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JP2007264605A - 光学機能フィルム、表示装置、および、光学機能フィルムの製造方法 - Google Patents

光学機能フィルム、表示装置、および、光学機能フィルムの製造方法 Download PDF

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JP2007264605A JP2007035050A JP2007035050A JP2007264605A JP 2007264605 A JP2007264605 A JP 2007264605A JP 2007035050 A JP2007035050 A JP 2007035050A JP 2007035050 A JP2007035050 A JP 2007035050A JP 2007264605 A JP2007264605 A JP 2007264605A
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Abstract

【課題】容易にかつ適切に補修できる表示装置を提供する。
【解決手段】光学機能フィルム400の光学特性調整フィルム420の一面に、剥離可能に貼付された第1の反射防止フィルム430を設ける。この光学機能フィルム400を、第1の反射防止フィルム430が表示面321に対向しない状態で貼付する。このため、例えば光学機能フィルム400の表面、すなわち、第1の反射防止フィルム430の表面に傷がついたために補修する場合、予め剥離可能に設けられた第1の反射防止フィルム430のみを剥離するだけで補修できる。また、光学機能フィルム400にあらかじめ第1の反射防止フィルム430および第2の反射防止フィルムを設けているので、後付反射防止フィルムで生じるおそれがある気泡や埃の混入による表示性能の低下、貼付による位置ずれ、透過率低下や色調の変化を確実に防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示面に設けられる光学機能フィルム、表示装置、および、光学機能フィルムの製造方法に関する。
従来、光学機能フィルムが表示面に設けられた表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、例えば利用者により、携帯電話などの表示面に貼付可能な反射防止フィルム(以下、後付け反射防止フィルムと称す)が知られている。
この特許文献1に記載のものは、前面にフィルム状前面フィルターが接着されている。このフィルム状前面フィルターは、透明導電フィルムの前面に接着層を介して反射防止フィルムを貼付した構造を有している。また、フィルム状前面フィルターは、透明導電フィルムの裏面側に塗布された接着層により、前面に貼付されている。この接着層は、PDPにおける非発光領域上には存在していない。
これにより、非発光領域上において、フィルム状前面フィルターを剥離可能な構成とされている。
また、後付け反射防止フィルムは、必要に応じて購入されて、例えば手作業で表示面に貼付される。
特開2004−246370号公報(第4頁−第5頁)
しかしながら、上述した特許文献1に記載のような構成では、例えば反射防止フィルムが傷ついたために補修する場合、フィルム状前面フィルターの全ての構成をPDPから剥離しなければならない。このような補修作業をする場合、PDPからの反射防止フィルムの剥離、再貼付をするための設備が必要となり、利用者による補修が困難になるおそれがあるという問題点が一例として挙げられる。
また、後付け反射防止フィルムでは、手作業などで貼付するため、気泡や埃の混入による表示性能の低下、貼付による位置ずれ、透過率低下や色調の変化が生じるおそれがあるという問題点も一例として挙げられる。
本発明の目的は、このような実情などに鑑みて、容易にかつ適切に補修可能な光学機能フィルム、表示装置、および、光学機能フィルムの製造方法を提供することである。
請求項1に記載の発明は、表示面を有する表示装置本体に設けられる光学機能フィルムであって、入射される光の反射を防止する反射防止機能を少なくとも有し、前記表示装置の前記表示面側に設けられる光学特性調整フィルムと、反射防止機能を有し、前記光学特性調整フィルムの一面に剥離可能に貼付された反射特性調整フィルムと、を具備したことを特徴とした光学機能フィルムである。
請求項10に記載の発明は、表示面を有する表示装置本体に設けられる光学機能フィルムであって、入射される光の反射を防止する反射防止機能を有し、前記表示装置の前記表示面側に設けられる第1の反射特性調整フィルムと、反射防止機能を有し、前記第1の反射特性調整フィルムの一面に剥離可能に貼付された第2の反射特性調整フィルムと、を具備したことを特徴とした光学機能フィルムである。
請求項15に記載の発明は、表示面を有する表示装置本体と、前記表示装置本体の前記表示面側に設けられる請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の光学機能フィルムと、を具備したことを特徴とした表示装置である。
請求項16に記載の発明は、表示面を有する表示装置本体と、前記表示装置本体の前記表示面側に設けられる請求項9に記載の光学機能フィルムと、を具備し、前記表示装置本体は、プラズマディスプレイパネルであることを特徴とした表示装置である。
請求項19に記載の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の光学機能フィルムの製造方法であって、前記光学特性調整フィルムおよび前記反射特性調整フィルムのうち少なくともいずれか一方を作業面に配置する配置工程と、前記光学特性調整フィルムおよび前記反射特性調整フィルムを剥離可能に貼付する貼付工程と、を具備したことを特徴とする光学機能フィルムの製造方法である。
請求項20に記載の発明は、請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の光学機能フィルムの製造方法であって、前記第1の反射特性調整フィルムおよび前記第2の反射特性調整フィルムのうち少なくともいずれか一方を作業面に配置する配置工程と、前記第1の反射特性調整フィルムおよび前記第2の反射特性調整フィルムを剥離可能に貼付する貼付工程と、を具備したことを特徴とする光学機能フィルムの製造方法である。
