JP2007161173A - ウエザストリップ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】寸法精度の向上を図りつつ、外観品質の低下を防止することのできるウエザストリップ及びその製造方法を提供する。
【解決手段】フロントドア3の前縦縁部には、当該前縦縁部と対向するフェンダーパネル7の後縦縁部との隙間をシールするためのウエザストリップ8がインナーパネル4の車内側において取付けられている。ウエザストリップ8は、インナーパネル4の車内側側面に沿って取付けられる略帯状の基部11と、当該基部11の幅方向前端部から車外側へ延出するリップ状のシール部12とから構成されている。基部11の成形段階において予めピン穴21を形成しておき、シール部12の型成形に際しては、基部11のピン穴21において位置決めが行われる。ピン穴21は、有蓋状に形成され、該ピン穴21の蓋部22の車内側表面は、蓋部22周縁の車内側表面と面一に形成されている。
【選択図】 図5
【解決手段】フロントドア3の前縦縁部には、当該前縦縁部と対向するフェンダーパネル7の後縦縁部との隙間をシールするためのウエザストリップ8がインナーパネル4の車内側において取付けられている。ウエザストリップ8は、インナーパネル4の車内側側面に沿って取付けられる略帯状の基部11と、当該基部11の幅方向前端部から車外側へ延出するリップ状のシール部12とから構成されている。基部11の成形段階において予めピン穴21を形成しておき、シール部12の型成形に際しては、基部11のピン穴21において位置決めが行われる。ピン穴21は、有蓋状に形成され、該ピン穴21の蓋部22の車内側表面は、蓋部22周縁の車内側表面と面一に形成されている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、車両のドアに取付けられるウエザストリップ及びその製造方法に関するものである。
従来、自動車等の車両のドアには、外観品質の向上や風切音の発生防止を図るためのウエザストリップが取付けられたものがある。例えば、フロントドアの前縦縁部において、当該前縦縁部と対向するフェンダーパネルの後縦縁部との隙間をシールするウエザストリップが取付けられたものが見受けられる(例えば、特許文献1参照。)。
前記ウエザストリップは、フロントドアの前縦縁部に沿って長尺状に形成された取付けのための硬質合成樹脂製の基部と、当該基部の長手方向に沿って型成形された軟質弾性素材よりなるシール部とから構成されている。そして、基部がクリップなどでドアパネルに固定され、ドア閉時にシール部がフェンダーパネルの後縦縁部に当接することにより、前記隙間がシールされる。
特開2001−219749号公報
ところで、上記のようなウエザストリップは、まず基部が先に成形され、その後にシール部が一体形成されるのが一般的である。この場合、シール部の型成形に際しては、基部を金型装置の所定箇所にセットして位置合わせした上で、金型装置のキャビティ内にシール部を構成する材料が充填される。このとき、金型装置を構成する各型で基部を挟持するだけでは、適正な位置合わせを行うことが困難であり、また、成形時に位置ずれを起こしてしまうおそれもある。
そこで、基部の成形段階において予めピン用の透孔を形成しておき、シール部の型成形に際しては、前記基部の透孔にセットピンを嵌めて位置決めを行った上で、シール部を構成する材料を充填することが考えられる。このように、透孔にセットピンを嵌めることで、位置決めが適正に行われ、得られるウエザストリップの精度の向上が図られる。
しかしながら、上記のように基部に透孔を形成した場合、得られるウエザストリップの基部に透孔が形成されたままとなる。そして、当該ウエザストリップがドアに取付けられた場合、基部に形成された透孔からドアパネル(板金部分)が視認されてしまい、外観品質に悪影響を及ぼしてしまうおそれがある。
なお、成形後、前記透孔部分に接着テープを貼付けることも考えられるが、剥離等のおそれがあり、また、基部を構成する素材によっては、テープの貼付けが困難なケースもある。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、寸法精度の向上を図りつつ、外観品質の低下を防止することのできるウエザストリップ及びその製造方法を提供することにある。
以下、上記目的等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.車両のドアの縦縁部に沿って取付けられ、前記ドアの縦縁部と、ドア閉時にこれと対向する部位との間をシールする長尺状のウエザストリップであって、
前記ドアの縦縁部に固定される基部と、
当該基部と材質の異なる材料により当該基部の長手方向に沿って型成形され、前記ドアの縦縁部と対向する部位に当接するシール部とを備え、
