[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2007181871A - 自動アーク溶接システム及び方法 - Google Patents

自動アーク溶接システム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007181871A
JP2007181871A JP2006002642A JP2006002642A JP2007181871A JP 2007181871 A JP2007181871 A JP 2007181871A JP 2006002642 A JP2006002642 A JP 2006002642A JP 2006002642 A JP2006002642 A JP 2006002642A JP 2007181871 A JP2007181871 A JP 2007181871A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
wire
welding
arc
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006002642A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007181871A5 (ja
Inventor
Takahisa Iizuka
隆久 飯塚
Jun Ito
純 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Heavy Industries Ltd filed Critical Kawasaki Heavy Industries Ltd
Priority to JP2006002642A priority Critical patent/JP2007181871A/ja
Publication of JP2007181871A publication Critical patent/JP2007181871A/ja
Publication of JP2007181871A5 publication Critical patent/JP2007181871A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D71/00Bundles of articles held together by packaging elements for convenience of storage or transport, e.g. portable segregating carrier for plural receptacles such as beer cans or pop bottles; Bales of material
    • B65D71/40Bundles of articles held together by packaging elements for convenience of storage or transport, e.g. portable segregating carrier for plural receptacles such as beer cans or pop bottles; Bales of material comprising a plurality of articles held together only partially by packaging elements formed by folding a blank or several blanks
    • B65D71/46Bundles of articles held together by packaging elements for convenience of storage or transport, e.g. portable segregating carrier for plural receptacles such as beer cans or pop bottles; Bales of material comprising a plurality of articles held together only partially by packaging elements formed by folding a blank or several blanks formed by folding a single blank into a tubular element

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)

Abstract

【課題】 必要なセンサの数を低減することが可能な自動アーク動溶接システム及び方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 溶接トーチ9の先端からワイヤ10を突出させてこれをアークにより溶融させながら該溶接トーチを開先左右倣い及び開先上下倣いさせるようにして開先13の延在方向に沿って移動させ、それにより開先にビードを形成する溶接システム101において、ワイヤ及びアークを撮像する撮像装置4と、撮像した映像を画像処理してワイヤの突出長さを抽出する画像処理手段6と、抽出したワイヤの突出長さを一定長に維持するよう制御することにより開先上下倣いを行う制御手段6と、を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動アーク溶接システム及び方法に関し、特に溶接部の映像に基づいて溶接条件を制御するものに関する。
近年、アーク溶接の作業効率向上を図るため、自動アーク溶接方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ところで、多層盛の開先溶接にて開先幅変動によらず積層ビード高さを継ぎ手全線に渡り均一化するためには、各パスでの所要ビード断面積の増減分布を知る必要がある。このためには、ワイヤ先端高さにおける開先幅と現在の積層高さとの情報が必要である。そこで、この自動アーク溶接方法では、積層直後のビードの形状を把握するためにレーザスリット光センサを用いて次パスの各種条件設定に利用し、開先左右倣いに溶接部直視カメラを用い、かつ開先上下倣いにアークセンサを利用することによって、ワイヤ先端の高さにおける開先幅と現在の積層高さとの情報を得ている。これにより、自動化が図られている。
また、溶接部前方に取付けたカメラにより得られた溶接部の映像からアーク高輝度部の形状の特徴を抽出し、この抽出した特徴に基づいて開先左右倣いを行う自動アーク溶接方法が提案されている(特許文献2及び特許文献3参照)。
特開2001−340966号公報 特開2004−042067号公報 特開2005−193277号公報
しかしながら、特許文献1の自動アーク溶接方法は、多数のセンサが必要であるという問題があった。
また、特許文献2及び特許文献3には、開先左右倣い以外に用いられるセンサについては開示されていない。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、必要なセンサの数を低減することが可能な自動アーク動溶接システム及び方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る自動アーク溶接システムは、溶接トーチの先端からワイヤを突出させてこれをアークにより溶融させながら該溶接トーチを開先左右倣い及び開先上下倣いさせるようにして開先の延在方向に沿って移動させ、それにより前記開先にビードを形成する溶接システムにおいて、前記ワイヤ及び前記アークを撮像する撮像装置と、前記撮像した映像を画像処理して前記ワイヤの突出長さを抽出する画像処理手段と、前記抽出したワイヤの突出長さを一定長に維持するよう制御することにより前記開先上下倣いを行う制御手段と、を備えている。このような構成とすると、開先左右倣い制御を、撮像装置で撮像した映像の画像処理に基づいて行うことにより、必要なセンサの数を低減することができる。
前記撮像装置は、前記撮像を前記溶接トーチの前記開先の延在方向に沿った移動方向における前方でかつ上方から行ってもよい。このような構成とすると、画像処理に好適な映像を得ることができる。
前記制御手段は、前層のビード表面高さに強く関係する、現在の前記ワイヤの先端位置の高さと現在における前記開先左右倣いのためのデータとに基づいて溶接速度を制御してもよい。このような構成とすると、好適に積層ビード高さ一定制御を行うことができる。
