JP2007241266A - レンズ鏡筒、およびそれを備えた撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで、組み立て時の時間及び手間を低減させることができるレンズ鏡筒を実現する。
【解決手段】基体6に対して、レンズの光軸方向に移動可能な移動枠ユニットと、移動枠ユニットに固定された固定部71と固定部71から延出した延出部とを備えたフレキシブルプリント基板7とを備え、基体6は移動枠ユニットが配置された方向に突出する突起部61を備え、延出部は固定部71から延出し突起部61を介し少なくとも基体6または他の部材に到達するまで配置されているとともに、固定部71と突起部61との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置されている。
【選択図】図2
【解決手段】基体6に対して、レンズの光軸方向に移動可能な移動枠ユニットと、移動枠ユニットに固定された固定部71と固定部71から延出した延出部とを備えたフレキシブルプリント基板7とを備え、基体6は移動枠ユニットが配置された方向に突出する突起部61を備え、延出部は固定部71から延出し突起部61を介し少なくとも基体6または他の部材に到達するまで配置されているとともに、固定部71と突起部61との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、光学レンズが内蔵されているレンズ鏡筒に関する。また、レンズ鏡筒を備えた撮像装置に関する。特に、レンズ鏡筒内のフレキシブルプリント基板(以下、FPCと称する)の収納構造に関する。
近年、コンパクト式のデジタルスチルカメラには、沈胴式レンズが搭載されていることが多い。沈胴式レンズは、鏡筒を光軸方向に移動可能であるとともに、カメラ本体に収納された収納位置と、カメラ本体から突出した突出位置との間を移動可能にした構成である。
このような沈胴式レンズには、オートフォーカスを行うためのフォーカスレンズ、および光像の拡大または縮小を行うズームレンズなどが内蔵されている。また、沈胴式レンズにおけるフォーカスレンズ及びズームレンズの近傍(可動部分)には、フォーカスレンズ及びズームレンズを駆動するためのアクチュエータが配されている。各アクチュエータとカメラ本体側の電気回路基板とは、FPCによって電気的に接続するのが一般的となっている。このような構成において、FPCは、各レンズの光軸方向への移動を妨げないように、長めのFPCで構成されている。
長めのFPCを搭載することで、フォーカスレンズ及びズームレンズが光軸方向に移動した時に、FPCが撓んで光路内へ進入してしまう可能性がある。また、鏡筒の組立時、撓んだFPCの位置が安定しないため、組立作業性が悪い。このような問題を解消する構成が、特許文献1(特開2003−307667号公報)に開示されている。
特許文献1に開示された構成は、FPCを固定するためのフレキ押さえ板を備えている。これにより、FPCを位置決めすることができるので、FPCが光路内へ進入することを防いだり、組立作業性を向上させたりすることができる。
図8は、特許文献1に開示されているFPCユニットの構成を示す斜視図である。図8に示すように、FPCユニットは、FPC101とフレキ押さえ板102とから構成されている。FPC101は、予め2カ所の曲げ部101a及び101bが形成されている。また、FPC101は、図中左端側(可動部材側)が鏡筒内の可動部分に接続され、右端側(本体側)がカメラ本体の電気回路基板に接続されている。FPC101は、図8に示すようにフレキ押させ板102に保持される。フレキ押さえ板102に保持されているFPC101は、曲げ部101aがフレキ押さえ板102に位置決めされ、曲げ部101aから本体側の部分はフレキ押さえ板102に両面テープなどで固定されている。また、FPC101における曲げ部101aから可動部材側は、フレキ押さえ板102に固定されていないため、矢印A方向またはその逆方向に移動自在である。FPC101が矢印A方向またはその逆方向に移動する際は、曲げ部101bが伸縮する。
また、図8に示すFPCユニットを組み立てる際は、まず、前工程でFPC101を折り曲げて曲げ部101aを形成する。次に、フレキ押さえ板102の曲げ部102aに、曲げ部101aを挿入する。次に、FPC101における曲げ部101aから本体側の一部を、両面テープでフレキ押さえ板102に固定する。次に、FPC101を略U形状に曲げて可動部側へ引き回す。これにより、FPCユニットが完成する。組み立てたFPCユニットは、鏡筒に組み込むことができる。
特開2003−307667号公報
しかしながら特許文献1に開示されている構成では、コストアップになるとともに、組み立てに時間及び手間がかかってしまうという問題があった。
すなわち、特許文献1に開示されている構成では、フレキ押さえ板102が必要であったので、コストアップになってしまう。また、FPCユニットの組立時、FPC101に曲げ部101aを形成する工程が必要であるため、組立作業に時間がかかってしまう。また、FPC101を両面テープでフレキ押さえ板102に固定する構成であるため、両面テープが必要となり、コストアップになってしまう。また、両面テープを貼り付ける工程が必要となるため、組立作業に時間及び手間がかかってしまう。
本発明は、低コストで、組み立て時の時間及び手間を低減させることができるレンズ鏡筒を実現することを目的とする。また、そのようなレンズ鏡筒を備えた撮像装置を実現することを目的とする。
