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JP2006503159A - (メタ)アクリル酸の工程において汚れの付着を防止するための組成物及び方法 - Google Patents

(メタ)アクリル酸の工程において汚れの付着を防止するための組成物及び方法 Download PDF

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JP2006503159A JP2004545262A JP2004545262A JP2006503159A JP 2006503159 A JP2006503159 A JP 2006503159A JP 2004545262 A JP2004545262 A JP 2004545262A JP 2004545262 A JP2004545262 A JP 2004545262A JP 2006503159 A JP2006503159 A JP 2006503159A
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Abstract

(メタ)アクリル酸及び1種以上の(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド防汚性ポリマーを含有する防汚剤組成物、及び、(メタ)アクリル酸の工程における汚れの付着を防止する方法であって、(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド防汚性ポリマーを(メタ)アクリル酸のプロセス流中へ添加する工程を含むことを特徴とする方法。

Description

本発明は、(メタ)アクリル酸の工程において汚れの付着(fouling)を防ぐための組成物及び方法に関する。より詳しくは、本発明は、(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド系防汚性ポリマー(antifoulant polymers)を含有する組成物に関する。また、本発明は、(メタ)アクリル酸の製造工程及び、(メタ)アクリル酸が反応で使用される工程及び、未反応の(メタ)アクリル酸が回収される工程において、汚れの付着を防ぐための組成物の使用に関する。
(メタ)アクリル酸は、多くのポリマー物質を調製するために使用されるモノマーである。しかしながら、(メタ)アクリル酸の重合傾向は、(メタ)アクリル酸の製造、運搬、保存を難しくさせている。この難しさは、モノマーの製造及び回収を伴う工程において特にあてはまり、この工程においては上昇した処理温度が望ましくない重合を増加させる。このような環境下ではポリマー形成は非常にひどくなり、ポリマーが処理装置に析出し、汚れとなって付着する。最終的には、重合物の汚れを除去するために、装置の運転停止と洗浄が必要となる。
従来、望ましくない重合を防ぐために、(メタ)アクリル酸の製造工程において重合禁止剤が使用されている。典型的な重合禁止剤としては、フェノール化合物、アミン、キノン、ニトロキシル化合物、特定の無機錯体が挙げられる。最も広く使用されている重合禁止剤の例としては、フェノチアジン(PTZ)、ハイドロキノン(HQ)、モノメチルハイドロキノンエーテル(MEHQ)が挙げられる。これらの重合禁止剤は、重合反応を中止させて、ポリマーの形成を防ぐように設計されている。しかしながら、市販されている重合禁止剤は、望ましくないポリマーの形成を完全に排除するためには何れも効果が不十分である。これらの重合禁止剤の存在下においてでさえ、ポリマーの形成及びその結果生じた汚れの付着は相当な量になるので、定型的操作の一部として定期的な洗浄が行われている。
それゆえ、(メタ)アクリル酸の工程において汚れの付着を制御するために、重合禁止剤に加えて、さらに改良した処理法を開発することが現在必要とされている。
本発明は、(メタ)アクリル酸、及び、1種以上の(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド防汚性ポリマーを含有する防汚剤組成物であって、該防汚性ポリマーは、下記a)とb)を重合させることよって調製されることを特徴とする。
a)約5〜100モル%の下記式で表される1種以上の(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミドモノマー又はそれらの混合物。
Figure 2006503159
ここでRは、水素及びメチルから各自独立に選択される。Rは、アルキル、アリール、シクロアルキル、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノアルキル、アミノアリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、オキソアルキル及びハロアルキルから選択される。R及びRは、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノアルキル、アミノアリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、オキソアルキル及びハロアルキルから独立に選択されるか若しくは、R及びRはそれらが結合している窒素原子と共にヘテロ環基を形成する。
