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JP2007100723A - ディスクブレーキ - Google Patents

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JP2007100723A
JP2007100723A JP2005287637A JP2005287637A JP2007100723A JP 2007100723 A JP2007100723 A JP 2007100723A JP 2005287637 A JP2005287637 A JP 2005287637A JP 2005287637 A JP2005287637 A JP 2005287637A JP 2007100723 A JP2007100723 A JP 2007100723A
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Takuya Obata
卓也 小畑
Yasuo Karasutani
康夫 烏谷
Kunihiro Matsunaga
邦洋 松永
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Abstract

【課題】 液圧補助式駐車ブレーキ機構を備えたディスクブレーキにおいて、低圧の液圧源によって作動可能とする。
【解決手段】 シリンダ7内に送りネジ13及びロックナット14を挿入し、送りネジ13に駆動機構20を連結する。液圧供給ポート12に増圧ユニット31及びバイパス通路32を介して液圧ユニット28を接続する。常用ブレーキとして使用する場合、電磁開閉弁31Aを閉じ電磁開閉弁32Aを開いてバイパス通路32によって液圧ユニット28からの液圧を直接、シリンダ7へ供給する。駐車ブレーキとして使用する場合、電磁開閉弁31Aを開き電磁開閉弁32Aを閉じて液圧ユニット28からの液圧を増圧ユニット31によって増圧してシリンダ7へ供給し、制動力を増大させる。駆動機構20によって送りネジ14を回転させ、ロックナット14でピストン9を押圧して制動状態を保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、駐車ブレーキ機構を備えた液圧式のディスクブレーキに関するものである。
従来、自動車等の車両に搭載される液圧式のディスクブレーキにおいては、例えば特許文献1に記載されているように、車両停止時に液圧によらず制動状態を維持することができる駐車ブレーキ機構を備えたものが知られている。特許文献1に記載されたディスクブレーキは、常用ブレーキとして使用する場合には、液圧によってシリンダ内のピストンを作動させて、ブレーキパッドをディスクロータに押圧して、制動力を発生させる。また、駐車ブレーキとして使用する場合には、液圧を供給して制動力を発生させた後、電動モータによって、歯車機構を介して、ねじ機構を回転させて、ピストンの位置を保持することにより、その後、液圧を解除しても制動力を保持することができる。
特表平5−506196号公報
上記駐車ブレーキ機構を備えた液圧式のディスクブレーキについて説明すると、駐車ブレーキとして使用する際、液圧ポンプ等の液圧供給源によってシリンダ内に液圧を供給し、ピストンを推進してブレーキパッドをディスクロータに押し付けた後、電動モータによってロック機構を作動させてピストンを制動状態で保持するようにした液圧補助式駐車ブレーキ機構を備えている。これにより、電動モータの負荷を大幅に軽減することができ、電動モータの小型化及び省電力化を達成することができる。
しかしながら、上記従来の液圧補助式駐車ブレーキ機構を備えたディスクブレーキでは、次のような問題がある。液圧補助式駐車ブレーキ機構を作動させるためには、一般的に20MPa程度の高い液圧を必要とするが、例えば車両の走行状態に応じて各車輪に適宜制動力を付与することにより横滑り等を抑制して車両を安定化させる車両運動制御(VDC)等に用いられる車載の液圧ポンプでは、通常、駐車ブレーキ機構を作動させるのに充分な高い液圧を得ることができない場合が多い。このため、液圧ポンプを高圧化すると、大型化、重量増の問題に加えて、液圧配管等の耐圧性の確保が必要となり、コストがかかる。