本発明のレンズ鏡筒は、少なくとも1枚のレンズを備えるレンズ鏡筒であって、基体と、前記基体に対して、前記レンズの光軸方向に移動可能な移動枠ユニットと、前記移動枠ユニットに固定された固定部と、前記固定部から延出した延出部とを備えたフレキシブルプリント基板とを備え、前記基体は、前記移動枠ユニットが配置された方向に突出する突起部を備え、前記延出部は、前記固定部から延出し、前記突起部を介し、少なくとも前記基体または他の部材に到達するまで配置されているとともに、前記固定部と前記突起部との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置されているものである。
また、本発明の撮像装置は、少なくとも1枚のレンズを備えるレンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、前記レンズ鏡筒は、基体と、前記基体に対して、前記レンズの光軸方向に移動可能な移動枠ユニットと、前記移動枠ユニットに固定された固定部と、前記固定部から延出した延出部とを備えたフレキシブルプリント基板とを備え、前記基体は、前記移動枠ユニットが配置された方向に突出する突起部を備え、前記延出部は、前記固定部から延出し、前記突起部を介し、少なくとも前記基体または他の部材に到達するまで配置されているとともに、前記固定部と前記突起部との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置されているものである。
本発明のレンズ鏡筒およびそれを備えた撮像装置によれば、フレキシブルプリント基板を固定するための専用部材を用いることなく、レンズ鏡筒の構成部品のみでフレキシブルプリント基板の固定を可能としたことにより、低コストな構成で実現することができる。また、組み立てが簡単になるため、組み立て時の時間及び手間を低減させることができる。
本発明のレンズ鏡筒およびそれを備えた撮像装置によれば、コストダウンができるとともに、組み立て時の時間及び手間を低減させることができる。
(実施の形態1)
〔1.レンズ鏡筒の構成〕
図1は、実施の形態1におけるレンズ鏡筒の平面図である。図2及び図3は、レンズ鏡筒の断面図であり、図1におけるZ−Z部分の断面である。図2はレンズ鏡筒における移動枠ユニット(後述)が繰り出している途中の状態を示す。図3はレンズ鏡筒における移動枠ユニットが最も繰り出した状態を示す。なお、図2及び図3において、レンズ鏡筒1の図中上側は、撮影時に被写体側を向くので「被写体側」と称する。また、レンズ鏡筒1の図中下側は、撮像素子が配されている側なので「像面側」と称する。また、図2などにおいて、移動枠ユニットは、第1の枠体2、第2の枠体3、レンズユニット5とから構成されている。また、図3に示すように移動枠ユニットが最も繰り出している位置を「突出位置」と称する。また、図示しないが、移動枠ユニットがカメラ本体内に収納されている位置を「収納位置」と称する。図4は、レンズ鏡筒の内部構造を示す斜視図である。なお、図4は、レンズ鏡筒の内部構造がよく理解できるように、第3の枠体などの部品の図示を省略している。図5は、第3の枠体の構成を示す斜視図である。
〔1.レンズ鏡筒の構成〕
図1は、実施の形態1におけるレンズ鏡筒の平面図である。図2及び図3は、レンズ鏡筒の断面図であり、図1におけるZ−Z部分の断面である。図2はレンズ鏡筒における移動枠ユニット(後述)が繰り出している途中の状態を示す。図3はレンズ鏡筒における移動枠ユニットが最も繰り出した状態を示す。なお、図2及び図3において、レンズ鏡筒1の図中上側は、撮影時に被写体側を向くので「被写体側」と称する。また、レンズ鏡筒1の図中下側は、撮像素子が配されている側なので「像面側」と称する。また、図2などにおいて、移動枠ユニットは、第1の枠体2、第2の枠体3、レンズユニット5とから構成されている。また、図3に示すように移動枠ユニットが最も繰り出している位置を「突出位置」と称する。また、図示しないが、移動枠ユニットがカメラ本体内に収納されている位置を「収納位置」と称する。図4は、レンズ鏡筒の内部構造を示す斜視図である。なお、図4は、レンズ鏡筒の内部構造がよく理解できるように、第3の枠体などの部品の図示を省略している。図5は、第3の枠体の構成を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、レンズ鏡筒1は、第1の枠体2、第2の枠体3、第3の枠体4、レンズユニット5、基体6、FPC7、アクチュエータユニット8、およびギア9とを備えている。図1に示すように、第1の枠体2、第2の枠体3、および第3の枠体4は、光軸を中心にして配されている。
第1の枠体2は、略円筒形状に形成され、第2の枠体3の内側に配されている。また、第1の枠体2は、第3の枠体4に形成されているガイド溝44に沿って、光軸方向に移動可能に配されている。また、第1の枠体2は、内周円筒面において、光軸に平行な方向にガイド溝が形成されている。また、第1の枠体2は、被写体側の端部(図2における最上部)にレンズバリア21を備えている。また、第1の枠体2は、被写体側端部の近傍に対物レンズ22を保持している。
レンズバリア21は、2枚の板状の部材で構成され、対物レンズ22を隠蔽する閉位置と、対物レンズ22を開放する開位置とに移動可能に配されている。
第2の枠体3は、略円筒形状に形成され、第3の枠体4の内側に回転自在に配されている。また、第2の枠体3は、内周円筒面にカム溝31が形成されている。
カム溝31は、光軸方向に対して傾斜する方向に形成されている傾斜部分を含む、連続的な溝で形成されている。第2の枠体3が光軸を中心に回転動作し、カムピン23がカム溝31の傾斜部分に沿って移動することで、第1の枠体2が光軸方向へ移動する。また、第2の枠体3は、外周円筒面にカムピン32を備えている。
カムピン32は、第2の枠体3の外周円筒面に突出して形成されている。また、カムピン32は、カム溝43に移動自在に嵌合している。