b)0〜約95モル%の1種以上のビニルモノマー。
用語の定義
“アルコキシ”は、アルキル−O−基を意味しており、ここでアルキルは、本明細書に定義したものである。代表的なアルコキシ基としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ等が挙げられる。
“アルコキシアルキル”は、アルコキシ−アルキレン−基を意味しており、ここでアルコキシ及びアルキレンは、本明細書に定義したものである。代表的なアルコキシアルキル基としては、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチル、(2−メチルプロポキシ)メチル、ブトキシメチル等が挙げられる。
“アルキル”は、1〜約30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素から、1個の水素原子を除くことにより誘導される一価の基を意味する。好適なアルキルは、4〜約22個の炭素原子を有する。アルキル基は、2つの酸素又は硫黄原子又は−NY−基が互いに結合しないという条件で、1種以上の酸素又は硫黄原子、又は1種以上の式−NY−の基によって割り込まれていてもよく、ここでYは本明細書に定義したものである。代表的なアルキル基としては、エチル、n−及びiso−プロピル、n−,sec−,iso−及びtert−ブチル、ラウリル、オクタデシル等が挙げられる。
“アルキルアリール”は、アルキル−アリーレン−基を意味しており、ここでアルキル及びアリーレンは、本明細書に定義したものである。代表的なアルキルアリールとしては、トリル、エチルフェニル、プロピルフェニル、ノニルフェニル等が挙げられる。
“アルキレン”は、1〜約30個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素から、2個の水素原子を除くことにより誘導される二価の基を意味する。好適なアルキレンは、約3〜約15個の炭素原子を有する。代表的なアルキレン基としては、メチレン、エチレン、プロピレン、イソブチレン等が挙げられる。
“アミノ”は、式YN−の基及びそれらの4級塩を意味しており、ここでY及びYは、独立に水素、本明細書に定義するアルキル、アリール、ヘテロ環式(heterocyclyl)又はアリールアルキルである。代表的なアミノ基としては、アミノ(−NH)、メチルアミノ、エチルアミノ、iso−プロピルアミノ、tert−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノ、ピペリジノ等が挙げられる。
“アミノアルキル”は、アミノ−アルキレン−基を意味しており、ここでアミノ及びアルキレンは、本明細書に定義したものである。代表的なアミノアルキル基としては、3−ジメチルアミノプロピル、ジメチルアミノエチル等が挙げられる。
“アミノアリール”は、アミノ−アリーレン−基を意味しており、ここでアミノ及びアリーレンは、本明細書に定義したものである。
“アリール”は、約5〜約14個の環構成原子を有する置換及び非置換芳香族炭素環式ラジカル、及び置換及び非置換ヘテロ環式ラジカルを意味する。代表的なアリールとしては、フェニルナフチル、フェナントリル、アントラシル、ピリジル、フリル、ピロリル、キノリル、チエニル、チアゾリル、ピリミジル、インドリル等が挙げられる。アリールは、ヒドロキシ、ハロゲン、C−Cアルキル及びC−Cアルコキシから選択された1種以上の基が任意に置換される。
“アリールアルキル”は、アリール−アルキレン−基を意味しており、ここでアリール及びアルキレンは、本明細書で定義したものである。代表的なアリールアルキルとしては、ベンジル、フェニルエチル、フェニルプロピル、1−ナフチルメチル等が挙げられる。
“アリーレン”は、本明細書で定義したアリールから、2個の水素原子を除去することにより誘導される芳香族単環式又は多環式の環系を意味している。
“シクロアルキル”は、単環式又は二環式飽和炭素環化合物から、1個の水素原子を除くことにより誘導される一価の基を意味する。例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル等が挙げられる。
“ヘテロ環式”は、約3〜約10個の環構成原子、好適には約5〜約10個の環構成原子を有する芳香族又は非芳香族単環式又は多環式の環系を意味している。環系中の1つ以上の原子は、炭素以外の元素であり、例えば窒素、酸素又は硫黄原子である。環系を構成する各環の好適なサイズは、約5〜約6個の環構成原子を含む。ヘテロ環式は、一つ以上のヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基又はチオ基によって任意に置換される。代表的な置換ヘテロ環としては、ピペリジル、ピロリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル等が挙げられる。代表的な芳香族ヘテロ環としては、ピラジニル、ピリジル、ピリミジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル等が挙げられる。
“ハロアルキル”は、1つ以上のハロゲン原子によって置換されたアルキル基を意味しており、ここでアルキル基は、本明細書で定義したものである。代表的なハロアルキル基としては、クロロメチル、ブロモエチル、トリフルオロメチル等が挙げられる。
