JP2007177085A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】油汚れに対する洗浄力が高く、泡立ち性、低刺激性に優れ、良好な保存安定性を有する食器用液体洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】(a)ポリオキシエチレン脂肪酸アミドと、(b)アルキルエトキシサルフェート混合物と、(c)アルキルエトキシレート及び/又は(d)高級アルコールとを、{(c)+(d)}/{(b)+(c)+(d)}が0.01〜0.2の範囲で含有し、(b)成分が、(b)成分の全質量を基準にして、その質量%が最大値を示す式(II)の化合物のn3をn3 MAXとするとき、n3 MAXが0ではなく、n3がn3 MAXである式(II)の化合物が15〜35質量%の範囲で含まれ、かつ、n3 MAX−1からn3 MAX+1の範囲に含まれる化合物が55〜75質量%の範囲で含まれる、アルキルエトキシサルフェートの混合物である液体洗浄剤組成物。
【解決手段】(a)ポリオキシエチレン脂肪酸アミドと、(b)アルキルエトキシサルフェート混合物と、(c)アルキルエトキシレート及び/又は(d)高級アルコールとを、{(c)+(d)}/{(b)+(c)+(d)}が0.01〜0.2の範囲で含有し、(b)成分が、(b)成分の全質量を基準にして、その質量%が最大値を示す式(II)の化合物のn3をn3 MAXとするとき、n3 MAXが0ではなく、n3がn3 MAXである式(II)の化合物が15〜35質量%の範囲で含まれ、かつ、n3 MAX−1からn3 MAX+1の範囲に含まれる化合物が55〜75質量%の範囲で含まれる、アルキルエトキシサルフェートの混合物である液体洗浄剤組成物。
Description
本発明は、主に台所等の硬表面に好適な液体洗浄剤組成物に関し、更には、優れた洗浄力、泡立ち、低刺激性と保存安定性を兼ね備えた液体洗浄剤組成物に関する。
従来、台所洗剤においては、主基材であるアニオン界面活性剤に加え、洗浄力増強剤、増泡剤、及び増粘剤として、脂肪酸ジエタノールアミドや脂肪酸モノエタノールアミド等の脂肪酸アルカノールアミドが用いられてきた。しかし、脂肪酸ジエタノールアミドは、化合物自体の安定性が悪く、比較的高いpH領域での安定性に特に問題があった。脂肪酸モノエタノールアミドは、増粘作用、洗浄力には優れているが、それ自体の融点が高いため、洗浄剤を製造する際に溶解性が悪い上、冬場などの低温時に析出や白濁を生じてしまうという問題があった(特許文献1〜2等)。
これらの問題を解決するために、近年、低刺激性でかつ、気泡力、及び洗浄力等に優れる界面活性剤として、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤が提案されてきている(特許文献3)。
しかし、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤化合物を含有する組成物は原液粘度が高い上、水による希釈によっても減粘しにくいため、スポンジ等の洗浄用具に直接含浸させる際の泡立ち性に劣るという問題がある。
これらの問題を解決するために、近年、低刺激性でかつ、気泡力、及び洗浄力等に優れる界面活性剤として、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤が提案されてきている(特許文献3)。
しかし、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤化合物を含有する組成物は原液粘度が高い上、水による希釈によっても減粘しにくいため、スポンジ等の洗浄用具に直接含浸させる際の泡立ち性に劣るという問題がある。
従って、本発明の課題は、油汚れに対する洗浄力が高く、泡立ち性、低刺激性に優れ、かつ良好な保存安定性を有する食器洗浄用として最適な液体洗浄剤組成物を提供することにある。
前記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、(a)特定のポリオキシエチレン脂肪酸アミド、および(b)エチレンオキシド付加モル分布の狭いアルキルエトキシサルフェートまたはその塩、(c)アルキルエトキシレート及び/又は(d)高級アルコールを含有することで、洗浄力に優れ、泡立ち性並びに低刺激性と保存安定性が良好な液体洗浄剤組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記(a)成分と、(b)成分と、(c)成分および/または(d)成分とを含有する液体洗浄剤組成物であって、(b)成分が、
(b)成分の全質量を基準にして、その質量%が最大値を示す式(II)のアルキルエトキシサルフェートまたはその塩のn3をn3 MAXとするとき、n3 MAXが0ではなく、
(b)成分の全質量を基準にして、n3がn3 MAXである式(II)のアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が、15〜35質量%の範囲で含まれ、かつ、
(b)成分の全質量を基準にして、n3 MAX−1からn3 MAX+1の範囲に含まれるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が、55〜75質量%の範囲で含まれる、アルキルエトキシサルフェートまたはその塩の混合物であり、
(b)成分、(c)成分、(d)成分の質量比{(c)+(d)}/{(b)+(c)+(d)}が0.01〜0.2の範囲であることを特徴とする前記液体洗浄剤組成物を提供する:
(b)成分の全質量を基準にして、その質量%が最大値を示す式(II)のアルキルエトキシサルフェートまたはその塩のn3をn3 MAXとするとき、n3 MAXが0ではなく、
(b)成分の全質量を基準にして、n3がn3 MAXである式(II)のアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が、15〜35質量%の範囲で含まれ、かつ、
(b)成分の全質量を基準にして、n3 MAX−1からn3 MAX+1の範囲に含まれるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が、55〜75質量%の範囲で含まれる、アルキルエトキシサルフェートまたはその塩の混合物であり、
(b)成分、(c)成分、(d)成分の質量比{(c)+(d)}/{(b)+(c)+(d)}が0.01〜0.2の範囲であることを特徴とする前記液体洗浄剤組成物を提供する:
(a)成分:一般式(I)で表されるポリオキシエチレン脂肪酸アミド
R1−CO−NH−CH2CH2O−(AO)n1−(EO)n2−H (I)
(式中、R1は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基であり、
AOは炭素数3〜4のアルキレンオキシド基であり、
EOはエチレンオキシド基であり、
n1はアルキレンオキシド基の付加モル数を示し、アルキレンオキシド基の平均付加モル数n1 AVは0〜2の範囲であり、
n2はエチレンオキシド基の付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n2 AVは0〜5の範囲であり、
かつ1≦n1 AV+n2 AV≦5である。)
R1−CO−NH−CH2CH2O−(AO)n1−(EO)n2−H (I)
(式中、R1は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基であり、
AOは炭素数3〜4のアルキレンオキシド基であり、
EOはエチレンオキシド基であり、
n1はアルキレンオキシド基の付加モル数を示し、アルキレンオキシド基の平均付加モル数n1 AVは0〜2の範囲であり、
n2はエチレンオキシド基の付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n2 AVは0〜5の範囲であり、
かつ1≦n1 AV+n2 AV≦5である。)
(b)成分:一般式(II)で表されるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩の混合物
R2−O−(CH2CH2O)n3−SO3M (II)
(式中、R2は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基であり、
n3はエチレンオキシド基の付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n3 AVは1〜6の範囲であり、
Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミンまたはアンモニウムである。)
R2−O−(CH2CH2O)n3−SO3M (II)
(式中、R2は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基であり、
n3はエチレンオキシド基の付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n3 AVは1〜6の範囲であり、
Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミンまたはアンモニウムである。)
(c)成分:一般式(III)で表されるアルキルエトキシレート
R3−O−(CH2CH2O)n4−H (III)
(式中、R3は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基であり、
n4はエチレンオキシド基の付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n4 AVは6以下の数である。)
(d)下記一般式(IV)で表される高級アルコール
R4−OH (IV)
(式中、R4は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基である。)
R3−O−(CH2CH2O)n4−H (III)
(式中、R3は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基であり、
n4はエチレンオキシド基の付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n4 AVは6以下の数である。)
(d)下記一般式(IV)で表される高級アルコール
R4−OH (IV)
(式中、R4は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基である。)
