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JP2007295166A - デジタルカメラ - Google Patents

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JP2007295166A
JP2007295166A JP2006119104A JP2006119104A JP2007295166A JP 2007295166 A JP2007295166 A JP 2007295166A JP 2006119104 A JP2006119104 A JP 2006119104A JP 2006119104 A JP2006119104 A JP 2006119104A JP 2007295166 A JP2007295166 A JP 2007295166A
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digital camera
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image sensor
solid
sensor
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Yasuhito Kobayashi
靖仁 小林
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Fujifilm Corp
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Fujifilm Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】CCDイメージセンサが適度に冷却された状態で高感度の撮影を行う。
【解決手段】デジタルカメラの周囲環境の気温を測定する環境温度センサを設けるとともに、CCDイメージセンサの温度を測定する素子温度センサを設ける。素子温度センサの測定値をT1、環境温度センサの測定値をT2とするとき、T1<T2である場合には、LCD11の設定画面には、低感度及び高感度の4つの数値を表示させ、T1≧T2である場合には、図中点線で示す範囲内の高感度の数値を非表示にし、低感度の1つの数値のみを表示する。CCDイメージセンサが十分に冷却されていない環境下においては、高感度の撮影を不能にする。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体撮像素子がペルチェ素子を用いて冷却されるデジタルカメラに関する。
CCDイメージセンサなどの固体撮像素子を用いて撮像した撮影画像をデジタルの画像データに変換して記録媒体に記録するデジタルカメラが普及している。デジタルカメラは技術の進歩に伴って高機能化しており、撮影のISO感度を数段階に切り換えることができる機能を備えたものがある。このようなデジタルカメラにおいては、高感度での撮影を連続して行うと固体撮像素子が発熱して撮像信号にノイズがのり撮影画像の画質が劣化することから、これを防ぐために固体撮像素子に冷却手段を設け、高感度での撮影時に固体撮像素子を冷却している(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2003−197894号公報 特開平10−209419号公報 特開2004−200768号公報
しかしながら、固体撮像素子を冷却し過ぎることがあり、この場合には固体撮像素子に結露が発生することがあった。例えば固体撮像素子のカバーガラスに水滴が付着した状態で撮影を行うと、撮影画像の画質が劣化してしまう。特に、デジタルカメラがレンズ交換式のものである場合には、デジタルカメラの周囲環境の気温が高いときに交換レンズを外すと暖かい空気がカメラ内部に流れ込み、カメラ内部の空気の温度と固体撮像素子の温度との差が大きくなるため結露が生じやすくなっていた。
本発明は、高感度の撮影を良好に行うとともに、固体撮像素子に結露が生じることを防止したデジタルカメラを提供することを目的とする。
本発明は、カメラ本体に内蔵された固体撮像素子が冷却素子を用いて冷却されるとともに、この固体撮像素子による撮影の感度が変更可能なデジタルカメラに関し、前記固体撮像素子の温度を測定する素子温度センサと、前記素子温度センサの測定値が所定値より低い場合に高感度の撮影を許可し、前記素子温度センサの測定値が前記所定値以上である場合に高感度の撮影を禁止する第1制御手段とを備えたことを特徴とする。固体撮像素子が十分に冷却されているときに、高感度の撮影を行うことにより、ノイズによる画質劣化が生じにくくなる。
