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JP2007279023A - スペーシング計測装置及び計測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば10nm以下の微小なスペーシングを測定することが可能なスペーシング計測装置及び計測方法を提供する。
【解決手段】被計測物Tの表面に透明体4を対向させ、透明体4を介して光を被計測物Tに出射し、被計測物Tの表面と透明体4との対向部に生じる干渉光の強度に基づいて被計測物Tと透明体4との間のスペーシングを算出するスペーシング計測装置であって、光を出射する光源1と、出射した光の強度を所定の周波数の変調波で変調させる変調手段2と、干渉光の光強度を電気信号に変換するセンシング手段7と、電気信号を、前記変調波を参照波として同期検波する同期検波手段8とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、被計測物と透明体とのスペーシングを算出するスペーシング計測装置及び計測方法に関し、例えば磁気ヘッドと磁気記録媒体との間の微小なスペーシングを測定するスペーシング計測装置及び計測方法に関する。
近年ハードディスクや磁気テープのような磁気記録媒体の高記録密度化により、磁気記録媒体とヘッドとの間のスペーシングが狭小化してきており、このスペーシングが最近では5−10nmという極微小なスペーシングも実現されている。
磁気テープにおいては、オーディオテープ、ビデオテープ、コンピュータテープなど様々な用途がある。特に、データバックアップ用テープの分野ではバックアップ対象となるハードディスクの大容量化に伴い、1巻当たり数百GBの記憶容量のものが商品化されている。今後、ハードディスクのさらなる大容量化に対応するためには、バックアップテープの高容量化は不可欠である。
また、アクセス速度、転送速度を大きくするためには、磁気テープとヘッドとの間の相対速度を高めることが必要不可欠である。
また、磁気テープの高記録密度化においては、信号再生用ヘッドとして従来の電磁誘導(インダクティブ)型の磁気ヘッドを採用したシステムに代えて、磁気抵抗効果膜に電流を流し、その抵抗変化を電圧として検出するMR(磁気抵抗効果)ヘッドを採用したシステムが使われている。MRヘッドによれば、素子の抵抗変化の大きな膜と、電流密度及びヘッド構造設計とにより、ヘッド自身の高出力化を図ることができる。
MRヘッドを採用したシステムでは、一般的に記録用には電磁誘導型ヘッドを用いるため、記録用ヘッドと再生用ヘッドとを一体化したインダクティブ・MR複合ヘッドを採用している。
前記のように1巻当たりにおける記憶容量の向上と、磁気テープとヘッドとの間の相対速度の高速化とに対応するために、磁気テープとしては、強磁性粉の磁気特性・分散性の向上による磁性層の改良により高記録密度化(記録波長とトラック幅の低減)したものと、テープの全厚を薄くして1巻当たりのテープ長さを長くして高記録容量化したものとがある。これらと共に、非磁性支持体、下塗層、磁性層の機械的特性の最適化により、磁気テープとヘッドとの間のコンタクトを改良することなどが必要となってきている。
このような背景の下、磁気テープとヘッドとの間のスペーシングを測定するスペーシング計測装置が提案されている。スペーシング計測装置は、光透過性材料で形成した透明体(模擬ヘッド)を磁気テープに対向させて、その対向部における干渉光の強度を測定する白色光干渉法によるものが一般的である。
図7に、従来のスペーシング計測装置の一例の構成図を示している。光源100からの出射光は、光学レンズ101aを経て、ハーフミラー102によって90度折り曲げられる。この折り曲げられた光は、光学レンズ101bを経て、模擬ヘッド103を介して磁気テープTに照射される。
模擬ヘッド103の磁気テープT側からの反射光と、磁気テープTの表面からの反射光との干渉光は、光学レンズ101b、ハーフミラー102、光学レンズ101cを経て、センシング手段であるCCDカメラ104に到達する。CCDカメラ104に到達した干渉光は、電気信号に変換され、演算装置105に入力される。演算装置105において、干渉光強度とスペーシングとの関係式に基づいて、入力された電気信号に基づく干渉光強度に対応するスペーシングhが算出されることになる。
この方法を用いた装置によれば、150nm程度のスペーシングまでは、比較的正確に測定できるが、それより小さいスペーシングを測定するのは困難であった。このため、さらに改良を加え、より微小なスペーシングを測定する測定装置が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2)。
特表平8−507384号公報 特開平10−267623号公報
