JP2007171735A - 広帯域反射防止膜 - Google Patents
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Abstract
【課題】反射防止膜の広帯域化を図るとともに、光学素子を量産した際に反射防止膜の透
過率特性のバラツキを低減した広帯域反射防止膜を提供することを目的とする。
【解決手段】広帯域反射防止膜6は、基板7に7層からなる薄膜を積層した構造である。
薄膜を構成する薄膜材料としては、基板7に対して付着性の強いことが知られているMg
F2を第一の薄膜8の材料として成膜する。更に、以降、広帯域反射防止膜6は、第一の
薄膜8の表面から順に、第二の薄膜9の材料として、H4(LaとTiO2の混合物である
)を成膜しており、第三の薄膜10の材料として、MgF2を成膜しており、第四の薄膜
11の材料として、H4を成膜しており、第五の薄膜12の材料として、MgF2を成膜し
ており、第六の薄膜13の材料として、H4を成膜しており、第七の薄膜14の材料とし
て、MgF2を成膜している。
【選択図】図1
過率特性のバラツキを低減した広帯域反射防止膜を提供することを目的とする。
【解決手段】広帯域反射防止膜6は、基板7に7層からなる薄膜を積層した構造である。
薄膜を構成する薄膜材料としては、基板7に対して付着性の強いことが知られているMg
F2を第一の薄膜8の材料として成膜する。更に、以降、広帯域反射防止膜6は、第一の
薄膜8の表面から順に、第二の薄膜9の材料として、H4(LaとTiO2の混合物である
)を成膜しており、第三の薄膜10の材料として、MgF2を成膜しており、第四の薄膜
11の材料として、H4を成膜しており、第五の薄膜12の材料として、MgF2を成膜し
ており、第六の薄膜13の材料として、H4を成膜しており、第七の薄膜14の材料とし
て、MgF2を成膜している。
【選択図】図1
Description
本発明は広帯域反射防止膜に関し、特に光学素子の入出射面に成膜されて、入射した光
線の反射光量を低減する反射防止膜において、その透過率特性を広帯域化するとともに、
透過率特性のバラツキを低減することを可能にした広帯域反射防止膜に関する。
線の反射光量を低減する反射防止膜において、その透過率特性を広帯域化するとともに、
透過率特性のバラツキを低減することを可能にした広帯域反射防止膜に関する。
レンズ、プリズム、或いは、波長板など、光学関連機器を構成する光学素子の入出射面
には、入射する光線の光量減衰を防止するため、入出射面で光線が反射することを低減さ
せる反射防止膜が成膜されている(特許文献1、2、3)。
図7は、従来の反射防止膜の構成例を示す図である。図7に示した従来の反射防止膜1
は、光学素子となる基板2に3層からなる薄膜を積層した構成で、可視光帯域において所
望の性能を有するよう設計されたものである。反射防止膜1は、基板2の表面から順に、
第一の薄膜3、第二の薄膜4、及び、第三の薄膜5を積層した構成を有している。第一の
薄膜3は中間屈折率物質であるAl2O3から成り、第二の薄膜4は高屈折率物質であるメ
ルク社製H4(LaとTiO2の混合物である)から成り、第三の薄膜5は低屈折率物質で
あるMgF2から成る。
なお、上記高屈折率物質とは、基板2より屈折率が大きい物質を示し、低屈折率物質と
は、基板2より屈折率が小さい物質を示し、中間屈折率物質とは、高屈折率物質と低屈折
率物質の中間の屈折率である物質を示す。
には、入射する光線の光量減衰を防止するため、入出射面で光線が反射することを低減さ
せる反射防止膜が成膜されている(特許文献1、2、3)。
図7は、従来の反射防止膜の構成例を示す図である。図7に示した従来の反射防止膜1
は、光学素子となる基板2に3層からなる薄膜を積層した構成で、可視光帯域において所
望の性能を有するよう設計されたものである。反射防止膜1は、基板2の表面から順に、
第一の薄膜3、第二の薄膜4、及び、第三の薄膜5を積層した構成を有している。第一の
薄膜3は中間屈折率物質であるAl2O3から成り、第二の薄膜4は高屈折率物質であるメ
ルク社製H4(LaとTiO2の混合物である)から成り、第三の薄膜5は低屈折率物質で
あるMgF2から成る。
なお、上記高屈折率物質とは、基板2より屈折率が大きい物質を示し、低屈折率物質と
は、基板2より屈折率が小さい物質を示し、中間屈折率物質とは、高屈折率物質と低屈折
率物質の中間の屈折率である物質を示す。
次に、従来の反射防止膜の具体的な透過率特性のデータについて説明する。
図8は、従来の反射防止膜の透過率特性を示すグラフ図であり、グラフの透過率特性は
裏面反射を含んだ数値を示す。グラフに示す曲線の細線は、シミュレーションにより求め
た反射防止膜の透過率特性の設計値を示し、太線は実際に製造している従来の光学素子の
反射防止膜の透過率特性の実測値を示している。グラフから分るように、夫々の透過率特
性は、おおよそ、入射光線の波長450nmから650nmの範囲で、シミュレーション
により求めた透過率特性の数値、及び、実測して求めた透過率特性の数値ともに必要な性
能である透過率94.5%以上を確保している。
特開2000−199802公報
特開2001−235602公報