前記画像処理手段は、前記画像処理において前記アークの高輝度部の形状の特徴を抽出し、前記制御手段は、前記抽出した形状の特徴に基づいて前記開先左右倣いを行ってもよい。このような構成とすると、必要なセンサの数を低減することができる。
また、本発明に係る自動アーク溶接方法は、溶接トーチの先端からワイヤを突出させてこれをアークにより溶融させながら該溶接トーチを開先左右倣い及び開先上下倣いさせるようにして開先の延在方向に沿って移動させ、それにより前記開先にビードを形成する溶接システム及び方法において、前記ワイヤ及び前記アークを撮像するステップと、前記撮像した映像を画像処理して前記ワイヤの突出長さを抽出するステップと、前記抽出したワイヤの突出長さを一定長に維持するよう制御することにより前記開先上下倣いを行うステップと、を含む。このような構成とすると、開先左右倣い制御を、撮像した映像の画像処理に基づいて行うことにより、必要なセンサの数を低減することができる。
前記撮像を前記溶接トーチの前記開先の延在方向に沿った移動方向における前方でかつ上方から行ってもよい。このような構成とすると、画像処理に好適な映像を得ることができる。
前層のビード表面高さに強く関係する、現在の前記ワイヤの先端位置の高さと現在における前記開先左右倣いのためのデータとに基づいて溶接速度を制御してもよい。このような構成とすると、好適に積層ビード高さ一定制御を行うことができる。
前記画像処理において前記アークの高輝度部の形状の特徴を抽出し、前記抽出した形状の特徴に基づいて前記開先左右倣いを行ってもよい。このような構成とすると、必要なセンサの数を低減することができる。
本発明は以上に説明したような構成を有し、必要なセンサの数を低減することが可能な自動アーク溶接システム及び方法を提供できるという効果を奏する。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態に係る自動アーク溶接システムの構成を示す模式図である。図2はCCDカメラの配設位置を示す斜視図である。図3は溶接部を模式的に示す斜視図である。
図1乃至図3に示すように、自動アーク溶接システム101は、溶接装置1と、ロボット2と、自動アーク溶接制御装置3と、を備えている。
本実施の形態では、一対の被溶接物12が突き合わせ溶接される。そして、その継手を形成すべき箇所に開先13が形成されている。一対の被溶接物12は、所定のルートギャップRGを有して配置され、各々の開先面が所定のベベル角を有するように形成されている。そして、一対の被溶接物12の突き合わせ端部の下面間に架け渡すように板状の裏当金16が配設されている。この裏当金16及び一対の被溶接物12の開先面に囲まれるようにして開先13が形成されている。
溶接装置1は、溶接トーチ9と溶接電源11とを有している。溶接トーチ9は、不活性ガスを溶接部に供給するノズルで構成されている。溶接トーチ9の先端からは溶接材料からなるワイヤ10が図示されない送り機構によって所定の速度で送り出される。このワイヤ10には溶接電源11から電流が供給される。
ロボット2は、6軸多関節のアーム7とこのアーム7の動作を制御するロボットコントローラ8とを有している。アーム7の手先部7aには溶接トーチ9が取り付けられている。ロボットコントローラ8は、このアーム7を制御して、ワイヤ10の先端10aが開先13内を移動するように溶接トーチ9を移動させる。図2及び図3に示すように、ワイヤ10の先端は、開先13内を該開先13の幅方向(左右方向)19にウィービングしながら該開先13の延在方向に移動する。このワイヤ10の先端(ひいては溶接トーチ9)の開先13の延在方向に沿った移動方向を、以下、溶接方向18と呼ぶ。そして、この移動に連動して、上述の溶接電源11によりワイヤ10に溶接電流が供給されて、ワイヤ10の先端10aと開先13内に形成された前層のビード17との間にアーク14が発生し、ワイヤ10の先端部が溶融して溶湯池15が形成される。この溶湯池15が冷えて固まってビード17が形成される。
自動アーク溶接制御装置3は、CCDカメラ4と、CCDカメラ4で撮像した映像を所定の画像信号に変換して出力するCCU(camera control unit)5と、CCU5からの画像信号を画像処理して特徴データを抽出するとともに、この抽出した特徴データに基づいて所要の指令等をロボットコントローラ8に出力するパソコン6とを有している。
CCDカメラ4には、例えば、一眼モノクロカメラが用いられる。ここで撮像装置をCCDカメラとしているが、CMOSイメージセンサ等、他の撮像装置であってもよい。CCDカメラ4は、溶接トーチ9の溶接方向18における前方であって溶接部の上方に、そこから溶接部を撮像可能に(溶接部がその視野に入るように)配設される。ここで、溶接部とは、図3に示すように、溶接トーチ9、ワイヤ10、アーク14、及び溶湯池15からなる領域をいう。CCDカメラ4は、本実施の形態では、図2に示すように、アーム7の手先部7aに後方でかつ斜め下方を向くように取付けられる。つまり、CCDカメラ4は、溶接部と一定の間隔を維持するように配設される。もちろん、CCDカメラ4を、他の移動機構によって溶接トーチ9と一定の間隔を維持するよう移動させてもよい。
パソコン6は、周知のように、CPU等の演算部31と、内部メモリ等の記憶部32と、演算部31にデータを入力するためのキーボード等の入力部33と、演算部31に制御されて所要の表示を行う表示部34とを備えている。記憶部32には所定の制御プログラムが格納されている。演算部31は、この制御プログラムを読み出して実行することにより、溶接部画像処理、開先左右倣い制御、開先上下倣い制御、溶接条件制御等を行う。演算部31は、開先左右倣い制御、開先上下倣い制御、及び溶接条件制御においては、所要の指令等をロボットコントローラ8に入力することにより、これらの制御を遂行する。すなわち、演算部31は、ロボットコントローラ8と共働して自動アーク溶接システム101全体の動作を制御する。また、演算部31は表示部34に所要の表示を行う。
次に、以上のように構成された自動アーク溶接システム101の動作(自動アーク溶接方法)を説明する。ここでは、一般的な動作は省略し、本発明を特徴付ける積層ビード高さ一定制御を説明する。この制御は、パソコン6の演算部31とロボットコントローラ8との共働の制御により遂行される。
まず、積層ビード高さ一定制御の概要を説明する。
図4は積層ビード高さ一定制御の概要を示すフローチャートである。
図1乃至図4において、自動アーク溶接システムが始動すると、溶接条件が設定される(ステップS1)。具体的には、ロボット2にティーチングにより溶接の始端点及び終端点が教示される。次いで、開先角度、ルートギャップ等の所要の制御パラメータが演算部31に入力される。次いで、ウィービング条件等の溶接条件が設定される。次いで、後述するアーク高輝度部の長軸の傾斜角θの適正値等が設定される。これらの入力及び設定は、所要のデータがパソコン6の入力部33を介して演算部31に入力され、記憶部32に記憶されることによって行われる。
次いで、溶接開始スイッチ(図示せず)がONされることによって、溶接が開始される(ステップS2)。
次いで、溶接部の撮像が行われる(ステップS3)。具体的には、以下のようにして、溶接部の撮像が行われる。
図11はCCDカメラ4で撮像された溶接部の映像を示す画像(以下、溶接部画像という)であって、(a)は画像処理前の溶接部画像であり、(b)は画像処理によって抽出された溶接トーチ先端位置及びワイヤ先端位置を表示した溶接部画像である。
CCDカメラ4は、図11(a)に示すような、溶接部をその前方かつ上方から撮った映像を撮影する。CCU5は、この映像を所定の画像信号に変換してパソコン6に入力する。パソコン6はこの画像信号の所定数のフレーム分(ここでは3フレーム)の画像(溶接部画像)を一時的に記憶部32に保存する。この溶接部画像は、所定数の画素及び所定数の階調を有するデジタル画像である。溶接部画像には、図11(a)に示すように、画面の暗い背景の中央部にやや明るく溶融池が写り、その溶融池の中に非常に明るくアーク(以下、アーク高輝度部ともいう)が写っている。そして、その明るいアーク高輝度部の上部の一部を切り欠くように黒くワイヤの先端部が写り、そのワイヤの上端にやや明るく弧状のトーチの先端部が写っている。
次いで、パソコン6の演算部31は、この溶接部画像(正確には溶接部画像の画像データ)を記憶部32から読み出して画像処理する(ステップS4)。
次いで、この画像処理により抽出されたデータに基づいて、ワイヤ10の開先左右倣い制御(水平方向、ステップS5)とワイヤ10の開先上下倣い制御(鉛直方向、ステップS6)とがパラレルに行われる。
