JP2007073649A - レジスト剥離洗浄装置、レジスト剥離洗浄方法および基板製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 リンス後の基板に純水の飛沫が付着して乾きムラが発生するのを防止可能なレジスト剥離洗浄装置等を提供する。
【解決手段】 リンス槽40はリンス液散布装置42,44と液切りエアーナイフ43とを含んでいる。散布装置42によって基板100に対してリンス液49が散布され、当該リンス液49はエアーナイフ43によって液切りされる。この液切り後、リンス液散布装置44からミスト状のリンス液49が基板100に対して散布される。基板100は、散布装置44によって散布されたリンス液49を有した状態で、純水置換槽50へ搬送される。純水置換槽50は純水散布装置52と逆流防止エアーナイフ51と飛沫防止カバー55とを含んでいる。飛沫防止カバー55は純水置換槽50の搬入口3から純水散布装置52の直前までの間に渡って設けられている。逆流防止エアーナイフ51は飛沫防止カバー55の開口に設けられている。
【選択図】 図6
【解決手段】 リンス槽40はリンス液散布装置42,44と液切りエアーナイフ43とを含んでいる。散布装置42によって基板100に対してリンス液49が散布され、当該リンス液49はエアーナイフ43によって液切りされる。この液切り後、リンス液散布装置44からミスト状のリンス液49が基板100に対して散布される。基板100は、散布装置44によって散布されたリンス液49を有した状態で、純水置換槽50へ搬送される。純水置換槽50は純水散布装置52と逆流防止エアーナイフ51と飛沫防止カバー55とを含んでいる。飛沫防止カバー55は純水置換槽50の搬入口3から純水散布装置52の直前までの間に渡って設けられている。逆流防止エアーナイフ51は飛沫防止カバー55の開口に設けられている。
【選択図】 図6
Description
本発明は、レジスト剥離洗浄装置、レジスト剥離洗浄方法および基板製造方法に関し、より具体的には基板等の処理対象物に乾きムラが生じるのを低減可能な技術に関する。
図7に従来の一般的なレジスト剥離洗浄装置の概略構成図を示す。なお、図7の装置はいわゆる枚葉式のものである。液晶パネル用の基板100Zについて、レジストの剥離処理後、リンス槽40Zにおいて剥離液がリンス液で置換され、純水置換槽50Zにおいてリンス液が純水で置換される。その後、基板100Zには洗浄およびエアーナイフによる乾燥が施される。
このとき、図7に示すように、基板100Zは搬送ローラー2Zによってリンス槽40Zへ搬送される。リンス槽40Zでは、基板100Zに対して散布装置42Zからリンス液が散布され、その後、リンス液がエアーナイフ43Zによって液切りされる。そして、基板100Zは搬送ローラー2Zによって純水置換槽50Zへ搬送される。純水置換槽50Zでは、逆流防止エアーナイフ51Zを通過した後、基板100Zに対して散布装置52Zから純水が散布される。なお、逆流防止エアーナイフ51Zは、純水が基板100Zを伝ってリンス槽40Zへ流入(逆流)するのを防止するためものである。
図7の従来の構成によれば、純水置換槽50Zの散布装置52Zによって発生した純水の飛沫が、当該純水置換槽50Zへ搬入され当該散布装置52Zへ到達するまでの間に基板100Zに付着すると、その付着した部分の基板表層が変質してしまう。このような変質は、基板100Zの種類等によって見え方に強弱はあるものの、乾燥後の乾きムラを発生させる原因になる。そして、この乾きムラは液晶パネルまたは液晶表示装置における表示ムラとなって表示品位を低下させる。
