JP2007192505A - 空調システム - Google Patents
空調システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007192505A JP2007192505A JP2006012463A JP2006012463A JP2007192505A JP 2007192505 A JP2007192505 A JP 2007192505A JP 2006012463 A JP2006012463 A JP 2006012463A JP 2006012463 A JP2006012463 A JP 2006012463A JP 2007192505 A JP2007192505 A JP 2007192505A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- unit
- underfloor
- conditioning
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/70—Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating
Landscapes
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Abstract
【解決手段】空調ユニット6によって空調された空気が床下の給気経路を通って床2に設けられた吹出し口30から空調域4に吹出され、該空調域4から空調ユニット6に還気する空調システムである。空調ユニット6は、床下空間3に送風する床下送気ファン17と、静圧差検出器23と、これによって検出された差圧に基づいて床下送気ファン17の回転数を制御するファン回転数制御器24とを備え、吹出し口30を開閉する開閉ダンパ32と、空調域4の温度を検出し、この検出温度と設定温度との差に基づいて開閉ダンパ32を開閉制御する温度調節器35とを有し、開閉ダンパ32の制御に伴って、床下送気ファン17の回転数を前記床下空間3と空調域4との差圧が所定値となるように制御する。
【選択図】図1
Description
この場合、1住戸に複数台のエアコン室内機と、屋外やバルコニーに同数のエアコン室外機が設けられることになる。そのため特に室外スペース不足や美観上の問題があった。
これに加えて床暖房設備が設けられることは珍しくなく、暖房設備が二重に設けられる不経済性があった。そして、換気に伴う自然給気口からの冬期冷気は非常に不快で、さらに暖房エネルギーが増大するため、入居者が24時間換気設備を停止したり自然給気口の内部ダンパを閉鎖したりすることは珍しくなかった。
またこのマルチエアコンを採用した場合、リビング等の大きな空間では均質な室内環境の実現、美観性向上のため、天井裏に室内機を設置する天井カセット式が採用されることが多いが、階高が必用となり施工費が向上したり、下がり天井により室内空間に圧迫感が生まれる問題があった。
一方で、近年の住宅にはエアコンとは別に床暖房設備も併せて設けられることが多く、暖房設備初期費用が過大となり、省資源面での問題もあった。また近年のエアコンは省エネルギーの観点から冷房運転時の室内機内部蒸発器(熱交換器)の蒸発温度を高めることで機器効率向上が図られており、これに伴い特に梅雨時期に除湿が十分になされない問題も顕在化しつつある。
一方で、セントラル空調システムや第一種熱交換換気設備では、各室へ直径75〜150mm程度の空気搬送ダクトが必用なため、特に集合住宅では下がり天井の下がり厚みや下がり部面積が大きくなるため、階高が必用となり躯体施工費が向上したり、室内空間に圧迫感が生まれたりする問題があり普及が進まない。このような問題に対し、集合住宅での乾式二重床の床下空間を冷暖房や換気の搬送路として利用し、天井高さへの影響を低減するアイデアはこれまでに見られ、オフィスでは床吹出し空調システムとして実施例も多い。
前記空調ユニット6は、これによって空調された空気を床下空間3に送風する床下送気ファン17と、床下空間3と空調域4との差圧を検出する静圧差検出器23と、この静圧差検出器23によって検出された差圧に基づいて前記床下送気ファン17の回転数を制御するファン回転数制御器24とを備え、
前記吹出し口30を開閉する開閉ダンパ32と、前記空調域4の温度を検出し、この検出した温度と設定温度との差に基づいて前記開閉ダンパ32を開閉制御する温度調節器35とを有し、
前記温度調節器35による開閉ダンパ32の制御に伴って、前記ファン回転数制御器24によって前記床下送気ファン17の回転数を前記床下空間3と空調域4との差圧が所定値となるように制御するとともに、一定制御する差圧設定値を床下送気ファン17の回転数に基づき可変制御することを特徴とする。
開閉ダンパは、温度調節器での検知温度と設定温度の偏差比較にのみより開閉制御され、空調ユニットとは配置、電気信号的に独立している。そして、この開閉ダンパが、温度調節器によって開放されると、これに伴って、床下空間と空調域(床上空間)の上下差圧が所定の値で一定となるようにする床下送気ファンのファン回転数制御器によって、床下送気ファン風量が増大するようにファン回転数を制御する。
