JP2006527607A - 止血薬バルブアセンブリー用の通路スリット付き閉塞体 - Google Patents
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Abstract
止血薬バルブアセンブリーのコネクター(100)のバルブ(128)のための閉塞体が弾性的閉塞部材(130)を包含し、この閉塞部材は第1および第2の、反対側の端部表面(156;160)および少なくとも一つの通路スリット(164)を画定している。この通路スリットは常閉でありかつ2個の端部表面間に延び、この通路スリットはそれを通して延ばされる筒状部材(134)により開くように構成され、通路スリット(164)は第2表面におけるよりも第1表面で大きい長さを備えている。複数のそのような通路スリット(164)は第1表面(156)上に第1の、共通接触点(166)を画定しかつ第1表面(156)で接触点(166)から半径方向外方へ延び得る。
Description
本発明は止血薬バルブアセンブリーのためのコネクターの分野に関し、例えば血管形成術のために使用される。バルーンカテーテルまたは導管ステントのような、伸長部材がコネクターを通して生物の導管システム内に導入され、上記コネクターは安全な止血のために止血薬バルブと組み合わされ得る。特に、本発明は
止血薬バルブアセンブリーのための改良された閉塞部材を提供する。より詳細には、本発明は弾性材料から作られかつ2個の反対側の表面間に延びるスリットを備えている閉塞体に関する。
止血薬バルブアセンブリーのための改良された閉塞部材を提供する。より詳細には、本発明は弾性材料から作られかつ2個の反対側の表面間に延びるスリットを備えている閉塞体に関する。
心臓病患者のような、生物の導管システムへの接近は、例えばバルーンカテーテルまたはステントシステムの導入のために、血管形成術のような導管端手術中であることが要求される。通常、接近はコネクターを介して提供され、このコネクターは、例えば案内用カテーテルに対する連結を提供し、コネクターは生物の体内への伸長器具の導入を許容するように止血薬バルブと一体化され、しかも安全な止血を提供する。そのようなコネクターの一部としてサイドアームが提供され、それは圧力監視のために使用されるマニホールドへの連結、対比媒体の注入および/または塩水噴射のためである。サイドアーム付きのコネクターは通常‘Y−コネクター’と呼ばれる。止血薬バルブは血液がコネクター外へ流出しないことを保証し、一方、カテーテル、ステントシステムまたは動脈切開器具の通過を可能にしている。コネクターの末端部にはガイドカテーテルの基端部で対応部材に対してコネクターを確保するための回転式のルアーが設けられている。
米国特許第5,195,980号(デービッド G.キャトリン)はY−コネクター内に包含されている止血薬バルブを開示している。この止血薬バルブはコネクターの主要部分の基端部内に組み込まれており、上記コネクターはその末端部に回転式ルアーを包含している。サイドアームは末端部および止血薬バルブの間の主要部分に接合している。そこには更に常閉スリットを備えた弾性バルブ要素が開示されており、上記常閉スリットはそれを通して延びているアクセス管により開放されるように構成されている。止血薬バルブの別の例は米国特許第5,176,652号(ペリー K.リットレル)から知られており、米国‘652の止血薬バルブは2個の弾性ガスケットを備えており、上記ガスケットはそれを通して延びる伸長部材を許容し、スリットが対応するガスケットを完全に貫通しておりかつガスケットは互いに角度を隔てて配置されている。米国‘652および米国特許第4,798,594号(リチャード A.ヒルステッド)は更に螺旋状に延びたスリットを開示している。
心臓の血管形成術は一般に:バーンハード メイヤーによる心臓血管形成術、グルーン&ストラットン社、ハーコート ブレース ジョバノビッチ、出版社により1987年に出版されている。
本発明はコネクター内の通路および大気との間の効果的なシール、特にコネクターの基端部でのシールを提供しかつ閉塞体を通してカテーテルまたはステントシステムの容易な導入を許容することを目的としている。本発明の閉塞体は弾性材料から作られかつ2個の反対側の表面間に延びるスリットを備えている。このスリットはカテーテルまたはステントシステムが閉塞体を通して延びる時に信頼性のあるシール付きの閉塞体を提供しかつ更にバルブが閉塞状態、即ちカテーテルまたはステントシステムが閉塞体を通して延びていない時に信頼性のある閉塞体を提供するように構成されている。