特開2002−311209公報
図8は、従来の反射防止膜の透過率特性を示すグラフ図であり、グラフの透過率特性は
裏面反射を含んだ数値を示す。グラフに示す曲線の細線は、シミュレーションにより求め
た反射防止膜の透過率特性の設計値を示し、太線は実際に製造している従来の光学素子の
反射防止膜の透過率特性の実測値を示している。グラフから分るように、夫々の透過率特
性は、おおよそ、入射光線の波長450nmから650nmの範囲で、シミュレーション
により求めた透過率特性の数値、及び、実測して求めた透過率特性の数値ともに必要な性
能である透過率94.5%以上を確保している。
しかしながら、従来の反射防止膜は、可視光帯域において使用する光学素子などに成膜
した際に、可視光帯域近辺の紫外線帯域や赤外線帯域の透過率の低下が、光学素子の光学
特性に少なからず悪影響を与え、例えば、カメラなどの光学機器にこのような光学素子を
使用すると、色合いに微妙な変化が生じるなどの問題が発生していた。
前述した図8に示す如く、従来の反射防止膜の透過率特性によると、波長400nmに
おいて透過率は、設計値、実測値ともに94.5%を割り込んでおり、一方、波長700
nmにおいて透過率は、実測値が94.5%を割り込んでいる。
また、従来の反射防止膜を成膜した光学素子は、量産した際に光学素子の透過光量のバ
ラツキが発生しており、光学関連機器の光学特性が、個々の光学素子により変化するとい
う問題が生じていた。従来の反射防止膜を成膜した光学素子について、量産した際の光学
特性のデータを調査したところ、可視光帯域において最高透過率と最低透過率との差が平
均的に0.66%程度発生していた。
した際に、可視光帯域近辺の紫外線帯域や赤外線帯域の透過率の低下が、光学素子の光学
特性に少なからず悪影響を与え、例えば、カメラなどの光学機器にこのような光学素子を
使用すると、色合いに微妙な変化が生じるなどの問題が発生していた。
前述した図8に示す如く、従来の反射防止膜の透過率特性によると、波長400nmに
おいて透過率は、設計値、実測値ともに94.5%を割り込んでおり、一方、波長700
nmにおいて透過率は、実測値が94.5%を割り込んでいる。
また、従来の反射防止膜を成膜した光学素子は、量産した際に光学素子の透過光量のバ
ラツキが発生しており、光学関連機器の光学特性が、個々の光学素子により変化するとい
う問題が生じていた。従来の反射防止膜を成膜した光学素子について、量産した際の光学
特性のデータを調査したところ、可視光帯域において最高透過率と最低透過率との差が平
均的に0.66%程度発生していた。
図9は、従来の反射防止膜の透過率特性のバラツキを示す図である。図9(a)に示し
たグラフの透過率特性は、量産した際の光学素子の実測値であり、透過率特性のバラツキ
の大きな9個の光学素子を抜粋し、その透過率特性を重ねて表示している。また、透過率
特性は、裏面反射を含んだ数値である。
図9(b)に示した表は、抜粋した9個の光学素子の透過率特性のバラツキの具体的数
値を示すものである。具体的数値は、波長帯域420nmから680nmの範囲において
、透過率最大値から透過率最小値を差し引いた透過率帯域偏差を示す。表に示すように、
透過率帯域偏差の平均値は、0.66%程度であった。
本発明は、上述したような問題を解決するためになされたものであって、反射防止膜の
更なる広帯域化を図るとともに、光学素子を量産した際に反射防止膜の透過率特性のバラ
ツキを低減した広帯域反射防止膜を提供することを目的とする。
たグラフの透過率特性は、量産した際の光学素子の実測値であり、透過率特性のバラツキ
の大きな9個の光学素子を抜粋し、その透過率特性を重ねて表示している。また、透過率
特性は、裏面反射を含んだ数値である。
図9(b)に示した表は、抜粋した9個の光学素子の透過率特性のバラツキの具体的数
値を示すものである。具体的数値は、波長帯域420nmから680nmの範囲において
、透過率最大値から透過率最小値を差し引いた透過率帯域偏差を示す。表に示すように、
透過率帯域偏差の平均値は、0.66%程度であった。
本発明は、上述したような問題を解決するためになされたものであって、反射防止膜の
更なる広帯域化を図るとともに、光学素子を量産した際に反射防止膜の透過率特性のバラ
ツキを低減した広帯域反射防止膜を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明における広帯域反射防止膜は、以下の構成をとる。
本発明に係る広帯域反射防止膜は、光学素子の入射面、又は出射面の少なくとも一方に
成膜され、入射、又は出射した光線の反射光量を低減する広帯域反射防止膜であって、7
層の薄膜を積層した構成を備えていることを特徴とする。
また本発明に係る広帯域反射防止膜は、前記光学素子の表面に、低屈折率材料を用いた
薄膜と、高屈折率材料を用いた薄膜とを交互に積層した7層の積層膜であることを特徴と
する。
これによれば、広帯域反射防止膜は、低屈折率材料を用いた薄膜と高屈折率材料を用い
た薄膜とを交互に7層積層したことにより、反射防止膜を広帯域化するとともに、反射防
止膜の透過率特性のバラツキを低減することができる。そこで、この広帯域反射防止膜は
