JP2007175523A - 薬剤カセッター - Google Patents
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Abstract
【課題】 ギヤの歯数等に拘らず、支持台から取外した状態のみならず、支持台への着脱時に於いても確実に分配ローターの回転を阻止して不用意に薬剤を排出させない薬剤カセッターを提供。
【解決手段】 薬剤分配装置を構成する支持台に着脱自在で、且つ収容された錠剤等の薬剤を所定数ずつ排出する回転自在な分配ローターが設けられてなる薬剤カセッターであって、カセッター本体には、該カセッター本体を前記支持台から取外した際に分配ローターの周壁を係止し、且つカセッター本体を支持台に装着した際に前記分配ローターの係止を解除する係止手段が設けられ、係止手段は、その係止部が分配ローターの周壁を構成する凸条面を押圧することにより分配ローターを係止する構成である。
【選択図】 図5
【解決手段】 薬剤分配装置を構成する支持台に着脱自在で、且つ収容された錠剤等の薬剤を所定数ずつ排出する回転自在な分配ローターが設けられてなる薬剤カセッターであって、カセッター本体には、該カセッター本体を前記支持台から取外した際に分配ローターの周壁を係止し、且つカセッター本体を支持台に装着した際に前記分配ローターの係止を解除する係止手段が設けられ、係止手段は、その係止部が分配ローターの周壁を構成する凸条面を押圧することにより分配ローターを係止する構成である。
【選択図】 図5
Description
本発明は、内部に収容した錠剤・カプセル等の薬剤を所定数ずつ排出する薬剤カセッターに関し、更に詳しくは、支持台に着脱時に収容された薬剤を不用意に排出させないように改良した薬剤カセッターに関する。
一般に、薬剤カセッターは、内部に錠剤等の薬剤を収容する薬剤収納部と、該薬剤収納部内に回転自在に設けられた分配ローターと、該分配ローターの回転軸に固着された従属ギヤとを具備してなり、薬剤分配装置を構成する支持台に着脱自在な構成からなる。
かかる薬剤カセッターを支持台に装着すると、支持台に具備された駆動手段に連結された主動ギヤに薬剤カセッターの従属ギヤが噛合し、駆動手段を作動させることにより分配ローターが回転し、薬剤整列路から排出孔に所定数ずつ薬剤が排出されることとなる。
ところで、薬剤を補給したり、薬剤の種類を交換したり等する際には、薬剤カセッターを支持台から取り外すのであるが、薬剤カセッターに設けられた分配ローターは回転自在であるため、薬剤カセッターの着脱時や薬剤カセッターの交換・薬剤補給時等に、分配ローターが不用意に回転し、収納された薬剤が排出されることがある。
かかる薬剤の排出を防止するため、例えば、図6に示すように、薬剤カセッター40を支持台(図示せず)から取外すとバネ付勢により従属ギヤ41を係止し、且つ薬剤カセッター40を装着すると従属ギヤ41の係止を解除する係止部材43を設けるという手段が考えられる。
かかる係止部材43によれば、従属ギヤ41の歯41a と歯41a の間(歯溝41b )に係止山部43a が嵌合することとなるから従属ギヤ41はしっかり係止されて回転することはなく、従って、薬剤カセッター40を取外した状態では分配ローター44が回転しないから薬剤の不用意な排出を防止する有効な手段と考えられる。
かかる係止部材43によれば、従属ギヤ41の歯41a と歯41a の間(歯溝41b )に係止山部43a が嵌合することとなるから従属ギヤ41はしっかり係止されて回転することはなく、従って、薬剤カセッター40を取外した状態では分配ローター44が回転しないから薬剤の不用意な排出を防止する有効な手段と考えられる。
しかしながら、上記手段にあっては、薬剤カセッター40を取外す際に、係止部材43の係止山部43a が、従属ギア41の歯41a と当接して干渉し合う虞れも否定できず、かかる状態では、その後、従属ギヤ41が僅かに回転して係止山部43a と従属ギヤ41の歯溝41b とが嵌合することとなる。