従って、本発明は止血薬バルブアセンブリーのためのコネクターを提供し、上記閉塞体は閉塞部材を包含し、この閉塞体は弾性材料から作られかつ第1端部表面および第1端部表面に対して反対側の第2端部表面、および少なくとも一つの通路スリットを画定し、この通路スリットは常閉でありかつ2個の端部表面間を延び、通路スリットはそれを通して延ばされる筒状部材により開くように構成され、通路スリットは第2表面上におけるその長さよりも長い長さを備え、即ち通路スリットは第2表面よりも第1表面で広い長さを備えている。換言すると、閉塞部材の一つの表面で、スリットの横方向の長さは閉塞部材の他の表面におけるスリットの横方向の長さより短い。これにより、スリットはカテーテルまたはステントシステムが閉塞体を通して動かされる時にそのようなカテーテルまたはステントシステムのためのガイドを画定し、ガイドが閉塞体を通して導入されようとしている部材を少なくとも部分的に押圧し閉塞体に対して特定角度整列状態へ導く。好ましい実施例において、閉塞体はシリコンまたはラテックスのような、弾性的またはエラストマー状材料から作られるガスケット状部材である。通路スリットは好ましくは第1表面上で第1対称軸を形成し、この第1対称軸は第2表面上の第2対称軸と整合されてカテーテルまたはステントシステムが閉塞体を通して延びる時閉塞体の両端部表面に対して実質的に直角に保持される。スリットを上述のように提供することにより、カテーテルまたはステントシステムおよび閉塞体の不適当な整列の危険が低減されかつこれによりスリットの領域内でカテーテルまたはステントシステムの外壁および閉塞体の間に間隙が創生される程にカテーテルまたはステントシステムが閉塞体を引っ張り/変形させる危険も低減される。
本発明の好ましい実施例においては、複数の通路スリットが提供されており、これらは第1表面上に第1共通接触点または交差点を画定し、かつこれらは第1表面で接触点から半径方向外方へ延びている。例えば接触点から半径方向に延びる3個のスリットが提供され、または十字を形成するように配置された4個のスリットが提供され得る。反対側の第2表面上では、スリットは好ましくは第2の共通接触点を画定し、これらのスリットは好ましくは第1表面におけるよりも第2表面で実質的に短くされている。好ましくは、第2表面での各スリットの長さは第1表面におけるスリットの長さの1/10以下、より好ましくは1/20以下である。理想的な実施例においては、スリットは第2表面でゼロ近傍の長さだけ延びていて、それらは第2表面上で1点に集合し、その点は好ましくは表面に対して中央に配置されている。
閉塞体を通してのカテーテルまたはステントシステムの導入を容易化するために、好ましくは第2端部表面のような、少なくとも第1および第2端部表面の一つの部分は、凹入形を備え得る。
コネクター内に装着される時、第2端部表面は好ましくはコネクターの基端部に面するように方向付けられる。
本発明は更にコネクター内の通路および取り囲んでいる大気の間の効果的なシール、特にコネクターの基端部におけるシールを提供しかつ閉塞体を通してのカテーテルまたはステントシステムの容易な導入を許容することを目的としている。従って、閉塞体の面はコネクターの主要部分の基端部表面と衝合し得る。コネクターの主要部分の周縁で信頼性のあるシールを備えた閉塞体の提供が求められている。コネクターは長手方向に延びる主要部分を包含し、この主要部分はコネクターの基端部にバルブを有する長手方向に延びる貫通通路を備えている。閉塞体は閉塞部材を包含し、その面は主要部分の基端部表面と衝合し、上記面および表面の一つは面/表面の他の一つ内に備えられた対応する凹入部に噛み合うための突起を備えている。突起および凹入部が従来型の平面状ガスケットにより提供されるシールと比べて更なるシールを提供することは評価されるべきである。好ましい実施例においては、閉塞部材は弾性材料から作られており、この材料は弾性的閉塞体の面および主要部分の端部表面が互いに相手方向に付勢された時突起/凹入部の領域内で変形するように構成されている。これにより、通路の基端部で通路の外周縁における液密シールが提供される。好ましくは、突起および凹入部は360°以上の角度で延びているので、主要部分の全端部表面周りのシールが効果的になる。この突起および凹入部は好ましくは、閉塞部材の周縁部分に沿い延びている。閉塞部材の一体部分として形成され得る突起は、コネクターの端部表面に面した表面の周縁部分に沿い延び得る。好ましくは、突起は長手方向、即ち端部表面の平面に対して横断方向に延びている。突起はテーパー付きとされることができ、従ってそれは末端部より基端部で幅広である。閉塞部材はコネクター内の長手方向通路内にフィットするコアー部分を画定し得る。コアー部分はテーパー付きとされ、従ってその直径はその末端部におけるよりも基端部でより大きい。