第3の枠体4(外側枠体)は、図5に示すように略円筒形状に形成され、カメラ本体(不図示)に固定して取り付けられる。また、第3の枠体4は、外周円筒面から突出するように、カバー部41が形成されている。カバー部41の被写体側端部には、孔部42が形成されている。また、第3の枠体4は、内周円筒面にカム溝43が形成されている。
カム溝43は、第3の枠体4の光軸に対して直交する方向に形成されている部分と、光軸方向に対して傾斜する方向に形成されている傾斜部分とを含む、連続的な溝で形成されている。第2の枠体3が光軸を中心に回転動作し、カムピン32がカム溝43の傾斜部分を移動することで、第2の枠体3が光軸方向へ移動する。また、第3の枠体4は、内周円筒面において、光軸方向に対して平行な方向にガイド溝44が形成されている。
ガイド溝44には、第1の枠体2の外周円筒面に形成されている突起(不図示)が移動自在に嵌合している。これにより、第1の枠体2が光軸方向へ移動する際に、光軸を中心にした円周方向への移動を規制しながら、光軸方向への移動を案内している。
レンズユニット5は、少なくともズームレンズ、およびズームレンズを光軸方向へ移動させるアクチュエータを備えている。また、レンズユニット5は、第2の枠体3が光軸を中心に回転することによって、光軸方向へ移動させることができる。また、レンズユニット5は、外周円筒面にカムピン51が形成されている。また、レンズユニット5の外周円筒面には、第1の枠体2の内周円筒面に形成されているガイド溝(不図示)に嵌合可能なピン(不図示)が形成されている。
カムピン51は、レンズユニット5の外周円筒面に突出して形成されている。また、カムピン51は、カム溝31に移動自在に嵌合している。
基体6は、略板状の部材であり、第3の枠体4の底面に一体的に取り付けられる。また、基体6は、CCDイメージセンサーなどの撮像素子、撮像素子を動作させる電気回路基板、および電気回路基板とカメラ本体に内蔵されている電気回路基板とを電気的に接続するFPCなどが配されている。また、基体6は、主面上の外周縁近傍に突起部61が形成されている。
突起部61は、略柱状で、対物レンズ22側に向かって突出するように形成されている。また、突起部61は、レンズ鏡筒1から外部に引き出されるFPC7を保持するために形成されている。また、突起部61の長手方向の長さは、レンズユニット5が撮像素子の像面側に最も引き込まれた位置にある時に、撓んだFPC7が基体6や他部材に接触しないような長さに設定されている。すなわち、突起部61が短すぎると、FPC7の撓み量が少なくなるためレンズユニット5の移動量が少なくなってしまう。一方、突起部61が長すぎると、FPC7の長さを長くしないといけないため、コストアップになってしまう。本実施の形態では、突起部61の長手方向の長さは、第3の枠体4の高さ寸法とほぼ同等としたが、これに限らない。また、突起部61の先端には、ピン62が形成されている。
ピン62は、突起部61の先端において、被写体側に突出するように形成されている。また、ピン62は、本実施の形態では略円筒形状としたが、角柱形状などのように他の形状で形成してもよい。また、ピン62の外径は、FPC7に形成されている孔部75に嵌合可能な寸法であればよく、本実施の形態では孔部75の内径に対して僅かに大きな寸法で形成されている。なお、ピン62を角柱形状とし、孔部75を角孔形状とすることで、レンズ鏡筒1を組み立てる際、FPC7が位置決めされるため、組立作業性を向上することができるとともに、組立後のFPC7の位置を安定させることができる。
FPC7は、レンズユニット5に備わるアクチュエータと、基体6に配されている電気回路基板またはカメラ本体側の電気回路基板とを、電気的に接続することができる。FPC7は、図7の要部平面図に示すように構成されている。図7に示すように、FPC7は、少なくともレンズユニット5に電気的に接続される固定部71と、FPC7をレンズ鏡筒1に組み込んだ際に図2に示すように略U形状に湾曲可能なリード部72と、突起部61の先端に保持される保持部73と、カバー部41と突起部61との間に位置するリード部74とを備えている。ここで、延出部は、リード部72と保持部73とリード部74とで構成されている。保持部73には、ピン62が嵌合可能な孔部75が形成されている。なお、図7に示す破線は、各部の境界を示す線であり、FPC7に前工程などで形成される折り目ではない。
また、FPC7は、図2及び図3に示すように、2枚のFPC7a及び7bが互いに重なり合うように配線されているが、1枚のFPCであっても同様に配線することができる。複数枚のFPC7が重ねて配線されている場合は、それぞれのFPC7に孔部75を形成しておくことにより、FPC7が1枚の場合と同様の固定方式で簡単に突起部61に固定することができる。この場合は、複数のFPC7を重ねてピン62に保持させる時に、最後にピン62に保持させるFPC(すなわち、ピン62の軸方向の最上段に配置するFPCであって、例えば図2に示すFPC7aに相当する)の孔部75に、ピン62を圧入もしくは軽圧入にしておけば、複数枚のFPC7を突起部61に仮止めすることができる。したがって、すべてのFPC7の孔部75において、ピン62を圧入もしくは軽圧入する必要はない。
また、複数枚のFPC7において、固定部71の端部から孔部75までの長さが全て同じであった場合、図2に示すようにリード部72(図7参照)において湾曲させると、移動枠ユニットが矢印Cに示す方向またはその逆方向に移動する際にFPC同士が擦れ合い、FPC7の表面が損傷したり、FPC7に内蔵されている導線が断線してしまう可能性がある。そこで、本実施の形態では、複数枚のFPC7において、固定部71の端部から孔部75までの長さ寸法を、各FPC毎に異ならせている。具体的には、最も被写体側に位置するFPC7aの前記長さ寸法を最も短くし、最も像面側に位置するFPC7bの前記長さ寸法を最も長くしている。このように構成することで、移動枠ユニットが矢印Cに示す方向またはその逆方向に移動する際に、FPC同士が擦れ合わないため、FPC7の表面の損傷、またはFPC7に内蔵されている導線の断線を防ぐことができる。また、各FPCのリード部72の長さは、部品精度によってのみ決まるため、組立作業によるばらつきが発生せず、高い品質を維持することができる。