以下に、本発明の一実施の形態における表示装置を図面に基づいて説明する。なお、この一実施の形態では、表示装置本体として、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:PDP)を例示するが、例えば、液晶表示パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、FED(Field Emission Display)、電気泳動ディスプレイパネルなど、画面表示するいずれの形態をも対象とすることができる。さらには、表示装置本体としては、画面表示する表示面が平面のものに限らず、例えば湾曲する形状でも適用できる。
図1は、表示装置の要部の概略構成を示す一部を切り欠いた断面図である。図2は、光学機能フィルムの概略構成を示す模式図である。
なお、図1および図2、さらには、後述する図5〜図12において、構成を理解しやすくするために、各構成の厚さ寸法を誇張して表現している。
〔表示装置の構成〕
図1において、100は表示装置で、この表示装置100は、図示しない入力端子に入力された画像データを画面表示する装置である。
この表示装置100は、筐体200と、表示装置本体としてのPDP300と、光学機能フィルム400と、図示しない制御部と、などを備えている。
筐体200は、PDP300および制御部を組み付け固定する。この筐体200は、図示しない筐体本体と、枠状部材としての化粧枠210と、などを備えている。
筐体本体は、一面が開口された略四角薄箱状に形成されている。この筐体本体は、内部空間に、PDP300と、PDP300に画面表示させるための制御部とが取り付けられる図示しない中ケースが取付可能となっている。前述した制御部は、PDP300の各セルを適宜放電させる制御をする駆動回路や、電力を供給する図示しない電源装置などを含んでいる。また、前述した駆動回路は、PDP300の縁に設けられた図示しない引出電極にいわゆるフレキシブルケーブルにて接続されている。
化粧枠210は、例えば合成樹脂などにて四角枠状に形成されている。この化粧枠210は、筐体本体の外周面を略覆う形状の四角筒状の化粧筒部211を備えている。そして、化粧筒部211の一縁には、この化粧筒部211の中央側に略直角をなす状態で突出し、筐体本体の開口された一面側の周縁を略覆う枠状の枠部としての覆い部212が一連に形成されている。さらに、覆い部212の内縁には、化粧筒部211の中央側に、かつ、筐体本体の開口面と対向する面側に鈍角をなす状態で突出する突出部213が一連に形成されている。この突出部213は、突出先端としての先端部213Aにて、利用者がPDP300に表示された映像を視認可能な視認領域214を区画形成している。
この化粧枠210の例えば化粧筒部211には、図示しないねじが挿通される、図示しないねじ挿通孔が設けられている。そして、化粧枠210は、ねじ挿通孔に挿通されたねじが、筐体本体に設けられた図示しないねじ孔に螺合されることにより、筐体本体の外周面および前面側を覆う状態に筐体本体に着脱可能に取り付けられる。
なお、化粧枠210および筐体本体を、いずれか一方に設けられた図示しない係止孔と、いずれか他方に設けられ係止孔に係脱する図示しない係合爪部と、により着脱可能な構成としてもよい。
PDP300は、放電空間Hを介して互いに対向配置された、背面基板310と、前面基板320と、を備えている。
背面基板310および前面基板320は、それぞれの外周縁部に図示しないシールフリットが設けられて封着されている。そして、封着された放電空間H内部は減圧状態とされ、この放電空間HにはHe−Xe(ヘリウム−キセノン)系やNe−Xe(ネオン−キセノン)系の不活性ガスが充填されている。
背面基板310の放電空間H側の面には、それぞれ図示しない、複数の直線状のアドレス電極と、蛍光体層と、などが設けられている。
前面基板320の放電空間H側の面には、それぞれ図示しない、アドレス電極と略直交して一定の間隔で配列された複数の表示電極対と、これら表示電極対上を覆う誘電体層と、などがそれぞれ設けられている。また、前面基板320の放電空間Hと反対側の面は、画像が表示される表示面321とされている。
そして、PDP300は、前面基板320の表示面321の外縁近傍部分が化粧枠210に略対向する状態、すなわち、この外縁近傍部分が外側に露出しない状態で筐体本体に設けられている。
光学機能フィルム400は、PDP300の表示面321に設けられ、色補正や反射防止、電磁波の遮蔽機能を有している。また、光学機能フィルム400は、透過率が30〜35%となるように調整されている。
そして、この光学機能フィルム400は、表示面321に貼付された電磁波遮蔽フィルム410と、この電磁波遮蔽フィルム410に貼付された光学特性調整フィルム420と、この光学特性調整フィルム420に剥離可能に貼付された反射特性調整フィルムとしての第1の反射防止フィルム430と、を備えている。
電磁波遮蔽フィルム410は、例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)製の図示しない透明フィルムと、この透明フィルムの表面に導電性を有する材料により薄膜状またはメッシュ状に形成された図示しない導電部と、を備えている。
この電磁波遮蔽フィルム410は、図1および図2に示すように、粘着層441を介して、表示面321の全面を覆う状態で表示面321に貼付されている。この粘着層441は、例えばアクリル系またはシリコン系の粘着材を塗布することにより設けられ、垂直剥離で3N/25mm〜30N/25mmの粘着力を有している。これにより、電磁波遮蔽フィルム410は、例えば利用者が容易に剥離不可能、かつ、工場での補修時にPDP300の前面基板320から破損することなく剥離可能に設けられる。すなわち、工場での補修時に破損することなく剥離可能に接着するための垂直剥離の粘着力は、3N/25mm〜30N/25mm、望ましくは、工場での補修時の剥離効率を考慮すると、3N/25mm〜13N/25mmとなる。