次いで、溶接条件(溶接速度)制御が行われる(ステップS7)。
そして、溶接が終了するまで、ステップS3〜ステップS7が繰り返され、溶接が終了すると(ステップS8)、積層ビード高さ一定制御が終了する。
次に、画像処理(ステップS4)、開先左右倣い制御(ステップS5)、開先上下倣い制御(ステップS6)、及び溶接条件制御(ステップS7)について詳しく説明する。
まず、開先左右倣い制御用の画像処理及び該開先左右倣い制御(以下、画像処理に基づく開先左右倣い制御という)について説明する。なお、この画像処理に基づく開先左右倣い制御は公知であるので、ここでは、必要最小限の説明に止める。詳しくは、特開2004−042067号公報又は特開2005−193277号公報を参照されたい。
画像処理に基づく開先左右倣い制御は、開先の底幅が大きい場合と開先の底幅が小さい場合とで異なる。
まず、開先の底幅が大きい場合の画像処理に基づく開先左右倣い制御について説明する。
図5は開先の底幅が大きい場合におけるウィービングに伴うアーク高輝度部の形状変化を示す模式図であって、(a)はワイヤがウィービング中央位置に位置するときのアーク高輝度部の形状を示す図、(b)はワイヤがウィービング右端に位置するときのアーク高輝度部の形状を示す図、(c)はワイヤが開先面にほぼ接触するときのアーク高輝度部の形状を示す図である。図6は開先の底幅が大きい場合における電極−開先面間距離に対するアーク高輝度部長軸の傾斜角の変化を示すグラフである。
溶接部画像から抽出したアーク高輝度部14を観察すると図5(a)〜図5(c)に示すように形状が変化する。すなわち、ワイヤ10がCCDカメラ4から見てウィービング中央位置に位置するときは、図5(a)に示すように、アーク高輝度部14は、ほぼ水平方向に長軸Lを有する楕円形を成している。そして、ワイヤ10がCCDカメラ4から見てウィービング右端に位置するときは、溶接アークは開先面に制約されて右側が狭まるため、図5(b)に示すように、アーク高輝度部14は多少細った楕円形になり、その長軸Lが右上方を向くようになる。さらに、ワイヤ10が開先面に近づいてほぼ接触するようになると、図5(c)に示すように、アーク高輝度部14の形状はさらに細くなり、その長軸Lもさらに右が上がって傾斜角が大きくなる。
このようなアーク高輝度部14の形状変化は、ワイヤと開先面の間の水平距離及び開先面のベベル角度によって律せられ、ほぼ再現性があることが分かっている。
このワイヤと開先面の間の水平距離(以下、ワイヤ−開先面間距離という)に対するアーク高輝度部14の長軸Lの傾斜角θ(図3参照)の変化の測定例を説明する。
図6はワイヤ−開先面間距離に対するアーク高輝度部の長軸Lの傾斜角θの変化の測定例を示すグラフである。図6は、開先面が30度のベベル角度を有するよう配置された一対の被溶接物12について得られた実測値をプロットしたものである。
図6において、ワイヤ−開先面間距離が減少するに連れてアークク高輝度部14の長軸Lの傾斜角(以下、単に長軸の傾斜角という)θはほぼ単調に減少している。なお、通常、適当なウィービング端点は、ワイヤ10が開先面から2mm程度離れた位置とされる。従って、本測定例によれば、ウィービングの端点における長軸の傾斜角θがほぼ30度であれば適正なウィービング溶接がなされていると見ることができ、これとずれを有するときには、長軸の傾斜角θが30度に近づくようにウィービングを調整する必要がある。この調整は、パソコン6の演算部31が、ロボットコントローラ8に、長軸の傾斜角θの適正値(ここでは30度)からのずれに応じたウィービング端点位置補正量を入力することにより行われる。
本実施の形態における画像処理に基づく開先左右倣い制御は、このワイヤ−開先面間距離と長軸の傾斜角θとの関係を利用して行われる。
次に、この画像処理に基づく開先左右倣い制御を図1乃至図3及び図5を用いて具体的に説明する。
まず、パソコン6の演算部31は、ウィービングが右端に到達したことを確認すると、記憶部32から溶接部画像を取り込み、画像処理により長軸の傾斜角θを算出する。具体的には、取り込んだ溶接部画像を所定の閾値を用いて2値化してアーク高輝度部14の形状を抽出する。アーク高輝度部14は溶融池15等の他の領域と比較すると極めて高い輝度を有するので、閾値の設定も容易であり、簡単にこれを抽出することができる。
次いで、所定の閾値以下の面積しか持たない高輝度領域を削除することにより、これらノイズ成分を除去する。
次いで、抽出したアーク高輝度部14について重心座標Gを算定する。重心座標G(Xg,Yg)は、アーク高輝度部14内の画素についてそれぞれx座標xiとy座標yiとの平均値を算出することにより簡単に算定することができる。
さらに、アーク高輝度部14の各画素の座標(xi,yi)を用いて、下式によりアーク高輝度部14の図形の慣性モーメントが最小となる対称軸の角度θを算出する。
この式は、直線y=tanθ×(x−Xg)+Yg の周りのモーメントを表す式Mについて、dM/dθ=0となるようなθを求めるもので、
θ=−0.5 atan[2Σ(xi−Xg)(yi−Yg)/{Σ(xi−Xg)−Σ(yi−Yg)}]
である。但し、−90°≦θ≦+90°である。
角度θはこの図形の最も長い軸に沿うものとなる。ここで、重心Gを通り、角度θを持つ軸をアーク高輝度部14の長軸、重心Gを通り、長軸に直交する軸を短軸と定義する。ここで、xy座標系は、x座標を水平方向に取り、y座標を鉛直下方向に取ったものである。また、角度θは正のx軸を基準にして反時計方向に測るものとする。
次に、演算部31は、このようにして求めた長軸Lの傾斜角θを適正値と対比して、そのずれから右端における位置補正量ΔRを算出する。
次いで、演算部31は、ウィービングが左端に到達したことを確認すると、上記と同様にして、長軸の傾斜角θを算出し、左端における位置補正量ΔLを算出する。
次いで、演算部31は、ウィービングが中央位置に到達したことを確認すると、右端における位置補正量(以下、右側補正量という)ΔRと左端における位置補正量(以下、左側補正量という)ΔLとを合成してウィービングの中央位置のずれを正す補正量を算出する。具体的には、演算部31は、右側補正量ΔRと左側補正量ΔLとの差の半分をウィービング中央位置の補正量ΔXcとし、右側補正量ΔRと左側補正量ΔLとの和をウイービング幅の補正量ΔWとする。そして、このウィービング中央位置の補正量ΔXc及びウイービング幅の補正量ΔWをロボットコントローラ8に入力する。すると、ロボットコントローラ8がこの補正量に応じてワイヤ10のウィービング動作を調整する。これにより、ウィービングの動作が補正される。このようにして、開先の底幅が大きい場合におけるワイヤ10の開先左右倣い制御が行われる。
次に、開先の底幅が小さい場合の画像処理に基づく開先左右倣い制御について説明する。
図7は開先の底幅が小さい場合における溶接部を模式的に示す斜視図である。図7に示すように、開先の底幅が小さい場合、すなわち、下向きV開先の初層や開先角度が小さい場合には、アーク14が同時に両側の開先面に制約されて、溶接部画像において、アーク高輝度部14が塊状に写り、長軸を判定しその傾斜を正確に算出できるような疑似楕円形には写らない。従って、長軸の傾斜角θに依存するウィービング位置の計測では信頼性に劣る。そこで、このような場合には、アーク高輝度部14の長軸の長さと短軸の長さとの比(以下、長短軸長比という)Pを利用してウィービング位置が計測される。
図8は開先の底幅が小さい場合におけるウィービングに伴うアーク高輝度部の形状変化を示す模式図であって、(a)はワイヤがウィービング左端に到達したときのアーク高輝度部の形状を示す図、(b)はワイヤがウィービング中央位置に到達したときのアーク高輝度部の形状を示す図、(c)はワイヤがウィービング右端に到達したときのアーク高輝度部の形状を示す図である。図9は開先中心からの距離に対するアーク高輝度部の長短軸長比Pの変化を示すグラフである。
開先の底幅が小さい場合において、溶接部画像から抽出したアーク高輝度部14を観察すると図8(a)〜図8(c)に示すように形状が変化する。すなわち、ワイヤ10が左側の開先面に近づくと、図8(a)に示すように、アーク高輝度部14は左側には広がらないため、左肩上がりの少し扁平な形状を成す。そして、ワイヤがウィービング中央位置に到達すると、図8(b)に示すように、アーク高輝度部14は、三角形に近い塊状になり、長軸の長さと短軸の長さとはほぼ等しくなる。そして、左肩上がりから右肩上がりへとその形状が変化するのに伴い、長軸と短軸とが入れ替わる。そして、ワイヤ10が右側の開先面に近づくと、図8(c)に示すように、アーク高輝度部14は、図8(a)におけるアーク高輝度部14の形状とほぼ対称の右肩上がりの形状を成す。
