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JP2007135704A - 乳房用画像撮像装置および乳房押圧方法 - Google Patents

乳房用画像撮像装置および乳房押圧方法 Download PDF

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JP2007135704A
JP2007135704A JP2005330552A JP2005330552A JP2007135704A JP 2007135704 A JP2007135704 A JP 2007135704A JP 2005330552 A JP2005330552 A JP 2005330552A JP 2005330552 A JP2005330552 A JP 2005330552A JP 2007135704 A JP2007135704 A JP 2007135704A
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breast
pressing plate
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imaging
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Yoshiaki Matsuoka
義明 松岡
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Fujifilm Corp
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Abstract

【課題】被験者の胸壁近傍における画像情報を容易に得ることができる乳房用画像撮像装置および乳房押圧方法を提供すること。
【解決手段】撮影台18内部に、画像情報を担持する放射線の照射を受けて前記画像情報を記録するための媒体が収容された乳房用画像撮像装置による被験者の乳房押圧方法において、前記撮影台18に対して鋭角の角度を有する押圧板28の端部を前記被験者の胸壁まで移動させ、目標とする位置まで被写体たる乳房27を前記撮影台18に対して垂直方向に押圧した後、前記押圧板28を前記撮影台18上に対して平行となるまで回転させて前記乳房27を前記撮影台18上に押し広げて保持する乳房押圧方法をとる。本発明の乳房押圧方法によれば、被験者の胸壁部を容易に撮影台18上へ固定でき,乳房27の広範囲を被写体とすることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、乳房の放射線画像を撮影する乳房用画像撮像装置に係り、特に乳房押圧方式に関するものである。
今日、医療診断等を目的とする放射線撮影において、放射線を検出して得た電荷を固体検出素子の蓄電部に一旦蓄積し、該蓄積した電荷を放射線画像情報を表す画像信号に変換して出力する放射線固体検出器が各種提案、実用化されている。例えば、放射線を電荷に変換する電荷生成プロセスの面からは、間接変換方式の放射線固体検出器と直接変換方式の放射線固体検出器の2つの方式が提案され、また蓄積された電荷を外部に読み出す電荷読出プロセスの面からは、TFT(薄膜トランジスタ)読出方式と光読出方式の2つの方式が提案されている。
間接変換方式の放射線固体検出器とは、例えば、絶縁基板上に多数の光電変換素子(固体検出素子)を行列状に形成した固体検出部(画像読取部)と、この固体検出部上に形成された蛍光体とから成るものであり、放射線が照射されることにより蛍光体から発せられた蛍光を光電変換素子で検出して得た信号電荷を光電変換素子の蓄積部に一旦蓄積し、蓄積電荷を画像信号(電気信号)に変換して出力するものである(例えば特許文献1等)。
また、直接変換方式の放射線固体検出器とは、例えば、絶縁基板上に行列状に形成された多数の電荷収集電極と、この電荷収集電極上に形成された放射線が照射されると放射線情報を担持する電荷を発生する放射線導電体とを積層して成る固体検出部を有するものであり、放射線が照射されることにより放射線導電体内で発生した信号電荷を電荷収集電極で集めて蓄電部に一旦蓄積し、蓄積電荷を電気信号に変換して出力するものである(例えば特許文献2等)。この方式における固体検出素子は、電荷収集電極と放射線導電体を主要部とするものである。
TFT読出方式とは、固体検出素子の蓄電部に蓄積された信号電荷を、該蓄電部と接続されたTFTを走査駆動して読み出す方式であり、光読出方式とは、固体検出素子に読取光(読取用の電磁波)を照射して読み出す方式である。