なお、垂直剥離の粘着力が例えば3N/25mmとは、25mm幅の電磁波遮蔽フィルム410を全面に粘着層441を介して表示面321に貼付し、電磁波遮蔽フィルム410を表示面321に対して垂直方向に剥がす際に必要な力が3Nという意味である。
本明細書では、以下において、粘着力を定量的に表現する際に同様の表記を用いて説明する。
一般的に、利用者により剥離可能な粘着力とは、本願発明者の実験によると、1.0N/25mm以下である。ただし、実際には、一般利用者ではなく、保守担当者が第1の反射防止フィルム430を剥離する場合が多いと考えられる。保守担当者のような第1の反射防止フィルム430を剥離する教育を受けた者は、剥離のこつを習得しているため、13N/25mm以下であれば剥離可能である。
一方、第1の反射防止フィルム430を剥離する際に、他のフィルム、例えば電磁波遮蔽フィルム410まで剥離することがないようにする必要がある。これについても、実験の結果、第1の反射防止フィルム430を剥がす際に必要な力が、他のフィルムを剥がす際に必要な力に対して70%以下、望ましくは50%以下であることがわかった。
光学特性調整フィルム420は、図2に示すように、透過特性調整フィルム421と、この透過特性調整フィルム421の表面に設けられた第2の反射防止フィルム422と、を備えている。
透過特性調整フィルム421は、赤外線をカットするとともに色補正する透過特性調整機能を有している。この透過特性調整フィルム421は、透過性フィルムに、赤外線をカットしたり色補正したりするための色素を混在または塗布した構成を有している。
第2の反射防止フィルム422は、入射される光を反射する反射防止機能を有している。この第2の反射防止フィルム422は、例えばPET製の透過性フィルムとしての透明フィルム422Aと、この透明フィルム422Aの表面に薄膜状に設けられ、入射される光を干渉させて反射を防止する反射防止膜422Bと、を備えている。すなわち、第2の反射防止フィルム422は、透明フィルム422Aに、いわゆるAR(Anti Reflective)コーティングした構成を有している。なお、このARコーティングは、LR(Low Reflective)コーティングと称されることもある。
透明フィルム422Aは、約100μmの厚さ寸法を有している。反射防止膜422Bは、例えば樹脂材の塗布により設けられ、透過率が93〜95%となるように調整されている。
この第2の反射防止フィルム422は、透明フィルム422Aが透過特性調整フィルム421に対向する状態で、例えば粘着層441と略等しい粘着力を有する粘着層442を介して、透過特性調整フィルム421に貼付されている。
そして、光学特性調整フィルム420は、透過特性調整フィルム421が電磁波遮蔽フィルム410に対向する状態で、例えば粘着層441と略等しい粘着力を有する粘着層443を介して、電磁波遮蔽フィルム410に貼付されている。また、光学特性調整フィルム420は、図1に示すように、外縁が表示面321の外縁よりも面内側に位置し、かつ、化粧枠210の先端部213Aよりも表示面321の面外側に位置する状態で、貼付されている。
第1の反射防止フィルム430は、ARコーティングによる反射防止機能を有し、図2に示すように、透過性フィルムとしての透明フィルム431と、反射防止膜432と、を備えている。これら透明フィルム431および反射防止膜432は、第2の反射防止フィルム422の透明フィルム422Aおよび反射防止膜422Bと等しい構成を有している。すなわち、透明フィルム431は、約100μmの厚さ寸法を有し、反射防止膜432は、透過率が93〜95%となるように調整されている。
この第1の反射防止フィルム430は、透明フィルム431が光学特性調整フィルム420に対向する状態で、粘着層443よりも小さい粘着力を有する弱粘着層444を介して、光学特性調整フィルム420に貼付されている。この弱粘着層444は、例えばアクリル系の粘着材を塗布することにより設けられ、0.5〜1.0N/25mmの粘着力を有している。この弱粘着層444の垂直剥離の粘着力は、上述した粘着層441,442,443の垂直剥離の粘着力に対して50%以下に設定されている。これにより、第1の反射防止フィルム430は、電磁波遮蔽フィルム410、透過特性調整フィルム421、第2の反射防止フィルム422の剥離を伴うことなく、利用者が容易に剥離可能に設けられる。なお、以下において、弱粘着層444を設ける際に用いられる粘着材を、弱粘着材と称して説明する。
また、第1の反射防止フィルム430は、図1に示すように、外縁が光学特性調整フィルム420の外縁と重畳する状態、すなわち、外縁が化粧枠210の先端部213Aよりも表示面321の面外側に位置する状態で貼付されている。
〔光学機能フィルムの製造方法〕
次に、光学機能フィルム400の製造方法について、図面を参照して説明する。ここでは、いわゆる枚葉式の方法を例示して説明するが、例えば連続的な方法を用いてもよい。
図3は、光学機能フィルム400の製造方法を示すフローチャートである。
まず、図示しない製造装置の作業面に、電磁波遮蔽フィルム410を配置する(ステップS101)。ここで、製造装置は、クリーンルームに配設されていることが好ましい。
そして、この電磁波遮蔽フィルム410の表面に、粘着層443を設けるために粘着材を塗布する(ステップS102)。この後、この粘着材上に、図示しない圧着ローラを用いて透過特性調整フィルム421をラミネートする(ステップS103)。さらに、粘着層442を設けるために粘着材を塗布し(ステップS104)、この粘着材上に、圧着ローラを用いて第2の反射防止フィルム422をラミネートして(ステップS105)、電磁波遮蔽フィルム410上に光学特性調整フィルム420を設ける。
このとき、光学特性調整フィルム420が、作業面に配置された状態となる。すなわち、ステップS101〜S105が、本発明の配置工程に対応する。
この後、第2の反射防止フィルム422の表面に、弱粘着層444を設けるために弱粘着材を塗布する(ステップS106)。そして、この弱粘着材上に、圧着ローラを用いて第1の反射防止フィルム430をラミネートすることにより(ステップS107)、光学機能フィルム400が製造される。