演算部31は、長短軸長比Pを以下のようにして算出する。
図7及び図8において、演算部31は、上述のように、慣性モーメントを表す式Mを用いた演算により、アーク高輝度部14の重心Gを算出し、かつ重心Gを通る長軸の傾斜角θを算出する。そして、長軸の傾斜角θに±90°を加えることにより、短軸の傾斜角σを算出する。次いで、重心Gの座標(Xg,Yg)、長軸の傾斜角θ、短軸の傾斜角σ、及び実数パラメータrを用いて長軸と短軸の方程式を立てる。例えば、長軸に関する方程式は、
x=Xg+rcosθ
y=Yg−rsinθ
となる。なお、実数パラメータrの絶対値は直線上の点と重心Gとの距離を表すことになる。
この式を利用して、アーク高輝度部14の輪郭と長軸及び短軸との交点を求めて、それぞれ長軸長aと短軸長bとを算出する。そして、この長軸長aと短軸長bとを用いて、長短軸長比P=b/aを算出する。
このようにして得られる長短軸長比Pは、ワイヤの位置に対して比較的安定した関数になっており、ベベル角度が等しい下向きV開先においては、開先の中心に対して対称になっている。
この開先の中心からの距離に対する長短軸長比Pの変化の測定例を説明する。
図10は開先の中心からの距離に対する長短軸長比Pの変化の測定例を示すグラフである。図10は、両側の開先面がともに30°のベベル角度を有しルートギャップが0mmである開先を形成するよう配置された一対の被測定物について、ウィービング溶接したときの開先の中心からの距離に対する長短軸長比Pの実測値をプロットしたものである。図10から明らかなように、長短軸長比Pは、ワイヤが開先の中心に位置するとき最高値1となり、中心から左右に離れるに連れて左右ほぼ同じ割合で減少する。
本実施の形態では、演算部31が、ウィービング端における長短軸長比Pの実測値を適正値と対比し、そのずれを無くすような補正を行う。演算部31は、ウィービング端における長短軸長比Pの適正値からのずれから右側補正量ΔR及び左側補正量ΔLをそれぞれ算出し、右側補正量ΔRと左側補正量ΔLとの差の半分をウィービング中央位置の補正量ΔXcとし、右側補正量ΔRと左側補正量ΔLとの和をウィービング幅の補正量ΔWとする。なお、ワイヤ10が開先13の左側領域にあるか右側領域にあるかは、長軸の傾斜角θが正か負かによって判定される。そして、このウィービング中央位置の補正量ΔXc及びウイービング幅の補正量ΔWをロボットコントローラ8に入力する。すると、ロボットコントローラ8がこれらの補正量に応じてワイヤ10のウィービング動作を調整する。これにより、ウィービングの動作が補正される。このようにして、開先の底幅が小さい場合における開先左右倣い制御が行われる。
本実施の形態では、例えば、教示したウィービング幅に対して閾値(例えば4mm)が設けられ、閾値以下の場合には、開先の底幅が小さい場合における(長短軸長比Pを特徴量とする)開先左右倣い制御が実行され、閾値を越える場合には、開先の底幅が大きい場合における(長軸傾斜角θを特徴量とする)開先左右倣い制御に切り替えられてこれが実行される。なお、前記の両開先左右倣い制御においては、演算部31がウィービング端点に達したことを判定して画像処理を開始する手順を記した。しかし、ウィービング端点では長軸傾斜角θ及び長短軸長比Pが極小あるいは極大になることを利用すれば、常時画像処理を行ってこれら特徴量の時系列変化を評価することで、演算部31がウィービング端点到達時刻を特定することができる。演算部31は、実際には、前記の要領で特定したウィービング端点到達時刻での特徴量の値を用いて開先左右倣い制御を行っている。
次に、開先上下倣い制御用の画像処理及び該開先上下倣い制御について説明する。
図1乃至図3において、一般に使われている定電圧特性の溶接電源11を使用する場合、開先上下倣いにより溶接トーチ9を前層ビード17の表面に平行に移動させて溶接すると、ウィービングの中心部においてはアーク長Laの変化は小さいため、見かけ上のワイヤ突出長(以下、単にワイヤ突出長という)Lwが一定になる。従って、開先上下倣い制御とは、ワイヤ突出長一定制御を行っていると見なすことができる。開先高さ制御を行えば、ワイヤ突出長が一定に維持されることになり、それによって安定した溶接電流が維持され、その結果、溶接品質が確保される。
従って、開先上下倣い制御の具体的手法として、溶接電流を直接パソコン6に取り込み、これを指標として適正電流を維持するよう溶接トーチ9の高さを補正するという方法が容易に着想されるが、本実施の形態では、ワイヤ突出長を指標として、これが一定になるよう溶接トーチ9の高さ(ひいてはワイヤ10の先端10aの高さ)を補正するという方法を採用することとした。これは、上述の開先左右倣い制御に用いた溶接部画像センサとしてのCCDカメラ4をそのまま開先上下倣い制御にも用いて、この溶接部画像センサ以外のセンサを一切用いない溶接システムを構築するためである。
ワイヤ突出長とは、本来、ワイヤへの給電用のコンタクトチップ先端からのワイヤの突出長である。しかし、画像処理を行うに際し、必ずしもコンタクトチップ先端が溶接部画像中に見られるわけではないので、ここではトーチ先端部を構成するガスノズルの先端(以下、単にトーチ先端という)からワイヤの先端までの距離をワイヤ突出長と定義する。従って、開先上下倣い制御用の画像処理においては、最終的に、図11(b)に×印で示すワイヤ先端位置及び溶接トーチ先端位置が抽出される。
まず、ワイヤ先端位置の抽出処理を詳しく説明する。
図12は溶接部画像からワイヤ先端位置を抽出する画像処理の過程を示す画像であって、(a)は2値化後切り出したアーク高輝度部及びその周辺領域を示す画像、(b)は(a)の画像をクローズ処理した画像、(c)は(b)の画像のアーク高輝度部の切欠部(以下、単に切欠部という)を抽出した画像、(d)は(c)の画像における切欠部の領域重心(ワイヤ先端位置)を示す画像である。
パソコン6の演算部31(以下、単に演算部31という)は、図11(a)に示す、取り込んだ状態の溶接部の画像を2値化し、その後、この2値化した画像からアーク高輝度部及びその周辺領域を切り出して図12(a)に示すような画像を得、これを記憶部32のバッファ(以下、バッファAという)に保存する。
次いで、演算部31は、このバッファAに保存した画像をクローズ処理して図12(b)に示すような画像を得、これを記憶部32の他のバッファ(以下、バッファBという)に保存する。ここで、クローズ処理とは、アーク高輝度部からなる白色領域の内部の微小な穴や当該領域の切欠部分を除去する処理をいう。
次いで、演算部31は、バッファBに保存した画像からバッファAに保存した画像を減算して図12(c)に示すような、アーク高輝度部の切欠部を抽出し、これをバッファBに保存する。2つの画像の減算は、双方の画像の互いに対応する画素の階調の値同士を減算するようにして行われる。
次いで、演算部31は、図12(c)における切欠部の領域重心を算出し、図12(d)に示すように、これをワイヤ先端位置とする。
次に、溶接トーチ先端位置の抽出処理を詳しく説明する。
図13は溶接部画像から溶接トーチ先端位置を抽出する画像処理の過程を示す画像であって、(a)は溶接トーチ探索領域として切り出す領域が示された溶接部画像、(b)は(a)の画像から切り出された溶接トーチ探索領域を示す画像、(c)は(b)の画像を画質改善した画像、(d)は(c)溶接トーチ先端位置を示す画像である。
演算部31は、まず、図13(a)に示すように、溶接部画像から溶接トーチを探索すべき領域(溶接トーチ探索領域)を切り出す。これは、当該領域を絞り込んで誤検出を防ぐとともに、画像処理の負荷を軽減するためである。この切り出しは、ワイヤの先端位置を基準として切り出される。この切り出した溶接トーチ探索領域画像には、図13(b)に示すように、その下半部に位置するやや明るい溶融池と、溶融池の両側に位置する溶融池より暗い開先面の一部と、溶融池の中央部を上下方向に延びる黒いワイヤと、溶融池の上方に位置するやや明るい弧状の溶接トーチ先端部とが含まれている。
次いで、演算部31は、この溶接トーチ探索領域の画像の画質を改善して、図13(c)に示すような画像を得る。この画質改善においては、溶接トーチ先端部のコントラストを高めるためにいわゆる「γ補正」やいわゆる「ヒストグラム調整」が行われ、また、濃淡領域エッジ部を鮮明に残したままノイズを除去するためにいわゆる「メジアンフィルタ」がかけられた。これにより、図13(c)に示す画質改善後の画像においては、溶接トーチの先端部に対応する領域が白色化されて明瞭になっている。