近年の高記録密度媒体では、短波長記録特性の向上のため、磁性層表面が極めて平滑に仕上げられており、磁気テープとヘッドとの間のスペーシングが極めて小さくなってきている。このため、数10nmから10nm以下のスペーシングを測定することが必要となってきている。
しかしながら、技術干渉光測定に関して、強度を校正し干渉縞のオーダーを決定する特許文献1に提案されている技術では、数10nm程度のスペーシングまでしか測定することができず、それ以下のスペーシングを測定するのは困難であった。
また、干渉光を基準にして微小距離を測定する際に、照明光のスペクトラム強度分布を考慮して光強度の変化を解析する特許文献2に提案されている技術においても、100nm以下のスペーシングを測定するのは困難であった。
このため、これらの技術では、例えば10nm以下のスペーシングを測定することが要求される近年の高密度記録媒体におけるスペーシング測定に対応することは困難であった。
本発明は、前記のような従来の問題を解決するものであり、例えば10nm以下の微小なスペーシングを測定することが可能なスペーシング計測装置及び計測方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のスペーシング計測装置は、被計測物の表面に透明体を対向させ、前記透明体を介して光を前記被計測物に出射し、前記被計測物の表面と前記透明体との対向部に生じる干渉光の強度に基づいて前記被計測物と前記透明体との間のスペーシングを算出するスペーシング計測装置であって、光を出射する光源と、前記出射した光の強度を所定の周波数の変調波で変調させる変調手段と、前記干渉光の光強度を電気信号に変換するセンシング手段と、前記電気信号を、前記変調波を参照波として同期検波する同期検波手段とを備えたことを特徴とする。
本発明のスペーシング計測方法は、被計測物の表面に透明体を対向させ、前記透明体を介して光を前記被計測物に出射し、前記被計測物の表面と前記透明体との対向部に生じる干渉光の強度に基づいて前記被計測物と前記透明体との間のスペーシングを算出するスペーシング計測方法であって、前記出射した光の強度を所定の周波数の変調波で変調させ、前記干渉光の光強度を電気信号に変換し、前記電気信号を、前記変調波を参照波として同期検波することを特徴とする。
本発明によれば、例えば10nm以下の微小なスペーシングを測定することが可能になる。
本発明によれば、光の強度を所定の周波数の変調波で変調させて照射し、生じる干渉光の強度を、前記変調波を参照波として同期検波するため、例えば10nm以下の微小なスペーシングを測定する際に大きくなるノイズ成分を最小限に押えることができ、高精度にスペーシングを測定することができる。
前記本発明のスペーシング計測装置及びスペーシング計測方法においては、前記変調波の周波数は、10Hz以上1000Hz以下の範囲であることが好ましい。この構成によれば、ノイズ低減効果が大きく、かつ同期検波も容易になる。
変調波の周波数は、10Hz以上1000Hz以下が好ましく、30Hz以上500Hz以下がより好ましい。この範囲が好ましいのは、10Hzより小さいと、後に説明する同期検波によるノイズ低減効果が小さくなり、1000Hzを超えると、同期検波そのものが困難になるからである。
また、前記スペーシングは、前記被計測物の表面粗さを含むことが好ましい。
また、前記本発明のスペーシング計測装置においては、前記干渉光の光路を分岐する分岐手段と、前記分岐した各光路に対応した波長選択手段とをさらに備えており、前記センシング手段は前記各波長選択手段に対応しており、前記各波長選択手段は、前記各光路の光をそれぞれ異なる波長の単色光に変換し、前記各センシング手段は、前記各単色光の光強度を電気信号に変換することが好ましい。
また、前記本発明のスペーシング計測方法においては、前記干渉光の光強度の電気信号への変換は、前記干渉光をそれぞれ異なる波長の単色光に変換し、前記各単色光について行なうことが好ましい。
前記のような複数の単色光を用いる構成によれば、計測の前提とするスペーシングの範囲をより広くすることができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るスペーシング計測装置の構成図を示している。本図に示したスペーシング計測装置は、光透過性材料で形成した透明体である模擬ヘッド4と、これに対向させた被計測物である磁気テープTとの間のスペーシングを測定するものである。
模擬ヘッド4は、例えば石英ガラス(BK7)のような透明部材を加工して実際の磁気ヘッドと同一形状に形成したものである。磁気テープTは、走行速度制御手段(図示せず)により、走行速度を調節することができる。
