JP2007143214A - 二次電池の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】二次電池での電力供給停止期間中における均等化処理開始の開始時期を簡易な方式により電池状態に応じて適切に設定する。
【解決手段】負荷停止時点t0より待機期間Twが経過した時点t1より均等化処理が開始される。待機期間Twは、固定的に設定されるのではなく、負荷停止時点t0での二次電池の状態、具体的には、残容量(SOC)および電池温度の少なくとも一方に基づいて可変に設定される。
【選択図】図2
【解決手段】負荷停止時点t0より待機期間Twが経過した時点t1より均等化処理が開始される。待機期間Twは、固定的に設定されるのではなく、負荷停止時点t0での二次電池の状態、具体的には、残容量(SOC)および電池温度の少なくとも一方に基づいて可変に設定される。
【選択図】図2
Description
この発明は、二次電池の制御装置に関し、より特定的には、複数のセルが直列または直並列に接続された二次電池において、各セルの充電状態のばらつきを均等化する均等化処理を行なう制御装置に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車への搭載を始めとして、比較的高電圧の出力が必要とされる用途では、複数の二次電池セルを直列に接続することによって充放電可能な高電圧バッテリが実現される。このような二次電池構成では、充放電を繰返した長期間使用や放置を経ると、各セル単体の充電効率のばらつきやセルの置かれる環境のばらつきにより二次電池内で各セルの残容量(SOC:State of Charge)にばらつきが発生することが指摘されている。
バッテリの充放電に際しては、各セルの耐久性や安全確保の観点より、SOC値(またはセル電圧)の最も高いセルが上限値に達した時点で充電を禁止する必要がある。反対に、過放電を禁止する観点からは、SOC値(またはセル電圧)の最も低いセルが下限値に達した時点で放電を禁止する必要がある。このため、各セルにSOCばらつきが生じると、事実上、二次電池の使用可能容量が減少することになる。
このため、特開2003−189490号公報(特許文献1)には、二次電池中の各セル間のSOCばらつきを均等化するための均等化処理を行なうことにより、エンジン始動や実車制御システムの始動を円滑に行なうための構成が開示されている。特に特開2003−189490号公報(特許文献1)では、走行用モータの駆動電源として用いられるバッテリの残容量均等化処理において、バッテリを構成する各セルに並列に設けられた電流バイパス回路の動作を、補機用電源の電圧または残容量に応じて制御する構成が開示されている。さらに、車両のイグニッションオフの信号を受信してから、バッテリの各セルの電圧が安定するまでの一定期間においては、バイパス回路制御部の作動を停止して、均等化処理を開始しないことも開示されている。
特開2003−189490号公報
特開2003−189490号公報(特許文献1)も指摘するとおり、イグニッションオフの直後、すなわち二次電池からの電力供給が停止された直後での均等化処理は避けることが好ましい。なぜなら、この時点では、各セルの出力電圧が安定していないため、このような出力電圧に基づいて均等化処理を制御すれば、却って各セル間のSOCばらつきを助長してしまい、特定セルの過充電・過放電を招いてしまう可能性があるからである。
したがって、二次電池からの電力供給停止から均等化処理開始までには、電圧が安定状態となるまでの一定の待機期間を設ける必要がある。この待機期間は、均等化処理の精度を上げるためには長く設定した方が好ましい一方で、待機期間を過長に設定すると、車両停止中(すなわち、二次電池不使用中)に均等化処理を実行する期間が十分確保できず、各セル間のSOCばらつきを十分に抑制できなくなる可能性がある。
このため、待機期間を適切に設定するためには、二次電池からの電力供給停止後(自動車ではイグニッションオフ後)に、二次電池の出力電圧の推移を逐次監視して、電圧が安定状態となったかどうかを実測値に基づいて判定する方式も考えられる。しかしながら、この方式では、比較的緩やかな電圧変化を長期間監視し続ける必要があるため、そのための処理負荷が大きなものとなり、車両停止中にも消費電力が大きくなる点で問題がある。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、二次電池による電力供給停止から均等化処理開始までの待機期間を、簡易かつ適切に設定することが可能な二次電池の制御装置を提供することである。
