch1を設定(222c)し、前記処理開始タイミング情報保持部B201に設定された時間の経過あるいはタイミングを待って(222d)カードKEY51からの電文待ちを開始(第一の通信モードの処理を開始)する。
一方、カードKEY51の前記第二の通信モード処理部A145では前記認証要求A電文161の送信(223g)に対して、認証応答A電文162の受信が無いかあるいはあっても内容が異なっていることで混信を認識し、第一の通信モード処理部A143に処理を移行し、第一の通信モードへ遷移する。
前記第一の通信モード処理部A143では、送受信周波数変更処理部A141に初期認証モードの周波数Ch1を設定(221c)し、前記処理開始タイミング情報保持部A191に設定された時間の経過あるいはタイミングを待って(221d)送受信周波数決定処理部A142を起動して直前のアプリモードで使用していた周波数(周波数Ch2)とは異なる周波数(周波数Ch3)を決定し、通信周波数指定情報171dとして認証要求B電文171に設定して送信(223h)する混信検知後の前記第1の実施の形態で記載した処理を開始する。
なお、本第2の実施の形態では、前記第一の通信モード処理部による周波数変更後にタイミング情報にもとづくタイミングを待つとしたが、タイミングが経過してから周波数変更を行うように構成してもよい。
また、本第2の実施の形態ではカードKEY51ではなく携帯電話52がタイミング情報設定のトリガをかける構成を示したが、カードKEY51側からトリガをかけるように構成することもできる。その場合、認証要求C電文と認証応答C電文それぞれ1回のやりとりにおいてタイミング情報の受け渡しを行うことができる。
これにより、新たな電文を増やすことなくセキュリティ強度を維持したまま認証と同時に第二の動作モード開始のタイミングを変更できることとなり、機器の実装付加軽減およびトラフィック削減となる。さらに、認証処理の一連の処理を継続的に実施でき、通信を行っている二つの機器間で、タイミング変更に伴う時間調整なども必要なくなり処理を軽減することができることとなる。
さらに、通常の認証処理で使用する電文にタイミング情報を持たせたことにより、これにより、混信の判断として新たなシーケンス手順を設ける必要がなくなり、システムを構成する機器の負荷の増加を抑えることができる。
(実施の形態3)
図3は本発明の第3および第8の実施の形態における認証システムの周波数利用構成例を示すものである。図3において、30a、30b、30cは通信モード、31a、31b、31cは具体的な通信周波数を示す。
図23は本発明の第3の実施の形態における通信手順(シーケンス)の一例を示すものである。図23において、231a〜231cはカードKEY51での本発明に関わる周波数設定処理、232a〜232cは携帯電話52での本発明に関わる周波数設定処理、233a〜233jはカードKEY51と携帯電話52との間での送受信電文、234a、234cは第1の認証モードでのシーケンス、234bは第2の認証モードでのシーケンスである。
図3、図5、図14〜図16、図23を参照しながら動作について説明する。なお、本実施の形態の前提として、携帯機と本体機器との間では予めお互いのID情報の交換が完了しており相互に通信相手の情報を保持しているものとする。また、携帯機がカードKEYであり本体機器が携帯電話である場合で、認証処理のための手順で最初に電文送信を行う機器が携帯機である場合を例として示す。
本実施の形態では、混信の可能性が大きい図2の通常認証モード20bを、さらに、その中で相互にお互いのID情報などの相手を特定して確認するための電文のやり取りを必要とし混信による影響が大きい相手確認認証モード(第1の認証モード、とする)30bと、所定の強度以上の電波の受信のみ確認し混信による影響が小さい存在確認認証モード(第2の認証モード、とする)30cに分離して設定する。本実施の形態では、前記第2の認証モードでは電波の有無(強度含む)を確認するのみとし、電文内容の確認までは行わないものとする。
利用者50が持つ携帯電話(本体機器)52は、認証用のカードKEY(携帯機)51が一定の距離内にあり通信で相互に認証が取れた場合にのみ機能を利用できるようになるものである。本実施例ではすでにカードKEYと携帯電話がアプリモードで動作している場合を例として示す。
こうしたシステムにおいて、カードKEY51および携帯電話52は、アプリモードに入った段階で第二の通信モード処理部A144および第二の通信モード処理部B145をそれぞれ起動する。前記第二の通信モード処理部A144および前記第二の通信モード処理部B145は、それぞれ送受信周波数変更処理部A141および送受信周波数変更処理部B141を動作させ送受信周波数をCh2に設定(231a、232a)し、アプリモードでの処理を行う。
