JP2007145677A - 芳香族ポリアミドにより被覆された窒化ホウ素ナノチューブ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】窒化ホウ素ナノチューブ100重量部に対して芳香族ポリアミド0.01〜100重量部により被覆された窒化ホウ素ナノチューブ、その製造方法、それを含む組成物、およびその成形体。
【選択図】図1
Description
ポリマーコンポジットにおいては、フィラーとしてカーボンナノチューブをポリマーに添加することで、ポリマーの機械的物性、導電性、耐熱性等を改質する試みも行われている。
また、カーボンナノチューブの溶媒、ポリマー中での分散性もしくはポリマーとの接着性を向上する目的で、カーボンナノチューブの表面修飾に関する検討も行われている。
例えば硝酸、硫酸等によりカーボンナノチューブにカルボン酸基を導入することが報告されている(非特許文献3)。
またカーボンナノチューブを全芳香族ポリアミド、全芳香族ポリエステル、芳香族ポリエステルカーボネート、芳香族ポリカーボネート、半芳香族ポリエステル、および全芳香族アゾールからなる群から選択される少なくとも1種により被覆することが記載されている(特許文献1)。
しかし、芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブさらにはそれを含むポリマーコンポジットについては知られていない。
本発明において、窒化ホウ素ナノチューブとは、窒化ホウ素からなるチューブ状材料であり、理想的な構造としては6角網目の面がチューブ軸に平行に管を形成し、一重管もしくは多重管になっているものである。窒化ホウ素ナノチューブの平均直径は、好ましくは0.4nm〜1μm、より好ましくは0.6〜500nm、さらにより好ましくは0.8〜200nmである。ここでいう平均直径とは、一重管の場合、その平均外径を、多重管の場合はその最外側の管の平均外径を意味する。平均長さは、好ましくは10μm以下、より好ましくは5μm以下である。アスペクト比は、好ましくは5以上、さらに好ましくは10以上である。アスペクト比の上限は、平均長さが10μm以下であれば限定されるものではないが、上限は実質25000である。よって、窒化ホウ素ナノチューブは、平均直径が0.4nm〜1μm、アスペクト比が5以上であることが好ましい。
また、窒化ホウ素ナノチューブは、不純物として窒化ホウ素フレーク、触媒金属等を含んでいても差し支えない。
中でも、アンモニアガスを用いて化学気相堆積法により合成した窒化ホウ素ナノチューブが好ましい。
窒化ホウ素ナノチューブ、および被覆後の窒化ホウ素ナノチューブの平均粒径はN−メチル−2−ピロリドン中、濃度0.001重量%で動的光散乱測定を行うことにより求めることができる。
また組成物中の窒化ホウ素ナノチューブの形態は例えば繊維軸と平行に切断した繊維断面のTEM(透過型電子顕微鏡)測定により把握することが出来る。
すなわち本発明の芳香族ポリアミドにより被覆された窒化ホウ素ナノチューブとは、芳香族ポリアミドが窒化ホウ素ナノチューブ表面に、化学的に結合している場合と化学的に結合していない場合とが挙げられる。
また、窒化ホウ素ナノチューブを芳香族ポリアミドで被覆する前に、窒化ホウ素ナノチューブにあらかじめ物理処理および/または化学処理を施しておくことも可能である。これらの前処理により金属触媒等の不純物を除去したり、窒化ホウ素ナノチューブの分散性を高めたりすることが可能となる。
物理処理の好ましい例としてはボールミル、ビーズミル、ホモジナイザー、超音波処理、強力なせん断処理等などが挙げられる。
物理処理は溶媒を用いない乾式、有機溶媒、酸等を用いる湿式いずれでも構わない。
本発明における窒化ホウ素ナノチューブの被覆に使用される芳香族ポリアミドは、下記式(1)
―NH―Ar1―NH―OC―Ar2―CO― (1)
(Ar1、Ar2は同一または異なり、炭素数6〜20の2価の芳香族基を示す)