アクチュエータユニット8は、アクチュエータ81、アクチュエータホルダー82、およびギア83を備えている。アクチュエータ81は、通電することにより出力軸(不図示)が回転駆動する。アクチュエータ81は、移動枠ユニットを収納位置と突出位置との間で移動させるための駆動源である。アクチュエータホルダー82は、アクチュエータ81を保持するとともに、第3の枠体4の外周円筒面に保持されている。また、アクチュエータホルダー82は、アクチュエータ81に備わる出力軸に噛み合うギア列が内蔵されている。ギア83は、支軸83aによってアクチュエータホルダー82に回動自在に保持されている。また、ギア83は、アクチュエータホルダー82に内蔵されているギア列に噛み合うとともに、ギア9に噛み合っている。
ギア9は、第3の枠体4の外周円筒面に配されているホルダー9bに、支軸9aによって回転自在に支持されて配されている。また、ギア9は、ギア83に噛み合うとともに、第2の枠体3の外周円筒面に形成されているギア(不図示)に噛み合っている。したがって、アクチュエータ81から出力される回転駆動力は、アクチュエータホルダー82内のギア列、ギア83、ギア9、第2の枠体3の外周円筒面に形成されているギア、の順に伝達され、第2の枠体3を回転駆動することができる。
〔2.レンズ鏡筒の動作〕
図1に示すように、実施の形態1におけるレンズ鏡筒がデジタルスチルカメラに搭載されている場合は、デジタルスチルカメラの電源がオフの時、第1の枠体2、第2の枠体3、およびレンズユニット5は、第3の枠体4内に収納された位置にある。すなわち、レンズ鏡筒1は、カメラ本体(不図示)から突出せずに、カメラ本体内に収納された位置にある。なお、説明の便宜上、レンズ鏡筒1がカメラ本体内に収納されている状態、および第1の枠体2及び第2の枠体3が第3の枠体4内に収納されている状態を表す図面は省略した。
図1に示すように、実施の形態1におけるレンズ鏡筒がデジタルスチルカメラに搭載されている場合は、デジタルスチルカメラの電源がオフの時、第1の枠体2、第2の枠体3、およびレンズユニット5は、第3の枠体4内に収納された位置にある。すなわち、レンズ鏡筒1は、カメラ本体(不図示)から突出せずに、カメラ本体内に収納された位置にある。なお、説明の便宜上、レンズ鏡筒1がカメラ本体内に収納されている状態、および第1の枠体2及び第2の枠体3が第3の枠体4内に収納されている状態を表す図面は省略した。
デジタルスチルカメラの電源スイッチがオフからオンに切り替えられると、アクチュエータ81は通電されて動作を開始する。アクチュエータ81は、動作を開始すると出力軸が回転を開始する。出力軸の回転力は、アクチュエータホルダー82に内蔵されているギア列を伝って、ギア83に伝達される。ギア83に伝達された駆動力は、ギア9を介して、第2の枠体3の外周円筒面に形成されているギアに伝達される。これにより、第2の枠体3は、矢印Bに示す方向へ回転駆動される。
次に、図2に示すように、第2の枠体3が回転駆動されると、カムピン32がカム溝43に沿って移動する。カムピン32がカム溝43の傾斜部分に沿って移動すると、第2の枠体3が矢印Cに示す方向へ移動される。すなわち、第2の枠体3は、矢印Bに示す方向へ回転しながら、矢印Cに示す方向へ移動する。第2の枠体3が移動するのに伴い、第1の枠体2が一体的に矢印Cに示す方向へ移動する。
また、第2の枠体3が回転駆動されると、カム溝31がカムピン51に対して相対的に移動する。カムピン51がカム溝31の傾斜部分に沿って移動すると、レンズユニット5が矢印Cに示す方向へ移動される。レンズユニット5は、その外周円筒面に突出して形成されているピン(不図示)と、第1の枠体2の内周円筒面に形成されているガイド溝(不図示)とが移動自在に嵌合しているため、矢印Bに示す方向あるいはその逆方向への回転が規制されながら、矢印Cに示す方向へ移動する。
したがって、第2の枠体3が回転すると、第1の枠体2、第2の枠体3、およびレンズユニット5が矢印Cに示す方向へ移動される。なお、第3の枠体4と基体6は、カメラ本体に固定されているため、移動しない。
図3に示すように、第1の枠体2及び第2の枠体3が最も繰り出した状態では、レンズユニット5は対物レンズ22の近傍まで移動している。また、レンズバリア21は開いている。この状態で、被写体の撮影を行うことができる。
次に、レンズ鏡筒1を動作させている時における、FPC7の動きについて説明する。
図2に示すように、FPC7は、その一端である固定部71がレンズユニット5に固定されている。リード部72は、レンズユニット5から像面側へ向かって配線され、略U字状に約180度湾曲され、被写体側へ向かって配線されている。保持部73は、突起部61の先端に保持されている。リード部74は、突起部61の先端から像面側へ向かって配線され、カバー部41と突起部61との間を通って、レンズ鏡筒1の外部へ引き出されている。なお、保持部73は、孔部75にピン62を挿通させることで、突起部61の先端に保持させることができる。さらに、保持部73は、カバー部41と突起部61の先端とに挟まれているため、保持部73が突起部61から離脱するのを防いでいる。ここで、カバー部41に形成されている孔部42にピン62を挿通させていることで、保持部73がピン62から離脱するのを防いでいる。
