JP2007040476A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 変速時において、イナーシャ相の開始タイミングとロックアップクラッチの解放タイミングとを適切に合わせて、変速ショックの抑制と燃費悪化の抑制とを両立する。
【解決手段】 ECT_ECUは、イナーシャ相の開始タイミングに対して、ロックアップクラッチの解放タイミングが遅いといえる場合には、ロックアップクラッチの解放を開始するタイミングを規定する学習値Lを小さくするように補正するステップ(S180)と、イナーシャ相の開始タイミングに対して、ロックアップクラッチの解放タイミングが早いといえる場合には、学習値Lを大きくするように補正するステップ(S200)とを含む、プログラムを実行する。学習値Lが小さくされるとロックアップクラッチの解放指示を出力するタイミングが早くされる。学習値Lが大きくされるとロックアップクラッチの解放指示を出力するタイミングが遅くされる。
【選択図】 図4
【解決手段】 ECT_ECUは、イナーシャ相の開始タイミングに対して、ロックアップクラッチの解放タイミングが遅いといえる場合には、ロックアップクラッチの解放を開始するタイミングを規定する学習値Lを小さくするように補正するステップ(S180)と、イナーシャ相の開始タイミングに対して、ロックアップクラッチの解放タイミングが早いといえる場合には、学習値Lを大きくするように補正するステップ(S200)とを含む、プログラムを実行する。学習値Lが小さくされるとロックアップクラッチの解放指示を出力するタイミングが早くされる。学習値Lが大きくされるとロックアップクラッチの解放指示を出力するタイミングが遅くされる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、自動変速機の制御装置に関し、特に、トルクコンバータの入力側と出力側とを直結可能なロックアップクラッチを備えた自動変速機の制御装置に関する。
従来より、ロックアップクラッチを備えた自動変速機が知られている。このロックアップクラッチは、燃費改善のために所定の走行状態において係合される。ロックアップクラッチが係合されることにより、トルクコンバータの入力側と出力側とが直結され、トルクコンバータにおける駆動力の伝達ロスが抑制される。その反面、ロックアップクラッチを係合した状態で自動変速機の変速を行なうと、変速ショックが生じ得る。そのため、自動変速機の変速中には、係合していたロックアップクラッチが一時的に解放される。
特開平5−172239号公報(特許文献1)は、ロックアップ状態での変速時における変速ショックを防止することができる自動変速機のロックアップ制御装置を開示する。この公報に記載のロックアップ制御装置は、トルクコンバータの入力側と出力側とをロックアップ制御量に応じて機械的に直結可能なロックアップクラッチを備え、所定の運転領域でロックアップ制御量を増大してロックアップクラッチを締結するようにした自動変速機のロックアップ制御装置である。このロックアップ制御装置は、ロックアップクラッチの締結中の変速指令を検知する変速指令検知部と、変速指令の検知時にロックアップ制御量をロックアップクラッチが滑らない範囲で最低の初期中間値まで低下させる第1のロックアップ制御量設定部と、変速指令の検知後にトルク相からイナーシャ相への移行を検知するイナーシャ相検知部と、イナーシャ相の検知後にロックアップ制御量を初期中間値から徐々に低下させてロックアップクラッチを滑り状態とする第2のロックアップ制御量設定部とを含む。
この公報に記載のロックアップ制御装置によれば、ロックアップクラッチの締結中における変速指令の検知時にロックアップ制御量をロックアップクラッチが滑らない範囲で最低の初期中間値まで低下させて、待機する。その後、イナーシャ相への移行を検知してからロックアップ制御量を初期中間値から徐々に低下させてロックアップクラッチを滑り状態とする。これにより、適切なタイミングで応答良くかつ滑らかに滑り状態に移行させて、ショックの発生を防止することができる。
特開平5−172239号公報