で表される繰り返し単位からなる芳香族ポリアミドであることが好ましい。
Ar2はメタフェニレン基、またはパラフェニレン基が好ましい。
芳香族ポリアミドにより被覆された窒化ホウ素ナノチューブの製造方法としては、芳香族ポリアミドの重合原料を溶解する溶媒中で、窒化ホウ素ナノチューブの存在下、芳香族ポリアミドを重合した後、被覆された窒化ホウ素ナノチューブを分別することで製造することができる。ここでアンモニアガスを使用した化学的気相堆積法により合成された窒化ホウ素ナノチューブを用いる事が好ましい。
分散させる方法としては、特に限定されないが超音波や各種攪拌方法を用いることができる。攪拌方法としては、ホモジナイザーのような高速攪拌やアトライター、ボールミル等の攪拌方法も使用することができる。
0.001≦(n)/(x)≦100 (3)
式中、(x)は芳香族ポリアミドの重量部を示し、(n)は窒化ホウ素ナノチューブの重量部を示す。
を満足する割合で加え反応を行うことが好ましい。
また本発明は芳香族ポリアミド100重量部と、上記に記載の芳香族ポリアミドにより被覆された窒化ホウ素ナノチューブ0.01〜100重量部とからなる芳香族ポリアミド組成物である。芳香族ポリアミド100重量部に対して、被覆された窒化ホウ素ナノチューブが好ましくは0.1〜60重量部、さらに好ましくは1〜30重量部である。被覆された窒化ホウ素ナノチューブが0.01重量部未満だと機械特性の向上の効果が観察されにくく、100重量部より上のものは成形が困難となる。
該芳香族ポリアミドは被覆された窒化ホウ素ナノチューブが樹脂への分散性に優れていることから、強度、弾性率に優れている。
―NH―Ar1―NH―OC―Ar2―CO― (1)
(Ar1、Ar2は同一または異なり、炭素数6〜20の2価の芳香族基を示す)
で表される繰り返し単位からなる芳香族ポリアミドであることが好ましい。
(i)Ar1がパラフェニレン基および3,4’−ジフェニレンエーテル基であり、Ar2がパラフェニレン基である共重合体であって、その共重合比(Ar1のパラフェニレン基と3,4’−ジフェニレンエーテル基のモル比)が1:0.8〜1:1.2の範囲にある芳香族ポリアミド。
(ii)Ar1とAr2がともにパラフェニレン基である芳香族ポリアミド。
(iii)Ar1とAr2がともにメタフェニレン基である芳香族ポリアミド。
また、芳香族ポリアミドを製造する際、これらのジアミン成分と酸クロライド成分は、ジアミン成分対酸クロライド成分のモル比として好ましくは0.90〜1.10、より好ましくは0.95〜1.05で、用いることが好ましい。
一般に用いられる酸クロライドとジアミンの反応においては生成する塩化水素のごとき酸を捕捉するために脂肪族や芳香族のアミン、第4級アンモニウム塩を併用できる。
反応条件は特別な制限を必要としない。酸クロライドとジアミンとの反応は、一般に急速であり、反応温度は例えば−25℃〜100℃好ましくは−10℃〜80℃である。
本発明における組成物の製造方法として特に限定されないが、例えば、(i)組成物のマトリックスとなる芳香族ポリアミドの溶媒溶液に、固体の芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブを添加する、(ii)組成物のマトリックスとなる芳香族ポリアミドの溶媒溶液と芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブの溶媒溶液とを混合する、(iii)芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブの溶媒溶液に固体の組成物のマトリックスとなる芳香族ポリアミドを添加する、(iv)芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブの溶媒溶液中で、組成物のマトリックスとなる芳香族ポリアミドのIn-situ重合を行う等の方法により組成物のマトリックスとなる芳香族ポリアミド、芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブおよび溶媒からなる混合溶液を調整した後、溶媒を除去することにより製造することができる。