本発明は、かかる点にかんがみてなされたものであり、レジストの剥離および洗浄において純水飛沫の付着を防止して当該純水飛沫に起因した乾きムラを防止可能なレジスト剥離洗浄装置、レジスト剥離洗浄方法および基板製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、処理対象物に対してレジストの剥離および洗浄を行うレジスト剥離洗浄装置において、前記処理対象物をリンス液によって処理するリンス槽と、前記リンス槽に続いて設けられており、前記処理対象物を純水によって処理する、純水処理槽と、前記処理対象物を前記リンス槽から前記純水処理槽へ搬送する搬送装置とを備え、前記リンス槽は、前記処理対象物に対して前記リンス液を散布するように設けられた第1リンス液散布装置と、前記第1リンス液散布装置によって散布され前記処理対象物に付いた前記リンス液を液切りするように設けられた液切り装置と、前記液切り装置によって液切りされた前記処理対象物に対して前記リンス液を散布するように設けられた第2リンス液散布装置とを含み、前記搬送装置は、前記処理対象物を、前記第2リンス液散布装置によって散布された前記リンス液を有した状態で、前記純水処理槽へ搬送することを特徴とする。このような構成によれば、第2リンス液散布装置によって散布されたリンス液を有した状態の処理対象物が純水処理槽へ搬送されるので、すなわち表層がリンス液でコーティングされた状態の処理対象物が純水処理槽へ搬送されるので、純水による処理の前に純水の飛沫が付着しても処理対象物の表層の変質を防ぐことができる。したがって、当該変質に起因した乾きムラを防止することができる。
そして、前記第2リンス液散布装置は、前記リンス液をミスト状に散布する装置であることが好ましい。このような構成によれば、第2リンス液散布装置によってリンス液をミスト状に散布することができるので、例えばシャワー状(ミスト状よりも液粒が大きい状態)に散布するよりも、純水処理槽へ持ち出すリンス液の量を減らすことができる。このため、リンス液の使用量を抑えることができる。さらに、リンス液の持ち込み量が減るので、純水処理槽での純水の使用量も抑えることができる。
また、前記純水処理槽は、前記処理対象物に対して前記純水を散布するように設けられた純水散布装置と、前記純水散布装置と前記純水処理槽の搬入口との間を仕切るように設けられた飛沫防止カバーとを含むことが好ましい。このような構成によれば、飛沫防止カバーによって、純水による処理の前に処理対象物に純水の飛沫が付着するのを防止することができる。したがって、純水飛沫の付着による処理対象物の表層の変質を防ぐことができ、これにより当該変質に起因した乾きムラを防止することができる。このとき、当該飛沫防止カバーと上述のリンス液によるコーティングとによって上記効果がより確実に得られる。
さらに、上記目的を達成するために本発明は、処理対象物に対してレジストの剥離および洗浄を行うレジスト剥離洗浄装置において、前記処理対象物をリンス液によって処理するリンス槽と、前記リンス槽に続いて設けられており、前記処理対象物を純水によって処理する、純水処理槽と、前記処理対象物を前記リンス槽から前記純水処理槽へ搬送する搬送装置とを備え、前記リンス槽は、前記処理対象物に対して前記リンス液を散布するように設けられたリンス液散布装置と、前記液切り装置とを含み、前記搬送装置は、前記処理対象物を、前記液切り装置によって液切りされた状態で、前記純水処理槽へ搬送し、前記純水処理槽は、前記純水散布装置と、前記飛沫防止カバーとを含むことを特徴とする。このような構成によれば、上述と同様に、飛沫防止カバーによって、純水による処理の前に処理対象物に純水の飛沫が付着するのを防止することができ、これにより当該変質に起因した乾きムラを防止することができる。
そして、前記飛沫防止カバーは、前記搬入口から前記純水散布装置の直前までの間に渡って設けられていることが好ましい。このような構成によれば、純水処理槽への搬入から純水散布の直前まで純水飛沫の付着を防止することができるので、上述の純水飛沫の付着防止効果をより確実化することができる。
また、前記純水処理槽は、前記飛沫防止カバーにおける前記純水散布装置の側の端部に、前記処理対象物に対して気体を吹き付けるように、設けられた気体噴射装置をさらに含むことが好ましい。このような構成によれば、気体噴射装置から噴射される気体によって、飛沫防止カバーの上記端部を越えて純水飛沫が進入するのを防止することができる。したがって、上述の純水飛沫の付着防止効果をより確実化することができる。
