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JP2007108788A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2007108788A JP2007001242A JP2007001242A JP2007108788A JP 2007108788 A JP2007108788 A JP 2007108788A JP 2007001242 A JP2007001242 A JP 2007001242A JP 2007001242 A JP2007001242 A JP 2007001242A JP 2007108788 A JP2007108788 A JP 2007108788A
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Abstract

【課題】 感光体ドラムと中間転写ベルトとの不要な接触による各種問題を防止するとともに、複数の感光体ドラムの一部と中間転写ベルトとを一時的に離間させる場合でも中間転写ベルトを精度よく駆動することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 複数の支持ローラ71、72、73、74、75、76、78、80に支持された中間転写ベルト100と、該ベルト100に接触して対向するように並設された複数の感光体ドラム10B,Y,M,Cとを備えた画像形成装置において、カラー用の感光体ドラム10Y,M,Cと中間転写ベルト100とを一時的に離間させる揺動機構を備える。また、上記離間の際に中間転写ベルト100の張力低下を抑制するように、テンションローラ71とその他の支持ローラとの間の相対的な距離を大きくするテンションローラ駆動機構を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関するものである。
従来、この種の画像形成装置としては、複数の支持ローラに支持されたベルト状部材である中間転写体と、該中間転写体に接触して対向するように並設された複数の対向部材である感光体(像担持体)とを備えたタンデム型のカラー画像形成装置が知られている(例えば、実開昭59−192159号公報、特開平8−160839号公報参照)。この装置では、各感光体上に形成された各色の顕像が中間転写体に重ね合わせて転写(1次転写)され、該中間転写体上の顕像が転写材に一括転写(2次転写)されることにより、該転写材上にカラー画像を形成することができる。また、この種のカラー画像形成装置としては、単色のトナー像からなる画像を形成するように一つの感光体を用いる単色モードと、複数色のトナー像を重ね合わせたカラー画像を形成するように複数の感光体を用いる複数色モードとを選択的に実行し得るように構成したものがある。
例えば、上記タンデム型のカラー画像形成装置として、図27に示すようなフルカラー対応の湿式電子写真装置がある。この装置は、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBKの各色用の4個のドラム状の感光体501Y,501M,501C,501Bが、各回転軸が平行で同一平面上に位置するように並設されている。図中の時計方向に回転駆動される各感光体501Y,501M,501C,501Bの周りには、特に図示しないが、帯電チャージャ、各色対応の書込光により静電潜像を形成する書込系、各色対応の湿式現像ユニット等が湿式電子写真プロセスの順番に従って配設されている。さらに、テンションローラ502、ガイドローラ503,504等により支持されて反時計方向に回転駆動される中間転写体としての中間転写ベルト505が設けられている。この中間転写ベルト505は、各感光体501Y,501M,501C,501Bにおける1次転写位置に接するように配設され、各感光体に一部巻き付くように張架ローラ506Y,506M,506C,506Bで押え付けられている。各感光体501Y,501M,501C,501Bの1次転写位置で転写された中間転写ベルト505上の各色(Y,M,C,BK)の重ね合わせ画像は、ガイドローラ503,504間で中間転写ベルト505に接触させた2次転写ローラ507による2次転写位置まで移動される。そして、この2次転写位置での転写材508上に転写させることにより転写材508上にフルカラー画像を形成させるものである。
また、中間転写ベルト505のテンションローラ502で支持されている部分にはクリーニング装置509が設けられている。
この種のフルカラー対応の湿式電子写真装置では、例えば黒色モード等の単色モードと4色の複数色モード(フルカラーモード)、場合によっては、2色又は3色の複数色モードが選択自在とされている。ここで、例えば黒色モードなる単色モードを実行する場合、感光体501Bと、感光体501B周りの電子写真プロセス部材と、中間転写ベルト505とを用いて黒色画像を転写材508上に形成することになる。
ところが、上記図27に示す湿式電子写真装置のように単色モードと複数色モードとを選択的に実行し得るように構成した画像形成装置では、単色モードを実行するときに、画像形成に用いない感光体と中間転写体とが接触又は近接しているため、次のような問題が生じるおそれがあった。
例えば、画像形成に用いない感光体が中間転写体に接触し続けることにより、該感光体の寿命が短くなりやすい。図27の装置例では、黒色モードの実行時に画像形成に用いないカラー用の感光体501Y,501M,501Cが中間転写ベルト505の摺擦を受け続けるため、該カラー用の感光体501Y,501M,501Cの寿命が短くなりやすい。
また、画像形成に用いない感光体が中間転写体に接触又は近接した状態が続くと、該感光体上に残留している現像剤が該中間転写体で飛ばされて装置内に飛散してしまうおそれがあった。
また、画像形成に用いない感光体が中間転写体に接触又は近接した状態が続くと、該感光体上に残留している現像剤が該中間転写体の表面に付着し、現像剤を無駄に消費してしまうおそれもあった。
なお、上記感光体などの対向部材と上記中間転写体等のベルト状部材との不要な接触対向による上記該対向部材の短寿命化等の問題は、上記例示した複数の感光体をベルト状の中間転写体に接触対向させるように並設した構成の場合に限らず、複数の支持ローラに支持されたベルト状部材に接触して対向するように複数の対向部材を並設し、該複数の対向部材の一部と該ベルト状部材とを一時的に離間させた状態で該ベルト状部材を駆動するものであれば同様に発生し得るものである。例えば、複数の対向部材としての現像剤担持体の一部とベルト状の感光体とを一時的に離間させた状態で該感光体を駆動するように構成した場合や、複数の対向部材としての感光体の一部とベルト状の転写材搬送部材とを一時的に離間させた状態で該転写材搬送部材を駆動するように構成した場合にも同様に発生し得るものである。更に、上記現像剤の飛散や無駄な消費は、上記複数の対向部材を上記ベルト状部材に接触して対向するように並設する場合に限らず、該対向部材を該ベルト状部材に近接して対向するように並設する場合にも同様に発生し得るものである。
なお、上記対向部材の一部とベルト状部材とを離間可能にするものとして、特開平9−146383号公報に、4つの感光体のうち3つの感光体に対して転写材搬送部材としての搬送ベルトを部分的に移動させることにより、該3つの感光体から搬送ベルトを離間させる画像形成装置が記載されている。しかしながら、同公報には、搬送ベルトに対して感光体の一部を移動させることで該搬送ベルトから離間させるような構成や、複数の対向部材としての感光体と中間転写ベルトとの組み合わせた装置の構成についての記載がない。しかも、同公報には、本発明者らが着目している上記対向部材(感光体)の短寿命化などの課題についての記載もない。
また、本発明者らは、上記複数の対向部材である感光体の一部と上記ベルト状部材である中間転写体とを離間可能にする構成について更なる検討を行った結果、次のような課題が残されていることもわかった。すなわち、上記複数の対向部材である感光体のうち画像形成に用いない一部の感光体と中間転写体とを離間させる場合、該中間転写体の張力が変化してしまうおそれがあった。例えば、感光体と中間転写体とが対向する1次転写ニップ部の幅を確保するために、各感光体に対して中間転写体を一定角度の掛かり角を持たせるように巻き付かせた場合に、画像形成に用いない一部の感光体と中間転写体とを離間させると該中間転写体が弛んで張力が低下してしまうおそれがあった。また、画像形成に用いない一部の感光体と中間転写体とを離間させるために、複数の支持ローラの一部を揺動させると、その揺動の中心となる軸の位置によっては該中間転写体の張力が低下したり増加したりしてしまうおそれがあった。
以上のように中間転写体の張力が変化した状態のまま該中間転写体を使用すると、該中間転写体を精度よく駆動することができないおそれがある。例えば、中間転写体の張力が低下すると、該中間転写体をゴムローラなどで摩擦駆動するときに滑って該中間転写体を精度よく駆動することができないおそれがある。また、中間転写体の張力が増加すると、該中間転写体に対する駆動負荷が過度に大きくなって該中間転写体を精度よく駆動することができないおそれがある。ここで、「該中間転写体を精度よく駆動する」とは、該中間転写体の速度変動をできる限り小さくすることである。
また、上記ベルト状部材である中間転写体の張力が変化して該中間転写体を精度よく駆動することができなくなるという問題は、上記例示した複数の感光体をベルト状の中間転写体に接触対向させるように並設した構成の場合に限らず、複数の支持ローラに支持されたベルト状部材に接触又は近接して対向するように複数の対向部材を並設し、該複数の対向部材の一部と該ベルト状部材とを一時的に離間させた状態で該ベルト状部材を摩擦駆動するものであれば同様に発生し得るものである。例えば、複数の対向部材としての現像剤担持体の一部とベルト状の感光体とを一時的に離間させた状態で該感光体を駆動するように構成した場合や、複数の対向部材としての感光体の一部とベルト状の転写材搬送部材とを一時的に離間させた状態で該転写材搬送部材を駆動するように構成した場合にも同様に発生し得るものである。更に、上記複数の対向部材を上記ベルト状部材に接触して対向するように並設する場合に限らず、該対向部材を該ベルト状部材に近接して対向するように並設する場合にも同様に発生し得るものである。
発明の目的は、対向部材の一部とベルト状部材とを離間可能にすることにより、該対向部材と該ベルト状部材との不要な接触及び近接による上記各種問題を防止することができるとともに、互いに接触又は近接する複数の対向部材の一部と該ベルト状部材とを離間させる場合でも、該ベルト状部材を精度よく駆動することができる画像形成装置を提供することである
上記目的を達成するために、請求項の発明は、複数の支持ローラに支持されたベルト状部材と、該ベルト状部材に接触又は近接して対向するように並設された複数の対向部材とを備えた画像形成装置において、該複数の対向部材の一部と該ベルト状部材とが互いに接触又は近接した位置から離れて位置するように該対向部材の一部と該ベルト状部材とを離間させる離間手段と、該離間の際に、該ベルト状部材の張力変化を抑制するように該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させる相対距離変更手段を備えていることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記複数の対向部材の一部と上記ベルト状部材との離間の際に、相対距離変更手段で複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させることにより、該ベルト状部材の張力変化が抑制される。
請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記相対距離変更手段が、上記離間の際に、上記ベルト状部材に張力がかかった状態で該ベルト状部材が張架されるとともに、該ベルト状部材が接触して巻き付く複数の接触部材における接触経路長と各接触部材間の直線状の非接触張架経路長とを合算した全経路長が変化しないように、該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させるものであることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記離間の際に、上記ベルト状部材が張架される経路における上記全経路長が変化しないので、該ベルト状部材に生じる張力の変化が抑制される。
