JP2007090638A - 記録ヘッド、およびインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 インクタンクから噴射ノズルまでのインク供給路に屈曲部分を有する記録ヘッドおよびインクジェット記録装置において、なるべく少量のインクを排出するだけでインク供給路に溜まった空気を除去できるようにする。
【解決手段】 記録ヘッド4のインク供給路において、連結部17eの寸法であって、圧力室17f内のインクの流れ方向と平行な奥行方向の寸法である連結部奥行寸法32yは、連結部17eにおけるインク供給路の寸法であって、連結部17e内のインクの流れ方向と平行な上下方向の寸法である連結部高さ寸法34よりも小さく設定されている。このため記録ヘッド4においては、絞り部17d、連結部17e、および圧力室17fのそれぞれの継ぎ目部分に空気(気泡)が溜まったとしても、絞り部17d、連結部17e、および圧力室17fにて構成される空間以上の大きさに気泡が成長することはない。
【選択図】 図5
【解決手段】 記録ヘッド4のインク供給路において、連結部17eの寸法であって、圧力室17f内のインクの流れ方向と平行な奥行方向の寸法である連結部奥行寸法32yは、連結部17eにおけるインク供給路の寸法であって、連結部17e内のインクの流れ方向と平行な上下方向の寸法である連結部高さ寸法34よりも小さく設定されている。このため記録ヘッド4においては、絞り部17d、連結部17e、および圧力室17fのそれぞれの継ぎ目部分に空気(気泡)が溜まったとしても、絞り部17d、連結部17e、および圧力室17fにて構成される空間以上の大きさに気泡が成長することはない。
【選択図】 図5
Description
本発明は、噴射ノズルからインク噴射して被記録媒体に画像記録を行う記録ヘッド、およびインクジェット記録装置に関する。
従来より、上記のようなインクジェット記録装置として、インクタンクと噴射ノズルとを接続するインク供給路内に混入した空気を除去する機能を有するものが知られている。特にこのようなインクジェット記録装置においては、インク供給路のうち、上方に位置する部分の断面積を、下方に位置する部分の断面積よりも大きくし、上方に位置する部分におけるインクの流速を相対的に遅くすることにより、上方から下方に空気(気泡)を移動し難くしたものがある(例えば特許文献1参照)。
特開平9−183230号公報
ところで、一般的にインクジェット記録装置においては、インクタンクと噴射ノズルとを接続するインク供給路内に、圧電素子により内部の圧力が高くなる圧力室と、圧力室内のインクがインクタンク側に逆流することを防止する絞り部とが設けられている。つまり、絞り部の断面積は、圧力室の断面積よりも小さく設定されており、この絞り部によりインクが流れる際の抵抗を大きくすることによりインクの逆流を防止している。
ここで、上記特許文献1に記載のインクジェット記録装置においては、絞り部よりもインクタンク側においてインク供給路の形状を工夫しているが、絞り部に空気が入ってしまった場合には、この空気を除去するためにインク供給路内の空気を除去する処理が必要になる。
特に、近年のインクジェット記録装置においては、装置全体を小型化するためにインク供給路を屈曲して配置しているものが多い。このようなものにおいては、この屈曲部分に空気が溜まり易く、この溜まった空気を除去するためには、この屈曲部分のインクを比較的高速で移動させる必要があった。
このため、インク供給路内の空気を除去するために、多くのインクが無駄に消費されてしまうという問題点があった。
そこで、このような問題点を鑑み、インクタンクから噴射ノズルまでのインク供給路に屈曲部分を有する記録ヘッドおよびインクジェット記録装置において、なるべく少量のインクを排出するだけでインク供給路に溜まった空気を除去できるようにすることを本発明の目的とする。
そこで、このような問題点を鑑み、インクタンクから噴射ノズルまでのインク供給路に屈曲部分を有する記録ヘッドおよびインクジェット記録装置において、なるべく少量のインクを排出するだけでインク供給路に溜まった空気を除去できるようにすることを本発明の目的とする。
かかる目的を達成するために成された請求項1に記載の発明は、共通液室内に貯留されたインクを、インク供給路を介して噴射ノズルに供給し、この噴射ノズルからインクを選択的に噴射して被記録媒体に画像記録を行う記録ヘッドであって、該記録ヘッドは、前記インク供給路内のインクを前記噴射ノズルから排出することにより前記インク供給路内に混入した空気を除去し得るように構成され、前記インク供給路は、前記インク供給路内の圧力を変化させることにより、このインク供給路内のインクを前記噴射ノズルから噴射する圧電素子が、上方に積層された圧力室と、前記共通液室の上方かつ前記圧力室の下方に積層状態で配置され、前記圧力室内のインクが前記共通液室側に逆流することを防止するための絞り部と、前記圧力室および前記絞り部を連通する連結部と、を備え、前記連結部の寸法であって、前記圧力室内のインクの流れ方向と平行な奥行方向の寸法である連結部奥行寸法は、前記連結部におけるインク供給路の寸法であって、前記連結部内のインクの流れ方向と平行な上下方向の寸法である連結部高さ寸法よりも小さいことを特徴としている。
なお、本発明でいう連結部高さ寸法とは、絞り部における上下方向の寸法である絞り部の高さの寸法、および圧力室における上下方向の寸法である圧力室の高さの寸法を含む寸法を表す。