さらに、上記目的を達成するために本発明は、処理対象物に対してレジストの剥離および洗浄を行うレジスト剥離洗浄方法において、前記処理対象物をリンス液によって処理するリンス工程と、前記処理対象物を純水によって処理する純水処理工程とを備え、前記リンス工程は、前記処理対象物に対して前記リンス液を散布する第1リンス液散布工程と、前記第1リンス液散布工程によって前記処理対象物に付いた前記リンス液を液切りする液切り工程と、前記液切り工程後に前記処理対象物に対して前記リンス液を散布する第2リンス液散布工程とを含み、前記処理対象物が前記第2リンス液散布工程において散布された前記リンス液を有した状態で、前記リンス工程から前記純水処理工程へ移行することを特徴とする。このような構成によれば、処理対象物が第2リンス液散布工程において散布されたリンス液を有した状態でリンス工程から純水処理工程へ移行するので、すなわち処理対象物の表層がリンス液でコーティングされた状態でリンス工程から純水処理工程へ移行するので、純水処理工程の開始前に純水の飛沫が付着しても処理対象物の表層の変質を防ぐことができる。したがって、当該変質に起因した乾きムラを防止することができる。
そして、前記第2リンス液散布工程は、前記リンス液をミスト状に散布する工程であることが好ましい。このような構成によれば、リンス液をミスト状に散布するので、例えばシャワー状(ミスト状よりも液粒が大きい状態)に散布するよりも、純水処理工程へ持ち出すリンス液の量を減らすことができる。このため、リンス液の使用量を抑えることができる。さらに、リンス液の持ち込み量が減るので、純水処理工程での純水の使用量も抑えることができる。
さらに、上記目的を達成するために本発明は、基板に対してレジストの剥離および洗浄を行うレジスト剥離洗浄工程を備えた基板製造方法において、前記基板をリンス液によって処理するリンス工程と、前記基板を純水によって処理する純水処理工程とを備え、前記リンス工程は、前記基板に対して前記リンス液を散布する第1リンス液散布工程と、前記第1リンス液散布工程によって前記基板に付いた前記リンス液を液切りする液切り工程と、前記液切り工程後に前記基板に対して前記リンス液を散布する第2リンス液散布工程とを含み、前記基板が前記第2リンス液散布工程において散布された前記リンス液を有した状態で、前記リンス工程から前記純水処理工程へ移行することを特徴とする。このような構成によれば、乾きムラが低減・除去された基板を製造することができる。なお、当該基板が例えば液晶パネル用基板の場合、上記乾きムラに起因した表示品位の低下が低減・除去された液晶パネルおよび液晶表示装置を製造することができる。
そして、前記第2リンス液散布工程は、前記リンス液をミスト状に散布する工程であることが好ましい。このような構成によれば、リンス液および純水の使用量を抑えることができるので、製造コストを抑えて基板を製造することができる。
なお、特許文献1,2に開示される技術は、いずれも液晶パネル用基板のラビング処理後の洗浄に限定された技術であり(特許文献1の[0004]および特許文献2の[0007]参照)、レジストの剥離および洗浄に関するものではない。さらに、特許文献1には高圧スプレー管の手前側にエアーナイフが設けられた前処理室が開示されているが([0013]参照)、上記高圧スプレー管は純水を噴射するものでありリンス液を噴射するものではないし([0013]参照)、上記エアーナイフは基板上の異物を吹き飛ばすためのものであり液切りをするものではない([0016]参照)。また、特許文献2には超音波洗浄部の前に噴霧ノズルを有するミスト部が開示されているが([0018],[0019]参照)、上記噴霧ノズルは搬入された透明基板に対して純水を霧状に噴霧するものであり液切り後の処理対象物に対して再度リンス液を散布するものではなく、このため上記噴霧ノズルの前段階にはリンス液散布装置および液切り装置が設けられていない。さらに、特許文献1,2には上記飛沫防止カバーに相当する要素は開示されていない。
このように、本発明によれば、レジストの剥離および洗浄において純水飛沫の付着を防止して当該純水飛沫に起因した乾きムラを防止可能なレジスト剥離洗浄装置、レジスト剥離洗浄方法および基板製造方法を提供することができる。