これにより吹出し口部での床下空間と空調域との間の床上下差圧も概ね一定値で制御されるため、開閉ダンパの開閉に伴う床上下連通開口面積変化に伴い、床上空間(空調域)への送気量が自然に適切に決定される。したがって、複数のそれぞれの室に、吹出し口および開閉ダンパ等を備えた吹出しユニットと温度調節器を設けることによって、一つの空調ユニットによって全室を個別に、任意の温度に設定し、任意に空調できる、すなわち多室制御を行うことができる。
また、一定制御する差圧設定値を床下送気ファンの回転数に基づき可変制御するので、全室で冷暖房設定温度が満たされる若しくは冷暖房が停止されており、全開閉ダンパが閉鎖された時に、床上下差圧制御の設定値を低下させることができるので、換気の所要風量のみを空調域(室)へ給気でき送気エネルギーの無駄を省ける。
前記空調域内の複数の室の開閉ダンパがひとつでも開となっている場合は、いずれかの室に冷暖房負荷があると判断して、前記差圧設定値を所定の差圧Aとし、
前記開閉ダンパが全て閉鎖されている場合は、いずれの室にも冷暖房が必要でないと判断して、前記差圧設定値を前記差圧Aより低い所定の差圧Bと変更させる2段制御とすることを特徴とする
パと床換気開口(開閉ダンパによって開閉される開口以外の開口で、床下空間と空調域とを連通する連通口)の両者を経て床下空間から空調域(室)へ供給されるように15Pa程度に制御され、差圧Bは、24時間換気に必要となる風量B(20m3/h程度)が床換気開
口から供給されるように、3Pa程度に制御すればよい。
なお、床吹出しユニットの、床換気開口(開閉ダンパによって開閉される開口以外の開口で、床下空間と空調域とを連通する連通口)を、換気対象室床面積が目盛られたスライド式開口とすれば、設置工事終了後に換気用の所要開口面積を適切に容易に調整できる。ここでの調整機能により全室の開閉ダンパが閉となり、床上下差圧制御が差圧Bとなった時に全室において法定換気回数0.5回/h丁度を満足する風量が空調域(室)へ適切に吹き出される。なお、多室の吹出し口部開閉ダンパが全閉となったかは、自動回転数制御される床下送気ファンの回転数により検知すればよい。その他に当該ファン部に流量センサを設ける方法や、全吹出し口部ダンパへ検知配線を行う方法でももちろん機能するが、配線手間が無い点や、センサが不要な点で床下送気ファン部にて回転数を検知する方法が経済的である。
前記空調ユニット6は、空気を加温または冷却する冷暖房ユニット15と換気ユニット8とを備えており、
前記換気ユニット8は、前記還気の一部を外部に放出するとともに、外部の新鮮な空気を、この新鮮な空気と前記還気の一部と熱交換したうえで、前記冷暖房ユニット15に供給することを特徴とする。
前記冷暖房ユニット15はその還気口15aとエアコン室内機16とを連通する第1空気経路19と、
前記エアコン室内機16と前記床下送気ファン17とを連通する第2空気経路20と、
前記第1空気経路19に対向して配置され、前記第2空気経路20に連通する第3空気経路21と、
前記第1空気経路19と前記第3空気経路21との間に介在され、空気が前記第1空気経路19と第3空気経路21との間で通過可能な蓄熱材18と、
前記第2空気経路20を前記エアコン室内機16がONのときに開放し、OFFのときに閉鎖する流路切替ダンパ22と、
前記蓄熱材18の温度を検出しこの検出値に基づいて前記エアコン室内機16をON・OFF制御する温度センサとを備えていることを特徴とする。
一方、エアコン室内機運転時には還気口から流入してきた室内還気は第1空気経路を経てエアコン室内機を通るが、吹出し口の開閉ダンパの開閉状況に伴い変化する床下送気ファンの風量とエアコン室内機の風量(定格風量)のバランスによって、蓄熱材での空気通過方向とその量が自然に変更される。
(第1の実施の形態)
図1は本実施の形態の空調システム全体の概略を示している。図1に示すように、本実施の形態では、本空調システムを、マンション等の鉄筋コンクリート造りの建物の住戸に適用している。
住戸の躯体床(コンクリートスラブ)1の上方には、所定の間隔をもって床2が設けられている。なお、床2は図示しない支持脚等によって支持されている。このような乾式二重床構造は、床先行工法(従来は、住戸内に間仕切壁を構築してから、二重床を構築する壁先行工法で住戸内装は構築されてきた。)で構築されており、住戸内の床2の下方に住戸内で仕切りが無い床下空間3が形成されている。また、床2の上方は住人の生活空間であり、空調域4とされている。この空調域4内には、図示しない間仕切り壁が複数設けられており、これら間仕切り壁によって、空調域4内を所定の室に区画している。なお、間仕切り壁によって区画された各室どうしは密閉されているのではなくて、例えばドア等に設けられた換気孔、ドアの上下端とドア枠の上下枠との間の隙間、間仕切り壁に設けられた欄間等によって空気が流通可能となっている。
前記床2のうち、居室窓際、外壁付近、キッチンユニット足元等の冷暖房や換気の給気が必要な空間(室)の床2には、床吹出しユニット5が設けられている。一方、住戸側には、空調ユニット6がコンクリートスラブ1に設置されており、この空調ユニット6が設置された空間と空調域4とは間仕切壁4aによって仕切られている。