このとき、第1の反射防止フィルム430が、光学特性調整フィルム420に剥離可能に貼付される。すなわち、ステップS106,S107が、本発明の貼付工程に対応する。
〔表示装置の作用〕
次に、表示装置100の作用として、光学機能フィルム400の表面が傷ついた際の補修作業について説明する。
まず、利用者は、光学機能フィルム400の表面、すなわち第1の反射防止フィルム430が傷ついたことを認識すると、化粧枠210を筐体本体から取り外す。この化粧枠210の取り外し作業は、化粧枠210がねじにより取り付けられているため、容易にできる。
そして、利用者は、例えば第1の反射防止フィルム430の外縁から剥がし始め、光学特性調整フィルム420から第1の反射防止フィルム430を剥離する。
このとき、利用者は、第1の反射防止フィルム430が粘着層443などと比べて粘着力が小さい弱粘着層444を介して設けられているため、第1の反射防止フィルム430のみを容易に剥離することができる。そして、第1の反射防止フィルム430を剥離することにより、光学機能フィルム400の表面に、傷ついていない光学特性調整フィルム420の第2の反射防止フィルム422が現れる。
ここで、光学機能フィルム400の透過率の設定は、表示装置100としての輝度とコントラストに寄与する。しかし、第1の反射防止フィルム430は反射防止のために設けられているため、剥離しても光学機能フィルム400の透過率はあまり変化しない。例えば、反射防止膜432の透過率を94%、光学機能フィルム400の透過率を32%にしている場合、剥離後の光学機能フィルム400の透過率は、約34%となる。
このように、光学機能フィルム400の透過率の変化が小さくなるため、輝度やコントラストの変化も小さくなり、映像の視認性も剥離前と大きく変化しないこととなる。
この後、利用者は、化粧枠210を筐体本体に取り付けて、補修作業を終了する。
〔表示装置の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、光学機能フィルム400の光学特性調整フィルム420の一面に、剥離可能に貼付された第1の反射防止フィルム430を設けている。
このため、例えば光学機能フィルム400の表面、すなわち、第1の反射防止フィルム430の表面に傷がついたために補修する場合、予め剥離可能に設けられた第1の反射防止フィルム430のみを剥離するだけで補修できる。また、第1の反射防止フィルム430は、反射防止のために設けられているので、剥離したとしても映像の視認性が大きく変化することがない。
さらに、光学機能フィルム400にあらかじめ第1の反射防止フィルム430および第2の反射防止フィルム422を設けているので、後付反射防止フィルムで生じるおそれがある気泡や埃の混入による表示性能の低下、貼付による位置ずれ、透過率低下や色調の変化を確実に防止できる。
したがって、補修作業を容易にかつ適切にできる。
そして、第1の反射防止フィルム430を、弱粘着材で形成された弱粘着層444を介して剥離可能に設けている。
このため、一般的にフィルムの貼付に利用されている粘着材を用いるので、粘着力が調整された弱粘着材を選定して、従来ある設備を利用して第1の反射防止フィルム430を設けることができる。したがって、製造工程を増やすことなく、かつ、コストの増大を招くことなく、光学機能フィルム400を製造できる。
また、光学機能フィルム400に、電磁波遮蔽フィルム410を設けている。
このため、電磁波の遮蔽が適宜必要なPDP300を備えた表示装置100に用いることができ、利用拡大を容易に図ることができる。
そして、弱粘着層444の粘着力を、粘着層441,442,443の粘着力に対して70%以下に設定している。
このため、他のフィルムの剥離を伴うおそれを最小限に抑えた状態で、第1の反射防止フィルム430を容易に剥離することができる。特に、本実施の形態では、弱粘着層444の粘着力を、粘着層441などの粘着力に対して50%以下に設定しているので、他のフィルムの剥離を伴うことなく、第1の反射防止フィルム430を容易に剥離することができる。
さらに、光学機能フィルム400を、PDP300を備えた表示装置100に適用している。
このため、表示装置100の補修作業を容易にでき、拡販を容易に図ることができる。
そして、第1の反射防止フィルム430を、外縁が化粧枠210の先端部213Aよりも表示面321の面外側に位置する状態で設けている。
このため、第1の反射防止フィルム430の外縁が視認領域214から露出しないので、利用者や物体などの外縁への接触を抑制でき、意図しない剥離を防止できる。また、光学特性調整フィルム420上に第1の反射防止フィルム430を設ける際に、これらの外縁を意図的にずらす必要がなくなり、製造を容易にできる。
さらに、第1の反射防止フィルム430および第2の反射防止フィルム422の構成を、等しくしている。
このため、第1の反射防止フィルム430および第2の反射防止フィルム422を同一工程で製造することができ、光学機能フィルム400の製造効率を向上できる。
〔実施例〕
次に、実施例として、本発明の効果を確認するために実施した試験について説明する。
図4は、試験の結果を示すグラフである。
(試験サンプルの構成)
まず、試験サンプルの構成について説明する。
試験サンプルとして、図2に示すような構成と同様のものを用いた。具体的には、第1の反射防止フィルム430として、例えば後述する図13の構成のように、光学特性調整フィルム420よりも図2における左方向に約3mmだけ長いものを用い、この長くした部分を、剥離しろとしたものを用いた。
また、粘着層441,442,443、弱粘着層444を、アクリル系の粘着材を塗布して形成した。弱粘着層444の粘着材として、垂直剥離の粘着力が3N/25mm、または、10N/25mmのものを用いた。また、粘着層441,442,443の粘着材として、弱粘着層444の垂直剥離の粘着力を粘着層441,442,443の垂直剥離の粘着力で除した値である粘着力比が、50%、60%、70%、80%、90%となるものを用いた。
(試験方法)
次に、試験方法について説明する。
