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JP2007137810A - インドール化合物を含有する医薬 - Google Patents

インドール化合物を含有する医薬 Download PDF

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JP2007137810A JP2005332812A JP2005332812A JP2007137810A JP 2007137810 A JP2007137810 A JP 2007137810A JP 2005332812 A JP2005332812 A JP 2005332812A JP 2005332812 A JP2005332812 A JP 2005332812A JP 2007137810 A JP2007137810 A JP 2007137810A
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Masami Arai
雅巳 荒井
Takanori Yamazaki
高典 山崎
Kazuhiko Tamaki
和彦 玉木
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

【課題】 優れたLXR(Liver X receptors)調節剤の提供。
【解決手段】 一般式(I)
Figure 2007137810

[式中、R1、R2、R3、R4:H、アルキル、アルコキシ、置換アミノ、ハロゲノ等;R5:H、アルキル、ハロゲノ;R6:−COR8(R8:アルコキシ、フェニルオキシ、置換アミノ等)、−SO29(R9:アルキル、フェニル、ヘテロシクリル等)等;X1:メチレン等;X2:単結合等;Y:フェニル、ヘテロシクリル等]で表される化合物等。
【選択図】 なし

Description

本発明は、Liver X receptors(LXR)の働きを調節することにより、脂質代謝異常を改善すること、または、炎症メディエーターの生成を制御することにより、優れた抗動脈硬化作用および抗炎症作用を示す、新規なインドール化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルに関する。
さらに、本発明は、インドール化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬組成物、好適には、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む);アテローム性動脈硬化症;糖尿病に起因する動脈硬化症;高脂血症;高コレステロール血症;脂質関連疾患;慢性関節リューマチ、骨関節炎、アレルギー性疾患、喘息、敗血症、乾癬、骨粗鬆症のような、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患;全身性エリトマトーデス、潰瘍性大腸炎、クローン病のような自己免疫疾患;動脈硬化性心疾患;虚血性心疾患、心不全のような心血管性疾患;脳血管性疾患;冠状動脈疾患;腎疾患;糖尿病;網膜症、腎症、神経症、冠動脈疾患のような糖尿病合併症;肥満;腎炎;肝炎;癌;または、アルツハイマー病の治療または予防のための医薬組成物;より好適には、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む)、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質関連疾患、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患、動脈硬化性心疾患、冠状動脈疾患、または、糖尿病の治療または予防のための医薬組成物;さらに好適には、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、または、動脈硬化性心疾患;最も好適には、動脈硬化症の治療または予防のための医薬組成物に関する。
さらに、本発明は、医薬組成物、好適には、上記疾病の治療または予防のための医薬組成物の製造のためのインドール化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルの使用に関する。
さらに、本発明は、インドール化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルの薬理的な有効量を、温血動物(特に、ヒト)に投与することによる疾病、好適には、上記疾病の治療または予防のための方法に関する。
さらに、本発明は、インドール化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルの製造方法に関する。
先進文明国では、高血圧症、高脂血症、高血糖症などにより引き起こされる循環器疾患(例えば、心疾患、脳血管疾患、腎疾患等)が、大きな問題になっている。これら高血圧症、高脂血症および高血糖症の治療には、それぞれ抗高血圧薬、抗高脂血症薬および抗糖尿病薬が用いられている。臨床では、抗高血圧薬として、αおよびβ遮断薬、利尿剤、カルシウム拮抗剤、ACE阻害剤、および、A−II拮抗剤等が、抗高脂血症薬として、HMG−CoA還元酵素阻害剤、陰イオン交換樹脂、ニコチン酸誘導体、プロブコール、および、フィブラート類等が、抗糖尿病薬として、インシュリン、スルホニル尿素類、メトフォルミン、および、グリタゾン類等が用いられている。これらの薬剤は、血圧および血中の脂質あるいは血糖レベルの調節に寄与している。しかし、心疾患、脳血管疾患および腎疾患による死亡率は、これらの医薬の使用によっても、大きく改善されてはおらず、より優れたこれらの疾患の治療薬の開発が望まれている。
循環器疾患の直接の危険因子は、動脈壁の肥厚を伴う動脈硬化であり、その肥厚の原因は、酸化低密度リポ蛋白コレステロール(LDL-C)の動脈壁への蓄積によるプラークの形成である(Ross, R., Annu. Rev. Physiol. 1995年, 第57巻, p.791-804; Steinberg, D., J. Biol. Chem. 1997年, 第272巻, p.20963-20966)。このプラークは血液の流れを阻害し、血栓の生成を促進する。
近年、核内受容体LXRが、脂質代謝の調節に重要な役割を果たしていることが明らかになってきた(Janowski, B. A., Willy, P. J., Falck, J. R., Mangelsdorf, D. J., Nature, 1996年, 第383巻, p.728-731)。LXRには2種類のアイソフォームLXRαとLXRβがある。LXRαは、哺乳動物の肝臓に高い割合で、腎臓、小腸、脾臓、副腎に少量分布し、LXRβは全身の臓器および組織に分布している。LXRは、血管壁のマクロファージ中にある酸化ステロール類の転写調節を受け、ABCA1(ATP Binding Cassette Transpoter-1)およびApoE(Apolipoprotein E)の発現を誘導し、血管壁からのコレステロールの引き抜きおよび肝臓へのコレステロール逆転送系を促進させる(Lu, T. T., Repa, J. J., Mangelsdorf, D. J., J. Biol. Chem., 2001年, 第276巻, p.37735-37738)。また、LXRは、小腸においてもABCA1の発現を誘導し、食餌由来のコレステロールの消化管からの吸収を阻害する(Repa, J. J., Turley, S. D., Lobaccaro, J. A., Medina, J., Li, L., Lustig, K., Shan, B., Heyman, R. A., Dietschy, J. M., Mangelsdorf, D. J., Science, 2002年, 第289巻, p.1524-1529)。このようなコレステロール代謝におけるLXRの重要性を考慮すると、LXRを調節する薬剤は、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、高脂血症または脂質関連疾患の治療または予防において、有用であると期待される。
アテローム性動脈硬化症は、また、慢性炎症性疾患とも考えられている(Ross, R., N. Engl. J. Med., 1986年, 第314巻, p.488-500)。近年、LXRは、NO合成酵素(nitric oxide synthase)、シクロオキシゲナーゼ−2(COX-2)、インターロイキン−6(IL-6)のような炎症性メディエーターの発現を調節することにより、免疫機能の制御において重要な役割を果たしていることが、報告されている(Mangelsdorf, D. J., Tontonoz, P. et. al., Nat. Med., 2003年, 第9巻, p.213-219)。したがって、LXR調節剤は、脂質代謝の改善に加え、抗炎症作用により、動脈硬化の発生および進展を抑制することが期待される。さらに、天然に存在するおよび合成されたLXR活性化剤は、動物モデルにおいて、化学的に発生させた皮膚炎を縮小することが示されている(Fowler, A. J., et. al., J. Invest. Dermatol. 2003年, 第120巻, p.246-255)。このように、LXR調節剤は、多様な炎症性疾患の治療に有用であると期待される。
これまでLXR調節作用を有するインドール化合物が知られているが、本発明のインドール化合物とは構造が異なる(特許文献1等;WO03/084544等)。また本発明のインドール化合物に類似する構造を有する化合物が知られているが、それらの化合物がLXR調節作用を有することは知られていない(特許文献2または3等;WO98/08818または特開平11−263775等)。
国際公開第03/084544号パンフレット 国際公開第98/08818号パンフレット 特開平11−263775号公報
発明者らは、LXRに対して優れた結合活性を有する化合物を見出すために、インドール化合物の合成および薬理活性について鋭意検討を行った結果、特定の構造を有するインドール化合物が、LXRに対して優れた結合活性を有することを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、核内受容体LXRの働きを調節して、脂質代謝異常を改善することまたは炎症メディエーターの生成を制御することにより、優れた抗動脈硬化作用および抗炎症作用を示す、インドール化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを提供する。
さらに本発明は、インドール化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬組成物、好適には、動脈硬化症(本発明において動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む);アテローム性動脈硬化症;糖尿病に起因する動脈硬化症;高脂血症;高コレステロール血症;脂質関連疾患;慢性関節リューマチ、骨関節炎、アレルギー性疾患、喘息、敗血症、乾癬、骨粗鬆症のような、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患;全身性エリトマトーデス、潰瘍性大腸炎、クローン病のような自己免疫疾患;動脈硬化性心疾患;虚血性心疾患、心不全のような心血管性疾患;脳血管性疾患;冠状動脈疾患;腎疾患;糖尿病;網膜症、腎症、神経症、冠動脈疾患のような糖尿病合併症;肥満;腎炎;肝炎;癌;または、アルツハイマー病の治療または予防のための医薬組成物;より好適には、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む)、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質関連疾患、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患、動脈硬化性心疾患、冠状動脈疾患、または、糖尿病の治療または予防のための医薬組成物;さらに好適には、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、または、動脈硬化性心疾患;最も好適には、動脈硬化症の治療または予防のための医薬組成物を提供する。
さらに本発明は、医薬組成物、好適には、上記疾病の治療または予防のための医薬組成物の製造のためのインドール化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルの使用を提供する。
さらに本発明は、インドール化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルの薬理的な有効量を、温血動物(特に、ヒト)に投与することによる疾病、好適には、上記疾病の治療または予防のための方法を提供する。
さらに本発明は、インドール化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルの製造方法を提供する。

