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JP2007285415A - ころ軸受、間座および風力発電機の主軸支持構造 - Google Patents

ころ軸受、間座および風力発電機の主軸支持構造 Download PDF

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JP2007285415A
JP2007285415A JP2006113612A JP2006113612A JP2007285415A JP 2007285415 A JP2007285415 A JP 2007285415A JP 2006113612 A JP2006113612 A JP 2006113612A JP 2006113612 A JP2006113612 A JP 2006113612A JP 2007285415 A JP2007285415 A JP 2007285415A
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cage
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rollers
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Eiichi Nakamizo
栄一 中溝
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

【課題】大きな荷重を受けることができるころ軸受を提供する。
【解決手段】円錐ころ軸受31は、外輪32と、内輪33と、外輪32および内輪33の間に配置される複数の円錐ころと、円錐ころを保持するポケットを形成するように軸に沿う方向に延びる複数の柱部14d等、およびこの複数の柱部14d等を連結するように周方向に延びる連結部を有し、周方向外側には柱部14dが位置し、外輪32および内輪33の間で周方向に順次連ねて配置される複数の保持器セグメント11a、11dと、周方向に連ねた最初の保持器セグメント11aと最後の保持器セグメント11dとの間に配置される間座26とを備える。ここで、円錐ころは、ポケットに保持される複数の第一のころと、最初の保持器セグメント11aと最後の保持器セグメント11dとの間を除いて隣接する2つの保持器セグメントの間に配置される複数の第二のころと、最初の保持器セグメント11aと間座26との間に配置される第三のころ34bとを含む。
【選択図】図1

Description

この発明は、ころ軸受、間座および風力発電機の主軸支持構造に関し、特に、大型のころ軸受、大型のころ軸受に含まれる間座および大型のころ軸受を備える風力発電機の主軸支持構造に関するものである。
ころ軸受は、一般的には、外輪と、内輪と、外輪および内輪の間に配置される複数のころと、複数のころを保持する保持器とから構成される。ころを保持する保持器については、その材質や製造方法等により、樹脂製保持器、プレス保持器、削り保持器、溶接保持器等、様々な種類があり、それぞれ用途や特性に応じて使い分けられている。また、保持器は通常、一体型、すなわち、環状の一つの部品で構成されている。
風を受けるためのブレードが取り付けられた風力発電機の主軸を支持するころ軸受については、大きな荷重を受ける必要があるため、ころ軸受自体も大型となる。そうすると、ころや保持器等、ころ軸受を構成する各構成部材も大型となり、部材の生産や組み立てが困難となる。このような場合、各部材を分割可能とすると、生産や組み立てが容易となる。
ここで、ころ軸受に含まれる保持器を、軸に沿う方向に延びる分割線によって分割した分割型の保持器に関する技術が、ヨーロッパ特許公報1408248A2(特許文献1)に開示されている。図10は、特許文献1に開示された分割型の保持器である保持器セグメントを示す斜視図である。図10を参照して、保持器セグメント101aは、ころを収容する複数のポケット104を形成するように軸に沿う方向に延びる複数の柱部103a、103b、103c、103d、103eと、複数の柱部103a〜103eを連結するように周方向に延びる連結部102a、102bとを有する。
図11は、図10に示した保持器セグメント101aを含むころ軸受の一部を示す断面図である。図10および図11を参照して、保持器セグメント101aを含むころ軸受111の構成を説明すると、ころ軸受111は、外輪112と、内輪113と、複数のころ114と、複数のころ114を保持する複数の保持器セグメント101a、101b、101c等とを有する。複数のころ114は、最もころの挙動が安定する位置であるPCD(Pitch Circle Diameter)105付近において、複数の保持器セグメント101a等によって保持されている。複数のころ114を保持する保持器セグメント101aは、周方向において隣接する同一形状の保持器セグメント101b、101cと、周方向の最も外側にある柱部103a、103eが当接するように連なって配置されている。複数の保持器セグメント101a、101b、101c等が連なって、ころ軸受111に組み込まれ、ころ軸受111に含まれる一つの環状の保持器が形成される。