、例えば、カメラなどの光学機器を構成する光学素子に成膜すると、微小な色合い変化の
改善を図ることができる。更に、広帯域反射防止膜は、可視光帯域近辺の紫外線帯域や赤
外線帯域の透過率の低下を低減したことから、フレア対策の効果が得られるとともに、反
射防止膜からの多重反射による反射ゴーストの発生を防止することが可能となる。
また、広帯域反射防止膜は、透過率特性のバラツキを低減したことから、この広帯域反
射防止膜を成膜した光学素子を光学関連機器に使用した際に、光学関連機器の光学特性が
安定し、光学関連機器の性能を向上させることができる。
本発明に係る広帯域反射防止膜は、光学素子の入射面、又は出射面の少なくとも一方に
成膜され、入射、又は出射した光線の反射光量を低減する広帯域反射防止膜であって、7
層の薄膜を積層した構成を備えていることを特徴とする。
また本発明に係る広帯域反射防止膜は、前記光学素子の表面に、低屈折率材料を用いた
薄膜と、高屈折率材料を用いた薄膜とを交互に積層した7層の積層膜であることを特徴と
する。
これによれば、広帯域反射防止膜は、低屈折率材料を用いた薄膜と高屈折率材料を用い
た薄膜とを交互に7層積層したことにより、反射防止膜を広帯域化するとともに、反射防
止膜の透過率特性のバラツキを低減することができる。そこで、この広帯域反射防止膜は
、例えば、カメラなどの光学機器を構成する光学素子に成膜すると、微小な色合い変化の
改善を図ることができる。更に、広帯域反射防止膜は、可視光帯域近辺の紫外線帯域や赤
外線帯域の透過率の低下を低減したことから、フレア対策の効果が得られるとともに、反
射防止膜からの多重反射による反射ゴーストの発生を防止することが可能となる。
また、広帯域反射防止膜は、透過率特性のバラツキを低減したことから、この広帯域反
射防止膜を成膜した光学素子を光学関連機器に使用した際に、光学関連機器の光学特性が
安定し、光学関連機器の性能を向上させることができる。
また本発明に係る広帯域反射防止膜は、前記光学素子の表面上に、MgF2を材料とし
た膜厚が約37.7nmである第一の薄膜と、H4(LaとTiO2の混合物である)を材
料とした膜厚が約6.5nmである第二の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約122
.5nmである第三の薄膜と、H4を材料とした膜厚が約13.0nmである第四の薄膜
と、MgF2を材料とした膜厚が約37.7nmである第五の薄膜と、H4を材料とした膜
厚が約130.0nmである第六の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約84.8nm
である第七の薄膜と、を順次積層した構成を備えていることを特徴とする。
また本発明に係る広帯域反射防止膜は、光学素子の表面上に、MgF2を材料とした膜
厚が約37.7nmである第一の薄膜と、OH5(ZrO2とTiO2の混合物である)を
材料とした膜厚が約6.3nmである第二の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約12
2.5nmである第三の薄膜と、OH5を材料とした膜厚が約12.6nmである第四の
薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約37.7nmである第五の薄膜と、OH5を材料と
した膜厚が約125.6nmである第六の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約84.
8nmである第七の薄膜と、を順次積層した構成を備えていることを特徴とする。
た膜厚が約37.7nmである第一の薄膜と、H4(LaとTiO2の混合物である)を材
料とした膜厚が約6.5nmである第二の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約122
.5nmである第三の薄膜と、H4を材料とした膜厚が約13.0nmである第四の薄膜
と、MgF2を材料とした膜厚が約37.7nmである第五の薄膜と、H4を材料とした膜
厚が約130.0nmである第六の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約84.8nm
である第七の薄膜と、を順次積層した構成を備えていることを特徴とする。
また本発明に係る広帯域反射防止膜は、光学素子の表面上に、MgF2を材料とした膜
厚が約37.7nmである第一の薄膜と、OH5(ZrO2とTiO2の混合物である)を
材料とした膜厚が約6.3nmである第二の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約12
2.5nmである第三の薄膜と、OH5を材料とした膜厚が約12.6nmである第四の
薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約37.7nmである第五の薄膜と、OH5を材料と
した膜厚が約125.6nmである第六の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約84.