このように僅かに従属ギヤ41が回転すると、それに伴い分配ローター44も回転するから薬剤が排出される虞れがある。
例えば、分配ローター44の薬剤整列路45の数が従属ギヤ41の歯41a の数の約2倍であれば、上記歯41a から歯溝41b に従属ギヤ41が回転すると、分配ローター44にあっては、取外し時に排出孔46に位置する薬剤整列路45' (既に薬剤が排出されて空になった部位、換言すると排出済の薬剤整列路45' )が移動し、排出孔46にその隣の薬剤整列路45" が位置することになって薬剤が排出されることとなる。
例えば、分配ローター44の薬剤整列路45の数が従属ギヤ41の歯41a の数の約2倍であれば、上記歯41a から歯溝41b に従属ギヤ41が回転すると、分配ローター44にあっては、取外し時に排出孔46に位置する薬剤整列路45' (既に薬剤が排出されて空になった部位、換言すると排出済の薬剤整列路45' )が移動し、排出孔46にその隣の薬剤整列路45" が位置することになって薬剤が排出されることとなる。
また、従属ギヤ41の歯41a と薬剤整列路45の数が略同じであっても、装置停止時に僅かに分配ローター44が回転し過ぎた結果、排出孔46に排出済の薬剤整列路45' が位置せずに排出済の薬剤整列路45' と隣の薬剤整列路45" との中間部分が位置していた場合には、係止山部43a と従属ギヤ41の歯溝41b の干渉し合った後に従属ギヤ41が僅かに回転して嵌合すると、隣の薬剤整列路45" が排出孔46に位置することになって薬剤が排出されることとなる。
そこで、本発明はこのような問題を解決すべくなされたものであり、ギヤの歯数等に拘らず、支持台から取外した状態のみならず、支持台への着脱時に於いても確実に分配ローターの回転を阻止して不用意に薬剤を排出させない薬剤カセッターを提供することを課題とする。
本発明は、薬剤分配装置を構成する支持台2に着脱自在で、且つ収容された錠剤等の薬剤を所定数ずつ排出する回転自在な分配ローター11が設けられてなる薬剤カセッターであって、カセッター本体3には、該カセッター本体3を前記支持台2から取外した際に分配ローター11の周壁11aを係止し、且つカセッター本体3を支持台2に装着した際に前記分配ローター11の係止を解除する係止手段が設けられ、係止手段は、その係止部23が分配ローター11の周壁11a を構成する凸条面32を押圧することにより分配ローター11を係止する構成であることを特徴とする。
上記構成からなる薬剤カセッターは、支持台2 から取外した際に、係止手段によって分配ローター11が係止されるので、カセッター本体3 の運搬時や薬剤の詰め替え時等に不用意に分配ローター11が回転することはなく、従って、収容された薬剤が排出孔17から不用意に排出されることはない。
かかる係止手段であれば、回転すると薬剤が排出される分配ローター11を係止するものであるため、回転を阻止する手段として直接的であり、又、例えば、分配ローターの従属ギヤを係止するとした場合に考えられる、従属ギヤの歯と係止部材とが干渉し且つ取外し後に分配ローターが僅かに回転するという虞れもなく、確実に分配ローター11を係止することができるのである。
かかる係止手段であれば、回転すると薬剤が排出される分配ローター11を係止するものであるため、回転を阻止する手段として直接的であり、又、例えば、分配ローターの従属ギヤを係止するとした場合に考えられる、従属ギヤの歯と係止部材とが干渉し且つ取外し後に分配ローターが僅かに回転するという虞れもなく、確実に分配ローター11を係止することができるのである。