本発明は、
(1)一般式(I)
Figure 2007137810
[式中、R1、R2、R3、および、R4は、同一または異なり、水素原子、C1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C6アルキル基(当該ハロゲノC1−C6アルキル基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルキル基を示す)、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C6アルコキシ基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルコキシ基を示す)、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、シアノ基、ニトロ基、ハロゲノ基、または、フェニル基を示し;
5は、水素原子、C1−C6アルキル基、または、ハロゲノ基を示し;
6は、式−COR8[式中、R8は、C1−C8アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C6アルコキシ基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルコキシ基を示す)、(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルコキシ)基、フェニル−(C1−C6アルコキシ)基、置換フェニル−(C1−C6アルコキシ)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)、C3−C7アルケニルオキシ基、C3−C8シクロアルキルオキシ基、フェニルオキシ基、置換フェニルオキシ基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)、C1−C6アルキルアミノ基、または、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)を示す。]を有する基、
式−SO29[式中、R9は、C1−C6アルキル基、フェニル−(C1−C6アルキル)基、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)を示す。]を有する基、
フェニル−(C1−C6アルキル)基、置換フェニル−(C1−C6アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群αより選択される1乃至3個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C6アルキル)基、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C6アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群αより選択される1乃至3個の基である)を示し;
7は、式−N(R10)Z111、−CSN(R10)R12、−SO2N(R10)R12、−CONR1314、−SO212、−NR1516、−X3N(R10)Z111、−X3N(R10)R12、−X32N(R10)R12、もしくは、−X3212を有する基、式(II)
Figure 2007137810
を有する基
[式中、R10は、水素原子、C1−C6アルキル基、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、または、C3−C6シクロアルキル基を示し、
11は、水素原子、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルキル)基、置換(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、C3−C8シクロアルキル基、置換(C3−C8シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、C2−C7アルケニル基、置換C2−C7アルケニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、C1−C6アルコキシ基、C3−C7アルケニルオキシ基、C3−C8シクロアルキルオキシ基、C1−C6アルキルアミノ基、C3−C7アルケニルアミノ基、C3−C8シクロアルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、ジ(C3−C7アルケニル)アミノ基(当該アルケニル基は、同一または異なる)、ジ(C3−C8シクロアルキル)アミノ基(当該シクロアルキル基は、同一または異なる)、N−(C1−C6アルキル)−N−(C3−C7アルケニル)アミノ基、N−(C1−C6アルキル)−N−(C3−C8シクロアルキル)アミノ基、N−(C3−C7アルケニル)−N−(C3−C8シクロアルキル)アミノ基、フェニル基、または、4乃至10員ヘテロシクリル基を示し[ただし、−N(R10)Z111および−X3N(R10)Z111においてZ1が−SO2−であるとき、R11は水素原子ではなく、−N(R10)Z111においてR10が水素原子であり、Z1が−CO−であるとき、R11はC1−C4アルコキシ基ではない]、
12は、水素原子、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルキル)基、フェニル−(C1−C6アルキル)基、4乃至10員ヘテロシクリル−(C1−C6アルキル)基、C3−C8シクロアルキル基、置換(C3−C8シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、C3−C7アルケニル基を示し(ただし、−SO212においてR12は水素原子ではなく、−X3212においてZ2が−SO2−であるとき、R12は水素原子ではない)、
13およびR14は、R13およびR14の結合する窒素原子と一緒となって、置換されてもよい5乃至7員飽和ヘテロシクリル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群αより選択される1乃至3個の基である)を示し、
15は、R10と同意義を示し(ただし、R15は水素原子ではない)、
16は、C1−C6アルキル基またはC3−C7アルケニル基を示し、
Aは、2−オキソピロリジン−1−イル基、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル基、または、2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル基を示し、
3は、C1−C2アルキレン基を示し、
1は、式−CO−、−CS−もしくは−SO2−を有する基を示し、
2は、式−CO−もしくは−SO2−を有する基を示す。]、
ヒドロキシ(C1−C6アルキル)基、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される2乃至3個の原子を含有する)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される2乃至3個の原子を含有し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群αより選択される1乃至3個の基である)を示し;
1は、メチレン基または置換メチレン基(当該置換基は、1または2個の同一または異なるC1−C4アルキル基である)を示し;
2は、単結合、メチレン基、または、置換メチレン基(当該置換基は、1または2個の同一または異なるC1−C4アルキル基である)を示し、
Yは、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)を示し;
置換基群αは、C1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C6アルキル基(当該ハロゲノC1−C6アルキル基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルキル基を示す)、C1−C6アルコキシ基、および、ハロゲノ基からなる群を示し;
置換基群βは、C1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C6アルキル基(当該ハロゲノC1−C6アルキル基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルキル基を示す)、C1−C6アルコキシ基、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、シアノ基、ニトロ基、および、ハロゲノ基からなる群を示し;
置換基群γは、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C6アルコキシ基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルコキシ基を示す)、フェニル−(C1−C6アルコキシ)基、フェニルオキシ基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、ジ(C1−C6アルキル)アミノカルボニル基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、および、ハロゲノ基からなる群を示す。]で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを提供する。
また、本発明は、有効量の薬理的活性を示す上記一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステル、および、担体または希釈剤を含有する医薬組成物を提供する。特に、本発明は、温血動物における治療または予防のための上記医薬組成物を提供し、当該温血動物は、温血動物におけるLXR機能の調節により治療または予防し得る疾患であるヒトであり得る。好適には、当該医薬組成物は、温血動物における治療用または予防用であり、当該温血動物は、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む);アテローム性動脈硬化症;糖尿病に起因する動脈硬化症;高脂血症;高コレステロール血症;脂質関連疾患;慢性関節リューマチ、骨関節炎、アレルギー性疾患、喘息、敗血症、乾癬、骨粗鬆症のような、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患;全身性エリトマトーデス、潰瘍性大腸炎、クローン病のような自己免疫疾患;動脈硬化性心疾患;虚血性心疾患、心不全のような心血管性疾患;脳血管性疾患;冠状動脈疾患;腎疾患;糖尿病;網膜症、腎症、神経症、冠動脈疾患のような糖尿病合併症;肥満;腎炎;肝炎;癌;および、アルツハイマー病からなる群より選択される疾患であるヒトであり得る。より好適には、当該医薬組成物は、温血動物における治療用または予防用であり、当該温血動物は、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む)、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質関連疾患、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患、動脈硬化性心疾患、冠状動脈疾患、および、糖尿病からなる群より選択される疾患であるヒトであり得る。さらに好適には、当該医薬組成物は、温血動物における治療用または予防用であり、当該温血動物は、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、および、動脈硬化性心疾患からなる群より選択される疾患であるヒトであり得る。最も好適には、当該医薬組成物は、温血動物における治療用または予防用であり、当該温血動物は、動脈硬化症であるヒトであり得る。
また、本発明は、医薬として使用するための上記一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを提供する。
また、本発明は、温血動物における治療または予防のための医薬の製造における1以上の上記一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルの使用を提供し、当該温血動物は、温血動物におけるLXR機能の調節により治療または予防し得る疾患であるヒトであり得る。好適には、温血動物におけるLXR機能の調節により治療または予防し得る当該疾患は、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む);アテローム性動脈硬化症;糖尿病に起因する動脈硬化症;高脂血症;高コレステロール血症;脂質関連疾患;炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患;自己免疫疾患; 動脈硬化性心疾患;心血管性疾患;脳血管性疾患;冠状動脈疾患;腎疾患;糖尿病;糖尿病合併症;肥満;腎炎;肝炎;癌;および、アルツハイマー病からなる群より選択される。より好適には、当該疾患は、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む)、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質関連疾患、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患、動脈硬化性心疾患、冠状動脈疾患、および、糖尿病からなる群より選択される。さらに好適には、当該疾患は、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、および、動脈硬化性心疾患からなる群より選択される。最も好適には、当該疾患は、動脈硬化症である。
また、本発明は、上記一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルの有効量を、温血動物に投与することによる温血動物用の治療または予防のための方法を提供し、当該温血動物は、温血動物におけるLXR機能の調節により治療または予防し得る疾患であるヒトであり得る。好適には、温血動物におけるLXR機能の調節により治療または予防し得る当該疾患は、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む);アテローム性動脈硬化症;糖尿病に起因する動脈硬化症;高脂血症;高コレステロール血症;脂質関連疾患;炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患;自己免疫疾患; 動脈硬化性心疾患;心血管性疾患;脳血管性疾患;冠状動脈疾患;腎疾患;糖尿病;糖尿病合併症;肥満;腎炎;肝炎;癌;および、アルツハイマー病からなる群より選択される。より好適には、当該疾患は、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む)、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質関連疾患、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患、動脈硬化性心疾患、冠状動脈疾患、および、糖尿病からなる群より選択される。さらに好適には、当該疾患は、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、および、動脈硬化性心疾患からなる群より選択される。最も好適には、当該疾患は、動脈硬化症である。
また、本発明は、上記一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステル;HMG-CoA還元酵素阻害剤、HMG-CoAシンターゼ阻害剤、血漿HDL上昇剤、コレステロール生合成阻害剤、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤、スクアレンシンセターゼ阻害剤、高コレステロール血症治療剤、アシル−コエンザイムA、cholesteryl ester transfer protein阻害剤(以下、CETP阻害剤という)、ACAT阻害剤、プロブコール、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸吸着イオン交換樹脂、フィブラート系薬剤、ニコチン酸誘導体、ナイアシンアミド、LDL受容体誘導物質、ビタミンB6、ビタミンB12、抗酸化ビタミン、アンジオテンシンII阻害剤、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、β−ブロッカー、フィブリノーゲン阻害剤、アスピリン、利尿剤、および、それらの組合わせからなる群より選択される医薬;および担体または希釈剤を含有する医薬組成物を提供する。
本発明の上記(1)の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルにおいて、好適な化合物は、
(2)R1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基(当該ハロゲノC1−C4アルキル基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、C1−C4アルコキシ基、ハロゲノC1−C4アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C4アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、C1−C4アルキルスルホニル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基である(1)に記載の化合物、
(3)R1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、C1−C3アルキル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基である(1)に記載の化合物、
(4)R1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基である(1)に記載の化合物、
(5)R5が、同一または異なり、水素原子、C1−C4アルキル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基である(1)乃至(4)のいずれかに記載の化合物、
(6)R5が、水素原子である(1)乃至(4)のいずれかに記載の化合物、
(7)R6が、式−COR8a[式中、R8aは、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC2−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC2−C6アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC2−C6アルコキシ基を示す)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C2アルコキシ)基、フェニル−(C1−C4アルコキシ)基、置換フェニル−(C1−C4アルコキシ)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6シクロアルキルオキシ基、フェニルオキシ基、置換フェニルオキシ基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C1−C4アルキルアミノ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)を示す。]を有する基、
式−SO29a[式中、R9aは、C1−C4アルキル基、フェニル−(C1−C2アルキル)基、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)を示す。]を有する基、
フェニル−(C1−C2アルキル)基、置換フェニル−(C1−C2アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C2アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C2アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)であり;
置換基群α1は、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基(当該ハロゲノC1−C4アルキル基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、フルオロ基、および、クロロ基からなる群であり、
置換基群β1は、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基(当該ハロゲノC1−C4アルキル基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、C1−C4アルコキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、クロロ基、および、ブロモ基からなる群である(1)乃至(6)のいずれかに記載の化合物、
(8)R6が、式−COR8b[式中、R8bは、C2−C6アルコキシ基、ハロゲノC2−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC2−C6アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC2−C6アルコキシ基を示す)、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルコキシ)基、フェニル−(C1−C2アルコキシ)基、置換フェニル−(C1−C2アルコキシ)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6アルケニルオキシ基、または、C3−C4シクロアルキルオキシ基を示す。]を有する基、
式−SO29b[式中、R9bは、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β2より選択される1乃至2個の基である)、チエニル基、ピリジル基、または、置換チエニル基もしくは置換ピリジル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β2より選択される1乃至2個の基である)を示す。]を有する基、
ベンジル基、置換ベンジル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)、ピリジルメチル基、または、置換ピリジルメチル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)であり;
置換基群α2は、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基、および、クロロ基からなる群であり、
置換基群β2は、メチル基、エチル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、メトキシ基、エトキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、および、クロロ基からなる群である(1)乃至(6)のいずれかに記載の化合物、
(9)R6が、式−COR8c[式中、R8cは、C3−C6アルコキシ基、または、ハロゲノC3−C5アルコキシ基(当該ハロゲノC3−C5アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロもしくはクロロ基で置換されたC3−C5アルコキシ基を示す)を示す。]を有する基である(1)乃至(6)のいずれかに記載の化合物、
(10)R6が、式−COR8d(式中、R8dは、2−プロポキシ基または2−メチル−2−プロポキシ基を示す。)を有する基である(1)乃至(6)のいずれかに記載の化合物、
(11)R7が、式−N(R10a)Z111a、−CSN(R10a)R12a、−SO2N(R10a)R12a、−CONR13a14a、−SO212a、−NR15a16a、−X3aN(R10a)Z111a、−X3aN(R10a)R12a、もしくは、−X3a2N(R10a)R12aを有する基
[式中、R10aは、水素原子、C1−C4アルキル基、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、または、C3−C4シクロアルキル基を示し、
11aは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基、置換(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6シクロアルキル基、置換(C3−C6シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C2−C5アルケニル基、置換C2−C5アルケニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C1−C4アルコキシ基、C3−C6シクロアルキルオキシ基、C3−C5アルケニルオキシ基、C1−C4アルキルアミノ基、C3−C6シクロアルキルアミノ基、C3−C5アルケニルアミノ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、ジ(C3−C6シクロアルキル)アミノ基(当該シクロアルキル基は、同一または異なる)、ジ(C3−C5アルケニル)アミノ基(当該アルケニル基は、同一または異なる)、N−(C1−C4アルキル)−N−(C3−C6シクロアルキル)アミノ基、N−(C1−C4アルキル)−N−(C3−C5アルケニル)アミノ基、N−(C3−C5アルケニル)−N−(C3−C6シクロアルキル)アミノ基、フェニル基、または、5乃至7員ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員ヘテロシクリル基を示す)を示し[ただし、−N(R10a)Z111aおよび−X3aN(R10a)Z111aにおいてZ1が−SO2−であるとき、R11aは水素原子ではなく、−N(R10a)Z111aにおいてR10aが水素原子であり、Z1が−CO−であるとき、R11aはC1−C4アルコキシ基ではない]、
12aは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基、フェニル−(C1−C4アルキル)基、5乃至7員ヘテロシクリル−(C1−C4アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員ヘテロシクリル基を示す)、C3−C6シクロアルキル基、置換(C3−C6シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、または、C3−C5アルケニル基を示し(ただし、−SO212aにおいてR12aは水素原子ではない)、
13aおよびR14aは、R13aおよびR14aの結合する窒素原子と一緒となって、置換されてもよい5乃至6員飽和ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至6員飽和ヘテロシクリル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)を示し、
15aは、R10aと同意義を示し(ただし、R15aは水素原子ではない)、
16aは、C1−C4アルキル基またはC3−C5アルケニル基を示し、
3aは、メチレン基を示す。]、
2−オキソピロリジン−1−イル基、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル基、2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル基、
ヒドロキシ(C1−C4アルキル)基、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、または、チアジアゾリル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、または、チアジアゾリル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)であり;
置換基群γ1は、ヒドロキシル基、C1−C4アルコキシ基、ハロゲノC1−C4アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C4アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC1−C4アルコキシ基を示す)、フェニル−(C1−C4アルコキシ)基、フェニルオキシ基、アミノ基、C1−C4アルキルアミノ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、ジ(C1−C4アルキル)アミノカルボニル基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、フルオロ基、クロロ基、および、ブロモ基からなる群である(1)乃至(10)のいずれかに記載の化合物、
(12)R7が、式−N(R10b)Z111b、−CSN(R10b)R12b、−SO2N(R10b)R12b、もしくは、−CONR13b14bを有する基
[式中、R10bは、C1−C4アルキル基、シクロプロピル−(C1−C2アルキル)基、または、C3−C4シクロアルキル基を示し、
11bは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C5シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、置換(C3−C5シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、C3−C5シクロアルキル基、置換(C3−C5シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、C2−C4アルケニル基、または、置換C2−C4アルケニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)を示し[ただし、−N(R10b)Z111bにおいてZ1が−SO2−であるとき、R11bは水素原子ではない]、
12bは、水素原子、メチル基、エチル基、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、シクロプロピル基、シクロブチル基、または、C3−C4アルケニル基を示し、
13bおよびR14bは、R13bおよびR14bの結合する窒素原子と一緒となって、置換されてもよいピロリジニル基、ピペリジニル基、ピぺラジニル基、モルホリニル基もしくはチオモルホリニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)を示す。]、
イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、置換されたイミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基もしくはトリアゾリル基(当該置換基は、置換基群α2より選択される1個の基である)であり;
置換基群γ2は、ヒドロキシル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、ベンジルオキシ基、フェニルオキシ基、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基、フルオロ基、および、クロロ基からなる群である(1)乃至(10)のいずれかに記載の化合物、
(13)R7が、式−N(R10c)Z111cを有する基
[式中、R10cは、メチル基、エチル基またはシクロプロピル基を示し、
11cは、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、置換基群γ2より選択される1個の基である)、シクロプロピル−(C1−C2アルキル)基、C3−C4シクロアルキル基、または、C2−C4アルケニル基を示す。]である(1)乃至(10)のいずれかに記載の化合物、
(14)R7が、式−N(R10d)COR11dもしくは−N(R10d)CSR11dを有する基
[式中、R10dは、メチル基またはエチル基を示し、
11dは、メチル基、エチル基、1−プロピル基、メトキシメチル基、シクロプロピルメチル基、または、シクロプロピル基を示す。]である(1)乃至(10)のいずれかに記載の化合物、
(15)X1が、メチレン基である(1)乃至(14)のいずれかに記載の化合物、
(16)X2が、単結合である(1)乃至(15)のいずれかに記載の化合物、
(17)Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である(1)乃至(16)のいずれかに記載の化合物、
(18)Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、ピリジル基、または、置換ピリジル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である(1)乃至(16)のいずれかに記載の化合物、または、
(19)Yが、フェニル基である(1)乃至(16)のいずれかに記載の化合物である。
また、本発明の上記(1)の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルにおいて、(2)乃至(4)から選択されたR1、R2、R3、および、R4、(5)乃至(6)から選択されたR5、(7)乃至(10)から選択されたR6、(11)乃至(14)から選択されたR7、(15)から選択されたX1、(16)から選択されたX2、および、(17)乃至(19)から選択されたYを任意に組み合わせて得られる化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルは、より好適である。そのようなより好適な化合物は、例えば、
(20)R1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基(当該ハロゲノC1−C4アルキル基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、C1−C4アルコキシ基、ハロゲノC1−C4アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C4アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、C1−C4アルキルスルホニル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基であり、
5が、同一または異なり、水素原子、C1−C4アルキル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基であり、
6が、式−COR8a[式中、R8aは、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC2−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC2−C6アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC2−C6アルコキシ基を示す)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C2アルコキシ)基、フェニル−(C1−C4アルコキシ)基、置換フェニル−(C1−C4アルコキシ)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6シクロアルキルオキシ基、フェニルオキシ基、置換フェニルオキシ基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C1−C4アルキルアミノ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)を示す。]を有する基、
式−SO29a[式中、R9aは、C1−C4アルキル基、フェニル−(C1−C2アルキル)基、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)を示す。]を有する基、
フェニル−(C1−C2アルキル)基、置換フェニル−(C1−C2アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C2アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C2アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)であり、
7が、式−N(R10a)Z111a、−CSN(R10a)R12a、−SO2N(R10a)R12a、−CONR13a14a、−SO212a、−NR15a16a、−X3aN(R10a)Z111a、−X3aN(R10a)R12a、もしくは、−X3a2N(R10a)R12aを有する基
[式中、R10aは、水素原子、C1−C4アルキル基、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、または、C3−C4シクロアルキル基を示し、
11aは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基、置換(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6シクロアルキル基、置換(C3−C6シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C2−C5アルケニル基、置換C2−C5アルケニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C1−C4アルコキシ基、C3−C6シクロアルキルオキシ基、C3−C5アルケニルオキシ基、C1−C4アルキルアミノ基、C3−C6シクロアルキルアミノ基、C3−C5アルケニルアミノ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、ジ(C3−C6シクロアルキル)アミノ基(当該シクロアルキル基は、同一または異なる)、ジ(C3−C5アルケニル)アミノ基(当該アルケニル基は、同一または異なる)、N−(C1−C4アルキル)−N−(C3−C6シクロアルキル)アミノ基、N−(C1−C4アルキル)−N−(C3−C5アルケニル)アミノ基、N−(C3−C5アルケニル)−N−(C3−C6シクロアルキル)アミノ基、フェニル基、または、5乃至7員ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員ヘテロシクリル基を示す)を示し[ただし、−N(R10a)Z111aおよび−X3aN(R10a)Z111aにおいてZ1が−SO2−であるとき、R11aは水素原子ではなく、−N(R10a)Z111aにおいてR10aが水素原子であり、Z1が−CO−であるとき、R11aはC1−C4アルコキシ基ではない]、
12aは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基、フェニル−(C1−C4アルキル)基、5乃至7員ヘテロシクリル−(C1−C4アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員ヘテロシクリル基を示す)、C3−C6シクロアルキル基、置換(C3−C6シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、または、C3−C5アルケニル基を示し(ただし、−SO212aにおいてR12aは水素原子ではない)、
13aおよびR14aは、R13aおよびR14aの結合する窒素原子と一緒となって、置換されてもよい5乃至6員飽和ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至6員飽和ヘテロシクリル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)を示し、
15aは、R10aと同意義を示し(ただし、R15aは水素原子ではない)、
16aは、C1−C4アルキル基またはC3−C5アルケニル基を示し、
3aは、メチレン基を示す。]、
2−オキソピロリジン−1−イル基、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル基、2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル基、
ヒドロキシ(C1−C4アルキル)基、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、または、チアジアゾリル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、または、チアジアゾリル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)であり、
1が、メチレン基または置換メチレン基(当該置換基は、1または2個の同一または異なるC1−C4アルキル基である)であり、
2が、単結合、メチレン基、または、置換メチレン基(当該置換基は、1または2個の同一または異なるC1−C4アルキル基である)であり、
Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である(1)に記載の化合物、
(21)R1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、C1−C3アルキル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基であり、
5が、水素原子であり、
6が、式−COR8b[式中、R8bは、C2−C6アルコキシ基、ハロゲノC2−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC2−C6アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC2−C6アルコキシ基を示す)、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルコキシ)基、フェニル−(C1−C2アルコキシ)基、置換フェニル−(C1−C2アルコキシ)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6アルケニルオキシ基、または、C3−C4シクロアルキルオキシ基を示す。]を有する基、
式−SO29b[式中、R9bは、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β2より選択される1乃至2個の基である)、チエニル基、ピリジル基、または、置換チエニル基もしくは置換ピリジル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β2より選択される1乃至2個の基である)を示す。]を有する基、
ベンジル基、置換ベンジル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)、ピリジルメチル基、または、置換ピリジルメチル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)であり、
7が、式−N(R10b)Z111b、−CSN(R10b)R12b、−SO2N(R10b)R12b、もしくは、−CONR13b14bを有する基
[式中、R10bは、C1−C4アルキル基、シクロプロピル−(C1−C2アルキル)基、または、C3−C4シクロアルキル基を示し、
11bは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C5シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、置換(C3−C5シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、C3−C5シクロアルキル基、置換(C3−C5シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、C2−C4アルケニル基、または、置換C2−C4アルケニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)を示し[ただし、−N(R10b)Z111bにおいてZ1が−SO2−であるとき、R11bは水素原子ではない]、
12bは、水素原子、メチル基、エチル基、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、シクロプロピル基、シクロブチル基、または、C3−C4アルケニル基を示し、
13bおよびR14bは、R13bおよびR14bの結合する窒素原子と一緒となって、置換されてもよいピロリジニル基、ピペリジニル基、ピぺラジニル基、モルホリニル基もしくはチオモルホリニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)を示す。]、
イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、置換されたイミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基もしくはトリアゾリル基(当該置換基は、置換基群α2より選択される1個の基である)であり、
1が、メチレン基であり、
2が、単結合であり、
Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、ピリジル基、または、置換ピリジル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である(1)に記載の化合物、
(22)R1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、
5が、水素原子であり、
6が、式−COR8c[式中、R8cは、C3−C6アルコキシ基、または、ハロゲノC3−C5アルコキシ基(当該ハロゲノC3−C5アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロもしくはクロロ基で置換されたC3−C5アルコキシ基を示す)を示す。]を有する基であり、
7が、式−N(R10c)Z111cを有する基
[式中、R10cは、メチル基、エチル基またはシクロプロピル基を示し、
11cは、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、置換基群γ2より選択される1個の基である)、シクロプロピル−(C1−C2アルキル)基、C3−C4シクロアルキル基、または、C2−C4アルケニル基を示す。]であり、
1が、メチレン基であり、
2が、単結合であり、
Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、ピリジル基、または、置換ピリジル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である(1)に記載の化合物、
(23)R1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、
5が、水素原子であり、
6が、式−COR8d(式中、R8dは、2−プロポキシ基または2−メチル−2−プロポキシ基を示す。)を有する基であり、
7が、式−N(R10d)COR11dもしくは−N(R10d)CSR11dを有する基
[式中、R10dは、メチル基またはエチル基を示し、
11dは、メチル基、エチル基、1−プロピル基、メトキシメチル基、シクロプロピルメチル基、または、シクロプロピル基を示す。]であり、
1が、メチレン基であり、
2が、単結合であり、
Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、ピリジル基、または、置換ピリジル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である(1)に記載の化合物、
(24)R1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、
5が、水素原子であり、
6が、式−COR8d(式中、R8dは、2−プロポキシ基または2−メチル−2−プロポキシ基を示す。)を有する基であり、
7が、式−N(R10d)COR11dもしくは−N(R10d)CSR11dを有する基
[式中、R10dは、メチル基またはエチル基を示し、
11dは、メチル基、エチル基、1−プロピル基、メトキシメチル基、シクロプロピルメチル基、または、シクロプロピル基を示す。]であり、
1が、メチレン基であり、
2が、単結合であり、
Yが、フェニル基である(1)に記載の化合物、または、
(25)tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[(メトキシアセチル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、
tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[メチル(プロピオニル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、
tert−ブチル 2−({4−[ブチリル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボノチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボノチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[(2−メトキシエタンチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、
イソプロピル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
tert−ブチル 6−クロロ−2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
tert−ブチル 5−クロロ−2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、および、
tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5,6−ジクロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
からなる群より選択される(1)に記載の化合物である。
また、本発明は、
(26)(1)乃至(25)のいずれかに記載の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬、
(27)医薬が、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む);アテローム性動脈硬化症;糖尿病に起因する動脈硬化症;高脂血症;高コレステロール血症;脂質関連疾患;炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患;自己免疫疾患; 動脈硬化性心疾患;心血管性疾患;脳血管性疾患;冠状動脈疾患;腎疾患;糖尿病;糖尿病合併症;肥満;腎炎;肝炎;癌;および、アルツハイマー病からなる群より選択される疾患の治療または予防のための医薬である(26)に記載の医薬、
(28)医薬が、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質関連疾患、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患、動脈硬化性心疾患、冠状動脈疾患、および、糖尿病からなる群より選択される疾患の治療または予防のための医薬である(26)に記載の医薬、
(29)医薬が、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、および、動脈硬化性心疾患からなる群より選択される疾患の治療または予防のための医薬である(26)に記載の医薬、または、
(30)医薬が、動脈硬化症の治療または予防のための医薬である(26)に記載の医薬をも提供する。
また、本発明は、
(31)(1)乃至(25)のいずれかに記載の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステル、ならびに、HMG-CoA還元酵素阻害剤、CETP阻害剤、ACAT阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸吸着イオン交換樹脂、フィブラート系薬剤、ニコチン酸誘導体、アンジオテンシンII阻害剤、利尿剤およびそれらの組合わせからなる群より選択される薬剤を、同時にまたは時間を置いて別々に投与するための医薬組成物、
(32)薬剤がHMG−CoA還元酵素阻害剤である(31)に記載の医薬組成物、
(33)薬剤がプラバスタチン、ロバスタチン、シンバスタチン、フルバスタチン、セリバスタチン、アトルバスタチン、ピタバスタチン、または、ロスバスタチンである(31)に記載の医薬組成物、
(34)薬剤がプラバスタチン、アトルバスタチンまたはロスバスタチンである(31)に記載の医薬組成物をも提供する。
一般式(I)のR1、R2、R3、R4、R5、R9、R10、R11、R12、R16、置換基群α、および、置換基群βにおける「C1−C6アルキル基」、ならびに、R6、R9、R11、および、R12における「フェニル−(C1−C6アルキル)基」、「5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C6アルキル)基」、「4乃至10員ヘテロシクリル−(C1−C6アルキル)基」、および、「(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルキル)基」のC1−C6アルキル部分は、1乃至6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、1−プロピル基、2−プロピル基、1−ブチル基、2−ブチル基、2−メチル−1−プロピル基、2−メチル−2−プロピル基、1−ペンチル基、2−ペンチル基、3−ペンチル基、2−メチル−2−ブチル基、3−メチル−2−ブチル基、1−ヘキシル基、2−ヘキシル基、3−ヘキシル基、2−メチル−1−ペンチル基、3−メチル−1−ペンチル基、2−エチル−1−ブチル基、2,2−ジメチル−1−ブチル基、または、2,3−ジメチル−1−ブチル基であり得、好適には、C1−C4アルキル基であり、より好適には、C1−C3アルキル基(特に、メチル基、エチル基またはプロピル基)であり、さらに好適には、メチル基またはエチル基であり、最も好適には、メチル基である。
一般式(I)のX1およびX2における「置換メチレン基」の置換基であるC1−C4アルキル基は、1乃至4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキル基であり、例えば、メチル基、エチル基、1−プロピル基、2−プロピル基、1−ブチル基、2−ブチル基、2−メチル−1−プロピル基、または、2−メチル−2−プロピル基であり得、好適には、C1−C2アルキル基であり、より好適には、メチル基である。
一般式(I)のR1、R2、R3、R4、置換基群α、および、置換基群βにおける「ハロゲノC1−C6アルキル基」は、1乃至7個の下記ハロゲノ基で置換された上記C1−C6アルキル基であり、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ジブロモメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、2−フルオロエチル基、2−ブロモエチル基、2−クロロエチル基、2−ヨードエチル基、2,2−ジフルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、トリクロロエチル基、ペンタフルオロエチル基、3−フルオロプロピル基、3−クロロプロピル基、4−フルオロブチル基、5−フルオロペンチル基、または、6−フルオロヘキシル基であり得、好適には、ハロゲノC1−C4アルキル基(当該ハロゲノC1−C6アルキル基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)であり、より好適には、ハロゲノC1−C4アルキル基(当該ハロゲノC1−C6アルキル基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)であり、さらにより好適には、フルオロメチル基、クロロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、または、ペンタフルオロエチル基であり、最も好適には、トリフルオロメチル基である。
一般式(I)のR1、R2、R3、R4、R11、置換基群α、置換基群β、および、置換基群γにおける「C1−C6アルコキシ基」、ならびに、R8における「(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルコキシ)基」のC1−C6アルコキシ部分は、上記C1−C6アルキル基で置換されたヒドロキシル基であり、例えば、メトキシ基、エトキシ基、1−プロポキシ基、2−プロポキシ基、1−ブトキシ基、2−ブトキシ基、2−メチル−1−プロポキシ基、2−メチル−2−プロポキシ基、1−ペンチルオキシ基、2−ペンチルオキシ基、3−ペンチルオキシ基、2−メチル−2−ブトキシ基、3−メチル−2−ブトキシ基、1−ヘキシルオキシ基、2−ヘキシルオキシ基、3−ヘキシルオキシ基、2−メチル−1−ペンチルオキシ基、3−メチル−1−ペンチルオキシ基、2−エチル−1−ブトキシ基、2,2−ジメチル−1−ブトキシ基、または、2,3−ジメチル−1−ブトキシ基であり得、好適には、C1−C4アルコキシ基であり、より好適には、メトキシ基またはエトキシ基であり、最も好適には、メトキシ基である。
一般式(I)のR8における「C1−C8アルコキシ基」は、C1−C8アルキル基で置換されたヒドロキシル基であり、例えば、メトキシ基、エトキシ基、1−プロポキシ基、2−プロポキシ基、1−ブトキシ基、2−ブトキシ基、2−メチル−1−プロポキシ基、2−メチル−2−プロポキシ基、1−ペンチルオキシ基、2−ペンチルオキシ基、3−ペンチルオキシ基、2−メチル−2−ブトキシ基、3−メチル−2−ブトキシ基、2,2−ジメチル−1−プロポキシ基、1−ヘキシルオキシ基、2−ヘキシルオキシ基、3−ヘキシルオキシ基、2−メチル−1−ペンチルオキシ基、3−メチル−1−ペンチルオキシ基、3−メチル−3−ペンチルオキシ基、2−エチル−1−ブトキシ基、2,2−ジメチル−1−ブトキシ基、2,3−ジメチル−1−ブトキシ基、1−ヘプチルオキシ基、3−エチル−3−ペンチルオキシ基、1−オクチルオキシ基、または、3−エチル−3−ヘキシルオキシ基であり得、好適には、C1−C6アルコキシ基であり、より好適には、C2−C6アルコキシ基であり、さらに好適には、C3−C6アルコキシ基であり、さらにより好適には、C3−C5アルコキシ基であり、最も好適には、2−プロポキシ基または2−メチル−2−プロポキシ基である。
一般式(I)のR1、R2、R3、R4、R8、および、置換基群γにおける「ハロゲノC1−C6アルコキシ基」は、1乃至7個の下記ハロゲノ基で置換された上記C1−C6アルコキシ基であり、例えば、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、ジクロロメトキシ基、ジブロモメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、2−フルオロエトキシ基、2−ブロモエトキシ基、2−クロロエトキシ基、2−ヨードエトキシ基、2,2−ジフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、トリクロロエトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、3−フルオロプロポキシ基、3−クロロプロポキシ基、4−フルオロブトキシ基、5−フルオロペンチルオキシ基、または、6−フルオロヘキシルオキシ基であり得る。R1、R2、R3、R4、および、置換基群γにおけるハロゲノC1−C6アルコキシ基は、好適には、ハロゲノC1−C4アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C4アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC1−C4アルコキシ基を示す)であり、より好適には、ハロゲノC1−C4アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C4アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC1−C4アルコキシ基を示す)であり、さらにより好適には、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、または、ペンタフルオロエトキシ基であり、最も好適には、トリフルオロメトキシ基である。R8におけるハロゲノC1−C6アルコキシ基は、好適には、ハロゲノC2−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC2−C6アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC2−C6アルコキシ基を示す)であり、より好適には、ハロゲノC2−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC2−C6アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC2−C6アルコキシ基を示す)であり、さらに好適には、ハロゲノC3−C5アルコキシ基(当該ハロゲノC3−C5アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロもしくはクロロ基で置換されたC3−C5アルコキシ基を示す)であり、最も好適には、2,2,2−トリクロロエトキシ基である。
一般式(I)のR1、R2、R3、および、R4における「C1−C6アルキルチオ基」は、上記C1−C6アルキル基で置換されたメルカプト基であり、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、1−プロピルチオ基、2−プロピルチオ基、1−ブチルチオ基、2−ブチルチオ基、2−メチル−1−プロピルチオ基、2−メチル−2−プロピルチオ基、1−ペンチルチオ基、2−ペンチルチオ基、3−ペンチルチオ基、2−メチル−2−ブチルチオ基、3−メチル−2−ブチルチオ基、1−ヘキシルチオ基、2−ヘキシルチオ基、3−ヘキシルチオ基、2−メチル−1−ペンチルチオ基、3−メチル−1−ペンチルチオ基、2−エチル−1−ブチルチオ基、2,2−ジメチル−1−ブチルチオ基、または、2,3−ジメチル−1−ブチルチオ基であり得、好適には、C1−C4アルキルチオ基であり、より好適には、メチルチオ基またはエチルチオ基であり、最も好適には、メチルチオ基である。
一般式(I)のR1、R2、R3、および、R4における「C1−C6アルキルスルフィニル基」は、上記C1−C6アルキル基で置換されたスルフィニル基(−SO−)であり、例えば、メタンスルフィニル基、エタンスルフィニル基、1−プロパンスルフィニル基、2−プロパンスルフィニル基、1−ブタンスルフィニル基、2−ブタンスルフィニル基、2−メチル−1−プロパンスルフィニル基、2−メチル−2−プロパンスルフィニル基、1−ペンタンスルフィニル基、2−ペンタンスルフィニル基、3−ペンタンスルフィニル基、2−メチル−2−ブタンスルフィニル基、3−メチル−2−ブタンスルフィニル基、1−ヘキサンスルフィニル基、2−ヘキサンスルフィニル基、3−ヘキサンスルフィニル基、2−メチル−1−ペンタンスルフィニル基、3−メチル−1−ペンタンスルフィニル基、2−エチル−1−ブタンスルフィニル基、2,2−ジメチル−1−ブタンスルフィニル基、または、2,3−ジメチル−1−ブタンスルフィニル基であり得、好適には、C1−C4アルキルスルフィニル基であり、より好適には、メタンスルフィニル基またはエタンスルフィニル基であり、最も好適には、メタンスルフィニル基である。
一般式(I)のR1、R2、R3、および、R4における「C1−C6アルキルスルホニル基」は、上記C1−C6アルキル基で置換されたスルホニル基(−SO2−)であり、例えば、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、1−プロパンスルホニル基、2−プロパンスルホニル基、1−ブタンスルホニル基、2−ブタンスルホニル基、2−メチル−1−プロパンスルホニル基、2−メチル−2−プロパンスルホニル基、1−ペンタンスルホニル基、2−ペンタンスルホニル基、3−ペンタンスルホニル基、2−メチル−2−ブタンスルホニル基、3−メチル−2−ブタンスルホニル基、1−ヘキサンスルホニル基、2−ヘキサンスルホニル基、3−ヘキサンスルホニル基、2−メチル−1−ペンタンスルホニル基、3−メチル−1−ペンタンスルホニル基、2−エチル−1−ブタンスルホニル基、2,2−ジメチル−1−ブタンスルホニル基、または、2,3−ジメチル−1−ブタンスルホニル基であり得、好適には、C1−C4アルキルスルホニル基であり、より好適には、メタンスルホニル基またはエタンスルホニル基であり、最も好適には、メタンスルホニル基である。
一般式(I)のR1、R2、R3、R4、R8、R11、および、置換基群γにおける「C1−C6アルキルアミノ基」は、1個の上記C1−C6アルキル基で置換されたアミノ基であり、例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基(例えば、1−プロピルアミノ基、2−プロピルアミノ基)、1−ブチルアミノ基、2−ブチルアミノ基、2−メチル−1−プロピルアミノ基、2−メチル−2−プロピルアミノ基、1−ペンチルアミノ基、2−ペンチルアミノ基、3−ペンチルアミノ基、2−メチル−2−ブチルアミノ基、3−メチル−2−ブチルアミノ基、1−ヘキシルアミノ基、2−ヘキシルアミノ基、3−ヘキシルアミノ基、2−メチル−1−ペンチルアミノ基、3−メチル−1−ペンチルアミノ基、2−エチル−1−ブチルアミノ基、2,2−ジメチル−1−ブチルアミノ基、または、2,3−ジメチル−1−ブチルアミノ基であり得、好適には、C1−C4アルキルアミノ基であり、より好適には、C1−C3アルキルアミノ基であり、さらに好適には、メチルアミノ基またはエチルアミノ基であり、最も好適には、メチルアミノ基である。
一般式(I)のR1、R2、R3、R4、R8、R11、および、置換基群γにおける「ジ(C1−C6アルキル)アミノ基」は、同一または異なる2個の上記C1−C6アルキル基で置換されたアミノ基であり、例えば、ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、メチルプロピルアミノ基[例えば、N−(1−プロピル)−N−メチルアミノ基等]、メチルブチルアミノ基[例えば、N−(1−ブチル)−N−メチルアミノ基等]、ジエチルアミノ基、エチルプロピルアミノ基[例えば、N−(1−プロピル)−N−エチルアミノ基等]、ジプロピルアミノ基[例えば、ジ(1−プロピル)アミノ基、ジ(2−プロピル)アミノ基等]、ジ(1−ブチル)アミノ基、ジ(2−ブチル)アミノ基、ジ(2−メチル−1−プロピル)アミノ基、ジ(2−メチル−2−プロピル)アミノ基、ジ(1−ペンチル)アミノ基、ジ(2−ペンチル)アミノ基、ジ(3−ペンチル)アミノ基、ジ(2−メチル−1−ブチル)アミノ基、ジ(2−エチル−1−プロピル)アミノ基、ジ(1−ヘキシル)アミノ基、ジ(2−ヘキシル)アミノ基、ジ(3−ヘキシル)アミノ基、ジ(2−メチル−1−ペンチル)アミノ基、ジ(3−メチル−1−ペンチル)アミノ基、ジ(4−メチル−1−ペンチル)アミノ基、ジ(2−メチル−2−ペンチル)アミノ基、ジ(3−メチル−2−ペンチル)アミノ基、ジ(4−メチル−2−ペンチル)アミノ基、ジ(2,2−ジメチル−1−ブチル)アミノ基、ジ(3,3−ジメチル−1−ブチル)アミノ基、ジ(2,3−ジメチル−1−ブチル)アミノ基、または、ジ(2−エチル−1−ブチル)アミノ基であり得、好適には、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なる)であり、より好適には、ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、メチルプロピルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルプロピルアミノ基、または、ジプロピルアミノ基であり、さらに好適には、ジメチルアミノ基またはジエチルアミノ基であり、最も好適には、ジメチルアミノ基である。また、「ジ(C1−C6アルキル)アミノ基」は、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよく、この4乃至7員飽和へテロシクリル基は、例えば、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、または、パーヒドロアゼピニル基、であり得、好適には、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至6員飽和へテロシクリル基であり、より好適には、ピロリジニル基、ピペリジル基、モルホリニル基、または、チオモルホリニル基であり、さらに好適には、ピペリジル基またはモルホリニル基である。
一般式(I)のR1、R2、R3、R4、R5、置換基群α、置換基群β、および、置換基群γにおける「ハロゲノ基」は、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、または、ヨード基であり得、好適には、フルオロ基、クロロ基またはブロモ基であり、より好適には、フルオロ基またはクロロ基であり、最も好適には、フルオロ基である。
一般式(I)のR11およびR12における「C3−C8シクロアルキル基」、ならびに、R8、R11、および、R12における「(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルコキシ)基」および「(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルキル)基」のC3−C8シクロアルキル部分は、3乃至8個の炭素原子を有する環状アルキル基であり、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、または、シクロオクチル基であり得、好適には、C3−C6シクロアルキル基であり、より好適には、C3−C5シクロアルキル基であり、さらに好適には、シクロプロピル基またはシクロブチル基であり、最も好適には、シクロプロピル基である。
一般式(I)のR10における「C3−C6シクロアルキル基」、ならびに、R10における「(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基」のC3−C6シクロアルキル部分は、3乃至6個の炭素原子を有する環状アルキル基であり、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、または、シクロヘキシル基であり得、好適には、C3−C4シクロアルキル基であり、最も好適には、シクロプロピル基である。
一般式(I)のR8における「(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルコキシ)基」は、1個の上記C3−C8シクロアルキル基で置換された上記C1−C6アルコキシ基であり、例えば、シクロプロピルメトキシ基、シクロブチルメトキシ基、シクロペンチルメトキシ基、シクロヘキシルメトキシ基、シクロヘキシルメトキシ基、1−シクロプロピルエトキシ基、2−シクロプロピルエトキシ基、2−シクロブチルエトキシ基、2−シクロペンチルエトキシ基、2−シクロヘキシルエトキシ基、2−シクロヘプチルエトキシ基、3−シクロプロピル−1−プロポキシ基、2−シクロプロピル−1−プロポキシ基、2−シクロプロピル−2−プロポキシ基、3−シクロブチル−1−プロポキシ基、3−シクロペンチル−1−プロポキシ基、3−シクロヘキシル−1−プロポキシ基、4−シクロプロピル−1−ブトキシ基、4−シクロプロピル−2−ブトキシ基、3−シクロプロピル−2−メチル−1−プロポキシ基、3−シクロプロピル−2−メチル−2−プロポキシ基、4−シクロブチル−1−ブトキシ基、5−シクロプロピル−1−ペンチルオキシ基、5−シクロプロピル−2−ペンチルオキシ基、5−シクロプロピル−3−ペンチルオキシ基、4−シクロプロピル−2−メチル−2−ブトキシ基、4−シクロプロピル−3−メチル−2−ブトキシ基、6−シクロプロピル−1−ヘキシルオキシ基、6−シクロプロピル−2−ヘキシルオキシ基、6−シクロプロピル−3−ヘキシルオキシ基、5−シクロプロピル−2−メチル−1−ペンチルオキシ基、5−シクロプロピル−3−メチル−1−ペンチルオキシ基、4−シクロプロピル−2−エチル−1−ブトキシ基、4−シクロプロピル−2,2−ジメチル−1−ブトキシ基、または、4−シクロプロピル−2,3−ジメチル−1−ブトキシ基であり得、好適には、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルコキシ)基であり、より好適には、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C2アルコキシ)基であり、さらに好適には、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルコキシ)基であり、最も好適には、シクロプロピルメトキシ基またはシクロブチルメトキシ基である。
一般式(I)のR8および置換基群γにおける「フェニル−(C1−C6アルコキシ)基」は、1個のフェニル基で置換された上記C1−C6アルコキシ基であり、例えば、フェニルメトキシ基、1−フェニルエトキシ基、2−フェニルエトキシ基、3−フェニル−1−プロポキシ基、2−フェニル−1−プロポキシ基、1−フェニル−1−プロポキシ基、3−フェニル−2−プロポキシ基、4−フェニル−1−ブトキシ基、4−フェニル−2−ブトキシ基、3−フェニル−2−メチル−1−プロポキシ基、3−フェニル−2−メチル−2−プロポキシ基、5−フェニル−1−ペンチルオキシ基、5−フェニル−2−ペンチルオキシ基、5−フェニル−3−ペンチルオキシ基、4−フェニル−2−メチル−2−ブトキシ基、4−フェニル−3−メチル−2−ブトキシ基、6−フェニル−1−ヘキシルオキシ基、6−フェニル−2−ヘキシルオキシ基、6−フェニル−3−ヘキシルオキシ基、5−フェニル−2−メチル−1−ペンチルオキシ基、5−フェニル−3−メチル−1−ペンチルオキシ基、4−フェニル−2−エチル−1−ブチルオキシ基、4−フェニル−2,2−ジメチル−1−ブトキシ基、または、4−フェニル−2,3−ジメチル−1−ブトキシ基であり得、好適には、フェニル−(C1−C4アルコキシ)基であり、より好適には、フェニル−(C1−C2アルコキシ)基であり、最も好適には、ベンジルオキシ基である。
一般式(I)のR11における「4乃至10員ヘテロシクリル基」、ならびに、R12における「(4乃至10員ヘテロシクリル)−(C1−C6アルキル)基」の4乃至10員ヘテロシクリル部分は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至4個の原子を含有する4乃至10員複素環基であり、例えば、フリル基、チエニル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、1,2,3−オキサジアゾリル基、1,2,3−チアジアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピラニル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、アゼピニル基、アゾシニル基、アゾニニル基、インドリル基、ベンゾフラニル基、ベンゾチエニル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾイソキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、キノリル基、イソキノリルル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基のような不飽和複素環基、または、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピロリニル基、イミダゾリジニル基、イミダゾリニル基、ピラゾリジニル基、ピラゾリニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、パーヒドロアゼピニル基、パーヒドロアゾシニル基、パーヒドロアゾニニル基、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル基、または、1,2,3,6−テトラヒドロピリジル基のような上記不飽和複素環基が部分的にもしくは完全に還元された基であり得、好適には、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員ヘテロシクリル基であり、より好適には、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピぺラジニル基、モルホリニル基、または、チオモルホリニル基であり、最も好適には、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、ピリジル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、または、モルホリニル基である。
一般式(I)のR8およびR11における「C3−C8シクロアルキルオキシ基」は、1個の上記C3−C8シクロアルキル基で置換されたヒドロキシル基であり、例えば、シクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、シクロヘプチルオキシ基、または、シクロオクチルオキシ基であり得、好適には、C3−C6シクロアルキルオキシ基であり、より好適には、C3−C4シクロアルキルオキシ基であり、最も好適には、シクロプロピルオキシ基である。
一般式(I)のR6、R9、および、R12における「フェニル−(C1−C6アルキル)基」は、1個のフェニル基で置換された上記C1−C6アルキル基であり、例えば、フェニルメチル基、1−フェニルエチル基、2−フェニルエチル基、3−フェニル−1−プロピル基、2−フェニル−1−プロピル基、1−フェニル−1−プロピル基、3−フェニル−2−プロピル基、4−フェニル−1−ブチル基、4−フェニル−2−ブチル基、3−フェニル−2−メチル−1−プロピル基、3−フェニル−2−メチル−2−プロピル基、5−フェニル−1−ペンチル基、5−フェニル−2−ペンチル基、5−フェニル−3−ペンチル基、4−フェニル−2−メチル−2−ブチル基、4−フェニル−3−メチル−2−ブチル基、6−フェニル−1−ヘキシル基、6−フェニル−2−ヘキシル基、6−フェニル−3−ヘキシル基、5−フェニル−2−メチル−1−ペンチル基、5−フェニル−3−メチル−1−ペンチル基、4−フェニル−2−エチル−1−ブチル基、4−フェニル−2,2−ジメチル−1−ブチル基、または、4−フェニル−2,3−ジメチル−1−ブチル基であり得、好適には、フェニル−(C1−C4アルキル)基であり、より好適には、フェニル−(C1−C2アルキル)基であり、さらに好適には、ベンジル基または1−フェニルエチル基であり、最も好適には、ベンジル基である。
一般式(I)のR9における「5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基」、および、R6における「(5乃至6員芳香族ヘテロシクリル)−(C1−C6アルキル)基」の5乃至6員芳香族ヘテロシクリル部分は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至4個の原子を含有する5乃至6員芳香族複素環基であり、例えば、フリル基、チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、テトラゾリル基、ピラニル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、または、ピラジニル基であり得、好適には、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基であり、より好適には、チエニル基またはピリジル基であり、最も好適には、ピリジル基である。
一般式(I)のYにおける「5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基」は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至6員芳香族複素環基であり、例えば、フリル基、チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、テトラゾリル基、ピラニル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、または、ピラジニル基であり得、好適には、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基であり、より好適には、チエニル基またはピリジル基であり、最も好適には、ピリジル基である。
一般式(I)のR7における「ヒドロキシ(C1−C6アルキル)基」は、1個のヒドロキシル基で置換された上記C1−C6アルキル基であり、例えば、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシ(1−プロピル)基、ヒドロキシ(2−プロピル)基、ヒドロキシ(1−ブチル)基、ヒドロキシ(2−ブチル)基、ヒドロキシ(2−メチル−1−プロピル)基、ヒドロキシ(2−メチル−2−プロピル)基、ヒドロキシ(1−ペンチル)基、または、ヒドロキシ(1−ヘキシル)基であり得、好適には、ヒドロキシ(C1−C4アルキル)基であり、より好適には、ヒドロキシ(C1−C2アルキル)基であり、最も好適には、ヒドロキシメチル基または1−ヒドロキシエチル基である。
一般式(I)のR7における「5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基」は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される2乃至3個の原子を含有する5乃至6員芳香族複素環基であり、例えば、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、チアジアゾリル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、または、ピラジニル基であり得、好適には、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、または、チアジアゾリル基であり、より好適には、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、または、トリアゾリル基であり、最も好適には、トリアゾリル基である。
一般式(I)のR6における「(5乃至6員芳香族ヘテロシクリル)−(C1−C6アルキル)基」は、1個の上記R6における5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基で置換された上記C1−C6アルキル基であり、例えば、フリルメチル基、チエニルメチル基、ピロリルメチル基、ピラゾリルメチル基、イミダゾリルメチル基、イミダゾリルエチル基、イミダゾリルプロピル基、イミダゾリルブチル基、オキサゾリルメチル基、オキサゾリルエチル基、オキサゾリルプロピル基、イソキサゾリルメチル基、チアゾリルメチル基、チアゾリルエチル基、チアゾリルプロピル基、イソチアゾリルメチル基、1,2,3−オキサジアゾリルメチル基、1,2,3−チアジアゾリルメチル基、トリアゾリルメチル基、トリアゾリルエチル基、テトラゾリルメチル基、ピラニルメチル基、ピリジルメチル基、ピリジルエチル基、ピリジルプロピル基、ピリジルブチル基、ピリダジニルメチル基、ピリミジニルメチル基、ピラジニルメチル基、アゼピニルメチル基、アゾシニルメチル基、アゾニニルメチル基、インドリルメチル基、ベンゾフラニルメチル基、ベンゾチエニルメチル基、ベンゾイミダゾリルメチル基、ベンゾオキサゾリルメチル基、ベンゾイソキサゾリルメチル基、ベンゾチアゾリルメチル基、ベンゾイソチアゾリルメチル基、キノリルメチル基、イソキノリルルメチル基、キノキサリニルメチル基、または、キナゾリニルメチル基であり得、好適には、(5乃至6員芳香族ヘテロシクリル)−(C1−C2アルキル)基であり、より好適には、(5乃至6員芳香族ヘテロシクリル)−(C1−C2アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)であり、さらに好適には、チエニルメチル基、イミダゾリルメチル基、オキサゾリルメチル基、チアゾリルメチル基、トリアゾリルメチル基、または、ピリジルメチル基であり、最も好適には、ピリジルメチル基である。
一般式(I)のR11およびR12における「(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルキル)基」は、1個の上記C3−C8シクロアルキル基で置換された上記C1−C6アルキル基であり、例えば、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘプチルメチル基、1−シクロプロピルエチル基、2−シクロプロピルエチル基、2−シクロブチルエチル基、2−シクロペンチルエチル基、2−シクロヘキシルエチル基、2−シクロヘプチルエチル基、3−シクロプロピル−1−プロピル基、2−シクロプロピル−1−プロピル基、2−シクロプロピル−2−プロピル基、3−シクロブチル−1−プロピル基、3−シクロペンチル−1−プロピル基、3−シクロヘキシル−1−プロピル基、4−シクロプロピル−1−ブチル基、4−シクロプロピル−2−ブチル基、3−シクロプロピル−2−メチル−1−プロピル基、3−シクロプロピル−2−メチル−2−プロピル基、4−シクロブチル−1−ブチル基、5−シクロプロピル−1−ペンチル基、5−シクロプロピル−2−ペンチル基、5−シクロプロピル−3−ペンチル基、4−シクロプロピル−2−メチル−2−ブチル基、4−シクロプロピル−3−メチル−2−ブチル基、6−シクロプロピル−1−ヘキシル基、6−シクロプロピル−2−ヘキシル基、6−シクロプロピル−3−ヘキシル基、5−シクロプロピル−2−メチル−1−ペンチル基、5−シクロプロピル−3−メチル−1−ペンチル基、4−シクロプロピル−2−エチル−1−ブチル基、4−シクロプロピル−2,2−ジメチル−1−ブチル基、または、4−シクロプロピル−2,3−ジメチル−1−ブチル基であり得、好適には、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基であり、より好適には、(C3−C5シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基であり、さらに好適には、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基であり、さらにより好適には、シクロプロピル−(C1−C2アルキル)基であり、最も好適には、シクロプロピルメチル基である。
一般式(I)のR10における「(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基」は、1個の上記C3−C6シクロアルキル基で置換されたC1−C2アルキル基であり、例えば、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基、1−シクロプロピルエチル基、2−シクロプロピルエチル基、2−シクロブチルエチル基、2−シクロペンチルエチル基、または、2−シクロヘキシルエチル基であり得、好適には、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基であり、より好適には、シクロプロピル−(C1−C2アルキル)基であり、最も好適には、シクロプロピルメチル基である。
一般式(I)のR12における「(4乃至10員ヘテロシクリル)−(C1−C6アルキル)基」は、1個の上記4乃至10員ヘテロシクリル基で置換された上記C1−C6アルキル基であり、例えば、フリルメチル基、チエニルメチル基、ピロリルメチル基、ピラゾリルメチル基、イミダゾリルメチル基、イミダゾリルエチル基、イミダゾリルプロピル基、イミダゾリルブチル基、オキサゾリルメチル基、オキサゾリルエチル基、オキサゾリルプロピル基、イソキサゾリルメチル基、チアゾリルメチル基、チアゾリルエチル基、チアゾリルプロピル基、イソチアゾリルメチル基、1,2,3−オキサジアゾリルメチル基、1,2,3−チアジアゾリルメチル基、トリアゾリルメチル基、トリアゾリルエチル基、テトラゾリルメチル基、ピラニルメチル基、ピリジルメチル基、ピリジルエチル基、ピリジルプロピル基、ピリジルブチル基、ピリダジニルメチル基、ピリミジニルメチル基、ピラジニルメチル基、アゼピニルメチル基、アゾシニルメチル基、アゾニニルメチル基、インドリルメチル基、ベンゾフラニルメチル基、ベンゾチエニルメチル基、ベンゾイミダゾリルメチル基、ベンゾイソオキサゾリルメチル基、ベンゾイソキサゾリルメチル基、ベンゾチアゾリルメチル基、ベンゾイソチアゾリルメチル基、キノリルメチル基、イソキノリルルメチル基、キノキサリニルメチル基、キナゾリニルメチル基、アゼチジニルメチル基、ピロリジニルメチル基、ピロリジニルエチル基、ピロリニルメチル基、基、イミダゾリジニルメチル基、イミダゾリニルメチル基、ピラゾリジニルメチル基、ピラゾリニルメチル基、アゼチジニルメチル基、ピペリジルメチル基、ピペリジルエチル基、ピペリジルプロピル基、ピペリジルブチル基、ピペラジニルメチル基、モルホリニルメチル基、チオモルホリニルメチル基、パーヒドロアゼピニルメチル基、パーヒドロアゾシニルメチル基、パーヒドロアゾニニルメチル基、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニルメチル基、または、1,2,3,6−テトラヒドロピリジルメチル基であり得、好適には、5乃至7員ヘテロシクリル−(C1−C4アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員ヘテロシクリル基を示す)であり、より好適には、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C2アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソオキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、ピリジル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピぺラジニル基、モルホリニル基、または、チオモルホリニル基を示す)であり、最も好適には、イミダゾリルメチル基、ピラゾリルメチル基、オキサゾリルメチル基、イソオキサゾリルメチル基、チアゾリルメチル基、イソチアゾリルメチル基、トリアゾリルメチル基、ピリジルメチル基、ピロリジニルメチル基、ピペリジニルメチル基、ピぺラジニルメチル基、モルホリニルメチル基、または、チオモルホリニルメチル基である。
一般式(I)のR11における「C2−C7アルケニル基」は、1乃至3個の炭素−炭素二重結合および2乃至7個の炭素原子を有するアルケニル基であり、例えば、ビニル基、2−プロペニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエン−1−イル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ペンテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、2−ヘキシニル基、または、2−ペンチニル基であり得、好適には、C2−C5アルケニル基であり、より好適には、C2−C4アルケニル基であり、最も好適には、ビニル基、2−プロペニル基または2−ブテニル基である。
一般式(I)のR12およびR16における「C3−C7アルケニル基」は、1乃至3個の炭素−炭素二重結合および3乃至7個の炭素原子を有するアルケニル基であり、例えば、2−プロペニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエン−1−イル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ペンテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、2−ヘキセニル基、または、2−ヘプテニル基であり得、好適には、C3−C5アルケニル基であり、より好適には、C3−C4アルケニル基であり、最も好適には、2−プロペニル基である。
一般式(I)のR8およびR11における「C3−C7アルケニルオキシ基」は、1個の上記C3−C7アルケニル基で置換されたヒドロキシル基であり、例えば、2−プロペニルオキシ基、2−ブテニルオキシ基、1,3−ブタジエン−1−イルオキシ基、2−メチル−2−プロペニルオキシ基、2−ペンテニルオキシ基、2−メチル−2−ブテニルオキシ基、2−ヘキセニルオキシ基、または、2−ヘプテニルオキシ基であり得、好適には、C3−C6アルケニルオキシ基であり、より好適には、C3−C5アルケニルオキシ基であり、さらに好適には、C3−C4アルケニルオキシ基であり、最も好適には、2−プロペニルオキシ基である。
一般式(I)のR11における「C3−C7アルケニルアミノ基」は、1個の上記C3−C7アルケニル基で置換されたアミノ基であり、例えば、2−プロペニルアミノ基、2−ブテニルアミノ基、1,3−ブタジエン−1−イルアミノ基、2−メチル−2−プロペニルアミノ基、2−ペンテニルアミノ基、2−メチル−2−ブテニルアミノ基、2−ヘキセニルアミノ基、または、2−ヘプテニルアミノ基であり得、好適には、C3−C5アルケニルアミノ基であり、より好適には、C3−C4アルケニルアミノ基であり、最も好適には、2−プロペニルアミノ基である。
一般式(I)のR11における「C3−C8シクロアルキルアミノ基」は、1個の上記C3−C8シクロアルキル基で置換されたアミノ基であり、例えば、シクロプロピルアミノ基、シクロブチルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、シクロヘプチルアミノ基、または、シクロオクチルアミノ基であり得、好適には、C3−C6シクロアルキルアミノ基であり、より好適には、C3−C4シクロアルキルアミノ基であり、最も好適には、シクロプロピルアミノ基である。
一般式(I)のR11における「ジ(C3−C7アルケニル)アミノ基」は、同一または異なる2個の上記C3−C7アルケニル基で置換されたアミノ基であり、例えば、ジ(2−プロペニル)アミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(2−ブテニル)アミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(2−ペンテニル)アミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(2−ヘキセニル)アミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(2−ヘプテニル)アミノ基、ジ(2−ブテニル)アミノ基、N−(2−ブテニル)−N−(2−ペンテニル)アミノ基、N−(2−ブテニル)−N−(2−ヘキセニル)アミノ基、N−(2−ブテニル)−N−(2−ヘプテニル)アミノ基、ジ(1,3−ブタジエン−1−イル)アミノ基、ジ(2−メチル−2−プロペニル)アミノ基、ジ(2−ペンテニル)アミノ基、ジ(2−メチル−2−ブテニル)アミノ基、ジ(2−ヘキセニル)アミノ基、または、ジ(2−ペンテニル)アミノ基であり得、好適には、ジ(C3−C5アルケニル)アミノ基であり、より好適には、ジ(C3−C4アルケニル)アミノ基であり、最も好適には、ジ(2−プロペニル)アミノ基である。
一般式(I)のR11における「ジ(C3−C8シクロアルキル)アミノ基」は、同一または異なる2個の上記C3−C8シクロアルキル基で置換されたアミノ基であり、例えば、ジシクロプロピルアミノ基、N−シクロプロピル−N−シクロブチルアミノ基、N−シクロプロピル−N−シクロペンチルアミノ基、N−シクロプロピル−N−シクロヘキシルアミノ基、N−シクロプロピル−N−シクロへプチルアミノ基、N−シクロプロピル−N−シクロオクチルアミノ基、ジシクロブチルアミノ基、N−シクロブチル−N−シクロペンチルアミノ基、N−シクロブチル−N−シクロヘキシルアミノ基、N−シクロブチル−N−シクロヘプチルアミノ基、N−シクロブチル−N−シクロオクチルアミノ基、ジシクロペンチルアミノ基、ジシクロヘキシルアミノ基、ジクロヘプチルアミノ基、または、ジシクロオクチルアミノ基であり得、好適には、ジ(C3−C6シクロアルキル)アミノ基であり、より好適には、ジ(C3−C4シクロアルキル)アミノ基であり、最も好適には、ジシクロプロピルアミノ基である。
一般式(I)のR11における「N−(C1−C6アルキル)−N−(C3−C7アルケニル)アミノ基」は、1個の上記C1−C6アルキル基および1個の上記C3−C7アルケニル基で置換されたアミノ基であり、例えば、N−(2−プロペニル)−N−メチルアミノ基、N−(2−ブテニル)−N−メチルアミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−メチルアミノ基、N−(2−ヘキセニル)−N−メチルアミノ基、N−(2−ヘプテニル)−N−メチルアミノ基、N−(2−プロペニル)−N−エチルアミノ基、N−(2−ブテニル)−N−エチルアミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−エチルアミノ基、N−(2−ヘキセニル)−N−エチルアミノ基、N−(2−ヘプテニル)−N−エチルアミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(1−プロピル)アミノ基、N−(2−ブテニル)−N−(1−プロピル)アミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−(1−プロピル)アミノ基、N−(2−ヘキセニル)−N−(1−プロピル)アミノ基、N−(2−ヘプテニル)−N−(1−プロピル)アミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(2−プロピル)アミノ基、N−(2−ブテニル)−N−(2−プロピル)アミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−(2−プロピル)アミノ基、N−(2−ヘキセニル)−N−(2−プロピル)アミノ基、N−(2−ヘプテニル)−N−(2−プロピル)アミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(1−ブチル)アミノ基、N−(2−ブテニル)−N−(1−ブチル)アミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−(1−ブチル)アミノ基、N−(2−ヘキセニル)−N−(1−ブチル)アミノ基、N−(2−ヘプテニル)−N−(1−ブチル)アミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(2−ブチル)アミノ基、N−(2−ブテニル)−N−(2−ブチル)アミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−(2−ブチル)アミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(2−メチル−1−プロピル)アミノ基、N−(2−ブテニル)−N−(2−メチル−1−プロピル)アミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−(2−メチル−1−プロピル)アミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(2−メチル−2−プロピル)アミノ基、N−(2−ブテニル)−N−(2−メチル−2−プロピル)アミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−(2−メチル−2−プロピル)アミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(1−ペンチル)アミノ基、N−(2−ブテニル)−N−(1−ペンチル)アミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−(1−ペンチル)アミノ基、N−(2−プロペニル)−N−(1−ヘキシル)アミノ基、N−(2−ブテニル)−N−(1−ヘキシル)アミノ基、または、N−(2−ペンテニル)−N−(1−ヘキシル)アミノ基であり得、好適には、N−(C1−C4アルキル)−N−(C3−C5アルケニル)アミノ基であり、より好適には、N−メチル−N−(2−プロペニル)アミノ基、N−メチル−N−(2−ブテニル)アミノ基、N−エチル−N−(2−プロペニル)アミノ基、または、N−エチル−N−(2−ブテニル)アミノ基である。
一般式(I)のR11における「N−(C1−C6アルキル)−N−(C3−C8シクロアルキル)アミノ基」は、1個の上記C1−C6アルキル基および1個の上記C3−C8シクロアルキル基で置換されたアミノ基であり、例えば、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ基、N−シクロブチル−N−メチルアミノ基、N−シクロペンチル−N−メチルアミノ基、N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ基、N−シクロへプチル−N−メチルアミノ基、N−シクロオクチル−N−メチルアミノ基、N−シクロプロピル−N−エチルアミノ基、N−シクロブチル−N−エチルアミノ基、N−シクロペンチル−N−エチルアミノ基、N−シクロヘキシル−N−エチルアミノ基、N−シクロへプチル−N−エチルアミノ基、N−シクロオクチル−N−エチルアミノ基、N−シクロプロピル−N−(1−プロピル)アミノ基、N−シクロブチル−N−(1−プロピル)アミノ基、N−シクロペンチル−N−(1−プロピル)アミノ基、N−シクロヘキシル−N−(1−プロピル)アミノ基、N−シクロへプチル−N−(1−プロピル)アミノ基、N−シクロオクチル−N−(1−プロピル)アミノ基、N−シクロプロピル−N−(2−プロピル)アミノ基、N−シクロブチル−N−(2−プロピル)アミノ基、N−シクロペンチル−N−(2−プロピル)アミノ基、N−シクロプロピル−N−(1−ブチル)アミノ基、N−シクロブチル−N−(1−ブチル)アミノ基、N−シクロペンチル−N−(1−ブチル)アミノ基、N−シクロヘキシル−N−(1−ブチル)アミノ基、N−シクロへプチル−N−(1−ブチル)アミノ基、N−シクロオクチル−N−(1−ブチル)アミノ基、N−シクロプロピル−N−(2−ブチル)アミノ基、N−シクロブチル−N−(2−ブチル)アミノ基、N−シクロペンチル−N−(2−ブチル)アミノ基、N−シクロプロピル−N−(2−メチル−1−プロピル)アミノ基、N−シクロブチル−N−(2−メチル−1−プロピル)アミノ基、N−シクロペンチル−N−(2−メチル−1−プロピル)アミノ基、N−シクロプロピル−N−(2−メチル−2−プロピル)アミノ基、N−シクロブチル−N−(2−メチル−2−プロピル)アミノ基、N−シクロペンチル−N−(2−メチル−2−プロピル)アミノ基、N−シクロプロピル−N−(1−ペンチル)アミノ基、N−シクロブチル−N−(1−ペンチル)アミノ基、N−シクロペンチル−N−(1−ペンチル)アミノ基、N−シクロプロピル−N−(1−ヘキシル)アミノ基、N−シクロブチル−N−(1−ヘキシル)アミノ基、または、N−シクロペンチル−N−(1−ヘキシル)アミノ基であり得、好適には、N−(C1−C4アルキル)−N−(C3−C6シクロアルキル)アミノ基であり、より好適には、N−メチル−N−シクロプロピルアミノ基、N−メチル−N−シクロブチルアミノ基、N−エチル−N−シクロプロピルアミノ基、または、N−エチル−N−シクロブチルアミノ基である。
一般式(I)のR11における「N−(C3−C7アルケニル)−N−(C3−C8シクロアルキル)アミノ基」は、1個の上記C3−C7アルケニル基および1個の上記C3−C8シクロアルキル基で置換されたアミノ基であり、例えば、N−(2−プロペニル)−N−シクロプロピルアミノ基、N−(2−ブテニル)−N−シクロプロピルアミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−シクロプロピルアミノ基、N−(2−ヘキセニル)−N−シクロプロピルアミノ基、N−(2−ヘプテニル)−N−シクロプロピルアミノ基、N−(2−プロペニル)−N−シクロブチルアミノ基、N−(2−ブテニル)−N−シクロブチルアミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−シクロブチルアミノ基、N−(2−ヘキセニル)−N−シクロブチルアミノ基、N−(2−ヘプテニル)−N−シクロブチルアミノ基、N−(2−プロペニル)−N−シクロペンチルアミノ基、N−(2−ブテニル)−N−シクロペンチルアミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−シクロペンチルアミノ基、N−(2−ヘキセニル)−N−シクロペンチルアミノ基、N−(2−ヘプテニル)−N−シクロペンチルアミノ基、N−(2−プロペニル)−N−シクロヘキシルアミノ基、N−(2−ブテニル)−N−シクロヘキシルアミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−シクロヘキシルアミノ基、N−(2−ヘキセニル)−N−シクロヘキシルアミノ基、N−(2−ヘプテニル)−N−シクロヘキシルアミノ基、N−(2−プロペニル)−N−シクロへプチルアミノ基、N−(2−ブテニル)−N−シクロへプチルアミノ基、N−(2−ペンテニル)−N−シクロへプチルアミノ基、N−(2−プロペニル)−N−シクロオクチルアミノ基、N−(2−ブテニル)−N−シクロオクチルアミノ基、または、N−(2−ペンテニル)−N−シクロオクチルアミノ基であり得、好適には、N−(C3−C5アルケニル)−N−(C3−C6シクロアルキル)アミノ基であり、より好適には、N−(2−プロペニル)−N−シクロプロピルアミノ基、N−(2−プロペニル)−N−シクロブチルアミノ基、N−(2−ブテニル)−N−シクロプロピルアミノ基、または、N−(2−ブテニル)−N−シクロブチルアミノ基である。
一般式(I)のR13およびR14における「5乃至7員飽和ヘテロシクリル基」は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和複素環基であり、例えば、ピロリジニル基、イミダゾリジニル基、ピラゾリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、または、パーヒドロアゼピニル基であり得、好適には、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至6員飽和複素環基であり、より好適には、ピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基であり、最も好適には、ピロリジニル基、ピペリジル基またはモルホリニル基である。
一般式(I)のX3における「C1−C2アルキレン基」は、1乃至2個の炭素原子を有するアルキレン基であり、例えば、メチレン基、エチレン基またはメチルメチレン基であり得、好適には、メチレン基またはメチルメチレン基であり、最も好適には、メチレン基である。
一般式(I)の置換基群βにおける「(C1−C6アルコキシ)カルボニル基」は、上記C1−C6アルコキシ基で置換されたカルボニル基(−CO−)であり、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、1−プロポキシカルボニル基、2−プロポキシカルボニル基、1−ブトキシカルボニル基、2−ブトキシカルボニル基、2−メチル−1−プロポキシカルボニル基、2−メチル−2−プロポキシカルボニル基、1−ペンチルオキシカルボニル基、2−ペンチルオキシカルボニル基、3−ペンチルオキシカルボニル基、2−メチル−2−ブトキシカルボニル基、3−メチル−2−ブトキシカルボニル基、1−ヘキシルオキシカルボニル基、2−ヘキシルオキシカルボニル基、3−ヘキシルオキシカルボニル基、2−メチル−1−ペンチルオキシカルボニル基、3−メチル−1−ペンチルオキシカルボニル基、2−エチル−1−ブトキシカルボニル基、2,2−ジメチル−1−ブトキシカルボニル基、または、2,3−ジメチル−1−ブトキシカルボニル基であり得、好適には、(C1−C4アルコキシ)カルボニル基であり、より好適には、メトキシカルボニル基またはエトキシカルボニル基であり、最も好適には、メトキシカルボニル基である。
一般式(I)の置換基群γにおける「ジ(C1−C6アルキル)アミノカルボニル基」は、上記ジ(C1−C6アルキル)アミノ基で置換されたカルボニル基(−CO−)であり、例えば、(ジメチルアミノ)カルボニル基、(N−メチル−N−エチルアミノ)カルボニル基、(メチルプロピルアミノ)カルボニル基[例えば、[N−(1−プロピル)−N−メチルアミノ]カルボニル基等]、(ジエチルアミノ)カルボニル基、(エチルプロピルアミノ)カルボニル基[例えば、[N−(1−プロピル)−N−エチルアミノ]カルボニル基等]、(ジプロピルアミノ)カルボニル基[例えば、[ジ(1−プロピル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2−プロピル)アミノ]カルボニル基等]、[ジ(1−ブチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2−ブチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2−メチル−1−プロピル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2−メチル−2−プロピル)アミノ]カルボニル基、[ジ(1−ペンチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2−ペンチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2−メチル−1−ブチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(3−ペンチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(1−エチル−2−プロピル)アミノ]カルボニル基、[ジ(1−ヘキシル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2−ヘキシル)アミノ]カルボニル基、[ジ(3−ヘキシル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2−メチル−1−ペンチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(3−メチル−1−ペンチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(4−メチル−1−ペンチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2−メチル−2−ペンチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(3−メチル−2−ペンチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(4−メチル−2−ペンチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2,2−ジメチル−1−ブチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(3,3−ジメチル−1−ブチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2,3−ジメチル−1−ブチル)アミノ]カルボニル基、[ジ(2−エチル−1−ブチル)アミノ]カルボニル基、(1−ピロリジニル)カルボニル基、(1−ピペリジル)カルボニル基、(1−ピペラジニル)メチル基、(4−モルホリニル)カルボニル基、(4−チオモルホリニル)カルボニル基、または、(1−パーヒドロアゼピニル)カルボニル基であり得、好適には、ジ(C1−C4アルキル)アミノカルボニル基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)であり、より好適には(ジメチルアミノ)カルボニル基、(ジエチルアミノ)カルボニル基、(1−ピロリジニル)カルボニル基、(1−ピペリジル)カルボニル基、(1−ピペラジニル)カルボニル基、(4−モルホリニル)カルボニル基、または、(4−チオモルホリニル)カルボニル基であり、最も好適には、(ジメチルアミノ)カルボニル基または(ジエチルアミノ)カルボニル基である。
一般式(I)のR1、R2、R3、および、R4において、以下の組合わせは好適である:
(i)R1、R2およびR3が水素原子であり、R4が水素原子ではない(好適には、R4がフルオロ基である);
(ii)R1、R2、R3、および、R4が水素原子である;
(iii)R1およびR2が水素原子であり、R3およびR4が水素原子でない(好適には、R3およびR4がフルオロ基であるか、または、R3がフルオロ基であり、R4がクロロ基である);
(iv)R1およびR4が水素原子であり、R2およびR3が水素原子でない(好適には、R2およびR3がフルオロ基である);
(v)R1、R3およびR4が水素原子であり、R2が水素原子でない(好適には、R2がフルオロ基またはクロロ基であり、より好適には、R2がフルオロ基である);または、
(vi)R1およびR3が水素原子であり、R2およびR4が水素原子ではない(好適には、R2およびR4がフルオロ基またはクロロ基であり、より好適には、R2およびR4がフルオロ基である)。
上記(i)乃至(vi)において、(ii)乃至(vi)の組合わせはより好適であり、(v)乃至(vi)の組合わせはさらに好適であり、R2がフルオロ基である場合の(v)、ならびに、R2およびR4がフルオロ基である場合の(vi)の組合わせは最も好適である。
一般式(I)において、Yがフェニル基、置換フェニル基、ピリジル基、または、置換ピリジル基である場合、X2の置換位置を1位としたとき、R7の置換位置は、好適には3位または4位であり、より好適には4位である。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容されるエステルが、塩基性基を有する場合、酸と反応させて塩に変換することができ、本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容されるエステルが、酸性基を有する場合、塩基と反応させて塩に変換することができる。これらの塩が疾病の治療に用いられる場合、これらは薬理上許容されるものでなければならない。
本発明の一般式(I)で表される化合物の塩基性基と形成される塩は、好適には、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩等のハロゲン化水素酸塩;硝酸塩;過塩素酸塩;硫酸塩;もしくは燐酸塩のような無機酸塩;メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩等の弗素原子で置換されてもよいC1-C6アルカンスルホン酸との塩;ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩等のC1-C4アルキルで置換されてもよいC6-C10アリ−ルスルホン酸との塩;酢酸塩;りんご酸塩;フマ−ル酸塩:コハク酸塩;クエン酸塩;酒石酸塩;蓚酸塩;もしくはマレイン酸塩のような有機酸塩;または、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩等のアミノ酸塩であり得、より好適には、ハロゲン化水素酸塩である。
本発明の一般式(I)で表される化合物の酸性基と形成される塩は、好適には、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩;鉄塩;亜鉛塩;銅塩;ニッケル塩;もしくはコバルト塩のような金属塩;アンモニウム塩等の無機アミン塩;もしくは、t−オクチルアミン塩、ジベンジルアミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグリシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロカイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−ベンジルフェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラメチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩、コリン塩、トロメタミン塩[2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)プロパン−1,3−ジオール塩]等の有機アミン塩のようなアミン塩;または、グリシン塩、リジン塩、アルギニン塩、オルニチン塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩等のアミノ酸塩であり得、より好適には、アルカリ金属塩である。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルは、大気中に放置することにより、もしくは、再結晶時に水分を吸着し、水和物を形成することがあるが、これらの水和物も本発明に含まれる。さらに、本発明の化合物は他の溶媒を取り込んで溶媒和物を形成することがあるが、これらの溶媒和物も本発明に含まれる。
本発明の化合物が1個以上の不斉中心を有する場合、光学異性体(ジアステレオマーを含む)が存在し、これら異性体およびその混合物は、式(I)のような単一の式で記載される。本発明は、これらの各異性体および任意の割合のそれらの混合物(ラセミ体を含む)のいずれも包含する。