8nmである第七の薄膜と、を順次積層した構成を備えていることを特徴とする。
以下、図示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
本発明においては、反射防止膜を広帯域化する手段として、光学素子の表面に積層する
反射防止膜を構成する薄膜の層数を増やすとともに、最適な薄膜の材料を選択し、最適な
薄膜の膜厚を設定することとした。反射防止膜は、積層する薄膜の層数を増やすことによ
り透過率特性が広帯域化されるとともに、透過率特性のバラツキが低減されるという特性
を有している。また、反射防止膜は、あまり層数が増えると量産効率が悪く光学素子のコ
スト高を招くので、反射防止膜の透過率特性と積層する薄膜の層数とのバランスをとるこ
とが必要である。本発明においては、設計値を用いたシミュレーションや試作による検討
の結果、反射防止膜の最適な薄膜の層数を7層とした。そこで、反射防止膜は、7層の薄
膜を用いて広帯域化を図るとともに、量産した際に反射防止膜の透過光量のバラツキを低
減したことが特徴である。
本発明においては、反射防止膜を広帯域化する手段として、光学素子の表面に積層する
反射防止膜を構成する薄膜の層数を増やすとともに、最適な薄膜の材料を選択し、最適な
薄膜の膜厚を設定することとした。反射防止膜は、積層する薄膜の層数を増やすことによ
り透過率特性が広帯域化されるとともに、透過率特性のバラツキが低減されるという特性
を有している。また、反射防止膜は、あまり層数が増えると量産効率が悪く光学素子のコ
スト高を招くので、反射防止膜の透過率特性と積層する薄膜の層数とのバランスをとるこ
とが必要である。本発明においては、設計値を用いたシミュレーションや試作による検討
の結果、反射防止膜の最適な薄膜の層数を7層とした。そこで、反射防止膜は、7層の薄
膜を用いて広帯域化を図るとともに、量産した際に反射防止膜の透過光量のバラツキを低
減したことが特徴である。
図1は、本発明に係る広帯域反射防止膜の第一の実施形態を示す構成図である。図1に
示す如く、第一の実施形態における広帯域反射防止膜6は、7層からなる薄膜を積層した
構成で、可視光帯域を超えて可視光帯域近辺の紫外線帯域、及び、赤外線帯域に渡って所
望の性能を維持するよう設計されたものである。そこで、広帯域反射防止膜6は、光学素
子となる基板7の入出射面の表面に、基板7の表面上に、第一の薄膜8と、第二の薄膜9
と、第三の薄膜10と、第四の薄膜11と、第五の薄膜12と、第六の薄膜13と、及び
、第七の薄膜14と、を順次積層した構成を有している。
また、広帯域反射防止膜6を構成する第一の薄膜8の薄膜材料としては、基板7に対し
て付着性が強い(特にガラス基板は相性が良い)MgF2を成膜している。更に、以降、
広帯域反射防止膜6は、第二の薄膜9から第七の薄膜14に渡って、第一の薄膜8の表面
から順に、高屈折率材料を用いた薄膜と、低屈折率材料を用いた薄膜とを交互に6層積層
して成膜している。
示す如く、第一の実施形態における広帯域反射防止膜6は、7層からなる薄膜を積層した
構成で、可視光帯域を超えて可視光帯域近辺の紫外線帯域、及び、赤外線帯域に渡って所
望の性能を維持するよう設計されたものである。そこで、広帯域反射防止膜6は、光学素
子となる基板7の入出射面の表面に、基板7の表面上に、第一の薄膜8と、第二の薄膜9
と、第三の薄膜10と、第四の薄膜11と、第五の薄膜12と、第六の薄膜13と、及び
、第七の薄膜14と、を順次積層した構成を有している。
また、広帯域反射防止膜6を構成する第一の薄膜8の薄膜材料としては、基板7に対し
て付着性が強い(特にガラス基板は相性が良い)MgF2を成膜している。更に、以降、
広帯域反射防止膜6は、第二の薄膜9から第七の薄膜14に渡って、第一の薄膜8の表面
から順に、高屈折率材料を用いた薄膜と、低屈折率材料を用いた薄膜とを交互に6層積層
して成膜している。
第一の実施形態においては、薄膜の高屈折率材料として屈折率が2.00程度であるH
4(LaとTiO2の混合物である)を使用し、薄膜の低屈折率材料として屈折率が1.3
8程度であるMgF2を使用した。そこで、第二の薄膜9の材料は、H4とし、第三の薄膜
10の材料は、MgF2とし、第四の薄膜11の材料は、H4とし、第五の薄膜12の材料
は、MgF2とし、第六の薄膜13の材料は、H4とし、第七の薄膜14の材料は、MgF
2としている。
4(LaとTiO2の混合物である)を使用し、薄膜の低屈折率材料として屈折率が1.3
8程度であるMgF2を使用した。そこで、第二の薄膜9の材料は、H4とし、第三の薄膜
10の材料は、MgF2とし、第四の薄膜11の材料は、H4とし、第五の薄膜12の材料
は、MgF2とし、第六の薄膜13の材料は、H4とし、第七の薄膜14の材料は、MgF
2としている。
次に、広帯域反射防止膜6を構成する7層の薄膜について、それぞれの最適な膜厚を求
める計算式を示し、具体的な膜厚の数値について説明する。
先ず、各層の物理膜厚をdm(m=1、2、3、4、5、6、7として、薄膜の層位置
を示す)、nを薄膜材料の屈折率、λを可視光の中心波長(520nm)とすると、
dm=λ/4×n・・・・・(1)
が成立する。
次に、各層の膜厚を、所望の光学特性が得られるように、前記物理膜厚に所定の係数を
掛け合わせて以下の通り設定した。
第一の薄膜8の膜厚 =0.4×d1
第二の薄膜9の膜厚 =0.1×d2
第三の薄膜10の膜厚=1.3×d3
第四の薄膜11の膜厚=0.2×d4
第五の薄膜12の膜厚=0.4×d5
第六の薄膜13の膜厚=2.0×d6
第七の薄膜14の膜厚=0.9×d7
める計算式を示し、具体的な膜厚の数値について説明する。