上述した粘着力の粘着層441,442,443、弱粘着層444を組み合わせた試験サンプルを、それぞれの組み合わせについて1000個ずつ作成した。そして、試験サンプルを第1の反射防止フィルム430が上になるように試験台に載置して、剥離しろを垂直方向に引っ張ることにより、第1の反射防止フィルム430を剥がした。
(評価)
次に、評価について説明する。
上述したような試験方法で第1の反射防止フィルム430を剥がした際に、電磁波遮蔽フィルム410、透過特性調整フィルム421、第2の反射防止フィルム422のうち、少なくともいずれか1つのフィルムの全部または一部が剥がれた場合、剥離不具合が発生したと評価した。そして、組み合わせ毎の剥離不具合が発生したサンプル数を試験サンプル数の1000で除した値を、不具合率として算出した。その結果は、以下の表1に示す通りになった。また、表1に示す結果をグラフで表すと、図4に示す通りになった。
Figure 2007264605
表1および図4に示すように、弱粘着層444の粘着力が10N/25mmと比較的大きい場合、粘着力比を70%以下にすると剥離不具合が発生するおそれがなく、粘着力比を70%よりも大きくすると剥離不具合が発生するおそれがあることが確認できた。
また、弱粘着層444の粘着力が3N/25mmと比較的小さい場合、粘着力比を50%以下にすると剥離不具合が発生するおそれがなく、粘着力比を50%よりも大きくすると剥離不具合が発生するおそれがあることが確認できた。特に、弱粘着層444の粘着力が3N/25mmの場合、粘着力比を70%よりも大きくすると剥離不具合が発生するおそれが大きくなることが確認できた。
以上のことから、粘着力比を70%以下にすると、剥離不具合が発生するおそれを最小限に抑えることができ、粘着力比を50%以下にすると、剥離不具合が発生するおそれをなくすことができることが確認できた。
〔実施の形態の変形〕
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、図5に示すような構成としてもよい。
この図5に示す光学機能フィルム401は、電磁波遮蔽フィルム410と、この電磁波遮蔽フィルム410に粘着層443を介して貼付された光学特性調整フィルム420と、この光学特性調整フィルム420に弱粘着層444を介して剥離可能に貼付された第2の反射特性調整フィルムとしての第1の反射防止フィルム450と、を備えている。なお、この図5に示す構成では、光学特性調整フィルム420は、本発明の第1の反射特性調整フィルムとして機能する。
第1の反射防止フィルム450は、透明フィルム431と、この透明フィルム431の一面に微小な凹凸状に設けられ、入射される光を乱反射させて反射を防止する微小凹凸部451と、を備えている。すなわち、第1の反射防止フィルム450は、第2の反射防止フィルム422がARコーティングされた構成を有しているのに対して、透明フィルム431にいわゆるAG(Anti Glare)処理を施した構成を有している。
このような構成にすれば、第1の反射防止フィルム450の剥離前後で、光学機能フィルム401の表面の状態を、反射防止機能を損なうことなく異なる状態にすることができる。したがって、例えば化粧枠210を取り付ける前に、利用者の要望にあわせて第1の反射防止フィルム450を適宜剥離するだけの簡単な方法で、利用者の要望にあわせた表示装置100を提供できる。
なお、第1の反射防止フィルム450をARコーティングタイプとして、第2の反射防止フィルム422をAG処理タイプとしても、同様の作用効果を奏することができる。
また、図6に示すような構成としてもよい。
この図6に示す光学機能フィルム402は、電磁波遮蔽フィルム410と、この電磁波遮蔽フィルム410に粘着層443を介して貼付された光学特性調整フィルム420と、この光学特性調整フィルム420に弱粘着層444を介して剥離可能に貼付された反射特性調整フィルムとしての第1の反射防止フィルム460と、を備えている。
第1の反射防止フィルム460は、厚さ寸法が例えば100〜200μmの条件を満たす約180μmの透過性フィルムとしての透明フィルム461と、反射防止膜432と、を備えている。すなわち、第1の反射防止フィルム460は、第1の反射防止フィルム430の透明フィルム431よりも厚さ寸法が大きい透明フィルム461を有している。
このような構成にすれば、光学機能フィルム400の第1の反射防止フィルム430と比べて、第1の反射防止フィルム460についた傷を吸収できる。したがって、光学機能フィルム400と比べて、光学特性調整フィルム420への傷つきを抑制できる光学機能フィルム402を提供できる。
さらに、図7に示すような構成としてもよい。
この図7に示す光学機能フィルム403は、電磁波遮蔽フィルム410と、この電磁波遮蔽フィルム410に粘着層443を介して貼付された光学特性調整フィルム420と、この光学特性調整フィルム420に静電気を介して剥離可能に貼付された第1の反射防止フィルム430と、を備えている。
このような構成にすれば、弱粘着材を用いないので、第1の反射防止フィルム430を剥離した際に、光学特性調整フィルム420に弱粘着材が残存することがなくなる。したがって、より適切にかつ容易に補修作業できる。
また、図8に示すような構成としてもよい。
この図8に示す光学機能フィルム404は、電磁波遮蔽フィルム410と、この電磁波遮蔽フィルム410に図示しない粘着層を介して貼付された光学特性調整フィルム420と、この光学特性調整フィルム420に図示しない弱粘着層を介して剥離可能に貼付された反射特性調整フィルムとしての第1の反射防止フィルム470と、を備えている。
第1の反射防止フィルム470は、上記実施の形態の第1の反射防止フィルム430と同一の構成を有している。この第1の反射防止フィルム470は、第1の反射防止フィルム430よりも小さい外形状を有している。そして、外縁が光学特性調整フィルム420の外縁および化粧枠210の先端部213Aよりも、表示面321の面内側に位置する状態で貼付されている。
このような構成にすれば、第1の反射防止フィルム470の外縁が視認領域214から露出するので、化粧枠210を取り外すことなく第1の反射防止フィルム470を剥離できる。したがって、補修作業をより容易にできる。
そして、図9に示すような構成としてもよい。
