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JP2008213497A - 自動車用ドアウエザストリップ - Google Patents

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JP2008213497A JP2007049176A JP2007049176A JP2008213497A JP 2008213497 A JP2008213497 A JP 2008213497A JP 2007049176 A JP2007049176 A JP 2007049176A JP 2007049176 A JP2007049176 A JP 2007049176A JP 2008213497 A JP2008213497 A JP 2008213497A
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Abstract

【課題】ドアフレームとドアパネルの接合部分をカバーするカバー部材を確実に所定位置に装着し、その先端の剥離を防止する自動車用ドアウエザストリップを提供する。
【解決手段】ドアウエザストリップ10は、直線部11と、型成形部12を有し、型成形部は、コーナー部13と、ドアフレームとドアパネルとの接続部分に装着される接続部20を有する。接続部20は、ドアフレームまたはドアパネルに装着される取付基部21と、取付基部に形成されドアフレーム及びドアパネルと、自動車の車体開口部周縁の間をシールするシール部22と、取付基部から延設されドアフレームとドアパネルとの接続部分を覆うカバー部材30を有する。カバー部材30は、裏面にドアフレームのドアインナーパネルの上端に係止される係止部材33を一体的に形成し、係止部材33の内部に中空状の中抜き部33cを形成した自動車用ドアウエザストリップである。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車ドアの外周に装着されるドアウエザストリップに関するものである。
自動車ドア は、図7に示すように、ドアパネル1とドアフレーム2を溶接等で一体に製造した後に、その内部にドアガラスやドアガラス昇降機構を取付け、また、ドアパネル1とドアフレーム2の外周にドアウエザストリップ110を取付けていた。そのドアウエザストリップ110は、図6に示すようにドアパネル1とドアフレーム2からなる自動車ドアと車体の車体開口部周縁6の間をシールするために、ドアパネル1とドアフレーム2の外周に取付けられていた。
なお、自動車ドアと車体開口部周縁6との間の全体のシールは、ドアフレーム2等の外周に取付けられるドアウエザストリップ及び/または、車体開口部周縁6のフランジに取付けられるオープニングウエザストリップによりなされる。また、ドアガラス5とドアとの間のシールは、ドアフレーム2の内周のチャンネルに取付けられるガラスランによってなされる。
ドアウエザストリップ110は、ドアフレーム2に装着される部分とドアパネル1に装着される部分とでは、その断面形状が異なる場合が多く、そのため、ドアフレーム2とドアパネル1の接合部分の付近で、ドアウエザストリップ110は、押出成形により形成された直線部111、111が、型成形により形成された接続部120により接合されている。
ドアのドアフレーム2とドアパネル1の外周部に取付けられたドアウエザストリップ110は、直線部111では、図8に示すように、取付基部115とその上部に一体に形成されたシール部から構成され、シール部は、中空シール部116、シールリップ部117から構成される。取付基部115は、ドアフレーム2の外周部に取付けられたリテーナーに嵌め込まれてドアフレーム2に固定される。このとき、シールリップ部117は、車体開口部周縁6の最も車外側の先端の部分に当接して、車体開口部周縁6とドアフレーム2の間をシールしている。
そのとき、中空シール部116は、車体開口部周縁6のシールリップ部117が当接する部分よりも車内側の膨出部分に当接して、ドアフレーム2と車体開口部周縁6との間を2重にシールしている。
また、ドアパネル1にドアフレーム2を組み付けるときに、ドアフレーム2は、ドアパネル1の上辺部であるベルトライン1bの部分で溶接されている。このドアフレーム2とベルトライン1bの接合部分においては、図8、図9に示すように、ドアウエザストリップ110の接続部120により、この溶接部分を覆うため、接続部120の取付基部121からカバー部材130が延設されたものがある(例えば、特許文献1および特許文献2参照。)。
