JP2007201764A - フィルタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第2の共振器2を、インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器21,22で構成する。第1の共振器2もインターディジタル結合された一対の1/4波長共振器11,12で構成する。一対の1/4波長共振器21,22において、一方の1/4波長共振器21には一方の平衡端子4Aを接続し、他方の1/4波長共振器22には他方の平衡端子4Bを接続する。第1の共振器1と第2の共振器2とを、インターディジタル結合した一対の1/4波長共振器21,22における周波数の低い第2の共振周波数f2で共振させ、電磁結合する。一対の1/4波長共振器11,12と一対の1/4波長共振器21,22はすべて、同一方向に積層配置されている。
【選択図】図1
Description
なお、不平衡信号を伝送する線路では、グランド電位に対する1本の信号線の電位により信号が伝送される。平衡信号を伝送する線路では、一対の信号線間の電位差により信号が伝送される。平衡信号は、一対の信号線間を伝送する各信号の位相が互いに180°異なり、かつ振幅がほぼ等しければ、一般にバランス特性に優れた状態といえる。
また、広帯域の周波数を使用するUWB(Ultra Wide Band)などに対応するためには、広帯域なバランス信号が必要になるが、従来の構造では入力側の共振器と出力側の共振器との結合が強く取れないため、広帯域化が困難である。
なお、本発明によるフィルタにおいて、「インターディジタル結合された一対の1/4波長共振器」とは、一方の1/4波長共振器の開放端と他方の1/4波長共振器の短絡端とが対向すると共に、一方の1/4波長共振器の短絡端と他方の1/4波長共振器の開放端とが対向するように配置されることで、互いに電磁結合された共振器のことをいう。
ここで、一対の1/4波長共振器をインターディジタル型で、かつ強く結合させると、物理的な1/4波長の長さで決まる共振周波数f0(インターディジタル結合させていないときの各1/4波長共振器単体での共振周波数)に対し周波数が高い第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと、共振周波数f0よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとの2つのモードが現れ、共振周波数が2つに分離する。この場合において、物理的な長さに対応する共振周波数f0よりも周波数の低い第2の共振周波数f2を、フィルタとしての通過周波数(動作周波数)に設定することで、フィルタとしての通過周波数を共振周波数f0に設定した場合よりも小型化が図られる。例えば2.4GHz帯を通過周波数としたフィルタを設計する場合、物理的な長さを例えば8GHzに対応させた1/4波長共振器を用いることができる。これは、物理的な長さを2.4GHz帯に対応させた1/4波長共振器とした場合よりも小型のものとなる。また、周波数の低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードは、一対の1/4波長共振器で互いに逆相となる励振モードなので、バランス特性に優れたものとなる。
この構成の場合には、隣り合う一対の1/4波長共振器がグランド層で仕切られる形となり、各一対の1/4波長共振器が設けられた部分をそれぞれ、回転対称な構造にしやすくなる。これにより、バランス特性がより優れた状態で平衡信号が伝送される。また、結合窓が設けられていることで、隣り合う一対の1/4波長共振器間の結合調整を行いやすい。
この構成の場合には、バランス特性がより優れた状態で平衡信号が伝送される。
[第1の実施の形態]
このフィルタでは、不平衡端子3から入力された不平衡信号が、入力端と出力端との間の各共振器の作用により、第2の共振周波数f2を通過帯域としてフィルタリングされ、平衡信号として一対の平衡端子4A,4Bから出力される。または、一対の平衡端子4A,4Bから入力された平衡信号が、各共振器の作用により第2の共振周波数f2を通過帯域としてフィルタリングされ、不平衡信号として不平衡端子3から出力される。ここで、このフィルタでは、第1の共振器1と第2の共振器2とが上下方向に互いに隣接して積層配置され、各1/4波長共振器がすべて同一方向(上下方向)に積層配置されていることで、第1の共振器1と第2の共振器2との間の結合を強くしやすく、かつ省面積化が図られている。図22は比較例のフィルタ構造を示している。図22において、図1に示したフィルタの構成部分に対応する部分には同一の符号を付している。図22に示した比較例のフィルタは、第1の共振器1と第2の共振器2とを平面方向に並列配置したものである。図22に示した比較例のフィルタ構造に比べて、本実施の形態に係るフィルタ構造では、平面方向の小型化が図られている。