請求項の発明は、請求項1又は2の画像形成装置において、上記相対距離変更手段が、上記複数の対向部材の一部と上記ベルト状部材との離間の際に、該ベルト状部材の張力の低下を抑制するように該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を増加させるものであることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記離間の際にベルト状部材の張力が低下しようとするので、複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を増加させて該ベルト状部材の張力の低下を抑制する。
請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記離間手段が、上記複数の対向部材の並び方向における端に位置する対向部材とその隣の対向ローラとの間に位置する揺動軸を中心として、該端に位置する対向部材以外のすべての対向部材に対して上記ベルト状部材を離間させるように上記複数の支持ローラの一部を揺動させるものであることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記複数の支持ローラの一部を揺動させて上記複数の対向部材の一部と上記ベルト状部材とを離間させると、該ベルト状部材が弛んで該ベルト状部材の張力が低下しようとする。この離間の際に、相対距離変更手段で複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を増加させることにより、該ベルト状部材の張力の低下を抑制する。
請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記支持ローラの一部が、上記ベルト状部材を上記対向部材のそれぞれに巻き付けるように張架する張架ローラであり、上記離間手段が、上記複数の対向部材の一部に対する該ベルト状部材の巻き付きを一時的に解除するように該対向部材の一部と該ベルト状部材とを離間させるものであることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記離間の際に、上記対向部材の一部へのベルト状部材の巻き付きが解除されて該ベルト状部材の張力が低下しようとする。この離間の際に、相対距離変更手段で複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を増加させることにより、該ベルト状部材の張力の低下を抑制する。
請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記離間手段が、上記複数の対向部材の並び方向における端に位置する対向部材に対する上記ベルト状部材の巻き付きを維持しつつ、他の複数の対向部材に対する該ベルト状部材の巻き付きを一時的に解除するように上記張架ローラの一部を移動させるものであり、該ベルト状部材の巻き付きが一時的に解除される各対向部材の中心を通る第1の仮想線が、該第1の仮想線と平行で該端に位置する対向部材の中心を通る第2の仮想線よりも該ベルト状部材から離れて位置するように、該複数の対向部材が配置されていることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、ベルト状部材の巻き付きを一時的に解除する巻付解除対象の複数の対向部材を、該ベルト状部材から離間させるときは、該巻付解除対象の対向部材に対して該ベルト状部材を巻き付けている張架ローラを移動させる。ここで、該巻付解除対象の対向部材の中心を通る第1の仮想線が、該第1の仮想線と平行で上記端に位置する巻付維持対象の対向部材の中心を通る第2の仮想線よりも該ベルト状部材から離れて位置する。したがって、上記張架ローラの移動だけで、該ベルト状部材に近い位置にある巻付維持対象の対向部材と該ベルト状部材との間の巻き付き状態を確実に維持しつつ、該巻付解除対象の対向部材に対する該ベルト状部材の巻き付きを解除させることができる。
請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記支持ローラの一つが、上記ベルト状部材に所定張力を付与するように該ベルト状部材に対して弾性的に付勢された張力付与用支持ローラであり、該張力付与用支持ローラが、上記離間の際に該ベルト状部材に対する付勢の方向以外の方向への移動が規制されるように設けられていることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記ベルト状部材に対する付勢の方向以外の方向への上記張力付与用支持ローラの移動が規制され、上記離間の際には、該ベルト状部材に対する付勢の方向に該張力付与用支持ローラを移動させることにより、該ベルト状部材の張力の調整が可能となる。このように該ベルト状部材に対する付勢の方向と、該ベルト状部材の張力調整のための該張力付与用支持ローラの移動の方向とを同じ方向にすることができるため、該張力付与用支持ローラに対する駆動機構の構成が簡易になる。
請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記相対距離変更手段が、上記複数の対向部材の一部と上記ベルト状部材との離間の際に、補助押圧用の支持ローラによって該ベルト状部材の張架部を押圧するものであることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記離間の際に補助押圧用の支持ローラによってベルト状部材の張架部を押圧することにより、該ベルト状部材の張力変化を抑制することができる。よって、上記離間の際のベルト状部材の張力変化を抑制するために、張力付与用支持ローラ等の他の支持ローラを移動させる必要がない。
請求項の発明は、請求項の画像形成装置において、上記ベルト状部材の移動経路を部分的に変化させることにより該ベルト状部材の寄りを補正するベルト寄り補正手段を備え、上記複数の対向部材のすべてに対して該ベルト状部材が巻き付いているときに、該ベルト寄り補正手段による該ベルト状部材の移動経路の部分的な変化にかかわらず、上記補助押圧用の支持ローラが該ベルト状部材に接触しないように配置されていることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、複数の対向部材のすべてに対してベルト状部材が巻き付いているときに、ベルト寄り補正手段で該ベルト状部材の移動経路を部分的に変化させても、該ベルト状部材に上記補助押圧用の支持ローラが接触しない。よって、ベルト寄り補正手段によるベルト寄り補正機能が、該補助押圧用の支持ローラによって乱されることがない。
請求項10の発明は、請求項1乃至5のいずれかの画像形成装置において、上記相対距離変更手段が、上記複数の支持ローラのうち上記ベルト状部材の掛かり角が一番大きい支持ローラを移動させるものであることを特徴とするものである。
上記支持ローラに対するベルト状部材の掛かり角が大きいほど該支持ローラの移動量に対する該ベルト状部材の周長の変化量が大きくなる。この画像形成装置では、上記ベルト状部材の掛かり角が一番大きい支持ローラを移動させることにより、該ベルト状部材の張力の低下を抑制するための該支持ローラの移動量を最低限にすることができる。
請求項11の発明は、請求項1乃至5のいずれかの画像形成装置において、上記相対距離変更手段が、上記ベルト状部材に所定張力を付与するように該ベルト状部材に対して弾性的に付勢された張力付与用支持ローラを移動させるものであることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記張力付与用支持ローラの移動量が該ローラの軸方向でばらつき上記ベルト状部材の周長が該軸方向でばらつこうとしても、該ベルト状部材自体の復元力により、該張力付与用支持ローラと他の支持ローラとの平行度が維持され、該ベルト状部材の周長が均一になる。
請求項12の発明は、請求項11の画像形成装置において、上記相対距離変更手段として、上記張力付与用支持ローラとともに移動し且つ該張力付与用支持ローラが上記ベルト状部材に圧接するように該張力付与用支持ローラの軸受を弾性的に付勢する付勢部材と、上記離間動作に伴って該付勢部材の該張力付与用支持ローラとは反対側の端部を該張力付与用支持ローラ側に移動させるように押圧する押圧部材とを備えていることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記離間動作に伴って上記押圧部材が上記付勢部材の張力付与用支持ローラとは反対側の端部を該張力付与用支持ローラ側に移動させる。この付勢部材の端部の移動により、該張力付与用支持ローラに対する該付勢部材の弾性的な付勢力が増加し、該ベルト状部材の張力低下が抑制される。
請求項13の発明は、請求項12の画像形成装置において、上記押圧部材の、上記複数の対向部材のすべてを上記ベルト状部材に接触又は近接させたときに上記付勢部材の端部が接する部分と、上記対向部材の一部を離間させたときに該付勢部材の端部が接触する部分に、該付勢部材の端部を一時的保持する保持部を形成したことを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記複数の対向部材のすべてを上記ベルト状部材に接触又は近接させたときと、上記対向部材の一部を離間させたときのそれぞれにおいて、上記付勢部材の端部が上記押圧部材の保持部で一時的に保持されるので、該付勢部材の位置が安定する。これにより、上記張力付与用支持ローラに対する該付勢部材の弾性的な付勢力が安定し、上記ベルト状部材の張力が安定する。
請求項14の発明は、請求項12の画像形成装置において、上記押圧部材が、低摩擦係数の樹脂からなることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記付勢部材の端部が上記押圧部材の表面に接触しながら移動するときの摩擦が低下するので、該支持ローラを移動させる時の駆動負荷が小さくなる。
請求項15の発明は、請求項1乃至5のいずれかの画像形成装置において、上記相対距離変更手段として、上記離間の際に上記ベルト状部材に対して相対移動する支持ローラとともに移動し且つ該支持ローラが該ベルト状部材に圧接するように該支持ローラの軸受に接する偏心カムと、上記離間動作に応じて該偏心カムを回転させる偏心カム駆動手段とを備えていることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、偏心カム駆動手段により上記離間動作に応じて偏心カムを回転させることにより、上記ベルト状部材に対して相対移動する支持ローラの軸受けに対する押圧の程度を変化させる。これにより、上記離間動作に伴う該ベルト状部材の張力変化を抑制することができる。特に、偏心カムを用いた場合は、該偏心カムの回転角度を調整することにより、上記支持ローラの軸受けに対する押圧の程度を多段階に変化させることができるので、上記ベルト状部材の張力変化の抑制を正確に行うことができる。
請求項16の発明は、請求項1乃至5のいずれかの画像形成装置において、上記離間手段が、上記複数の対向部材の一部の位置を変位させることにより上記ベルト状部材に対して該対向部材の一部を離間させるものであることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、独立して移動可能な対向部材の位置を変位させるので、対向部材の一部とベルト状部材とを離接させるためにベルト状部材を部分的に移動させる場合に比して、離間手段の構造を簡易にすることができる。
請求項17の発明は、請求項1乃至16のいずれかの画像形成装置において、上記ベルト状部材がベルト状の中間転写体であり、上記複数の対向部材がそれぞれ該中間転写体に転写される異なる色の画像が形成される像担持体であることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記複数の像担持体の一部と上記ベルト状の中間転写体とを離間させる際に、該中間転写体の張力変化が抑制されることにより、該中間転写体の駆動の精度が低下しない。
請求項18の発明は、請求項1乃至16のいずれかの画像形成装置において、上記ベルト状部材がベルト状の潜像担持体であり、上記複数の対向部材がそれぞれ該潜像担持体上の異なる色の画像に対する潜像を現像する現像剤担持体であることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記複数の現像剤担持体の一部と上記ベルト状の像担持体とを離間させる際に、該像担持体の張力変化が抑制されることにより、該像担持体の駆動の精度が低下しない。