図1に本発明の実施形態に係るレジスト剥離洗浄装置1の概略構成図を示す。レジスト剥離洗浄装置1は、処理対象物100上に形成されたレジスト(図示せず)を剥離して洗浄する装置であり、いわゆる枚葉式の装置である。なお、ここでは処理対象物100として、テレビ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、ゲーム機、産業機器のディスプレー等の表示部に使用される液晶パネルのTFT(Thin Film Transistor)基板を例示するが(このため「基板100」と呼ぶことにする)、処理対象物100は、液晶パネルにおいてTFT基板に対向配置される対向基板であってもよいし、液晶パネル以外のその他の基板であってもよいし、半導体ウェハ等であってもよいし、さらには基板のような板状部材でなくてもよい。
図1に示すように、レジスト剥離洗浄装置1は第1レジスト剥離槽10、第2レジスト剥離槽20、第1リンス槽30、第2リンス槽40、純水置換槽(純水処理槽)50、洗浄槽60および乾燥槽70を含んでおり、これらの槽10,20,30,40,50,60,70はこの順序で所定経路A中に並んでいる。なお、各槽10,20,30,40,50,60の基板搬出口は同時に次の各槽20,30,40,50,60,70の基板搬入口になっている。
レジスト剥離洗浄装置1は基板100を上記所定経路Aに沿って搬送する搬送装置2を含んでおり、この搬送装置2によって基板100は上記槽10,20,30,40,50,60,70をこの順序に通過していく。なお、図中では搬送装置2の搬送ローラーをもって当該搬送装置2を簡略的に図示している。ここでは基板100をTFT形成面を上向きにして水平搬送する場合を例示するが、基板100を傾けた状態や立てた状態で搬送するように搬送装置2を構成してもよい。なお、以下の説明では所定経路Aを「基板搬送経路A」または単に「搬送経路A」と呼ぶ。
このような構成のもと、レジスト剥離槽10,20では基板100にレジスト剥離液を散布することによって基板100上のレジストを剥離する処理が行われ(レジスト剥離工程)、リンス槽30,40では基板100にリンス液を散布することによって基板100に付いた剥離液をリンス液に置換する処理が行われ(リンス工程)、純水置換槽50では基板100に純水を散布することによって基板100に付いたリンス液を純水に置換する処理が行われ(純水処理工程または純水置換工程)、洗浄槽60では基板100に洗浄液を散布することによって基板を洗浄する処理が行われ(洗浄工程)、乾燥槽70では基板100に付いた洗浄液をエアーナイフで吹き飛ばすことによって基板100を乾燥させる処理が行われる(乾燥工程)。
図2にリンス槽40および純水置換槽50の第1例の概略構成を示す。図2に示すように、リンス槽40は、第1リンス液散布装置42と、液切りエアーナイフ(液切り装置)43と、第2リンス液散布装置44と、タンク48とを含んでいる。このとき、第1リンス液散布装置42、液切りエアーナイフ43および第2リンス液散布装置44は基板搬送経路Aの上流側からこの順序で並んでいる。
第1リンス液散布装置42は、タンク48から供給されたリンス液49をシャワー状(液粒の大きさは例えば20〜800μm)に散布する装置であり、基板搬送経路Aを通過中の基板100の全体にリンス液49を散布するように設けられている。図示の例ではリンス液散布装置42は基板搬送経路Aの上下に設けられている。
液切りエアーナイフ43は、高圧空気(エアー)を噴射する装置であり、搬送経路Aを通過中の基板100に対して高圧空気を吹き付けるように設けられており、図示の例では基板搬送経路Aの上下に設けられている。このとき、例えば、上記高圧空気は搬送経路Aに交差する平面状にすなわちカーテン状に噴出される。このような液切りエアーナイフ43によって、リンス液散布装置42によって散布され基板100に付いたリンス液49は吹き飛ばされ、エアーナイフ43による液切り後の基板100はほぼ乾燥状態にある。なお、空気(エアー)の代わりに窒素等の気体を吹き付けるようにしてもよい。
第2リンス液散布装置44は、タンク48から供給されたリンス液49をミスト状(液粒の大きさは例えば10μm以下(7μm程度))に散布する装置であり、液切りエアーナイフ43の直後に設けられており、搬送経路Aを通過中に、液切りエアーナイフ43によって液切りされた基板100の全体にリンス液49をミスト状に散布するように設けられている。なお、図示の例ではリンス液散布装置44は、基板搬送経路Aの上側に、すなわち基板100のTFT形成面(レジストが形成されている)にミスト状のリンス液49が散布されるように、設けられている。第2リンス液散布装置44は、例えば、図3の概略斜視図に示すように、ミスト状のリンス液49を円すい状に噴出するノズル44aを多数、基板搬送経路Aに交差する方向に一列に並べて構成することができる。なお、平面扇状に噴出するノズルを用いてもよい。