図2に示すようにFPC7が撓んでいる状態で、第2の枠体3が回転駆動されて、レンズユニット5が矢印Cに示す方向へ移動すると、FPC7は、一端がレンズユニット5に固定されているため矢印Cに示す方向へ引っ張られ、図3に示す状態になる。FPC7は、長さに余裕を持たせて配線されているため、図3に示す状態に移行しても無理なテンションがかからない。よって、FPC7内の導線が断線することを防止できる。
また、保持部73は突起部61の先端に保持されているとともに、第3の枠体4と基体6とがカメラ本体に固定されているため、FPC7が図2に示す状態と図3に示す状態との間を移行する際、保持部73及びリード部74の位置は変わらない。
〔3.レンズ鏡筒の組立方法〕
レンズ鏡筒1の組立方法について説明するが、第1の枠体2、第2の枠体3、およびレンズユニット5は、予め互いに組み付けられてユニット化(移動枠ユニット)されていることを前提とする。また、FPC7の固定部71は、予めレンズユニット5に固定されていることを前提とする。
レンズ鏡筒1の組立方法について説明するが、第1の枠体2、第2の枠体3、およびレンズユニット5は、予め互いに組み付けられてユニット化(移動枠ユニット)されていることを前提とする。また、FPC7の固定部71は、予めレンズユニット5に固定されていることを前提とする。
まず、FPC7を突起部61に装着する。具体的には、FPC7に形成されている孔部75に、突起部61に形成されているピン62を挿通させる。
次に、移動枠ユニットを基体6に装着する。具体的には、レンズユニット5における像面に対向する面に形成されている開口部(不図示)に、基体6に形成されている突起部63(図4参照)を挿入し、移動枠ユニットを基体6の主面(突起部63が形成されている面)上に載置する。移動枠ユニットは、突起部63によって位置決めされる。この時、FPC7は、図4に示すようにリード部72が略U字状に湾曲した状態になる。
次に、第3の枠体4を基体6に装着する。具体的には、カバー部41と突起部61とを位置合わせした後、第3の枠体4を移動枠ユニットに対して被写体側から装着する。つまり、第3の枠体4を、図2におけるレンズ鏡筒1の上側から、第2の枠体3の外周円筒面に沿って嵌合させる。これにより、孔部42にピン62が挿入されて、突起部61とカバー部41とが位置決めされる。また、既にFPC7の孔部75がピン62に嵌合されているため、孔部42にピン62が挿入されることにより、FPC7がピン62から離脱しないように規制することができる。また、第2の枠体3の外周円筒面に形成されているカムピン32が、カム溝43に嵌合される。また、第2の枠体3の外周円筒面に形成されているギア部と、ギア9とが噛み合う。
次に、アクチュエータユニット8を第3の枠体4に装着する。具体的には、アクチュエータユニット8を、図1に示すように第3の枠体4の外周円筒面に固定する。この時、ギア83とギア9とを噛み合わせる。なお、アクチュエータユニット8と第3の枠体4との詳しい固定方法は図示していないが、例えばアクチュエータホルダー82に形成されているピンと、第3の枠体4に形成されている凹部とを嵌合させることで、アクチュエータユニット8を第3の枠体4に固定することができる方法がある。
これにより、レンズ鏡筒1が完成する。
〔4.実施の形態の効果、他〕
実施の形態1にかかるレンズ鏡筒は、少なくとも1枚のレンズを備えるレンズ鏡筒であって、基体6と、基体6に対してレンズの光軸方向に移動可能なレンズユニット5と、レンズユニット5に固定された固定部71を有するFPC7とを備える。基体6は、レンズユニット5が配置された方向に突出する突起部61を備える。FPC7は、固定部71と保持部73との間で、略U字形状に湾曲するように配置されるリード部72を備える。これにより、FPCを固定するために専用の部材を用意する必要がないため、部品点数を削減することができる。また、部品点数を削減することができるため、コストダウンすることができるとともに、装置を小型化することができる。
実施の形態1にかかるレンズ鏡筒は、少なくとも1枚のレンズを備えるレンズ鏡筒であって、基体6と、基体6に対してレンズの光軸方向に移動可能なレンズユニット5と、レンズユニット5に固定された固定部71を有するFPC7とを備える。基体6は、レンズユニット5が配置された方向に突出する突起部61を備える。FPC7は、固定部71と保持部73との間で、略U字形状に湾曲するように配置されるリード部72を備える。これにより、FPCを固定するために専用の部材を用意する必要がないため、部品点数を削減することができる。また、部品点数を削減することができるため、コストダウンすることができるとともに、装置を小型化することができる。
また、レンズユニット5の進退移動を繰り返しても、FPC7(特にリード部72)に対して局所的に余分な負荷がかからないため、FPCの信頼性を確保できる。
また、実施の形態1にかかるレンズ鏡筒は、少なくともレンズユニット5及び突起部61をカバーする第3の枠体4をさらに備える。これにより、リード部72が他の部材に接触して、リード部72が損傷するのを防ぐことができる。
また、実施の形態1にかかるレンズ鏡筒は、FPC7の保持部73に孔部75が形成され、基体6の突起部61にピン62が形成されている。そして、ピン62を孔部75に挿入することにより、保持部73を突起部61に保持できる。これにより、FPC7の一部(保持部73)を突起部61に固定するために、両面テープなどの接着部材を使用する必要がないので、コストを削減できる。また、接着工程を必要としないため、組立工数を削減できる。
また、複数枚のFPCを重ねて配線する際、FPC7は、被写体側に位置するFPC7aにおける固定部71から孔部75までの長さ寸法が、像面側に位置するFPC7bにおける固定部71から孔部75までの長さ寸法よりも長くなるように配線する。これにより、複数枚のFPCを重ねて配置した上で、レンズユニット5を光軸方向に進退移動を繰り返した場合でも、リード部72においてFPC同士が干渉し合う(擦れ合うことなど)ことがないため、FPC7の損傷およびFPC7に内蔵されている導線の断線を防止することができる。よって、FPC7の信頼性を確保できる。また、複数枚のFPCにおける各FPC7が互いに干渉し合うことにより、FPC7が予想外の方向に撓んでしまうという不具合を防ぐことができる。
