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JP2007011455A - モータ及びその設計補助プログラム及びその記録媒体 - Google Patents

モータ及びその設計補助プログラム及びその記録媒体 Download PDF

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JP2007011455A JP2005188096A JP2005188096A JP2007011455A JP 2007011455 A JP2007011455 A JP 2007011455A JP 2005188096 A JP2005188096 A JP 2005188096A JP 2005188096 A JP2005188096 A JP 2005188096A JP 2007011455 A JP2007011455 A JP 2007011455A
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徹 小野▲崎▼
Koji Nishi
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  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

【課題】 コギングトルク及びトルクリップルを共に抑えたモータ及び、そのようなモータを効率よく設計することが可能なモータの設計補助プログラム及びその記録媒体の提供を目的とする。
【解決手段】 本実施形態の設計補助プログラムPG1は、セグメント磁石20の幅Swとティース13の先端幅Twとの比(幅比W)を徐々に自動変更し、コギングトルクが極小値になる第1の幅比W1と、トルクリップルが極小値になる第2の幅比W2とを自動演算する。そして、第1と第2の幅比W1,W2の間でかつコギングトルク及びトルクリップルが共に極大値にならない範囲を幅比推奨範囲として特定するので、特定された幅比推奨範囲の間の値になるように、セグメント磁石20の幅Swからティース13の先端幅Twを決定すれば、コギングトルクとトルクリップルとを共に抑えることができる。これにより、従来よりも効率よくモータの設計を行うことができる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、ロータの外周面に複数のセグメント磁石を備えると共に、ステータの内周面に複数のティースを有するモータ及びその設計補助プログラム及びその記録媒体に関する。
従来より、モータの構造、寸法、材質等の各種パラメータに基づいてトルク解析を行うモータの設計補助プログラムが知られている。
モータ技術実用ハンドブック編集委員会編、「モータ技術実用ハンドブック」、初版、日刊工業新聞社、2001年3月23日、p.381−383,399−402
しかしながら、従来の設計補助プログラムでは、コギングトルク及びトルクリップルを抑えるために、モータに係るパラメータを試行錯誤して入力する必要があり、コギングトルク及びトルクリップルを共に抑えたモータを効率よく設計することができなかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、コギングトルク及びトルクリップルを共に抑えたモータ及び、そのようなモータを効率よく設計することが可能なモータの設計補助プログラム及びその記録媒体の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るモータの設計補助プログラムは、ロータの外周面に複数のセグメント磁石を備えかつ、ステータの内周面に複数のティースを備えたモータの設計を補助するためにコンピュータを、ティースの数及び先端幅、セグメント磁石の数及び幅、その他パラメータに基づいて、そのモータのコギングトルク及びトルクリップルの理論値を演算するトルク演算手段と、ティースの先端幅とセグメント磁石の幅との比である幅比を演算する幅比演算手段と、ティースの先端幅とセグメント磁石の幅とのうち少なくとも何れか一方の値を自動変更して幅比を所定の範囲で徐々に変更し、変更した何れかの値をトルク演算手段に付与するパラメータ値自動変更手段と、パラメータ値自動変更手段が変更した幅比とトルク演算手段の演算結果に基づいて、幅比に対してコギングトルクが変化する第1のグラフと、幅比に対してトルクリップルが変化する第2のグラフとを、幅比を共有の座標軸にして表示するグラフ表示手段として機能させるところに特徴を有する。