先ず、各層の物理膜厚をdm(m=1、2、3、4、5、6、7として、薄膜の層位置
を示す)、nを薄膜材料の屈折率、λを可視光の中心波長(520nm)とすると、
dm=λ/4×n・・・・・(1)
が成立する。
次に、各層の膜厚を、所望の光学特性が得られるように、前記物理膜厚に所定の係数を
掛け合わせて以下の通り設定した。
第一の薄膜8の膜厚 =0.4×d1
第二の薄膜9の膜厚 =0.1×d2
第三の薄膜10の膜厚=1.3×d3
第四の薄膜11の膜厚=0.2×d4
第五の薄膜12の膜厚=0.4×d5
第六の薄膜13の膜厚=2.0×d6
第七の薄膜14の膜厚=0.9×d7
そこで、各薄膜の膜厚は、前記(1)式を用いて下記のような計算により求めることが
できる。なお、薄膜の低屈折材料であるMgF2の屈折率は、1.38とし、薄膜の高屈
折材料であるH4の屈折率は、2.00とする。
第一の薄膜8の膜厚=
0.4×d1=0.4×λ/4×n=0.4×520/4×1.38≒37.7(nm)
第二の薄膜9の膜厚=
0.1×d2=0.1×λ/4×n=0.1×520/4×2.00=6.5(nm)
第三の薄膜10の膜厚=
1.3×d3=1.3×λ/4×n=1.3×520/4×1.38≒122.5(nm
)
第四の薄膜11の膜厚=
0.2×d4=0.2×λ/4×n=0.2×520/4×2.00=13.0(nm)
第五の薄膜12の膜厚=
0.4×d5=0.4×λ/4×n=0.4×520/4×1.38≒37.7(nm)
第六の薄膜13の膜厚=
2.0×d6=2.0×λ/4×n=2.0×520/4×2.00=130.0(nm
)
第七の薄膜14の膜厚=
0.9×d7=0.9×λ/4×n=0.9×520/4×1.38≒84.8(nm)
以上、説明した広帯域反射防止膜6の薄膜構成について、その薄膜の層数、各薄膜の材
料、及び、各薄膜の膜厚をまとめて表に示す。図2は、第一の実施形態における広帯域反
射防止膜の構成を示す表図である。図2に示した表の如く、広帯域反射防止膜6は、所定
の材料の薄膜を、所定の膜厚にて7層成膜して構成する。
できる。なお、薄膜の低屈折材料であるMgF2の屈折率は、1.38とし、薄膜の高屈
折材料であるH4の屈折率は、2.00とする。
第一の薄膜8の膜厚=
0.4×d1=0.4×λ/4×n=0.4×520/4×1.38≒37.7(nm)
第二の薄膜9の膜厚=
0.1×d2=0.1×λ/4×n=0.1×520/4×2.00=6.5(nm)
第三の薄膜10の膜厚=
1.3×d3=1.3×λ/4×n=1.3×520/4×1.38≒122.5(nm
)
第四の薄膜11の膜厚=
0.2×d4=0.2×λ/4×n=0.2×520/4×2.00=13.0(nm)
第五の薄膜12の膜厚=
0.4×d5=0.4×λ/4×n=0.4×520/4×1.38≒37.7(nm)
第六の薄膜13の膜厚=
2.0×d6=2.0×λ/4×n=2.0×520/4×2.00=130.0(nm
)
第七の薄膜14の膜厚=
0.9×d7=0.9×λ/4×n=0.9×520/4×1.38≒84.8(nm)
以上、説明した広帯域反射防止膜6の薄膜構成について、その薄膜の層数、各薄膜の材
料、及び、各薄膜の膜厚をまとめて表に示す。図2は、第一の実施形態における広帯域反
射防止膜の構成を示す表図である。図2に示した表の如く、広帯域反射防止膜6は、所定
の材料の薄膜を、所定の膜厚にて7層成膜して構成する。
次に、本発明に係る第二の実施形態について説明する。第二の実施形態は、第一の実施
形態と同様な薄膜構成において、高屈折率材料としてキャノンオプトロン社製OH5(Z
rO2とTiO2の混合物である)を使用したことが特徴である。
図3は、本発明に係る広帯域反射防止膜の第二の実施形態を示す構成図である。図3に
示す如く、第二の実施形態における広帯域反射防止膜15は、7層からなる薄膜を積層し
た構成で、可視光帯域を超えて可視光帯域近辺の紫外線帯域、及び、赤外線帯域に渡って
所望の性能を維持するよう設計されたものである。そこで、広帯域反射防止膜15は、光
学素子となる基板16の入出射面の表面に、基板16の表面から順に、第一の薄膜17と
、第二の薄膜18と、第三の薄膜19と、第四の薄膜20と、第五の薄膜21と、第六の
薄膜22と、及び、第七の薄膜23とを積層している。
形態と同様な薄膜構成において、高屈折率材料としてキャノンオプトロン社製OH5(Z
rO2とTiO2の混合物である)を使用したことが特徴である。
図3は、本発明に係る広帯域反射防止膜の第二の実施形態を示す構成図である。図3に
示す如く、第二の実施形態における広帯域反射防止膜15は、7層からなる薄膜を積層し
た構成で、可視光帯域を超えて可視光帯域近辺の紫外線帯域、及び、赤外線帯域に渡って
所望の性能を維持するよう設計されたものである。そこで、広帯域反射防止膜15は、光
学素子となる基板16の入出射面の表面に、基板16の表面から順に、第一の薄膜17と
、第二の薄膜18と、第三の薄膜19と、第四の薄膜20と、第五の薄膜21と、第六の
薄膜22と、及び、第七の薄膜23とを積層している。
また、広帯域反射防止膜15を構成する薄膜は、第一の薄膜17の薄膜材料として、基
板16に対して付着性の強いことが知られている(特にガラス基板は相性が良い)MgF
2を成膜している。更に、以降、広帯域反射防止膜15は、第二の薄膜18から第七の薄
膜23に渡って、第一の薄膜17の表面から順に、高屈折率材料を用いた薄膜と、低屈折
率材料を用いた薄膜とを交互に6層積層して成膜している。
第二の実施形態においては、薄膜の高屈折率材料として屈折率が2.07程度であるO
H5を使用し、薄膜の低屈折率材料として屈折率が1.38程度であるMgF2を使用した