また、低液圧で駐車ブレーキ機構を作動させるためには、ディスクブレーキのピストン径を大径化することが考えられるが、この場合には常用ブレーキでの作動時にピストン推力が大きくなってスリップ等が生じる可能性があり、常用ブレーキの使用に安定性が失われてしまう。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、低圧の液圧供給源によって作動可能であり、かつ、常用ブレーキ作動時の安定性を確保することができる液圧補助式駐車ブレーキ機構を備えたディスクブレーキを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、ディスクを介して両側に配置される一対のブレーキパッドと、ピストンをシリンダに摺動可能に嵌合させて液圧源からの液圧供給によって前記ピストンが摺動して前記一対のブレーキパッドを前記ディスクに接触させるキャリパと、前記シリンダの外部に配置されて電動アクチュエータによって駆動力を発生する駆動機構と、前記シリンダの内部に配置されて前記駆動機構によって駆動されて前記ピストンを前記ブレーキパッドに押圧する押圧機構とを備え、駐車ブレーキ指示信号に応答して、前記液圧源から前記シリンダへの液圧供給と同時又は液圧供給後に前記電動アクチュエータが作動するディスクブレーキにおいて、前記液圧源と前記シリンダとの間に、液圧を調整する調圧機構と、該調圧機構をバイパスするバイパス通路と、前記駐車ブレーキ指示信号に応答して前記調圧機構又は前記バイパス通路の一方を選択的に流通させる切換手段とを設けたことを特徴とするディスクブレーキ。
請求項2の発明に係るディスクブレーキは、上記請求項1の構成において、前記調圧機構は、前記液圧源側に受圧面を有する大径部と、前記シリンダ側に受圧面を有する小径部とを有する段付ピストンを備え、前記液圧源から前記シリンダへ供給される液圧を増圧する増圧機構であり、前記切換手段は、前記駐車ブレーキ信号に応答して、前記調圧機構を流通させることを特徴とする。
請求項3の発明に係るディスクブレーキは、上記請求項1の構成において、前記調圧機構は、前記液圧源側に受圧面を有する小径部と前記シリンダ側に受圧面を有する大径部と前記液圧源側と前記シリンダ側とを連通させる連通路とを有する段付ピストンと、該段付ピストンの移動によって前記連通路を開閉する弁手段とを備え、前記液圧源から前記シリンダへ供給される液圧を減圧する減圧機構であり、前記切換手段は、前記駐車ブレーキ信号に応答して、前記バイパス通路を流通させることを特徴とする。
請求項1の発明に係るディスクブレーキによれば、切換手段によって、調圧機構を介して又は調圧機構をバイパスして、液圧源からシリンダへ液圧を供給することにより、常用ブレーキ作動時及び駐車ブレーキ作動時に必要なシリンダへの供給液圧を適宜選択することができる。これにより、低圧の液圧源を使用した場合でも駐車ブレーキを作動させることができ、また、常用ブレーキの使用時においても適切なピストン推力を発生させることができる。
請求項2の発明に係るディスクブレーキによれば、常用ブレーキ作動時には、バイパス通路によって、液圧源からシリンダへ直接液圧を供給し、駐車ブレーキ作動時には、増圧機構によって、シリンダへ供給される液圧を増圧することができる。これにより、低圧の液圧源を使用した場合でも駐車ブレーキを作動させることができ、また、常用ブレーキの使用時においても適切なピストン推力を発生させることができる。
請求項3の発明に係るディスクブレーキによれば、常用ブレーキ作動時には、減圧機構によって、シリンダへ供給される液圧を減圧し、駐車ブレーキ作動時には、バイパス通路によって、液圧源からシリンダへ直接液圧を供給することができる。これにより、ディスクブレーキのピストンを大径化した場合でも、常用ブレーキの使用に安定性を確保することができると共に、低圧の液圧源を使用して駐車ブレーキを作動させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の第1実施形態について、図1及び図4を参照して説明する。図1に示すように、本実施形態に係るディスクブレーキ1は、キャリパ浮動型液圧ディスクブレーキであって、車輪(図示せず)とともに回転するディスクロータ2(ディスク)の両側に配置された一対のブレーキパッド3、4と、ディスクロータ2を跨ぐキャリパ5と、車両の非回転部分に固定されてブレーキパッド3、4及びキャリパ5をディスクロータ2の軸方向に沿って移動可能に支持するキャリア(図示せず)とを備えている。
