JP2007295745A - 直流変換装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力電圧が出力電圧より低く、高効率で小型化を図ることができる直流変換装置。
【解決手段】第1の1次巻線P1と第1の1次巻線の極性とは逆極性の第2の1次巻線P2と2次巻線Sとを有するトランスT2と、直流電源Vinの両端に第1の1次巻線とスイッチング素子Q1が直列に接続された直列回路と、直流電源の両端に第2の1次巻線とスイッチング素子Q2とが接続された直列回路と、2次巻線Sの両端に接続された電圧共振コンデンサCvと、2次巻線の両端に接続され、リアクトルL1とリアクトルL2と電流共振コンデンサCiとが直列に接続され且つ電流を共振させる直列共振回路と、リアクトルL2の両端電圧を整流及び平滑する整流平滑回路D3〜D6,C4と、整流平滑回路の出力電圧に基づいてスイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とを交互にオン/オフさせる制御回路10aとを備える。
【選択図】図1
【解決手段】第1の1次巻線P1と第1の1次巻線の極性とは逆極性の第2の1次巻線P2と2次巻線Sとを有するトランスT2と、直流電源Vinの両端に第1の1次巻線とスイッチング素子Q1が直列に接続された直列回路と、直流電源の両端に第2の1次巻線とスイッチング素子Q2とが接続された直列回路と、2次巻線Sの両端に接続された電圧共振コンデンサCvと、2次巻線の両端に接続され、リアクトルL1とリアクトルL2と電流共振コンデンサCiとが直列に接続され且つ電流を共振させる直列共振回路と、リアクトルL2の両端電圧を整流及び平滑する整流平滑回路D3〜D6,C4と、整流平滑回路の出力電圧に基づいてスイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とを交互にオン/オフさせる制御回路10aとを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、高効率で低ノイズな直流変換装置に関する。
図4に従来の直流変換装置の回路構成図を示す(特許文献1)。図4に示す直流変換装置は、ハーフブリッジ回路で構成されており、直流電源Vinの両端には、MOSFETからなるスイッチング素子Q1とMOSFETからなるスイッチング素子Q2との直列回路が接続されている。スイッチング素子Q2のドレインが直流電源Vinの正極に接続され、スイッチング素子Q1のソースが直流電源Vinの負極に接続されている。
スイッチング素子Q1のドレイン−ソース間には、ダイオードD1及び電圧共振コンデンサCvが並列に接続されるとともに、リアクトルLrとトランスT1の1次巻線Pと電流共振コンデンサCiとの直列回路が接続されている。リアクトルLrはトランスT1の1次2次間のリーケージインダクタンスからなり、1次巻線Pには励磁インダクタンスがリアクトルLpとして等価的に接続されている。スイッチング素子Q2のドレイン−ソース間には、ダイオードD2が並列に接続されている。
トランスT1の2次巻線Sの一端(●側)には、ダイオードD3のアノードとダイオードD4のカソードとが接続され、ダイオードD3のカソードは平滑用のコンデンサC4の一端に接続され、ダイオードD4のアノードはコンデンサC4の他端に接続されている。
トランスT1の2次巻線Sの他端には、ダイオードD5のアノードとダイオードD6のカソードとが接続され、ダイオードD5のカソードはコンデンサC4の一端に接続され、ダイオードD6のアノードはコンデンサC4の他端に接続されている。コンデンサC4の両端には負荷RLが接続されている。
制御回路10は、コンデンサC4からの出力電圧Voに基づきスイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とを交互にオン/オフさせてPFM制御(周波数制御)を行い、コンデンサC4の出力電圧Voが一定になるように制御する。
次にこのように構成された従来の直流変換装置の動作を図5に示すタイミングチャートを参照しながら詳細に説明する。
図5において、Vds1はスイッチング素子Q1のドレイン−ソース間電圧、Id1はスイッチング素子Q1のドレイン電流、ID1はダイオードD1の電流、Vds2はスイッチング素子Q2のドレイン−ソース間電圧、Id2はスイッチング素子Q2のドレイン電流、ID2はダイオードD2の電流、Vcvは電圧共振コンデンサCvの両端電圧、Icvは電圧共振コンデンサCvの電流、IL1はリアクトルL1の電流、IL2はリアクトルL2の電流、Vciは電流共振コンデンサCiの電流、ID3はダイオードD3の電流、ID5はダイオードD5の電流である。
