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JP2007052267A - 液晶表示装置 - Google Patents

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JP2007052267A
JP2007052267A JP2005237622A JP2005237622A JP2007052267A JP 2007052267 A JP2007052267 A JP 2007052267A JP 2005237622 A JP2005237622 A JP 2005237622A JP 2005237622 A JP2005237622 A JP 2005237622A JP 2007052267 A JP2007052267 A JP 2007052267A
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Takashi Yamaguchi
剛史 山口
Kisako Ninomiya
希佐子 二ノ宮
Yasushi Kawada
靖 川田
Yuzo Hisatake
雄三 久武
Akio Murayama
昭夫 村山
Norihiro Yoshida
典弘 吉田
Chigusa Tago
千種 多胡
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Japan Display Central Inc
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Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd
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Abstract

【課題】安定したドメイン分割による広い視野角特性を有するとともに、液晶分子190Aの配向方向の乱れ等による光透過率低下を抑制した、表示品位の高い透過表示ならびに反射表示が可能な液晶表示装置を提供することができる。
【解決手段】アレイ基板101及び対向基板102と、アレイ基板101及び対向基板102間に挟持され、直線状の境界Bを介して隣接する透過表示部31及び反射表示部32を含み、液晶分子190Aの傾きが透過表示部31及び反射表示部32においてアレイ基板101及び対向基板102からの印加電圧に対応して制御される液晶層190と、透過表示部31において境界B付近に存在する液晶分子190Aの配向方向をアレイ基板101及び対向基板102の基板面内において境界Bに対して略平行に設定するように印加電圧により生成される電場を制御する制御手段と、を備える液晶表示装置。
【選択図】図4

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、反射表示領域と透過表示領域とを備えた半透過型液晶表示装置に関する。
液晶素子を用いた表示装置は、CRT(ブラウン管)やEL(エレクトロルミネッセンス)とは異なり自らは発光しないため、バックライトを液晶表示素子の背面に設置して照明する透過型液晶表示装置が用いられている。しかしながら、バックライトは通常液晶表示装置の全消費電力のうち50%以上を消費するため、屋外や常時携帯して使用する機会が多い携帯情報機器では、周囲光のみで表示をおこなう反射型液晶表示装置も実現されている。反射型液晶表示装置は、周囲の光が暗い場合に表示に用いる反射光が低下し視認性が極端に低下するという欠点を有し、一方透過型液晶表示装置はこれとは逆に周囲光が非常に明るい晴天下等での視認性が低下する問題があった。
上記の問題を解決するために、一画素中に反射表示部と透過表示部とが分割して形成された液晶表示装置が知られている。液晶層厚を変更することで反射表示ならびに透過表示を実現している(特許文献1参照)。
このような半透過型液晶表示装置は、暗所においては、画素内の透過表示部を利用してバックライト光を選択的に透過することによって画像を表示する透過型液晶表示装置として機能する。明所においては、画素内の反射表示部を利用して外光を選択的に反射することによって画像を表示する反射型液晶表示装置として機能する。これにより、消費電力を大幅に低減することができる。
液晶表示装置に用いられる液晶表示方式は、液晶の配向変化を表示に用いる方式であればよく、例えば、反射型液晶表示装置で用いられているTN(ツイステッドネマティック)モード、STN(スーパーツイステッドネマティック)モードといった偏光板を利用するタイプの他、偏光板を用いないために明るい表示が実現できる相転移型ゲストホストモードも近年開発が行われている(特許文献2及び特許文献3参照)。