つまり、このような記録ヘッドにおいては、絞り部、連結部、および圧力室のそれぞれの継ぎ目部分に空気(気泡)が溜まったとしても、絞り部、連結部、および圧力室にて構成される空間(連結部奥行寸法および連結部高さ寸法により規定される空間)以上の大きさに気泡が成長することはない。
従って、このような記録ヘッドによれば、絞り部、連結部、および圧力室にて構成される空間に存在可能な気泡の大きさを規制することができるので、絞り部や連結部に混入した気泡を圧力室側に移動させる際の抵抗を小さくすることができる。よって、少量のインクを排出するだけでインク供給路に溜まった空気(気泡)を除去することができる。
ところで、請求項1に記載の記録ヘッドにおいては、請求項2に記載のように、絞り部の高さの寸法は、連結部奥行寸法と一致するか、これよりも小さく、連結部奥行寸法は、前記圧力室の高さの寸法よりも小さいことが望ましい。
即ち、絞り部、連結部、および圧力室を有する記録ヘッドにおいては、絞り部、連結部、および圧力室のそれぞれの継ぎ目部分に溜まった気泡を移動させる際に、気泡を押し潰す必要がある場合には、気泡を押し潰すためのエネルギが抵抗となってしまう。そこで本発明では、絞り部から圧力室までのインク供給路内に混入した気泡を押し潰すことなく気泡を移動できるように、連結部内で存在可能な気泡の大きさが、圧力室内で存在可能な気泡の大きさと同等以下になるように、インク供給路の形状を設定したのである。
このような記録ヘッドによれば、インク供給路の形状を、気泡を押し潰す必要がない形状に設定しているので、インク供給路に混入した気泡を移動させる際の抵抗をより小さくすることができる。よって、少量のインクを排出するだけでインク供給路に溜まった空気(気泡)を容易に除去することができる。
また、請求項1に記載の記録ヘッドにおいて、インク供給路の形状を、気泡を押し潰す必要がない形状に設定するためには、請求項2のようにしてもよいが、請求項3に記載のように、絞り部において、奥行方向および前記上下方向と直交する幅方向の寸法である絞り部幅寸法は、連結部における幅方向の寸法である連結部幅寸法よりも小さく設定し、連結部幅寸法は、圧力室における幅方向の寸法である圧力室幅寸法よりも小さく設定してもよい。また、請求項2および請求項3に記載の内容を組み合わせることが最も好ましい。
このような記録ヘッドにおいても、インク供給路の形状を、気泡を押し潰す必要がない形状に設定しているので、インク供給路に混入した気泡を移動させる際の抵抗をより小さくすることができる。よって、少量のインクを排出するだけでインク供給路に溜まった空気(気泡)を容易に除去することができる。
また、請求項1〜請求項3の何れかに記載の記録ヘッドにおいて、絞り部の高さの寸法、および圧力室の高さの寸法を除いた連結部高さ寸法は、請求項4に記載のように、連結部における幅方向の寸法である連結部幅寸法よりも小さく設定されていることが望ましい。さらに請求項4に記載の記録ヘッドにおいて、連結部は、請求項5に記載のように、この連結部を任意の位置で水平方向に切断した際に、切断面の形状が楕円形または長方形であるように構成してもよい。
このような記録ヘッドによれば、より確実にインク供給路に混入した気泡を移動させる際の抵抗をより小さくすることができる。
次に、請求項6に記載の発明は、共通液室内に貯留されたインクを、インク供給路を介して噴射ノズルに供給し、この噴射ノズルからインクを選択的に噴射する記録ヘッドを備え、記録ヘッドを被記録媒体に対して相対移動させながら記録ヘッドにより画像記録を行うインクジェット記録装置であって、インク供給路内のインクを噴射ノズルから排出することによりインク供給路内に混入した空気を除去する空気除去手段を備え、記録ヘッドとして、請求項1〜請求項5の何れかに記載の記録ヘッドを備えたことを特徴としている。
次に、請求項6に記載の発明は、共通液室内に貯留されたインクを、インク供給路を介して噴射ノズルに供給し、この噴射ノズルからインクを選択的に噴射する記録ヘッドを備え、記録ヘッドを被記録媒体に対して相対移動させながら記録ヘッドにより画像記録を行うインクジェット記録装置であって、インク供給路内のインクを噴射ノズルから排出することによりインク供給路内に混入した空気を除去する空気除去手段を備え、記録ヘッドとして、請求項1〜請求項5の何れかに記載の記録ヘッドを備えたことを特徴としている。
このようなインクジェット記録装置においては、請求項1〜請求項5の何れかに記載の記録ヘッドを備えているので、上記何れかに記載の記録ヘッドと同様の効果が得られる。即ち、このインクジェット記録装置によれば、絞り部、連結部、および圧力室にて構成される空間(連結部奥行寸法および連結部高さ寸法により規定される空間)に存在可能な気泡の大きさを規制することができるので、絞り部や連結部に混入した気泡を圧力室側に移動させる際の抵抗を小さくすることができる。よって、少量のインクを排出するだけでインク供給路に溜まった空気(気泡)を除去することができる。
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
[インクジェット記録装置全体部分の説明]
図1は、本発明を適用するのに好適なインクジェット記録装置1の外形斜視図である。また、図2は、インクジェット記録装置1の断面図である。