本発明は、一般式(I)で表される化合物のエステルを含む。これらのエステルは、一般式(I)で表される化合物のヒドロキシル基またはカルボキシル基が、当該分野で周知の方法に従い、保護基の付加により修飾された化合物である(例えば「Protective Groups in Organic Synthesis, Second Editio」, Theodora W. Greene and Peter G.M. Wuts, 1991, John Wiley & Sons, Inc.)。
この保護基の性質には特に限定はない。但し、このエステルが疾病の治療での使用に用いられる場合は、薬理上許容されるものでなければならず、例えば、この保護基は、当該化合物を哺乳動物の生体内に投与した際に代謝過程(例えば、加水分解)で脱離し、一般式(I)で表される化合物またはその塩を生成し得るものでなければならない。すなわち、薬理上許容されるエステルは、本発明の一般式(I)で表される化合物の「プロドラッグ」である。しかしながら、本発明の一般式(I)で表される化合物のエステルが、疾病の治療以外に用いられる場合(例えば、他の化合物の製造のための中間体として用いられる場合)は、このエステルは薬理上許容されるものである必要はない。
本発明の一般式(I)で表される化合物のエステルが薬理上許容されるものであるかどうかは、容易に決定される。当該化合物をラットまたはマウスのような実験動物に静脈内投与し、動物の体液を調べ、本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩が検出された場合、当該化合物は薬理上許容されるエステルであると判断される。
本発明の一般式(I)で表される化合物はエステルに変換することができ、そのエステルは、例えば、当該化合物のヒドロキシル基がエステル化された化合物であり得る。エステル残基は、エステル化された合物が中間体として使用される場合には、一般的保護基であり得、また、エステル化された化合物が薬理上許容されるものである場合には、生体内の代謝過程(例えば、加水分解)で脱離し得る保護基であり得る。
上記一般的保護基は、加水分解、加水素分解、電気分解、光分解のような化学的条件下で脱離し得るエステル保護基である。ヒドロキシル基が修飾された一般式(I)で表される化合物の製造に用いられるこれら一般的保護基は、好適には、例えば、以下のものであり得る:
(i)1乃至25個の炭素原子を有するアルキルカルボニル基、飽和もしくは不飽和C2−C10ジカルボン酸のエステル形成残基、1乃至25個の炭素原子を有するハロゲノアルキルカルボニル基、1乃至25個の炭素原子を有する低級アルコキシアルキルカルボニル基または、1乃至25個の炭素原子を有する不飽和アルキルカルボニル基のような脂肪族アシル基;
(ii)アリールカルボニル基、ハロゲノアリールカルボニル基、低級アルキルアリールカルボニル基、低級アルコキシアリールカルボニル基、ニトロ化アリールカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアリールカルボニル基、または、アリール化アリールカルボニル基のような芳香族アシル基;
(iii)(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、または、ハロゲノ基およびトリ(C1−C6アルキル)シリル基からなる群より選択される1個以上の置換基で置換された(C1−C6アルコキシ)カルボニル基のようなアルコキシカルボニル基;
(iv)C1−C6アルキル、ハロゲノおよびC1−C6アルコキシからなる群より選択される1個以上の置換基で置換されてもよいテトラヒドロピラニル基もしくはテトラヒドロチオピラニル基;
(v)C1−C6アルキル、ハロゲノおよびC1−C6アルコキシからなる群より選択される1個以上の置換基で置換されてもよいテトラヒドロフラニル基もしくはテトラヒドロチオフラニル基;
(vi)トリ(C1−C6アルキル)シリル基、ジ(C1−C6アルキル)アリールシリル基またはジアリール(C1−C6アルキル)シリル基のようなシリル基;
(vii)(C1−C6アルコキシ)メチル基、(C1−C6アルコキシ)−(C1−C6アルコキシ)メチル基、または、ハロゲノ基で置換された(C1−C6アルコキシ)メチル基のようなアルコキシメチル基;
(viii)(C1−C6アルコキシ)エチル基、または、ハロゲノ基で置換された(C1−C6アルコキシ)エチル基のような置換エチル基;
(ix)C1−C6アルキル、ハロゲノおよびC1−C6アルコキシからなる群より選択される1個以上の置換基で置換されてもよいトリフェニルメチル基、または、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ニトロ、ハロゲノおよびシアノからなる群より選択される1個以上の置換基で置換されてもよいベンジル基のようなアラルキル基;
(x)3乃至6個の炭素原子を有するアルケニルオキシカルボニル基;
(xi)C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、ニトロ、ハロゲノおよびシアノからなる群より選択される1個以上の置換基で置換されてもよいアラルキルオキシカルボニル基;
(xii)C1−C10スルホン酸のエステル形成残基;
(xiii)炭酸エステル;
(xiv)炭酸モノ(C1−C6アルキル)エステルもしくは炭酸ジ(C1−C6アルキル)エステルとのエステル;
(xv)炭酸モノ(C6−C10芳香族炭化水素)エステルもしくは炭酸ジ(C6−C10芳香族炭化水素)エステルとのエステル;
(xvi)リン酸エステル;
(xvii)リン酸モノ(C1−C6アルキル)エステルもしくはリン酸ジ(C1−C6アルキル)エステルとのエステル;および、
(xviii)リン酸モノ(C6−C10芳香族炭化水素)エステルもしくはリン酸ジ(C6−C10芳香族炭化水素)エステルとのエステル。
生体内の代謝過程(例えば、加水分解)で脱離し得るエステル基は、哺乳動物の生体内に投与した際に代謝過程(例えば、加水分解)で脱離し、一般式(I)で表される化合物またはその塩を生成するエステル基である。このようなエステル残基としての保護基は、好適には、例えば、以下のものであり得る:
(i)1−[(C1−C6アルキル)カルボニルオキシ]−(C1−C6アルキル)基、1−[(C3−C8シクロアルキル)カルボニルオキシ]−(C1−C6アルキル)基、または、1−[(C6−C12アリール)カルボニルオキシ]−(C1−C6アルキル)基のような1−(アシルオキシ)-(C1−C6アルキル)基;
(ii)(C1−C6アルコキシ)カルボニルオキシアルキル基、または、置換されてもよいオキソジオキソレニルメチル基(当該置換基は、C1−C6アルキル基、および、C1−C6アルキルもしくはハロゲノで置換されてもよいアリール基からなる群より選択される基である)のような置換カルボニルオキシアルキル基;
(iii)C1−C6アルキルまたはC1−C6アルコキシで置換されてもよいフタリジル基;
(iv)ヒドロキシル基の一般的保護基において示した脂肪族アシル基;
(v)ヒドロキシル基の一般的な保護基において示した芳香族アシル基;
(vi)コハク酸のハーフエステル残基;
(vii)リン酸エステル残基;
(viii)グルタメート、アスパルテート等のアミノ酸のエステル形成残基;
(ix)1乃至2個のC1−C6アルキル基で置換されてもよいカルバモイル基、または、
(x)1−(アシルオキシ)アルコキシカルボニル基(当該アシルオキシ基は、上記脂肪族アシルオキシ基もしくは上記芳香族アシルオキシ基を示す)。
ヒドロキシル基が修飾された一般式(I)で表される化合物を生成するために用いられる、生体内の代謝過程(例えば、加水分解)で脱離し得る上記保護基の中で、脂肪族アシル基(特に、C1−C25アルキルカルボニル基)および置換カルボニルオキシアルキル基は、好適である。

一般式(I)で表される化合物の中で好適な化合物は、下記の表1および2に示される化合物であり得る。ただし、本発明の化合物は、これらの化合物に限定されるものではない。
下記の表1および2においては、以下の略号を用いる;
Ac:アセチル
cBu:シクロブチル
cPr:シクロプロピル
Dpy:2,5−ジオキソピロリジン−1−イル
Et:エチル
iPr:2−プロピル
Me:メチル
Mor:モルホリニル
nPr:1−プロピル
Opy:2−オキソピロリジン−1−イル
Oox:2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−1−イル
Ph:フェニル
Pip:ピペリジニル
Pyrd:ピロリジニル
Taz:トリアゾリル
tBu:2−メチル−2−プロピル
Tce:2,2,2−トリクロロエチル
Thi:チエニル。

[表1]
Figure 2007137810
______________________________________
例示化合 R1234567
物番号
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1-1 H H H H H tBuOCO NHCO(CH2)3CO(4-Mor)
1-2 H H H H H tBuOCO NHSO2Me
1-3 H H H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-4 H H H H H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-5 H H H H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-6 H H H H H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-7 H H H H H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-8 H H H H H tBuOCO N(Me)CScPr
1-9 H H H H H tBuOCO N(Me)SO2Me
1-10 H H H H H tBuOCO N(Et)Ac
1-11 H H H H H tBuOCO N(iPr)Ac
1-12 H H H H H tBuOCO SO2NMe2
1-13 H H H H H tBuOCO CO(1-Pyrd)
1-14 H H H H H tBuOCO CO(1-Pip)
1-15 H H H H H tBuOCO CO(4-Mor)
1-16 H H H H H tBuOCO SO2Me
1-17 H H H H H tBuOCO (CH2)2CONMe2
1-18 H H H H H tBuOCO CH2COMe
1-19 H H H H H tBuOCO Opy
1-20 H H H H H tBuOCO Dpy
1-21 H H H H H tBuOCO Oox
1-22 H H H H H iPrSO2 N(Me)Ac
1-23 H H H H H 2-Me-PhSO2 N(Me)Ac
1-24 H H H H H 3-Me-PhSO2 N(Me)Ac
1-25 H H H H H 2-CF3-PhSO2 N(Me)Ac
1-26 H H H H H 2-CN-PhSO2 N(Me)Ac
1-27 H H H H H 2-F-PhSO2 N(Me)Ac
1-28 H H H H H 2-Cl-PhSO2 N(Me)Ac
1-29 H H H H H 2,5-diMe-PhSO2 N(Me)Ac
1-30 H H H H H 2-MeOCO-(3-Thi)SO2 N(Me)Ac
1-31 H H H H H BnSO2 N(Me)Ac
1-32 H H H H H Bn N(Me)Ac
1-33 H H H H H 2-F-PhCH2 N(Me)Ac
1-34 H H H H H 2-Cl-PhCH2 N(Me)Ac
1-35 H H H H H 2-Br-PhCH2 N(Me)Ac
1-36 H H H H H PhCH(Me) N(Me)Ac
1-37 H H H H Me tBuOCO NHAc
1-38 H H H H Me tBuOCO N(Me)Ac
1-39 H H H H nPr tBuOCO NHAc
1-40 H H H H nPr tBuOCO N(Me)Ac
1-41 H H H H tBu tBuOCO N(Me)Ac
1-42 H H H CF3 H tBuOCO N(Me)Ac
1-43 H H H MeO H tBuOCO N(Me)Ac
1-44 H H H CF3O H tBuOCO N(Me)Ac
1-45 H H H F H tBuOCO N(Me)Ac
1-46 H H H F Me tBuOCO N(Me)Ac
1-47 H H H Cl H tBuOCO N(Me)Ac
1-48 H H F H H tBuOCO N(Me)Ac
1-49 H H F H H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-50 H H F H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-51 H H F H H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-52 H H F H H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-53 H H F H H tBuOCO N(Me)CScPr
1-54 H H F F H tBuOCO N(Me)Ac
1-55 H H F F H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-56 H H F F H tBuOCO N(Me)COcPr
1-57 H H F F H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-58 H H F F H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-59 H H F F H tBuOCO N(Me)CScPr
1-60 H H F Cl H tBuOCO N(Me)Ac
1-61 H H F Cl H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-62 H H F Cl H tBuOCO N(Me)COcPr
1-63 H H F Cl H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-64 H H F Cl H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-65 H H F Cl H tBuOCO N(Me)CScPr
1-66 H H Cl H H tBuOCO N(Me)Ac
1-67 H H Cl H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-68 H CF3 H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-69 H MeO H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-70 H CF3O H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-71 H MeSO2 H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-72 H F H H H tBuOCO NHAc
1-73 H F H H H tBuOCO NHCOcPr
1-74 H F H H H tBuOCO NHCScPr
1-75 H F H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-76 H F H H H tBuOCO N(Me)COCH2OMe
1-77 H F H H H tBuOCO N(Me)COCH2CH3
1-78 H F H H H tBuOCO N(Me)CO(CH2)2CH3
1-79 H F H H H tBuOCO N(Me)COCH(Me)CH3
1-80 H F H H H tBuOCO N(Me)CO(CH2)3CH3
1-81 H F H H H tBuOCO N(Me)COCH2CH(Me)CH3
1-82 H F H H H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-83 H F H H H tBuOCO N(Me)COCH2cBu
1-84 H F H H H tBuOCO N(Me)CO(CH2)2cPr
1-85 H F H H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-86 H F H H H tBuOCO N(Me)COcBu
1-87 H F H H H tBuOCO N(Me)COOMe
1-88 H F H H H tBuOCO N(Me)COO(CH2CH=CH2)
1-89 H F H H H tBuOCO N(Me)COOcPr
1-90 H F H H H tBuOCO N(Me)CONHMe
1-91 H F H H H tBuOCO N(Me)CONHCH2cPr
1-92 H F H H H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-93 H F H H H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-94 H F H H H tBuOCO N(Me)CScPr
1-95 H F H H H tBuOCO N(Me)SO2Me
1-96 H F H H H tBuOCO N(Me)SO2CH2CH3
1-97 H F H H H tBuOCO N(Et)Ac
1-98 H F H H H tBuOCO N(Et)COCH2cPr
1-99 H F H H H tBuOCO N(Et)COcPr
1-100 H F H H H tBuOCO N(Et)CSCH3
1-101 H F H H H tBuOCO N(Et)CSCH2cPr
1-102 H F H H H tBuOCO N(Et)CScPr
1-103 H F H H H tBuOCO N(cPr)Ac
1-104 H F H H H tBuOCO N(cPr)COCH2cPr
1-105 H F H H H tBuOCO N(cPr)COcPr
1-106 H F H H H tBuOCO N(cPr)CSCH3
1-107 H F H H H tBuOCO N(cPr)CSCH2cPr
1-108 H F H H H tBuOCO N(cPr)CScPr
1-109 H F H H H tBuOCO N(Me)(CH2CH=CH2)
1-110 H F H H H tBuOCO CH2N(Me)Ac
1-111 H F H H H tBuOCO CH2N(Me)COCH2cPr
1-112 H F H H H tBuOCO CH2N(Me)COcPr
1-113 H F H H H tBuOCO CH2N(Me)CSMe
1-114 H F H H H tBuOCO CH2N(Me)CSCH2cPr
1-115 H F H H H tBuOCO CH2N(Me)CScPr
1-116 H F H H H tBuOCO 1-Me-5-Taz
1-117 H F H H H 2-Me-PhSO2 N(Me)Ac
1-118 H F H H H 2-F-PhSO2 N(Me)Ac
1-119 H F H H H 2-Cl-PhSO2 N(Me)Ac
1-120 H F H H Me tBuOCO N(Me)Ac
1-121 H F H H Me tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-122 H F H H Me tBuOCO N(Me)COcPr
1-123 H F H H Me tBuOCO N(Me)CSCH3
1-124 H F H H Me tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-125 H F H H Me tBuOCO N(Me)CScPr
1-126 H F H F H tBuOCO NHAc
1-127 H F H F H tBuOCO NHCOcPr
1-128 H F H F H tBuOCO NHCScPr
1-129 H F H F H tBuOCO N(Me)Ac
1-130 H F H F H tBuOCO N(Me)COCH2OMe
1-131 H F H F H tBuOCO N(Me)COCH2CH3
1-132 H F H F H tBuOCO N(Me)CO(CH2)2CH3
1-133 H F H F H tBuOCO N(Me)COCH(Me)CH3
1-134 H F H F H tBuOCO N(Me)CO(CH2)3CH3
1-135 H F H F H tBuOCO N(Me)COCH2CH(Me)CH3
1-136 H F H F H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-137 H F H F H tBuOCO N(Me)COCH2cBu
1-138 H F H F H tBuOCO N(Me)CO(CH2)2cPr
1-139 H F H F H tBuOCO N(Me)COcPr
1-140 H F H F H tBuOCO N(Me)COcBu
1-141 H F H F H tBuOCO N(Me)COOMe
1-142 H F H F H tBuOCO N(Me)COO(CH2CH=CH2)
1-143 H F H F H tBuOCO N(Me)COOcPr
1-144 H F H F H tBuOCO N(Me)CONHMe
1-145 H F H F H tBuOCO N(Me)CONHCH2cPr
1-146 H F H F H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-147 H F H F H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-148 H F H F H tBuOCO N(Me)CScPr
1-149 H F H F H tBuOCO N(Me)SO2Me
1-150 H F H F H tBuOCO N(Me)SO2CH2CH3
1-151 H F H F H tBuOCO N(Et)Ac
1-152 H F H F H tBuOCO N(Et)COCH2cPr
1-153 H F H F H tBuOCO N(Et)COcPr
1-154 H F H F H tBuOCO N(Et)CSCH3
1-155 H F H F H tBuOCO N(Et)CSCH2cPr
1-156 H F H F H tBuOCO N(Et)CScPr
1-157 H F H F H tBuOCO N(cPr)Ac
1-158 H F H F H tBuOCO N(cPr)COCH2cPr
1-159 H F H F H tBuOCO N(cPr)COcPr
1-160 H F H F H tBuOCO N(cPr)CSCH3
1-161 H F H F H tBuOCO N(cPr)CSCH2cPr
1-162 H F H F H tBuOCO N(cPr)CScPr
1-163 H F H F H tBuOCO N(Me)(CH2CH=CH2)
1-164 H F H F H tBuOCO CH2N(Me)Ac
1-165 H F H F H tBuOCO CH2N(Me)COCH2cPr
1-166 H F H F H tBuOCO CH2N(Me)COcPr
1-167 H F H F H tBuOCO CH2N(Me)CSMe
1-168 H F H F H tBuOCO CH2N(Me)CSCH2cPr
1-169 H F H F H tBuOCO CH2N(Me)CScPr
1-170 H F H F H tBuOCO 1-Me-5-Taz
1-171 H F H F H 2-Me-PhSO2 N(Me)Ac
1-172 H F H F H 2-F-PhSO2 N(Me)Ac
1-173 H F H F H 2-Cl-PhSO2 N(Me)Ac
1-174 H F F H H tBuOCO N(Me)Ac
1-175 H F F H H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-176 H F F H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-177 H F F H H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-178 H F F H H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-179 H F F H H tBuOCO N(Me)CScPr
1-180 H Cl H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-181 H Cl H H H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-182 H Cl H H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-183 H Cl H H H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-184 H Cl H H H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-185 H Cl H H H tBuOCO N(Me)CScPr
1-186 H Cl H Cl H tBuOCO N(Me)Ac
1-187 H Cl H Cl H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-188 H Cl H Cl H tBuOCO N(Me)COcPr
1-189 H Cl H Cl H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-190 H Cl H Cl H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-191 H Cl H Cl H tBuOCO N(Me)CScPr
1-192 H Br H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-193 H Br H H H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-194 H Br H H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-195 H Br H H H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-196 H Br H H H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-197 H Br H H H tBuOCO N(Me)CScPr
1-198 H Ph H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-199 H Ph H H H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-200 H Ph H H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-201 H Ph H H H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-202 H Ph H H H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-203 H Ph H H H tBuOCO N(Me)CScPr
1-204 CF3 H H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-205 CF3 H H H H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-206 CF3 H H H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-207 CF3 H H H H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-208 CF3 H H H H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-209 CF3 H H H H tBuOCO N(Me)CScPr
1-210 MeO H H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-211 MeO H H H H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-212 MeO H H H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-213 MeO H H H H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-214 MeO H H H H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-215 MeO H H H H tBuOCO N(Me)CScPr
1-216 F H H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-217 F H H H H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-218 F H H H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-219 F H H H H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-220 F H H H H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-221 F H H H H tBuOCO N(Me)CScPr
1-222 Cl H H H H tBuOCO N(Me)Ac
1-223 Cl H H H H tBuOCO N(Me)COCH2cPr
1-224 Cl H H H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-225 Cl H H H H tBuOCO N(Me)CSCH3
1-226 Cl H H H H tBuOCO N(Me)CSCH2cPr
1-227 Cl H H H H tBuOCO N(Me)CScPr
1-228 Cl H H H Br tBuOCO N(Me)Ac
1-229 H F H H H tBuOCO N(Me)COOtBu
1-230 H F H H H tBuOCO N(Me)COCH2OEt
1-231 H F H H H tBuOCO N(Me)COCH2OH
1-232 H H F H H tBuOCO N(Me)SO2Me
1-233 H F H H H tBuOCO N(Me)CSCH2OMe
1-234 H F H H H iPrOCO N(Me)COcPr
1-235 H F H H H PhOCO N(Me)COcPr
1-236 H F H H H (4-F-Ph)OCO N(Me)COcPr
1-237 H F H H H TceOCO N(Me)COcPr
1-238 H F H H H tBuOCO CH2N(Me)SO2Me
1-239 H Cl F H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-240 H F Cl H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-241 H H Cl F H tBuOCO N(Me)COcPr
1-242 H Cl Cl H H tBuOCO N(Me)COcPr
1-243 H F H H H tBuOCO N(Me)COCH2OPh
1-244 H F H H H tBuOCO N(Me)COCH2OCH2Ph
1-245 H F H H H (CH2=CHCH2)OCO N(Me)COcPr
1-246 H F H H H PhCH2OCO N(Me)COcPr
1-247 H F H H H PhCH2OCO N(Me)COcPr
1-248 H F H H H tBuOCO CH(OH)Me
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
[表2]
Figure 2007137810
______________________________________
例示化合 R123456127
物番号
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
2-1 H H H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-2 H H H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-3 H H H H H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)COcPr]
2-4 H H H H H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)CScPr]
2-5 H H H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-6 H H H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-7 H H F F H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-8 H H F F H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-9 H H F F H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)COcPr]
2-10 H H F F H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)CScPr]
2-11 H H F F H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-12 H H F F H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-13 H H F Cl H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-14 H H F Cl H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-15 H H F Cl H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)COcPr]
2-16 H H F Cl H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)CScPr]
2-17 H H F Cl H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-18 H H F Cl H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-19 H F H H H tBuOCO CH2 CH2 3-[N(Me)COcPr]
2-20 H F H H H tBuOCO CH2 CH2 3-[N(Me)CScPr]
2-21 H F H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-22 H F H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-23 H F H H H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)COcPr]
2-24 H F H H H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)CScPr]
2-25 H F H H H tBuOCO C(Me)2 bond 4-[N(Me)COcPr]
2-26 H F H H H tBuOCO C(Me)2 bond 4-[N(Me)CScPr]
2-27 H F H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-28 H F H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-29 H F H F H tBuOCO CH2 CH2 3-[N(Me)COcPr]
2-30 H F H F H tBuOCO CH2 CH2 3-[N(Me)CScPr]
2-31 H F H F H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-32 H F H F H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-33 H F H F H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)COcPr]
2-34 H F H F H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)CScPr]
2-35 H F H F H tBuOCO C(Me)2 bond 4-[N(Me)COcPr]
2-36 H F H F H tBuOCO C(Me)2 bond 4-[N(Me)CScPr]
2-37 H F H F H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-38 H F H F H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-39 H Cl H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-40 H Cl H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-41 H Cl H H H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)COcPr]
2-42 H Cl H H H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)CScPr]
2-43 H Cl H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-44 H Cl H H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-45 H Cl H Cl H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-46 H Cl H Cl H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-47 H Cl H Cl H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)COcPr]
2-48 H Cl H Cl H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)CScPr]
2-49 H Cl H Cl H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-50 H Cl H Cl H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-51 H F F H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-52 H F F H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
2-53 H F F H H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)COcPr]
2-54 H F F H H tBuOCO CH(Me) bond 4-[N(Me)CScPr]
2-55 H F F H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)COcPr]
2-56 H F F H H tBuOCO CH2 CH2 4-[N(Me)CScPr]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
上記例示化合物において、好適な化合物は、例示化合物番号1-3、1-45、1-50、1-56、1-62、1-67、1-75、1-76、1-77、1-78、1-79、1-81、1-85、1-92、1-94、1-95、1-96、1-120、1-129、1-139、1-148、1-149、1-176、1-180、1-192、1-216、1-233、1-234、1-239、1-240、1-242、または、1-245の化合物であり、より好適な化合物は、
例示化合物番号1-50:tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-76:tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[(メトキシアセチル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-77:tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[メチル(プロピオニル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-78:tert−ブチル 2−({4−[ブチリル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-85:tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-94:tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボノチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-139:tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-148:tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボノチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-176:tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-233:tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[(2−メトキシエタンチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-234:イソプロピル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-239:tert−ブチル 6−クロロ−2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
例示化合物番号1-240:tert−ブチル 5−クロロ−2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、または、
例示化合物番号1-242:tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5,6−ジクロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
の化合物である。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、以下のA法乃至T法に従って製造することができる。
Figure 2007137810

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上記A法乃至T法の化合物の構造式において、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R13、R14、X1、X2、および、Yは、上記のものと同意義を示し、Raは、C1−C6アルキル基を示し、Rbは、水素原子、C1−C6アルキル基またはハロゲノC1−C6アルキル基を示し、Rcは、メチル基またはエチル基を示し、Rdは、上記R6におけるフェニル−(C1−C6アルキル)基、置換フェニル−(C1−C6アルキル)基、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C6アルキル)基、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C6アルキル)基を示し、Reは、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)を示し、Rfは、C1−C6アルキル基、アリル基、その他のカルボキシル基の保護基を示し、Xaは、クロロ基、ブロモ基またはヨード基を示し、Xbは、クロロ基、ブロモ基、ヨード基、または、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基を示し、Xdは、エチレン基を示し、Xeは、単結合または上記X3と同意義を示し、Xfは、クロロ基またはブロモ基を示し、Zaは、式−CO−を有する基を示し、Zbは、酸素原子を示し、Allocは、アリルオキシカルボニル基を示す。
cは、クロロ基;ブロモ基;ヨード基;メタンスルホニルオキシまたはエタンスルホニルオキシのような低級アルキルスルホニルオキシ基;トリフルオロメタンスルホニルオキシのようなハロゲノ低級アルキルスルホニルオキシ基;ベンゼンスルホニルオキシのようなアリールスルホニルオキシ基;p−トルエンスルホニルオキシのような低級アルキル化アリールスルホニルオキシ基;または、p−クロロベゼンスルホニルオキシのようなハロゲノアリールスルホニルオキシ基を示し、好適には、クロロ基、ブロモ基、ヨード基、メタンスルホニルオキシ基、または、p−トルエンスルホニルオキシ基であり、より好適には、ブロモ基またはヨード基である。
下記A法乃至T法の反応において、反応基質となる化合物が、アミノ基、水酸基またはカルボキシル基等の目的の反応を阻害する基を有する場合、必要に応じて適宜、それらの基への保護基の導入を行ってもよく、また、必要に応じて適宜、導入した保護基の除去を行なってもよい。そのような目的の反応を阻害する基の保護基は、反応を進行させるために通常用いられる保護基であれば、特に限定はなく、例えば、T. H. Greene, P. G. Wuts, Protective Groups in Organic Synthesis. Third Edition, 1999年, John Wiley & Sons, Inc.等に記載された保護基であり得る。それらの保護基の導入反応、および、当該保護基の除去反応は、上記文献に記載された方法のような常法に従って行うことができる。
(A法)
A法は、式(I)において、X1がメチレン基である化合物(Ia)を製造する方法である。
(A−1工程)
A−1工程は、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(1)を酸存在下にて亜硝酸塩と反応させて得られるジアゾニウム塩を、還元剤で還元して、化合物(2)を製造する工程である。
使用される亜硝酸塩は、通常ジアゾ化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウムのようなアルカリ金属亜硝酸塩であり得、好適には、亜硝酸ナトリウムまたは亜硝酸カリウムであり、最も好適には、亜硝酸ナトリウムである。
使用される酸は、通常ジアゾ化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、硝酸、硫酸のような無機酸であり得、好適には、塩酸である。
使用される還元剤は、通常ジアゾニウム塩の還元反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、塩化スズ(II)のような金属塩化物、亜硫酸ナトリウムのようなアルカリ金属亜硫酸塩、亜硫酸水素ナトリウムのようなアルカリ金属亜硫酸水素塩、亜ジチオン酸ナトリウムのようなアルカリ金属亜ジチオン酸塩であり得、好適には、金属塩化物であり、最も好適には、塩化スズ(II)である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発原料をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−テル類;ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルピロリジノン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸のような有機酸類;水;または、それらの混合物であり得、好適には、有機酸類、水またはそれらの混合物であり、最も好適には、水である。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、−40乃至60℃であり、好適には、−30乃至30℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加え、必要に応じて適宜塩基(炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、のようなアルカリ金属炭酸水素塩等)を加えて中和し、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(A−2工程)
A−2工程は、
(A−2a工程)A−1工程で得られる化合物(2)を、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(3)と反応させて、化合物(4)を製造する工程である。
また、A−2工程は、
(A−2b工程):A−1工程で得られる化合物(2)を公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる式R5CH2COCOOHを有する化合物と反応させる工程;および、
(A−2c工程):引き続いて、A−2b工程で得られる化合物を酸存在下にて、式RaOHを有する化合物と反応させ、化合物(4)を製造する工程によっても行うことができる。
A−2a工程およびA−2b工程において、使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;または、これらの混合物であり得、好適には、芳香族炭化水素類であり、より好適には、ベンゼンまたはトルエンである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至150℃であり、好適には、50乃至100℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
A−2c工程において、使用される酸は、通常エステル化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、ペンタフルオロプロピオン酸のような有機酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸のような有機スルホン酸、または、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、リン酸、硫酸、硝酸のような無機酸であり得、好適には、無機酸であり、より好適には、塩酸または硫酸である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;式RaOHを有するアルコール;または、これらの混合物であり得、好適には、式RaOHを有するアルコールである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至150℃であり、好適には、50乃至100℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応溶液から溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(A−3工程)
A−3工程は、A−2工程で得られる化合物(4)を酸存在下にて反応させて、化合物(5)を製造する工程である。
使用される酸は、通常インドール環の形成反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、ペンタフルオロプロピオン酸のような有機酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸のような有機スルホン酸、または、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、リン酸、ポリリン酸、硫酸、硝酸のような無機酸であり得、好適には、無機酸であり、より好適には、硫酸またはポリリン酸である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;酢酸、プロピオン酸のようなカルボン酸類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類またはこれらの混合物であり、より好適には、トルエンまたはキシレンである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、50乃至250℃であり、好適には、70乃至150℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、6時間乃至72時間であり、好適には、12時間乃至48時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(A−4工程)
A−4工程は、A−3工程で得られる化合物(5)を用いて化合物(6)を製造する工程である。
A−4工程は、R6が式−COR8を有する基であるときはG−1工程と同様の方法に従って、R6が式−SO29を有する基であるときはF−5工程と同様の方法に従って、R6がRdであるときはH−1工程と同様の方法に従って、行うことができる。
(A−5工程)
A−5工程は、A−4工程で得られる化合物(6)を還元して、化合物(7)を製造する工程である。
使用される還元剤は、通常エステルの還元反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウムのような水素化ホウ素アルカリ金属、水素化アルミニウムリチウム、水素化リチウムトリエトキシドアルミニウムのような水素化アルミニウム化合物、または、ジ(イソブチル)アルミニウムヒドリド、ジ(メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムジヒドリドのような水素化有機アルミニウム化合物であり得、好適には、水素化有機アルミニウム化合物であり、より好適には、ジ(イソブチル)アルミニウムヒドリドである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;または、これらの混合物であり得、好適には、芳香族炭化水素類またはエーテル類であり、より好適には、トルエン、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフランである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、−80乃至60℃であり、好適には、−70乃至30℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。
また本工程の目的化合物は、反応終了後、反応混合物に適当な量の無水硫酸ナトリウム10水和物、無水硫酸マグネシウム及びセライトを順に加えた後、不溶物を濾別し、溶媒を留去することによっても得られる。
得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。

(A−6工程)
A−6工程は、A−5工程で得られる化合物(7)をハロゲン化試薬と反応させて、化合物(8)を製造する工程である。
使用されるハロゲン化試薬は、通常ヒドロキシ基のハロゲン化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、四塩化炭素もしくは四臭化炭素とトリフェニルホスフィンの組み合わせ;N−クロロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−ヨードスクシンイミドのようなN−ハロゲノスクシンイミド;上記N−ハロゲノスクシンイミドとトリフェニルホスフィンの組み合わせ;沃素、トリフェニルホスフィンおよびイミダゾールの組み合わせ;三塩化リン、五塩化リンのような塩化リン;または、三臭化リン、五臭化リンのような臭化リンであり得、好適には、四塩化炭素もしくは四臭化炭素とトリフェニルホスフィンの組み合わせであり、より好適には、四臭化炭素とトリフェニルホスフィンの組み合わせである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;または、これらの混合物であり得、好適には、エーテル類であり、より好適には、テトラヒドロフランである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、−50乃至70℃であり、好適には、−20乃至40℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、10分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は、反応で精製した固形物を濾過して、濾液を減圧下にて濃縮することによっても得られ、得られた目的化合物は、精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(A−7工程)
A−7工程は、A−6工程で得られる化合物(8)を塩基存在下にて、公知であるか、公知の化合物から容易に得られるかまたはO乃至R法で得られる化合物(9)と反応させて、化合物(Ia)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常フェノールのアルキル化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミド;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;または、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジン、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機アミンであり得、好適には、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ金属炭酸水素塩であり、より好適には、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、アミド類であり、より好適には、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミドである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至100℃であり、好適には、20乃至60℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至24時間であり、好適には、30分間乃至15時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。
また、A−4工程で得られる化合物(6)をNilsson, Ingermar et al., Acta Chem. Scand. Ser. B, 1984年,第38巻,p.491-500、Nilsson, Ingermar et al., Acta Chem. Scand. Ser. B, 1985年,第39巻,p.531-548、Bergman, Jan et al., Tetrahedron, 1989年,第45巻,p.5549-5564等に記載された方法またはそれに準じた方法に従い反応させることにより、化合物(7)においてインドール環2位のヒドロキシメチル基が式−X1OHを有する基である化合物(7a)を製造することができる。また、化合物(7a)は、R. C. Larock et al., J. Org. Chem., 1998年, 第63巻, p.7652-7662、A. Ayguen et al., Syn. Lett., 2000年,第12巻,p.1757-1760、G. Gribble et al., J. Org. Chem., 2002年,第67巻,p.1001-1003、R. A. Jones, et al., Tetrahedron, 1984年, 第40巻, p.4837-4842、G. W. Gribble, et al. J. Org. Chem., 1992年, 第57巻, p.5878-5891、S. Hibino, et al., J. Org. Chem., 1984年, 第49巻, p.5006-5008、R. J. Sundberg, et al., J. Heterocycl. Chem., 1981年, 第18巻, p.807-809等に記載された方法またはそれに準じた方法に従い製造することができる。
さらに、化合物(7a)をA−6工程と同様の方法に従い反応させることにより、または、R. C. Larock, Comprehensive Organic Transformations. Second Edition, 1999年, John Wiley & Sons, Inc.等に記載された2級アルコールもしくは3級アルコールをハロゲン化する方法に従い反応させることにより、化合物(8)においてインドール環2位の式−CH2aを有する基が式−X1aを有する基である化合物(8a)を製造することができる。
さらに、化合物(8a)をA−7工程と同様の方法に従い反応させることにより、化合物(Ia)においてインドール環2位の式−CH2OX2YR7を有する基が式−X1OX2YR7を有する基である化合物(In)を製造することができる。
(B法)
B法は、式(I)において、R6が式−SO29である化合物(Ib)を製造する方法である。
(B−1工程)
B−1工程は、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(10)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(11)と反応させて、化合物(12)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常スルホニル化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミド;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;または、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジン、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機アミンであり得、好適には、有機アミンであり、より好適には、トリエチルアミンまたはピリジンである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;または、これらの混合物であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類またはエーテル類であり、より好適には、メチレンクロリドまたはテトラヒドロフランである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至100℃であり、好適には、10乃至60℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至24時間であり、好適には、30分間乃至15時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(B−2工程)
B−2工程は、B−1工程で得られる化合物(12)を、パラジウム触媒および塩基の存在下にて、公知であるか、公知の化合物から容易に得られるかまたはS法で得られる化合物(13)と反応させて、化合物(Ib)を製造する工程である。
使用されるパラジウム触媒は、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)、塩化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロビス[メチレンビス(ジフェニルホスフィン)]ジパラジウム−ジクロロメタン付加物、[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ジクロロパラジウム(II)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン付加物、パラジウム(II)アセチルアセトナート、ビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)クロリド、ビス(アセタート)ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)、ビス(ベンゾニトリル)ジクロロパラジウム(II)等であり得、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)またはジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)であり、より好適には、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)である。
本工程において、必要に応じて適宜、上記パラジウム触媒に配位し得るリン配位子を使用してもよい。使用されるリン配位子は、例えば、トリフェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−m−トリルホスフィン、トリ−p−トリルホスフィン、トリス(4−フルオロフェニル)ホスフィン、トリス(4−クロロフェニル)ホスフィン、トリス(4−メトキシフェニル)ホスフィン、トリス(3−メトキシフェニル)ホスフィン、トリス(2,6−ジメトキシフェニル)ホスフィン、トリス[2−(ジフェニルホスフィノ)エチル]ホスフィン、p−トリルジフェニルホスフィン、ジフェニル−2−ピリジルホスフィン、ビス(2−メトキシフェニル)フェニルホスフィン、メチルジフェニルホスフィン、シクロヘキシルジフェニルホスフィン、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジフェニルホスフィノ)−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ−t−ブチルホスフィン、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン、1,6−ビス(ジフェニルホスフィノ)ヘキサン、(2S,3S)−(−)−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、ビス(2−ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン、ビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル等であり得、好適には、トリフェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリス[2−(ジフェニルホスフィノ)エチル]ホスフィン、または、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタンである。
本工程において、必要に応じて適宜、触媒として金属塩を使用することができる。使用される金属塩は、塩化銅(I)、臭化銅(I)、沃化銅(I)、塩化銅(II)、臭化銅(II)、沃化銅(II)のような銅塩であり得、好適には、塩化銅(I)、臭化銅(I)または沃化銅(I)であり、より好適には、沃化銅(I)である。
使用される塩基は、通常上記パラジウム触媒と組み合わせて使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;または、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジン、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)、テトラメチルグアニジンのような有機アミンであり得、好適には、有機アミンであり、より好適には、テトラメチルグアニジンである。また、本工程では、塩基の代わりにテトラn−ブチルアンモニウムフルオリドのようなテトラアルキルアンモニウムフルオリドを使用することもできる。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;水;または、これらの混合物であり得、好適には、アミド類であり、より好適には、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミドである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至150℃であり、好適には、20乃至100℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至12時間であり、好適には、1時間乃至6時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。
(C法)
C法は、式(I)において、R5がRbであり、X1がメチレン基である化合物(Ic)を製造する方法である。
(C−1工程)
C−1工程は、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(14)を触媒存在下にて水素添加反応に付し、化合物(15)を製造する工程である。
化合物(14)は、例えば、B. L. Zenitz, W. H. Hartung, J. Org. Chem., 1946年,第11巻,p.444-453、H. E. Zieger et al., Tetrahedron, 1990年,第46巻,p.2707-2714等に記載された方法またはそれに準じた方法に従い、合成することができる。
使用される触媒は、通常水素添加反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、パラジウム黒、パラジウム−炭素、パラジウム−硫酸バリウム、水酸化パラジウム、水酸化パラジウム−炭素、白金−炭素、酸化白金、または、ラネーニッケッルであり得、好適には、パラジウム−炭素または水酸化パラジウム−炭素である。
本工程は、通常、常圧乃至10000hPa、好適には、常圧乃至5000hPaの水素雰囲気下で行われる。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;酢酸、プロピオン酸のようなカルボン酸類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、アルコール類であり、より好適には、メタノールまたはエタノールである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至100℃であり、好適には、20乃至50℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、使用した触媒を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(C−2工程)
C−2工程は、C−1工程で得られる化合物(15)をアセチル化することにより、化合物(16)を製造する工程である。
使用されるアセチル化試薬は、通常アセチル化に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、無水酢酸またはアセチルクロリドであり得、好適には、無水酢酸である。
本工程において、必要に応じて適宜、塩基を使用してもよい。使用される塩基は、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジン、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機アミンであり得、好適には、ピリジンである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、アルコール類であり、より好適には、メタノールまたはアルコールである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至100℃であり、好適には、20乃至70℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(C−3工程)
C−3工程は、C−2工程で得られる化合物(16)を金属試薬で処理することにより、化合物(17)を製造する工程である。
使用される金属試薬は、通常インドール環の形成反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、三塩化チタン、四塩化チタンのようなハロゲン化チタン、上記ハロゲン化チタンと亜鉛との組み合わせ、または炭化チタンであり得、好適には、三塩化チタンと亜鉛の組み合わせ、または、四塩化チタンと亜鉛の組み合わせである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、エーテル類であり、より好適には、テトラヒドロフランである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、20乃至120℃であり、好適には、50乃至80℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(C−4工程)
C−4工程は、C−3工程で得られる化合物(17)を用いて化合物(18)を製造する工程である。
C−4工程は、R6が式−COR8を有する基であるときはG−1工程と同様の方法に従って、R6が式−SO29を有する基であるときはF−5工程と同様の方法に従って、R6がRdであるときはH−1工程と同様の方法に従って、行うことができる。
(C−5工程)
C−5工程は、C−4工程で得られる化合物(18)をハロゲン化試薬と反応させて、化合物(19)を製造する工程である。
本工程は、例えば、S. F. Vice et al., Tetrahedron Letters, 1985年,第26巻,p.5253-5256に記載された方法またはそれに準じた方法に従い、行うことができる。
使用されるハロゲン化試薬は、通常ハロゲン化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、N−クロロスクシンイミド、N−ブロモスクシンイミド、N−ヨードスクシンイミドのようなN−ハロゲノスクシンイミド;臭素;臭素と酢酸の組み合わせ;または、塩化スルフリルであり得、好適には、N−ハロゲノスクシンイミドであり、より好適には、N−ブロモスクシンイミドである。
本工程において、必要に応じて適宜、有機過酸化物を使用してもよい。使用される有機過酸化物は、例えば、過酸化ベンゾイルまたは2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)であり得、好適には、過酸化ベンゾイルである。
本工程の反応は、N−ハロゲノスクシンイミドおよび有機過酸化物を用いる場合には、必要に応じて適宜、遮光下にて(好適には、遮光下にて)行われる。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;または、これらの混合物であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、四塩化炭素である。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至120℃であり、好適には、20乃至90℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は、反応で精製した固形物を濾過して、濾液を減圧下にて濃縮することによっても得られ、得られた目的化合物は、精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(C−6工程)
C−6工程は、C−5工程で得られる化合物(19)を塩基存在下にて、公知であるか、公知の化合物から容易に得られるかまたはO乃至R法で得られる化合物(9)と反応させて、化合物(Ic)を製造する工程である。
C−6工程は、A−7工程と同様の方法に従い、行うことができる。
(D法)
D法は、化合物(5)において、RaがRcであり、R5が水素原子である化合物(5a)を製造する方法である。
(D−1工程)
D−1工程は、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(20)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(21)と反応させて、化合物(22)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常縮合反応に使用される塩基であれば特に限定はなく、例えば、水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミド;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;リチウムジイソプロピルアミドのようなリチウムアルキルアミド;リチウムビストリメチルシリルアミド、ナトリウムビストリメチルシリルアミドのようなリチウムシリルアミド;または、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムのようなアルキルリチウムであり得、好適には、アルカリ金属水素化物またはアルカリ金属アルコキシドであり、好適には、水素化ナトリウム、ナトリウムエトキシドまたはカリウムtert−ブトキシドである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノール、エタノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、エーテル類またはアルコール類であり、より好適には、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフランである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、−20乃至100℃であり、好適には、0乃至60℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、1時間乃至48時間であり、好適には、5時間乃至24時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(D−2工程)
D−2工程は、D−2工程で得られる化合物(22)を還元剤存在下にて反応させて、化合物(5a)を製造する工程である。
使用される還元剤は、通常ニトロ基の還元反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、好適には、鉄である。鉄、亜鉛、白金、スズのような金属、塩化スズ(II)のような金属塩化物であり得、好適には、鉄である。
使用される酸は、通常ニトロ基の還元反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、ペンタフルオロプロピオン酸のような有機酸、p−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸のような有機スルホン酸、または、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸、リン酸、硫酸、硝酸のような無機酸であり得、好適には、酢酸または塩酸であり、より好適には、酢酸である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;酢酸、プロピオン酸のようなカルボン酸類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、アルコール類、カルボン酸類またはこれらの混合物であり、より好適には、メタノール、エタノール、酢酸、または、これらの混合物であり、最も好適には、エタノール、酢酸またはこれらの混合物である。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、20乃至150℃であり、好適には、50乃至80℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至8時間であり、好適には、30分間乃至4時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
D−2工程は、C−1工程と同様の方法に従っても、行うことができる。