“ヒドロキシアルキル”は、1つのヒドロキシ基だけがアルキル基のある1つの炭素原子に結合しうるという条件で、1つ以上のヒドロキシ基によって置換されたアルキル基を意味しており、ここでアルキル基は、本明細書で定義したものである。代表的なヒドロキシアルキルとしては、ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル等が挙げられる。
“(メタ)アクリルアミド”は、アクリルアミド及びメタクリルアミドを意味する。
“(メタ)アクリル酸”とは、メタクリル酸及びアクリル酸を意味する。
“(メタ)アクリル酸の工程”は、アクリル酸及びメタクリル酸を製造する工程、特に製造工程に属する回収及び精製工程を意味する。(メタ)アクリル酸の工程は、(メタ)アクリル酸が反応で使用され、未反応(メタ)アクリル酸が回収される工程をも包含している。この工程の例としては、(メタ)アクリル酸のエステル化である。また、その他の(メタ)アクリル酸の工程としては、(メタ)アクリル酸が重要な副生成物として生じる工程、及び(メタ)アクリル酸が製造した生成物の精製の初期段階で存在する工程が挙げられる。例えば、アクロレイン及びアクリロニトリルの製造工程である。
“オキソアルキル”は、アルキル鎖が1つ以上のオキソ(>C=O)基によって割り込まれているアルキル基を意味しており、ここでアルキル基は、本明細書で定義したものである。
“防止”は、防止(preventing)及び抑制(inhibiting)の両方の意味を有する。
“ビニルモノマー”は、1つ以上の重合可能な炭素−炭素二重結合を含むモノマーを意味する。
好適な実施形態
本発明は、(メタ)アクリル酸及び、(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミドの繰り返し単位を含む1種以上の防汚性ポリマーを含有する組成物、及び、(メタ)アクリル酸の製造工程及びそれに関連した工程の回収及び精製セクションにおいて汚れの付着を軽減させるための組成物の使用に関する。
ここで用いられる、“(メタ)アクリレート及び/又は(メタ)アクリルアミドを含むポリマー”は、(メタ)アクリレート及び/又は(メタ)アクリルアミドモノマー及び、任意に1種以上の適切なビニルモノマーを重合させることによって調製されたホモポリマー又はコポリマーを意味する。
重合は、あらゆるフリーラジカル重合方法によって行われる。公知のラジカル重合としては、例えば、塊状重合、溶液重合、ゲル重合、懸濁重合又は乳化重合が挙げられる。
乳化重合において、望ましいモノマーは水相中に溶解し、1種以上の乳化剤は油相中に溶解し、水相を油相中に乳化して、油中水エマルジョンを調製する。そして、油中水エマルジョンの水相中に溶解しているモノマーを重合させて、油中水エマルジョン状態のポリマーを得る。もし、望ましいのであれば、油中水自己反転エマルジョンを得るために、重合の完了後、自己反転界面活性剤を加えることが可能である。
過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、2、2´−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)、2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(AIVN)、過硫酸カリウム等のようなフリーラジカルを生み出す開始剤は、ビニルモノマーとアクリルモノマーを重合させる際に有用である。2,2´−アゾビス(イソブチロニトリル)(AIBN)及び2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)(AIVN)が好ましい。開始剤は、開始剤の溶解度に依存し、モノマー重量の約0.002〜約0.2重量%の範囲の分量が用いられる。
ラテックスポリマー類を調製するために有用な油中水乳化剤には、脂肪酸のソルビタンエステル、脂肪酸のエトキシル化ソルビタンエステル等又はそれらの混合物が挙げられる。好適な乳化剤としては、ソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等が挙げられる。これらの乳化剤の詳細については、McCutcheon's Detergents and Emulsifiers, North American Edition, 1980中で見出せるだろう。上記で記述したあらゆる反転界面活性剤又は反転界面活性剤混合物が使用可能である。代表的な反転界面活性剤類としては、エトキシル化ノニルフェノール、エトキシル化線状アルコール類等が挙げられる。好適な反転界面活性剤類は、エトキシル化線状アルコールである。
ゲル重合を利用してドライパウダー状態のポリマーを生成する工程として規定される。ゲル重合を利用したドライパウダー状態の高分子量水溶性ポリマーの調製は、一般に次のように行われる。水溶性モノマーの水溶液は、一般に20〜60重量%濃度であり、連鎖移動剤、キレート化剤、pH緩衝剤、又は界面活性剤等のあらゆる重合添加剤又は工程添加剤と共に、窒素パージ管が取り付けられ、氷冷バス中で冷却された断熱反応容器中に入れられる。重合開始剤を冷却した溶液中に加え、その溶液に窒素パージを行い、反応温度を制御せずに上昇させる。重合化した塊を冷却し、得られたゲルを反応器から取り出し、断片化し、約10%の水分量になるまでオーブンで乾燥し、望ましい粒子の大きさにまで粉砕する。