次いで、演算部31は、図13(c)の画像において、ワイヤ先端位置と同一の縦ライン上に位置する溶接トーチ先端部を溶接トーチ先端位置として抽出する。この抽出は、図13(d)に示すように、ワイヤ先端位置と同一の縦ラインを画像の上側から走査し、濃度勾配及びラプラシアンの分布情報を利用して、溶接トーチ先端部の白色領域を探知するようにして行う。
次に、このような画像処理に基づくワイヤ10の開先上下倣い制御の全体を、図10を用いて説明する。
図10は画像処理に基づくワイヤ10の開先上下倣い制御を示すフローチャートである。 図10において、ステップS11乃至S17が図4のフローチャートにおけるステップS4(画像処理)に相当し、ステップS18乃至S23が図4のフローチャートにおけるステップS6(開先上下倣い制御)に相当する。
演算部31は、まず、記憶部33から溶接部画像を取り込む(ステップS11)。ここでは、3フレーム分の溶接部画像が取り込まれる。
次いで、演算部31は、溶接部画像の特徴量を抽出する(ステップS12)。この特徴量の抽出は、開先左右倣いで必要となるアーク高輝度部長軸傾斜角θ、あるいは長短軸長比Pの取得を示しており、これらの特徴量の時系列変化を調べることでウィービング端到達時刻を特定し、ウィービングの位相を把握している。
次いで、演算部31は、ワイヤ10のウィービングがその中心区間に到達したか否かを、ウィービング端到達時刻からの経過時間とウィービング1/4周期との比較によって、判定する(ステップS13)。中心区間に到達していない場合には、ステップS11に戻り、中心区間に到達するまで、ステップS11乃至S13を繰り返す。ここで、ウィービングの中心区間とは、CCU5から入力される画像信号の3フレームに対応する長さの区間であって、ウィービングの中央位置を中心とする区間をいう。
そして、演算部31は、ウィービングが中心区間に到達すると、まず、ワイヤ先端位置を抽出し(ステップS14)、次いで、溶接トーチ先端位置を抽出する(ステップS15。
次いで、演算部31は、ワイヤ先端位置と溶接トーチ先端位置との距離を算出して、これをワイヤ突出長Lw(図3参照)とする(ステップS16)。
次いで、演算部31は、ウィービングが3フレーム分の区間のうちの最終フレームに対応する区間か否かを判定する(ステップS17)。最終フレームに対応する区間でない場合には、ステップS11に戻り、当該区間になるまで、ステップS11乃至S17を繰り返す。そして、最終フレームに対応する区間になると、演算部31はステップS18に進む。
ステップS18において、演算部31は、3フレーム分のワイヤ突出長Lwを平均してこれを最新の計測値とする。これによりワイヤ突出長の計測値のバラツキが低減される。
次いで、演算部31は、ワイヤ突出長について、過去3回の制御周期分の移動平均を算出し、これをワイヤ突出長の計測値とする(ステップS19)。これは、ワイヤ突出長は通常の溶接では急激に変化しないため、このように移動平均を取ることにより、計測が安定化するからである。なお、制御周期は、溶接トーチ9がウィービング中央位置を通過する周期であるため、1/2ウィービング周期である。
次いで、演算部31は、このワイヤ突出長の計測値を設定された適正値と対比し、その差分(ずれ)を算出する(ステップS20)。ここで、ワイヤ突出長の計測値は、溶接部画像上の長さとして抽出されるため、溶接トーチ9やCCDカメラ4の取り付け設定の影響を強く受ける。そこで、本実施の形態では、汎用性を高めるため、適正値を予め設定せずに、溶接が開始した後、安定した時期に上述の画像処理によって求めたワイヤ突出長の計測値が、演算部31によって、適正値として自動的に設定される。なお、予め同じ継ぎ手の溶接試験を行い、その適正な状態を見計らってその時のワイヤ突出長の計測値をサンプリングし、これを適正値として予め設定してもよい。
次いで、演算部31は、この差分に基づいてワイヤ先端位置の高さ補正量(以下、高さ補正量という)を算出する(ステップS21)。具体的には、この差分は溶接部画像上の長さとして得られるため、演算部31は、これを実際の長さに換算し、その換算長に適当なゲインを乗じて高さ補正量を得る。
次いで、演算部31は、この高さ補正量をロボットコントローラ8に入力する。すると、ロボットコントローラ8がこの高さ補正量に応じてワイヤ10の高さ位置を調整する。これにより、ワイヤ10の高さ位置が補正される(ステップS22)。
次いで、演算部31は、溶接が終了したか否か判定する(ステップS23)。そして、溶接が終了していない場合にはステップS11に戻り、上述の各ステップを繰り返し、溶接が終了すると、この制御を終了する。
このようにして、ワイヤ10の開先上下倣い制御が行われる。
次に、この開先上下倣い制御の機能確認試験について説明する。
本件発明者等はこの開先上下倣い制御の有効性を評価するために、溶接動作点の教示において、溶接開始点では正しく、溶接終了点では開先高さ方向へずらし量を与えるという条件の下で溶接試験を実施した。
ワイヤ突出長の適正値は、溶接開始直後の状態を適正状態と仮定し、溶接開始後からウィービング数周期の間にワイヤ突出長の計測値をサンプリングして設定した。
図14は開先上下倣い制御の機能確認試験における溶接箇所を示す模式図である。図15は開先上下倣い制御の機能確認試験における教示内容を示す模式図である。
図14に示すように、本機能確認試験においては、被測定物12として板厚21mmの母材が用いられた。ルートギャップは9mmであり、開先角度は60°であった。
また、図15に示すように、溶接開始教示点41に対する溶接終了教示点42における高さ方向ずらし量を、溶接長218mmの5%に相当する10.9mmとした。
図16はずらし量を上側に与えた場合における機能確認試験の結果を示す図であって、(a)は溶接距離に対する高さ補正量を示すグラフ、(b)は高さ方向ずらし量を示す模式図である。図17はずらし量を下側に与えた場合における機能確認試験の結果を示す図であって、(a)は溶接距離に対する高さ補正量を示すグラフ、(b)は高さ方向ずらし量を示す模式図である。
図16(a)及び図17(a)において、横軸は溶接距離(単位mm)を表し、縦軸は高さ補正量(単位mm)を表している。高さ補正量は、ロボットコントローラ8へ入力する溶接トーチ9の高さの積算補正量である。機能試験の結果、ずらし補正量10.9mmに対し、ずらし量を上側に与えた場合には11.5mm、ずらし量を下側に与えた場合には10.9mmの積算量としての補正が直線状にかけられ、ワイヤ突出長を一定に維持することで、開先上下倣い制御が有効に機能したことが判明した。
次に、溶接条件制御について説明する。
テーパギャップ等に起因して、本来一様であるはずの開先断面積が変動してしまう場合、継手全線に渡って積層ビード高さが不均一になる不具合が生じる。溶接を無監視化する上で、積層ビード高さを均一に保って溶接品質を維持することは重要である。継手全線に渡って積層ビード高さ一定制御を行うには、まず、溶接線に沿った各横断面毎の開先断面積の増減変化を知る必要がある。このため、ワイヤ先端高さにおける開先幅と現在の積層ビード高さとの情報が必要である。
一方、本実施の形態では、これら2つの情報は開先左右倣い制御及び開先上下倣い制御を利用して下記の通り間接的に獲得可能である。
第1に、画像処理を用いた開先左右倣い制御によって、開先幅変動にも応じた適切なウィービング幅を維持でき、このウィービング幅の値によってワイヤ先端高さにおける開先幅を推定できる。
第2に、画像処理を用いた開先上下倣い制御によってワイヤ突出長を一定に制御することで、ワイヤ先端は前層ビードをなぞるため、前層ビードの高さ情報が得られる。
これら2つの情報から得られる変化量に応じてビード断面積を調整するには、溶接電流(ワイヤ送給速度)を制御する方法も考えられるが、本実施の形態では、溶接速度を制御するという方法を採用した。これは、この方法を採用すれば、上述の開先左右倣い制御及び開先上下倣い制御に加えて、積層ビード一定制御を含めた3種類の制御を溶接部画像センサのみを用いて実現できることになるからである。そして、さらなる効果として、継手の基準高さを把握するのに一般的に用いられる事前タッチセンシングを省くことができる。これにより、タッチセンシングに伴う複雑な動作が不要になり、また、タッチセンシング時間も節約でき、かつ、この積層ビード一定制御を6軸多関節ロボットのみならず簡易直交型自動溶接機にも容易に適用することができる。
以下、この積層ビード高さ一定制御のための溶接条件制御を具体的に説明する。
図18は積層ビード高さ一定制御の概念を示す模式図である。図19は開先幅の変動による所要ビード断面積の変化を示す図であって、(a)は前層ビード高さの変化を示す図、(b)は溶接スタート直後における所要ビード断面積を示す図、(c)は溶接進行時点における所要ビード断面積を示す図である。