しかしながら、特開平5−172239号公報に記載のロックアップ制御装置のように、イナーシャ相が開始したことを検知してからロックアップクラッチを解放するようにした場合、作動油の応答遅れ等によりロックアップクラッチの解放が遅れてしまい、変速ショックが発生し得るという問題点があった。そこで、自動変速機への変速指示後、予め定められた時間が経過した後にロックアップクラッチを解放させ始め、イナーシャ相の開始タイミングに合わせてロックアップクラッチの解放を完了させることが考えられる。しかしながら、部品のバラツキや経時変化によりイナーシャ相の開始タイミングやロックアップクラッチの解放タイミングは異なり得る。そのため、イナーシャ相の開始タイミングに合わせてロックアップクラッチの解放を完了させることは困難である。ロックアップクラッチの解放が早すぎる場合は、燃費等が悪化し得る。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、イナーシャ相の開始タイミングとロックアップクラッチの解放タイミングとを適切に合わせて、変速ショックの抑制と燃費悪化の抑制とを両立することができる自動変速機の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る自動変速機の制御装置は、トルクコンバータの入力側と出力側とを直結可能なロックアップクラッチを備えた自動変速機を制御する。この制御装置は、自動変速機への変速指示から予め定められた時間が経過したときにロックアップクラッチの解放を指示するための指示手段と、ロックアップクラッチの解放を検知するための解放検知手段と、自動変速機におけるイナーシャ相の開始を検知するための開始検知手段と、イナーシャ相の開始が検知されるタイミングとロックアップクラッチの解放が検知されるタイミングとの差を小さくするように、予め定められた時間を補正するための補正手段とを含む。
第1の発明によると、自動変速機への変速指示から予め定められた時間が経過したときにロックアップクラッチの解放が指示され、たとえば、エンジン回転数とタービン回転数との差から、ロックアップクラッチの解放が検知される。また、たとえば、タービン回転数から(タービン回転数の落ち込みから)、自動変速機におけるイナーシャ相の開始が検知される。このとき、イナーシャ相の開始に対して、ロックアップクラッチが解放される(ロックアップクラッチの解放が完了する)タイミングが過度に遅いと、変速ショックが発生し得る。逆に、イナーシャ相の開始に対して、ロックアップクラッチが解放されるタイミングが過度に早いと、トルクコンバータにおいて駆動力の伝達ロスが生ずる時間が多くなり、燃費が悪化し得る。そこで、イナーシャ相の開始が検知されるタイミングとロックアップクラッチの解放が検知されるタイミングとの差を小さくするように、ロックアップクラッチの解放を開始するために予め定められた時間が補正される。たとえば、ロックアップクラッチの解放を検知したタイミングが、予め設定された目標タイミングよりも遅い場合、予め定められた時間が短くなるように補正される。逆に、ロックアップクラッチの解放を検知したタイミングが、予め設定された目標タイミングよりも早い場合、予め定められた時間が長くなるように補正される。これにより、ロックアップクラッチの解放タイミングがイナーシャ相の開始タイミングに対して過度に遅くなったり、早くなったりすることを抑制することができる。そのため、イナーシャ相の開始タイミングとロックアップクラッチの解放タイミングとを適切に合わせて、変速ショックの抑制と燃費悪化の抑制とを両立することができる自動変速機の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第1の発明の構成に加え、補正手段は、ロックアップクラッチの解放を検知したタイミングが、予め設定された目標タイミングよりも遅い場合、予め定められた時間を短くするように補正するための手段を含む。
第2の発明によると、ロックアップクラッチの解放を検知したタイミングが、予め設定された目標タイミングよりも遅い場合、ロックアップクラッチの解放を開始するために予め定められた時間が短くなるように補正される。これにより、イナーシャ相の開始に比べて、ロックアップクラッチが解放されるタイミングが遅くなり過ぎることを抑制することができる。そのため、変速ショックを抑制することができる。
第3の発明に係る自動変速機の制御装置においては、第1の発明の構成に加え、補正手段は、ロックアップクラッチの解放を検知したタイミングが、予め設定された目標タイミングよりも早い場合、予め定められた時間を長くするように補正するための手段を含む。
第3の発明によると、ロックアップクラッチの解放を検知したタイミングが、予め設定された目標タイミングよりも早い場合、ロックアップクラッチの解放を開始するために予め定められた時間が長くなるように補正される。これにより、イナーシャ相の開始に比べて、ロックアップクラッチが解放されるタイミングが早くなり過ぎることを抑制することができる。そのため、燃費の悪化を抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、図1に示すECU(Electronic Control Unit)1000により実現される。より具体的には、ECU1000に含まれるECT(Electrically Controlled Transmission)_ECU1020が実行するプログラムにより実現される。なお、本実施の形態では、自動変速機を、トルクコンバータを備え、遊星歯車式変速機構から構成される自動変速機として説明する。