また、前記分配ローター11の周壁11a には、薬剤を整列させる複数の薬剤整列路16が設けられ、前記係止手段が、薬剤排出位置B にある薬剤整列路16に嵌入しうる係止部23を具備していれば、薬剤を排出する出口の部分に係止具本体22が嵌入することとなるから、薬剤を不用意に排出させないという効果を最も確実に達成できる。
ここで、薬剤排出位置とは、分配ローター11に設けられた複数の薬剤整列路16のうちで、既に薬剤が排出されて空になった部位をいう。
尚、薬剤排出位置にある薬剤整列路16は、既に薬剤が排出されているので薬剤が存在することはなく空の状態であるから、係止具本体22は確実に嵌入できることとなる。
ここで、薬剤排出位置とは、分配ローター11に設けられた複数の薬剤整列路16のうちで、既に薬剤が排出されて空になった部位をいう。
尚、薬剤排出位置にある薬剤整列路16は、既に薬剤が排出されているので薬剤が存在することはなく空の状態であるから、係止具本体22は確実に嵌入できることとなる。
本発明の薬剤カセッターでは、凸条面32に窪みを設け、該窪みに係止具本体22の係止部23が嵌入脱しうる構成とされていることを特徴とする。
本発明の薬剤カセッターでは、係止部23に、分配ローター11の凸条面32の隅部32a に当接する少なくとも一つの傾斜面23a が形成されていることを特徴とする。
上記構成の薬剤カセッターでは、係止部23の傾斜面23a が分配ローター11の周壁11a を押圧することにより分配ローター11は傾斜面23a の傾斜辺によって僅かに戻されることになるので、空になった薬剤整列路16に係止部23が確実に嵌入し、且つ分配ローター11を係止する。
本発明に係る薬剤カセッターは、カセッター本体の着脱、運搬時等に薬剤の排出を防止するための係止手段が、回転を阻止したい分配ローターの周壁を係止するものであるため、例えば、従属ギヤを係止する手段に比して、着脱時に確実に分配ローターを係止してその回転を阻止して薬剤を不用意に排出させないという効果を奏する。
さらに、薬剤排出位置にある薬剤整列路に係止手段たる係止部を嵌入する構成であれば、係止部によって薬剤の排出口を塞ぐことになるから、最も効果的に薬剤の不用意な排出を防止することができる。
さらに、薬剤排出位置にある薬剤整列路に係止手段たる係止部を嵌入する構成であれば、係止部によって薬剤の排出口を塞ぐことになるから、最も効果的に薬剤の不用意な排出を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参酌しつつ説明する。
本実施形態における薬剤分配装置は、図1及び図2に示すように、円柱形の躯体1 から放射状に多数多段に突設された扇状の支持台2,…と、該支持台2 に着脱自在で、且つ内部に錠剤、カプセル等の薬剤を収容可能なカセッター本体3 とから構成されている。
本実施形態における薬剤分配装置は、図1及び図2に示すように、円柱形の躯体1 から放射状に多数多段に突設された扇状の支持台2,…と、該支持台2 に着脱自在で、且つ内部に錠剤、カプセル等の薬剤を収容可能なカセッター本体3 とから構成されている。
尚、躯体1 、支持台2 及びカセッター本体3 は、硬質のプラスチックによりそれぞれ一体成形されて製造される。
支持台2 には、躯体側の底部に錠剤を落下させるための薬剤通過孔5 が穿設され、該薬剤通過孔5 の内面には、薬剤の通過を検出可能な検出手段たるセンサー(図示せず)が設けられてなる。
また、該薬剤通過孔5 よりも前方側(躯体1 から離反する側)には、駆動手段たる回転モーター(図示せず)の駆動軸7 に連結された主動ギヤ8 が、表出して設けられてなる。ここで主動ギヤ8 は、図2に示すように、支持台2 の前後方向の中心線よりも平面視左側に設けられている。
かかる駆動軸7 は、回転モーターに双方向に相対回転不能に連結され、一方、主動ギヤ8 は、駆動軸5 に一方向(図2に示すX方向)のみに相対回転不能で、且つ反対方向(図2に示すY方向)に相対回転自在に連結されている。