請求項19の発明は、請求項1乃至16のいずれかの画像形成装置において、上記ベルト状部材がベルト状の転写材搬送部材であり、上記複数の対向部材がそれぞれ異なる色の画像が形成される像担持体であることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、上記複数の像担持体の一部と上記ベルト状の転写材搬送部材とを離間させる際に、該転写材搬送部材の張力変化が抑制されることにより、該転写材搬送部材の駆動の精度が低下しない。
請求項20の発明は、請求項17又は19の画像形成装置において、上記ベルト状部材から離間した上記対向部材で用いる機械装置の動作を停止するように制御する制御手段を設けたことを特徴とするものである。
この画像形成装置では、ベルト状部材から離間した対向部材で用いる機械装置の動作を停止するので、消費電力及び振動の低減を図ることができるともに、該対向部材で用いる機械装置の長寿命化を図ることができる。
請求項21の発明は、請求項1乃至16のいずれかの画像形成装置において、画像データに基づいて画像形成モードを判別するモード判別手段と、該モード判別手段により判別された画像形成モードに応じて上記離間手段及び上記相対距離変更手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とするものである。
この画像形成装置では、モード判別手段で判別した画像形成モードに基づいて離間手段及び相対距離変更手段を制御することにより、対向部材とベルト状部材との不要な接触及び近接並びに該ベルト状部材の張力変化を確実に回避できる
求項1乃至21の発明によれば、複数の対向部材の一部と該ベルト状部材とを離間する場合でも、該ベルト状部材の張力変化を抑制し、該ベルト状部材を精度よく駆動することができるという効果がある。
特に、請求項の発明によれば、上記離間の際にベルト状部材の張力が低下しようとする場合に、該ベルト状部材の張力の低下を抑制することができるという効果がある。
また特に、請求項の発明によれば、上記複数の支持ローラの一部の揺動による上記離間の際に上記ベルト状部材の張力が低下しようとする場合でも、該ベルト状部材の張力の低下を抑制することができるという効果がある。
また特に、請求項の発明によれば、上記離間の際に対向部材の一部へのベルト状部材の巻き付きが解除されて該ベルト状部材の張力が低下しようとする場合でも、該ベルト状部材の張力の低下を抑制することができるという効果がある。
また特に、請求項の発明によれば、対向部材にベルト状部材を巻き付けている張架ローラを移動させるという簡単な機構により、巻付維持対象の対向部材と該ベルト状部材との間の巻き付き状態を確実に維持しつつ、巻付解除対象の対向部材に対する該ベルト状部材の巻き付きを解除させることができるという効果がある。
また特に、請求項の発明によれば、ベルト状部材の張力調整に兼用している張力付与用支持ローラに対する駆動機構の構成が簡易になるという効果がある。
また特に、請求項の発明によれば、補助押圧用の支持ローラを用いることにより、ベルト状部材の張力変化を抑制するために、張力付与用支持ローラ等の他の支持ローラの移動が不要となるという効果がある。
また特に、請求項の発明によれば、ベルト寄り補正手段によるベルト寄り防止の機能が、補助押圧用の支持ローラによって乱されることがなく、より安定した画像形成が可能となるという効果がある。
また特に、請求項10の発明によれば、上記ベルト状部材の張力の低下を抑制するための上記支持ローラの移動量を最低限にすることができるという効果がある。
また特に、請求項11の発明によれば、上記張力付与用支持ローラの移動量が該ローラの軸方向でばらつこうとしても、該張力付与用支持ローラと他の支持ローラとの平行度が維持され、該ベルト状部材の周長が均一になるので、該ベルト状部材を更に精度よく駆動することができるという効果がある。
また特に、請求項12の発明によれば、上記離間動作に伴って上記押圧部材が上記付勢部材の張力付与用支持ローラとは反対側の端部を移動させるので、上記ベルト状部材の張力低下の抑制のために該付勢部材の端部を移動させるための動力源が不要となるという効果がある。
また特に、請求項13の発明によれば、上記張力付与用支持ローラに対する該付勢部材の弾性的な付勢力が安定し、上記ベルト状部材の張力が安定するという効果がある。
また特に、請求項14の発明によれば、上記支持ローラを移動させる時の駆動負荷を小さくすることができるという効果がある。
また特に、請求項15の発明によれば、偏心カムの回転角度を調整することにより、支持ローラの軸受けに対する押圧の程度を多段階に変化させることができるので、ベルト状部材の張力変化の抑制を正確に行うことができるという効果がある。
また特に、請求項16の発明によれば、対向部材の一部とベルト状部材とを離接させるためにベルト状部材を部分的に移動させる場合に比して、離間手段の構造を簡易にすることができるという効果がある。
また特に、請求項17の発明によれば、複数の像担持体の一部とベルト状の中間転写体とを一時的に離間させる場合でも、該中間転写体の張力変化を抑制し、該中間転写体を精度よく駆動することができるという効果がある。
また特に、請求項18の発明によれば、複数の現像剤担持体の一部とベルト状の像担持体とを一時的に離間させる場合でも、該像担持体の張力変化を抑制し、該像担持体を精度よく駆動することができるという効果がある。
また特に、請求項19の発明によれば、複数の像担持体の一部とベルト状の転写材搬送部材とを一時的に離間させる場合でも、該転写材搬送部材の張力変化を抑制し、該転写材搬送部材を精度よく駆動することができるという効果がある。
また特に、請求項20の発明によれば、消費電力及び振動の低減を図ることができるともに、対向部材で用いる機械装置の長寿命化を図ることができるという効果がある。
また特に、請求項21の発明によれば、画像形成モードに応じて、対向部材とベルト状部材との不要な接触及び近接並びに該ベルト状部材の張力変化を確実に回避できるという効果がある。
〔実施形態1〕
まず、図1乃至図3に基づいて、本発明を画像形成装置である湿式の電子写真方式のフルカラープリンタ(以下「プリンタ」という)に適用した第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態のプリンタの全体構成の概略正面図である。このプリンタは、パソコンPC等から画像データを受け取って印刷処理を行うものである。図1に示すように、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックBKの各色用の4個の対向部材(潜像担持体)としてのドラム状の感光体10Y,10M,10C,10Bが並設されている。各感光体10Y,10M,10C,10Bは、回転軸が同じ水平面内に位置し且つ互いに平行となるように位置決めされ、黒色モード用の感光体10Bは共通の2次転写位置寄りに配設されている。
上記感光体10Y,10M,10C,10Bの上方には、装置本体に対して着脱可能なユニット装置としての中間転写ユニット70が設けられている。この中間転写ユニット70は、回転可能な複数の支持ローラ71〜76,80に支持されたベルト状部材(中間転写体)としての無端ベルト状の中間転写ベルト100を備えている。また、中間転写ベルト100は、各感光体10Y,10M,10C,10Bに一部巻き付いて接触するように、上記支持ローラとしての張架ローラ74〜76,80に張架されている。
上記中間転写ベルト100を間に挟んで各感光体に対向する位置には、図示しない1次転写ローラが取り付けられている。この1次転写ローラには、必要に応じて転写バイアスを印加してもよい。また、中間転写ベルト100から転写紙200に画像を転写するように転写紙の搬送路に沿って設定された2次転写位置には、支持ローラとしての駆動ローラ72とガイドローラ73との間における中間転写ベルト100の張架部に圧接するように2次転写ローラ81が設けられている。この2次転写ローラ81に対しても、必要に応じて転写バイアスを印加してもよい。
上記中間転写ベルト100としては、トナー画像を担持する表面側の弾性体からなる第1層と、裏面側の樹脂シートからなる第2層とで構成された2層構造の中抵抗ベルト(体積抵抗率=10〜1012Ωcm)を用いることができる。上記第1層としては、厚さが200〜700μmのポリウレタンゴム層を用いることができる。また、上記樹脂シート層としては、厚さが100〜500μmで周方向に伸びがないポリウレタン樹脂シートを用いることができる。
なお、上記中間転写ベルト100としては、表面ゴム層(例えばニトリルゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、天然ゴム)からなる第1層と、ゴム層に繊維を埋設した第2層とを組み合わせたものを用いてもよい。また、フッ素系樹脂を含むコート層からなる第1層と、周方向に延在するように非弾性心線(例えば、ナイロンコード、スチールコード)を埋設した弾性導電体(体積抵抗率=10〜10Ωcm)からなる第2層とを組み合わせたものを用いてもよい。
上記支持ローラ71〜76,80としては、接地した導電性ローラ(例えば金属ローラ)を用いることができる。また、上記1次転写ローラおよび2次転写ローラとしては、円柱状又は円筒状の導電性ローラ(例えば金属ローラ、金属パイプ)の表面に導電性ゴム層(例えばヒドリンゴム層)を形成したものを用いることができる。
なお、裏面側に導電体層を有する中間転写ベルト100を用いた場合は、テンションローラ71以外の支持ローラ72〜76,80及び一次転写ローラとして、フロート状態の導電性ローラ(例えば金属ローラ)又は絶縁体ローラを用いる。そして、テンションローラ71を導電性ローラで構成し、該テンションローラ71に印加したバイアス電圧により、中間転写ベルト100の導電体層を所定の電位にする。ここで、2次転写ローラ81に転写バイアスを印加する場合は、中間転写ベルト100の導電体層と2次転写ローラとの間の電位差により転写電界が形成される。
また、上記感光体10Y,10M,10C,10Bの周りには、各々、帯電器20Y,20M,20C,20B、各色対応の湿式現像ユニット40Y,40M,40C,40B等の湿式電子写真プロセス用部材がプロセス順に配設され、レーザ書込ユニット30から発せられた各色対応の書込光LBy,LBm,LBc,LBbが通過し得る書込光照射経路が設けられている。ここに、各湿式現像ユニット40Y,40M,40C,40Bは、液体現像剤におけるトナーの色が異なるのみで、全て同一形状に形成され、相互に入れ替えて装填可能となっている。
また、上記感光体10Y,10M,10C,10Bの下部に設けられた給紙トレイ201から転写材としての転写紙200を共通の転写位置に向けて給紙搬送される給紙路202が形成され、支持ローラの一つであるガイドローラ73の直前位置には給紙タイミングをとるためのレジストローラ203が設けられている。一方、2次転写位置よりも転写紙搬送方向下流側には、搬送ベルトユニット204、1次定着ユニット91、搬送ベルトユニット205、2次定着ユニット92、排紙トレイ206等が排紙路207に沿って適宜配設されている。
また、本実施形態のプリンタでは、テンションローラ71及び張架ローラ75,76,80が、駆動ローラ72の中心軸を揺動軸として揺動し上下方向に変位するように設けられている。このテンションローラ71及び張架ローラ75,76,80の揺動により、中間転写体(ベルト状部材)としての中間転写ベルト100の一部が、ガイドローラ72の中心軸を揺動軸として揺動し上下方向に変位可能となる。これにより、中間転写ベルト100が、全ての感光体10Y,10M,10C,10Bに接する位置と、黒色BK用の感光体10Bにのみ接触して他の感光体10Y,10M,10Cには接触しない離反位置とを取り得るように構成されている。感光体の一部10Y,10M,10Cと中間転写ベルト100とを離間させる離間手段は、図3中に示すベルト上昇機構111U、ベルト下降機構111Dを駆動源としてテンションローラ71及び張架ローラ75,76,80の位置を変位させるベルト変位機構110により実現されている。
また、本実施形態では、中間転写ベルト100に対するクリーニング装置79が、図27に示す装置におけるクリーニング装置509に代えて、中間転写ベルト100の揺動中心軸側位置、即ち、上記揺動中心となっているガイドローラ72に対向する位置に配設されている。なお、クリーニング装置79としてはクリーニングブレード方式の例で図示しているが、ローラやウェブ等によるクリーニング方式のものでもよい。