ヨーロッパ特許公報EP1408248A2
特許文献1によると、隣接する保持器セグメントは、周方向の最も外側に位置する柱部同士が当接している。そうすると、隣接する保持器セグメント間で柱部が重複することになる。保持器セグメントが配置される周方向のスペースは限られているため、このような場合、ころ軸受に含まれるころの数が少なくなってしまうことになる。
また、上記した保持器は、複数の保持器セグメントを周方向に連ねて配置させることにより形成される。複数の保持器セグメントを周方向に連ねて、一つの環状の保持器を形成するには、熱膨張等を考慮した周方向のすき間が必要である。ここで、周方向のすき間の寸法を調整する際に、隣接する保持器セグメント間に、すき間調整用の間座を配置する場合がある。このような間座を配置させた場合、さらに、周方向のスペースを狭くしてしまうことになり、ころの数を多くすることができない。その結果、ころ軸受は、大きな荷重を受けることができない。
この発明の目的は、大きな荷重を受けることができるころ軸受を提供することである。
この発明の他の目的は、その配置を安定させることができる間座を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、大きな荷重を受けることができる風力発電機の主軸支持構造を提供することである。
この発明に係るころ軸受は、外輪と、内輪と、外輪および内輪の間に配置される複数のころと、ころを保持するポケットを形成するように軸に沿う方向に延びる複数の柱部、およびこの複数の柱部を連結するように周方向に延びる連結部を有し、周方向外側には柱部が位置し、外輪および内輪の間で周方向に順次連ねて配置される複数の保持器セグメントと、周方向に連ねた最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間に配置される間座とを備える。ここで、ころは、保持器セグメントのポケットに保持される複数の第一のころと、最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間を除いて隣接する2つの保持器セグメントの間に配置される複数の第二のころと、最初の保持器セグメントと間座との間に配置される第三のころとを含む。
このように構成することにより、円錐ころ軸受は、保持器セグメントのポケットに保持される複数の第一のころに加えて、最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間を除いて隣接する2つの保持器セグメントの間に配置された複数の第二のころおよび最初の保持器セグメントと間座との間に配置される第三のころを含むことになる。そうすると、ころ軸受に含まれるころの数を増加させることができ、大きな荷重を受けることができる。
ここで、保持器セグメントとは、一つの環状の保持器を、少なくともころを収容する1つのポケットを有するように、軸に沿う方向に延びる分割線によって分割した単位体である。複数の保持器セグメントが周方向に連なってころ軸受に組み込まれ、一つの環状の保持器を形成する。また、最初の保持器セグメントとは、保持器セグメントを周方向に順次連ねて配置する際に、最初に配置される保持器セグメントをいい、最後の保持器セグメントとは、第二のころと保持器セグメントとを交互に当接させ、周方向に順次連ねて配置していった際に、最後に配置される保持器セグメントをいう。このようにして第二のころと保持器セグメントを配置し、最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間に、最初の保持器セグメントに連なるように第三のころを配置したときに、最後の保持器セグメントと第三のころとの間に生じたすき間を、間座によって、適正なすき間寸法となるように調整する。保持器セグメントは、少なくとも第一のころを収容する1つのポケットを有するものであり、第一のころを収容するポケットを有しない間座とは、異なるものである。
好ましくは、間座には、第三のころを案内する案内面が設けられている。このように構成することにより、間座は、最初の保持器セグメントと間座との間に配置された第三のころによって案内されることになる。そうすると、間座はころ案内となり、その配置を安定させることができる。
さらに好ましくは、周方向外側に位置する柱部の周方向外側には、第二のころを案内する案内面が設けられている。こうすることにより、第二のころに隣接する保持器セグメントは、隣接する保持器セグメントの間に配置される第二のころにより、案内されることになる。したがって、保持器セグメントは、その配置を安定させることができる。
さらに好ましくは、最後の保持器セグメントと当接する間座の当接面は、最後の保持器セグメントのうち、間座が配置される側の周方向外側の端面に係合する形状である。こうすることにより、最後の保持器セグメントのうち、間座が配置される側の周方向外側の端面の形状に間座を係合させて、配置させることができる。したがって、間座の配置を安定させることができる。