空調域4の床下空間3は給気経路とされており、空調ユニット6によって空調された空気が給気経路を通って床2に設けられた吹出し口を備えた床吹出しユニット5から空調域4に吹出されるようになっている。なお、空調ユニット6によって空調された空気は床吹出しユニット5から行う他に、内装ボードとコンクリート壁の空間を床下空間3と連通させ当該空間3を介して壁に設けた壁吹出し口ユニットより吹き出す方法でもよい。
床下空間3を通る給気(空気)は、床下空間3を通過する間に、暖房時には床2を暖めた後に空調域4へ給気されるため、床2上の表面温度は室温より2〜4℃程度高くなり、足元から暖かい快適な環境を実現する効果がある。
そして、空調ユニット6に供給された外気と、空調域4からの還気は自然にミキシングされ床下空間3へ送気されるようになっている。なお、空調ユニット6が設置された空間と空調域4とを仕切る間仕切壁4aには、還気口4bが形成されており、空調域4からの還気は還気口4bを通って、空調ユニット6に供給されるようになっている。
空調ユニット6は、前記換気ユニット8と冷暖房ユニット15とを備えている。
冷暖房ユニット15は、エアコン室内機16、床下送気ファン17、空気熱媒式の蓄熱材18、第1空気経路19、第2空気経路20、第3空気経路21、流路切替ダンパ22、静圧差検出器23、ファン回転数制御器24、蓄熱材18の2ヶ所に設けられた温度センサ(図示略)、エアコン発停制御装置(図示略)等を備えている。
床下送気ファン17は第2空気経路20を通ってきた空気を床下空間3に供給するものである。
空気熱媒式の蓄熱材18は、これを通る空気の熱を蓄熱したり、または蓄熱した熱を放熱できるものである。
第2空気経路20は、エアコン室内機16と床下送気ファン17とを連通するものである。
第3空気経路21は、第1空気経路19に蓄熱材18を介して対向して配置され、第2空気経路20に連通するものである。したがって、空気は第1空気経路19と第3空気経路21との間で蓄熱材18を通して行き来可能となっている。
静圧差検出器23は、床下空間3と空調域4との差圧を検出するものである。
ファン回転数制御器24は、静圧差検出器23によって検出された差圧に基づいて床下送気ファン17の回転数を制御するものである。
床吹出しユニット5は、床2に形成された吹出し口30と、この吹出し口30の出口に設けられた保護ガラリ31と、吹出し口30の入り口の一部に設けられて、空調域(室)4への空気の給気量を制御するための電動式の開閉ダンパ32と、前記吹出し口30の入り口の他部(連通口)に設けられたスライド式換気開口部33と、吹出し口30の下方に設けられた受け皿34とを備えている。
保護ガラリ31は、帯板31aに多数の矩形状のスリット31bを所定間隔で形成したものであり、これらスリット31bから空気が吹出されるようになっている。
開閉ダンパ32は中央部を軸として回動することによって、吹出し口30の入り口を開閉するものであり、温度調節器35によって開閉制御されるようになっている。
温度調節器35は、空調域4の温度を検出し、この検出した温度とエアコン室内機16の設定温度との差に基づいて開閉ダンパ32を開閉制御するようになっている。また、温度調節器35には、開閉ダンパ32を手動で開閉操作できる操作スイッチが設けられている。また、開閉ダンパ32の自動制御が不要な空調域4では手動で開閉ダンパ32を制御するスイッチを設けてもよい。
スライド式換気開口部33は、その連通口33aを、スライダ33bを左右に(図3(c)において左右)スライドさせることよって開閉して、連通口33aの面積調整を手動で可能としたものである。
受け皿34は、住人の過失などで吹出し口30から侵入した水分やゴミが床下空間3へ飛散しないように、これら水分やゴミを受けるものである。
なお、図4に示すように、放射型温度センサ36を使用する場合は、検知温度出力に移動平均処理や所定時間内(1分間程度)の最小値を検出する機能(ボトムホルダ)を設ける。温度検出範囲がφ300mm程度の放射温度センサ36をゆっくりスイングさせることで温度検出する天井部分を移動させ、所定時間内(1分間程度)の最小値を検出する機構がより望ましい。これら機構により、人体や天井照明37といった高温部が検知され開閉ダンパが誤作動することが防げるようになる。なお、図4において、符号36aは温度設定ダイヤル、36b,36cは冷暖切替スイッチ、36dはカバーである。
まず、冷暖房は、空調ユニット6のメインスイッチ及び開閉ダンパ32の作動状況に伴って変化する床下空間3と空調域4間の差圧と床下送気ファン17の送風量の関係にて、発停・制御される。
開閉ダンパ32は、温度調節器35での検知温度と設定温度の偏差比較にのみより開閉制御され、空調ユニット6とは配置、電気信号的に独立している。開閉ダンパ32の作動は、開閉の2段階のほか、設定温度と検知温度の偏差に伴い3段階、4段階とするのが有効である。この時、床上下差圧(床下空間3と空調域4との間の静圧差)が所定の値で一定となるように、床下送気ファン17の回転数をファン回転数制御器24によって制御する。