請求項2の発明に係るモータの設計補助プログラムは、ロータの外周面に複数のセグメント磁石を備えかつ、ステータの内周面に複数のティースを備えたモータの設計を補助するためにコンピュータを、ティースの数及び先端幅、セグメント磁石の数及び幅、その他パラメータに基づいて、そのモータのコギングトルク及びトルクリップルの理論値を演算するトルク演算手段と、ティースの先端幅とセグメント磁石の幅との比である幅比を演算する幅比演算手段と、ティースの先端幅とセグメント磁石の幅とのうち少なくとも何れか一方の値を自動変更して幅比を所定の範囲で徐々に変更し、変更した何れかの値をトルク演算手段を付与するパラメータ値自動変更手段と、トルク演算手段の演算結果に基づいて、コギングトルクが極小値になる第1の幅比と、トルクリップルが極小値になる第2の幅比とを決定する幅比限界決定手段として機能させるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のモータの設計補助プログラムにおいて、第1の幅比と第2の幅比との間で、かつ、コギングトルク及びトルクリップルが共に極大値にならない範囲を幅比推奨範囲として特定する推奨幅比決定手段としてコンピュータを機能させるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のモータの設計補助プログラムにおいて、所定の範囲の幅比に対して、コギングトルク及びトルクリップルの極小値が共に複数になる場合には、推奨幅比決定手段は、相互に最も近い第1と第2の幅比同士を組にして、複数組の第1と第2の幅比から複数の幅比推奨範囲を特定するところに特徴を有する。
請求項5の発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項1乃至4の何れかに記載のモータの設計補助プログラムを記録したところに特徴を有する。
請求項6の発明に係るモータは、ロータの外周面に複数のセグメント磁石を備えると共に、ステータの内周面に複数のティースを有するモータにおいて、ティースの先端幅とセグメント磁石の幅との比である幅比を、コギングトルクが極小値になる第1の幅比と、トルクリップルが極小値になる第2の幅比との間で、かつ、コギングトルク及びトルクリップルが共に極大値にならない範囲にしたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の発明によれば、幅比に対してコギングトルクが変化する第1のグラフと、幅比に対してトルクリップルが変化する第2のグラフとを、幅比を共有の座標軸にして表示したので、それら第1と第2のグラフから、コギングトルクとトルクリップルとを共に極小値の近傍の値にするための幅比を容易に決定することできる。そして、幅比に基づいて、ティースの先端幅とセグメント磁石の幅との何れか一方から他方を決定すれば、コギングトルクとトルクリップルとを共に抑えることができる。これにより、コギングトルクとトルクリップルとを共に抑えたモータを従来よりも効率よく設計することができる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、コギングトルクが極小値になる第1の幅比と、トルクリップルが極小値になる第2の幅比とを自動演算するので、幅比が第1と第2の幅比の間の値になるように、ティースの先端幅とセグメント磁石の幅とを決定すれば、コギングトルクとトルクリップルとを共に抑えることができる。これにより、コギングトルクとトルクリップルとを共に抑えたモータを従来よりも効率よく設計することができる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、推奨幅比決定手段が決定した幅比推奨範囲では、コギングトルク及びトルクリップルの極大値が共に含まれないので、その幅比推奨範囲内で幅比を決定し、その決定した幅比に基づいてティースの先端幅とセグメント磁石の幅とを決定すれば、コギングトルクとトルクリップルとを共に確実に抑えることができる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明によれば、複数の幅比推奨範囲から幅比を特定することができるので、設計の自由度が上がる。
[請求項5の発明]
請求項5の発明のように、請求項1乃至4の何れかに記載のモータの設計補助プログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、流通させることができる。
[請求項6の発明]
請求項6の発明によれば、コギングトルクとトルクリップルとが共に極小値の近傍の値となり、コギングトルクとトルクリップルとを共に抑えることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示したモータ10は、例えば、EPS(電動パワーステアリング)用のブラシレスモータであって、筒形ハウジング11の内側にステータ12を備え、そのステータ12の内側にロータ17を回転可能に備えている。
