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JP4640140B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載された自動変速機の変速を制御する制御装置に関する。
車両に搭載される自動変速機は、エンジンからの出力が入力されるトルクコンバータと、そのトルクコンバータからの出力によって駆動される変速歯車機構とが組み合わされて構成される。クラッチやブレーキ等の複数の摩擦係合要素を選択的に係合および解放させることにより、この変速歯車機構の動力伝達経路を切り換えて、運転者の要求や運転状態に応じて所定の変速段へ自動的に変速させる。このような自動変速機においては、変速用の摩擦係合要素に加えて、エンジンブレーキ用の摩擦係合要素が備えられる。このエンジンブレーキ用摩擦係合要素は、通常、駆動時にのみ動力を伝達するものであって、1レンジや2レンジ等の所定の変速段で係合されることにより、それらの変速段での減速走行時にエンジンブレーキを作動させる。
このような自動変速機の変速において、異なる摩擦係合要素を係合する制御と解放する制御とを同時に行なう摩擦係合要素の掴み換えによって変速する、いわゆるクラッチtoクラッチ変速と、係合側の摩擦係合要素にワンウェイクラッチを配し、解放側の摩擦係合要素が解放されてエンジン回転数が変化して同期回転数に近付くにつれてワンウェイクラッチが徐々に係合される、いわゆるクラッチtoワンウェイクラッチ変速とがある。
このような観点とは別に、車両駆動系と内燃機関との間で伝達されるトルクの向きが反転する時期があり、このトルクの反転によって車両駆動系を構成する変速機において生じるトルクショックによりドライバビリティが悪化することがある。しかもこのトルク反転時期における内燃機関の回転速度と車両駆動系の回転速度との速度差が大きいほど、このトルク反転に伴うトルクショックは大きいものとなり、ドライバビリティが悪化するという問題がある。
特開2004−124857号公報(特許文献1)は、このようなショックを極力抑制してドライバビリティの悪化を抑制する内燃機関のスロットル開度制御装置を開示する。この制御装置は、車両に搭載される内燃機関のスロットル開度をアクセル開度に基づいて設定される目標開度に変更する際に同スロットル開度を所定の徐変速度をもって徐々に変更する内燃機関のスロットル開度制御装置であって、スロットル開度の変更に伴って変化する機関出力軸の回転速度についてその変化速度が車両駆動系と内燃機関との間で伝達されるトルクの向きが反転する時期において小さくなるように、徐変速度を所定期間低下させる速度設定手段を備える。
この制御装置によると、内燃機関出力軸の回転速度についてその変化速度が小さく抑えられるため、車両駆動系と内燃機関との間で伝達されるトルクの向きが反転するときに発生するショックを極力抑制してドライバビリティの悪化を抑制することができる。
特開2004−124857号公報
上述したクラッチtoクラッチ変速、または、クラッチtoワンウェイクラッチ変速でダウンシフトされるときには、一方の摩擦係合要素を解放して、その後、自動変速機の入力軸回転数がダウンシフト後の変速ギヤ段に同期するように内燃機関の回転数が上昇させられる。
したがって、特許文献1に記載されたように、スロットル開度を制御して、ショックを低減させるようにしているときにクラッチtoクラッチ変速、または、クラッチtoワンウェイクラッチ変速によるダウンシフトが行なわれた場合には、内燃機関の出力が低減されているので、内燃機関の回転数の上昇に比較的時間を必要とし、同期回転数に到達するのが遅延することがあり得る。変速後同期回転数への到達の遅延は、最終的には変速時間を長引かせることにもなり、運転者の求める変速フィーリングを実現できなかった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、加速時に出力抑制制御が実行される内燃機関の出力軸に接続された自動変速機において、ダウンシフト変速を良好に実行する、自動変速機の制御装置を提供することである。