この図9に示す表示装置101は、PDP300の表示面321側に空間Jを介して設けられたガラスフィルタ500を備えている。
このガラスフィルタ500は、ガラス基板510と、このガラス基板510の空間Jと対向しない面に粘着層441を介して光学機能フィルム400が設けられている。
このような構成にすれば、ガラスフィルタ500を有する表示装置101においても、補修作業を容易にかつ適切にできる。
また、図10に示すような構成としてもよい。
この図10に示す表示装置102は、表示装置本体としての液晶パネル550と、光学機能フィルム405と、図示しない、筐体と、制御部と、などを備えている。
光学機能フィルム405は、液晶パネル550の表示面551に粘着層441を介して貼付された第2の反射防止フィルム422と、この第2の反射防止フィルム422に弱粘着層444を介して貼付された第1の反射防止フィルム430と、を備えている。すなわち、光学機能フィルム405は、上記実施の形態の光学機能フィルム400における電磁波遮蔽フィルム410と、透過特性調整フィルム421と、を有さない構成を有している。
このような構成にすれば、液晶パネル550を備えた表示装置102においても、補修作業を容易にかつ適切にできる。
そして、図11に示すような構成としてもよい。
この図11に示す光学機能フィルム601は、電磁波遮蔽フィルム410と、この電磁波遮蔽フィルム410に粘着層443を介して貼付された光学特性調整フィルム420と、この光学特性調整フィルム420に弱粘着層444を介して剥離可能に貼付された防眩性フィルム610と、を備えている。
防眩性フィルム610は、眩しさを防止する防眩機能を有している。この防眩性フィルム610は、第1の透明フィルム611と、反射特性調整フィルムとしての第1の反射防止フィルム612と、を備えている。
第1の反射防止フィルム612は、第2の透明フィルム612Aと、この第2の透明フィルム612Aの表面に薄膜状に設けられた反射防止膜612Bと、を備えている。この第1の反射防止フィルム612は、例えば粘着層441と略等しい粘着力を有する粘着層613を介して、第1の透明フィルム611に貼付されている。
そして、防眩性フィルム610の反射防止膜612B側の面には、例えばエンボス加工により凹凸状に形成された凹凸部612Cが設けられている。この凹凸部612Cにより、防眩性フィルム610に防眩機能を設けている。
このような構成にすれば、防眩機能を有するとともに、補修作業を容易にかつ適切にできる構成を提供できる。
また、図12に示すような構成としてもよい。
この図12に示す光学機能フィルム602は、電磁波遮蔽フィルム410と、この電磁波遮蔽フィルム410に粘着層443を介して貼付された光学特性調整フィルム620と、この光学特性調整フィルム620に弱粘着層444を介して剥離可能に貼付された第1の反射防止フィルム450と、を備えている。
光学特性調整フィルム620は、透過特性調整フィルム421と、この透過特性調整フィルム421の表面に設けられた外光遮蔽層621と、この外光遮蔽層621の表面に設けられた第2の反射防止フィルム422と、を備えている。
外光遮蔽層621は、外部から表示面321に入射される光を遮断する外光遮蔽機能を有している。この外光遮蔽層621は、透過性を有する薄膜状の外光遮蔽薄膜部材621Aと、この外光遮蔽薄膜部材621Aの一面に設けられた複数のブラックストライプ621Bと、を備えている。ブラックストライプ621Bは、断面楔形状の長手状に形成され、互いに平行となりかつ所定間隔離れた状態で外光遮蔽薄膜部材621Aに設けられている。そして、外光遮蔽層621は、例えば粘着層441と略等しい粘着力を有する粘着層622を介して、透過特性調整フィルム421に貼付されている。また、この外光遮蔽層621には、粘着層442を介して、第2の反射防止フィルム422が貼付されている。
このような構成にすれば、外光遮蔽機能を有するとともに、補修作業を容易にかつ適切にできる構成を提供できる。
図2に示すような上記実施の形態において、光学特性調整フィルム420を、外縁が表示面321の外縁と重畳する形状を有する構成としてもよいし、外縁が表示面321の外縁よりも面外側に位置する形状を有する構成としてもよい。すなわち、光学特性調整フィルム420と、表示面321と、の大小関係を任意に設定する構成としてもよい。
また、図2の上記実施の形態において、第1の反射防止フィルム430の外縁を光学特性調整フィルム420の外縁と重畳させた構成について例示したが、少なくともいずれか1辺において、第1の反射防止フィルム430の外縁を光学特性調整フィルム420の外縁よりも外側にはみ出させる構成、あるいは光学特性調整フィルム420の外縁を第1の反射防止フィルム430の外縁よりも外側にはみ出させる構成としてもよい。
具体的には、図13に示すように、第1の反射防止フィルム430の隅部から面方向外側に突出する剥離しろ480を設けてもよい。これにより、剥離しろ480を含む第1の反射防止フィルム430は、剥離しろ480の分だけ光学特性調整フィルム420より部分的に大きな外形状を有することとなる。
このような構成にすれば、剥離しろ480を第1の反射防止フィルム430を剥がす起点とすることができ、光学特性調整フィルム420からさらに容易に剥離させることができる。よって、補修作業を容易にできる。
そして、図5〜図12の構成においても、上述した各構成を適用してもよい。また、剥離しろ480は、第1の反射防止フィルム430そのもので構成してもよいし、別部材で構成してもよい。別部材で構成する場合は、第1の反射防止フィルム430の外縁から突出させずに、例えば外縁あるいは外縁から所定距離だけ内側の部分の上面に設けてもよい。
また、図2の上記実施の形態において、光学特性調整フィルム420に、第2の反射防止フィルム422のみを設ける構成としてもよい。このような構成にすれば、光学機能フィルム400の製造をより容易にできる。
さらに、図2、図5〜図12の構成を適宜組み合わせてもよい。
また、光学機能フィルム400の製造方法としては、圧着ローラの代わりに平板でプレスする構成としてもよい。
さらに、ラミネートの順序は、図3に示した順序に限らず、適宜他の順序としてもよい。