なお、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との両方が共にオフ状態となるデットタイムを有し、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とが交互にオン/オフ動作するものとする。
まず、時刻t0〜時刻t1の期間では、時刻t0において、スイッチング素子Q1がオンからオフになる。スイッチング素子Q1がオンしている状態では、トランスT1の1次側はCi→Lp→Lr→Q1→Ciの経路で電流が流れており、トランスT1の2次側はC4→RL→C4の経路で電流が流れている。スイッチング素子Q1がオフすると、トランスT1の1次側に流れていた電流は、スイッチング素子Q1から電圧共振コンデンサCvに転流され、Ci→L2→Lr→Cv→Ciの経路で電流が流れる。
従って、電圧共振コンデンサCvは、スイッチング素子Q1がオンしていた状態では略0Vであったが、Vinの電圧まで充電される。従って、電圧共振コンデンサCvの電圧Vcvはスイッチング素子Q1の電圧Vds1と等しいので、スイッチング素子Q1の電圧Vds1は、0VからVinまで上昇する。また、スイッチング素子Q2の電圧Vds2は、(Vin−Vcv)であるので、Vinから0Vに減少する。
時刻t1〜時刻t2の期間では、時刻t1において、電圧共振コンデンサCvの電圧VcvがVinまで上昇すると、ダイオードD2が導通して、Ci→Lp(P)→Lr→D2→Vin→Ciの経路で電流が流れる。また、トランスT1の2次巻線Sの電圧が出力電圧Voに達し、トランスT1の2次側はC4→RL→C4の経路の電流とS→D3→C4→D6→Sの経路の電流とが流れる。また、時刻t1〜時刻t2の期間において、スイッチング素子Q2のゲート信号をオンすることにより、スイッチング素子Q2はゼロ電圧スイッチング(ZVS)及びゼロ電流スイッチング(ZCS)動作となる。
時刻t2〜時刻t3の期間では、スイッチング素子Q2がオンしているので、Vin→Q2→Lr→Lp(P)→Ci→Vinの経路で電流が流れ、電流共振コンデンサCiの電圧Vciは上昇していく。また、トランスT1の2次側にはS→D3→C4→D6→Sの経路の電流と、C4→RL→C4の経路の電流とが流れる。2次巻線Sは出力電圧Voの電圧でクランプされ、1次巻線Pは、出力電圧Voの巻数比の電圧でクランプされるので、トランスT1の1次側はリアクトルLrと電流共振コンデンサCiとによる共振電流が流れている。
時刻t3〜時刻t4の期間では、時刻t3において、2次巻線Sの電圧は出力電圧Vo以下になり、トランスT1の2次側はC4→RL→C4の経路で電流が流れる。また、1次側はVin→Q2→Lr→Lp→Ci→Vinの経路で電流が流れ、トランスT1の1次側には、2つのリアクトルLr,Lpの和(Lr+Lp)と電流共振コンデンサCiとによる共振電流が流れる。
時刻t4〜時刻t5の期間では、時刻t4において、スイッチング素子Q2がオフすると、トランスT1の1次側に流れていた電流は、スイッチング素子Q2から電圧共振コンデンサCvに転流され、Lr→Lp→Ci→Cv→Lrの経路で電流が流れる。
従って、電圧共振コンデンサCvは、スイッチング素子Q2がオンしていた状態では、略Vinであったが0Vまで放電される。従って、電圧共振コンデンサCvの電圧Vcvは、スイッチング素子Q1の電圧Vds1と等しいので、スイッチング素子Q1はVinから0Vまで減少する。また、スイッチング素子Q2の電圧Vds2は、(Vin−Vcv)であるので、0VからVinに上昇する。
時刻t5〜時刻t6の期間では、時刻t5において、電圧共振コンデンサCvの電圧Vcvが0Vまで減少すると、ダイオードD1が導通して、Lr→Lp(P)→Ci→D1→Lrの経路で電流が流れる。また、トランスT1の2次巻線Sの電圧が出力電圧Voに達し、トランスT1の2次側はC4→RL→C4の経路の電流とS→D5→C4→D4→Sの経路の電流とが流れる。また、時刻t5〜時刻t6の期間において、スイッチング素子Q1のゲート信号をオンすることにより、スイッチング素子Q1はゼロ電圧スイッチング及びゼロ電流スイッチング動作となる。
時刻t6〜時刻t7の期間では、スイッチング素子Q1がオンしているので、Ci→Lp(P)→Lr→Q1→Ciの経路で電流が流れ、電流共振コンデンサCiの電圧Vciは減少していく。また、トランスT1の2次側にはS→D5→C4→D4→Sの経路の電流と、C4→RL→C4の経路の電流とが流れる。2次巻線Sは出力電圧Voの電圧でクランプされ、1次巻線Pは、出力電圧Voの巻数比の電圧でクランプされるので、トランスT1の1次側は、リアクトルLrと電流共振コンデンサCiとによる共振電流が流れている。