本発明によれば、油汚れに対する洗浄力が高く、泡立ち性、低刺激性に優れ、かつ良好な保存安定性を有する液体洗浄剤組成物を提供することができる。
本発明の(a)成分は、上記一般式(I)で示されるポリオキシエチレン脂肪酸アミドである。
式(I)において、R1は、炭素数6〜24、好ましくは8〜14の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基である。AOは炭素数3〜4のアルキレンオキシド基である。AOの炭素鎖長がこのような範囲にあると特に安定性に優れる。n1 AVはアルキレンオキシド基の平均付加モル数を示し、0〜3、好ましくは0〜2の範囲である。n2 AVはエチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、0〜5、好ましくは0〜3の範囲である。1≦n1 AV+n2 AV≦5であり、好ましくは1≦n1 AV+n2 AV≦3である。n1 AV+n2 AVがこのような範囲にあると、特に洗浄力と安定性が向上するので好ましい。
式(I)において、R1は、炭素数6〜24、好ましくは8〜14の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基である。AOは炭素数3〜4のアルキレンオキシド基である。AOの炭素鎖長がこのような範囲にあると特に安定性に優れる。n1 AVはアルキレンオキシド基の平均付加モル数を示し、0〜3、好ましくは0〜2の範囲である。n2 AVはエチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、0〜5、好ましくは0〜3の範囲である。1≦n1 AV+n2 AV≦5であり、好ましくは1≦n1 AV+n2 AV≦3である。n1 AV+n2 AVがこのような範囲にあると、特に洗浄力と安定性が向上するので好ましい。
本発明に用いることができる(a)成分としては、ポリオキシエチレン(1.5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3)ヤシ油脂肪酸モノエタノ−ルアミド、ポリオキシエチレン(5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(1.5)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(2)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(3)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(5)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(8)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレン(1.5)ミリスチン酸モノエタノールアミド、及び、ポリオキシエチレン(1.5)オレイン酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレン(1.5)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレン(2)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレン(1)ポリオキシエチレン(2)ラウリン酸モノエタノールアミド、ポリオキシプロピレン(1.5)ポリオキシエチレン(2)ラウリン酸モノエタノールアミド、などが挙げられる。これらは、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤において、1種単独で含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。これらの中でも、特に低温安定性と洗浄力のバランスに優れる点で、ポリオキシエチレン(1.5〜3)ラウリン酸モノエタノールアミドが好ましい。
一般式(I)で示されるポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤としては、下記一般式(VI)で示されるアミドエステルを含まないものが特に好ましい。
R6−CO−NH−CH2CH2O−(AO)n5−(EO)n6−CO−R6 (VI)
式中、R6は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基であり、
AOは炭素数3〜4のアルキレンオキシド基であり、
EOはエチレンオキシド基であり、
n5はアルキレンオキシド基の平均付加モル数を示し、アルキレンオキシド基の平均付加モル数n5 AVは0〜2の範囲であり、
n6はエチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n6 AVは0〜5の範囲であり、かつ1≦n5 AV+n6 AV≦5である。
R6−CO−NH−CH2CH2O−(AO)n5−(EO)n6−CO−R6 (VI)
式中、R6は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基であり、
AOは炭素数3〜4のアルキレンオキシド基であり、
EOはエチレンオキシド基であり、
n5はアルキレンオキシド基の平均付加モル数を示し、アルキレンオキシド基の平均付加モル数n5 AVは0〜2の範囲であり、
n6はエチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n6 AVは0〜5の範囲であり、かつ1≦n5 AV+n6 AV≦5である。
一般式(I)で示されるポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤は、当業界において公知の方法により製造することができるが、EO分布制御、経済性等の点から、アルカノールアミン及び脂肪酸エステルをアルカリ金属触媒の存在下で縮合反応により反応させて、下記一般式(V)で表される脂肪酸アルカノールアミドを得、それにアルキレンオキシド及び/又はエチレンオキシドを90℃以下の温度で付加させることにより得られるものが好ましい。このようにして得られる化合物は、色調・臭気が良好であり、低温安定性に優れるという特性を有する。
R5−CO−NH−CH2CH2OH (V)
(式中、R5は、炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基である。)
R5−CO−NH−CH2CH2OH (V)
(式中、R5は、炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基である。)
前記アルカノールアミンとしては、グリコールアミン、モノエタノールアミン等が挙げられる。該アルカノールアミンは、1種単独で高純度のものを使用するのが好ましく、具体的には、純度が90質量%以上であるのが好ましく、95質量%以上であるのがより好ましい。
前記脂肪酸エステルとしては、例えば、カプリル酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、及び、パラフィン酸化やオキソ法で得られる合成脂肪酸等の高級脂肪酸を用いて得ることができる。前記脂肪酸エステルとしては、炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基であり、前記脂肪酸のうち炭素数8〜14の脂肪酸を用いて得られたものが好ましく、該炭素数8〜14の脂肪酸とメタノール、エタノール等の低級アルコールとを用いて得られたものがより好ましく、該炭素数8〜14の脂肪酸とメタノールとを用いて得られた脂肪酸エステルが特に好ましい。炭素数が6未満の場合は疎水性が不足するため十分な洗浄力が得られない。また、炭素数が24を超えて大きい場合は界面活性剤自体の溶解度が減少するため、水に対する溶解性が低下したり、保存時に析出が生じたりしやすい。これらの脂肪酸エステルは、1種単独で使用してもよく2種以上を併用してもよい。
脂肪酸アルカノールアミドを、アルカノールアミン及び脂肪酸エステルから、アルカリ金属触媒の存在下で反応させ縮合反応を行う際のアルカリ金属触媒としては、アルカリ金属アルコラートが好ましく、具体的には、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラート、及び、カリウムエチラート等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、工程全般の反応がスムーズである点で、ナトリウムメチラート等が特に好ましい。
前記脂肪酸エステルとしては、例えば、カプリル酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、ヤシ油脂肪酸、牛脂脂肪酸、及び、パラフィン酸化やオキソ法で得られる合成脂肪酸等の高級脂肪酸を用いて得ることができる。前記脂肪酸エステルとしては、炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級または2級のアルキル基またはアルケニル基であり、前記脂肪酸のうち炭素数8〜14の脂肪酸を用いて得られたものが好ましく、該炭素数8〜14の脂肪酸とメタノール、エタノール等の低級アルコールとを用いて得られたものがより好ましく、該炭素数8〜14の脂肪酸とメタノールとを用いて得られた脂肪酸エステルが特に好ましい。炭素数が6未満の場合は疎水性が不足するため十分な洗浄力が得られない。また、炭素数が24を超えて大きい場合は界面活性剤自体の溶解度が減少するため、水に対する溶解性が低下したり、保存時に析出が生じたりしやすい。これらの脂肪酸エステルは、1種単独で使用してもよく2種以上を併用してもよい。
脂肪酸アルカノールアミドを、アルカノールアミン及び脂肪酸エステルから、アルカリ金属触媒の存在下で反応させ縮合反応を行う際のアルカリ金属触媒としては、アルカリ金属アルコラートが好ましく、具体的には、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチラート、カリウムメチラート、及び、カリウムエチラート等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、工程全般の反応がスムーズである点で、ナトリウムメチラート等が特に好ましい。
前記縮合反応の反応条件としては、反応に用いる原料等によって適宜選択されるが、モル比(脂肪酸エステル1モルに対するアルカノールアミンのモル比)で0.9〜1.5モルであるのが好ましく、1〜1.3モルであるのがより好ましい。前記モル比が、0.9未満であると、得られる脂肪酸アミド量が少なくなり、また原料の脂肪酸エステルの影響により、製品の臭気が悪くなることがある一方、1.5モルを超えると、アルカノールアミンの残存量が多くなり、製品配合時に製品外観が経時的に変化し着色してしまうことがある。