そして、本発明の表示装置としては、例えば携帯用ゲーム機、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、パーソナルコンピュータの表示装置を適用してもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔実施形態の作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、光学機能フィルム400の光学特性調整フィルム420の一面に、剥離可能に貼付された第1の反射防止フィルム430を設けている。
このため、例えば光学機能フィルム400の表面、すなわち、第1の反射防止フィルム430の表面に傷がついたために補修する場合、予め剥離可能に設けられた第1の反射防止フィルム430のみを剥離するだけで補修できる。
さらに、光学機能フィルム400にあらかじめ第1の反射防止フィルム430および第2の反射防止フィルム422を設けているので、後付反射防止フィルムで生じるおそれがある気泡や埃の混入による表示性能の低下、貼付による位置ずれ、透過率低下や色調の変化を確実に防止できる。
したがって、補修作業を容易にかつ適切にできる。
また、光学機能フィルム400を、PDP300を備えた表示装置100に適用している。
このため、表示装置100の補修作業を容易にでき、拡販を容易に図ることができる。
本発明の一実施の形態に係る表示装置の要部の概略構成を示す一部を切り欠いた断面図である。 前記一実施の形態における光学機能フィルムの概略構成を示す模式図である。 前記一実施の形態における光学機能フィルムの製造方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例として実施した試験の結果を示すグラフである。 本発明の他の実施の形態に係る光学機能フィルムの概略構成を示す模式図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る光学機能フィルムの概略構成を示す模式図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る光学機能フィルムの概略構成を示す模式図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る光学機能フィルムの概略構成を示す模式図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る表示装置の概略構成を示す模式図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る表示装置の概略構成を示す模式図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る光学機能フィルムの概略構成を示す模式図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る光学機能フィルムの概略構成を示す模式図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係る光学機能フィルムの概略構成を示す模式図である。
符号の説明
100,101…表示装置
210…枠状部材としての化粧枠
212…枠部としての覆い部
213A…突出先端としての先端部
300…表示装置本体としてのPDP
321,551…表示面
400,401,402,403,404,405,601,602…光学機能フィルム
410…電磁波遮蔽フィルム
420,620…光学特性調整フィルム
422A,431,461…透過性フィルムとしての透明フィルム
422B…反射防止膜
430,450,460,470,612…反射特性調整フィルムとしての第1の反射防止フィルム
451…微小凹凸部
480…剥離しろ
550…表示装置本体としての液晶パネル

Claims (20)

  1. 表示面を有する表示装置本体に設けられる光学機能フィルムであって、
    入射される光の反射を防止する反射防止機能を少なくとも有し、前記表示装置の前記表示面側に設けられる光学特性調整フィルムと、
    反射防止機能を有し、前記光学特性調整フィルムの一面に剥離可能に貼付された反射特性調整フィルムと、
    を具備したことを特徴とした光学機能フィルム。
  2. 請求項1に記載の光学機能フィルムであって、
    前記光学特性調整フィルムおよび前記反射特性調整フィルムのうちいずれか一方は、透過性フィルムと、この透過性フィルムの一面に薄膜状に設けられ前記入射される光を干渉させて前記反射を防止する反射防止膜と、を備え、
    いずれか他方は、透過性フィルムと、この透過性フィルムの一面に微小な凹凸状に設けられ前記入射される光を散乱させて前記反射を防止する微小凹凸部と、を備えた
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  3. 請求項1に記載の光学機能フィルムであって、
    前記光学特性調整フィルムおよび前記反射特性調整フィルムは、前記反射防止機能が設けられた透過性フィルムを備え、
    前記反射特性調整フィルムの前記透過性フィルムは、前記光学特性調整フィルムの前記透過性フィルムよりも大きい厚さ寸法を有する
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光学機能フィルムであって、
    前記反射特性調整フィルムは、粘着材を介して前記光学特性調整フィルムに剥離可能に貼付された
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光学機能フィルムであって、
    前記反射特性調整フィルムは、静電気を介して前記光学特性調整フィルムに剥離可能に貼付された
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の光学機能フィルムであって、
    前記反射特性調整フィルムは、この反射特性調整フィルムを前記光学特性調整フィルムから前記光学特性調整フィルムの面方向と略直交する方向へ剥離する際に要する力を、前記光学特性調整フィルムを前記表示装置から前記光学特性調整フィルムの面方向と略直交する方向へ剥離する際に要する力で除した値の百分率が70%以下となる状態で、前記光学特性調整フィルムに剥離可能に貼付された