図2に戻り、タンク48は、リンス液49を蓄えるタンクであり、リンス液散布装置42,44にリンス液49を供給するとともに、リンス槽40内で使用されたリンス液49を再使用のために回収して蓄えている。なお、図中にはリンス液49の循環系を一点破線で例示している。
なお、リンス槽40には処理後の基板100を搬出するための基板搬出口3が設けられているが、この基板搬出口3は、次の純水置換槽50の基板搬入口3になっている。そして、この搬入搬出口3には純水置換槽50側にシャッター4が設けられている。
純水置換槽50は、逆流防止エアーナイフ(気体噴射装置)51と、純水散布装置52と、タンク58とを含んでおり、逆流防止エアーナイフ51および純水散布装置52は基板搬送経路Aの上流側からこの順序で並んでいる。
まず、純水散布装置52は、タンク58から供給された純水をシャワー状(液粒の大きさは例えば20〜800μm)に散布する装置であり、基板搬送経路Aを通過中の基板100の全体に純水59を散布するように設けられている。図示の例では純水散布装置52は基板搬送経路Aの上下に設けられている。なお、図中には純水59の供給系を一点破線で例示している。
逆流防止エアーナイフ51は、高圧空気(エアー)をカーテン状に噴射する装置であり、搬送経路Aを通過中の基板100に対して高圧空気を吹き付けるように設けられており、純水散布装置52によって散布された純水59が基板100を伝ってリンス槽40へ流入(逆流)するのを上述のカーテン状の高圧空気で防止するように設けられている。このとき、高圧空気が成すカーテンは搬送経路Aに交差する平面状に形成される。図示の例では逆流防止エアナイフ51は基板搬送経路Aの上下に設けられている。なお、空気(エアー)の代わりに窒素等の気体を吹き付けるようにしてもよい。
このようなレジスト剥離洗浄装置1によれば、リンス槽40では、第1リンス液散布装置42によって基板100に対してリンス液49がシャワー状に散布され(第1リンス液散布工程)、当該第1リンス液散布工程によって基板100に付いたリンス液49が液切りエアーナイフ43によって液切りされ(液切り工程)、その後、第2リンス液散布装置44によって基板100に対してリンス液49が今度はミスト状に散布される(第2リンス液散布工程)。そして、基板100は第2リンス液散布工程で散布されたリンス液49を有した状態で、搬送装置2によって純水置換槽50へ搬送される、すなわち次の純水置換工程へ移行する。純水置換槽50では、純水散布装置52によって基板100に対して純水59がシャワー状に散布される(純水置換工程)。
したがって、基板100は表層がリンス液49でコーティングされた状態で純水置換槽50へ搬送されるので、純水散布装置52の位置へ到達する前に、すなわち純水置換処理前に純水59の飛沫が付着しても、基板100の表層の変質を防ぐことができる。これにより、当該変質に起因した乾きムラが発生するのを防止することができる。
ここで、基板100の表層をリンス液49でコーティングするためには、第2リンス液散布装置44によるリンス液49の散布は、上述のミスト状でなくてもよく、例えばミスト状よりも液粒の大きいシャワー状(例えば20〜800μm)であってもかまわない。しかし、ミスト状であれば、シャワー状よりも、純水置換槽50へ持ち出す(換言すれば持ち込む)リンス液49の量を減らすことができる。したがって、リンス液49の使用量を抑えることができる。さらに、純水置換槽50へのリンス液49の持ち込み量が多いと純水置換のために多くの純水59が必要となるが、上述のように純水置換槽50へのリンス液49の持ち込み量が減るので、純水置換槽50での純水59の使用量も抑えることができる。
次に、図4にリンス槽40および純水置換槽50の第2例の概略構成を示す。図4に示すように、第2例のリンス槽40は、上述の第1例の構成(図2参照)から第2リンス液散布装置44を取り除いた構成を有している。他方、第2例の純水置換槽50は、上述の第1例の構成(図2参照)に対して飛沫防止カバー55を追加した構成を有している。