なお、実施の形態1におけるピン62のように、FPC7を保持する部材は、突起部61の先端に形成したが、突起部61の側面に形成してもよい。図6は、FPCを保持する部材を突起部61の側面に形成した例を示す。なお、図6は、レンズ鏡筒の内部構造がよく理解できるように、第3の枠体などの部品の図示を省略している。図6に示す構成は、突起部61の側面にフック64が形成されている。リード部72の一部をフック64に係合させることにより、リード部72を突起部61の側面に沿わせて保持させることができる。
また、ピン62は、突起部61の先端に限らず、突起部61の側面に形成することができる。その場合は、ピン62を、突起部61におけるレンズユニット5に対向する面の裏面に形成する。また、カバー部41における突起部61の側面に対向する内側面に、カバー部41の長手方向に沿って溝を形成する。前記溝は、レンズ鏡筒の組立時、第3の枠体4をレンズ鏡筒1の上側から基体6に装着させる際に、ピン62が前記溝の内部を移動できるように形成するとともに、第3の枠体4が基体6に装着された時に、ピン62がFPC7を保持したまま前記溝の内部に位置するように形成する。これにより、ピン62を突起部61の先端に形成した構成と、同様の効果を得ることができる。
また、ピン62とフック64の併用による固定も可能である。
〔付記1〕
本発明のレンズ鏡筒は、少なくとも1枚のレンズを備えるレンズ鏡筒であって、基体と、前記基体に対して、前記レンズの光軸方向に移動可能な移動枠ユニットと、前記移動枠ユニットに固定された固定部と、前記固定部から延出した延出部とを備えたフレキシブルプリント基板とを備え、前記基体は、前記移動枠ユニットが配置された方向に突出する突起部を備え、前記延出部は、前記固定部から延出し、前記突起部を介し、少なくとも前記基体または他の部材に到達するまで配置されているとともに、前記固定部と前記突起部との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置されている。
本発明のレンズ鏡筒は、少なくとも1枚のレンズを備えるレンズ鏡筒であって、基体と、前記基体に対して、前記レンズの光軸方向に移動可能な移動枠ユニットと、前記移動枠ユニットに固定された固定部と、前記固定部から延出した延出部とを備えたフレキシブルプリント基板とを備え、前記基体は、前記移動枠ユニットが配置された方向に突出する突起部を備え、前記延出部は、前記固定部から延出し、前記突起部を介し、少なくとも前記基体または他の部材に到達するまで配置されているとともに、前記固定部と前記突起部との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置されている。
上記構成において、移動枠ユニットは、実施の形態1における第1の枠体2、第2の枠体3、レンズユニット5とから構成されている。なお、移動枠ユニットを構成する枠体は、実施の形態1に示すように2個に限らず、3個以上であってもよい。また、レンズユニット5は、ズームレンズなどの光学レンズのみを備える構成に限らず、像ぶれ補正装置または絞りなど、光学レンズ以外の部品を備えていてもよい。なお、固定部71は、固定部の一例である。突起部61は、突起部の一例である。リード部72、保持部73、およびリード部74は、延出部の一例である。
〔付記2〕
本発明のレンズ鏡筒は、少なくとも前記移動枠ユニット及び前記突起部をカバーする外側枠体を、さらに備えた構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
本発明のレンズ鏡筒は、少なくとも前記移動枠ユニット及び前記突起部をカバーする外側枠体を、さらに備えた構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
なお、第3の枠体4は、外側枠体の一例である。
〔付記3〕
本発明のレンズ鏡筒は、前記延出部に孔部を備え、前記突起部にピンを備え、前記延出部は、前記孔部に前記ピンが挿入されて、少なくとも当該孔部において前記突起部に保持されている構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
本発明のレンズ鏡筒は、前記延出部に孔部を備え、前記突起部にピンを備え、前記延出部は、前記孔部に前記ピンが挿入されて、少なくとも当該孔部において前記突起部に保持されている構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
なお、孔部75は、孔部の一例である。孔部は、実施の形態1に示すように貫通孔で構成されている必要はなく、突起部61側から見て凹状(非貫通)に形成されていてもよい。また、ピン62は、ピンの一例である。
〔付記4〕
本発明のレンズ鏡筒は、前記突起部の先端に前記ピンを備えた構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
本発明のレンズ鏡筒は、前記突起部の先端に前記ピンを備えた構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
〔付記5〕
本発明のレンズ鏡筒は、前記突起部の側面に前記ピンを備えた構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
本発明のレンズ鏡筒は、前記突起部の側面に前記ピンを備えた構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