前述したように、閉塞体はコネクター内に組み込まれることができ、コネクターはその基端部にバルブを有する長手方向に延びる主要部分を包含し、上記のバルブは開放状態および閉塞状態を持ち、上記開放状態では伸長部材が通路内へ挿入され得る。例えばカテーテルまたは薬物被覆ステントのような器具をコネクターを通してかつ生物の導管システム内に導入する前に、医者のようなオペレーターはバルブが好適に開放していることを確認しなければならず、そうでなければカテーテルまたはステントの外面がバルブの部分に対して引っ掻く危険があり、その結果として器具の表面が損傷を受けまたは薬剤被覆ステント上に備えられた正確に計量された薬剤が失われる。しかしながら、特殊な心理的ストレスのような外的な環境を与えられて、オペレーターは時々器具をバルブを通しての導入を試みる前にバルブが開放状態であることを確認しないことがある。閉塞したバルブを通しての器具の挿入を試みた後に、オペレーターは薬剤がステントから剥がされていたりまたは器具の表面に対して物理的損傷が起こされていることを常時認識しているわけではなく、かつ彼はバルブを適正に開放した後に、器具を導入し得るので、例えば、損傷されたまたはその表面上に正しくない服用量の薬剤付きで患者の導管内に挿入され得る。そのような出来事は患者の健康に深刻な危険を及ぼしかつしばしば追加の処置および患者の引き延ばされた入院の必要を起こし得る。従って、コネクターのバルブを通して導管システム内へ挿入される器具に対する損傷を起こす危険を減すための手段を提供することが望まれている。このようにして、好ましくはコネクターの基端部に配置されるバルブは開放状態および閉塞状態を持ち、上記開放状態では伸長部材が通路内へ挿入されることができ、上記閉塞状態ではバルブはバルブの状態を表示するためのインジケーターを包含している。このインジケーターはオペレーターに対する光学的なおよび/または触知できるフィードバックを提供し、従ってオペレーターはバルブを目視することによりまたはバルブに接触することによりバルブの状態を容易に決定し得る。
好ましい実施例においては、バルブはバルブオープナーを備え、このバルブオープナーはコネクターの主要部分の外面に沿い長手方向に変位可能とされて、バルブの状態は主要部分に関してバルブオープナーを変位させることにより変更され得る。バルブオープナー、または、他の実施例の場合は、他の変位手段が好適にはインジケーターの近傍に配置され、そのインジケーターは開放状態においてコネクターの少なくとも一部の光学的外観を提供するための光学的手段を包含し、これは閉塞状態におけるコネクターの対応部分の光学的外観から相違している。例えば、バルブは、シリコン部材のようなエラストマー状の閉塞部材を包含し、バルブの閉塞状態ではコネクターの基端部をシールするように構成され、バルブオープナーは孔あけ部材を包含し、これは上記通路の内側に少なくとも部分的に同芯に延びている。孔あけ部材は閉塞部材と関連して配置されてバルブの開放状態においては閉塞部材を貫き、上記エラストマー状の閉塞部材はこれにより孔あけ部材の外面周りで閉塞し、かつそれはバルブの閉塞状態においては閉塞部材を貫くことはしない。そのようなバルブの実施例はバルブオープナーの実施例としては好適であり、上記バルブオープナーは透明部分および不透明部分を包含し、コネクターの主要部分は、その基端部で、閉塞部分を包含し、この閉塞部分はバルブが開放時においてはバルブオープナーの不透明部分により覆われ、かつバルブが閉塞時においては透明部分を通して見ることができるようにされている。従って、例えばバルブが閉塞状態時にはオペレーターは色付き部分を明瞭に見ることができ、かつバルブが開放状態時には完全に隠され得る。そのため、バルブの表面上の素速い一瞥がオペレーターにバルブの状態の決定を許容し得る。好ましくは、バルブオープナーの基端面は不透明であり、従ってオペレーターは基端面を通して色付き部分を見る危険をおかすことはなく、その理由はバルブの状態で色付き部分は隠されるからである。