アプリモードでは、第1の認証モードと第2の認証モードの処理を定期的あるいはあらかじめ決められたタイミングにおいて実施する。第1の認証モードの処理としては例えば認証要求A電文161と認証応答A電文162のやり取り(233a、233b)によりお互いを確認する処理を行う。前記第1の認証モードのシーケンス(234a)が終了すると、前記第二の通信モード処理部A144および前記第二の通信モード処理部B145は、それぞれ送受信周波数変更処理部A141および送受信周波数変更処理部B141を動作させ送受信周波数を第2の認証モードで用いるCh4に設定(231b、232b)し、第2の認証モードのシーケンス(234b)を実施する。
第2の認証モードとしては、例えば同期信号だけからなる電文とかあるいは同期信号と1バイト程度の簡易なID情報からなる電文などの短い存在通知用の電文を前記カードKEY51が定期的あるいは決められたタイミングに送信(233c、233d、233e)し、前記携帯電話ではその信号が受信できていることを確認するというものとする。一連の前記第2の認証モードのシーケンス(234b)が終了すると、前記第二の通信モード処理部A144および前記第二の通信モード処理部B145は、それぞれ送受信周波数変更処理部A141および送受信周波数変更処理部B141を動作させ送受信周波数を第1の認証モードで用いるCh2に設定(231b、232b)し、第1の認証モードのシーケンス(234c)を実施する。
これにより、混信しても大きな障害とはならない前記第2の認証モードでの通信の信号が、混信すると障害(相手の確認ができなくなる)が生じる前記第1の認証モードでの通信を妨害することを回避できる。とくに、電池の消耗を抑えるなどの目的で、できるだけ短い電文の遣り取りをできるだけ長時間行いその後に相手を特定する為の確認(前記第2の認証モードでの処理)を行なうような認証システムにおいては、前記第二の動作モードでの混信による障害を大幅に削減できる。
(実施の形態4)
図1は本発明の第4の実施の形態における認証システムの周波数利用構成例を示すものである。図1において、10aと10bは通信モード、11aと11bは具体的な通信周
波数を示す。
図4は本発明の第4の実施の形態における認証装置を構成する一部のブロック図の一例を示すものである。図4において、41はアンテナ、42は送信部、43は受信部、40は認証制御処理部、421は送信周波数変更処理部、431は受信周波数変更処理部である。
図6は本発明の第4の実施の形態における通信手順(シーケンス)の一例を示すものである。
図6において、61a、61bは携帯機51での本発明に関わる周波数設定処理、62a、62bは本体機器52での本発明に関わる周波数設定処理、63はサーチモードでのシーケンス(シーケンスA)、64は認証モードでの第一のシーケンス(シーケンスB)、65は認証モードでの第二のシーケンス(シーケンスC)、63a、63bはサーチモードでの送受信電文、64a、64bはシーケンスBでの送受信電文、65a、65bはシーケンスCでの送受信電文である。
図6に示す通信手順(シーケンス)は、本実施の形態が適用される認証システムにおいて、相手を特定してその後に相手を確認と認証をしつづけるというアプリケーションとしての動作を行なう場合で、混信が発生していない場合の通信手順(シーケンス)である。
図7は本発明の第4の実施の形態における通信手順(シーケンス)の一例を示すものである。
図7において、71a、71bは携帯機51での本発明に関わる周波数設定処理、72a、72bは本体機器52での本発明に関わる周波数設定処理、73は認証モードでの第二のシーケンス(シーケンスC)、74は認証モードでの相互認証がうまくいかなかった場合の第一のシーケンス(シーケンスBe)、75はサーチモードでのシーケンス(シーケンスA)、74a、74bはシーケンスCでの送受信電文である。
図7に示す通信手順は、本発明が適用される認証システムにおいて、相手を特定してその後に相手を確認と認証をしつづけるという動作を行なう場合の混信が発生した場合の通信手順である。
図8は本発明の第4の実施の形態におけるサーチモードで送受信する電文構成の一例を示すものである。図8(a)において81はサーチ用携帯機ID電文、図8(b)において82はサーチ用本体機器ID電文である。81a、82aは電文受信用の同期信号、81bは携帯機ID情報、82bは本体機器ID情報、81cは携帯機からの指定周波数情報、82cは本体機器からの周波数応答情報である。
図1、図4〜図8を参照しながら動作について説明する。なお、本実施の形態の前提として、携帯機と本体機器との間では予めお互いのID情報の交換が完了しており相互に通信相手の情報を保持しているものとする。また、携帯機がカードKEYであり本体機器が携帯電話である場合で、認証処理のための手順で最初に電文送信を行う機器が携帯機である場合を例として示す。また、本第4の実施の形態で示す認証モードは、第1〜3の実施の形態で示した初期認証モードおよびアプリモードに対応するものとする。
利用者50が持つ携帯電話(本体機器)52は、認証用のカードKEY(携帯機)51が一定の距離内にあり通信で相互に認証が取れた場合にのみ機能を利用できるようになるものである。