時刻t7〜時刻t0の期間では、時刻t7において、2次巻線Sの電圧は出力電圧Vo以下になり、トランスT1の2次側はC4→RL→C4の経路で電流が流れる。また、1次側はCi→Lp→Lr→Q1→Ciの経路で電流が流れ、トランスT1の1次側には2つのリアクトルLr,Lpの和(Lr+Lp)と電流共振コンデンサCiとによる共振電流が流れる。
特開2003−319650号公報
このように図4に示す従来の直流変換装置では、デューティを50%一定としたパルス信号を用いて、スイッチング素子Q1、スイッチング素子Q2のスイッチング周波数を制御することにより、リアクトルL1,L2と電流共振コンデンサCiによる共振電流を変化させ、出力電圧を制御している。このため、スイッチング周波数を高くすると、出力電圧は低くなる。
また、図4に示す従来の直流変換装置では、入力電圧が低い場合にはトランスT1の1次側の共振電流が大きくなり、共振回路のリアクトルL1、電流共振コンデンサCiの電流も大きくなる。例えば、直流電源Vinの電圧値が20Vで、負荷RLにおいて、100V、1Aを消費している場合には、スイッチング素子Q1がオン時には10Aの共振電流が流れ、スイッチング素子Q2がオン時には10Aの共振電流が流れて、合計で10Aの共振電流が流れる。
このため、入力電圧が低い場合にはリアクトルL1、電流共振コンデンサCiの損失が大きくなって、効率の低下を招いたり、リアクトルL1、電流共振コンデンサCiの部品が大きくなり、直流変換装置の大型化を招いたりするという課題を有していた。
本発明の課題は、入力電圧が出力電圧より低く、高効率で小型化を図ることができる直流変換装置を提供することにある。
前記課題を解決するために本発明は以下の手段を採用した。請求項1の発明は、第1の1次巻線とこの第1の1次巻線の極性とは逆極性の第2の1次巻線と2次巻線とを有するトランスと、直流電源の両端に前記トランスの第1の1次巻線と第1スイッチング素子が直列に接続された第1直列回路と、前記直流電源の両端に前記トランスの第2の1次巻線と第2スイッチング素子とが接続された第2直列回路と、前記トランスの2次巻線の両端に接続された電圧共振コンデンサと、前記トランスの2次巻線の両端に接続され、第1リアクトルと第2リアクトルと電流共振コンデンサとが直列に接続され且つ電流を共振させる直列共振回路と、前記第1リアクトル又は前記第2リアクトルの両端電圧を整流及び平滑する整流平滑回路と、前記整流平滑回路の出力電圧に基づいて前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とを交互にオン/オフさせる制御回路とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、直流電源の両端に第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とが直列に接続された直列回路と、前記第1スイッチング素子又は前記第2スイッチング素子の両端に接続されたトランスの1次巻線と、前記トランスの2次巻線の両端に接続された電圧共振コンデンサと、前記トランスの2次巻線の両端に接続され、第1リアクトルと第2リアクトルと電流共振コンデンサとが直列に接続され且つ電流を共振させる直列共振回路と、前記第1リアクトル又は前記第2リアクトルの両端電圧を整流及び平滑する整流平滑回路と、前記整流平滑回路の出力電圧に基づいて前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とを交互にオン/オフさせる制御回路とを備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載の直流変換装置において、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の各々の両端には、ダイオードが接続されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の直流変換装置において、前記制御回路は、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とのデューティを50%に設定し、スイッチング周波数を制御することにより前記出力電圧を制御することを特徴とする。
本発明によれば、第1リアクトルと第2リアクトルと電流共振コンデンサとを有する直列共振回路がトランスの2次側に構成されているので、トランスの2次側出力電圧がトランスの1次側入力電圧より高い場合においては、直列共振回路に流れる電流を従来回路に比べて少なくできる。