前記縮合反応の際の、脂肪酸エステルに対するアルカリ金属触媒の配合量としては、アミドエステルの副生の抑制効果に優れる点で、0.08質量%以上であるのが好ましく、0.1質量%以上であるのがより好ましい。具体的には、アルカノールアミンとして、ジグリコールアミンを使用した場合、前記配合量としては、1.5質量%以上であるのが好ましく、2.0質量%以上であるのがより好ましい。また、アルカノールアミンとして、モノエタノールアミンを使用した場合、前記配合量としては、0.1質量%以上であるのが好ましく、1.0質量%以上であるのがより好ましい。
前記縮合反応の際の、脂肪酸エステルに対するアルカリ金属触媒の配合量としては、アミドエステルの副生の抑制効果に優れる点で、0.08質量%以上であるのが好ましく、0.1質量%以上であるのがより好ましい。具体的には、アルカノールアミンとして、ジグリコールアミンを使用した場合、前記配合量としては、1.5質量%以上であるのが好ましく、2.0質量%以上であるのがより好ましい。また、アルカノールアミンとして、モノエタノールアミンを使用した場合、前記配合量としては、0.1質量%以上であるのが好ましく、1.0質量%以上であるのがより好ましい。
前記縮合反応の際の、反応の温度としては、90℃以下であるのが好ましく、70℃以上90℃未満であるのがより好ましい。前記反応の温度が90℃を超えると、前記アルカリ金属触媒を、前述の好ましい配合量以上配合した場合であっても、アミドエステルが副生し製品中の澱の原因となることがある。一方、90℃以下という比較的低温で反応させることにより、色調・臭気の良好な脂肪酸アルカノールアミドが効率良く得られる。
前記縮合反応の際の反応圧力としては、1〜300mmHgが好ましく、5〜250mmHgがより好ましい。前記反応圧力が、前記数値範囲内であると、副生するアルコールを適度に留出させることができ、反応を進める上で特に好ましい。前記縮合反応の際の反応時間としては、通常1〜7時間が好ましく、2〜6時間がより好ましい。また、反応方式としては、通常攪拌槽型反応器を用いるが、特に制限はなく、縮合反応に適用可能な公知の反応方式が総て好適に挙げられる。前記縮合反応の際、原料の仕込み方式としては、特に制限はなく、適宜選択されるが、例えば、一括仕込みやアルカノールアミンを仕込んだ後、脂肪酸エステルを分割添加する方法等が挙げられる。
前記縮合反応の際の反応圧力としては、1〜300mmHgが好ましく、5〜250mmHgがより好ましい。前記反応圧力が、前記数値範囲内であると、副生するアルコールを適度に留出させることができ、反応を進める上で特に好ましい。前記縮合反応の際の反応時間としては、通常1〜7時間が好ましく、2〜6時間がより好ましい。また、反応方式としては、通常攪拌槽型反応器を用いるが、特に制限はなく、縮合反応に適用可能な公知の反応方式が総て好適に挙げられる。前記縮合反応の際、原料の仕込み方式としては、特に制限はなく、適宜選択されるが、例えば、一括仕込みやアルカノールアミンを仕込んだ後、脂肪酸エステルを分割添加する方法等が挙げられる。
脂肪酸アルカノールアミドとアルキレンオキサイドおよびエチレンオキサイドの付加反応では、90℃以下で反応させる。この反応(以下、「エチレンオキサイド付加反応」と称することがある。)の温度は極めて重要であり、90℃以下で行うことにより、不均化によるアミドエステルの副生が抑制され、かつ臭気・色調が良好なポリオキシアルキレンおよびポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤を効率良く得ることができる。又、前記脂肪酸アルカノールアミドを得る際、使用するアルカリ金属触媒の配合量を、好ましい数値範囲内に調節することにより、極めて効率良く前記エチレンオキサイド付加反応を進行させることができる。更に、使用したアルカリ金属触媒を、そのままエチレンオキサイド付加反応の触媒として利用することにより、反応液を一旦固化させずに90℃以下の温度でエチレンオキサイド付加反応をスムースに進行させることができる。
エチレンオキサイド付加反応の反応温度としては、不均化によるアミドエステル副生の抑制、及び、臭気・色調が良好となる点で、55〜88℃が好ましく、60〜85℃がより好ましい。
エチレンオキサイド付加反応の反応温度としては、不均化によるアミドエステル副生の抑制、及び、臭気・色調が良好となる点で、55〜88℃が好ましく、60〜85℃がより好ましい。
エチレンオキサイド付加反応において、エチレンオキサイドの平均付加モル数としては、脂肪酸アルカノールアミド1モルに対し、0.1〜10モルが好ましく、0.5〜5モルがより好ましい。前記平均付加モルが、脂肪酸アルカノールアミド1モルに対し0.1モル未満である場合には、製品の低温安定性が充分でないことがある一方、10モルを超えると、付加量に見合うだけの効果が得られず経済上好ましくない。
一般式(VI)で示されるアミドエステルを含むか否かは、GC分析(ガスクロマトクラフィー)により以下の条件にて測定し、アミドエステルが検出されなかった場合を「アミドエステルを含まない」とする。
一般式(VI)で示されるアミドエステルを含むか否かは、GC分析(ガスクロマトクラフィー)により以下の条件にて測定し、アミドエステルが検出されなかった場合を「アミドエステルを含まない」とする。
<GC分析>
(1)試料約10mg、及び、内部標準物質としてn−ドデカン約10mgを各々秤量し、これに、シリル化剤BSTFA0.6ml、ピリジン0.6mlを加え、80℃で30分間加熱処理を行い、分析用試料とする。
(2)カラムとしては、Ultra1(HEWLETT PACKARD)0.2mmφ×25m×0.11μmを用い、以下の温度条件で測定する。
(温度条件)
・カラム:60℃(2min)→(15℃/min)→300℃(20min)
・Inj:320℃
・Det:FID300℃(検出限界:0.05%)
(1)試料約10mg、及び、内部標準物質としてn−ドデカン約10mgを各々秤量し、これに、シリル化剤BSTFA0.6ml、ピリジン0.6mlを加え、80℃で30分間加熱処理を行い、分析用試料とする。
(2)カラムとしては、Ultra1(HEWLETT PACKARD)0.2mmφ×25m×0.11μmを用い、以下の温度条件で測定する。
(温度条件)
・カラム:60℃(2min)→(15℃/min)→300℃(20min)
・Inj:320℃
・Det:FID300℃(検出限界:0.05%)
本発明の組成物において、(a)成分の配合量は、液体洗浄剤組成物全量に対して好ましくは0.5〜15%、より好ましくは0.5〜8%である。配合量が0.5%未満であると洗浄力に劣ることがあり、15%を超えると低温での安定性が劣ることがある。
本発明の(b)成分は、上記一般式(II)で表わされるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩の混合物である。
一般式(II)においてR2は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級又は2級アルコール由来のアルキル基またはアルケニル基であり、炭素数が10〜18であるのが好ましい。炭素数が6未満の場合は疎水性が不足するため十分な洗浄力が得られないことがある。また、炭素数が24を超えて大きい場合は界面活性剤自体の溶解度が減少するため、水に対する溶解性が低下したり、保存時に析出が生じたりしやすい。具体的に好ましいアルキル基またはアルケニル基を例示すると、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基、アラキル基、ベヘニル基等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。これらのアルキル基またはアルケニル基は単独でも混合されていても良く、天然でも合成でも良い。例えば、市販されているドバノックス(登録商標)、ダイヤドール(登録商標)、ネオドール(登録商標)、サフォール(登録商標)等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の天然アルコール、更にはソフタノール(登録商標)等の2級アルコールは非常に好適である。
一般式(II)においてR2は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級又は2級アルコール由来のアルキル基またはアルケニル基であり、炭素数が10〜18であるのが好ましい。炭素数が6未満の場合は疎水性が不足するため十分な洗浄力が得られないことがある。また、炭素数が24を超えて大きい場合は界面活性剤自体の溶解度が減少するため、水に対する溶解性が低下したり、保存時に析出が生じたりしやすい。具体的に好ましいアルキル基またはアルケニル基を例示すると、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基、アラキル基、ベヘニル基等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。これらのアルキル基またはアルケニル基は単独でも混合されていても良く、天然でも合成でも良い。例えば、市販されているドバノックス(登録商標)、ダイヤドール(登録商標)、ネオドール(登録商標)、サフォール(登録商標)等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の天然アルコール、更にはソフタノール(登録商標)等の2級アルコールは非常に好適である。
一般式(II)において、(b)成分の全質量を基準にして、その質量%が最大値を示す式(II)のアルキルエトキシサルフェートまたはその塩のn3をn3 MAXとするとき、n3 MAXが0ではないのが、人体に対する刺激性を低く抑制することができ、所望の洗浄力並びに泡立ち性が得られるので好ましい。
一般式(II)において、(b)成分の全質量を基準にして、n3がn3 MAXである式(II)のアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が、15〜35質量%の範囲で含まれ、18〜30質量%の範囲で含まれるのがより好ましい。n3 MAXの量がこのような範囲にあると、所望のEO鎖長に応じた泡立ち性、洗浄性能が得られるので好ましい。