携帯電話52及びカードKEY51は、それぞれ複数の周波数の信号の送受信を行う為に、送信部42での送信周波数を認証制御処理部40からの制御で設定変更する送信周波数変更処理部421と、受信部43での受信周波数を認証制御処理部40からの制御で設定変更する送信周波数変更処理部431の構成を持つ。
また、利用モードとしては目的別に複数のものが存在するがそれらが、それぞれが利用する周波数の割り当ては混信の可能性の大小によって予め決定する。
一例として、混信が少ない待ち受けや相手探し(サーチ)用の通信モード10a(サーチモード/ペアリングモード/プログラム(PG)ダウンロードモード/メンテナンス用のメンテモード)では周波数Ch1(具体例としては11aで示した426.1125MHz帯)を、混信が多くなることが予想される通信モード10b(認証モード)では複数の周波数Ch2〜Ch4(具体例としては11bで示した426.0375MHz帯/426.0625MHz帯/426.087MHz帯)を使用する。
利用者50の持つカードKEY51は、まず認証制御処理部40が送信周波数設定処理部421に対して送信周波数を周波数Ch1に設定(61a)する指定を行い周波数Ch1に設定してサーチ用携帯機ID電文を送信(63a)する。
この時、携帯電話52は認証制御処理部40が受信周波数設定処理部431に対して受信の周波数を周波数Ch1に設定(62a)する指定を行い、受信周波数をCh1に設定してサーチ用携帯機ID電文の受信(63a)を待つ。
サーチ用携帯機ID電文を受信(63a)した携帯電話52の認証制御処理部40は、受信電文内のID情報が通信相手のIDかどうかを確認し、通信相手のIDであった場合には自身のID情報を設定したサーチ用本体機器ID電文を返信(63b)し、送受信周波数を周波数Ch2に設定(62b)し認証モードに遷移する。
携帯電話52からサーチ用本体機器ID電文を受信(63b)したカードKEY51の認証制御処理部40は、受信電文内のID情報が通信相手のIDかどうかを確認し、通信相手のIDであった場合には、カードKEY51の認証制御処理部40は受信周波数設定処理部431と送信周波数設定処理部432に対してそれぞれ受信及び送信の周波数を周波数Ch2に設定(61b)する指定を行い、指定されたそれぞれの処理部は送受信の周波数を周波数Ch2に設定して認証モードに遷移する。
前記したサーチ用携帯機ID電文とサーチ用本体機器ID電文の遣り取りを以下、「シーケンスA」と総称する。
尚、ここで示した「シーケンスA」で遣り取りする電文及び手順は一例であり、通信相手を探す為の手順であれば異なる手順(例えば、まず簡易IDのやり取りで相手をある程度特定し、その後にフルIDで確認するといった手順)であっても構わない。
認証モードに遷移したカードKEY51の認証制御処理部40は、自身のフルID情報を予め保持している暗号化KEYを用いて暗号化して設定した認証要求電文を送信(64a)する。
認証要求電文を受信(64a)した携帯電話52の認証制御処理部40は、予め保持している暗号化KEYを用いて受信電文を複合化して電文内のID情報が通信相手のIDかどうかを確認し、通信相手のIDであった場合には自身のID情報を暗号化して設定した
認証応答電文を返信(64b)し、相手の存在確認を行なうモードへ遷移する。
携帯電話52から認証応答電文を受信(63b)したカードKEY51の認証制御処理部40は、予め保持している暗号化KEYを用いて受信電文の複合化を行い受信電文内のID情報が通信相手のIDかどうかを確認する。通信相手のIDであった場合には相手特定ができたとして相手の存在確認を行なうモードへ遷移する。
送受信周波数を周波数Ch2に設定(61b)し認証モードに遷移する。
前記した認証要求電文と認証応答電文の遣り取りを以下、「シーケンスB」と総称する。
尚、ここで示した「シーケンスB」で遣り取りする電文及び手順は一例であり、通信相手を確実に特定する手順であれば異なる手順(例えば、まず自身のID情報を送り、受けた側が通信相手と確認できた場合に暗号化用の乱数データを返信し、前記乱数データを受け取った側はその乱数データを予め保持している暗号化KEYで暗号化して送信、乱数データ送信側は受け取った前記暗号化電文を複合化して先に送ったデータと同じであることを確認し、一致していれば自身のID情報を返信するといった手順)であっても構わない。
相手の存在確認を行なう認証モードに遷移したカードKEY51の認証制御処理部40は、短い電文構成のデータを簡易認証データとして送信(65a)を行なう。これは、予め定めた或いは通信等を用いて設定変更した一定の間隔で、予め定めた或いは通信等を用いて設定変更した特定の期間行うものとする。
携帯電話52の認証制御処理部40は、前記簡易認証データを受信(65b)し、受信電波強度の確認を行なう。
前記した簡易認証データの送信と電波強度確認を以下、「シーケンスC」と総称する。
