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JP2007076485A - 車両の補機配設構造 - Google Patents

車両の補機配設構造 Download PDF

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JP2007076485A
JP2007076485A JP2005266281A JP2005266281A JP2007076485A JP 2007076485 A JP2007076485 A JP 2007076485A JP 2005266281 A JP2005266281 A JP 2005266281A JP 2005266281 A JP2005266281 A JP 2005266281A JP 2007076485 A JP2007076485 A JP 2007076485A
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seat
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arrangement structure
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JP2005266281A
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Isao Toda
功 任田
Masayuki Iwasaka
公志 岩坂
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】低全高のコンパクトなボディにおいて車両補機の配設と多人数乗車との両立を図ることができ、大小の補機を仕分けて効率的にパッケージングすることができる車両の補機配設構造を提供する。
【解決手段】車室の下面を形成するフロアパネルの車外側下方に車両補機を配設した車両の補機配設構造であって、フロアパネルに上方へ段上げされたキックアップ部4,5を設け、キックアップ部4,5は第1キックアップ部4と、該第1キックアップ部4に車幅方向で並設すると共に、高さ方向で第1キックアップ部4より高い第2キックアップ部5とから成り、第1キックアップ部4の下方に第1車両補機36を配設すると共に、第2キックアップ部5の下方に第1車両補機36より高さ方向で大型の第2車両補機37を配設する。
【選択図】図9

Description

この発明は、車室の下面を形成するフロアパネルの車外側下方に車両補機を配設したような車両の補機配設構造に関する。
従来、上述例の車両の補機配設構造としては、図16、図17、図18に示す構造のものがある。
すなわち、フロアパネル100の前部に運転席シート101と助手席シート102とを左右に並設する一方、フロアパネル100には上方へ段上げされたキックアップ部103を設け、このキックアップ部103を車幅方向において同一高さに設定すると共に、該キックアップ部103上に左右のリヤシート104,105を並設し、さらに、上述のキックアップ部103の車幅方向中間部において、その車外側下方には車両補機としての燃料タンク106を配設した大人4人乗車タイプの補機配設構造である。
一方、特許文献1には、フロアパネルに対して湾曲部と、該湾曲部をそのまま上方に延長させた延長部とを備えて成るキックアップ部を段上げ形成し、このキックアップ部上にリヤシートを配設する一方、キックアップ部の車外側下方には、その上面が湾曲部および延長部に沿う形状の燃料タンクを配設したものが開示されている。
また、特許文献2には、フロアパネルに段部を介してキックアップフロア部を連設し、このキックアップフロア部にリヤキックアップ部を介してリヤフロアを連設すると共に、キックアップフロア部およびリヤキックアップ部上にリヤシートを配設し、上述の段部、キックアップフロア部、リヤキックアップ部およびフロアの車外側下方には、これら各要素の連設形状に沿う構造の燃料タンクを配設したものが開示されている。
しかし、図16〜図18で示した従来構造、並びに、上述の各特許文献1、2には、車幅方向においてキックアップ部の大きさを異ならせるという技術思想は何等開示されていない。
ところで、低全高のコンパクトな車両を構成する場合、居住性を確保しつつ、多人数が乗車できると共に、車両補機のレイアウトを達成することが要請される。
特開平6−211169号公報 特開平5−627号公報
そこで、この発明は、上方へ段上げされたキックアップ部を、第1キックアップ部と、この第1キックアップ部に対して車幅方向に並設され、かつ第1キックアップ部よりも高さ方向でより高い第2キックアップ部とから構成し、第1キックアップ部の車外側下方に第1車両補機を、また第2キックアップ部の車外側下方に大型の第2車両補機をそれぞれ配設することで、低全高のコンパクトなボディにおいて車両補機の配設と多人数乗車との両立を図ることができ、特に第1および第2の両キックアップ部の下方に車両補機を配設することで、大小の補機を仕分けて効率的にパッケージングすることができる車両の補機配設構造の提供を目的とする。