溶液重合において、モノマー、開始剤及びあらゆる添加剤は、ポリマーが溶解する溶媒中で混ぜ合わされる。溶媒及び濃度は、得られるポリマー溶液が適度に濃縮し粘性が高まり過ぎないように選択される。代表的な溶媒としては、水、及びキシレン、トルエン、パラフィン油、ミネラルスピリッツ、ケロシン、ナフサ等の脂肪族及び芳香族炭化水素が挙げられる。懸濁重合は、ポリマーが反応媒質中で溶解せず、細かい粒子として析出すること以外は、溶液重合に類似している。
本発明の好ましい局面において、(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミドモノマーは、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、エトキシメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、3−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、フルオロアルキルエチルメタクリレート、N−tert−ブチルアクリルアミド、2−ヒドロキシプロピルメタクリルアミド、N−(ブトキシメチル)メタクリルアミド、N−(2−メチルプロポキシ)メチルメタクリルアミド、メタクリル酸ナトリウム塩、及びジメチルアミノエチルメタクリレート硫酸塩から選択される。
別の好ましい実施形態において、ビニルモノマーは、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、スチレン、ビニルアセテート、塩化ビニル、ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、テトラフルオロエチレン、塩化ビニリデン、ビニルスルホン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニルメチルエーテル、ビニルシクロヘキサン、アクロレイン、硫化ビニルブチル、ビニルエチルケトン、ビニルピリジン、アリルアセテート、アリルアルコール、アリルアミン、マレイン酸、マレイン酸エステル、無水マレイン酸、フマル酸、フマル酸エステルから選択される。
別の好ましい局面において、防汚性ポリマーは、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−スチレン、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ビニルアセテート、ポリエチルメタクリレート、ポリイソブチルメタクリレート、ポリシクロヘキシルメタクリレート、ポリエチルヘキシルメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート、ポリドデシルメタクリレート、ポリオクタデシルメタクリレート、ポリベンジルメタクリレート、ポリエトキシメタクリレート、ポリヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリ3−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ポリビニルピロリドン−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−エチレングリコールジメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−アクリロニトリル、ポリラウリルメタクリレート−共重合−(N−ブチルアクリルアミド)、ポリラウリルメタクリレート−共重合−ビニルピリジン、ポリラウリルメタクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリフルオロアルキルエチルメタクリレート−共重合−スチレン、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ビニルピロリドン−共重合−ビニルカプロラクタム、ポリN−tert−ブチルアクリルアミド−共重合−スチレン、ポリN−(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド、ポリN−(ブトキシメチル)メタクリルアミド、ポリN−[(2−メチルプロポキシ)メチル]メタクリルアミド、ポリメタクリル酸ナトリウム塩、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート硫酸塩、及びポリブチルメタクリレート−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ドデシルメタクリレート−共重合−オクタデシルメタクリレートから選択される。
