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JP2007240433A - 経路案内装置、端末装置、危険情報管理プログラム、端末プログラムおよび危険情報管理方法 - Google Patents

経路案内装置、端末装置、危険情報管理プログラム、端末プログラムおよび危険情報管理方法 Download PDF

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JP2007240433A
JP2007240433A JP2006066022A JP2006066022A JP2007240433A JP 2007240433 A JP2007240433 A JP 2007240433A JP 2006066022 A JP2006066022 A JP 2006066022A JP 2006066022 A JP2006066022 A JP 2006066022A JP 2007240433 A JP2007240433 A JP 2007240433A
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Tetsuya Ito
哲也 伊藤
Yuji Maruyama
祐治 丸山
Hiroyuki Kamiya
広幸 紙谷
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Jidai Kk E
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
E-JIDAI KK
Jidai Kk E
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】幼い子供や、若い女性などの要保護者を犯罪や事故から守ることを可能とする経路案内装置を提供する。
【解決手段】地図情報Mを格納して構成された地図情報データベース11A−2と、危険度39を格納して構成された危険情報データベース11A−3と、移動体端末装置1Cから要保護者1C−1の個人情報31、出発地33および目的地35を受信する通信部12Aとを備える。さらに、受信した個人情報31、出発地お33よび目的地35と、地図情報Mと、危険度39とに基づいて、出発地33から目的地35までの複数の経路の中から要保護者1C−1にとって最も安全な経路の経路情報37を選択する制御部10Aと、選択された経路情報37を移動体端末装置1Cに送信する通信部12Aとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、犯罪や事故などから幼い子供や、若い女性などの要保護者を守るために用いられる経路案内装置および危険情報管理プログラム、そのような経路案内装置(危険情報管理プログラム)と連携して用いられる端末装置および端末プログラム、ならびにそのような経路案内装置および端末装置を用いて要保護者を守るための危険情報管理方法に関する。
近年、幼い子供や、若い女性などを狙った犯罪や、事故などが相次いでいる。こうした被害から身を守るための取り組みが、警察および自治体を始め、小中高などの学校関係者や、PTA、自治会、町内会および子供会など、様々な団体において行われている。例えば、犯罪や事故のあった場所やその周辺に通学路がある場合には、犯罪や事故に巻き込まれないようにするために集団登下校させ、緊急時の避難場所を通学路に新たに設け、警官や警備員を通学路に配備し、犯罪や事故に関する知識や、犯罪や事故から身を守る方法などを幼い子供達などに授業の中で学ばせるなど、様々な努力や工夫が関係者によってなされている。
また、このような不安な社会情勢の下、少しでも安心な社会にしようと、様々な企業が犯罪や事故から身を守るためのグッズを提供している。例えば、ひもを引くと防犯ベルのスイッチが作動して、大きな警報音を鳴らすと共に保護者や警察に異常事態を自動的に通知するシステムを搭載した携帯電話や、子供達の居場所をリアルタイムに把握できるGPS機能付きの携帯電話などのグッズが提供されている(非特許文献1)。
「最新システムで子どもを守る」中國新聞 2005年12月10日発行
このように、関係者による努力や工夫と共に、機能的なグッズを利用することにより、より安心な社会を実現しようとしている。ところが、それにも拘わらず、幼い子供や、若い女性などが巻き込まれる犯罪や事故の件数は増加の一途をたどっている。その原因の一つとして、幼い子供や、若い女性などが通学、通勤、買い物などで道を歩く際に、実際にどこが安全でどこが危険かを事前に把握しておらず、そのため、いつの間にか危険なところに足を踏み入れてしまっているのではないか、ということが考えられる。そして、一旦そのような危険なところに足を踏み入れてしまうと、上記したような関係者による努力や工夫、機能的なグッズでは、幼い子供や、若い女性などを犯罪や事故から守ることが極めて困難であることを物語っていると思われる。このように、従来の対策では、幼い子供や、若い女性などを犯罪や事故から守ることが極めて困難であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、幼い子供や、若い女性などの要保護者を犯罪や事故から守ることを可能とする経路案内装置、端末装置、危険情報管理プログラム、端末プログラムおよび危険情報管理方法を提供することにある。
本発明の経路案内装置は、地図情報を格納して構成された地図情報データベースと、危険度を格納して構成された危険情報データベースと、移動体端末装置から要保護者の個人情報、出発地および目的地を受信する第1受信手段とを備えたものである。この経路案内装置は、受信手段によって受信された個人情報、出発地および目的地と、地図情報データベースに格納された地図情報と、危険情報データベースに格納された危険度とに基づいて、出発地から目的地までの複数の経路の中から少なくとも1つの経路を選択する経路選択手段と、その経路選択手段によって選択された経路を移動体端末装置に送信する送信手段とをさらに備えている。
本発明の経路案内装置では、移動体端末装置から送信されてきた移動体端末装置の要保護者の個人情報、出発地および目的地を受信すると、受信した個人情報、出発地および目的地と、地図情報データベースに含まれる地図情報と、危険情報データベースに含まれる危険度とに基づいて、出発地から目的地までの複数の経路の中から少なくとも1つの経路が選択され、その選択された経路が移動体端末装置に送信される。
ここで、経路選択手段が、例えば、出発地から目的地までの複数の経路の中から要保護者にとって最も安全な経路(最安全経路)を危険の種類ごとに選択したり、危険の種類に関係なく総合的に最も安全な経路(最安全経路)を選択し、送信手段が、経路選択手段によって選択された最安全経路を移動体端末装置に送信するようにした場合には、例えば、移動体端末装置の使用者(要保護者)は、目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最安全経路を事前に把握することが可能となる。また、経路選択手段が、例えば、出発地から目的地までの複数の経路の中から要保護者にとって最も危険な経路(最危険経路)を危険の種類ごとに選択したり、危険の種類に関係なく総合的に最も危険な経路(最危険経路)を選択し、送信手段が、経路選択手段によって選択された最危険経路を移動体端末装置に送信するようにした場合には、例えば、移動体端末装置の使用者(要保護者を保護しようとする者)は、目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最危険経路を事前に把握することが可能となる。