この場合は、図8に示すように、カバー部材130をドアフレーム2またはドアパネル1に固定するために、カバー部材130の裏面に両面接着テープ136を貼着し、カバー部材130をドアフレーム2またはドアパネル1に接着していた。
しかしながら、カバー部材130は、軟質の材料で形成されているため、ドアウエザストリップ110を装着するときに、カバー部材130が変形したり、揺れたりして両面接着テープ136をドアフレーム2またはドアパネル1の所定の部分に接着することが困難な場合があった。また、接着後においても、軟質のためカバー部材130の先端がドアパネル1から剥離する場合があり、見栄えがよくなかった。
また、カバー部材130に位置決め突起を形成し、組付け位置のズレを防止するものもある(例えば、特許文献3参照。)。しかし、位置決め突起は、位置ズレに対しては効果的であるが、カバー部材130をドアフレーム2やドアパネル1に固定させる点では不充分であった。
そこで、図9に示すように、このカバー部材130にインサート133を埋設し、インサートに係止部134や、クリップ挿入孔135を形成し、ドアフレーム2またはドアパネル1に取付けるものも考えられているが、インサート133を大きくすると重量が増加し、成形が難しくなり、また、インサート133が埋設されていないカバー部材130の上部では、必ずしも充分に剥離を防止することができなかった。
特開2004−17904号公報 特開2004−42726号公報 特開平9−150634号公報
このため、本発明は、ドアフレームとドアパネルの接合部分をカバーするカバー部材を確実に所定位置に装着し、その先端の剥離を防止することができる自動車用ドアウエザストリップを提供することが求められていた。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車ドアのドアフレームとドアパネルの外周に装着され、ドアと自動車の車体開口部周縁の間をシールする自動車用ドアウエザストリップにおいて、
ドアウエザストリップは、押出成形により形成された直線部と、直線部を接続する型成形部を有し、型成形部は、ドアフレームのコーナーに装着されるコーナー部と、ドアフレームとドアパネルとの接続部分に装着される接続部を有し、
接続部は、ドアフレームまたはドアパネルに装着される取付基部と、取付基部に形成されドアフレーム及びドアパネルと、自動車の車体開口部周縁の間をシールするシール部と、取付基部から延設されドアフレームとドアパネルとの接続部分を覆うカバー部材とを有し、カバー部材は、裏面にドアフレームのドアインナーパネルの上端に係止される係止部材を一体的に形成し、係止部材の内部に中空状の中抜き部を形成した自動車用ドアウエザストリップである。
請求項1の本発明では、自動車ドアのドアフレームとドアパネルの外周に装着され、ドアと自動車の車体開口部周縁の間をシールする自動車用ドアウエザストリップにおいて、ドアウエザストリップは、押出成形により形成された直線部と、直線部を接続する型成形部を有し、型成形部は、ドアフレームのコーナーに装着されるコーナー部と、ドアフレームとドアパネルとの接続部分に装着される接続部を有している。このため、自動車ドアのドアフレームとドアパネルの外周をシールして、ドアフレームのコーナーとドアパネルとの接続部分に適合した型成形部で直線部と接続部分をシールすることができる。なお、本願では、直線部とは、押出成形によって長手方向に長尺状に形成されたものであって、直線的に装着される部分の他に、大きな曲率でもって若干湾曲されて装着される部分を含むものである。
接続部は、ドアフレームとドアパネルに装着される取付基部と、取付基部に形成されドアフレーム及びドアパネルと自動車の車体開口部周縁の間をシールするシール部を有しているため、シール部がドアフレームとドアパネルの接続部分と対向する車体開口部周縁に確実に当接して、ドアフレームとドアパネルとの間を確実にシールすることができる。
また、取付基部から延設されドアフレームとドアパネルとの接続部分を覆うカバー部材を有しているため、ドアフレームとドアパネルとの溶接等が行なわれた接続部分を車室内から見えなくすることができ、美観が向上する。
カバー部材は、裏面にドアフレームのドアインナーパネルの上端に係止される係止部材を一体的に形成した。このため、カバー部材を確実にドアインナーパネルの側端に取付けることができ、カバー部材の上部をドアフレームに密着させることができ、ドアフレームまたはドアパネルから剥離することがなく、美観に優れている。また、接続部を形成すると同時に係止部材も形成することができ、成形も容易である。カバー部材の裏面に両面接着テープを貼着する必要がなく、製造の手間とコストを削減することができる。