別の好ましい局面において、防汚性ポリマーは、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−スチレン、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ビニルアセテート、ポリエトキシメタクリレート、ポリビニルピロリドン−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−エチレングリコールジメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−アクリロニトリル、ポリラウリルメタクリレート−共重合−(N−ブチルアクリルアミド)、ポリラウリルメタクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリフルオロアルキルエチルメタクリレート−共重合−スチレン、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ビニルピロリドン−共重合−ビニルカプロラクタム、ポリN−tert−ブチルアクリルアミド−共重合−スチレン、ポリブチルメタクリレート−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ドデシルメタクリレート−共重合−オクタデシルメタクリレートから選択される。
本発明の(メタ)アクリレート及び/又は(メタ)アクリルアミド−含有防汚性ポリマーは、典型的に約1,000〜約2,000,000、好ましくは、約5,000〜約500,000、より好ましくは、約10,000〜約300,000の重量平均分子量を有する。
防汚性ポリマーは、そのままで又は適切な溶媒と混合して使用することができる。ポリ(メタ)アクリレート及び/又は(メタ)アクリルアミド−含有ポリマーの大部分は、室温で固体物質である。適用(取扱い、注入、分配)の利便性を高める目的で、ポリマーを液体状態に調製するために、適切な溶媒がしばしば必要とされる。適切な溶媒は、ポリマーを溶解させるだけではなく、(メタ)アクリル酸の工程と相性が良くなければならない。利用可能な溶媒としては、脂肪族留出物、アクリル酸、メタクリル酸、アルキル−アクリレート、メタクリレート、市販の抽出溶媒、芳香族、アルコール、エーテル、及びケトンが挙げられる。
従って、別の好ましい局面において、防汚剤組成物は、さらに1種以上の溶媒を含有する。
防汚剤組成物には、1種以上の付加的な分散剤型防汚剤も含有させることもできる。分散剤の添加は、汚れ付着の状況が、重合化した(メタ)アクリル酸以外の複数の付着原因物質から生じる場合に特に重要になってくる。その他の分散剤型防汚剤は、他の原因に由来する特定の汚れ付着に関しては、(メタ)アクリレート及び/又は(メタ)アクリルアミド−含有ポリマーよりも効果的になるかもしれない。この場合、(メタ)アクリレート及び/又は(メタ)アクリルアミド−含有ポリマーと、その他の分散剤型防汚剤との組み合わせることで、汚れ付着の効率的な制御を確実に行うだろう。
従って、別の好ましい局面において、防汚剤組成物は、さらに1種以上の分散剤を含有する。
別の好ましい局面において、分散剤は、ドデシルベンゼンスルホン酸のようなアルキル置換アリールスルホン酸及びそれらの塩、ポリイソブチレンコハク酸エステル、ポリアミンのポリイソブチレンコハク酸イミド、アルキルフェノールエトキシレート、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸イミダゾリン、脂肪アルコールエトキシレート及び多糖類のエーテル及びアセテートから選択される。
防汚剤組成物は、重合禁止剤も含んでいてもよい。重合禁止剤は、(メタ)アクリル酸の生産において、望ましくない重合を抑えるために従来から使用される。
多くの場合、多数の重合禁止剤は、(メタ)アクリル酸の工程において、組み合わせて使用される。用語としての工程重合禁止剤(process polymerization inhibitor)は、公知のあらゆる重合禁止剤を単独で又は組み合わせて使用することを意味する。(メタ)アクリル酸の工程に対して、工程重合禁止剤に加えて、さらに本発明の防汚性ポリマーを使用すると、汚れ付着制御の改善が観察される。
従って、別の好ましい局面において、防汚剤組成物は、さらに1種以上の重合禁止剤を含有する。
別の好ましい局面において、重合禁止剤は、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、フェノチアジン、4−ヒドロキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−1−オキシル、その他のニトロキシル化合物、N−アルキルフェニレンジアミン、ニトロソ化N―アルキルフェニレンジアミン、ヒドロキシルアミン、ニトロソフェニルヒドロキシルアミン、ニトロソジフェニルアミン、銅錯体、マンガン錯体、及びそれらの混合物から選択される。
別の局面において、本発明は、(メタ)アクリル酸の工程において汚れの付着を防止する方法であって、プロセス流中へ防汚有効量の1種以上の(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド系防汚性ポリマーを加える工程を含み、該防汚性ポリマーは、下記a)とb)を重合させることよって調製されることを特徴とする。
a)約5〜100モル%の下記式で表される1種以上の(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミドモノマー又はそれらの混合物。
Figure 2006503159