また、危険情報データベースを、例えば、地図情報に含まれる道を所定の規定に基づいて分割した区間、区間に存在する1または複数の危険因子によって危険に曝され得る危険対象者のカテゴリー、および危険対象者のカテゴリーごとの危険時間帯の組み合わせと、区間に存在する1または複数の危険因子に基づいて得られた危険度とを関連付けて構成した場合には、各区間ごとの危険度を緻密に設定することが可能となる。このとき、例えば、区間に存在する1または複数の危険因子に対して個別に割り当てられた数値や、区間に存在する1または複数の危険因子に対して危険の種類ごとに個別に割り当てられた数値を用いて危険度を演算するようにした場合には、各区間ごとの危険度を極めて緻密に設定することが可能となる。
また、例えば、1または複数の危険因子と、危険因子の存在する危険位置と、危険因子によって危険に曝され得る1または複数の危険対象者のカテゴリーと、危険対象者のカテゴリーごとの危険時間帯の組み合わせとを危険因子報告者の端末装置から受信する第2受信手段を備えると共に、受信した危険位置に対応した区間、受信した危険対象者のカテゴリーおよび受信した危険時間帯と、受信した1または複数の危険因子に基づいて得られた危険度とを関連付けて危険情報データベースに格納する格納手段とを備えるようにした場合には、危険情報データベースの内容を実情に合わせて更新することが可能となる。
本発明の危険情報管理プログラムは、移動体端末装置から要保護者の個人情報、出発地および目的地を受信するステップと、受信した出発地および目的地を含む地域の地図情報および危険度を地図情報データベースおよび危険情報データベースから読み出すステップと、受信した個人情報、出発地および目的地と、読み出した地図情報および危険度とに基づいて、出発地から目的地までの複数の経路の中から少なくとも1つの経路を選択するステップと、選択した経路を移動体端末装置に送信するステップとをコンピュータに実行させるようにしたものである。
本発明の危険情報管理プログラムでは、移動体端末装置から送信されてきた移動体端末装置の要保護者の個人情報、出発地および目的地を受信すると、受信した個人情報、出発地および目的地と、地図情報データベースに含まれる地図情報と、危険情報データベースに含まれる危険度とに基づいて、出発地から目的地までの複数の経路の中から少なくとも1つの経路が選択され、その選択された経路が移動体端末装置に送信される。これにより、移動体端末装置の使用者(要保護者)は、目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最安全経路を事前に把握することも可能となる。また、移動体端末装置の使用者(要保護者を保護しようとする者)は、目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最危険経路を事前に把握することも可能となる。
本発明の移動体端末装置は、要保護者の個人情報、出発地および目的地を入力する入力手段と、入力された個人情報、出発地および目的地を、地図情報データベースおよび危険情報データベースを有する経路案内装置に送信する送信手段と、経路案内装置から、出発地から目的地までの複数の経路のうち1つの経路を受信する経路情報受信手段と、位置情報を取得する位置検出手段と、取得した位置情報に基づいて受信した経路を出力する出力手段とを備えたものである。
本発明の端末プログラムは、要保護者の個人情報、出発地および目的地の入力を受け付けるステップと、受け付けた個人情報、出発地および目的地を、地図情報データベースおよび危険情報データベースを有する経路案内装置に送信するステップと、経路案内装置から、出発地から目的地までの複数の経路のうち少なくとも1つの経路を受信するステップと、位置情報を取得するステップと、取得した位置情報に基づいて受信した経路を出力するステップとをコンピュータに実行させるようにしたものである。
本発明の移動体端末装置または端末プログラムでは、要保護者の個人情報、出発地および目的地が入力されると、入力された個人情報、出発地および目的地が経路案内装置に送信される。その後、経路案内装置から送信されてきた、出発地から目的地までの複数の経路のうち少なくとも1つの経路を受信すると、位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて受信した経路が出力される。これにより、移動体端末装置の使用者(要保護者)は、目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最安全経路を事前に把握することも可能となる。また、移動体端末装置の使用者(要保護者を保護しようとする者)は、目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最危険経路を事前に把握することも可能となる。
本発明の危険情報管理方法は、地図情報を格納して構成された地図情報データベースおよび危険度を格納して構成された危険情報データベースを備えた経路案内装置と、位置検出手段を有する移動体端末装置とを用意し、移動体端末装置から要保護者の個人情報、出発地および目的地を送信するように構成したものである。経路案内装置の側では、移動体端末装置から送信された個人情報、出発地および目的地を受信し、この受信した出発地および目的地を含む地域の地図情報および危険度を地図情報データベースおよび危険情報データベースから読み出したのち、受信した個人情報、出発地および目的地と、読み出した地図情報および危険度とに基づいて、出発地から目的地までの複数の経路の中から少なくとも1つの経路を選択し、選択した経路を移動体端末装置に送信する。他方、移動体端末装置の側では、経路案内装置から、出発地から目的地までの複数の経路のうち少なくとも1つの経路を受信し、位置情報を取得したのち、その位置情報に基づいて受信した経路を出力する。これにより、移動体端末装置の使用者(要保護者)は、目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最安全経路を事前に把握することも可能となる。また、移動体端末装置の使用者(要保護者を保護しようとする者)は、目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最危険経路を事前に把握することも可能となる。
本発明の経路案内装置、危険情報管理方法および危険情報管理プログラムによれば、移動体端末装置から送信されてきた要保護者の個人情報、出発地および目的地についての情報と、地図情報データベースに含まれる地図情報と、危険情報データベースに含まれる危険度とに基づいて、出発地から目的地までの複数の経路の中から少なくとも1つの経路を移動体端末装置に送信するようにしたので、移動体端末装置の使用者(要保護者)が目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最安全経路を事前に把握したり、移動体端末装置の使用者(要保護者を保護しようとする者)が目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最危険経路を事前に把握することも可能となる。これにより、幼い子供や、若い女性などの要保護者がいつの間にか危険なところ(例えば最危険経路)に足を踏み入れてしまう虞がなくなるので、犯罪や事故に巻き込まれる可能性を低減することができる。また、万が一、要保護者が誤って危険なところに足を踏み入れてしまった場合であっても、要保護者を保護しようとする者が要保護者にとって危険なところを重点的にパトロールすることも可能なので要保護者を保護することもできる。その結果、幼い子供や、若い女性などの要保護者を犯罪や事故から守ることが可能となる。