[インクジェット記録装置全体部分の説明]
図1は、本発明を適用するのに好適なインクジェット記録装置1の外形斜視図である。また、図2は、インクジェット記録装置1の断面図である。
インクジェット記録装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能等を備えた、いわゆる多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、被記録媒体として、紙又はプラスチックフィルム等のシート状の用紙が用いられる。なお、本インクジェット記録装置1では、ファクシミリ機能においては、モノクロ画像記録を行い、プリンタ機能およびコピー機能においては、カラーおよびモノクロ画像記録画を行うことが可能である。
図1および図2に示すように、インクジェット記録装置1は、ケース1aの上部にスキャナ2が設けられ、その下部(ケース1a内の上部)に、上記各種機能において記録用紙40への記録(画像形成)を行うための記録部7が設けられている。ケース1a内の下部には、給紙装置30が設けられている。
また、ケース1a内の後方(後述するインク流れ方向上流側:図5参照)であって給紙装置30よりも上方には、箱型の金属製のフレーム5が配置されている。フレーム5は左右方向(後述する幅方向)に長いほぼ直方体形状であり、ケース1aの内部に固定されている。
フレーム5内の上部には記録部7が配置されている。記録部7は、プリンタ画像記録を行うための記録ヘッド4を搭載して左右(主走査方向)へ往復移動可能なキャリッジ4aおよびその他の機構からなる。この記録部7において、キャリッジ4aはCPU等からなる制御装置110(図2では図示省略。図4参照)により制御されることにより左右に往復することで記録ヘッド4も走査される。記録ヘッド4はこの走査時にノズルからインクを吐出することで記録ヘッド4の下方で停止配置される記録用紙40に画像を記録する。
また、記録部7におけるキャリッジ4aの待機位置に相当する位置にはメンテナンスユニット(図示なし)が搭載されている。メンテナンスユニット部分では、ブレード等による記録ヘッド4のノズル面の拭き取りを行うワイピング動作や、ノズル内からゴミや空気、さらには固化したインクを強制的に除去するためのパージ動作、フラッシング動作等の各種メンテナンス動作が行われる。
ケース1a内部の前方には、フルカラー画像記録のための4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)のインクをそれぞれ収容した4個のインクカートリッジ13(図2では図示省略。図3(a)参照)が収納されている。これらのインクカートリッジ13は、着脱可能に構成されており、インクの補充を行う場合はインクカートリッジ13ごと交換する。
各インクカートリッジ13に収容されているインクは、各インクカートリッジ13と記録ヘッド4とを結ぶ4本のインク供給チューブ11を介して記録ヘッド4へ供給されるように構成されている。そして、これらのインク供給チューブ11は、キャリッジ4aの往復運動に対して従動可能に支持されている。
また、フレーム5の後方には、給紙装置30の後方から記録部7へと記録用紙40を案内する搬送路5aが形成されている。記録部7は、搬送路5aの出口に隣接する箇所に搬送ローラ7aを有し、画像の記録された記録用紙40を排出する箇所に排出ローラ7bを有する。この搬送ローラ7aは用紙搬送モータ123(図2では図示省略。図4参照)の回転駆動力を受けて回転する。
給紙装置30は、ケース1aの開口部1bから挿入されてセットされた給紙カセット3を備えている。この給紙カセット3には、積み重ねた記録用紙40を収納する用紙収納部3aが設けられ、給紙カセット3がケース1a内に挿入されると、用紙収納部3a内の記録用紙40はケース1a内の後方に配置される。
そして、用紙収納部3aの最上層に積層されている記録用紙40は、給紙ローラ8が回転することにより、搬送路5aを経て記録部7へ送り出される。なお、給紙ローラ8は、駆動軸9に軸支された長尺状のアーム10の先端部に回転可能に保持されており、駆動軸9が給紙モータ122(図2では図示省略。図4参照)の回転駆動力を受けて回転することによりその回転が伝達されて回転するよう構成されている。
また、インクジェット記録装置1の上部前面には、各種操作ボタンや液晶パネルなどからなる操作パネル6が設けられている。この操作パネル6により、ユーザは当該インクジェット記録装置1におけるプリンタモード、コピーモード、スキャナモード、ファクシミリモードといった各モードの選択をしたり、各種モードにおける各種設定項目を設定したり、ファクシミリ番号などの必要事項を入力したり、動作状況や通信履歴などを確認したりすることができる。
[インク供給機構の説明]
図3は、インクジェット記録装置1のインク供給機構の概略構成を示す説明図であり、図3(a)はインク供給機構の側断面を模式的に示す図、図3(b)は記録ヘッド4の上視断面を模式的に示す図である。
図3は、インクジェット記録装置1のインク供給機構の概略構成を示す説明図であり、図3(a)はインク供給機構の側断面を模式的に示す図、図3(b)は記録ヘッド4の上視断面を模式的に示す図である。