第1の発明に係る自動変速機の制御装置は、車両が加速状態へ移行するときに動力源の出力を制限するための出力制限手段と、出力制限手段による制御が実行されているか否かを検知するための検知手段と、自動変速機の変速が実行されているか否かを検知するための変速検知手段と、自動変速機の変速が実行されていることが検知された場合に、変速の段階がイナーシャ相に移行したか否かを判定するための判定手段と、出力制限手段による制御が実行されていることが検知され、かつ、判定手段によりイナーシャ相に移行したと判定された場合に、出力制限手段による制御を中止するように、出力制限手段を制御するための中止手段とを含む。
第1の発明によると、たとえば、パワーオンダウンシフトである場合、車両が加速状態へ移行するときであるので、動力源の出力を制限することが行なわれる。一方、ダウンシフトの場合において変速の段階(フェーズ)がトルク相からイナーシャ相に移行するとトルク伝達されないので、出力制限手段による動力源の出力を制限することも中止しても、トルクの向きが変更されることによる加速ショックは発生しない。そこで、出力制限手段による制限制御をイナーシャ相に入ると直ちに中止して、動力源の回転数をダウンシフト変速後の同期回転数まで上昇させることにより、変速時間を短くすることができる。また、トルクを上昇させているので、ダウンシフト変速後に十分な加速を実現できる。その結果、加速時に出力抑制制御が実行される内燃機関の出力軸に接続された自動変速機において、ダウンシフト変速を良好に実行する、自動変速機の制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、変速検知手段は、パワーオンダウンシフト変速を検知するための手段を含む。
第2の発明によると、パワーオンダウンシフトであるので、非加速状態から加速状態へ移行するときの動力源の出力を制限されるとともに、ダウンシフト変速が実行される。ダウンシフト変速においてイナーシャフェーズに入ると制限制御を中止してしまい、ダウンシフト変速後の同期回転数まで動力源の回転数を速やかに上昇させて、変速時間を短縮できる。
第3の発明に係る制御装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、出力制限手段は、エンジンのスロットルバルブの開度を制限するための手段を含む。
第3の発明によると、非加速状態から加速状態へ移行するときに、動力源であるエンジンの出力の制限がスロットルバルブの開度を制限することにより行なうことができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、図1に示すECU(Electronic Control Unit)1000により実
現される。本実施の形態では、自動変速機を、トルクコンバータを備えた、遊星歯車式減速機構を有するものとして説明する。また、車両駆動用の動力源としてエンジンを搭載した車両について説明するが、本発明は原動機がエンジンに限定されるものではなく、モータなどであってもよい。
図1に示すように、この車両のパワートレーンは、エンジン100と、トルクコンバータ200と、自動変速機300と、ECU1000とから構成される。エンジン100の出力軸は、トルクコンバータ200の入力軸に接続される。エンジン100とトルクコンバータ200とは回転軸により連結されている。したがって、エンジン回転数センサ400により検知されるエンジン100の出力軸回転数NE(エンジン回転数NE)とトルクコンバータ200の入力軸回転数(ポンプ回転数)とは同じである。
トルクコンバータ200は、入力軸と出力軸とを直結状態にするロックアップクラッチ210と、入力軸側のポンプ羽根車220と、出力軸側のタービン羽根車230と、ワンウェイクラッチ250を有し、トルク増幅機能を発現するステータ240とから構成される。トルクコンバータ200と自動変速機300とは、回転軸により接続される。トルクコンバータ200の出力軸回転数NT(タービン回転数NT=自動変速機300の入力軸回転数NIN)は、タービン回転数センサ410により検知される。自動変速機300の出力軸回転数NOUTは、出力軸回転数センサ420により検知される。
図2に自動変速機300の作動表を示す。図2に示す作動表によると、摩擦要素であるクラッチ要素(図中のC1〜C4)や、ブレーキ要素(B1〜B4)、ワンウェイクラッチ要素(F0〜F3)が、どのギヤ段の場合に係合および解放されるかを示している。車両の発進時に使用される1速時には、クラッチ要素(C1)、ワンウェイクラッチ要素(F0、F3)が係合する。本発明に係る制御の対象であるクラッチtoクラッチ変速(ダウンシフト)は、この図における6速から5速へのダウンシフト変速の場合に発生する。また、同様に本発明に係る制御の対象であるクラッチtoワンウェイクラッチ変速(ダウンシフト)は、この図における5速から4速、4速から3速、3速から2速、2速から1へのダウンシフト変速の場合に発生する。以下、6速から5速へのダウンシフト変速について例示する。