ここでRは、水素及びメチルから各自独立に選択される。Rは、アルキル、アリール、シクロアルキル、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノアルキル、アミノアリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、オキソアルキル及びハロアルキルから選択される。R及びRは、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノアルキル、アミノアリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、オキソアルキル及びハロアルキルから独立に選択されるか若しくは、R及びRはそれらが結合している窒素原子と共にヘテロ環基を形成する。
b)0〜約95モル%の1種以上のビニルモノマー。
(メタ)アクリル酸の工程において、(メタ)アクリレート及び/又はアクリルアミド−含有防汚性ポリマーの量は、典型的に約1〜約10,000ppm(part per million)、好ましくは約10〜約1000ppm及び、より好ましくは約20〜約200ppmである。
(メタ)アクリレート及び/又は(メタ)アクルアミド−含有防汚性ポリマーの注入は、連続的又は断続的に行うことが可能である。
本発明の好ましい局面において、本明細書で規定するような1種以上の重合禁止剤は、プロセス流中へ加えられる。
別の好ましい局面において、本明細書で規定するような1種以上の分散剤は、プロセス流中へ加えられる。
(メタ)アクリレート及び/又は(メタ)アクルアミド−含有防汚性ポリマー、及び、重合禁止剤及び/又は分散剤は、例えば、プロセス流中の異なる場所で別々に加えられてもよいが、同じ場所で加えられてもよいし、或いは、組み合わされた単一処方の一部となって一緒に加えられてもよい。
好ましい局面において、メタクリル酸の工程は、(メタ)アクリル酸の製造工程から選択される。
アクリル酸及びメタクリル酸は、3〜4個の炭素原子を有するアルカン、アルケン、アルカノール又はアルケナールの触媒的な気相酸化反応によって、最も一般的に調製される。この酸化反応の工程から反応生成物は分離され、(メタ)アクリル酸は、回収及び精製セクションで精製される。
回収及び精製セクションの設計は、工程装置及び操作条件に関して多様であるが、基本的には抽出及び蒸留による分離を含んでいる。一般化された(メタ)アクリル酸の回収及び精製工程において、酸化工程からの流出物は、第一に生成流出物中の軽い成分を除去するために吸収装置中で冷却される。それから、抽出カラムにおいて、(メタ)アクリル酸は、(メタ)アクリル酸に対する高選択性及び水と副生成物に対する低溶解性のために選ばれた特別な溶媒を用いて、吸収装置流出物から抽出される。抽出物は、その後、溶媒回収カラム中で真空蒸留して得られる。(メタ)アクリル酸−フリー溶媒は、抽出溶媒として再使用される。粗抽出(メタ)アクリル酸流は、それから連続蒸留塔において、残留している抽出溶媒及び反応副生成物を精製する。塔の配列順序の部分的変更や、或いは、塔の組み合わせとしての単一の塔操作が存在することによって、設計には多様性がある。
従って、別の好ましい局面において、(メタ)アクリル酸の製造工程は、(メタ)アクリル酸の回収及び精製から選択される。
別の好ましい局面において、(メタ)アクリル酸の工程は、(メタ)アクリル酸が反応で使用される工程、(メタ)アクリル酸が重要な副生成物として存在する工程、未反応の(メタ)アクリル酸が回収される工程から選択され、具体的には(メタ)アクリル酸のエステル化工程、アクロレインの製造工程、及び、アクリロニトリルの製造工程が挙げられる。
前述したものは、次の実施例を参照することによって一層良く理解でき、実施例は本発明を説明する目的で示したものであり、本発明の範囲を制限することを意図したものではない。
実施例1
45モル%2−エチルヘキシルアクリレート/55モル%スチレンコポリマーの調製。
2−エチルヘキシルアクリレート(59g)、スチレン(40g)及びケロシン(58g)の混合物を、窒素パージ下、約500rpmで撹拌する。混合物の温度は、約40℃にまで上昇させて約1時間、40℃を維持する。それから、1−ドデカンチオール(0.09g)及びアゾビスイソブチロニトリル(0.37g)を混合物中に添加する。温度を約80℃にまで上昇させて、反応混合物を3時間この温度で維持する。最終的に、温度を104℃付近にまで上昇させて、1時間維持する。ポリマー生成物は、GPCによって測定したところ、重量平均分子量が60,800であった。(メタ)アクリレート及び/又は(メタ)アクリルアミドとその他のビニルモノマーとの付加重合ポリマー(additional polymers)は、あらゆるモノマーユニットのモル比を有するものも同様の方法で調製される。
実験的小規模の全還流蒸留ユニットを用いて、(メタ)アクリル酸の製造ユニットの回収及び精製セクションにおけるポリマー形成環境のシミュレーションと、防汚性添加剤の評価を行った。このユニットは、頂上部に還流コンデンサー、中央部にトレイセクション(tray section)、底部に1Lのボイラーフラスコを装備する。アクリル酸の仕込みを伴う実験を行うために、ボイラーフラスコは約450gのアクリル酸で満たされ、アクリル酸は約200ppmのMEHQを用いて重合禁止処理された。安全に実験操作を行うために、追加量の重合禁止剤として、0.55gのMEHQか0.23gのPTZかどちらか一方がボイラーフラスコに加えられる。電熱マントルを用いた定常加熱によって、このボイラーフラスコはアクリル酸を煮沸させ、重合禁止剤−フリーのアクリル酸蒸気を生じさせる。この蒸気は、トレイセクションを通過して上昇し、還流コンデンサーにまで到達する。トレイセクションは、6つの円環棚状金属トレイを有し、アクリル酸の凝集物は、還流コンデンサーから滴下し、トレイを通過し、ボイラーフラスコへ戻る。このユニットは、160〜190mmHgの圧力下で操作される。