ステータ12は、両端が開放した筒形構造をなし、図3に示すように、複数の鋼板(具体的には、珪素鋼板)を積層してなる。また、ステータ12は、周方向で複数(具体的には、例えば12個)のコアピース14に縦割りに分割され、これにより鋼板も複数の鋼板ピース31に分割されている。
コアピース14は、図1に示すように、ステータ12の内側に向けてT字形のティース13を張り出し形成した構造になっている。各ティース13には、ステータ12の径方向に沿って同じ幅をなして延びた脚部15と、その脚部15よりティース13の先端側に形成されかつ脚部15より幅広になった先端幅広部16とが備えられている。具体的には、図2に示すように、先端幅広部16は脚部15の先端からステータ12の中心に向かうに従って徐々に幅が広がった鳩尾形状をなしており、ステータ12の中心を向いた面が、ステータ12の中心と同心の円弧面13Aをなしている。そして、各ティース13の主として脚部15に電線(銅線)25が巻回されて電磁コイルが構成され、これによりティース13がモータ10における磁極を構成するようになっている。
このように電線が巻回されたコアピース14群は、互いに接合されてステータ12を構成する。ステータ12は、一端部において各コアピース14の電線25の端末部分が結線処理されてから筒形ハウジング11内に例えば焼嵌される。
図1に示すように、ステータ12の内部には、ロータ17が配されている。図4に示すように、ロータ17は、例えば複数の珪素鋼板を積層してなる回転円柱体18の中心にロータシャフト19を貫通した構造になっている。回転円柱体18の外周面を周方向で均等分した位置には、複数(具体的には、例えば14個)の界磁用のセグメント磁石20が例えば接着剤にて固定されている。
各セグメント磁石20は、焼結部材で構成された永久磁石であり、図2に示すように瓦状をなしている。具体的には、例えば、回転円柱体18の外側に嵌合可能な筒体を複数に縦割り分割した瓦構造をなしている(図4を参照)。また、セグメント磁石20は、モータ10の軸方向から見た形状が、モータ10の径方向より、周方向に長い扁平形状をなしている(図2を参照)。
より詳細には、図2に示すように、セグメント磁石20は、ロータシャフト19を中心とした同心の円弧面を内面20A及び外面20Bとして備えている。また、セグメント磁石20の両側面20C,20Cは互いに平行となっている。即ち、セグメント磁石20の幅Sw(両側面20C,20C間の長さ)は、内面20Aと外面20Bとの間でほぼ一定となっている。そして、上記ロータ17をステータ12の内部に配して筒形ハウジング11の両端部を閉塞することで、モータ10が完成される。
ところで、上記したモータ10の設計は、以下に説明する設計補助プログラムPG1をコンピュータで実行することで容易に行うことができる。設計補助プログラムPG1をコンピュータで実行する場合には、例えば、コンピュータに備えた記憶装置(具体的には、例えば、磁気ディスク装置やROM等)に設計補助プログラムPG1を記憶しておき、コンピュータに備えたCPUが記憶装置から設計補助プログラムPG1読み込んで各種処理を実行するように構成すればよい。
設計補助プログラムPG1を図5に示すフローチャートに基づいて説明すると、設計補助プログラムPG1では、まず、モータ10に関する各種パラメータを設定する(S1)。具体的には、例えば、ティース13の数、セグメント磁石20の数、セグメント磁石20の幅Sw、セグメント磁石20とティース13先端部との間の空隙の寸法、ステータ12及びセグメント磁石20の電気的及び磁気的な特性(透磁率、導電率、保磁力等)、その他、モータ10を構成する各部品の構造、寸法、材質等に関するパラメータを設定する。
次いで、ティース13の先端幅広部16(より詳細には、円弧面13A)における幅Tw(図2を参照)を設定する(S2)。ここでは、所定の数値範囲の下限値に設定する。そして、設定されたティース13の先端幅Twが、所定の範囲の上限値Tmaxか否かをチェックし(S3)、上記した各種パラメータに基づいてコギングトルク及びトルクリップルの理論値を演算する(S4)。
詳細には、各種パラメータに基づいて、公知な磁場解析法(例えば、磁気モーメント法、有限要素法、境界要素法等)により、ステータ12及びセグメント磁石20における磁束密度分布を解析し、その磁束密度分布から、公知なトルク解析法(例えば、マクスウェル応力法、節点力法等)によりコギングトルク及びトルクリップルの理論値を演算する。また、ティース13の先端幅Twとセグメント磁石20の幅Swとの比(=Tw/Sw、以下「幅比W」という)を演算し、コギングトルク及びトルクリップルの理論値をこの幅比Wに対応させて、コンピュータに備えた記憶装置(例えば、RAM)に記憶する。なお、ステップS4を実行したときにコンピュータが、本発明の「トルク演算手段」及び「幅比演算手段」として機能する。