この発明による二次電池の制御装置は、複数の電池ユニットを備えた二次電池の制御装置であって、均等化回路により均等化処理を実行する手段と、設定手段とを備える。均等化回路は、負荷の停止時において、前記複数の電池ユニットのそれぞれの充電状態を均等化する均等化可能を実行する。設定手段は、負荷が停止状態へ遷移するオフ時点から前記均等化処理が開始されるまでの待機期間を設定する。さらに、設定手段は、前記オフ時点における、前記複数の電池ユニットの残容量および電池温度の少なくとも一方に基づいて、前記待機期間を設定する。
上記二次電池の制御装置によれば、二次電池から負荷への電力供給が停止されたオフ時点における各電池ユニットの残容量(SOC)および電池温度に基づいて、均等化処理開始までの待機期間をバッテリ電圧が安定化するまでの所要時間(緩和時間)に対応させて適切に設定することができる。これにより、待機期間を固定値とする場合と比較して、待機期間を過長に設定して均等化処理時間の確保が困難となることを避けつつ、電池ユニットの出力電圧が安定した状態で均等化処理を開始することにより均等化処理の精度を確保できる。さらに、オフ時点後の各電池ユニットの出力電圧を監視することなく、オフ時点での電池状態(温度,SOC)に応じて、待機期間を簡易かつ適切に設定することができる。
好ましくは、本発明の二次電池の制御装置では、設定手段は、前記残容量が低くなるに従って前記待機期間を相対的に長く設定する。
上記二次電池の制御装置によれば、各電池ユニットにおいて充電率が低くなるに従ってバッテリ電圧が安定化するまでの緩和時間が長くなることを反映して、均等化処理開始までの待機期間を適切に設定することができる。
さらに好ましくは、本発明の二次電池の制御装置では、設定手段は、前記複数の電池ユニットのそれぞれの残容量のうちの最低値に基づいて、前記待機期間を設定する。
上記二次電池の制御装置によれば、バッテリ電圧が安定化するまでの緩和時間が最も長いと予想される、残容量が最も低い電池ユニットの出力電圧が安定化してから均等化処理を開始できるので、均等化処理の精度を向上させて各電池ユニット間の残容量ばらつきを抑制できる。
また好ましくは、本発明の二次電池の制御装置では、設定手段は、前記電池温度が低くなるに従って前記待機期間を相対的に長く設定する。
上記二次電池の制御装置によれば、各電池ユニットにおいてバッテリ電圧が安定化するまでの緩和時間が電池温度が低くなるに従って長くなることを反映して、均等化処理開始までの待機期間を適切に設定することができる。
さらに好ましくは、本発明の二次電池の制御装置では、緩和時間が最も長いと予想される、電池温度が最も低い電池ユニットの出力電圧が安定化してから均等化処理を開始できるので、均等化処理の精度を向上させて各電池ユニット間の残容量ばらつきを抑制できる。
特にこのような構成では、設定手段は、前記複数の電池ユニットのそれぞれの電池温度のうちの最低温度、および前記複数の電池ユニットのそれぞれの残容量のうちの最低値に基づいて、前記待機期間を設定する。
上記二次電池の制御装置によれば、各電池ユニットの緩和時間に影響を与える電池温度および残容量を反映して均等化処理開始までの待機期間を設定するので、最も緩和時間が長くなる電池ユニットに合せて待機期間を適切に設定できる。
好ましくは、本発明の二次電池の制御装置では、複数の電池ユニットの各々は、リチウムイオン電池で構成される。
上記二次電池の制御装置によれば、活物質を介した充放電動作を実行するため、電池ユニットの状態によって緩和時間が大きく変化するリチウムイオン電池において、均等化処理開始までの待機期間を適切に設定して、均等化処理を高精度化できる。
この発明による二次電池の制御装置によれば、二次電池による電力供給停止から均等化処理開始までの待機期間を、簡易な方式により電池状態に応じて適切に設定することが可能である。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下図中同一または相当部分には同一符号を付しその説明は原則として繰返さないものとする。
図1は、本発明の実施の形態に従う二次電池の制御装置であるECU(Electronic Control Unit)によって制御される二次電池システム5の構成を説明するブロック図である。
図1を参照して、二次電池システム5は、二次電池10と、二次電池10からの電力供給を受ける負荷20と、二次電池10の動作を制御するECU30と、二次電池10の均等化処理を行なうための均等化回路10♯とを備える。さらに、二次電池10および負荷20の間には、両者の間の接続および非接続を制御するためのシステムリレーSR1,SR2が設けられている。各システムリレーSR1,SR2は図示しない制御信号に応じて開閉される。