この発明による車両のシート配設構造は、車室の下面を形成するフロアパネルの車外側下方に車両補機を配設した車両の補機配設構造であって、上記フロアパネルには上方へ段上げされたキックアップ部が設けられ、上記キックアップ部は第1キックアップ部と、該第1キックアップ部に車幅方向で並設されると共に、高さ方向で第1キックアップ部より高い第2キックアップ部とから成り、上記第1キックアップ部の下方に第1車両補機が配設されると共に、上記第2キックアップ部の下方に第1車両補機より高さ方向で大型の第2車両補機が配設されたものである。
上記構成によれば、車幅方向において高さが異なる第1キックアップ部と第2キックアップ部とを設け、第2キックアップ部に対して高さが低く、かつ車外側下方空間が相対的に小さい第1キックアップ部の下方には第1車両補機を配設し、第1キックアップ部に対して高さが高く、かつ車外側下方空間が相対的に大きい第2キックアップ部の下方には、第1車両補機に対して高さ方向で大型の第2車両補機を配設したので、ショートノーズ、低全高のコンパクトなボディにおいて複数の大型の車両補機の配設と、多人数乗車との両立を図ることができる。
特に第1および第2の両キックアップ部の下方に車両補機をそれぞれ配設したので、大きさが異なる補機を仕分けて効率的にパッケージングすることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1車両補機は第1燃料タンクに設定されたものである。
上記構成によれば、高さ方向で低い第1キックアップ部の下方にも第1燃料タンクを配設することができるので、タンク容量を適切に確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記第2車両補機は第2燃料タンクに設定され、上記第1車両補機である第1燃料タンクと連通されたものである。
上記構成によれば、第1および第2の両キックアップ部のそれぞれの下方を有効に利用して、確実にタンク容量を確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1燃料タンクと第2燃料タンクは、上方に立上がって車幅方向に延びるトンネルタンク部を介して連通され、上記トンネルタンク部の下方には第3車両補機が配設されたものである。
上記構成によれば、第1燃料タンクと第2燃料タンクとをトンネルタンク部で連通したので、タンク容量の確保と、第3車両補機のレイアウトとの両立を図ることができる。特に、タンク容量を最大限に確保しつつ、第1および第2の燃料タンクをトンネルタンク部にて連通一体化しているので、燃料タンクの構造が簡単となるうえ、その組付け性の向上を図ることもできる。
この発明の一実施態様においては、上記第3車両補機は排気管または/およびプロペラシャフトに設定されたものである。
上記構成によれば、タンク容量の確保と、第3車両補機としての排気管または/およびプロペラシャフト(FRや4WDの場合)のレイアウトとの両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1キックアップ部上に第1シートを配設すると共に、上記第2キックアップ部上には第1シートに着座する乗員の体格よりも小さい乗員用の第2シートを配設したものである。
上記構成によれば、高さ方向で高い第2キックアップ部の上部にはその上方空間に対応して、体格が小さい乗員用の第2シートを配設し、第1キックアップ部の上部にはその上方空間に対応して、第1シートを配設したので、車室内の空間を適切に分担使用することができ、低全高のコンパクトな車両であっても、乗員の体格により分担使用するので、多人数乗車が可能となり、例えば、大人3人と女性(または子供)の乗車が可能となる。
この発明の一実施態様においては、上記第1シートおよび第2シートの前方には前列シートが配設され、上記前列シートは車幅方向に並設された運転席シートと助手席シートとから成り、上記第1シートの前方に助手席シートが配設され、上記第2シートの前方に運転席シートが配設されたものである。
上記構成によれば、運転席シートと助手席シートとから成る前列シートのスペースもバランスよく確保することができる。また、体格の大きい乗員が助手席側のリヤシート(第1シート)に着座可能となり、一般に助手席側のリヤシート(第1シート)は使用頻度が高く、このリヤシート(第1シート)が歩道側(いわゆる路肩)に対応するので、安全性と使い勝手との両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記運転席シートより上記助手席シートが前方にオフセットして配設されたものである。