好ましいことではないが、いわゆる‘タフィー ボースト’バルブ、それ自体は知られており、エラストマー状の膜を包含しその膜が開口を備えその開口を通してカテーテルが延び、かつキャップの回転によりカテーテルの周縁周りで閉塞されるバルブが、止血用バルブとして提供され得る。しかしながら、使用容易性の観点から、‘タフィー ボースト’構造は膜に孔をあけるためにバルブを通過する別の導入ニードルまたは管を要してカテーテルまたはステントを損傷なく導入し得るようになっているという不具合を備えている。従って、バルーン膨張可能ステントおよび自己膨張式ステントを含む導管ステントの導入および通常使用は、バルブを通す際の摩擦およびバルーン上のステントの位置保持の必要性に対する増大された注意をもたらすので、いわゆる孔あけバルブがよりポピュラーになってきた。そのような孔あけバルブの例は本発明の好ましい実施例に関連してこれまでに記述されてきたものであり、バルブは米国特許第5,195,980号、および米国特許第5,176,652号に記述されている。
コネクターをマニホールドに接続するためのサイドアームを包含しているコネクター、即ち、いわゆる‘Y−コネクター’の実施例は、本発明によると、キット内に包含されており、更にキットはサイドアームのためのサイドアーム管およびあるいはコック栓を包含している。
本発明のコネクターのある実施例において、コネクターは互いに相互連結されたまたは接合された2個の別々の同芯部品から作られている主要部分を包含しており、上記2部品は好ましくはプラスチック材料で作られている。相互連結される時、2個の部品は内部を長手方向に延び2個の部品の内面により画定されている通路内の、注入圧力のような圧力に耐えることができる。コネクターのそのような別個の部品間を基本的に粘着相互連結して製造することは時に困難であることが見出されており、それは完成され確実性を有するコネクターが特定の圧力に耐え得るように製造工程を正確に制御することは容易ではないからである。従って、2個の個々の部品を包含している止血剤バルブアセンブリーのためのコネクターであって、そのコネクターが2個の部品の単一のまたは主要な相互連結手段として糊に依存せず、しかも比較的に複雑でなくかつ低コストの製造工程を保証するコネクターを提供することが望まれている。
長手方向に延びているコネクターの主要部分は基端部分および末端部分から製造され得る。主要部分の末端および基端部分のそれぞれは長手方向に延びる貫通通路を画定し得る。コネクターは更に基端部分および末端部分の間の接続を提供するための連結手段を包含しており、これにより、相互連結された時、末端および基端部分は長手方向に延び、連結手段は突出部分を包含し、この突出部分は上記両部分の一つと一体であり、かつ上記突出部分は上記両部分の他方の凹入部分と噛み合って両部分を長手方向に相互に固着する。このようにして、基端および末端部分の間の基本的には機械的な連結のお陰で、コネクターは与えられた内圧に耐えるように設計され、上記内圧は両部分の作られている材料の明細および両部分の寸法に基づいて正確に計算され得る。相互連結部分に備えられた機械的手段に加えて、相互連結はこの好ましい実施例においては糊により補強され得るが、コネクターは糊無しで組み立てられ得る。好ましくは、相互連結は、例えば自己保持スナップロックのような、スナップロック連結として形成される。本発明の好ましい実施例において、突出部分はさかとげ部分である。さかとげ部分は、例えば、2部分の第1の部分の外周の部分として提供され、その寸法は2部分の第2部分の端部を少なくとも部分的に囲むことを許容する。囲まれる部分は、例えばその小径部分および大径部分の間の遷移部の、リムまたはカラーを提供し、そのリムまたはカラーにさかとげ部分が噛み合い得る。さかとげ部分は好ましくは第1部分の周縁に沿い配置された各種のさかとげを備えている。第1部分のさかとげ部分が第2部分を越えて摺動することを許容するために、さかとげ部分は半径方向に撓むことができ、これに対してそれは長手方向には全くまたは殆ど撓まないことが好ましい。そのような半径方向の可撓性は第1部分の端部内に備えられている長手方向に延びるスリットにより提供され得る。本発明の一つの実施例において、末端部分の端部分は基端部分の端部分を受領するように構成され、さかとげ部分は末端部分の基端部分に備えられ、凹入部分は、例えば鋭利なエッジ付きカラー部分のようなカラー部分を包含し、基端部分の外面上に備えられる。他の実施例においては、さかとげ部分は基端部分の端部分に備えられ、基端部分は末端部分の端部分を受領し得る。
血液および/または他の流体が相互連結部でコネクターの外へ流出することを阻止するために、相互連結部にシール手段が備えられ得る。そのようなシール手段は、O−リングのような弾性部材を備え、この弾性部材は基端および末端部分が相互連結された時、例えば2部分の内側の一つの外側カラー部分周りに緊密にフィットしかつ2部分の外側の一つの内側カラー部分内側に緊密にフィットするように、2部分間にクランプされている。