図3は、本実施形態のプリンタのデータ処理制御系のブロック図である。パソコンPCから送信された画像データを受け取り各色毎の画像データに分解し展開するデコーダ120が設けられ、このデコーダ120により分解され展開されたY,M,C,BK各色毎の画像データを格納するページメモリ121Y,121M,121C,121Bが設けられている。また、入力された画像データに基づき単色モード(黒色モード)であるかフルカラー等の複数色モードであるかを判別するモード判別手段としてのモード判別回路122が設けられている。このモード判別回路122には駆動制御手段として機能するとともに各部を制御する制御手段としてのエンジン制御用CPU123が接続されている。
このような構成において、パソコンPCから送信された画像データに基づきフルカラー対応の複数色モードであると、モード判別回路123により判別されると、エンジン制御用CPU123がベルト下降機構111Dを起動させることによりベルト変位機構110はテンションローラ71等を図2中に実線で示す位置に下降変位させ、中間転写ベルト100を全ての感光体10Y,10M,10C,10Bの一次転写位置に接する状態に揺動変位させる。この位置は、中間転写ベルト100の本来の位置である(以下、この中間転写ベルト100の本来の位置への変位を「復帰変位」という)。この復帰変位により、重ね合わせによる本来のフルカラー用の作像印刷動作が可能となる。このような中間転写ベルト100の復帰変位は、フルカラー用の画像データが各ページメモリ121Y,121M,121C,121Bに展開処理される間の待ち時間(単色時の4倍の時間を要する)を利用して行われるので、タイムロスがなく、フルカラー用の作像可能状態に移行させることができる。また、エンジン制御用CPU123がこのようなフルカラー用の画像データが各ページメモリ121Y,121M,121C,121Bに展開処理される間の待ち時間を利用して中間転写ベルト100を回転駆動させることにより、クリーニング装置79より中間転写ベルト100のクリーニングが複数回行われる。よって、中間転写ベルト100のクリーニング性が向上するとともに、このクリーニングに要するタイムロスがない。
一方、パソコンPCから送信された画像データに基づき黒色モードなる単色モードであると、モード判別回路122により判別されると、エンジン制御用CPU123がベルト上降機構111Uを起動させることによりベルト変位機構110はテンションローラ71、張架ローラ80,76,75等を図2中に破線で示す位置に上昇変位させ、中間転写ベルト100を感光体10Bのみに接触させ、他の感光体10Y,10M,10Cの転写位置には接触しない離間位置に揺動変位させる。これにより、黒色用の感光体10B、その周囲の湿式現像ユニット40B及び中間転写ベルト100等を用いて黒色モードの作像印刷動作が可能となる。即ち、中間転写ベルト100はフルカラーモード時等と同様に回転するが、作像印刷動作に関与しない他の感光体10Y,10M,10Cには接していないので、これらの感光体10Y,10M,10Cの寿命を縮めることはない。特に、一番使用頻度の高い黒色モードを単色モードとしているので、このような使用形態が多いことから、他の感光体10Y,10M,10Cに対する寿命を延ばす点で有利となる。もっとも、湿式現像ユニット40Y,40M,40C,40Bは全て同一形状であり、交換自在であるので、ユーザが所望する色の湿式現像ユニットを最も右側(共通の転写位置側)の感光体に対して装着させることにより、その色モードを単色モードとすることも容易である。
このとき、中間転写ベルト100に対するクリーニング装置509を図に示した位置に設けた場合、即ち、中間転写ベルト100の揺動先端部側にクリーニング装置509を設けた場合には、図2中に仮想線(2点鎖線)で示すように、クリーニング装置509も追従させて変位させる必要があり、ベルト変位機構110の負荷が大きくなり、かつ、クリーニング装置509の変位量も大きくなってクリーニングタンクにおける液漏れ等の不具合を発生し得る。この点、本実施形態では、中間転写ベルト100の揺動基部側位置にクリーニング装置79を配設しているので、ベルト変位機構110の負荷を小さくし、かつ、クリーニング装置79の変位量も小さく抑えることができ、クリーニングタンクにおける液漏れ等の不具合を回避することができる。
ところで、本実施形態のプリンタでは、黒色モード(=単色モード)とフルカラーモード(=複数色モード)との二者択一としたが、現実には、複数色モードとして、例えば、黒BKとシアンCとの2色刷り、黒BKとシアンCとマゼンタMとの3色刷り等の態様がある。このようなモードに対応して木目細かく中間転写ベルト100の姿勢を制御するためには、図4に示すように、張架ローラ75,76,80を段階的に変位させる段階的変位機構112を設けてもよい。この段階的変位機構112は、中間転写ベルト100に対して離間させる感光体の数を段階的に切り替えるための切替機構として機能し、上記張架ローラ75,76,80を個別に独立して上昇・下降変位させる。
上記段階的変位機構112を設けた場合は、複数色モードであっても、例えば、黒BKとシアンCとの2色刷りモード時であれば、図4に一点鎖線で示すようにテンションローラ71及び張架ローラ80,76は上昇変位させるが、張架ローラ75は下降変位させたままの状態とすることで、中間転写ベルト100が感光体10C,10Bには接するが感光体10Y,10Mには接しない状態とすることができる。また、複数色モードであっても、例えば、黒BKとシアンCとマゼンタMとの3色刷りモード時であれば、図4に二点鎖線で示すようにテンションローラ71及び張架ローラ80は上昇変位させるが、張架ローラ76,75は下降変位させたままの状態とすることで、中間転写ベルト100が感光体10M,10C,10Bには接するが感光体10Yには接しない状態とすることができる。これにより、作像印刷動作に関与しない感光体に対しては中間転写ベルト100が極力接しない状態に木目細かく制御することができ、各感光体10Y,10M,10Cの寿命を延ばす上でより効果的となる。
また、本実施形態のプリンタにおいて、中間転写ベルト100から離間させた感光体(例えば黒色モードにおける感光体10Y,10M,10C)については、該感光体で用いる機械装置(感光体の駆動装置や現像ユニットの駆動装置)の動作を停止するように制御するのが好ましい。これにより、感光体、湿式現像ユニット及びそれらの駆動装置の長寿命化を図るとともに、消費電力及び振動の低減を図ることもできる。また、現像ユニットが動作することによる現像剤の無駄な消費を防止することもできる。
また、本実施形態のプリンタでは、中間転写ベルト100を部分的に揺動させることにより、中間転写ベルト100と感光体の一部との離間動作を行っているが、感光体のほうを上昇及び下降させるように駆動することにより中間転写ベルト100に対して離間させるように構成してもよい。この場合は、独立して移動可能な感光体を変位させているので、上記支持ローラを揺動させることで中間転写ベルト100を部分的に揺動させて感光体から離間させる構成に比較して離間機構の構造を簡易にすることができる。また、感光体の一部を移動させるためのスペースが、中間転写ベルト100を揺動させるために必要なスペースよりも小さくなるので、装置の小型化の点でも有利である。
なお、本実施形態において、上記中間転写ベルト100を一部の感光体から離間させるときに中間転写ベルト100に張力変化が発生してしまうような場合には、支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させるのが好ましい。例えば上記離間の際に中間転写ベルト100に張力が低下してしまうような場合は、次の第2の実施形態において例示するように、テンションローラ71を外側に変位させて中間転写ベルト100の張力変化を抑制する。このように中間転写ベルト100の張力変化を抑制することにより、駆動ローラ72で中間転写ベルト100を精度よく駆動することができるようになる。
〔実施形態2〕
次に、本発明を画像形成装置である湿式の電子写真複写機(以下「複写機」という)に適用した第2の実施形態について説明する。
図5は本実施形態に係る複写機の主要部の概略構成図である。この複写機は、4組の画像形成部1Y,1M,1C,1B、複写機本体に対して着脱可能なユニット装置としての中間転写ユニット70、定着装置90、図示しない画像読み取り部(スキャナ部)、給紙部および制御部等から構成されている。
上記4組の画像形成部1Y,1M,1C,1Bのそれぞれは、感光体ドラム10、現像装置40等から構成されている。画像形成部1Yの現像装置40Yのトナーがイエロートナー、画像形成部1Mの現像装置40Mのトナーがマゼンタトナー、画像形成部1Cの現像装置40Cのトナーがシアントナー、画像形成部1Bの現像装置40Bのトナーがブラックトナーである。そして、各感光体ドラム10に対してそれぞれ対応する画像露光を行って静電潜像を形成し、各静電潜像をそれぞれ対応する現像装置40Y,40M,40C,40Bで現像して各感光体ドラム10に各色のトナーからなる画像(顕像)を形成する。この各感光体ドラム10上の画像を、ベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト100上に重ね合わせて転写することにより、フルカラー画像を形成することができる。この中間転写ベルト100上のフルカラー画像が転写材としての転写紙200に一括転写される。
なお、4組の画像形成部1はそれぞれ同じ構成となっているので、以下の説明ではブラックトナーを使用する画像形成部1Bについて説明する。
上記画像形成部1Bには、潜像担持体としての感光体ドラム10B、感光体ドラム表面を一様に帯電する帯電手段としての帯電器20B、レーザ光LBを照射するレーザ書込ユニット30、湿式の現像装置としての湿式現像ユニット40B、除電手段としての除電装置50B、クリーニングブレードを有する感光体クリーニング装置60B等が配設されている。上記帯電器20B、レーザ書込ユニット30及び湿式現像ユニット40B等により、感光体ドラム10Bに顕像を形成する顕像形成手段が構成されている。
上記湿式現像ユニット40Bは、現像剤担持体としての現像ローラ41Bと、液体現像剤を溜める現像タンク42Bと、該現像タンク42B内の液体現像剤に浸漬するように配設された汲み上げローラ43Bと、該汲み上げローラ43Bから汲み上げられた液体現像剤を薄層化して現像ローラ41Bに塗布する塗布ローラ44B等から構成されている。
上記液体現像剤は絶縁体溶媒であるキャリア液体中に顕像化粒子であるトナー粒子が高濃度に分散された100〜10000mPa・sの高粘度の液体現像剤である。
上記中間転写ユニット70は、支持ローラ71、72、73、74、75、76、78、80、これらの支持ローラに張架されたベルト状の中間転写体(対向部材)としての中間転写ベルト100、1次転写電荷付与手段としての1次転写ローラ77B、77Y、77M、77C、及びクリーニングブレード79aを有するクリーニング装置79等から構成されている。上記複数の支持ローラのうち2次転写部側の支持ローラ72は、図示しない駆動手段に接続され中間転写ベルト100に対して回転駆動力を与える駆動ローラとして兼用されている。
上記中間転写ベルト100としては、周方向に対しては伸縮性を有していないが少なくとも転写紙が接する表面部は弾性を有するものが好ましい。この場合は、中間転写ベルト100の表面が転写紙表面の凹部に追従して密着するようになり、転写不良のない良好な転写特性が得られる。
この種の中間転写ベルト100としては、上記第1の実施形態と同様に、トナー画像を担持する表面側の弾性体からなる第1層と、裏面側の樹脂シートからなる第2層とで構成された2層構造の中抵抗ベルト(体積抵抗率=10〜1012Ωcm)を用いることができる。上記第1層としては、厚さが200〜700μmのポリウレタンゴム層を用いることができる。また、上記樹脂シート層としては、厚さが100〜500μmで周方向に伸びがないポリウレタン樹脂シートを用いることができる。
また、上記中間転写ベルト100としては、表面ゴム層(例えばニトリルゴム、ウレタンゴム、ブチルゴム、天然ゴム)からなる第1層と、ゴム層に繊維を埋設した第2層とを組み合わせたものを用いてもよい。