この発明の他の局面においては、間座は、周方向に連ねた最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間に配置され、最初の保持器セグメントと間座との間に配置される第三のころを案内する案内面を有する。
このような間座は、最初の保持器セグメントと間座との間に配置される第三のころによって案内されるため、その配置を安定させることができる。
この発明のさらに他の局面においては、風力発電機の主軸支持構造は、風力を受けるブレードと、その一端がブレードに固定され、ブレードとともに回転する主軸と、固定部材に組み込まれ、主軸を回転自在に支持するころ軸受とを有する。ころ軸受は、外輪と、内輪と、外輪および内輪の間に配置される複数のころと、ころを保持するポケットを形成するように軸に沿う方向に延びる複数の柱部、およびこの複数の柱部を連結するように周方向に延びる連結部を有し、周方向外側には柱部が位置し、外輪および内輪の間で周方向に順次連ねて配置される複数の保持器セグメントと、周方向に連ねた最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間に配置される間座とを備える。ここで、ころは、ポケットに保持される複数の第一のころと、最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間を除いて隣接する2つの保持器セグメントの間に配置される複数の第二のころと、最初の保持器セグメントと間座との間に配置される第三のころとを含む。
このような風力発電機の主軸支持構造は、ころの数を多く含むことができるため、大きな荷重を受けることができる。
この発明によれば、円錐ころ軸受は、保持器セグメントのポケットに保持される複数の第一のころに加えて、最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間を除いて隣接する2つの保持器セグメントの間に配置された複数の第二のころおよび最初の保持器セグメントと間座との間に配置される第三のころを含むことになる。そうすると、ころ軸受に含まれるころの数を増加させることができ、大きな荷重を受けることができる。
また、このような間座は、最初の保持器セグメントと間座との間に配置される第三のころによって案内されるため、その配置を安定させることができる。
また、このような風力発電機の主軸支持構造は、ころの数を多く含むことができるため、大きな荷重を受けることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図2は、この発明の一実施形態に係る円錐ころ軸受に含まれる保持器セグメント11aを示す斜視図である。図3は、図2に示す保持器セグメント11aを、図2中の線III−IIIを含み、軸に直交する平面で切断した場合の断面図である。また、図4は、図2に示す保持器セグメント11aを、柱部14aの中央を通り、円周方向に直交する平面で切断した場合の断面図である。なお、理解の容易の観点から、図3および図4において、保持器セグメント11aが保持する複数の第一の円錐ころ12a、12b、12cを点線で示している。また、一点鎖線でPCD22を示す。
図2、図3および図4を参照して、まず、円錐ころ軸受に含まれる保持器セグメント11aの構成について説明する。保持器セグメント11aは、複数の第一の円錐ころ12a、12b、12cを保持するポケット13a、13b、13cを形成するように、軸に沿う方向に延びる4つの柱部14a、14b、14c、14dと、軸方向の両端に位置し、4つの柱部14a〜14dを連結するように周方向に延びる一対の連結部15a、15bとを含む。
一対の連結部15a、15bは、複数の保持器セグメント11aが円錐ころ軸受に組み込まれた際に、周方向に連なって一つの環状の保持器を形成するように、周方向において所定の曲率半径を有している。一対の連結部15a、15bのうち、第一の円錐ころ12a〜12cの小径側に位置する連結部15aの曲率半径は、第一の円錐ころ12a〜12cの大径側に位置する連結部15bの曲率半径よりも小さく構成されている。
柱部14a〜14dの外径側および内径側には、軸方向の中央部分において、径方向内側または外側に凹んだ形状で、周方向に貫通する油溝19、20が設けられている。この油溝19、20により、潤滑剤の循環が良好になる。
ポケット13a〜13cの周方向両側に位置する柱部14a〜14dの内径側および外径側には、ころを案内する案内面17a、17b、17c、17d、18b、18cが設けられている。このように構成することにより、保持器セグメントは、複数の第一の円錐ころ12a〜12cによって案内され、その配置を安定させることができる。また、周方向の両端に位置する柱部14a、14dの周方向外側の端面21a、21bにも、ころを案内する案内面18a、18dが設けられている。