キャリパ5のキャリパ本体6には、一方のブレーキパッド3に対向する部位にシリンダ7が設けられ、また、ディスクロータ2を跨いで他方のブレーキパッド4に対向するツメ部8が形成されている。シリンダ7には、有底円筒状のピストン9がフォールバックシール10を介して摺動可能に嵌装されている。ピストン9とシリンダ7との間は、ダストシール11によってシールされている。キャリパ本体6には、シリンダ7に連通する液圧ポート12が設けられており、液圧ポート12からシリンダ7に液圧を供給してピストン9を作動させる。
ピストン9内には、押圧機構を構成する送りネジ13及びロックナット14が挿入されている。送りネジ13は、ピストン9内に挿入された先端部にネジ部15が形成され、基端部がシリンダ7に底部に液密的かつ回転可能に挿通されてキャリパ本体6の外部へ延出されている。送りネジ13の中間部には、鍔部16が一体に形成されており、鍔部16とシリンダ7の底部との間にスラストベアリング17が設けられている。
ロックナット14は、送りネジ13のネジ部15に螺合され、その一端部がピストン9の底部に当接している。ロックナット14には、回り止め18が設けられており、回り止め18をピストン9に係合させることにより、ロックナット14は、ピストン9に対して、軸方向に移動可能かつ軸回りの回転が防止されている。なお、ピストン9は、ブレーキパッド3に形成された回り止め19に係合することにより、キャリパ本体6に対する回転が防止されている。これにより、送りネジ13を回転させることにより、ロックナット14を前進又は後退させることができる。
キャリパ本体6のシリンダ7の底部側の端部(シリンダ7の外部)には、駆動機構20がボルト21によって取付けられている。駆動機構20は、電動モータ(電動アクチュエータ)のシャフト22に取付けられたウォーム23にウォームホイール24を噛合わせた構造であり、ウォームホイール24は、キャリパ本体6から延出された送りネジ13の基端部に連結されている。これにより、電動モータの回転をウォーム23及びウォームホイール24によって減速して送りネジ13を駆動し、また、電動モータの停止時には、送りネジ13の回転をロックすることができる。
次に、本実施形態のディスクブレーキ1を使用するブレーキ液圧回路について説明する。
図4に示すように、ブレーキ液圧回路25は、自動車用のブレーキ液圧回路であって、ブレーキペダル26が連結されたマスタシリンダ27が液圧ユニット28を介して各車輪のディスクブレーキに接続されている。前輪側には、駐車ブレーキ機構を有していない通常のディスクブレーキ29が接続されているのに対して、後輪側には、駐車ブレーキ機構を備えた本実施形態のディスクブレーキ1が接続されている。後輪側に接続される本実施形態のディスクブレーキ1は、一般的に後輪にかかる荷重が前輪にかかる荷重に対して小さいことを考慮して、ピストン9の受圧面積が前輪側のディスクブレーキ29に対して小さく設定されている。
液圧ユニット28は、ブレーキペダル26の操作によってマスタシリンダ27で発生する液圧を各ディスクブレーキ1、29へ供給する。また、液圧ユニット28は、液圧ポンプ(液圧源)を備えており、車両の走行状態に応じて各車輪のディスクブレーキ1、29に液圧供給して適宜制動力を付与することにより横滑り等を抑制して車両を安定化させる車両運動制御(VDC)を実行することができる。更に、駐車ブレーキを作動させるために、ディスクブレーキ1の液圧ポート12に液圧を供給することができる。
ディスクブレーキ1は、液圧ポートに12に供給される液圧を切り換える液圧切換ユニット30を備えている。図1に示すように、液圧切換ユニット30は、増圧機構31と、この増圧機構31をバイパスするバイパス通路32と、バイパス通路32を開閉する常開の電磁開閉弁32A(切換手段)と、増圧機構31の入口側に配置された常閉の電磁開閉弁31A(切換手段)が配置された構造となっている。増圧機構31は、液圧ユニット28側に接続される入口33に連通する大径ボア34及び液圧ポート12側に接続される出口35に連通する小径ボア36からなる段付ボアに、大径部37及び小径部38を有する段付ピストン39が摺動可能に嵌装されている。段付ピストン39は、戻しばね39Aによって入口33側へ付勢されている。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