具体的には、2つのリアクトル及び電流共振コンデンサに流れる電流は、直流電源の電圧Vin/(2×出力電圧Vo)と少なくなる。また、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子に流れる電流も従来回路の1/2となり、入力電圧が低い直流変換装置では、それらの損失が低減し、高効率で小型化を図ることができる。
以下、本発明の直流変換装置のいくつかの実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
実施例1の直流変換装置は、トランスの1次側をセンタータップ構成とし、トランスの2次側で共振回路を構成することを特徴とする。
図1は本発明の実施例1の直流変換装置の回路構成図である。図1に示す直流変換装置において、トランスT2は、第1の1次巻線P1とこの第1の1次巻線P1の極性とは逆極性の第2の1次巻線P2と2次巻線Sとを有する。直流電源Vinの両端には、トランスT2の第1の1次巻線P1とMOSFETからなるスイッチング素子Q1との直列回路が接続されている。直流電源Vinの両端には、トランスT2の第2の1次巻線P2とMOSFETからなるスイッチング素子Q2との直列回路が接続されている。
スイッチング素子Q1のソース及びスイッチング素子Q2のソースが直流電源Vinの負極に接続されている。スイッチング素子Q1のドレイン−ソース間には、ダイオードD1が並列に接続され、スイッチング素子Q2のドレイン−ソース間には、ダイオードD2が並列に接続されている。
トランスT2の2次巻線Sの両端には、電圧共振コンデンサCvが接続されている。また、トランスT2の2次巻線Sの両端には、リアクトルL1とリアクトルL2と電流共振コンデンサCiとの直列回路が接続され、電流を共振させる共振回路を構成している。リアクトルL2はリアクトルL1よりも十分に大きい値である。電流共振コンデンサCiは、電圧共振コンデンサCvよりも十分に大きい値である。
リアクトルL2の両端には、ダイオードD3のアノードとダイオードD4のカソードとが接続され、ダイオードD3のカソードは平滑用のコンデンサC4の一端に接続され、ダイオードD4のアノードはコンデンサC4の他端に接続されている。
トランスT2の2次巻線Sの他端には、ダイオードD5のアノードとダイオードD6のカソードとが接続され、ダイオードD5のカソードはコンデンサC4の一端に接続され、ダイオードD6のアノードはコンデンサC4の他端に接続されている。コンデンサC4の両端には負荷RLが接続されている。
制御回路10aは、コンデンサC4からの出力電圧Voに基づきスイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とを交互にオン/オフさせてPFM制御を行い、コンデンサC4の出力電圧Voが一定になるように制御する。制御回路10aは、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とのデューティを50%に設定し、スイッチング周波数を制御することにより出力電圧Voを制御する。即ち、スイッチング周波数を高くすると、出力電圧Voは低くなる。
次にこのように構成された従来の直流変換装置の動作を図2に示すタイミングチャートを参照しながら詳細に説明する。図2に示す各部の名称は、図5に示す各部の名称と同一であるので、ここでは、その説明は省略する。
なお、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2との両方が共にオフ状態となるデットタイムを有し、スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2とが交互にオン/オフ動作するものとする。
まず、時刻t0〜時刻t1の期間では、時刻t0において、スイッチング素子Q1がオンからオフになる。スイッチング素子Q1がオンしている状態では、トランスT2の1次側はVin→P1→Q1→Vinの経路で電流が流れており、第1の1次巻線P1にはVinの電圧が印加されている。従って、トランスT2の2次巻線Sの電圧は、巻数比倍の電圧となり、巻数比をP1:P2:S=1:1:Nとすると、2次巻線SにはN・Vinの電圧が発生する。
トランスT2の2次側では、S→L1→L2→Ci→Sの経路で電流が流れ、負荷RLにはC4→RL→C4の経路で電流が供給されている。スイッチング素子Q1がオフすると、トランスT2の1次側に流れていた電流はなくなり、トランスT2の2次巻線Sの電流もなくなる。従って、リアクトルL1、リアクトルL2に流れていた電流は、L1→L2→Ci→Cv→L1と流れて、電圧共振コンデンサCvは放電される。そして、電圧共振コンデンサCvの電圧Vcvは、N・Vinの電圧から−N・Vinの電圧まで減少する。電圧Vcvは、トランスT2の2次巻線Sの電圧と等しいので、第1の1次巻線P1及び第2の1次巻線P2の電圧は−Vinまで減少する。従って、スイッチング素子Q2の電圧Vds2は、0Vに達し、スイッチング素子Q1の電圧Vds1は2・Vinまで上昇する。