(E法)
E法は、式(I)において、X1がメチレン基であり、X2が単結合である化合物(Id)を製造する方法である。
(E−1工程)
E−1工程は、A−5工程で得られる化合物(7)をアゾジカルボキシレート試薬およびホスフィン試薬の存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(23)と反応させて、化合物(Id)を製造する工程である。化合物(23)は、化合物(9)においてX2が単結合である化合物である。
使用されるアゾジカルボキシレート試薬は、通常Mitsunobu反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、ジメチルアゾジカルボキシレート、ジエチルアゾジカルボキシレート、ジプロピルアゾジカルボキシレート、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート、ジ(tert−ブチル)アゾジカルボキシレートのようなジアルキルアゾジカルボキシレート;ビス(2,2,2−トリクロロエチル)アゾジカルボキシレート;ジフェニルアゾジカルボキシレート;1,1’−(アゾジカルボニル)ジピペリジン;N,N,N’,N’−(テトラメチルアゾジカルボキサミド);または、ジベンジルアゾジカルボキシレートであり得、好適には、ジアルキルアゾジカルボキシレートであり、より好適には、ジエチルアゾジカルボキシレートである。アゾジカルボキシレート試薬として、ポリスチレン等の高分子に固定化されたアゾジカルボキシレート試薬[好適には、エトキシカルボニルアゾカルボキシメチル ポリスチレン(ノババイオケム社、製品番号01−64−0371)のようなポリスチレンに固定化されたアゾジカルボキシレート試薬]を使用することもできる。
使用されるホスフィン試薬は、通常Mitsunobu反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、トリフェニルホスフィン、トリトリルホスフィン、トリス(メトキシフェニル)ホスフィン、トリス(クロロフェニル)ホスフィン、または、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニルであり得、好適には、トリフェニルホスフィンである。ホスフィン試薬として、ポリスチレン等の高分子に固定化されたホスフィン試薬(好適には、トリフェニルホスフィン ポリスチレンのようなポリスチレンに固定化されたトリフェニルホスフィン)を使用することもできる。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類またはこれらの混合物であり、より好適には、ジクロロエタン、テトラヒドロフランまたはこれらの混合物である。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至100℃であり、好適には、0乃至50℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至48時間であり、好適には、30分間乃至36時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、高分子に固定化された試薬を使用した場合にはその試薬を濾過し、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。
(F法)
F法は、式(I)において、R6が式−SO29を有する基であり、X1がメチレン基である化合物(Ie)を製造する方法である。
(F−1工程)
F−1工程は、A−3工程で得られる化合物(5)または、D−2工程で得られる化合物(5a)を塩基存在下にて、クロロギ酸アリルと反応させて、化合物(24)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常アリルオキシカルボニル化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミド;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;リチウムジイソプロピルアミドのようなリチウムアルキルアミド;または、リチウムビストリメチルシリルアミド、ナトリウムビストリメチルシリルアミドのようなリチウムシリルアミドであり得、好適には、アルカリ金属水素化物であり、より好適には、水素化ナトリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、エーテル類であり、より好適には、テトラヒドロフランである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、−20乃至80℃であり、好適には、0乃至40℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至24時間であり、好適には、30分間乃至14時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は、精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(F−2工程)
F−2工程は、F−1工程で得られる化合物(24)を還元して、化合物(25)を製造する工程である。
F−2工程は、A−5工程と同様の方法に従い、行うことができる。
(F−3工程)
F−3工程は、F−2工程で得られる化合物(25)をハロゲン化した後、得られた化合物を公知であるか、公知の化合物から容易に得られるかまたはO乃至R法で得られる化合物(9)と反応させて、化合物(26)を製造する工程である。
F−3工程は、A−6工程およびA−7工程と同様の方法に従い、行うことができる。
(F−4工程)
F−4工程は、F−3工程で得られる化合物(26)をパラジウム試薬存在下にて脱アリル化反応を行い、化合物(27)を製造する工程である。
使用されるパラジウム試薬は、通常脱アリル化反応に使用されるものであれば特に限定はないが、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)、塩化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロビス[メチレンビス(ジフェニルホスフィン)]ジパラジウム−ジクロロメタン付加物、[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ジクロロパラジウム(II)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン付加物、パラジウム(II)アセチルアセトナート、ビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)クロリド、ビス(アセタート)ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)、ビス(ベンゾニトリル)ジクロロパラジウム(II)等であり得、好適には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)である。
本工程において、必要に応じて適宜、補足剤を使用することができる。使用される補足剤は、例えば、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ジエチルアミン、ギ酸、酢酸、2−エチルヘキサン酸、2−メチルヘキサン酸ナトリウム塩、5,5−ジメチル−1,3−シクロヘキサンジオン、マロン酸ジメチル、または、トリブチルスズヒドリドであり得、好適には、ピロリジンまたはモルホリンである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;酢酸、プロピオン酸のようなカルボン酸類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;水;または、これらの混合物であり得、好適には、エーテル類、水またはこれらの混合物であり、より好適には、ジオキサンまたはジオキサンおよび水の混合物である。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至100℃であり、好適には、20乃至60℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(F−5工程)
F−5工程は、F−4工程で得られる化合物(27)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(11)と反応させて、化合物(Ie)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常スルホニル化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミド;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;リチウムジイソプロピルアミドのようなリチウムアルキルアミド;リチウムビストリメチルシリルアミド、ナトリウムビストリメチルシリルアミドのようなリチウムシリルアミド;n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウムのようなアルキルリチウム;または、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジン、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機アミンであり得、好適には、アルカリ金属水素化物であり、より好適には、水素化ナトリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、アミド類であり、より好適には、ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、−20乃至100℃であり、好適には、0乃至60℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、30分間乃至24時間であり、好適には、1時間乃至14時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。
(G法)
G法は、式(I)において、R6が式−COR8を有する基であり、X1がメチレン基である化合物(If)を製造する方法である。
(G−1工程)
G−1工程は、F−4工程で得られる化合物(27)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(28)と反応させて、化合物(If)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常アシル化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミド;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;リチウムジイソプロピルアミドのようなリチウムアルキルアミド;リチウムビストリメチルシリルアミド、ナトリウムビストリメチルシリルアミドのようなリチウムシリルアミド;トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジン、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機アミン;または、これらの混合物であり得、好適には、アルカリ金属水酸化物、有機アミンまたはこれらの混合物であり、より好適には、トリエチルアミン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジンまたはこれらの混合物である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;酢酸、プロピオン酸のようなカルボン酸類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;水;または、これらの混合物であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類またはエーテル類であり、より好適には、メチレンクロリドである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、−20乃至100℃であり、好適には、0乃至50℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至24時間であり、好適には、30分間乃至15時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。
また、G−1工程は、化合物(27)を塩基存在下にて、式R8COClを有する化合物等と反応させることによっても行うことができる。この場合G−1工程は、F−1工程と同様の方法、または、Karam, Omar et al., Tetrahedron Lett., 2003年,第44巻,p.1511-1514、Feldman, K. S. et al., Org. Lett., 2002年,第4巻, p.3525-3528、Maia, Hernani L. S. et al., Eur. J. Org. Chem., 2001年,第10巻,p.1967-1970、Kuramochi, Kouji et al., Chem. Lett., 2002年,第2巻,p.128-129等に記載された方法もしくはそれらに準じた方法に従い、行うことができる。
(H法)
H法は、式(I)において、R6がRdであり、X1がメチレン基である化合物(Ig)を製造する方法である。
(H−1工程)
H−1工程は、F−4工程で得られる化合物(27)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(29)と反応させて、化合物(Ig)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常アルキル化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミド;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;リチウムジイソプロピルアミドのようなリチウムアルキルアミド;または、リチウムビストリメチルシリルアミド、ナトリウムビストリメチルシリルアミドのようなリチウムシリルアミドであり得、好適には、アルカリ金属水素化物であり、より好適には、水素化ナトリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、アミド類であり、より好適には、ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、−20乃至100℃であり、好適には、20乃至50℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、30分間乃至24時間であり、好適には、1時間乃至15時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。
(I法)
I法は、式(I)において、R7が式−NHSO211を有する基であり、X1がメチレン基である化合物(Ih)を製造する方法である。
(I−1工程)
I−1工程は、化合物(30)を触媒存在下にて水素添加反応に付し、化合物(31)を製造する工程である。
化合物(30)は、例えば、A−6工程で得られる化合物(8)を式HO−X2−Y−NO2を有する化合物とA−7工程と同様の方法に従い反応させることにより得ることができる。
使用される触媒は、通常水素添加反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、パラジウム黒、パラジウム−炭素、パラジウム−アルミナ、パラジウム−炭酸カルシウム、パラジウム−硫酸バリウム、水酸化パラジウム、水酸化パラジウム−炭素、白金−炭素、酸化白金、または、ラネーニッケッルであり得、好適には、パラジウム−炭酸カルシウムまたは酸化白金である。
本工程は、通常、常圧乃至10000hPa、好適には、常圧乃至5000hPaの水素雰囲気下で行われる。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;酢酸、プロピオン酸のようなカルボン酸類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;水、または、これらの混合物であり得、好適には、エーテル類、アルコール類、水、または、これらの混合物であり、より好適には、エタノール、テトラヒドロフラン、水、または、これらの混合物である。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至60℃であり、好適には、20乃至40℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、使用した触媒を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(I−2工程)
I−2工程は、I−1工程で得られる化合物(31)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(32)と反応させて、化合物(Ih)を製造する工程である。
I−2工程は、B−1工程と同様の方法に従い、行うことができる。
(J法)
J法は、式(I)において、R7が式−NHCOXdCOReを有する基であり、X1がメチレン基である化合物(Ii)を製造する方法である。
(J−1工程)
J−1工程は、I−1工程で得られる化合物(31)を縮合剤存在下にて、T−1工程で得られる化合物(33)と反応させて、化合物(Ii)を製造する工程である。
使用される縮合剤は、通常のアミド化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、R. C. Larock, Comprehensive Organic Transformations. Second Edition, 1999年, John Wiley & Sons, Inc.等に記載されたカルボン酸およびアミンの縮合反応に用いられる縮合剤であり得る。
使用される縮合剤は、例えば、
(1)ジエチルホスホリルシアニド、ジフェニルホスホリルアジドのような燐酸エステル類と下記塩基の組合せ;
(2)1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,3−ジイソプロピルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドのようなカルボジイミド類;上記カルボジイミド類と下記塩基の組合せ;上記カルボジイミド類とN−ヒドロキシスクシンイミド、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミドのようなN−ヒドロキシ化合物の組合せ;
(3)2,2’−ジピリジル ジスルフィド、2,2’−ジベンゾチアゾリル ジスルフィドのようなジスルフィド類とトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィンのようなホスフィン類の組合せ;
(4)N,N’−ジスクシンイミジル カ−ボネート、ジエチルピロカーボネート、ジ−2−ピリジル カーボネート、S,S’−ビス(1−フェニル−1H−テトラゾール−5−イル)ジチオカーボネートのようなカーボネート類;
(5)N,N’−ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスホニッククロリドのようなホスホニッククロリド類;
(6)N,N’−ジスクシンイミジルオキザレート、N,N’−ジフタルイミジルオキザレート、N,N’−ビス(5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシイミジル)オキザレート、1,1’−ビス(ベンゾトリアゾリル)オキザレート、1,1’−ビス(6−クロロベンゾトリアゾリル)オキザレート、1,1’−ビス(6−トリフルオロメチルベンゾトリアゾリル)オキザレートのようなオキザレート類;
(7)N−エチル−5−フェニルイソオキサゾリウム−3’−スルホネートのようなN−低級アルキル−5−アリールイソオキサゾリウム−3’−スルホネート類;
(8)ジ−2−ピリジル ジセレニドのようなジヘテロアリールジセレニド類;
(9)p−ニトロベンゼンスルホニルトリアゾリドのようなアリールスルホニルトリアゾリド類;
(10)2−クロロ−1−メチルピリジニウム ヨージド、2−ブロモ−1−エチルピリジニウム クロリドのような2−ハロゲノ−1−低級アルキルピリジニウム ハライド類;
(11)1,1’−オキザリルジイミダゾ−ル、N,N’−カルボニルジイミダゾ−ルのようなイミダゾール類;
(12)3−エチル−2−クロロ−ベンゾチアゾリウム フルオロボレートのような3−低級アルキル−2−ハロゲノ−ベンゾチアゾリウム フルオロボレート類;
(13)3−メチル−ベンゾチアゾール−2−チオンのような3−低級アルキル−ベンゾチアゾール−2−チオン類、3−メチル−ベンゾチアゾール−2−セロンのような3−低級アルキル−ベンゾチアゾール−2−セロン類;
(14)フェニルジクロロホスフェート、ポリホスフェートエステルのようなホスフェート類;
(15)クロロスルホニル イソシアネートのようなハロゲノスルホニルイソシアネート類;
(16)トリメチルシリルクロリド、トリエチルシリルクロリドのようなハロゲノシラン類;
(17)メタンスルホニルクロリドのような低級アルカンスルホニルハライドと下記塩基の組合せ;または、
(18)N,N,N’,N’−テトラメチルクロロホルマミジウムクロリドのようなN,N,N’,N’−テトラ低級アルキルハロゲノホルマミジウムクロリド類であり得、好適には、カルボジイミド類またはカルボジイミド類とN−ヒドロキシ化合物の組合せであり得、より好適には、カルボジイミド類またはカルボジイミド類とN−ヒドロキシ化合物の組合せであり、さらに好適には、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、または、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドと1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの組み合わせである。
使用される塩基は、通常のアミド化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;または、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジン、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機アミンであり得、好適には、有機アミンであり、より好適には、トリエチルアミンまたはピリジンである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類またはニトリル類であり、より好適には、メチレンクロリドまたはアセトニトリルである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至100℃であり、好適には、20乃至60℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至15時間であり、好適には、30分間乃至4時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。
(K法)
K法は、式(I)において、R7が式−CONR1314を有する基であり、X1がメチレン基である化合物(Ij)を製造する方法である。
(K−1工程)
K−1工程は、化合物(34)を脱エステル化反応に付し、化合物(35)を製造する工程である。
化合物(34)は、例えば、A−6工程で得られる化合物(8)を式HO−X2−Y−COORfを有する化合物とA−7工程と同様の方法に従い反応させることにより得ることができる。
脱エステル化反応は、エステル基(−COORf)の種類に応じて、例えば、Greene, T. H., Wuts, P. G. M., Protective Groups in Organic Synthesis. Third Edition, 1999年, John Wiley & Sons, Inc.等に記載された方法により、行うことができる。
fがC1−C6アルキル基等である場合、塩基存在下で加水分解反応を行うことにより化合物(35)を製造することができる。
使用される塩基は、通常エステルの加水分解反応反応に使用される塩基であれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;または、リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシドであり得、好適には、アルカリ金属水酸化物であり、より好適には、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;水;または、これらの混合物であり得、好適には、エーテル類、アルコール類またはこれらの混合物であり、より好適には、テトラヒドロフラン、メタノールまたはこれらの混合物である。なお、本加水分解反応においては、水は必須である。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至80℃であり、好適には、10乃至50℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至24時間であり、好適には、30分間乃至15時間である。
fがアリル基等である場合、パラジウム試薬存在下にて脱アリル化反応を行い、化合物(35)を製造することができる。本脱アリル化反応は、F−4工程と同様の方法に従い、行うことができる。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(K−2工程)
K−2工程は、K−1工程で得られる化合物(35)を縮合剤存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(36)と反応させて、化合物(Ij)を製造する工程である。
使用される縮合剤は、通常のアミド化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、R. C. Larock, Comprehensive Organic Transformations. Second Edition, 1999年, John Wiley & Sons, Inc.等に記載されたカルボン酸およびアミンの縮合反応に用いられる縮合剤であり得る。
使用される縮合剤は、例えば、J−1工程に記載された縮合剤と同様のものであり得、好適には、カルボジイミド類またはカルボジイミド類とN−ヒドロキシ化合物の組合せであり、より好適には、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、または、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドと1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの組み合わせである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類またはニトリル類であり、より好適には、メチレンクロリドまたはアセトニトリルである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至100℃であり、好適には、10乃至60℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至24時間であり、好適には、30分間乃至15時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。
(L法)
L法は、式(I)において、R7が式−XeN(R10)ZR11を有する基であり、X1がメチレン基である化合物(Ik)を製造する方法である。
(L−1工程)
L−1工程は、A−6工程で得られる化合物(8)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(37)と反応させて、化合物(38)を製造する工程である。
L−1工程は、A−7工程と同様の方法に従い、行うことができる。
(L−2工程)
L−2工程は、L−1工程で得られる化合物(38)をパラジウム試薬存在下にて脱アリル化反応を行い、化合物(39)を製造する工程である。
L−2工程は、F−4工程と同様の方法に従い、行うことができる。
(L−3工程)
L−3工程は、L−2工程で得られる化合物(39)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(40)または化合物(41)と反応させて、化合物(Ik)を製造する工程である。
L−3工程は、化合物(40)を使用する場合、B−1工程と同様の方法に従い、行うことができる。また、L−3工程は、化合物(41)を使用する場合、G−1工程と同様の方法に従い、行うことができる。
(M法)
M法は、式(I)において、R7が式−XeN(R10)CSR11を有する基であり、X1がメチレン基である化合物(Il)を製造する方法である。
(M−1工程)
M−1工程は、化合物(42)をチオカルボニル化試薬で処理して、化合物(Il)を製造する工程である。
化合物(42)は、例えば、A−6工程で得られる化合物(8)を式HO−Y−Xe−N(R10)COR11を有する化合物とA−7工程と同様の方法に従い反応させることにより得ることができる。
使用されるチオカルボニル化試薬は、通常カルボニル基のチオカルボニル基への変換反応に使用されるものであれば特に限定はなく、好適には、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド(Lawsson試薬である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;または、これらの混合物であり得、好適には、エーテル類であり、より好適には、テトラヒドロフランである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、20乃至150℃であり、好適には、50乃至100℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至10時間であり、好適には、30分間乃至6時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。
(N法)
N法は、式(I)において、R1、R2、R3、または、R4がフェニル基であり、X1がメチレン基である化合物(Im)を製造する方法である。
(N−1工程)
N−1工程は、化合物(43)をパラジウム触媒存在下にて、ホウ酸試薬と反応させて、化合物(Im)を製造する工程である。
化合物(43)は、A−7工程で得られる化合物(Ia)において、R1、R2、R3、または、R4がXbである化合物である。
使用されるホウ酸試薬は、例えば、フェニルボロン酸、2−フェニル−1,3,2−ジオキサボリナン、(4,4,5,5)−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランであり得、好適には、フェニルボロン酸である。
使用されるパラジウム触媒は、通常炭素−炭素カップリング反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(0)、塩化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ジクロロビス[メチレンビス(ジフェニルホスフィン)]ジパラジウム−ジクロロメタン付加物、[1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン]ジクロロパラジウム(II)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)−ジクロロメタン付加物、パラジウム(II)アセチルアセトナート、ビス(ベンゾニトリル)パラジウム(II)クロリド、ビス(アセタート)ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)、ビス(ベンゾニトリル)ジクロロパラジウム(II)等であり得、好適には、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)である。
本工程において、必要に応じて適宜、上記パラジウム触媒に配意し得るリン配位子を使用してもよい。使用されるリン配位子は、例えば、トリフェニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−m−トリルホスフィン、トリ−p−トリルホスフィン、トリス(4−フルオロフェニル)ホスフィン、トリス(4−クロロフェニル)ホスフィン、トリス(4−メトキシフェニル)ホスフィン、トリス(3−メトキシフェニル)ホスフィン、トリス(2,6−ジメトキシフェニル)ホスフィン、トリス[2−(ジフェニルホスフィノ)エチル]ホスフィン、p−トリルジフェニルホスフィン、ジフェニル−2−ピリジルホスフィン、ビス(2−メトキシフェニル)フェニルホスフィン、メチルジフェニルホスフィン、シクロヘキシルジフェニルホスフィン、2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジフェニルホスフィノ)−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ−t−ブチルホスフィン、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、1,2−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン、1,6−ビス(ジフェニルホスフィノ)ヘキサン、(2S,3S)−(−)−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,2−ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、ビス(2−ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン、ビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル等であり得、好適には、トリ−o−トリルホスフィンまたは2−(ジ−t−ブチルホスフィノ)ビフェニルであり、より好適には、トリ−o−トリルホスフィンである。
本工程において、必要に応じて適宜、塩基を使用してもよい。使用される塩基は、通常炭素−炭素カップリング反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;または、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジン、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機アミンであり得、好適には、アルカリ金属炭酸水素塩であり、より好適には、炭酸水素ナトリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;水;または、これらの混合物であり得、好適には、芳香族炭化水素類、アルコール類、水、または、これらの混合物であり、より好適には、トルエン、エタノール、水、または、これらの混合物である。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、20乃至200℃であり、好適には、50乃至150℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至36時間であり、好適には、30分間乃至24時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。
(O法)
O法は、A−7工程等で使用する化合物(9)において、R7が式−N(R10)ZR11を有する基であり、X2がメチレン基である化合物(9a)を製造する方法である。
O法において保護基としてベンジル基を用いた方法が示されているが、Greene, T. H., Wuts, P. G. M., Protective Groups in Organic Synthesis. Third Edition, 1999年, John Wiley & Sons, Inc.等に記載された他の保護基を用いて、N法と同様の方法で化合物(9a)を製造することもできる。以下のP法乃至R法においても同様である。
(O−1工程)
O−1工程は、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(44)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(45)と反応させて、化合物(46)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常窒素原子のアルキル化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミド;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;リチウムジイソプロピルアミドのようなリチウムアルキルアミド;または、リチウムビストリメチルシリルアミド、ナトリウムビストリメチルシリルアミドのようなリチウムシリルアミドであり得、好適には、アルカリ金属水素化物であり、より好適には、水素化ナトリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、アミド類であり、より好適には、ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、−20乃至100℃であり、好適には、−10乃至60℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(O−2工程)
O−2工程は、O−1工程で得られる化合物(46)を触媒存在下にて加水素分解反応に付し、化合物(9a)を製造する工程である。
使用される触媒は、通常加水素分解反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、パラジウム黒、パラジウム−炭素、パラジウム−硫酸バリウム、水酸化パラジウム、水酸化パラジウム−炭素、白金−炭素、酸化白金、または、ラネーニッケッルであり得、好適には、パラジウム−炭素または水酸化パラジウム−炭素である。
本工程は、通常、常圧乃至10000hPa、好適には、常圧乃至5000hPaの水素雰囲気下で行われる。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;酢酸、プロピオン酸のようなカルボン酸類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、エーテル類、アルコール類またはこれらの混合物であり、より好適には、メタノール、テトラヒドロフランまたはこれらの混合物である。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至80℃であり、好適には、20乃至40℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、使用した触媒を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(P法)
P法は、A−7工程等で使用する化合物(9)において、R7が式−N(R10)ZR11を有する基であり、X2がメチレン基である化合物(9a)を製造する方法である。
(P−1工程)
P−1工程は、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(47)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(40)または化合物(41)と反応させて、化合物(46)を製造する工程である。
P−1工程は、化合物(40)を使用する場合、B−1工程と同様の方法に従い、行うことができる。また、P−1工程は、化合物(41)を使用する場合、G−1工程と同様の方法に従い、行うことができる。
(P−2工程)
P−2工程は、P−1工程で得られる化合物(46)を触媒存在下にて加水素分解反応に付し、化合物(9a)を製造する工程である。
P−2工程は、O−2工程と同様の方法に従い、行うことができる。
(Q法)
Q法は、A−7工程等で使用する化合物(9)において、R7が式−SO2N(R10)R11を有する基であり、X2がメチレン基である化合物(9b)を製造する方法である。
(Q−1工程)
Q−1工程は、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(48)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(49)と反応させて、化合物(50)を製造する工程である。
Q−1工程は、B−1工程と同様の方法に従い、行うことができる。Q−1工程においては、過剰量の化合物(49)を塩基として使用することにより、他の塩基を加えることなく反応を行うこともできる。
(Q−2工程)
Q−2工程は、Q−1工程で得られる化合物(50)を触媒存在下にて加水素分解反応に付し、化合物(9b)を製造する工程である。
Q−2工程は、O−2工程と同様の方法に従い、行うことができる。Q−2工程において使用される溶媒は、例えば、O−2工程に記載されたものと同様であり得、好適には、エーテル類、エステル類、アルコール類、または、これらの混合物であり得、より好適には、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、メタノール、または、これらの混合物である。
(R法)
R法は、A−7工程等で使用する化合物(9)において、R7が窒素原子を含有するヘテロシクリル基である化合物(9c)を製造する方法である。
(R−1工程)
R−1工程は、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(51)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(52)と反応させて、化合物(53)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常窒素原子のアシル化反応に使用されるものであれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸セシウムのようなアルカリ金属リン酸塩;リン酸水素リチウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸水素カリウムのようなアルカリ金属リン酸水素塩;リン酸二水素リチウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウムのようなアルカリ金属リン酸二水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミド;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;または、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジン、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機アミンであり得、好適には、アルカリ金属炭酸水素塩またはアルカリ金属リン酸水素塩であり、より好適には、炭酸水素ナトリウムまたはリン酸水素ナトリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、ハロゲン化炭化水素類であり、より好適には、クロロホルムである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、−20乃至100℃であり、好適には、0乃至60℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(R−2工程)
R−2工程は、R−1工程で得られる化合物(53)を塩基で処理して、化合物(54)を製造する工程である。
使用される塩基は、通常窒素原子のアルキル化反応に使用される塩基であれば特に限定はなく、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムのようなアルカリ金属炭酸塩;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムのようなアルカリ金属炭酸水素塩;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化バリウムのようなアルカリ土類金属水酸化物;水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属水素化物;リチウムアミド、ナトリウムアミド、カリウムアミドのようなアルカリ金属アミド;リチウムメトキシド、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドのようなアルカリ金属アルコキシド;または、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、ピリジン、ピコリン、4−(N,N−ジメチルアミノ)ピリジン、4−ピロリジノピリジン、2,6−ジ(tert−ブチル)−4−メチルピリジン、キノリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ[4,3,0]ノナ−5−エン(DBN)、1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン(DABCO)、1,8−ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデカ−7−エン(DBU)のような有機アミンであり得、好適には、アルカリ金属水酸化物であり、より好適には、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムである。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;酢酸、プロピオン酸のようなカルボン酸類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、アミド類であり、より好適には、ジメチルホルムアミドである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、0乃至200℃であり、好適には、20乃至150℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至6時間であり、好適には、30分間乃至3時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
(R−3工程)
R−3工程は、R−2工程で得られる化合物(54)を触媒存在下にて加水素分解反応に付し、化合物(9c)を製造する工程である。
R−3工程は、O−2工程と同様の方法に従い、行うことができる。
(S法)
S法は、B−2工程で使用される化合物(13)を製造する方法である。
(S−1工程)
S−1工程は、公知であるか、公知の化合物から容易に得られるかまたはO乃至R法で得られる化合物(9)を塩基存在下にて、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(55)と反応させて、化合物(13)を製造する工程である。
S−1工程は、A−7工程と同様の方法に従い、行うことができる。
(T法)
T法は、J−1工程で使用する化合物(33)を製造する方法である。
(T−1工程)
T−1工程は、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(56)を、公知であるかまたは公知の化合物から容易に得られる化合物(57)と反応させて、化合物(33)を製造する工程である。
使用される溶媒は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定はなく、例えば、ヘキサン、ペンタン、石油エーテル、シクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのようなケトン類;酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチルのようなエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2−メチル−2−プロパノールのようなアルコール類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類;または、これらの混合物であり得、好適には、エーテル類またはケトン類であり、より好適には、アセトンである。
反応温度は、溶媒、出発原料、試薬等により異なるが、通常、−20乃至180℃であり、好適には、0乃至120℃である。
反応時間は、溶媒、出発原料、試薬、反応温度等により異なるが、通常、10分間乃至24時間であり、好適には、30分間乃至15時間である。
反応終了後、本工程の目的化合物は、常法に従って反応混合物から単離される。例えば、反応混合物に水および水と混和しない溶媒(例えば、ベンゼン、ジエチルエーテル、酢酸エチル等)を加えて、目的化合物を抽出した後、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム等の乾燥剤を用いて乾燥させた後、溶媒を留去することによって目的化合物が得られる。得られた目的化合物は、必要に応じ、常法、例えば、再結晶、再沈澱、または、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、更に精製することができる。また、本工程の目的化合物は精製することなくそのまま次の反応に使用することができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルが、医薬として用いられる場合には、その目的に応じて下記薬剤と組み合わせて、同時にまたは時間を置いて別々に投与するための医薬組成物を形成し得る。
本発明の上記医薬組成物を「同時に投与する」場合、その投与形態は、ほぼ同じ時間に投与できる投与形態であれば特に限定はなく、例えば、組成成分である本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルおよび下記薬剤を、別々の製剤の組み合わせの形態で、または、単一の製剤(配合剤)の形態で、投与することができ、別々の製剤の組み合わせの形態で投与することが好ましい。
本発明の上記医薬組成物を「時間を置いて別々に投与する」場合、その投与形態は、異なった時間に別々に投与できる投与形態であれば特に限定はなく、例えば、始めに、一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを投与して、決められた時間の後、下記薬剤を投与したり、または、始めに下記薬剤を投与して、決められた時間の後、一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを投与することができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルと組み合わせて投与され得る薬剤は、その目的に合致して、所望の効果を示すものであれば特に限定はなく、例えば、HMG-CoA還元酵素阻害剤、HMG-CoAシンターゼ阻害剤、血漿HDL上昇剤、コレステロール生合成阻害剤、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤、スクアレンシンセターゼ阻害剤、高コレステロール血症治療剤、アシル−コエンザイムA、CETP阻害剤、ACAT阻害剤、プロブコール、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸吸着イオン交換樹脂、フィブラート系薬剤、ニコチン酸誘導体、ナイアシンアミド、LDL受容体誘導物質、ビタミンB6、ビタミンB12、抗酸化ビタミン、アンジオテンシンII阻害剤、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、β−ブロッカー、フィブリノーゲン阻害剤、アスピリン、利尿剤、または、それらの組合わせであり得、好適には、HMG-CoA還元酵素阻害剤、CETP阻害剤、ACAT阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸吸着イオン交換樹脂、フィブラート系薬剤、ニコチン酸誘導体、アンジオテンシンII阻害剤、利尿剤、または、それらの組合わせであり得、より好適には、HMG-CoA還元酵素阻害剤、CETP阻害剤またはそれらの組合わせであり、最も好適には、HMG-CoA還元酵素阻害剤である。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルおよびHMG-CoA還元酵素阻害剤を、同時にまたは時間を置いて別々に投与するための医薬組成物(当該医薬組成物は、必要に応じてCETP阻害剤を含有してもよい)は、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む);アテローム性動脈硬化症;糖尿病に起因する動脈硬化症;高脂血症;高コレステロール血症;脂質関連疾患;動脈硬化性心疾患;虚血性心疾患、心不全のような心血管性疾患;冠状動脈疾患;または、脳血管性疾患、好適には、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、または、動脈硬化性心疾患の治療または予防のための医薬組成物として有用である。また、当該医薬組成物は、温血動物用(特に、ヒト用)の医薬組成物として有用である。
上記HMG-CoA還元酵素阻害剤は、HMG-CoA還元酵素阻害作用を有し、医薬として用いられ得るものであれば限定はなく、例えば、特開昭57-2240号公報(米国特許第4346227号明細書)に記載された、(+)-(3R,5R)-3,5-ジヒドロキシ-7-[(1S,2S,6S,8S,8aR)-6-ヒドロキシ-2-メチル-8-[(S)-2-メチルブチリルオキシ]-1,2,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1-ナフチル]ヘプタン酸(プラバスタチン)[(+)-(3R,5R)-3,5-ジヒドロキシ-7-[(1S,2S,6S,8S,8aR)-6-ヒドロキシ-2-メチル-8-[(S)-2-メチルブチリルオキシ]-1,2,6,7,8,8a-ヘキサヒドロ-1-ナフチル]ヘプタン酸 一ナトリウム塩(プラバスタチン ナトリウム)のようなプラバスタチンの塩を包含する]、特開昭57-163374号公報(米国特許第4231938号明細書)に記載された(+)-(1S,3R,7S,8S,8aR)-1,2,3,7,8,8a-ヘキサヒドロ-3,7-ジメチル-8-[2-[(2R,4R)-テトラヒドロ-4-ヒドロキシ-6-オキソ-2H-ピラン-2-イル]エチル]-1-ナフチル (S)-2-メチルブチレート(ロバスタチン)、特開昭56-122375号公報(米国特許第4444784号明細書)に記載された(+)-(1S,3R,7S,8S,8aR)-1,2,3,7,8,8a-ヘキサヒドロ-3,7-ジメチル-8-[2-[(2R,4R)-テトラヒドロ-4-ヒドロキシ-6-オキソ-2H-ピラン-2-イル]エチル]-1-ナフチル 2,2-ジメチルブチレート(シンバスタチン)、特開昭60-500015号公報(米国特許第4739073号明細書)に記載された(±)-(3R*,5S*,6E)-7-[3-(4-フルオロフェニル)-1-(1-メチルエチル)-1H-インドール-2-イル]-3,5-ジヒドロキシ-6-ヘプテン酸(フルバスタチン)、特開平1-216974号公報(米国特許第5006530号明細書)に記載された(3R,5S,6E)-7-[4-(4-フルオロフェニル)-2,6-ジ-(1-メチルエチル)-5-メトキシメチルピリジン-3-イル]-3,5-ジヒドロキシ-6-ヘプテン酸(セリバスタチン)、特開平3-58967号公報(米国特許第5273995号明細書)に記載された(3R,5S)-7-[2-(4-フルオロフェニル)-5-(1-メチルエチル)-3-フェニル-4-フェニルアミノカルボニル-1H-ピロール-1-イル]-3,5-ジヒドロキシヘプタン酸(アトルバスタチン)、特開平1-279866号公報(米国特許第5854259号および第5856336号明細書)に記載された(E)-3,5-ジヒドロキシ-7-[4’-(4”-フルオロフェニル)-2’-シクロプロピルキノリン-3’-イル]-6-ヘプテン酸(ピタバスタチン)、特開平5-178841号公報(米国特許第5260440号明細書)に記載された(+)-(3R,5S)-7-[4-(4-フルオロフェニル)-6-イソプロピル-2-(N-メチル-N-メタンスルホニルアミノ)ピリミジン-5-イル]-3,5-ジヒドロキシ-6(E)-ヘプテン酸(ロスバスタチン)、または、それらの薬理上許容される塩であり得、好適には、プラバスタチン、アトルバスタチンまたはロスバスタチンであり、より好適には、プラバスタチンである。
上記CETP阻害剤は、CETP阻害作用を有し、医薬として用いられ得るものであれば限定はなく、例えば、国際公開第00/17164号公報に記載されたcis-4-[(3,5-ビストリフルオロメチルベンジル)メトキシカルボニルアミノ-2-エチル-6-トリフルオロメチル-3,4-ジヒドロ-2H-キノリン-1-カルボン酸 エチルエステル、もしくは、エチル (2R,4S)-4-[[3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンジル](メトキシカルボニル)アミノ]-2-エチル-6-(トリフルオロメチル)-3,4-ジヒドロキノリン-1(2H)-カルボキシレート、または、特開平11-49743号公報もしくは特開平11-222428号公報に記載された2-メチルチオプロピオン酸 S-[2-[1-(2-エチルブチル)シクロヘキサンカルボニルアミノ]フェニル]エステルであり得る。
上記ACAT阻害剤は、ACAT阻害作用を有し、医薬として用いられ得るものであれば限定はなく、例えば、国際公開第92/09561号パンフレットに記載された(±)−N−(1,2−ジフェニルエチル)−2−(2−オクチルオキシフェニル)アセタミド、米国特許第5491172号明細書、米国特許第5633287号明細書、米国特許第6093719号明細書、米国特許第6124309号明細書もしくは米国特許第6143755号明細書に記載された、2,6−ビス(1−メチルエチル)フェニル N−[[2,4,6−トリス(1−メチルエチル)フェニル]アセチル]スルファメート、米国特許第5120738号明細書に記載された(1S,2S)−2−[N−(2,2−ジメチルプロピル)−N−ノニルカルバモイル]アミノシクロヘキサン−1−イル 3−[N−(2,2,5,5−テトラメチル−1,3−ジオキサン−4−カルボニル)アミノ]プロピオネート、米国特許第5990173号明細書に記載された(S)−2’,3’,5’−トリメチルー4’−ヒドロキシ−α−ドデシルチオ−α−フェニルアセタニリド、米国特許第5849732号明細書に記載された2−[3−(2−シクロヘキシルエチル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)ウレイド]−4−メトキシ−6−tert−ブチルフェノールおよびその塩酸塩、国際公開第96/26948号パンフレットに記載された(−)−4−{(4R,5R)−2−[3−(2,6−ジイソプロピルフェニル)ウレイドメチル]−4,5−ジメチル−1,3−ジオキソラン−2−イル}フェニルフォスフェートおよびそのモノナトリウム塩、欧州特許0987254号明細書に記載されたN−[2,4−ビス(メチルチオ)−6−メチル−3−ピリジル]−2−[4−[2−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イルチオ)エチル]ピペラジン−1−イル]アセタミド、米国特許第5475130号明細書に記載されたN−(2,6−ジイソプロピルフェニル)−2−テトラデシルチオアセタミド、米国特許第5733931号明細書に記載されたトランス−1,4−ビス[[1−シクロヘキシル−3−(4−ジメチルアミノフェニル)ウレイド]メチル]シクロヘキサン、国際公開第96/10559号パンフレットに記載された1−ベンジル−1−[3−(ピラゾール−3−イル)ベンジル]−3−[2,4−ビス(メチルチオ)−6−メチルピリジン−3−イル]ウレア、米国特許第5990150号明細書もしくは米国特許第6127403号明細書に記載された、N−(4,6−ジメチル−1−ペンチルインドリン−7−イル)−2,2−ジメチルプロパンアミド、米国特許第6063806号明細書もしくは米国特許第6200988号明細書に記載された、N−(1−オクチル−5−カルボキシメチル−4,6−ジメチルインドリン−7−イル)−2,2−ジメチルプロパンアミドおよびその硫酸塩、N−[4−(3,4−ジメチルフェニル)−1,4−ジアザシクロヘキシル]−(2E)−3−(3,5−ジメトキシ−4−オクチルオキシフェニル)−2−プロペンアミド、またはそれらの薬理上許容される塩であり得、好適には、N−(1−オクチル−5−カルボキシメチル−4,6−ジメチルインドリン−7−イル)−2,2−ジメチルプロパンアミドおよびその硫酸塩である。
上記アンジオテンシンII阻害剤は、アンジオテンシンII阻害作用を有し、医薬として用いられる得るものであれば限定はなく、例えば、欧州特許出願公開第0459136号明細書もしくは欧州特許出願公開第0520423号明細書に記載された、カンデサルタンもしくは2-エトキシ-1-[p-(o-1H-テトラゾール-5-イルフェニル)ベンジル]-7-ベンズイミダゾールカルボン酸 1-(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシ)エチルエステル(カンデサルタン シレキセチル)、国際公開第91/14679号パンフレットに記載された2-n-ブチル-4-スピロシクロペンタン-1-[((2'-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル)メチル]-2-イミダゾリン-5-オン(イルベサルタン)、特開平5-78328号公報(米国特許第5459148号明細書)に記載された、オルメサルタンもしくは(5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソレン-4-イル)メチル 4-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)-2-プロピル-1-[[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル]メチル]イミダゾール-5-カルボキシレート(オルメサルタン メドキソミル)、特開平5-320139号公報に記載された2-プロピル-8-オキソ-1-[(2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル)メチル]-4,5,6,7-テトラヒドロシクロヘプトイミダゾール(プラトサルタン)、欧州特許出願公開第0502314号明細書に記載された4'-[(1,4'-ジメチル-2'-プロピル[2,6'-bi-1H-ベンズイミダゾール]-1'-イル)メチル]-[1,1'-ビフェニル]-2-カルボン酸(テルミサルタン)、欧州特許出願公開第0443983号明細書に記載された(S)-N-バレリル-N-([2'-(1H-テトラゾール-5-イル)ビフェニル-4-イル]メチル)バリン(バルサルタン)、欧州特許出願公開第0403159号明細書に記載された、エプロサルタンもしくは3-[1-(4-カルボキシフェニルメチル)-2-n-ブチルイミダゾール-5-イル]-2-チエニルメチル-2-プロペン酸 メタンスルホネート(エプロサルタン メシレート)、欧州特許出願公開第0253310号明細書もしくは欧州特許出願公開第0511767号明細書に記載された、ロサルタンもしくは2-ブチル-4-クロロ-1-[[2'-(1H-テトラゾール-5-イル)-[1,1'-ビフェニル]-4-イル]メチル]-1H-イミダゾール-5-メタノール 一カリウム塩(ロサルタン カリウム)、または、それらの薬理上許容される塩であり得、好適には、オルメサルタンまたはオルメサルタン メドキソミルである。
上記コレステロール吸収阻害剤は、消化管からの食餌性コレステロールの吸収を阻害する作用を有し、医薬として用いられ得るものであれば限定はなく、例えば、1−(4−フルオロフェニル)−3(R)−[3−(4−フルオロフェニル)−3(S)−ヒドロキシプロピル]−4(S)−(4−ヒドロキシフェニル)−2−アゼチジノン(エゼチマイブ)であり得る。
上記胆汁酸吸着イオン交換樹脂は、コレステロールの体外排泄経路である胆汁酸の排泄を増加させる作用を有し、医薬として用いられ得るものであれば限定はなく、例えば、コレスチラミン、コレスチミドまたは塩酸コレセベラムであり得る。
上記フィブラート系薬剤は、医薬として用いられ得るものであれば限定はなく、例えば、クロフィブラート、クリノフィブラート、ベザフィブラート、フェノフィブラート、または、ゼムフィブラートであり得る。
上記ニコチン酸誘導体は、医薬として用いられ得るものであれば限定はなく、例えば、ニセリトロールまたはニコモールであり得る。
上記利尿剤は、利尿作用を有し、医薬として用いられ得るものであれば限定はなく、例えば、クロロチアジド、ヒドロクロロチアジド、フロセミド、ピレタニド(piretanide)、または、アゾセミド(azosemide)であり得る。
上記HMG-CoA還元酵素阻害剤、CETP阻害剤、ACAT阻害剤、アンジオテンシンII阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、フィブラート系薬剤、ニコチン酸誘導体、または、利尿剤が、酸または塩基とともに塩を形成し得る場合、これらの薬剤はその塩を包含する。また上記薬剤に立体異性体が存在する場合、これらの薬剤は全ての立体異性体および立体異性体の混合物を包含する。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを、上記疾患の治療薬または予防薬として使用する場合には、一般式(I)で表される化合物またはその薬理学上許容される塩もしくはエステルを、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容される、賦形剤、希釈剤等と混合し、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤もしくはシロップ剤等の剤形で経口的に、または、注射剤、坐剤、貼付剤もしくは外用剤等の剤形で非経口的に、投与することができる。
これらの製剤は、賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤、乳化剤、安定剤、矯味矯臭剤、希釈剤等の添加剤を用いて、周知の方法で製造される。
賦形剤は、例えば、有機系賦形剤または無機系賦形剤であり得る。有機系賦形剤は、例えば、乳糖、白糖、葡萄糖、マンニトール、ソルビトールのような糖誘導体;トウモロコシデンプン、馬鈴薯デンプン、α化澱粉、デキストリンのような澱粉誘導体;結晶セルロースのようなセルロース誘導体;アラビアゴム;デキストラン;または、プルランであり得る。無機系賦形剤は、例えば、軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体;燐酸水素カルシウムのような燐酸塩;炭酸カルシウムのような炭酸塩;または、硫酸カルシウムのような硫酸塩であり得る。
滑沢剤は、例えば、ステアリン酸;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーズワックス、ゲイ蝋のようなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリウム;DL−ロイシン;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;または、上記澱粉誘導体であり得る。
結合剤は、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、または、上記賦形剤に記載された誘導体であり得る。
崩壊剤は、例えば、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロース誘導体;カルボキシメチルスターチ、カルボキシメチルスターチナトリウムのような化学修飾されたデンプン・セルロース誘導体;または、架橋ポリビニルピロリドンであり得る。
乳化剤は、例えば、ベントナイト、ビーガムのようなコロイド性粘土;水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムのような金属水酸化物;ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウムのような陰イオン界面活性剤;塩化ベンザルコニウムのような陽イオン界面活性剤;または、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルのような非イオン界面活性剤であり得る。
安定剤は、例えば、メチルパラベン、プロピルパラベンのようなパラヒドロキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;または、ソルビン酸であり得る。
矯味矯臭剤は、例えば、通常使用される、甘味料、酸味料、香料等であり得る。
一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルの投与量は、疾患、患者の年齢等により異なるが、経口投与の場合には、1回当り下限0.01mg/kg(好適には、0.05mg/kg)、上限500mg/kg(好適には、100mg/kg)を、静脈内投与の場合には、1回当り下限0.001mg/kg(好適には、0.005mg/kg)、上限100mg/kg(好適には、20mg/kg)を成人に対して、1日当り1乃至6回、疾患およびその症状に応じて投与することが望ましい。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルは、LXRに対して優れた結合活性を有し、また、吸収、体内分布、血中半減期等の点で、優れた体内動態的性質を有し、腎臓、肝臓、および他の臓器に対する毒性も低い。従って、本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルは、温血動物用、好適には、ヒト用の医薬として有用である。一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルは、好適には、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む);アテローム性動脈硬化症;糖尿病に起因する動脈硬化症;高脂血症;高コレステロール血症;脂質関連疾患;慢性関節リューマチ、骨関節炎、アレルギー性疾患、喘息、敗血症、乾癬、骨粗鬆症のような、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患;全身性エリトマトーデス、潰瘍性大腸炎、クローン病のような自己免疫疾患;動脈硬化性心疾患;虚血性心疾患、心不全のような心血管性疾患;脳血管性疾患;冠状動脈疾患;腎疾患;糖尿病;網膜症、腎症、神経症、冠動脈疾患のような糖尿病合併症;肥満;腎炎;肝炎;癌;または、アルツハイマー病;より好適には、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む)、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質関連疾患、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患、動脈硬化性心疾患、冠状動脈疾患、または、糖尿病;さらに好適には、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、または、動脈硬化性心疾患;最も好適には、動脈硬化症の治療または予防のための医薬として有用である。
以下、実施例、試験例および製剤例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲は、これらに限定されるものではない。
(実施例1)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−クロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−180)
(1)参考例19で得られたtert-ブチル 6−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(100mg,0.355mmol)、および、トリフェニルホスフィン(140mg,0.532mmol)をテトラヒドロフラン(4ml)に溶解し、氷冷下にて、四臭化炭素(177mg,0.532mmol)を加え、30分間撹拌した。不溶物をセライトで濾過した後、濾液を濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−へキサン/酢酸エチル=6/1)にて精製し、白色粉末のtert-ブチル 2−(ブロモメチル)−6−クロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(138mg,収率100%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.18 (1H, s), 7.43 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.21 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.67 (1H, s), 4.90 (2H, s), 1.73 (9H, s).
(2)実施例1(1)で得られたtert-ブチル 2−(ブロモメチル)−6−クロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(138mg,0.355mmol)と文献(P. J. Harvison et al., Journal of Medicinal Chemistry, 1986年,第29巻,p.1737-1743)に記載された方法に従って合成したN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(59mg,0.355mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)に溶解し、炭酸セシウム(127mg,0.391mmol)を加えて室温にて終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去して得た残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:酢酸エチル)にて精製し、淡黄色粉末の標記化合物(117mg,収率77%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.22 (1H, s), 7.41 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.21 (1H, dd, J = 8.1, 1.5 Hz), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 429 ([M+H]+).
(実施例2)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4−クロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−47)
(1)実施例1(1)と同様にして、参考例20で得られたtert−ブチル −4−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、(104mg,0.369mmol)、四臭化炭素(306mg,0.923mmol)、および、トリフェニルホスフィン(242mg,0.923mmol)から、tert−ブチル 2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(120mg,収率94%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.06 (1H, dd, J = 7.3, 2.2 Hz), 7.24-7.20 (2H, m), 6.82 (1H, s), 4.91 (2H, s), 1.73 (9H, s).
(2)実施例1(2)と同様にして、実施例2(1)で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−4−クロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(118mg,0.342mmol)、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセタミド(91.0mg,0.551mmol)、および、炭酸セシウム(180mg,0.552mmmol)から、淡黄色粉末の標記化合物(77mg,収率52%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.05 (1H, dd, J = 5.9, 2.9 Hz), 7.25-7.19 (2H, m), 7.13 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.87 (1H, s), 5.41 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.87 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 429 ([M+H]+).
HRMS (ESI) (m/z): calcd. for C23H26N2O4 35Cl ([M+H]+): 429.1581; found: 429.1578.
(実施例3)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−ブロモ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−192)
(1)実施例1(1)と同様にして、参考例17で得られたtert-ブチル 6−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(2.33g,7.14mmol)、四臭化炭素(3.55g,10.7mmol)、および、トリフェニルホスフィン(2.81g,10.7mmol)から、黄色油状のtert-ブチル 6−ブロモ−2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(3.68g,収率100%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.40 (1H, s), 7.37 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.66 (1H, s), 4.89 (2H, s), 1.73 (9H, s).
(2)実施例1(2)と同様にして、実施例3(1)で得られたtert-ブチル 6−ブロモ−2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(3.68g,7.14mmol)、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(1.18g,7.14mmol)、および、炭酸セシウム(2.56g,7.85mmol)から、無色粉末の標記化合物(2.65g,収率78%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.36 (1H, s), 7.38 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.35 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.38 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 473 ([M+H]+).
Anal. calcd. for C23H25BrN2O4:C, 58.36; H, 5.32; N, 5.92; Br, 16.88; found: C, 58.14; H, 5.08; N, 5.87; Br, 17.19.
(実施例4)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−75)
参考例15で得られたtert-ブチル 6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(172mg,0.524mmol)、および、トリフェニルホスフィン(206mg,0.786mmol)をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、四臭化炭素(261mg,0.786mmol)を加え、20分間撹拌した。不溶物をセライトで濾過した後、濾液の溶媒を減圧下にて留去し、得られた反応混合物およびN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(87mg,0.524mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解し、炭酸セシウム(222mg,0.681mol)を加えて室温にて終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去して得た残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:塩化メチレン/アセトン=3/1)にて精製し、淡褐色結晶の標記化合物(85mg,収率39%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.88 (1H, dd, J = 11.0, 2.4 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.8, 5.6 Hz), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.00 (1H, m), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 413 ([M+H]+).
Anal. calcd. for C23H25FN2O4:C, 66.98; H, 6.11; N, 6.79; F, 4.61; found: C, 66.69; H, 6.01; N, 6.80; F, 4.52.
(実施例5)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−7−メトキシ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−210)
実施例4と同様にして、参考例21で得られたtert-ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−7−メトキシ−1H−インドール−1−カルボキシレート(100mg,0.361mmol)、四臭化炭素(179mg,0.541mmol)、および、トリフェニルホスフィン(142mg,0.541mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(60mg,0.361mmol)、および、炭酸セシウム(129mg,0.397mmol)から、無色粉末の標記化合物(75mg,収率49%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.15 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.10 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.79 (1H, m), 6.63 (1H, s), 5.30 (2H, s), 3.94 (3H, s), 3.23 (3H, s), 1.85 (3H, s), 1.59 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 425 ([M+H]+).
(実施例6)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジクロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−186)
実施例4と同様にして、参考例26で得られたtert-ブチル 4,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(317mg,1.00mmol)、四臭化炭素(831mg,2.51mmol)、および、トリフェニルホスフィン(657mg,2.51mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(276mg,1.67mmol)、および、炭酸セシウム(707mg,2.17mmol)から、褐色粉末の標記化合物(271mg,収率58%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.11 (1H, s), 7.27 (1H, s), 7.14 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.83 (1H, s), 5.38 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 463 ([M+H]+).
(実施例7)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−トリフルオロメチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−68)
実施例4と同様にして、参考例22で得られたtert-ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−6−トリフルオロメチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(439mg,1.39mmol)、四臭化炭素(693mg,2.09mmol)、および、トリフェニルホスフィン(548mg,2.09mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(230mg,1.39mmol)、および、炭酸セシウム(498mg,1.53mmol)から、無色無定形固体の標記化合物(271mg,収率35%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.47 (1H, s), 7.62 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.48 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.13 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.81 (1H, s), 5.45 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.70 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 463 ([M+H]+).
Anal. calcd. for C24H25F3N2O4:C, 62.33; H, 5.45; N, 6.06; F, 12.32; found: C, 62.11; H, 5.34; N, 5.86; F, 12.04.
(実施例8)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−42)
実施例4と同様にして、参考例23で得られたtert-ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(333mg,1.06mmol)、四臭化炭素(525mg,1.58mmol)、および、トリフェニルホスフィン(416mg,1.58mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(230mg,1.39mmol)、および、炭酸セシウム(498mg,1.53mmol)から、無色無定形固体の標記化合物(271mg,収率35%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.36 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.38 (1H, t, J = 8.1 Hz), 7.14 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.04 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.95 (1H, s), 5.42 (2H, s), 3.25 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 463 ([M+H]+).
Anal. calcd. for C24H25F3N2O4:C, 62.33; H, 5.45; N, 6.06; F, 12.32; found: C, 62.22; H, 5.42; N, 5.85; F, 12.02.
(実施例9)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−70)
実施例4と同様にして、参考例24で得られたtert-ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−6−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−1−カルボキシレート(454mg,1.37mmol)、四臭化炭素(1.36g,4.12mmol)、および、トリフェニルホスフィン(1.08g,4.12mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(226mg,1.37mmol)、および、炭酸セシウム(670mg,2.06mmol)から、褐色無定形固体の標記化合物(357mg,収率54%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.07 (1H, s), 7.50 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.13 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.13 [1H, overlaps with δ7.13 (2H, d)], 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.74 (1H, s), 5.42 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 479 ([M+H]+).
(実施例10)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4−(トロフルオロメトキシ)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−44)
実施例4と同様にして、参考例25で得られたtert-ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−4−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−1−カルボキシレート(312mg,0.942mmol)、四臭化炭素(936mg,2.82mmol)、および、トリフェニルホスフィン(742mg,2.82mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(156mg,0.942mmol)、および、炭酸セシウム(460mg,1.41mmol)から、暗緑色結晶の標記化合物(272mg,収率60%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.10 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.29 (1H, t, J = 8.1 Hz), 7.13 (1H, m), 7.13 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.86 (1H, s), 5.41 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 479 ([M+H]+).
(実施例11)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−(メチルスルホニル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−71)
実施例4と同様にして、参考例18で得られたtert-ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−6−(メチルスルホニル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(73mg,0.224mmol)、四臭化炭素(224mg,0.674mmol)、および、トリフェニルホスフィン(176mg,0.674mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(37mg,0.224mmol)、および、炭酸セシウム(109mg,0.336mmol)から、無色無定形固体の標記化合物(43mg,収率41%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.80 (1H, s), 7.80 (1H, dd, J = 8.0, 2.0 Hz), 7.69 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.14 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.86 (1H, s), 5.47 (2H, s), 3.24 (3H, s), 3.10 (3H, s), 1.87 (3H, s), 1.72 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 473 ([M+H]+).
(実施例12)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−3−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−120)
実施例4と同様にして、参考例28で得られたtert-ブチル 6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(125mg,0.448mmol)、四臭化炭素(558mg,1.68mmol)、および、トリフェニルホスフィン(440mg,1.68mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(74mg,0.448mmol)、および、炭酸セシウム(219mg,0.672mmol)から、無色針状結晶の標記化合物(13mg,収率7%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.90 (1H, dd, J = 10.4, 2.4 Hz), 7.41 (1H, dd, J = 8.8, 5.2 Hz), 7.10 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.99 (1H, m), 6.97 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.32 (2H, s), 3.23 (3H, s), 2.31 (3H, s), 1.85 (3H, s), 1.55 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 427 ([M+H]+).
(実施例13)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4−フルオロ−3−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−46)
実施例4と同様にして、参考例29で得られたtert-ブチル 4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(76mg,0.292mmol)、四臭化炭素(270mg,0.816mmol)、および、トリフェニルホスフィン(214mg,0.816mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(45mg,0.272mmol)、および、炭酸セシウム(133mg,0.408mmol)から、無色針状結晶の標記化合物(34mg,収率29%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.90 (1H, dd, J = 10.4, 2.4 Hz), 7.41 (1H, dd, J = 8.8, 5.2 Hz), 7.10 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.99 (1H, m), 6.97 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.32 (2H, s), 3.23 (3H, s), 2.31 (3H, s), 1.85 (3H, s), 1.55 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 427 ([M+H]+).
(実施例14)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−129)
実施例4と同様にして、参考例30で得られたtert-ブチル 4,6−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(498mg,1.76mmol)、四臭化炭素(1.75g,5.28mmol)、および、トリフェニルホスフィン(1.38g,5.28mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(290mg,1.76mmol)、および、炭酸セシウム(859mg,2.64mmol)から、淡褐色粉末の標記化合物(381mg,収率50%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.71 (1H, dd, J = 10.3, 2.2 Hz), 7.13 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.79 (1H, s), 6.75 (1H, td, J = 9.5, 2.2 Hz), 5.37 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 431 ([M+H]+).
(実施例15)tert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−116)
実施例4と同様にして、参考例15で得られたtert-ブチル 6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(40mg,0.151mmol)、四臭化炭素(100mg,0.301mmol)、および、トリフェニルホスフィン(79mg,0.301mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、参考例44で得られた4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)フェノール(26mg,0.151mmol)、および、炭酸セシウム(74mg,0.227mmol)から、無色粉末の標記化合物(32mg,収率50%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.92 (1H, s), 7.88 (1H, dd, J = 10.8, 2.4 Hz), 7.65 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.6, 6.0 Hz), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.00 (1H, ddd, J = 9.0, 8.4, 2.4 Hz), 6.70 (1H, s), 5.44 (2H, s), 3.99 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 423 ([M+H]+).
(実施例16)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−7−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−216)
実施例4と同様にして、参考例31で得られたtert-ブチル 7−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(227mg,0.856mmol)、四臭化炭素(852mg,2.54mmol)、および、トリフェニルホスフィン(674mg,2.54mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(141mg,0.856mmol)、および、炭酸セシウム(417mg,1.28mmol)から、灰白色粉末の標記化合物(134mg,収率37%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.31 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.16 (1H, m), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.01 (1H, m), 6.73 (1H, s), 5.38 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.63 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 413 ([M+H]+).
Anal. calcd. for C23H25FN2O4:C, 66.98; H, 6.11; N, 6.79; F, 4.61; found: C, 66.73; H, 6.11; N, 6.63; F, 4.24.
(実施例17)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−45)
実施例4と同様にして、参考例16で得られたtert-ブチル 4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(538mg,2.03mmol)、四臭化炭素(2.02g,6.08mmol)、および、トリフェニルホスフィン(1.60g,6.08mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(335mg,2.03mmol)、および、炭酸セシウム(991mg,3.04mmol)から、淡褐色結晶の標記化合物(480mg,収率57%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.92 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.22 (1H, m), 7.13 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.93 (1H, t, J = 8.1 Hz), 6.84 (1H, s), 5.41 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 413 ([M+H]+).
Anal. calcd. for C23H25FN2O4:C, 66.98; H, 6.11; N, 6.79; F, 4.61; found: C, 66.75; H, 6.13; N, 6.49; F, 4.60.
(実施例18)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−48)
参考例56で得られたtert-ブチル 5−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(40mg,0.103mmol)を塩化メチレン(1ml)に溶解し、トリエチルアミン(22μl,0.155mmol)および塩化アセチル(10μl,0.145mmol)を室温にて加えた後、3時間撹拌した。反応液を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:塩化メチレン/アセトン=10/1)にて精製し、無色結晶の標記化合物(32mg,収率72%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.08 (1H, dd, J = 8.8, 4.4 Hz), 7.17 (1H, dd, J = 8.8, 2.9 Hz), 7.13 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.05-6.95 (1H, m), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.40 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.87 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 413 ([M+H]+).
(実施例19)tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−50)
実施例18と同様にして、参考例56で得られたtert-ブチル 5−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(54mg,0.146mmol)、トリエチルアミン(30μl,0.219mmol)、および、シクロプロパンカルボニル クロリド(18μl,0.204mmol)から、黄色無定形結晶の標記化合物(54mg,収率84%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.08 (1H, dd, J = 9.2, 4.8 Hz), 7.22 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.17 (1H, dd, J = 8.4, 2.8 Hz), 7.02 (1H, m), 7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.71 (1H, s), 5.41 (2H, s), 3.27 (3H, s), 1.67 (9H, s), 1.39 (1H, m), 1.00 (2H, m), 0.61 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 439 ([M+H]+).
(実施例20)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−3−ブロモ−7−クロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−228)
(1)実施例4と同様にして、参考例27で得られたtert-ブチル 7−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(80mg,0.284mmol)、四臭化炭素(141mg,0.426mmol)、および、トリフェニルホスフィン(112mg,0.426mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(47mg,0.284mmol)、および、炭酸セシウム(139mg,0.426mmol)から、褐色粉末のN−{4−[(3−ブロモ−7−クロロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(17mg、収率15%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.65 (1H, br. s), 7.46 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.25 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.12 (2H, d, J = 9.2 Hz), 7.03 (2H, d, J = 9.2 Hz), 5.28 (2H, s), 3.22 (3H, s), 1.85 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 407 ([M+H]+).
(2)実施例20(1)で得られたN−{4−[(3−ブロモ−7−クロロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(17mg、0.0517mmol)を塩化メチレン(2ml)に溶解し、トリエチルアミン(29μl,0.207mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(23mg,0.103mmol)およびN,N−ジメチルアミノピリジン(1mg,0.00517mmol)を室温にて加え、終夜撹拌した。反応液に水および飽和食塩水を加え、塩化メチレンで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:塩化メチレン/アセトン=10/1)にて精製し、淡褐色粉末の標記化合物(12mg,収率46%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.50 (1H, dd, J = 7.6, 1.2 Hz), 7.39 (1H, dd, J = 7.6, 1.2 Hz), 7.24 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.38 (2H, s), 3.23 (3H, s), 1.85 (3H, s), 1.56 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 507 ([M+H]+).
(実施例21)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−メトキシ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−69)
参考例34で得られたtert−ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−1−カルボキシレート、(690mg,2.53mmol)、および、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセタミド(418mg,2.53mmol)をテトラヒドロフラン−塩化メチレン混合溶媒(1:1, 24ml)に溶解し、氷冷下にて、エトキシカルボニルアゾカルボキシメチル ポリスチレン(ノババイオケム社、製品番号01−64−0371)(2.30g,2.99mmol)、および、トリフェニルホスフィン(783mg,2.99mmol)を加え、室温にて24時間振盪した。不溶物を濾別し、テトラヒドロフラン(40ml)および塩化メチレン(40ml)で順次洗浄した。濾液を減圧下にて濃縮し、得られた残渣を(溶出溶媒:n-ヘキサン/塩化メチレン/メタノール=10/10/1)、更に、分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレン/アセトン=20/1)にて精製し、無色粉末の標記化合物(101mg,収率10%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.76 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.38 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.00 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.87 (1H, dd, J = 8.1, 2.2 Hz), 6.64 (1H, s), 5.36 (2H, S), 3.87 (3H, s), 3.23 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.65 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 425 ([M+H]+).
HRMS (ESI) (m/z): calcd. for C24H28N2O5Na ([M+Na]+): 447.1996; found: 447.1903.
(実施例22)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フェニル−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−198)
実施例3で得られたtert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−ブロモ−1H−インドール−1−カルボキシレート(80mg,0.169mmol)、フェニルボロン酸(25mg,0.203mmol)、トリ−o−トリルホスフィン(8mg,0.0270mmol)、2N−炭酸ナトリウム水溶液(0.8ml)、および、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(12mg,0.0135mmol)のトルエン−エタノール混合溶媒(4:1,2.1ml)に溶解して、80℃にて5.5時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:酢酸エチル)にて精製した後、更に、分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:塩化メチレン/アセトン=12/1)にて精製した。更に、分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:塩化メチレン/酢酸エチル=5/1)にて精製し、淡黄色粉末の標記化合物(34mg,収率43%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.44 (1H, br. s), 7.67 (2H, dt, J = 8.0, 1.5 Hz), 7.58 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 8.0, 1.5 Hz), 7.46 (2H, app. t, J = 7.2 Hz), 7.35 (1H, td, J = 7.2, 1.5 Hz), 7.13 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.75 (1H, s), 5.44 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.68 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 471 ([M+H]+).
(実施例23)N−[4−({1−[(2−クロロフェニル)スルホニル]−6−フルオロ−1H−インドール−2−イル}メトキシ)フェニル]−N−メチルアセトアミド(例示化合物番号:1−119)
参考例46で得られたアリル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(327mg,0.825mmol)を1,4−ジオキサン(8ml)に溶解し、水(0.4ml)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10mg,0.0165mmol)、および、ピロリジン(83μl,0.990mmol)を室温にて加えた後、30分間撹拌した。反応液に1N−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣にn−ヘキサンおよび酢酸エチルを加え、沈殿した粉末を濾取し、褐色粉末を得た。この粉末のN,N−ジメチルホルムアミド(8ml)溶液に、氷冷下にて水素化ナトリウム(55%油性,55mg,1.26mmol)を加え、室温にて20分間撹拌した後、(2−クロロフェニル)スルホニル クロリド(172μl,1.26mmol)を加えて40℃にて6時間撹拌した。氷冷下にて反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:塩化メチレン/アセトン=25/1)にて精製後、更に、分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/3)にて精製した。更に、分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:n−ヘキサン/アセトン=2/1)にて精製し、淡黄色無定形固体の標記化合物(40mg,収率9%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.78 (1H, dd, J = 8.1, 1.5 Hz), 7.55 (1H, td, J = 8.1, 1.5 Hz), 7.52-7.47 (3H, m), 7.36 (1H, td, J = 8.1, 1.5 Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (1H, td, J = 8.8, 2.2 Hz), 6.81 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.81 (1H, s), 5.40 (2H, s), 3.22 (3H, s), 1.85 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 487 ([M+H]+).
(実施例24)N−[4−({6−フルオロー1−[(2−メチルフェニル)スルホニル]−1H−インドール−2−イル}メトキシ)フェニル]−N−メチルアセトアミド(例示化合物番号:1−117)
実施例23と同様にして、参考例46で得られたアリル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(327mg,0.825mmol)、水(0.4ml)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(10mg,0.0165mmol)、および、ピロリジン(83μl,0.990mmol)から褐色粉末を得た。この粉末、水素化ナトリウム(55%油性、55mg,1.26mmol)、および、2−トルエンスルホニル クロリド(182μl,1.26mmol)から、淡褐色結晶の標記化合物(279mg,収率64%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.71 (1H, dd, J = 10.4, 2.4 Hz), 7.52 (1H, dd, J = 8.8, 5.2 Hz), 7.47 (1H, td, J = 7.2, 1.6 Hz), 7.33 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.19-7.11 (2H, m), 7.07-7.02 (3H, m), 6.83 (1H, s), 6.71 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.31 (2H, s), 3.21 (3H, s), 2.56 (3H, s), 1.84 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 467 ([M+H]+).
(実施例25)N−メチル−N−[4−({1−[(2−メチルフェニル)スルホニル]−1H−インドール−2−イル}メトキシ)フェニル]アセトアミド(例示化合物番号:1−23)
参考例45で得られたN−{4−[(1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(30mg,0.102mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(1ml)溶液に、氷冷下にて水素化ナトリウム(55%油性,5mg,0.122mmol)を加え、室温にて30分間撹拌した後、2−トルエンスルホニル クロリド(18μl,0.122mmol)を加えて室温にて終夜撹拌した。氷冷下にて反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:塩化メチレン/アセトン=10/1)にて精製後、更に、分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:塩化メチレン/アセトン=50/1)にて精製し、褐色不定形固体の標記化合物(13mg,収率28%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.93 (1H, m), 7.59 (1H, dd, J = 5.2, 4.2 Hz), 7.43 (1H, m), 7.31 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.27 (1H, m), 7.15 (2H, d, J = 5.6 Hz), 7.12 (1H, m), 7.04 (2H, d, J = 7.0 Hz), 6.86 (1H, s), 6.76 (2H, d, J = 7.0 Hz), 5.37 (2H, s), 3.21 (3H, s), 2.56 (3H, s), 1.84 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 449 ([M+H]+).
(実施例26)N−[4−({1−[(2−フルオロフェニル)スルホニル]−1H−インドール−2−イル}メトキシ)フェニル]−N−メチルアセトアミド(例示化合物番号:1−27)
実施例25と同様にして、参考例45で得られたN−{4−[(1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(30mg,0.102mmol)、水素化ナトリウム(55%油性,5mg,0.122mmol)、および、(2−フルオロフェニル)スルホニル クロリド(16μl,0.122mmol)から、黄色油状の標記化合物(19mg,収率41%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.99 (1H, t, J = 6.6 Hz), 7.89 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.60 (1H, m), 7.51 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.30-7.22 (3H, m), 7.10 (1H, m), 7.10 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.95 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.80 (1H, s), 5.52 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.87 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 409 ([M+H]+).
(実施例27)N−[4−({1−[(2,5−ジメチルフェニル)スルホニル]−1H−インドール−2−イル}メトキシ)フェニル]−N−メチルアセトアミド(例示化合物番号:1−29)
実施例25と同様にして、参考例45で得られたN−{4−[(1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(30mg,0.102mmol)、水素化ナトリウム(55%油性,5mg,0.122mmol)、および、(2,4−ジメチルフェニル)スルホニル クロリド(25μl,0.122mmol)から、淡黄色粉末の標記化合物(15mg,収率32%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.90 (1H, m), 7.55 (1H, m), 7.26-7.13 (5H, m), 7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.81 (1H, s), 6.76 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.35 (2H, s), 3.20 (3H, s), 2.44 (3H, s), 2.18 (3H, s), 1.84 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 463 ([M+H]+).
(実施例28)N−メチル−N−[4−({1−[(3−メチルフェニル)スルホニル]−1H−インドール−2−イル}メトキシ)フェニル]アセトアミド(例示化合物番号:1−24)
実施例25と同様にして、参考例45で得られたN−{4−[(1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(30mg,0.102mmol)、水素化ナトリウム(55%油性,5mg,0.122mmol)、および、3−トルエンスルホニル クロリド(18μl,0.122mmol)から、褐色不定形固体の標記化合物(6mg,収率13%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.71 (1H, s), 7.68 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.51 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.37-7.24 (4H, m), 7.11 (2H, d, J = 9.2 Hz), 6.94 (2H, d, J = 9.2 Hz), 6.78 (1H, s), 5.47 (2H, s), 3.24 (3H, s), 2.35 (3H, s), 1.87 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 449 ([M+H]+).
(実施例29)N−(4−{[1−(イソプロピルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]メトキシ}フェニル)−N−メチルアセトアミド(例示化合物番号:1−22)
実施例25と同様にして、参考例45で得られたN−{4−[(1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(30mg,0.102mmol)、水素化ナトリウム(55%油性,5mg,0.122mmol)、および、イソプロピルスルホニル クロリド(14μl,0.122mmol)から、褐色油状の標記化合物(19mg,収率47%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.02 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.58 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.37-7.28 (2H, m), 7.14 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.82 (1H, s), 5.38 (2H, s), 3.77 (1H, sp, J = 6.6 Hz), 3.24 (3H, s), 1.88 (3H, s), 1.32 (6H, d, J = 6.6 Hz).
MS (FAB) (m/z): 401 ([M+H]+).
(実施例30)N−{4−[(1−ベンジル−1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(例示化合物番号:1−32)
実施例25と同様にして、参考例45で得られたN−{4−[(1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(30mg,0.102mmol)、水素化ナトリウム(55%油性,5mg,0.122mmol)、および、臭化ベンジル(15μl,0.122mmol)から、無色結晶の標記化合物(9mg,収率23%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.65 (1H, d, J = 6.4 Hz), 7.27-7.23 (4H, m), 7.20 (1H, t, J = 5.6 Hz), 7.13 (1H, t, J = 5.6 Hz), 7.05 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.00-6.98 (2H, m), 6.90 (2H, d, J = 7.2 Hz), 6.69 (1H, s), 5.47 (2H, s), 5.17 (2H, s), 3.21 (3H, s), 1.84 (3H, s).
MS (EI) (m/z): 384 (M+).
(実施例31)N−[4−({1−[(2−シアノフェニル)スルホニル]−1H−インドール−2−イル}メトキシ)フェニル]−N−メチルアセトアミド(例示化合物番号:1−26)
参考例47で得られた2−シアノ−N−(2−ヨードフェニル)ベンゼンスルホンアミド(280mg,0.625mmol)、参考例51で得られたN−メチル−N−[4−(2−プロピニルオキシ)フェニル]アセトアミド(127mg,0.625mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(2)(11mg,0.0156mmol)、ヨウ化銅(1)(3mg,0.0156mmol)、および、N,N,N’,N’−テトラメチルグアニジン(235μl,1.88mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(13ml)溶液を40℃にて6.5時間撹拌した後、酢酸エチルで希釈し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:塩化メチレン/アセトン=25/1)にて精製し、黄色粉末の標記化合物(91mg,収率32%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.97 (1H, m), 7.88 (1H, m), 7.82 (1H, m), 7.69 (2H, m), 7.56 (1H, m), 7.32-7.25 (2H, m), 7.10 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.89 (1H, s), 5.57 (2H, s), 3.23 (3H, s), 1.86 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 460 ([M+H]+).
(実施例32)N−メチル−N−{4−[(1−{[2−(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}−1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}アセトアミド(例示化合物番号:1−25)
実施例31と同様にして、参考例48で得られたN−(2−ヨードフェニル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホンアミド(554mg,1.30mmol)、参考例51で得られたN−メチル−N−[4−(2−プロピニルオキシ)フェニル]アセトアミド(264mg,1.30mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(2)(23mg,0.0325mmol)、ヨウ化銅(1)(6mg,0.0325mmol)、および、N,N,N’,N’−テトラメチルグアニジン(489μl,3.90mmol)から、黄色結晶の標記化合物(256mg,収率39%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.98 (1H, m), 7.92 (1H, d, J = 7.6 Hz), 7.70-7.63 (2H, m), 7.45 (1H, t, J = 8.0 Hz), 7.33 (2H, m), 7.02 = (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.94 (1H, s), 6.87 (1H, d, J = 7.6 Hz), 6.64 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.36 (2H, s), 3.20 (3H, s), 1.82 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 503 ([M+H]+).
(実施例33)メチル 3−{[2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−イル]スルホニル}−2−チオフェンカルボキシレート(例示化合物番号:1−30)
実施例31と同様にして、参考例49で得られたメチル 3−{[(2−ヨードフェニル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキシレート(473mg,1.12mmol)、参考例51で得られたN−メチル−N−[4−(2−プロピニルオキシ)フェニル]アセトアミド(227mg,1.12mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(2)(20mg,0.0280mmol)、ヨウ化銅(1)(5mg,0.0280mmol)、および、N,N,N’,N’−テトラメチルグアニジン(422μl,3.36mmol)から、黄色結晶の標記化合物(271mg,収率49%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ7.87 (1H, m), 7.58 (1H, m), 7.39 (1H, d, J = 5.2 Hz), 7.29-7.26 (2H, m), 7.07 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.85 (1H, s), 6.66 (1H, d, J = 5.2 Hz), 5.47 (2H, s), 3.91 (3H, s), 3.22 (3H, s), 1.85 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 499 ([M+H]+).
(実施例34)N−[4−({1−(ベンゼンスルホニル)−1H−インドール−2−イル}メトキシ)フェニル]−N−メチルアセトアミド(例示化合物番号:1−31)
実施例31と同様にして、参考例50で得られたベンジル−N−(2−ヨードフェニル)ベンゼンスルホンアミド(327mg,0.876mmol)、参考例51で得られたN−メチル−N−[4−(2−プロピニルオキシ)フェニル]アセトアミド(178mg,0.876mmol)、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(II)(15mg,0.0219mmol)、ヨウ化銅(I)(4mg,0.0219mmol)、および、N,N,N’,N’−テトラメチルグアニジン(278μl,2.63mmol)から、黄色結晶の標記化合物(202mg,収率51%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.75 (1H, m), 7.51 (1H, m), 7.25-7.20 (3H, m), 7.13 (2H, m), 7.09 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.95 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.90 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.69 (1H, s), 5.01 (2H, s), 4.64 (2H, s), 3.23 (3H, s), 1.87 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 449 ([M+H]+).
(実施例35)N−メチル−N−(4−{[1−(1−フェニルエチル)−1H−インドール−2−イル]メトキシ}フェニル)アセトアミド(例示化合物番号:1−36)
実施例25と同様にして、参考例45で得られたN−{4−[(1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(30mg,0.102mmol)、水素化ナトリウム(55%油性,5mg,0.122mmol)、および、(1−ブロモエチル)ベンゼン(23mg,0.122mmol)から、淡黄色結晶の標記化合物(8mg,収率20%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.61 (1H, dd, J = 6.8, 2.0 Hz), 7.32-7.23 (4H, m), 7.09-7.00 (6H, m), 6.95 (2H, d, J = 9.2 Hz), 6.66 (1H, s), 5.90 (1H, q, J = 7.2 Hz), 5.21 (1H, d, J = 12.0 Hz), 5.16 (1H, d, J = 12.0 Hz), 3.22 (3H, s), 2.00 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.85 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 399 ([M+H]+).
(実施例36)N−(4−{[1−(2−フルオロベンジル)−1H−インドール−2−イル]メトキシ}フェニル)−N−メチルアセトアミド(例示化合物番号:1−33)
実施例25と同様にして、参考例45で得られたN−{4−[(1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルアセトアミド(30mg,0.102mmol)、水素化ナトリウム(55%油性、5mg,0.122mmol)、および、(1−ブロモメチル)−2−フルオロベンゼン(15μl,0.122mmol)から、淡褐色結晶の標記化合物(5mg,収率12%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.66 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.22 (1H, m), 7.14 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.09-7.04 (2H, m),7.05 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.90 (2H, t, J = 7.3 Hz), 6.85 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.71 (1H, s), 6.54 (1H, t, J = 7.3 Hz), 5.51 (2H, s), 5.17 (2H, s), 3.21 (3H, s), 1.84 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 403 ([M+H]+).
(実施例37)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−3)
参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(356mg,1.15mmol)、文献(P. J. Harvison, et al., Journal of Medicinal Chemistry, 1986年,第29巻,p.1737-1743)に記載された方法に従って合成したN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(227mg,1.38mmol)および、炭酸セシウム(486mg,1.49mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3ml)懸濁液を、室温にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1−1/5)にて精製し、無色粉末の標記化合物(369mg,収率82%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.31 (1H, m), 7.23 (1H, m), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.73 (1H, s), 5.43 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 395 ([M+H]+).
(実施例38)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−3−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−38)
実施例37と同様にして、参考例38で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−3−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(348mg,1.07mmol)、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(195mg,1.18mmol)、および、炭酸セシウム(420mg,1.29mmol)より、無色粉末の標記化合物(169mg,収率39%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.18 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.53 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.35 (1H, m), 7.26 (1H, m), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.38 (2H, s), 3.24 (3H, s), 2.33 (3H, s), 1.86 (3H, s), 1.56 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 409 ([M+H]+).
(実施例39)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−3−プロピル−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−40)
実施例37と同様にして、参考例37で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−3−プロピル−1H−インドール−1−カルボキシレート(224mg,0.64mmol)、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(116mg,0.70mmol)、および、炭酸セシウム(248mg,0.76mmol)より、無色粉末の標記化合物(55mg,収率20%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.19 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.56 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.35 (1H, m), 7.25 (1H, m), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.00 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.35 (2H, s), 3.24 (3H, s), 2.75 (2H, t, J = 7.3 Hz), 1.87 (3H, s), 1.66 (2H, m), 1.56 (9H, s), 0.97 (3H, t, J = 7.3 Hz).
MS (FAB) (m/z): 437 ([M+H]+).
(実施例40)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−3−tert−ブチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−41)
実施例37と同様にして、参考例36で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−3−tert‐ブチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(236mg,0.64mmol)、N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(117mg,0.71mmol)、および、炭酸セシウム(252mg,0.77mmol)より、無色粉末の標記化合物(205mg,収率71%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.16 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.92 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.30 (1H, m), 7.21 (1H, m), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.56 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.87 (3H, s), 1.60 (9H, s), 1.54 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 451 ([M+H]+).
(実施例41)tert−ブチル 2−{[4−(アセチルアミノ)フェノキシ]メチル}−3−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−37)
実施例37と同様にして、参考例38で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−3−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(232mg,0.72mmol)、N−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(130mg,0.86mmol)、および、炭酸セシウム(303mg,0.93mmol)より、無色粉末の標記化合物(211mg,収率75%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.19 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.51 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.34 (1H, m), 7.25 (1H, m), 7.08 (1H, br. s), 6.93 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.32 (2H, s), 2.30 (3H, s), 2.16 (3H, s), 1.54 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 395 ([M+H]+).
(実施例42)tert−ブチル 2−{[4−(アセチルアミノ)フェノキシ]メチル}−3−プロピル−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−39)
実施例37と同様にして、参考例37で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−3−プロピル−1H−インドール−1−カルボキシレート(231mg,0.66mmol)、N−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(109mg,0.72mmol)、および、炭酸セシウム(256mg,0.79mmol)より、無色粉末の標記化合物(98mg,収率35%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.21 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.54 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.33 (1H, m), 7.24 (1H, m), 7.06 (1H, s), 6.93 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.29 (2H, s), 2.72 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.16 (3H, s), 1.64 (2H, m), 1.54 (9H, s), 0.95 (3H, t, J = 7.3 Hz).
MS (FAB) (m/z): 423 ([M+H]+).
(実施例43)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(エチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−10)
実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(246mg,0.79mmol)、参考例39で得られたN−エチル−N−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(156mg,0.87mmol)、および、炭酸セシウム(336mg,1.03mmol)より、無色粉末の標記化合物(267mg,収率82%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.31 (1H, m), 7.23 (1H, m), 7.09 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.74 (1H, s), 5.43 (2H, s), 3.72 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.82 (3H, s), 1.67 (9H, s), 1.10 (3H, t, J = 7.3 Hz).
MS (FAB) (m/z): 409 ([M+H]+).
(実施例44)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(イソプロピル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−11)
実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(241mg,0.78mmol)、参考例40で得られたN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−イソプロピルアセトアミド(165mg,0.86mmol)、および、炭酸セシウム(304mg,0.93mmol)より、無色粉末の標記化合物(217mg,収率66%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.15 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.53 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.31 (1H, m), 7.23 (1H, m), 7.03 (4H, s), 6.75 (1H, s), 5.43 (2H, s), 5.00 (1H, m), 1.75 (3H, s), 1.66 (9H, s), 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz).
MS (FAB) (m/z): 422 ([M+H]+).
(実施例45)tert−ブチル 2−({4−[メチル(メチルスルフォニル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−9)
実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(247mg,0.80mmol)、文献(D. A. A. Kidd et al., Journal of Chemical Society, 1962年, p.1420-1427.)に記載された方法に従って合成したN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド(176mg,0.88mmol)、および、炭酸セシウム(311mg,0.96mmol)より、無色粉末の標記化合物(203mg,収率59%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.13 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.51 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.33 - 7.20 (4H, m), 7.00 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.71 (1H, s), 5.41 (2H, s), 3.29 (3H, s), 2.84 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 430 (M+).
(実施例46)tert−ブチル 2−{[4−(2−オキソ−1−ピロリジニル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−19)
実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(343mg,1.11mmol)、参考例41で得られた1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ピロリジノン(235mg,1.33mmol)、および、炭酸セシウム(468mg,1.44mmol)より、無色粉末の標記化合物(379mg,収率84%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.15 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.55-7.48 (3H, m), 7.29 (1H, ddd, J = 8.1, 7.3, 1.5 Hz), 7.22 (1H, m), 7.00 (2H, d, J = 9.5 Hz), 6.71 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.84 (2H, app. t, J = 7.0 Hz), 2.60 (2H, app. t, J = 8.0 Hz), 2.15 (2H, m), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 407 ([M+H]+).
(実施例47)tert−ブチル 2−{[4−(2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−21)
実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(336mg,1.08mmol)、参考例42で得られた3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン(233mg,1.30mmol)、および、炭酸セシウム(459mg,1.41mmol)より、無色粉末の標記化合物(259mg,収率59%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.15 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.51 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.46 (2H, d, J = 9.5 Hz), 7.30 (1H, m), 7.22 (1H, m), 7.01 (2H, d, J = 9.5 Hz), 6.71 (1H, s), 5.39 (2H, s), 4.49-4.44 (2H, m), 4.06-4.00 (2H, m), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 408 (M+).
(実施例48)tert−ブチル 2−{[4−(2−オキソプロピル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−18)
実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(224mg,0.72mmol)、1−(4−ヒドロキシフェニル)アセトン(130mg,0.87mmol)、および、炭酸セシウム(353mg,1.08mmol)より、無色粉末の標記化合物(171mg,収率62%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.15 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.51 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.29 (1H, m), 7.22 (1H, m), 7.13 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.72 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.64 (2H, s), 2.14 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 379 ([M+H]+).
(実施例49)tert−ブチル 2−{[4−(2、5−ジオキソ−1−ピロリジニル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−20)
実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(403mg,1.3mmol)、文献(T. Ohta et al., Heterocycles, 1998年,第47巻,p.883-892.)に記載された方法に従って合成した1−(4−ヒドロキシフェニル)−2,5−ピロリジンジオン(300mg,1.56mmol)、および、炭酸セシウム(550mg,1.69mmol)より、無色粉末の標記化合物(366mg,収率67%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.52 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.30 (1H, m), 7.25-7.19 (3H, m), 7.08 (2H, d, J = 9.5 Hz), 6.71 (1H, s), 5.43 (2H, s), 2.89 (4H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 420 ([M+H]+).
(実施例50)tert−ブチル 2−{[4−(メチルスルホニル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−16)
実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(232mg,0.75mmol)、4−メチルスルホニルフェノール(155mg,0.90mmol)、および、炭酸セシウム(365mg,1.12mmol)より、無色粉末の標記化合物(270mg,収率90%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.13 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.89 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.52 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.32 (1H, m), 7.24 (1H, m), 7.13 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.71 (1H, s), 5.50 (2H, s), 3.04 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 401 (M+).
(実施例51)tert−ブチル 2−({4−[(メチルスルホニル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−2)
(1)実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(3.13g,10.1mmol)、p−ニトロフェノール(1.68g,12.11mmol)、および、炭酸セシウム(4.27g,13.12mmol)より、tert−ブチル 2−[(4−ニトロフェノキシ)メチル]−1H−インドール−1−カルボキシレート(3.05g,収率82%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.24 (2H, d, J = 9.5 Hz), 8.13 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.53 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.33 (1H, m), 7.25 (1H, m), 7.07 (2H, d, J = 9.5 Hz), 6.71 (1H, s), 5.52 (2H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 369 ([M+H]+).
(2)実施例51(1)で得られたtert−ブチル 2−[(4−ニトロフェノキシ)メチル]−1H−インドール−1−カルボキシレート(3.05g,8.28mmol)、および、酸化白金(1g)のテトラヒドロフラン(100ml)懸濁液を、水素雰囲気下、室温にて1時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製し、tert−ブチル 2−[(4−アミノフェノキシ)メチル]−1H−インドール−1−カルボキシレート(2.96g,収率100%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.15 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.50 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.28 (1H, m), 7.21 (1H, m), 6.83 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 6.65 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.32 (2H, s), 3.44(2H, br. s), 1.65 (9H, s).
(3)実施例51(2)で得られたtert−ブチル 2−[(4−アミノフェノキシ)メチル]−1H−インドール−1−カルボキシレート(119mg,0.35mmol)、および、ピリジン(34μl,0.42mmol)を塩化メチレン(2ml)に溶解し、氷冷下にてメタンスルホニルクロリド(30μl,0.39mmol)を滴下し、室温にて30分間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をn−ヘキサンおよび酢酸エチルにて粉末化し、無色粉末の標記化合物(75mg,収率51%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.51 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.30 (1H, m), 7.27-7.18 (3H, m), 6.99 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.71 (1H, s), 6.24 (1H, s), 5.40 (2H, s), 2.96 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 417 ([M+H]+).
(実施例52)tert−ブチル 2−{[4−(1−ピぺリジニルカルボニル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−14)
(1)実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.3g,4.19mmol)、参考例43で得られたアリル 4−ヒドロキシベンゾエート(896mg,5.03mmol)、および、炭酸セシウム(1.77g,5.45mmol)より、tert−ブチル 2−({4−[(アリルオキシ)カルボニル]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.14g,収率67%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.15 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.04 (2H, d, J = 9.5 Hz), 7.51 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.31 (1H, m), 7.23 (1H, m), 7.03 (2H, d, J = 9.5 Hz), 6.71 (1H, s), 6.04 (1H, m), 5.50-5.25 (4H, m), 4.80 (2H, m), 1.65 (9H, s).
(2)実施例52(1)得られたtert−ブチル 2−({4−[(アリルオキシ)カルボニル]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.14g,2.8mmol)、トリフェニルホスフィン(734mg,2.8mmol)、および、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(162mg,0.14mmol)をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、室温にてモルホリン(244μl,2.8mmol)を加え、40℃にて20分間攪拌した。反応液を減圧下にて濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=20/1)にて精製し、4−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−2−イル]メトキシ}安息香酸(840mg,収率82%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.15 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.09 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.52 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.32 (1H, m), 7.24 (1H, m), 7.05 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.72 (1H, s), 5.48 (2H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 367 (M+).
(3)実施例52(2)で得られた4−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−2−イル]メトキシ}安息香酸(141mg,0.38mmol)、塩酸 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(96mg,0.50mmol)、および、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール 1水和物(77mg,0.50mmol)をアセトニトリル(3ml)に懸濁させ、室温にてピペリジン(46μg,0.46mmol)を加え、同温度にて2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1−1/2)にて精製し、無色粉末の標記化合物(112mg,収率67%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.51 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.30 (1H, m), 7.22 (1H, m), 7.00 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.43 (2H, s), 3.53 (4H, br), 1.72-1.50 (15H, m).
MS (FAB) (m/z): 435 ([M+H]+).
(実施例53)tert−ブチル 2−{[4−(4−モルホリニルカルボニル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−15)
実施例52(3)と同様にして、実施例52(2)で得られた4−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−2−イル]メトキシ}安息香酸(135mg,0.37mmol)、塩酸 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(92mg,0.48mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール 1水和物(74mg,0.48mmol)、および、モルホリン(38μg,0.44mmol)より、無色粉末の標記化合物(98mg,収率61%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.51 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.30 (1H, m), 7.22 (1H, m), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.44 (2H, s), 3.77-3.52 (8H, m), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 437 ([M+H]+).
(実施例54)tert−ブチル 2−{[4−(1−ピロリジニルカルボニル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−13)
実施例52(3)と同様にして、実施例52(2)で得られた4−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−2−イル]メトキシ}安息香酸(144mg,0.39mmol)、塩酸 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(98mg,0.51mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール 1水和物(79mg,0.51mmol)、および、ピロリジン(39μl,0.47mmol)より、無色粉末の標記化合物(116mg,収率70%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.15 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.59-7.50 (3H, m), 7.30 (1H, m), 7.22 (1H, t, J = 7.3 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.43 (2H, s), 3.64 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.48 (2H, t, J = 6.6 Hz), 2.02-1.80 (4H, m), 1.65 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 421([M+H]+).
(実施例55)tert−ブチル 2−({4−[3−(ジメチルアミノ)−3−オキソプロピル]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−17)
(1)実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(639mg,2.06mmol)、3−(4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸メチル(445mg,2.47mmol)、および、炭酸セシウム(1.01g,3.09mmol)より、tert−ブチル 2−{[4−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(530mg,収率63%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.50 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.29 (1H, m), 7.21 (1H, m), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.71 (1H, s), 5.38 (2H, s), 3.66 (3H, s), 2.90 (2H, dd, J = 8.1, 7.3 Hz), 2.60 (2H, dd, J = 8.1, 7.3 Hz), 1.65 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 409 (M+).
(2)実施例55(1)で得られたtert−ブチル 2−{[4−(3−メトキシ−3−オキソプロピル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(515mg,1.26mmol)をテトラヒドロフラン−メタノール混合溶媒(2/1,15ml)に溶解し、室温にて1N−水酸化ナトリウム水溶液(1.51ml,1.51mmol)を加え、同温度にて2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、1M−リン酸水溶液にて希釈液を酸性にした。分離した有機層を水洗し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=20/1)にて精製し、無色粉末の3−(4−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−2−イル]メトキシ}フェニル)プロピオン酸(415mg,収率83%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.50 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.29 (1H, m), 7.21 (1H, m), 7.14 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.71 (1H, s), 5.38 (2H, s), 2.91 (2H, t, J = 8.1 Hz), 2.66 (2H, t, J = 8.1 Hz), 1.65 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 395 (M+).
Anal. Calcd. for C23H25NO5: C,69.86; H,6.37; N,3.54; found: C,69.92; H,6.66; N, 3.67.
(3)実施例55(2)で得られた3−(4−{[1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−インドール−2−イル]メトキシ}フェニル)プロピオン酸(145mg,0.37mmol)、塩酸 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(105mg,0.55mmol)、および、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール 1水和物(84mg,0.55mmol)をアセトニトリル(3ml)に懸濁させ、室温にて塩酸ジメチルアミン(60mg,0.73mmol)、および、トリエチルアミン(153μl,1.10mmol)を加え、同温度にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/3から1/4)にて精製し、油状物の標記化合物(96mg,収率62%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.50 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.29 (1H, m), 7.21 (1H, m), 7.15 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.92 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.71 (1H, s), 5.38 (2H, s), 2.95-2.88 (8H, m), 2.58 (2H, dd, J = 8.8, 7.3 Hz), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 423 ([M+H]+).
(実施例56)tert−ブチル 2−({4−[(5−モルホリン−4−イル−5−オキソペンタノイル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−1)
参考例58で得られた5−(4−モルホリニル)−5−オキソペンタン酸(97mg,0.48mmol)、塩酸 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(116mg,0.60mmol)、および、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール 1水和物(92mg,0.60mmol)をアセトニトリル(3ml)に溶解し、室温にて30分間攪拌した後、実施例51(2)で得られたtert−ブチル 2−[(4−アミノフェノキシ)メチル]−1H−インドール−1−カルボキシレート(136mg,0.40mmol)を加え、同温度にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出溶媒:塩化メチレン/メタノール=10/1)にて精製し、無色粉末の標記化合物(97mg,収率46%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.10 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.87 (1H, s), 7.46 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.42 (2H, d, J = 9.5 Hz), 7.25 (1H, m), 7.17 (1H, m), 6.91(2H, d, J = 9.5 Hz), 6.66 (1H, s), 5.33 (2H, s), 3.66-3.56 (6H, m), 3.48-3.42 (2H, m), 2.48-2.37 (4H, m), 2.04-1.96 (2H, m), 1.61 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 522 ([M+1]+).
(実施例57)tert−ブチル 2−({4−[[(アリルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−88)
実施例98と同様にして、参考例15で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(9.20g,34.7mmol)、四臭化炭素(17.3g,52.0mmol)、および、トリフェニルホスフィン(13.6g,52.0mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、アリル 4−ヒドロキシフェニル(メチル)カルバメート(7.19g,34.7mmol)、および、炭酸セシウム(16.9g,52.0mmol)から、褐色粉末の標記化合物(12.0g,収率76%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.88 (1H, dd, J = 10.4, 2.4 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 8.8, 5.6 Hz), 7.18 (2H, m), 7.02-6.95 (3H, m), 6.69 (1H, s), 5.87 (1H, m), 5.36 (2H, s), 5.17 (2H, m), 4.60 (2H, m), 3.29 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 455 ([M+H]+).
(実施例58)tert−ブチル 2−({4−[アリル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−109)
参考例45(4)と同様にして、実施例57で得られたアリル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(12.0g,26.4mmol)を1,4−ジオキサン(264ml)に溶解し、水(13ml)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(760mg,0.660mmol)、および、ピロリジン(5.28ml,63.4mmol)を室温にて加えた後、30分間撹拌した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−へキサン/酢酸エチル=9/1−6/1−3/1)にて精製し、黄色油状の標記化合物(207mg,収率2%)、および、褐色油状のtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(9.06g,収率93%)を得た。
標記化合物:tert−ブチル 2−({4−[アリル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.89 (1H, dd, J = 10.6, 2.4 Hz),7.41 (1H, dd, J = 8.2, 5.5 Hz), 6.97 (1H, td, J = 8.6, 2.4 Hz), 6.90 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.72 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.68 (1H, s), 5.85 (1H, m), 5.30 (2H, d, J = 2.7 Hz), 5.20-5.13 (2H, m), 3.84 (2H, dt, J = 5.1, 1.6 Hz), 2.87 (3H, s), 1.65 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 411 ([M+H]+).
tert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.89 (1H, dd, J = 11.0, 2.4 Hz),7.40 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 6.97 (1H, td, J = 8.6, 2.4 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.67 (1H, s), 6.60 (2H, d, J = 9.0 Hz), 5.30 (1H, s), 5.29 (2H, s), 2.81 (3H, s), 1.65 (3H, s).
MS (FAB) (m/z): 370 (M+).
(実施例59)tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[イソブチリル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−79)
実施例18と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg,0.0810mmol)、トリエチルアミン(17μl,0.121mmol)、および、2−メチルプロパノイル クロリド(12μl,0.113mmol)から、淡黄色油状の標記化合物(36mg,収率100%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.87 (1H, dd, J = 10.3, 2.2 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.8, 5.9 Hz), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.00 (1H, m), 7.00 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.71 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.22 (3H, s), 2.51 (1H, sp, J = 6.6 Hz), 1.66 (9H, s), 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz).