係止部材の内部に中空状の中抜き部を形成したため、係止部材の柔軟性を増加させることができる。従って、係止部材をドアインナーパネルの上端に係止するときに、係止部材が柔軟に変形して、取付が容易であり、係止後も係止部材の中央部分が狭くなるが、係止部材の先端部分はそのままの幅を保つために、係止部材が抜けにくい。
請求項2の本発明は、係止部材は、略L字形に下方に屈曲して形成され、カバー部材と係止部材の間にドアフレームのドアインナーパネルの上端が挿入され、係止部材がドアインナーパネルに係止される自動車用ドアウエザストリップである。
請求項2の本発明では、係止部材は、略L字形に下方に屈曲して形成され、カバー部材と係止部材の間にドアフレームのドアインナーパネルの上端が挿入され、係止部材がドアインナーパネルに係止される。このため、ドアウエザストリップをドアフレームとドアパネルに装着するときに、係止部材が屈曲してできた凹部にドアインナーパネルのベルトライン部分の上端を挿入することができ、取付が容易で、確実である。
請求項3の本発明は、カバー部材の上部に係止部材が形成され、カバー部材の下部にクリップが取付けられた自動車用ドアウエザストリップである。
請求項3の本発明では、カバー部材の上部に係止部材が形成され、カバー部材の下部にクリップが取付けられたため、カバー部材の上部と下部の両方を確実にドアフレームとドアパネルの固定することができる。
請求項4の本発明は、取付基部に、カバー部材と、カバー部材がカバーする以外のドアフレームの他の面をカバーする補助カバー部材を形成した自動車用ドアウエザストリップである。
請求項4の本発明では、取付基部に、カバー部材と、カバー部材がカバーする以外のドアフレームの他の面をカバーする補助カバー部材を形成したため、ドアフレームとドアパネルの接続部分を広く覆うことができ、接続部分を実質的に見えなくして、見栄えを良くすることができる。
請求項5の本発明は、係止部材の上面は、ドアモールで覆われ、クリップはドアパネルで覆われた自動車用ドアウエザストリップである。
請求項5の本発明では、係止部材の上面は、ドアモールで覆われ、クリップはドアパネルで覆われたため、ドアフレームとドアパネルの接続部分において、係止部材とクリップを覆うことができ、見栄えを良くすることができる。
請求項6の本発明は、シール部は、リップ状に形成され車体開口部周縁の車外側の側端に当接するシールリップ部と、中空状に形成され車体開口部周縁のシールリップ部が当接する部分より若干車内側に当接する中空シール部とを有する自動車用ドアウエザストリップである。
請求項6の本発明では、シール部は、リップ状に形成され車体開口部周縁の車外側の側端に当接するシールリップ部と、中空状に形成され車体開口部周縁のシールリップ部が当接する部分より若干車内側に当接する中空シール部とを有する。このため、シールリップで車体開口部周縁の車外側の側端とドアフレームとの間をシールすることができ、中空シール部で車体開口部周縁のシールリップ部が当接する部分より若干車内側とドアフレームとの間をシールすることができ、2重にシールすることができる。
請求項7の本発明は、接続部は、接続部を型成形するときに直線部と一体的に接続される自動車用ドアウエザストリップである。
請求項7の本発明では、接続部は、型成形で成形されるとともに、その型成形時に直線部を金型に挿入して一体的に接続するため、接続部と直線部が強固に接着されることができる。
ドアウエザストリップのカバー部材は、裏面にドアフレームのドアインナーパネルの側端に係止される係止部材を一体的に形成し、係止部材の内部に中空状の中抜き部を形成したため、カバー部材を確実にドアインナーパネルの上端に取付けることができ、カバー部材の上部をドアフレームに密着させることができ、ドアフレームまたはドアパネルから剥離することがなく、美観に優れている。また、カバー部材の裏面に両面接着テープを貼着する必要がなく、製造の手間とコストを削減することができる。
以下本発明の実施の形態を図1〜図7に基づき説明する。
図6は、本発明のドアウエザストリップ10が装着される自動車の側面図である。ドアウエザストリップ10は、自動車のドアパネル1とドアフレーム2からなるドアの外周に装着される。本実施の形態では、フロントドアに装着されるドアウエザストリップ10について説明するが、本発明は、リヤドアに装着されるドアウエザストリップ10についても同様に実施することができる。
図7はフロントドアのドアフレーム2とドアパネル1の組み立て図である。フロントドアは、ドアパネル1にドアフレーム2の先端を挿入して組み立てるが、ドアパネル1の上辺部であるベルトライン1bの部分でドアフレーム2は、ドアパネル1と溶接される。このため、この溶接部分は凹凸が生じて、見栄えがよくないため、ドアパネル1とドアフレーム2に装着されるドアウエザストリップ10によりカバーされる。