また、磁気テープTは、ガイド等(図示せず)により案内されて走行する。このガイド等の設定により、走行経路、及び走行時の磁気テープTの張力である走行テンションが決定される。この走行速度、走行経路及び走行テンションを変化させることにより、模擬ヘッド4と磁気テープTとの間のスペーシングを変化させることができる。また、模擬ヘッド4の磁気テープTとの対向面の形状によってもスペーシングは変化する。
光源1は、例えばHe−Neレーザ(波長633nm)を出射する光源である。この出射光は、変調手段である光学モジュール2により、所定の周波数の変調波で強度変調される。
図2は、出射光が強度変調された様子を示す図である。本図に示したように、出射光は、強度Iinが正弦波状に変化している。この強度変調された光が、模擬ヘッド4に向って出射されることになる。
より具体的には、光源1から出射した例えばHe−Neレーザ(波長633nm)の出射光は、所定の回転速度で、所定の角度範囲内を相対的に反復反転回転する2枚の偏光板で構成した変調手段である光学モジュール2により、所定の周波数の変調波で強度変調されることになる。
この場合の光学モジュール2は、例えば同軸上に配置された2枚の偏光板を備えている。この2枚のうちの1枚は、回転駆動されるようにパルスモータに接続されている。パルスモータに変調信号を入力することにより、パルスモータに接続された偏光板は、所定の回転速度で所定の角度範囲内を反復反転することになる。
なお、前記の光学モジュール2は一例であり、出射光を強度変調できるものであればよく、前記の構成に限るものではない。例えば、偏光板を反復反転させる構成ではなく、偏光板をモータにより一方向に連続的に回転させる構成であってもよい。
変調波の周波数は、10Hz以上1000Hz以下が好ましく、30Hz以上500Hz以下がより好ましい。この範囲が好ましいのは、10Hzより小さいと、後に説明する同期検波によるノイズ低減効果が小さくなり、1000Hzを超えると、同期検波そのものが困難になるからである。
図1において、光学モジュール2を経て強度変調された出射光は、光学レンズ3aを経て、ハーフミラー5によって90度折り曲げられる。この折り曲げられた光は、光学レンズ3bを経て、模擬ヘッド4を介して磁気テープTに照射される。
図3は、模擬ヘッド4と磁気テープTとの対向部の近傍の拡大図である。模擬ヘッド4の磁気テープT側からの反射光10と、磁気テープTの表面からの反射光11とが干渉し、強度Ioutの干渉光となる。この干渉光は、光学レンズ3b、ハーフミラー5、光学レンズ3cを経て、センシング手段であるCCDカメラ7に到達する。CCDカメラ7に到達した干渉光は、電気信号に変換される。
なお、CCDカメラ7は、センシング手段の一例であり、センシング手段は、CCDカメラに限らず、公知の受光素子を用いることができる。
前記のように出射光が所定の周波数の変調波で強度変調されているので、CCDカメラ7により得られた電気信号についても、強度変調された信号として得られることになる。
ここで、図4は、比較例におけるスペーシングと干渉光の電気信号の波形との関係を示す概念図である。図4の波形は、全体に右上がりになっており、スペーシングが増大するにつれて、干渉光の強度が大きくなっていることが分かる。この場合、各スペーシングに対応する電気信号の波形が図2に示した波形のようにノイズの無いものであれば、正確な強度Ioutを得ることができる。
しかしながら、図4に示した波形は、図2に示したような波形とは異なり、各スペーシングにおける波形が不規則である。このため、各スペーシングにおける強度Ioutを一意的に定めることが困難になる。
本実施の形態では、同期検波によりノイズを除去し、正確な強度Ioutを得るようにしている。具体的には、CCDカメラ7により得た電気信号を、図2に示した変調波を参照波として、同期検波するようにしている。このことにより、CCDカメラ7により得た電気信号から変調波の周波数以外のノイズは遮断されるので、ノイズの無い正確な電気信号が得られる。
図1の説明に戻ると、CCDカメラ7により得られた電気信号は、同期検波手段であるロックインアンプ8に入力される。ロックインアンプ8において、CCDカメラ7により得られた電気信号は、図2に示した変調波を参照波として同期検波される。このことにより、電気信号から変調波の周波数以外のノイズが遮断されるので、正確な干渉光強度が得られる。より具体的には、強度は周期的に変化するが中心値は一定である。このため、電気信号に変換した干渉光の波形において、最大値と最小値との平均値を干渉光の強度Ioutとすることができる。
得られた干渉光の強度は、演算装置9に入力される。演算装置9において、後に説明する干渉光の強度とスペーシングとの関係式に基づいて、入力された干渉光の強度に対応するスペーシングhが算出されることになる。