詳細には、飛沫防止カバー55は、純水置換槽50の基板搬入口3と純水散布装置52との間を仕切るように設けられており、ここでは純水置換槽50の基板搬入口3から逆流防止エアーナイフ51までの間に渡って設けられている。この飛沫防止カバー55は、純水散布装置52による純水散布の際に生じた純水59の飛沫が、純水散布装置52の位置へ到達する前に基板100に付着するのを防止するように、換言すれば純水置換処理前の基板100に付着するのを防止するように設けられている。
ここで、飛沫防止カバー55の一例を図5の概略斜視図に示す。なお、図面の煩雑化を避けるため、図5ではシャッター4等を省略している。図5の例では、飛沫防止カバー55は、基板搬入口3が設けられた槽壁面50aに立設した上面55aおよび2つの側面55bと、上記槽壁面50aに対面する壁面55cとで構成されている。より具体的には、四角形の上面55aは搬送経路Aの上側に位置し、上面55aにおける上記槽壁面50aに立設した各辺部から四角形の側面55bが続いている。両側面55bは搬送経路Aを介して対面している。上面55aおよび2つの側面55bにおける上記槽壁面50aから離れている辺部に結合するように四角形の壁面55cが設けられている。壁面55cには基板搬入口3に対向する位置に開口55dが設けられており、当該開口55dは基板搬送経路A中に設けられている。そして、開口55dの上下に(したがって飛沫防止カバー55における純水散布装置52側の端部に)逆流防止エアーナイフ51が配置されている。このとき、開口55dは逆流防止エアーナイフ51を配置してもなお基板100が通過可能な大きさをしている。なお、図5に示す飛沫防止カバー55はあくまで一例であり、例えば、上面55aおよび壁面55cを純水置換槽50の槽壁面まで伸ばして上記2つの側面55bを省いた構造にしてもよいし、曲面を取り入れた構造にしてもよい。
このとき、逆流防止エアーナイフ51の位置を境にして純水散布装置51の側では当該装置51から散布された純水59が基板100に掛かるので、上述のように逆流防止エアーナイフ51を飛沫防止カバー55における純水散布装置52側の端部(すなわち開口55d)に配置する構成によれば、飛沫防止カバー55が純水散布装置52の直前まで設けられていると捉えることができる。
このようなレジスト剥離洗浄装置1によれば、リンス槽40では、上述の第1例と同様にリンス液散布工程および液切り工程が実施されるが、第1例とは異なり基板100はリンス液49が液切りされた状態で次の純水置換槽50へ搬送される。そして、純水置換槽50では、上述の第1例と同様に純水置換工程が実施される。つまり、第1例とは異なり、純水置換槽50へ搬送された基板100はリンス液49でコーティングされていない。
しかし、第2例の構成では、飛沫防止カバー55によって、純水置換処理前に純水59の飛沫が基板100に付着するのを防ぐことができる。したがって、純水飛沫の付着による基板100の変質を防ぐことができ、これにより当該変質に起因した乾きムラを防止することができる。
このとき、飛沫防止カバー55は純水置換槽50への基板搬入口3から逆流防止エアーナイフ51までの間に渡って設けられているので、すなわち基板搬入口3から純水散布装置52の直前までの間に渡って設けられているので、純水飛沫の付着防止効果をより確実化することができる。
しかも、飛沫防止カバー55の開口55dに逆流防止エアーナイフ51が配置されているので、逆流防止エアーナイフ51によるエアーカーテンによって上記開口55dから飛沫防止カバー55の壁面55cを越えて純水59の飛沫が進入するのを防止することができる。したがって、かかる構成によっても純水飛沫の付着防止効果をより確実化することができる。
次に、図6にリンス槽40および純水置換槽50の第3例の概略構成を示す。図6に示すように、第3例の構成は、第1例のリンス槽40(図2参照)と、第2例の純水置換槽50(図4参照)とを組み合わせて成る。したがって、リンス液49によるコーティングと飛沫防止カバー55とによって純水飛沫の付着防止効果がより確実に得られる。
ここで、表1に、リンス槽40および純水置換槽50を各種条件で構成した場合の乾きムラの評価結果を示す。