ドアパネル1は、車外側のドアアウターパネル1cと車内側のドアインナーパネル1dから構成される。
図5は、ドアパネル1とドアフレーム2に装着されるドアウエザストリップ10の正面図である。
ドアウエザストリップ10は、押出成形で形成される直線部11と型成形で形成される型成形部12からなり、ドアの外周に装着されるように環状に形成される。ドアウエザストリップ10は、ドアパネル1の下辺部については、省略することができる。この場合は、環状ではなく、一部が欠けた環状と成る。直線部11は、ドアフレーム2の上辺部と、リヤ側の縦辺部と、ドアパネル1の外周に装着される部分からなる。型成形部12は、ドアフレーム2のコーナーに装着されるコーナー部13と、ドアパネル1とドアフレーム2の接続部に装着される接続部20から形成される。
ドアフレーム2の上辺部と縦辺部に装着されるドアウエザストリップ10の直線部11は、図1の上部に示すように、ドアフレーム2に装着される取付基部15と、その取付基部15の上面の車外側に形成されるシールリップ部17と、取付基部15の上面の車内側に形成される中空シール部16から形成される。
シールリップ部17は、先端が車体開口部周縁6の最も車外側の側端に当接して、車体開口部周縁6とドアフレーム2の間をシールする。中空シール部16は、車体開口部周縁6のシールリップ部17が当接する部分よりも若干車内側の部分に当接して、車体開口部周縁6とドアフレーム2との間をシールすることができ、シールリップ部17と併せて2重にシールすることができる。
コーナー部13は、フロントドアにおいてはドアフレーム2のリヤ側の角部に形成され、上辺部と縦辺部を型成形と同時にゴムで形成された場合は加硫接着で接着され、または熱可塑性エラストマー、軟質樹脂で形成された場合は溶融樹脂による溶着により接続している。
コーナー部13は、ドアフレーム2のコーナーの角度が鋭角であるため、その角度に対応して鋭角に形成される。
ドアパネル1とドアフレーム2の接続部分に装着される接続部20について、図1〜図4に基づき説明する。接続部20は、フロント側とリヤ側のそれぞれのドアフレーム2とドアパネル1との接続部に対応する部分に形成されるが、リヤ側の接続部20を例にとり説明する。
図1は、接続部20を背面側から見た斜視図であり、図2は、接続部20を正面側から見た斜視図である。図3は、ドアウエザストリップ10をリヤ側のドアフレーム2とドアパネル1との接続部にとりつけて、後述するカバー部材30がドアインナーパネル2dの上端に係止された状態を、車外側から見た斜視図である。図4は、図3と同じ部分を車内側から見た斜視図である。
接続部20は、型成形で形成され、図2に示すように、ドアフレーム2に装着される直線部11の断面形状と同じ断面形状で連続して形成される取付基部21と、取付基部21の上面の車外側に形成されるシール部22から形成される。シール部22は、シールリップ部24と、取付基部21の上面の車内側に形成される中空シール部23から形成される。
取付基部21には、図1に示すように、型成形時に金型の中子を取り出すための中子取出し孔21bが形成されている。
シールリップ部24は、その先端が車体開口部周縁6の最も車外側の端部に当接して、車体開口部周縁6とドアフレーム2の間をシールする。中空シール部23は、車体開口部周縁6のシールリップ部24が当接する部分よりも若干車内側の部分に当接して、車体開口部周縁6とドアフレーム2との間をシールすることができ、シールリップ部24と併せて2重にシールすることができる。
取付基部21の車内側の側端から断面略L字形にカバー部材30が延設されている。カバー部材30は、断面略L字形のそれぞれの2辺として、取付基部21から延設される第1カバー片31と、第1カバー片31の先端から略直角にドアフレーム2を覆うように延設される第2カバー片32から形成される。このため、ドアフレーム2をドアパネル1内に挿入してその溶接等が行なわれた接続部分をカバー部材30が覆い、車室内から見えなくすることができ、美観が向上する。
第2カバー片32の根元部分に裏面のおいて、上端には、図1に示すように、第1カバー辺31と平行に幅の狭い板状に挟持部37が延設されている。挟持部37は、接続部20をドアフレーム2に取付けたときに、第1カバー辺31とでドアフレーム2を挟持することができる。接続部20の上面は、第1カバー片31と第2カバー片32の根元部分と合わせて同一平面を形成し、ドアパネル1のベルトラインに取付けられたドアモール(図示せず)が当接して、覆われる。