次に、干渉光の強度から、スペーシングを求める過程を具体的に説明する。スペーシングをh、模擬ヘッド5に向けて出射される光の波長をλ、模擬ヘッド5の磁気テープT側の面における反射率をr、磁気テープTの表面における反射率をsとすると、出射光の強度Iinと干渉光の強度Ioutとの光強度比Iout/Iinは、以下の式(1)、(2)で表される。
Figure 2007279023
Figure 2007279023
φは、磁気テープTの表面における反射による位相遅れである。模擬ヘッド4の透明体の反射率r、磁気テープTの表面反射率s、位相差φは、事前に測定して求めておくことができる。このため、Ioutを測定すれば、式(1)及び式(2)からスペーシングhを算出することができる。前記の通り、本実施の形態では、同期検波によるノイズ除去により、正確なIoutを得ることができるので、式(1)及び式(2)により算出したスペーシングhも正確な値になる。
図5は、式(1)及び式(2)からIinを1としたときのIoutを求め、スペーシングhとIoutとの関係を図示した図である。ただし、分り易いように、スペーシングhがゼロのときはy軸(縦軸)の値もゼロになるようにしている。すなわち、h=0のときのIoutをI0とし、y軸の値はIout−I0としている。
図5の関係を導出する際には、出射光の波長λ=633nm、模擬ヘッド4の反射率r=0.04、磁気テープTの表面反射率s=0.18、位相遅れφ=2.77度とした。
図5から分るように、h=0からスペーシングが大きくなるにつれて、干渉光の強度は増加し、用いた光源の1/4波長の付近のスペーシングでIoutの最大強度が得られ、その後Ioutは減少に転じ、次の1/4波長で最小強度、さらに次の1/4波長で最大強度というように、以後1/2波長ピッチで最大光量を繰り返すことになる。図5では、1/4波長以降の波形は省略している。
図5から分るように、1/4波長より小さいスペーシングを測定しようとすると、スペーシングが小さければ小さいほど、干渉光の強度は小さくなる。このため、スペーシングが小さくなるにつれて、IoutとI0との差は限りなく小さくなる。
したがって、数10nm程度より小さいスペーシングを計測すると、干渉光の強度に基づく電気信号の出力が極めて小さくなるため、相対的にノイズが大きくなる。このため、図7に示したような従来の装置では、数10nm程度がスペーシング計測の限界であった。本実施の形態では、前記のように、同期検波を行うことにより、微小な電気信号からノイズを除去することができる。このことにより、微小なスペーシングの計測に有利になり、例えば10nm以下のスペーシングも測定可能となる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係るスペーシング計測装置の構成図を示している。実施の形態1では、一波長の光を用いたスペーシング計測装置の例を説明した。図6の構成は、実施の形態1の応用例であり、二波長の光を用いるスペーシング計測装置の例である。図6において、図1と同一構成のものは、同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、光源1として、ハロゲンランプのような白色光原を用いている。光源1からの出射光は、光学モジュール2、光学レンズ3a、ハーフミラー5a、光学レンズ3bを経て、模擬ヘッド4を介して磁気テープTに照射される。模擬ヘッド4の磁気テープT側からの反射光と、磁気テープTの表面からの反射光との干渉光は、光学レンズ3b、ハーフミラー5a、光学レンズ3cを透過する。ここまでは、実施の形態1と同じである。
光学レンズ3cを透過した光は、分岐手段であるハーフミラー5bで2光路に分岐される。このうち、一方の光路の干渉光は、波長選択手段である波長選択透過性フイルタ6aで単色光(例えば赤色)に変換されて、センシング手段であるCCDカメラ7aに到達する。他方の光路の干渉光は、波長選択透過性フイルタ6aとは透過波長の異なる波長選択手段である波長選択透過性フイルタ6bで単色光(例えば緑色)に変換されて、センシング手段であるCCDカメラ7bに到達する。
CCDカメラ7a、7bに到達した干渉光は、電気信号に変換され、この電気信号は、ロックインアンプ8に入力されて同期検波され、演算装置9において、スペーシングhが算出されることになる。
ここで、実施の形態1において、図5を用いて説明したように、用いた光源の出射光の1/4波長の付近のスペーシングでIoutの最大強度が得られ、その後Ioutは減少に転じる。この場合、1つの強度に複数のスペーシングの値が対応することになる。このため、図5の例では、被計測物のスペーシングが150nm程度以下であることが前提になる。もっとも、150nm程度以上に、測定範囲を広げることも可能であるが、被計測物のスペーシングの概略的な範囲が予め分っていることが前提になる。