マルチドメイン型VAN(MVA)モードは、垂直配向処理の採用により、配向膜表面付近の液晶分子が基板に対して垂直で液晶層の複屈折率はほぼ0となるため十分な黒が表示でき高いコントラストを得ることができる。また、視野角の補償設計が比較的容易で広い視野角を実現可能なことと従来静電気破壊など不良原因の発生が危惧されていたラビング配向処理工程を削除可能なことから、近年注目されている液晶表示モードである。
特開2003−114419号公報 特開平4−75022号公報 特願平7−228365号公報
しかし、上記の半透過型液晶表示装置にMVAモードを採用すると、液晶層に印加される電場方向および界面形状による弾性エネルギーが複雑になるため、畝状突起およびスリット等の配置に対する液晶分子の配向状態についての一定の指針を得ることが難しかった。このため、各ドメインでの液晶分子配列が乱れる場合があり、一画素内に複数のドメインを安定して形成することが難しかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、安定したドメイン分割による広い視野角特性を有するとともに、液晶分子190Aの配向方向の乱れ等による光透過率低下を抑制した、表示品位の高い透過表示ならびに反射表示が可能な液晶表示装置を提供することができる。
本発明の態様による液晶表示装置は、第1及び第2電極基板と、前記第1及び第2電極基板間に挟持され、直線状の境界を介して隣接する透過表示部及び反射表示部を含み、液晶分子の傾きが前記透過表示部及び前記反射表示部において前期第1及び第2電極基板からの印加電圧に対応して制御される液晶層と、前記透過表示部において前記境界付近に存在する液晶分子の配向方向を前記第1及び第2電極基板の基板面内において前記境界に対して略平行に設定するように前記印加電圧により生成される電場を制御する制御手段と、を備える。
本発明によれば、安定したドメイン分割による広い視野角特性を有するとともに、液晶分子190Aの配向方向の乱れ等による光透過率低下を抑制した、表示品位の高い透過表示ならびに反射表示が可能な液晶表示装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態に係わる液晶表示装置について図面を参照して説明する。この発明の一実施の形態に係わる液晶表示装置、例えばアクティブマトリクス型液晶表示装置は、液晶表示パネル100を備えている。
液晶表示パネル100は、図1に示すように、アレイ基板101と、このアレイ基板101に対向配置された対向基板102と、アレイ基板101と対向基板102との間に配置された液晶層190とを備えている。このような液晶表示パネル100において、画像を表示する表示領域103は、アレイ基板101と対向基板102とを貼り合わせる外縁シール部材106によって囲まれた領域内に形成されている。表示領域103の外周に沿って配置された周辺領域104は、外縁シール部材106の外側の領域に形成され、額縁状に形成された遮光領域141を有している。
表示領域103において、アレイ基板101は、図2に示すように、マトリクス状に配置されたm×n個の画素電極151、これら画素電極151の行方向に沿って形成されたm本の走査線Y1〜Ym、これら画素電極151の列方向に沿って形成されたn本の信号線X1〜Xn、m×n個の画素電極151に対応して走査線Y1〜Ymおよび信号線X1〜Xnの交差位置近傍にスイッチング素子として配置されたm×n個の薄膜トランジスタ、すなわち、画素TFT121を有している。
また、周辺領域104において、アレイ基板101は、走査線Y1〜Ymを駆動する走査線駆動回路118、信号線X1〜Xnを駆動する信号線駆動回路119などを有している。
図3に示すように、液晶表示パネル100のアレイ基板101は、表示領域103において、ガラス基板などの透明な絶縁性基板111上に、マトリクス状に配置された複数の画素にそれぞれ対応して形成されたスイッチング素子、すなわち画素TFT121、画素TFT121を含む表示領域103を覆って形成される絶縁層123、絶縁層123上に画素毎に配置された画素電極151、絶縁層123上に形成された複数の柱状スペーサ131、及び、複数の画素電極151全体を覆うように形成された配向膜113Aを備えている。また、アレイ基板101は、周辺領域104において、表示領域103の外周を取り囲み、透明基板の遮光領域141に配置された遮光層SPを備えている。