表1の欄外右側に“Ref”と記した条件3の構成は従来の構成に相当し、この場合はムラが発生する。これに対して、リンス液49をミスト散布する条件5〜8および飛沫防止カバー55を設置する条件9〜12によれば、上記条件3よりもムラの発生は低減される。そして、リンス液49のミスト散布と飛沫防止カバー55とを併用した条件13〜15によればムラの発生は認められなかった。なお、液切りエアーナイフ43を利用しない条件1,5,9では総じてムラの発生はないが、リンス液49が多量に乗った状態で基板100が純水置換槽50へ搬入されるので、リンス液49の持ち出し量が多く、リンス液49の使用量の増加につながる。
さて、上述のレジスト剥離洗浄装置1を利用することにより、上述の乾きムラが低減・除去された液晶パネル用基板100を製造することができる。その結果、上記ムラに起因した表示品位の低下が低減・除去された液晶パネルおよび液晶表示装置を製造することができ、テレビ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、ゲーム機、産業機器のディスプレー等において高い表示品位が得られる。このとき、第1例のリンス液49のミスト散布を利用することにより、上述のようにリンス液49および純水59の使用量を抑えることができるので、製造コストを抑えて基板100を製造することができる。
1 レジスト剥離洗浄装置
2 搬送装置
3 基板搬入口
40 リンス槽
44 第1リンス液散布装置
43 液切りエアーナイフ(液切り装置)
44 第2リンス液散布装置
49 リンス液
50 純水置換槽(純水処理槽)
51 逆流防止エアーナイフ(気体噴射装置)
52 純水散布装置
55 飛沫防止カバー
59 純水
100 基板(処理対象物)
2 搬送装置
3 基板搬入口
40 リンス槽
44 第1リンス液散布装置
43 液切りエアーナイフ(液切り装置)
44 第2リンス液散布装置
49 リンス液
50 純水置換槽(純水処理槽)
51 逆流防止エアーナイフ(気体噴射装置)
52 純水散布装置
55 飛沫防止カバー
59 純水
100 基板(処理対象物)
Claims (10)
- 処理対象物に対してレジストの剥離および洗浄を行うレジスト剥離洗浄装置であって、
前記処理対象物をリンス液によって処理するリンス槽と、
前記リンス槽に続いて設けられており、前記処理対象物を純水によって処理する、純水処理槽と、
前記処理対象物を前記リンス槽から前記純水処理槽へ搬送する搬送装置とを備え、
前記リンス槽は、
前記処理対象物に対して前記リンス液を散布するように設けられた第1リンス液散布装置と、
前記第1リンス液散布装置によって散布され前記処理対象物に付いた前記リンス液を液切りするように設けられた液切り装置と、
前記液切り装置によって液切りされた前記処理対象物に対して前記リンス液を散布するように設けられた第2リンス液散布装置とを含み、
前記搬送装置は、前記処理対象物を、前記第2リンス液散布装置によって散布された前記リンス液を有した状態で、前記純水処理槽へ搬送することを特徴とするレジスト剥離洗浄装置。 - 前記第2リンス液散布装置は、前記リンス液をミスト状に散布する装置であることを特徴とする請求項1に記載のレジスト剥離洗浄装置。
- 前記純水処理槽は、
前記処理対象物に対して前記純水を散布するように設けられた純水散布装置と、
前記純水散布装置と前記純水処理槽の搬入口との間を仕切るように設けられた飛沫防止カバーとを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレジスト剥離洗浄装置。 - 処理対象物に対してレジストの剥離および洗浄を行うレジスト剥離洗浄装置であって、
前記処理対象物をリンス液によって処理するリンス槽と、
前記リンス槽に続いて設けられており、前記処理対象物を純水によって処理する、純水処理槽と、
前記処理対象物を前記リンス槽から前記純水処理槽へ搬送する搬送装置とを備え、
前記リンス槽は、
前記処理対象物に対して前記リンス液を散布するように設けられたリンス液散布装置と、
前記リンス液散布装置によって散布され前記処理対象物に付いた前記リンス液を液切りするように設けられた液切り装置とを含み、
前記搬送装置は、前記処理対象物を、前記液切り装置によって液切りされた状態で、前記純水処理槽へ搬送し、