上記構成によれば、助手席スペースの確保と、助手席側のリヤシート(第1シート)のスペース拡大とを図ることができ、第1シートに着座する乗員の快適性向上を図ることができる。
つまり、運転席側にはステアリングホイールが存在するので、運転席シートを前寄りに配設することはできないが、助手席側にはステアリングホイールが存在しない分、スペースを確保した上で助手席シートを前方にオフセットして配設することができ、これにより、助手席側のリヤシートのスペース拡大を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記第2シートより上記第1シートが前方にオフセットして配設されたものである。
上記構成によれば、車室内空間を前後方向に分けて適切にスペース利用することができ、車室内の前後スペースの効率化を図ることができ、特に第1シートとして大きいシートを配置すると、後席乗員の快適性をさらに向上させることができる。
この発明によれば、上方へ段上げされたキックアップ部を、第1キックアップ部と、この第1キックアップ部に対して車幅方向に並設され、かつ第1キックアップ部よりも高さ方向でより高い第2キックアップ部とから構成し、第1キックアップ部の車外側下方に第1車両補機を、また第2キックアップ部の車外側下方に大型の第2車両補機をそれぞれ配設したので、低全高のコンパクトなボディにおいて車両補機の配設と多人数乗車との両立を図ることができ、特に第1および第2の両キックアップ部の下方に車両補機を配設することで、大小の補機を仕分けて効率的にパッケージングすることができる効果がある。
第1車両補機と第2車両補機とを仕分けて効率的にパッケージングするという目的を、車室の下面を形成するフロアパネルの車外側下方に車両補機を配設したものにおいて、フロアパネルには上方へ段上げされたキックアップ部を設け、このキックアップ部を第1キックアップ部と、該第1キックアップ部に車幅方向で並設されると共に、高さ方向で第1キックアップ部より高い第2キックアップ部とから構成し、第1キックアップ部の下方には第1車両補機を配設すると共に、第2キックアップ部の下方には第1車両補機より高さ方向で大型の第2車両補機を配設するという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両の補機配設構造を示すが、まず、図1〜図5を参照して車体構造について説明する。
エンジンルームと車室とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル(ダッシュパネル)1を設け、このダッシュロアパネル1の下端後部には、後方に向けてほぼ水平に延びるフロアパネル2を連設し、このフロアパネル2で車室下面を構成している。
上述のフロアパネル2の後部には上方へ段上げされたキックアップ部3を設けるが、このキックアップ部3は助手席側Pa(車両の右側参照)の第1キックアップ部4と、この第1キックアップ部4と車幅方向で並設された運転席側Dr(車両の左側参照)の第2キックアップ部5とを備えている。
しかも、図1に斜視図で示すように、第2キックアップ部5は第1キックアップ部4よりも高さ方向でより一層高く形成されている。
ここで、上述の第1キックアップ部4は、フロアパネル2から立上がる前面壁部4aと、この前面壁部4aから後方に向けて略水平に延びるキックアップフロア部4bとを有する。
また、上述の第2キックアップ部5は、フロアパネル2から立上がる前面壁部5aと、この前面壁部5aから後方に向けて略水平に延びるキックアップフロア部5bとを有し、第2キックアップ部5の前面壁部5aの立上り量は第1キックアップ部4の前面壁部4aの立上り量よりも大きく設定されている。
さらに、図2に平面図で示すように、第1キックアップ部4は第2キックアップ部5に対して車両の前方にオフセットするように形成されている。
上述のキックアップ部3における各キックアップフロア部4b,5bのさらに後方には、リヤキックアップ部6を介してリヤフロア7を連設している。
一方、フロアパネル2の車幅方向の中央部には車室内方へ突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部8を形成している。このトンネル部8はダッシュロアパネル1とリヤキックアップ部6との間において車両の前後方向に延びるように形成されると共に、このトンネル部8の上部には該トンネル部8との間に閉断面9を形成するトンネルメンバ10(いわゆるハイマウントバックボーンフレーム)を接合している。
上述のトンネルメンバ10はトンネル部8の上部に沿って、ダッシュロアパネル1とリヤキックアップ部6との間において車両の前後方向に延びる車体剛性部材(強度部材)であり、このトンネルメンバ10によりフロア剛性および車体剛性の向上を図っている。