次に、この発明の一実施形態に係る円錐ころ軸受に含まれ、周方向に連なる保持器セグメント11a等の周方向のすき間の寸法を調整する間座について説明する。図5は、円錐ころ軸受に含まれる間座26の斜視図である。図5を参照して、間座26の構成について説明すると、間座26は、軸方向の両端に位置する端部27a、27bと、端部27a、27b間に位置する中央部28とを含む。端部27a、27bの軸方向の間隔は、上記した保持器セグメント11aに含まれる一対の連結部15a、15bの軸方向の間隔と同じである。また、中央部28の内径面側および外径面側には、周方向に貫通する油溝30a、30bが設けられている。
ここで、間座26の一方側の端面29aには、ころを案内する案内面25aが設けられている。また、後述するように、最後の保持器セグメントと当接する間座26の当接面である他方側の端面29bには、ころを案内する案内面に沿う形状の係合面25bが設けられている。すなわち、他方側の端面29bは、最後の保持器セグメントのうち、間座26が配置される側の周方向外側の端面に係合する形状である。
次に、上記した保持器セグメント11aおよび間座26を含む円錐ころ軸受の構成について説明する。図6は、複数の保持器セグメント11a、11b、11c、11d等および間座26を周方向に配置させた円錐ころ軸受31を、軸方向からみた概略断面図である。また、図7は、図6中においてVIIで示す部分の拡大断面図である。ここで、保持器セグメント11b、11c、11dは、保持器セグメント11aと同一形状であるため、その説明を省略する。なお、図6においては、保持器セグメント11a等のポケットに保持される複数の第一の円錐ころ12a〜12cを省略している。また、ここでは、複数の保持器セグメント11a〜11dのうち、最初に配置される保持器セグメントを保持器セグメント11aとし、最後に配置される保持器セグメントを保持器セグメント11dとする。
図6および図7を参照して、円錐ころ軸受31は、外輪32と、内輪33と、複数の円錐ころと、複数の保持器セグメント11a〜11dと、間座26とを備える。複数の円錐ころは、保持器セグメント11a〜11dのポケットに保持される複数の第一の円錐ころ12と、最初の保持器セグメント11aと最後の保持器セグメント11dとの間を除いて隣接する2つの保持器セグメント11a〜11dの間に配置される複数の第二のころ34aと、最初の保持器セグメント11aと間座26との間に配置される第三のころ34bとを含む。
複数の第二の円錐ころ34aおよび保持器セグメント11a〜11dは、周方向において、交互に順次連ねられて配置される。ここでは、まず、最初に保持器セグメント11aが配置され、次に、第二の円錐ころ34aが、保持器セグメント11aと当接するように配置される。次に、保持器セグメント11bが第二の円錐ころ34aと当接するように配置される。その後、第二の円錐ころ34a、保持器セグメント11cが順次当接するように交互に配置され、最後に、保持器セグメント11dが配置される。すなわち、隣接する2つの保持器セグメント11a〜11dの間には、第二の円錐ころ34aが配置される。
このように構成することにより、周方向外側に位置する柱部14a、14eの周方向外側の端面21a、21cには、第二の円錐ころ34aを案内する案内面18a、18eが設けられているため、保持器セグメント11a、11bは、隣接する保持器セグメント11a、11bの間に配置される第二の円錐ころ34aにより案内され、その配置を安定させることができる。同様に、その他の保持器セグメント11c、11d等も、その配置を安定させることができる。
また、隣接する保持器セグメント11a、11bは、その間に配置される第二の円錐ころ34aを介して、柱部14a、14eが接触することになる。ここで、柱部14aの端面21aの面積は、たとえば、連結部15aにおける端面の面積よりも大きい。そうすると、保持器セグメント11aが、隣接する保持器セグメント11bから周方向、すなわち、図7中の矢印Cで示す方向に荷重を加えられた場合であっても、比較的広い面積で荷重を受けることができる。したがって、保持器セグメント11aの接触面圧を低くすることができ、保持器セグメント11aの破損を防止することができる。
次に、最初の保持器セグメント11aと最後の保持器セグメント11dとの間に配置される間座26の配置状態について説明する。図1は、図6中においてIで示す部分の拡大断面図である。図1および図6を参照して、保持器セグメント11a等を順次当接するように連なって配置していき、最初の保持器セグメント11aと最後の保持器セグメント11dとの間に、最初の保持器セグメント11aと連なるように第三の円錐ころ34bを配置させ、第三の円錐ころ34bと最後の保持器セグメント11dとの間に生じたすき間39(このときのすき間寸法は、図1中の寸法Bで表される)に、間座26を配置させる。ここで、間座26は、係合面25bが設けられた端面29bを、最後の保持器セグメント11dの周方向外側に位置する柱部14fの端面21dに当接させるように配置する。