MS (FAB) (m/z): 441 ([M+H]+).
(実施例60)tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−85)
実施例18と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(40mg,0.108mmol)、トリエチルアミン(23μl,0.162mmol)、および、シクロプロパンカルボニル クロリド(14μl,0.151mmol)から、無色粉末の標記化合物(38mg,収率80%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.87 (1H, dd, J = 10.8, 2.4 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.8, 5.6 Hz), 7.21 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.00 (1H, m), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.26 (3H, s), 1.67 (9H, s), 1.38 (1H, m), 1.00 (2H, m), 0.61 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 439 ([M+H]+).
(実施例61)tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[(メトキシアセチル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−76)
実施例18と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(40mg,0.108mmol)、トリエチルアミン(21μl,0.151mmol)、および、メトキシアセチル クロリド(12μl,0.130mmol)から、黄色油状の標記化合物(43mg,収率90%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.87 (1H, dd, J = 10.8, 2.4 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.8, 5.6 Hz), 7.13 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.00 (1H, m), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.40 (2H, s), 3.78 (2H, s), 3.35 (3H, s), 3.26 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 443 ([M+H]+).
(実施例62)tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−95)
実施例18と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(43mg,0.116mmol)、トリエチルアミン(24μl,0.174mmol)、および、メタンスルホニル クロリド(13μl,0.163mmol)から、無色無定形固体の標記化合物(37mg,収率71%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.87 (1H, dd, J = 10.4, 2.4 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 8.4, 5.6 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.01-6.96 (3H, m), 6.68 (1H, s), 5.37 (2H, s), 3.29 (3H, s), 2.84 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 449 ([M+H]+).
(実施例63)tert−ブチル 2−({4−[(エチルスルホニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−96)
実施例18と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(37mg,0.0999mmol)、トリエチルアミン(21μl,0.150mmol)、および、エタンスルホニル クロリド(13μl,0.140mmol)から、褐色無定形固体の標記化合物(31mg,収率67%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.87 (1H, dd, J = 10.8, 2.0 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 8.8, 5.6 Hz), 7.32 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.99 (1H, m), 6.98 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.68 (1H, s), 5.37 (2H, s), 3.32 (3H, s), 3.03 (2H, q, J = 7.2 Hz), 1.66 (9H, s), 1.38 (3H, t, J = 7.2 Hz).
MS (FAB) (m/z): 462 (M+).
(実施例64)tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[メチル(プロピオニル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−77)
実施例18と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg,0.0810mmol)、トリエチルアミン(17μl,0.121mmol)、および、プロパン酸無水物(15μl,0.113mmol)から、無色粉末の標記化合物(30mg,収率87%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.88 (1H, dd, J = 10.3, 2.2 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.8, 5.9 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.99 (1H, m), 7.00 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.24 (3H, s), 2.08 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.66 (9H, s), 1.05 (3H, t, J = 7.3 Hz).
MS (FAB) (m/z): 427 ([M+H]+).
(実施例65)tert−ブチル 2−({4−[ブチリル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−78)
実施例18と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(40mg,0.108mmol)、トリエチルアミン(23μl,0.162mmol)、および、ブタン酸無水物(25μl,0.151mmol)から、淡黄色油状の標記化合物(44mg,収率92%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.88 (1H, dd, J = 10.8, 2.4 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.8, 5.6 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.99 (1H, m), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.71 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.24 (3H, s), 2.04 (2H, t, J = 7.6 Hz), 1.66 (9H, s), 1.59 (2H, m), 0.83 (3H, t, J = 7.6 Hz).
MS (FAB) (m/z): 441 ([M+H]+).
(実施例66)tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[(3−メチルブタノイル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−81)
実施例18と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(40mg,0.108mmol)、トリエチルアミン(23μl,0.162mmol)、および、イソブタン酸無水物(30μl,0.151mmol)から、淡黄色油状の標記化合物(36mg,収率73%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.89 (1H, dd, J = 10.8, 2.4 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.8, 5.2 Hz), 7.09 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.00 (1H, m), 7.01 (2H, d, J = 8.4 Hz), 6.71 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.24 (3H, s), 2.11 (1H, m), 1.95 (2H, d, J = 7.2 Hz), 1.66 (9H, s), 0.84 (6H, d, J = 6.8 Hz).
MS (FAB) (m/z): 455 ([M+H]+).
(実施例67)tert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−クロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−66)
実施例18と同様にして、参考例55で得られたtert−ブチル 5−クロロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(40mg,0.103mmol)、トリエチルアミン(22μl,0.155mmol)、および、塩化アセチル(10μl,0.145mmol)から、無色結晶の標記化合物(32mg,収率72%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.06 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.49 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.25 (1H, m), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.68 (1H, s), 5.40 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.87 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 429 ([M+H]+).
(実施例68)tert−ブチル 5−クロロ−2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−67)
実施例18と同様にして、参考例55で得られたtert−ブチル 5−クロロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg,0.0775mmol)、トリエチルアミン(16μl,0.116mmol)、および、シクロプロパンカルボニル クロリド(10μl,0.109mmol)から、無色粉末の標記化合物(26mg,収率74%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.05 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.49 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.23 (1H, m), 7.22 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.68 (1H, s), 5.41 (2H, s), 3.26 (3H, s), 1.67 (9H, s), 1.38 (1H, m), 1.00 (2H, m), 0.61 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 455 ([M+H]+).
(実施例69)tert−ブチル 2−({4−[エタンチオイル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−92)
実施例4で得られたtert−ブチル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg,0.0727mmol)をテトラヒドロフラン(1ml)に溶解し、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド(44mg,0.109mmol)を加えて、4時間加熱還流した。反応液を濃縮して得られた残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製し、無色粉末の標記化合物(21mg,収率67%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.08 (1H, dd, J = 10.4, 2.4 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.4, 5.6 Hz), 7.12 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (1H, m), 7.04 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.40 (2H, s), 3.73 (3H, s), 2.41 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 429 ([M+H]+).
(実施例70)tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボノチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−94)
実施例69と同様にして、実施例60で得られたtert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(441mg,1.01mmol)、および、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド(610mg,1.51mmol)から、無色粉末の標記化合物(81mg,収率18%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.86 (1H, dd, J = 10.7, 2.4 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.8, 5.4 Hz), 7.18 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.05 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.00 (1H, td, J = 8.8, 2.4 Hz), 6.71 (1H, s), 5.41 (2H, s), 3.75 (3H, s), 1.74 (1H, m), 1.67 (9H, s), 1.32 (1H, m), 1.27 (1H, m), 0.88 (1H, t, J = 5.6 Hz), 0.77 (1H, m).
MS (FAB) (m/z): 455 ([M+H]+).
(実施例71)tert−ブチル 2−({4−[(ジメチルアミノ)スルホニル]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−12)
実施例37と同様にして、参考例52で得られたtert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(330mg,1.06mmol)、参考例57(2)で得られた4−ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(225mg,1.12mmol)、および、炭酸セシウム(500mg,1.53mmol)から、白色粉末の標記化合物(335.2mg,収率73%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, 8.1 Hz), 7.74 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.52 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.32 (1H, app. t, J = 7.3 Hz), 7.24 (1H, app. t, J = 7.3 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.72 (2H, s), 2.69 (6H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 431 ([M+H]+).
(実施例72)tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−139)
実施例18と同様にして、参考例60で得られたtert−ブチル 4,6−ジフルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(50mg,0.129mmol)、トリエチルアミン(27μl,0.193mmol)、および、シクロプロパンカルボニル クロリド(16μl,0.180mmol)から、無色粉末の標記化合物(34mg,収率58%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.70 (1H, dd, J = 10.2, 2.0 Hz), 7.22 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.80 (1H, s), 6.75 (1H, td, J = 9.4, 2.0 Hz), 5.37 (2H, s), 3.27 (3H, s), 1.66 (9H, s), 1.39 (1H, m), 1.00 (2H, m), 0.61 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 457 ([M+H]+).
(実施例73)tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボノチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−148)
実施例69と同様にして、実施例72で得られたtert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.00g,2.19mmol)、および、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン−2,4−ジスルフィド(1.33g,3.29mmol)から、無色粉末の標記化合物(966mg,収率93%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.69 (1H, dd, J = 10.2, 2.0 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.05 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.80 (1H, s), 6.75 (1H, td, J = 9.8, 2.0 Hz), 5.39 (2H, s), 3.75 (3H, s), 1.74 (1H, m), 1.67 (9H, s), 1.32 (2H, m), 0.78 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 473 ([M+H]+).
(実施例74)tert−ブチル 2−({4−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−229)
参考例1(3)と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg,0.081mmol)から、白色粉末の標記化合物(12mg,収率31%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.89 (1H, dd, J = 10.6, 2.4 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.15 (2H, br d, J = 8.6 Hz), 6.97 (1H, ddd, J = 9.0, 8.6, 2.4 Hz), 6.93 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.68 (1H, s), 5.35 (2H, s), 3.22 (3H, s), 1.64 (9H, s), 1.43 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 470 ([M]+).
(実施例75)tert−ブチル 2−({4−[(エトキシアセチル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−230)
実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg,0.081mmol)、塩酸 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(19mg,0.089mmol)、および、エトキシ酢酸(9μl,0.089mmol)を塩化メチレン(1ml)に溶解し、室温にて終夜攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製し、橙色無定形固体の標記化合物(31mg,収率84%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.87 (1H, dd, J = 10.6, 2.3 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.26-7.24 (1H, m), 7.13 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.70 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.83 (2H, s), 3.47 (2H, q, J = 7.0 Hz), 3.25 (3H, s), 1.66 (9H, s), 1.17 (3H, t, J = 7.0 Hz).
MS (FAB) (m/z): 457 ([M+H]+).
(実施例76)tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[グリコロイル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−231)
実施例75と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg,0.081mmol)、および、ヒドロキシ酢酸(7mg,0.089mmol)から、褐色粉末の標記化合物(7mg,収率20%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.88 (1H, dd, J = 11.0, 2.4 Hz), 7.45 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.12 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.05-6.98 [1H, overlaps with δ 7.03 (2H, d)], 7.03 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.70 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.80 (2H, s), 3.31 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 429 ([M+H]+).
(実施例77)tert−ブチル 5−フルオロ−2−({4−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−232)
実施例18と同様にして、参考例56で得られたtert−ブチル 5−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(50mg,0.14mmol)、および、メタンスルホニルクロリド(15μl,0.19mmol)から、白色無定形固体の標記化合物(52mg,収率86%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.08 (1H, dd, J = 9.0, 4.7 Hz), 7.32 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.17 (1H, dd, J = 8.6, 2.7 Hz), 7.05-6.99 [1H, overlaps with δ 7.00 (2H, d)], 7.00 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.68 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.30 (3H, s), 2.84 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 448 ([M]+).
(実施例78)tert−ブチル 4,6−ジフルオロ−2−({4−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−149)
実施例18と同様にして、参考例60で得られたtert−ブチル 4,6−ジフルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(50mg,0.13mmol)、および、メタンスルホニルクロリド(14μl,0.18mmol)から、灰白色粉末の標記化合物(46mg,収率76%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.70 (1H, dd, J = 10.6, 2.4 Hz), 7.32 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.99 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.78 (1H, s), 6.74 (1H, td, J = 9.4, 2.4 Hz), 5.36 (2H, s), 3.30 (3H, s), 2.84 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 466 ([M]+).
(実施例79)tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[(2−メトキシエタンチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−233)
実施例69と同様にして、実施例61で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[(メトキシアセチル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(92mg,0.21mmol)から、白色粉末の標記化合物(75mg,収率79%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.87 (1H, dd, J = 11.0, 2.4 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.14 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.04 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.01 (1H, ddd, J = 9.0, 8.6, 2.4 Hz), 6.70 (1H, s), 5.41 (2H, s), 4.01 (2H, s), 3.71 (3H, s), 3.30 (3H, s), 1.67 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 459 ([M+H]+).
(実施例80)イソプロピル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−234)
参考例59で得られたN−{4−[(6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(80mg,0.24mmol)のテトラヒドロフラン(2.5ml)溶液に、水素化ナトリウム(55%油性,21mg,0.48mmol)を加え室温にて10分間攪拌した。この反応液へ、クロロぎ酸イソプロピルの1.0M−トルエン溶液(0.47ml,0.47mmol)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応液を、5%炭酸水素ナトリウム水溶液へ注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=85/15−60/40)にて精製し、白色粉末の標記化合物(31mg,収率31%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.86 (1H, dd, J = 10.2, 2.3 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.20 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.03-6.95 (3H, m), 6.71 (1H, s), 5.38 (2H, s), 5.27 (1H, septet, J = 6.3 Hz), 3.25 (3H, s), 1.43 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.42-1.34 (1H, m), 1.03-0.97 (2H, m), 0.64-0.57 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 425 ([M+H]+).
(実施例81)フェニル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−235)
実施例80と同様にして、参考例59で得られたN−{4−[(6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(80mg,0.24mmol)、水素化ナトリウム(55%油性,21mg,0.48mmol)、および、クロロギ酸フェニル(0.059ml,0.47mmol)から、白色粉末の標記化合物(62mg,収率57%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.95 (1H, dd, J = 10.5, 1.9 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.45 (2H, t, J = 7.8 Hz), 7.32 (1H, t, J = 7.8 Hz), 7.26 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.09-7.00 (3H, m), 6.83 (1H, s), 5.46 (2H, s), 3.24 (3H, s), 1.38-1.29 (1H, m), 1.02-0.96 (2H, m), 0.62-0.55 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 459 ([M+H]+).
HRMS (FAB) (m/z): calcd. for C27H24N2O4F ([M+H]+): 459.1720; found: 459.1718.
(実施例82)4−フルオロフェニル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−236)
実施例80と同様にして、参考例59で得られたN−{4−[(6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(80mg,0.24mmol)、水素化ナトリウム(55%油性,21mg,0.48mmol)、および、クロロギ酸4−フルオロフェニル(0.062ml,0.47mmol)から、白色粉末の標記化合物(63mg,収率56%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.92 (1H, dd, J = 10.2, 2.3 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.27-6.98 (9H, m), 6.84 (1H, s), 5.44 (2H, s), 3.25 (3H, s), 1.39-1.29 (1H, m), 1.01-0.95 (2H, m), 0.63-0.54 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 477 ([M+H]+).
HRMS (FAB) (m/z): calcd. for C27H23N2O4F2([M+H]+): 477.1626; found: 477.1625.
(実施例83)2,2,2−トリクロロエチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−237)
実施例80と同様にして、参考例59で得られたN−{4−[(6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(80mg,0.24mmol)、水素化ナトリウム(55%油性,21mg,0.48mmol)、および、クロロギ酸2,2,2−トリクロロエチル(0.065ml,0.47mmol)から、白色粉末の標記化合物(59mg,収率49%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.02 (1H, dd, J = 10.2, 2.3 Hz), 7.47 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.22 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.08-7.00 (3H, m), 6.81 (1H, s), 5.46 (2H, s), 5.08 (2H, s), 3.27 (3H, s), 1.45-1.35 (1H, m), 1.04-0.96 (2H, m), 0.66-0.57 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 513 ([M+H]+).
HRMS (FAB) (m/z): calcd. for C23H21N2O4 35Cl3F ([M+H]+): 513.0551; found: 513.0554.
(実施例84)tert−ブチル 6−フルオロ−2−[(4−{[メチル(メチルスルホニル)アミノ]メチル}フェノキシ)メチル]−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−238)
実施例98と同様にして、参考例15で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(40mg,0.15mmol)、および、参考例62(3)で得られたN−(4−ヒドロキシベンジル)−N−メチルメタンスルホンアミド(33mg,0.15mmol)から、褐色油状の標記化合物(47mg,収率67%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.89 (1H, dd, J = 10.6, 2.4 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.29 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.01-6.96 [1H, overlaps with δ 6.98 (2H, d)], 6.98 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.69 (1H, s), 5.37 (2H, s), 4.26 (2H, s), 2.82 (3H, s), 2.76 (3H, s), 1.65 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 462 ([M]+).
(実施例85)tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,5−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−56)
実施例98と同様にして、参考例63で得られたtert−ブチル 4,5−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(50mg,0.18mmol)、および、参考例69で得られたN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(34mg,0.18mmol)から、褐色油状の標記化合物(38mg,収率47%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.84 (1H, dd, J = 9.0, 3.5 Hz), 7.23 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.10 (1H, m), 7.03 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.86 (1H, s), 5.40 (2H, s), 3.27 (3H, s), 1.67 (9H, s), 1.39 (1H, m), 1.00 (2H, m), 0.62 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 457 ([M+H]+).
(実施例86)tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−176)
実施例98と同様にして、参考例63で得られたtert−ブチル 5,6−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(50mg,0.18mmol)、および、参考例69で得られたN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(34mg,0.18mmol)から、褐色無定形固体の標記化合物(35mg,収率43%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.00 (1H, dd, J = 11.7, 7.0 Hz), 7.28-7.20 [1H, overlaps with δ 7.22 (2H, d)], 7.22 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.02 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.68 (1H, s), 5.38 (2H, s), 3.27 (3H, s), 1.66 (9H, s), 1.38 (1H, m), 1.00 (2H, m), 0.61 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 457 ([M+H]+).
(実施例87)tert−ブチル 4−クロロ−2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−62)
実施例98と同様にして、参考例64で得られたtert−ブチル 4−クロロ−5−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(50mg,0.17mmol)、および、参考例69で得られたN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(32mg,0.17mmol)から、淡褐色粉末の標記化合物(29mg,収率37%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.00 (1H, dd, J = 9.4, 3.9 Hz), 7.23 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.10 (1H, t, J = 9.4 Hz), 7.04 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.88 (1H, s), 5.40 (2H, s), 3.27 (3H, s), 1.67 (9H, s), 1.39 (1H, m), 1.01 (2H, m), 0.62 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 473 ([M+H]+).
(実施例88)tert−ブチル 6−クロロ−2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−239)
実施例98と同様にして、参考例64で得られたtert−ブチル 6−クロロ−5−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(50mg,0.17mmol)、および、参考例69で得られたN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(32mg,0.17mmol)から、褐色無定形固体の標記化合物(28mg,収率34%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.24 (1H, d, J = 6.7 Hz), 7.24 (1H, d, J = 12.9 Hz), 7.22 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.02 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.69 (1H, s), 5.38 (2H, s), 3.27 (3H, s), 1.67 (9H, s), 1.38 (1H, m), 1.00 (2H, m), 0.61 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 473 ([M+H]+).
(実施例89)tert−ブチル 5−クロロ−2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−240)
実施例98と同様にして、参考例65(2)で得られたtert−ブチル 5−クロロ−6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(100mg,0.33mmol)、および、参考例69で得られたN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(64mg,0.33mmol)から、淡黄色結晶の標記化合物(107mg,収率68%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.97 (1H, d, J = 11.0 Hz), 7.52 (1H, d, J = 7.0 Hz), 7.22 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.02 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.66 (1H, s), 5.38 (2H, s), 3.27 (3H, s), 1.67 (9H, s), 1.38 (1H, m), 1.00 (2H, m), 0.61 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 473 ([M+H]+).
(実施例90)tert−ブチル 5−クロロ−2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−241)
実施例98と同様にして、参考例66で得られたtert−ブチル 5−クロロ−4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(100mg,0.33mmol)、および、参考例69で得られたN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(64mg,0.33mmol)から、白色粉末の標記化合物(92mg,収率58%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.83 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.26-7.21 (1H, m), 7.20 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.00 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.82 (1H, s), 5.38 (2H, s), 3.26 (3H, s), 1.67 (9H, s), 1.38 (1H, m), 1.00 (2H, m), 0.62 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 473 ([M+H]+).
(実施例91)tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5,6−ジクロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−242)
実施例98と同様にして、参考例67(2)で得られたtert−ブチル 5,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(100mg,0.32mmol)、および、参考例69で得られたN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(60mg,0.32mmol)から、白色粉末の標記化合物(133mg,収率86%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.29 (1H, s), 7.59 (1H, s), 7.22 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.02 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.67 (1H, s), 5.39 (2H, s), 3.27 (3H, s), 1.67 (9H, s), 1.38 (1H, m), 1.00 (2H, m), 0.61 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 489 ([M+H]+).
(実施例92)tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[メチル(フェノキシアセチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−243)
実施例18と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg,0.081mmol)、および、フェノキシアセチルクロリド(15μl,0.11mmol)から、白色無定形固体の標記化合物(38mg,収率93%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.87 (1H, dd, J = 11.0, 2.3 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.26-7.21 (2H, m), 7.18 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.04 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.00 (1H, m), 6.93 (1H, t, J = 7.4 Hz), 6.79 (2H, d, J = 7.8 Hz), 6.70 (1H, s), 5.40 (2H, s), 4.40 (2H, s), 3.30 (3H, s), 1.66 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 505 ([M+H]+).
(実施例93)tert−ブチル 2−[(4−{[(ベンジルオキシ)アセチル](メチル)アミノ}フェノキシ)メチル]−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−244)
実施例75と同様にして、実施例58で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg,0.081mmol)、および、(ベンジルオキシ)アセチルクロリド(13μl,0.089mmol)から、淡黄色無定形固体の標記化合物(36mg,収率86%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.87 (1H, dd, J = 11.0, 2.3 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.29 (5H, m), 7.09 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.02-6.96 [1H, overlaps with δ 6.97 (2H, d)], 6.97 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.69 (1H, s), 5.37 (2H, s), 4.56 (2H, s), 3.87 (2H, s), 3.26 (3H, s), 1.65 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 519 ([M+H]+).
(実施例94)アリル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−245)
実施例4と同様にして、参考例70で得られた6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.22g,4.89mmol)、四臭化炭素(2.43g,7.33mmol)、および、トリフェニルホスフィン(1.92g,7.32mmol)から反応混合物を得た。この反応混合物、参考例69で得られたN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(982mg,5.14mmol)、および、炭酸セシウム(2.39g,6.77mmol)から、淡黄色固体の標記化合物(1.75g,収率85%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.87 (1H, dd, J = 10.9, 2.3 Hz), 7.45 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.21 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.07-6.96 (3H, m), 6.74 (1H, s), 6.09-5.96 (1H, m), 5.46 (1H, d, J = 18.0 Hz), 5.41 (2H, s), 5.35 (1H, d, J = 9.3 Hz), 4.93 (2H, d, J = 6.3 Hz), 3.26 (3H, s), 1.45-1.33 (1H, m), 1.03-0.94 (2H, m), 0.66-0.54 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 423 ([M+H]+).
(実施例95)ベンジル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−246)
実施例80と同様にして、参考例59で得られたN−{4−[(6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(80mg,0.24mmol)、水素化ナトリウム(55%油性,21mg,0.48mmol)、および、クロロギ酸ベンジル(0.067ml,0.47mmol)から、白色粉末の標記化合物(53mg,収率47%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.86 (1H, dd, J = 10.2, 2.3 Hz), 7.45-7.33 (6H, m), 7.15 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.98 (1H, dt, J = 2.3, 8.6 Hz), 6.90 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.71 (1H, s), 5.43 (2H, s), 5.31 (2H, s), 3.26 (3H, s), 1.42-1.33 (1H, m), 1.03-0.97 (2H, m), 0.64-0.56 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 473 ([M+H]+).
(実施例96)4−ニトロベンジル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−247)
実施例80と同様にして、参考例59で得られたN−{4−[(6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド(250mg,0.74mmol)、水素化ナトリウム(55%油性,58mg,1.33mmol)、および、クロロギ酸4−ニトロベンジル(287mg,1.33mmol)から、白色粉末の標記化合物(341mg,収率89%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.20 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.82 (1H, dd, J = 9.8, 2.3 Hz), 7.59 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.45 (1H, dd, J = 8.6, 5.1 Hz), 7.18 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.01 (1H, dt, J = 2.3, 8.6 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.74 (1H, s), 5.53 (2H, s), 5.33 (2H, s), 3.26 (3H, s), 1.40-1.32 (1H, m), 1.03-0.97 (2H, m), 0.64-0.56 (2H, m).
MS (FAB) (m/z): 518 ([M+H]+).
(実施例97)tert−ブチル 6−フルオロ−2−{[4−(1−ヒドロキシエチル)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−248)
参考例68で得られたtert−ブチル 2−[(4−アセチルフェノキシ)メチル]−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(30mg,0.078mmol)のメタノール−テトラヒドロフラン(1ml,1:1)溶液に氷冷下にて水素化ホウ素ナトリウム(3mg,0.078mmol)を加え、室温にて2時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製し、白色無定形固体の標記化合物(31mg,収率100%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.88 (1H, dd, J = 11.0, 2.4 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.32 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.01-6.96 [1H, overlaps with δ 6.97 (2H, d)], 6.97 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.68 (1H, s), 5.36 (2H, s), 4.88 (1H, q, J = 6.6 Hz), 1.65 (9H, s), 1.49 (3H, d, J = 6.6 Hz).
MS (FAB) (m/z): 385 ([M]+).
(実施例98)tert−ブチル 2−({4−[[(アリルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(例示化合物番号:1−142)
参考例30で得られたtert-ブチル tert−ブチル 4,6−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(590mg,2.08mmol)、および、トリフェニルホスフィン(819mg,3.12mmol)をテトラヒドロフラン(10ml)に溶解し、四臭化炭素(1.04g,3.12mmol)を加え、30分間撹拌した。不溶物をセライトで濾過した後、濾液の溶媒を減圧下にて留去し、得られた反応混合物およびアリル 4−ヒドロキシフェニル(メチル)カルバメート(431mg,2.08mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解し、炭酸セシウム(1.02g,3.12mmol)を加えて室温にて終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去して得た残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:塩化メチレン/アセトン=9/1−6/1)にて精製し、黄色油状の標記化合物(759mg,収率77%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.71 (1H, dd, J = 10.2, 2.0 Hz), 7.18 (2H, m), 6.96 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.79 (1H, s), 6.74 (1H, td, J = 9.0, 2.0 Hz), 5.87 (1H, m), 5.34 (2H, s), 5.17 (2H, m), 4.60 (2H, m), 3.29 (3H, s), 1.65 (9H, s).
(参考例1)1−tert−ブチル 2−エチル 6−フルオロ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート
(1)水素化ナトリウム(55%油性,5.96g,38.7mmol)のテトラヒドロフラン(28ml)懸濁液に、氷冷下にて4−フルオロ−1−メチル−2−ニトロベンゼン(10.6g,68.3mmol)のテトラヒドロフラン(28ml)溶液を加え、室温にて30分間撹拌した後、シュウ酸ジエチル(74.0ml,546mmol)を加えて40℃にて1日間撹拌した。氷冷下にて反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒、および、余剰のシュウ酸ジエチルを留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=8/1−6/1)にて精製し、黄色油状のエチル 3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−2−オキソプロパノエート(5.51g,収率32%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.92 (1H, dd, J = 8.3, 2.4 Hz), 7.39-7.31 (2H, m), 4.52 (2H, s), 4.35 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.41 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(2)参考例1(1)で得られたエチル 3−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−2−オキソプロパノエート(5.51g,21.6mmol)をエタノール−酢酸の混合溶媒(1:1,84ml)に溶解し、鉄粉末(10.9g,144mmol)を加え、3.5時間加熱還流した。テトラヒドロフランで希釈した後、セライトで不溶物を濾過し、減圧下にて、濾液を濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:塩化メチレン/アセトン=15/1)にて精製し、エチル 6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(3.62g,収率81%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.89 (1H, br. s), 7.61 (1H, dd, J = 8.8, 5.5 Hz), 7.20 (1H, m), 7.09 (1H, dd, J = 9.4, 2.0 Hz), 6.94 (1H, ddd, J = 9.4, 8.8, 2.0 Hz), 4.41 (2H, q, J = 7.0 Hz), 1.42 (3H, t, J = 7.0 Hz).
(3)参考例1(2)で得られたエチル 6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(1.70g,8.19mmol)を塩化メチレン(82ml)に溶解し、トリエチルアミン(4.55ml,32.8mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(3.57g,16.4mmol)、および、N,N−ジメチルアミノピリジン(100mg,0.819mmol)を室温にて加え、終夜撹拌した。反応液に水および飽和食塩水を加え、塩化メチレンで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1)にて精製し、黄色油状の標記化合物(1.94g,収率95%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.77 (1H, dd, J = 10.2, 2.4 Hz), 7.51(1H, dd, J = 8.6, 5.8 Hz), 7.05 (1H, s), 7.00 (1H, app. td, J = 9.0, 2.4 Hz), 4.36 (2H, q, J = 7.0 Hz), 1.63 (9H, s), 1.30 (3H, t, J = 7.0 Hz).
(参考例2)1−tert−ブチル 2−エチル 4−フルオロ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート
参考例1(1)から参考例1(3)と同様にして、3−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼンから、淡黄色油状の標記化合物(1.44g,収率38%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.86 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.51(1H, td, J = 8.2, 5.5 Hz), 7.19 (1H, s), 6.93 (1H, m), 4.39 (2H, q, J = 7.0 Hz), 1.63 (9H, s), 1.40 (3H, t, J = 7.0 Hz).
(参考例3)1−tert−ブチル 2−エチル 6−ブロモ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート
参考例1(1)から参考例1(3)と同様にして、4−ブロモ−1−メチル−2−ニトロベンゼンから、橙色油状の標記化合物(5.22g,収率80%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.30 (1H, s), 7.45(1H, d, J = 8.1 Hz), 7.38 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.04 (1H, s), 4.38 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.63 (9H, s), 1.39 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(参考例4)1−tert−ブチル 2−エチル 6−(メタンスルホニル)−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート
参考例1(1)から参考例1(3)と同様にして、文献(L. Katz et al.,J. Org. Chem., 1953年,第18巻,p.1380-1400)に記載された方法に従って合成した1−メチル−4−(メチルスルホン)−2−ニトロベンゼンから、無色油状の標記化合物(149mg,収率48%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.74 (1H, s), 7.90(2H, m), 7.11 (1H, s), 4.42 (2H, q, J = 7.3 Hz), 3.11 (3H, s), 1.66 (9H, s), 1.41 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(参考例5)1−tert−ブチル 2−エチル 6−クロロ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート
(1)ナトリウム(1.00g,43.7mmol)を氷冷下にてエタノール(22ml)に加え、完全に溶解してから、氷冷下にて4−クロロ−1−メチル−2−ニトロベンゼン(7.50g,43.7mmol)、および、シュウ酸ジエチル(5.94ml,43.7mmol)を加えて、1.5時間加熱還流した。酢酸エチルで希釈した後、氷冷下にて反応液に1N−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=5/1)にて精製し、褐色油状のエチル 2−(4−クロロ−2−ニトロフェニル)−2−オキソプロパノエート(1.68g,収率14%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.18 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.61 (1H, dd, J = 8.1, 2.2 Hz), 7.28 (1H, d, J = 8.1 Hz), 4.52 (2H, s), 4.39 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.41 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(2)参考例1(2)および参考例1(3)と同様にして、参考例5(1)で得られたエチル 2−(4−フルオロ−2−ニトロフェニル)−2−オキソプロパノエートから、褐色油状の標記化合物(1.47g,収率73%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.56 (1H, s), 7.51(1H, d, J = 8.1 Hz), 7.24 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.05 (1H, s), 4.04 (2H, q, J = 7.0 Hz), 1.65 (9H, s), 1.17 (3H, t, J = 7.0 Hz).
(参考例6)1−tert−ブチル 2−エチル 4−クロロ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート
参考例5(1)、参考例1(2)および参考例1(3)と同様にして、2−クロロ−6−ニトロトルエンから、標記化合物(1.50g,収率13%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.98 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.32(1H, t, J = 8.1 Hz), 7.26 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.20 (1H, s), 4.39 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.63 (9H, s), 1.41 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(参考例7)エチル 7−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート
tert−ブトキシカリウム(3.69g,32.9mmol)のジエチルエーテル(30ml)懸濁液に、氷冷下にて3−メトキシ−1−メチル−2−ニトロベンゼン(5.00g,29.9mmol)、および、シュウ酸ジエチル(4.06ml,29.9mmol)を加え、1.5日間撹拌した。氷冷下にて反応液に1N−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=6/1)にて精製し、粗精製物を得た。この粗精製物をエタノール−酢酸の混合溶媒(1:1,32ml)に溶解し、鉄粉末(3.93g,70.4mmol)を加え、3時間加熱還流した。テトラヒドロフランで希釈した後、セライトで不溶物を濾過した後、減圧下にて濾液を濃縮し、トルエンを加えて共沸した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて精製し、無色粉末の標記化合物(1.37g,収率80%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 9.02 (1H, br. s), 7.28 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.20(1H, d, J = 2.2 Hz), 7.06 (1H, t, J = 8.1 Hz), 6.72 (1H, d, J = 8.1 Hz), 4.41 (2H, q, J = 7.3 Hz), 3.98 (3H, s), 1.41 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(参考例8)エチル 4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート、および、エチル 6−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート
(1)−20℃にて3−(トリフルオロメチル)アニリン(20.0g,124mmol)に12N−塩酸(77ml)を加えた後、亜硝酸ナトリウム(8.56g,124mmol)の水溶液(39ml)を加え、−20℃で1.5時間撹拌した。この反応液に氷冷下にて塩化スズ2水和物(62.5g,277mmol)の12N−塩酸(62ml)溶液を加えて1時間撹拌した後、不溶物を濾取した。得られた固体を6N−水酸化ナトリウム水溶液に溶解し、室温にて終夜静置した。反応液をベンゼンで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下にて溶媒を100mlまで濃縮し、氷冷下にてピルビン酸(9.06ml,130mmol)を加えて3時間撹拌した。溶媒を減圧下にて留去し、得られた黄色粉末をエタノール(113ml)に溶解し、濃硫酸(2ml)を加えて、1.5時間加熱還流した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1から6/1)にて精製し、エチル 2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ヒドラゾノ}プロパノエートのE,Z混合体(6.71g,収率20%)を得た。
(2)参考例8(1)で得られたエチル 2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]ヒドラゾノ}プロパノエートのE,Z混合体のトルエン(48ml)溶液をポリリン酸(29.1g)に加え、終夜加熱還流した。水を加えた後、セライトで不溶物を濾過し、濾液を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1)にて精製し、黄色粉末のエチル 4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(440mg,収率7%)、および、黄色粉末のエチル 6−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(560mg,収率9%)を得た。
エチル 4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 9.06 (1H, br. s), 7.61 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.48(1H, d, J = 7.3 Hz), 7.38 (1H, s), 7.38 (1H, app. t, J = 7.3 Hz), 4.44 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.44 (3H, t, J = 7.3 Hz).
エチル 6−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 9.05 (1H, br. s), 7.79 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.73(1H, s), 7.39 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.26 (1H, s), 4.44 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.43 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(参考例9)エチル 4−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート、および、エチル 6−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート
(1)−20℃にて3−(トリフルオロメトキシ)アニリン(4.92g,27.8mmol)に12N−塩酸(17ml)を加えた後、亜硝酸ナトリウム(1.92g,27.8mmol)の水溶液(9ml)を加え、−20℃で1.5時間撹拌した。この反応液に氷冷下にて塩化スズ2水和物(14.0g,61.9mmol)の12N−塩酸(14ml)溶液を加えて1時間撹拌した後、不溶物を濾取した。得られた固体を6N−水酸化ナトリウム水溶液に溶解し、室温にて終夜静置した。反応液をベンゼンで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下にて溶媒を25mlまで濃縮し、氷冷下にてピルビン酸エチル(3.24ml,29.2mmol)を加えて3時間撹拌した。溶媒を減圧下にて留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1から6/1)にて精製し、エチル 2−{[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ヒドラゾノ}プロパノエートのE,Z混合体(1.59g,収率20%)を得た。
(2)参考例8(2)と同様にして、参考例9(1)で得られたエチル 2−{[3−(トリフルオロメトキシ)フェニル]ヒドラゾノ}プロパノエートのE,Z混合体から、淡褐色粉末のエチル 4−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート(409mg,収率27%)、および、黄色結晶のエチル 6−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(572mg,収率38%)を得た。
エチル 4−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.95 (1H, br. s), 7.34 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.29 (1H, s), 7.27(1H, t, J = 7.8 Hz), 7.01 (1H, t, J = 7.8 Hz), 4.41 (2H, q, J = 7.0 Hz), 1.42 (3H, t, J = 7.0 Hz).
MS (FAB) (m/z): 274 ([M+H]+).
エチル 6−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.94 (1H, br. s), 7.65 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.27(1H, s), 7.20 (1H, s), 7.02 (1H, d, J = 8.2 Hz), 4.41 (2H, q, J = 7.0 Hz), 1.42 (3H, t, J = 7.0 Hz).
MS (FAB) (m/z): 274 ([M+H]+).
(参考例10)エチル 2,6−ジクロロ−1H−インドール−2−カルボキシレート
(1)(3,5−ジクロロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(5.17g,24.2mmol)をベンゼン(48ml)に懸濁し、氷冷下にてトリエチルアミン(3.53ml,25.4mmol)、および、ピルビン酸(1.77ml,25.4mmol)を加えて2時間撹拌した。溶媒を減圧下にて留去して得た黄色固体をエタノール(81ml)に溶解し、濃硫酸(1ml)を加えて、1.5時間加熱還流した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1から6/1)にて精製し、エチル 2−[(3,5−ジクロロフェニル)ヒドラゾノ]プロパノエートのE,Z混合体(3.97g,収率60%)を得た。
(2)参考例8(2)と同様にして、参考例10(1)で得られたエチル 2−[(3,5−ジクロロフェニル)ヒドラゾノ]プロパノエートのE,Z混合体(3.97g,14.4mmol)から、淡褐色粉末の標記化合物(3.73g,収率100%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.98 (1H, br. s), 7.34 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.29(1H, d, J = 2.2 Hz), 7.18 (1H, t, J = 1.5 Hz), 4.42 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.43 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(参考例11)エチル 4−フルオロ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレート、および、エチル 6−フルオロ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレート
(1)参考例10(1)と同様にして、3−フルオロヒドラジン塩酸塩および2−ケト酪酸から、エチル 2−[(3−フルオロフェニル)ヒドラゾノ]プロパノエートのE,Z混合体(1.93g,収率60%)を得た。
(2)参考例8(2)と同様にして、参考例12(1)で得られた2−[(3−フルオロフェニル)ヒドラゾノ]プロパノエートのE,Z混合体から、淡褐色粉末のエチル 4−フルオロ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(139mg,収率8%)、および、黄色結晶のエチル 6−フルオロ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(216mg,収率12%)を得た。
4−フルオロ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレート
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.70 (1H, br. s), 7.20 (1H, m), 7.11(1H, d, J = 8.1 Hz), 6.74 (1H, m), 4.42 (2H, q, J = 7.3 Hz), 2.75 (3H, s), 1.43 (3H, t, J = 7.0 Hz).
6−フルオロ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレート
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.62 (1H, br. s), 7.59 (1H, dd, J = 8.8, 5.9 Hz), 7.02 (1H, dd, J = 9.5, 2.2 Hz), 6.92 (1H, ddd, J = 9.5, 8.8, 2.2 Hz), 4.41 (2H, q, J = 7.3 Hz), 2.59 (3H, s), 1.43 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(参考例12)1−tert−ブチル 2−エチル 7−クロロ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート
参考例10(1)および参考例8(2)と同様にして、2−クロロヒドラジン塩酸塩から、淡橙色粉末の標記化合物(307mg,収率28%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.57 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.36 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.24 (1H, s), 7.12 (1H, app. t, J = 7.7 Hz), 4.39 (2H, q, J = 7.0 Hz), 1.68 (9H, s), 1.40 (3H, t, J = 7.0 Hz).
(参考例13)エチル 4,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート
(3,5−ジフルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(1.13g,6.28mmol)をベンゼン(14ml)に懸濁し、氷冷下にてトリエチルアミン(0.917ml,6.59mmol)、および、ピルビン酸エチル(0.733ml,6.59mmol)を加えて1時間、室温にて更に1時間撹拌し、その後4時間加熱還流した。水を加え、酢酸エチルで抽出した有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下にて留去した。得られた黄色固体をトルエン(13ml)に溶解し、ポリリン酸(7.54g)に加え、終夜加熱還流した。水を加えた後、セライトで不溶物を濾過し、濾液を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=6/1)にて精製し、黄色粉末の標記化合物(873mg,収率62%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.97 (1H, br. s), 7.26 (1H, s), 6.91 (1H, br. d, J = 8.8 Hz), 6.65 (1H, ddd, J = 10.3, 8.1, 2.2 Hz), 7.18 (1H, t, J = 1.5 Hz), 4.41 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.42 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(参考例14)1−tert−ブチル 2−エチル 7−フルオロ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート
(2−フルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(1.50g,9.23mmol)をベンゼン(19ml)に懸濁し、氷冷下にてトリエチルアミン(1.41ml,10.2mmol)、および、ピルビン酸エチル(1.08ml,9.69mmol)を加えて、室温にて終夜撹拌し、更に3時間加熱還流した。不溶物をセライトで濾過し、濾液の溶媒を減圧下にて留去した。残渣のトルエン(18ml)溶液をポリリン酸(11.1g)に加え、終夜加熱還流した。水を加えた後、セライトで不溶物を濾過し、濾液を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下にて溶媒を留去した。得られた残渣を塩化メチレン(92ml)に溶解し、トリエチルアミン(5.13ml,36.9mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(4.03g,18.5mmol)、および、N,N−ジメチルアミノピリジン(113mg,0.923mmol)を室温にて加え、終夜撹拌した。反応液に水および飽和食塩水を加え、塩化メチレンで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=10/1)にて精製し、淡黄色油状の標記化合物(612mg,収率22%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.38 (1H, dd, J = 7.8, 1.2 Hz), 7.17 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.11 (1H, td, J = 7.8, 4.3 Hz), 7.07 (1H, ddd, J =11.7, 7.8, 1.2 Hz), 4.38 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.65 (9H, s), 1.39 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(参考例15)tert−ブチル 6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例1(3)で得られた1−tert−ブチル 2−エチル 6−フルオロ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート(19.0g,57.9mmol)をトルエン(290ml)に溶解し、−78℃にて水素化ジイソブチルアルミニウムの1M−トルエン溶液(174ml,174mmol)を加え、2.5時間かけて−78℃から−20℃まで昇温しながら撹拌した。硫酸ナトリウム10水和物(143g)を加え、室温にて10分間撹拌した後トルエンで希釈し、無水硫酸マグネシウム(50g)、および、セライト(30g)を加えて、10分間撹拌した。不溶物をセライトで濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/2)にて精製し、淡黄色油状の標記化合物(9.20g,収率60%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.70 (1H, dd, J = 10.6, 2.4 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 8.6, 5.9 Hz), 6.99 (1H, ddd, J = 9.4, 8.6, 2.4 Hz), 6.55 (1H, s), 4.79 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.64 (1H, t, J = 7.4 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例16)tert−ブチル 4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例15と同様にして、参考例2で得られた1−tert−ブチル 2−エチル 4−フルオロ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート(1.44g,4.69mmol)から、無色油状の標記化合物(538mg,収率43%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ7.77 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.21 (1H, ddd, J = 8.6, 8.2, 5.5 Hz), 6.91 (1H, dd, J = 9.4, 8.2 Hz), 6.70 (1H, s), 4.80 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.60 (1H, t, J = 7.4 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例17)tert−ブチル 6−ブロモ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例15と同様にして、参考例3で得られた1−tert−ブチル 2−エチル 6−ブロモ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート(5.22g,14.2mmol)から、黄色油状の標記化合物(2.33g,収率50%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.11 (1H, s), 7.29 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.26 (1H, d, J = 8.2 Hz), 6.47 (1H, s), 4.71 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.50 (1H, t, J = 7.3 Hz), 1.65 (9H, s).
(参考例18)tert−ブチル 6−(メタンスルホニル)−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例15と同様にして、参考例4で得られた1−tert−ブチル 2−エチル 6−(メタンスルホニル)−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート(149mg,0.406mmol)から、無色油状の標記化合物(73mg,収率55%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.68 (1H, s), 7.77 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.68 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.69 (1H, s), 4.88 (2H, d, J = 7.8 Hz), 3.10 (1H, t, J = 7.8 Hz), 1.76 (9H, s).
(参考例19)tert−ブチル 6−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例15と同様にして、参考例5で得られた1−tert−ブチル 2−エチル 6−クロロ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート(1.47g,4.54mmol)から、黄色粉末の標記化合物(1.00g,収率78%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.01 (1H, s), 7.42 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.21 (1H, d, J = 7.8 Hz), 6.55 (1H, s), 4.80 (2H, d, J = 7.8 Hz), 3.58 (1H, t, J = 7.8 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例20)tert−ブチル 4−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例15と同様にして、参考例6で得られた1−tert−ブチル 2−エチル 4−クロロ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート(1.25g,3.86mmol)から、淡黄色油状の標記化合物(609mg,収率65%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.85 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.24-7.17 (2H, m), 6.73 (1H, s), 4.83 (2H, d, J = 8.1 Hz), 3.58 (1H, t, J = 8.1 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例21)tert−ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−7−メトキシ−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例7で得られたエチル 7−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート(1.37g,6.25mmol)を塩化メチレン(63ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.04ml,7.50mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.50g,6.87mmol)、および、N,N−ジメチルアミノピリジン(76mg,0.625mmol)を室温にて加え、終夜撹拌した。反応液に水および飽和食塩水を加え、塩化メチレンで抽出した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製し、粗精製物を得た。この粗精製物をトルエン(63ml)に溶解し、−78℃にて水素化ジイソブチルアルミニウムの1.0M−トルエン溶液(13.8ml,13.8mmol)を加え、1時間かけて−78℃から−20℃まで昇温しながら撹拌した。硫酸ナトリウム10水和物(薬さじ10杯)を加え、室温にて10分間撹拌した後トルエンで希釈し、無水硫酸マグネシウム(薬さじ5杯)、セライト(薬さじ5杯)を加えて、更に5分間撹拌した。不溶物をセライトで濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製し、淡黄色結晶の標記化合物(920mg,収率53%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.18-7.12 (2H, m), 6.78 (1H, dd, J = 7.3, 2.2 Hz), 6.49 (1H, s), 4.70 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.93 (3H, s), 3.63 (1H, t, J = 7.3 Hz), 1.62 (9H, s).
(参考例22)tert−ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−6−トリフルオロメチル−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、参考例8(2)で得られたエチル 6−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(560mg,2.18mmol)から、黄色油状の標記化合物(439mg,収率64%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.34 (1H, s ), 7.61 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.47 (1H, d, J = 8.1 Hz), 6.65 (1H, s), 4.85 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.58 (1H, t, J = 7.3 Hz), 1.74 (9H, s).
(参考例23)tert−ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−4−トリフルオロメチル−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、参考例8(2)で得られたエチル 4−トリフルオロメチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(440mg,1.71mmol)から、無色粉末の標記化合物(333mg,収率62%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.18 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.49 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.33 (1H, t, J = 8.6 Hz), 6.78 (1H, s), 4.85 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.48 (1H, t, J = 7.4 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例24)tert−ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−6−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、参考例9(2)で得られたエチル 6−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート(572mg,2.09mmol)から、黄色油状の標記化合物(454mg,収率66%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.93 (1H, s), 7.49 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.11 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.59 (1H, s), 4.81 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.62 (1H, t, J = 7.3 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例25)tert−ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−4−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、参考例9(2)で得られたエチル 4−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート(409mg,1.50mmol)から、黄色油状の標記化合物(312mg,収率63%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.94 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.27 (1H, t, J = 8.1 Hz), 7.11 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.72 (1H, s), 4.83 (2H, d, J = 8.1 Hz), 3.56 (1H, t, J = 8.1 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例26)tert−ブチル 4,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、参考例10(2)で得られたエチル 2,6−ジクロロ−1H−インドール−2−カルボキシレートから、黄色粉末の標記化合物(317mg,収率54%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.94 (1H, s), 7.25 (1H, s), 6.69 (1H, s), 4.82 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.42 (1H, t, J = 7.3 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例27)tert−ブチル 7−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例15と同様にして、参考例12で得られた1−tert−ブチル 2−エチル 7−クロロ−1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート(300mg,0.927mmol)から、淡黄色粉末の標記化合物(158mg,収率61%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.30 (1H, app. d, J = 7.3 Hz), 7.16 (1H, app. d, J = 8.0 Hz), 7.01 (1H, app. t, J = 7.7 Hz), 6.39 (1H, s), 4.62 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.39 (1H, t, J = 7.3 Hz), 1.54 (9H, s).
(参考例28)tert−ブチル 6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、参考例11(2)で得られたエチル 6−フルオロ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(216mg,0.976mmol)から、黄色油状の標記化合物(125mg,収率46%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.65 (1H, dd, J = 11.0, 2.4 Hz), 7.37 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.11 (1H, ddd, J = 9.0, 8.6, 2.4 Hz), 4.76 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.80 (1H, t, J = 7.4 Hz), 2.27 (3H, s), 1.72 (9H, s).
(参考例29)tert−ブチル 4−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、参考例11(2)で得られたエチル 4−フルオロ−3−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(139mg,0.628mmol)から、黄色粉末の標記化合物(76mg,収率43%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.72 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.17 (1H, td, J = 8.2, 5.5 Hz), 6.86 (1H, dd, J = 10.6, 8.2 Hz), 4.76 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.77 (1H, t, J = 7.4 Hz), 2.43 (3H, s), 1.71 (9H, s).
(参考例30)tert−ブチル 4,6−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、参考例13で得られたエチル 4,6−ジフルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(873mg,3.88mmol)から、黄色粉末の標記化合物(498mg,収率51%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.53 (1H, dd, J = 9.8, 2.4 Hz), 7.17 (1H, td, J = 9.8, 2.4 Hz), 6.65 (1H, s), 4.79 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.49 (1H, t, J = 7.4 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例31)tert−ブチル 7−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例15と同様にして、参考例14で得られたエチル 7−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(612mg,1.99mmol)から、黄色粉末の標記化合物(257mg,収率49%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.29 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.15 (1H, td, J = 7.8, 3.9 Hz), 7.00 (1H, dd, J = 12.5, 7.8 Hz), 6.57 (1H, s), 4.75 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.72 (1H, t, J = 7.4 Hz), 1.66 (9H, s).
(参考例32)tert−ブチル 5−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、エチル 5−クロロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(500mg,2.24mmol)から、黄色粉末の標記化合物(379mg,収率60%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.90 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.49 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.24 (1H, dd, J = 9.0, 2.0 Hz), 6.53 (1H, s), 4.80 (2H, s), 3.58 (1H, br. s), 1.72 (9H, s).
(参考例33)tert−ブチル 5−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、エチル 5−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(500mg,2.41mmol)から、黄色粉末の標記化合物(446mg,収率70%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.93 (1H, dd, J = 9.0, 4.3 Hz), 7.16 (1H, dd, J = 9.0, 2.7 Hz), 7.01 (1H, td, J = 9.0, 2.7 Hz), 6.55 (1H, s), 4.80 (2H, d, J = 5.1 Hz), 3.64 (1H, br. s), 1.72 (9H, s).
(参考例34)tert−ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−6−メトキシ−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、エチル 6−メトキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート(1.73g,8.43mmol)から、無色油状の標記化合物(1.69g,収率72%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ7.59 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.38 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.87 (1H, dd, J = 8.8, 2.2 Hz), 6.50 (1H, s), 4.76 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.85 (3H, s), 3.67 (1H, t, J = 7.3 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例35)tert−ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、エチル 1H−インドール−2−カルボキシレート(4.00g,21.1mmol)から、無色油状の標記化合物(1.51g,収率59%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.96 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.49 (1H, d, J = 7.1 Hz), 7.27 (1H, ddd, J = 8.2, 7.1, 1.2 Hz), 7.20 (1H, td, J = 7.1, 1.2 Hz), 6.57 (1H, s), 4.79 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.71 (1H, t, J = 7.4 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例36)tert−ブチル 2−(ブロモメチル)−3−tert‐ブチル−1H−インドール−1−カルボキシレート
(1)文献(H. E. Zieger et al., Tetrahedron,1990年,第46巻,p.2707-2714.)に記載された方法に従って合成した2,2−ジメチル−1‐(2−ニトロフェニル)−1−プロパノン(3.74g,18.05mmol)、および、10%パラジウム炭素(1g)のメタノール(100ml)懸濁液を、水素雰囲気下、室温にて2時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて精製し、1−(2−アミノフェニル)2,2−ジメチル−1−プロパノン(2.96g,収率96%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.78 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.19 (1H. m), 6.70-6.60 (2H, m), 5.63 (2H, br. s), 1.39 (9H, s).
(2)参考例36(1)で得られた1−(2−アミノフェニル)2,2−ジメチル−1−プロパノン(2.96g,16.7mmol)、および、無水酢酸(3.1ml,33.4mmol)をエタノール(30ml)に溶解し、50℃にて1時間攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製し、N−[2−(2,2−ジメチルプロパノイル)フェニル]アセトアミド(3.48g,収率95%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 9.83 (1H,br. s), 8.38 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.76 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.45 (1H, m), 7.10 (1H, m), 2.17 (3H, s), 1.36 (9H, s).
(3)参考例36(2)で得られたN−[2−(2,2−ジメチルプロパノイル)フェニル]アセトアミド(3.06g,13.95mmol)、および、活性亜鉛末(4.56g,69.77mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(150ml)に懸濁し、室温にて四塩化チタン−テトラヒドロフラン(1:2)錯体(9.32g,27.9mmol)を加え、20分間加熱還流した。反応液を短いシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル)に付し、溶出液を濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて精製し、3−tert‐ブチル−2−メチル−1H−インドール(1.17g,収率45%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.79 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.54 (1H, br. s), 7.23 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.10-7.00 (2H, m), 2.53 (3H, s), 1.53 (9H, s).
(4)参考例36(3)で得られた3−tert‐ブチル−2−メチル−1H−インドール(1.17g,6.25mmol)、二炭酸ジ−tert‐ブチル(1.5g,6.87mmol)、および、4−ジメチルアミノピリジン(153mg,1.25mmol)を酢酸エチルに溶解し、室温にて2時間攪拌した。反応液を1N−塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1)にて精製し、tert‐ブチル 3−tert‐ブチル−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.16g,収率65%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.05 (1H, m), 7.82 (1H. m), 7.21-7.10 (2H, m), 2.69 (3H, s), 1.67 (9H, s), 1.55 (9H, s).
(5)参考例36(4)で得られたtert‐ブチル 3−tert‐ブチル−2−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.16g,4.04mmol)、N−ブロモコハク酸イミド(790mg,4.44mmol)、および、過酸化ベンゾイル(50mg)を四塩化炭素(50ml)に溶解し、85℃にて1時間攪拌した。反応液を濾過して、濾液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣にn−ヘキサンを加え濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して、油状の標記化合物(1.61g)を得た。標記化合物は精製することなく、次の工程に使用した。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.12 (1H, d, J = 8.5 Hz), 7.88 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.29 (1H, m), 7.18 (1H, m), 5.43 (2H, br. s), 1.72 (9H, s), 1.63 (9H, s).
(参考例37)tert−ブチル 2−(ブロモメチル)−3−プロピル−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例36(4)、および、参考例36(5)と同様にして、文献(T. Itahara et al., Bull. Chem. Soc. Jpn., 1982年, 第55巻, p.3861-3864.)に記載された方法に従って合成した2−メチル−3−プロピル−1H−インドール(696mg,4.02mmol)より、油状の標記化合物(1.3g)を得た。標記化合物は精製することなく、次の工程に使用した。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.17 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.51 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.33 (1H, m), 7.23 (1H, m), 5.04 (2H, s), 2.72 (2H, dd J = 8.1, 7.3 Hz), 1.73 (9H, s), 1.70 (2H, m), 1.01 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(参考例38)tert−ブチル 2−(ブロモメチル)−3−メチル−1H−インドール−1−カルボキシレート
(1)参考例36(4)と同様にして、2,3−ジメチル−1H−インドール(10.1g,69.56mmol)より、tert−ブチル 2,3−ジメチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(16.63g,収率97%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.09(1H, m), 7.41 (1H, m), 7.26-7.18 (2H, m), 2.52 (3H, s), 2.19 (3H, s), 1.68 (9H, s).
(2)参考例38(1)で得られたtert−ブチル 2,3−ジメチル−1H−インドール−1−カルボキシレート(2.91g,11.86mmol)、および、N−ブロモコハク酸イミド(2.11g,11.86mmol)を四塩化炭素(50ml)に溶解し、遮光下にて1時間加熱還流した。反応液を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1)にて精製し、油状の標記化合物(2.87g)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.17 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.49 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.43 (1H, m), 7.25 (1H, m), 5.05 (2H, s), 2.29 (3H, s), 1.73 (9H, s).
(参考例39)N−エチル−N−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド
(1)文献(A. Kakefuda et al., Journal of Medicinal Chemistry, 2002年,第45巻,p.2589-2598)に記載された方法に従って合成したN−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]アセトアミド(1.28g,5.31mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解し、氷冷下にて、水素化ナトリウム(純度55%以上、油性混合物,350mg,5.83mmol)を加え、ヨウ化エチル(0.47ml,5.83mmol)を滴下し、室温にて30分間攪拌した。反応液を氷冷し、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をn−ヘキサンおよび酢酸エチルにて結晶化して、N−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−N−エチルアセトアミド(1.11g,収率78%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.47-7.32 (5H, m), 7.07 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.08 (2H, s), 3.71 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.81 (3H, s), 1.10 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(2)参考例39(1)で得られたN−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−N−エチルアセトアミド(890mg,3.30mmol)、および、10%パラジウム炭素(300mg)のメタノール(10ml)懸濁液を、水素雰囲気下、室温にて1時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣をn−ヘキサンおよび酢酸エチルにて結晶化して、標記化合物(573mg,収率97%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.38 (1H, br. s), 7.01 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.93 (2H, d, J = 8.8 Hz), 3.73 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.85 (3H, s), 1.12 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(参考例40)N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−イソプロピルアセトアミド
(1)文献(C. J. Aquino et al., Journal of Medicinal Chemistry, 1996年,第39巻, p.562-569)に記載された方法に従って合成した4−(ベンジルオキシ)−N−イソプロピルアニリン(1.45g,6.01mmol)をピリジン(2ml)および無水酢酸(2ml)に溶解し、室温にて30分間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、1N−塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をn−ヘキサンおよび酢酸エチルにて結晶化して、N−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−N−イソプロピルアセトアミド(1.54g,収率90%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.47-7.33 (5H, m), 7.02 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.99 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.08 (2H, s), 4.99 (1H, m), 1.74 (3H, s), 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz).
(2)参考例39(2)と同様にして、参考例40(1)で得られたN−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−N−イソプロピルアセトアミド(1.17g,4.13mmol)より、標記化合物(812mg,収率97%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 6.95 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.91 (2H, d, J = 8.8 Hz), 4.99 (1H, m), 3.50 (1H, s), 1.78 (3H, s), 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz).
(参考例41)1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−ピロリジノン
(1)4−ベンジルオキシアニリン(3.00g,15.06mmol)、および、リン酸水素二ナトリウム(4.27g,30.11mmol)をクロロホルム(30ml)に懸濁し、氷冷下にて、塩化4−クロロブチル(1.85ml,16.56mmol)を滴下し、室温にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製し、N−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−クロロブタンアミド(2.87g,収率63%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.44-7.29 (7H, m), 7.11(1H, br. s), 6.93 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.05 (2H, s), 3.66 (2H, m), 2.53 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.20 (2H, m).
(2)参考例41(1)で得られたN−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−4−クロロブタンアミド(2.87g,9.45mmol)、および、水酸化カリウム(粉末状、0.69g,12.28mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)に溶解し、100℃にて30分間攪拌した。反応液に水および酢酸エチルを加えて有機層を分離し、有機層を水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をn−ヘキサンおよび酢酸エチルにて結晶化して、1−[(4−ベンジルオキシ)フェニル]−2−ピロリジノン(2.16g,収率86%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.49 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.44-7.29 (5H, m), 6.97 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.06 (2H, s), 3.82 (2H, m), 2.59 (2H, t, J = 8.1 Hz), 2.15 (2H, m).
(3)参考例41(2)で得られた1−[(4−ベンジルオキシ)フェニル]−2−ピロリジノン(2.16g,8.08mmol)、および、10%パラジウム炭素(600mg)のメタノール(10ml)−テトラヒドロフラン(60ml)懸濁液を、水素雰囲気下、室温にて2時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣をn−ヘキサンおよび酢酸エチルにて結晶化して、標記化合物(1.43g,収率99%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.30 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.77 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.71 (1H, br. s), 3.81 (2H, m), 2.60 (2H, t, J = 8.1 Hz), 2.15 (2H, m).
(参考例42)3−(4−ヒドロキシフェニル)−1,3−オキサゾリジン−2−オン
(1)4−ベンジルオキシアニリン(2.62g,13.15mmol)、および、リン酸水素二ナトリウム(3.73g,26.3mmol)をクロロホルム(30ml)に懸濁し、氷冷下にて、クロロぎ酸2−クロロエチル(1.5ml,14.46mmol)を滴下し、室温にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をn−ヘキサンおよび酢酸エチルにて結晶化して、2−クロロエチル 4−(ベンジルオキシ)フェニルカルバメート(3.03g,収率75%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.45-7.26 (7H, m), 6.94 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.56(1H, br. s), 5.05 (2H, s), 4.41 (2H, t, J = 5.9 Hz) 3.73 (2H, t, J = 5.9 Hz).
(2)参考例41(2)および参考例41(3)と同様にして、参考例42(1)で得られた2−クロロエチル 4−(ベンジルオキシ)フェニルカルバメート(3.00g,9.81mmol)より、標記化合物(1.24g,収率71%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ 9.03 (1H, s), 7.33 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.77 (2H, d, J = 8.8 Hz), 4.39 (2H, m), 3.97 (2H, m).
(参考例43)アリル 4−ヒドロキシベンゾエート
4−ヒドロキシ安息香酸(2.63g,19.04mmol)をアリルアルコール(15ml)に懸濁し、氷冷下にて、濃硫酸(0.5ml)を滴下し、50℃にて2時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水にて中和した。有機層を水および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1−1/1)にて精製し、標記化合物(530mg,収率16%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.99 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.88 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.03 (1H, m), 5.72 (1H, br), 5.40 (1H, m), 5.28 (1H, m), 4.82-4.78 (2H, m).
(参考例44)4−(1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)フェノール
(1)文献(K. H. Baggaley et al., Journal of Medicinal Chemistry, 1977年,第20巻,p.1388-1393)に記載された方法に従って合成した4−(ベンジルオキシ)ベンズアミド(1.49g,6.56mmol)をN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(7.5ml,56mmol)に溶解し、90℃にて4時間攪拌した後、溶媒を減圧下にて留去して得られた残渣を酢酸(13ml)に溶解し、メチルヒドラジン(0.382ml,7.18mmol)を加え90℃にて4時間攪拌した。溶媒を減圧下にて留去して得られた残渣を酢酸エチルで希釈し、0.5N水酸化ナトリウム水溶液、水、および、飽和飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶媒を減圧下にて留去して得られた白色固体を酢酸エチルに溶解し、n−ヘキサンを加え、生成した沈殿を濾取して、無色粉末の5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール(1.67g,収率96%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.88 (1H, s), 7.60 (2H, app. d, J = 9.4 Hz), 7.45-7.30 (5H, m), 7.08 (2H, app. d, J = 9.4 Hz), 5.12 (2H, s), 3.97 (3H, s).
(2)参考例44(1)で得られた5−[4−(ベンジルオキシ)フェニル]−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール(595mg,2.25mmol)の酢酸エチル(20ml)溶液に20%水酸化パラジウム−炭素(100mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて3時間攪拌した。触媒を濾別した後、濾液を減圧下にて濃縮することにより無色粉末の標記化合物(386mg,収率93%)を得た。
1H-NMR (400MHz, DMSO-d6): δ 10.00 (1H, br. s), 7.90 (1H, s), 7.59 (2H, app. d, J = 8.8 Hz), 6.91 (2H, app. d, J = 8.8 Hz), 3.92 (3H, s).
(参考例45)N−[4−(1H−インドール−2−イルメトキシ)フェニル]−N−メチルアセトアミド
(1)水素化ナトリウム(55%油性,1.27g,29.1mmol)のテトラヒドロフラン(53ml)懸濁液に、氷冷下にてエチル 1H−インドール−2−カルボキシレート(5.00g,26.4mmol)を加え、2時間撹拌した後、クロロギ酸アリル(3.08ml,29.1mmol)を加えて室温にて終夜撹拌した。氷冷下にて反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=10/1)にて精製し、黄色油状の1−アリル 2−エチル 1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート(5.96g,収率81%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.08 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.61 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.43 (1H, td, J = 8.2, 1.2 Hz), 7.28 (1H, td, J = 8.2, 1.2 Hz), 7.16 (1H, s), 6.04 (1H, m), 5.48-5.33 (2H, m), 4.90 (2H, m), 4.38 (2H, q, J = 7.0 Hz), 1.38 (3H, t, J = 7.0 Hz).
(2)参考例15と同様にして、参考例45(1)で得られた1−アリル 2−エチル 1H−インドール−1,2−ジカルボキシレート(5.96g,21.8mmol)から、淡黄色油状のアリル 2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.60g,収率32%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.00 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.50 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.29 (1H, ddd, J = 8.2, 7.4, 1.2 Hz), 7.22 (1H, td, J = 7.4, 1.2 Hz), 6.60 (1H, s), 6.11 (1H, m), 5.53-5.39 (2H, m), 4.99 (2H, m), 4.82 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.54 (1H, t, J = 7.4 Hz).
(3)実施例4と同様にして、参考例45(2)で得られたアリル 2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.60g,6.92mmol)から、褐色粉末のアリル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.46g,収率56%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.14 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.54 (1H, d, J = 7.4 Hz), 7.33 (1H, ddd, J = 8.2, 7.4, 1.2 Hz), 7.26 (1H, m), 7.12 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.02 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.77 (1H, s), 6.05 (1H, m), 5.48-5.34 (2H, m), 5.45 (2H, s), 4.04 (2H, d, J = 6.3 Hz), 3.24 (3H, s), 1.87 (3H, s).
(4)参考例45(3)で得られたアリル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.44g,3.81mmol)を1,4−ジオキサン(38ml)に溶解し、水(2ml)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(44mg,0.0381mmol)、および、ピロリジン(381μl,4.57mmol)を室温にて加えた後、10分間撹拌した。反応液に1N−塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣にn−ヘキサンおよび酢酸エチルを加え、沈殿した粉末を濾取し、褐色粉末の標記化合物(964mg,収率86%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.82 (1H, br. s),7.59 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.36 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.19 (1H, td, J = 8.2, 1.2 Hz), 7.12-7.07 (3H, m), 7.00 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.54 (1H, s), 5.24 (2H, s), 3.21 (3H, s), 1.84 (3H, s).
(参考例46)アリル 2−({4−[アセチル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例45(1)から参考例45(3)と同様にして、参考例1(2)で得られたエチル 6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(2.00g,9.65mmol)から、褐色粉末の標記化合物(655mg,収率18%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.88 (1H, dd, J = 10.6, 2.4 Hz), 7.46 (1H, dd, J = 8.4, 5.5 Hz), 7.13 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.05-7.00 (1H, m), 7.01 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.74 (1H, s), 6.03 (1H, m), 5.48-5.35 (2H, m), 5.41 (2H, s), 4.93 (2H, d, J = 6.3 Hz), 3.24 (3H, s), 1.87 (3H, s).
(参考例47)2−シアノ−N−(2−ヨードフェニル)ベンゼンスルホンアミド
2−ヨードアニリン(300mg,1.37mmol)を塩化メチレン(3ml)に溶解し、ピリジン(133μl,1.64mmol)、および、2−シアノベンゼンスルホニル クロリド(276mg,1.37mmol)を加えて、室温にて終夜撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣を分取薄層シリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製し、淡赤色粉末の標記化合物(240mg,収率46%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.29 (1H, dd, J = 5.5, 3.5 Hz), 8.10 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.97 (1H, dd, J = 5.5, 3.5 Hz), 7.85 (2H, m), 7.69 (1H, m), 7.58 (1H, td, J = 8.2, 1.2 Hz), 7.31 (1H, m), 7.16 (1H, br. s).
(参考例48)2−トリフルオロメチル−N−(2−ヨードフェニル)ベンゼンスルホンアミド
参考例47と同様にして、2−ヨードアニリン、ピリジン、および、2−(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル クロリドから、橙色結晶の標記化合物(554mg,収率95%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.96 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.90 (1H, d, J = 7.8 Hz), 7.69 (2H, m), 7.61 (2H, m), 7.31 (1H, td, J =7.4, 1.6 Hz), 7.04 (1H, br. s), 6.86 (1H, td, J = 7.4, 1.6 Hz).
(参考例49)メチル 3−{[(2−ヨードフェニル)アミノ]スルホニル}−2−チオフェンカルボキシレート
参考例47と同様にして、2−ヨードアニリン、ピリジン、および、メチル 3−(クロロスルホニル)−2−チオフェンカルボキシレートから、黄色油状の標記化合物(473mg,収率82%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.21 (1H, br. s), 7.73 (1H, dd, J = 8.2, 1.6 Hz), 7.54 (1H, d, J = 5.1 Hz), 7.51 (1H, dd, J = 7.8, 1.6 Hz), 7.50 (1H, d, J = 5.1 Hz), 7.26 (1H, app. td, J = 8.2, 1.6 Hz), 6.83 (1H, app. td, J = 7.8, 1.6 Hz), 3.99 (3H, s).
(参考例50)N−(2−ヨードフェニル)−1−フェニルメタンスルホンアミド
参考例47と同様にして、2−ヨードアニリン、ピリジン、および、ベンジルスルホニル クロリドから、黄色油状の標記化合物(327mg,収率64%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.79 (1H, dd, J = 8.2, 1.2 Hz), 7.64 (1H, dd, J = 8.2, 1.2 Hz), 7.35-7.81 (4H, m), 7.23-7.21 (2H, m), 6.87 (1H, ddd, J = 8.2, 7.4, 1.2 Hz), 6.58 (1H, br. s), 4.38 (2H, s).
(参考例51)N−メチル−N−[4−(2−プロピニルオキシ)フェニル]アセトアミド
文献(P. J. Harvison et al., Journal of Medicinal Chemistry, 1986年, 第29巻,p.1737-1743)に記載された方法に従って合成したN−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルアセトアミド(2.50g,15.1mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶解し、プロパルギル ブロミド(1.25ml,16.6mmol)、および、炭酸セシウム(5.42g,16.6mmol)を加え、室温にて終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水で有機層を洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(溶出溶媒:塩化メチレン/アセトン=15/1−10/1)にて精製し、黄色粉末の標記化合物(2.58g,収率84%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.10 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.98 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.70 (2H, d, J = 2.4 Hz), 3.22 (3H, s), 2.55 (1H, t, J = 2.4 Hz), 1.85 (3H, s).
(参考例52)tert−ブチル 2−(ブロモメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
tert−ブチル 2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.23g,4.97mmol)、四臭化炭素(2.47g,7.46mmol)および、トリフェニルホスフィン(1.95g,7.46mmol)をベンゼン(30ml)に溶解し、室温にて2時間攪拌した。反応液にn−ヘキサンを加えて濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1)にて精製し、標記化合物(1.33g,収率86%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.16 (1H, d, J = 8.8 Hz), 7.50 (1H, d, J = 8.1 Hz), 7.33 (1H, m), 7.22 (1H, m), 6.70 (1H, s), 4.94 (2H, s), 1.73 (9H, s).
(参考例53)tert−ブチル 2−({4−[[(アリルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−クロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
実施例98と同様にして、参考例32で得られたtert−ブチル 5−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(379mg,1.35mmol)から、黄色油状の標記化合物(409mg,収率64%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.07 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.48 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.25 (1H, dd, J = 9.0, 2.4 Hz), 7.18 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.96 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.67 (1H, s), 5.90 (1H, m), 5.38 (2H, s), 5.16 (2H, m), 4.60 (2H, m), 3.28 (3H, s), 1.66 (9H, s).
(参考例54)tert−ブチル 2−({4−[[(アリルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
実施例98と同様にして、参考例33で得られたtert−ブチル 5−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(446mg,1.68mmol)から、黄色油状の標記化合物(372mg,収率49%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.08 (1H, dd, J = 9.0, 4.7 Hz), 7.18-7.15 (3H, m), 7.02 (1H, td, J = 9.0, 2.4 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.69 (1H, s), 5.89 (1H, m), 5.38 (2H, s), 5.16 (2H, m), 4.60 (2H, m), 3.28 (3H, s), 1.66 (9H, s).
(参考例55)tert−ブチル 5−クロロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例45(4)と同様にして、参考例53で得られたtert−ブチル 2−({4−[[(アリルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−クロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(409mg,0.868mmol)から、黄色粉末の標記化合物(305mg,収率91%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.07 (1H, d, J = 9.0 Hz),7.46 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.23 (1H, dd, J = 9.0, 2.4 Hz), 6.87 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.66 (1H, s), 6.59 (2H, d, J = 9.0 Hz), 5.30 (2H, s), 2.81 (3H, s), 1.65 (9H, s).
(参考例56)tert−ブチル 5−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例45(4)と同様にして、参考例54で得られたtert−ブチル 2−({4−[[(アリルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(372mg,0.818mmol)から、黄色油状の標記化合物(276mg,収率91%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.10 (1H, dd, J = 8.6, 4.3 Hz),7.15 (1H, dd, J = 8.6, 2.4 Hz), 7.00 (1H, ddd, J = 9.4, 8.6, 2.4 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.68 (1H, s), 6.60 (2H, d, J = 9.0 Hz), 5.30 (2H, s), 2.82 (3H, s), 1.65 (9H, s).
(参考例57)4−ヒドロキシ−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド
(1)文献(E. Toja et al., Eur. J. Med. Chem. Chim. Ther.,1991年,第26巻,p.403-413)に記載された方法に従って合成した4−(ベンジルオキシ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホニルクロリド(5.89g,20.8mmol)のテトラヒドロフラン(25ml)溶液に、氷冷下にて、40%ジメチルアミン水溶液(12ml)を加え1時間撹拌した。反応溶液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下にて濃縮して、4−(ベンジルオキシ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(5.89g,収率97%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.72 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.44-7.39 (4H, m), 7.36 (1H, m), 7.08 (2H, d, J = 8.8 Hz), 5.13 (2H, s), 2.69 (6H, s).
(2)参考例57(1)で得られた4−(ベンジルオキシ)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド(5.89g,20.2mmol)をメタノール(30ml)、酢酸エチル(30ml)、および、テトラヒドロフラン(30ml)の混合溶媒に溶解させ、10%パラジウム炭素(250mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて2時間撹拌した。反応液をセライト濾過して触媒を除き、濾液を減圧下にて濃縮して、標記化合物(4.07g,収率100%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.65 (2H, d, J = 8.8 Hz), 6.98 (2H, d, J = 8.8 Hz), 2.69 (6H, s).
(参考例58)5−(4−モルホリニル)−5−オキソペンタン酸
グルタル酸無水物(1.18g,10.34mmol)をアセトン(10ml)に溶解し、室温にてモルホリン(2.7ml,31.03mmol)を滴下し、同温度にて1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルにて希釈し、1N−塩酸および飽和食塩水にて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、標記化合物(710mg)を得た。標記化合物は精製することなく、次の工程に使用した。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 3.67-3.61 (4H, m), 3.58 (2H, m), 3.43 (2H, m), 2.47-2.35 (4H, m), 1.95 (2H, m).
(参考例59)N−{4−[(6−フルオロ−1H−インドール−2−イル)メトキシ]フェニル}−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド
参考例45(4)と同様にして、実施例94で得られたアリル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(1.68g,4.0mmol)から、淡黄色粉末の標記化合物(1.20g,収率89%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.40 (1H, br. s), 7.51 (1H, dd, J = 9.4, 5.1 Hz), 7.21 (2H, d, J = 9.4 Hz), 7.09-6.99 (3H, m), 6.89 (1H, dt, J = 2.3, 9.4 Hz), 6.53(1H, S), 5.21 (2H, s), 3.25 (3H, s), 1.40-1.32 (1H, m), 1.03-0.96 (2H, m), 0.64-0.56 (2H, m).
MS (EI) (m/z): 338 ([M]+).
(参考例60)
tert−ブチル 4,6−ジフルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例45(4)と同様にして、実施例98で得られたtert−ブチル 2−({4−[[(アリルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(729mg,1.54mmol)から、黄色固体の標記化合物(439mg,収率73%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.71 (1H, dd, J = 10.2, 2.0 Hz), 6.89 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.77 (1H, s), 6.75-6.70 (4H, m), 5.27 (2H, s), 2.84 (3H, s), 1.65 (9H, s).
(参考例61)tert−ブチル 5−フルオロ−2−{[4−(メチルアミノ)フェノキシ]メチル}−1H−インドール−1−カルボキシレート
(1)実施例98と同様にして、参考例33で得られたtert−ブチル 5−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(446mg,1.68mmol)から、黄色油状のtert−ブチル 2−({4−[[(アリルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(372mg,収率49%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.09 (1H, dd, J = 9.0, 4.7 Hz), 7.18-7.15 (3H, m), 7.02 (1H, td, J = 9.0, 2.4 Hz), 6.97 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.69 (1H, s), 5.89 (1H, m), 5.38 (2H, s), 5.15 (2H, m), 4.60 (2H, m), 3.28 (3H, s), 1.66 (9H, s).
(2)参考例45(4)と同様にして、参考例61(1)で得られたtert−ブチル 2−({4−[[(アリルオキシ)カルボニル](メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート(372mg,0.818mmol)から、黄色油状の標記化合物(276mg,収率91%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.10 (1H, dd, J = 9.0, 4.7 Hz), 7.15 (1H, dd, J = 8.6, 2.4 Hz), 7.00 (1H, td, J = 9.0, 2.4 Hz), 6.88 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.68 (1H, s), 6.60 (2H, d, J = 9.0 Hz), 5.30 (2H, s), 2.82 (3H, s), 1.65 (9H, s).
(参考例62)N−(4−ヒドロキシベンジル)−N−メチルメタンスルホンアミド
(1)4−ヒドロキシベンゾニトリル(3.00g,25.2mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)溶液に炭酸カリウム(4.18g,30.2mmol)およびベンジルブロミド(3.30ml,27.7mmol)を加え、室温にて終夜撹拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、水および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、白色粉末の4−(ベンジルオキシ)ベンゾニトリル(5.35g,収率100%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.59 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.42-7.36 (5H, m), 7.03 (2H, d, J = 9.0 Hz), 5.12 (2H, s).
(2)水素化リチウムアルミニウム(1.05g,27.7mmol)のテトラヒドロフラン(26ml)懸濁液に氷冷下にて、参考例62(1)で得られた4−(ベンジルオキシ)ベンゾニトリル(5.35g,25.2mmol)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液をゆっくり加え、氷冷下にて20分間撹拌した後、室温にて4.5時間、50℃にて5時間撹拌した。反応液に氷冷下にて、水(1ml)を滴下し、5分間撹拌した後、3N−水酸化ナトリウム水溶液(1ml)および水(3ml)を加え、室温にて20分間撹拌した。反応懸濁液をセライトで濾過した後、減圧下にて溶媒を留去し、白色粉末の4−(ベンジルオキシ)ベンジルアミン(5.22g,収率97%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.44-7.30 (5H, m), 7.23 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.95 (2H, d, J = 9.0 Hz), 5.06 (2H, s), 3.81 (2H, s).
(3)実施例18、および、参考例62(1)と同様にして、参考例62(2)で得られた4−(ベンジルオキシ)ベンジルアミン(1.50g,7.03mmol)から黄色粉末の反応混合物を得た。得られた反応混合物および20%水酸化パラジウム−炭素(420mg)をメタノール(60ml)に懸濁させ、水素雰囲気下にて、70℃で3時間撹拌した。反応液をメタノールで希釈し、セライトで濾過した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=1/1)にて精製し、白色粉末の標記化合物(813mg,3工程収率55%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.23 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.83 (2H, d, J = 8.6 Hz), 4.83 (1H, s), 4.24 (2H, s), 2.81 (3H, s), 2.75 (3H, s).
(参考例63)tert−ブチル 4,5−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、および、tert−ブチル 5,6−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例13、および、参考例21と同様にして、(3,4−ジフルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(2.00g,11.1mmol)から、黄色油状のtert−ブチル 4,5−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(156mg,収率5%)、および、黄色固体のtert−ブチル 5,6−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(123mg,収率4%)を得た。
tert−ブチル 4,5−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート:
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.69 (1H, dd, J = 9.3, 3.4 Hz), 7.26 (1H, app.dt, J = 10.7, 9.3 Hz), 6.71 (1H, s), 4.81 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.53 (1H, t, J = 7.3 Hz), 1.72 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 283 ([M]+).
tert−ブチル 5,6−ジフルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート:
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.82 (1H, dd, J = 12.2, 7.1 Hz), 7.26 (1H, dd, J = 9.8, 7.8 Hz), 6.53 (1H, s), 4.78 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.57 (1H, t, J = 7.4 Hz), 1.73 (9H, s).
MS (FAB) (m/z): 283 ([M]+).
(参考例64)tert−ブチル 4−クロロ−5−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、および、tert−ブチル 6−クロロ−5−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例13、および、参考例21と同様にして、(3−クロロ−4−フルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(2.00g,10.2mmol)から、黄色固体のtert−ブチル 4−クロロ−5−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(389mg,収率13%)、および、黄色固体のtert−ブチル 6−クロロ−5−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(328mg,収率11%)を得た。
tert−ブチル 4−クロロ−5−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート:
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.84 (1H, dd, J = 9.4, 4.7 Hz), 7.08 (1H, dd, J = 9.4, 9.0 Hz), 6.73 (1H, s), 4.83 (2H, d, J = 5.9 Hz), 3.50 (1H, br s), 1.72 (9H, s).
tert−ブチル 6−クロロ−5−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート:
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.06 (1H, d, J = 6.3 Hz), 7.24 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.54 (1H, s), 4.80 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.51 (1H, t, J = 7.4 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例65)tert−ブチル 5−クロロ−6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
(1)4−クロロ−3−フルオロアニリン(2.50g,17.2mmol)を氷冷した6N−塩酸(9ml)に加え、亜硝酸ナトリウム(1.19g,17.2mmol)の水溶液(2ml)を、10分間かけて滴下した。氷冷下にて、20分間撹拌した後、酢酸ナトリウム(1.97g,24.0mmol)を少量ずつ加え、30分間撹拌した。反応液を氷冷した2−メチルアセト酢酸エチル(2.70ml,17.2mmol)、および、酢酸カリウム(4.73g,48.2mmol)のメタノール懸濁液(17ml)に加え、同温にて3時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得られた褐色固体にトルエン(172ml)、および、ポリリン酸(20.6g)を加え、攪拌下にて、37時間加熱還流した。反応液を室温に戻し、水(120ml)を加えた後、セライトを用いて不溶物を濾別した。得られた濾液を酢酸エチルで抽出した後、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:n−ヘキサン/酢酸エチル=9/1)にて精製し、黄色粉末のエチル 5−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(981mg,収率24%)、および、黄色粉末のエチル 5−クロロ−4−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(621mg,収率15%)を得た。
エチル 5−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート:
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.88(1H, br s), 7.71 (1H, d, J = 6.8 Hz), 7.20 (1H, d, J = 9.3 Hz), 7.15 (1H, m), 4.41 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.41 (3H, t, J = 7.3 Hz).
エチル 5−クロロ−4−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート:
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.96 (1H, br s), 7.29-7.28 (2H, m), 7.15 (1H, d, J = 8.8 Hz), 4.43 (2H, q, J = 7.3 Hz), 1.42 (3H, t, J = 7.3 Hz).
(2)参考例21と同様にして、参考例65(1)で得られたエチル 5−クロロ−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(981mg,4.06mmol)から、淡黄色粉末の標記化合物(734mg,収率60%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.79 (1H, d, J = 11.0 Hz), 7.51 (1H, d, J = 7.0 Hz), 6.51 (1H, s), 4.79 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.54 (1H, t, J = 7.4 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例66)tert−ブチル 5−クロロ−6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例21と同様にして、参考例65(1)で得られたエチル 5−クロロ−4−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(621mg,2.57mmol)から、褐色固体の標記化合物(398mg,収率52%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.71 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.51 (1H, dd, J = 9.0, 8.6 Hz), 6.70 (1H, s), 4.82 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.52 (1H, t, J = 7.4 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例67)tert−ブチル 5,6−ジクロロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例13、および、参考例21と同様にして、(3,4−ジクロロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(1.38g,6.48mmol)から、白色粉末の標記化合物(236mg,収率12%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 8.13 (1H, s), 7.58 (1H, s), 6.52 (1H, s), 4.80 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.49 (1H, t, J = 7.4 Hz), 1.73 (9H, s).
(参考例68)tert−ブチル 2−[(4−アセチルフェノキシ)メチル]−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
実施例98と同様にして、参考例15で得られたtert−ブチル 6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート(150mg,0.57mmol)、および、1−(4−ヒドロキシフェニル)エタノン(77mg,0.57mmol)から、無色結晶の標記化合物(140mg,収率65%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.96 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.88 (1H, dd, J = 10.7, 2.4 Hz), 7.43 (1H, dd, J = 8.8, 5.9 Hz), 7.03 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.00 (1H, ddd, J = 9.3, 8.8, 2.4 Hz), 6.68 (1H, s), 5.44 (2H, s), 2.57 (3H, s), 1.64 (9H, s).
(参考例69)N−(4−ヒドロキシフェニル)−N−メチルシクロプロパンカルボキサミド
4−メチルアミノフェノール硫酸塩(16.5g,95.7mmol)、および、トリエチルアミン(66.5ml,479mmol)の塩化メチレン溶液(192ml)に氷冷下にてシクロプロパンカルボニル クロリド(25.0g,239mmol)を滴下した。N,N−ジメチルアミノピリジン(585mg,4.79mmol)を加えた後、反応液を室温に戻し、終夜攪拌した。減圧下にて溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルで希釈した後、セライトを用いて不溶物を濾別した。減圧下にて溶媒を留去し、得られた残渣をメタノール(96ml)に溶解した後、炭酸カリウム(26.5g,191mmol)を加え、室温にて6時間撹拌した。セライトを用いて不溶物を濾別し、減圧下にて溶媒を留去した後、残渣を酢酸エチルで希釈し、1N−塩酸に注いだ。酢酸エチルにて抽出し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、析出してきた粉末を濾取して、褐色粉末の標記化合物(16.6g,収率90%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.12 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8.6 Hz), 5.29 (1H, s), 3.25 (3H, s), 1.40 (1H, m), 1.00 (2H, m), 0.62 (2H, m).
(参考例70)アリル 6−フルオロ−2−(ヒドロキシメチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート
参考例1(2)で得られたエチル 6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボキシレート(5.31g,28.1mmol)から、参考例45(1)、および、参考例45(2)と同様にして、白色固体の標記化合物(2.14g,収率31%)を得た。
1H-NMR (400MHz, CDCl3): δ 7.74 (1H, dd, J = 10.9, 2.3 Hz), 7.44 (1H, dd, J = 8.6, 5.5 Hz), 7.01 (1H, ddd, J = 10.9, 8.6, 2.3 Hz), 6.59 (1H, s), 6.18-6.07 (1H, m), 5.53 (1H, d, J = 17.2 Hz), 5.44 (1H, d, J = 11.7 Hz), 5.00 (2H, dd, J = 6.3, 1.5 Hz), 4.81 (2H, d, J = 7.8 Hz), 3.48 (1H, t, J = 7.8 Hz).
(試験例1)コトランスフェクションアッセイ(Co-transfection assay)
試験化合物によるLXRの転写活性の活性化作用または阻害作用は、細胞系アッセイであるコトランスフェクションアッセイにより測定できる。LXRは、RXRとのヘテロダイマーを形成して機能することが示されている。コトランスフェクションアッセイにおいては、まずLXRおよびRXRの発現プラスミドと、LXR-RXRヘテロダイマー応答DNA配列の3コピーを含むルシフェラーゼレポーター発現プラスミドとを、哺乳類細胞に一過性トランスフェクションにより導入する。次にこのトランスフェクションされた細胞をLXRアゴニスト活性を有する試験化合物で処理すると、LXRの転写活性化作用が増強され、試験化合物のLXRアゴニスト活性が、ルシフェラーゼ活性の上昇として測定できる。同様に、試験化合物のLXRアンタゴニスト活性は、試験化合物が、LXRアゴニストによる転写活性化を競合的に阻害する強さを決定することにより測定できる。
[1]使用物質
(1)CV-1アフリカミドリザル腎細胞(ATCC CCL-70)
(2)コトランスフェクション発現プラスミド、pCDNA-hLXRαまたはpCDNA-hLXRβ、レポーター(LXREx3-pTAL-Luc Vector)
(3)Lipofect AMINE、Plus Reagent(INVITROGEN)のトランスフェクション試薬
(4)細胞溶解緩衝液[Paasive Lysis Buffer, 5×(PROMEGA CORPORATION)をD.W.で希釈]
(5)Luciferase Assay Reagent(PROMEGA CORPORATION)
(6)培地[Dulbecco’s Modified Eagle Medium (GIBCO) 500ml, Gentamicin Reagent Solution(GIBCO) 2.5ml, 2mM L-Gluta Max I Suprement (GIBCO) 5.0ml, MEM Sodium Pyruvate Solution (GIBCO) 5.0ml, Penicillin-Streptomycin (GIBCO) 5.0ml, Charcoal/Dextran Treated FBS (HyClone) 50ml]
(7)OPTI-MEM I Reduced-Serum Medium (GIBCO)
[2]スクリーニング試薬の調整
上記CV-1細胞を96 Well Assay Plate(Costar 3610)に2×104個/100μM/wellになるようにまき、37℃で一晩インキュベートした。
DNAトランスフェクションは、トランスフェクション試薬に添付された説明書に従い以下のように行った。2本の50mlチューブに10μlのOPTI-MEM I Reduced-Serum Medium(GIBCO)および0.5μlのLipofect AMINE(INVITROGEN)を加え、その混合溶液を撹拌することにより溶液Aを得た。別のチューブにそれぞれ下記(1)の物質を加え、その混合溶液を撹拌して15分間静置することにより、溶液Bを得た。また、下記(2)の物質を用いて同様の操作を行うことにより溶液Cを得た;
(1)10μlのOPTI-MEM I Reduced-Serum Medium、1μlのPlus Reagent(INVITROGEN)、および0.1μgのDNA[PCMX-LXRα (33ng)およびLXRE (66ng)];
(2)10μlのOPTI-MEM I Reduced-Serum Medium、1μlのPlus Reagent(INVITROGEN)、および0.1μgのDNA[PCMX-LXRβ (33ng)およびLXRE (66ng)]。
上記溶液Bのそれぞれに上記溶液Aの全量を加え、撹拌して15分間静置することにより、LXRα液を得た。また上記溶液Cおよび溶液Aを用いて同様の操作を行うことにより、LXRβ液を得た。
上記でCV-1細胞をインキュベートした96 Well Assay Plateからデカンテーションにより培地を取り除き水分をよく除去した後、50μl/wellのOPTI-MEM I Reduced-Serum Mediumを各wellに加えた。さらに、各wellに20μl/wellの上記LXRα液またはLXRβ液を加えて、37℃で3時間インキュベートした。
3時間後に、各wellに70μl/wellの20% Charcoal FBS-DMEMを加えた。培地であるFBS-DMEMは、9:1の比率のCharcoalおよびDextran Treated FBSを混合して調整した。次いで、1mM、0.3mM、0.1mM、30μM、10μM、3μM、1μM、または0μMの濃度になるようにDMSOで調整した試験化合物を1.4μl/wellずつ各wellに加えた。このとき実際のwell中の試験化合物の濃度は上記の1/100である。以上により調整された各well中のCV-1細胞を37℃で一晩インキュベートした。
[3]測定手順
上記インキュベートの後、CV-1細胞を鏡検した。デカンテーションにより培地を取り除き水分をよく除去した後、各wellの底面に白色のシールを貼った。蒸留水で5倍に希釈したPassive Lysys Buffer(5×)(PROMEGA CORPORATION)を20μl/wellずつ各wellに加え、プレートシェーカーを用いて15分間かけてCV-1細胞を溶解した。100μl/well のLuciferase Assay Reagent(PROMEGA CORPORATION)を各wellに加え、Wallac ARVO HTS 1429 Multilabel Counter(登録商標;Perkin Elmer)またはAnalyst HT(登録商標;Bio Systems)を用いてルシフェラーゼ活性を測定した。
LXR/LXREコトランスフェクションアッセイにより、試験化合物の作用の強さを示すEC50値、および、試験化合物の%活性化能を表すエフィカシー(Efficacy)を決定することが出来る。エフィカシーは、LXRアゴニスト活性を有するコントロール化合物、または、LXRアゴニスト活性を有しないコントロール(DMSO/溶媒)に対する相対的な活性化能で表される。本アッセイでは、LXRアゴニスト活性を有するコントロール化合物として、N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−N−{4−[2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシ−1−(トリフルオロメチル)エチル]フェニル}ベンゼンスルホンアミド(国際公開WO2000/054756の第55頁に記載された化合物12;以下、化合物Dという)を用いた。
濃度−応答曲線は、(1/2)LOG単位、計8点の希釈系列の濃度での測定値から作成した。各濃度での測定値は、一つの濃度につき96wellプレートの4wellの値の平均値として算出した。本アッセイのデータを、次式にフィッティングさせて、EC50値を算出することができる:
Y = Bottom+(Top−Bottom)/(1+10Z)
Z = (logEC50−X)*HillSlope
EC50値は、試験化合物が最大応答(Top)とベースライン(Bottom)との間の中間値を与える濃度として定義される[「Fitting to Sigmoidal dose-response (variable slope)」(Graph Pad PRISM version 3.02)参照]。コントロール化合物であるLXRアゴニストに対する相対エフィカシーまたは%コントロールの値は、コントロール化合物として用いた化合物Dが示す最大応答値との比較により決定した。
本アッセイで試験した場合、実施例1から19、21から27、31から33、35から39、41、43から48、50から55、57、および、59から98の化合物は、LXRαに対して3μM以下のEC50値を示した。また、実施例1から5、7から19、21、23から27、31から33、35から39、41から48、50から54、57、および、59から98の化合物は、LXRβに対して3μM以下のEC50値を示した。以上より、本発明の化合物は、LXRαおよびLXRβに対して優れた結合活性を有し、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質関連疾患、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患、動脈硬化性心疾患、冠状動脈疾患、または、糖尿病等の治療または予防のための医薬として有用である。