尚、駆動軸7 と主動ギヤ8 との間には、ワンウェイクラッチが採用され、位置方向のみに回転不能に連結されている。
かかる駆動軸7 は、回転モーターに双方向に相対回転不能に連結され、一方、主動ギヤ8 は、駆動軸5 に一方向(図2に示すX方向)のみに相対回転不能で、且つ反対方向(図2に示すY方向)に相対回転自在に連結されている。
尚、駆動軸7 と主動ギヤ8 との間には、ワンウェイクラッチが採用され、位置方向のみに回転不能に連結されている。
次に、図3〜図5にも示すように、薬剤カセッターを構成するカセッター本体3 は、上方が蓋9 によって開閉される薬剤収納部10の内部に、回転しながら薬剤を所定数ずつ排出する回転自在な分配ローター11が設けられた構成からなる。
分配ローター11は、カセッター本体3 の前後方向の中心線上に設けられた回転軸12の上端に一体的に設けられ、該回転軸12の下端は、薬剤収納部10の底面10aより下方に突出されており、該回転軸12の下端には、従属ギヤ14が固定されている。
尚、分配ローター11と回転軸12及び回転軸12と従属ギヤ14は、何れも双方向に相対回転不能である。
分配ローター11は、カセッター本体3 の前後方向の中心線上に設けられた回転軸12の上端に一体的に設けられ、該回転軸12の下端は、薬剤収納部10の底面10aより下方に突出されており、該回転軸12の下端には、従属ギヤ14が固定されている。
尚、分配ローター11と回転軸12及び回転軸12と従属ギヤ14は、何れも双方向に相対回転不能である。
かかるカセッター本体3 を支持台2 に装着すると、カセッター本体3 の従属ギヤ14が、支持台2 の左側(一方側)に設けられた主動ギヤ8 の平面視右側に噛合する。
また、上記カセッター本体3 の円筒状の分配ローター11の周壁11a には、薬剤が個々に整列しうる凹状の薬剤整列路16が所定間隔を置いて形成されている。
また、上記カセッター本体3 の円筒状の分配ローター11の周壁11a には、薬剤が個々に整列しうる凹状の薬剤整列路16が所定間隔を置いて形成されている。
さらに、カセッター本体3 の薬剤収納部10の底面10a の後方側(カセッター本体3 を支持台2 に装着した際、薬剤通過孔5 の上方となる位置)には、収容された薬剤を支持台2 の薬剤通過孔5 へと排出するための排出孔17が形成されている。
また、薬剤収納部10の周面10b の後方側(排出孔17の上方位置)には、薬剤整列路16に整列した薬剤を排出孔17に所定数ずつ排出させるための仕切板18が設けられている。
かかる分配ローター11が回転すると薬剤収納部10内に収容された薬剤は薬剤整列路16に整列し、且つ該薬剤整列路16が排出孔17の上方に位置した際、仕切板18により区画された最下段の薬剤が排出され薬剤通過孔5 に落下する。
かかる分配ローター11が回転すると薬剤収納部10内に収容された薬剤は薬剤整列路16に整列し、且つ該薬剤整列路16が排出孔17の上方に位置した際、仕切板18により区画された最下段の薬剤が排出され薬剤通過孔5 に落下する。
また、薬剤カセッター1 には、該薬剤カセッター1 を支持台2 から取外した際に分配ローター11の周壁11a を係止し、且つ該薬剤カセッター1 を支持台2 に装着した際に分配ローター11の周壁11a の係止を解除する係止手段が設けられている。
より具体的には、係止手段は、薬剤収納部10の底面10a から突設された軸部21に回転自在に軸支された平面視略ヘの字状の係止具本体22からなり、該係止具本体22の一端側には、薬剤収納部10の周面10b の後方側(排出孔17の上方位置)に穿設された窓部20を通過して分配ローター11の薬剤整列路16に嵌入可能な平面視略三角形状の突起からなる係止部23が形成され、且つ係止具本体22の他端側には、薬剤収納部10の後方端面よりも後方に突出されてカセッター本体3 を支持台2に装着した際に躯体1 に押圧される作用部24が形成されている。