二次電池10は、複数の電池ユニットBU1〜BU4が直列接続された構成を有する。電池ユニットBU1〜BU4の各々は、単一の電池セルまたは、直列、並列あるいは直並列接続された複数個のセルから構成されている。好ましくは、各電池ユニットBU1〜BU4は、同様のセル構成を有する。二次電池10は、代表的には電気自動車やハイブリッド車両等に車両駆動用電源として搭載される。
電池ユニットBU1〜BU4にそれぞれ並列に電圧センサ41〜44が設けられる。電圧センサ41〜44は、電池ユニットBU1〜BU4のそれぞれの出力電圧V1〜V4を検出し、検出した出力電圧V1〜V4をECU30へ送出する。さらに、温度センサ51〜54が、電池ユニットBU1〜BU4にそれぞれ対応して設けられる。温度センサ51〜54は、電池ユニットBU1〜BU4のそれぞれの温度(バッテリ温度)T1〜T4を検出し、検出したバッテリ温度T1〜T4をECU30へ送出する。各温度センサ51〜54は、たとえば、対応の電池ユニットBU(電池ユニットBU1〜BU4を総称するもの、以下同じ)の筐体に取付けられる。
ECU30は、二次電池10の残容量を示す充電率(SOC)を算出するSOC演算部31を含む。SOC演算部31は、ECU30に予め記憶されたプログラムの実行により実現される機能ブロックである。
SOC演算部31は、電圧センサ41〜44、温度センサ51〜54、および適宜配置された電流センサ(図示せず)の検出値に応じて、二次電池10全体の残容量(SOC)および各電池ユニットBU1〜BU4単体の残容量(SOC)を推定する。以下では、SOC演算部31によって推定されたSOCの推定値を単にSOC値とも称する。特に、二次電池10がリチウムイオン電池である場合には、各セルすなわち電池ユニットBU1〜BU4の開放電圧(OCV)がSOCと強い相関を有することが知られているため、主に、電圧センサ41〜44により検知された出力電圧V1〜V4に基づいてSOC値は算出される。
均等化回路10♯は、電池ユニットBU1〜BU4にそれぞれ並列に設けられた放電用のバイパス回路11〜14を含む。バイパス回路11は、直列接続されたスイッチ素子S1および抵抗素子R1を有し、バイパス回路12は、直列接続されたスイッチ素子S2および抵抗素子R2を有する。同様に、バイパス回路13は、直列接続されたスイッチ素子S3および抵抗素子R3を有し、バイパス回路14は、直列接続されたスイッチ素子S4および抵抗素子R4を有する。スイッチ素子S1〜S4のオンおよびオフは、ECU30によってそれぞれ独立に制御される。
次に、二次電池システム5の動作について説明する。
負荷20の動作時、電気自動車またはハイブリッド車両においてはイグニッションオン時には、システムリレーSR1,SR2がオンされて、負荷20の動作に応じて二次電池10は充電あるいは放電される。SOC演算部31は、各センサからの出力に基づき、二次電池10全体および各電池ユニットBU1〜BU4のSOC値を逐次算出する。
負荷20の動作時、電気自動車またはハイブリッド車両においてはイグニッションオン時には、システムリレーSR1,SR2がオンされて、負荷20の動作に応じて二次電池10は充電あるいは放電される。SOC演算部31は、各センサからの出力に基づき、二次電池10全体および各電池ユニットBU1〜BU4のSOC値を逐次算出する。
負荷20の停止時、電気自動車またはハイブリッド車両においてはイグニッションオフ時に、システムリレーSR1,SR2はオフされる。システムリレーSR1,SR2がオフされた電池不使用期間(負荷停止期間)において、電池ユニットBU1〜BU4間の充電状態(特に残容量)のばらつきを所定範囲内とするための均等化処理が、均等化回路10♯によって実行される。
均等化処理時には、バイパス回路11〜14のそれぞれにおいて、作動(放電動作)時にはスイッチ素子S1〜S4がオンされ、停止時にはスイッチ素子S1〜S4がオフされる。各バイパス回路11〜14は、作動時には対応の電池ユニットBUを放電させ、停止時には、対応の電池ユニットBUの残容量を維持する。したがって、電池ユニットBU1〜BU4のSOC値に応じてスイッチ素子S1〜S4を選択的にオンさせて、残容量が相対的に高い電池ユニットで選択的に放電動作を行なわせることにより、各電池ユニットBU1〜BU4の残容量(SOC)ばらつきを低減することができる。
図2に示されるように、本実施の形態に従う二次電池の制御装置によれば、ECU30は、負荷20の停止時に、負荷20の停止時点t0から上記均等化処理を開始する時点t1までの待機期間Twを設定する。待機期間Twは、代表的には経過時間により定義される。
ECU30は、負荷の動作中および待機期間中(時点t1以前)においては、スイッチ素子S1〜S4をすべてオフとして、二次電池10の均等化処理を停止する。