また、フロアパネル2の車幅方向両端部には車両の前後方向に延びるサイドシル11を接合している。
このサイドシル11は、サイドシルアウタと、サイドシルインナと、サイドシルレインフォースメントとを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面をもった車体剛性部材である。但し、図面においてはサイドシルインナを図示している。
図1、図2、図4、図5に示すように、フロアパネル2の前後方向中間部には、トンネル部8とサイドシル11とを連結して車幅方向に延びるクロスメンバ12(No.2クロスメンバ)を設け、このクロスメンバ12(車体剛性部材)とフロアパネル2の上面との間には閉断面13を形成している。
図1、図2、図4に示すように、助手席側Paにおける第1キックアップ部4の前部には車幅方向に延びるクロスメンバ14(No.3クロスメンバ)を設け、第1キックアップ部4の上面とこのクロスメンバ14との間には同方向に延びる閉断面14aを形成している。
また、図1、図2、図5に示すように、運転席側Drにおける第2キックアップ部5の前部には車幅方向に延びるクロスメンバ15(No.3クロスメンバ)を設け、第2キックアップ部5の上面とこのクロスメンバ15との間には同方向に延びる閉断面15aを形成している。
図1、図2に示すように、上述のクロスメンバ14,15(車体剛性部材)は、第2キックアップ部5の前部に配設されたクロスメンバ15よりも、第1キックアップ部4前部に配設されたクロスメンバ14が車両の前方にオフセットして配設されている。
また、これらの各クロスメンバ14,15は車室内側に位置しており、その車室内側端部(車幅方向の内端部)は上述のトンネル部8に接続固定されている。
図1、図2、図4に示すように助手席側Paにおける第1キックアップ部4の後方には、リヤキックアップ部6とリヤフロア7との車外側において車幅方向に延びるクロスメンバ16(No.4クロスメンバ)を設け、各要素6,7,16間には同方向に延びる閉断面16aを形成すると共に、この閉断面16a内には上側のリヤフロア7と下側のクロスメンバ16とを略Z字状に接合する節部材17を設けている。
図1、図2、図5に示すように運転席側Drにおける第2キックアップ部5の後方には、リヤキックアップ部6とリヤフロア7との車外側において車幅方向に延びるクロスメンバ18(No.4クロスメンバ)を設け、各要素6,7,18間には同方向に延びる閉断面18aを形成している。
これらのクロスメンバ16,18(車体剛性部材)はキックアップ部3の後方において第1キックアップ部4と第2キックアップ部5に渡って車幅方向に延びる車体剛性部材であって、図1、図2に示すように、これらのクロスメンバ16,18は、第1キックアップ部4の後方に配設されるクロスメンバ16と、第2キックアップ部5の後方に配設されるクロスメンバ18とが車両の前後方向にオフセットされている。
この実施例では図1、図2に示すように、第1キックアップ部4の後方に配設された助手席側Paのクロスメンバ16の前部が、第2キックアップ部5の後方に配設された運転席側Drのクロスメンバ18の前部に対して車両前方にオフセット配置されている。
これら各クロスメンバ16,18のさらに後方には、車幅方向に延びて後述する左右一対のリヤサイドフレーム43,43間を接続するクロスメンバ19(No.5クロスメンバ)を設け、このクロスメンバ19(車体剛性部材)とリヤフロア7との間には車幅方向に延びる閉断面19aを形成している。
一方、図1、図3に示すように、フロアパネル2の下面において、サイドシルインナ11とトンネル部8との間の中間部を、車両の前後方向に延びるフロアフレーム20を設け、このフロアフレーム20とフロアパネル2の下面との間には、同方向に延びる閉断面20aを形成している。
このフロアフレーム20はフロアパネル2に接合された車体剛性部材である。
ところで、図3に底面図で示すように、トンネル部8の車外側下部空間内には、トランスミッション21を配設し、このトランスミッション21の出力をプロペラシャフト22を介してリヤディファレンシャル装置23に伝達し、リヤディファレンシャル装置23の差動出力を左右の後輪ドライブシャフト24,24を介して、左右の後輪25,25に伝達すべく構成している。なお、左右の各後輪25,25はリヤサスペンション装置26,26により左右独立して懸架されている。
また、上述のトランスミッション21のミッションケースと、リヤディファレンシャル装置23のデフケースとの間には、断面略Z字状で、車両の前後方向に延びるパワープラントフレーム27を設けている。
このパワープラントフレーム27(いわゆるPPF)はエンジン駆動系からのロール方向の動きを許容しつつ、リヤディファレンシャル装置23のワインドアップ振動を抑制するためのものである。