前記基部には、前記シール部の型成形に際しセットピンを嵌めて位置決めを行うためのピン穴が有蓋状に形成されているとともに、該ピン穴の蓋部の車内側表面は、蓋部の周縁の車内側表面と面一に形成されていることを特徴とするウエザストリップ。
前記ドアの縦縁部に固定される基部と、
当該基部と材質の異なる材料により当該基部の長手方向に沿って型成形され、前記ドアの縦縁部と対向する部位に当接するシール部とを備え、
前記基部には、前記シール部の型成形に際しセットピンを嵌めて位置決めを行うためのピン穴が有蓋状に形成されているとともに、該ピン穴の蓋部の車内側表面は、蓋部の周縁の車内側表面と面一に形成されていることを特徴とするウエザストリップ。
手段1によれば、基部にはピン穴が形成されていることから、シール部の型成形に際しセットピンを前記ピン穴に嵌めて位置決めを行い、その上でシール部の成形を行うことができる。従って、得られるウエザストリップの寸法精度の向上を図ることができる。また、前記ピン穴は、有蓋状に形成されており、該ピン穴の蓋部の車内側表面は、蓋部の周縁の車内側表面と面一に形成されている。このため、ウエザストリップの取付状態においては、前記ピン穴が車内側から視認されることがない。その結果、穴が視認されてしまうことによる外観品質の低下を防止することができる。
手段2.車両本体の開口部に枢支されたドアのドアパネルの枢支側縦縁部に沿って取付けられ、前記ドアパネルの枢支側縦縁部と、ドア閉時にこれと対向する車両本体側の部位との間をシールする長尺状のウエザストリップであって、
前記ドアパネルの枢支側縦縁部の車内側に固定される基部と、
当該基部と材質の異なる材料により当該基部の長手方向に沿って型成形され、前記ドアパネルの枢支側縦縁部と対向する車両本体側の部位に当接するシール部とを備え、
前記基部には、前記シール部の型成形に際しセットピンを嵌めて位置決めを行うためのピン穴が有蓋状に形成されているとともに、該ピン穴の蓋部の車内側表面は、蓋部の周縁の車内側表面と面一に形成されていることを特徴とするウエザストリップ。
前記ドアパネルの枢支側縦縁部の車内側に固定される基部と、
当該基部と材質の異なる材料により当該基部の長手方向に沿って型成形され、前記ドアパネルの枢支側縦縁部と対向する車両本体側の部位に当接するシール部とを備え、
前記基部には、前記シール部の型成形に際しセットピンを嵌めて位置決めを行うためのピン穴が有蓋状に形成されているとともに、該ピン穴の蓋部の車内側表面は、蓋部の周縁の車内側表面と面一に形成されていることを特徴とするウエザストリップ。
手段2によれば、ドアパネルの枢支側縦縁部と、ドア閉時にこれと対向する車両本体側の部位との間をシールする長尺状のウエザストリップに関し、上記手段1と同様の作用効果が奏される。
手段3.前記ドアは、前記車両本体の開口部において前側が枢支されたフロントドアであって、
前記ドアパネルの枢支側縦縁部と対向する車両本体側の部位は、ドア閉時に前記フロントドアのドアパネルの前縦縁部に対向するフェンダーパネルの後縦縁部であることを特徴とする手段2に記載のウエザストリップ。
前記ドアパネルの枢支側縦縁部と対向する車両本体側の部位は、ドア閉時に前記フロントドアのドアパネルの前縦縁部に対向するフェンダーパネルの後縦縁部であることを特徴とする手段2に記載のウエザストリップ。
手段3によれば、フロントドアのドアパネルの前端縁部と、これに対向するフェンダーパネルの後縦縁部との間をシールするウエザストリップに関し、上記作用効果が奏される。
手段4.前記ピン穴の周囲の車外側表面には、リブが突出形成されていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のウエザストリップ。
手段4によれば、セットピンの嵌められる箇所が、貫通した透孔であれば、少なくともその肉厚分をセットピンの係合代とすることが可能である。しかし、上記手段1等のように、ピン穴が有蓋状に形成されていると、蓋部の肉厚分はセットピンの係合代として利用できない。この点、手段4によれば、ピン穴の周囲の車外側表面には、リブが突出形成されているため、当該リブの突出分をセットピンの係合代として利用することができる。そのため、ピン穴を有蓋状とすることによってセットピンの係合代を確保できないといった不具合を払拭することができ、結果として、シール部の安定した型成形を実現することができる。
手段5.前記基部は、オレフィン系樹脂により構成され、
前記シール部は、オレフィン系熱可塑性エラストマーにより構成されていることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のウエザストリップ。
前記シール部は、オレフィン系熱可塑性エラストマーにより構成されていることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載のウエザストリップ。