これらのパワートレーンを制御するECU1000は、エンジン100を制御するエンジンECU1010と、自動変速機300を制御するECT(Electronic Controlled Automatic Transmission)_ECU1020とを含む。
ECT_ECU1020には、タービン回転数センサ410からタービン回転数NTを表わす信号が、出力軸回転数センサ420から出力軸回転数NOUTを表わす信号が入力される。また、ECT_ECU1020には、エンジンECU1010から、エンジン回転数センサ400にて検知されたエンジン回転数NEを表わす信号と、スロットルポジションセンサにて検知されたスロットル開度を表わす信号とが入力される。
これら回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸に取り付けられた回転検出用ギヤの歯に対向して設けられている。これらの回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機300の出力軸の僅かな回転の検出も可能なセンサであり、たとえば、一般的に半導体式センサと称される磁気抵抗素子を使用したセンサである。
ECT_ECU1020から、自動変速機300のリニアソレノイドにソレノイド制御信号が出力される。図2に示すクラッチ要素(C1〜C4)や、ブレーキ要素(B1〜B4)、ワンウェイクラッチ要素(F0〜F3)を、係合させたり解放させたりする。たとえば、6速から5速へのダウンシフト時においては、クラッチC3が解放から係合されるように締結圧が制御され、ブレーキB2が係合から解放されるように締結圧が制御される。実際には、ECT_ECU1020は、ソレノイド制御信号を油圧回路のリニアソレノイドバルブに出力している。ECT_ECU1020は、後述する目標の油圧(目標の締結圧を実現する油圧)を算出し、その目標油圧等により油圧サーボへの油圧を算出してソレノイドバルブに出力する。
油圧回路は、たとえば2個のリニアソレノイドバルブを有するとともに、自動変速機のプラネタリギヤユニットの伝達経路を切換えて、前進6速、後進1速の変速段を達成する複数の摩擦係合要素(クラッチおよびブレーキ)を係合及び解放する複数の油圧サーボを有する。また、リニアソレノイドバルブの入力ポートにはソレノイドモジュレータ圧が供給されており、これらリニアソレノイドバルブの出力ポートからの制御油圧がそれぞれプレッシャコントロールバルブの制御油室に供給されている。プレッシャコントロールバルブは、ライン圧がそれぞれ入力ポートに供給されており、制御油圧にて調圧された出力ポートからの調圧が、それぞれシフトバルブを介して適宜各油圧サーボに供給される。
このような油圧回路は、一例であって、実際には、自動変速機に対応して油圧サーボは多数備えられており、これら油圧サーボへの油圧を切換えるシフトバルブも多数備えている。また、油圧サーボは、シリンダにオイルシールにより油密状に嵌合するピストンを有しており、そのピストンは、油圧室に作用するプレッシャコントロールバルブからの調圧油圧に基づき、戻しスプリングに抗して移動し、外側摩擦プレートおよび内側摩擦材を接触する。その摩擦プレートおよび摩擦材は、クラッチのみならずブレーキも同様である。
図3を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU1020において実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSを略す)100にて、ECT_ECU1020は、クラッチtoクラッチのダウンシフト変速(たとえば、6速→5速のパワーオンダウンシフト変速)が開始されたか否かを判断する。この判断は、ECT_ECU1020に入力される変速指令信号に基づいて判断されたり、自動変速線図に基づいてエンジン100のスロットル開度および車速に基づいて判断する。クラッチtoクラッチのパワーオンダウンシフト変速が開始されると(S100にてYES)、処理はS110へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。なお、以下においては、アクセルペダルが踏み込まれて(キックダウン)、6速から5速への変速であって、クラッチC3が解放から係合され、ブレーキB2が係合から解放される場合を説明する。