一般式(II)において、(b)成分の全質量を基準にして、n3 MAX−1からn3 MAX+1の範囲に含まれるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が、55〜75質量%の範囲で含まれ、55〜70質量%の範囲で含まれるのがより好ましい。n3 MAX−1からn3 MAX+1の範囲に含まれるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩の量がこのような範囲にあると、所望のEO鎖長に応じた泡立ち性、洗浄性能が得られるので好ましい。
(b)成分は、当業界において公知の方法を使用して製造することができる。
本発明の組成物において、(b)成分の配合量は、液体洗浄剤組成物全量に対して好ましくは3〜40%、より好ましくは5〜35%である。配合量が3%未満であると洗浄性能、起泡力に劣ることがあり、40%を超えると低温安定性が劣ることがある。
一般式(II)において、(b)成分の全質量を基準にして、n3がn3 MAXである式(II)のアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が、15〜35質量%の範囲で含まれ、18〜30質量%の範囲で含まれるのがより好ましい。n3 MAXの量がこのような範囲にあると、所望のEO鎖長に応じた泡立ち性、洗浄性能が得られるので好ましい。
一般式(II)において、(b)成分の全質量を基準にして、n3 MAX−1からn3 MAX+1の範囲に含まれるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が、55〜75質量%の範囲で含まれ、55〜70質量%の範囲で含まれるのがより好ましい。n3 MAX−1からn3 MAX+1の範囲に含まれるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩の量がこのような範囲にあると、所望のEO鎖長に応じた泡立ち性、洗浄性能が得られるので好ましい。
(b)成分は、当業界において公知の方法を使用して製造することができる。
本発明の組成物において、(b)成分の配合量は、液体洗浄剤組成物全量に対して好ましくは3〜40%、より好ましくは5〜35%である。配合量が3%未満であると洗浄性能、起泡力に劣ることがあり、40%を超えると低温安定性が劣ることがある。
本発明における(b)成分と共に、(c)成分として上記一般式(III)で表されるアルキルエトキシレート及び/又は(d)成分として上記一般式(IV)であらわされる高級アルコールを併用することが洗浄力を向上する上で重要である。
式(III)及び式(IV)中、R3,R4は炭素数が10〜18の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であるのが好ましい。炭素数が6未満の場合は粘度低下効果が不充分であり、場合によってはかえって増粘をもたらす場合がある。また、炭素数が24を超えて大きい場合は界面活性剤自体の溶解度が減少するため、組成物中に均一に相溶しない場合がある。
(c)成分としては、具体的には、エチレングリコールモノラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)ミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)トリデシルエーテル、ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル等があげられる。このうち、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)トリデシルエーテル、ポリオキシエチレン(2)ミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテルが好ましい。
(d)成分としては、具体的には、オクチルアルコール、デシルアルコール、ドデシルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、トリデカノールや、ドバノックス(登録商標)、ダイヤドール(登録商標)、ネオドール(登録商標)、サフォール(登録商標)等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の天然アルコール等があげられる。このうち、ドデシルアルコール、ミリスチルアルコール、トリデカノール、ドバノックス(登録商標)、ダイヤドール(登録商標)、ネオドール(登録商標)、サフォール(登録商標)等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の天然アルコールが好ましい。
(c)成分及び(d)は、当業界において公知の方法を使用して製造することができるし、市販品を使用することもできる。
本発明の組成物において、(c)成分、(d)成分の配合量は、液体洗浄剤組成物全量に対してそれぞれ好ましくは0.05〜5%、0.005〜0.5%、より好ましくは0.1〜3%、0.01〜0.5%である。配合量がそれぞれ0.05%未満,0.005%未満であると洗浄力向上効果に劣ることがあり、それぞれ5%、0.5%を超えると保存安定性が劣ることがある。
式(III)及び式(IV)中、R3,R4は炭素数が10〜18の直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基又はアルケニル基であるのが好ましい。炭素数が6未満の場合は粘度低下効果が不充分であり、場合によってはかえって増粘をもたらす場合がある。また、炭素数が24を超えて大きい場合は界面活性剤自体の溶解度が減少するため、組成物中に均一に相溶しない場合がある。
(c)成分としては、具体的には、エチレングリコールモノラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)ミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(6)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)トリデシルエーテル、ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル等があげられる。このうち、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)トリデシルエーテル、ポリオキシエチレン(2)ミリスチルエーテル、ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテルが好ましい。
(d)成分としては、具体的には、オクチルアルコール、デシルアルコール、ドデシルアルコール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、トリデカノールや、ドバノックス(登録商標)、ダイヤドール(登録商標)、ネオドール(登録商標)、サフォール(登録商標)等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の天然アルコール等があげられる。このうち、ドデシルアルコール、ミリスチルアルコール、トリデカノール、ドバノックス(登録商標)、ダイヤドール(登録商標)、ネオドール(登録商標)、サフォール(登録商標)等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の天然アルコールが好ましい。
(c)成分及び(d)は、当業界において公知の方法を使用して製造することができるし、市販品を使用することもできる。
本発明の組成物において、(c)成分、(d)成分の配合量は、液体洗浄剤組成物全量に対してそれぞれ好ましくは0.05〜5%、0.005〜0.5%、より好ましくは0.1〜3%、0.01〜0.5%である。配合量がそれぞれ0.05%未満,0.005%未満であると洗浄力向上効果に劣ることがあり、それぞれ5%、0.5%を超えると保存安定性が劣ることがある。
本発明においては、これら(b)〜(d)成分の質量比{(c)+(d)}/{(b)+(c)+(d)}が0.01〜0.2の範囲である必要がある。好ましくは0.015〜0.15の範囲である。{(c)+(d)}/{(b)+(c)+(d)}はこれら3種の成分からなる組成物中に占める、アルコールエトキシレート及び/または高級アルコールの比率であるが、この値が0.01未満であると洗浄力の向上効果が得られない。また、0.2を超えてこの値が大きい場合は、疎水性の強い成分が多くなりすぎることから水溶性が低下したり、保存安定性が悪化したりする等の不利が生じる。
本発明の液体洗浄剤組成物には、従来から使用されてきたアニオン性界面活性剤、非イオン界面活性剤や、両性界面活性剤、その他の界面活性作用を有する化合物、更には各種の塩等の添加物を本発明の効果を損なわない範囲で任意に組み合わせて使用して良い。これらの中でも、好ましい界面活性作用を有する物質としてアニオン性界面活性剤、半極性界面活性剤、非イオン界面活性剤、及び両性界面活性剤を挙げることができる。また、各種無機塩、有機酸塩を用いることも可能である。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤は、洗浄料組成物に用いられるものであれば特に限定されるものでなく、例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸塩;POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸ナトリウム等のリン酸エステル塩;ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩;リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等の炭素数8〜16のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩;N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイルグルタミン酸カリウム、N−ミリストイルグルタミン酸カリウム、N−ステアロイルグルタミン酸カリウム、N−ラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ミリストイルグルタミン酸トリエタノールアミン、N−ステアロイルグルタミン酸トリエタノールアミン等のN−アシルグルタミン酸塩;N−ラウロイルグリシンナトリウム、N−ミリストイルグリシンナトリウム、N−ステアロイルグリシンナトリウム、N−ラウロイルグリシンカリウム、N−ミリストイルグリシンカリウム、N−ステアロイルグリシンカリウム、N−ラウロイルグリシントリエタノールアミン、N−ミリストイルグリシントリエタノールアミン、N