手段5によれば、基部が、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン等の比較的硬質なオレフィン系樹脂により構成されているため変形しにくくなり、上記手段1等の作用効果がより高められる。さらに、シール部が、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)により構成されているため、所定の弾性を確保することができ、シール性を確保することができる。また、両者は同じオレフィン系のため、相溶性があり、射出成形で容易に熱溶着しうる。
手段6.車両本体の開口部に枢支されたドアのドアパネルの枢支側縦縁部に沿って取付けられ、前記ドアパネルの枢支側縦縁部と、ドア閉時にこれと対向する車両本体側の部位との間をシールする長尺状のウエザストリップであって、前記ドアパネルの枢支側縦縁部の車内側に固定される基部と、前記基部に一体形成され、前記ドアパネルの枢支側縦縁部と対向する車両本体側の部位に当接するシール部とを備えるウエザストリップの製造方法であって、
予め前記基部を成形する基部成形工程と、
前記基部を金型装置にセットした状態で、前記基部と材質の異なる材料を、当該基部の長手方向に沿って形成されたキャビティ内に充填し、前記基部に対しシール部を一体化させて成形するシール部成形工程とを備え、
前記基部成形工程において、前記基部の所定位置にピン穴を有蓋状に形成しておくとともに、該ピン穴の蓋部の車内側表面を、蓋部の周縁の車内側表面と面一に形成し、
前記シール部成形工程において、前記金型装置に設けられたセットピンを前記ピン穴に嵌めて位置決めを行った上で、前記シール部の成形を行うことを特徴とするウエザストリップの製造方法。
予め前記基部を成形する基部成形工程と、
前記基部を金型装置にセットした状態で、前記基部と材質の異なる材料を、当該基部の長手方向に沿って形成されたキャビティ内に充填し、前記基部に対しシール部を一体化させて成形するシール部成形工程とを備え、
前記基部成形工程において、前記基部の所定位置にピン穴を有蓋状に形成しておくとともに、該ピン穴の蓋部の車内側表面を、蓋部の周縁の車内側表面と面一に形成し、
前記シール部成形工程において、前記金型装置に設けられたセットピンを前記ピン穴に嵌めて位置決めを行った上で、前記シール部の成形を行うことを特徴とするウエザストリップの製造方法。
手段6によれば、ドアパネルの枢支側縦縁部と、ドア閉時にこれと対向する車両本体側の部位との間をシールする長尺状のウエザストリップを得る上で、上述したような寸法精度の向上を図ることができ、外観品質の低下を防止することができるといった作用効果が奏される。
なお、「前記基部成形工程において、前記ピン穴の周囲の車外側表面にリブを突出形成すること」としてもよい。
以下に、車両としての自動車のドアに取付けられるウエザストリップの一実施形態について図面を参照して説明する。
図2に示すように、自動車1には、車両本体としてのボディ2の開口部にフロントドア3が装着されている。図4,5に示すように、フロントドア3は、インナーパネル4とアウターパネル5とから構成され、上下方向(紙面と直交する方向)の枢支軸Yをもったドアヒンジ6により前側(フェンダーパネル7側:図2参照)にて枢支されている。尚、図4は、図2におけるJ−J線部分断面図であり、図5は図2におけるK−K線部分断面図である。また、インナーパネル4及びアウターパネル5により本実施形態におけるドアパネルが構成される。
そして、フロントドア3の前縦縁部には、当該前縦縁部と対向するフェンダーパネル7の後縦縁部との隙間をシールするためのウエザストリップ8がインナーパネル4の車内側において取付けられている。これにより、外観品質の向上や風切音の発生防止が図られている。
図3,4,5に示すように、ウエザストリップ8は、インナーパネル4の車内側側面に沿って取付けられる略帯状(長尺状)の基部11と、当該基部11の幅方向前端部から車外側へ延出し、先端側がフェンダーパネル7側へ屈曲形成されたリップ状のシール部12とから構成されている。そして、基部11に形成されたクリップ孔13を介してクリップ14が嵌め込まれることにより、ウエザストリップ8はインナーパネル4に固定される(勿論、両面接着テープ等で取着固定することとしてもよい)。かかるウエザストリップ8が設けられることで、ドア閉時においてはシール部12の先端がフェンダーパネル7の後縦縁部に当接して、フロントドア3の前縦縁部とフェンダーパネル7の後縦縁部との隙間がシールされる。
本実施形態におけるウエザストリップ8の基部11は、ポリプロピレン(PP)を材料として射出成形(型成形)により成形される。一方、シール部12は、基部11よりも軟質のオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)を材料として、前記基部11のセットされた金型装置が用いられ、基部11の一側縁の長手方向略全域に対し型接続成形される。