〔付記6〕
本発明のレンズ鏡筒は、前記突起部に前記延出部の一部を保持可能なフックを備え、前記延出部は、その一部が前記フックに保持され、少なくとも前記フックに保持された部分において前記突起部に保持されている構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
本発明のレンズ鏡筒は、前記突起部に前記延出部の一部を保持可能なフックを備え、前記延出部は、その一部が前記フックに保持され、少なくとも前記フックに保持された部分において前記突起部に保持されている構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
なお、フック64は、フックの一例である。フックは、フック64に示すような形状に限らず、少なくともFPC7を突起部61に保持することができる構成であればよい。
〔付記7〕
本発明のレンズ鏡筒は、前記フックは、前記突起部の側面に備えた構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
本発明のレンズ鏡筒は、前記フックは、前記突起部の側面に備えた構成とすることができる。この構成により、両面テープ等の接着部材を用いずに、簡単な方法で確実にフレキシブルプリント基板を固定することができる。
〔付記8〕
本発明のレンズ鏡筒は、前記フレキシブルプリント基板を複数備え、前記複数のフレキシブルプリント基板は、前記延出部における前記固定部と前記突起部との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置され、前記U字形状に湾曲した部分において、前記略U字形状の内側に配置されたフレキシブルプリント基板の前記固定部から前記突起部までの長さが、前記略U字形状の外側に配置されたフレキシブルプリント基板の前記固定部から前記突起部までの長さよりも、短くなるよう配置されている構成とすることができる。この構成により、フレキシブルプリント基板が繰り返し屈曲されることによって、フレキシブルプリント基板同士が互いに擦れ合うことを防止することができる。よって、フレキシブルプリント基板における断線等の不具合が発生することを防止することができる。また、そのような構成を簡単に実現できる。
本発明のレンズ鏡筒は、前記フレキシブルプリント基板を複数備え、前記複数のフレキシブルプリント基板は、前記延出部における前記固定部と前記突起部との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置され、前記U字形状に湾曲した部分において、前記略U字形状の内側に配置されたフレキシブルプリント基板の前記固定部から前記突起部までの長さが、前記略U字形状の外側に配置されたフレキシブルプリント基板の前記固定部から前記突起部までの長さよりも、短くなるよう配置されている構成とすることができる。この構成により、フレキシブルプリント基板が繰り返し屈曲されることによって、フレキシブルプリント基板同士が互いに擦れ合うことを防止することができる。よって、フレキシブルプリント基板における断線等の不具合が発生することを防止することができる。また、そのような構成を簡単に実現できる。
〔付記9〕
本発明の撮像装置は、少なくとも1枚のレンズを備えるレンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、前記レンズ鏡筒は、基体と、前記基体に対して、前記レンズの光軸方向に移動可能な移動枠ユニットと、前記移動枠ユニットに固定された固定部と、前記固定部から延出した延出部とを備えたフレキシブルプリント基板とを備え、前記基体は、前記移動枠ユニットが配置された方向に突出する突起部を備え、前記延出部は、前記固定部から延出し、前記突起部を介し、少なくとも前記基体または他の部材に到達するまで配置されているとともに、前記固定部と前記突起部との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置されている。
本発明の撮像装置は、少なくとも1枚のレンズを備えるレンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、前記レンズ鏡筒は、基体と、前記基体に対して、前記レンズの光軸方向に移動可能な移動枠ユニットと、前記移動枠ユニットに固定された固定部と、前記固定部から延出した延出部とを備えたフレキシブルプリント基板とを備え、前記基体は、前記移動枠ユニットが配置された方向に突出する突起部を備え、前記延出部は、前記固定部から延出し、前記突起部を介し、少なくとも前記基体または他の部材に到達するまで配置されているとともに、前記固定部と前記突起部との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置されている。
なお、第1の枠体2、第2の枠体3、およびレンズユニット5は、移動枠ユニットの一例である。移動枠ユニットを構成する枠体は、実施の形態1に示すように2個に限らず、3個以上であってもよい。また、レンズユニット5は、ズームレンズなどの光学レンズのみを備える構成に限らず、像ぶれ補正装置または絞りなど、光学レンズ以外の部品を備えていてもよい。また、固定部71は、固定部の一例である。突起部61は、突起部の一例である。リード部72、保持部73、およびリード部74は、延出部の一例である。
本発明にかかるレンズ鏡筒は、光軸方向に移動可能であって、自ユニットと他のユニットとの間を電気的に接続する移動枠ユニットを備えたものであれば適用可能である。このようなレンズ鏡筒は、撮像装置に備えることできる。撮像装置は、例えば、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、カメラ付き携帯電話端末等がある。