上記各種方式の放射線固体検出器から出力された画像信号は、外部に出力され、後段の信号処理装置により種々の信号処理が施された後にCRT等の出力手段により可視情報等として出力される。このように、放射線固体検出器を用いることにより、被写体の放射線画像を表す画像信号をリアルタイムで得、直ちに可視画像等として出力することができる。
さらに、本出願人は、特許文献3や特許文献4等において改良型直接変換方式の放射線固体検出器を提案している。改良型直接変換方式の放射線固体検出器とは、直接変換方式、かつ光読出方式のものであり、記録用の放射線に対して透過性を有する第1の導電体層、該第1の導電体層を透過した記録用の放射線の照射を受けることにより光導電性(正確には放射線導電性)を呈する記録用光導電層、第1の導電体層に帯電される電荷と同極性の電荷に対しては略絶縁体として作用し、かつ、該電荷と逆極性の電荷に対しては略導電体として作用する電荷輸送層、読取用の電磁波の照射を受けることにより光導電性(正確には電磁波導電性)を呈する読取用光導電層、読取用の電磁波に対して透過性を有する第2の導電体層を、この順に積層して成るものであり、記録用光導電層と電荷輸送層との界面(蓄積部)に、画像情報を担持する信号電荷(潜像電荷)を蓄積するものである。第1の導電体層および第2の導電体層は電極として機能するものである。また、この方式における固体検出素子は、記録用光導電層、電荷輸送層および読取用光導電層を主要部とするものである。
なお、上述した各種方式の放射線固体検出器を使用して放射線画像を撮影し、検出器内の蓄積電荷を読み出して画像信号を得るに際しては、より高速に画像信号を取得するために、行すなわちライン毎に、そのラインの各素子(一部または全部)の蓄積電荷を並列的に読み出すことがよく行われている。このような方式を、以下ライン読出方式という。
現在、上記の固体検出器を撮像デバイスに用いた、乳房の放射線画像を撮像する乳房用画像撮像装置が考案されている。
この乳房用画像撮像装置は、筐体の内部に固体検出器と読取光光源もしくは輝尽性蛍光体パネルと励起光光源およびセンサが配置された撮影台上に被験者の乳房を置き、その乳房を押圧する押圧板で撮影台に対して上から押さえつけて保持した後、乳房の上部から放射線を照射して乳房の放射線画像を得るものであるが、この装置においては、できるだけ被験者の胸壁までの画像情報を取得可能であることが要求されている。
特開平02−164067号公報 特開平01−216290号公報 特開2000−105297号公報 特開2000−162726号公報
従来の乳房押圧方式は撮影台に対して平行に押圧板を移動させていたため、被験者の胸壁における画像情報を十分に取得することができなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、被験者の胸壁における画像情報を容易に得ることができる乳房用画像撮像装置および乳房押圧方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、撮影台内部に、画像情報を担持する放射線の照射を受けて前記画像情報を記録するための媒体が収容された乳房用画像撮像装置による被験者の乳房押圧方法において、前記被験者の胸壁に当接させる押圧板の一方の端部を、前記被験者から遠い他方の端部よりも前記撮影台に近づける方向に前記押圧板を前記撮影台に対して傾斜させ、前記押圧板を前記撮影台に近づける方向に移動させることで前記被験者の乳房を押圧し、その後前記押圧板が前記撮影台に対して平行となるまで前記他方の端部を回転させ、前記乳房を前記撮影台上に押し広げて保持することを特徴とするものである。
この請求項1に記載の発明によれば、被験者の胸壁部を容易に撮影台上へ固定でき、乳房の広範囲を被写体とすることができる。
また、請求項2に記載の発明に係る乳房用画像撮像装置は、放射線を照射するための放射線源と、被験者の乳房を載せる撮影台と、前記放射線源と前記撮影台とを対向に配置するためのアームと、前記撮影台の内部に収容され、放射線の照射を受けて画像情報を記録するための媒体と、前記撮影台に対向して配置され、前記撮影台上に載せられた前記乳房を押圧する押圧板と、前記撮影台に対する前記押圧板の傾斜角度が変更可能に前記押圧板を支持する押圧板角度変更手段と、前記押圧板を前記被験者の胸壁に近づける方向に移動させる第1の移動手段と、前記押圧板を前記撮影台に対して垂直方向に移動させる第2の移動手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の乳房押圧方法を行うことができる。
また、請求項3に係る発明は、請求項2記載の乳房用画像撮像装置の一態様であり、前記押圧板角度変更手段は、前記押圧板を回転自在に支持する支持部材と、前記支持部材に支持された前記押圧板を回転させる動力を発生させる電動駆動手段と、を含んで構成されることを特徴とする。