コギングトルク及びトルクリップルの理論値を記憶したら、ティース13の先端幅Twを所定値dTwだけ増加させて(S5)、再度、上記ステップS2〜S4の処理を実行する。即ち、幅比Wを徐々に大きくしながらその都度、コギングトルク及びトルクリップルの理論値を演算し、演算結果を幅比Wに対応させてコンピュータに備えた記憶装置(例えば、RAM)に記憶する。以下、ティース13の先端幅Twが所定の上限値Tmaxに達するまで、上記処理(ステップS2〜S5)を繰り返し実行する。なお、ステップS5,S2,S3の順に処理を実行したときにコンピュータが、本発明の「パラメータ値自動変更手段」として機能する。
ティース13の先端幅Twが所定の上限値Tmaxに達したら(S3でNO)、コギングトルクの理論値を、幅比Wの関数として近似した演算式Fc(W)を作成すると共に、トルクリップルの理論値を、幅比Wの関数として近似した演算式Fr(W)を作成する(S6)。
次いで、演算式Fc(W)からコギングトルクが極小値となる第1の幅比W1を求めると共に、演算式Fr(W)からトルクリップルが極小値となる第2の幅比W2を求める(S7)。なお、このステップS7を実行したときにコンピュータが、本発明の「幅比限界決定手段」として機能する。
そして、幅比W1と幅比W2の間の値でかつコギングトルク及びトルクリップルが共に極大値にならない範囲を幅比推奨範囲として特定する(S8)。なお、ステップS8を実行したときにコンピュータが、本発明の「推奨幅比決定手段」として機能する。
このように、本実施形態の設計補助プログラムPG1は、セグメント磁石20の幅Swを一定値に固定した状態でティース13の先端幅Twを自動変更して幅比Wを徐々に変化させ、コギングトルクが極小値になる第1の幅比W1と、トルクリップルが極小値になる第2の幅比W2とを自動演算する。そして、第1と第2の幅比W1,W2の間でかつコギングトルク及びトルクリップルが共に極大値にならない範囲を幅比推奨範囲として特定するので、特定された幅比推奨範囲の間の値になるように、セグメント磁石20の幅Swからティース13の先端幅Twを決定すれば、コギングトルクとトルクリップルとを共に抑えることができる。これにより、コギングトルクとトルクリップルとを共に抑えたモータを従来よりも効率よく設計することができる。
ここで、第1の幅比W1と第2の幅比W2とが共に複数ある場合には、相互に最も近い第1の幅比W1及び第2の幅比W2同士を組にして、第1と第2の幅比W1,W2の間の値でかつコギングトルク及びトルクリップルが共に極大値にならない範囲を幅比推奨範囲として特定すればよい。このようにすれば、複数の幅比推奨範囲の中から幅比Wを決定することができ、設計の自由度が上がる。
[第2実施形態]
この第2実施形態は、設計補助プログラムPG1における処理の一部が上記第1実施形態と異なる。その他の構成については上記第1実施形態と同じであるため、同じ構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態の設計補助プログラムPG2は、図6に示されており、ステップ1〜S5の処理は、上記第1実施形態と同一である。即ち、ティース13の先端幅Twを所定の範囲の上限値Tmaxに達するまで徐々に変化させ、その都度、コギングトルク及びトルクリップルの理論値を演算して演算結果を幅比Wに対応させてコンピュータに備えた記憶装置(例えば、RAM)に記憶する。
ティース13の先端幅Twが所定の数値範囲の上限値Tmaxに達したら(S3でNO)、幅比Wに対してコギングトルクが変化する第1のグラフG1と、幅比Wに対してトルクリップルが変化する第2のグラフG2を作成する(S16)。そして、それら第1のグラフG1と第2のグラフG2を共有の座標軸にして図示しない表示装置に表示する(S17)。なお、このステップS17を実行したときにコンピュータが、本発明の「グラフ表示手段」として機能する。
図7には、表示装置で表示された第1及び第2のグラフG1,G2の概念図が示されており、このグラフG1,G2からコギングトルクが極小値となる第1の幅比W1とトルクリップルが極小値となる第2の幅比W2とを容易に求めることができる。
これにより、コギングトルクとトルクリップルとを共に極小値の近傍の値にするための幅比(第1の幅比W1と第2の幅比W2の間でかつコギングトルク及びトルクリップルが共に極大値にならない範囲、図7におけるH1,H2の範囲)を容易に決定することでき、この幅比となるように、セグメント磁石20の幅Swからティース13の先端幅Twを決定すれば、コギングトルクとトルクリップルとを共に抑えることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1及び第2実施形態では、セグメント磁石20の幅Swを一定値に固定しておいて、ティース13の先端幅Twを徐々に変更していたが、その逆で、ティース13の先端幅Twを一定値に固定しておいて、セグメント磁石20の幅Swを徐々に変更してもよい。