相互連結は末端部分および基端部分が長手方向に延びる軸周りに互いに回転することができ、そのような回転は、例えば、2部分の一つまたは双方が、ガイドカテーテルのような、対応部材のねじに螺合するためのねじ部分を備えていることが意図されている。本発明の好ましい実施例においては、末端部分が回転可能なルアーを構成し、従って別部分としてのルアーを製造する必要がない。第1のねじ付きのまたは溝付きの部分は末端部分の外側のかつできれば円錐壁上に備えられ、これに対して第2のねじ付き部分は末端部分の内面上に備えられ得る。後者の場合は、ねじ付き部分はコネクターを通して長手方向に延びる通路を囲む環状壁および半径方向に見た時の末端部分を取り囲む外壁の間に設けられ得る。
コネクターはサイドアームを有するY−コネクターであって、圧力監視、対比媒体注入および/または塩水噴射のために使用されるマニホールドに対する接続が提供されるように構成されている。サイドアームは管を受領するように配置され、その管はサイドアームおよび標準的な3方向コック栓のようなコック栓を相互連結する。コネクターの末端部分は基端部分と同様にプラスチック材料の射出成形により製造され得る。
一般的に、本発明のコネクターの実施例は各種ステントにフィットするように設計されており、これらのステントは以下のものを非限定的に備え、それらはストレッカー ステント、パルマズ ステント、ウオールステント、自己膨張式ニチロール ステント、これはバード ルミネックス ステント、シンフォニー ステント、スマート ステントおよびAVE SEステント、パーフレックス ステント、AVEステント、イントラステント、インステント、ハーキュリンクおよびダイナリンクのようなものである。同様に、本発明のコネクターは各種のカテーテルにフィットするように設計されており、これらは非限定的に、マインツ バルーン カテーテル、モノレール バルーン カテーテル、PCTAカテーテル、および超音波カテーテルを備えている。
本発明の上記形態は添付図面に関連して更に詳細に記述されるであろう。
本発明の好ましい実施例の以下の記述から認識されるように、本発明の上記性状の全ては単一実施例内に包含され得る。
図1および2内に示されているように、Y−コネクター100は基端部102および末端部104を包含し、基端部および末端部は長手方向に同じ長さで広がりかつ末端部104の基端部分108内に受領されている基端部102の末端部分106が端と端を接する方法で組み立てられている。末端部104は回転式ルアーロックとして形成され、このルアーロックは第1外側溝付きまたはねじ付き部分109、および第2内側ねじ付き部分111を備えている。各基端部および末端部内には、それぞれ長手方向に延びる貫通路110および112が備えられている。組み立てられた時、基端部および末端部は共同して主要部分114を画定している。基端部および末端部の間の相互連結部で、末端部は、好ましくはさかとげのある、突出部分116を画定し、このさかとげは半径方向内方へ突出しかつ基端部102の凹入部分118と噛み合い、この凹入部分118は基端部102の外径の変化により画定されたカラー形とされている。相互連結部は図7−9に関連して更に後述されるであろう。突出部分116は基端部102上への末端部104のスナップロックを提供するように形成されている。組立時には、基端部および末端部はそれらの間にO−リング120をクランプし、このO−リングは基端部の縮径部および末端部の内面の対応する拡径部の所に備えられている。サイドアーム122はコネクター100をマニホールド(図示されていない)に対して連結するために備えられており、上記マニホールドは圧力監視、対比用媒体注入および/または塩水噴射のために使用される。図2内に示されているように、サイドアーム122からマニホールドへの連結はコック栓124およびサイドアーム管126を介して提供され得る。
基端部に、図1のコネクター100はバルブ128を包含し、このバルブはエラストマー状の閉塞部材130、バルブオープナー132、および孔あけ部材134を包含しており、この孔あけ部材は伸長通路ポートを提供するように形成され、このポートは図3内に描写されているようなバルブの閉塞状態においては、閉塞部材が通路110の基端部をシールすることを許容し、バルブの開放状態においては、図4内に描写されているように、孔あけ部材がエラストマー状の閉塞部材130を貫いてカテーテルまたはステント(図示されていない)がバルブを通過することを許容している。孔あけ部材134は、図3および4内に示されているようにバルブオープナー132と一体であり、これは図1内に矢印138により表示されているように、基端部102の外面に沿い長手方向に動かされることができ、従ってバルブオープナーが最も基端部側にあると、バルブは図3内のように閉塞状態にあり、バルブオープナーが最も末端部側にあると、バルブは図4内のように開放状態を占める。バルブの状態を表示するためのインジケーターは色付き部材136を包含しており、図2を参照されたい。