第2カバー片32の裏面の上部側端には、係止部材33が一体的に形成されている。係止部材33は、略L字形に下方に屈曲して形成される。L字形の一方の辺である上辺部33aは、第2カバー片32から第1カバー片31と略平行に延設され、L字形の他方の辺である縦辺部33bは、上辺部33aの先端から略垂直に下方に延設されている。縦辺部33bと第2カバー片32との間には隙間部33dが形成される。
図3と図4に示すように、ドアウエザストリップ10をドアフレーム2とドアパネル1に装着するときに、カバー部材30と係止部材33の間にドアパネル1のドアインナーパネル1dの上端が挿入され、係止部材33がドアインナーパネル1dに係止される。したがって、カバー部材30を確実にドアインナーパネル1dの側端に取付けることができ、カバー部材30の上部をドアフレーム2に密着させることができ、ドアフレーム2またはドアパネル1から剥離することがなく、美観に優れている。また、接続部20を形成すると同時に係止部材33も形成することができ、成形も容易である。カバー部材30の裏面に両面接着テープを貼着する必要がなく、製造の手間とコストを削減することができる。
係止部材33の内部は、上辺部33aから縦辺部33bにかけて内部が中空のL字形の中抜き部33cが形成されている。このため、係止部材33の柔軟性を増加させることができる。従って、係止部材33をドアインナーパネル1dの上端に係止するときに、係止部材33が柔軟に変形して、取付が容易である。係止後も係止部材33の中央部分が狭く撓むが、係止部材33の先端部分は板状になっているので、そのままの幅を保つために、係止部材33がドアインナーパネル2dの上端から抜けにくい。
カバー部材30の第2カバー片32の先端下方には、図1に示すようにクリップ35が取付けられている。クリップ35は、図2に示すように、カバー部材30の表面に形成されたクリップ孔36に挿入される。クリップ孔36の周囲は、凹部が形成され、クリップ35の頭部が突出しないようになされている。
カバー部材30の第2カバー片32の上部に係止部材33が形成され、第2カバー片32の下部にクリップ35が取付けられたため、カバー部材30の上部と下部の両方を確実にドアフレーム2とドアパネル1の固定することができる。
取付基部21のカバー部材30が延設される側端とは反対側の側端から、カバー部材30がカバーするドアフレーム2の他の面をカバーする補助カバー部材40を延設した。補助カバー部材40にはクリップ41を取付けてドアフレーム2に補助カバー部材40を取付けている。このため、ドアフレーム2とドアパネル1の接続部分をカバー部材30と合わせて、広く覆うことができ、見栄えを良くすることができる。
なお、接続部20は、直線部11と型成形時に同時に接続される形態を説明したが、接続部20は、接続部20のみ単独で型成形してもよい。この場合は、型成形した後に、接続部20と直線部11のそれぞれの先端を相互に挿入したり、接着したりして接合することができる。このため、接続部20の型成形が容易である。
次に、ドアウエザストリップ10の製造方法について説明する。フロントドア1のドアウエザストリップ10、リヤドアのドアウエザストリップ、バックドアウエザストリップ等の自動車用のドアウエザストリップにおいては、その製造方法は、略同様であり、フロントドア1のドアウエザストリップ10を例にとり説明する。
ドアウエザストリップ10の直線部11の成形においては、成形材料は、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂が使用され、例えば合成ゴムでは、EPDMゴム、熱可塑性エラストマーでは、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂では、軟質ポリエチレン、軟質塩化ビニル等が使用される。柔軟性を向上させるためにこれらの材料を発泡させてスポンジ材として使用することが好ましい。
合成ゴムの場合は、押出成形後に加硫槽に搬送されて、熱風や高周波等により加熱されて加硫、発泡が行われる。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、押出成形と同時にあるいは押出成形の後に加熱されて発泡して、冷却され固化される。その後所定の長さに切断されて、押出成形部分は製造される。