前記カメラ本体の周囲環境の気温を測定する環境温度センサを備え、前記第1制御手段の前記所定値は前記環境温度センサの測定値であり変化することが好ましい。固体撮像素子の温度がカメラ本体の周囲環境の気温以上である場合には、固体撮像素子のカバーガラスなどに結露が生じやすい状態であるから、この場合には撮影を行わない。
前記カメラ本体に設けた液晶パネルに撮影の感度の数値を複数表示して、これらの数値からいずれか1つを選択して撮影の感度を設定することが可能であり、前記第1制御手段は、前記液晶パネルに表示する高感度の数値を非表示にして、高感度に設定することを不能にすることにより、高感度の撮影を禁止することが好ましい。
前記固体撮像素子が配された空間内に配置された結露センサと、この結露センサが結露を検出した場合に、前記第1制御手段に優先して、全ての撮影を禁止する第2制御手段とを備えることが好ましい。固体撮像素子に結露が発生した場合には、全ての撮影を禁止することにより、撮影の失敗を防ぐことができる。
前記冷却素子はペルチェ素子であって、前記第2制御手段は、前記結露センサが結露を検出した場合に、全ての撮影を禁止するとともに、前記ペルチェ素子に流す電流を逆転させて前記固体撮像素子を加熱することが好ましい。結露が発生している場合には、固体撮像素子を適度に加熱して付着した水滴を蒸発させることが有効である。
前記デジタルカメラはレンズ交換式であって、前記冷却素子による冷却中に交換レンズを外すことがないように警告を行う警告手段を備えることが好ましい。暖かい空気がカメラ本体内に流入することを防止することが、結露を防ぐ上で有効である。
前記デジタルカメラはレンズ交換式であって、前記冷却素子による冷却中に交換レンズが外されることがないようにロックするロック手段を備えることが好ましい。交換レンズが外されることを強制的に防止してもよい。
前記固体撮像素子が配された空間を冷却する冷却手段を備えることが好ましい。固体撮像素子が配された空間を冷却することにより、この空間の空気の温度と固体撮像素子の温度との差を小さくして、結露が生じにくい環境にする。
前記冷却素子の駆動時に発生した熱により熱せられた空気を、前記前記固体撮像素子のカバーガラスに吹き付ける送風手段を備えることが好ましい。カバーガラスに熱せられた空気を吹き付けることにより、カバーガラスに結露が生じることを防止できる。
前記固体撮像素子の受光面に被写体像を結像させる撮影レンズと、前記冷却素子の駆動時に発生した熱を前記撮影レンズに伝導するための伝熱部材とを備えることが好ましい。撮影レンズを適度に加熱することにより、撮影レンズに結露が生じることを防止できる。
前記カメラ本体に着脱自在な放熱器と、前記冷却素子の駆動時に発生した熱を、前記放熱器へと伝導するための伝熱部と、この伝熱部の一部を構成する伝熱シートとを備えることが好ましい。冷却素子の駆動時に発生した熱は、カメラ本体の外部へと放熱することが有効である。また、伝熱部の一部を伝熱シートで構成することにより、この伝熱シートが緩衝材の役割を果たし、外部からの力が固体撮像素子に伝達されることがない。
前記放熱器は、前記カメラ本体に設けられた三脚用のネジ穴を利用して着脱自在であるとともに、前記放熱器には前記冷却素子に電力を供給するためのバッテリを備えることが好ましい。三脚用のネジ穴を利用することにより、放熱器の接続部を新たに設ける必要がない。また、放熱器及び冷却用のバッテリは外付けにして、必要に応じて着脱する。
本発明のデジタルカメラによれば、固体撮像素子が適度に冷却された状態で高感度の撮影が行われるので、撮影画像の画質が良好に保たれる。また、固体撮像素子に結露が生じることも防止される。
[第1実施形態]
図1に示すように、デジタルカメラ2は、カメラ本体3と、交換レンズ4とから構成される。交換レンズ4は、カメラ本体3の前面に着脱自在である。交換レンズ4とカメラ本体3とは、例えばバヨネット構造によって接続する。交換レンズ4とカメラ本体3とは、他の公知の構造によって接続してもよい。
カメラ本体3の前面には、バヨネット構造のロックピン(図示なし)を解除するためのロック解除ボタン5が設けられている。このロック解除ボタン5を後方向に押圧することにより、ロックピンのロックを解除して交換レンズ4を取り外すことができる。また、カメラ本体3の前面上部には、ストロボ装置6の発光部6aが設けられている。