また、フッ素系樹脂を含むコート層からなる第1層と、周方向に延在するように非弾性心線(例えば、ナイロンコード、スチールコード)を埋設した弾性導電体(体積抵抗率=10〜10Ωcm)からなる第2層とを組み合わせたものを用いてもよい。上記弾性導電体は、たとえばカーボンを分散させたポリウレタンゴムで構成することができる。この弾性導電体は、厚さが200〜2000μm、体積抵抗率が10〜10Ωcm、硬度(HS)がJISAで15〜80度であれば、所定の効果を得ることができる。また、上記非弾性心線は、上記弾性導電体の周方向の延びを防止するためのものであり、たとえば直径50〜400μmのナイロンコード、もしくはスチールコードで構成される。また、上記表面コート層は、トナー粒子の離型性を向上させて2次転写性を向上させるためと、2次転写後の転写紙200の分離性を向上させるためのものである。たとえばフッ素系樹脂を含むコート層を5〜60μmの厚さにコーティングして形成したものである。
上記支持ローラ71〜76,80としては、接地した導電性ローラ(例えば金属ローラ)を用いることができる。また、1次転写ローラ77および2次転写ローラ81としては、円柱状又は円筒状の導電性ローラ(例えば金属ローラ、金属パイプ)の表面に導電性ゴム層(例えばヒドリンゴム層)を形成したものを用いることができる。
なお、裏面側に導電体層を有する中間転写ベルト100を用いた場合は、テンションローラ71以外の支持ローラ72〜76,80及び一次転写ローラ77として、フロート状態の導電性ローラ(例えば金属ローラ)又は絶縁体ローラを用いる。そして、テンションローラ71を導電性ローラで構成し、該テンションローラ71に印加したバイアス電圧により、中間転写ベルト100の導電体層を所定の電位にする。ここで、2次転写ローラ81に転写バイアスを印加する場合は、中間転写ベルト100の導電体層と2次転写ローラとの間の電位差により転写電界が形成される。
また、上記中間転写ベルト100上の顕像を転写紙200に転写する2次転写手段は、中間転写ベルト100が巻き付いて2次転写ニップ部を形成するように配置された2次転写用回転体としての2次転写ローラ81、及び該2次転写ローラ81に接続された図示しない転写バイアス印加手段としての2次転写電源等から構成されている。
上記中間転写ベルト100は、感光体ドラムに隣接する支持ローラ(以下必要に応じて「張架ローラ」という)74、75、76、78、80により、感光体ドラム10B、10Y、10M、10Cに所定の掛かり角で巻き付けられるとともに、図中左端の掛かり角が一番大きな張力付与用支持ローラ(以下必要に応じて「テンションローラ」という)71により所定の張力を有するように張架されている。また、中間転写ベルト100は、図中右端の2次転写ローラ81に対向している支持ローラ(以下必要に応じて「駆動ローラ」という)72により摩擦駆動され、矢印の反時計方向に回転可能となっている。また、上記1次転写ローラ77Bは感光体ドラム10Bに対向し、1次転写ローラ77Bと感光体ドラム10Bとの間に中間転写ベルト100を挟み込むような配置となっている。この1次転写ローラ77Bは1次転写バイアスを与える電極ともなっており、該1次転写ローラ77Bには図示しない1次転写電源から所定の1次転写バイアスが印加される。
図6及び図7はそれぞれ、カラー画像形成時及びモノクロ画像形成時における中間転写ベルト100の配置を示す説明図である。図6に示すカラー画像形成時には、中間転写ベルト100が各感光体ドラム10B、10Y、10M、10Cに対して所定の掛かり角θで巻き付くように、各支持ローラに支持されている。
一方、図7に示すモノクロ画像形成時には、中間転写ベルト100が2次転写部に一番近い右端の黒色用の感光体ドラム10Bに対してのみ巻き付いて接触するとともに、他の感光体ドラム10Y、10M、10Cからは離間する部分離間位置に移動する。この中間転写ベルト100を部分離間位置へ移動させる離間手段は、図示しない揺動機構により、支持ローラの一部71、75、76、80及び1次転写ローラ77Y、77M,77Cの軸が取付けられた図示しない揺動サブユニットを、黒色用の感光体ドラム10Bと隣のシアン色用の感光体ドラム10Cとの間に位置する張架ローラ74を揺動軸として、図中時計方向(矢印A方向)に揺動させるように構成されている。
図8は、上記中間転写ユニット70の一部を構成する揺動サブユニット701の揺動機構の説明図である。中間転写ユニット70は、揺動可能な揺動サブユニット701と固定サブユニット702とにより構成されている。揺動サブユニット701の側板701aには、揺動対象のテンションローラ71、張架ローラ75,76,80及び一次転写ローラ77Y,77M,77Cが回動自在に取り付けられている。一方、固定サブユニット702の側板702aには、黒色用の一次転写ローラ77B、駆動ローラ72、ガイドローラ73及び張架ローラ74,78が回動自在に取り付けられている。そして、揺動サブユニット701は、固定配置された張架ローラ74の軸を揺動軸として揺動可能に取り付けられている。また、揺動サブユニット701の側板701aの上記張架ローラ74(揺動軸)の上方には、固定サブユニット702側に設けられたガイドピン702bが貫通する揺動用長孔701bが形成されている。揺動サブユニット701の揺動の際には、該揺動用長孔701bを貫通するガイドピン702bによって揺動サブユニット701の揺動がガイドされる。
図9は、上記揺動サブユニット701を揺動させる揺動機構の駆動部の説明図である。この駆動部は、2つのプーリ704,705に掛け回された無端状のタイミングベルト706を用いて構成されている。一方のプーリ704の軸704aは、装置本体に回動自在に支持されている。もう一方のプーリ705は、装置本体に支持されているモータ707の回転軸に連結されている。モータ707は正逆転可能なモータであり、後述のエンジン制御用CPUで制御される。プーリ704,705間のタイミングベルト706の張架部には、該ベルトを挾持するように固定部材703が取り付けられる。また、この固定部材703は、揺動サブユニット701の側板701aに固定されている。
上記構成の駆動部において、モータ707を正逆回転させると、タイミングベルト706の移動に伴って固定部材703が上下方向(図中H方向)に移動する。この固定部材703の移動により、該固定部材703が取り付けられている揺動サブユニット701が矢印Iで示すように揺動する。
また、中間転写ベルト100を上記部分離間位置へ移動させた場合、中間転写ベルト100が弛んで張力が低下しようとするので、上記支持ローラなどの揺動の際に、テンションローラ71と他の支持ローラとの相対的な距離を増加させる方向(図中の矢印B方向)にテンションローラ71を移動させる相対距離変更手段を設けている。このテンションローラ71の移動により、中間転写ベルト100の張力低下を抑制している。なお、図7において添え字「’」を付した符号で示す各部材の位置は、上記テンションローラ等の移動を説明するための仮想中間位置である(下記の図10においても同様)。
図10及び図11はそれぞれ、上記相対距離変更手段としてのテンションローラ駆動機構の構成例を示す部分拡大図及び部分斜視図である。このテンションローラ駆動機構は、テンションローラ71とともに移動し且つ該テンションローラ71が中間転写ベルト100に圧接するように該テンションローラ71の軸受71aを弾性的に付勢する付勢部材と、上記揺動に伴って該付勢部材のとは反対側の端部をテンションローラ71側に移動させるように押圧する押圧部材としての固定ガイド部材103とを用いて構成されている。更に、上記付勢部材は、テンションローラ71の軸受71aに一端が接するスプリング101と、該スプリング101の他端に押圧した状態で往復動するように取り付けられた中継部材102とを用いて構成されている。上記中継部材102は2つの長穴102aを有し、該長穴102aを貫通するようにピン104が揺動サブユニット側に取付けられている。中継部材102はピン104で支持されながら往復動するとともにテンションローラ71とともに揺動する。
上記固定ガイド部材103は画像形成装置本体側に固定され、図12に示すようにカラー画像形成時及びモノクロ画像形成時のそれぞれにおいて上記中継部材102の端部が当接する位置に、中継部材102の端部に係合して該端部を一時的に保持する保持部としての凹部103a、103bが形成されている。中継部材102の端部が固定ガイド部材103の凹部103a、103bに係合して保持されることにより、該中継部材102の端部の位置が安定するので、該中継部材102からスプリング101を介して付与される中間転写ベルト100の張力が安定する。
また、上記固定ガイド部材103の材質としては、摩擦係数の小さな樹脂(例えば、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリアミド)が好ましい。この場合は、上記中継部材102の端部が固定ガイド部材103の表面に接触しながら移動するときの摩擦が低下するので、上記支持ローラの一部を含む揺動サブユニットの揺動動作の負荷が小さくなる。
また、上記テンションローラ71の軸受71aを弾性的に付勢する付勢部材としては、図13に示すように、スプリング107を内蔵し且つ一方が他方の内部に貫通しながら往復するように組み合わされた互いに径が異なる1組の円筒状部材105、106を用いてもよい。一方の円筒状部材105の端部は、テンションローラの軸受71aに取り付けられている。また、他方の円筒状部材106は往復動可能に且つその端部が上記固定ガイド部材103に当接するように、揺動サブユニットに固設されている。
また、クリーニングブレード79a及びクリーニングローラ79bを有するクリーニング装置79は、テンションローラ71の軸受71aと一体的に移動するように構成されている(図14参照)。これにより、テンションローラ71が矢印B方向に移動したときでも、クリーニング装置79のクリーニングブレード79a及びクリーニングローラ79bが中間転写ベルト100に確実に接触し、良好なクリーニング性を維持することができる。
図15は、本実施形態の複写機のデータ処理制御系のブロック図である。スキャナ部から送られてきた画像データは、画像データ処理部124で各色毎の画像データに分解され、Y,M,C,BK各色毎の画像データを格納するページメモリ121Y,121M,121C,121Bに格納される。モード判別回路122では、各ページメモリから読み出された画像データに基づき単色モード(黒色モード)であるかフルカラー等の複数色モードであるかが判別される。エンジン制御用CPU123では、画像形成モードの判別結果に基づいて、揺動サブユニット701の駆動部113等を制御する。この制御により、画像形成モードに応じて、感光体10と中間転写ベルト100との不要な接触及び中間転写ベルト100の張力変化を確実に回避できる。特に、黒色モードからフルカラーモードへ切り替るときには、フルカラー用の画像データを処理している間の待ち時間を利用して揺動サブユニット701を揺動させて中間転写ベルト100を回転駆動させるとともに、クリーニング装置79より中間転写ベルト100のクリーニングが複数回行うように制御するのが好ましい。この場合は、コピースタートボタンを押下してから実際にフルカラー画像形成動作を開始するまでの時間を短くすることができるとともに、中間転写ベルト100のクリーニング性が向上するとともに、このクリーニングに要するタイムロスがない。
次に、本実施形態に係る複写機の画像形成動作について説明する。
図5に示すように、感光体ドラム10Bを矢印方向に回転駆動しながら一様帯電器20Bで一様帯電した後、レーザ書込ユニット30からのレーザ光LBを照射して感光体ドラム10B上に静電潜像を形成する。一方、現像タンク42Bの高粘性液体現像剤に浸漬されている汲み上げローラ43Bに付着した液体現像剤は塗布ローラ44Bを介して現像ローラ41B上に均一、たとえば、0.5〜20μm程度の厚さに塗布される。そして、上記感光体ドラム10Bに現像ローラ41Bを接触させ、該感光体ドラム10Bの表面に形成された静電潜像に液体現像剤中のトナーを電界の力で移行させて現像し、顕像であるトナー像を形成する。
ついで、該トナー像が形成された感光体ドラム10Bを回転し、該感光体ドラム10Bと中間転写ベルト100とが当接する1次転写部分に移動する。そして、該1次転写部分で、上記中間転写ベルト100裏面に1次転写ローラ77Bを介し、正極性トナーの逆極性である負極性バイアス電圧、たとえば、−300〜−500Vを印加し、この印加電圧によって発生した電界で、上記感光体ドラム10B上のトナー像のトナーを、中間転写ベルト100に引き寄せ、該中間転写ベルト100上に転写する(1次転写)。この中間転写ベルト100上へのトナー像を形成を、イエロー、マゼンタ、シアン及び黒の順番で行い、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー及び黒トナーからなる各トナー像を中間転写ベルト100に重ね合わせて転写し、フルカラーの画像(顕像)を形成する。