中でも、(ii)組成物のマトリックスとなる芳香族ポリアミドの溶媒溶液と芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブの溶媒溶液とを混合して組成物のマトリックスとなる芳香族ポリアミド、芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブおよび溶媒からなる混合溶液を調整した後、溶媒を除去する方法が好ましい。
混合溶液を調整する溶媒としては、上記芳香族ポリアミドを溶解する有機溶媒または酸性溶媒を使用することができる。
上記のように得られた該芳香族ポリアミド組成物から繊維やフィルムなどの成形体を得ることができる。成形体中で窒化ホウ素ナノチューブが成形体の長手方向または面内に配向していることにより機械特性に優れた成形品を得ることができる。
すなわち本発明は芳香族ポリアミド100重量部と、上記に記載の芳香族ポリアミドにより被覆された窒化ホウ素ナノチューブ0.01〜100重量部とからなる組成物からなり、成形体の長手方向にまたは面内窒化ホウ素ナノチューブが配向した成形体である。
本発明は、前述の組成物のマトリックスとなる芳香族ポリアミド、芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブおよび溶媒からなる混合溶液を成形したのち、溶媒を除去することからなる成形体の製造方法を包含する。例えばフィルムの場合、ガラス、金属といった基板上にキャストして成形したのち、乾式製膜あるいは湿式製膜、乾式製膜と湿式製膜の併用によりフィルムを作製することが可能である。また繊維の場合は、湿式、乾式、乾式湿式の併用いずれを用いても良い。紡糸工程において、流動配向、液晶配向、せん断配向、又は延伸配向させる事により芳香族ポリアミドおよび窒素ホウ素ナノチューブの配向を高め機械特性を向上させる事が出来る。
得られた成形体を延伸または、熱処理することによりさらに物性が向上する。
透過型電子顕微鏡(TEM)により50点以上窒化ホウ素ナノチューブを観察し、その直径の平均をとることで窒化ホウ素ナノチューブの平均直径、および平均長さを算出した。
(窒化ホウ素ナノチューブの平均粒径)
大塚電子ZDLS-7000を用いてN−メチル−2−ピロリドン中、濃度0.001重量%で動的光散乱測定を行うことにより求めた。
(赤外吸収スペクトル)
窒化ホウ素ナノチューブが芳香族ポリアミドで被覆されているかどうか確認するためにサーモニコレー社Magna−750を用いて、KBr法により赤外吸収スペクトルを測定した。
(窒化ホウ素ナノチューブを被覆する芳香族ポリアミドの量)
芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブをリガク社製示差熱走査熱量天秤、TG−8120を用いAir中、昇温速度10℃/minで800℃まで測定することで芳香族ポリアミドの分解に由来する重量減少から被覆されている芳香族ポリアミドの量を算出した。
(窒化ホウ素ナノチューブの分散性評価)
窒化ホウ素ナノチューブ分散液をスライドグラス上に1滴とり、カバーグラスでカーバーしたものを、光学顕微鏡を用いて200倍で観察し、窒化ホウ素ナノチューブの分散性を確認した。
(芳香族ポリアミド中における窒化ホウ素ナノチューブの形態観察)
TEM(Transmission Electron Microscopy)写真をEFI社 TECNAI 12 BIO TWINを用いて測定した。
(機械特性)
オリエンテック株式会社製テンシロン万能試験機1225Aにより引っ張り試験を行い、ヤング率および引張強度を求めた。