次に、型成形によるコーナー部及び接続部の成形は、上記により製造された押出成形部材を所定寸法に切断して、その切断した押出部分の端部を、コーナー部の型成形部分を成形する金型に挟持して、その金型のキャビティーに型成形部分を形成するスポンジ材又はソリッド材を注入する。型成形部分の断面形状は押出成形部分の断面形状と略同じである。成形材料は、押出成形部分に使用した材料と同じ種類のものを使用することが好ましい。合成ゴムの場合は、金型に注入した後に金型を加熱して加硫、発泡する。このとき、押出成形部分と型成形部分は同じ材料あるいは同種類の材料を使用して加硫接着をすることができるため、一体的に固着する。熱可塑性エラストマー、軟質合成樹脂の場合は、金型に注入されたときに注入材料は溶融されているため、その熱と圧力とで押出成形部分と型成形部分は一体的に融着される。
なお、前述のとおり、接続部20と直線部11を型接続しない場合は、接続部20のみを別に型成形する。
本発明の実施の形態であるドアウエザストリップの接続部を背面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態であるドアウエザストリップの接続部を正面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態であるドアウエザストリップをドアフレームとドアパネルとの接続部にとりつけた状態を、車外側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態であるドアウエザストリップをドアフレームとドアパネルとの接続部にとりつけた状態を、車内側から見た斜視図である。 本発明のドアウエザストリップの全体の正面図である。 自動車の側面図である。 自動車ドアのドアフレームとドアパネルの組立て図である。 従来のドアウエザストリップの接続部を正面側から見た斜視図である。 従来の他のドアウエザストリップの接続部を背面側から見た斜視図である。
符号の説明
1 ドアパネル
2 ドアフレーム
10 ドアウエザストリップ
11 直線部
12 型成形部
20 接続部
21 取付基部
30 カバー部材
33 係止部材
33c 中抜き部
40 補助カバー部材

Claims (7)

  1. 自動車ドアのドアフレームとドアパネルの外周に装着され、上記ドアと自動車の車体開口部周縁の間をシールする自動車用ドアウエザストリップにおいて、
    該ドアウエザストリップは、押出成形により形成された直線部と、該直線部を接続する型成形部を有し、該型成形部は、上記ドアフレームのコーナーに装着されるコーナー部と、上記ドアフレームとドアパネルとの接続部分に装着される接続部を有し、
    該接続部は、ドアフレームまたはドアパネルに装着される取付基部と、該取付基部に形成され上記ドアフレーム及びドアパネルと、自動車の車体開口部周縁の間をシールするシール部と、上記取付基部から延設され上記ドアフレームとドアパネルとの接続部分を覆うカバー部材とを有し、該カバー部材は、裏面に上記ドアフレームのドアインナーパネルの上端に係止される係止部材を一体的に形成し、該係止部材の内部に中空状の中抜き部を形成したことを特徴とする自動車用ドアウエザストリップ。
  2. 上記係止部材は、略L字形に下方に屈曲して形成され、上記カバー部材と上記係止部材の間に上記ドアフレームのドアインナーパネルの上端が挿入され、上記係止部材が上記ドアインナーパネルに係止される請求項1に記載の自動車用ドアウエザストリップ。
  3. 上記カバー部材の上部に上記係止部材が形成され、上記カバー部材の下部にクリップが取付けられた請求項1または請求項2に記載の自動車用ドアウエザストリップ。
  4. 上記取付基部に、上記カバー部材と、上記カバー部材がカバーする以外の上記ドアフレームの他の面をカバーする補助カバー部材を形成した請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の自動車用ドアウエザストリップ。
  5. 上記係止部材の上面は、ドアモールで覆われ、上記クリップはドアパネルで覆われた請求項3または請求項4のいずれか1項に記載の自動車用ドアウエザストリップ。
  6. 上記シール部は、リップ状に形成され車体開口部周縁の車外側の側端に当接するシールリップ部と、中空状に形成され車体開口部周縁の上記シールリップ部が当接する部分より若干車内側に当接する中空シール部とを有する請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の自動車用ドアウエザストリップ。
  7. 上記接続部は、接続部を型成形するときに上記直線部と一体的に接続される請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の自動車用ドアウエザストリップ。
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