次に、時刻t1〜時刻t2の期間では、時刻t1において、電圧共振コンデンサCvの電圧Vcvが−N・Vinまで減少すると、第1の1次巻線P1及び第2の1次巻線P2が−Vinまで減少するので、ダイオードD2が導通し、トランスT2の1次側は、P2→Vin→D2→P2の経路で電流ID2が流れる。また、リアクトルL2の電圧VL2がコンデンサC4の両端電圧である出力電圧Voに達し、トランスT2の2次側では、C4→RL→C4の経路の電流が流れるとともに、S→L1→L2→Ci→Sの経路の電流と、L2→D5→C4→D4→L2の経路の電流とが流れる。また、時刻t2において、スイッチング素子Q2のゲート信号をオンすることにより、スイッチング素子Q2はゼロ電圧スイッチング(ZVS)及びゼロ電流スイッチング(ZCS)動作となる。
次に、時刻t2〜時刻t3の期間では、スイッチング素子Q2がオンしているので、1次側はVin→P2→Q2→Vinの経路で電流が流れる。トランスT2の2次側では、S→Ci→L2→L1→Sの経路で電流が流れて、電流共振コンデンサCiの電圧Vciは減少していく。また、L2→D5→C4→D4→L2の経路の電流と、C4→RL→C4の経路の電流とが流れる。リアクトルL2の電圧は、出力電圧Voの電圧でクランプされるので、2次巻線SにはリアクトルL1と電流共振コンデンサCiによる共振電流が流れている。また、トランスT2の第2の1次巻線P2には、2次巻線Sに流れる電流の1/N倍の電流が流れる。
次に、時刻t3〜時刻t4の期間では、時刻t3において、リアクトルL2の電圧が出力電圧Vo以下になり、トランスT2の2次側はS→Ci→L2→L1→Sの経路で電流が流れる。また、1次側はVin→P2→Q2→Vinの経路で2次巻線Sに流れる電流の1/N倍の電流が流れ、負荷RLにはC4→RL→C4の経路で電流が流れる。
時刻t4〜時刻t5の期間では、時刻t4において、スイッチング素子Q2がオンからオフになる。スイッチング素子Q2がオンしている状態では、トランスT2の1次側はVin→P2→Q2→Vinの経路で電流が流れており、第2の1次巻線P2にはVinの電圧が印加されている。従って、トランスT2の2次巻線Sの電圧は巻数比倍の電圧となり、2次巻線Sには−N・Vinの電圧が発生している。トランスT2の2次側はS→Ci→L2→L1→Sの経路で電流が流れ、負荷RLにはC4→RL→C4の経路で電流が供給されている。
スイッチング素子Q2がオフすると、トランスT2の1次側に流れていた電流はなくなり、トランスT2の2次巻線Sの電流もなくなる。従って、リアクトルL1、リアクトルL2に流れていた電流は、L2→L1→Cv→Ci→L2と流れて、電圧共振コンデンサCvは充電される。電圧共振コンデンサCvの電圧Vcvは−N・Vinの電圧からN・Vinの電圧まで上昇する。電圧Vcvは、トランスT2の2次巻線Sの電圧と等しいので、第1の1次巻線P1及び第2の1次巻線P2の電圧はVinまで上昇する。従って、スイッチング素子Q1の電圧Vds1は0Vに達し、スイッチング素子Q2の電圧Vds2は2・Vinまで上昇する。
時刻t5〜時刻t6の期間では、時刻t5において、電圧共振コンデンサCvの電圧VcvがN・Vinまで上昇すると、第1の1次巻線P1及び第2の1次巻線P2がVinまで上昇するので、ダイオードD1が導通し、トランスT2の1次側はP1→Vin→D1→P1の経路で電流ID1が流れる。また、リアクトルL2の電圧が出力電圧Voに達し、トランスT2の2次側の電流では、C4→RL→C4の経路の電流が流れるとともに、S→Ci→L2→L1→Sの経路の電流と、L2→D3→C4→D6→L2の経路の電流とが流れる。また、時刻t5において、スイッチング素子Q1のゲート信号をオンすることにより、スイッチング素子Q1はゼロ電圧スイッチング及びゼロ電流スイッチング動作となる。
時刻t6〜時刻t7の期間では、スイッチング素子Q1がオンしているので、1次側はVin→P1→Q1→Vinの経路で電流が流れる。トランスT2の2次側はS→L1→L2→Ci→Sの経路で電流が流れて、電流共振コンデンサCiの電圧Vc1は上昇していく。また、L2→D3→C4→D6→L2の経路の電流と、C4→RL→C4の経路の電流とが流れる。リアクトルL2の電圧は、出力電圧Voの電圧でクランプされるので、2次巻線SにはリアクトルL1と電流共振コンデンサCiによる共振電流が流れている。また、トランスT2の第1の1次巻線P1には、2次巻線Sに流れる電流の1/N倍の電流が流れる。