インク供給機構は、記録部7のキャリッジ4a上に設けられたマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)各色のインクに対応する4基の記録ヘッド4(図3(b)参照)へそれぞれに対応するインクカートリッジ13からインクを供給するための機構である。図3(a)に示すように、各色のインクに対応する記録ヘッド4内にそれぞれ設けられたサブタンク14と、各色のインクのインクカートリッジ13とは、インク供給チューブ11とインク供給チューブ11の途中に設けられたポンプ12(本発明でいう空気除去手段)とを介して連通している。つまり、4基の記録ヘッド4にそれぞれ対応して、インク供給チューブ11およびポンプ12が設けられている。なお、図3(b)においては、説明を簡単にするために、それぞれ1基の記録ヘッド4、インク供給チューブ11、およびポンプ12のみを表示している。
記録ヘッド4は、下方に備えられた複数のノズル部17と、各ノズル部17に設けられたノズル17a(図3では図示省略。図5参照)から吐出するインクを貯留するためのサブタンク14と、サブタンク14を大気開放又は閉成するためのバルブユニット15を備えている。サブタンク14とバルブユニット15との間は、空気を透過しインクを透過させない選択透過膜である気体透過膜15dを介して連通している。これにより、バルブユニット15による大気開放時は、空気だけがサブタンク14とバルブユニット15の間を流通し、インクはサブタンク14からバルブユニット15へは漏れ出さない構造となっている。
バルブユニット15は、上部の大径部15fと、下部に設けられた小径の通気孔15eとからなる。大径部15f内には大径の弁体と小径のロッドとが一体に形成されたバルブ15bが昇降可能に収納されている。また、バルブ15bの弁体の下端面側と通気孔15eの上端面側との間にはシール用のOリングであるパッキン15cが介在している。そして、バルブ15bは大径部15f内に設けられたコイルスプリング等のばね15aによって常時下向きに押圧されている。この状態で、パッキン15cがバルブ15bの弁体と大径部15fとによって押圧されて、バルブ閉成状態となる。このとき、バルブ15bのロッドは通気孔15eの下端開口近傍まで延びてきている。一方、記録ヘッド4の待機位置等に設けられたリリースロッド16が上昇して、バルブ15bのロッドをばね15aの付勢力に抗して上向きに押圧すると、バルブ15bの弁体がパッキン15cから離れ、バルブ開成状態、即ち大気開放状態となる。
ポンプ12は、例えば、ねじポンプやベーンポンプ等から構成された公知のポンプであって、インク供給チューブ11の途中に設けられている。このポンプ12は、インクをインクカートリッジ13から記録ヘッド4のサブタンク14へ供給する方向(以下、インク供給方向と称す。)と、インクをサブタンク14からインクカートリッジ13へ戻す方向との双方向にインクを液送可能なポンプである。
[インクジェット記録装置1の電気的構成]
ここで、インクジェット記録装置1の電気的構成について、図4のブロック図を用いて説明する。
ここで、インクジェット記録装置1の電気的構成について、図4のブロック図を用いて説明する。
図4に示すように、インクジェット記録装置1は、CPU111、ROM112、RAM113およびEEPROM114を有する公知のマイクロコンピュータとして構成された制御装置110を備えている。
この制御装置110は、記録用紙40の有無やその先端部、後端部、幅方向における端縁などを検出可能な周知のメディアセンサやレジストセンサなどからなる各種センサ群116、記録用紙40の搬送量(位置)を検出する用紙搬送用エンコーダ117、操作パネル6、キャリッジ送り用エンコーダ118等と電気的に接続されている。
そしてさらに、制御装置110は、給紙モータ122を駆動するための給紙モータ駆動回路120a、用紙搬送モータ123を駆動するための搬送モータ駆動回路120b、キャリッジモータ124を駆動するためのキャリッジモータ駆動回路120c、記録ヘッド4(即ち後述する圧電素子18)を駆動(インクを吐出)するための記録ヘッド駆動回路120d、ポンプ駆動モータ23を駆動するためのポンプ駆動モータ駆動回路120f、およびリリースロッド駆動部24を駆動するためのリリースロッド駆動回路120gの各々と電気的に接続されている。
そして、ROM112やEEPROM114に格納された各種プログラムに従ってCPU111が各駆動回路120a〜120gを制御することで、それぞれの駆動対象が駆動・制御されることとなる。なお、既述の通り、給紙モータ122の回転により給紙ローラ8が駆動され、用紙搬送モータ123の回転により搬送ローラ7aが駆動される。
[ポンプ12およびリリースロッド16の作動説明]
上述のインクジェット記録装置1において、制御装置110は、ポンプ12やリリースロッド16を駆動することにより、インクをインクカートリッジ13からインク供給チューブ11およびサブタンク14へ供給するインク供給動作を実行したり、記録ヘッド4のノズルからインクを強制的に排出させるパージ動作を実行したりする。
上述のインクジェット記録装置1において、制御装置110は、ポンプ12やリリースロッド16を駆動することにより、インクをインクカートリッジ13からインク供給チューブ11およびサブタンク14へ供給するインク供給動作を実行したり、記録ヘッド4のノズルからインクを強制的に排出させるパージ動作を実行したりする。
具体的には、ポンプ12の回転方向や回転速度を変化させることで、インクの液送方向および液送時の圧力を制御する。