。そこで、第二の薄膜18の材料は、OH5とし、第三の薄膜19の材料は、MgF2とし
、第四の薄膜20の材料は、OH5とし、第五の薄膜21の材料は、MgF2とし、第六の
薄膜22の材料は、OH5とし、第七の薄膜23の材料は、MgF2としている。
板16に対して付着性の強いことが知られている(特にガラス基板は相性が良い)MgF
2を成膜している。更に、以降、広帯域反射防止膜15は、第二の薄膜18から第七の薄
膜23に渡って、第一の薄膜17の表面から順に、高屈折率材料を用いた薄膜と、低屈折
率材料を用いた薄膜とを交互に6層積層して成膜している。
第二の実施形態においては、薄膜の高屈折率材料として屈折率が2.07程度であるO
H5を使用し、薄膜の低屈折率材料として屈折率が1.38程度であるMgF2を使用した
。そこで、第二の薄膜18の材料は、OH5とし、第三の薄膜19の材料は、MgF2とし
、第四の薄膜20の材料は、OH5とし、第五の薄膜21の材料は、MgF2とし、第六の
薄膜22の材料は、OH5とし、第七の薄膜23の材料は、MgF2としている。
次に、広帯域反射防止膜15を構成する7層の薄膜について、それぞれの膜厚を求める
計算式を示し、具体的な膜厚の数値について説明する。
先ず、第一の実施形態と同様に、各層の物理膜厚をdm(m=1、2、3、4、5、6
、7として、薄膜の層位置を示す)、nを薄膜材料の屈折率、λを可視光の中心波長(5
20nm)とすると、
dm=λ/4×n・・・・・(2)
が成立する。
次に、各層の膜厚を、所望の光学特性が得られるように、前記物理膜厚に所定の係数を
掛け合わせて以下の通り設定した。
第一の薄膜17の膜厚=0.4×d1
第二の薄膜18の膜厚=0.1×d2
第三の薄膜19の膜厚=1.3×d3
第四の薄膜20の膜厚=0.2×d4
第五の薄膜21の膜厚=0.4×d5
第六の薄膜22の膜厚=2.0×d6
第七の薄膜23の膜厚=0.9×d7
計算式を示し、具体的な膜厚の数値について説明する。
先ず、第一の実施形態と同様に、各層の物理膜厚をdm(m=1、2、3、4、5、6
、7として、薄膜の層位置を示す)、nを薄膜材料の屈折率、λを可視光の中心波長(5
20nm)とすると、
dm=λ/4×n・・・・・(2)
が成立する。
次に、各層の膜厚を、所望の光学特性が得られるように、前記物理膜厚に所定の係数を
掛け合わせて以下の通り設定した。
第一の薄膜17の膜厚=0.4×d1
第二の薄膜18の膜厚=0.1×d2
第三の薄膜19の膜厚=1.3×d3
第四の薄膜20の膜厚=0.2×d4
第五の薄膜21の膜厚=0.4×d5
第六の薄膜22の膜厚=2.0×d6
第七の薄膜23の膜厚=0.9×d7
そこで、各薄膜の膜厚は、前記(2)式を用いて下記のような計算により求めることが
できる。なお、薄膜の低屈折材料であるMgF2の屈折率は、1.38とし、薄膜の高屈
折材料であるOH5の屈折率は、2.07とする。
第一の薄膜8の膜厚=
0.4×d1=0.4×λ/4×n=0.4×520/4×1.38≒37.7(nm)
第二の薄膜9の膜厚=
0.1×d2=0.1×λ/4×n=0.1×520/4×2.07≒6.3(nm)
第三の薄膜10の膜厚=
1.3×d3=1.3×λ/4×n=1.3×520/4×1.38≒122.5(nm
)
第四の薄膜11の膜厚=
0.2×d4=0.2×λ/4×n=0.2×520/4×2.07≒12.6(nm)
第五の薄膜12の膜厚=
0.4×d5=0.4×λ/4×n=0.4×520/4×1.38≒37.7(nm)
第六の薄膜13の膜厚=
2.0×d6=2.0×λ/4×n=2.0×520/4×2.07≒125.6(nm
)
第七の薄膜14の膜厚=
0.9×d7=0.9×λ/4×n=0.9×520/4×1.38≒84.8(nm)
以上、説明した広帯域反射防止膜15の薄膜構成について、その薄膜の層数、各薄膜の
材料、及び、各薄膜の膜厚をまとめて表に示す。図4は、第二の実施形態における広帯域
反射防止膜の構成を示す表図である。図4に示した表の如く、広帯域反射防止膜15は、
所定の材料の薄膜を、所定の膜厚にて7層成膜して構成する。
できる。なお、薄膜の低屈折材料であるMgF2の屈折率は、1.38とし、薄膜の高屈
折材料であるOH5の屈折率は、2.07とする。
第一の薄膜8の膜厚=
0.4×d1=0.4×λ/4×n=0.4×520/4×1.38≒37.7(nm)
第二の薄膜9の膜厚=
0.1×d2=0.1×λ/4×n=0.1×520/4×2.07≒6.3(nm)
第三の薄膜10の膜厚=
1.3×d3=1.3×λ/4×n=1.3×520/4×1.38≒122.5(nm
)
第四の薄膜11の膜厚=
0.2×d4=0.2×λ/4×n=0.2×520/4×2.07≒12.6(nm)
第五の薄膜12の膜厚=
0.4×d5=0.4×λ/4×n=0.4×520/4×1.38≒37.7(nm)
第六の薄膜13の膜厚=
2.0×d6=2.0×λ/4×n=2.0×520/4×2.07≒125.6(nm
)
第七の薄膜14の膜厚=
0.9×d7=0.9×λ/4×n=0.9×520/4×1.38≒84.8(nm)
以上、説明した広帯域反射防止膜15の薄膜構成について、その薄膜の層数、各薄膜の
材料、及び、各薄膜の膜厚をまとめて表に示す。図4は、第二の実施形態における広帯域
反射防止膜の構成を示す表図である。図4に示した表の如く、広帯域反射防止膜15は、
所定の材料の薄膜を、所定の膜厚にて7層成膜して構成する。
次に、本実施形態による広帯域反射防止膜の具体的な透過率特性のデータについて説明
する。以下に示す透過率特性のグラフ、表は、代表例として前述した第一の実施形態にお
ける広帯域反射防止膜の特性について記載したものである。なお、第二の実施形態におい