時刻t7〜時刻t0の期間では、時刻t7において、リアクトルL2の電圧が出力電圧Vo以下になり、トランスT2の2次側はS→L1→L2→Ci→Sの経路で電流が流れる。また、1次側はVin→P1→Q1→Vinの経路で2次巻線Sに流れる電流の1/N倍の電流が流れる。また、負荷RLにはC4→RL→C4の経路で電流が流れる。
このように実施例1の直流変換装置によれば、リアクトルL1とリアクトルL2と電流共振コンデンサCiとを有する直列共振回路がトランスT2の2次側に構成されているので、トランスT2の2次側出力電圧がトランスT2の1次側入力電圧より高い場合においては、直列共振回路に流れる電流を従来回路に比べて少なくできる。
具体的には、2つのリアクトルL1,L2及び電流共振コンデンサCiに流れる電流は、Vin/(2×Vo)と少なくなる。
図4に示す従来の直流変換装置では、直流電源Vinの電圧値が20Vで、負荷RLにおいて、100V、1Aを消費している場合には、スイッチング素子Q1がオン時には10Aの共振電流が流れ、スイッチング素子Q2がオン時には10Aの共振電流が流れて、合計で10Aの共振電流が流れる。
これに対して、実施例1の直流変換装置では、直流電源Vinの電圧値が20Vで、負荷RLにおいて、100V、1Aを消費している場合には、直列共振回路をトランスT2の2次側に設けたので、スイッチング素子Q1がオン時には1Aの共振電流が流れ、スイッチング素子Q2がオン時には1Aの共振電流が流れて、合計で1Aの共振電流が流れる。このため、実施例1の共振電流は、従来の共振電流の1/10になる。これはVin/(2×Vo)=20/(2×100)=1/10から求められる。
また、図4に示す従来の直流変換装置では、スイッチング素子Q1にはオン時に10Aが流れ、スイッチング素子Q2にはオン時に10Aが流れたが、実施例1の直流変換装置では、スイッチング素子Q1にはオン時に5Aが流れ、スイッチング素子Q2にはオン時に5Aが流れる。即ち、スイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q2に流れる電流も従来回路の1/2となる。従って、直流電源の電圧Vinが低い直流変換装置では、それらの損失が低減し、高効率で小型化を図ることができる。
また、トランスT2の1次側をセンタータップ構成とし、スイッチング素子Q1のソースとスイッチング素子Q2のソースとをグランド共通に接続したので、スイッチング素子Q1及びスイッチング素子Q2の耐圧を小さくできるとともに、ハイサイドドライバが不要となる。
図3は本発明の実施例2の直流変換装置の回路構成図である。図3に示す実施例2の直流変換装置は、トランスT3の1次側回路がハーフブリッジ回路であり、トランスT3の2次側回路を図1に示すようなリアクトルL1とリアクトルL2と電流共振コンデンサCiとからなる共振回路で構成したことを特徴とする。
実施例2の直流変換装置の動作は、図1に示す実施例1の直流変換装置の動作と略同様であるので、その説明は省略する。実施例2の直流変換装置によれば、実施例1の直流変換装置の効果と同様な効果が得られる。
本発明は、DC−DC変換型の電源回路やAC−DC変換型の電源回路に適用可能である。
Vin 直流電源
Lr,Lp,L1,L2 リアクトル
RL 負荷
Q1,Q2 スイッチング素子
T1,T2,T3 トランス
P 1次巻線
P1 第1の1次巻線
P2 第2の1次巻線
S 2次巻線
10,10a,10b 制御回路
D1,D2,D3,D4,D5,D6 ダイオード
Ci 電流共振コンデンサ
Cv 電圧共振コンデンサ
C4 コンデンサ
Lr,Lp,L1,L2 リアクトル
RL 負荷
Q1,Q2 スイッチング素子
T1,T2,T3 トランス
P 1次巻線
P1 第1の1次巻線
P2 第2の1次巻線
S 2次巻線
10,10a,10b 制御回路
D1,D2,D3,D4,D5,D6 ダイオード
Ci 電流共振コンデンサ
Cv 電圧共振コンデンサ
C4 コンデンサ
Claims (4)
- 第1の1次巻線とこの第1の1次巻線の極性とは逆極性の第2の1次巻線と2次巻線とを有するトランスと、
直流電源の両端に前記トランスの第1の1次巻線と第1スイッチング素子が直列に接続された第1直列回路と、
前記直流電源の両端に前記トランスの第2の1次巻線と第2スイッチング素子とが接続された第2直列回路と、
前記トランスの2次巻線の両端に接続された電圧共振コンデンサと、
前記トランスの2次巻線の両端に接続され、第1リアクトルと第2リアクトルと電流共振コンデンサとが直列に接続され且つ電流を共振させる直列共振回路と、