つまり、インク供給動作の際には、制御装置110は、リリースロッド16を上昇させ、バルブ15bを大気開放状態とし、この状態でポンプ12をインク供給方向にインクが流れるよう駆動する。すると、インクカートリッジ13内のインクは、インク供給チューブ11を介してサブタンク14に移動する。このとき、サブタンク内の圧力は、若干上昇するが、バルブ15bが大気開放状態とされているので、ノズルにおけるインクのメニスカスを破壊する圧力を超える圧力(上記実施形態においては、3.5kPa以上)にはなることがない。
つまり、インク供給動作の際には、制御装置110は、リリースロッド16を上昇させ、バルブ15bを大気開放状態とし、この状態でポンプ12をインク供給方向にインクが流れるよう駆動する。すると、インクカートリッジ13内のインクは、インク供給チューブ11を介してサブタンク14に移動する。このとき、サブタンク内の圧力は、若干上昇するが、バルブ15bが大気開放状態とされているので、ノズルにおけるインクのメニスカスを破壊する圧力を超える圧力(上記実施形態においては、3.5kPa以上)にはなることがない。
また、パージ動作の際には、制御装置110は、リリースロッド16を下降させ、バルブ15bを閉成状態とし、この状態でポンプ12をインク供給方向にインクが流れるよう駆動する。すると、バルブ15bが閉成状態とされているので、サブタンク内の圧力は、急激に上昇し、ノズルにおけるインクのメニスカスを破壊する圧力を超える圧力(例えば、20kPa程度)となり、ノズルからインクが強制的に排出される。
このとき、サブタンク14内の圧力がより高くなるように(例えば70kPa程度に)すれば、サブタンク14からノズルまでのインク供給路(図5参照)に混入した空気を良好に除去することができるが、同時にノズルから排出されるインクの量も多くなってしまう。つまり、インクが無駄に消費されてしまい、このときのインクの消費量はインク供給路の容積の5倍程度にもなってしまう。
そこで、本実施例のインクジェット記録装置1においては、ノズル部17(特にインク供給路)の形状を工夫することにより、サブタンク14内の圧力を高くすることなく、良好にインク供給路内の空気(気泡)を除去可能にしている。
以下にノズル部17の詳細を示す。
[ノズル部17の詳細説明]
ノズル部17は、多数のノズル17hおよび多数のインク供給路が並列に配置されて構成されている(図5(a)参照)。ここでは、これら多数のノズル17hおよびインク供給路を代表して、1つのノズル17hおよびインク供給路について、図5を用いて説明する。なお、図5(a)はノズル部17における上視断面図(図5(b)におけるA−A断面図)、図5(b)はノズル部17における側断面図である。
[ノズル部17の詳細説明]
ノズル部17は、多数のノズル17hおよび多数のインク供給路が並列に配置されて構成されている(図5(a)参照)。ここでは、これら多数のノズル17hおよびインク供給路を代表して、1つのノズル17hおよびインク供給路について、図5を用いて説明する。なお、図5(a)はノズル部17における上視断面図(図5(b)におけるA−A断面図)、図5(b)はノズル部17における側断面図である。
ノズル部17は、複数枚の積層部材(本実施例では第1積層部材171〜第8積層部材178の8枚の積層部材)にエッチング処理等により予めインクが流れる流路を形成しておき、これらの積層部材171〜178を順に積層することにより形成されている。このため、インクが流れる流路は、積層部材171〜178の積層方向(上下方向)またはこの積層方向と垂直な方向(インク流れ方向:水平方向)に沿って形成されることになる。
ここで、ノズル部17は、インクを吐出するノズル17hと、ノズル17hに供給されるインクを一旦貯留するマニホールド17b(本発明でいう共通液室)と、サブタンク14およびマニホールド17bを連通し、マニホールド17bにインクを供給する経路として機能するインク補給路17aと、マニホールド17bおよびノズル17hを連通するインク供給路とを備えている。
ノズル17hは、最も下方に積層された第8積層部材178に形成されている。
そして、マニホールド17bは、第5積層部材175と第8積層部材178との間(第6積層部材176および第7積層部材177そのもの)に空間を形成することにより構成されている。なお、このマニホールド17bは、他のインク供給路にもインクを供給できるよう幅方向に長い形状を有している。つまり、マニホールド17bは、隣接するインク供給路にもインクを供給するための共通液室として機能している。
そして、マニホールド17bは、第5積層部材175と第8積層部材178との間(第6積層部材176および第7積層部材177そのもの)に空間を形成することにより構成されている。なお、このマニホールド17bは、他のインク供給路にもインクを供給できるよう幅方向に長い形状を有している。つまり、マニホールド17bは、隣接するインク供給路にもインクを供給するための共通液室として機能している。
また、インク補給路17aは、第1積層部材171〜第5積層部材175を同位置にて連通することにより構成されている。なお、このインク補給路17aは、マニホールド17bにおけるインク流れ方向上流側(図5では右側)の端部に連通されている。