(試験例2)抗炎症作用
本試験例に用いた動物および試薬は、特に記するもの以外は、以下の通りである。
CD1マウス(6乃至10週齢、雄および雌)は、日本チャールズ・リバー社より購入し、温度および湿度の管理下飼育し、飼料および飲料水を随意に摂取させる。1群5匹の動物を、5日間の順化飼育後に実験に用いる。
ホルボール 12-ミリステート-13-アセテート(TPA)は、刺激性の接触性皮膚炎を惹起する。0.03%(w/v)TPA/アセトン溶液10μlを試験マウスの左耳の内面および外面それぞれに塗布する(計20μl)。右耳にはアセトンのみを塗布する。TPA塗布の45分後および4時間後に、試験化合物(10mM−アセトン溶液)20μlを両耳の両面に塗布する。コントロール群動物は、同様に溶媒として用いたアセトンのみで処理する。
アレルギー性接触皮膚炎は、CD1雌マウスの剪毛した背中に15%(w/v)4-エトキシメチレン-2-フェニル-2-オキサゾリン-5-オン(オキサゾロン)/アセトン溶液20μlを1日1回、2日間塗布し感作させておき、7日目に2%オキサゾロン/アセトン溶液10μlを左耳の両面に塗布して、惹起させる。右耳にはアセトンのみを塗布する。耳へのオキサゾロン塗布の45分後および4時間後に、試験化合物(10mM−アセトン溶液)20μlまたはアセトンを上述と同様にして塗布する。
炎症の程度は、TPAまたはオキサゾロンにより炎症が惹起された18時間後に、試験化合物で処理した左耳と、溶媒で処理した右耳との、耳の厚さ、および/または、耳重量の増加割合を測定してを評価する。耳の厚さは、デジタルノギスで測定し、耳重量の変化を測定するため、6mmパンチを用いて組織採取を行う。炎症の程度は、次式に従い定量化される:
耳増大率(%) = 100×[(a)−(b)/(b)]
[式中、(a)は、試験化合物で処理した左耳の厚さまたは重量であり、(b)は、コントロールの右耳の厚さまたは重量である]。
本発明の化合物は、本方法で試験した場合、優れた抗炎症作用を示し、炎症性疾患のための医薬として有用である。