ついで、フルカラーのトナー像が転写された中間転写ベルト100を回転し、該中間転写ベルト100と不図示の給紙部から矢印方向に搬送された転写紙200とが当接する2次転写部分に移動する。この2次転写部分において、上記転写紙200の裏面に2次転写ローラ81を介して、負極性のバイアス電圧、たとえば−800〜−2000Vを印加し、また、たとえば50N/cm程度の圧力をかける。この印加電圧によって発生した転写電界と圧力とによって、中間転写ベルト100のトナーを転写紙200に引き寄せ、転写紙200に一括転写する(2次転写)。
この後、トナー像が転写された転写紙200は、紙分離部材91により中間転写ベルト100から分離され、定着装置90で定着処理がなされた後に装置本体から排出される。一方、2次転写後の感光体ドラム10Bは、除電装置50Bで残留電荷が除電され、その表面がクリーニング装置60Bよってクリーニングされ、未転写トナーが回収除去され、次の作像に備える。
また、上記構成の複写機でモノクロ画像を形成するときは、非作像時に、図7に示すようにカラー画像形成部側の上記揺動サブユニット701を揺動させる。これにより、中間転写ベルト100が2次転写部に一番近い右端の黒色用の感光体ドラム10Bに対してのみ巻き付いて接触するとともに、他の感光体ドラム10Y、10M、10Cから離間する部分離間位置に移動する。そして、感光体ドラム10Bについてのみトナー像を形成し、感光体ドラム10B上のトナー像を中間転写ベルト100に一旦転写した後、2次転写部で転写紙200に転写することにより、モノクロ画像を形成することができる。
以上、本実施形態によれば、モノクロ画像形成時にカラー画像形成用の3つの感光体ドラム10Y、10M、10Cと中間転写ベルト100とを一時的に離間させる場合でも、中間転写ベルト100の張力変化を抑制し、該中間転写ベルト100を精度よく摩擦駆動することができる。したがって、画像位置や画像サイズのズレなどの画像劣化を防止することができる。
また、上記実施形態においては、上記離間の際に中間転写ベルト100の掛かり角が一番大きな支持ローラであるテンションローラ71を移動させている。
ここで、一般に中間転写ベルト100の掛かり角が大きくなるほど、支持ローラの単位移動量に対する中間転写ベルト100の周長の変化量が大きくなる。例えば、図16(a)に示すように支持ローラ700に対する中間転写ベルト100の掛かり角θが180度の場合、支持ローラ700を距離Dだけ図中矢印Bに示すように外側に移動させると、中間転写ベルト100の周長の変化量Δlは2Dとなる。一方、図16(b)に示すように支持ローラ700に対する中間転写ベルト100の掛かり角θが上記180度よりも小さい場合は、支持ローラ700を上記図14(a)の場合と同じ距離Dだけ図中矢印Bに示すように外側に移動させたとしても、中間転写ベルト100の周長の変化量Δlは2Dよりも小さくなってしまう。
本実施形態では、中間転写ベルト100の掛かり角が一番大きな支持ローラであるテンションローラ71を移動させているので、中間転写ベルト100の張力の低下を抑制するための支持ローラ(テンションローラ71)の移動量を最低限にすることができる。
また、上記テンションローラ71の移動量は、上記中間転写ベルト100の揺動の際に、張力がかかった状態で中間転写ベルト100が張架されるとともに、中間転写ベルト100が接触して巻き付く複数の支持ローラ等の接触部材における接触経路長L1と各接触部材間の直線状の非接触張架経路長L2とを合算した全経路長が変化しないようにように設定される。図17は、上記接触経路長L1及び非接触張架経路長L2の説明図である。上記「接触経路長」は、図中の符号L1で示すように、中間転写ベルトの張架経路601が接触部材602、603に接する部分の長さである。また、上記「非接触張架経路長」は、図中の符号L2で示すように、中間転写ベルトの張架経路601において、接触部材602,603間の中間転写ベルト100が接することなく直線状に張架される部分の長さである。本実施形態の装置において、上記接触部材602、603は、支持ローラや感光体に対応している。
このようにテンションローラ71の移動量を設定することにより、中間転写ベルト100の張力変化を確実に抑制することができる。
なお、上記実施形態では、中間転写ベルト100の一部を揺動させることにより、中間転写ベルト100と感光体の一部10Y,10M,10Cとを離間させているが、図18に示すように該感光体の一部10Y,10M,10Cを下降させることにより、中間転写ベルト100から離間させるように構成してもよい。そして、この離間動作とともに、テンションローラ71を所定距離Dだけテンション付与方向と同じ方向に移動させることにより、中間転写ベルト100の張力変化を抑制する。このように感光体の方を移動させる機構は、前述の中間転写ベルト100の一部を揺動させる機構に比して簡易な構造となる。感光体を移動させる場合の移動スペースが、中間転写ベルト100の一部を揺動させるスペースよりも小さくなるため、装置の小型化の点でも有利である。
上記テンションローラ71を移動させる機構は、例えば図19に示すように偏心カム109を用いて構成することができる。この偏心カム109を図19(a)の状態から図19(b)の状態になるように90度近く回転させることにより、スプリング101を介してテンションローラ71の軸受71aを押圧し、テンションローラ71を移動させることができる。特に、偏心カム109を用いた場合は、偏心カム109の回転角度を調整することで、テンションローラ71をタ段階に移動させることができるので、中間転写ベルト100の張力調整が容易になる。
図20は、上記偏心カム109を用いてテンションローラ71を移動させる構成した画像形成装置(プリンタ)におけるデータ処理制御系のブロック図である。この画像形成装置では、画像形成モードの判別結果に基づいて、揺動サブユニット701の駆動部113とともに、上記偏心カム109の駆動部114等を制御する。この制御により、画像形成モードに応じて、感光体と中間転写ベルトとの不要な接触及び中間転写ベルトの張力変化を確実に回避できる。
また、図21及び図22に示すように、黒用の感光体10Bとその他のカラー用の感光体10Y,10M,10Cとを、感光体並び方向と直交する方向に段差を有するように配置してもよい。具体的には、図21に示すようにカラー用の感光体10Y,10M,10Cの中心を通過する第1の仮想線C1が、該第1の仮想線C1と平行で黒用の感光体10Bの中心を通る第2の仮想線C2よりも中間転写ベルト100から離れて位置するように、段差Eを持たせて各感光体を配置しておく。また、この構成では、図21の矢印F方向から見た図23に示すように、テンションローラ71を中間転写ベルト100の寄り補正手段として用いている。テンションローラ71の軸の一方の端部71bは中間転写ユニット70の筺体70aに固定され、該軸のもう一方の端部71cには軸受を介して偏心カム701を当接させている。この偏心カム701を回転させることで、テンションローラ71の軸の端部71cをテンション付与方向と直交する方向(矢印Gで示す上下方向)に移動させ、中間転写ベルト100の幅方向の寄りを補正できるようになっている。
なお、図21及び図22において中間転写ベルト100(実線)に近接して示した一点鎖線及び二点鎖線は、ベルト寄り補正のためにテンションローラ71で移動させた中間転写ベルト100の端縁を示している。
また、中間転写ベルト100の表面をクリーニングするクリーニング装置は、テンションローラ71と一体的に移動するように構成されている(前出の図14参照)。これにより、ベルト寄り補正のためにテンションローラ71が変位したときでも、クリーニング装置のクリーニングブレード79a及びクリーニングローラ79bが中間転写ベルト100に確実に接触し、良好なクリーニング性を維持することができる。
この構成において、黒色モード時にカラー用の感光体10Y,10M,10Cに対する中間転写ベルト100の巻き付きを解除して両者を離間するときは、黒用の感光体10Bに対する張架ローラ78、78’及び一次転写ローラ77Bはそのままの位置に固定する。一方、他のカラー用の感光体10Y,10M,10Cに対する張架ローラ74、75、76、80及び一次転写ローラ77Y、77M、77Cは、各感光体10Y,10M,10Cから離れるように、図示しない駆動機構で図中上方に移動させる。このように張架ローラ及び1次転写ローラの一部を移動させるだけで、中間転写ベルト100を感光体10Y,10M,10Cから離間させることができる。
また、上記離間の際には、補助押圧用の支持ローラ(以下「補助ローラ」という)81、82を図中上方に移動させ、中間転写ベルト100の駆動ローラ72からテンションローラ71に至る張架部を裏面側から押圧し、中間転写ベルト100の張力変化(張力低下)を抑制している。また、本構成の場合は、上記離間動作に起因する中間転写ベルト100の張力変化を抑制するために、テンションローラ71を大きく移動させる必要がない。したがって、テンションローラ71によるベルトテンション条件やベルト寄り補正機能が上記離間動作の影響を受けにくく、最終的に画像品質を安定して維持することが可能となる。
また、上記補助ローラ81、82は、図21に示すように上記カラー用の感光体10Y,10M,10Cが中間転写ベルト100に接触しているフルカラーモード時において、テンションローラ71による最大限のベルト寄り補正を行ったとしても中間転写ベルト100の裏面から確実に離れるように配置しておく。これにより、フルカラーモード時において、補助ローラ81、82が中間転写ベルト100に接触してテンションローラ71によるベルト寄り補正機能に影響を与えないようにしている。
また、上記実施形態では、ベルト状部材が中間転写ベルト100であり、該中間転写ベルト100に接触する接触する対向部材が感光体ドラムである場合について説明したが、本発明は、図24に例示するようにベルト状部材が感光体ベルト300であり、該感光体ベルトに接触した対向する複数の対向部材が現像剤担持体としての現像ローラ41B、41Y、41M、41Cである場合にも同様に適用できるものである。
図24の画像形成装置は、各現像ローラの感光体ベルト移動方向上流側で支持ローラ304B、304Y、304M、304Cに対向するように帯電チャージャ305B、305Y、305M、305Cが配設されている。また、各現像ローラ41B、41Y、41M、41Cに感光体ベルト300を挟んで対向する位置にはそれぞれ対向ローラ307B、307Y、307M、307Cが配設されている。そして、感光体ベルト300は各帯電チャージャで一様帯電され、各色の画像に対応した光305B、305Y、305M、305Cが照射されることにより、該感光体ベルト300上に各色の静電潜像が形成される。この画像形成装置で黒色のみからなるモノクロ画像を形成するときは、黒色用の感光体10Bとその隣のシアン色用の感光体10Cとの間に位置する支持ローラ304Bを揺動軸として、支持ローラ301、304Y、304M、304C及び対向ローラ307Y、307M、307Cを感光体ベルト300とともに、図中A方向に揺動させ、これにより、感光体ベルト300を現像ローラ41Y、41M、41Cから離間させる。この揺動の際に、テンションローラとして兼用されている支持ローラ301を図中矢印Bで示すように外側に向けて移動させ、感光体ベルト300の張力の低下を抑制し、モノクロ画像形成時にも感光体ベルト300を精度よく摩擦駆動できるようにしている。
特に、図24の構成の場合、ベルト状部材としての感光体ベルト300と、複数の対向部材(現像剤担持体)としての現像ローラ41B、41Y、41M、41Cとを接触させて配置する場合もあるし、近接させて配置する場合もある。これらの配置は、現像方式(接触現像及び非接触現像)に応じて選択される。いずれの配置の場合にも本発明を適用することが可能である。
また、本発明は、図25に例示するようにベルト状部材が転写紙200を転写部に搬送する転写紙搬送ベルト400であり、該転写紙搬送ベルト400に対向する複数の対向部材が各色の感光体ドラム10B、10Y、10M、10Cである場合にも同様に適用できるものである。
図25の画像形成装置において、転写搬送ベルト400は複数の支持ローラ401、402、403、404に支持され、各感光体ドラム10B、10Y、10M、10Cにはそれぞれ転写搬送ベルト400を間に挟んで転写チャージャ405B、405Y、405M、405Cが対向している。また、支持ローラ401が駆動ローラであり、支持ローラ403がテンションローラとなっている。