−ステアロイルグリシントリエタノールアミン等のN−アシルグリシン塩;N−ラウロイルアラニンナトリウム、N−ミリストイルアラニンナトリウム、N−ステアロイルアラニンナトリウム、N−ラウロイルアラニンカリウム、N−ミリストイルアラニンカリウム、N−ステアロイルアラニンカリウム、N−ラウロイルアラニントリエタノールアミン、N−ミリストイルアラニントリエタノールアミン、N−ステアロイルアラニントリエタノールアミン等のN−アシルアラニン塩;N−ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム、N−ミリストイルアスパラギン酸ナトリウム、N−ステアロイルアスパラギン酸ナトリウム、N−ラウロイルアスパラギン酸カリウム、N−ミリストイルアスパラギン酸カリウム、N−ステアロイルアスパラギン酸カリウム、N−ラウロイルアスパラギン酸トリエタノールアミン、N−ミリストイルアスパラギン酸トリエタノールアミン、N−ステアロイルアスパラギン酸トリエタノールアミン等のN−アシルアスパラギン酸塩;N−ココイルタウリンナトリウム、N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリンナトリウム、N−ヤシ油脂肪酸−N−メチルタウリントリエタノールアミン、N−パーム油脂肪酸−N−エチルタウリントリエタノールアミン、N−ココイルタウリンマグネシウム、N−ココイル−N−メチルタウリンマグネシウム、N−ラウロイル−N−タウリンマグネシウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリンマグネシウム、N−ヤシ油脂肪酸−Nメチルタウリンマグネシウム等の長鎖アシル低級アルキル型タウリン塩;ドデカン−1,2−ジオール酢酸エーテル塩(ナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウム、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン等の各塩)等のヒドロキシエーテルカルボン酸塩;硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩;ロート油等の硫酸化油;POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、炭素数8〜18のアルケニル基を有するα−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、炭素数8〜16のアルキル基を有するアルキル硫酸塩等の使用が望ましい。このうち、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩が好ましい。これらのアニオン性界面活性剤の配合量は、本発明の(b)成分と合わせて液体洗浄剤組成物全量に対して、好ましくは5〜40質量%、更に好ましくは5〜30質量%である。このような範囲で含まれると、洗浄力、低温での安定性がさらに向上するので好ましい。
また(e)成分として半極性界面活性剤を添加することが出来る。(e)成分としては、例えば、アルキルアミンオキサイド、アルキルアミドアミンオキサイド、アルキルヒドロキシアミンオキサイド等があげられる。
〔式中、Raは炭素数8〜26のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アシルアミドアルキル基、アルキルフェニル基から選らばれ、Rb及びRcは、同一又は異なっていても良く、炭素数1〜3のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、ポリオキシアルキレン基から選らばれる。〕
〔式中、RAは炭素数8〜16の直鎖アルキル基又はアルケニル基であり、RB、RCはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。RDは炭素数1〜5のアルキレン基であり、Xは−COO−、−CONH−、−OCO−、−NHCO−、−O−から選ばれる基である。〕
この中で特に好ましいのは、ラウリルジメチルアミンオキシド、ラウリルアミドプロピルアミンオキサイド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタインである。配合量は、液体洗浄剤組成物全量に対して好ましくは0.5〜10%、より好ましくは0.5〜8%である。このような範囲で含まれると、洗浄力、低温での安定性がさらに向上するので好ましい。
この中で特に好ましいのは、ラウリルジメチルアミンオキシド、ラウリルアミドプロピルアミンオキサイド、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタインである。配合量は、液体洗浄剤組成物全量に対して好ましくは0.5〜10%、より好ましくは0.5〜8%である。このような範囲で含まれると、洗浄力、低温での安定性がさらに向上するので好ましい。
好ましい混合可能な非イオン界面活性剤としては、例えば、本発明の(c)成分を除くポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェノール、フェノールエトキシレート、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル(ポリオキシエチレンアシルエステル)、ポリオキシプロピレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、本発明の(a)成分を除く脂肪酸アルカノールアミド(ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノイソプロパノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド等)、ポリオキシエチレン脂肪酸アルキルエステル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビトールエステル、蔗糖脂肪酸エステル、脂肪酸グルコシドエステル、脂肪酸メチルグルコシド、脂肪酸メチルグルコシドエステル、メチルグルコシドエステル、エチルグルコシドエステル、メチルマンノシドエステル、アルキルメチルグルカミド、N−メチルグルカミド、環状N−メチルグルカミド、アルキルグルコシド、アルキルポリグルコシド、アルキルグリセリルエーテル、脂肪酸グリコシドエステルなどが一例として挙げられる。このうち、本発明の(c)成分を除くポリオキシエチレンアルキルエーテル(炭素数10〜18、EO平均付加モル数7〜20)、本発明の(a)成分を除く脂肪酸アルカノールアミド、アルキルポリグルコシドが好ましい。
また、配合可能な両性界面活性剤の例としては、例えば、カルボキシベタイン、アミノカルボン酸、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン、ヒドロキシアルキルスルホベタイン、アルキルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。このうち、アルキルアミドベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、ヒドロキシアルキルスルホベタインが好ましい。
これらの非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤は、単独で或いは適当な2種以上の組み合わせで配合可能である。これらの界面活性剤は、好ましくは合計量で液体洗浄剤組成物全量に対して、1〜20%の範囲で使用することが望ましい。このような範囲で含まれると、洗浄力、低温での安定性、泡質がさらに向上するので好ましい。
また、配合可能な両性界面活性剤の例としては、例えば、カルボキシベタイン、アミノカルボン酸、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルスルホベタイン、ヒドロキシアルキルスルホベタイン、アルキルイミダゾリニウムベタインなどが挙げられる。このうち、アルキルアミドベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、ヒドロキシアルキルスルホベタインが好ましい。
これらの非イオン界面活性剤及び両性界面活性剤は、単独で或いは適当な2種以上の組み合わせで配合可能である。これらの界面活性剤は、好ましくは合計量で液体洗浄剤組成物全量に対して、1〜20%の範囲で使用することが望ましい。このような範囲で含まれると、洗浄力、低温での安定性、泡質がさらに向上するので好ましい。
本発明に任意に組み合わせて使用できる界面活性剤のアルキル基は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状の1級又は2級のアルキル基またはアルケニル基であり、炭素数が10〜18であれば更に好ましい。炭素数がこのような範囲にあると、洗浄力、水に対する溶解性、保存安定性がさらに向上するので好ましい。具体的に好ましいアルキル基またはアルケニル基を例示すると、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基、アラキル基、ベヘニル基等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。これらのアルキル基またはアルケニル基は単独でも混合されていても良く、天然でも合成でも良い。例えば、市販されているドバノックス(登録商標)、ダイヤドール(登録商標)、ネオドール(登録商標)、サフォール(登録商標)等の1級合成アルコールや椰子油高級アルコール等の天然アルコール、更にはソフタノール(登録商標)等の分岐または直鎖状の2級アルコールは非常に好適である。
無機塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等を用いることが出来る。水溶性の2価マグネシウム塩であれば、その構造、製造法及び対イオンなどは限定されないが、例えば、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、塩化カルシウム及びそれらの水和物等が挙げられ、これらは単独(1種)で又は2種以上を混合して用いることができる。このうち、硫酸マグネシウム、塩化カルシウム及びこれらの混合物が好ましい。合計含有量は、液体洗浄剤組成物全量に対して、好ましくは0.1〜10質量%、更に好ましくは、0.5〜5質量%とすることが望ましい。このような範囲で含まれると、洗浄力、低温での安定性、泡質がさらに向上するので好ましい。