さらに、係止具本体22は、軸部21に挿嵌されたバネ等の付勢体25によって、その係止部23が薬剤整列路16に嵌入する方向に付勢されている。
さらに、係止具本体22は、軸部21に挿嵌されたバネ等の付勢体25によって、その係止部23が薬剤整列路16に嵌入する方向に付勢されている。
かかる付勢体25によって付勢された係止具本体22は、カセッター本体3 を支持台2 から取外す際にカセッター本体3 を引き出すと、係止具本体22が付勢体25によって付勢され、複数の薬剤整列路16うちで排出孔17の上方に位置する薬剤整列路16、即ち、既に薬剤が排出されて空になった部位(薬剤排出位置B )の薬剤整列路16に係止具本体22の係止部23が嵌入して分配ローター11を係止する。
一方、カセッター本体3 を支持台2 に装着する時には、躯体1 に係止具本体22の作用部24が押圧され、係止具本体22は付勢体25の付勢力に抗して軸部21を中心として回動し、その係止部23が薬剤整列路16から離反することとなるから分配ローター11の係止が解除される。
一方、カセッター本体3 を支持台2 に装着する時には、躯体1 に係止具本体22の作用部24が押圧され、係止具本体22は付勢体25の付勢力に抗して軸部21を中心として回動し、その係止部23が薬剤整列路16から離反することとなるから分配ローター11の係止が解除される。
尚、27は、支持台2 から突設された主動ギヤ8 の側方を覆うギヤケースを示し、28は、カセッター本体3 の薬剤収納部10の底面10a から下方に突設されたケース用リブを示す。
また、躯体1 には、永久磁石からなるキャッチ金具(図示せず)が設けられ、カセッター本体3 の周面10b の後方端部には、該キャッチ金具と対向する位置に磁石板(図示せず)が取付けられている。
上記構成からなる薬剤カセッターは、支持台2 から取外した際に、係止手段によって分配ローター11の周壁11a が係止されるので、カセッター本体3 の運搬時や薬剤の詰め替え時等のみならず、装着時に於いて不用意に分配ローター11が回転することはなく、従って、収容された薬剤が排出孔17から不用意に排出されることはない。
このように直接分配ローターを係止する係止手段であれば、例えば、従属ギヤを直接係止する手段のように、薬剤カセッターを取外した時に係止部材と従属ギヤの歯とが当接し、その後係止部材が従属ギヤの歯溝に嵌合することによって分配ローターが回転する虞れもなく、薬剤カセッターの着脱及び運搬時等に薬剤の排出を確実に防止することができることとなる。
これによって従属ギヤと分配ローターの薬剤整列路の数の関係によって不用意に薬剤を排出させる虞れも解消され、従って、薬剤カセッターの分配ローターのみを交換した場合であっても確実に薬剤の不用意な排出を防止できる。
これによって従属ギヤと分配ローターの薬剤整列路の数の関係によって不用意に薬剤を排出させる虞れも解消され、従って、薬剤カセッターの分配ローターのみを交換した場合であっても確実に薬剤の不用意な排出を防止できる。
また、係止手段は、その係止具本体22の係止部23が、凹状の薬剤整列路16に嵌入する構成であるため、係止部23と薬剤整列路16とは十分に係合し、更に、係止部23は、平面視三角形状に形成された突起からなるので、凹状の薬剤整列路16に嵌入し易い。
従って、例えば、装置停止時に分配ローター11が僅かに回転し過ぎていて薬剤排出位置B から僅かに位置ズレしている状態であっても、その突起の先端が位置ズレした薬剤整列路16に嵌入し、且つ突起の斜辺部23a が分配ローター11の周壁11a を構成する凸条面32の隅部32a(図4参照)を押圧することとなるので、分配ローター11が僅かに戻されて係止部23が薬剤整列路16に嵌入し分配ローター11を係止することができるという利点がある。