停止時点t0から待機期間Twが経過した時点t1以後において、ECU30は、均等化処理のために、電池ユニットBU1〜BU4の残容量(SOC)が均等化されるように、スイッチ素子S1〜S4を選択的にオンまたはオフする。
時点t1以降では、スイッチ素子S1〜S4を選択的にオン・オフさせることにより、均等化処理が実行される。均等化処理中には、SOC演算部31により各電池ユニットBU1〜BU4のSOC値が逐次算出され、時点t2において、均等化処理により電池ユニットBU1〜BU4の充電状態のばらつき(すなわち、SOC値ばらつき)が所定範囲内に収まると、均等化処理が終了されて再びスイッチ素子S1〜S4はすべてオフされる。
図3は、本発明の実施の形態に従う二次電池の制御装置による均等化処理制御を説明するフローチャートである。
図3を参照して、ECU30は、負荷の動作中(システムリレーSR1,SR2のオン中)に、各電池ユニットBU1〜BU4のバッテリ温度Tb(バッテリ温度T1〜T4を総括的に表記するもの、以下同じ)および電池ユニット毎のSOC値を取得する(ステップS100)。
ECU30は、ステップS110では、負荷が停止されたかどうかを判定し、負荷の動作中(ステップS110におけるNO判定時)には、ステップS100を逐次実行することにより、各電池ユニットBU1〜BU4のバッテリ温度Tb,SOC値を逐次更新する。
電気自動車あるいはハイブリッド車両におけるイグニッションオフに相当する負荷停止時(ステップS110におけるYES判定時)には、システムリレーSR1,SR2がオフされる。さらに、ECU30は、ステップS120により、負荷停止から均等化処理開始までの期間を計測するためのタイマ値を初期化し、かつ計時を開始する。
さらに、ECU30は、ステップS130により、負荷停止時、すなわち負荷停止直前でステップS100により取得されたバッテリ温度Tbおよび/またはSOC値に基づき待機期間Twを設定する。
ECU30は、ステップS120により計時開始されたタイマ値が、ステップS130で設定された待機期間Twに到達したか否かをステップS140により逐次判定する。タイマ値が待機期間Twに達していない間(ステップS140におけるNO判定時)には、タイマによる計時が継続される(ステップS145)。
一方、タイマ値が待機期間Twに到達した場合(ステップS140におけるYES判定時)には、ECU30は、ステップS150により均等化処理を開始する。
これに伴い、ECU30は、ステップS160により、電圧センサ41〜44により検知された出力電圧V1〜V4に基づき、相対的に残容量(SOC)の高い電池ユニットBUを放電させることによって均等化処理を実行する。上述のように、均等化処理時には、ECU30は、バイパス回路11〜14中のスイッチ素子S1〜S4を選択的にオンする。
均等化処理の実行中、ECU30は、ステップS170により、電池ユニットBU1〜BU4間での充電状態(すなわち、SOC値)が均一化されたかどうかを逐次判定する。具体的には、ステップS170では、電池ユニットBU1〜BU4間でのSOC値ばらつき(最大SOC値−最小SOC値)が所定以下となっているか否かが判定される。
ECU30は、各電池ユニットBU間の充電状態が均一化されたと判定すると(ステップS170におけるYES判定時)、二次電池の均等化処理を終了する。一方、ECU30は、各電池ユニットBU間の充電状態が不均一である間(ステップS170におけるNO判定時)には、ステップS160による均等化処理を継続的に実行する。
本発明の実施の形態によれば、負荷停止(時点t0)から均等化処理開始(時点t1)までの待機期間Twは、負荷停止時点におけるバッテリ温度TbおよびSOC値の少なくとも一方に基づいて設定される。バッテリ温度Tbに関して、待機期間Twは、図4に示すようにバッテリ温度Tbが低温になるに従って相対的に長く設定される。これにより、低温時にはセルでの化学反応速度が低下するため、充放電停止からバッテリ電圧が安定化するまでの緩和時間が長くかかる現象を反映できる。
また、SOC値に関して、待機期間Twは、図5に示されるように、SOC値が低くなるに従って相対的に長く設定される。これにより、特にリチウムイオン電池において、充放電動作に関与する活物質の拡散に要する時間が、充電率(すなわちSOC)が低い場合に長くかかる現象を反映することができる。
図3のステップS130における待機期間Twの設定は、図4および図5に示したバッテリ温度TbおよびSOC値に対する待機期間Twの特性の少なくとも一方を反映して実行される。これにより、待機期間Twの長さが、負荷停止時における電池状態から推定される、バッテリ電圧が安定するまでの所要時間(緩和時間)に対応させて可変に設定可能となる。