本実施の形態では、2波長分の干渉光が得られるので、図5に示したような曲線は位相差のある2本の曲線が得られることになる。このため、1つの強度に2つのスペーシングの値が対応する場合であっても、一方のスペーシングの値に対応する2波長の干渉光の強度差と、他方のスペーシングの値に対応する2波長の干渉光の強度差とを比較することにより、いずれのスペーシングの値が実際の値であるかを判定することができる。
すなわち、本実施の形態によれば、2波長分の干渉光を用いることにより、計測の前提とするスペーシングの範囲を広くすることができる。
なお、実施の形態1で説明したように、本発明は例えば10nm以下の微小なスペーシングの測定に有利である。したがって、このような微小範囲のスペーシングの測定に用いるのであれば、実施の形態1の図1に示したような構成が適している。
また、前記実施の形態1、2では、磁気テープTを走行させながら、走行速度、走行経路及び走行テンションを変化させたときの模擬ヘッド5と磁気テープTとのスペーシングを計測する例を説明したが、模擬ヘッド4の磁気テープTとの対向面の形状を変化させたときのスペーシングを計測することもできる。
また、前記の通り、本発明は、例えば10nm以下の微小なスペーシングの測定に適しており、被計測物は磁気テープに限るものではない。
また、静止した(可撓性の)被計測物に透明体を当接させて当接面の各部のスペーシングを計測することにより被計測物の表面粗さを計測することも可能である。
以上のように、本発明によれば、例えば10nm以下の微小なスペーシングを測定することができるので、本発明は、例えば高記録密度化された磁気テープとヘッドとの間のスペーシングの測定に有用である。
本発明の実施の形態1に係るスペーシング計測装置の構成図。 本発明の一実施の形態に係る出射光が強度変調された様子を示す図。 本発明の一実施の形態に係る模擬ヘッド4と磁気テープTとの対向部の近傍の拡大図。 比較例に係るスペーシングと干渉光の電気信号の波形との関係を示す概念図。 本発明の一実施の形態に係るスペーシングと干渉光の強度との関係を示す図。 本発明の実施の形態2に係るスペーシング計測装置の構成図。 従来のスペーシング計測装置の一例の構成図。
符号の説明
1 光源
2 光学モジュール
3a,3b,3c 光学レンズ
4 模擬ヘッド
5,5a,5b ハーフミラー
6a,6b 波長選択透過性フイルタ
7,7a,7b CCDカメラ
8 ロックインアンプ
9 演算装置
10,11 反射光
T 磁気テープ

Claims (8)

  1. 被計測物の表面に透明体を対向させ、前記透明体を介して光を前記被計測物に出射し、前記被計測物の表面と前記透明体との対向部に生じる干渉光の強度に基づいて前記被計測物と前記透明体との間のスペーシングを算出するスペーシング計測装置であって、
    光を出射する光源と、
    前記出射した光の強度を所定の周波数の変調波で変調させる変調手段と、
    前記干渉光の光強度を電気信号に変換するセンシング手段と、
    前記電気信号を、前記変調波を参照波として同期検波する同期検波手段とを備えたことを特徴とするスペーシング計測装置。
  2. 前記変調波の周波数は、10Hz以上1000Hz以下の範囲である請求項1に記載のスペーシング計測装置。
  3. 前記スペーシングは、前記被計測物の表面粗さを含む請求項1に記載のスペーシング計測装置。
  4. 前記干渉光の光路を分岐する分岐手段と、前記分岐した各光路に対応した波長選択手段とをさらに備えており、前記センシング手段は前記各波長選択手段に対応しており、前記各波長選択手段は、前記各光路の光をそれぞれ異なる波長の単色光に変換し、前記各センシング手段は、前記各単色光の光強度を電気信号に変換する請求項1に記載のスペーシング計測装置。
  5. 被計測物の表面に透明体を対向させ、前記透明体を介して光を前記被計測物に出射し、前記被計測物の表面と前記透明体との対向部に生じる干渉光の強度に基づいて前記被計測物と前記透明体との間のスペーシングを算出するスペーシング計測方法であって、
    前記出射した光の強度を所定の周波数の変調波で変調させ、前記干渉光の光強度を電気信号に変換し、前記電気信号を、前記変調波を参照波として同期検波することを特徴とするスペーシング計測方法。
  6. 前記変調波の周波数は、10Hz以上1000Hz以下の範囲である請求項5に記載のスペーシング計測方法。
  7. 前記スペーシングは、前記被計測物の表面粗さを含む請求項5に記載のスペーシング計測方法。
  8. 前記干渉光の光強度の電気信号への変換は、前記干渉光をそれぞれ異なる波長の単色光に変換し、前記各単色光について行なう請求項5に記載のスペーシング計測方法。
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