従って、例えば、装置停止時に分配ローター11が僅かに回転し過ぎていて薬剤排出位置B から僅かに位置ズレしている状態であっても、その突起の先端が位置ズレした薬剤整列路16に嵌入し、且つ突起の斜辺部23a が分配ローター11の周壁11a を構成する凸条面32の隅部32a(図4参照)を押圧することとなるので、分配ローター11が僅かに戻されて係止部23が薬剤整列路16に嵌入し分配ローター11を係止することができるという利点がある。
さらに、薬剤排出位置B にある薬剤整列路16には、既に薬剤が排出されているので薬剤が存在することはなく空の状態であるから(勿論、仕切板18が設けられているカセッター本体3 にあっては、排出孔17から仕切板18までの間の薬剤整列路16を意味する)、カセッター本体3 を取り外すと係止具本体22の係止部23が、薬剤に邪魔されることもなく確実に薬剤整列路16に嵌入して分配ローター11を係止することができる。
加えて、薬剤排出位置B は、薬剤整列路16が排出孔17に連通する位置で、カセッター本体3 から支持台2 へ薬剤が排出される出口の部分であるから、その部分に係止部23を嵌入することは薬剤の出口を直接塞ぐことになるので、薬剤を排出させない手段として非常に効果的である。
加えて、薬剤排出位置B は、薬剤整列路16が排出孔17に連通する位置で、カセッター本体3 から支持台2 へ薬剤が排出される出口の部分であるから、その部分に係止部23を嵌入することは薬剤の出口を直接塞ぐことになるので、薬剤を排出させない手段として非常に効果的である。
また、かかる係止手段が具備されたカセッター本体3 と上記構成からなる支持台2 とからなる薬剤分配装置は、カセッター本体3 を支持台2 に装着した時に、仮に、カセッター本体3 の従属ギヤ14の歯と支持台2 の主動ギヤ8 との歯とが当接した場合であっても、主動ギヤ8 はY方向(支持台2 の前方から後方向)に回転自在であるため、主動ギヤ8 が自転して歯同士の干渉を解消することととなるから、従属ギヤ14が回転することなく主動ギヤ8 と従属ギヤ14とは噛合することとなる。
即ち、主動ギヤ8 は従属ギヤ14の挿入方向(支持台2 の前方から後方向)に対して左側(一方側)に位置ズレして設けられ、且つ主動ギヤ8 は右側(他方側)がY方向に相対回転自在に駆動軸7 に連結されているので、主動ギヤ8 と従属ギヤ14とが接触した際には、主動ギヤ8 のみが回転することとなる。
従って、カセッター本体3 を支持台2 に装着した時に、ギヤ同士の噛み合わせの不備(歯同士の干渉)が生じず、更には、従属ギヤ14は回転しないので、装着時に分配ローター11が回転しないので薬剤を不用意に排出させることはない。
従って、カセッター本体3 を支持台2 に装着した時に、ギヤ同士の噛み合わせの不備(歯同士の干渉)が生じず、更には、従属ギヤ14は回転しないので、装着時に分配ローター11が回転しないので薬剤を不用意に排出させることはない。
尚、上記実施形態の薬剤カセッターは、上記構成から上述の利点を有してなるが、薬剤カセッターに設けられた係止手段は、分配ローター11の薬剤整列路16に嵌入脱可能な係止具本体22に限定されず、例えば、分配ローター11の周壁11a を構成する凸条面32を押圧することにより分配ローター11を係止する構成でもよく、又、該凸条面32に窪みを設け、該窪みに係止具本体22の係止部23が嵌入脱しうる構成であってもよい。
また、係止具本体22は、必ずしも薬剤排出位置B にて薬剤整列路16を係止する構成に限定されるものではない。
要は、カセッター本体3 を支持台2 から取外した際に分配ローター11の周壁11a を係止し、且つカセッター本体3 を支持台2 に装着した際に前記分配ローター11の係止を解除する係止手段であればその具体的な構成は問わない。
また、係止具本体22は、必ずしも薬剤排出位置B にて薬剤整列路16を係止する構成に限定されるものではない。
