JP2007142175A - プラズマプロセス方法およびプラズマプロセス装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】チャンバ1内、かつ、大気圧または大気圧近傍の圧力下のハロゲンガス(塩素ガス)を含むガス雰囲気中に、炭素材料からなる電極2と基板6とを間隔をあけて配置する。上記電極2に高周波電源5から高周波電力を供給することにより電極2と基板6との間にプラズマ15を生成する。そして、上記ハロゲンガスと基板材料との化合物の沸点以上の温度になるように基板6を基板ヒータ7により加熱しながら、電極2と基板6との間に生成されたプラズマ15により基板6の表面を加工する。
【選択図】図1
Description
処理室内に導入されたプロセスガスをプラズマ状態にすることで上記処理室内に配置された化合物半導体材料からなる基板にプラズマプロセスを施すプラズマプロセス方法であって、
上記プロセスガスは少なくともハロゲンガスを含み、
上記処理室内、かつ、10Torr〜5気圧の圧力下の上記ハロゲンガスを少なくとも含むガス雰囲気中に、炭素材料からなる電極と上記基板とを間隔をあけて配置し、
上記ハロゲンガスと上記基板材料との化合物の沸点以上の温度となるように上記基板を加熱すると共に、
上記電極に高周波電力を供給することにより上記電極と上記基板との間に生成されたプラズマにより上記基板の表面を加工することを特徴とする。
また、10Torr〜5気圧の圧力下のハロゲンガスを少なくとも含むガス雰囲気中において、ハロゲンガスと基板材料との化合物の沸点以上の温度に基板を加熱しながら、電極に高周波電力を供給することにより電極と基板との間にプラズマを生成し、生成されたプラズマにより基板の表面を加工することによって、炭素材料からなる電極の損傷や基板表面の汚染が抑制され、基板表面にダメージを与えない。これは、大気圧プラズマ中のイオンは、電極や基板の表面に衝突する前に何らかの分子や原子と衝突することが多くなり、電極や基板表面に直接衝突することが低減されるためと考えられる。これによって、ハロゲンガスを用いたプラズマにおいても、電極が損傷することなく安定なプラズマプロセスを行うことができると共に、電極の製作コストを低減できる。また、化合物半導体からなる基板の加工においても、基板表面へのイオンの物理的な衝突はほとんど起きないことにより、基板表面の物理的な損傷を抑制できるだけでなく、化学的な反応に対してもイオンアシスト効果が小さくなるので、過剰な反応を抑制できる。したがって、結晶学的に表面にダメージのないことが要求されるような化合物半導体からなる基板の表面平坦化処理を低コストで行うことができる。同様に、一般的な半導体基板の表面加工においても、基板表面における物理的なダメージの発生を抑制でき、半導体基板の表面平坦化処理を低コストで行うことができる。
上記電極に高周波電力を供給するときの放電を開始する電圧に基づいて、上記炭素材料からなる上記電極の状態を管理することを特徴とする。
上記電極を回転機構により回転させた状態で上記電極と上記基板との間にプラズマを生成することを特徴とする。
処理室内に導入されたプロセスガスをプラズマ状態にすることで上記処理室内に配置された化合物半導体材料からなる基板にプラズマプロセスを施すプラズマプロセス装置であって、
上記プロセスガスは少なくともハロゲンガスを含み、
上記処理室内に上記基板に対して間隔をあけて配置された炭素材料からなる電極と、
上記電極に高周波電力を供給する高周波電力供給部と、
上記ハロゲンガスと上記基板材料との化合物の沸点以上の温度となるように上記基板を加熱する加熱部と
を備え、
上記処理室内の10Torr〜5気圧の圧力下の上記ハロゲンガスを少なくとも含むガス雰囲気中において、上記ハロゲンガスと上記基板材料との化合物の沸点以上の温度となるように上記加熱部により上記基板を加熱すると共に、上記高周波電力供給部から上記電極に高周波電力を供給することにより上記電極と上記基板との間にプラズマを生成して、生成された上記プラズマにより上記基板の表面を加工することを特徴とする。
また、大気圧または大気圧近傍の圧力下のハロゲンガスを少なくとも含むガス雰囲気中において、加熱部によってハロゲンガスと基板材料との化合物の沸点以上の温度に基板を加熱しながら、高周波電力供給部から電極に高周波電力を供給することにより電極と基板との間にプラズマを生成し、生成されたプラズマにより基板の表面を加工することによって、炭素材料からなる電極の損傷や基板表面の汚染が抑制され、基板表面にダメージを与えない。これは、大気圧プラズマ中のイオンは、電極や基板の表面に衝突する前に何らかの分子や原子と衝突することが多くなり、電極や基板表面に直接衝突することが低減されるためと考えられる。これによって、ハロゲンガスを用いたプラズマにおいても、電極が損傷することなく安定なプラズマプロセスを行うことができると共に、電極の製作コストを低減できる。また、化合物半導体からなる基板の加工においても、基板表面へのイオンの物理的な衝突はほとんど起きないことにより、基板表面の物理的な損傷を抑制できるだけでなく、化学的な反応に対してもイオンアシスト効果が小さくなるので、過剰な反応を抑制できる。したがって、結晶学的に表面にダメージのないことが要求されるような化合物半導体からなる基板の表面平坦化処理を低コストで行うことができる。同様に、一般的な半導体基板の表面加工においても、基板表面における物理的なダメージの発生を抑制でき、半導体基板の表面平坦化処理を低コストで行うことができる。
上記高周波電力供給部から上記電極に高周波電力を供給するときの放電を開始する電圧に基づいて、上記電極の状態を管理することを特徴とする。
上記電極を回転させる回転機構を備え、
上記回転機構により上記電極を回転させた状態で上記電極と上記基板との間にプラズマを生成することを特徴とする。
図1はこの発明の第1実施形態のプラズマプロセス方法を用いたプラズマプロセス装置の断面図である。
また、上記の炭素材料からなる電極と上記基板との間隔は、100μm〜5mmとすることが好ましい。従来の絶縁部材を有した電極では、電極間の実行距離は、絶縁部材を介するため、実際の電極間距離の数倍(×誘電率の1/2乗)となり、放電を行うために電極間距離を小さくする必要がある(例えば2mm以下)。しかし、炭素材料からなる電極を用いると、絶縁部材を介さない分、絶縁部材を有した電極に比べて電極間距離を大きくすることが可能となり、その結果、プラズマプロセスの面内均一性を向上することができる。炭素材料からなる電極と基板との間隔を5mmより大きくすると、安定した放電の維持が困難となり、また100μmより小さくすると、電極と基板が接触する可能性が高くなるため、上記100μm〜5mmの範囲が好ましい。
この発明の第2実施形態は、プラズマプロセスを安定に行うためのプラズマプロセス方法に関するものである。
この発明の第3実施形態は、この第1実施形態に示すプラズマプロセス方法の装置とは別形態のものであり、炭素材料からなる電極の構成に関するものである。
2…電極
3…電力供給部材
4…整合器
5…高周波電源
6…基板
7…ヒータ
8…XYステージ
9…ベローズ
10…昇降機構
11…ガス供給部
12…流量制御装置
13…ガスボンベ
14…排気ポンプ
15…プラズマ
16…ガス供給口
20…回転電極
21,25…接続部
22…絶縁部材
23…支持部材
24…回転軸
26…モータ
Claims (7)
- 処理室内に導入されたプロセスガスをプラズマ状態にすることで上記処理室内に配置された化合物半導体材料からなる基板にプラズマプロセスを施すプラズマプロセス方法であって、
上記プロセスガスは少なくともハロゲンガスを含み、
上記処理室内、かつ、10Torr〜5気圧の圧力下の上記ハロゲンガスを少なくとも含むガス雰囲気中に、炭素材料からなる電極と上記基板とを間隔をあけて配置し、
上記ハロゲンガスと上記基板材料との化合物の沸点以上の温度となるように上記基板を加熱すると共に、
上記電極に高周波電力を供給することにより上記電極と上記基板との間に生成されたプラズマにより上記基板の表面を加工することを特徴とするプラズマプロセス方法。 - 請求項1に記載のプラズマプロセス方法において、
上記炭素材料からなる電極と上記基板との間隔を100μm〜5mmとすることを特徴とするプラズマプロセス方法。 - 請求項1または2に記載のプラズマプロセス方法において、
上記電極に高周波電力を供給するときの放電を開始する電圧に基づいて、上記炭素材料からなる上記電極の状態を管理することを特徴とするプラズマプロセス方法。 - 請求項1乃至3のいずれか1つに記載のプラズマプロセス方法において、
上記電極を回転機構により回転させた状態で上記電極と上記基板との間にプラズマを生成することを特徴とするプラズマプロセス方法。 - 処理室内に導入されたプロセスガスをプラズマ状態にすることで上記処理室内に配置された化合物半導体材料からなる基板にプラズマプロセスを施すプラズマプロセス装置であって、
上記プロセスガスは少なくともハロゲンガスを含み、
上記処理室内に上記基板に対して間隔をあけて配置された炭素材料からなる電極と、
上記電極に高周波電力を供給する高周波電力供給部と、
上記ハロゲンガスと上記基板材料との化合物の沸点以上の温度となるように上記基板を加熱する加熱部と
を備え、
上記処理室内の10Torr〜5気圧の圧力下の上記ハロゲンガスを少なくとも含むガス雰囲気中において、上記ハロゲンガスと上記基板材料との化合物の沸点以上の温度となるように上記加熱部により上記基板を加熱すると共に、上記高周波電力供給部から上記電極に高周波電力を供給することにより上記電極と上記基板との間にプラズマを生成して、生成された上記プラズマにより上記基板の表面を加工することを特徴とするプラズマプロセス装置。 - 請求項5に記載のプラズマプロセス装置において、
上記高周波電力供給部から上記電極に高周波電力を供給するときの放電を開始する電圧に基づいて、上記電極の状態を管理することを特徴とするプラズマプロセス装置。 - 請求項5または6に記載のプラズマプロセス装置において、
上記電極を回転させる回転機構を備え、
上記回転機構により上記電極を回転させた状態で上記電極と上記基板との間にプラズマを生成することを特徴とするプラズマプロセス装置。
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