図1に示すように、この車両のパワートレーンは、エンジン100と、トルクコンバータ200と、遊星歯車式変速機構300と、ECU1000とから構成される。
エンジン100の出力軸は、トルクコンバータ200の入力軸に接続される。エンジン100とトルクコンバータ200とは回転軸により連結されている。したがって、エンジン回転数センサ400により検知されるエンジン100の出力軸回転数NE(エンジン回転数NE)とトルクコンバータ200の入力軸回転数(ポンプ回転数)とは同じである。
トルクコンバータ200は、入力軸と出力軸とを直結状態にするロックアップクラッチ210と、入力軸側のポンプ羽根車220と、出力軸側のタービン羽根車230と、ワンウェイクラッチ250を有し、トルク増幅機能を発現するステータ240とから構成される。トルクコンバータ200と遊星歯車式変速機構300とは、回転軸により接続される。トルクコンバータ200の出力軸回転数NT(タービン回転数NT)は、タービン回転数センサ410により検知される。遊星歯車式変速機構300の出力軸回転数NOUTは、出力軸回転数センサ420により検知される。
図2に自動変速機の作動表を示す。図2に示す作動表によると、摩擦要素であるクラッチ要素(図中のC1〜C4)や、ブレーキ要素(B1〜B4)、ワンウェイクラッチ要素(F0〜F3)が、どのギヤ段の場合に係合および解放されるかを示している。車両の発進時に使用される1速時には、クラッチ要素(C1)、ワンウェイクラッチ要素(F0、F3)が係合する。これらのクラッチ要素の中で、特に、クラッチ要素C1を入力クラッチ310という。この入力クラッチ310は、前進クラッチやフォワードクラッチとも呼ばれ、図2の作動表に示すように、パーキング(P)ポジション、後進走行(R)ポジション、ニュートラル(N)ポジション以外の、車両が前進するための変速段を構成する際に係合状態で使用される。
これらのパワートレーンを制御するECU1000は、エンジン100を制御するエンジンECU1010と、自動変速機を制御するECT_ECU1020とを含む。
ECT_ECU1020には、タービン回転数センサ410からタービン回転数NTを表わす信号が、出力軸回転数センサ420から出力軸回転数NOUTを表わす信号が入力される。また、ECT_ECU1020には、エンジンECU1010から、エンジン回転数センサ400にて検知されたエンジン回転数NEを表わす信号と、スロットルポジションセンサにて検知されたスロットル開度を表わす信号と、シフトポジションセンサ430にて検知されたシフトレバー1012の位置を表す信号と、アクセル開度センサ440にて検知されたアクセルペダル1014の踏み込み量を表す信号とが入力される。
これら回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および遊星歯車式変速機構300の出力軸に取り付けられた回転検出用ギヤの歯に対向して設けられている。これらの回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および遊星歯車式変速機構300の出力軸の僅かな回転の検出も可能なセンサであり、たとえば、一般的に半導体式センサと称される磁気抵抗素子を使用したセンサである。さらに、ECT_ECU1020には、車速センサ450にて検知された車速を表す信号が入力される。
図3および図4を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECU1000のECT_ECU1020で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECT_ECU1020は、自動変速機の変速が必要であるか否かを判別する。変速が必要であるか否かは、たとえばアクセル開度と車速とをパラメータとして規定された変速線図に基づいて判別される。変速が必要である場合(S100にてYES)、処理はS110に移される。もしそうでないと(S110にてNO)、この処理は終了する。
S110にて、ECT_ECU1020は、自動変速機への変速指示を出力する。S120にて、ECT_ECU1020は、自動変速機への変速指示を出力してからの経過時間のカウントを開始する。
S130にて、ECT_ECU1020は、ロックアップクラッチ210が係合状態であるか否かを判別する。ロックアップクラッチ210を係合するか否かはECT_ECU1020自体が決定しているため、ロックアップクラッチ210が係合状態であるか否かはECT_ECU1020の内部で判別される。ロックアップクラッチ210が係合状態である場合(S130にてYES)、処理はS140に移される。もしそうでないと(S130にてNO)、この処理は終了する。