更に本発明にはカルボン酸およびその塩を添加することも可能である。(f)成分としては、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、カプリル酸、グリコール酸、乳酸、グルコン酸、安息香酸、サリチル酸、o/m/p−ヒドロキシ安息香酸、o/m/p−トルイル酸、エチル安息香酸、ジメチル安息香酸、ジヒドロキシ安息香酸などの炭素数C1−15のモノカルボン酸及びそれらの塩、(g)成分としてはシュウ酸、コハク酸、グルタル酸、メチルコハク酸、アジピン酸、イタコン酸、シクロプロパン1,3ジカルボン酸、シクロヘキサン1,4ジカルボン酸、クエン酸、ニトリロ3酢酸、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、トリエチレンテトラアミン6酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン3酢酸、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、メチルグリシン2酢酸等の炭素数C2−15かつ2以上のカルボキシル基を有するポリカルボン酸及びそれらの塩が好適である。このうち、クエン酸が好ましい。(f)、(g)成分の配合量はそれぞれ、液体洗浄剤組成物全量に対して、好ましくは0.1〜10%、より好ましくは0.5〜6%である。このような範囲で含まれると、低温での安定性がさらに向上し、粘度低下したり、低温化で析出したりする等の不具合を効果的に抑制できるので好ましい。
更に本発明にはカルボン酸およびその塩を添加することも可能である。(f)成分としては、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、カプリル酸、グリコール酸、乳酸、グルコン酸、安息香酸、サリチル酸、o/m/p−ヒドロキシ安息香酸、o/m/p−トルイル酸、エチル安息香酸、ジメチル安息香酸、ジヒドロキシ安息香酸などの炭素数C1−15のモノカルボン酸及びそれらの塩、(g)成分としてはシュウ酸、コハク酸、グルタル酸、メチルコハク酸、アジピン酸、イタコン酸、シクロプロパン1,3ジカルボン酸、シクロヘキサン1,4ジカルボン酸、クエン酸、ニトリロ3酢酸、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、トリエチレンテトラアミン6酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン3酢酸、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、メチルグリシン2酢酸等の炭素数C2−15かつ2以上のカルボキシル基を有するポリカルボン酸及びそれらの塩が好適である。このうち、クエン酸が好ましい。(f)、(g)成分の配合量はそれぞれ、液体洗浄剤組成物全量に対して、好ましくは0.1〜10%、より好ましくは0.5〜6%である。このような範囲で含まれると、低温での安定性がさらに向上し、粘度低下したり、低温化で析出したりする等の不具合を効果的に抑制できるので好ましい。
また、(a)成分、(b)成分、(f)成分、(g)成分の質量比が(e+f)/a+bが0.1−0.5であり、f/(e+f)が0.45−0.95を満たすとき最大の効果が得られる。
その他配合可能な好ましい添加成分としては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコールやエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ヘプチレングリコール、1,3−ヘプタンジオール、1,4−ヘプタンジオール、1,5−ヘプタンジオール、2,3−ヘプタンジオール、2,4−ヘプタンジオール、ヘキシレングリコール、1,3−ヘキサンンジオール、1,4−ヘキサンンジオール、1,5−ヘキサンンジオール、1,6−ヘキサンンジオール、2,3−ヘキサンンジオール、2,4−ヘキサンンジオール、2,5−ヘキサンンジオール、3,4−ヘキサンンジオール、グリセリン、アルキルグリセリン、ソルビトール等のポリヒドロキシ化合物、BHT、アスコルビン酸等の酸化防止剤、o/m/p−トルエンスルホン酸、o/m/p−キシレンスルホン酸、o/m/p−クメンスルホン酸に代表される芳香族スルホン酸などの液性調整剤、硫酸亜鉛、ポリリジン、アルキルパラベン等の殺菌剤、天然多糖類や粘度鉱物等の粘度調整剤、着色剤、消炎剤、植物抽出物、酵素等の薬効成分、pH調整剤、香料、香料用溶剤、香料安定化剤などの通常用いられる物質が挙げられる。また、溶媒として通常は水(精製水、イオン交換水、常水等)が使用される。
本発明の液体洗浄剤組成物の粘度としては、25℃において、好ましくは50〜300mPa・s、更に好ましくは50〜250mPa・sの範囲に調整される。なお、本明細書において粘度はB型粘度計を用いて測定される。また、本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力と低温安定性の観点からpH(原液)を好ましくは3.0〜8.0、更に好ましくは5.0〜7.0、に調整される。
本発明の組成物は、一般に用いられる配合槽及び攪拌機を有する混合設備を使用して、定法により製造することができる。
その他配合可能な好ましい添加成分としては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコールやエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ブチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ヘプチレングリコール、1,3−ヘプタンジオール、1,4−ヘプタンジオール、1,5−ヘプタンジオール、2,3−ヘプタンジオール、2,4−ヘプタンジオール、ヘキシレングリコール、1,3−ヘキサンンジオール、1,4−ヘキサンンジオール、1,5−ヘキサンンジオール、1,6−ヘキサンンジオール、2,3−ヘキサンンジオール、2,4−ヘキサンンジオール、2,5−ヘキサンンジオール、3,4−ヘキサンンジオール、グリセリン、アルキルグリセリン、ソルビトール等のポリヒドロキシ化合物、BHT、アスコルビン酸等の酸化防止剤、o/m/p−トルエンスルホン酸、o/m/p−キシレンスルホン酸、o/m/p−クメンスルホン酸に代表される芳香族スルホン酸などの液性調整剤、硫酸亜鉛、ポリリジン、アルキルパラベン等の殺菌剤、天然多糖類や粘度鉱物等の粘度調整剤、着色剤、消炎剤、植物抽出物、酵素等の薬効成分、pH調整剤、香料、香料用溶剤、香料安定化剤などの通常用いられる物質が挙げられる。また、溶媒として通常は水(精製水、イオン交換水、常水等)が使用される。
本発明の液体洗浄剤組成物の粘度としては、25℃において、好ましくは50〜300mPa・s、更に好ましくは50〜250mPa・sの範囲に調整される。なお、本明細書において粘度はB型粘度計を用いて測定される。また、本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力と低温安定性の観点からpH(原液)を好ましくは3.0〜8.0、更に好ましくは5.0〜7.0、に調整される。
本発明の組成物は、一般に用いられる配合槽及び攪拌機を有する混合設備を使用して、定法により製造することができる。
次に、実施例及び比較例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
なお、それに先立って、実施例及び比較例で使用したポリオキシエチレン脂肪酸アミドの製造方法、アルキルエトキシサルフェートの製造方法およびオキシエチレン鎖長の分布と、実施例で採用した試験方法の概要を示す。
なお、それに先立って、実施例及び比較例で使用したポリオキシエチレン脂肪酸アミドの製造方法、アルキルエトキシサルフェートの製造方法およびオキシエチレン鎖長の分布と、実施例で採用した試験方法の概要を示す。
(1)ポリオキシエチレン脂肪酸アミドの調製
(製造例1−1,2:サンプルA−1,2)
ラウリン酸メチル214gに、モノエタノールアミン64.1gおよびナトリウムメトキサイド(28質量%品)7.7g(1.0質量%対脂肪酸メチルエステル)を加え、副生するメタノールを減圧下留去しながら加熱攪拌(300〜10mmHg、90℃、1時間)し、反応圧力が10mmHgに到達した時点で、反応温度90℃で3時間熟成し、ラウリン酸モノエタノールアミド240gを調製した。合成したラウリン酸モノエタノールアミドを1L容オートクレーブに仕込み、エチレンオキサイドをラウリン酸モノエタノールアミドに対して2.0、5.0モル分仕込み、90℃で2時間かけて付加反応を行い、該当するポリオキシエチレン(2または5)ラウリン酸モノエタノールアミド混合物(ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤)を合成した。
(製造例1−1,2:サンプルA−1,2)
ラウリン酸メチル214gに、モノエタノールアミン64.1gおよびナトリウムメトキサイド(28質量%品)7.7g(1.0質量%対脂肪酸メチルエステル)を加え、副生するメタノールを減圧下留去しながら加熱攪拌(300〜10mmHg、90℃、1時間)し、反応圧力が10mmHgに到達した時点で、反応温度90℃で3時間熟成し、ラウリン酸モノエタノールアミド240gを調製した。合成したラウリン酸モノエタノールアミドを1L容オートクレーブに仕込み、エチレンオキサイドをラウリン酸モノエタノールアミドに対して2.0、5.0モル分仕込み、90℃で2時間かけて付加反応を行い、該当するポリオキシエチレン(2または5)ラウリン酸モノエタノールアミド混合物(ポリオキシエチレン脂肪酸アミド型界面活性剤)を合成した。
(製造例1−3:サンプルA−3)
(製造例1−1)と同様にしてラウリン酸モノエタノールアミドを調製した。合成したラウリン酸モノエタノールアミドを1L容オートクレーブに仕込み、プロピレンオキサイドをラウリン酸モノエタノールアミドに対して1.5モル分仕込み、90℃で2時間かけて付加反応を行い、該当するポリオキシプロピレン(1.5)ラウリン酸モノエタノールアミド混合物(ポリオキシプロピレン脂肪酸アミド型界面活性剤)を合成した。
(製造例1−1)と同様にしてラウリン酸モノエタノールアミドを調製した。合成したラウリン酸モノエタノールアミドを1L容オートクレーブに仕込み、プロピレンオキサイドをラウリン酸モノエタノールアミドに対して1.5モル分仕込み、90℃で2時間かけて付加反応を行い、該当するポリオキシプロピレン(1.5)ラウリン酸モノエタノールアミド混合物(ポリオキシプロピレン脂肪酸アミド型界面活性剤)を合成した。
(2)アルキルエトキシサルフェートの調製とオキシエチレン鎖の分布