複数の携帯電話とカードKEYによる認証システムがコンサートホールのように近い場所に存在する場合には、このシーケンスC(65)においては、電波強度は足りることになり携帯電話への利用制限は掛からない。
尚、ここで示した「シーケンスC」で遣り取りする電文及び手順は一例であり、簡易であれば応答を確認するという手順であっても構わない。
特定の期間が経過した段階で、カードKEY51の認証制御処理部40、携帯電話52の認証制御処理部40共にシーケンスBとシーケンスCの実行を相手が確認できている間は継続する。
図6に示したシーケンス実行中に、シーケンスCでは特に問題が無かったがシーケンスBの実行において図7に示すように、混信によりカードKEY51の認証制御処理部40が送信した認証要求電文が携帯電話52側で正しく受信できなかった(74a)場合、携帯電話52の認証制御処理部40は応答を返信できず受信タイムアウトエラーとなる。
タイムアウトエラーを検出した携帯電話52の認証制御処理部40は受信周波数設定処理部431と送信周波数設定処理部432に対してそれぞれ受信及び送信の周波数を周波数Ch1に設定(72a)する指定を行い、指定されたそれぞれの処理部は送受信の周波数を周波数Ch1に設定してサーチモードへ遷移し、シーケンスA(75)を実施する。
カードKEY51の認証制御処理部40も応答電文がこなかった場合には再度要求電文の送信を行ない再送しても携帯電話52の認証制御処理部40が正しく受信できなかった(74b)場合には送受信周波数を周波数Ch1とし(71a)サーチモードへ遷移し、シーケンスA(75)を実施する。
図7ではカードKEY51の認証制御処理部40による認証要求電文の再送は1回としているが、0回を含め複数回であってもかまわない。
このシーケンスA(75)ではカードKEY51の認証制御処理部40は、次の認証モードでの送受信で使用する周波数(例えば周波数Ch3)を指定周波数情報81cとして設定したサーチ用携帯機ID電文81を送信し、サーチ用本体機器ID電文を待つ。
サーチ用携帯機ID電文81を受信した携帯電話52は携帯機ID情報81bが通信相手と一致している場合に指定周波数情報81cを確認し、対応可能(例えば使用可能)な周波数の場合には周波数応答情報82aに指定された周波数情報(例えば周波数Ch3)を設定したサーチ用本体機器ID電文82を構成して返信する。
尚、サーチ用本体機器ID電文82を構成する周波数情報は、周波数コードではなく受理を示すコードであってもよい。
受理応答のサーチ用本体機器ID電文82を受信した段階で、カードKEY51の認証制御処理部40は、受信周波数設定処理部431と送信周波数設定処理部432に対してそれぞれ受信及び送信の周波数を周波数Ch3に設定(71b)する指定を行い、指定されたそれぞれの処理部は送受信の周波数を周波数Ch3に設定して以降の処理(シーケンスB(76))へ処理を移行する。
一方、受理応答のサーチ用本体機器ID電文82を送信した段階で、携帯電話52の認証制御処理部40は、受信周波数設定処理部431と送信周波数設定処理部432に対してそれぞれ受信及び送信の周波数を周波数Ch3に設定(71b)する指定を行い、指定されたそれぞれの処理部は送受信の周波数を周波数Ch3に設定して以降の処理(シーケンスB(76))へ処理を移行する。
(実施の形態5)
図10は本発明の第5の実施の形態におけるサーチモードで送受信する電文構成の一例を示すものである。
図10(a)において101はサーチ用携帯機ID電文、図10(b)において102はサーチ用本体機器ID電文を示し、101a、102aは電文受信用の同期信号、101bは携帯機ID情報、102bは本体機器ID情報、101cは携帯機からの利用可能周波数情報、102cは本体機器からの周波数指定応答情報である。
図9は本発明の第4の実施の形態におけるサーチモードで本発明の第4の実施の形態の図8で示した電文を用いる場合で、携帯電話52側が、カードKEY51側が指定した周波数に対応できない場合の通信手順(シーケンス)の一例を示すものである。
図9において、91aは携帯機51での本実施の形態に関わる周波数設定処理、72aは本体機器52での本発明に関わる周波数設定処理、93はサーチモードでのシーケンス(シーケンスAe)、93a、93b、93c、93dはシーケンスAeでの送受信電文である。
図8〜図10を参照しながら動作について説明する。
なお、本実施の形態5はサーチシーケンスで遣り取りする電文が実施の形態4と異なるだけであり、その他の構成は実施の形態1と同じである。
図9に示すように実施の形態4における電文構成では携帯電話52の認証制御処理部40は、カードKEY51の認証制御処理部40から送信されたサーチ用携帯機ID電文(93a)内に設定された指定周波数情報81cが対応できない(例えばその周波数が使えなかったり、周波数を変更したいのに前と同じ周波数が指定されているなど)場合には、周波数応答情報82cに対応できる対応不可を示すコードや対応可能な周波数を指定したサーチ用本体機器ID電文を構成して応答を返信(93b)し、再度サーチ用携帯機ID電文待ち状態となる。