S140にて、ECT_ECU1020は、自動変速機への変速指示を出力してからの経過時間が、設定時間T+学習値Lを超えたか否かを判別する。自動変速機への変速指示を出力してからの経過時間が、設定時間T+学習値Lを超えた場合(S140にてYES)、処理はS150に移される。もしそうでないと(S140にてNO)、処理はS140に戻される。
S150にて、ECT_ECU1020は、ロックアップクラッチ210の解放指示を出力する。すなわち、ECT_ECU1020は、ロックアップクラッチ210の係合油圧の指示値を低減せしめて、ロックアップクラッチ210の解放を開始する。
S160にて、ECT_ECU1020は、自動変速機の変速指示を出力してから自動変速機においてイナーシャ相が開始するまでの時間TINASTARTおよび自動変速機の変速指示を出力してからロックアップクラッチ210が解放するまでの時間TLUOFFを計測する。ECT_ECU1020は、たとえば、タービン回転数NTの低下率がしきい値よりも大きくなった場合、イナーシャ相が開始したと判別し、自動変速機の変速指示を出力してからイナーシャ相が開始したと判別するまでの時間を、時間TINASTARTとして計測する。また、ECT_ECU1020は、たとえば、エンジン回転数NEとタービン回転数NTとの差がしきい値よりも大きい時間が予め定められた時間以上継続した場合、ロックアップクラッチ210が解放したと判別し、自動変速機の変速指示を出力してからロックアップクラッチ210が解放したと判別するまでの時間を、時間TLUOFFとして計測する。
S170にて、ECT_ECU1020は、時間TINASTART−時間TLUOFF<しきい値−αであるか否かを判別する。すなわち、ロックアップクラッチ210が解放される目標タイミング(時間TINASTART−しきい値)よりも、ロックアップクラッチ210の解放タイミングが遅いか否かを判別する。なお、αは不感帯を設けるために予め定められた定数である。
時間TINASTART−時間TLUOFF<しきい値−αである場合(S170にてYES)、ロックアップクラッチ210の解放タイミングはイナーシャ相の開始タイミングに対して過度に遅いと判別されて、処理はS180に移される。もしそうでないと(S170にてNO)、処理はS190に移される。
S180にて、ECT_ECU1020は、学習値Lが小さくなるように補正する。ECT_ECU1020は、たとえば、学習値Lから予め定められた値だけ減算することにより、学習値Lを小さくするように補正する。
S190にて、ECT_ECU1020は、時間TINASTART−時間TLUOFF>しきい値+αであるか否かを判別する。すなわち、ロックアップクラッチ210が解放される目標タイミング(時間TINASTART−しきい値)よりも、ロックアップクラッチ210の解放タイミングが早いか否かを判別する。時間TINASTART−時間TLUOFF>しきい値+αである場合(S190にてYES)、ロックアップクラッチ210の解放タイミングがイナーシャ相の開始タイミングに対して過度に早いと判別されて、処理はS200に移される。もしそうでないと(S190にてNO)、この処理は終了する。
S200にて、ECT_ECU1020は、学習値Lが大きくなるように補正する。ECT_ECU1020は、たとえば、学習値Lに予め定められた値を加算することにより、学習値Lを大きくするように補正する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU1020の動作について説明する。
変速線図から、変速が必要であると判別された場合(S100にてYES)、自動変速機への変速指示が出力され(S110)、自動変速機への変速指示を出力してからの経過時間のカウントが開始される(S120)。
このとき、ロックアップクラッチ210が係合状態であれば、変速時において変速ショックが顕著になり得る。変速ショックを抑制するため、ロックアップクラッチ210が係合状態である場合(S130にてYES)において、自動変速機への変速指示を出力してからの経過時間が、設定時間T+学習値Lを超えた場合(S140にてYES)、ロックアップクラッチ210への解放指示が出力される(S150)。これにより、ロックアップクラッチ210の係合油圧の指示値が低減せしめられ、ロックアップクラッチ210の解放が開始される。
このとき、自動変速機の変速時におけるイナーシャ相の開始に対して、ロックアップクラッチ210が解放される(ロックアップクラッチ210の解放が完了する)タイミングが過度に遅いと、変速ショックが発生し得る。