典型的な実験に関しては、ユニットは、30分間全還流モードで操作される。実験中、添加剤溶液又はコントロール溶媒のうちどちらか一方の液体の流れは、トレイセクションよりも上部の場所においてユニットへ連続的に注入される。注入された溶液は、凝集物がトレイセクションに流れ出る前に、還流凝集物と十分に混合し、それによって、トレイセクションは注入された液体との十分な接触が確保される。
非処理実験に関しては、添加剤−フリー溶媒が連続的に注入される。ポリマーは、時間の経過とともにトレイセクション上に形成し、蓄積される。ポリマーはまた、液体よりも上部のボイラーフラスコ内壁面及びボイラーフラスコの底部に析出する。
処理実験中においては、添加剤溶液が連続的に注入される。効果的な添加剤は、トレイセクションの上及びボイラーフラスコの内壁において、ほんの僅かのポリマー蓄積しか生じさせない。ポリマー粒子は、また、ボイラーフラスコの液体中に十分に分散する。
トレイセクションは、ポリマーの蓄積を定量化するために実験の前後で計量される。添加剤処理を行うことによるポリマー生成の減少割合を、処理実験から得られたポリマー形成量を非処理実験と比較することによって決定する。目視観察は、ボイラーフラスコの内壁におけるポリマーの蓄積及び液体中のポリマー粒子の分散を記述するために行われる。
2つの仕込み、アクリル酸及びメタクリル酸が、防汚剤の評価に使用される。
実施例2
アクリル酸の仕込み、非処理。
重合禁止処理されたアクリル酸又はケロシンは、本発明の多くの重合禁止剤を調合する際に溶媒として使用される。2つの非処理実験は、汚れ付着割合のベースラインを把握するために、それぞれの溶媒を用いて行われる。
非処理実験に関しては、かなりの量のポリマー形成がトレイ上及びボイラーフラスコ内で観察される。典型的には、ポリマーの蓄積はトレイの最上段で始まり、トレイの下部側の段へ進行していく。またポリマーの析出は、ボイラーフラスコ内壁の液線(liquid line)よりも上部及び下部においても観察される。非処理の場合において、液体自体は透明であり、いかなる懸濁粒子も含まず、このことは、液体がポリマー粒子を分散させる能力を有しないことを指し示す。
本実験は、還流操作の30分後に終了する。実験終了時に、トレイは厚い白色のポリマー層により完全に覆われる。20グラム及び21グラムのポリマーが、ケロシン及びアクリル酸のそれぞれのコントロール溶媒を用いた実験において記録された。
実施例3
アクリル酸の仕込み、添加剤を用いる処理。
処理実験は、ケロシン又はアクリル酸中に(メタ)アクリレート及び/又は(メタ)アクリルアミド−含有防汚性ポリマーを含有する溶液をトレイセクションの上部へ連続的に添加すること以外は、非処理実験と同様の方法で行う。全ての添加剤は、重量対重量基準の等量で比較される。添加剤の性能は、トレイ上でのポリマー形成の減少によって、また、ボイラーフラスコの最終的な外観によっても測定される。ポリマー形成の減少は、非処理の実験実施と比較した場合のポリマー形成の減少割合として定義される。スケールがゼロということは非処理の実験実施と比較してポリマー形成の減少がないことを意味し、スケールが100ということはポリマー−フリーのトレイセクションであることを意味する。
3つのグループの添加剤が実験に供された:本発明の(メタ)アクリレート及び/又は(メタ)アクリルアミド−含有防汚性ポリマーの代表(試験6−19)、分散剤の代表(試験1)及び、その他のポリマー(試験2−5)。試験結果を表1にまとめる。
Figure 2006503159
表1に示されるように、ポリ(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリルアミドの繰り返し単位を有する防汚性添加剤は、一般にトレイ上のポリマー形成の量を減少させ、アクリル酸のポリマー化した汚れのボイラーフラスコ内での付着物(polymeric foulant)を分散させ、ボイラーフラスコの壁をきれいな状態に保つという諸点において十分な性能を示す。加えて、(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミドのモノマーとその他のビニルモノマーとのコポリマーは、これらのその他のビニルモノマーのポリマー自体が効果的でないときでさえ、一般に十分な性能を示す。例えば、ポリビニルピロリドン−共重合−ビニルアセテート及びポリビニルピロリドン−グラフト−ヘキサデセンは、アクリル酸を還流させるための効果的な防汚剤ではないが、(メタ)アクリレートか又は(メタ)アクリルアミドどちらか一方とそれらとのコポリマーは、十分に効果がある。ドデシルベンゼンスルホン酸系、ポリエチレンアミンとのポリイソブテニルこはく酸イミド系、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド系の分散剤は、その他の工程について効果的な添加剤として要求されるが、アクリル酸の工程のための分散剤としては性能を発揮しない。