さらに、図3に示すように、エンジンの排気系には、フロントエキゾーストパイプ28、キャタリスト29、ミドルエキゾーストパイプ30、プリサイレンサ31、リヤエキゾーストパイプ32、メインサイレンサ33、テールパイプ34,34から成る排気通路35を接続し、この排気通路35をブラケットを介してボディ側に支持すると共に、フロントエキゾーストパイプ28、キャタリスト29、ミドルエキゾーストパイプ30は、トンネル部8の車外側下部空間内に位置させている。
ところで、図2〜図5に示すように、第1キックアップ部4の下方には第1車両補機としてのサブタンク36(第1燃焼タンク)を配設し、第2キックアップ部5の下方にはサブタンク36よりも高さ方向で大型の第2車両補機としてのメインタンク37(第2燃料タンク)を配設するが、図6に斜視図で示すように、サブタンク36とメインタンク37とは、上方に立上がって車幅方向に延びる略門形状のトンネルタンク部38で互に連通されて、非対称鞍型の単一の燃料タンク39として一体化されている。
ここで、上述のサブタンク36の後部には、リヤキックアップ部6の背面に沿って立上がる隆起部36aが一体形成されており、この隆起部36aによっても、タンク容量の拡大を図るように構成している。
また、メインタンク37の上部にはフューエルポンプ40が取付けられている。一方、上述のサブタンク36とメインタンク37とをトンネルタンク部38を解して一体化した燃料タンク39は、図3、図4、図5に示すように、タンクバンド41,42を介してボディ側に支持されている。
図7は図2のA−A線矢視断面図、図8は図2のB−B線矢視断面図、図9はトンネルタンク部38に相当する部位の断面図、図10は図2のC−C線矢視断面図、図11は図2のD−D線矢視断面図であって、図2、図7〜図11に示すように、リヤフロア7の下面両サイドには車体剛性部材としてのリヤサイドフレーム43,43を接合し、これら左右一対のリヤサイドフレーム43,43をサイドシル11の後端部まで車両の前方に向けて延設している。
また、図7、図8、図9に示すように、第1および第2キックアップ部4,5の車幅方向外側部にはリヤサイドインナパネル44,44を接合固定している。
図2で示したようにNo.3クロスメンバとしての各クロスメンバ14,15は助手席側Paのクロスメンバ14が運転席側Drのクロスメンバ15よりも車両前方にオフセット配置されているので、第1キックアップ部4の前部に配設したクロスメンバ14の車室内側端部と、第2キックアップ部5の前部に配設したクロスメンバ15の車室内側端部とを図7、図8に示す補強メンバとしてのコネクトメンバ45,46で接続している。
これらのコネクトメンバ45,46は図7、図8に断面図で示すように、トンネル部8内に位置している。
また両コネクトメンバ45,46は図2に平面図で示すようにこれらコネクトメンバ45,46同士が互にオーバラップする前後幅を有すると共に、一方のコネクトメンバ45は両クロスメンバ14,15とオーバラップする前後幅を有し、他方のコネクトメンバ46も両クロスメンバ14,15とオーバラップする前後幅を有するように構成されている。
そして、一方のコネクトメンバ45はトンネル部8のトップデッキ部中間下面とトンネル部8の下端部車外側に接合し、トンネル部8との間に閉断面45aを形成している。
他方のコネクトメンバ46はトンネル部8の縦壁部中間部位の車外側と一方のコネクトメンバ45の車外側の面とに接合し、トンネル部8との間に閉断面46aを形成している。
図9にトンネルタンク部38に相当する部位の断面図を示すように、トンネル部8の車外側において、サブタンク36とメインタンク37とを連通するトンネルタンク部38の下方には、第3車両補機としてのミドルエキゾーストパイプ30(排気管)、プロペラシャフト22、パワープラントフレーム27が配設されている。
図2で示したようにNo.4クロスメンバとしての各クロスメンバ16,18は助手席側Paのクロスメンバ16の前部が、運転席側Drのクロスメンバ18の前部よりも車両前方にオフセット配置されると共に、これらは各クロスメンバ16,18は車幅方向に分割して形成されているので、図10、図11に示すように、これら両クロスメンバ16,18をコネクトメンバ47によって接続している。
上述のコネクトメンバ47は断面凹状の部材であって、リヤフロア7の下面に該コネクトメンバ47を接続して、これら両者7,47間に閉断面47aを形成すると共に、一方のクロスメンバ16は図10、図11に示すように閉断面43a構造のリヤサイドフレーム43とコネクトメンバ47との間に接続し、他方のクロスメンバ18も図11に示すように閉断面43a構造のリヤサイドフレーム43とコネクトメンバ47との間に接続している。
上述のコネクトメンバ47はNo.4クロスメンバとしての各クロスメンバ16,18のうち、前後幅が広い方のクロスメンバ16と略同等の前後幅を有し、分割された各クロスメンバ16,18を車幅方向に接続するように接続する接続メンバである。