要は、カセッター本体3 を支持台2 から取外した際に分配ローター11の周壁11a を係止し、且つカセッター本体3 を支持台2 に装着した際に前記分配ローター11の係止を解除する係止手段であればその具体的な構成は問わない。
さらに、上記実施形態に於いて、係止部23は、平面視略三角形状に形成された突起からなり、薬剤整列路16が薬剤排出位置B から僅かに位置ズレしている状態でも、係止部23の斜辺部23a が分配ローター11の周壁11a を押圧することにより分配ローター11は斜辺部23a の傾斜辺によって僅かに戻されることになるので、空になった薬剤整列路16に係止部23が確実に嵌入し、且つ分配ローター11を係止するという利点があるが、係止部23は、平面視略三角形状の突起に限定されるわけではない。係止部23に、分配ローター11の凸条面32の隅部32a に当接する少なくとも一つの傾斜面23a が形成されていれば、上記利点を奏するからである。
さらに、分配ローター11は、薬剤整列路16が形成された周壁11a と、薬剤を撹拌する撹拌傾斜部33(図5参照)とが一体的に形成されているが、夫々別体で形成されて別々に回転自在な構成であってもよい。
また、上記実施形態の薬剤分配装置は、上記構成から上述の利点を有してなるが、駆動手段の一方向の回転を分配ローター11に伝達し、反対方向の回転を分配ローター11に伝達させない手段として、駆動手段の駆動軸7 に主動ギヤ8 を一方向のみに相対回転自在に連結したものを例示したが、例えば、駆動軸7 と主動ギヤ8 とは回転不能に連結され、且つ従属ギヤ14と分配ローター11とが一方向のみに回転可能な構成であっても上述の作用効果を奏する。
勿論両ギヤが一方向に回転可能に連結されていてもよく、又、他のギヤを介在させて何れかのギヤが一方向に回転可能な構成であってもよい。
勿論両ギヤが一方向に回転可能に連結されていてもよく、又、他のギヤを介在させて何れかのギヤが一方向に回転可能な構成であってもよい。
要は、薬剤カセッターを着脱時に、主動ギヤ8 又は/及び従属ギヤ14が何れかの方向に自転して、両ギヤが嵌入又は離脱せずに互いに干渉することを防止でき、且つ薬剤分配装置を作動させる際には、主動ギヤ8 が従属ギヤ14に駆動装置の一方向の回転を伝達して分配ローター11を回転させて薬剤を排出するという本来の機能に支障を来さない構成であれば、その意図する範囲内で自由に設計変更可能である。
2 …支持台 3 …カセッター本体 8 …主動ギヤ
11…分配ローター 11a …周壁 14…従属ギヤ
16…薬剤整列路 23…係止部 B …薬剤排出位置
11…分配ローター 11a …周壁 14…従属ギヤ
16…薬剤整列路 23…係止部 B …薬剤排出位置
Claims (3)
- 薬剤分配装置を構成する支持台(2)に着脱自在で、且つ収容された錠剤等の薬剤を所定数ずつ排出する回転自在な分配ローター(11)が設けられてなる薬剤カセッターであって、
カセッター本体(3)には、該カセッター本体(3)を前記支持台(2)から取外した際に分配ローター(11)の周壁(11a)を係止し、且つカセッター本体(3)を支持台(2)に装着した際に前記分配ローター(11)の係止を解除する係止手段が設けられ、該係止手段は、その係止部(23)が分配ローター(11)の周壁(11a) を構成する凸条面(32)を押圧することにより分配ローター(11)を係止する構成であることを特徴とする薬剤カセッター。 - 凸条面(32)に窪みを設け、該窪みに係止具本体(22)の係止部(23)が嵌入脱しうる構成とされていることを特徴とする請求項1記載の薬剤カセッター。
- 係止部(23)に、分配ローター(11)の凸条面(32)の隅部(32a) に当接する少なくとも一つの傾斜面(23a) が形成されていることを特徴とする請求項2記載の薬剤カセッター。
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