て説明した広帯域反射防止膜の透過率特性についても、同等の性能を有している。
図5は、広帯域反射防止膜の透過率特性を示すグラフ図である。図5に示したグラフの
透過率特性は、裏面反射を含んだ数値であり、低屈折率材料は、MgF2を使用し、高屈
折率材料は、H4を使用している。また、このグラフに示す曲線の細線は、シミュレーシ
ョンにより求めた広帯域反射防止膜の透過率特性の設計値を示し、太線は実際に製造した
光学素子の広帯域反射防止膜の透過率特性の実測値を示している。グラフから分るように
、可視光帯域を満たす入射光線の波長400nmから700nmの範囲で、シミュレーシ
ョンにより求めた透過率特性の数値、及び、実測して求めた透過率特性の数値は、ともに
必要な性能である透過率94.5%以上を確保している。従って、本広帯域反射防止膜は
、従来の反射防止膜と比べて透過率特性が広帯域化されるとともに、可視光帯域近辺の紫
外線帯域や赤外線帯域において、透過率の低下を低減することができる。
なお、シミュレーションにより求めた数値と実測して求めた数値の透過率の差は、シミ
ュレーションにより求めた数値が蒸着物質分散値を含んでいないことによる差である。
する。以下に示す透過率特性のグラフ、表は、代表例として前述した第一の実施形態にお
ける広帯域反射防止膜の特性について記載したものである。なお、第二の実施形態におい
て説明した広帯域反射防止膜の透過率特性についても、同等の性能を有している。
図5は、広帯域反射防止膜の透過率特性を示すグラフ図である。図5に示したグラフの
透過率特性は、裏面反射を含んだ数値であり、低屈折率材料は、MgF2を使用し、高屈
折率材料は、H4を使用している。また、このグラフに示す曲線の細線は、シミュレーシ
ョンにより求めた広帯域反射防止膜の透過率特性の設計値を示し、太線は実際に製造した
光学素子の広帯域反射防止膜の透過率特性の実測値を示している。グラフから分るように
、可視光帯域を満たす入射光線の波長400nmから700nmの範囲で、シミュレーシ
ョンにより求めた透過率特性の数値、及び、実測して求めた透過率特性の数値は、ともに
必要な性能である透過率94.5%以上を確保している。従って、本広帯域反射防止膜は
、従来の反射防止膜と比べて透過率特性が広帯域化されるとともに、可視光帯域近辺の紫
外線帯域や赤外線帯域において、透過率の低下を低減することができる。
なお、シミュレーションにより求めた数値と実測して求めた数値の透過率の差は、シミ
ュレーションにより求めた数値が蒸着物質分散値を含んでいないことによる差である。
図6は、広帯域反射防止膜の透過率特性のバラツキを示す図である。図6(a)に示し
たグラフの透過率特性は、裏面反射を含んだ数値であり、低屈折率材料は、MgF2を使
用し、高屈折率材料は、H4を使用している。また、この透過率特性は、実際に製造した
光学素子の実測値であり、透過率特性のバラツキの大きな9個の光学素子を抜粋し、その
透過率特性を重ねて表示している。
図6(b)に示した表は、抜粋した9個の光学素子の透過率特性のバラツキの具体的数
値を示すものである。具体的数値は、波長帯域420nmから680nmの範囲において
、透過率最大値から透過率最小値を差し引いた透過率帯域偏差を示す。表に示すように、
透過率帯域偏差の平均値は、0.31%程度であった。従って、従来の光学素子は、透過
率最大値から透過率最小値を差し引いた透過率帯域偏差の平均値が、0.66%程度であ
ったことから、本発明による広帯域反射防止膜を成膜した光学素子は、大幅に透過率特性
のバラツキが低減された。
たグラフの透過率特性は、裏面反射を含んだ数値であり、低屈折率材料は、MgF2を使
用し、高屈折率材料は、H4を使用している。また、この透過率特性は、実際に製造した
光学素子の実測値であり、透過率特性のバラツキの大きな9個の光学素子を抜粋し、その
透過率特性を重ねて表示している。
図6(b)に示した表は、抜粋した9個の光学素子の透過率特性のバラツキの具体的数
値を示すものである。具体的数値は、波長帯域420nmから680nmの範囲において
、透過率最大値から透過率最小値を差し引いた透過率帯域偏差を示す。表に示すように、
透過率帯域偏差の平均値は、0.31%程度であった。従って、従来の光学素子は、透過
率最大値から透過率最小値を差し引いた透過率帯域偏差の平均値が、0.66%程度であ
ったことから、本発明による広帯域反射防止膜を成膜した光学素子は、大幅に透過率特性
のバラツキが低減された。
以上説明したように、本発明による広帯域反射防止膜を成膜した光学素子は、可視光帯
域での透過率特性の波長依存性とバラツキを低減させたことから、この光学素子を光学関
連機器に使用した際に、光学関連機器の性能向上を図る上で大きな効果を発揮する。
域での透過率特性の波長依存性とバラツキを低減させたことから、この光学素子を光学関
連機器に使用した際に、光学関連機器の性能向上を図る上で大きな効果を発揮する。
1・・反射防止膜、2・・基板、3・・第一の薄膜、4・・第二の薄膜、5・・第三の
薄膜、6・・広帯域反射防止膜、7・・基板、8・・第一の薄膜、9・・第二の薄膜、
10・・第三の薄膜、11・・第四の薄膜、12・・第五の薄膜、13・・第六の薄膜、
14・・第七の薄膜、15・・広帯域反射防止膜、16・・基板、17・・第一の薄膜、
18・・第二の薄膜、19・・第三の薄膜、20・・第四の薄膜、21・・第五の薄膜、
22・・第六の薄膜、23・・第七の薄膜
薄膜、6・・広帯域反射防止膜、7・・基板、8・・第一の薄膜、9・・第二の薄膜、
10・・第三の薄膜、11・・第四の薄膜、12・・第五の薄膜、13・・第六の薄膜、
14・・第七の薄膜、15・・広帯域反射防止膜、16・・基板、17・・第一の薄膜、