次に、マニホールド17bおよびノズル17hを連通するインク供給路は、マニホールド17bの上方に積層状態で形成された絞り部17dと、マニホールド17bおよび絞り部17dを連通する接続部17cと、絞り部17dのさらに上方に積層状態で形成された圧力室17fと、絞り部17dおよび圧力室17fを連通する連結部17eと、圧力室17fおよびノズル17hを連通する圧力伝搬室17gとを備えている。
接続部17cは、マニホールド17bのインク流れ方向下流側において、第5積層部材175に孔を形成することにより構成されている。
絞り部17dは、第3積層部材173と第5積層部材175との間(第4積層部材174そのもの)に空間を形成することにより構成されている。
絞り部17dは、第3積層部材173と第5積層部材175との間(第4積層部材174そのもの)に空間を形成することにより構成されている。
圧力室17fは、第1積層部材171と第3積層部材173との間(第2積層部材172そのもの)に空間を形成することにより構成されている。なお、第1積層部材171における圧力室17fの上方の位置には、圧電素子18が配置されている。
連結部17eは、圧力室17fのインク流れ方向上流側において、絞り部17dと連通するよう第5積層部材175に孔を形成することにより構成されている。
圧力伝搬室17gは、圧力室17fのインク流れ方向下流側において、第3積層部材173〜第7積層部材177を連通することにより構成されている。なお、圧力伝搬室17gは、各積層部材173〜177に形成された孔の位置が完全に一致することはなく、積層方向下方に向かうにつれて、孔の位置がインク流れ方向下流側に変化するように設定されている。このように圧力伝搬室17gの形状を設定することにより、圧力伝搬室17gにおける流路抵抗を減らすことができるので、圧電素子18の駆動により圧力室17f内の圧力が変化したときに、この圧力の変化をノズル17hまで良好に伝搬することができる。
圧力伝搬室17gは、圧力室17fのインク流れ方向下流側において、第3積層部材173〜第7積層部材177を連通することにより構成されている。なお、圧力伝搬室17gは、各積層部材173〜177に形成された孔の位置が完全に一致することはなく、積層方向下方に向かうにつれて、孔の位置がインク流れ方向下流側に変化するように設定されている。このように圧力伝搬室17gの形状を設定することにより、圧力伝搬室17gにおける流路抵抗を減らすことができるので、圧電素子18の駆動により圧力室17f内の圧力が変化したときに、この圧力の変化をノズル17hまで良好に伝搬することができる。
即ち、制御装置110により圧電素子18(記録ヘッド4)が駆動されると圧力室17f内の圧力が変化し、圧力室17fの圧力が高まると、この圧力の変化(高圧力の波動)が圧力伝搬室17gを介してノズル部17hに到達し、ノズル部17hからインクが吐出されるのである。
ここで、本実施例のノズル部17においては、絞り部17d、連結部17e、圧力室17fにおける各寸法を、例えば以下のように設定している。
「絞り部幅寸法31x」 = 80μm、
「絞り部高さ寸法31z」 = 25μm、
「連結部幅寸法32x」 = 150μm、
「連結部奥行寸法32y」 = 40μm、
「連結部部分高さ寸法32z」= 50μm、
「圧力室幅寸法33x」 = 250μm、
「圧力室高さ寸法33z」 = 40μm。
「絞り部幅寸法31x」 = 80μm、
「絞り部高さ寸法31z」 = 25μm、
「連結部幅寸法32x」 = 150μm、
「連結部奥行寸法32y」 = 40μm、
「連結部部分高さ寸法32z」= 50μm、
「圧力室幅寸法33x」 = 250μm、
「圧力室高さ寸法33z」 = 40μm。
即ち、
1.「連結部奥行寸法32y」<「連結部高さ寸法34」(「絞り部高さ寸法31z」+「連結部部分高さ寸法32z」+「圧力室高さ寸法33z」)、
2.「絞り部幅寸法31x」<「連結部幅寸法32x」<「圧力室幅寸法33x」、
3.「絞り部高さ寸法31z」<「連結部奥行寸法32y」≦「圧力室高さ寸法33z」、
4.「連結部奥行寸法32y」<「連結部幅寸法32x」
の各条件を満たしている。
1.「連結部奥行寸法32y」<「連結部高さ寸法34」(「絞り部高さ寸法31z」+「連結部部分高さ寸法32z」+「圧力室高さ寸法33z」)、
2.「絞り部幅寸法31x」<「連結部幅寸法32x」<「圧力室幅寸法33x」、
3.「絞り部高さ寸法31z」<「連結部奥行寸法32y」≦「圧力室高さ寸法33z」、
4.「連結部奥行寸法32y」<「連結部幅寸法32x」
の各条件を満たしている。
即ち、絞り部17dは、絞り部17dにおける各種寸法(幅寸法31xおよび高さ寸法31z)が、他の部分の寸法と比較して小さく設定されている。このため、絞り部17dにおいては他の部分と比較して流路抵抗が大きくなるので、圧電素子18の駆動により圧力室17f内部の圧力が変化したとしても、絞り部17d内部のインクがマニホールド17b側に逆流することを防止することができる。
また、絞り部17d、連結部17e、圧力室17fの寸法は、上記の条件に合致するよう構成されているので、パージ動作時における内部の気泡の流れを円滑にすることができる。このことについては、図6を用いてより詳しく説明する。図6は、ノズル部17(特に、絞り部17d、連結部17e、圧力室17fの部分)において、上述のパージ動作を行ったときに、内部の気泡の流れを説明する説明図であって、図6(a)はノズル部17における上視断面図、図6(b)はノズル部17における側断面図である。