(2)前記第1実施形態では、複数の幅比推奨範囲を特定可能としていたが、それら複数の幅比推奨範囲に、第1の幅比W1におけるコギングトルクの極小値と第2の幅比W2におけるトルクリップルの極小値とに基づく推奨順位を付けるようにしてもよい。
(3)前記第1及び第2実施形態では、モータの設計補助プログラムPG1,PG2を、コンピュータに備えた記憶装置(磁気ディスク装置、ROM等)に記憶していたが、コンピュータで読み取り可能な記録媒体(例えば、CD−ROM,DVD,フレキシブルディスク等)に記録してもよい。
(4)本発明の技術的範囲には含まれないが、本発明の設計補助プログラムPG1,PG2を、所謂、アウターロータ形のブラシレスモータの設計に用いてもよい。また、ブラシレスモータ以外の他のモータの設計に用いてもよい。
本発明の第1実施形態に係るモータの分解斜視図 モータの平断面図 ステータコアの斜視図 ロータの斜視図 設計補助プログラムを示すフローチャート 第2実施形態に係る設計補助プログラムを示すフローチャート 表示装置における表示の概念図
符号の説明
10 モータ
12 ステータ
13 ティース
17 ロータ
20 セグメント磁石
G1 第1のグラフ
G2 第2のグラフ
PG1,PG2 設計補助プログラム
Sw セグメント磁石の幅
Tw ティースの先端幅
W 幅比
W1 第1の幅比
W2 第2の幅比

Claims (6)

  1. ロータの外周面に複数のセグメント磁石を備えかつ、ステータの内周面に複数のティースを備えたモータの設計を補助するためにコンピュータを、
    前記ティースの数及び先端幅、前記セグメント磁石の数及び幅、その他パラメータに基づいて、そのモータのコギングトルク及びトルクリップルの理論値を演算するトルク演算手段と、
    前記ティースの先端幅と前記セグメント磁石の幅との比である幅比を演算する幅比演算手段と、
    前記ティースの先端幅と前記セグメント磁石の幅とのうち少なくとも何れか一方の値を自動変更して前記幅比を所定の範囲で徐々に変更し、変更した何れかの値を前記トルク演算手段に付与するパラメータ値自動変更手段と、
    前記パラメータ値自動変更手段が変更した幅比と前記トルク演算手段の演算結果に基づいて、前記幅比に対して前記コギングトルクが変化する第1のグラフと、前記幅比に対して前記トルクリップルが変化する第2のグラフとを、前記幅比を共有の座標軸にして表示するグラフ表示手段として機能させるためのモータの設計補助プログラム。
  2. ロータの外周面に複数のセグメント磁石を備えかつ、ステータの内周面に複数のティースを備えたモータの設計を補助するためにコンピュータを、
    前記ティースの数及び先端幅、前記セグメント磁石の数及び幅、その他パラメータに基づいて、そのモータのコギングトルク及びトルクリップルの理論値を演算するトルク演算手段と、
    前記ティースの先端幅と前記セグメント磁石の幅との比である幅比を演算する幅比演算手段と、
    前記ティースの先端幅と前記セグメント磁石の幅とのうち少なくとも何れか一方の値を自動変更して前記幅比を所定の範囲で徐々に変更し、変更した何れかの値を前記トルク演算手段を付与するパラメータ値自動変更手段と、
    前記トルク演算手段の演算結果に基づいて、前記コギングトルクが極小値になる第1の前記幅比と、前記トルクリップルが極小値になる第2の前記幅比とを決定する幅比限界決定手段として機能させるためのモータの設計補助プログラム。
  3. 前記第1の幅比と前記第2の幅比との間で、かつ、前記コギングトルク及び前記トルクリップルが共に極大値にならない範囲を幅比推奨範囲として特定する推奨幅比決定手段として前記コンピュータを機能させることを特徴とする請求項2に記載のモータの設計補助プログラム。
  4. 前記所定の範囲の幅比に対して、前記コギングトルク及び前記トルクリップルの極小値が共に複数になる場合には、前記推奨幅比決定手段は、相互に最も近い前記第1と第2の幅比同士を組にして、複数組の前記第1と第2の幅比から複数の幅比推奨範囲を特定することを特徴とする請求項3に記載のモータの設計補助プログラム。
  5. 請求項1乃至4の何れかに記載のモータの設計補助プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. ロータの外周面に複数のセグメント磁石を備えると共に、ステータの内周面に複数のティースを有するモータにおいて、
    前記ティースの先端幅と前記セグメント磁石の幅との比である幅比を、コギングトルクが極小値になる第1の前記幅比と、トルクリップルが極小値になる第2の前記幅比との間で、かつ、前記コギングトルク及び前記トルクリップルが共に極大値にならない範囲にしたことを特徴とするモータ。
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