この請求項3に記載の発明によれば、前記押圧板の回転制御を容易に行うことができる。
また、請求項4に係る発明は、請求項3記載の乳房用画像撮像装置の一態様であり、前記第1の移動手段は、前記支持部材を保持する台座と、前記台座に対して前記支持部材を移動自在に連結する支持部材移動機構と、を含んで構成されることを特徴とする。
この請求項4に記載の発明によれば、押圧板を被験者の胸部に近づける方向の移動制御(第1の移動制御)を容易に行うことができる。
また、請求項5に係る発明は、請求項4記載の乳房用画像撮像装置の一態様であり、前記台座は前記アームに保持されており、前記第2の移動手段は、前記アームに対して前記台座を移動自在に連結する台座移動機構を含んで構成されることを特徴とする。
この請求項5に記載の発明によれば、前記押圧板を前記撮影台に対して垂直方向に移動させる制御(第2の移動制御)を容易に行うことができる。
本発明に係る乳房用画像撮像装置および乳房押圧方法によれば、撮影台を基準として被験者と反対方向に鋭角の角度を有する押圧板の端部で被験者の胸壁部を押圧し、押圧板が撮影台に対して平行となるように回転することで被写体を押し広げるため、被験者の胸壁部を確実に撮影台上に固定することができ、その結果被験者の胸壁部における画像情報を容易に得ることができる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。図1は本発明による乳房用画像撮像装置の第1の実施形態を示す概略図である。この乳房用画像撮像装置10は、内部に放射線源12(例えば、X線源)を収納する放射線源収納部14と、内部に固体検出器40等を収容してなる撮影台18とが対向するようアーム20によって連結され、このアーム20が基台22に取り付けられて構成されているものである。なお、アーム20は軸受け24を介して基台22に取り付けられているため、回転運動を行うことが可能である。さらに、アーム20には、アーム20に対して垂直方向に移動可能な台座26が取り付けられており、この台座26には撮影台18上に上から乳房27を押さえつけて保持する押圧板28と押圧板支持部30が設けられている。
図2は上記乳房用画像撮像装置10の押圧板28および撮影台18の側面図である。同図に示したように、押圧板28は角度センサを備えたモーター32(「押圧板角度変更手段」並びに「電動駆動手段」に相当)を介して押圧板支持部30(「支持部材」に相当)と連結されており、撮影台18に対する回転運動および角度制御を行うことが可能である。また、押圧板支持部30は位置センサを備えたモーター34を介して台座26と連結されており、これにより押圧板28の矢印A方向に対する移動運動および位置制御が行われる。
さらに、台座26は位置センサを備えたモーター36を介してアーム20(図2において不図示、図1参照)と連結されており、この台座26の上下移動により、図2の矢印B方向(撮影台18に対して垂直方向)への押圧板28の移動運動および位置制御が行われる。
すなわち、本例における位置センサを備えたモーター34による押圧板支持部30の移動機構が、本発明の「第1の移動手段」並びに「支持部材移動機構」に相当し、本例の位置センサを備えたモーター36による台座26の移動機構が、本発明の「第2の移動手段」並びに「台座移動機構」に相当している。
なお、押圧板28の角度制御および位置制御方法はコンピュータによる電動制御が好ましいが、レバー等のマニュアル制御であってもよい。
図3は上記押圧板28の撮影台18に対する角度および位置の制御方法を示したブロック図である。図3に示したように、角度センサを備えたモーター32および位置センサを備えたモーター34,36のセンサ情報は電流変化の情報として検出回路37に取り込まれ、A/D変換されることでデジタル化される。デジタル化された検出情報はCPU38に取り込まれ、CPU38にてパラメータを変化させることで出力情報の制御が行われる。CPU38からの出力はD/A変換及びオペアンプ39による増幅がなされることで、アナログ情報としてそれぞれのモーター34,36に伝わり、それが駆動力となる。
図4は撮影台18内部の概略図である。同図に示したように、撮影台18の内部には、画像情報を担持する放射線の照射を受けてこの画像情報を記録し、記録した画像情報を表す画像信号を出力する固体検出器40と、固体検出器40に記録された放射線画像情報の読取時に使用される読取用露光光源部50と、読取用露光光源部50を副走査方向に移動させる読取用露光光源部移動手段55と、読取用露光光源部50による固体検出器40への走査露光時に固体検出器40から流れ出す電流を検出して画像信号を得る電流検出手段70と、固体検出器40に所定の電圧を印加する高電圧電源部80と、撮影開始前に固体検出器40に前露光光を照射する前露光光源部90と、固体検出器40を撮影台18内部において被験者の胸壁29に近接させる方向および胸壁29から離間させる方向(上述の副走査方向)に移動させる固体検出器移動手段60と、読取用露光光源部90、電流検出手段70、高電圧電源部80、移動手段55および60を制御する制御手段100とが配置されている。