これにより床吹出しユニット5の床下空間3と吹出口上部空間の床上下差圧も概ね一定値で制御されるため、開閉ダンパ32の開閉に伴う床上下連通開口面積変化に伴い、床上空間(空調域)4への送気量が自然に適切に決定される。
なお、スライド式換気開口部33の床換気開口(連通口)33aは、換気対象室床面積が目盛られたスライド式開口であるので、設置工事終了後に換気用の所要開口面積を適切に容易に調整できる。ここでの調整機能により全室の開閉ダンパ32が閉となり、床上下差圧制御が差圧Bとなった時に全室において法定換気回数0.5回/h丁度を満足する風量が住戸へ適切に吹き出される。なお、多室の吹出し口30の開閉ダンパ32が全閉となったかは、自動回転数制御される床下送気ファン17の回転数により検知する。その他に当該ファン部に流量センサを設ける方法の他に全吹出し口の開閉ダンパ32へ検知配線を行う方法でももちろん機能するが、配線手間が無い点や、センサが不要な点で床下送気ファン17にて回転数を検知する方法が経済的である。
そして、エアコン室内機運転時は一定の送風温度と送風量でエアコン室内機16を定格運転させ、エアコン室内機16の運転時には流路切替ダンパ22を開とし、停止時には同ダンパ22を閉とする。これにより、エアコン室内機停止時には室内還気はエアコン室内機16を通過せずに蓄熱材18のみを通過する。
そして、エアコン室内機運転時には室内還気はエアコン室内機16を通るが、開閉ダンパ32の開閉状況に伴い変化する床下送気ファン17の風量とエアコン室内機風量(定格風量)のバランスによって、蓄熱材18での空気通過方向とその量が自然に変更される。つまり、床下送気ファン風量がエアコン室内機風量に対して少ない時は、蓄熱材18にエアコン室内機16の熱交換器16a通過後で冷暖房後の空気が自然に流れ、逆に床下送気ファン風量がエアコン室内機風量より多い時には、還気はエアコン室内機16と蓄熱材18の両方を通過する作動をする。
これにより吹出しユニット5での床下空間3と空調域4との間の床上下差圧も概ね一定値で制御されるため、開閉ダンパ32の開閉に伴う床上下連通開口面積変化に伴い、床上空間(空調域)への送気量が自然に適切に決定される。
したがって、複数のそれぞれの室に、吹出し口30や開閉ダンパ32等を備えた床吹出しユニット5と温度調節器35を設けることによって、一つの空調ユニット6によって全室を個別に、任意の温度に設定し、任意に空調できる、すなわち多室制御を行うことができる。
また、安定したエアコン室内機16の運転がなされるため機器効率が高まり、エアコンの定格容量ダウンによる低コスト化、耐久性向上、省エネルギーが実現できる。
また床下空間3を給気経路に利用したため、従来のセントラル型空調設備で必要であった給気ダクト及びダクト取付工事が不要となり、初期設備費の低減が可能となり、さらに階高への影響や、下がり天井や機器による室内空間の美観低減を少なくできる。
また、多室の冷暖房自動運転制御を実現し、床吹出しユニット5と温度調節器35が空調ユニット6と完全に独立しているので、設置工事、メンテナンス、制御方法が簡素化でき、費用低減が図れる。
また、床下送気ファン17での床上下差圧の所定値制御機構により、多室の開閉ダンパ32の開閉状況の種々組み合わせによらず、自然現象に伴って最適風量を送気できる。この機構により空調ユニット6と床吹出しユニット5間に配線を行わず独立して配しても、多室制御がなされるため建築・設備工事費を低減できる。
また、全空調域(室)で冷暖房設定温度が満たされる若しくは冷暖房が停止されており、全開閉ダンパ32が閉鎖された時に、床上下差圧制御の設定値を低下させることで、24時間換気の所要風量のみを空間(室)へ給気でき送気エネルギーの無駄を省け、床吹出ユニットの吹出し面積を大きくする必要がない(住戸全体の床下空間と床上空間の床吹出し口以外の開口や建材間の隙間は、通常1cm2/m2(床面積)前後であり、常に床上下差圧を差圧Aで一定制御した場合に、送風量が過剰となる場合が多い。またこの面積は建付け精度により大きく変わるため、この機能が有効となる)。
また、換気ユニット8が、還気の一部を外部に放出するとともに、外部の新鮮な空気を、前記還気の一部と熱交換したうえで、冷暖房ユニット15に供給するので、上述したような多室制御を行いつつ、換気を効率的にかつ容易に行うことができる。
さらに、コンクリートスラブ1の上面に樹脂被覆断熱材1aを敷設し、床下空間3の外壁に面する部分に十分な断熱を施したので、コンクリートスラブへの熱流を低減し、さらに断熱材表面の放射率を高めたことで特に暖房効率が高まり、エアコン定格容量を低減できる。さらには、冬期には暖房送風にて床2が加熱されるため床2から暖かくなり、全室で床暖房効果が得られるため、住戸環境性能が高まると共に、床暖房設備を不要とできる。
この空調ユニット40が、前記空調ユニット6と異なる点は、蓄熱材18を省略した点である。したがって、以下の説明では空調ユニット6と同様の構成要素には、同一符号を付してその説明を省略ないし簡略化する。
冷暖房ユニット41は、エアコン室内機(熱交換器16a)16、床下送気ファン17、床下空間3と空調域4との差圧を検出する静圧差検出器23、当該差圧を一定制御する床下送気ファン回転数制御器24、エアコン発停制御装置(図示略)等を備えている。