窒化ホウ素製のるつぼに1:1のモル比でホウ素と酸化マグネシウムの混合物を入れ、るつぼを高周波誘導加熱炉で1300℃に加熱した。ホウ素と酸化マグネシウムは反応し、気体状の酸化ホウ素(B2O2)とマグネシウムの蒸気が生成した。この生成物をアルゴンガスにより反応室へ移送し、温度を1100℃に維持してアンモニアガスを導入した。酸化ホウ素とアンモニアが反応し、窒化ホウ素が生成した。1.55gの混合物を十分に加熱し、副生成物を蒸発させると、反応室の壁から310mgの白色の固体が得られた。続いて得られた白色固体を濃塩酸で洗浄、イオン交換水で中性になるまで洗浄後、60℃で減圧乾燥を行い窒化ホウ素ナノチューブ(以下、BNNTと略すことがある)を得た。得られたBNNTは、平均直径が27.6nm、平均長さが2460nmのチューブ状であった。動的光散乱測定から算出した平均粒径サイズは916.3nmであった。
十分に乾燥した攪拌装置付きのセパラブルフラスコに参考例1で得られたBNNT0.2重量部を仕込み、窒素雰囲気下150℃で1時間乾燥した。室温まで冷却した後、N−メチル−2−ピロリドン(以下、NMPと略すことがある)500重量部を添加し、3周波超音波洗浄器(アズワン製、出力100W、28Hz)にて3時間超音波処理を行った。続いて、p−フェニレンジアミン0.5832重量部および3、4’−ジアミノフェニルエ−テル1.0799重量部を常温下で添加し窒素中で溶解した。0℃に冷却後、攪拌しながらテレフタル酸ジクロリド2.7371重量部を添加した。最終的に80℃、60分反応させたところに水酸化カルシウム1重量部を添加し中和反応を行った。得られた反応溶液を0.45μmのフィルターでろ過し、回収し、NMPで洗浄を2回、メタノールで洗浄を1回行い、60℃で減圧乾燥2時間することで、芳香族ポリアミドで被覆されたBNNTを得た。赤外吸収スペクトルの結果、芳香族ポリアミドで被覆されていることを確認した。示差熱走査熱量天秤から算出した被覆されている芳香族ポリアミドの量は、被覆された窒化ホウ素ナノチューブの9.2重量%であった。動的光散乱測定から算出した平均粒径サイズは521.4nmであった。芳香族ポリアミドで被覆することによりNMP中における分散性が飛躍的に向上していることがわかった。
実施例1で得られた芳香族ポリアミドで被覆されたBNNT110mgをNMP30mlに添加して、1時間超音波処理することにより分散液を得た。
得られた分散液を1日放置したが、BNNTの沈殿は観察されなかった。また、光学顕微鏡観察(200倍)を用い分散性の評価を行ったところ、BNNTの分散性が飛躍的に向上していることを確認した(図1)。
参考例1で得られたBNNT100mgをNMP30mlに添加して、1時間超音波処理することにより分散液を得た。
得られた分散液には、BNNTの凝集が観察された。また、光学顕微鏡観察(200倍)を用い分散性の評価を行ったところ、多数のBNNT凝集物が観察された。(図2)。
十分に乾燥した攪拌装置付きの三口フラスコに、脱水精製したNMP2152g、p−フェニレンジアミン27.04g及び3、4’―ジアミノジフェニルエーテル50.06gを常温下で添加し窒素中で溶解した後、氷冷し攪拌しながらテレフタル酸ジクロリド101.51gを添加した。その後徐々に昇温して最終的に80℃、60分反応させたところで水酸化カルシウム37.04gを添加して中和反応を行い、NMPのアラミド樹脂溶液を得た。得られたドープを水にて再沈殿することにより得たアラミド樹脂の濃度0.5g/100mLの濃硫酸溶液を30℃で測定した固有粘度は3.5dL/gであった。