図5はこの装置に用いる固体検出器40の概略図である。固体検出器40は、直接変換方式かつ光読出方式の放射線固体検出器であって、画像情報を担持する記録光が照射されることによりこの画像情報を静電潜像として記録し、読取光で走査されることにより静電潜像に応じた電流を発生するものである。
この固体検出器40は、図5に示すように、ガラス基板47上に形成されており、乳房27を透過した放射線(以下記録光という)に対して透過性を有する第1導電層41、記録光の照射を受けることにより電荷を発生して導電性を呈する光導電層42、第1導電層41に帯電される潜像極性電荷に対しては略絶縁体として作用し、かつ該潜像極性電荷と逆極性の輸送極性電荷に対しては略導電体として作用する電荷輸送層44、読取光の照射を受けることにより電荷を発生して導電性を呈する読取用光導電層45、読取光に対して透過性を有する第2導電層46をこの順に積層してなるものである。記録用光導電層42と電荷輸送層44との界面には蓄電部43が形成される。
第1導電層41および第2導電層46はそれぞれ電極をなすものであり、第1導電層41の電極は2次元状に平坦な平板電極とされ、第2導電層46の電極は図中斜線で示すように、記録されている画像情報を画像信号として検出するための多数のエレメント(線状電極)46aが画素ピッチでストライプ状に配されたストライプ電極とされている(例えば特開2000-105297号公報記載の静電記録体を参照)。エレメント46aの配列方向が主走査方向、エレメント46aの長手方向が副走査方向に対応する。
この固体検出器40のサイズは長辺24cm×短辺18cmで、長辺方向が主走査方向、短辺方向が副走査方向となるように撮影台18内に収容されている。
読取用露光光源部50としては、LEDチップが一列に複数並べられて構成されたライン光源と、該光源から出力された光を固体検出器40上で線状に照射させる光学系とからなるものを用いる。なお、光源部50を固体検出器40と必要な距離を保ったままリニアモーターからなる移動手段55(図4参照)により、固体検出器40のストライプ電極46a長手方向、即ち副走査方向に走査することにより固体検出器40の全面の露光を行う。なお、読取用露光光源部50および移動手段55により読取光走査手段が構成される。
図5は固体検出器10および電流検出手段30の接続態様の詳細を示した図である。固体検出器40の各エレメント46aがTAB( Tape Automated Bonding )フィルム72上に形成されたプリントパターン(不図示)を介してチャージアンプIC73と接続され、さらにチャージアンプIC73がTABフィルム72上に形成されたプリントパターン(不図示)を介してプリント基板71と接続されている。なお、本実施の形態では全てのエレメント46aを1つのチャージアンプIC73に接続するのではなく、全体として数個〜数10個のチャージアンプIC73を設け、順次隣接する数本〜百本程度のエレメント46a毎に各チャージアンプIC73に接続するようにしている。なお、電流検出手段70は、上述の態様に限定されるものではなく、チャージアンプIC73をTABフィルム72上に形成せずに、ガラス基板上に形成する、いわゆるCOG( Chip On Glass )と呼ばれる態様としてもよい。
図7は撮影台18内に設けられた電流検出手段70および高電圧電源部80の詳細、並びにこれらと固体検出器40との接続態様を示したブロック図である。図7に示すように、高電圧電源部80は、高電圧電源81とバイアス切換手段82とが一体化された回路であり、高電圧電源81は、一旦、静電記録部(固体検出器40)へのバイアス印加/短絡など切換えのためバイアス切換手段82を介して静電記録部(固体検出器40)に接続されている。なお、この回路は、切換え時に流れる電流の尖頭値を制限して装置の電流が集中する箇所の破壊を防ぐために、充放電過大電流を防止するように設計されている。