床下送気ファン17は前記空調ユニット6と同様に床上下差圧が所定の制御値となるように床下送気ファン回転数制御器24によって風量が可変制御される。エアコン室内機(熱交換器16a)16は、いずれかの開閉ダンパ32が開の状況で運転させ、全てが閉鎖しているときは停止させる。
この開閉ダンパ32の開閉状況は、前述のように、床下送気ファン17の回転数にて検知することとし、これにより空調ユニット40と床吹出しユニット5は電気的、制御的に独立している。
3 床下空間
4 空調域
5 床吹出しユニット
6,40 空調ユニット
8 換気ユニット
15,41 冷暖房ユニット
15a 還気口
16 エアコン室内機
17 床下送気ファン
18 蓄熱材
19 第1空気経路
20 第2空気経路
21 第3空気経路
22 流路切替ダンパ
23 静圧差検出器
24 ファン回転数制御器
30 吹出し口
32 開閉ダンパ
35 温度制御器
Claims (4)
- 空調域の床下空間が給気経路とされ、空調ユニットによって空調された空気が前記給気経路を通って床に設けられた吹出し口から前記空調域に吹出され、該空調域から前記空調ユニットに還気する空調システムであって、
前記空調ユニットは、これによって空調された空気を床下空間に送風する床下送気ファンと、床下空間と空調域との差圧を検出する静圧差検出器と、この静圧差検出器によって検出された差圧に基づいて前記床下送気ファンの回転数を制御するファン回転数制御器とを備え、
前記吹出し口を開閉する開閉ダンパと、前記空調域の温度を検出し、この検出した温度と設定温度との差に基づいて前記開閉ダンパを開閉制御する温度調節器とを有し、
前記温度調節器による開閉ダンパの制御に伴って、前記ファン回転数制御器によって前記床下送気ファンの回転数を前記床下空間と空調域との差圧が所定の差圧設定値となるように制御するとともに、この差圧設定値を床下送気ファンの回転数に基づき可変制御することを特徴とする空調システム。 - 請求項1に記載の空調システムにおいて、
前記空調域内の複数の室の開閉ダンパがひとつでも開となっている場合は、いずれかの室に冷暖房負荷があると判断して、前記差圧設定値を所定の差圧Aとし、
前記開閉ダンパが全て閉鎖されている場合は、いずれの室にも冷暖房が必要でないと判断して、前記差圧設定値を前記差圧Aより低い所定の差圧Bと変更させる2段制御とすることを特徴とする空調システム。 - 請求項1または2に記載の空調システムにおいて、
前記空調ユニットは、空気を加温または冷却する冷暖房ユニットと換気ユニットとを備えており、
前記換気ユニットは、前記還気の一部を外部に放出するとともに、外部の新鮮な空気を、この新鮮な空気と前記還気の一部と熱交換したうえで、前記冷暖房ユニットに供給することを特徴とする空調システム。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の空調システムにおいて、
前記冷暖房ユニットはその還気口とエアコン室内機とを連通する第1空気経路と、
前記エアコン室内機と前記床下送気ファンとを連通する第2空気経路と、
前記第1空気経路に対向して配置され、前記第2空気経路に連通する第3空気経路と、
前記第1空気経路と前記第3空気経路との間に介在され、空気が前記第1空気経路と第3空気経路との間で通過可能な蓄熱材と、
前記第2空気経路を前記エアコン室内機がONのときに開放し、OFFのときに閉鎖する流路切替ダンパと、
前記蓄熱材の温度を検出しこの検出値に基づいて前記エアコン室内機をON・OFF制御する温度センサとを備えていることを特徴とする空調システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006012463A JP4647503B2 (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006012463A JP4647503B2 (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 空調システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007192505A true JP2007192505A (ja) | 2007-08-02 |
JP4647503B2 JP4647503B2 (ja) | 2011-03-09 |
Family
ID=38448347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006012463A Active JP4647503B2 (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 空調システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4647503B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009174809A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 空調システム |