実施例2で調整した芳香族ポリアミドで被覆した窒化ホウ素ナノチューブ分散液に参考例2で調整した芳香族ポリアミド溶液を少しずつ攪拌しながら添加して均一な芳香族ポリアミド100重量部/芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブ1.1重量部(窒化ホウ素ナノチューブ1重量部)からなるポリマー濃度5重量%の紡糸用混合溶液を調製した。かくして得られた紡糸用混合溶液を孔径0.3mm、L/D=1、孔数5個のキャップを用いて、シリンダー温度50℃にてNMP30重量%の水溶液である温度50℃の凝固浴中に速度3m/分にて押出した。キャップ面と凝固浴面との距離は10mmとした。凝固浴から取り出した繊維を50℃の水浴中にて水洗し、120℃の乾燥ローラーで乾燥後、500℃の熱板上にて延伸させた。(12.5倍)TEM観察結果からコンポジットファイバー中に存在する窒化ホウ素ナノチューブのすべて凝集直径が100nm以下であり、窒化ホウ素ナノチューブが高度に繊維軸方向に配向していることが確認できた。(図3)繊維の単繊維径は1.2de、弾性率は78.9GPa、強度は2587mN/texであった。
芳香族ポリアミドで被覆した窒化ホウ素ナノチューブ分散液を添加しない以外は、実施例3と同様に窒化ホウ素ナノチューブを含まない繊維を調整した。繊維の単繊維径は1.2de、弾性率は74.8GPa、強度は2098mN/texであった。
Claims (12)
- 窒化ホウ素ナノチューブ100重量部に対して芳香族ポリアミド0.01〜100重量部により被覆された窒化ホウ素ナノチューブ。
- 芳香族ポリアミドが下記式(1)
―NH―Ar1―NH―OC―Ar2―CO― (1)
(Ar1、Ar2は同一または異なり、炭素数6〜20の2価の芳香族基を示す)
で表される繰り返し単位からなる芳香族ポリアミドである請求項1に記載の被覆された窒化ホウ素ナノチューブ。 - 式(1)のAr1が、メタフェニレン基、パラフェニレン基、3,4’−ジフェニレンエーテル基、および4,4’−ジフェニレンエーテル基からなる群から選択される少なくとも1種の基であり、Ar2はメタフェニレン基またはパラフェニレン基である請求項2に記載の被覆された窒化ホウ素ナノチューブ。
- Ar1がパラフェニレン基及び3,4’−ジフェニレンエーテル基であり、Ar2がパラフェニレン基である共重合体であって、その共重合比(Ar1のパラフェニレン基と3,4’−ジフェニレンエーテル基のモル比)が1:0.8〜1:1.2の範囲にある請求項3に記載の被覆された窒化ホウ素ナノチューブ。
- 芳香族ポリアミドの重合原料を溶解する溶媒中で、窒化ホウ素ナノチューブ存在下、芳香族ポリアミドを重合した後、芳香族ポリアミドで被覆された窒化ホウ素ナノチューブを分別することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の被覆された窒化ホウ素ナノチューブの製造方法。
- アンモニアガスを使用した化学的気相堆積法により合成された窒化ホウ素ナノチューブを用いる事を特徴とする請求項5に記載の被覆された窒化ホウ素ナノチューブの製造方法。
- 芳香族ポリアミド100重量部と、請求項1〜4のいずれかに記載の被覆された窒化ホウ素ナノチューブ0.01〜100重量部とからなる芳香族ポリアミド組成物。
- 組成物のマトリックスとなる芳香族ポリアミドが下記式(1)
―NH―Ar1―NH―OC―Ar2―CO― (1)
(Ar1、Ar2は同一または異なり、炭素数6〜20の2価の芳香族基を示す)
で表される繰り返し単位からなる芳香族ポリアミドである請求項7に記載の芳香族組成物。 - 芳香族ポリアミド100重量部と、請求項1〜4のいずれかに記載の芳香族ポリアミドにより被覆された窒化ホウ素ナノチューブ0.01〜100重量部とからなる組成物からなる成形体であって、成形体の長手方向または面内に窒化ホウ素ナノチューブが配向した成形体。
- 組成物のマトリックスとなる芳香族ポリアミドが下記式(1)
―NH―Ar1―NH―OC―Ar2―CO― (1)
(Ar1、Ar2は同一または異なり、炭素数6〜20の2価の芳香族基を示す)
で表される繰り返し単位からなる芳香族ポリアミドである請求項9に記載の成形体。 - 成形体が繊維である請求項9または10に記載の成形体。
- 成形体がフィルムである請求項9または10に記載の成形体。
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