S110にて、ECT_ECU1020は、エンジン100が加速ショック抑制制御実行中であるか否かを判断する。この加速ショック抑制制御とは、特許文献1に開示された制御装置により実行されるものであって、非加速時から加速時に移行した場合に、エンジン100から駆動輪へのトルクの向きが逆になるときの加速ショックを回避するものであって、スロットルバルブの開度を絞ってエンジン100の出力を抑制する。エンジン100が加速ショック抑制制御実行中であると(S110にてYES)、処理はS120へ移される。もしそうでないと(S110にてNO)、この処理は終了する。
S120にて、ECT_ECU1020は、変速開始からの積算時間ΣTを算出する。S130にて、ECT_ECU1020は、変速開始からの積算時間ΣTがしきい値よりも大きいか否かを判断する。変速開始からの積算時間ΣTがしきい値よりも大きいと(S130にてYES)、トルク相が終了してイナーシャ相が開始されたと判断されて、処理はS140へ移される。もしそうでないと(S130にてNO)、処理はS150へ移される。
なお、トルク相が終了してイナーシャ相が開始されたという判断は、このような変速開始からの積算時間ΣTに基づいて行なうものに限定されない。たとえば、出力軸回転数NOUTと自動変速機300のギヤ比とから求めた変速前の入力軸回転数NINと、実際に検知された入力軸回転数NINとの偏差に基づいて行なったり、変速制御における油圧制御値と油圧応答係数から算出されるクラッチ容量とに基づいて行なったりしてもよい。
S140にて、ECT_ECU1020は、加速ショック抑制制御を中止する。S150にて、ECT_ECU1020は、加速ショック抑制制御を継続する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU1020を搭載した車両の動作について説明する。
自動変速機300の変速ギヤ段が6thで車両が走行中に、運転者がアクセルペダルを操作していない状態からアクセルペダルを踏み込むと、クラッチtoクラッチのパワーオンダウンシフト変速が開始される(S100にてYES)。すなわち、エンジン100のスロットル開度および車速により、自動変速線図に基づき変速判断、この場合には6速から5速へのダウンシフトが開始される。このとき、この変速制御においては、運転者は、アクセルペダルを略一定な操作を保持して、変速中、エンジン100から車輪側へ動力伝達されるパワーオン状態でダウンシフト制御されると想定する。
エンジン100に対して加速ショック抑制制御が実行中であると(S110にてYES)、変速開始からの積算時間ΣTがしきい値よりも大きいと(S130にてYES)、すでにトルク相が終了してイナーシャ相が開始されたと判断される。
イナーシャ相が開始されると、エンジン100の加速ショック抑制制御が中止される(S140)。
図4(A)に本発明における各種状態量の時間変化を示す。なお、比較のために、図4(B)に従来における各種状態量の時間変化を示す。
図4(A)および図4(B)の時刻T(1)でアクセルペダルが踏み込まれてスロットルバルブが開かれ始める。従来においては、トルク相が終了してイナーシャ相が開始されても加速ショック抑制制御が時刻T(4)まで行われていた。本発明においては、その時刻T(4)よりも早いタイミングで加速ショック抑制制御を終了させる。すなわち、図4(A)に示す時刻T(2)においてイナーシャ相が開示されたと判断されると、加速ショック抑制制御を中止する(S140)。加速ショック抑制制御を中止することで、直ちにエンジントルクを増大させて、イナーシャ相中の入力軸回転数NIN(エンジン100の回転数NEを相関関係)を引き上げることができる。イナーシャ相が開始されていると判断される場合には、すでにトルク伝達できる状態ではなくなっているので加速ショックを抑制する制御を実行する必要がない。