(製造例2−1:サンプルS−1)
本発明の実施例で使用した分布の狭いアルキルエトキシサルフェートの調製は、以下の方法で実施した。4Lのオートクレーブ中にラウリルアルコール400g及びAl/Mg/Mnで構成される複合金属酸化物ルイス酸焼結固体触媒0.4gを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しながら昇温した。次いで、温度180℃、圧力を0.3mPaに維持しながらエチレンオキサイド54gを導入し、反応物を得た。次に、このようにして得たアルコールエトキシレート274gを撹拌装置付の500mLフラスコにとり、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)81gを、反応温度を40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後1時間撹拌を続け、目的とするアルキルエトキシサルフェートを得た。得られたアルキルエトキシサルフェートの性状及び高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定したオキシエチレン鎖長の分布は表−1に示した通りであった。なお、サンプルS−2の調製も、エチレンオキサイド導入量以外は同様の方法により行った。
(製造例2−1:サンプルS−1)
本発明の実施例で使用した分布の狭いアルキルエトキシサルフェートの調製は、以下の方法で実施した。4Lのオートクレーブ中にラウリルアルコール400g及びAl/Mg/Mnで構成される複合金属酸化物ルイス酸焼結固体触媒0.4gを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しながら昇温した。次いで、温度180℃、圧力を0.3mPaに維持しながらエチレンオキサイド54gを導入し、反応物を得た。次に、このようにして得たアルコールエトキシレート274gを撹拌装置付の500mLフラスコにとり、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)81gを、反応温度を40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後1時間撹拌を続け、目的とするアルキルエトキシサルフェートを得た。得られたアルキルエトキシサルフェートの性状及び高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定したオキシエチレン鎖長の分布は表−1に示した通りであった。なお、サンプルS−2の調製も、エチレンオキサイド導入量以外は同様の方法により行った。
(比較製造例2−1:サンプルS−3)
比較例で使用した通常の分布の広いアルキルエトキシサルフェートの調製は、以下の方法で実施した。4Lのオートクレーブ中にラウリルアルコール400g及び水酸化カリウム触媒0.8gを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しながら昇温した。ついで、温度180℃、圧力を0.3mPaに維持しながらエチレンオキサイド54gを導入し、反応物を得た。次に、このようにして得たアルコールエトキシレート274gを撹拌装置付の500mLフラスコにとり、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)81gを、反応温度を40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後1時間撹拌を続け、目的とするアルキルエトキシサルフェートを得た。得られたアルキルエトキシサルフェートの性状及びオキシエチレン鎖長の分布は表−1に示した通りであった。なお、サンプルS−4の調製も、エチレンオキサイド導入量以外は同様の方法により行った。
比較例で使用した通常の分布の広いアルキルエトキシサルフェートの調製は、以下の方法で実施した。4Lのオートクレーブ中にラウリルアルコール400g及び水酸化カリウム触媒0.8gを仕込み、オートクレーブ内を窒素置換し、撹拌しながら昇温した。ついで、温度180℃、圧力を0.3mPaに維持しながらエチレンオキサイド54gを導入し、反応物を得た。次に、このようにして得たアルコールエトキシレート274gを撹拌装置付の500mLフラスコにとり、窒素置換後、液体無水硫酸(サルファン)81gを、反応温度を40℃に保ちながらゆっくりと滴下した。滴下終了後1時間撹拌を続け、目的とするアルキルエトキシサルフェートを得た。得られたアルキルエトキシサルフェートの性状及びオキシエチレン鎖長の分布は表−1に示した通りであった。なお、サンプルS−4の調製も、エチレンオキサイド導入量以外は同様の方法により行った。
下記表−2に示される配合組成の各種液体洗浄剤組成物を調製し、下記の試験方法により洗浄力、泡立ち性、刺激性及び保存安定性について評価した。
これらの結果を表−2に示す。なお、表中の配合量は質量%〔組成物の全量が100質量%(残部は精製水で調製)であり、各組成物はpH5.0〜6.5に調整したものである。
(洗浄力の評価)
牛脂1gを10×15×5(cm)のポリプロピレン製容器に均一になるように塗布し、激しく汚れたモデル汚垢とした。住友3M社製スコッチブライト(食器洗い用スポンジ)に25℃の水道水38gと液体洗浄剤組成物2gをとり、数回手で揉んだ後、汚染したポリプロピレン容器を、通常家庭で行われるのと同様にして洗浄し、25℃の水道水でよくすすいだ後、牛脂に汚染されていたポリプロピレン容器表面を手で触ったときの触感で、洗浄力を下記評価基準に基づき評価した。
評価基準:
○:ポリプロピレン容器のいずれの部位を触っても、キュッキュと音がするような摩擦感があり、油の残留によるヌルツキは全く感じない。
△:ポリプロピレン容器の平滑な表面を触ると摩擦感があり、油の残留は認められないが、端や角の部位に僅かにヌルツキが残っている。
×:ポリプロピレン容器全体にヌルツキが感じられ、明らかに油が残留していることがわかる
これらの結果を表−2に示す。なお、表中の配合量は質量%〔組成物の全量が100質量%(残部は精製水で調製)であり、各組成物はpH5.0〜6.5に調整したものである。
(洗浄力の評価)
牛脂1gを10×15×5(cm)のポリプロピレン製容器に均一になるように塗布し、激しく汚れたモデル汚垢とした。住友3M社製スコッチブライト(食器洗い用スポンジ)に25℃の水道水38gと液体洗浄剤組成物2gをとり、数回手で揉んだ後、汚染したポリプロピレン容器を、通常家庭で行われるのと同様にして洗浄し、25℃の水道水でよくすすいだ後、牛脂に汚染されていたポリプロピレン容器表面を手で触ったときの触感で、洗浄力を下記評価基準に基づき評価した。
評価基準:
○:ポリプロピレン容器のいずれの部位を触っても、キュッキュと音がするような摩擦感があり、油の残留によるヌルツキは全く感じない。
△:ポリプロピレン容器の平滑な表面を触ると摩擦感があり、油の残留は認められないが、端や角の部位に僅かにヌルツキが残っている。
×:ポリプロピレン容器全体にヌルツキが感じられ、明らかに油が残留していることがわかる
(泡立ちの評価)
住友3M社製スコッチブライト(食器洗い用スポンジ)に25℃の水道水38gと液体洗浄剤組成物2gをとり、5回手で揉んだ後の泡立ちを下記の評価基準で判定した。
評価基準:
◎:泡質が良く豊富な泡が立つ
○:豊富な泡が立つ
△:泡が若干立つ
×:泡がほとんど立たない
住友3M社製スコッチブライト(食器洗い用スポンジ)に25℃の水道水38gと液体洗浄剤組成物2gをとり、5回手で揉んだ後の泡立ちを下記の評価基準で判定した。
評価基準:
◎:泡質が良く豊富な泡が立つ
○:豊富な泡が立つ
△:泡が若干立つ
×:泡がほとんど立たない
(刺激性評価)
1%の液体洗浄剤組成物水道水希釈液3リットルを入れた桶に、1日30分、手を手首まで浸漬させた。この操作を3日間繰り返し、次の日の手の荒れ具合を、下記の評価基準に従って官能評価した。
評価基準
5:全く荒れない
4:やや手荒れした
3:手荒れした
2:かなり手荒れした
1:非常に手荒れした
1%の液体洗浄剤組成物水道水希釈液3リットルを入れた桶に、1日30分、手を手首まで浸漬させた。この操作を3日間繰り返し、次の日の手の荒れ具合を、下記の評価基準に従って官能評価した。
評価基準
5:全く荒れない
4:やや手荒れした
3:手荒れした
2:かなり手荒れした
1:非常に手荒れした
(保存時の液安定性の評価方法)
各液体洗浄剤組成物100gをガラス瓶に密閉し、50℃および−5℃で1ヶ月間静置したときの外観の変化を下記評価基準にて評価した。
評価基準:
○:沈殿、液分離を生じない
△:わずかに濁ったり、微少な析出物が認められる。
×:沈殿または液の分離が生じる
各液体洗浄剤組成物100gをガラス瓶に密閉し、50℃および−5℃で1ヶ月間静置したときの外観の変化を下記評価基準にて評価した。
評価基準:
○:沈殿、液分離を生じない
△:わずかに濁ったり、微少な析出物が認められる。
×:沈殿または液の分離が生じる
(a)成分
A−1〜2:製造例1−1〜2で調整したポリオキシエチレン(2または5)ラウリン酸モノエタノールアミド
A−3:製造例1−3で調整したポリオキシプロピレン(1.5)ラウリン酸モノエタノールアミド
CME(2):ポリオキシエチレン(2)椰子脂肪酸モノエタノールアミド (川研ファインケミカル(株) アミゼット2C)
(b)成分
S−1〜4:製造例2−1及び比較製造例2−1でそれぞれ調整したアルキルエトキシサルフェート
(c)成分
LEO(2):ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル
LEO(5):ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル
LEO(10):ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル
何れもS−1,2同様にラウリルアルコールにエチレンオキサイドを付加することにより得られたものを使用。
(d)成分
C10−OH:デシルアルコール(和光純薬工業株 試薬1級)
C12−OH:ドデシルアルコール(和光純薬工業株 試薬1級)
(アニオン界面活性剤)
LAS:アルキルベンゼンスルホン酸(ライオン(株) ライポンLH−200)
AOS:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム(ライオン(株) リポランLB−440)
AS:アルキル硫酸ナトリウム(ライオン(株) サンノールLM−1130)
(半極性界面活性剤)
DDAO:ラウリル-N,N-ジメチルアミンオキシド(ライオン・アクゾ(株) アロモックスDM12D−W(C))