図18において、符号51は基準線(開先底面)を示す。符号52はi−1層(前層)のビードの表面を示す。符号53はi層(現層)のワイヤ先端軌跡を示す。符号54はi層(現層)ビードの表面を示す。また、図19において、符号54’は積層予定ビードの表面を示す。
本実施の形態においては、上述の開先上下倣い制御によりワイヤ10のワイヤ突出長が一定に制御される。その結果、ワイヤ10の先端は前層ビードの表面52をなぞったことになり、ワイヤ先端軌跡53は継手全線に渡って前層ビードの表面高さを表すこととなる。
同様に初層溶接では、ワイヤ突出長一定制御の結果、ワイヤ先端軌跡53は開先底面51の高さを表すこととなる。パソコン6の演算部31は、この高さを継手の基準とする。
そして、演算部31は、2層目以降、各パス毎に基準線51からの前層ビード表面高さについて溶接スタート直後からの変化を監視する。
以下に積層ビード高さを一定にするための適正溶接速度を求める方法を2例示す。
まず、第1の方法は、溶接中に常時、溶接スタート直後の初期状態と比較して一定のビード高さを保つ方法である。
図19(a)に示すように、溶接の進行に伴ってずれ量Δhが発生するに従い、現在盛るべきビード高さが溶接スタート直後のhからh’(=h+Δh)に変化する。
ウィービング幅については、図19(b)及び図19(c)に示すように、上述の開先左右倣い制御の結果、常に適正ウィービング幅となるため、演算部31は、溶接スタート直後と溶接進行各時点におけるワイヤ先端高さでの開先幅wとw’を、このウィービング幅を用いて算出する。
ここで、各パスの溶接速度を制御すべく溶接速度を操作するものとして、溶接スタート直後の溶接速度をS、溶接進行時点での溶接速度(適正溶接速度)をS’とする。すると、溶接中は、単位時間当たりの溶着金属量一定の関係から、(1)式が成立する。
h・w・S=h’・w’・S’ (1)式
故に、積層ビード高さを均一化する適正溶接速度は(2)式のように求められる。
S’=h・w・S/(h’・w’)=h・w・S/((h+Δh)・w’) (2)式
演算部31は、これら(1)式及び(2)式を用いて逐次適正溶接速度を算出する。
次に、第2の方法は、溶接中の状態変化を一定間隔毎に監視し、この変化に対処することで、一定の積層ビード高さを保つ方法である。
図20(a)に示すように、溶接の状態を一定間隔で逐次見ていくと、溶接の進行に伴って前層ビード高さのずれ量が発生するに従い、現在盛るべきビード高さが溶接スタート直後のh0からh1、・・・hi、・・・hn-1、hnに変化する。ウィービングの幅については、図20(b)、図20(c)、図20(d)に示すように、上述の開先左右倣い制御の結果、常に適正ウィービング幅となるため、演算部31は、溶接スタート直後と溶接進行各時点におけるワイヤ先端高さでの開先幅wiをこのウィービング幅を用いて算出する。すると、第n−1番目及び第n番目の監視点でのウィービング幅はそれぞれwn-1、wnと求められる。ここで、溶接速度の制御を適当な間隔毎に段階的に操作するものとして、第n−1番目及び第n番目の監視点での溶接速度をSn-1、Snとする。すると、溶接中は、単位時間当たりの溶着金属量一定の関係から(3)式が成立する。
n-1・wn-1・Sn-1=hn・wn・Sn (3)式
故に、積層ビード高さを均一化する適正溶接速度は下記(4)式のように求められる。
n=hn-1・wn-1・Sn-1/(hn・wn) (4)式
演算部31は、これらの(3)式及び(4)式を用いて逐次適正溶接速度を算出する。
そして、演算部31はいずれかの方式で算出した適正溶接速度を実現すべく、溶接トーチ9の溶接方向18への移動速度に関する所要の指令をロボットコントローラ8に入力する。これにより、積層ビード高さ一定のビードが形成される。
このようにして、積層ビード高さ一定制御のための溶接条件(溶接速度)制御(図4のフローチャートにおけるステップS7)が遂行される。
以上に説明したように、本実施の形態の自動アーク溶接システム及び方法によれば、開先左右倣い制御、開先上下倣い制御、及び溶接条件制御を含む積層ビート高さ一定制御を、溶接部画像センサ(CCDカメラ4)で撮像した溶接部の画像を利用して行うので、必要なセンサの数を低減することができる。
本発明の自動アーク溶接システムは多層盛の開先溶接を行うアーク溶接システムとして有用である。
本発明の自動アーク溶接方法は多層盛の開先溶接を行うアーク溶接方法として有用である。
本発明の実施の形態に係る自動アーク溶接方法を実施するためのム自動アーク溶接システムの構成を示す模式図である。 CCDカメラの配設位置を示す斜視図である。 溶接部を模式的に示す斜視図である。 積層ビード高さ一定制御の概要を示すフローチャートである。 開先の底幅が大きい場合におけるウィービングに伴うアーク高輝度部の形状変化を示す模式図であって、(a)はワイヤがウィービング中央位置に位置するときのアーク高輝度部の形状を示す図、(b)はワイヤがウィービング右端に位置するときのアーク高輝度部の形状を示す図、(c)はワイヤが開先面にほぼ接触するときのアーク高輝度部の形状を示す図である。 開先の底幅が大きい場合における電極−開先面間距離に対するアーク高輝度部長軸の傾斜角の変化を示すグラフである。 図7は開先の底幅が小さい場合における溶接部を模式的に示す斜視図である。 開先の底幅が小さい場合におけるウィービングに伴うアーク高輝度部の形状変化を示す模式図であって、(a)はワイヤがウィービング左端に到達したときのアーク高輝度部の形状を示す図、(b)はワイヤがウィービング中央位置に到達したときのアーク高輝度部の形状を示す図、(c)はワイヤがウィービング右端に到達したときのアーク高輝度部の形状を示す図である。 開先中心からの距離に対するアーク高輝度部の長短軸長比Pの変化を示すグラフである。 開先の中心からの距離に対する長短軸長比Pの変化の測定例を示すグラフである。 CCDカメラで撮像された溶接部の映像を示す画像であって、(a)は画像処理前の溶接部画像であり、(b)は画像処理によって抽出された溶接トーチ先端位置及びワイヤ先端位置を表示した溶接部画像である。 溶接部画像からワイヤ先端位置を抽出する画像処理の過程を示す画像であって、(a)は2値化後切り出したアーク高輝度部及びその周辺領域を示す画像、(b)は(a)の画像をクローズ処理した画像、(c)は(b)の画像のアーク高輝度部の切欠部を抽出した画像、(d)は(c)の画像における切欠部の領域重心を示す画像である。 溶接部画像から溶接トーチ先端位置を抽出する画像処理の過程を示す画像であって、(a)は溶接トーチ探索領域として切り出す領域が示された溶接部画像、(b)は(a)の画像から切り出された溶接トーチ探索領域を示す画像、(c)は(b)の画像を画質改善した画像、(d)は(c)溶接トーチ先端位置を示す画像である。 開先上下倣い制御の機能確認試験における溶接箇所を示す模式図である。 開先上下倣い制御の機能確認試験における教示内容を示す模式図である。 ずらし量を上側に与えた場合における機能確認試験の結果を示す図であって、(a)は溶接距離に対する高さ倣い軌跡等を示すグラフ、(b)は高さ方向ずらし量を示す模式図である。 ずらし量を下側に与えた場合における機能確認試験の結果を示す図であって、(a)は溶接距離に対する高さ倣い軌跡等を示すグラフ、(b)は高さ方向ずらし量を示す模式図である。 積層ビード高さ一定制御の概念を示す模式図である。 適正溶接速度を求める第1の方法における開先幅の変動による所要ビード断面積の変化を示す図であって、(a)は前層ビード高さの変化を示す図、(b)は溶接スタート直後における所要ビード断面積を示す図、(c)は溶接進行時点における所要ビード断面積を示す図である。 適正溶接速度を求める第2の方法における開先幅の変動による所要ビード断面積の変化を示す図であって、(a)は前層ビード高さの変化を示す図、(b)は溶接スタート直後における所要ビード断面積を示す図、(c)は第n−1番目の監視点における所要ビード断面積を示す図、(d)は第n番目の監視点における所要ビード断面積を示す図である。
符号の説明
1 溶接装置
2 ロボット
3 自動アーク溶接制御装置
4 CCDカメラ
5 CCU
6 パソコン
7 アーム
7a 手先部
8 ロボットコントローラ
9 溶接トーチ
10 ワイヤ
10a ワイヤ先端
11 溶接電源
12 被溶接物
13 開先
14 アーク(アーク高輝度部)
15 溶融池
16 裏当金
17 ビード
18 溶接方向
19 開先の幅方向
31 演算部
32 記憶部
33 入力部
34 表示部