次に、本実施形態の特徴的部分について説明する。上述のとおり、本実施形態では、シール部12の型成形に際しては、別成形された基部11を金型装置の所定箇所にインサートとしてセットして位置合わせした上で、金型装置のキャビティ内に可塑化状態にあるTPOが充填される。このとき、金型装置を構成する各型で基部を挟持するだけでは、適正な位置合わせを行うことが困難であり、また、成形時に位置ずれを起こしてしまうおそれもある。そこで、本実施形態では、基部11の成形段階において予めピン穴21を形成し(図1参照)、シール部12の型成形に際して、前記基部11のピン穴21において位置決めを行った上で、TPOの充填が行われるようになっている。
但し、本実施形態におけるピン穴21は、基部11を貫通する透孔ではなく、有蓋状に形成されており、該ピン穴21の蓋部22の車内側表面は、蓋部22周縁の車内側表面と面一に形成されている。さらに、前記ピン穴21の周囲の車外側表面には、環状のリブ23が突出形成されている。
ここで、かかるウエザストリップ8の製造の手順について簡単に説明する。まず、上記の如く、PPを材料として射出成形により基部11を成形する。このとき、有蓋状のピン穴21及びリブ23を形成しておく。勿論、ピン穴21の蓋部22の車内側表面は、蓋部22周縁の車内側表面と面一に形成される。
次に、図6に示すように、シール部成形用の金型装置31(図では上型32及び下型33)を用い、基部11を所定箇所にセット(位置決め)し、型締めを行う。このとき、上型32に一体形成されたセットピン34を、前記ピン穴21に嵌合させることで、より正確な位置決めが行われる。また、リブ23が突出形成されている分、セットピン34との間で十分な係合代が確保される。これにより、セットピン34の係合状態が解除されてしまうといった事態が起こりにくい。
そして、型締めにより形成されたキャビティ35内に、図7に示すように、可塑化状態にあるTPOを充填する。TPOが冷却固化した後、型開きを行い、成形品を取り外すことで、上述したウエザストリップ8が得られる。
以上詳述したように、本実施形態では、基部11の成形段階において、ピン穴21を形成することとしているため、シール部12の型成形に際しセットピン34をピン穴21に嵌合させて位置決めを行った上で、TPOの充填、成形を行うことができる。従って、得られるウエザストリップ8の寸法精度の向上を図ることができる。また、前記ピン穴21は、有蓋状に形成されており、該ピン穴21の蓋部22の車内側表面は、蓋部22の周縁の車内側表面と面一に形成されている。このため、ウエザストリップ8の取付状態においては、前記ピン穴21が車内側から視認されることがない。その結果、穴(ひいてはドアパネルの板金部分)が視認されてしまうことによる外観品質の低下を防止することができる。
一方で、本実施形態のようにピン穴21が有蓋状に形成されていると、蓋部22の肉厚分についてはセットピン34の係合代として利用できない。この点、本実施形態では、ピン穴21の周囲の車外側表面に、リブ23を突出形成しているため、当該リブ23の突出分をセットピン34の係合代として利用することができる。そのため、ピン穴21を有蓋状とすることによってセットピン34の係合代を確保できなくなるといった不具合を払拭することができ、結果として、シール部12の安定した型成形を実現することができる。
加えて、基部11が比較的硬質なポリプロピレンにより構成されているため変形しにくくなり、シール部12成形時において一層安定した型成形を実現できる。さらにまた、シール部12がTPOにより構成されているため、所定の弾性及びシール性を確保することができ、基部11との接合力も良好である。
尚、上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、フロントドア3の前縦縁部に取付けられるウエザストリップ8について具体化しているが、取付けられるドアの部位は何らこれに限定されるものではない。例えば、センターピラーに枢支されるリアドアの枢支側縦縁部に取付けられるウエザストリップに適用することもできる。また、フロントドアとリアドアとが観音開き構造となっている場合には、フロントドア又はリアドアの一方のドアにおいて他方のドアと対向する側の縦縁部に取付けられるウエザストリップに適用することができる。
(b)上記実施形態では、リブ23をピン穴21の周囲に環状に形成することとしているが、セットピン34との係合代が確保される構成であれば、かならずしも環状でなくともよく、例えばピン穴21の周囲に所定間隔を隔てて複数の棒状、又は壁状の突起が突出形成されていてもよい。また、ピン穴21に関し所定の深さを確保できるのであれば、リブを省略する構成としてもよい。
(c)上記のようなピン穴21は、1箇所にのみ設ける構成であってもよいし、複数箇所に設ける構成であってもよい。また、ピン穴21の形成部位は上記実施形態以外の部位であってもよく、例えばクリップ穴13に対応する部位や、それよりも下方の部位であってもよい。