図6(a)および図6(b)に示すように、例えば、絞り部17dに、絞り部高さ寸法31zと略一致する径を有する球形の気泡が混入している場合には、この気泡は、A1の位置からインクの流れに乗って連結部17e(A2の位置)、圧力室17f(A3の位置)の順に移動する。
ここで、絞り部17d、連結部17e、圧力室17fにおいて存在可能な気泡の大きさは、それぞれ、連結部幅寸法32xまたは絞り部高さ寸法31zと一致する大きさ(気泡B1)、連結部幅寸法32xまたは連結部奥行寸法32yと一致する大きさ(気泡B2)、圧力室幅寸法33xまたは圧力室高さ寸法33zと一致する大きさ(気泡B3)である。即ち、これらの気泡の直径には、
「気泡B1の直径」<「気泡B2の直径」<「気泡B3の直径」
の関係がある。
「気泡B1の直径」<「気泡B2の直径」<「気泡B3の直径」
の関係がある。
従って、A1の位置にある気泡は、より広い領域に順次移動することになるので、インクジェット記録装置1は、この気泡が有する形状を変形させることなく、移動することが可能になるのである。
[本実施例の作用および効果]
以上のように詳述したインクジェット記録装置1は、マニホールド17b内に貯留されたインクを、インク供給路を介してノズル17hに供給し、このノズル17hからインクを選択的に噴射して用紙等の被記録媒体に画像記録を行う記録ヘッド4と、インク供給路内のインクをノズル17hから排出することによりインク供給路内に混入した空気を除去するポンプ12とを備えている。
以上のように詳述したインクジェット記録装置1は、マニホールド17b内に貯留されたインクを、インク供給路を介してノズル17hに供給し、このノズル17hからインクを選択的に噴射して用紙等の被記録媒体に画像記録を行う記録ヘッド4と、インク供給路内のインクをノズル17hから排出することによりインク供給路内に混入した空気を除去するポンプ12とを備えている。
そして、記録ヘッド4において、インク供給路は、インク供給路内の圧力を変化させることにより、このインク供給路内のインクをノズル17hから噴射する圧電素子18が、上方に積層された圧力室17fと、マニホールド17bの上方かつ圧力室17fの下方に積層状態で配置され、圧力室17f内のインクがマニホールド17b側に逆流することを防止するための絞り部17dと、圧力室17fおよび絞り部17dを連通する連結部17eと、を備えている。さらに、このインク供給路において、連結部17eの寸法であって、圧力室17f内のインクの流れ方向と平行な奥行方向の寸法である連結部奥行寸法32yは、連結部17eにおけるインク供給路の寸法であって、連結部17e内のインクの流れ方向と平行な上下方向の寸法である連結部高さ寸法34(「絞り部高さ寸法31z」+「連結部部分高さ寸法32z」+「圧力室高さ寸法33z」)よりも小さく設定されている。
つまり、このような記録ヘッド4においては、絞り部17d、連結部17e、および圧力室17fのそれぞれの継ぎ目部分に空気(気泡)が溜まったとしても、絞り部17d、連結部17e、および圧力室17fにて構成される空間以上の大きさに気泡が成長することはない。
従って、このような記録ヘッド4を備えたインクジェット記録装置1によれば、絞り部17d、連結部17e、および圧力室17fにて構成される空間(連結部奥行寸法32yおよび連結部高さ寸法34により規定される空間)に存在可能な気泡の大きさを規制することができるので、絞り部17dや連結部17eに混入した気泡を圧力室17f側に移動させる際の抵抗を小さくすることができる。よって、少量のインクを排出するだけでインク供給路に溜まった空気(気泡)を除去することができる。
また、本実施例の記録ヘッド4において、絞り部高さ寸法31zは、連結部奥行寸法32yと一致するか、これよりも小さく、連結部奥行寸法32yは、圧力室高さ寸法33zよりも小さく設定されている。そして、絞り部17dにおいて、奥行方向(インク流れ方向)および上下方向と直交する幅方向の寸法である絞り部幅寸法31xは、連結部17eにおける幅方向の寸法である連結部幅寸法32xよりも小さく設定し、連結部幅寸法32xは、圧力室17fにおける幅方向の寸法である圧力室幅寸法33xよりも小さく設定されている。
従って、このような記録ヘッド4によれば、インク供給路の形状を、気泡を押し潰す必要がない形状に設定しているので、インク供給路に混入した気泡を移動させる際の抵抗をより小さくすることができる。よって、少量のインクを排出するだけでインク供給路に溜まった空気(気泡)を容易に除去することができる。
また、本実施例の記録ヘッド4において、連結部高さ寸法34から絞り部高さ寸法31z、および圧力室高さ寸法33zを除いた連結部部分高さ寸法32zは、連結部17eにおける幅方向の寸法である連結部幅寸法32xよりも小さく設定されている。
さらに本実施例の記録ヘッド4において、連結部17eは、この連結部17eを任意の位置で水平方向に切断した際に、切断面の形状が楕円形または長方形であるように構成されている。
従って、このような記録ヘッド4によれば、より確実にインク供給路に混入した気泡を移動させる際の抵抗をより小さくすることができる。
[変形例の説明]
なお、本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[変形例の説明]