カメラ本体3の上面には、撮影時に押圧操作されるレリーズボタン7と、撮影/再生モードの切り替え時に操作されるモード操作部8とが設けられている。また、カメラ本体3の上面には、カメラ本体3の周囲環境の気温を測定するための環境温度センサ9が設けられている。カメラ本体3の後面には、電源スイッチ10と、各種撮影条件を設定することができる設定画面やスルー画などが表示されるLCD11と、LCD11の設定画面を見ながら各種撮影条件を設定する際に操作される操作部12とが設けられている(図3参照)。
図2に示すように、交換レンズ4は、筒状本体20と、この筒状本体20に組み込まれる第1レンズ21及び第2レンズ22からなる撮影レンズとから構成される。筒状本体20の後部20bは、前部20aに比べて径が少し小さくされている。第1レンズ21は、筒状本体20の前部20aに組み込まれ、第2レンズ22は、筒状本体20の後部20bに組み込まれている。
装着された交換レンズ4の後方には、CCDイメージセンサ23が配置されている。CCDイメージセンサ23は基板25に取り付けられている。基板25は、カメラ本体3の一部を構成する本体基部24に固定されている。CCDイメージセンサ23の前面はカバーガラス23aによって覆われ、CCDイメージセンサ23の後面には伝熱部材26が設けられている。この伝熱部材26は、基板25を前後方向に貫通して設けられている。伝熱部材26の材料には、熱伝導率の高い材料、例えば銅やアルミニウムを用いる。伝熱部材26の後面にはペルチェ素子27が取り付けられている。さらに、このペルチェ素子27の後面27bには、放熱フィン28が取り付けられている。ペルチェ素子27は、順電流を流すことにより、前面27aで吸熱して後面27bで発熱し、一方、逆電流を流すことにより、後面27bで吸熱して前面27aで発熱する。
CCDイメージセンサ23と基板25との間には、CCDイメージセンサ23の温度を測定するための素子温度センサ29が設けられている。また、基板25の前面には、CCDイメージセンサ23と並べて、結露を検出する結露センサ30が設けられている。結露センサ30としては、例えば電気抵抗式のものや、水晶振動子式のものを用いる。結露センサ30は、結露を検出しているときに結露検出信号を出力し、結露を検出していないときに結露不検出信号を出力する。
図3はデジタルカメラ2の電気的構成を示すブロック図である。デジタルカメラ2にはシステム制御部40が備えられており、このシステム制御部40がデジタルカメラ2の各部を制御している。システム制御部40には、レリーズボタン7、モード操作部8、電源スイッチ10、及び操作部12が接続されている。
CCDイメージセンサ23は、CCD駆動部41を介してシステム制御部40によって駆動を制御されている。CCDイメージセンサ23は、撮影レンズによって結像された被写体像を電気的な撮像信号に変換して出力する。撮像信号はアンプで増幅された後、A/D変換器によってデジタル変換されて画像データとされ、一旦メモリ42に書き込まれる。LCD11にはLCD駆動部43が接続されており、このLCD駆動部43によってメモリ42から画像データが読み出されてLCD11にスルー画が表示される。
画像処理部44では、メモリ42から画像データを読み出して、この画像データに階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正等の各種画像処理を施す。レリーズボタン7が半押しされると、AE動作及びAF動作が行われ、レリーズボタン7が全押しされると、画像処理が施された画像データが記録メディア45に記録される。また、レリーズボタン7が全押しされると、撮影環境からの光量に応じてストロボ駆動部46を介してストロボ装置6が駆動される。
LCD11には撮影条件を設定するための設定画面を表示させることができる。設定画面にはISO感度の数値を複数表示させることができ、操作部12を操作してこれらから1つの数値を選択することによりISO感度の設定が可能である。ISO感度の数値として、400、800、1600、3200の4つを表示させることが可能である。本実施形態では、400を低感度、800以上を高感度としている。本デジタルカメラ2では、LCD11に設定画面を表示させてISO感度を設定してから、撮影を行うように構成されている。ISO感度が設定されると、このISO感度に応じて、撮像信号を増幅するアンプのゲイン(増幅率)が設定される。