この加速ショックを抑制する制御を中止することで、エンジン100の回転数が速やかに上昇してエンジン100のトルクを増大せしめることができる。このため、図4(B)で時刻T(5)まで必要としていた変速後の同期回転数へのタービン回転数NTの到達が、図4(A)に示すように時刻T(3)までしか必要でなくなった。これは、変速終了の遅延が回避されたことを示す。さらに、このように速やかにタービン回転数NTが上昇するので、変速後の加速レスポンスが改善され、変速に絡んだヘジテーション(息つき感)がなくなる。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECUによると、クラッチtoクラッチのパワーオンダウンシフト変速時に、加速ショック回避のためのエンジン出力が抑制されている場合において、トルク相が終了してイナーシャ相が開始されるとトルク伝達されることもなく加速ショックも回避する必要がないので、加速ショック回避のためのエンジン出力の抑制を中止して、エンジントルクを上昇させて、変速を速やかに終了させて応答性を向上させることができる。また、変速後のエンジンのトルク上昇が速やかに行なわれるので、変速後における良好な加速感も実現できる。
なお、たとえば5速から4速へのクラッチtoワンウェイクラッチ変速であっても、上述のクラッチtoクラッチ変速と同様である。さらに、エンジンの加速ショック抑制制御については、パワーオンダウンシフト時のみでなく、たとえばコーストダウンシフト中のイナーシャ相開始時にアクセルペダルが踏み込まれた場合にも実行され、この場合もイナーシャ相に移行されたことが検知されるとエンジンの加速ショック抑制制御は中止される。
請求項中の「出力制限手段」に相当する加速ショック抑制制御を行なう手段として、スロットルバルブ開度を絞ってエンジン100の出力を制限するもののほか、点火タイミングやバルブタイミングを調節して出力制限を行なってもよいし、燃焼気筒を減少させるこことにより出力制限を行なってもよい。また、エンジン100の出力軸にジェネレータが接続されたハイブリッド駆動装置であればジェネレータの回生量を増加させることによりエンジン100の出力トルクの変速機への直達分を低下させるものでもよい。
加速ショック抑制制御は、公知の追従走行制御等の自動運転を行なっている場合にも実行される。この場合は、追従走行制御装置からの駆動力要求に基づいて車両が加速状態へ移行することを判断するのが好ましい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る自動変速機の制御ブロック図である。 図1に示す自動変速機の作動表である。 ECUで実行される変速制御処理のプログラムの制御構造を示す図である。 本発明の実施の形態に係る自動変速機が搭載された車両の動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
100 エンジン、200 トルクコンバータ、210 ロックアップクラッチ、220 ポンプ羽根車、230 タービン羽根車、240 ステータ、250 ワンウェイクラッチ、300 自動変速機、310 入力クラッチ、400 エンジン回転数センサ、410 タービン回転数センサ、420 出力軸回転数センサ、1000 ECU、1010 エンジンECU、1020 ECT_ECU。

Claims (2)

  1. 動力源と、駆動輪と、前記動力源と前記駆動輪との間に設けられる自動変速機とを備えた車両の制御装置であって、
    車両が加速状態へ移行するときに前記動力源の出力を制限することによって前記動力源から前記駆動輪へのトルクの向きが逆になるときに生じる加速ショックを抑制するための加速ショック抑制手段と、
    前記加速ショック抑制手段による制御が実行されているか否かを検知するための検知手段と、
    前記自動変速機のパワーオンダウンシフト変速が実行されているか否かを検知するための変速検知手段と、
    前記パワーオンダウンシフト変速が実行されている場合に、前記加速ショック抑制手段による制御が実行されていることが検知されたときは前記パワーオンダウンシフト変速の段階がイナーシャ相に移行した時点で前記加速ショック抑制手段による制御を中止するように、前記加速ショック抑制手段を制御するための中止手段とを含む、車両の制御装置。
  2. 前記加速ショック抑制手段は、エンジンのスロットルバルブの開度を制限するための手段を含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
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