1 レンズ鏡筒
2 第1の枠体
3 第2の枠体
4 第3の枠体
5 移動枠ユニット
6 基体
61 突起部
62 ピン
7 フレキシブルプリント基板
71 固定部
72 リード部
73 保持部
74 リード部
75 孔部
2 第1の枠体
3 第2の枠体
4 第3の枠体
5 移動枠ユニット
6 基体
61 突起部
62 ピン
7 フレキシブルプリント基板
71 固定部
72 リード部
73 保持部
74 リード部
75 孔部
Claims (9)
- 少なくとも1枚のレンズを備えるレンズ鏡筒であって、
基体と、
前記基体に対して、前記レンズの光軸方向に移動可能な移動枠ユニットと、
前記移動枠ユニットに固定された固定部と、前記固定部から延出した延出部とを備えたフレキシブルプリント基板とを備え、
前記基体は、
前記移動枠ユニットが配置された方向に突出する突起部を備え、
前記延出部は、
前記固定部から延出し、前記突起部を介し、少なくとも前記基体または他の部材に到達するまで配置されているとともに、
前記固定部と前記突起部との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置されている、
レンズ鏡筒。 - 少なくとも前記移動枠ユニット及び前記突起部をカバーする外側枠体を、さらに備えた、請求項1記載のレンズ鏡筒。
- 前記延出部に孔部を備え、
前記突起部にピンを備え、
前記延出部は、前記孔部に前記ピンが挿入されて、少なくとも当該孔部において前記突起部に保持されている、
請求項1記載のレンズ鏡筒。 - 前記突起部の先端に前記ピンを備えた、請求項3記載のレンズ鏡筒。
- 前記突起部の側面に前記ピンを備えた、請求項3記載のレンズ鏡筒。
- 前記突起部に前記延出部の一部を保持可能なフックを備え、
前記延出部は、その一部が前記フックに保持され、少なくとも前記フックに保持された部分において前記突起部に保持されている、
請求項1記載のレンズ鏡筒。 - 前記フックは、前記突起部の側面に備えた、請求項6記載のレンズ鏡筒。
- 前記フレキシブルプリント基板を複数備え、
前記複数のフレキシブルプリント基板は、
前記延出部における前記固定部と前記突起部との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置され、
前記U字形状に湾曲した部分において、前記略U字形状の内側に配置されたフレキシブルプリント基板の前記固定部から前記突起部までの長さが、前記略U字形状の外側に配置されたフレキシブルプリント基板の前記固定部から前記突起部までの長さよりも、短くなるよう配置されている、
請求項1記載のレンズ鏡筒。 - 少なくとも1枚のレンズを備えるレンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、
前記レンズ鏡筒は、
基体と、
前記基体に対して、前記レンズの光軸方向に移動可能な移動枠ユニットと、
前記移動枠ユニットに固定された固定部と、前記固定部から延出した延出部とを備えたフレキシブルプリント基板とを備え、
前記基体は、前記移動枠ユニットが配置された方向に突出する突起部を備え、
前記延出部は、前記固定部から延出し、前記突起部を介し、少なくとも前記基体または他の部材に到達するまで配置されているとともに、前記固定部と前記突起部との間の部分が、略U字形状に湾曲して配置されている、
撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007028398A JP2007241266A (ja) | 2006-02-10 | 2007-02-07 | レンズ鏡筒、およびそれを備えた撮像装置 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006033372 | 2006-02-10 | ||
JP2007028398A JP2007241266A (ja) | 2006-02-10 | 2007-02-07 | レンズ鏡筒、およびそれを備えた撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007241266A true JP2007241266A (ja) | 2007-09-20 |
Family
ID=38586811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007028398A Withdrawn JP2007241266A (ja) | 2006-02-10 | 2007-02-07 | レンズ鏡筒、およびそれを備えた撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007241266A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011095360A (ja) * | 2009-10-28 | 2011-05-12 | Panasonic Corp | レンズ鏡筒およびそれを用いた撮像装置 |
JP2014006458A (ja) * | 2012-06-27 | 2014-01-16 | Sigma Corp | レンズ鏡筒 |
JP2014098821A (ja) * | 2012-11-15 | 2014-05-29 | Canon Inc | レンズ鏡筒およびこれを備えた光学機器 |
-
2007
- 2007-02-07 JP JP2007028398A patent/JP2007241266A/ja not_active Withdrawn
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