この画像形成装置で黒色のみからなるモノクロ画像を形成するときは、黒色用の感光体10Bとその隣のシアン色用の感光体10Cとの間に位置する支持ローラ404を揺動軸として、支持ローラ(テンションローラ)402を転写チャージャ405Y、405M、405Cとともに図中A方向に揺動させ、これにより、転写搬送ベルト400を感光体ドラム10Y、10M、10Cから離間させる。この揺動の際に、テンションローラとして兼用されている支持ローラ402を図中矢印Bで示すように外側に向けて移動させ、転写搬送ベルト400の張力の低下を抑制し、モノクロ画像形成時にも転写搬送ベルト400を精度よく摩擦駆動できるようにしている。
また、本発明は、図26に示す画像形成装置のように、対向部材の一部とベルト状部材とを離間させるときに該ベルト状部材の張力が増加するような構成にも適用できるものである。
図26の画像形成装置は、上記図4と類似の構成であるが上記支持ローラの一部71、75、76、80が取り付けられた揺動サブユニットの揺動軸の位置が図4の画像形成装置と異なる。図13の画像形成装置では、上記揺動によりベルト状部材である中間転写ベルト100の張力が増加するように揺動軸501の位置が設定されている。
この画像形成装置で黒色のみからなるモノクロ画像を形成するときは、上記揺動軸501を中心に、上記支持ローラの一部71、75、76、80を1次転写ローラ77Y、77M、77Cとともに図中A方向に揺動させ、これにより、中間転写ベルト100を感光体ドラム10Y、10M、10Cから離間させる。この揺動の際に、テンションローラとして兼用されている支持ローラ71を図中矢印Bで示すように内側に向けて移動させ、中間転写ベルト100の張力の増加を抑制して駆動負荷を増大を防止し、モノクロ画像形成時にも中間転写ベルト100を精度よく摩擦駆動できるようにしている。
なお、図26において添え字「’」を付した符号で示す支持ローラの位置は、上記揺動の際の支持ローラの移動を説明するための仮想中間位置である。
また、上記各実施形態では高粘度の液体現像剤を用いる湿式の現像装置を用いた場合について説明したが、本発明は、他の液体現像剤を用いる湿式の現像装置を用いたものや、乾式の現像剤を用いたものについても適用することができ、同様な効果が得られるものである。
また、上記各実施形態では、ベルト状部材が中間転写ベルト等の無端形状のベルトである場合について説明したが、本発明は、無端形状のベルトに限定されることなく適用することができ、同様な効果が得られるものである。例えば、供給ローラから供給されたベルトが巻き取りローラに巻き取られるように駆動される構成にも適用することができる。この構成の場合、例えば該供給ローラと該巻き取りローラとの間のベルト部分が、複数の対向部材に対向するように、一定の張力のもとで複数の支持ローラにより支持される。そして、必要に応じて該対向部材の一部から離間するようにベルトの張架経路が変更される。この離間動作の際にベルトの張力変化を抑制するように、各支持ローラの相対距離が調整される。
また、上記各実施形態では画像形成装置の場合について説明したが、本発明は、画像形成装置に限定されることなく、複数の支持ローラに支持されたベルト状部材と、該ベルト状部材に接触又は近接して対向するように並設された複数の対向部材とを備えたベルト装置であれば適応することができる。そして、対向部材とベルト状部材との不要な接触による該対向部材の部材の短寿命化を防止するという効果が得られるものである。
本発明の第1の実施形態に係るプリンタの概略構成図。 同プリンタの要部構成の拡大図。 同プリンタのデータ処理制御系のブロック図。 変形例に係るプリンタの要部構成の拡大図。 第2の実施形態に係る複写機の概略構成図。 同複写機のカラー画像形成時における中間転写ベルトの配置を示す説明図。 同複写機のモノクロ画像形成時における中間転写ベルトの配置を示す説明図。 揺動サブユニットの揺動機構の説明図。 同揺動機構の駆動部の説明図。 テンションローラ駆動機構の構成例を示す部分拡大図。 テンションローラ駆動機構の構成例を示す部分斜視図。 同テンションローラ駆動機構に用いる固定ガイド部材の正面図。 変形例に係るテンションローラ駆動機構の部分断面図。 同テンションローラに設けたクリーニング装置の拡大図。 第2の実施形態に係る複写機のデータ処理制御系のブロック図。 (a)及び(b)は、中間転写ベルトの掛かり角θと、支持ローラ移動時の中間転写ベルトの周長の変化量Δlとの関係を説明するための説明図。 中間転写ベルトの移動経路における接触経路長L1及び非接触張架経路長L2の説明図。 他の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 (a)及び(b)は同画像形成装置の要部の拡大図。 同画像形成装置のデータ処理制御系のブロック図。 更に他の実施形態に係る画像形成装置のフルカラーモード時の概略構成図。 同画像形成装置の黒色モード時の概略構成図。 同画像形成装置のテンションローラの側面図。 更に他の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 更に他の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 更に他の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 従来例に係るプリンタの要部構成の拡大図。
符号の説明
10B、Y、M、C 感光体ドラム
20B、Y、M、C 帯電器
30 レーザ書込ユニット
40B、Y、M、C 湿式現像ユニット
50 除電装置
60 クリーニング装置
70 中間転写ユニット
701 揺動サブユニット
702 固定サブユニット
71 支持ローラ(テンションローラ)
71a 軸受
72 支持ローラ(駆動ローラ)
721 支持ローラの軸
73 支持ローラ(ガイドローラ)
74、75、76、78、80 支持ローラ(張架ローラ)
77B、Y、M、C 1次転写ローラ
79 クリーニング装置
81 2次転写ローラ
100 中間転写ベルト
101 スプリング
102 中継部材
102a 長穴
103 固定ガイド部材
103a,103b 凹部
104 ピン
200 転写紙

Claims (42)

  1. 複数の支持ローラに支持されたベルト状部材と、該ベルト状部材に接触又は近接して対向するように並設された複数の対向部材とを備えた画像形成装置において、
    該ベルト状部材がベルト状の中間転写体であり、
    該複数の対向部材がそれぞれ、該中間転写体に転写される画像が形成される潜像担持体であり、
    該複数の潜像担持体の一部と該中間転写体とが互いに接触又は近接した位置から離れて位置するように該潜像担持体の一部と該中間転写体とを離間させる離間手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 複数の支持ローラに支持されたベルト状部材と、該ベルト状部材に接触又は近接して対向するように並設された複数の対向部材とを備えた画像形成装置において、
    該ベルト状部材がベルト状の潜像担持体であり、
    該複数の対向部材がそれぞれ、該潜像担持体上の潜像を現像するための現像剤担持体であり、
    該複数の現像剤担持体の一部と該潜像担持体とが互いに接触又は近接した位置から離れて位置するように該現像剤担持体の一部と該潜像担持体とを離間させる離間手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 複数の支持ローラに支持されたベルト状部材と、該ベルト状部材に接触又は近接して対向するように並設された複数の対向部材とを備えた画像形成装置において、
    該ベルト状部材が、転写材を担持して搬送するベルト状の転写材搬送部材であり、
    該複数の対向部材がそれぞれ、該転写材に転写される画像が形成される像担持体であり、
    該複数の像担持体の一部の位置を変位させることにより接触又は近接した該転写材搬送部材から離れるように該像担持体の一部を離間させる離間手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1又は2の画像形成装置において、
    上記離間手段が、上記複数の対向部材の一部の位置を変位させることにより上記ベルト状部材に対して該対向部材の一部を離間させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4の画像形成装置において、
    上記離間手段が、上記ベルト状部材に対して離間させる上記対向部材の数を段階的に切り替えるための切替機構を有していることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5の画像形成装置において、
    上記離間手段が、上記ベルト状部材を部分的に揺動させて上記対向部材の一部に対して離間させる揺動機構を用いて構成され、
    該ベルト状部材に対するクリーニング装置が、該揺動機構で該ベルト状部材が揺動されない位置に配設されていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至5の画像形成装置において、
    画像データに基づいて画像形成モードを判別するモード判別手段と、
    該モード判別手段により判別された画像形成モードに応じて上記離間手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項5の画像形成装置において、
    画像形成モードとして、単色の画像を形成する単色モードと互いに異なる色の画像を重ねて複数色の画像を形成する複数色モードとを選択的に実行可能であり、
    該複数色モードを実行するときに画像の色数に応じて上記切替機構を制御する制御手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1乃至7の画像形成装置において、
    画像形成モードとして、単色の画像を形成する単色モードと互いに異なる色の画像を重ねて複数色の画像を形成する複数色モードとを選択的に実行可能であり、
    該単色モードが黒色モードであることを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項6の画像形成装置において、
    画像形成モードとして、単色の画像を形成する単色モードと互いに異なる色の画像を重ねて複数色の画像を形成する複数色モードとを選択的に実行可能であり、
    該複数色モードにおける各色の画像データの展開処理中に上記ベルト状部材のクリーニングを行うように、上記クリーニング装置を制御する制御手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1乃至7の画像形成装置において、
    画像形成モードとして、単色の画像を形成する単色モードと互いに異なる色の画像を重ねて複数色の画像を形成する複数色モードとを選択的に実行可能であり、
    該単色モードから切り替えられた該複数色モードにおける各色の画像データの展開処理中に、該複数色の画像の形成に用いる上記対向部材と上記ベルト状部材とを対向させるように、上記離間手段を制御する制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項2の画像形成装置において、
    上記複数の現像装置がすべて、画像形成装置本体に対して着脱可能な同一形状の現像ユニットであることを特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1又は3の画像形成装置において、
    上記ベルト状部材から離間した上記対向部材で用いる機械装置の動作を停止するように制御する制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 複数の対向部材である潜像担持体に接触又は近接して対向するように複数の支持ローラに支持されたベルト状部材である中間転写体を備え、画像形成装置本体に対して着脱可能に一体構成された、画像形成装置に用いるユニット装置において、
    該複数の潜像担持体に接触又は近接している該中間転写体を該潜像担持体の一部から離間させる離間手段を備えていることを特徴とするユニット装置。
  15. 複数の対向部材である現像剤担持体に接触又は近接して対向するように複数の支持ローラに支持されたベルト状部材である潜像担持体を備え、画像形成装置本体に対して着脱可能に一体構成された、画像形成装置に用いるユニット装置において、