本発明の実施例が図5−8に関連して更に記述されるが、その中で本明細書内のどこかで上述された要素は同様な部品が述べられている限り同じ関連符号により述べられている。しかしながら理解されるべきことは、同じ関連符号が採用されていても構造的な相違が存在し得ることである。
図5内に示されている主断面114は基端部表面152を備え、この基端部表面は溝154の形の凹入部を画定している。この溝は閉塞部材130上に備えられた環状突起158を受領することが意図されており、図6−8を参照されたい。閉塞部材130が主断面114の表面152側へ付勢された時、突起158は溝154内へ変形し、従って端部表面152に沿い信頼し得るシールが提供される。閉塞部材130は3個のスリットを備えており、これらは図7の実施例内では関連符号162によりかつ図8の実施例内では関連符号164により言及されている。これらのスリット162、164は閉塞部材130の第1表面156に備えられている第1、共通接触点166から半径方向外方へ延びている。図7の実施例においては、スリット162は第1表面156で長さを備え、この長さは閉塞部材の第2表面160での長さと実質的に等しい。図8の実施例においては、スリット164は、しかしながら、第2表面160でゼロに近い長さを備えており、即ち、3個のスリット164は単一の、第2接触点168で合流している。両実施例において、凹入部分170が備えられて閉塞部材を通してのカテーテルまたはステントシステムの挿入が容易にされている。
図9は図3および4のバルブの断面を示しており、バルブの状態を表示するためのインジケーターを備えている。このインジケーターは色付き部材136を包含し、この色付き部材は、例えば黄色または他のいずれかの強力な色であり得る。バルブオープナー132の基端部140の大部分は不透明であるが、バルブオープナーの末端部142は透明である。従って、バルブが図9内に描写されているように閉塞状態にあると、色付き部材136は透明部分142を通して見ることができる。しかしながら、バルブが開放状態にある時、即ちバルブオープナー132が図4内に描写されている位置に配置された時には、バルブオープナーの不透明部分140は色付き部材136を覆い、この色付き部材はオペレーターに対して基本的に不可視状態となる。もし、例えば、色付き部材136が強い黄色を備えていると、オペレーターはバルブが何時閉塞状態となったかを瞬時に知ることができ、これによりバルブを通してカテーテルまたはステントを挿入するべきでないことが明らかに表示され、バルブが開放状態時に黄色が見得ず、これによりバルブを通してカテーテルまたはステントを安全に挿入され得ることが明らかに表示される。理解されるべきことは、バルブは色付き部材がバルブの開放状態時に見え、閉塞状態時には見えなくなるように設計され得ることである。
色付き部材136は図10内に詳細に示されており、そこから、好ましくはさかとげ部分144のような突出部分が、色付き部材136がコネクターの基端部102に対してスナップロックを介して接続されることを許容し、このスナップロックは半径方向の弾性は発揮するが実質的に長手方向の弾性は発揮しないさかとげ部分のお陰で可能とされている。半径方向の弾性は部材136内の長手方向に延びるスリットにより提供され、そのようなスリットはコネクターの末端部104のさかとげ部分の領域内に備えられているようなスリット148と基本的には同様に形成されており、図16を参照されたい。図9内に描写されているように、基端部102はカラー146の形で凹入部を画定し、従って部材136および基端部102が相互連結された時、さかとげ部分が基端部102に対して部材136を強固に固定する。