画素電極151は、絶縁層123上にITO(Indium Tin Oxide)等の透過性導電部材によって形成され、これら絶縁層123を貫通するスルーホール126を介して画素TFT121にそれぞれ接続されている。各画素TFT121は、画素電極151の行に沿って形成される走査線および画素電極151の列に沿って形成される信号線に接続され、走査線からの駆動電圧により導通し、信号電圧を画素電極151に印加する。
アレイ基板101は、画素電極151の行に沿って形成された走査線Y、画素電極151の列に沿って形成された信号線X、画素電極151に対応して走査線Yおよび信号線Xの交差位置近傍に配置された画素TFT121を有している。
さらに、アレイ基板101は、補助容量を形成するためにゲート絶縁膜162を介して対向配置された画素電極151と同電位の補助容量電極161と、所定の電位に設定された補助容量線152とを備えている。
信号線Xは、層間絶縁膜176を介して、走査線Yおよび補助容量線152に対して略直交するように配置されている。補助容量線152は、走査線Yと同一の層に同一の材料によって形成されているとともに、走査線Yに対して略平行に形成されている。補助容量線152の一部は、ゲート絶縁膜162を介して補助容量電極161に対向配置されている。この補助容量電極161は、不純物ドープされたポリシリコン膜によって形成されている。
これら信号線X、走査線Y、及び補助容量線152等の配線部は、アルミニウムや、モリブデン−タングステンなどの遮光性を有する低抵抗材料によって形成されている。この実施の形態では、走査線Y及び補助容量線152は、モリブデン−タングステンによって形成され、信号線Xは、主にアルミニウムによって形成されている。
画素TFT121は、補助容量電極161と同層のポリシリコン膜によって形成された半導体層112を有している。この半導体層112は、ガラス基板上に配置されたアンダーコーティング層上に配置され、チャネル領域112Cの両側にそれぞれ不純物をドープすることによって形成されたドレイン領域112D及びソース領域112Sを有している。この画素TFT121は、ゲート絶縁膜162を介して半導体層112に対向して配置された走査線Yと一体のゲート電極163を備えている。
画素TFT121のドレイン電極188は、信号線Xと一体に形成され、ゲート絶縁膜162及び層間絶縁膜176を貫通するコンタクトホール177を介して半導体層112のドレイン領域112Dに電気的に接続されることによって形成されている。画素TFT121のソース電極189は、ゲート絶縁膜162及び層間絶縁膜176を貫通するコンタクトホールを介して半導体層112のソース領域112Sに電気的に接続されることによって形成されている。
アレイ基板101の層間絶縁膜176上に、絶縁層123が設けられている。そして、絶縁層123上には、画素電極151が設けられている。画素電極151は、スルーホール126を介して画素TFT121のソース電極189に電気的に接続されている。
補助容量電極161は、ゲート絶縁膜162及び層間絶縁膜176を貫通するコンタクトホール179を介して信号線Xと同一材料によって形成されたコンタクト電極180に電気的に接続されている。これにより、画素TFT121のソース電極189、画素電極151、及び補助容量電極161は、同電位となる。
また、図3に示すように、液晶表示パネル100は、アレイ基板101と対向基板102との間に所定のギャップを形成するための柱状スペーサ131を備えている。配向膜113Aは、液晶層190に含まれる液晶分子をアレイ基板101に対して略垂直な方向に配向する。
対向基板102は、ガラス基板などの透明な絶縁性基板111上に形成されたカラーフィルタ層124(R、G、B)、対向電極153、及び、この対向電極153を覆う配向膜113Bを有している。対向電極153は、アレイ基板101側の複数の画素電極151全体に対向するように配置されるITO等の光透過性導電部材によって形成されている。配向膜113Bは、液晶層190に含まれる液晶分子を対向基板102に対して略垂直な方向に配向する。
次に、上述したような本発明の液晶表示装置およびその画素構成を具体的に説明する。図4及び図5に示すように、液晶層190は、透過表示部31と反射表示部32とを有している。画素電極151は、絶縁層123上に配置された透過電極41と、液晶層190の反射表示部32に対応する透過電極41上に配置された反射電極40とを有している。反射電極40は、絶縁性基板111上に配置された絶縁層123及び透過電極41の表面に形成された凹凸形状に沿って、凹凸形状を成している。