常用ブレーキとして使用する場合には、液圧切換ユニット30の電磁開閉弁31A、32Aに通電しない状態で、ブレーキペダル26を操作して、マスタシリンダ27から液圧ユニット28を介して前輪側のディスクブレーキ29及び後輪側のディスクブレーキ1に液圧を供給する。このとき、液圧切換ユニット30では、常開の電磁開閉弁32Aが開き、常閉の電磁開閉弁31Aが閉じているので、マスタシリンダ27からの液圧は、バイパス通路32を通って直接液圧ポート12に供給される。
これにより、ピストン9は、フォールバックシール10を撓ませながら前進して、一方のブレーキパッド3をディスクロータ2に押圧し、その反力によってキャリパ5が移動して、爪部8によって他方のブレーキパッド4をディスクロータ2に押圧する。そして、ブレーキパッド3、4がディスクロータ2を挟みつけて制動力を発生させる。ブレーキペダル26を解放して液圧の供給を解除すると、ピストン9は、フォールバックシール10の弾性によって原位置まで後退して、制動が解除される。ブレーキパッド3、4に磨耗が生じた場合、制動時にピストン9とフォールバックシール10との間に滑りが生じることにより、ブレーキパッド3、4とディスクロータ2とのクリアランスを一定に調整することができる。
駐車ブレーキとして使用する場合には、先ず、通電によって液圧切換ユニット30の電磁開閉弁32Aを閉じ、電磁開閉弁31Aを開いた状態で、液圧ユニット28の液圧ポンプによって後輪側のディスクブレーキ1のみに液圧を供給する。このとき、電磁開閉弁32Aが閉じ、電磁開閉弁31Aが開いているので、液圧ユニット28からの液圧は、増圧機構31を介して液圧ポート12に供給される。
増圧機構31では、段付ピストン39の大径部37と小径部38との受圧面積比によって、入口33側に供給された液圧が増圧されて出口35側へ伝達される。そして、この増圧された液圧が液圧ポート12に供給されて、ピストン9を前進させブレーキパッド3,4をディスクロータ2に押圧する。次に、この状態で、駆動機構20の電動モータのシャフト22を回転させ、送りネジ13を回転させてロックナット14をピストン9の底部に押圧する。その後、液圧ユニット28の液圧ポンプからの液圧の供給、電磁開閉弁31A、32Aへの通電及び駆動機構20の電動モータへの通電を停止する。このとき、送りネジ13のネジ部15とロックナット14との間の摩擦力及びウォーム23とウォームホイール24との噛合いによって送りネジの回転がロックされる。これにより、ピストン9を制動位置に保持することができ、駐車ブレーキとしての制動力を維持することができる。
このように、ディスクブレーキ1を駐車ブレーキとして使用する場合、液圧ポート12に供給される液圧を増圧機構31によって増圧することができるので、液圧ユニット28の液圧ポンプの負荷を軽減することができ、車両運動制御等に用いられる低圧の液圧ポンプでも必要な液圧を得ることができ、駐車ブレーキとして必要な制動力を確保することができる。なお、駐車ブレーキとして使用する際、液圧ポート12への液圧の供給と駆動機構20の電動モータの作動とを同時に行うようにしても良い。
駐車ブレーキを解除する場合には、上述の駐車ブレーキ作動時と同様、液圧切換ユニット30の電磁開閉弁31、33に通電した状態で、液圧ユニット28の液圧ポンプから液圧を供給して、ピストン9をブレーキパッド3側へ付勢し、ネジ部15とロックナット14との間の摩擦力による送りネジ13の回転のロックを解除する。次に、この状態で、駆動機構20の電動モータのシャフト22を逆回転させ、送りネジ13を逆回転させてロックナット14を後退させる。その後、液圧ユニット28の液圧ポンプからの液圧の供給、電磁開閉弁31A、32Aへの通電及び駆動機構20の電動モータへの通電を停止する。このようにして、駐車ブレーキを解除することができる。なお、電磁開閉弁31A、32Aを1つの三方弁としても良い。