(試験例3)血糖降下作用
本発明の化合物の血糖降下作用は、以下のようにして測定される。
日本クレア社より購入したKKマウス(4乃至5月齢)の尾静脈から血液を採取する。遠心分離した後、血漿グルコース濃度をグルコース分析装置(Glucoloader-GXT、A&T社)により測定する。これら糖尿病発症マウスを群分けし(一群3乃至4匹)、0.1乃至0.001%(w/w)の試験化合物を含有する粉末状餌(F-2、船橋農場)を7日間与える。試験化合物を投与されたマウス群を試験化合物投与群とし、試験化合物を含まない粉末状餌を投与されたマウス群をコントロール群とする。7日後、各マウスの尾静脈から血液を採取し、血漿グルコース濃度を測定する。血漿グルコース低下率は、次式より算出される:
血漿グルコース低下率(%) = (コントロール群の平均血漿グルコース濃度−試験化合物投与群の平均血漿グルコース濃度)×100/コントロール群の血漿グルコース濃度。
本発明の化合物は、本方法で試験した場合、優れた血糖降下作用を示し、糖尿病のための医薬として有用である。

(製剤例1)ハ−ドカプセル剤
標準二分式ハ−ドゼラチンカプセルに、粉末状の実施例1の化合物(100mg)、ラクト−ス(150mg)、セルロ−ス(50mg)およびステアリン酸マグネシウム(6mg)を充填して、ハ−ドカプセルを製造し、洗浄後、乾燥する。