なお、本発明の実施の形態は、上記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
例えば、本実施例において、制御部110がポンプ12を用いて実行するパージ動作は、ポンプ12によりノズル部17内のインクを押し出すことにより実行したが、特にこの構成に限らず、例えば、インクジェット記録装置1の所定の位置に各ノズル17hからインクを吸引する吸引装置を備えておき、パージ動作を行う際には、制御部110が吸引装置を用いて各ノズル17hからインクを吸引するように構成してもよい。
このようにしても、上記実施例のインクジェット記録装置1と同様の効果が得られる。
1…インクジェット記録装置、1a…ケース、1b…開口部、2…スキャナ、3…給紙カセット、3a…用紙収納部、4…記録ヘッド、4a…キャリッジ、5…フレーム、5a…搬送路、6…操作パネル、7…記録部、7a…搬送ローラ、7b…排出ローラ、8…給紙ローラ、9…駆動軸、10…アーム、11…インク供給チューブ、12…ポンプ、13…インクカートリッジ、14…サブタンク、15…バルブユニット、15b…バルブ、15c…パッキン、15d…気体透過膜、15e…通気孔、15f…大径部、16…リリースロッド、17…ノズル部、17a…インク補給路、17a…ノズル、17b…マニホールド、17c…接続部、17d…絞り部、17e…連結部、17f…圧力室、17g…圧力伝搬室、17h…ノズル、18…圧電素子、23…ポンプ駆動モータ、24…リリースロッド駆動部、30…給紙装置、31x…絞り部幅寸法、31z…絞り部高さ寸法、32x…連結部幅寸法、32y…連結部奥行寸法、32z…連結部部分高さ寸法、33x…圧力室幅寸法、33z…圧力室高さ寸法、34…連結部高さ寸法、40…記録用紙、110…制御装置、111…CPU、112…ROM、113…RAM、114…EEPROM、117…用紙搬送用エンコーダ、120a…給紙モータ駆動回路、120b…搬送モータ駆動回路、120c…キャリッジモータ駆動回路、120d…記録ヘッド駆動回路、120f…ポンプ駆動モータ駆動回路、120g…リリースロッド駆動回路、122…給紙モータ、123…用紙搬送モータ、124…キャリッジモータ、171…第1積層部材、172…第2積層部材、173…第3積層部材、174…第4積層部材、175…第5積層部材、176…第6積層部材、177…第7積層部材、178…第8積層部材。
Claims (6)
- 共通液室内に貯留されたインクを、インク供給路を介して噴射ノズルに供給し、この噴射ノズルからインクを選択的に噴射して被記録媒体に画像記録を行う記録ヘッドであって、
該記録ヘッドは、前記インク供給路内のインクを前記噴射ノズルから排出することにより前記インク供給路内に混入した空気を除去し得るように構成され、
前記インク供給路は、
前記インク供給路内の圧力を変化させることにより、このインク供給路内のインクを前記噴射ノズルから噴射する圧電素子が、上方に積層された圧力室と、
前記共通液室の上方かつ前記圧力室の下方に積層状態で配置され、前記圧力室内のインクが前記共通液室側に逆流することを防止するための絞り部と、
前記圧力室および前記絞り部を連通する連結部と、
を備え、
前記連結部の寸法であって、前記圧力室内のインクの流れ方向と平行な奥行方向の寸法である連結部奥行寸法は、前記連結部におけるインク供給路の寸法であって、前記連結部内のインクの流れ方向と平行な上下方向の寸法である連結部高さ寸法よりも小さいこと
を特徴とする記録ヘッド。 - 前記絞り部の高さの寸法は、前記連結部奥行寸法と一致するか、これよりも小さく、
前記連結部奥行寸法は、前記圧力室の高さの寸法よりも小さいこと
を特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。 - 前記絞り部において、前記奥行方向および前記上下方向と直交する幅方向の寸法である絞り部幅寸法は、前記連結部における幅方向の寸法である連結部幅寸法よりも小さく、
前記連結部幅寸法は、前記圧力室における幅方向の寸法である圧力室幅寸法よりも小さいこと
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録ヘッド。 - 前記絞り部の高さの寸法、および前記圧力室の高さの寸法を除いた前記連結部高さ寸法は、前記連結部における幅方向の寸法である連結部幅寸法よりも小さく設定されていること
を特徴とする請求項1〜請求項3の何れか記載の記録ヘッド。 - 前記連結部は、この連結部を任意の位置で水平方向に切断した際に、切断面の形状が楕円形または長方形であることを特徴とする請求項4に記載の記録ヘッド。
- 共通液室内に貯留されたインクを、インク供給路を介して噴射ノズルに供給し、この噴射ノズルからインクを選択的に噴射する記録ヘッドを備え、前記記録ヘッドを被記録媒体に対して相対移動させながら前記記録ヘッドにより画像記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記インク供給路内のインクを前記噴射ノズルから排出することにより前記インク供給路内に混入した空気を除去する空気除去手段を備え、
前記記録ヘッドとして、請求項1〜請求項5の何れかに記載の記録ヘッドを備えたこと
を特徴とするインクジェット記録装置。
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