次に、本発明の第2実施形態について、図2及び図3を参照して説明する。なお、本実施形態は、上記第1実施形態に対して、液圧切換ユニットの構造が異なる以外は、概ね同様の構造であるから、以下、上記第1実施形態に対して、同様の部分には同一の符号を用いて、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
本実施形態に係るディスクブレーキでは、上記第1実施形態の液圧切換ユニット30の代りに図2に示す液圧切換ユニット30Aが設けられている。図2に示すように、液圧切換ユニット30Aは、減圧バルブ40と、この減圧バルブ40をバイパスするバイパス通路41と、バイパス通路41を開閉する常閉の電磁開閉弁41A(切換手段)とを備えている。減圧バルブ40は、液圧ユニット28側に接続される入口42側に設けられた弁室43に連通する小径ボア44及び液圧ポート12側に接続される出口45に連通する大径ボア46からなる段付ボアに、小径部47及び大径部48を有する段付ピストン49が摺動可能に嵌装されている。段付ピストン49には、弁室43と出口45とを連通させる連通路50が設けられている。また、段付ピストン49は、ばね51によって出口45側へ付勢されている。弁室43には、段付ピストン49の小径部47の端面に離着座して連通路50を開閉する弁部材52(弁手段)及び弁部材52を段付ピストン49側へ付勢する弁ばね53が設けられている。
そして、減圧バルブ40では、入口42側の液圧が低い場合は、連通路50によって入口42側と出口45側とが連通されており、出口45側の液圧は入口42側と等しくなる。液圧が上昇して所定圧力に達すると、小径部47と大径部48の受圧面積差によって段付ピストン49がばね51の付勢力に抗して入口42側へ移動し、弁部材52が小径部47の端面に着座して連通路50を閉じる。その後は、入口側42の液圧の上昇によって段付ピストン49が出口45側へ移動し、この移動によって弁部材52が小径部47の端面から離間して連通路50が開くと、再度、段付ピストン49が入口42側へ移動し、この繰り返しによって、出口45側の液圧の上昇が入口42側の液圧の上昇より低い比率に抑えられる。減圧バルブ40の入口42側の液圧と出口45側の液圧との関係を図3中に実線で示す。
また、本実施形態では、ディスクブレーキ1のピストン9の受圧面積は、液圧ユニット28の油圧ポンプからの低い液圧によっても駐車ブレーキとして必要な制動力が得られるように充分大きく設定されている。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
常用ブレーキとして使用する場合には、液圧切換ユニット30Aの電磁開閉弁41Aに通電しない状態で、ブレーキペダル26を操作して、マスタシリンダ27から液圧ユニット28を介して前輪側のディスクブレーキ29及び後輪側のディスクブレーキ1に液圧を供給する。このとき、液圧切換ユニット30Aでは、常閉の電磁開閉弁41Aが閉じているので、マスタシリンダ27からの液圧は、減圧バルブ40を介して液圧ポート12に供給される。
これにより、ピストン9は、フォールバックシール10を撓ませながら前進して、一方のブレーキパッド3をディスクロータ2に押圧し、その反力によってキャリパ5が移動して、爪部8によって他方のブレーキパッド4をディスクロータ2に押圧する。そして、ブレーキパッド3、4がディスクロータ2を挟みつけて制動力を発生させる。
このとき、マスタシリンダ27からの液圧が所定圧力を超えて上昇すると、図3に示すように、液圧ポート12に供給される液圧が減圧バルブ40によって減圧されるので、ピストン9の受圧面積が大きく設定されていても、制動力が過度に増大することがなく、後輪側に適度な制動力が配分されるので、後輪が早期ロックにすることがない。
駐車ブレーキとして使用する場合には、先ず、通電によって液圧切換ユニット30Aの電磁開閉弁41Aを開いた状態で、液圧ユニット28の液圧ポンプによって後輪側のディスクブレーキ1のみに液圧を供給する。このとき、電磁開閉弁39が開いているので、液圧ユニット28からの液圧は、バイパス通路41によって減圧バルブ40をバイパスして、直接、液圧ポート12に供給される。そして、この液圧によってピストン9が前進してブレーキパッド3,4をディスクロータ2に押圧する。このとき、ピストン9の受圧面積が充分大きく設定されているので、液圧ユニット28の液圧ポンプによる低い液圧によっても駐車ブレーキとして必要な制動力を発生させることができる。