CN101893291A (zh) * | 2009-05-22 | 2010-11-24 | 富士通株式会社 | 空气调节设备 |
KR101520482B1 (ko) | 2007-12-21 | 2015-05-14 | 엘지전자 주식회사 | 공조장치 및 공조장치의 제어방법 |
JP2018066490A (ja) * | 2016-10-17 | 2018-04-26 | 株式会社メックecoライフ | 空調システム |
WO2018211559A1 (ja) * | 2017-05-15 | 2018-11-22 | 日本電気株式会社 | 設定値算出システム、方法およびプログラム |
JP2019120434A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 空気調和機およびその制御方法 |
CN115309064A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-11-08 | 青岛海尔科技有限公司 | 空调设备的控制方法及装置、存储介质及电子装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101542430B1 (ko) * | 2015-05-12 | 2015-08-11 | 주식회사 세원기연 | 에너지절감형 바닥공조시스템 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04103938A (ja) * | 1990-08-22 | 1992-04-06 | Maeda Corp | 間仕切壁融合型全熱交換器 |
JPH0735384A (ja) * | 1993-07-22 | 1995-02-07 | Sanki Eng Co Ltd | 空調装置 |
JPH07260201A (ja) * | 1994-03-22 | 1995-10-13 | Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd | アンダーフロア空調システム |
JPH10110981A (ja) * | 1996-10-04 | 1998-04-28 | Taikisha Ltd | 送風機制御システム |
JP2003214663A (ja) * | 2002-01-25 | 2003-07-30 | Kubota Corp | 蓄熱空調設備 |
JP2005265280A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-09-29 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 床吹き出し式の空調方法 |
JP2005273970A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Shiraiwa Komusho:Kk | 建物空調システム |
-
2006
- 2006-01-20 JP JP2006012463A patent/JP4647503B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04103938A (ja) * | 1990-08-22 | 1992-04-06 | Maeda Corp | 間仕切壁融合型全熱交換器 |
JPH0735384A (ja) * | 1993-07-22 | 1995-02-07 | Sanki Eng Co Ltd | 空調装置 |
JPH07260201A (ja) * | 1994-03-22 | 1995-10-13 | Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd | アンダーフロア空調システム |
JPH10110981A (ja) * | 1996-10-04 | 1998-04-28 | Taikisha Ltd | 送風機制御システム |
JP2003214663A (ja) * | 2002-01-25 | 2003-07-30 | Kubota Corp | 蓄熱空調設備 |
JP2005265280A (ja) * | 2004-03-18 | 2005-09-29 | Takasago Thermal Eng Co Ltd | 床吹き出し式の空調方法 |
JP2005273970A (ja) * | 2004-03-24 | 2005-10-06 | Shiraiwa Komusho:Kk | 建物空調システム |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101520482B1 (ko) | 2007-12-21 | 2015-05-14 | 엘지전자 주식회사 | 공조장치 및 공조장치의 제어방법 |
JP2009174809A (ja) * | 2008-01-25 | 2009-08-06 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 空調システム |