Z=√(L/C) ……(2)
なお、√は、(L/C)全体の平方根を取ることを示す。
この場合において、周波数の低い第2の共振周波数f2を、フィルタとしての通過周波数(動作周波数)に設定することで、第1の利点としてまず、フィルタとしての通過周波数を共振周波数f0に設定した場合よりも小型化することができる。例えば2.4GHz帯を通過周波数としたフィルタを設計する場合、物理的な長さを例えば8GHzに対応させた1/4波長共振器を用いることができる。これは、物理的な長さを2.4GHz帯に対応させた1/4波長共振器とした場合よりも小型のものとなる。
f1>3f2
の条件を満たすことが好ましい。
周波数の低い第2の共振周波数f2をフィルタとしての通過周波数に設定する場合、入力信号の周波数帯域が第1の共振周波数f1に重なると周波数特性が悪化する。第1の共振周波数f1を入力信号の周波数帯域よりも高く設定することで、これが防止される。
[第2の実施の形態]
[第3の実施の形態]
[その他の実施の形態]
Claims (8)
- 互いに対向するようにインターディジタル結合され、各1/4波長共振器がすべて同一方向に積層配置された複数組の一対の1/4波長共振器と、
少なくとも1つの前記一対の1/4波長共振器に設けられ、前記一対の1/4波長共振器の一方に一方の端子が接続されると共に、前記一対の1/4波長共振器の他方に他方の端子が接続された一対の平衡端子と
を備えたことを特徴とするフィルタ。 - 前記各一対の1/4波長共振器は、インターディジタル結合していないときの前記各1/4波長共振器の単体での共振周波数をf0としたとき、前記単体での共振周波数f0よりも高い第1の共振周波数f1で共振する第1の共振モードと前記単体での共振周波数f0よりも低い第2の共振周波数f2で共振する第2の共振モードとを有し、
かつ、隣り合う前記各一対の1/4波長共振器同士が前記第2の共振周波数f2で電磁結合されている
ことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ。 - 複数のグランド層をさらに備え、
前記複数のグランド層は、少なくとも、前記一対の平衡端子が設けられた前記一対の1/4波長共振器を挟み込むような位置に形成されている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のフィルタ。 - 前記一対の平衡端子が設けられた前記一対の1/4波長共振器は回転対称軸を有し、全体として回転対称な構造とされ、
前記複数のグランド層は、前記回転対称軸に対して互いに回転対称となる位置において前記一対の1/4波長共振器を挟み込むように形成されている
ことを特徴とする請求項3に記載のフィルタ。 - 隣り合う前記一対の1/4波長共振器の間に前記グランド層を有し、そのグランド層に前記隣り合う前記一対の1/4波長共振器同士を結合するための結合窓が設けられている
ことを特徴とする請求項3または4に記載のフィルタ。 - 前記一対の1/4波長共振器は、回転対称軸を有し全体として回転対称な構造とされ、
前記一対の平衡端子が、前記回転対称軸に対して互いに回転対称となる位置において前記一対の1/4波長共振器に接続されている
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のフィルタ。 - 前記一対の平衡端子が設けられていない他の一対の1/4波長共振器に設けられた不平衡端子をさらに備え、全体として不平衡入力−平衡出力型または平衡入力−不平衡出力型のフィルタが構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のフィルタ。 - 前記一対の平衡端子を2組備え、2組の前記一対の1/4波長共振器のそれぞれに、前記一対の平衡端子が設けられ、全体として平衡入力−平衡出力型のフィルタが構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のフィルタ。
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