図11−13はバルブオープナー133の別の実施例を描写している。図1−10に関連して上述された要素は同様な部品が述べられている限り同じ関連符号により述べられる。しかしながら理解されるべきことは、同じ関連符号が採用されているとしても構造上の相違はあり得るということである。図11−13のコネクター100は透明なまたは削除部分135付きの不透明なバルブオープナー133を包含している。図2、9および10に関連して上述された色付き部材136と同様または同じ色付き部材(図示されていない)が備えられている。色付き部材はバルブオープナーが末端部にある時、即ち、バルブが開放している時、透明なまたは削除された部分135を通して見ることができる。バルブが閉塞状態にあれば、即ちバルブオープナー133がその基端側の位置にある時は、色付き部材は見得ない。好ましくは、基端部表面137が不透明であり、従って色付き部材は端部表面を通しては見得ない。別の実施例において、部分135はまた不透明であるが、バルブ133の中間部分139は透明であってもよく、従って色付き部材はバルブの開放または閉塞状態で見得る。更なる実施例においては、部分135は透明または削除されており、一方、また中間部分139は透明である。図12はサイドアーム無しのコネクター101を描写している。
末端部および基端部102および104の間の相互連結部は図9および10に関連した上述のように、色付き部材136および基端部102の間の相互連結部と同じ原則に基づいている。このようにして、図14および15内に描写されているように、基端部104は基端部102のカラー118と噛み合うさかとげ部分116を備えている。環状スペース150がO−リングのために用意されており、このOリングは図14および15内には示されていないが、図1内には関連符号120により明示されている。末端部104は図15および16内に単独で示されており、そこから明らかなことは、末端部の基端部分が多くのさかとげ部分116およびそれらの間のスリット148を包含しており、これらのさかとげ部分は末端部分104の周囲に沿い配置され、スリットは半径方向柔軟性を備え、これはさかとげ部分116付きの第2部分104を基端部102のカラー118にスナップロック方法で噛み合うことを許容している。
図面に関連した上述のコネクターの実施例の動作は以下の通りである:
1.マニホールド(図示されていない)がコネクターのサイドアーム122に取り付けられる。
2.コネクターの末端部が案内用カテーテル(図示されていない)の基端部に接続される。
3.コネクターは気泡除去のために塩水で洗い流される。バルブ128の洗浄はバルブが開放状態にある時行われる。
4.圧力/注入器具(図示されていない)がマニホールドに取り付けられる。空気の吸引を避けるために、全ての連結部が安全であることが確保されなければならない。
5.通常ガイド用カテーテルの製造業者により推奨されているガイド用カテーテルの導入工程に従って、ガイド用カテーテルが導入される。
6.ガイドワイヤー(図示されていない)、またはガイドワイヤーおよび拡張カテーテル(図示されていない)が/などがコネクター内に導入される。ガイドワイヤーのみが挿入される時はガイドワイヤーの先端部を保護するために金属製ガイドワイヤー挿入工具(図示されていない)が使用されるべきである。PTCA拡張カテーテルのみがバルブを開放することなく挿入可能である。しかしながら、ステント、超音波カテーテルなどのような拡張カテーテルよりも大きい器具のためにはバルブはバルブオープナー132を使用して開放されるべきである。
7.カテーテルまたはステント製造業者により考案された何れかの手続が後続される。
1.マニホールド(図示されていない)がコネクターのサイドアーム122に取り付けられる。
2.コネクターの末端部が案内用カテーテル(図示されていない)の基端部に接続される。
3.コネクターは気泡除去のために塩水で洗い流される。バルブ128の洗浄はバルブが開放状態にある時行われる。
4.圧力/注入器具(図示されていない)がマニホールドに取り付けられる。空気の吸引を避けるために、全ての連結部が安全であることが確保されなければならない。
5.通常ガイド用カテーテルの製造業者により推奨されているガイド用カテーテルの導入工程に従って、ガイド用カテーテルが導入される。
6.ガイドワイヤー(図示されていない)、またはガイドワイヤーおよび拡張カテーテル(図示されていない)が/などがコネクター内に導入される。ガイドワイヤーのみが挿入される時はガイドワイヤーの先端部を保護するために金属製ガイドワイヤー挿入工具(図示されていない)が使用されるべきである。PTCA拡張カテーテルのみがバルブを開放することなく挿入可能である。しかしながら、ステント、超音波カテーテルなどのような拡張カテーテルよりも大きい器具のためにはバルブはバルブオープナー132を使用して開放されるべきである。
7.カテーテルまたはステント製造業者により考案された何れかの手続が後続される。