前記応答を受信したカードKEY51の認証制御処理部40では応答電文内の周波数応答情報82cの内容を確認し、前回送信した周波数から変更した周波数を指定周波数情報81cに設定したサーチ用携帯機ID電文を送信(93c)する。
それに対して携帯電話52の認証制御処理部40は再度指定周波数情報81cを確認し、また対応できない場合には周波数応答情報82cに対応できる対応不可を示すコードや対応可能な周波数を指定したサーチ用本体機器ID電文を構成して応答を返信(93d)し、さらにサーチ用携帯機ID電文待ち状態となる。
これに対して図10に示すサーチ用携帯機ID電文101、及びサーチ用本体機器ID電文102を用いる場合には、カードKEY51の認証制御処理部40はサーチ用携帯機ID電文101内の利用可能周波数情報部分で複数の対応可能な周波数を指定し、携帯電話52が決定する情報(周波数指定応答情報102c)で最終確定することができ、図9に示すように複数の遣り取りをする必要なく、認証モードで使用する送受信の周波数を確定できる。
(実施の形態6)
図13は本発明の第6の実施の形態における本体機器での認証モードで使用する周波数指定のアルゴリズムの一例を示すものである。図13において、S131〜S135は本体機器での処理内容である。
図7、図8、図10、図13を参照しながら動作について説明する。
なお、本実施の形態6は混信検出時にその後の認証モードで使用する周波数を指定するための具体的アルゴリズムを示すものであり、その他の構成は実施の形態4及び実施の形態5と同じである。
シーケンスC(73)ではカードKEY51及び携帯電話52どちらも正常に信号を送受信できた場合で、シーケンスBe(74)で相手の確認がうまくできなかった場合には、カードKEY51と携帯電話52が離れていったというよりは信号の混信が発生している可能性が高い。
その場合にはシーケンスA(75)の後の認証モードで使用する周波数はシーケンスBe(74)で使用していた周波数と異なる周波数としないと混信回避にはならないが、シーケンスC(73)でも携帯電話52の認証制御処理部40で信号強度が確認できずシーケンスBe(74)でもうまくいかなかった場合には、混信というよりはカードKEY5
1と携帯電話52の認証制御処理部40が離れていった可能性が高い。
この場合には、次の認証モードでの使用周波数は、今までと同じ周波数でよく、逆に変更してしまうと混信回避を行おうとしている機器に対しての妨害となる可能性が高くなる。
よって、シーケンスA(75)でサーチ用携帯機ID電文(81或いは101)を受信(S131)した携帯電話52の認証制御処理部40では、その直前に実行したシーケンスCで受信確認(信号の強度が規定レベル以上)が規定回数以上連続して失敗しているかどうかを確認(S132)し、規定回数以上連続して失敗している場合には周波数応答情報82c或いは周波数指定応答情報102cに前回認証モードで使用した以外の周波数を設定(S133)したサーチ用本体機器ID電文(82或いは102)を構成してカードKEY51へ送信(S135)するように構成する。
その直前に実行したシーケンスCで受信確認(信号の強度が規定レベル以上)が規定回数以上連続して失敗しているかどうかを確認(S132)結果で、規定回数以上連続して失敗していない場合には周波数応答情報82c或いは周波数指定応答情報102cに前回認証モードで使用した周波数を設定(S134)したサーチ用本体機器ID電文(82或いは102)を構成してカードKEY51へ送信(S135)するように構成する。
(実施の形態7)
図2は本発明の第7の実施の形態における認証システムの周波数利用構成例を示すものである。図2において、20aと20bは通信モード、21aと21bは具体的な通信周波数を示す。
本実施の形態では、目的別に複数のものが存在する利用モードそれぞれが利用する周波数の割り当てをとして、図1の認証モード10bをさらに初期認証モードとその他の通常認証モード(以下、アプリモードと呼ぶ)に分離し、前記初期認証モードをサーチモードと同じ混信の可能性が小さくなる通信モード20aとして設定する。
図11は本発明の第7の実施の形態における通信手順(シーケンス)の一例を示すものである。図11において、111a、111bは携帯機51での本発明に関わる周波数設定処理、112a、112bは本体機器52での本発明に関わる周波数設定処理、113はサーチモードでのシーケンス(シーケンスA)、114はアプリモードでの第一のシーケンス(シーケンスB)、115はアプリモードでの第二のシーケンス(シーケンスC)である。
図2、図6、図11を参照しながら動作について説明する。なお、本実施の形態7はシーケンスAに続くシーケンスBの周波数をシーケンスAと同じとするものであり、その他の構成は実施の形態4及び実施の形態5及び実施の形態6と同じである。
シーケンスA(63、113)実施後に周波数を変更してシーケンスB(64、114)を実施する。シーケンスAで遣り取りする電文は、暗号化処理等は行っていない為、なりすましなどで、シーケンスA(63、113)で遣り取りする電文は実際の通信相手とは違う相手である可能性がある。