前記純水処理槽は、
前記処理対象物に対して前記純水を散布するように設けられた純水散布装置と、
前記純水散布装置と前記純水処理槽の搬入口との間を仕切るように設けられた飛沫防止カバーとを含むことを特徴とするレジスト剥離洗浄装置。 - 前記飛沫防止カバーは、前記搬入口から前記純水散布装置の直前までの間に渡って設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のレジスト剥離洗浄装置。
- 前記純水処理槽は、前記飛沫防止カバーにおける前記純水散布装置の側の端部に、前記処理対象物に対して気体を吹き付けるように、設けられた気体噴射装置をさらに含むことを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のレジスト剥離洗浄装置。
- 処理対象物に対してレジストの剥離および洗浄を行うレジスト剥離洗浄方法であって、
前記処理対象物をリンス液によって処理するリンス工程と、
前記処理対象物を純水によって処理する純水処理工程とを備え、
前記リンス工程は、
前記処理対象物に対して前記リンス液を散布する第1リンス液散布工程と、
前記第1リンス液散布工程によって前記処理対象物に付いた前記リンス液を液切りする液切り工程と、
前記液切り工程後に前記処理対象物に対して前記リンス液を散布する第2リンス液散布工程とを含み、
前記処理対象物が前記第2リンス液散布工程において散布された前記リンス液を有した状態で、前記リンス工程から前記純水処理工程へ移行することを特徴とするレジスト剥離洗浄方法。 - 前記第2リンス液散布工程は、前記リンス液をミスト状に散布する工程であることを特徴とする請求項7に記載のレジスト剥離洗浄方法。
- 基板に対してレジストの剥離および洗浄を行うレジスト剥離洗浄工程を備えた基板製造方法であって、
前記基板をリンス液によって処理するリンス工程と、
前記基板を純水によって処理する純水処理工程とを備え、
前記リンス工程は、
前記基板に対して前記リンス液を散布する第1リンス液散布工程と、
前記第1リンス液散布工程によって前記基板に付いた前記リンス液を液切りする液切り工程と、
前記液切り工程後に前記基板に対して前記リンス液を散布する第2リンス液散布工程とを含み、
前記基板が前記第2リンス液散布工程において散布された前記リンス液を有した状態で、前記リンス工程から前記純水処理工程へ移行することを特徴とする基板製造方法。 - 前記第2リンス液散布工程は、前記リンス液をミスト状に散布する工程であることを特徴とする請求項9に記載の基板製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005257220A JP2007073649A (ja) | 2005-09-06 | 2005-09-06 | レジスト剥離洗浄装置、レジスト剥離洗浄方法および基板製造方法 |
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JP2005257220A JP2007073649A (ja) | 2005-09-06 | 2005-09-06 | レジスト剥離洗浄装置、レジスト剥離洗浄方法および基板製造方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009094518A (ja) * | 2007-10-11 | 2009-04-30 | Semes Co Ltd | ブラシアセンブリ及びこれを有する基板洗浄装置 |
JP2009140990A (ja) * | 2007-12-04 | 2009-06-25 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 基板処理装置 |
KR100933125B1 (ko) | 2007-08-28 | 2009-12-21 | 다이니폰 스크린 세이조우 가부시키가이샤 | 기판 처리 장치 |
-
2005
- 2005-09-06 JP JP2005257220A patent/JP2007073649A/ja active Pending
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