次に、この状態で、駆動機構20のモータのシャフト22を回転させ、送りネジ13を回転させてロックナット14をピストン9の底部に押圧する。その後、液圧ユニット28の液圧ポンプからの液圧の供給、電磁開閉弁41Aへの通電及び駆動機構20の電動モータへの通電を停止する。このとき、送りネジ13のネジ部15とロックナット14との間の摩擦力及びウォーム23とウォームホイール24との噛合いによって送りネジの回転がロックされる。これにより、ピストン9を制動位置に保持することができ、駐車ブレーキとしての制動力を維持することができる。なお、駐車ブレーキとして使用する際、液圧ポート12への液圧の供給と駆動機構20の電動モータの作動とを同時に行うようにしても良い。
駐車ブレーキを解除する場合には、上述の駐車ブレーキ作動時と同様、液圧切換ユニット30Aの電磁開閉弁41Aに通電した状態で、液圧ユニット28の液圧ポンプから液圧を供給して、ピストン9をブレーキパッド3側へ付勢し、ネジ部15とロックナット14との間の摩擦力による送りネジ13の回転のロックを解除する。次に、この状態で、駆動機構20の電動モータのシャフト22を逆回転させ、送りネジ13を逆回転させてロックナット14を後退させる。その後、液圧ユニット28の液圧ポンプからの液圧の供給、電磁開閉弁41Aへの通電及び駆動機構20の電動モータへの通電を停止する。このようにして、駐車ブレーキを解除することができる。
本発明の第1実施形態に係るディスクブレーキを示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係るディスクブレーキの液圧切換ユニットを示す概略図である。 図2に示す液圧切換ユニットの減圧バルブの特性を示す図である。 本発明に係るディスクブレーキを適用した自動車の液圧ブレーキシステムを示す概略図である。
符号の説明
1 ディスクブレーキ、2 ディスクロータ(ディスク)、3、4 ブレーキパッド、5 キャリパ、7 シリンダ、9 ピストン、13 送りネジ(押圧機構)、14 ロックナット(押圧機構)、20 駆動機構、31 増圧機構(調圧機構)、41 バイパス通路、31A、32A 電磁開閉弁(切換手段)

Claims (3)

  1. ディスクを介して両側に配置される一対のブレーキパッドと、ピストンをシリンダに摺動可能に嵌合させて液圧源からの液圧供給によって前記ピストンが摺動して前記一対のブレーキパッドを前記ディスクに接触させるキャリパと、前記シリンダの外部に配置されて電動アクチュエータによって駆動力を発生する駆動機構と、前記シリンダの内部に配置されて前記駆動機構によって駆動されて前記ピストンを前記ブレーキパッドに押圧する押圧機構とを備え、駐車ブレーキ指示信号に応答して、前記液圧源から前記シリンダへの液圧供給と同時又は液圧供給後に前記電動アクチュエータが作動するディスクブレーキにおいて、前記液圧源と前記シリンダとの間に、液圧を調整する調圧機構と、該調圧機構をバイパスするバイパス通路と、前記駐車ブレーキ指示信号に応答して前記調圧機構又は前記バイパス通路の一方を選択的に流通させる切換手段とを設けたことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記調圧機構は、前記液圧源側に受圧面を有する大径部と、前記シリンダ側に受圧面を有する小径部とを有する段付ピストンを備え、前記液圧源から前記シリンダへ供給される液圧を増圧する増圧機構であり、前記切換手段は、前記駐車ブレーキ信号に応答して、前記調圧機構を流通させることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記調圧機構は、前記液圧源側に受圧面を有する小径部と前記シリンダ側に受圧面を有する大径部と前記液圧源側と前記シリンダ側とを連通させる連通路とを有する段付ピストンと、該段付ピストンの移動によって前記連通路を開閉する弁手段とを備え、前記液圧源から前記シリンダへ供給される液圧を減圧する減圧機構であり、前記切換手段は、前記駐車ブレーキ信号に応答して、前記バイパス通路を流通させることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
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