逆に、イナーシャ相の開始に対して、ロックアップクラッチ210が解放されるタイミングが過度に早いと、トルクコンバータ200において駆動力の伝達ロスが生ずる時間が多くなり、燃費が悪化し得る。
そこで、自動変速機の変速指示を出力してから自動変速機においてイナーシャ相が開始するまでの時間TINASTARTから自動変速機の変速指示を出力してからロックアップクラッチ210が解放するまでの時間TLUOFFを減算した時間が、しきい値−αよりも小さい場合(S170にてYES)、学習値Lが小さくされる(S180)。
すなわち、イナーシャ相が開始するタイミングに対して、ロックアップクラッチ210が解放するタイミングが過度に遅いといえる場合には、自動変速機への変速指示を出力してからロックアップクラッチ210の解放指示を出力するまでの時間が短くされる。これにより、ロックアップクラッチ210が解放するタイミングを早めて、イナーシャ相が開始するタイミングとロックアップクラッチ210が解放するタイミングとのズレを小さくすることができる。そのため、変速ショックの発生を抑制することができる。
また、自動変速機の変速指示を出力してから自動変速機においてイナーシャ相が開始するまでの時間TINASTARTから自動変速機の変速指示を出力してからロックアップクラッチ210が解放するまでの時間TLUOFFを減算した時間が、しきい値+αよりも大きい場合(S190にてYES)、学習値Lが大きくされる(S200)。
すなわち、イナーシャ相が開始するタイミングに対して、ロックアップクラッチ210が解放するタイミングが過度に早いといえる場合には、自動変速機への変速指示を出力してからロックアップクラッチ210の解放指示を出力するまでの時間が長くされる。これにより、ロックアップクラッチ210が解放されるタイミングを遅くして、イナーシャ相が開始するタイミングとロックアップクラッチ210が解放するタイミングとのズレを小さくすることができる。そのため、燃費の悪化を抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECUによれば、イナーシャ相が開始するタイミングに対して、ロックアップクラッチが解放されるタイミングが過度に遅いといえる場合には、ロックアップクラッチの解放指示を出力するタイミングが早くされる。これにより、ロックアップクラッチが解放するタイミングを早めて、イナーシャ相が開始するタイミングとロックアップクラッチが解放するタイミングとのズレを小さくすることができる。そのため、変速ショックの発生を抑制することができる。また、イナーシャ相が開始するタイミングに対して、ロックアップクラッチが解放するタイミングが過度に早いといえる場合には、ロックアップクラッチの解放指示を出力するタイミングが遅くされる。これにより、ロックアップクラッチが解放されるタイミングを遅くして、イナーシャ相が開始するタイミングとロックアップクラッチが解放するタイミングとのズレを小さくすることができる。そのため、燃費の悪化を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 エンジン、200 トルクコンバータ、210 ロックアップクラッチ、300 遊星歯車式変速機構、400 エンジン回転数センサ、410 タービン回転数センサ、1000 ECU、1010 エンジンECU、1020 ECT_ECU。
Claims (3)
- トルクコンバータの入力側と出力側とを直結可能なロックアップクラッチを備えた自動変速機の制御装置において、
前記自動変速機への変速指示から予め定められた時間が経過したときに前記ロックアップクラッチの解放を指示するための指示手段と、
前記ロックアップクラッチの解放を検知するための解放検知手段と、
前記自動変速機におけるイナーシャ相の開始を検知するための開始検知手段と、
イナーシャ相の開始が検知されるタイミングと前記ロックアップクラッチの解放が検知されるタイミングとの差を小さくするように、前記予め定められた時間を補正するための補正手段とを含む、自動変速機の制御装置。 - 前記補正手段は、ロックアップクラッチの解放を検知したタイミングが、予め設定された目標タイミングよりも遅い場合、前記予め定められた時間を短くするように補正するための手段を含む、請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
- 前記補正手段は、ロックアップクラッチの解放を検知したタイミングが、予め設定された目標タイミングよりも早い場合、前記予め定められた時間を長くするように補正するための手段を含む、請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
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