システム制御部40には、環境温度センサ9及び素子温度センサ29が接続されている。システム制御部40では、各温度センサ9,29の測定値に基づいて、設定画面に表示するISO感度の数値の数を決定する。素子温度センサ29の測定値をT1、環境温度センサ9の測定値をT2とするとき、T1<T2である場合には、図4に示すように、低感度及び高感度の数値(400、800、1600、3200の4つの数値)を表示させ、一方、T1≧T2である場合には、図中点線で囲む数値を非表示にして、低感度の数値のみ(400の1つの数値のみ)を表示させる。すなわち、T1<T2である場合には、低感度及び高感度の4つの数値からいずれか1つが選択可能であるのに対し、T1≧T2である場合には、低感度の1つの数値のみが選択可能である。CCDイメージセンサ23が十分に冷却されていない環境下においては、設定画面に表示する高感度の数値を非表示にすることにより、高感度の撮影を禁止している。上記のように各温度センサ9,29の測定値に基づいて行う制御手段が第1制御手段である。
システム制御部40は、結露センサ30からの信号に基づいて、ペルチェ素子駆動部47を介してペルチェ素子27の駆動を制御している。システム制御部40では、結露センサ30が結露不検出信号を出力している場合にはペルチェ素子27に順電流を流し、結露センサ30が結露検出信号を出力している場合にはペルチェ素子27に逆電流を流す。また、システム制御部40では、結露センサ30が結露検出信号を出力している場合には、全ての撮影を禁止、つまり低感度の撮影及び高感度の撮影を強制的に禁止する。ここでは、レリーズボタン7の操作を無効化することにより、全ての撮影を禁止している。全ての撮影を禁止した場合には、LCD11に、撮影が出来ない旨、例えば「結露により、撮影ができません」と表示する。結露センサ30からの信号に基づいて行う制御手段が第2制御手段である。第2制御手段は、第1制御手段に優先して適用される。
以下、上記構成による作用について図5及び図6のフローチャートの流れに沿って説明する。交換レンズ4をカメラ本体3に装着し、電源スイッチ10をオンにすると、自動的にペルチェ素子27に順電流が流される。CCDイメージセンサ23の熱は伝熱部材26を介してペルチェ素子27の前面27aから吸熱され、ペルチェ素子27の後面27bから発された熱は放熱フィン28へ伝達されこの放熱フィン28から放熱される。このようにして、CCDイメージセンサ23が冷却される。
モード操作部8を操作して撮影モードに設定すると、LCD11には、まず設定画面が表示される。CCDイメージセンサ23が十分に冷却されている場合、つまりT1<T2である場合には、設定画面に表示されるISO感度の数値は400、800、1600、3200の4つである。一方、CCDイメージセンサ23の冷却が十分でない場合、つまりT1≧T2である場合には、設定画面に表示されるISO感度の数値は400の1つである。操作部12を操作して、設定画面に表示されたISO感度の数値を選択する。LCD11にはスルー画が表示される。なお、設定画面に表示されるISO感度の数値が400の1つだけであっても、しばらく待つとCCDイメージセンサ23が冷却されて設定画面に高感度の数値が表示される。
撮影を行うにあたり、結露センサ30が結露不検出信号を出力している場合には、撮影が許可され、レリーズボタン7が有効化される。
一方、結露センサ30が結露検出信号を出力している場合には、レリーズボタン7が無効化され撮影が禁止される。LCD11には、「結露により、撮影ができません」と表示される。ペルチェ素子27には逆電流が流され、これにより過度に冷却されていたCCDイメージセンサ23が加熱されて適度な温度に上昇し、CCDイメージセンサ23のカバーガラス23aに付着していた水滴が蒸発する。同時に、結露センサ30にも熱が伝達され、やがて結露センサ30は結露不検出信号を出力する。結露センサ30の出力信号が結露不検出信号に切り換わると、ペルチェ素子27の駆動が一定時間停止されてから、ペルチェ素子27に順電流が流され、撮影が許可される。
レリーズボタン7を押圧操作すると、その時点で得られた画像データが記録メディア45に記録される。上記の撮影の動作が繰り返し行われる。モード操作部8を操作して再生モードに設定すると、記録メディア45に記録した画像データをLCD11に表示させることができる。電源スイッチ10をオフにすると各部の駆動が停止される。
[第2実施形態]
第1実施形態の第1制御手段では、素子温度センサ29の測定値をT1、環境温度センサ9の測定値をT2としたとき、T1<T2である場合には、設定画面に低感度及び高感度の数値を表示させ、一方、T1≧T2である場合には、低感度の数値のみを表示させた。この第1制御手段の替わりに、図7のフローチャートに示す制御手段にしてもよい。