反射電極40は、反射表示部32において対向基板102側から入射した入射光を対向基板102側に反射する。透過電極41は、透過表示部31においてアレイ基板101側から入射した光を対向基板102側に透過する。このことによって、液晶表示パネル100は、透過表示と反射表示とを実現している。
対向基板102は、液晶層190の反射表示部32に対向する対向電極153の下に、透過表示部31と反射表示部32との液晶層190の厚さを異ならせるための透明樹脂層35を有している。透明樹脂層35によって、反射表示部32の液晶層190の厚さは透過表示部31の液晶層190の厚さに対して約半分となっている。
図4に示すように、液晶層190の透過表示部31と反射表示部32との境界Bは、画素電極151の長辺に略直交する方向に略直線状に延びている。対向基板102は、液晶層190の透過表示部31において生成される電場を制御する制御手段としての畝状突起18(絶縁構造物)を有している。畝状突起18は、対向電極153上に配置されるとともに、境界Bに略直交する方向に延びている。
畝状突起18は、透過表示部31において境界B付近に存在する液晶分子190Aの配向方向を、アレイ基板101及び対向基板102の基板面内において境界Bに対して略平行に設定するように液晶層190に生成される電場を制御する。すなわち、液晶層190に電圧が印加されると、畝状突起18によって、図5に示すようにアレイ基板101及び対向基板102の基板面内において境界Bに対して略平行となる電気力線36が生成される。このとき、液晶分子190Aは電気力線36と略直交するように配向するため、図4に示すように、境界Bに対して略平行な方向にディレクタを揃えて配向する。
例えば図6及び図7に示す場合では、透過表示部31の液晶分子190Aの配向方向が、透過表示部31と反射表示部32との境界B付近において、反射表示部32と透過表示部31の境界Bに略垂直である。畝状突起18により生じる基板法線からの傾きを持った電気力線34が発生している。この傾きを持った電気力線34に沿ってその誘電異方性を揃えるように液晶分子は一定方向への傾きを生じる。しかし、その範囲は畝状突起から約10μmまでであり、畝状突起部から遠いところにある液晶は弾性エネルギーを最小にするよう畝状突起18近傍の配向方向に従い配向方向が決定される。
一方、反射表示部32と透過表示部31との境界B付近において、液晶分子190Aは反射表示部32と透過表示部31との境界Bに略平行に揃おうとする。結果として、反射表示部32及び透過表示部31の境界Bと畝状突起18との間の領域で捩れ変形の配向緩和を生じ、所望の配向方向を向かない部分が発生する。ここで、配向緩和の捩れ方向は右捩れまたは左捩れの2方向に同じ確率で生じる。
しかし、図4及び図5に示すように、透過表示部31の液晶分子190Aの配向方向が、透過表示部31の反射表示部32に隣接する領域で、反射表示部32と透過表示部31の境界Bに略平行となることにより、透過表示部31内の液晶分子190Aを所望の配向方向に揃えることができる。
すなわち、反射表示部32と透過表示部31との境界B付近において、液晶分子190Aは排除体積効果より透過表示部31と反射表示部32との境界Bに略平行に揃おうとする。これに対して、反射表示部32に隣接する透過表示部31では、畝状突起18により生じる基板法線からの傾きをもった電気力線36に沿って液晶分子190Aが配向し、その方向は反射表示部32と透過表示部31との境界Bに平行である。結果として、反射表示部32及び透過表示部31の境界B付近と畝状突起18近傍で配向方向が揃っているため、配向緩和を生じず、所望の配向方向に揃えることができる。
上記のことから、本実施形態に係る液晶表示装置によれば、安定したドメイン分割による広い視野角特性を有するとともに、液晶分子190Aの配向方向の乱れ等による光透過率低下を抑制した、表示品位の高い透過表示ならびに反射表示が可能な液晶表示装置を提供することができる。
以下に本発明の好ましい実施例について説明する。本発明の第1実施例に係る液晶表示装置において、対向基板102は、図4に示すように液晶層190の反射表示部32に対向する対向電極153の下に配置された、液晶層厚変更用の透明樹脂層35を有している。本実施例では、透明樹脂層35の厚さは約1.8μmである。
対向基板102は、液晶層190の透過表示部31に対向する対向電極153上に、制御手段としての畝状突起18を有している。本実施例では、畝状突起18は、透過表示部31及び反射表示部32の境界Bと略直交する方向に延びるとともに、その厚さが約1.2μmである。