AAPDAO:アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド(川研ファインケミカル(株) ソフタゾリンLAO−C)
(両性界面活性剤)
LPB:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ライオン(株)エナジコールL−30B)
HSB:アルキルヒドロキシスルホベタイン(川研ファインケミカル(株) ソフタゾリンLSB)
(ノニオン界面活性剤)
AE15:ポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテル(ライオン(株) レオックスLC−150)
AE7:ポリオキシエチレン(7)ラウリルエーテル(日本エマルジョン(株) エマレックス707)
APG:アルキルポリグルコシド(Dow Chemical(株) TRITON CG−110)
CME:椰子脂肪酸モノエタノールアミド(川研ファインケミカル(株) アミゾールCME)
CDE:椰子油脂肪酸ジエタノールアミド(ライオンアクゾ(株) ホームリードCD)
LDE:ラウリン酸ジエタノールアミド(川研ファインケミカル(株) アミゾールLDE)
(その他)
エタノール:(純正化学(株) 試薬特級)
PG:プロピレングリコール(純正化学(株) 試薬特級)
PEG:ポリエチレングリコール(平均分子量1000)(ライオン(株) PEG#1000)
MgSO4:硫酸マグネシウム7水和物(純正化学(株) 試薬特級)
CaCl2:塩化カルシウム2水和物(純正化学(株) 試薬特級)
ZnSO4:硫酸亜鉛7水和物(純正化学(株) 試薬特級)
PTS:パラトルエンスルホン酸(テイカ(株) テイカトックス300)
CS:クメンスルホン酸ナトリウム(テイカ(株) テイカトックスN5040)
CA:クエン酸(扶桑化学工業(株) 精製クエン酸(無水))
SB:安息香酸ナトリウム((株)伏見製薬)
ゼラチン:(ゼライス(株) ゼラチンBLUE)
香料:配合する香料として、表−3記載の香料を用いた。
A−1〜2:製造例1−1〜2で調整したポリオキシエチレン(2または5)ラウリン酸モノエタノールアミド
A−3:製造例1−3で調整したポリオキシプロピレン(1.5)ラウリン酸モノエタノールアミド
CME(2):ポリオキシエチレン(2)椰子脂肪酸モノエタノールアミド (川研ファインケミカル(株) アミゼット2C)
(b)成分
S−1〜4:製造例2−1及び比較製造例2−1でそれぞれ調整したアルキルエトキシサルフェート
(c)成分
LEO(2):ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル
LEO(5):ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル
LEO(10):ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテル
何れもS−1,2同様にラウリルアルコールにエチレンオキサイドを付加することにより得られたものを使用。
(d)成分
C10−OH:デシルアルコール(和光純薬工業株 試薬1級)
C12−OH:ドデシルアルコール(和光純薬工業株 試薬1級)
(アニオン界面活性剤)
LAS:アルキルベンゼンスルホン酸(ライオン(株) ライポンLH−200)
AOS:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム(ライオン(株) リポランLB−440)
AS:アルキル硫酸ナトリウム(ライオン(株) サンノールLM−1130)
(半極性界面活性剤)
DDAO:ラウリル-N,N-ジメチルアミンオキシド(ライオン・アクゾ(株) アロモックスDM12D−W(C))
AAPDAO:アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド(川研ファインケミカル(株) ソフタゾリンLAO−C)
(両性界面活性剤)
LPB:ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(ライオン(株)エナジコールL−30B)
HSB:アルキルヒドロキシスルホベタイン(川研ファインケミカル(株) ソフタゾリンLSB)
(ノニオン界面活性剤)
AE15:ポリオキシエチレン(15)ラウリルエーテル(ライオン(株) レオックスLC−150)
AE7:ポリオキシエチレン(7)ラウリルエーテル(日本エマルジョン(株) エマレックス707)
APG:アルキルポリグルコシド(Dow Chemical(株) TRITON CG−110)
CME:椰子脂肪酸モノエタノールアミド(川研ファインケミカル(株) アミゾールCME)
CDE:椰子油脂肪酸ジエタノールアミド(ライオンアクゾ(株) ホームリードCD)
LDE:ラウリン酸ジエタノールアミド(川研ファインケミカル(株) アミゾールLDE)
(その他)
エタノール:(純正化学(株) 試薬特級)
PG:プロピレングリコール(純正化学(株) 試薬特級)
PEG:ポリエチレングリコール(平均分子量1000)(ライオン(株) PEG#1000)
MgSO4:硫酸マグネシウム7水和物(純正化学(株) 試薬特級)
CaCl2:塩化カルシウム2水和物(純正化学(株) 試薬特級)
ZnSO4:硫酸亜鉛7水和物(純正化学(株) 試薬特級)
PTS:パラトルエンスルホン酸(テイカ(株) テイカトックス300)
CS:クメンスルホン酸ナトリウム(テイカ(株) テイカトックスN5040)
CA:クエン酸(扶桑化学工業(株) 精製クエン酸(無水))
SB:安息香酸ナトリウム((株)伏見製薬)
ゼラチン:(ゼライス(株) ゼラチンBLUE)
香料:配合する香料として、表−3記載の香料を用いた。
Claims (3)
- 下記(a)成分と、(b)成分と、(c)成分および/または(d)成分とを含有する液体洗浄剤組成物であって、(b)成分が、
(b)成分の全質量を基準にして、その質量%が最大値を示す式(II)のアルキルエトキシサルフェートまたはその塩のn3をn3 MAXとするとき、n3 MAXが0ではなく、
(b)成分の全質量を基準にして、n3がn3 MAXである式(II)のアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が、15〜35質量%の範囲で含まれ、かつ、
(b)成分の全質量を基準にして、n3 MAX−1からn3 MAX+1の範囲に含まれるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩が、55〜75質量%の範囲で含まれる、アルキルエトキシサルフェートまたはその塩の混合物であり、
(b)成分、(c)成分、(d)成分の質量比{(c)+(d)}/{(b)+(c)+(d)}が0.01〜0.2の範囲であることを特徴とする前記液体洗浄剤組成物:
(a)成分:一般式(I)で表されるポリオキシエチレン脂肪酸アミド
R1−CO−NH−CH2CH2O−(AO)n1−(EO)n2−H (I)
(式中、R1は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基であり、
AOは炭素数3〜4のアルキレンオキシド基であり、
EOはエチレンオキシド基であり、
n1はアルキレンオキシド基の付加モル数を示し、アルキレンオキシド基の平均付加モル数n1 AVは0〜2の範囲であり、
n2はエチレンオキシド基の付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n2 AVは0〜5の範囲であり、
かつ1≦n1 AV+n2 AV≦5である。)
(b)成分:一般式(II)で表されるアルキルエトキシサルフェートまたはその塩の混合物
R2−O−(CH2CH2O)n3−SO3M (II)
(式中、R2は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基であり、
n3はエチレンオキシド基の付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n3 AVは1〜6の範囲であり、
Mは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルカノールアミンまたはアンモニウムである。)
(c)成分:一般式(III)で表されるアルキルエトキシレート
R3−O−(CH2CH2O)n4−H (III)
(式中、R3は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基であり、
n4はエチレンオキシド基の付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n4 AVは0より大きく6以下の数である。)
(d)下記一般式(IV)で表される高級アルコール
R4−OH (IV)
(式中、R4は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基である。) - 上記(b)成分が、6A族、7A族および8族から選ばれる少なくとも1種の金属と、マグネシウムと、アルミニウムとを含有する複合金属酸化物を含有するアルコキシル化触媒の存在下、アルコールにエチレンオキサイドを付加させ、これにより得られた反応生成物から前記触媒を除去し、前記反応生成物を硫酸化することにより製造されるものである、請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
- 上記(a)成分が、下記一般式(VI)で示されるアミドエステルを含まない、請求項1または2記載の液体洗浄剤組成物。
R6−CO−NH−CH2CH2O−(AO)n5−(EO)n6−CO−R6 (VI)
(式中、R6は炭素数6〜24の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基であり、
AOは炭素数3〜4のアルキレンオキシド基であり、
EOはエチレンオキシド基であり、
n5はアルキレンオキシド基の平均付加モル数を示し、アルキレンオキシド基の平均付加モル数n5 AVは0〜2の範囲であり、
n6はエチレンオキシド基の平均付加モル数を示し、エチレンオキシド基の平均付加モル数n6 AVは0〜5の範囲であり、かつ1≦n5 AV+n6 AV≦5である。)
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Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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