あるいは、図6に示すように、SOC値およびバッテリ温度Tbの両方に応じて待機期間Twの値が参照される二次元マップを構成してもよい。図6に示すように、このような二次元マップでは、SOC値およびバッテリ温度が低い領域で待機期間Twが相対的に長く設定され、SOC値およびバッテリ温度が高い領域で待機期間Twは相対的に短く設定される。
図4および図5に示す特性は、二次電池の種類等によって異なるので、図6に代表される待機期間Twを決定するマップの作成の際には、制御対象となる二次電池の特性を実験によって求めることが好ましい。
また、二次電池10が複数の電池ユニットBU1〜BU4で構成されるため、待機期間Twは、電池ユニットBU1〜BU4のそれぞれのバッテリ温度T1〜T4のうちの最小値、および/または、電池ユニットBU1〜BU4のそれぞれのSOC値のうちの最小値に基づいて待機期間Twを設定することが好ましい。これにより、一番緩和時間が長くバッテリ電圧の安定化までに時間のかかる電池ユニットBUでの電圧が安定した状態から、均等化処理を開始することが可能となる。
以上説明したように、本発明による二次電池の制御装置によれば、均等化処理開始までの待機期間を過大に設定して均等化処理時間の確保が困難となることを避けつつ、電池ユニットの出力電圧が安定した状態で均等化処理を開始することにより均等化処理の精度を確保できる。さらに、電圧推移の逐次監視等の負荷を発生させることなく、二次電池からの電力供給停止時の電池状態(温度および残容量)に応じて、バッテリ電圧が安定化するまでの所要時間に対応させて待機期間を簡易かつ適切に設定することができる。
なお、本実施の形態では、4個の電池ユニットBU1〜BU4が直列接続された構成について説明したが、本発明の適用はこのような構成に限定されるものではなく、2以上の任意の複数個の電池ユニットが直列あるいは直並列に接続された構成の二次電池の均等化処理において、本発明を共通に適用できる。
また、二次電池10の均等化回路10♯について、各電池ユニットBUの放電のみによって均等化処理を行なう構成を例示したが、放電のためのバイパス回路に代わる充電機構を設ける構成、あるいは充電機構および放電機構(バイパス回路)の両方を用いて均等化処理を行なう構成としても、本発明の効果を享受することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
5 二次電池システム、10 二次電池、10♯ 均等化回路、11〜14 バイパス回路、20 負荷、30 ECU、31 SOC演算部、41〜44 電圧センサ、51〜54 温度センサ、BU1〜BU4 電池ユニット、R1〜R4 抵抗素子、S1〜S4 スイッチ素子、SR1,SR2 システムリレー、T1〜T4,Tb バッテリ温度、t0 停止時点、t1 均等化処理開始時点、t2 均等化処理終了時点、Tw 待機期間、V1〜V4 出力電圧(電池ユニット)。
Claims (7)
- 複数の電池ユニットを備えた二次電池の制御装置であって、
負荷の停止時において、前記複数の電池ユニットのそれぞれの充電状態を均等化するための均等化回路により均等化処理を実行する手段と、
前記負荷が停止状態へ遷移するオフ時点から前記均等化処理が開始されるまでの待機期間を設定する設定手段とを備え、
前記設定手段は、前記オフ時点における、前記複数の電池ユニットの残容量および電池温度の少なくとも一方に基づいて、前記待機期間を設定する、二次電池の制御装置。 - 前記設定手段は、前記残容量が低くなるに従って前記待機期間を相対的に長く設定する、請求項1記載の二次電池の制御装置。
- 前記設定手段は、前記複数の電池ユニットのそれぞれの残容量のうちの最低値に基づいて、前記待機期間を設定する、請求項2記載の二次電池の制御装置。
- 前記設定手段は、前記電池温度が低くなるに従って前記待機期間を相対的に長く設定する、請求項1記載の二次電池の制御装置。
- 前記設定手段は、前記複数の電池ユニットのそれぞれの電池温度のうちの最低温度に基づいて、前記待機期間を設定する、請求項5記載の二次電池の制御装置。
- 前記設定手段は、前記複数の電池ユニットのそれぞれの電池温度のうちの最低温度、および前記複数の電池ユニットのそれぞれの残容量のうちの最低値に基づいて、前記待機期間を設定する、請求項3または5記載の二次電池の制御装置。
- 前記複数の電池ユニットの各々は、リチウムイオン電池で構成される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の二次電池の制御装置。
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