図7のフローチャートに示す制御手段では、0<T1<T2である場合には、LCD11の設定画面に低感度及び高感度の数値を表示させ、T1≧T2である場合には、設定画面に低感度の数値を表示させ、0≧T1である場合には、全ての撮影を禁止する。0≧T1である場合には、CCDイメージセンサ23は過度に冷却されており、結露が生じやすい環境になっていると考えられる。このため、0≧T1である場合には、LCD11には、「結露が生じているおそれがあるため、撮影ができません」と表示し、ペルチェ素子27には逆電流を流してCCDイメージセンサ23を加熱する。CCDイメージセンサ23が適度な温度に上昇したときに、LCD11の設定画面に低感度及び高感度の数値を表示させ、ペルチェ素子27に流す電流を順電流に切り換える。
[第3実施形態]
第1または第2実施形態の構成に加えて、CCDイメージセンサが配される空間を冷却するための冷却手段を設けてもよい。図8に示すように、交換レンズ4の第2レンズ22とCCDイメージセンサ23との間に形成される空間100に、複数のペルチェ素子101を配置する。ペルチェ素子101は、ペルチェ素子駆動部102を介してシステム制御部40により駆動を制御される。ペルチェ素子101は筒状本体20の後部20bの内周に取り付けられており、ペルチェ素子101の内面101aから吸熱して、外面101bから発熱する。ペルチェ素子101の内面101aには、放熱フィン103が取り付けられている。
ペルチェ素子101を駆動すると、空間100内の空気の熱が放熱フィン103を介してペルチェ素子101の内面101aから吸熱され、ペルチェ素子101の外面101bから発された熱は筒状本体20の後部20bを介して外部に放熱される。これにより、空間100内の空気が冷却されて、空間100内の気温と、CCDイメージセンサ23の温度との差が小さくなることから、CCDイメージセンサ23には結露が生じにくくなる。なお、空間100の気温が、CCDイメージセンサ23の温度よりも低くなるように構成することが好ましい。
[第4実施形態]
第1または第2実施形態の構成に加えて、CCDイメージセンサを冷却するペルチェ素子から発された熱により熱せられた空気を、CCDイメージセンサのカバーガラスに吹き付ける送風手段を設けてもよい。図9に示すように、カメラ本体3の本体基部24に管路200,201を形成し、この管路200の内部にファン203を配置する。管路200はCCDイメージセンサ23の上方に形成され、管路201はCCDイメージセンサ23の下方に形成されている。これらの管路200,201は、それぞれ、基板25及び仕切板204によって仕切られた空間205と、第2レンズ22及び基板25によって仕切られた空間206とを接続している。ファン203は、ファン駆動部207を介してシステム制御部40によって駆動を制御されている。
ファン203が駆動すると、放熱フィン28から発された熱により熱せられた空間205内の空気が管路200を介して空間206へ送られ、CCDイメージセンサ23のカバーガラス23aに吹き付けられる。カバーガラス23aに結露が生じることを防止することができる。
[第5実施形態]
第1または第2実施形態の構成に加えて、CCDイメージセンサを冷却するペルチェ素子から発される熱を、撮影レンズへ伝達する伝達部材を設けてもよい。図10に示すように、伝熱部材300は、有底の筒状に形成されており、ペルチェ素子27の後面27bに接触するとともに、交換レンズ4の筒状本体20の後部20bに接触している。筒状本体20の後部20bには、伝熱性の高い材料が用いられている。
ペルチェ素子27の後面27bから発された熱は、伝熱部材300及び筒状本体20を介して、第2レンズ22へと伝達される。これにより、第2レンズ22に結露が生じることを防止することができる。
[第6実施形態]
第1または第2実施形態の構成に加えて、カメラ本体に着脱自在な放熱器と、CCDイメージセンサを冷却するペルチェ素子が発生する熱を、放熱器へと伝導する伝熱部とを設けてもよい。図11に示すように、ペルチェ素子27の後面27bには、伝熱部材400が接触して設けられている。また、カメラ本体3の本体基部24の下部には、下面から露呈するようにして伝熱部材401が設けられている。伝熱部材401は、伝熱シート402を介して伝熱部材400に接続されている。伝熱シート402の材料にはグラファイトを用いることが好ましいが、熱伝導率が高いシートであればよく、特に限定されるものではない。伝熱シート402は振動を吸収する役割を果たすため、CCDイメージセンサ23に振動が伝達されることはない。