その後のシーケンスB(64、114)で確実に相手を特定することになるが、実施の形態1〜実施の形態3ではシーケンスB(64)で相手が違うと判断した場合にはまた周波数をシーケンスA(63)用に戻して処理を行なうことになり、余分な周波数変更を何度か実施することとなる。
本実施の形態では、シーケンスA(113)とシーケンスB(114)は同じ周波数を用いて処理することとなり、もし失敗しても周波数変更することなくシーケンスA(113)の実施が可能となるように構成する。
(実施の形態8)
図3は本発明の第8の実施の形態における認証システムの周波数利用構成例を示すものである。図3において、30a、30b、30cは通信モード、31a、31b、31cは具体的な通信周波数を示す。
本実施の形態では、混信の可能性が大きい図2のアプリモード20bを、さらに、その中で混信による影響が大きい相手確認認証モード30bと混信による影響が小さい存在確認認証モード30cに分離して設定する。
図12は本発明の第8の実施の形態における通信手順(シーケンス)の一例を示すものである。
図12において、121a、121b、121cは携帯機51の認証制御処理部40での本発明に関わる周波数設定処理、122a、122b、122cは本体機器52の認証制御処理部40での本発明に関わる周波数設定処理、123はサーチモードでのシーケンス(シーケンスA)、124はアプリモードでの第一のシーケンス(シーケンスB)でサーチモードから移行直後に行なうシーケンス、125はアプリモードでの第二のシーケンス(シーケンスC)、アプリモードでの第一のシーケンス(シーケンスB)で一度はシーケンスCを実施した後に行なうシーケンスである。
図3、図12を参照しながら動作について説明する。
なお、本実施の形態8はシーケンスAに続くシーケンスBの周波数をシーケンスCと異なるものとする(シーケンスAと同じでもよい)ものであり、その他の構成は実施の形態4〜実施の形態7と同じである。
シーケンスC(65、125)では混信があったとしても信号の強度を確認するものである場合には相手が存在しているという認識となり、その後のシーケンスB(66、126)で混信があれば相手を特定できないことになる。
シーケンスB(64、124)がカードKEY51と携帯電話52からなる複数の認証システムと完全に同期が取れて混信が発生する可能性は、シーケンスBにシーケンスCの周波数が重なる可能性よりもかなり小さくなる。
本実施の形態では、シーケンスBとシーケンスCでは異なる周波数を用いて処理することとなり、相手を特定する為のシーケンスBでの混信が軽減でき、シーケンスAを再度実施しないといけない状態になる確率をへらすことが可能となるように構成する。
なお、実施の形態で説明した手段は、CPU(またはマイコン)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバー等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信することで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように本発明にかかる認証システム及びプログラムは、同様の制御処理をする他の認証システムが密集する可能性の高いコンサートホールや満員電車内などでも、混信による電子機器の操作制限がされることを抑えることができ、電子機器の使用の利便性を向上させることができる電子機器を提供できる。
もちろん、携帯電話やカードKEYに限定されず他の機器であてもよい。
本発明の実施の形態4における周波数割り当ての一例を示す図 本発明の実施の形態7における周波数割り当ての一例を示す図 本発明の実施の形態8における周波数割り当ての一例を示す図 本発明の認証装置の一構成例を示す図 本発明の適用される認証システムの一構成例を示す図 本発明の実施の形態4における通信シーケンスの一例を示す図 本発明の実施の形態4における通信シーケンスの一例を示す図 本発明の実施の形態4において使用する電文構成の一例を示す図 本発明の実施の形態5における通信シーケンスの一例を示す図 本発明の実施の形態6において使用する電文構成の一例を示す図 本発明の実施の形態7における通信シーケンスの一例を示す図 本発明の実施の形態8における通信シーケンスの一例を示す図 本発明の実施の形態6における本体装置の周波数変更判断のアルゴリズムを示す図 本発明の実施の形態1における携帯機の一構成例を示す図 本発明の実施の形態1における本体機器の一構成例を示す図 本発明の適用される認証システムにて使用する電文構成の一例を示す図 本発明の実施の形態1において使用する電文構成の一例を示す図 本発明の実施の形態1における通信シーケンスの一例を示す図 本発明の実施の形態2における携帯機の一構成例を示す図 本発明の実施の形態2における本体機器の一構成例を示す図 本発明の実施の形態2において使用する電文構成の一例を示す図 本発明の実施の形態2における通信シーケンスの一例を示す図 本発明の実施の形態3における通信シーケンスの一例を示す図