このようにして、最初の保持器セグメント11aと最後の保持器セグメント11dとの間に配置された第三の円錐ころ34bと、間座26との間に生じる周方向の最後すき間40の寸法を、容易に設定された範囲にする。最後すき間とは、保持器セグメント11a〜11d等と第二の円錐ころ34aを円周上に交互にすき間なく配置し、最初の保持器セグメント11aと第三の円錐ころ34bとをすき間なく配置し、さらに、最後の保持器セグメント11dと間座26とをすき間なしに配置したときに、第三の円錐ころ34bと、間座26との最大すき間をいう。なお、この最後すき間40のすき間寸法は、図1中の寸法Aで表される。
このように構成することにより、円錐ころ軸受31は、保持器セグメント11a〜11dのポケットに保持される複数の第一の円錐ころ12に加えて、隣接する2つの保持器セグメント11a〜11dの間に配置された複数の第二の円錐ころ34aおよび保持器セグメント11aと間座26との間に配置される第三の円錐ころ34bを含むことになる。そうすると、円錐ころ軸受31に含まれる円錐ころの数を増加させることができ、大きな荷重を受けることができる。
また、間座26の一方側の端面29aには、第三のころ34bを案内する案内面25aが設けられているため、間座26は、最初の保持器セグメント11aと間座26との間に配置された第三のころ34bによって案内され、その配置を安定させることができる。
また、最後の保持器セグメント11dと当接する間座26の当接面である端面29bには、最後の保持器セグメント11dのうち、間座26が配置される側の周方向外側の端面21dに係合する案内面に沿う形状の係合面25bが設けられている。したがって、最後の保持器セグメント11dのうち、間座26が配置される側の周方向外側の端面21dに設けられた案内面18fと、間座26とを係合させて、間座26の配置を安定させることができる。なお、この場合、間座26と最後の保持器セグメント11dとの係合する形状については、上記した案内面に沿う形状ではなくとも、たとえば、双方の端面、すなわち、間座26の端面29bと、最後の保持器セグメント11dの柱部14fの端面21dとに、互いに係合する凹凸部を設けてもよい。
図8および図9は、この発明の一実施形態に係るころ軸受を主軸支持軸受75として適用した、風力発電機の主軸支持構造の一例を示している。主軸支持構造の主要部品を支持するナセル72のケーシング73は、高い位置で、旋回座軸受71を介して支持台70上に水平旋回自在に設置されている。風力を受けるブレード77を一端に固定する主軸76は、ナセル72のケーシング73内で、軸受ハウジング74に組み込まれた主軸支持軸受75を介して、回転自在に支持されている、主軸76の他端は増速機78に接続され、この増速機78の出力軸が発電機79のロータ軸に結合されている。ナセル72は、旋回用モータ80により、減速機81を介して任意の角度に旋回させられる。
軸受ハウジング74に組み込まれた主軸支持軸受75は、この発明の一実施形態に係るころ軸受であって、外輪と、内輪と、外輪および内輪の間に配置される複数のころと、ころを保持するポケットを形成するように軸に沿う方向に延びる複数の柱部、およびこの複数の柱部を連結するように周方向に延びる連結部を有し、周方向外側には柱部が位置し、外輪および内輪の間で周方向に順次連ねて配置される複数の保持器セグメントと、周方向に連ねた最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間に配置される間座とを備える。ここで、ころは、ポケットに保持される複数の第一のころと、最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間を除いて隣接する2つの保持器セグメントの間に配置される複数の第二のころと、最初の保持器セグメントと間座との間に配置される第三のころとを含む。
主軸支持軸受75は、大きな風力を受けるブレード77を一端に固定する主軸76を支持するため、大きな荷重がかかることになる。ここで、上記のように構成することにより、ころ軸受は、ころを多く含むことができるため、風力発電機の主軸支持構造は、大きな荷重を受けることができる。
なお、上記の実施の形態においては、保持器セグメントは、ころを収容するポケットを3つ有することにしたが、これに限らず、4つ以上のポケットを有することにしてもよい。このような構成の保持器セグメントは、案内面が設けられたポケットを多く有するため、より安定して径方向に配置される。
また、上記の実施の形態においては、ころ軸受に備えられるころとして、円錐ころを用いたが、これに限らず、円筒ころや針状ころ、棒状ころ等を用いてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明に係るころ軸受は、大きな荷重を受けることができるため、大荷重が負荷されるころ軸受に、有効に利用される。
この発明に係る間座は、その配置を安定させることができるため、長寿命が要求されるころ軸受に含まれる間座に、有効に利用される。
また、この発明に係る風力発電機の主軸支持構造は、大荷重を受ける風力発電機の主軸支持構造に、有効に利用できる。