前記第1リアクトル又は前記第2リアクトルの両端電圧を整流及び平滑する整流平滑回路と、
前記整流平滑回路の出力電圧に基づいて前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とを交互にオン/オフさせる制御回路と、
を備えることを特徴とする直流変換装置。 - 直流電源の両端に第1スイッチング素子と第2スイッチング素子とが直列に接続された直列回路と、
前記第1スイッチング素子又は前記第2スイッチング素子の両端に接続されたトランスの1次巻線と、
前記トランスの2次巻線の両端に接続された電圧共振コンデンサと、
前記トランスの2次巻線の両端に接続され、第1リアクトルと第2リアクトルと電流共振コンデンサとが直列に接続され且つ電流を共振させる直列共振回路と、
前記第1リアクトル又は前記第2リアクトルの両端電圧を整流及び平滑する整流平滑回路と、
前記整流平滑回路の出力電圧に基づいて前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とを交互にオン/オフさせる制御回路と、
を備えることを特徴とする直流変換装置。 - 前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の各々の両端には、ダイオードが接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の直流変換装置。
- 前記制御回路は、前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子とのデューティを50%に設定し、スイッチング周波数を制御することにより前記出力電圧を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の直流変換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006122073A JP2007295745A (ja) | 2006-04-26 | 2006-04-26 | 直流変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006122073A JP2007295745A (ja) | 2006-04-26 | 2006-04-26 | 直流変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007295745A true JP2007295745A (ja) | 2007-11-08 |
Family
ID=38765814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006122073A Pending JP2007295745A (ja) | 2006-04-26 | 2006-04-26 | 直流変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007295745A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104242657A (zh) * | 2014-08-29 | 2014-12-24 | 南京航空航天大学 | 一种原边并串补偿副边串联补偿的非接触谐振变换器 |
JP2019080390A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 新電元工業株式会社 | スイッチング電源装置 |
-
2006
- 2006-04-26 JP JP2006122073A patent/JP2007295745A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104242657A (zh) * | 2014-08-29 | 2014-12-24 | 南京航空航天大学 | 一种原边并串补偿副边串联补偿的非接触谐振变换器 |
CN104242657B (zh) * | 2014-08-29 | 2017-05-03 | 南京航空航天大学 | 一种原边并串补偿副边串联补偿的非接触谐振变换器 |
JP2019080390A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 新電元工業株式会社 | スイッチング電源装置 |
JP7094685B2 (ja) | 2017-10-20 | 2022-07-04 | 新電元工業株式会社 | スイッチング電源装置 |
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