本体基部24の下面には、デジタルカメラ2を三脚に固定するための三脚用のネジ穴403が形成されている。この三脚用のネジ穴403に螺合するネジ404を用いて、放熱器405を本体基部24の下面に着脱自在に取り付けることができる。放熱器405にはバッテリ406が備えられている。このバッテリ406は、ペルチェ素子27に電力を供給するためのものである。放熱器405を本体基部24に取り付けることにより、バッテリ406に接続されている図示しない接続端子と、ペルチェ素子27に接続されており本体基部に設けられた図示しない接続端子とが接続され、ペルチェ素子27に電力を供給することが可能になる。
ペルチェ素子27の後面から発された熱は、伝熱部材400、伝熱シート402、及び伝熱部材401を介して、放熱器405へと伝導され、この放熱器405から外部に放熱される。ペルチェ素子27の熱を外部に逃がすことができるため、CCDイメージセンサ23を効率的に冷却することができる。
第3〜第6実施形態の構成のうち、任意の構成を互いに組み合わせて、第1または第2実施形態の構成に加えてもよい。
第1〜第6実施形態の構成に加えて、CCDイメージセンサの冷却時に、交換レンズを外すことがないように警告を行う警告手段を設けてもよい。警告は、LCD11に警告の文章を表示することによって行う。例えば、LCD11に、「交換レンズを外さないで下さい」との文章を表示する。これにより、CCDイメージセンサ23の冷却中に交換レンズが外されることがなくなり、カメラ本体3の内部に暖かい空気が流入することがなくなるため、CCDイメージセンサ23には結露が生じにくくなる。
また、警告を表示する替わりに、交換レンズが外されることがないように強制的にロックするロック手段を設けてもよい。図12に示すように、カメラ本体3の前面に設けられたロック解除ボタン5の後方で、上下方向にスライド移動自在な係止ブロック500を設ける。係止ブロック500は、ソレノイド501によってスライド移動を制御されており、このソレノイド501はシステム制御部40によって駆動を制御されている。CCDイメージセンサ23の冷却時には、係止ブロック500を図中実線で示す係止位置に移動させ、それ以外の時には、係止ブロック500を図中二点鎖線で示す退避位置に移動させる。係止ブロック500が係止位置にあるときには、ロック解除ボタン5を押圧することができないため、交換レンズ4を外すことができない。
上記第1〜第6実施形態では、交換レンズがカメラ本体に着脱自在なレンズ交換式のデジタルカメラを用いて説明を行ったが、撮影レンズがカメラ本体に固定されている形態のデジタルカメラにも本発明を適用することができる。
上記第1〜第6実施形態では、第1制御手段は、LCDの設定画面に表示するISO感度の数値のうち高感度のものを非表示にして、高感度に設定不能にすることにより、高感度の撮影を禁止したが、この替わりに、高感度設定時におけるレリーズボタンの操作を無効にすることにより、高感度の撮影を禁止してもよい。
上記第1〜第6実施形態では、第1制御手段は、素子温度センサの測定値と、環境温度センサの測定値とを比較し、この比較に基づいて制御を行ったが、環境温度センサの測定値の替わりに、予め設定した不変の設定値(所定値)を用いてもよい。つまり、第1制御手段は、素子温度センサの測定値と、設定値とを比較し、この比較に基づいて高感度の撮影を許可するか否かを判断してもよい。
デジタルカメラの外観斜視図である。 デジタルカメラの要部断面図である。 デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。 LCDの設定画面を示す図である。 デジタルカメラの全体の動作の流れを示すフローチャートである。 撮影動作の流れを示すフローチャートである。 デジタルカメラの全体の動作の流れを示す別実施形態のフローチャートである。 CCDイメージセンサが配された空間を冷却するペルチェ素子を設けた実施形態を示すデジタルカメラの要部断面図である。 CCDイメージセンサのカバーガラスに温風を吹き付けるファンを設けた実施形態を示すデジタルカメラの要部断面図である。 ペルチェ素子から発された熱を第2レンズに伝導する伝熱部材を設けた実施形態を示すデジタルカメラの要部断面図である。 カメラ本体に着脱自在な放熱器を設けた実施形態を示すデジタルカメラの要部断面図である。 ロック解除ボタンを係止して操作不能にするための係止ブロックを設けた実施形態を示すカメラ本体の要部断面図である。
