JP2007195580A - バルーン付シース - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チューブ状のステントグラフト用シース1と、前記シース1の先端部近傍に位置し、該シース1の外筒状に膨張可能なバルーン2と、前記バルーン2と連通し、該バルーン内に気体を注入可能なバルーン用通気管3、とを有し、前記バルーンは、前記シースより大径な筒状の柔軟な薄膜からなるものであって、該筒状薄膜に前記シースを挿通した状態で、該薄膜の周縁部を前記シースの外壁に気密に取り付けてなる構成を有する、バルーン付シース。
【選択図】図4
Description
Miyamoto S 等著「An easy, safe and sure way of open stent grafting ; chain-stitchbonding with a balloon catheter.」 Surg Today 32: 568-570, 2002.
前記バルーンは、前記シースより大径な筒状の柔軟な薄膜からなるものであって、該筒状薄膜に前記シースを挿通した状態で、該薄膜の周縁部を前記シースの外壁に気密に取り付けてなる構成を有する、バルーン付シースである。
まず、適用する患者に合わせて口径及び長さを決定したステントグラフト6を、バルーン付シースの先端(患者側末端)から、シースの管孔に装填する(図3B参照)。この際、ステントグラフト先端とシース先端がほぼ一致するように装填する。なお、本例では、先端から約20cmの管壁を透明に形成した(図には示さない)シースを用いたため、ステントグラフトの装填位置が視認可能であったが、管壁が不透明のシースを用いる場合は、挿入深度の目安となるよう、シースに印を付けておくことが好ましい。例えば、ステントグラフトの後端部が存在する位置(すなわちシース先端からステントグラフト分の長さ)に印を付ける。
その後、シースの後端口から棒状部材(以下、グラフトポジショナーと呼ぶ。)をシースの管内に挿入する(グラフトポジショナーの先端がステントグラフトの後端部に接するまで挿入する)。次に、バルーン用通気管を通じてバルーンに空気を注入して膨らませて、患者の大動脈弓部に設けた切開口からシース先端を大動脈内に挿入する(図4A参照)。シース先端をカーブまで進めていき、バルーンがカーブの血管壁面に接触した状態で、シースの角度を若干下向きに変えれば、バルーンの球面が血管壁面を滑って奥に入るため、シース先端がスムーズにカーブの奥(下行大動脈)に進む(図4B参照)。ステントグラフトの後端部が切開口位置に来るまでシースを挿入し、その位置で、グラフトポジショナーを固定したまま、バルーンの空気を少し抜いてバルーンを若干へこませつつ、シースをゆっくり引き抜いていき、ステントグラフトをリリースする(図5A参照)。シース内壁による押さえ付けがなくなるため、ステント(針金状部材:図中点線で示す)が広がりグラフト(人工血管)を内側から押し広げ、グラフトが大動脈の内壁に押しつけられる。その結果、瘤部分がグラフトの壁面で塞がれるため、瘤への血液の流入が止まる(図5B参照)。
ステントグラフト留置後は、ステントグラフト近位端を大動脈内壁に縫合固定し、ついで切開口を縫合閉鎖する。なお、ステントグラフトの挿入位置によって、左鎖骨下動脈の入り口が塞がれるときは、上行大動脈から左鎖骨下動脈へのバイパスを設ける。
バルーン付シースは、(1)シースの潤滑性(内装したステントグラフトがスムースに押し出されること)を生かしつつ、(2)安全に挿入できる(大動脈内壁を擦り、粥腫脱落を最小限にする)ことを目的として試作した。試行錯誤の結果、Cook社製30Frシースに泉工医科工業社製気管切開用チューブ10Frを組み合わせて製造したバルーン付シースが最も使用し易かった。
ステントグラフトは患者の3D-CT画像から口径及び長さを決定し、noncoating UBEグラフト(宇部興産社、宇部)に2連GZステント(Cook社、コペンハーゲン)を組み合わせたものを作成した。
本発明に係るバルーン付シースを用いて5例に外科的ステントグラフト留置を行ったが、全例で極めてスムーズに挿入ができ、挿入に伴うと考えられる合併症は認めなかった。バルーン付シースは作成が容易であり、安全かつ短時間でステントグラフトを留置することができた。
2 バルーン
3 バルーン用通気管
4 膨張インジケータ
5 棒状部材
6 ステントグラフト
Claims (8)
- チューブ状のステントグラフト用シースと、
前記シースの先端部近傍に位置し、該シースの外筒状に膨張可能なバルーンと、
前記バルーンと連通し、該バルーン内に気体を注入可能なバルーン用通気管、とを有し、
前記バルーンは、前記シースより大径な筒状の柔軟な薄膜からなるものであって、該筒状薄膜に前記シースを挿通した状態で、該薄膜の周縁部を前記シースの外壁に気密に取り付けてなる構成を有する、バルーン付シース。 - 前記シースの先端から前記バルーンの先端までの距離が5mm以内である、請求項1に記載のバルーン付シース。
- 前記バルーンの膨張時の最大径が25〜30mmである、請求項1または2に記載のバルーン付シース。
- 前記バルーンの筒軸方向の長さが40mm以内である、請求項1〜3いずれか1項に記載のバルーン付シース。
- 前記バルーンが前記シースの長軸方向に微動可能である、請求項1〜4いずれか1項に記載のバルーン付シース。
- 前記シースの先端側の管壁が少なくとも1部透明である、請求項1〜5いずれか1項に記載のバルーン付シース。
- 前記バルーン用通気管が、前記バルーンの膨張に対応して膨張する小嚢状の膨張インジケータを有する、請求項1〜6いずれか1項に記載のバルーン付シース。
- 請求項1〜7のいずれかに記載のバルーン付シースと、前記シースの管孔に挿通して使用する、前記シースの全長より長い棒状部材、とを含むシースセット。
Priority Applications (1)
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- 2006-01-23 JP JP2006014235A patent/JP2007195580A/ja active Pending
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