コネクター100の好ましい実施例の寸法および他の明細は以下の通りである。
最も狭い部分の内径: 2.4mm−9.0mm、
挿入される器具の最大直径: 2.33mm−8.0mm、
挿入される器具の最小直径: 0.17mm−1.10mm、
PTCAカテーテルおよびガイドワイヤー
の最大圧力抵抗 8Atmまたはパーキュタングラフト付き1atm、
器具なしの最大圧力抵抗: 21Atm−2atm
金属製挿入工具長さ: 10cm−2cm
金属製挿入工具内径 0.64mm−2.00mm、
最も狭い部分の内径: 2.4mm−9.0mm、
挿入される器具の最大直径: 2.33mm−8.0mm、
挿入される器具の最小直径: 0.17mm−1.10mm、
PTCAカテーテルおよびガイドワイヤー
の最大圧力抵抗 8Atmまたはパーキュタングラフト付き1atm、
器具なしの最大圧力抵抗: 21Atm−2atm
金属製挿入工具長さ: 10cm−2cm
金属製挿入工具内径 0.64mm−2.00mm、
最初に述べた間隔の数はPTCAに対するものであり、かつ第2の間隔の数はAAAグラフト(経皮腹部大動脈動脈瘤ステントグラフト)に対するものである。
Claims (15)
- 止血薬バルブアセンブリーのコネクター(100)のバルブ(128)のための閉塞体であって、閉塞体が閉塞部材(130)を包含し、この閉塞部材は弾性材料から作られかつ第1および第2の、反対側の端部表面(156;160)および少なくとも一つの通路スリット(164)を画定しており、この通路スリットは常閉でありかつ2個の端部表面間に延び、通路スリットはそれを通して延ばされる筒状部材(134)により開放されるように構成され、通路スリット(164)が第2表面におけるよりも第1表面においてより大きい長さを備えている、閉塞体。
- 複数の通路スリット(164)を包含し、これらのスリットは第1表面(156)上に第1の、共通接触点(166)を画定しかつ第1表面(156)で接触点(166)から半径方向外方へ延びている、請求項1に記載の閉塞体。
- 複数の通路スリット(164)が第2表面(160)上に第2の共通接触点(168)を画定している、請求項2に記載の閉塞体。
- 少なくとも一つの通路スリット(164)が第2表面(160)上に長さを備え、その長さが第1表面(156)上の通路スリットの長さの1/10以下である、請求項1−3の何れかに記載の閉塞体。
- 第1端部表面(156)の少なくとも一部分および第2端部表面(166)の少なくとも一部分が2個の実質的に平行な平面を画定し、その中で第1および第2の共通接触点の間を延びる軸が2個の平面に対して実質的に直角である、請求項1−4の何れかに記載の閉塞体。
- 第1および第2の端部表面(156;160)の一つの少なくとも一部分(170)が凹入状である、請求項1−5の何れかに記載の閉塞体。
- 上記凹入部分(170)が第2表面(160)上に備えられている、請求項6に記載の閉塞体。
- 閉塞部材(130)の面(156)がコネクターの主要部分(114)の基端部表面(152)と衝合し、上記面および端部表面(152;156)の一つが上記面および上記端部表面(152;156)の他方の一つ内に設けられた対応する凹入部(154)に噛み合うための突起(158)を備えている、上記請求項の何れかに記載の閉塞体。
- 閉塞部材(130)が弾性材料から作られておりこの閉塞部材は上記面および上記端部表面(152;156)が互いに相手方向へ付勢された時上記突起および上記凹入部の領域内で変形するように構成されて、それによりその基端部で通路(110;112)の外周縁近傍で液密シールを提供するようにされている、請求項10に記載の閉塞体。
- 突起(158)が閉塞部材(130)と一体である、請求項8または9に記載の閉塞体。
- 止血薬バルブアセンブリーのためのかつ請求項1−10の何れかに記載の閉塞体を包含している、コネクター(100)。
- 閉塞体付きのバルブ(128)がコネクターの基端部近傍に配置されている、請求項11に記載のコネクター。
- 閉塞体の第2表面(160)がコネクターの基端面に面するように方向付けられている、請求項12に記載のコネクター。
- 請求項11−13の何れかに記載のコネクター(100)、およびコネクターのサイドアーム(122)のためのサイドアーム管(126)を包含している、キット。
- 更にサイドアーム管(126)の一つの端部に接続されるコック栓(124)を包含している、請求項14に記載のキット。
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