図12は図2で示した車体に対して後列シートおよび前列シートを取付けた状態で示す平面図であって、前述の第1キックアップ部4上には第1リヤシート51を配設すると共に、第2キックアップ部5上には第1リヤシート51に着座する乗員X(図4参照)の体格よりも小さい乗員Y(図5参照)用の第2リヤシート52を配設している。
これら第1および第2の各リヤシート51,52は、シートクッション51C,52Cと、シートバック51B,52Bとをそれぞれ有する左右独立のセパレートシート(バケット・シート)に構成されている。また、図4に示すように、第1リヤシート51のシートバック51Bは、リクライニングヒンジピン53とリクライニングヒンジブラケット54等からなるリクライニング機構55を備え、リクライニングヒンジピン53を支点として後方へリクライニング可能に構成されている。
上述の第1リヤシート51および第2リヤシート52の前方には前列シート56,57が配設され、この前列シート56,57は車幅方向に並設されたドライバーズシート57とパッセンジャーズシート56とから成り、第1リヤシート51の前方にはパッセンジャーズシート56が配設され、第2リヤシート52の前方にはドライバーズシート57が配設されている。このドライバーズシート57の後方に第2リヤシート52を配設し、この第2リヤシート52には体格が小さい乗員Yが着座するので、ドライバーズシート57のスペースを広く設定することができる。
図4、図5、図12に示すように、パッセンジャーズシート56およびドライバーズシート57は、それぞれシートクッション56C,57C、シートバック56B,57B、ヘッドレスト56H,57Hを有する左右独立のセパレートシート(バケット・シート)に構成されている。
また、図12に示すように、ドライバーズシート57よりもパッセンジャーズシート56が車両前方にオフセットするように配設される一方、後列シート側においては第2リヤシート52よりも第1リヤシート51が車両前方にオフセットするように配設されている。
図4および図5に示すように、パッセンジャーズシート56およびドライバーズシート57には前席乗員Z1,Z2が着座し、助手席側Paの後列シートつまり第1リヤシート51には前席乗員Z1,Z2の体格とほぼ同等の後席乗員Xが着座するので、助手席側Paの各シート56,51の前方オフセット構造により、パッセンジャーズシート56および第1リヤシート51の前後のスペースの適切化を図って、特に第1リヤシート51としては図12で示したシート51よりも、さらに大きいシート51(図13参照)が配置できるように構成している。
なお、図中、58はステアリングホイール、59はインストルメントパネル、60はルーフ部であり、また矢印Fは車両の前方を示す。
このように、図1〜図13で示した実施例の車両の補機配設構造は、車室の下面を形成するフロアパネル2の車外側下方に車両補機を配設した車両の補機配設構造であって、上記フロアパネル2には上方へ段上げされたキックアップ部3が設けられ、上記キックアップ部3は第1キックアップ部4と、該第1キックアップ部4に車幅方向で並設されると共に、高さ方向で第1キックアップ部4より高い第2キックアップ部5とから成り、上記第1キックアップ部4の下方に第1車両補機(サブタンク36参照)が配設されると共に、上記第2キックアップ部5の下方に第1車両補機(サブタンク36)より高さ方向で大型の第2車両補機(メインタンク37参照)が配設されたものである。
この構成によれば、車幅方向において高さが異なる第1キックアップ部4と第2キックアップ部5とを設け、第2キックアップ部5に対して高さが低く、かつ車外側下方空間が相対的に小さい第1キックアップ部4の下方には第1車両補機(サブタンク36参照)を配設し、第1キックアップ部4に対して高さが高く、かつ車外側下方空間が相対的に大きい第2キックアップ部5の下方には、第1車両補機(サブタンク36)に対して高さ方向で大型の第2車両補機(メインタンク37)を配設したので、ショートノーズ、低全高のコンパクトなボディにおいて複数の大型の車両補機(サブタンク36、メインタンク37参照)の配設と、多人数乗車(図4、図5に示す乗員X,Y,Z1,Z2参照)との両立を図ることができる。
特に第1および第2の両キックアップ部4,5の下方に車両補機(サブタンク36、メインタンク37)をそれぞれ配設したので、大きさが異なる補機を仕分けて効率的にパッケージングすることができる。
また、上記第1車両補機は第1燃料タンク(サブタンク36参照)に設定されたものである。
この構成によれば、高さ方向で低い第1キックアップ部4の下方にも第1燃料タンク(サブタンク36参照)を配設することができるので、タンク容量を適切に確保することができる。
さらに、上記第2車両補機は第2燃料タンク(メインタンク37参照)に設定され、上記第1車両補機である第1燃料タンク(サブタンク36参照)と連通されたものである。