41 溶接開始教示点
42 溶接終了教示点
51 基準線(開先底面)
52 i−1層表面
53 ワイヤ先端軌跡
54 i層表面
54’ 積層予定ビード
101 自動アーク溶接システム
a 長軸長
b 短軸長
G 重心
L 長軸
RG ルートギャップ
S、S’ 溶接速度
w、w’ 開先幅
θ 傾斜角

Claims (8)

  1. 溶接トーチの先端からワイヤを突出させてこれをアークにより溶融させながら該溶接トーチを開先左右倣い及び開先上下倣いさせるようにして開先の延在方向に沿って移動させ、それにより前記開先にビードを形成する溶接システムにおいて、
    前記ワイヤ及び前記アークを撮像する撮像装置と、
    前記撮像した映像を画像処理して前記ワイヤの突出長さを抽出する画像処理手段と、
    前記抽出したワイヤの突出長さを一定長に維持するよう制御することにより前記開先上下倣いを行う制御手段と、を備えた自動アーク溶接システム。
  2. 前記撮像装置は、前記撮像を前記溶接トーチの前記開先の延在方向に沿った移動方向における前方でかつ上方から行う、請求項1に記載の自動アーク溶接システム。
  3. 前記制御手段は、前層のビード表面高さに強く関係する、現在の前記ワイヤの先端位置の高さと現在における前記開先左右倣いのためのデータとに基づいて溶接速度を制御する、請求項1に記載の自動アーク溶接方法。
  4. 前記画像処理手段は、前記画像処理において前記アークの高輝度部の形状の特徴を抽出し、
    前記制御手段は、前記抽出した形状の特徴に基づいて前記開先左右倣いを行う、請求項3に記載の自動アーク溶接システム。
  5. 溶接トーチの先端からワイヤを突出させてこれをアークにより溶融させながら該溶接トーチを開先左右倣い及び開先上下倣いさせるようにして開先の延在方向に沿って移動させ、それにより前記開先にビードを形成する溶接方法において、
    前記ワイヤ及び前記アークを撮像するステップと、
    前記撮像した映像を画像処理して前記ワイヤの突出長さを抽出するステップと、
    前記抽出したワイヤの突出長さを一定長に維持するよう制御することにより前記開先上下倣いを行うステップと、を含む自動アーク溶接方法。
  6. 前記撮像を前記溶接トーチの前記開先の延在方向に沿った移動方向における前方でかつ上方から行う、請求項5に記載の自動アーク溶接方法。
  7. 前層のビード表面高さに強く関係する、現在の前記ワイヤの先端位置の高さと現在における前記開先左右倣いのためのデータとに基づいて溶接速度を制御する、請求項5に記載の自動アーク溶接方法。
  8. 前記画像処理において前記アークの高輝度部の形状の特徴を抽出し、
    前記抽出した形状の特徴に基づいて前記開先左右倣いを行う、請求項7に記載の自動アーク溶接方法。
JP2006002642A 2006-01-10 2006-01-10 自動アーク溶接システム及び方法 Pending JP2007181871A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006002642A JP2007181871A (ja) 2006-01-10 2006-01-10 自動アーク溶接システム及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006002642A JP2007181871A (ja) 2006-01-10 2006-01-10 自動アーク溶接システム及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007181871A true JP2007181871A (ja) 2007-07-19
JP2007181871A5 JP2007181871A5 (ja) 2009-02-05

Family

ID=38338362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006002642A Pending JP2007181871A (ja) 2006-01-10 2006-01-10 自動アーク溶接システム及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007181871A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011206829A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Komatsu Ltd 溶接ロボットのワイヤ突出長調整方法および装置
WO2012119170A1 (de) 2011-03-10 2012-09-13 Fronius International Gmbh Vorrichtung und verfahren zur überwachung eines lichtbogenprozesses
CN104175031A (zh) * 2014-08-20 2014-12-03 北京工业大学 一种具有自主纠偏能力的焊接机器人系统及方法
CN104400279A (zh) * 2014-10-11 2015-03-11 南京航空航天大学 基于ccd的管道空间焊缝自动识别与轨迹规划的方法及系统
CN105983802A (zh) * 2015-03-06 2016-10-05 扬州中集通华专用车有限公司 一种焊接机器人控制系统和方法
CN108971707A (zh) * 2018-09-28 2018-12-11 广船国际有限公司 一种厚板立对接焊接方法
CN109290659A (zh) * 2018-09-25 2019-02-01 北京机械设备研究所 一种电弧长度测量装置及其方法
CN110883466A (zh) * 2019-11-27 2020-03-17 上海电气电站设备有限公司 一种大型汽轮发电机凸环焊接方法
CN112975190A (zh) * 2021-03-23 2021-06-18 北京石油化工学院 基于视觉传感的多层多道焊接方法、装置、设备和系统
WO2021220698A1 (ja) * 2020-04-30 2021-11-04 株式会社神戸製鋼所 溶接情報の学習モデル生成方法、学習モデル、プログラム及び溶接システム
CN115174798A (zh) * 2022-09-05 2022-10-11 江阴市东昊不锈钢管有限公司 不锈钢焊接破口的影像数据采集分析系统及方法
EP4074450A1 (fr) * 2021-04-16 2022-10-19 Weez-U Welding Procédé de détection d'une longueur de fil de soudage par traitement d'images, et mémoire correspondante comprenant des instructions pour mettre en oeuvre un tel procédé
JP2023056637A (ja) * 2021-10-08 2023-04-20 日鉄エンジニアリング株式会社 溶接システム、溶接方法及びプログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57156875A (en) * 1981-03-24 1982-09-28 Hitachi Zosen Corp Welding state detecting method
JPS62142075A (ja) * 1985-12-16 1987-06-25 Hitachi Zosen Corp 溶接状態検出方法
JPH11207462A (ja) * 1998-01-26 1999-08-03 Nippon Steel Weld Prod & Eng Co Ltd 開先倣い装置
JP2004042067A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Kawasaki Heavy Ind Ltd アーク形状監視による自動開先倣い溶接装置および方法
JP2005193277A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Kawasaki Heavy Ind Ltd アーク溶接方法およびアーク溶接装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57156875A (en) * 1981-03-24 1982-09-28 Hitachi Zosen Corp Welding state detecting method