    該複数の現像剤担持体に接触又は近接している該潜像担持体を該現像剤担持体の一部から該潜像担持体を離間させる離間手段を備えていることを特徴とするユニット装置。
  16. 複数の支持ローラに支持されたベルト状部材と、該ベルト状部材に接触又は近接して対向するように並設された複数の対向部材とを備えた画像形成装置において、
    該複数の対向部材の一部と該ベルト状部材とが互いに接触又は近接した位置から離れて位置するように該対向部材の一部と該ベルト状部材とを離間させる離間手段と、
    該離間の際に、該ベルト状部材の張力変化を抑制するように該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させる相対距離変更手段を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  17. 請求項16の画像形成装置において、
    上記相対距離変更手段が、上記離間の際に、上記ベルト状部材に張力がかかった状態で該ベルト状部材が張架されるとともに、該ベルト状部材が接触して巻き付く複数の接触部材における接触経路長と各接触部材間の直線状の非接触張架経路長とを合算した全経路長が変化しないように、該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  18. 請求項16又は17の画像形成装置において、
    上記相対距離変更手段が、上記複数の対向部材の一部と上記ベルト状部材との離間の際に、該ベルト状部材の張力の低下を抑制するように該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を増加させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  19. 請求項18の画像形成装置において、
    上記離間手段が、上記複数の対向部材の並び方向における端に位置する対向部材とその隣の対向ローラとの間に位置する揺動軸を中心として、該端に位置する対向部材以外のすべての対向部材に対して上記ベルト状部材を離間させるように上記複数の支持ローラの一部を揺動させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  20. 請求項18の画像形成装置において、
    上記支持ローラの一部が、上記ベルト状部材を上記対向部材のそれぞれに巻き付けるように張架する張架ローラであり、
    上記離間手段が、上記複数の対向部材の一部に対する該ベルト状部材の巻き付きを一時的に解除するように該対向部材の一部と該ベルト状部材とを離間させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  21. 請求項20の画像形成装置において、
    上記離間手段が、上記複数の対向部材の並び方向における端に位置する対向部材に対する上記ベルト状部材の巻き付きを維持しつつ、他の複数の対向部材に対する該ベルト状部材の巻き付きを一時的に解除するように上記張架ローラの一部を移動させるものであり、
    該ベルト状部材の巻き付きが一時的に解除される各対向部材の中心を通る第1の仮想線が、該第1の仮想線と平行で該端に位置する対向部材の中心を通る第2の仮想線よりも該ベルト状部材から離れて位置するように、該複数の対向部材が配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  22. 請求項21の画像形成装置において、
    上記支持ローラの一つが、上記ベルト状部材に所定張力を付与するように該ベルト状部材に対して弾性的に付勢された張力付与用支持ローラであり、
    該張力付与用支持ローラが、上記離間の際に該ベルト状部材に対する付勢の方向以外の方向への移動が規制されるように設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  23. 請求項21の画像形成装置において、
    上記相対距離変更手段が、上記複数の対向部材の一部と上記ベルト状部材との離間の際に、補助押圧用の支持ローラによって該ベルト状部材の張架部を押圧するものであることを特徴とする画像形成装置。
  24. 請求項23の画像形成装置において、
    上記ベルト状部材の移動経路を部分的に変化させることにより該ベルト状部材の寄りを補正するベルト寄り補正手段を備え、
    上記複数の対向部材のすべてに対して該ベルト状部材を巻き付けているときに、該ベルト寄り補正手段による該ベルト状部材の移動経路の部分的な変化にかかわらず、上記補助押圧用の支持ローラが該ベルト状部材に接触しないように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  25. 請求項16乃至20の画像形成装置において、
    上記相対距離変更手段が、上記複数の支持ローラのうち上記ベルト状部材の掛かり角が一番大きい支持ローラを移動させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  26. 請求項16乃至20の画像形成装置において、
    上記相対距離変更手段が、上記ベルト状部材に所定張力を付与するように該ベルト状部材に対して弾性的に付勢された張力付与用支持ローラを移動させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  27. 請求項26の画像形成装置において、
    上記相対距離変更手段として、上記張力付与用支持ローラとともに移動し且つ該張力付与用支持ローラが上記ベルト状部材に圧接するように該張力付与用支持ローラの軸受を弾性的に付勢する付勢部材と、上記離間動作に伴って該付勢部材の該張力付与用支持ローラとは反対側の端部を該張力付与用支持ローラ側に移動させるように押圧する押圧部材とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  28. 請求項27の画像形成装置において、
    上記押圧部材の、上記複数の対向部材のすべてを上記ベルト状部材に接触又は近接させたときに上記付勢部材の端部が接する部分と、上記対向部材の一部を離間させたときに該付勢部材の端部が接触する部分に、該付勢部材の端部を一時的保持する保持部を形成したことを特徴とする画像形成装置。
  29. 請求項27の画像形成装置において、
    上記押圧部材が、低摩擦係数の樹脂からなることを特徴とする画像形成装置。
  30. 請求項16乃至20の画像形成装置において、
    上記相対距離変更手段として、上記離間の際に上記ベルト状部材に対して相対移動する支持ローラとともに移動し且つ該支持ローラが該ベルト状部材に圧接するように該支持ローラの軸受に接する偏心カムと、上記離間動作に応じて該偏心カムを回転させる偏心カム駆動手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  31. 請求項16乃至20の画像形成装置において、
    上記離間手段が、上記複数の対向部材の一部の位置を変位させることにより上記ベルト状部材に対して該対向部材の一部を離間させるものであることを特徴とする画像形成装置。
  32. 請求項16乃至31の画像形成装置において、
    上記ベルト状部材がベルト状の中間転写体であり、
    上記複数の対向部材がそれぞれ該中間転写体に転写される異なる色の画像が形成される像担持体であることを特徴とする画像形成装置。
  33. 請求項16乃至31の画像形成装置において、
    上記ベルト状部材がベルト状の潜像担持体であり、
    上記複数の対向部材がそれぞれ該潜像担持体上の異なる色の画像に対する潜像を現像する現像剤担持体であることを特徴とする画像形成装置。
  34. 請求項16乃至31の画像形成装置において、
    上記ベルト状部材がベルト状の転写材搬送部材であり、
    上記複数の対向部材がそれぞれ異なる色の画像が形成される像担持体であることを特徴とする画像形成装置。
  35. 請求項32又は34の画像形成装置において、
    上記ベルト状部材から離間した上記対向部材で用いる機械装置の動作を停止するように制御する制御手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  36. 請求項16乃至31の画像形成装置において、
    画像データに基づいて画像形成モードを判別するモード判別手段と、
    該モード判別手段により判別された画像形成モードに応じて上記離間手段及び上記相対距離変更手段を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
  37. 複数の対向部材である像担持体に接触又は近接して対向するように複数の支持ローラに支持されたベルト状部材である中間転写体を備え、画像形成装置本体に対して着脱可能に一体構成された、画像形成装置に用いるユニット装置において、
    該複数の像担持体に接触又は近接している該ベルト状部材を該像担持体の一部から該ベルト状部材を離間させる離間手段と、
    該離間の際に該ベルト状部材の張力変化を抑制するように、該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させる相対距離変更手段とを備えていることを特徴とするユニット装置。
  38. 複数の対向部材である現像剤担持体に接触又は近接して対向するように複数の支持ローラに支持されたベルト状部材である像担持体を備え、画像形成装置本体に対して着脱可能に一体構成された、画像形成装置に用いるユニット装置において、
    該複数の現像剤担持体に接触又は近接している該像担持体を該現像剤担持体の一部から該像担持体を離間させる離間手段と、
    該離間の際に該ベルト状部材の張力変化を抑制するように、該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させる相対距離変更手段とを備えていることを特徴とするユニット装置。
  39. 複数の対向部材である像担持体に接触又は近接して対向するように複数の支持ローラに支持されたベルト状部材である転写材搬送部材を備え、画像形成装置本体に対して着脱可能に一体構成された、画像形成装置に用いるユニット装置において、
    該複数の像担持体に接触又は近接している該転写材搬送部材を該像担持体の一部から該転写材搬送部材を離間させる離間手段と、
    該離間の際に該ベルト状部材の張力変化を抑制するように、該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させる相対距離変更手段とを備えていることを特徴とするユニット装置。
  40. 請求項37乃至39のユニット装置において、
    上記相対距離変更手段が、上記離間の際に、上記ベルト状部材に張力がかかった状態で該ベルト状部材が張架されるとともに、該ベルト状部材が接触して巻き付く複数の接触部材における接触経路長と各接触部材間の直線状の非接触張架経路長とを合算した全経路長が変化しないように、該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させるものであることを特徴とするユニット装置。
  41. 複数の支持ローラに支持されたベルト状部材と、該ベルト状部材に接触又は近接して対向するように並設された複数の対向部材とを備えたベルト装置において、
    該複数の対向部材の一部と該ベルト状部材とが互いに接触又は近接した位置から離れて位置するように該対向部材の一部と該ベルト状部材とを離間させる離間手段と、
    該離間の際に該ベルト状部材の張力変化を抑制するように、該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させる相対距離変更手段とを備えていることを特徴とするベルト装置。
  42. 請求項41のベルト装置において、
    上記相対距離変更手段が、上記離間の際に、上記ベルト状部材に張力がかかった状態で該ベルト状部材が張架されるとともに、該ベルト状部材が接触して巻き付く複数の接触部材における接触経路長と各接触部材間の直線状の非接触張架経路長とを合算した全経路長が変化しないように、該複数の支持ローラの少なくとも一つとその他の支持ローラとの間の相対的な距離を変化させるものであることを特徴とするベルト装置。
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