(d)上記実施形態におけるウエザストリップ8の基部11は、ポリプロピレン(PP)により形成され、シール部12はオレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)により形成されているが、基部11やシール部12の構成材料はこれに限られるものではない。例えば、基部11が高密度ポリエチレン等の他のポリオレフィン系樹脂により構成されていてもよい。
1…自動車、2…車両本体としてのボディ、3…フロントドア、4…インナーパネル、5…アウターパネル、7…フェンダーパネル、8…ウエザストリップ、11…基部、12…シール部、21…ピン穴、22…蓋部、23…リブ、31…金型装置、34…セットピン、35…キャビティ。
Claims (6)
- 車両のドアの縦縁部に沿って取付けられ、前記ドアの縦縁部と、ドア閉時にこれと対向する部位との間をシールする長尺状のウエザストリップであって、
前記ドアの縦縁部に固定される基部と、
当該基部と材質の異なる材料により当該基部の長手方向に沿って型成形され、前記ドアの縦縁部と対向する部位に当接するシール部とを備え、
前記基部には、前記シール部の型成形に際しセットピンを嵌めて位置決めを行うためのピン穴が有蓋状に形成されているとともに、該ピン穴の蓋部の車内側表面は、蓋部の周縁の車内側表面と面一に形成されていることを特徴とするウエザストリップ。 - 車両本体の開口部に枢支されたドアのドアパネルの枢支側縦縁部に沿って取付けられ、前記ドアパネルの枢支側縦縁部と、ドア閉時にこれと対向する車両本体側の部位との間をシールする長尺状のウエザストリップであって、
前記ドアパネルの枢支側縦縁部の車内側に固定される基部と、
当該基部と材質の異なる材料により当該基部の長手方向に沿って型成形され、前記ドアパネルの枢支側縦縁部と対向する車両本体側の部位に当接するシール部とを備え、
前記基部には、前記シール部の型成形に際しセットピンを嵌めて位置決めを行うためのピン穴が有蓋状に形成されているとともに、該ピン穴の蓋部の車内側表面は、蓋部の周縁の車内側表面と面一に形成されていることを特徴とするウエザストリップ。 - 前記ドアは、前記車両本体の開口部において前側が枢支されたフロントドアであって、
前記ドアパネルの枢支側縦縁部と対向する車両本体側の部位は、ドア閉時に前記フロントドアのドアパネルの前縦縁部に対向するフェンダーパネルの後縦縁部であることを特徴とする請求項2に記載のウエザストリップ。 - 前記ピン穴の周囲の車外側表面には、リブが突出形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のウエザストリップ。
- 前記基部は、オレフィン系樹脂により構成され、
前記シール部は、オレフィン系熱可塑性エラストマーにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のウエザストリップ。 - 車両本体の開口部に枢支されたドアのドアパネルの枢支側縦縁部に沿って取付けられ、前記ドアパネルの枢支側縦縁部と、ドア閉時にこれと対向する車両本体側の部位との間をシールする長尺状のウエザストリップであって、前記ドアパネルの枢支側縦縁部の車内側に固定される基部と、前記基部に一体形成され、前記ドアパネルの枢支側縦縁部と対向する車両本体側の部位に当接するシール部とを備えるウエザストリップの製造方法であって、
予め前記基部を成形する基部成形工程と、
前記基部を金型装置にセットした状態で、前記基部と材質の異なる材料を、当該基部の長手方向に沿って形成されたキャビティ内に充填し、前記基部に対しシール部を一体化させて成形するシール部成形工程とを備え、
前記基部成形工程において、前記基部の所定位置にピン穴を有蓋状に形成しておくとともに、該ピン穴の蓋部の車内側表面を、蓋部の周縁の車内側表面と面一に形成し、
前記シール部成形工程において、前記金型装置に設けられたセットピンを前記ピン穴に嵌めて位置決めを行った上で、前記シール部の成形を行うことを特徴とするウエザストリップの製造方法。
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JP2011031823A (ja) * | 2009-08-05 | 2011-02-17 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 自動車のドアパーティングシール |
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- 2005-12-16 JP JP2005362630A patent/JP2007161173A/ja active Pending
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