最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間に配置された間座および第三の円錐ころを示す拡大断面図である。 この発明の一実施形態に係る円錐ころ軸受に含まれる保持器セグメントの斜視図である。 図2に示す保持器セグメントを、図2中の線III−IIIを含み、軸に直交する平面で切断した場合の断面図である。 図2に示す保持器セグメントを、柱部の中央を通り、円周方向に直交する平面で切断した場合の断面図である。 円錐ころ軸受に含まれる間座を示す斜視図である。 複数の保持器セグメントおよび間座を周方向に配置した場合の円錐ころ軸受の概略断面図である。 隣接する保持器セグメントを示す拡大断面図である。 この発明に係る円錐ころ軸受を用いた風力発電機の主軸支持構造の一例を示す図である。 図8に示す風力発電機の主軸支持構造の図解的側面図である。 従来における保持器セグメントの斜視図である。 図10に示す保持器セグメントを、柱部を含み、軸に直交する平面で切断した場合の断面図である。
符号の説明
11a,11b,11c,11d 保持器セグメント、12,12a,12b,12c 第一の円錐ころ、13a,13b,13c ポケット、14a,14b,14c,14d,14e,14f 柱部、15a,15b 連結部、17a,17b,17c,17d,18a,18b,18c,18d,18e,18f,25a 案内面、19,20,30a,30b 油溝、21a,21b,21c,21d,29a,29b 端面、22 PCD、25b 係合面、26 間座、27a,27b 端部、31 円錐ころ軸受、32 外輪、33 内輪、34a 第二の円錐ころ、34b 第三の円錐ころ、39 すき間、40 最後すき間、70 支持台、71 旋回座軸受、72 ナセル、73 ケーシング、74 軸受ハウジング、75 主軸支持軸受、76 主軸、77 ブレード、78 増速機、79 発電機、80 旋回用モータ、81 減速機。

Claims (6)

  1. 外輪と、
    内輪と、
    前記外輪および前記内輪の間に配置される複数のころと、
    前記ころを保持するポケットを形成するように軸に沿う方向に延びる複数の柱部、およびこの複数の柱部を連結するように周方向に延びる連結部を有し、周方向外側には前記柱部が位置し、前記外輪および前記内輪の間で周方向に順次連ねて配置される複数の保持器セグメントと、
    周方向に連ねた最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間に配置される間座とを備えるころ軸受であって、
    前記ころは、前記保持器セグメントのポケットに保持される複数の第一のころと、最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間を除いて隣接する2つの前記保持器セグメントの間に配置される複数の第二のころと、最初の保持器セグメントと間座との間に配置される第三のころとを含む、ころ軸受。
  2. 前記間座には、前記第三のころを案内する案内面が設けられている、請求項1に記載のころ軸受。
  3. 周方向外側に位置する前記柱部の周方向外側には、前記第二のころを案内する案内面が設けられている、請求項1または2に記載のころ軸受。
  4. 最後の保持器セグメントと当接する前記間座の当接面は、前記最後の保持器セグメントのうち、前記間座が配置される側の周方向外側の端面と係合する形状である、請求項1〜3のいずれかに記載のころ軸受。
  5. 周方向に連ねた最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間に配置され、最初の保持器セグメントと間座との間に配置される第三のころを案内する案内面を有する、間座。
  6. 風力を受けるブレードと、
    その一端が前記ブレードに固定され、ブレードとともに回転する主軸と、
    固定部材に組み込まれ、前記主軸を回転自在に支持するころ軸受とを有する風力発電機の主軸支持構造であって、
    前記ころ軸受は、外輪と、内輪と、前記外輪および前記内輪の間に配置される複数のころと、前記ころを保持するポケットを形成するように軸に沿う方向に延びる複数の柱部、およびこの複数の柱部を連結するように周方向に延びる連結部を有し、周方向外側には前記柱部が位置し、前記外輪および前記内輪の間で周方向に順次連ねて配置される複数の保持器セグメントと、周方向に連ねた最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間に配置される間座とを備えるころ軸受であって、
    前記ころは、前記保持器セグメントのポケットに保持される複数の第一のころと、最初の保持器セグメントと最後の保持器セグメントとの間を除いて隣接する2つの前記保持器セグメントの間に配置される複数の第二のころと、最初の保持器セグメントと間座との間に配置される第三のころとを含む、風力発電機の主軸支持構造。
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