符号の説明
10a、10b、20a、20b、30a、30b 通信モード
11a、11b、21a、21b、31a、31b 通信周波数
140 無線通信処理部A
141 送受信周波数変更処理部A(通信周波数変更処理部A)
142 送受信周波数決定処理部A(通信周波数決定処理部A)
143 第一の通信モード処理部A
144 第二の通信モード処理部A
150 無線通信処理部B
151 送受信周波数変更処理部B(通信周波数変更処理部B)
152 送受信周波数決定処理部B(通信周波数決定処理部B)
153 第一の通信モード処理部B
154 第二の通信モード処理部B
161、171、211 認証要求電文
161a、162a 同期信号コード部
161b、171b、211b、162b、172b、212b 電文種別コード部
161c 携帯機ID情報コード部
162、172、212 認証応答電文
162c 本体機器ID情報コード部
171d、172d 通信周波数指定情報データ部
181a〜181d、221a〜221d、231a〜231c カードKEY51での内部処理
182a〜182d、222a〜222d、232a〜232c 携帯電話52での内部処理
183a〜183g、223a〜223h、233a〜233g カードKEY11と携帯電話12との間での送受信電文
191 処理開始タイミング情報保持部A
201 処理開始タイミング情報保持部B
211d、212d タイミング情報データ部
421 送信周波数変更処理部(送信周波数変更手段)
431 受信周波数変更処理部(受信周波数変更手段)
51 携帯機
52 本体機器(本体側装置)
62a、72b、112b、122b、122c 本体機器での周波数設定処理
63、75、113 サーチモードでのシーケンス(シーケンスA)
63a、63b 送受信電文
64、114 認証モードでの第一のシーケンス(シーケンスB)
65、73、115 認証モードでの第二のシーケンス(シーケンスC)
71a、71b、111b、121b、121c 携帯機での周波数設定処理
81、101 サーチ用携帯機ID電文
82、102 サーチ用本体機器ID電文
81c 携帯機からの指定周波数情報(通信周波数指定情報)
82c 本体機器からの周波数応答情報
101c 携帯機からの利用可能周波数情報(通信周波数指定情報)
102c 本体機器からの周波数指定応答情報

Claims (9)

  1. 無線通信でお互いの存在確認を行う複数の動作モードで動作している携帯機と本体機器において、
    前記携帯機および前記本体機器はそれぞれ、前記動作モードの中で利用頻度が低く混信の可能性が少ない特定の動作モード(第一の動作モード、とする)での通信電文のやり取りで、利用頻度が高く混信の可能性が大きい動作モード(第二の動作モード、とする)の通信周波数を決定する送受信周波数決定処理部と、通信周波数を変更する通信周波数変更処理部を具備し、
    前記携帯機および前記本体機器はそれぞれ、前記第一の動作モードでの通信中に混信を検出した際に、前記第一の動作モードに遷移し、前記送受信周波数決定処理部を起動して通信周波数を設定した前記電文を遣り取りし、前記第二の動作モードで利用する周波数を前記携帯機との間で決定して、前記第二の動作モード時に前記通信周波数変更処理部にて送受信周波数を変更するように構成する認証システム。
  2. 前記第一の動作モードで相手確認の為にやり取りする電文として、前記第二の動作モードで使用する通信周波数指定情報を含む構成とし、前記携帯機および前記本体機器は前記第二の動作モードに移行時には最終確定した前記通信周波数指定情報が示す周波数で通信を行う請求項1記載の認証システム。
  3. 前記第一の動作モードにおける相手確認の為の手順において、最初に電文の送信を行う前記携帯機または前記本体機器の通信周波数決定処理部(通信周波数決定処理部A、とする)は、最初に送信する電文(第一の電文、とする)に前記通信周波数指定情報を付加して送信し、前記第一の電文に対する応答電文(第二の電文、とする)に付加された前記通信周波数指定情報を確認し、前記第二の電文に付加された通信周波数情報が前記第一の電文に付加した周波数と異なるが利用可能な周波数であれば次の送信電文(第三の電文、とする)に前記第二の電文に付加されたと同じ通信周波数指定情報を付加して送信し、利用不可であれば利用可能な通信周波数指定情報を付加して送信して、応答電文(第四の電文、とする)を待ち、前記第四の電文に付加された通信周波数情報が前記第三の電文に付加して送信した情報と同じであった場合に、前記第二の動作モードに移行可能とするように構成し、