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  7. 請求項6に記載の光学機能フィルムであって、
    前記反射特性調整フィルムは、前記百分率が50%以下となる状態で、前記光学特性調整フィルムに剥離可能に貼付された
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の光学機能フィルムであって、
    前記反射特性調整フィルムの外縁近傍に設けられた剥離しろを具備した
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の光学機能フィルムであって、
    入射される電磁波を遮蔽する電磁波遮蔽性能を有し、前記光学特性調整フィルムの他面に貼付された電磁波遮蔽フィルムを具備した
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  10. 表示面を有する表示装置本体に設けられる光学機能フィルムであって、
    入射される光の反射を防止する反射防止機能を有し、前記表示装置の前記表示面側に設けられる第1の反射特性調整フィルムと、
    反射防止機能を有し、前記第1の反射特性調整フィルムの一面に剥離可能に貼付された第2の反射特性調整フィルムと、
    を具備したことを特徴とした光学機能フィルム。
  11. 請求項10に記載の光学機能フィルムであって、
    前記第1の反射特性調整フィルムおよび前記第2の反射特性調整フィルムのうちいずれか一方は、透過性フィルムと、この透過性フィルムの一面に薄膜状に設けられ前記入射される光を干渉させて前記反射を防止する反射防止膜と、を備え、
    いずれか他方は、透過性フィルムと、この透過性フィルムの一面に微小な凹凸状に設けられ前記入射される光を散乱させて前記反射を防止する微小凹凸部と、を備えた
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  12. 請求項10または請求項11に記載の光学機能フィルムであって、
    前記第2の反射特性調整フィルムは、この第2の反射特性調整フィルムを前記第1の反射特性調整フィルムから前記第1の反射特性調整フィルムの面方向と略直交する方向へ剥離する際に要する力が、前記第1の反射特性調整フィルムを前記表示装置から前記第1の反射特性調整フィルムの面方向と略直交する方向へ剥離する際に要する力で除した値の百分率が70%以下となる状態で、前記第1の反射特性調整フィルムに剥離可能に貼付された
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  13. 請求項12に記載の光学機能フィルムであって、
    前記第2の反射特性調整フィルムは、前記百分率が50%以下となる状態で、前記第1の反射特性調整フィルムに剥離可能に貼付された
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  14. 請求項10ないし請求項13のいずれかに記載の光学機能フィルムであって、
    前記第2の反射特性調整フィルムの外縁近傍に設けられた剥離しろを具備した
    ことを特徴とした光学機能フィルム。
  15. 表示面を有する表示装置本体と、
    前記表示装置本体の前記表示面側に設けられる請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の光学機能フィルムと、
    を具備したことを特徴とした表示装置。
  16. 表示面を有する表示装置本体と、
    前記表示装置本体の前記表示面側に設けられる請求項9に記載の光学機能フィルムと、
    を具備し、
    前記表示装置本体は、プラズマディスプレイパネルである
    ことを特徴とした表示装置。
  17. 請求項15または請求項16に記載の表示装置であって、
    枠状に形成され前記表示装置本体の前記表示面の周縁に略対向する状態で設けられた枠部、および、この枠部の内縁から前記表示面の外縁よりも面内側に向けて突出する状態で設けられた突出部を有する枠状部材を具備し、
    前記反射特性調整フィルムは、外縁が前記枠状部材の前記突出部の突出先端よりも前記表示面の面外側に位置する状態に貼付された
    ことを特徴とした表示装置。
  18. 請求項15または請求項16に記載の表示装置であって、
    枠状に形成され前記表示装置本体の前記表示面の周縁に略対向する状態で設けられた枠部、および、この枠部の内縁から前記表示面の外縁よりも面内側に向けて突出する状態で設けられた突出部を有する枠状部材を具備し、
    前記反射特性調整フィルムは、外縁が前記枠状部材の前記突出部の突出先端よりも前記表示面の面内側に位置する状態に貼付された
    ことを特徴とした表示装置。
  19. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の光学機能フィルムの製造方法であって、
    前記光学特性調整フィルムおよび前記反射特性調整フィルムのうち少なくともいずれか一方を作業面に配置する配置工程と、
    前記光学特性調整フィルムおよび前記反射特性調整フィルムを剥離可能に貼付する貼付工程と、
    を具備したことを特徴とする光学機能フィルムの製造方法。
  20. 請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の光学機能フィルムの製造方法であって、
    前記第1の反射特性調整フィルムおよび前記第2の反射特性調整フィルムのうち少なくともいずれか一方を作業面に配置する配置工程と、
    前記第1の反射特性調整フィルムおよび前記第2の反射特性調整フィルムを剥離可能に貼付する貼付工程と、
    を具備したことを特徴とする光学機能フィルムの製造方法。
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