アレイ基板101は、図5に示すように対向電極153と対向する画素電極151を備えている。画素電極151は、液晶層190の透過表示部31と反射表示部32とに対向する透過電極41と、反射表示部32において透過電極41上に配置される反射電極40を備えている。
液晶表示パネル100は、上記の対向基板102とアレイ基板101とを用いて構成されている。アレイ基板101と対向する対向基板102上には垂直性を示す配向膜(図示せず)を70nm厚さで塗布した。アレイ基板101と対向基板102との間には、直径3.8μmの樹脂ビーズをスペーサ(図示せず)として用い、スペーサによってアレイ基板101と対向基板102との間に形成された空間に、誘電率異方性が負の液晶材料を充填し、反射表示ならびに透過表示が可能な液晶表示パネル100を形成した。
本実施例に係る液晶表示装置によれば、図4に示すように、透過表示部31における液晶分子190Aは境界Bに対して略平行に配向する。すなわち、安定したドメイン分割による広い視野角特性と、液晶分子190Aの配向方向の乱れ等による光透過率低下を抑制し、表示品位の高い透過表示ならびに反射表示が可能な液晶表示装置を提供することができる。
上記の液晶表示パネル100を備えた液晶表示装置を試作し、透過率と応答時間についての評価結果を図12に示す。
本発明の第2実施例に係る液晶表示装置について説明する。図8に示すように、アレイ基板101上の画素電極151が、前述の第1実施例と異なっている。
画素電極151は、制御手段として、透過表示部31と反射表示部32との境界Bと略直交する方向に延びる端辺に、境界Bに対して略平行に延びる画素電極151の欠落部であるスリット部15を有している。スリット部15は、境界Bに近いものほど境界Bと略平行に延びる長さが長くなっている。このことによって、境界B付近の液晶分子190Aの配向方向をより効果的に制御することができる。また、対向基板102は、第1実施例と同様に畝状突起18を有している。
本実施例の液晶表示パネル100は、上記の画素電極151の構成以外は第1実施例の液晶表示パネル100と同様であり、前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、スリット部15を制御手段として用いる場合には、電極欠落部であるスリット部15を画素内で比較的自由に設計できる。このことによって、比較的容易に液晶表示装置の好ましい透過率、応答速度及び視野角を得ることができる。
この液晶表示パネル100を用いて試作した液晶表示装置の透過率と応答時間についての評価結果を図12に示す。
制御手段として、画素電極151の上に誘電体材料を用いて絶縁構造物である誘電体38を配置することによっても透過表示部31の液晶配向が反射表示部32に隣接する領域で反射表示部32と透過表示部31の境界Bに略平行にすることが可能である。
本発明の第3実施例に係る液晶表示装置において、図9に示すように、アレイ基板101の画素電極151上には、制御手段として、ストライプ状の誘電体38(絶縁構造物)を配置されている。誘電体38は、透過表示部31と反射表示部32との境界Bと略直行する画素電極151の端辺から、境界Bに対して略平行に延びるとともに、境界Bに近いものほど境界Bと略平行に延びる長さが長くなっている。このことによって、第2実施例と同様に境界B付近の液晶分子190Aの配向をより効果的に制御することができる。
誘電体38には、液晶材料の誘電率より小さい誘電率を示すアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ノボラック系樹脂などを用いることが可能である。特に、液晶層透過率を重視する設計では微細加工の可能な樹脂材料を用いることが好ましい。
本実施例に係る液晶表示パネル100は、上記の画素電極151及び対向電極153の構成以外は第1実施例と同様であり、前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。この液晶表示パネル100を用いて試作した液晶表示装置の透過率と応答時間についての評価結果を図12に示す。
本発明の第4実施例に係る液晶表示装置において、アレイ基板101は、図10に示すように、制御手段として、画素電極151の下にストライプ状の凹部37を有している。凹部37は、透過表示部31と反射表示部32との境界Bと略直行する画素電極151の端辺から境界Bに対して略平行に延びている。凹部37は、画素電極151の下地として配置された絶縁層123の凹凸構造と同時に形成される透過表示部31の絶縁層123の起伏に依存する。