TABフィルム72上に設けられたチャージアンプIC73は、固体検出器40の各エレメント46a毎に接続された多数のチャージアンプ73aおよびサンプルホールド(S/H)73b、各サンプルホールド73bからの信号をマルチプレクスするマルチプレクサ73cを備えている。固体検出器40から流れ出す電流は各チャージアンプ73aにより電圧に変換され、該電圧がサンプルホールド73bにより所定のタイミングでサンプルホールドされ、サンプルホールドされた各エレメント46aに対応する電圧がエレメント46aの配列順に切り替わるようにマルチプレクサ73cから順次出力される(主走査の一部に相当する)。マルチプレクサ73cから順次出力された信号はプリント基板71上に設けられたマルチプレクサ71cに入力され、さらに各エレメント46aに対応する電圧がエレメント46aの配列順に切り替わるようにマルチプレクサ71cから順次出力され主走査が完了する。マルチプレクサ71cから順次出力された信号はA/D変換部71aによりデジタル信号に変換され、デジタル信号がメモリ71bに格納される。
図4で説明した前露光光源部90としては、短時間で発光/消光し、残光の非常に小さい光源が必要であり、本実施の形態においては外部電極型希ガス蛍光ランプを利用する。詳細には前露光光源部90は、図4に示すように、図中紙面奥方向に延びる複数の外部電極型希ガス蛍光ランプ91と、該蛍光ランプ91と固体検出器40との間に挿入された波長選択フィルタ92と、蛍光ランプ91の後方に配され、蛍光ランプ91から出力された光を効率よく固体検出器40側へ反射するための反射板93とを備えてなる。なお、前露光光は固体検出器40の第2電極層46全体に照射すればよく、特に集光手段は必要ないが、照度分布は小さい方がよい。なお、光源としては蛍光ランプの代わりに、例えばLEDチップを面的に並べたものを利用することもできる。
固体検出器40から静電潜像を読み取る際、基本的には蓄積されている潜像電荷を全て読み出すことができるが、場合によっては潜像電荷を完全に読み出すことができず、固体検出器40に残留電荷として読み残すことがある。また、固体検出器40に静電潜像を記録するとき、記録光の照射の前に固体検出器40に高圧を印加するが、この印加の際に暗電流が発生し、それによる電荷(暗電流電荷)も固体検出器40に蓄積される。さらに、これら以外の原因によっても固体検出器40に種々な電荷が記録光の照射の前に蓄積されることが知られている。記録光の照射の前に蓄積されるこれら残留電荷、暗電流電荷などの不要電荷は、記録光を照射することにより蓄積される画像情報を担持する電荷に加算されることになるから、結局固体検出器40から静電潜像を読み取ったとき、出力される信号には画像情報を担持する電荷に基づく信号以外に不要電荷による信号成分が含まれることになり、残像現象やS/N劣化などの問題を生じる。
前露光は、この記録光を固体検出器40に照射する前に固体検出器40に蓄積されている不要電荷を消去し、残像現象やS/N劣化などの問題を解消するためのものである。
移動手段60は、図示しないリニアモーターにより構成され、固体検出器40を撮影位置と読取位置との間で平行往復移動させる。
次いで、上記のように構成される乳房用画像撮像装置10の動作について説明する。図8は乳房画像撮像装置10による乳房押圧方法の手法を示したフローチャートである。
被験者の乳房27を押圧する際には、図2で述べたように撮影台18を基準として被験者の前方方向に所定の角度(鋭角の角度)θを持った押圧板28の端部を被験者の胸壁部に当接させる(図8のステップS10)。なお、押圧板28の端部の当接にあたっては、位置センサを備えたモーター34、36(図3参照)を用いて移動制御が行われる。また、本文で用いる胸壁部とは、乳房27の付け根部(境界部)のことを言い、被験者によって胸壁部の位置は異なる。
次に、被験者の胸壁部に当接させた押圧板28の端部を台座26の移動制御により、撮影台18に対して垂直方向(図2の矢印B方向)に乳房27を目標深さまで押圧する(図8のステップS12)。なお、この目標深さまで押圧した後、押圧板28端部の撮影台長手方向(矢印A方向)に対する位置が撮影台18端部と等しくなるように、位置センサを備えたモーター34で位置制御されることが好ましいが、制御が行われなくてもよい。また、本文で用いる目標深さとは、押圧した乳房27が撮影台18上でぶれない程度の押圧深さのことを言い、この状態は技師らが被験者の被写体(乳房27)の状態を確認するための一時的なものである。そのため、被験者によって目標深さの値は異なる。
こうして、被写体の状態が確認され、NGならばステップS10に戻って、上記ステップS10〜S12の動作が繰り返される。ステップS12において被写体の状態がOKであることが確認されたら、ステップS14に進む。