本発明の端末装置および端末プログラムによれば、入力された個人情報、出発地および目的地についての情報を経路案内装置に送信したのち、経路案内装置から送信されてきた、出発地から目的地までの複数の経路のうち少なくとも1つの経路を受信すると、位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて受信した経路を出力するようにしたので、移動体端末装置の使用者(要保護者)が目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最安全経路を事前に把握したり、移動体端末装置の使用者(要保護者を保護しようとする者)が目的地までの複数の経路のうち要保護者にとっての最危険経路を事前に把握することも可能となる。これにより、幼い子供や、若い女性などの要保護者がいつの間にか危険なところ(例えば最危険経路)に足を踏み入れてしまう虞がなくなるので、犯罪や事故に巻き込まれる可能性を低減することができる。また、万が一、要保護者が誤って危険なところに足を踏み入れてしまった場合であっても、要保護者を保護しようとする者が要保護者にとって危険なところを重点的にパトロールすることも可能なので要保護者を保護することもできる。その結果、幼い子供や、若い女性などの要保護者を犯罪や事故から守ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る危険情報管理方法が適用される危険情報管理システムを表すものである。この危険情報管理システムは、経路案内装置1Aと、報告者1B−1が有する端末装置1Bと、要保護者1C−1が有する移動体端末装置1Cと、3つのGPS(Global Positioning System )衛星1Dを含む情報ネットワークシステムとして構築されたものである。
報告者1B−1(危険因子報告者)は、街中で感覚的に危険と感じる事や、実際に起こった事件などの危険因子29について端末装置1Bを介して経路案内装置1Aに報告する者である。要保護者1C−1は、移動体端末装置1Cを介して経路案内装置1Aを利用する者である。
図2は、経路案内装置1Aの機能構成を表すものである。この経路案内装置1Aは、制御部10A(経路選択手段、危険度取得手段、格納手段、)と、記憶部11Aと、通信部12A(第1受信手段、第2受信手段、送信手段)とを備えている。制御部10Aは、記憶部11Aおよび通信部12Aとそれぞれ接続されている。
図3は、端末装置1Bの機能構成を表すものである。この端末装置1Bは、制御部10Bと、記憶部11Bと、通信部12Bと、GPS受信部13Bと、表示部14Bと、入力部15Bとを備えている。制御部10Bは、記憶部11B、通信部12B、GPS受信部13B、表示部14Bおよび入力部15Bとそれぞれ接続されている。なお、端末装置1Bは、デスクトップ型やノート型などの据え置き型の端末装置であってもよいし、PHS(Personal Handyphone System)や携帯電話などの移動体端末装置であってもよい。
図4は、移動体端末装置1Cの機能構成を表すものである。この移動体端末装置1Cは、制御部10Cと、記憶部11Cと、通信部12C(送信手段、経路情報受信手段)と、GPS受信部13C(位置検出手段)と、表示部14C(出力手段)と、入力部15C(入力手段)と、音声出力部16C(出力手段)とを備えており、例えば、PHSや携帯電話などからなる。制御部10Cは、記憶部11C、通信部12C、GPS受信部13C、表示部14C、入力部15Cおよび音声出力部16Cとそれぞれ接続されている。
制御部10A〜10Cはそれぞれ、プログラムの命令を解釈し、実行するためのもので、例えばCPU(Central Processing Unit )により構成される。記憶部11Aには、危険情報管理プログラム11A−1と、地図情報データベース11A−2と、危険情報データベース11A−3とが保存されている。記憶部11Bには端末プログラム11B−1が、記憶部11Cには端末プログラム11C−1がそれぞれ保存されている。通信部12A,12B,12Cは、アナログまたはデジタルの電話回線または通信データ回線を介して経路案内装置1A、端末装置1Bおよび移動体端末装置1Cのいずれか2つの間で情報のやりとりをするためのものである。GPS受信部13B,13Cは、24個のGPS衛星のうち、最も受信しやすい3 個のGPS衛星1Dからの電波を受信することにより、GPS受信部13Bの位置、移動方向、速度を計算するためのものである。表示部14B,14Cは、制御部10B,10Cからの電気信号を文字や絵に変換して出力するためのもので、例えば液晶ディスプレイなどからなる。入力部15B,15Cは、外部から入力される情報を電気信号に変換するためのもので、例えばキーボードやボタンなどからなる。音声出力部16Cは、制御部10B,10Cからの電気信号を音声に変換して出力するためのもので、例えばスピーカからなる。
危険情報管理プログラム11A−1は、危険情報データベース11A−3を管理するための一連の手順を制御部10Aに実行させるためのものである。地図情報データベース11A−2は、歩行者用の地図情報Mと、その地図情報M上の各交差点ごとに割り振られた名称(例えばa1)とを関連付けて構成されたものである(図9ないし図12参照)。危険情報データベース11A−3には、例えば、地図情報M上の道を交差点ごとに分割した区間38(例えばa8−a10区間)における危険時間帯25および危険対象者27の組み合わせごとに、危険度39が関連付けて格納されている(図5、図9ないし図12参照)。なお、図5では、a8−a10区間、a6−a10区間およびa7−a11区間において、危険度39の値が共通する危険時間帯23および危険対象者27の組み合わせを便宜的にまとめて表してある。この危険情報データベース11A−3には、さらに、曜日区分25aごとに係数25cが、時間区分25bごとに係数25dが、危険対象者27ごとに係数27aが、危険因子29ごとに危険度Aがそれぞれ関連付けられて格納されている。
端末プログラム11B−1は、危険位置情報21、危険の種類23、危険時間帯25、危険対象者27、危険因子29(図7参照)の入力の受付と、これらの情報の経路案内装置1Aへの送信についての一連の手順を制御部10Bに実行させるためのものである。端末プログラム11C−1は、要保護者1C−1の個人情報31、出発地33、目的地35および危険の種類23(図8参照)の入力の受付と、経路案内装置1Aに対して経路検索要求と、経路案内装置1Aから送られてきた経路情報37の受信と、経路情報37の出力についての一連の手順を制御部10Bに実行させるためのものである。なお、これらの一連の手順の詳細については、後の「危険情報収集フェーズP1における一連の手順」、「経路情報提供フェーズP2における一連の手順」において詳述する。
ここで、危険位置情報21とは、感覚的に危険と感じる場所や、実際に事件の起こった場所の所在地のことである。この危険位置情報21は、例えば、報告者1B−1が所在地リスト22からその所在地の名称を選択したり、所在地リスト22を用いる代わりに端末装置1Bに対してGPS検索要求を行って自動的にGPS受信部13Bの所在地を取得したり、所在地リスト22を用いる代わりに地図検索要求を行い、これにより表示された歩行者用の地図情報Mの中から所在地を選択することにより端末装置1Bに入力される情報である。
また、危険の種類23とは、感覚的に感じる危険や、実際に起こった事件の種類のことである。この危険の種類22は、例えば、感覚的に感じる危険や、実際に起こった事件がどのような種類の危険であるかを危険の種類リスト24から選択することにより得られるものである。危険の種類リスト24には、例えば、交通事故23A、ちかん23B、連れ去り23C、強盗23Dが含まれている。
危険時間帯25とは、上記所在地に最も近い区間38における危険な時間帯のことである。この危険時間帯25は、例えば、上記所在地に最も近い区間38がどのような時間帯に危険な状態になると思われるかを危険時間帯リスト26から選択することにより得られるものである。危険時間帯リスト26は、例えば、平日および土日祝の合計2種類の曜日区分25aを有する曜日区分リスト26Aと、AM7〜AM9、AM9〜PM3、PM3〜PM5、PM5〜PM7およびPM7〜AM7の合計5種類の時間区分25bを有する時間区分リスト26Bとを含んで構成されている(図5(B),(C)参照)。曜日区分リスト26Aに含まれる平日および土日祝には係数25cがそれぞれ割り当てられており、例えば、「平日」には1が、「土日祝」には2がそれぞれ割り当てられている。同様に、時間区分リスト26Bに含まれる各要素にも係数25dがそれぞれ割り当てられており、例えば、そのリストの順に1から5がそれぞれ割り当てられている。そして、危険時間帯25は、曜日区分リスト26Aから選択された曜日区分25aに対応する係数26C(例えば、平日に当てられた係数A)と、時間区分リスト26Bから選択された時間区分25bに対応する係数(例えば、PM3〜PM5に割り当てられた係数3)とを結合して構成されている(例えば、A3)。
危険対象者27とは、上記所在地に最も近い区間38の上記時間帯において危険に曝されそうな人のことである。この危険対象者27は、例えば、その危険に曝されそうな人を危険対象者リスト28から1または複数選択することにより得られるものである。危険対象者リスト28には、例えば、園児・小中学生(男)27A、園児・小中学生(女)27B、高校・大学生(男)27C、高校・大学生(女)27D、一般(男)27E、一般(女)27Fおよびお年寄り27Gの合計7種類の人が含まれている(図6(A)参照)。危険対象者リスト28に含まれる各要素には係数27aがそれぞれ割り当てられており、例えば、そのリストの順に1から7がそれぞれ割り当てられている。
危険因子29とは、上記所在地に最も近い区間38において感覚的に危険と感じる事や、実際に起こった事件のことである。この危険因子29は、例えば、感覚的に危険と感じる事や、実際に起こった事件を危険因子リスト30から1または複数選択することにより得られるものである。危険因子リスト30には、例えば、人通りが少ない29A、見通しが悪い29B、交差点に信号がない29C、歩道がない29D、交通量の多い交差点がある29E、雑木林がある29F、昼間でもうす暗い29G、変質者がいる29H、交通事故があった29J、ちかん事件があった29K、連れ去り事件があった29L、強盗事件があった29Mの合計12種類の事項が含まれている(図5(C)参照)。危険因子リスト30に含まれる各要素(危険因子29)には危険の種類23ごとに危険度Aがそれぞれ割り当てられており、例えば、交通事故23Aに対してはそのリストの順に0,3,3,3,3,0,1,0,10,0,0,0がそれぞれ割り当てられており、ちかん23Bに対してはそのリストの順に3,1,0,0,0,3,3,6,0,10,0,0がそれぞれ割り当てられており、連れ去り23Cに対してはそのリストの順に3,3,0,0,0,1,5,6,0,0,10,0がそれぞれ割り当てられており、強盗23Dに対してはそのリストの順に3,3,0,0,0,3,3,6,0,0,0,10がそれぞれ割り当てられている。ここで、上に挙げた交通事故23A,ちかん23B,連れ去り23Cおよび強盗23Dのそれぞれの危険度Aを危険因子29ごとに合計したものは、危険の種類23を区別しないときの各危険因子29の危険度A、すなわち各危険因子29の総合的な危険度Aを表すこととなるので、この危険度Aを無分類23Eの危険度Aとして別個に分類する。この無分類23Eに対しては危険因子リスト30の順に9,10,3,3,3,7,11,18,10,10,10,10がそれぞれ割り当てられている。
個人情報31とは、例えば、要保護者1C−1の社会的な分類を表す情報である。この個人情報31は、例えば、要保護者1C−1の社会的な分類を個人情報リスト32から1つ選択することにより得られるものである。ここでの社会的な分類とは、例えば、園児・小中学生(男)27A、園児・小中学生(女)27B、高校・大学生(男)27C、高校・大学生(女)27D、一般(男)27E、一般(女)27Fおよびお年寄り27Gなど、上記した危険対象者リスト28に含まれるものと同様のもので分類されるものであり、これらの要素が個人情報リスト32に含まれている。この個人情報リスト32に含まれる各要素には係数がそれぞれ割り当てられており、例えば、そのリストの順に1から7がそれぞれ割り当てられている。
出発地33とは、要保護者1C−1の現在地や、要保護者1C−1がこれから目的地35に向かうに際して、要保護者1C−1にとって最も安全な経路(最安全経路)の経路情報37を必要とする、目的地35から最も遠い地点のことである。この出発地33は、例えば、要保護者1C−1が出発地リスト34から出発地33の名称を選択したり、出発地リスト34を用いる代わりに移動体端末装置1Cに対してGPS検索要求を行って自動的にGPS受信部13Cの所在地を取得したり、出発地リスト34を用いる代わりに地図検索要求を行い、これにより表示された歩行者用の地図情報Mの中から所在地を選択することにより移動体端末装置1Cに入力される情報である。
目的地35とは、要保護者1C−1がこれから行こうとする目標地のことである。この目的地35は、出発地33と同様、例えば、要保護者1C−1が目的地リスト36から目的地35の名称を選択したり、目的地リスト36を用いる代わりに地図検索要求を行い、これにより表示された歩行者用の地図情報Mの中から所在地を選択することにより移動体端末装置1Cに入力される情報である。
経路情報37とは、例えば、図9ないし図12に例示したような出発地33から目的地35までの複数の経路(第1経路37A,第2経路37B,第3経路37C,第4経路37D)の中から選択された少なくとも1つの経路と、その選択された経路の安全度のランク(後述)とを含んで構成された情報である。
ここで、複数の経路のうちどの経路が最も安全な経路(最安全経路)であるか否かを判定するに際して、経路の危険度が考慮される。一の経路の危険度は、例えば、その経路に含まれる各区間38の危険度39の合計値により算定されたり(第1の算定方法)、その経路に含まれる各区間38の危険度39の最大値により算定される(第2の算定方法)。各区間38の危険度を算定する際に用いられる危険度39は、ある区間38に存在する1または複数の危険因子29にそれぞれ対応する危険度Aの合計であり、危険の種類23ごとに分類されている(図5(A)参照)。従って、危険の種類23によって各区間38の危険度39の大きさが異なる。
また、経路情報37に含まれる安全度のランクは、例えば、最安全経路の危険度を、地図情報Mに含まれる全ての区間38の危険度39を合計した値で除算した値に100を乗算した値が最安全範囲(例えば0以上0.3未満)、準安全範囲(例えば0.3以上5未満)、中間安全範囲(例えば5以上10未満)、準危険範囲(例えば10以上50未満)、最危険範囲(例えば50以上100以下)のいずれに含まれるかを意味するものであり、最安全経路の比較的客観的な安全度を示したものである。例えば、最安全経路の危険度が3、地図情報Mに含まれる全ての区間38の危険度39を合計した値が600である場合には、最安全経路の危険度を地図情報Mに含まれる全ての区間38の危険度39を合計した値で除算した値に100を乗算した値が0.5となるので、その最安全経路の安全度のランクは、準安全範囲であることが分かる。このように、安全度のランクは、相対的な安全度しか分からない最安全経路の不十分なところを補完する機能を有する。
ここで、危険度39の初期値は、報告者1B−1から、一組の区間38、危険時間帯25および危険対象者27に対して危険因子29が報告されるまで0としてもよいが、一組の区間38、危険時間帯25および危険対象者27に対して想定される1または複数の危険因子29をあからじめ用意しておき、その用意した1または複数の危険因子29に対応する危険度Aの合計値としてもよい。
また、危険度39の値は、例えば、以下の第1の加算方法や、第2の加算方法によって更新される。第1の加算方法では、一組の区間38、危険時間帯25および危険対象者27と重複する内容の危険位置情報21、危険時間帯25および危険対象者27を報告者1B−1の端末装置1Bから受信した場合には、報告者1B−1の端末装置1Bから受信した1または複数の危険因子29に対応する危険度Aを危険の種類23ごとに合計した値を、既に格納されている危険度39に危険の種類23ごとに加算する。
この第1の加算方法を用いた場合の計算例を示すと、例えば、危険位置情報21としてa8−a10区間に対応する所在地を、その所在地における危険時間帯25としてA3を、その所在地における危険対象者27として2を、その所在地における危険因子29として「人通りが少ない29A」および「見通しが悪い29B」を報告者1B−1の端末装置1Bからそれぞれ受信した場合には、a8−a10区間における危険時間帯25(A3)および危険対象者27(2)の組み合わせに関連付けて危険の種類23ごとに既に格納されている危険度39の値(( 交通事故23A, ちかん23B, 連れ去り23C, 強盗23D, 無分類23E) =(10,10,12,12,44))に、危険因子29に対応する危険度Aを危険の種類23ごとに合計した値(( 交通事故23A, ちかん23B, 連れ去り23C, 強盗23D, 無分類23E) =(3,4,6,6,19))をそれぞれ加算する。これにより、危険の種類23ごとの危険度39の値は、(( 交通事故23A, ちかん23B, 連れ去り23C, 強盗23D, 無分類23E) =(13,14,18,18,63))となる。このようにして危険度39の値を補正することにより、多くの人がいつ事件や事故が起きてもおかしくないと考えている区間38、危険時間帯25および危険対象者27に対する危険度39の大きさを、その区間38および危険時間帯25を日頃よく利用する人たち(危険対象者27)が肌で感じる危険度の大きさに近づけることが可能となる。
第2の加算方法では、報告者1B−1の端末装置1Bから受信した1または複数の危険因子29に対応する危険度Aを危険の種類23ごとに合計した値(新規の値)が、既に格納されている危険の種類23ごとの危険度39の値(既存の値)より大きいか否かを判定し、新規の値が既存の値を上回った場合には危険度39の値として新規の値を格納し、新規の値が既存の値以下となった場合には危険度39の値を既存の値のままとする。
この第2の加算方法を用いた場合の計算例を示すと、例えば、危険位置情報21としてa8−a10区間に対応する所在地を、その所在地における危険時間帯25としてA3を、その所在地における危険対象者27として2を、その所在地における危険因子29として「人通りが少ない29A」および「見通しが悪い29B」を報告者1B−1の端末装置1Bからそれぞれ受信した場合には、a8−a10区間における危険時間帯25(A3)および危険対象者27(2)の組み合わせに関連付けて危険の種類23ごとに既に格納されている危険度39の既存の値は、(( 交通事故23A, ちかん23B, 連れ去り23C, 強盗23D, 無分類23E) =(10,10,12,12,44))であり、危険因子29に対応する危険度Aを危険の種類23ごとに合計した新規の値は、(( 交通事故23A, ちかん23B, 連れ去り23C, 強盗23D, 無分類23E) =(3,4,6,6,19))である。従って、新規の値は既存の値よりも小さいので、危険度39の値は既存の値のままとなる。
このとき、同一の区間、危険時間帯25および危険対象者27において、新規の値が既存の値以下となるような1または複数の危険因子29を報告者1B−1の端末装置1Bから繰り返し受信したときは、多くの人がいつ事件や事故が起きてもおかしくないと考えていると捉えることができるので、繰り返し受信した回数(危険情報受信回数40)に応じて危険度39の値を補正することが好ましい。例えば、繰り返し受信するごとに危険度39の値を1だけ増加させてもよいし、また、図6(B)に示したように、危険情報受信回数40が1から5の場合には危険度39の値に危険度B(=3)を加え、6から10に場合には危険度39の値に危険度B(=8)を加え、11以上の場合には危険度39の値に危険度B(=15)を加えるようにしてもよい。このようにして危険度39の値を補正することにより、多くの人がいつ事件や事故が起きてもおかしくないと考えている区間38、危険時間帯25および危険対象者27に対する危険度39の大きさを、その区間38および危険時間帯25を日頃よく利用する人たち(危険対象者27)が肌で感じる危険度の大きさに近づけることが可能となる。
以下、図9ないし図12に例示した各経路(第1経路37A,第2経路37B,第3経路37C,第4経路37D)の無分類23Eの危険度を、危険対象者27が園児・小中学生(女)(=係数2)であり、危険時間帯25が平日のPM5〜PM7(=係数A4)である場合に、第1の算定方法を用いたときの算定方法について説明する。
まず、第1経路37Aは、出発地33から目的地35まで行く間に、a1−a2区間、a2−a3区間、a3−a6区間、a6−a7区間、a7−a11区間およびa10−a11区間を経由していく経路である。ここで、図5(A)に例示されているように、上記区間のうちa7−a11区間の危険度39が31となっているが、その他の区間の危険度39は0であったとする。このとき、第1経路37Aの危険度は、例えば第1の算定方法を用いると31となる。
次に、第2経路37Bは、出発地33から目的地35まで行く間に、a1−a2区間、a2−a3区間、a3−a6区間、a6−a10区間およびa10−a11区間を経由していく経路である。ここで、図5(A)に例示されているように、上記区間のうちa6−a10区間の危険度39が10となっており、その他の区間の危険度39は0であったとする。このとき、第2経路37Bの危険度は、例えば第1の算定方法を用いると10となる。
次に、第3経路37Cは、出発地33から目的地35まで行く間に、a1−a2区間、a1−a4区間、a4−a8区間、a8−a10区間およびa10−a11区間を経由していく経路である。ここで、図5(A)に例示されているように、上記区間のうちa8−a10区間の危険度39が44となっており、その他の区間の危険度39は0であったとする。このとき、第3経路37Cの危険度は、例えば第1の算定方法を用いると44となる。
最後に、第4経路37Dは、出発地33から目的地35まで行く間に、a1−a2区間、a1−a4区間、a4−a8区間、a8−a9区間、a9−a10区間およびa10−a11区間を経由していく経路である。ここで、図5(A)に例示されているように、上記区間のいずれの区間においても危険度39が0であったとする。このとき、第4経路37Dの危険度は、例えば第1の算定方法を用いると0となる。
これらの結果から、園児・小中学生(女)が平日のPM5〜PM7に出発地33から目的地35まで行くときの総合的な最安全経路は、危険度0の第4経路37Dであることが分かる。
続いて、図13および図14を参照して、本実施の形態の経路案内装置1A、端末装置1Bおよび移動体端末装置1Cの動作の一例について説明する。
図13は、危険情報データベース11A−3に一組の区間38、危険時間帯23および危険対象者27ごとに危険度39を蓄積していく危険情報収集フェースP1の流れの一例を表すものである。図14は、危険情報データベース11A−3から最安全経路情報37を提供する経路情報提供フェーズP2の流れの一例を表すものである。
まず、経路案内装置1Aにおいて、危険情報管理プログラム11A−1を立ち上げると、経路案内装置1Aは端末装置1B,1Cとの通信待ち状態となる。一方、端末装置1Bにおいて、端末プログラム11B−1を立ち上げると、危険位置情報21、危険の種類23、危険時間帯25、危険対象者27および危険因子29の入力待ち状態となる。他方、移動体端末装置1Cにおいて、端末プログラム11C−1を立ち上げると、最安全経路の検索に必要な情報(個人情報31、出発地33、目的地35)の入力待ち状態となる。このようにして、経路案内装置1A、端末装置1Bおよび移動体端末装置1Cを動作させるにあたっての準備が完了する。
(危険情報収集フェーズP1)
報告者1B−1は、所在地リスト21、GPS検索ボタン22Aまたは地図検索ボタン22Bを用いて危険位置情報21を、危険の種類リスト23を用いて危険の種類23を、曜日区分リスト23Aおよび時間区分リスト26Bを用いて曜日区分25aおよび時間区分25bからなる危険時間帯25を、危険対象者リスト28を用いて危険対象者27を、危険対象者リスト28を用いて危険因子29をそれぞれ入力すると(危険因子29等の情報の入力:ステップS1)、端末装置1Bはそれを受け付ける(ステップS2)。続いて、報告者1B−1が報告ボタン41を押すと(ステップS3)、端末装置1Bは入力された危険因子29等の情報を経路案内装置1Aに送信する(ステップS4)。
その後、端末装置1Bから送信されてきた危険因子29等の情報を経路案内装置1Aが受信する(ステップS5)。すると、経路案内装置1Aは、地図情報データベース11A−2を参照して、危険位置情報21に対応する区間38を見つけ出し、その見つけ出した区間38に対して危険時間帯25および危険対象者27を関連付ける。このとき、関連付けた区間38、危険時間帯25および危険対象者27と同一の区間38、危険時間帯25および危険対象者27に対して以前に報告されたことがあるか否かを検索し、以前に報告されたことがないときは危険情報受信回数40を1にセットすると共にその区間38、危険時間帯25および危険対象者27に対して危険情報受信回数40を関連付けて危険情報データベース11A−3に格納する。一方、関連付けた区間38、危険時間帯25および危険対象者27と同一の区間38、危険時間帯25および危険対象者27に対して以前に報告されたことがあるときはその区間38、危険時間帯25および危険対象者27と関連付けられている危険情報受信回数40に1を加えた値を危険情報受信回数40として危険情報データベース11A−3に格納する(関連付け:ステップS6)。
次に、経路案内装置1Aは、受信した1または複数の危険因子29に対応する危険度Aを合計して危険度39を得る。続いて、保存されている危険情報受信回数40が1〜5、6〜10、11以上のいずれの領域に該当するかを判定し、該当する領域に対して割り当てられている数を危険度Bとして、先に求めた危険度39の値に危険度Bを加算してその区間38における新たな危険度39を演算する(危険度39の演算:ステップS7)。このとき、演算により新たに求めた危険度39(新規の値)が既に保存されている危険度39(既存の値)よりも大きいときは、新たに求めた危険度39を危険情報データベース11A−3に保存し、逆に、演算により求めた危険度39が既に保存されている危険度39よりも小さいときは、既に保存されている危険度39の値のままにしておく(危険情報2の保存:ステップS8)。
このような手順を繰り返すことにより、図5(A)に示したような危険情報データベース11A−3が構築される。
(経路情報提供フェーズP2)
要保護者1C−1は、個人情報リスト32を用いて個人情報31を、出発地リスト34、GPS検索34Aまたは地図検索34Bを用いて出発地33を、目的地リスト36または地図検索36Bを用いて目的地35を、危険の種類リスト24を用いて危険の種類23をそれぞれ入力すると(経路検索要求に必要な情報の入力:ステップS10)、移動体端末装置1Cはそれを受け付ける(ステップS11)。続いて、要保護者1C−1が経路検索ボタン42を押すと(ステップS12)、移動体端末装置1Cは経路検索要求を受け付けた情報と共に経路案内装置1Aに送信する(ステップS13)。
その後、経路案内装置1Aは、移動体端末装置1Cから送信されてきた最安全経路情報37の要求に必要な情報を受信すると共に、経路検索要求を受け付ける(ステップS14)。すると、経路案内装置1Aは、地図情報データベース11A−2から出発地33および目的地35を含む地図情報Mを読み出したのち、出発地33から目的地35までの経路のうち取りうる経路を複数抽出する。そして、経路案内装置1Aは、抽出された各経路の危険度39を演算し、個人情報31に対応する危険対象者27にとって最も安全な経路を、その最安全経路に付随する情報を危険情報データベース11A−3から抽出する(ステップS15)。ここで、要保護者1C−1が危険の種類23として、無分類23Eを選択していた場合には、無分類23Eの危険度Aに対応する危険度39が最も小さな経路を抽出し、特定の危険の種類23(交通事故23Aなど)を選択していた場合には、その特定の危険の種類23の危険度Aに対応する危険度39が最も小さな経路を抽出する。続いて、経路案内装置1Aは、選択した最安全経路と、付随情報とを含んで構成された経路情報37を移動体端末装置1Cに送信する(ステップS16)。
なお、ステップS16において、各危険の種類(交通事故23A,……)ごとの危険度Aに対応する危険度39が最も小さな経路を抽出すると共に、無分類23Eの危険度Aに対応する危険度39が最も小さな経路を抽出した各最安全経路を付随情報と共に並べ、さらに、要保護者1C−1によって選択された危険の種類23に対応する危険度39が最も小さな経路をそのリストの最上段に配置したものを経路情報37として移動体端末装置1Cに送信するようにしてもよい。
その後、経路案内装置1Aから送信されてきた経路情報37を移動体端末装置1Cが受信する(ステップS17)。すると、移動体端末装置1CはGPS受信部13BによってGPS衛星からのGPS信号を受信して現在位置情報を取得する(ステップS18)。そして、取得した現在位置情報に基づいて、その経路情報37を表示部14Cに表示すると共に、要保護者1C−1を目的地35まで誘導するのに必要な情報を音声出力部16Cから出力する(ステップS19)。例えば、要保護者1C−1が移動体端末装置1Cを歩きながら使用している場合には、現在位置が表示部14Cの中央部分に常に配置されるように、経路案内装置1Aから送信されてきた経路情報37を随時補正しながら表示する。なお、経路情報37に複数の最安全経路が含まれている場合には、経路案内装置1Aは、そのリストを表示部14Cに表示して、要保護者1C−1にそのうちの1つを選択するように要求し、要保護者1C−1がそのリストの中から最安全経路を1つ選択したときには、その選択した最安全経路を表示部14Cに表示する。このようにして、要保護者1C−1を最安全経路を介して目的地35まで誘導する。
以上のように、本実施の形態の経路案内装置1Aおよび危険情報管理方法では、移動体端末装置1Cから送信されてきた移動体端末装置1Cの要保護者1C−1の個人情報31、出発地33および目的地35を受信すると、受信した個人情報31、出発地33および目的地35と、地図情報データベース11A−2に含まれる地図情報Mと、危険情報データベース11A−3に含まれる危険情報2とに基づいて、出発地33から目的地35までの複数の経路の中から要保護者1C−1にとっての最安全経路の経路情報37が選択され、その選択された経路情報37が要保護者1C−1の移動体端末装置1Cに送信される。これにより、要保護者1C−1は、目的地35までの複数の経路のうち要保護者1C−1にとって最も安全な経路を事前に把握することができる。
また、本実施の形態の移動体端末装置1Cまたは端末プログラム11C−1では、要保護者1C−1の個人情報31、出発地33および目的地35が入力されると、入力された個人情報31、出発地35および目的地37が経路案内装置1Aに送信される。その後、経路案内装置1Aから送信されてきた、出発地33から目的地35までの複数の経路のうち要保護者1C−1にとっての最安全経路情報37を受信すると、GPS衛星1DからのGPS信号を受信して位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて最安全経路情報37が出力される。これにより、要保護者1C−1は、目的地37までの複数の経路のうち要保護者1C−1にとって最も安全な経路を事前に把握することができる。
これにより、幼い子供や、若い女性などの要保護者1C−1がいつの間にか危険なところに足を踏み入れてしまう虞がなくなるので、犯罪や事故に巻き込まれる可能性を低減することができる。その結果、幼い子供や、若い女性などの要保護者1C−1を犯罪や事故から守ることが可能となる。
また、本実施の形態の危険情報管理システムを採用することにより、犯罪や事故に巻き込まれる件数を削減することが可能となるので、世界に誇れる安全な国を実現することも可能となる。このように、本実施の形態の危険情報管理システムは、安全な国づくりに大きく貢献することができる。
以上、上記実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、要保護者1C−1に対して最安全経路情報37を提供するようにしていたが、例えば移動体端末装置1Cの使用者が要保護者1C−1を保護しようとする者である場合には、要保護者1C−1に対して危険度の最も大きな経路(最危険経路)の経路情報37を、要保護者1C−1を保護しようとする者に提供するようにしてもよい。これにより、要保護者1C−1が最安全経路情報37を見誤ったり、本システムを利用していなかったために、誤って危険なところに足を踏み入れてしまった場合であっても、要保護者1C−1を保護しようとする者が危険度の最も大きな道を危険対象者や危険時間帯に合わせて柔軟かつ重点的にパトロールすることができるので、そのような者を犯罪や事故から守ることが可能となる。
また、上記実施の形態では、GPS衛星1Dを用いてGPS受信部13B,13C位置検出を行っていたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば、携帯電話などの基地局を用いて移動体端末装置1Cの位置検出を行うようにしてもよい。
本発明の一実施の形態に係る危険情報管理方法が適用される危険情報管理システムの全体構成図である。 図1における危険情報管理装置の概略構成図である。 図1における端末装置の概略構成図である。 図1における移動体端末装置の概略構成図である。 危険情報データベースの一構成例を示す図である。 危険情報データベースの一構成例を示す図である。 端末装置の表示部に表示される内容の一構成例を示す図である。 移動体端末装置の表示部に表示される内容の一構成例を示す図である。 出発地から目的地までの一経路を含む地図情報である。 出発地から目的地までの他の経路を含む地図情報である。 出発地から目的地までの他の経路を含む地図情報である。 出発地から目的地までの他の経路を含む地図情報である。 危険情報収集フェーズにおける一連の手順を説明するための流れ図である。 安全情報提供フェーズにおける一連の手順を説明するための流れ図である。
符号の説明
1A…危険情報管理装置、1B…端末装置、1B−1…報告者、1C…移動体端末装置、1C−1…使用者、1D…GPS衛星、2…危険情報、10A,10B,10C…制御部、11A,11B,11C…記憶部、11A−1…危険情報管理プログラム、11A−2…地図情報データベース、11A−3…危険情報データベース、11B−1,11C−1…端末プログラム、12A,12B,12C…通信部、13B,13C…GPS受信部、14B,14C…表示部、15B,15C…入力部、16C…音声出力部、21…危険位置情報、22…所在地リスト、22A,34A…GPS検索ボタン、22B,34B,36A…地図検索ボタン、23…危険の種類、23A…通学路、23B…一般道、24…危険の種類リスト、25…危険時間帯、25A…曜日区分、25B…時間区分、25C,25D,27A…係数、26…危険時間帯リスト、26A…曜日区分リスト、26B…時間区分リスト、27…危険対象者、28…危険対象者リスト、29…危険事項、30…危険事項リスト、31…個人情報、32…個人情報リスト、33…出発地、34…出発地リスト、35…目的地、36…目的地リスト、37…最安全経路情報、37A…第1経路、37B…第2経路、37C…第3経路、37D…第4経路、38…区間、39…危険度、40…危険情報受信回数、41…報告ボタン、42…最安全経路検索ボタン、M…地図情報。

Claims (17)

  1. 地図情報を格納して構成された地図情報データベースと、
    危険度を格納して構成された危険情報データベースと、
    移動体端末装置から要保護者の個人情報、出発地および目的地を受信する第1受信手段と、
    前記受信した個人情報、出発地および目的地と、前記地図情報データベースに格納された地図情報と、前記危険情報データベースに格納された危険度とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの複数の経路の中から少なくとも1つの経路を選択する経路選択手段と、
    前記選択した経路を前記移動体端末装置に送信する送信手段と
    を備えたことを特徴とする経路案内装置。
  2. 前記経路選択手段は、前記出発地から前記目的地までの複数の経路の中から前記要保護者にとっての最安全経路を選択し、
    前記送信手段は、前記選択した最安全経路を前記移動体端末装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路案内装置。
  3. 前記経路選択手段は、最安全経路を危険の種類ごとに選択し、
    前記送信手段は、前記危険の種類ごとに選択した最安全経路を前記移動体端末装置に送信する
    ことを特徴とする請求項2に記載の経路案内装置。
  4. 前記経路選択手段は、前記出発地から前記目的地までの複数の経路の中から要保護者にとっての最危険経路を選択し、
    前記送信手段は、前記選択した最危険経路を前記移動体端末装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路案内装置。
  5. 前記経路選択手段は、最危険経路を危険の種類ごとに選択し、
    前記送信手段は、前記危険の種類ごとに選択した最危険経路を前記移動体端末装置に送信する
    ことを特徴とする請求項4に記載の経路案内装置。
  6. 前記危険情報データベースは、前記地図情報に含まれる道を所定の規定に基づいて分割した区間、前記区間に存在する1または複数の危険因子によって危険に曝され得る危険対象者のカテゴリー、および前記危険対象者のカテゴリーごとの危険時間帯の組み合わせと、前記区間に存在する1または複数の危険因子に基づいて得られた危険度とを関連付けて構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の経路案内装置。
  7. 前記区間に存在する1または複数の危険因子に対して個別に割り当てられた数値を用いて前記危険度を演算する危険度取得手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の経路案内装置。
  8. 前記区間に存在する1または複数の危険因子に対して危険の種類ごとに個別に割り当てられた数値を用いて前記危険度を演算する危険度取得手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載の経路案内装置。
  9. 1または複数の危険因子と、前記危険因子の存在する危険位置と、前記危険因子によって危険に曝され得る1または複数の危険対象者のカテゴリーと、前記危険対象者のカテゴリーにとっての危険時間帯とを危険因子報告者の端末装置から受信する第2受信手段と、
    受信した危険位置に対応した区間、受信した危険対象者のカテゴリーおよび受信した危険時間帯と、受信した1または複数の危険因子に基づいて得られた危険度とを関連付けて前記危険情報データベースに格納する格納手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の経路案内装置。
  10. 前記受信した1または複数の危険因子に対して割り当てられた数値を用いて前記危険度を演算する危険度取得手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載の経路案内装置。
  11. 前記受信した1または複数の危険因子に対して危険の種類ごとに割り当てられた数値を用いて前記危険度を演算する危険度取得手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載の経路案内装置。
  12. 前記危険度取得手段は、前記受信した危険位置に対応した区間、受信した危険対象者のカテゴリーおよび受信した危険時間帯と重複する内容を危険因子報告者の端末装置から受信した場合には、既に関連付けて格納されている危険度と、受信した1または複数の危険因子に基づいて得られた危険度とに基づいて新たな危険度を演算して更新する
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の経路案内装置。
  13. 前記危険度取得手段は、前記受信した危険位置に対応した区間、受信した危険対象者および受信した危険時間帯と重複する内容を危険因子報告者の端末装置から受信した場合には、既に関連付けて格納されている危険度と、重複受信した回数とに基づいて新たな危険度を演算して更新する
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の経路案内装置。
  14. 要保護者の個人情報、出発地および目的地を入力する入力手段と、
    入力された個人情報、出発地および目的地を、地図情報データベースおよび危険情報データベースを有する経路案内装置に送信する送信手段と、
    前記経路案内装置から、前記出発地から前記目的地までの複数の経路のうち少なくとも1つの経路を受信する経路情報受信手段と、
    位置情報を取得する位置検出手段と、
    前記取得した位置情報に基づいて前記受信した経路を出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とする移動体端末装置。
  15. 移動体端末装置から要保護者の個人情報、出発地および目的地を受信するステップと、
    前記受信した出発地および目的地を含む地域の地図情報および危険度を地図情報データベースおよび危険情報データベースから読み出すステップと、
    前記受信した個人情報、出発地および目的地と、前記読み出した地図情報および危険度とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの複数の経路の中から少なくとも1つの経路を選択するステップと、
    前記選択した経路を前記移動体端末装置に送信するステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とする危険情報管理プログラム。
  16. 要保護者の個人情報、出発地および目的地の入力を受け付けるステップと、
    受け付けた個人情報、出発地および目的地を、地図情報データベースおよび危険情報データベースを有する経路案内装置に送信するステップと、
    前記経路案内装置から、前記出発地から前記目的地までの複数の経路のうち少なくとも1つの経路を受信するステップと、
    位置情報を取得するステップと、
    前記取得した位置情報に基づいて前記受信した経路を出力するステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とする端末プログラム。
  17. 地図情報を格納して構成された地図情報データベースおよび危険度を格納して構成された危険情報データベースを備えた経路案内装置と、位置検出手段を有する移動体端末装置とを用意し、
    前記移動体端末装置から要保護者の個人情報、出発地および目的地を送信し、
    前記経路案内装置において、前記移動体端末装置から送信された個人情報、出発地および目的地を受信し、この受信した出発地および目的地を含む地域の地図情報および危険度を前記地図情報データベースおよび前記危険情報データベースから読み出したのち、受信した個人情報、出発地および目的地と、前記読み出した地図情報および危険度とに基づいて、前記出発地から前記目的地までの複数の経路の中から少なくとも1つの経路を選択し、選択した経路を前記移動体端末装置に送信し、
    前記移動体端末装置において、前記経路案内装置から、前記出発地から前記目的地までの複数の経路のうち少なくとも1つの経路を受信し、位置情報を取得したのち、その位置情報に基づいて前記受信した経路を出力する
    ことを特徴とする危険情報管理方法。
JP2006066022A 2006-03-10 2006-03-10 経路案内装置、端末装置、危険情報管理プログラム、端末プログラムおよび危険情報管理方法 Pending JP2007240433A (ja)

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