すなわち、凹部37は、透過表示部31において画素電極151の下地としての絶縁層123に形成された凹部上に画素電極151配置されることによって形成される。凹部37は、境界Bに近いものほど境界Bに対して略平行に延びる長さが長くなっている。このことによって、第2実施例と同様に境界B付近の液晶分子190Aの配向をより効果的に制御することができる。
また、凹部37は、反射表示部32で対向基板102側から入射した光を拡散反射させるための凹凸構造と同時に形成するプロセスが好ましい。絶縁層123には、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ノボラック系樹脂などを用いることが可能である。凹部37を凹凸構造と同時に形成することによって、製造工程数を増加させることなく、安定したドメイン分割による広い視野角特性を有するとともに、液晶分子190Aの配向方向の乱れ等による光透過率低下を抑制した、表示品位の高い透過表示ならびに反射表示が可能な液晶表示装置を提供することができる。
本実施例に係る液晶表示パネル100は、上記の画素電極151及び対向電極153の構成以外は第1実施例と同様であり、前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。この液晶表示パネル100を用いて試作した液晶表示装置の透過率と応答時間についての評価結果を図12に示す。
本発明の第5実施例に係る液晶表示装置において、図11に示すように、対向電極153上の畝状突起18と画素電極の欠落部としてのスリット部15が配置するよう構成した。つまり、畝状突起18は、透過表示部31において、画素電極151の境界Bに略直行する端辺に対向する対向電極153上に形成されている。スリット部15は、透過表示部31において、上記の畝状突起18の間を境界Bと略直交する方向に延びて形成されている。
本実施例に係る液晶表示パネル100は、上記の画素電極151及び対向電極153の構成以外は第1実施例と同様のプロセスにより液晶表示パネル100を形成した。本実施例によれば、前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。この液晶表示パネル100を備えた液晶表示装置を試作し、透過率と応答時間についての評価結果を図12に示した。
図12に示すように、本発明の液晶表示装置では、安定したドメイン分割による広い視野角特性を有するとともに、液晶分子190Aの配向方向の乱れ等による光透過率低下を抑制した、表示品位の高い透過表示ならびに反射表示が可能な液晶表示装置を提供することができる。
以上詳述したように、透過表示部31の液晶配向が、反射表示部32に隣接する領域、すなわち境界B付近で境界Bに略平行であることを特徴としており、本構成により、広い視野角特性を有するとともに、表示品位の高い透過表示ならびに反射表示が可能な液晶表示装置を提供できる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
また、上記の実施形態では、画素電極151及び対向電極153上には、配向膜113のみを配置したが、構造によっては、これらの電極上に種々の用途に応じて絶縁膜を配置してもよい。この場合、絶縁膜は、例えばSiO2、SiNx、Al23などの無機系薄膜、ポリイミド、フォトレジスト樹脂、高分子液晶など有機系薄膜などを用いることができる。
絶縁膜が無機系薄膜の場合には、蒸着法、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、あるいは溶液塗布法などによって形成できる。また、絶縁膜が有機系薄膜の場合には、有機物質を溶かした溶液またはその前駆体溶液を用いて、スピンナー塗布法、スクリーン印刷塗布法、ロール塗布法などで塗布し、所定の硬化条件(加熱、光照射など)で硬化させ形成する方法、あるいは蒸着法、スパッタ法、CVD法、LB(Langumuir-Blodgett)法などで形成することもできる。
画素TFT121は、a−Siやp−SiおよびITOなどの半導体層とAl、Mo、Cr、Cu、Taなどのメタル層とを重ねて構成することができる。液晶分子190Aのチルト制御をする手段としての電場の強弱領域は、画素電極151を形成するITOや信号電圧を印加するためのメタル配線(Al、Mo、Cu)などを用いることができる。
また、液晶のモードとしては誘電異方性が正の液晶を用いる事も可能であるが、電場の強弱による配向方向とチルト方向の制御を効果的に行うには、誘電異方性が負の液晶を垂直配向させたVAN型モードが最も好ましい。特にコントラストを重視する表示装置においてはVAN型モードのノーマリブラック設定と本発明の配向分割状態との組み合せにより、500:1以上の高いコントラストと高透過率設計による明るい画面の設計が可能である。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