(製剤例2)ソフトカプセル剤
大豆油、オリ−ブ油のような消化性油状物、および、実施例2の化合物の混合物を、100mgの活性成分を含有するように、ゼラチン中に注入して、ソフトカプセルを製造し、洗浄後、乾燥する。

(製剤例3)錠剤
実施例3の化合物(100mg)、コロイド性二酸化珪素(0.2mg)、ステアリン酸マグネシウム(5mg)、微結晶性セルロ−ス(275mg)、デンプン(11mg)およびラクト−ス(98.8mg)を用いて、常法に従って、錠剤を製造する。得られた錠剤には、必要に応じて、コーティングを施すことができる。

(製剤例4)懸濁剤
懸濁剤5ml中に、微粉化した実施例4の化合物(100mg)、カルボキシメチルセルロ−スナトリウム(100mg)、安息香酸ナトリウム(5mg)、ソルビト−ル溶液(日本薬局方、1.0g)、およびバニリン(0.025ml)を含有するように、懸濁剤を製造する。

(製剤例5)クリ−ム
ホワイトペトロラトム(40重量%)、微結晶性ワックス(3重量%)、ラノリン(10重量%)、ソルビタンモノラウレート(5重量%)、0.3%ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート(0.3重量%)、および水(41.7重量%)からなる5gのクリ−ム中に、微粉化した実施例5の化合物(100mg)を混入することにより、クリームを製造する。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルは、LXRに対して優れた結合活性を有し、また、吸収、体内分布、血中半減期等の点で、優れた体内動態的性質を有し、腎臓、肝臓、および他の臓器に対する毒性も低い。従って、本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルは、温血動物用、好適には、ヒト用の医薬として有用である。一般式(I)で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルは、好適には、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む);アテローム性動脈硬化症;糖尿病に起因する動脈硬化症;高脂血症;高コレステロール血症;脂質関連疾患;慢性関節リューマチ、骨関節炎、アレルギー性疾患、喘息、敗血症、乾癬、骨粗鬆症のような、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患;全身性エリトマトーデス、潰瘍性大腸炎、クローン病のような自己免疫疾患;動脈硬化性心疾患;虚血性心疾患、心不全のような心血管性疾患;脳血管性疾患;冠状動脈疾患;腎疾患;糖尿病;網膜症、腎症、神経症、冠動脈疾患のような糖尿病合併症;肥満;腎炎;肝炎;癌;または、アルツハイマー病;より好適には、動脈硬化症(動脈硬化症を引き起こし得る疾患に起因する動脈硬化症を含む)、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質関連疾患、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患、動脈硬化性心疾患、冠状動脈疾患、または、糖尿病;さらに好適には、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、または、動脈硬化性心疾患;最も好適には、動脈硬化症の治療または予防のための医薬として有用である。

Claims (28)

  1. 一般式(I)
    Figure 2007137810

    [式中、R1、R2、R3、および、R4は、同一または異なり、水素原子、C1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C6アルキル基(当該ハロゲノC1−C6アルキル基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルキル基を示す)、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C6アルコキシ基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルコキシ基を示す)、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、シアノ基、ニトロ基、ハロゲノ基、または、フェニル基を示し;
    5は、水素原子、C1−C6アルキル基、または、ハロゲノ基を示し;
    6は、式−COR8[式中、R8は、C1−C8アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C6アルコキシ基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルコキシ基を示す)、(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルコキシ)基、フェニル−(C1−C6アルコキシ)基、置換フェニル−(C1−C6アルコキシ)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)、C3−C7アルケニルオキシ基、C3−C8シクロアルキルオキシ基、フェニルオキシ基、置換フェニルオキシ基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)、C1−C6アルキルアミノ基、または、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)を示す。]を有する基、
    式−SO29[式中、R9は、C1−C6アルキル基、フェニル−(C1−C6アルキル)基、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)を示す。]を有する基、
    フェニル−(C1−C6アルキル)基、置換フェニル−(C1−C6アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群αより選択される1乃至3個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C6アルキル)基、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C6アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群αより選択される1乃至3個の基である)を示し;
    7は、式−N(R10)Z111、−CSN(R10)R12、−SO2N(R10)R12、−CONR1314、−SO212、−NR1516、−X3N(R10)Z111、−X3N(R10)R12、−X32N(R10)R12、もしくは、−X3212を有する基、式(II)
    Figure 2007137810

    を有する基
    [式中、R10は、水素原子、C1−C6アルキル基、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、または、C3−C6シクロアルキル基を示し、
    11は、水素原子、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルキル)基、置換(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、C3−C8シクロアルキル基、置換(C3−C8シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、C2−C7アルケニル基、置換C2−C7アルケニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、C1−C6アルコキシ基、C3−C7アルケニルオキシ基、C3−C8シクロアルキルオキシ基、C1−C6アルキルアミノ基、C3−C7アルケニルアミノ基、C3−C8シクロアルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、ジ(C3−C7アルケニル)アミノ基(当該アルケニル基は、同一または異なる)、ジ(C3−C8シクロアルキル)アミノ基(当該シクロアルキル基は、同一または異なる)、N−(C1−C6アルキル)−N−(C3−C7アルケニル)アミノ基、N−(C1−C6アルキル)−N−(C3−C8シクロアルキル)アミノ基、N−(C3−C7アルケニル)−N−(C3−C8シクロアルキル)アミノ基、フェニル基、または、4乃至10員ヘテロシクリル基を示し[ただし、−N(R10)Z111および−X3N(R10)Z111においてZ1が−SO2−であるとき、R11は水素原子ではなく、−N(R10)Z111においてR10が水素原子であり、Z1が−CO−であるとき、R11はC1−C4アルコキシ基ではない]、
    12は、水素原子、C1−C6アルキル基、置換C1−C6アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、(C3−C8シクロアルキル)−(C1−C6アルキル)基、フェニル−(C1−C6アルキル)基、4乃至10員ヘテロシクリル−(C1−C6アルキル)基、C3−C8シクロアルキル基、置換(C3−C8シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γより選択される1乃至3個の基である)、C3−C7アルケニル基を示し(ただし、−SO212においてR12は水素原子ではなく、−X3212においてZ2が−SO2−であるとき、R12は水素原子ではない)、
    13およびR14は、R13およびR14の結合する窒素原子と一緒となって、置換されてもよい5乃至7員飽和ヘテロシクリル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群αより選択される1乃至3個の基である)を示し、
    15は、R10と同意義を示し(ただし、R15は水素原子ではない)、
    16は、C1−C6アルキル基またはC3−C7アルケニル基を示し、
    Aは、2−オキソピロリジン−1−イル基、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル基、または、2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル基を示し、
    3は、C1−C2アルキレン基を示し、
    1は、式−CO−、−CS−もしくは−SO2−を有する基を示し、
    2は、式−CO−もしくは−SO2−を有する基を示す。]、
    ヒドロキシ(C1−C6アルキル)基、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される2乃至3個の原子を含有する)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される2乃至3個の原子を含有し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群αより選択される1乃至3個の基である)を示し;
    1は、メチレン基または置換メチレン基(当該置換基は、1または2個の同一または異なるC1−C4アルキル基である)を示し;
    2は、単結合、メチレン基、または、置換メチレン基(当該置換基は、1または2個の同一または異なるC1−C4アルキル基である)を示し、
    Yは、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群βより選択される1乃至3個の基である)を示し;
    置換基群αは、C1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C6アルキル基(当該ハロゲノC1−C6アルキル基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルキル基を示す)、C1−C6アルコキシ基、および、ハロゲノ基からなる群を示し;
    置換基群βは、C1−C6アルキル基、ハロゲノC1−C6アルキル基(当該ハロゲノC1−C6アルキル基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルキル基を示す)、C1−C6アルコキシ基、(C1−C6アルコキシ)カルボニル基、シアノ基、ニトロ基、および、ハロゲノ基からなる群を示し;
    置換基群γは、ヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC1−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C6アルコキシ基は、1乃至7個のハロゲノ基で置換されたC1−C6アルコキシ基を示す)、フェニル−(C1−C6アルコキシ)基、フェニルオキシ基、アミノ基、C1−C6アルキルアミノ基、ジ(C1−C6アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、ジ(C1−C6アルキル)アミノカルボニル基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、および、ハロゲノ基からなる群を示す。]で表される化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  2. 1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基(当該ハロゲノC1−C4アルキル基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、C1−C4アルコキシ基、ハロゲノC1−C4アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C4アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、C1−C4アルキルスルホニル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基である請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  3. 1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、C1−C3アルキル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基である請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  4. 1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基である請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  5. 5が、同一または異なり、水素原子、C1−C4アルキル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基である請求項1乃至4のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  6. 5が、水素原子である請求項1乃至4のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  7. 6が、式−COR8a[式中、R8aは、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC2−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC2−C6アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC2−C6アルコキシ基を示す)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C2アルコキシ)基、フェニル−(C1−C4アルコキシ)基、置換フェニル−(C1−C4アルコキシ)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6シクロアルキルオキシ基、フェニルオキシ基、置換フェニルオキシ基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C1−C4アルキルアミノ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)を示す。]を有する基、
    式−SO29a[式中、R9aは、C1−C4アルキル基、フェニル−(C1−C2アルキル)基、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)を示す。]を有する基、
    フェニル−(C1−C2アルキル)基、置換フェニル−(C1−C2アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C2アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C2アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)であり;
    置換基群α1は、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基(当該ハロゲノC1−C4アルキル基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、フルオロ基、および、クロロ基からなる群であり、
    置換基群β1は、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基(当該ハロゲノC1−C4アルキル基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、C1−C4アルコキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、クロロ基、および、ブロモ基からなる群である請求項1乃至6のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  8. 6が、式−COR8b[式中、R8bは、C2−C6アルコキシ基、ハロゲノC2−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC2−C6アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC2−C6アルコキシ基を示す)、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルコキシ)基、フェニル−(C1−C2アルコキシ)基、置換フェニル−(C1−C2アルコキシ)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6アルケニルオキシ基、または、C3−C4シクロアルキルオキシ基を示す。]を有する基、
    式−SO29b[式中、R9bは、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β2より選択される1乃至2個の基である)、チエニル基、ピリジル基、または、置換チエニル基もしくは置換ピリジル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β2より選択される1乃至2個の基である)を示す。]を有する基、
    ベンジル基、置換ベンジル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)、ピリジルメチル基、または、置換ピリジルメチル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)であり;
    置換基群α2は、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基、および、クロロ基からなる群であり、
    置換基群β2は、メチル基、エチル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、メトキシ基、エトキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、シアノ基、ニトロ基、フルオロ基、および、クロロ基からなる群である請求項1乃至6のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  9. 6が、式−COR8c[式中、R8cは、C3−C6アルコキシ基、または、ハロゲノC3−C5アルコキシ基(当該ハロゲノC3−C5アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロもしくはクロロ基で置換されたC3−C5アルコキシ基を示す)を示す。]を有する基である請求項1乃至6のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  10. 6が、式−COR8d(式中、R8dは、2−プロポキシ基または2−メチル−2−プロポキシ基を示す。)を有する基である請求項1乃至6のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  11. 7が、式−N(R10a)Z111a、−CSN(R10a)R12a、−SO2N(R10a)R12a、−CONR13a14a、−SO212a、−NR15a16a、−X3aN(R10a)Z111a、−X3aN(R10a)R12a、もしくは、−X3a2N(R10a)R12aを有する基
    [式中、R10aは、水素原子、C1−C4アルキル基、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、または、C3−C4シクロアルキル基を示し、
    11aは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基、置換(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6シクロアルキル基、置換(C3−C6シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C2−C5アルケニル基、置換C2−C5アルケニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C1−C4アルコキシ基、C3−C6シクロアルキルオキシ基、C3−C5アルケニルオキシ基、C1−C4アルキルアミノ基、C3−C6シクロアルキルアミノ基、C3−C5アルケニルアミノ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、ジ(C3−C6シクロアルキル)アミノ基(当該シクロアルキル基は、同一または異なる)、ジ(C3−C5アルケニル)アミノ基(当該アルケニル基は、同一または異なる)、N−(C1−C4アルキル)−N−(C3−C6シクロアルキル)アミノ基、N−(C1−C4アルキル)−N−(C3−C5アルケニル)アミノ基、N−(C3−C5アルケニル)−N−(C3−C6シクロアルキル)アミノ基、フェニル基、または、5乃至7員ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員ヘテロシクリル基を示す)を示し[ただし、−N(R10a)Z111aおよび−X3aN(R10a)Z111aにおいてZ1が−SO2−であるとき、R11aは水素原子ではなく、−N(R10a)Z111aにおいてR10aが水素原子であり、Z1が−CO−であるとき、R11aはC1−C4アルコキシ基ではない]、
    12aは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基、フェニル−(C1−C4アルキル)基、5乃至7員ヘテロシクリル−(C1−C4アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員ヘテロシクリル基を示す)、C3−C6シクロアルキル基、置換(C3−C6シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、または、C3−C5アルケニル基を示し(ただし、−SO212aにおいてR12aは水素原子ではない)、
    13aおよびR14aは、R13aおよびR14aの結合する窒素原子と一緒となって、置換されてもよい5乃至6員飽和ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至6員飽和ヘテロシクリル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)を示し、
    15aは、R10aと同意義を示し(ただし、R15aは水素原子ではない)、
    16aは、C1−C4アルキル基またはC3−C5アルケニル基を示し、
    3aは、メチレン基を示す。]、
    2−オキソピロリジン−1−イル基、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル基、2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル基、
    ヒドロキシ(C1−C4アルキル)基、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、または、チアジアゾリル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、または、チアジアゾリル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)であり;
    置換基群γ1は、ヒドロキシル基、C1−C4アルコキシ基、ハロゲノC1−C4アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C4アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC1−C4アルコキシ基を示す)、フェニル−(C1−C4アルコキシ)基、フェニルオキシ基、アミノ基、C1−C4アルキルアミノ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、ジ(C1−C4アルキル)アミノカルボニル基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、フルオロ基、クロロ基、および、ブロモ基からなる群である請求項1乃至10のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  12. 7が、式−N(R10b)Z111b、−CSN(R10b)R12b、−SO2N(R10b)R12b、もしくは、−CONR13b14bを有する基
    [式中、R10bは、C1−C4アルキル基、シクロプロピル−(C1−C2アルキル)基、または、C3−C4シクロアルキル基を示し、
    11bは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C5シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、置換(C3−C5シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、C3−C5シクロアルキル基、置換(C3−C5シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、C2−C4アルケニル基、または、置換C2−C4アルケニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)を示し[ただし、−N(R10b)Z111bにおいてZ1が−SO2−であるとき、R11bは水素原子ではない]、
    12bは、水素原子、メチル基、エチル基、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、シクロプロピル基、シクロブチル基、または、C3−C4アルケニル基を示し、
    13bおよびR14bは、R13bおよびR14bの結合する窒素原子と一緒となって、置換されてもよいピロリジニル基、ピペリジニル基、ピぺラジニル基、モルホリニル基もしくはチオモルホリニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)を示す。]、
    イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、置換されたイミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基もしくはトリアゾリル基(当該置換基は、置換基群α2より選択される1個の基である)であり;
    置換基群γ2は、ヒドロキシル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、ベンジルオキシ基、フェニルオキシ基、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジメチルアミノカルボニル基、ジエチルアミノカルボニル基、フルオロ基、および、クロロ基からなる群である請求項1乃至10のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  13. 7が、式−N(R10c)Z111cを有する基
    [式中、R10cは、メチル基、エチル基またはシクロプロピル基を示し、
    11cは、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、置換基群γ2より選択される1個の基である)、シクロプロピル−(C1−C2アルキル)基、C3−C4シクロアルキル基、または、C2−C4アルケニル基を示す。]である請求項1乃至10のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  14. 7が、式−N(R10d)COR11dもしくは−N(R10d)CSR11dを有する基
    [式中、R10dは、メチル基またはエチル基を示し、
    11dは、メチル基、エチル基、1−プロピル基、メトキシメチル基、シクロプロピルメチル基、または、シクロプロピル基を示す。]である請求項1乃至10のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  15. 1が、メチレン基である請求項1乃至14のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  16. 2が、単結合である請求項1乃至15のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  17. Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である請求項1乃至16のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  18. Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、ピリジル基、または、置換ピリジル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である請求項1乃至16のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  19. Yが、フェニル基である請求項1乃至16のいずれかに記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  20. 1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、C1−C4アルキル基、ハロゲノC1−C4アルキル基(当該ハロゲノC1−C4アルキル基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、C1−C4アルコキシ基、ハロゲノC1−C4アルコキシ基(当該ハロゲノC1−C4アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC1−C4アルキル基を示す)、C1−C4アルキルスルホニル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基であり、
    5が、同一または異なり、水素原子、C1−C4アルキル基、トリフルオロメチル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基であり、
    6が、式−COR8a[式中、R8aは、C1−C6アルコキシ基、ハロゲノC2−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC2−C6アルコキシ基は、1乃至5個のハロゲノ基で置換されたC2−C6アルコキシ基を示す)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C2アルコキシ)基、フェニル−(C1−C4アルコキシ)基、置換フェニル−(C1−C4アルコキシ)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6アルケニルオキシ基、C3−C6シクロアルキルオキシ基、フェニルオキシ基、置換フェニルオキシ基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C1−C4アルキルアミノ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至3個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)を示す。]を有する基、
    式−SO29a[式中、R9aは、C1−C4アルキル基、フェニル−(C1−C2アルキル)基、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)を示す。]を有する基、
    フェニル−(C1−C2アルキル)基、置換フェニル−(C1−C2アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C2アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル−(C1−C2アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)であり、
    7が、式−N(R10a)Z111a、−CSN(R10a)R12a、−SO2N(R10a)R12a、−CONR13a14a、−SO212a、−NR15a16a、−X3aN(R10a)Z111a、−X3aN(R10a)R12a、もしくは、−X3a2N(R10a)R12aを有する基
    [式中、R10aは、水素原子、C1−C4アルキル基、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、または、C3−C4シクロアルキル基を示し、
    11aは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基、置換(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6シクロアルキル基、置換(C3−C6シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C2−C5アルケニル基、置換C2−C5アルケニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、C1−C4アルコキシ基、C3−C6シクロアルキルオキシ基、C3−C5アルケニルオキシ基、C1−C4アルキルアミノ基、C3−C6シクロアルキルアミノ基、C3−C5アルケニルアミノ基、ジ(C1−C4アルキル)アミノ基(当該アルキル基は、同一または異なり、2つの当該アルキル基が当該アミノ基の窒素原子と一緒となって、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員飽和へテロシクリル基を形成してもよい)、ジ(C3−C6シクロアルキル)アミノ基(当該シクロアルキル基は、同一または異なる)、ジ(C3−C5アルケニル)アミノ基(当該アルケニル基は、同一または異なる)、N−(C1−C4アルキル)−N−(C3−C6シクロアルキル)アミノ基、N−(C1−C4アルキル)−N−(C3−C5アルケニル)アミノ基、N−(C3−C5アルケニル)−N−(C3−C6シクロアルキル)アミノ基、フェニル基、または、5乃至7員ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員ヘテロシクリル基を示す)を示し[ただし、−N(R10a)Z111aおよび−X3aN(R10a)Z111aにおいてZ1が−SO2−であるとき、R11aは水素原子ではなく、−N(R10a)Z111aにおいてR10aが水素原子であり、Z1が−CO−であるとき、R11aはC1−C4アルコキシ基ではない]、
    12aは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C6シクロアルキル)−(C1−C4アルキル)基、フェニル−(C1−C4アルキル)基、5乃至7員ヘテロシクリル−(C1−C4アルキル)基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至7員ヘテロシクリル基を示す)、C3−C6シクロアルキル基、置換(C3−C6シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ1より選択される1乃至2個の基である)、または、C3−C5アルケニル基を示し(ただし、−SO212aにおいてR12aは水素原子ではない)、
    13aおよびR14aは、R13aおよびR14aの結合する窒素原子と一緒となって、置換されてもよい5乃至6員飽和ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選択される1乃至2個の原子を含有する5乃至6員飽和ヘテロシクリル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)を示し、
    15aは、R10aと同意義を示し(ただし、R15aは水素原子ではない)、
    16aは、C1−C4アルキル基またはC3−C5アルケニル基を示し、
    3aは、メチレン基を示す。]、
    2−オキソピロリジン−1−イル基、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル基、2−オキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル基、
    ヒドロキシ(C1−C4アルキル)基、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、または、チアジアゾリル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、トリアゾリル基、オキサジアゾリル基、または、チアジアゾリル基を示し、当該置換基は、同一または異なり、置換基群α1より選択される1乃至2個の基である)であり
    1が、メチレン基または置換メチレン基(当該置換基は、1または2個の同一または異なるC1−C4アルキル基である)であり、
    2が、単結合、メチレン基、または、置換メチレン基(当該置換基は、1または2個の同一または異なるC1−C4アルキル基である)であり、
    Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示す)、または、置換5乃至6員芳香族ヘテロシクリル基(当該ヘテロシクリル基は、チエニル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、ピリジル基を示し、当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  21. 1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、C1−C3アルキル基、フルオロメチル基、クロロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、メトキシ基、エトキシ基、フルオロメトキシ基、クロロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ペンタフルオロエトキシ基、メタンスルホニル基、エタンスルホニル基、フルオロ基、クロロ基、または、ブロモ基であり、
    5が、水素原子であり、
    6が、式−COR8b[式中、R8bは、C2−C6アルコキシ基、ハロゲノC2−C6アルコキシ基(当該ハロゲノC2−C6アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロ、クロロもしくはブロモ基で置換されたC2−C6アルコキシ基を示す)、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルコキシ)基、フェニル−(C1−C2アルコキシ)基、置換フェニル−(C1−C2アルコキシ)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β1より選択される1乃至2個の基である)、C3−C6アルケニルオキシ基、または、C3−C4シクロアルキルオキシ基を示す。]を有する基、
    式−SO29b[式中、R9bは、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β2より選択される1乃至2個の基である)、チエニル基、ピリジル基、または、置換チエニル基もしくは置換ピリジル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群β2より選択される1乃至2個の基である)を示す。]を有する基、
    ベンジル基、置換ベンジル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)、ピリジルメチル基、または、置換ピリジルメチル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)であり、
    7が、式−N(R10b)Z111b、−CSN(R10b)R12b、−SO2N(R10b)R12b、もしくは、−CONR13b14bを有する基
    [式中、R10bは、C1−C4アルキル基、シクロプロピル−(C1−C2アルキル)基、または、C3−C4シクロアルキル基を示し、
    11bは、水素原子、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、(C3−C5シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、置換(C3−C5シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、C3−C5シクロアルキル基、置換(C3−C5シクロアルキル)基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)、C2−C4アルケニル基、または、置換C2−C4アルケニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群γ2より選択される1乃至2個の基である)を示し[ただし、−N(R10b)Z111bにおいてZ1が−SO2−であるとき、R11bは水素原子ではない]、
    12bは、水素原子、メチル基、エチル基、(C3−C4シクロアルキル)−(C1−C2アルキル)基、シクロプロピル基、シクロブチル基、または、C3−C4アルケニル基を示し、
    13bおよびR14bは、R13bおよびR14bの結合する窒素原子と一緒となって、置換されてもよいピロリジニル基、ピペリジニル基、ピぺラジニル基、モルホリニル基もしくはチオモルホリニル基(当該置換基は、同一または異なり、置換基群α2より選択される1乃至2個の基である)を示す。]、
    イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、トリアゾリル基、または、置換されたイミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基もしくはトリアゾリル基(当該置換基は、置換基群α2より選択される1個の基である)であり、
    1が、メチレン基であり、
    2が、単結合であり、
    Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、ピリジル基、または、置換ピリジル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  22. 1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、
    5が、水素原子であり、
    6が、式−COR8c[式中、R8cは、C3−C6アルコキシ基、または、ハロゲノC3−C5アルコキシ基(当該ハロゲノC3−C5アルコキシ基は、1乃至5個のフルオロもしくはクロロ基で置換されたC3−C5アルコキシ基を示す)を示す。]を有する基であり、
    7が、式−N(R10c)Z111cを有する基
    [式中、R10cは、メチル基、エチル基またはシクロプロピル基を示し、
    11cは、C1−C4アルキル基、置換C1−C4アルキル基(当該置換基は、置換基群γ2より選択される1個の基である)、シクロプロピル−(C1−C2アルキル)基、C3−C4シクロアルキル基、または、C2−C4アルケニル基を示す。]であり、
    1が、メチレン基であり、
    2が、単結合であり、
    Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、ピリジル基、または、置換ピリジル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  23. 1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、
    5が、水素原子であり、
    6が、式−COR8d(式中、R8dは、2−プロポキシ基または2−メチル−2−プロポキシ基を示す。)を有する基であり、
    7が、式−N(R10d)COR11dもしくは−N(R10d)CSR11dを有する基
    [式中、R10dは、メチル基またはエチル基を示し、
    11dは、メチル基、エチル基、1−プロピル基、メトキシメチル基、シクロプロピルメチル基、または、シクロプロピル基を示す。]であり、
    1が、メチレン基であり、
    2が、単結合であり、
    Yが、フェニル基、置換フェニル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)、ピリジル基、または、置換ピリジル基(当該置換基は、置換基群β1より選択される1個の基である)である請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  24. 1、R2、R3、および、R4が、同一または異なり、水素原子、トリフルオロメチル基、メトキシ基、フルオロ基、または、クロロ基であり、
    5が、水素原子であり、
    6が、式−COR8d(式中、R8dは、2−プロポキシ基または2−メチル−2−プロポキシ基を示す。)を有する基であり、
    7が、式−N(R10d)COR11dもしくは−N(R10d)CSR11dを有する基
    [式中、R10dは、メチル基またはエチル基を示し、
    11dは、メチル基、エチル基、1−プロピル基、メトキシメチル基、シクロプロピルメチル基、または、シクロプロピル基を示す。]であり、
    1が、メチレン基であり、
    2が、単結合であり、
    Yが、フェニル基である請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  25. tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[(メトキシアセチル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[メチル(プロピオニル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    tert−ブチル 2−({4−[ブチリル(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボノチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボノチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−4,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5,6−ジフルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    tert−ブチル 6−フルオロ−2−({4−[(2−メトキシエタンチオイル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    イソプロピル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    tert−ブチル 6−クロロ−2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、
    tert−ブチル 5−クロロ−2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−カルボキシレート、および、
    tert−ブチル 2−({4−[(シクロプロピルカルボニル)(メチル)アミノ]フェノキシ}メチル)−5,6−ジクロロ−1H−インドール−1−カルボキシレート
    からなる群より選択される請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩もしくはエステルを有効成分として含有する医薬。
  26. 医薬が、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、糖尿病に起因する動脈硬化症、高脂血症、高コレステロール血症、脂質関連疾患、炎症性サイトカインにより引き起こされる疾患である炎症性疾患、動脈硬化性心疾患、冠状動脈疾患、および、糖尿病からなる群より選択される疾患の治療または予防のための医薬である請求項1乃至25のいずれかに記載の医薬。
  27. 医薬が、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、および、動脈硬化性心疾患からなる群より選択される疾患の治療または予防のための医薬である請求項1乃至25のいずれかに記載の医薬。
  28. 医薬が、動脈硬化症の治療または予防のための医薬である請求項1乃至25のいずれかに記載の医薬。
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