JPS62142075A (ja) * 1985-12-16 1987-06-25 Hitachi Zosen Corp 溶接状態検出方法
JPH11207462A (ja) * 1998-01-26 1999-08-03 Nippon Steel Weld Prod & Eng Co Ltd 開先倣い装置
JP2004042067A (ja) * 2002-07-09 2004-02-12 Kawasaki Heavy Ind Ltd アーク形状監視による自動開先倣い溶接装置および方法
JP2005193277A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Kawasaki Heavy Ind Ltd アーク溶接方法およびアーク溶接装置

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011206829A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Komatsu Ltd 溶接ロボットのワイヤ突出長調整方法および装置
WO2012119170A1 (de) 2011-03-10 2012-09-13 Fronius International Gmbh Vorrichtung und verfahren zur überwachung eines lichtbogenprozesses
CN103370162A (zh) * 2011-03-10 2013-10-23 弗罗纽斯国际有限公司 用于监测电弧过程的装置和方法
CN104175031A (zh) * 2014-08-20 2014-12-03 北京工业大学 一种具有自主纠偏能力的焊接机器人系统及方法
CN104175031B (zh) * 2014-08-20 2016-02-17 北京工业大学 一种具有自主纠偏能力的焊接机器人系统进行焊接的方法
CN104400279A (zh) * 2014-10-11 2015-03-11 南京航空航天大学 基于ccd的管道空间焊缝自动识别与轨迹规划的方法及系统
CN105983802A (zh) * 2015-03-06 2016-10-05 扬州中集通华专用车有限公司 一种焊接机器人控制系统和方法
CN105983802B (zh) * 2015-03-06 2018-01-05 扬州中集通华专用车有限公司 一种焊接机器人控制系统和方法
CN109290659B (zh) * 2018-09-25 2020-11-06 北京机械设备研究所 一种电弧长度测量装置及其方法
CN109290659A (zh) * 2018-09-25 2019-02-01 北京机械设备研究所 一种电弧长度测量装置及其方法
CN108971707A (zh) * 2018-09-28 2018-12-11 广船国际有限公司 一种厚板立对接焊接方法
CN110883466A (zh) * 2019-11-27 2020-03-17 上海电气电站设备有限公司 一种大型汽轮发电机凸环焊接方法
CN110883466B (zh) * 2019-11-27 2021-11-19 上海电气电站设备有限公司 一种大型汽轮发电机凸环焊接方法
WO2021220698A1 (ja) * 2020-04-30 2021-11-04 株式会社神戸製鋼所 溶接情報の学習モデル生成方法、学習モデル、プログラム及び溶接システム
CN112975190A (zh) * 2021-03-23 2021-06-18 北京石油化工学院 基于视觉传感的多层多道焊接方法、装置、设备和系统
EP4074450A1 (fr) * 2021-04-16 2022-10-19 Weez-U Welding Procédé de détection d'une longueur de fil de soudage par traitement d'images, et mémoire correspondante comprenant des instructions pour mettre en oeuvre un tel procédé
FR3121856A1 (fr) * 2021-04-16 2022-10-21 Weez-U Welding Procede de detection d'une longueur de fil de soudage par traitement d'images
JP2023056637A (ja) * 2021-10-08 2023-04-20 日鉄エンジニアリング株式会社 溶接システム、溶接方法及びプログラム
JP7292344B2 (ja) 2021-10-08 2023-06-16 日鉄エンジニアリング株式会社 溶接システム、溶接方法及びプログラム
CN115174798A (zh) * 2022-09-05 2022-10-11 江阴市东昊不锈钢管有限公司 不锈钢焊接破口的影像数据采集分析系统及方法
CN115174798B (zh) * 2022-09-05 2022-11-15 江阴市东昊不锈钢管有限公司 不锈钢焊接破口的影像数据采集分析系统及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007181871A (ja) 自動アーク溶接システム及び方法
JP7357463B2 (ja) 判定装置、判定システム、溶接システム、判定方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2006281270A (ja) 手溶接作業分析装置および手溶接作業分析装置に適用する手溶接トーチ一体型監視カメラ
US20220331912A1 (en) Automatic welding system, automatic welding method, welding assistance device, and program
JP7566640B2 (ja) 処理装置、溶接システム、処理方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2006065673A (ja) 顔中心位置検出装置及び方法並びにプログラム
JP2020028889A (ja) 溶接制御装置、表示制御装置、溶接システム、溶接制御方法及びプログラム
JP2009250844A (ja) 三次元形状計測方法および三次元形状計測装置
JP6974950B2 (ja) 溶接装置、溶接方法およびプログラム
JP3748070B2 (ja) アーク形状監視による自動開先倣い溶接装置および方法
US20230249276A1 (en) Method and apparatus for generating arc image-based welding quality inspection model using deep learning and arc image-based welding quality inspecting apparatus using the same
JP4647914B2 (ja) アーク溶接方法およびアーク溶接装置
JP3408749B2 (ja) 自動溶接装置
JPH0929435A (ja) 溶接装置
JP2007054879A (ja) ハイブリッド溶接装置、並びに、ハイブリッド溶接装置の画像処理方法および画像処理プログラム
JP2021045773A (ja) アーク溶接システム
Wu et al. Vision-based sensing of weld pool geometry in pulsed TIG welding
WO2023002754A1 (ja) 溶接関連情報の表示方法、表示装置、溶接システム、プログラム、および溶接関連情報の表示画面
JPH0647541A (ja) アークの状況判断方法
WO2022065364A1 (ja) 溶接計測システムおよび溶接計測方法
JPH09295146A (ja) ウィービング溶接における溶接線倣い方法
JP2003230960A (ja) 溶接位置自動倣い制御装置
JP2023166121A (ja) 溶接装置、溶接方法、およびプログラム
KR102006248B1 (ko) 용접부 아크이미지 분석을 통한 아크길이 조절장치 및 아크길이 조절방법
JP2024022981A (ja) 溶接装置、溶接制御方法及び溶接制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081212

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120710