この構成によれば、第1および第2の両キックアップ部4,5の下方を有効に利用して、確実にタンク容量を確保することができる。
しかも、上記第1燃料タンク(サブタンク36)と第2燃料タンク(メインタンク37)は、上方に立上がって車幅方向に延びるトンネルタンク部38を介して連通され、上記トンネルタンク部38の下方には第3車両補機(プロペラシャフト22、排気管としてのミドルエキゾーストパイプ30参照)が配設されたものである。
この構成によれば、第1燃料タンク(サブタンク36)と第2燃料タンク(メインタンク37)とをトンネルタンク部38で連通したので、タンク容量の確保と、第3車両補機(プロペラシャフト22、エキゾーストパイプ30)のレイアウトとの両立を図ることができる。特に、タンク容量を最大限に確保しつつ、第1および第2の燃料タンク(サブタンク36、メインタンク37)をトンネルタンク部38にて連通一体化しているので、燃料タンク39の構造が簡単となるうえ、その組付け性の向上を図ることもできる。
また、上記第3車両補機は排気管(エキゾーストパイプ30参照)または/およびプロペラシャフト22に設定されたものである。
この構成によれば、タンク容量の確保と、第3車両補機としての排気管(エキゾーストパイプ30参照)または/およびプロペラシャフト22(FRや4WDの場合)のレイアウトとの両立を図ることができる。
加えて、上記第1キックアップ部4上に第1リヤシート51を配設すると共に、上記第2キックアップ部5上には第1リヤシート51に着座する乗員Xの体格よりも小さい乗員Y用の第2リヤシート52を配設したものである。
この構成によれば、高さ方向で高い第2キックアップ部5の上部にはその上方空間に対応して、体格が小さい乗員Y用の第2リヤシート52を配設し、第1キックアップ部4の上部にはその上方空間に対応して、第1リヤシート51を配設したので、車室内の空間を適切に分担使用することができ、低全高のコンパクトな車両であっても、乗員X,Yの体格により分担使用するので、多人数乗車が可能となり、例えば、大人3人と女性(または子供)の乗車が可能となる。
さらに、上記第1リヤシート51および第2リヤシート52の前方には前列シート56,57が配設され、上記前列シート56,57は車幅方向に並設されたドライバーズシート57とパッセンジャーズシート56とから成り、上記第1リヤシート51の前方にパッセンジャーズシート56が配設され、上記第2リヤシート52の前方にドライバーズシート57が配設されたものである。
この構成によれば、ドライバーズシート57とパッセンジャーズシート56とから成る前列シートのスペースもバランスよく確保することができる。また、体格の大きい乗員Xが助手席側Paの第1リヤシート51に着座可能となり、一般に助手席側Paのリヤシート(第1シート)は使用頻度が高く、このリヤシート(第1シート)が歩道側(いわゆる路肩)に対応するので、安全性と使い勝手との両立を図ることができる。
そのうえ、上記ドライバーズシート57より上記パッセンジャーズシート56が前方にオフセットして配設されたものである。
この構成によれば、助手席スペースの確保と、助手席側Paの第1リヤシート51のスペース拡大とを図ることができ、第1リヤシート51に着座する乗員Xの快適性向上を図ることができる。
つまり、運転席側Drにはステアリングホイール58が存在するので、ドライバーズシート57を前寄りに配設することはできないが、助手席側Paにはステアリングホイール58が存在しない分、スペースを確保した上でパッセンジャーズシート56を前方にオフセットして配設することができ、これにより、助手席側Paのリヤシート(第1リヤシート51)のスペース拡大を図ることができる。
また、上記第2リヤシート52より上記第1リヤシート51が前方にオフセットして配設されたものである。
この構成によれば、車室内空間を前後方向に分けて適切にスペース利用することができ、車室内の前後スペースの効率化を図ることができ、特に第1リヤシート51として大きいシート51(図13参照)を配置した場合には、後席乗員Xの快適性をさらに向上させることができる。
図14、図15は他の実施例を示し、図1〜図13で示した先の実施例においては第1および第2の各キックアップ部4,5の前部上側にクロスメンバ14,15を配設したが、図14、図15に示すこの実施例においては第1および第2の各キックアップ部4,5の前部下側にクロスメンバ14,15を配設し、これらのクロスメンバ14,15と干渉しない形状のサブタンク36、メインタンク37を対応するキックアップ部4,5の下方に配設したものである。
図14、図15に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図14、図15において、図4、図5と同一の部分には同一符号を付してその詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の第1車両補機は、実施例のサブタンク36に対応し、