符号の説明
2 デジタルカメラ
3 カメラ本体
4 交換レンズ
5 ロック解除ボタン
9 環境温度センサ
11 LCD
23 CCDイメージセンサ
23a カバーガラス
27 ペルチェ素子
29 素子温度センサ
30 結露センサ
101 ペルチェ素子
200,201 管路
203 ファン
300 伝熱部材
400,401 伝熱部材
402 伝熱シート
405 放熱器
406 バッテリ
500 係止ブロック

Claims (12)

  1. カメラ本体に内蔵された固体撮像素子が冷却素子を用いて冷却されるとともに、この固体撮像素子による撮影の感度が変更可能なデジタルカメラにおいて、
    前記固体撮像素子の温度を測定する素子温度センサと、
    前記素子温度センサの測定値が所定値より低い場合に高感度の撮影を許可し、前記素子温度センサの測定値が前記所定値以上である場合に高感度の撮影を禁止する第1制御手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 前記カメラ本体の周囲環境の気温を測定する環境温度センサを備え、
    前記第1制御手段の前記所定値は、前記環境温度センサの測定値であり変化することを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ。
  3. 前記カメラ本体に設けた液晶パネルに撮影の感度の数値を複数表示して、これらの数値からいずれか1つを選択して撮影の感度を設定することが可能であり、
    前記第1制御手段は、前記液晶パネルに表示する高感度の数値を非表示にして、高感度に設定することを不能にすることにより、高感度の撮影を禁止することを特徴とする請求項1または2記載のデジタルカメラ。
  4. 前記固体撮像素子が配された空間内に配置された結露センサと、
    この結露センサが結露を検出した場合に、前記第1制御手段に優先して、全ての撮影を禁止する第2制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載のデジタルカメラ。
  5. 前記冷却素子はペルチェ素子であって、
    前記第2制御手段は、前記結露センサが結露を検出した場合に、全ての撮影を禁止するとともに、前記ペルチェ素子に流す電流を逆転させて前記固体撮像素子を加熱することを特徴とする請求項4記載のデジタルカメラ。
  6. 前記デジタルカメラはレンズ交換式であって、
    前記冷却素子による冷却中に交換レンズを外すことがないように警告を行う警告手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載のデジタルカメラ。
  7. 前記デジタルカメラはレンズ交換式であって、
    前記冷却素子による冷却中に交換レンズが外されることがないようにロックするロック手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載のデジタルカメラ。
  8. 前記固体撮像素子が配された空間を冷却する冷却手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載のデジタルカメラ。
  9. 前記冷却素子の駆動時に発生した熱により熱せられた空気を、前記前記固体撮像素子のカバーガラスに吹き付ける送風手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載のデジタルカメラ。
  10. 前記固体撮像素子の受光面に被写体像を結像させる撮影レンズと、
    前記冷却素子の駆動時に発生した熱を前記撮影レンズに伝導するための伝熱部材とを備えたことを特徴とする請求項1ないし5いずれか1項記載のデジタルカメラ。
  11. 前記カメラ本体に着脱自在な放熱器と、
    前記冷却素子の駆動時に発生した熱を、前記放熱器へと伝導するための伝熱部と、
    この伝熱部の一部を構成する伝熱シートとを備えたことを特徴とする請求項1ないし7いずれか1項記載のデジタルカメラ。
  12. 前記放熱器は前記カメラ本体に設けられた三脚用のネジ穴を利用して着脱自在であるとともに、前記放熱器には前記冷却素子に電力を供給するためのバッテリが備えられていることを特徴とする請求項11記載のデジタルカメラ。
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