例えば、上記の実施形態及び実施例では、対向基板102の畝状突起18と、スリット部15が制御手段として設けられていたが、対向基板102の畝状突起18と他の構成との対であってもよい。すなわち、畝状突起18と誘電体38との対、及び畝状突起18と凹部37との対を制御手段としても良い。その場合にも上記の実施形態及び実施例と同様の効果を得ることができる。
本発明の一実施形態に係る液晶表示装置が備える液晶表示パネルの一構成例を概略的に示す図。 図1に示す液晶表示パネルの一構成例を説明する図。 図1に示す液晶表示パネルの一構成例を説明する断面図。 本発明の第1実施例に係る液晶表示装置の透過表示部の一構成例を説明する図。 図4に示す透過表示部及び反射表示部をA−A´で切断した一断面図。 図4及び図5に示す液晶表示装置の透過表示部の構成による効果を説明する図。 図6に示す透過表示部及び反射表示部をC−C´で切断した一断面図。 本発明の第2実施例に係る液晶表示装置の透過表示部の一構成例を説明する図。 本発明の第3実施例に係る液晶表示装置の透過表示部の一構成例を説明する図。 本発明の第4実施例に係る液晶表示装置の透過表示部の一構成例を説明する図。 本発明の第5実施例に係る液晶表示装置の透過表示部の一構成例を説明する図。 本発明の第1乃至第5実施例に係る液晶表示装置の一評価結果を示す図。
符号の説明
Y1〜Ym…走査線、X1〜Xn…信号線、B…境界、15…スリット部、18…畝状突起、31…透過表示部、32…反射表示部、34、36…電気力線、35…透明樹脂層、37…凹部、38…誘電体、40…反射電極、41…透過電極、100…液晶表示パネル、101…アレイ基板、102…対向基板、123…絶縁層、124…カラーフィルタ層、151…画素電極、153…対向電極、190…液晶層、190A…液晶分子

Claims (9)

  1. 第1及び第2電極基板と、
    前記第1及び第2電極基板間に挟持され、直線状の境界を介して隣接する透過表示部及び反射表示部を含み、液晶分子の配列状態が前記透過表示部及び前記反射表示部において前期第1及び第2電極基板からの印加電圧に対応して制御される液晶層と、
    前記透過表示部において前記境界付近に存在する液晶分子の配向方向を前記第1及び第2電極基板の基板面内において前記境界に対して略平行に設定するように前記印加電圧により生成される電場を制御する制御手段と、を備える液晶表示装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1及び第2電極基板の少なくとも一方に配置される請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 前記第1電極基板及び第2電極基板はそれぞれ画素電極及び対向電極を有し、
    前記制御手段は、前記画素電極または前記対向電極上に配置された絶縁構造物である請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 前記第1電極基板は前記液晶層に電圧を印加する画素電極を備え、
    前記制御手段は、前記画素電極に形成される欠落部である請求項1記載の液晶表示装置。
  5. 前記第2電極基板は前記画素電極に対向する対向電極を有し、
    前記制御手段は、さらに前記対向電極上に配置される絶縁構造物を含む請求項4記載の液晶表示装置。
  6. 前記第1電極基板は前記液晶層に電圧を印加する画素電極を有し、
    前記画素電極は、前記反射表示部において前記第2電極基板側から入射した入射光を前記第2電極基板側に反射する反射電極、及び、前記透過表示部において前期第1電極基板側から入射した光を前記第2電極基板側に透過する透過電極を有し、
    前記制御手段は、前記透過電極に設けられる凹部である請求項1記載の液晶表示装置。
  7. 前記透過電極の凹部は、前記透過電極及び前記反射電極の下地として電気第1電極基板に配置される絶縁層の起伏に依存する請求項6記載の液晶表示装置。
  8. 前記液晶層は、誘電異方性が負の液晶材料を含む請求項1記載の液晶表示装置。
  9. 前記第1及び第2電極基板は、前記液晶材料に対して垂直配向性を有する一対の配向膜を含む請求項8記載の液晶表示装置。
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