    前記第一の動作モードにおける相手確認の為の手順において、最初に電文の受信を行う前記本体機器または前記携帯機の通信周波数決定処理部(通信周波数決定処理部B、とする)は、前記第一の動作モードにおける相手確認の為にやり取りする電文において、受信した前記第一の電文に付加された前記通信周波数指定情報で指定された周波数が利用可能である場合には、前記第二の電文で前記第一の電文に付加されたと同じ通信周波数指定情報を付加して応答し、利用不可である場合には、前記第二の電文に利用可能な通信周波数指定情報を付加して応答し、次の前記第三の電文の受信を待ち、受信した前記第三の電文に付加された通信周波数指定情報で指定された周波数が利用可能である場合には、前記第四の電文で前記第三の電文に付加されたと同じ通信周波数指定情報を付加して応答し、前記第二の動作モードに移行可能とするように構成する請求項2記載の認証システム。
  4. 前記通信周波数決定処理部Aは、前記第一の動作モードにおける相手確認の為の手順において、前記第一の電文に付加する前記通信周波数指定情報として自身が利用可能な複数の周波数を設定して送信し、その後受信した前記第二の電文に付加された通信周波数指定情報が前記第一の電文に設定した複数の周波数のひとつであった場合に前記第二の動作モードに移行可能とするように構成し、
    前記通信周波数決定処理部Bは、前記第一の動作モードにおける相手確認の為の手順において、受信した前記第一の電文に付加された前記通信周波数指定情報に設定された周波数に利用可能な周波数があった場合に、前記利用可能な周波数をひとつ選択して前記第二の
    電文に前記通信周波数指定情報として付加して送信し、前記第二の動作モードに移行可能とするように構成する請求項2〜3のいずれか1項記載の認証システム。
  5. 前記第一の動作モードで相手確認の為にやり取りする電文として、前記第二の動作モードから前記第一の動作モードに移行時に相手確認の為の手順実行開始のタイミング情報を含む構成とし、前記携帯機および前記本体機器は前記第二の動作モードに移行時には最終確定した前記通信周波数指定情報が示す周波数で通信を行う請求項1〜4のいずれか1項記載の認証システム。
  6. 前記通信周波数決定処理部Aは、前記第一の動作モードにおける相手確認の為の手順において、前記タイミング情報を付加しないあるいは付加した前記第一の電文を送信し、タイミング情報が付加されている前記第二の電文を受信時に、前記第一の電文にタイミング情報を付加していた場合には前記第二の電文に付加されたタイミング情報が前記第一の電文に付加したタイミング情報と同じかどうかを確認し、異なっていた場合あるいは前記第一の電文にタイミング情報を付加していない場合には、次の前記第三の電文に前記第二の電文に付加されたと同じタイミング情報を付加して送信し、前記第四の電文を待ち、前記第四の電文に付加されたタイミング情報が前記第三の電文に付加して送信した情報と同じであった場合に、前記第二の動作モードに移行可能とするように構成し、
    相手確認の為の手順として最初に電文の受信を行う前記本体機器または前記携帯機の通信周波数決定処理部Bは、前記第一の動作モードにおける相手確認の為にやり取りする電文において、前記第一の電文受信後に返信する前記第二の電文に、前記第一の電文にタイミング情報が付加されていればそのタイミング情報を付加し、前記第一の電文にタイミング情報が付加されていない場合にはタイミング情報を付加して送信し、前記第一の電文にタイミング情報が付加されていなかった場合には、次の前記第三の電文の受信を待ち、
    受信した前記第三の電文に付加されたタイミング情報を前記第四の電文に付加して応答し、前記第二の動作モードに移行可能とするように構成する請求項5記載の認証システム。
  7. 前記本体機器および前記携帯機は、前記第二の動作モードにおいて、お互いが関連付けられた相手であることを確認するための電文のやり取りができなかった場合に、混信が発生したと判断する請求項1〜6のいずれか1項記載の認証システム。
  8. 前記第二の動作モードにおいて、
    前記本体機器あるいは前記携帯機は、相互のID情報を遣り取りして通信相手を特定して確認する動作モード(第1の認証モード、とする)と、
    相手からの信号の電波強度で相手の存在を確認する動作モード(第2の認証モード、とする)と、を持つ認証システムであって、
    前記第1の認証モードで使用する通信周波数と、前記第2の認証モードで使用する通信周波数を異なる周波数とし、
    前記第一の動作モードで決定する前記第二の動作モードの通信周波数は、前記第1の認証モードで使用する通信周波数とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の認証システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項記載の認証システムの少なくとも一部をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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