以下同様に、
第2車両補機は、メインタンク37に対応し、
第1燃料タンクは、サブタンク36に対応し、
第2燃料タンクは、メインタンク37に対応し、
第3車両補機は、プロペラシャフト22または/およびエキゾーストパイプ30(排気管)に対応し、
第1シートは、第1リヤシート51に対応し、
第2シートは、第2リヤシート52に対応し、
運転席シートは、ドライバーズシート57に対応し、
助手席シートは、パッセンジャーズシート56に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては左ハンドル車両に適用したが、上記構造を右ハンドル車両に適用してもよいことは勿論である。
車両の下部車体構造を示す斜視図 図1の平面図 車両の要部底面図 助手席側の補機配設構造を示す側面図 運転席側の補機配設構造を示す側面図 燃料タンクの斜視図 図2のA−A線矢視断面図 図2のB−B線矢視断面図 トンネルタンク部に相当する部位の断面図 図2のC−C線矢視断面図 図2のD−D線矢視断面図 シートを配設した状態で示す平面図 第1シートを大型化した状態で示す平面図 助手席側の補機配設構造の他の実施例を示す側面図 運転席側の補機配設構造の他の実施例を示す側面図 従来の補機配設構造を示す平面図 図16の運転席側の側面図 図16の助手席側の側面図
符号の説明
2…フロアパネル
3…キックアップ部
4…第1キックアップ部
5…第2キックアップ部
22…プロペラシャフト(第3車両補機)
30…エキゾーストパイプ(第3車両補機)
36…サブタンク(第1車両補機)
37…メインタンク(第2車両補機)
38…トンネルタンク部
51…第1リヤシート(第1シート)
52…第2リヤシート(第2シート)
56…パッセンジャーズシート(助手席シート)
57…ドライバーズシート(運転席シート)

Claims (9)

  1. 車室の下面を形成するフロアパネルの車外側下方に車両補機を配設した車両の補機配設構造であって、
    上記フロアパネルには上方へ段上げされたキックアップ部が設けられ、
    上記キックアップ部は第1キックアップ部と、該第1キックアップ部に車幅方向で並設されると共に、
    高さ方向で第1キックアップ部より高い第2キックアップ部とから成り、
    上記第1キックアップ部の下方に第1車両補機が配設されると共に、
    上記第2キックアップ部の下方に第1車両補機より高さ方向で大型の第2車両補機が配設された
    車両の補機配設構造。
  2. 上記第1車両補機は第1燃料タンクに設定された
    請求項1記載の車両の補機配設構造。
  3. 上記第2車両補機は第2燃料タンクに設定され、上記第1車両補機である第1燃料タンクと連通された
    請求項2記載の車両の補機配設構造。
  4. 上記第1燃料タンクと第2燃料タンクは、上方に立上がって車幅方向に延びるトンネルタンク部を介して連通され、
    上記トンネルタンク部の下方には第3車両補機が配設された
    請求項3記載の車両の補機配設構造。
  5. 上記第3車両補機は排気管または/およびプロペラシャフトに設定された
    請求項4記載の車両の補機配設構造。
  6. 上記第1キックアップ部上に第1シートを配設すると共に、上記第2キックアップ部上には第1シートに着座する乗員の体格よりも小さい乗員用の第2シートを配設した
    請求項1〜5の何れか1に記載の車両の補機配設構造。
  7. 上記第1シートおよび第2シートの前方には前列シートが配設され、
    上記前列シートは車幅方向に並設された運転席シートと助手席シートとから成り、
    上記第1シートの前方に助手席シートが配設され、上記第2シートの前方に運転席シートが配設された
    請求項6記載の車両の補機配設構造。
  8. 上記運転席シートより上記助手席シートが前方にオフセットして配設された
    請求項7記載の車両の補機配設構造。
  9. 上記第2シートより上記第1シートが前方にオフセットして配設された
    請求項8記載の車両の補機配設構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008260378A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Toyota Motor Corp 燃料タンク支持構造
JP2015098263A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 スズキ株式会社 車両のフロア構造

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