ステップS14では、撮影台18に対して押圧板28が平行となるように、角度センサ付きモーター32(図3参照)を用いて押圧板28を回転させ、撮影台18上に被写体27を押し広げる。その後、位置センサ付きモーター36により押圧板28で被写体たる乳房27を撮影深さまでさらに押圧し、保持する。なお、押圧板28による上記回転および押圧の動作は別々が好ましいが、同時でもよい。また、本文で用いる撮影深さとは、押圧板28で可能な限り被写体たる乳房27を押圧した状態をいい、この状態でX線が照射される。そのため、被験者によって撮影深さの値は異なる。
ステップS14で被写体を押圧した際に被写体の状態が確認され、NGならばステップS10またはS12に戻って、ステップS10〜S14(またはS12〜S14)の動作が繰り返される。ステップS14において被写体の状態がOKであることが確認されたら、この状態でX線が照射され、撮影が行われる(ステップS16)。
図9に撮影深さにおいて被写体(乳房27)を保持した時の状態図を示す。
上記した本発明の実施形態に係る乳房押圧方法を行うと、被験者の胸壁29を確実に撮影台18上に固定できるため、課題となっている被験者の胸壁29における画像情報を容易に得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上記のような放射線源と撮影台とが一体的に構成された乳房用画像撮像装置だけではなく、乳房用の撮像に用いるカセッテに対応してもよい。
本発明の実施形態に係る乳房用画像撮像装置の概略図 上記乳房用画像撮像装置の押圧板および撮影台の側面図 上記押圧板の撮影台に対する角度および位置の制御方法を示したブロック図 上記乳房用画像撮像装置の撮影台内部の概略図 上記乳房用画像撮像装置の固体検出器の概略図 上記乳房用画像撮像装置の固体検出器および電流検出手段の接続態様を示した図 上記乳房用画像撮像装置の電流検出手段および高電圧電源部の詳細およびこれらと固体検出器の接続態様を示したブロック図 上記乳房画像撮像装置による乳房押圧方法の手法を示したフローチャート 上記乳房用画像撮像装置において被写体を保持した時の状態図
符号の説明
10…乳房用画像撮像装置、12…放射線源、18…撮影台、20…アーム、26…台座、27…乳房、28…押圧板、29…胸壁、30…押圧板支持部、32…角度センサを備えたモーター、34,36…位置センサを備えたモーター、37…検出回路、38…CPU、39…オペアンプ、40…固体検出器、50…読取用露光光源部、70…電流検出手段、80…高電圧電源部、90…前露光光源部

Claims (5)

  1. 撮影台内部に,画像情報を担持する放射線の照射を受けて前記画像情報を記録するための媒体が収容された乳房用画像撮像装置による被験者の乳房押圧方法において、
    前記被験者の胸壁に当接させる押圧板の一方の端部を、前記被験者から遠い他方の端部よりも前記撮影台に近づける方向に前記押圧板を前記撮影台に対して傾斜させ、
    前記押圧板を前記撮影台に近づける方向に移動させることで前記被験者の乳房を押圧し、
    その後前記押圧板が前記撮影台に対して平行となるまで前記他方の端部を回転させ、
    前記乳房を前記撮影台上に押し広げて保持することを特徴とする乳房押圧方法。
  2. 放射線を照射するための放射線源と、
    被験者の乳房を載せる撮影台と、
    前記放射線源と前記撮影台とを対向に配置するためのアームと、
    前記撮影台の内部に収容され、放射線の照射を受けて画像情報を記録するための媒体と、
    前記撮影台に対向して配置され、前記撮影台上に載せられた前記乳房を押圧する押圧板と、
    前記撮影台に対する前記押圧板の傾斜角度が変更可能に前記押圧板を支持する押圧板角度変更手段と、
    前記押圧板を前記被験者の胸壁に近づける方向に移動させる第1の移動手段と、
    前記押圧板を前記撮影台に対して垂直方向に移動させる第2の移動手段と、
    を備えたことを特徴とする乳房用画像撮像装置。
  3. 前記押圧板角度変更手段は、前記押圧板を回転自在に支持する支持部材と、
    前記支持部材に支持された前記押圧板を回転させる動力を発生させる電動駆動手段と、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項2記載の乳房用画像撮像装置。
  4. 前記第1の移動手段は、前記支持部材を保持する台座と、
    前記台座に対して前記支持部材を移動自在に連結する支持部材移動機構と、
    を含んで構成されることを特徴とする請求項3記載の乳房用画像撮像装置。
  5. 前記台座は前記アームに保持されており、
    前記第2の移動手段は、前記アームに対して前記台座を移動自在に連結する台座移動機構を含んで構成されることを特徴とする請求項4記載の乳房用画像撮像装置。
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