18・・第二の薄膜、19・・第三の薄膜、20・・第四の薄膜、21・・第五の薄膜、
22・・第六の薄膜、23・・第七の薄膜
Claims (4)
- 光学素子の入射面、又は出射面の少なくとも一方に成膜され、入射、又は出射した光線
の反射光量を低減する広帯域反射防止膜であって、
7層の薄膜を積層した構成を備えていることを特徴とする広帯域反射防止膜。 - 前記広帯域反射防止膜は、前記光学素子の表面に、低屈折率材料を用いた薄膜と、高屈
折率材料を用いた薄膜とを交互に積層した7層の積層膜であることを特徴とする請求項1
に記載の広帯域反射防止膜。 - 前記広帯域反射防止膜は、前記光学素子の表面上に、MgF2を材料とした膜厚が約3
7.7nmである第一の薄膜と、H4(LaとTiO2の混合物である)を材料とした膜厚
が約6.5nmである第二の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約122.5nmであ
る第三の薄膜と、H4を材料とした膜厚が約13.0nmである第四の薄膜と、MgF2を
材料とした膜厚が約37.7nmである第五の薄膜と、H4を材料とした膜厚が約130
.0nmである第六の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約84.8nmである第七の
薄膜と、を順次積層した構成を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
載の広帯域反射防止膜。 - 前記広帯域反射防止膜は、光学素子の表面上に、MgF2を材料とした膜厚が約37.
7nmである第一の薄膜と、OH5(ZrO2とTiO2の混合物である)を材料とした膜
厚が約6.3nmである第二の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約122.5nmで
ある第三の薄膜と、OH5を材料とした膜厚が約12.6nmである第四の薄膜と、Mg
F2を材料とした膜厚が約37.7nmである第五の薄膜と、OH5を材料とした膜厚が約
125.6nmである第六の薄膜と、MgF2を材料とした膜厚が約84.8nmである
第七の薄膜と、を順次積層した構成を備えていることを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の広帯域反射防止膜。
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KR1020060133509A KR20070068286A (ko) | 2005-12-26 | 2006-12-26 | 광대역 방사 방지막 |
CNA2006101699790A CN1991410A (zh) | 2005-12-26 | 2006-12-26 | 宽频带抗反射膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005371539A JP2007171735A (ja) | 2005-12-26 | 2005-12-26 | 広帯域反射防止膜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007171735A true JP2007171735A (ja) | 2007-07-05 |
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ID=38193357
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JP (1) | JP2007171735A (ja) |
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CN (1) | CN1991410A (ja) |
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KR101048308B1 (ko) | 2010-01-26 | 2011-07-13 | 고려대학교 산학협력단 | 광대역 반사 방지막 |
WO2014038632A1 (ja) * | 2012-09-07 | 2014-03-13 | 東海光学株式会社 | 光学製品及び眼鏡プラスチックレンズ |
CN104614787A (zh) * | 2015-03-02 | 2015-05-13 | 山东阳谷恒晶光电有限公司 | 一种超宽带减反射膜及其制备方法 |
WO2016136262A1 (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-01 | 富士フイルム株式会社 | 反射防止膜およびその製造方法、並びに光学部材 |
WO2016136261A1 (ja) * | 2015-02-27 | 2016-09-01 | 富士フイルム株式会社 | 反射防止膜および光学部材 |
CN115128712A (zh) * | 2022-06-17 | 2022-09-30 | 福建福特科光电股份有限公司 | 一种防雾膜及其制备方法 |
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---|---|---|---|---|
CN101393276B (zh) * | 2007-09-21 | 2010-06-16 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 宽频带抗反射膜及具有该宽频带抗反射膜的光学元件 |
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