CN101893291A (zh) * | 2009-05-22 | 2010-11-24 | 富士通株式会社 | 空气调节设备 |
GB2470481A (en) * | 2009-05-22 | 2010-11-24 | Fujitsu Ltd | Cooling electronic equipment in a rack |
GB2470481B (en) * | 2009-05-22 | 2014-06-18 | Fujitsu Ltd | Air conditioning installation configured to cool an electronic device provided on a floor in a room |
JP2018066490A (ja) * | 2016-10-17 | 2018-04-26 | 株式会社メックecoライフ | 空調システム |
WO2018211559A1 (ja) * | 2017-05-15 | 2018-11-22 | 日本電気株式会社 | 設定値算出システム、方法およびプログラム |
JPWO2018211559A1 (ja) * | 2017-05-15 | 2020-05-14 | 日本電気株式会社 | 設定値算出システム、方法およびプログラム |
JP2019120434A (ja) * | 2017-12-28 | 2019-07-22 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 空気調和機およびその制御方法 |
CN115309064A (zh) * | 2022-07-29 | 2022-11-08 | 青岛海尔科技有限公司 | 空调设备的控制方法及装置、存储介质及电子装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4647503B2 (ja) | 2011-03-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4647503B2 (ja) | 空調システム | |
JP3208689U (ja) | 高断熱高気密住宅の換気及び空調構造 | |
US11906198B2 (en) | Air-conditioning system | |
JP7142969B2 (ja) | 空調システム | |
JP2008134032A (ja) | 空気調和システム | |
JP2010196997A (ja) | 建物 | |
JP4520960B2 (ja) | 換気システム | |
JP4391209B2 (ja) | 換気システム | |
JP2018123999A (ja) | 風路切替ダンパ、ファンコイルユニットおよび空気調和システム | |
JP2003269767A (ja) | 換気空調システムおよび建物 | |
JPH09210421A (ja) | 換気空調システム | |
JP2001108271A (ja) | 換気装置、それを用いた空調換気システム及び建物 | |
JPH11173623A (ja) | 住宅用換気システム装置 | |
JP3959182B2 (ja) | 熱交換換気システム | |
JPH04244537A (ja) | 空気調和システム | |
JP2011112239A (ja) | 換気空調システム及び建物 | |
JP2010243075A (ja) | 換気空調システム及び建物 | |
JPH0828902A (ja) | 空気調和機 | |
JP2563127B2 (ja) | 屋内空気循環設備 | |
KR102575089B1 (ko) | 공기조화 시스템 | |
KR102522061B1 (ko) | 공조 유닛 | |
JP2000274733A (ja) | 集合住宅用空気調和装置 | |
JPH04257636A (ja) | 空気調和装置 | |
JP2006071214A (ja) | 空気調和装置及び空気調和装置の制御方法 | |
JPH074687A (ja) | 換気システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081105 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100813 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100824 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101018 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101130 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101208 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4647503 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |