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JP2007034979A - 画像形成システム、情報処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成システム、情報処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2007034979A JP2005221409A JP2005221409A JP2007034979A JP 2007034979 A JP2007034979 A JP 2007034979A JP 2005221409 A JP2005221409 A JP 2005221409A JP 2005221409 A JP2005221409 A JP 2005221409A JP 2007034979 A JP2007034979 A JP 2007034979A
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Abstract

【課題】 希望する印刷データを画像形成装置に機密性を有して印刷させることができる画像形成システムを提供する。
【解決手段】 参照用生体情報が入力される送信側生体情報入力部31と、印刷データと生体情報を格納する送信側情報記憶部33と、印刷データの送信指示が入力される送信側指示入力部34と、印刷データと生体情報を送信する送信側通信制御部35とを情報処理装置3に備え、印刷データと参照用生体情報を受信する受信側通信制御部15と、印刷データを印刷出力する印刷出力部16と、印刷データの印刷指示が入力される受信側指示入力部14と、確認用の生体情報が入力される受信側生体情報入力部11と、印刷データと参照用生体情報を格納する受信側情報記憶部13と、確認用の生体情報を参照用生体情報と照合して同一の場合に印刷データを出力させる受信側演算部12とを画像形成装置1に備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通信回線網を介して接続された情報処理装置と画像形成装置からなる画像形成システムで、印刷を指示した情報処理装置のユーザ以外の人物が印刷物を見ることのできないように機密性を向上させて印刷出力する画像形成システムに関する。
コンピュータ等の情報処理装置とプリンタ等の画像形成装置が通信回線網を介して接続された画像形成システムでは、一般的に情報処理装置と画像形成装置は隣接して配置されていないことが多く、そのため、情報処理装置から印刷を指示したユーザーが画像形成装置のところまで印刷物を取りに行くまでに時間がかかり、その間に画像形成装置を利用した他のユーザに機密事項の印刷物を見られてしまう場合があった。
そのような事態を避けるために、セキュリティ能力を向上させた従来の画像形成システムでは、例えば、個人認証(ID)カード、あるいは、IDカードと暗証番号を組み合わせてユーザを認証させてから画像形成装置で印刷を開始させることで機密性を向上させることが考えられる。
あるいは、ユーザが情報処理装置から画像形成装置に印刷データ(以下、印刷データとも記載)を転送する際に、機密性を持たせるために印刷データと共にそのユーザに独自のパスワード(又は識別コード)を送信する。そして、画像形成装置側では、印刷データを受信してもすぐに印刷処理を開始しないで、印刷データとパスワードを一旦装置内のメモリーに記憶しておく。その後、画像形成装置の所在場所に到着したユーザがパスワードを入力すると、画像形成装置は、メモリーから読み出した印刷データを印刷出力する(例えば、特許文献1参照)。
このように印刷データの転送時に、パスワードと共に送信し、受信側の画像形成装置ではパスワード入力があった場合に印刷データの印刷を開始することで、他の人に印刷物を見られる確率は減少し、機密性を向上させることができる。
また、近年になり、個人に固有の生体情報を用いて認証する仕組み「生体認証(又は、バイオメトリクス)」が知られるようになり、ビルの入退室管理、金融端末ATMの個人認証、パソコンや携帯電話のデータ開示、空港の通関業務等に利用され始めている。生体認証としては、指先の指紋、瞳孔の薄膜組織模様(虹彩)、サインの筆圧や筆跡、発音時の声紋(音声)、顔形状、手の静脈(血管)パターン、目の網膜の表面の毛細血管パターン、手の幅長さ厚さ等の形状(掌型)等が用いられている。生体認証では、まず、認証を実施する装置にユーザの生体情報の特徴を記憶(登録)しておき、ユーザが使用する時に、生体情報の読み取り装置で再びユーザの生体情報を読み取って、登録内容と読み取り内容が一致している場合に、例えば、ユーザーによる装置の使用が可能になる。
特開2000−177211
しかしながら、上記した従来の画像形成システムでは、例えば、IDカードのみを利用する場合には、IDカードが他人の手に渡れば機密性を維持できないことになり、IDカードとパスワードとを組み合わせる場合も、IDカードが他人の手に渡りパスワードが他人に知られた場合には機密性を維持できないことになる。さらに、パスワードのみの場合には、パスワードを他人に知られた場合の機密性を維持できない問題に加えて、パスワードを喪失してしまった場合には、正当なユーザであっても希望する内容を印刷できなくなるという問題がある。
その問題を解決するために、生体認証を利用することが考えられるが、その場合には、通信回線網を介して画像形成装置を利用可能である全てのユーザの生体情報を事前に画像形成装置に登録しておかなければならない。この登録作業は、ユーザの数が増大すればするほど作業量も増大し、通信回線に接続された画像形成装置の設置作業担当者やメンテナンス担当者にとっては煩雑な作業であるという問題がある。
また、パソコン等の情報処理装置のユーザは、自分が使用している情報処理装置に自分の生体情報を登録することについてはあまり抵抗がないが、画像形成システムで用いられる共用のネットワークプリンタ等である画像形成装置に、印刷させる用途のみのために自分の生体情報を登録することには抵抗を感じるユーザもいる。仮に、登録していないユーザが機密性を有する印刷データをそのネットワークプリンタで印刷しようとした場合には、機密性を持たせて印刷させることができず通常印刷しかできないので、印刷物の機密性を損なう場合がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、自分の使用する情報処理装置に生体情報を最初に登録するのみで、IDカードを保持あるいはパスワードを記憶していなくても、希望する印刷データを画像形成装置に機密性を有するように印刷させることができる画像形成システムを提供すること目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明の画像形成システムは、通信回線網を介して印刷データを画像形成装置に送信する情報処理装置と、前記通信回線網を介して前記印刷データを受信して一旦記憶部に格納し、前記印刷データを印刷出力する画像形成装置とからなる画像形成システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザからの印刷指示が入力される送信側指示入力部と、
ユーザにより参照用の生体情報が入力される送信側生体情報入力部と、
前記参照用の生体情報をデジタル値化する送信側演算部と、
前記印刷データと共に前記デジタル値化された参照用の生体情報を画像形成装置に送信する送信側通信制御部と、
前記印刷データと前記デジタル値化された参照用の生体情報を少なくとも格納する送信側情報記憶部と
を備え、
前記画像形成装置は、
前記デジタル値化された参照用の生体情報と共に前記印刷データを前記情報処理装置から受信する受信側通信制御部と、
前記印刷データ及び前記デジタル値化された参照用の生体情報を少なくとも格納する受信側情報記憶部と、
受信した前記印刷データを印刷出力する印刷出力部と、
ユーザからの印刷指示が入力される受信側指示入力部と、
ユーザにより確認用の生体情報が入力される受信側生体情報入力部と、
前記確認用の生体情報をデジタル値化して前記デジタル値化された参照用の生体情報と照合し、前記照合結果が同一の生体であると判断できる場合に、前記印刷出力部に前記印刷データを出力させる受信側演算部と
を備える。
本発明では、参照用の生体情報入力部を有する情報処理装置に、ユーザのデジタル化された生体情報を事前に登録しておき、通信回線網を介して印刷データを画像形成装置に送信する際にユーザの参照用生体情報も共に送信し、確認用の生体情報入力部を有する画像形成装置では、受信した印刷データとユーザの参照用生体情報を一旦記憶しておき、ユーザが生体情報入力部から確認用の生体情報を入力させて参照用生体情報と照合した結果が一致すれば、記憶された印刷データを印刷出力する。従って、ユーザは、画像形成装置には自分の生体情報を事前に登録しないでも自分の使用する情報処理装置に自身の生体情報を事前に登録するのみで、更に、IDカード等を保持あるいはパスワード等を記憶していなくても、希望する印刷データを画像形成装置に機密性を有して印刷させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、印刷データ(印刷用データとも記載)を通信回線網2から受信して一旦メモリに格納し、その印刷データを印刷出力するものである。通信回線網2は、例えば、専用通信回線、電話回線、インターネット、LAN(ローカルエリアネットワーク)を含み、一般的に複数台の情報処理装置3と1台以上の画像形成装置1が接続される任意の通信回線網である。なお、本実施の形態は、通信回線網の場合に限らず、画像形成装置1と情報処理装置3の間が、すぐに印刷結果の書類を回収できないような長いインターフェースケーブルにより接続されている場合にも利用することができる。情報処理装置3は、印刷データが入力され、ユーザによりその印刷データが通信回線網2を介して画像形成装置1に送信されるものである。
情報処理装置3は、その中に、例えば、パーソナルコンピュータのディスプレイ装置のような操作内容や動作中の状態表示、あるいは、各種情報表示を行う情報処理装置表示部30と、ユーザにより参照用の生体情報が入力される送信側生体情報入力部31と、読み取った指紋情報(参照用の生体情報)をデジタル値化する処理等の他に、例えば、印刷データの作成処理、装置全体の制御等及び/又は印刷処理を含むシステム全体の制御も実施する送信側演算部32と、印刷データとデジタル値化された参照用の生体情報を少なくとも格納する送信側情報記憶部33と、印刷データを画像形成装置1に送信する指示を含む各種の操作内容や指示がユーザにより入力される送信側指示入力部34と、印刷データと共にデジタル値化された参照用の生体情報を画像形成装置1に送信することを含み通信回線網2あるいは画像形成装置1との通信接続のためのインターフェース処理及び/又はネットワーク処理を実施する送信側通信制御部35とを備えている。
本実施形態の生体情報としては、最も数多く利用されている指紋情報の場合について説明する。なお、この生体情報としては、上記した「生体認証(又は、バイオメトリクス)」に用いられる指先の指紋、瞳孔の薄膜組織模様(虹彩)、サインの筆圧や筆跡、発音時の声紋(音声)、顔形状、手の静脈(血管)パターン、目の網膜の表面の毛細血管パターン、手の幅長さ厚さ等の形状(掌型)等も利用することができる。
生体情報として指紋情報を検出する場合、近年最も多く利用されている方法は、指紋の変化点を抽出する方法である。この方法では、例えば、指紋の凸部模様の中心となる中心点、指紋の凸部模様が行きどまる(途切れる)端点と、指紋の凸部模様が枝分かれする分岐点、三方向からの指紋の凸部模様が集まる三角州等の特徴となる変化点を、指紋画像の中から全部で20箇所〜40箇所程度抜き出し、その変化点情報から各点の位置関係、各点を結んだ線の位置関係と本数と方向と交差関係等を数値化(デジタル化)している。この指紋情報から変化点情報を作成して数値化することは、指紋情報を少ない情報量にできる。また、数値化情報からは指紋画像を復元できないので、偽指紋情報を作成しづらくできる。
指紋情報を検出方法としては、CCD等を利用した光学方式と半導体方式がある。光学方式は、例えば、プリズムの表面に水分があると光の屈折率が異なることを利用し、指先のわずかな汗がセンサの表面に付着して光の屈折率が変わることから、この表面の反射光量をCCDカメラ等で撮像して指紋の凹凸を白黒画像として得る。一方、半導体方式は、指紋センサの表面の硬い保護膜の下に、例えば300×300=9万個程度の極小な電極を設け、表面に近づく指の指紋の凹凸に応じて各電極に貯まる電荷の量が異なることを検出して画像化する。
他の生体認証方式である、瞳孔の薄膜組織模様(虹彩)、サインの筆圧や筆跡、発音時の声紋(音声)、顔形状、手の静脈(血管)パターン、目の網膜の表面の毛細血管パターン、手の幅長さ厚さ等の形状(掌型)等でも、情報を入力させる方法や情報の媒体(目、筆跡、声、顔、手等)は異なるが、各々の入力を画像化し、その画像から変化点あるいは特徴点(特徴となるパラメータ)を抜き出し、パターン分類方式(パターン認識)の手法に基いて、認識アルゴリズム(エンジン)の確率上の誤差が統計特性及び学習効果により最小になるように最適化することで、生体の同一性を認識することについては同様である。
本実施の形態の送信側生体情報入力部31は、例えば、マイクロプロセッサ(CPU)等から構成される送信側演算部32で、送信側情報記憶部33のプログラム格納領域(不図示)等に格納されていた指紋情報を入力及び/又は照合させるためのプログラム(ファームウエア)を実施することで、指紋情報読取装置(不図示)からユーザの指紋情報を入力させるものである。また、具体的な指紋情報としては、例えば、送信側生体情報入力部31で、指紋の変化点を抽出し、その変化点をデジタルデータにすればよい。
プログラム格納領域は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)装置、ROM又はFLUSHメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリで構成させて、指紋情報読取に関するプログラムの他に装置全体を制御するためのプログラムを格納する。送信側情報記憶部33には、その他に、各プログラム実施時の一時的な作業用メモリ、各種情報を格納するメモリ、印刷用データを格納するメモリ等も含んでいる。
画像形成装置1は、その中に、例えば、プリンタ装置の液晶ディスプレイ部のような操作内容や動作中の状態表示、あるいは、各種情報表示を行う情報処理装置表示部10と、ユーザにより確認用の生体情報が入力される受信側生体情報入力部11と、確認用の生体情報をデジタル値化して、参照用の生体情報と照合し、その照合結果が同一の生体であると判断できる場合に、印刷出力部16に印刷データを出力させる処理の他に、例えば、印刷画像の形成処理、装置全体の制御等も実施する受信側演算部12と、印刷データと参照用の生体情報を少なくとも格納する受信側情報記憶部13と、受信した印刷データを印刷出力部16で印刷させる指示を含む各種の操作内容や指示がユーザにより入力される受信側指示入力部14と、情報処理装置3から印刷データと共にデジタル値化された参照用の生体情報を受信することを含み通信回線網2あるいは情報処理装置3との通信接続のためのインターフェース処理及び/又はネットワーク処理を実施する受信側通信制御部15と、受信した印刷データを印刷出力する印刷出力部16とを備えている。
画像形成装置1の受信側演算部12における、「照合結果が同一の生体であると判断できる場合」とは、情報処理装置3側に入力した参照用の生体情報と、画像形成装置1側に入力した確認用の生体情報とが一致する場合である。なお、ここでの各生態情報が一致する場合とは、参照用生体情報と確認用の生体情報が完全に一致する場合のみでなく、例えば、ユーザの指先の怪我やセンサへの入力方法のばらつき等により数%以内の偏差が発生する場合を含むこととする。
本実施の形態の受信側生体情報入力部11も、上記した送信側生体情報入力部31と同様に、例えば、マイクロプロセッサ(CPU)等から構成される受信側演算部12で、受信側情報記憶部13のプログラム格納領域(不図示)等に格納されていた指紋情報を入力及び/又は照合させるためのプログラム(ファームウエア)を実施することで、指紋情報読取装置(不図示)からユーザの指紋情報を入力させるものである。また、具体的な指紋情報としては、例えば、受信側生体情報入力部11で、指紋の変化点を抽出し、その変化点をデジタルデータにすればよい。
こちらのプログラム格納領域も、送信側情報記憶部33と同様に、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)装置、ROM又はFLUSHメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリで構成させて、指紋情報読取に関するプログラムの他に装置全体を制御するためのプログラムを格納する。また、受信側情報記憶部13には、その他に、各プログラム実施時の一時的な作業用メモリ、各種情報を格納するメモリ、印刷用データを格納するメモリ等も含んでいる。
受信側演算部12は、画像形成装置1で処理する画像データの各種処理(圧縮、伸張、コード変換、暗号化/復号化処理、指紋情報のデジタル化処理等)を実施する。
図2は、図1の画像形成システムで情報処理装置3から画像形成装置1に送信される機密印刷用の印刷データの構成を示す図である。
印刷データ列50は、データの内容を識別するための内容及び機密印刷か通常印刷かを判別するためのコード等を含むヘッダ部61と、デジタル化された指紋情報が含まれるデジタル化生体情報部62と、印刷される画像データからなる印刷データ部63と、データの正常性を確認するためのチェックサム部64から構成される。
図3は、図1の画像形成システムの画像形成方法(動作)を示すフローチャートである。
概略的に、情報処理装置3では、ユーザによって、まず、印刷データが入力されて、さらにその印刷データを通信回線網2を介して画像形成装置1に送信するための印刷指示が入力され(S0)、最終的には画像形成装置1に向けて画像データが送信される(S4又はS5)。その後、画像形成装置1では、印刷データを通信回線網2から受信して一旦メモリに格納し(S51)、その印刷データを印刷出力する(S58又はS59)。
情報処理装置3における画像データの送信(S4又はS5)と、画像形成装置1における印刷データの印刷(S58又はS59)が2通りに分かれる理由は、印刷物を情報処理装置3のユーザ以外の人物の目に触れさせないように印刷させる場合の機密印刷と、印刷物を情報処理装置3のユーザ以外の人物の目に触れる可能性を有して印刷させる場合の通常印刷とで、印刷に至るまでの処理内容が異なるためである。
まず、情報処理装置3では、送信側演算部32等により、ステップS0で入力された印刷指示入力が機密印刷指示であるか否かが判断される(S1)。機密印刷指示である場合(S1:YES)には、さらに、参照用の生体情報(以下、指紋情報として記載)が登録済みであるか否かが判断され(S2)、指紋情報が登録済みではない場合(S2:NO)には、ユーザにより指紋情報が入力されて登録される(S3)。本実施の形態の指紋情報の場合は、例えば、指紋情報が送信側演算部32でデジタル値化され、そのデジタル化された指紋情報が送信側情報記憶部33に格納される。
また、指紋情報が登録済みの場合(S2:YES)には、印刷データは、機密印刷用のデータとして、指紋情報と共に画像形成装置1に向けて送信される(S4)。言い換えれば、例えば、印刷データを画像形成装置1に送信する指示が入力され(S0)、機密印刷である場合(S1:YES)には、印刷データと共に指紋情報が画像形成装置1に送信される(S4)。機密印刷指示ではない場合(S1:NO)には、印刷データは、通常印刷用のデータとしてそのまま画像形成装置1に向けて送信される(S5)。
一方、画像形成装置1では、情報処理装置3から、デジタル値化された参照用の生体情報を付随する機密印刷用の印刷データを受信するか、通常印刷用の印刷データを受信して、受信側情報記憶部13に格納する(S51)。受信した印刷データから、そのヘッダ内の情報が受信側演算部12により解析され(S52)、ヘッダ内の印刷指示内容が、機密印刷であるか否か(通常印刷であるか)が判断される(S53)。
機密印刷でない場合(S53:NO)には、受信した印刷データがすぐに通常印刷される(S59)が、機密印刷である場合(S53:YES)には、画像形成装置1の受信側指示入力部14から、ユーザーにより、受信した印刷データを印刷させる指示入力が有ったか否かの判断が行われる(S54)。これにより、ユーザが画像形成装置1の場所に来ており、他人に見られずにすぐに印刷結果を回収できることが確認できる。
印刷指示入力が無い場合(S54:NO)には、再度ステップS54を繰り返してユーザの入力を待ち受けるが、印刷指示入力が有った場合(S54:YES)には、次に確認用の指紋情報の入力が有ったか否かが判断される(S55)。指紋情報の入力が無い場合(S55:NO)には、再度ステップS55を繰り返してユーザによる指紋情報の入力を待ち受けるが、指紋情報の入力が有った場合(S55:YES)には、その指紋情報が確認用の生体情報として、デジタル値化されて、受信側情報記憶部13に格納される(S56)。
受信側演算部12は、受信側情報記憶部13からの受信した参照用の指紋情報と入力された確認用の指紋情報を読み出して、両指紋情報が一致するか否かを照合することで生体認証が一致するか否かを判断する(S57)。参照用の指紋情報と確認用の指紋情報の照合結果が一致する場合(S57:YES)には、同一の生体(ユーザ)であると判断して、受信した機密印刷データを印刷出力する(S58)。各「指紋情報の照合結果が一致しない」場合(S57:NO)には、ステップS54で印刷指示を入力した人物は、機密印刷データを送信したユーザと同一の生体ではないと判断して処理を終了する。
このように本実施の形態では、参照用の生体情報入力部を有する情報処理装置に、ユーザのデジタル化された生体情報を事前に登録しておき、通信回線網を介して印刷データを画像形成装置に送信する際に、ヘッダ内の機密印刷指示とユーザの参照用生体情報を共に送信し、確認用の生体情報入力部を有する画像形成装置では、ヘッダの機密印刷指示を解析して、受信した印刷データとユーザの参照用生体情報を一旦記憶しておき、ユーザが生体情報入力部から確認用の生体情報を入力させて参照用生体情報と照合した結果が一致すれば、記憶された印刷データを印刷出力する。従って、ユーザは、画像形成装置には自分の生体情報を事前に登録しないでも自分の使用する情報処理装置に自身の生体情報を事前に登録するのみで、更に、IDカード等を保持あるいはパスワード等を記憶していなくても、希望する印刷データを画像形成装置に機密性を有して印刷させることができる。
実施の形態2.
上記した実施の形態1の画像形成装置では、参照用生体情報と確認用の生体情報が一致した場合に記憶された印刷データを印刷出力することで機密印刷を実施していたが、参照用生体情報と確認用の生体情報は、完全に一致するわけではなく、例えば、上記したようにユーザの指先の怪我やセンサへの入力方法のばらつき等により偏差が発生するため、ユーザが指紋情報による認証ができないことから機密印刷できない場合が考えられる。そこで、以下に示す実施の形態2では、指紋情報の認証が不十分である場合には他の認証手段を併用することで機密印刷を実施する場合について説明する
図4は、本発明の実施の形態1の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
図1に示した実施の形態1と図4に示した本実施の形態との主な相違点は、本実施の形態の情報処理装置3側では、その中に、従来のパスワードと同様な識別コードを生成する識別コード生成部36と、その識別コードを格納する識別コード記憶部37を備えている点である。情報処理装置3の識別コード記憶部37(又は送信側情報記憶部33)には、印刷データをユーザが送信する前に、ユーザが送信側指示入力部34から入力して識別コード生成部36(又は送信側演算部32)で設定する識別コードが格納され、送信側演算部32は、送信側通信制御部35から、印刷データ、デジタル値化された参照用の生体情報と共に、識別コードを画像形成装置1に送信する。なお、識別コード生成部36と識別コード記憶部37は、各々、送信側演算部32と送信側情報記憶部33に一体化されていてもよい。
一方、画像形成装置1側では、印刷データと共に受信した識別コードを格納する識別コード記憶部17を備え、受信側情報記憶部13に、受信した識別コードが格納される。そして受信側演算部12では、「指紋情報の照合結果が一致しない」ことから「同一の生体であることが確認できない場合」には、「照合結果が所定の類似を示す割合を満足している場合」に限り、受信側指示入力部14により識別コードをユーザにより入力させ、「受信した識別コードと入力された識別コードが一致した場合」に、印刷出力部16から格納されていた印刷データを出力させる。他の記載要素については、実施の形態1と同様であるので、重複する説明を省略する。
ここで、「指紋情報の照合結果が一致しない」ことから「同一の生体であることが確認できない場合」とは、例えば、指紋認証で指紋情報を照合した結果が99%未満の一致である場合である。そして、「照合結果が所定の類似を示す割合を満足している場合」とは、指紋認証で指紋情報を照合した結果の%が、最大許容範囲の偏差を考慮した場合に、類似していることを示す所定の割合を満足している場合である。具体的には、例えば、照合結果が99%以上一致する場合は、生体は完全に一致するものと判断し、99%未満で95%以上であれば、生体は類似している、つまり白(完全に一致)でも黒(完全に不一致)でもないグレーゾーンとして、どちらにも判断できることとする。この照合結果の割合は、各センサ装置の入力の許容誤差あるいは偏差、あるいは事例の累積による統計的な判断により変更することができる。
このグレーゾーンの場合は、「生体の照合結果が一致しているとは言えないが、類似していることまでは言える」という判断が得られるが、ここで、さらに従来のパスワードと同様な識別コードを用いることで、同一の生体であることを認証することができる。なお、ここでは、別の認証手段として識別コード(パスワード)を利用する場合を示しているが、例えば、上記した他の生体認証方法を併用することも可能である。
図5は、図4の画像形成システムで情報処理装置3から画像形成装置1に送信される機密印刷用の印刷データの構成を示す図である。
図2に示した実施の形態1の印刷データ列50と、図5に示した本実施の形態の印刷データ列51との主な相違点は、ヘッダ61とデジタル化生体情報62の間に識別コード65を有している点である。他の記載要素については、実施の形態1と同様であるので、重複する説明を省略する。
図6は、図4の画像形成システムの画像形成方法(動作)を示すフローチャートである。
図6に示した本実施の形態のフローチャートでは、図3に示した実施の形態1のフローチャートとの主な相違点を記載し、実施の形態1と同様な動作については記載を省略している。
情報処理装置3では、ステップS0〜S3までの動作は実施の形態1と同様である。その後、図6のステップS3とステップS4の間において、印刷データをユーザが送信する前に、ユーザが設定する参照用の識別コードが登録済みでるか否かを判断し(S6)、登録済みである場合(S6:YES)にはステップS4に進んで、その識別コードを含ませて機密印刷用データを送信するが、登録済みでない場合(S6:NO)には、識別コード生成部36(又は送信側演算部32)により、ユーザに送信側指示入力部34から参照用の識別コードを入力させて、識別コード記憶部37(又は送信側情報記憶部33)に登録させる(S7)。そして、ステップS4では、印刷データ、デジタル値化された参照用の生体情報と共に、その参照用の識別コードが画像形成装置1に送信される。
一方、画像形成装置1では、ステップS51〜S56までの動作は実施の形態1と略同様であるが、ここでは、ステップS51で参照用の識別コードも受信されて識別コード記憶部17(又は受信側情報記憶部13)に格納される。その後、受信側演算部12は、受信側情報記憶部13から受信した参照用の指紋情報と入力された確認用の指紋情報を読み出して、例えば、両指紋情報の99%以上が一致するか否か照合することで生体認証が一致するか否かを判断する(S57)。参照用の指紋情報と確認用の指紋情報の照合結果が一致する場合(S57:YES)には、同一の生体(ユーザ)であると判断して、受信した機密印刷データを印刷出力する(S58)。各「指紋情報の照合結果が一致しない」場合(S57:NO)には、生体情報を生体情報が類似性を検出し(S60)、類似性が、例えば95%の所定の比率以上か否かが判断される(S61)。
類似性が所定の比率未満の場合(S61:NO)には、画像形成装置表示部10に、「該当する生体情報無し」である旨を表示して処理を終了し、類似性が所定の比率以上の場合(S61:YES)には、画像形成装置表示部10に、「識別コードの入力」を促す内容を表示させる(S62)。その後、受信側演算部12は、受信側指示入力部14から識別コードが入力されたか否かを判断し(S63)、識別コードが入力されない場合(S63:NO)には、再度ステップS63を繰り返して入力を待ち受ける。、識別コードが入力された場合(S63:YES)には、その識別コードを識別コード記憶部17(又は受信側情報記憶部13)に格納する(S64)。
その後、受信側演算部12は、受信側情報記憶部13から受信した識別コードと入力された確認用の識別コードを読み出して、例えば両識別コードが一致するか否か照合することで生体認証が一致するか否かを判断する(S65)。両識別コードの照合結果が一致する場合(S65:YES)には、同一の生体(ユーザ)であると判断して、受信した機密印刷データを印刷出力する(S58)。両識別コードの照合結果が一致しない場合(S65:NO)には、画像形成装置表示部10に、「識別コードが不一致」である旨を表示して処理を終了する(S67)。
このように本実施の形態では、生体情報の照合内容が十分にできでない場合には、識別コードによるユーザの認証を実施するようにしたので、ユーザは、怪我やセンサへの入力方法のばらつき等により生体情報による認証が十分にできない場合でも、ユーザを認証させて、希望する印刷データを画像形成装置に機密性を有して印刷させることができる。
実施の形態3.
上記した実施の形態1の画像形成装置では、参照用生体情報と確認用の生体情報が一致した場合に記憶された印刷データを印刷出力することで機密印刷を実施していたが、通信回線網2の途中から印刷データが漏洩する場合については対応できなかった。そこで、以下に示す実施の形態3では、通信回線網2の途中から印刷データが漏洩する場合についても対応できる機密印刷を実施する場合について説明する。
図7は、本発明の実施の形態3の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
図1に示した実施の形態1と図7に示した本実施の形態との主な相違点は、本実施の形態の情報処理装置3側では、その中に、印刷データを暗号化する暗号化通信に用いるための暗号化キーを生成する暗号化キー生成部39と、その暗号化キーを格納する暗号化キー記憶部40と、印刷データを暗号化キーに基いて暗号化する暗号化部41を備えている点である。
情報処理装置3の暗号化キー記憶部40(又は送信側情報記憶部33)には、印刷データをユーザが送信する前に、ユーザが送信側指示入力部34から指示し暗号化キー生成部39(又は送信側演算部32)により、デジタル値化された参照用の生体情報を基に生成される暗号化キーが格納され、送信側演算部32は、送信側通信制御部35から、印刷データ、デジタル値化された参照用の生体情報を送信する前に、暗号化キーを画像形成装置1に送信する。
その後、前記画像形成装置1から、前記画像形成装置1にて登録された暗号化キーの登録アドレスを示す登録番号を受信し、暗号化キー記憶部40(又は送信側情報記憶部33)にその登録番号を格納する。また、印刷データをユーザが送信する際には、印刷データを暗号化キーにより暗号化して、格納されている登録番号、デジタル値化された参照用の生体情報と共に画像形成装置1に送信する。なお、暗号化キー生成部39と暗号化キー記憶部40は、各々、送信側演算部32と送信側情報記憶部33に一体化されていてもよい。
一方、画像形成装置1には、情報処理装置3から受信した暗号化キーを格納する暗号化キー記憶部19と、その暗号化キーで暗号化された印刷データを復号するための復号部20が備えられており、受信側演算部12は、受信したデータの内容が、通常の印刷データの印刷指示であるか、機密印刷に先立つ前記暗号化キーの登録指示であるか、あるいは、機密印刷の暗号化された印刷データの印刷指示であるかをヘッダの内容から判断し、暗号化キーの登録指示の場合には、暗号化キー記憶部19に、暗号化キーを固有の登録番号と共に格納して、その登録番号を応答として情報処理装置3に送信する。また、受信側演算部12は、受信したデータの内容が、機密印刷の暗号化された印刷データの印刷指示の場合には、復号部20で、暗号化された印刷データを登録番号の暗号化キーを用いて復号する。なお、暗号化キー記憶部19と復号部20は、各々、受信側情報記憶部13と受信側演算部12と一体化されていてもよい。他の記載要素については、実施の形態1と同様であるので、重複する説明を省略する。
図8は、図7の画像形成システムで画像形成装置1の暗号化キー記憶部19に格納される各暗号化キーと関連して格納される登録番号のテーブルの一例を示す図である。
テーブル80では、各横列が第1行目83、第2行目84、第3行目85、第4行目86、第5行目87、第6行目88となっており、登録番号の縦列81には、上から順に昇順の連番が付与されている。受信した暗号化キーは、暗号化キーの縦列82の上から順に格納される。最初に暗号化キー「abc1234・・・」を受信した場合には、その暗号化キーは、図8に示されたように第1行目83の暗号化キーの縦列82の交点の欄に格納され、その場合の登録番号「1」が登録アドレスとして情報処理装置3に向けて送信される。そして、画像形成装置1が登録番号「1」(=登録アドレス)を付帯する暗号化印刷データを受信した場合には、登録番号「1」のアドレスに格納されている暗号化キー「abc1234・・・」を読み出してその暗号化印刷データを復号させて印刷する。
図9は、図7の画像形成システムで情報処理装置3から画像形成装置1に送信される暗号化キー登録用のデータの構成を示す図である。
図2に示した実施の形態1の印刷データ列50と、図9に示した本実施の形態の暗号化キーの登録用のデータ列52との主な相違点は、ヘッダ61とチェックサム64の間に暗号化キー66のみを有している点である。暗号化キーは、例えば、対称暗号(ブロック暗号)として知られている3DES(Triple Data Encryption Standard)、キーの長さを変更可能な共通鍵暗号化方式(暗号アルゴリズム)として知られているRC4等の任意の方式を用いればよい。
指紋情報の情報量(数値化された変化点の情報量)は変動するため、暗号化するためには、暗号化キーのデータを一定の長さ(例えば128bit)にする必要がある。そのため、指紋情報は、一般的にハッシュ関数(SHA−1)を用いて一定のbit数に変換される。このSHA−1を用いて得られたハッシュ値を暗号化キーとして用いることができる。例えば、暗号化アルゴリズムRC4で、このハッシュ値の暗号化キーを用いることで、送信側で印刷データを暗号化し、逆に受信側で印刷データ復号することができる。他の記載要素については、実施の形態1と同様であるので、重複する説明を省略する。
図10は、図7の画像形成システムで画像形成装置1から情報処理装置3に送信(返信)される登録番号の通知用のデータの構成を示す図である。
図2に示した実施の形態1の印刷データ列50と、図10に示した本実施の形態の登録番号の通知用のデータ列53との主な相違点は、ヘッダ61とチェックサム64の間に登録番号67のみを有している点である。登録番号は、図8により示された暗号化キーに対応する格納場所を示す番号でる。他の記載要素については、実施の形態1と同様であるので、重複する説明を省略する。
図11は、図7の画像形成システムで情報処理装置3から画像形成装置1に送信される機密印刷用の印刷データの構成を示す図である。
図2に示した実施の形態1の印刷データ列50と、図11に示した本実施の形態の印刷データ列54との主な相違点は、まず、送信されるデータが印刷データ63ではなく暗号化印刷データ68になっている点と、ヘッダ61とデジタル化生体情報62との間が、画像形成装置1から受信した登録番号67になっている点である。他の記載要素については、実施の形態1と同様であるので、重複する説明を省略する。
図12は、図7の画像形成システムの画像形成方法(動作)を示すフローチャートである。
図12に示した本実施の形態のフローチャートでは、図3に示した実施の形態1のフローチャートとの主な相違点を記載し、実施の形態1と同様な動作については記載を省略している。
まず、情報処理装置3では、印刷データを画像形成装置1に送信する処理に先立ち、印刷データの機密印刷時に暗号化処理を実施するか否かを判断する(S11)。機密印刷時に暗号化処理を実施しない場合(S11:NO)には、再びステップS11を実施して待ちうけるが、機密印刷時に暗号化処理を実施する場合(S11:YES)には、予め参照用の指紋情報(生体情報)を登録する(S12)と共に、例えば、ユーザが送信側指示入力部34に入力して暗号化キー生成部39(又は送信側演算部32)を動作させることにより、参照用の指紋情報を基に暗号化通信に用いる暗号化キーを生成し(S13)、送信する暗号化キーのデータのヘッダに暗号化キーの登録指示を付加して送信側通信制御部35から画像形成装置1に送信する(S14)。
画像形成装置1では、情報処理装置3から送信されたデータを受信し、そのデータのヘッダの示す内容が、通常の印刷データの印刷指示であるか、機密印刷に先立つ暗号化キーの登録指示であるか、あるいは、機密印刷の暗号化された印刷データの印刷指示であるかを解析し、処理内容を判断する(S71)。ヘッダの内容が暗号化キーの登録指示の場合には、その暗号化キーを図8に示したように固有の登録番号(=登録アドレス)と共に格納し(S72)、その登録番号を応答として情報処理装置3に送信する(S73)。
情報処理装置3では、画像形成装置1からの応答(暗号化キーの登録番号=登録アドレス)を受信し、その登録番号が対応する暗号化キーと関連付けられて暗号化キー記憶部40(又は送信側情報記憶部33)に格納される(S15)。その後、情報処理装置3では、実施の形態1のステップS0の処理(印刷データと印刷指示入力)とS1の処理(機密印刷指示の判断)が実施された後、印刷データが暗号化キーにより暗号化される(S16)。暗号化された印刷データには登録番号、デジタル値化された参照用の生体情報が付与されて(S17)、機密印刷用のデータとして画像形成装置1に向けて送信される(S4)。
画像形成装置1では、実施の形態1のステップS51〜S57の処理が実施されて、まず、ヘッダが解析されて受信したデータの内容が、通常の印刷データの印刷指示であるか、機密印刷に先立つ前記暗号化キーの登録指示であるか、あるいは、機密印刷の暗号化された印刷データの印刷指示であるかを判断され(S52)、機密印刷の暗号化された印刷データの印刷指示の場合には、指紋情報が一致するか否かでユーザの認証が実施された後、暗号化キー記憶部19(又は受信側情報記憶部13)から登録番号で指定された暗号化キーが読み出されて(S74)、暗号化された印刷データがその登録番号に対応する暗号化キーを利用して復号される(S75)。
このように本実施の形態では、情報処理装置3から画像形成装置1へ送信される印刷データが暗号化されており、暗号化キーは付帯されておらず登録番号のみを付帯させたので、希望する印刷データが画像形成装置に送信された場合の通信回線途中からの漏洩に対しても、暗号化キーを入手しないで暗号化を復号させることは困難であることから、機密性を有して印刷させることができる。
実施の形態4.
上記した実施の形態3の画像形成装置では、暗号化キーを事前に画像形成装置に登録しておきその登録番号を暗号化した印刷データに付帯させることで、通信回線網の途中からの印刷データの漏洩に対しても対処可能な機密印刷となっていたが、3DESあるいはRC4等の従来から知られる方式の暗号化は、強力なコンピュータを用いれば実際的な期間内で暗号化を破ることが可能である場合がある。そこで、以下に示す実施の形態4では、従来の暗号化方式にさらに特定の情報を論理演算することで暗号化をより強力にした場合について説明する。
図13は、本発明の実施の形態4の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
図7に示した実施の形態3と図13に示した本実施の形態との主な相違点は、本実施の形態の情報処理装置3側では、その中に、例えば、日付及び時刻情報、あるいは、乱数等からその数字の配列を特定コードとして発生させる特定コード生成部43を備えており、印刷データを暗号化する暗号化通信に用いるための暗号化キーを生成する暗号化キー生成部42では、その特定コードとデジタル化された指紋情報から暗号化キーを発生させるようにしている点である。なお、本実施形態の特定コードは、暗号化の強度を高めるために印刷処理を実施する度に毎回異なるように発生されるようにしているが、例えば、画像形成装置のシリアルナンバー等の固定値のコードであってもよい。
本実施形態の情報処理装置3の特定コード生成部43(又は送信側演算部32)では、例えば、タイマ手段により日付及び時刻情報を発生させるか、乱数発生装置により乱数を発生させる等により特定コードを生成している。暗号化キー記憶部40(又は送信側情報記憶部33)には、ユーザにより送信側指示入力部34から印刷データが送信される前に暗号化キーが格納される。暗号化キー生成部42は、デジタル値化された参照用の生体情報と特定コードから暗号化通信に用いる暗号化キーを生成する。暗号化部41は、印刷データを暗号化キーにより暗号化する。
送信側演算部32は、送信側通信制御部35から、指紋情報を画像形成装置1に送信し、その後、画像形成装置1から、画像形成装置1にて登録された指紋情報の登録アドレスを示す登録番号を受信し、印刷データを指紋情報と特定コードが暗号化キー生成部42で演算された暗号化キーにより暗号化して、登録番号及び特定コードと共に画像形成装置1に送信する。送信側情報記憶部33には、情報処理装置3及び画像形成装置1における暗号化キーの生成方法と、生体情報の登録番号、及び、特定コードが格納される。
画像形成装置1には、暗号化キーで暗号化された印刷データを復号する復号部20を備えて、受信側演算部12は、受信したデータの内容が、通常の印刷データの印刷指示であるか、機密印刷の事前の前記暗号化キーの登録指示であるか、あるいは、機密印刷の暗号化された印刷データの印刷指示であるかを判断し、生体情報の登録指示の場合には、受信側情報記憶部13に、生体情報を固有の登録番号と共に格納して、その登録番号を応答として情報処理装置3に送信する。機密印刷の暗号化された印刷データの印刷指示の場合には、暗号化された印刷データを登録番号の生体情報と特定コードを用いて暗号化キーを生成して、復号部20で復号する。
図14は、図13の画像形成システムで画像形成装置1の受信側情報記憶部13に格納される各デジタル化生体情報と関連して格納される登録番号のテーブルの一例を示す図である。
テーブル90では、各横列が第1行目93、第2行目94、第3行目95、第4行目96、第5行目97、第6行目98となっており、登録番号の縦列91には、上から順に昇順の連番が付与されている。受信したデジタル化生体情報は、デジタル化生体情報の縦列92の上から順に格納される。最初にデジタル化生体情報「15acdf1・・・」を受信した場合には、そのデジタル化生体情報は、図14に示されたように第1行目93のデジタル化生体情報の縦列92の交点の欄に格納され、その場合の登録番号「1」が登録アドレスとして情報処理装置3に向けて送信される。そして、画像形成装置1が登録番号「1」(=登録アドレス)を付帯する暗号化印刷データを受信した場合には、登録番号「1」のアドレスに格納されているデジタル化生体情報「15acdf1・・・」を読み出して、受信した特定コードと共に暗号化キーを生成し、その暗号化キーで暗号化印刷データを復号させて印刷する。
図15は、図13の画像形成システムで情報処理装置3から画像形成装置1に送信される機密印刷用の印刷データの構成を示す図である。
図11に示した実施の形態3の印刷データ列54と、図15に示した本実施の形態の印刷データ列55との主な相違点は、登録番号69と暗号化印刷データ71との間がデジタル化生体情報62ではなく、特定コード70になっている点である。登録番号69は、実施の形態3の暗号化キーの登録アドレスを示す登録番号ではなく、デジタル化生態情報の登録アドレスを示す登録番号である。また、暗号化印刷データ71も、実施の形態3のように情報処理装置3で任意の暗号化方式に従って決められた暗号化キーにより暗号化されたデータではなく、デジタル化生体情報と特定コードを演算させて生成された暗号化キーにより暗号化されたデータである。他の記載要素については、実施の形態3と同様であるので、重複する説明を省略する。
図16は、図13の画像形成システムの画像形成方法(動作)を示すフローチャートである。
図16に示した本実施の形態のフローチャートでは、図12に示した実施の形態3のフローチャートとの主な相違点を記載し、実施の形態1と同様な動作については記載を省略している。
まず、情報処理装置3では、印刷データを画像形成装置1に送信する処理に先立ち、印刷データの機密印刷時に暗号化処理を実施するか否かを判断する(S11)。機密印刷時に暗号化処理を実施しない場合(S11:NO)には、再びステップS11を実施して待ちうけるが、機密印刷時に暗号化処理を実施する場合(S11:YES)には、予め参照用の指紋情報(参照用のデジタル化生体情報)を登録する(S12)と共に、そのデジタル化生体情報のデータのヘッダに生体情報の登録指示を付加して送信側通信制御部35から画像形成装置1に送信する(S18)。
画像形成装置1では、情報処理装置3から送信されたデータを受信し、そのデータのヘッダの示す内容が、通常の印刷データの印刷指示であるか、機密印刷に先立つ参照用の生体情報の登録指示であるか、あるいは、機密印刷の暗号化された印刷データの印刷指示であるかを解析し、処理内容を判断する(S81)。ヘッダの内容が生体情報の登録指示の場合には、その生体情報を図8に示したように固有の登録番号(=登録アドレス)と共に格納し(S82)、その生体情報の登録番号を応答として情報処理装置3に送信する(S83)。
情報処理装置3では、画像形成装置1からの応答(生体情報の登録番号=登録アドレス)を受信し、その登録番号が対応する生体情報と関連付けられて暗号化キー記憶部40(又は送信側情報記憶部33)に格納される(S19)。その後、情報処理装置3では、実施の形態1のステップS0の処理(印刷データと印刷指示入力)とS1の処理(機密印刷指示の判断)が実施された後、ユーザにより前記印刷データが送信される前に、印刷処理を実施する度に毎回異なる特定コード生成部43で特定コードが生成され(S20)、格納されている生体情報と特定コードが、例えば、排他的論理和等の論理演算されて暗号化キーが生成され(S22)、印刷データが暗号化キーにより暗号化される(S23)。その後、暗号化された印刷データには登録番号と特定コードが付与されて(S24)、機密印刷用のデータとして画像形成装置1に向けて送信される(S4)。
画像形成装置1では、実施の形態1のステップS51〜S57の処理が実施されて、まず、ヘッダが解析されて受信したデータの内容が、通常の印刷データの印刷指示であるか、機密印刷に先立つ前記生体情報の登録指示であるか、あるいは、機密印刷の暗号化された印刷データの印刷指示であるかを判断され(S52)、機密印刷の暗号化された印刷データの印刷指示の場合には、受信側情報記憶部13に記憶された参照用の指紋情報と入力された確認用の指紋情報とを比較して、両指紋情報が一致するか否かでユーザの認証が実施された後、暗号化キー記憶部19(又は受信側情報記憶部13)から登録番号で指定された参照用の生体情報が読み出されて(S84)、受信した特定コードと共に、例えば、排他的論理和等の論理演算されて暗号化キーが生成され(S86)、暗号化された印刷データがその暗号化キーを利用して復号される(S87)。
このように本実施の形態では、情報処理装置3から画像形成装置1へ送信される印刷データが暗号化されており、暗号化キーは付帯されておらず登録番号のみを付帯させるのみでなく、暗号化キーの生成方法自体も生体情報と特定コードから論理演算するようにしたので、希望する印刷データが画像形成装置に送信された場合の通信回線途中からの漏洩に対しても、暗号化キーを入手しないで暗号化を復号させることが、実施の形態3よりもさらに困難になることから、より機密性を有して印刷させることができる。
実施の形態5.
上記した各実施の形態の画像形成装置は、要求される機密印刷を実施可能な場合のみについて説明したが、実際に通信回線網2に接続される画像形成装置の中には、要求される機密印刷に対応できない場合がある。そこで、以下に示す実施の形態5では、事前に情報処理装置3から画像形成装置1に要求する機密印刷の実施が可能であるかを問い合わせることで、機密印刷処理を指示した後に機密印刷が不可能であることを知るような非効率的な印刷指示を実施してしまう事態を減らす場合について説明する。
図17は、本発明の実施の形態5の画像形成システムの構成を示すブロック図である。
図1に示した実施の形態1と図17に示した本実施の形態との主な相違点は、本実施の形態の情報処理装置3側では、その中に、例えば、画像形成装置1に対して、生体情報を入力できると共に、受信した生体情報と照合して同一の生体と判断する機能を有しているか否かを問い合わせる機能照会要求データを作成する機能照会要求作成部38を備えており、送信側演算部32は、印刷データを送信する前に、機能紹介要求データを送信側通信制御部35から画像形成装置1に送信し、その後、画像形成装置1の応答に基いて、画像形成装置1が機密印刷機能を有しているか否かを判断し、機密印刷機能を有している場合に、少なくとも生体情報を前記印刷データと共に送信する。
一方、画像形成装置1には、受信した機能照会要求データに対応して機能照会応答データを作成する機能照会応答作成部18を備えており、受信側演算部12は、受信側通信制御部15で機能照会要求データを受信した場合に、機能照会応答作成部18で作成した機能照会応答データを受信側通信制御部15から情報処理装置3に送信する。
情報処理装置3には、送信側演算部32が、画像形成装置1が機密印刷機能を有していないと判断した場合、画像形成装置が機密印刷モードに対応していないことの警告を表示する表示手段(情報処理装置表示部30)を備えており、その表示手段に警告が表示された場合には、印刷を中止するか、通常印刷モードで印刷出力するか、別の画像形成装置に印刷データを転送するかの処理から、何れかの処理を、送信側指示入力部34により、ユーザに選択させる。
図18は、図17の画像形成システムの画像形成方法(動作)を示すフローチャートである。
図18に示した本実施の形態のフローチャートでは、図3に示した実施の形態1のフローチャートとの主な相違点を記載し、実施の形態1と同様な動作については記載を省略している。
情報処理装置3は、画像形成装置1が、生体情報を入力できると共に、受信した生体情報と照合して同一の生体と判断する機能を有しているか否かを問い合わせるか否かを判断し(S31)、問い合わせない場合(S31:NO)には、再度ステップS31を実施して待ち受け、問い合わせる場合(S31:YES)には、機能照会要求データを作成し(S32)、印刷データを送信する前に、画像形成装置1に向けて送信する(S33)。
画像形成装置1は、機能照会要求データを受信すると(S91)、その機能照会要求データに対応して機能照会応答データを作成し(S92)、作成した機能照会応答データを情報処理装置3に送信する(S93)。
情報処理装置3は、画像形成装置1の応答を受信し(S34)、実施の形態1のステップS0の処理(印刷データと印刷指示入力)とS1の処理(機密印刷指示の判断)が実施された後、ユーザにより前記印刷データが送信される前に、画像形成装置1の応答に基いて、画像形成装置1が機密印刷機能を有しているか否かを判断する(S35)。機密印刷機能を有している場合(S35:YES)には、機密印刷用のデータとして、少なくとも生体情報を印刷データと共に送信する(S4)。
情報処理装置3は、画像形成装置1が機密印刷機能を有していないと判断した場合(S35:NO)には、画像形成装置が機密印刷モードに対応していないことの警告を情報処理装置表示部30に表示する(S37)。警告が表示された場合には、さらに、印刷を中止するかが判断され(S38)、印刷中止の場合(S38:YES)には、印刷処理を中止する。印刷中止しない場合(S38:NO)には、さらに、通常印刷モードで印刷出力するか否かを判断し(S39)、通常印刷出力する場合(S39:YES)には、通常印刷用のデータを画像形成装置1に向けて送信する(S5)。通常印刷出力しない場合(S39:NO)には、別の画像形成装置に印刷データを転送するか否かが判断され(S41)、別の画像形成装置に印刷データを転送しない場合(S41:NO)には、印刷処理を中止し、別の画像形成装置に印刷データを転送する場合(S41:YES)には、ステップS31の処理に戻り、別の画像形成装置に対して機能の照会を実施する。つまり、ユーザに印刷を中止するか、通常印刷させるか、あるいは他の画像形成層値を利用するかの何れかを選択させる。
このように本実施の形態では、事前に情報処理装置3から画像形成装置1に要求する機密印刷の実施が可能であるかを問い合わせることができるので、誤って機密印刷処理を指示した後にその画像形成装置では機密印刷が不可能であることを知るような非効率的な印刷指示を実施する事態を無くすことができる。
本発明の実施の形態1の画像形成システムの構成を示すブロック図である。 図1の画像形成システムで情報処理装置から画像形成装置に送信される機密印刷用の印刷データの構成を示す図である。 図1の画像形成システムの画像形成方法(動作)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2の画像形成システムの構成を示すブロック図である。 図4の画像形成システムで情報処理装置から画像形成装置に送信される機密印刷用の印刷データの構成を示す図である。 図4の画像形成システムの画像形成方法(動作)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3の画像形成システムの構成を示すブロック図である。 図7の画像形成システムで画像形成装置の暗号化キー記憶部に格納される各暗号化キーと関連して格納される登録番号のテーブルの一例を示す図である。 図7の画像形成システムで情報処理装置から画像形成装置に送信される暗号化キー登録用のデータの構成を示す図である。 図7の画像形成システムで画像形成装置から情報処理装置に送信(返信)される登録番号の通知用のデータの構成を示す図である。 図7の画像形成システムで情報処理装置から画像形成装置に送信される機密印刷用の印刷データの構成を示す図である。 図7の画像形成システムの画像形成方法(動作)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4の画像形成システムの構成を示すブロック図である。 図13の画像形成システムで画像形成装置の受信側情報記憶部に格納される各デジタル化生体情報と関連して格納される登録番号のテーブルの一例を示す図である。 図13の画像形成システムで情報処理装置から画像形成装置に送信される機密印刷用の印刷データの構成を示す図である。 図13の画像形成システムの画像形成方法(動作)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5の画像形成システムの構成を示すブロック図である。 図17の画像形成システムの画像形成方法(動作)を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置、
2 通信回線網、
3 情報処理装置、
11 受信側生体情報入力部、
12 受信側演算部、
13 受信側情報記憶部、
14 受信側指示入力部、
15 受信側通信制御部、
16 印刷出力部、
17 識別コード記憶部、
18 機能照会応答作成部、
19 暗号化キー記憶部、
20 復号部、
31 送信側生体情報入力部、
32 送信側演算部、
33 送信側情報記憶部、
34 送信側指示入力部、
35 送信側通信制御部、
36 識別コード生成部、
37 識別コード記憶部、
38 機能照会要求作成部、
39 暗号化キー生成部、
40 暗号化キー記憶部、
41 暗号化部、
42 暗号化キー生成部、
43 特定コード生成部。


Claims (12)

  1. 通信回線網を介して印刷データを画像形成装置に送信する情報処理装置と、前記通信回線網を介して前記印刷データを受信して一旦記憶部に格納し、前記印刷データを印刷出力する画像形成装置とからなる画像形成システムであって、
    前記情報処理装置は、
    ユーザからの指示が入力される送信側指示入力部と、
    ユーザにより参照用の生体情報が入力される送信側生体情報入力部と、
    前記参照用の生体情報をデジタル値化する送信側演算部と、
    前記印刷データと共に前記デジタル値化された参照用の生体情報を画像形成装置に送信する送信側通信制御部と、
    前記印刷データと前記デジタル値化された参照用の生体情報を少なくとも格納する送信側情報記憶部と
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記デジタル値化された参照用の生体情報と共に前記印刷データを前記情報処理装置から受信する受信側通信制御部と、
    前記印刷データ及び前記デジタル値化された参照用の生体情報を少なくとも格納する受信側情報記憶部と、
    受信した前記印刷データを印刷出力する印刷出力部と、
    ユーザからの指示が入力される受信側指示入力部と、
    ユーザにより確認用の生体情報が入力される受信側生体情報入力部と、
    前記確認用の生体情報をデジタル値化して前記デジタル値化された参照用の生体情報と照合し、前記照合結果が同一の生体であると判断できる場合に、前記印刷出力部に前記印刷データを出力させる受信側演算部と
    を備える
    ことを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記情報処理装置において、
    前記送信側情報記憶部は、ユーザが前記送信側指示入力部から設定する識別コードをさらに格納し、
    前記送信側通信制御部は、前記印刷データ及び前記デジタル値化された参照用の生体情報と共に前記識別コードを前記画像形成装置に送信し、
    前記画像形成装置において、
    前記受信側通信制御部は、前記印刷データ及び前記デジタル値化された参照用の生体情報と共に前記識別コードを前記情報処理装置から受信し、
    前記受信側情報記憶部は、受信した前記識別コードをさらに格納し、
    前記受信側演算部は、前記照合結果により同一の生体であることが確認できない場合には、ユーザに前記受信側指示入力部により識別コードを入力させ、受信した識別コードと入力された識別コードが一致した場合に、前記印刷出力部に前記印刷データを出力させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 通信回線網を介して印刷データを画像形成装置に送信する情報処理装置と、前記通信回線網を介して前記印刷データを受信して一旦記憶部に格納し、前記印刷データを印刷出力する画像形成装置とからなる画像形成システムであって、
    前記情報処理装置は、
    ユーザからの指示が入力される送信側指示入力部と、
    ユーザにより参照用の生体情報が入力される送信側生体情報入力部と、
    前記参照用の生体情報をデジタル値化する送信側演算部と、
    前記デジタル値化された参照用の生体情報から暗号化キーを生成する暗号化キー生成部と、
    前記印刷データを前記暗号化キーにより暗号化する暗号化部と、
    前記暗号化キーを前記画像形成装置に送信し、前記画像形成装置にて登録された前記暗号化キーの登録場所を示す固有の登録情報を前記画像形成装置から受信し、前記デジタル値化された参照用の生体情報及び前記登録情報と共に、前記暗号化された印刷データを前記画像形成装置に送信する送信側通信制御部と、
    前記印刷データ、前記デジタル値化された参照用の生体情報、前記暗号化キー及び前記登録情報を少なくとも格納する送信側情報記憶部と
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記暗号化キーを前記情報処理装置から受信し、受信した前記暗号化キーの登録場所を示す固有の前記登録情報を前記情報処理装置に送信し、前記デジタル値化された参照用の生体情報及び前記登録情報と共に、前記暗号化された印刷データを前記情報処理装置から受信する受信側通信制御部と、
    前記暗号化された印刷データ、前記デジタル値化された参照用の生体情報、前記暗号化キー及び前記暗号化キーに対応する前記登録情報を少なくとも格納する受信側情報記憶部と、
    前記暗号化された印刷データを復号する復号部と、
    前記復号された印刷データを印刷出力する印刷出力部と、
    ユーザからの指示が入力される受信側指示入力部と、
    ユーザにより確認用の生体情報が入力される受信側生体情報入力部と、
    前記確認用の生体情報をデジタル値化して前記デジタル値化された参照用の生体情報と照合し、前記照合結果が同一の生体であると判断できる場合に、前記情報処理装置から受信した前記登録番号に対応する前記暗号化キーを前記受信側情報記憶部から取り出し、取り出した前記暗号化キーを用いて前記復号部に前記暗号化された印刷データを復号させ、前記印刷出力部に前記復号された印刷データを出力させる受信側演算部と
    を備える
    ことを特徴とする画像形成システム。
  4. 前記情報処理装置において、
    前記送信側情報記憶部は、ユーザが前記送信側指示入力部から設定する識別コードをさらに格納し、
    前記送信側通信制御部は、前記暗号化された印刷データ、前記デジタル値化された参照用の生体情報及び前記登録情報と共に前記識別コードを前記画像形成装置に送信し、
    前記画像形成装置において、
    前記受信側通信制御部は、前記暗号化された印刷データ、前記デジタル値化された参照用の生体情報及び前記登録情報と共に前記識別コードを前記情報処理装置から受信し、
    前記受信側情報記憶部は、受信した前記識別コードをさらに格納し、
    前記受信側演算部は、前記照合結果により同一の生体であることが確認できない場合には、ユーザに前記受信側指示入力部により識別コードを入力させ、受信した識別コードと入力された識別コードが一致した場合に、前記情報処理装置から受信した前記登録番号に対応する前記暗号化キーを前記受信側情報記憶部から取り出し、取り出した前記暗号化キーを用いて前記復号部に前記暗号化された印刷データを復号させ、前記印刷出力部に前記復号された印刷データを出力させる
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 通信回線網を介して印刷データを画像形成装置に送信する情報処理装置と、前記通信回線網を介して前記印刷データを受信して一旦記憶部に格納し、前記印刷データを印刷出力する画像形成装置とからなる画像形成システムであって、
    前記情報処理装置は、
    ユーザからの指示が入力される送信側指示入力部と、
    ユーザにより参照用の生体情報が入力される送信側生体情報入力部と、
    前記参照用の生体情報をデジタル値化する送信側演算部と、
    印刷処理を実行するたびに毎回異なる特定コードを生成する特定コード生成部と、
    前記デジタル値化された参照用の生体情報と前記特定コードから暗号化キーを生成する暗号化キー生成部と、
    前記印刷データを前記暗号化キーにより暗号化する暗号化部と、
    前記デジタル値化された参照用の生体情報を前記画像形成装置に送信し、前記画像形成装置にて登録された前記デジタル値化された参照用の生体情報の登録場所を示す固有の登録情報を前記画像形成装置から受信し、前記特定コード及び前記登録情報と共に、前記暗号化された印刷データを前記画像形成装置に送信する送信側通信制御部と、
    前記印刷データ、前記デジタル値化された参照用の生体情報、前記暗号化キー、前記特定コード及び前記登録情報を少なくとも格納する送信側情報記憶部と
    を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記デジタル値化された参照用の生体情報を前記情報処理装置から受信し、受信した前記デジタル値化された参照用の生体情報の登録場所を示す固有の登録情報を前記情報処理装置に送信し、前記特定コード及び前記登録情報と共に、前記暗号化された印刷データを前記情報処理装置から受信する受信側通信制御部と、
    前記暗号化された印刷データ、前記デジタル値化された参照用の生体情報、前記特定コード及び前記デジタル値化された参照用の生体情報に対応する前記登録情報を少なくとも格納する受信側情報記憶部と、
    前記暗号化された印刷データを復号する復号部と、
    前記復号された印刷データを印刷出力する印刷出力部と、
    ユーザからの指示が入力される受信側指示入力部と、
    ユーザにより確認用の生体情報が入力される受信側生体情報入力部と、
    前記確認用の生体情報をデジタル値化して前記デジタル値化された参照用の生体情報と照合し、前記照合結果が同一の生体であると判断できる場合に、前記情報処理装置から受信した前記登録番号に対応する前記デジタル値化された参照用の生体情報を前記受信側情報記憶部から取り出し、取り出した前記デジタル値化された参照用の生体情報と受信した前記特定コードから前記暗号化キーを生成し、生成した前記暗号化キーを用いて前記復号部に前記暗号化された印刷データを復号させ、前記印刷出力部に前記復号された印刷データを出力させる受信側演算部と
    を備える
    ことを特徴とする画像形成システム。
  6. 前記情報処理装置において、
    前記送信側情報記憶部は、ユーザが前記送信側指示入力部から設定する識別コードをさらに格納し、
    前記送信側通信制御部は、前記暗号化された印刷データ、前記特定コード及び前記登録情報と共に前記識別コードを前記画像形成装置に送信し、
    前記画像形成装置において、
    前記受信側通信制御部は、前記暗号化された印刷データ、前記特定コード及び前記登録情報と共に前記識別コードを前記情報処理装置から受信し、
    前記受信側情報記憶部は、受信した前記識別コードをさらに格納し、
    前記受信側演算部は、前記照合結果により同一の生体であることが確認できない場合には、ユーザに前記受信側指示入力部により識別コードを入力させ、受信した識別コードと入力された識別コードが一致した場合に、前記情報処理装置から受信した前記登録番号に対応する前記デジタル値化された参照用の生体情報を前記受信側情報記憶部から取り出し、取り出した前記デジタル値化された参照用の生体情報と受信した前記特定コードから前記暗号化キーを生成し、生成した前記暗号化キーを用いて前記復号部に前記暗号化された印刷データを復号させ、前記印刷出力部に前記復号された印刷データを出力させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記情報処理装置は、
    前記画像形成装置が、前記参照用の生体情報と前記確認用の生体情報との照合を行い、ユーザを特定して印刷する機密印刷に対応しているかを照会するための要求データを作成する要求作成部をさらに備え、
    前記送信側通信制御部は、前記要求データを前記画像形成装置に送信し、前記要求データに対応する応答データを前記画像形成装置から受信し、
    前記送信側演算部は、前記応答データに基づいて前記画像形成装置が機密印刷に対応していると判断した場合に機密印刷を指示し、
    前記画像形成装置は、
    前記情報処理装置から送信される前記要求データに対する前記応答データを作成する応答作成部を更に備え、
    前記受信側通信制御部は、前記情報処理装置から前記要求データを受信し、前記要求データに対する前記応答データを前記情報処理装置に送信し、
    前記受信側演算部は、前記要求データを受信すると前記応答作成部に前記応答データを作成させる
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の画像形成システム。
  8. 前記情報処理装置は、
    表示部をさらに備え、
    前記送信側演算部は、前記画像形成装置が機密印刷に対応していないと判断した場合、
    前記表示部に警告を表示させ、
    前記送信側指示入力部からユーザに次の処理を選択させる
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 前記生体情報は、指紋情報である
    ことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載の画像形成システム。
  10. 前記送信側生体情報入力部及び前記受信側生体情報入力部は、指紋の変化点を抽出する
    ことを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 請求項1〜10の何れかに記載の情報処理装置。
  12. 請求項1〜10の何れかに記載の画像形成装置。
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