この試験結果は、コポリマー型防汚剤は、一般にホモポリマー型防汚剤よりも効果的であるということを指し示す。表に示すように、コポリマー防汚剤の性能は、モノマーの選択及びモノマーユニットモル比の最適化を通じて著しく向上させることができる。
実施例4
メタクリル酸の仕込み、非処理。
実施例2と同様の方法で、メタクリル酸を用いる非処理実験が行われる。メタクリル酸は、230ppmのMEHQを用いて重合禁止処理が行われる。追加的な500ppmのフェノチアジンがボイラーフラスコに添加される。
実験中、ポリマーは徐々に形成され、液体よりも上部のボイラーフラスコの壁に析出するが、トレイセクションは、きれいな状態のままである。液体中に懸濁した細かいポリマー粒子に気づくが、マグネティックスティラーでかき混ぜることによって攪拌したので、実験中に沈殿は生じない。還流操作は約100分間続ける。実験後、液体は瓶に集められ、静置する。時間とともに、懸濁したポリマー粒子は溶液から析出し、ボトルの底部に溜まり、底部沈殿よりも上部の液体層はきれいなままである。この沈殿工程は、約4時間、周囲環境中で行われる。
実施例5
メタクリル酸の仕込み、処理済。
本実験は、表1の試験♯19の添加剤を実験中に連続的に還流凝集物に注入すること以外は、実施例3の実験と同様である。
本実験は約100分間継続させる。ボイラーフラスコの壁には、実験終了時において、いかなるポリマー析出物も存在しない。また、細かいポリマー粒子も液体中に観察されるが、数日後でさえ、液体からのポリマー粒子の析出又は沈殿は見られない。本観察は、添加剤が効果的な分散剤であり、実験中及び実験後沈殿することからポリマー粒子を維持するということを実証する。
本発明を、説明の目的で詳細に記述したが、このような細部は、単に、そのような目的のためのものであって、そこにおいては、請求項で制限されたもの以外は、本発明の技術思想や請求範囲から外れないかぎり、当業者が多くの修正、置き換え、及び、変更をなすことができるものであると理解すべきである。請求項と均等の意味及び範囲に属する全ての変更については、本発明の範囲内に包含される。

Claims (26)

  1. (メタ)アクリル酸、及び、1種以上の(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド系防汚性ポリマーを含有する防汚剤組成物であって、該防汚性ポリマーは、下記a)とb)を重合させることよって調製されることを特徴とする防汚剤組成物。
    a)約5〜100モル%の下記式で表される1種以上の(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミドモノマー又はそれらの混合物。
    Figure 2006503159
    ここでRは、水素及びメチルから各自独立に選択される。Rは、アルキル、アリール、シクロアルキル、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノアルキル、アミノアリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、オキソアルキル及びハロアルキルから選択される。R及びRは、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノアルキル、アミノアリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、オキソアルキル及びハロアルキルから独立に選択されるか若しくは、R及びRはそれらが結合している窒素原子と共にヘテロ環基を形成する。
    b)0〜約95モル%の1種以上のビニルモノマー。
  2. (メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミドモノマーは、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、エトキシメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、3−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、フルオロアルキルエチルメタクリレート、N−tert−ブチルアクリルアミド、2−ヒドロキシプロピルメタクリルアミド、N−(ブトキシメチル)メタクリルアミド、N−(2−メチルプロポキシ)メチルメタクリルアミド、メタクリル酸ナトリウム塩、及び、ジメチルアミノエチルメタクリレート硫酸塩から選択される請求項1に記載の防汚剤組成物。
  3. ビニルモノマーは、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、スチレン、ビニルアセテート、塩化ビニル、ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、テトラフルオロエチレン、塩化ビニリデン、ビニルスルホン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニルメチルエーテル、ビニルシクロヘキサン、アクロレイン、硫化ビニルブチル、ビニルエチルケトン、ビニルピリジン、アリルアセテート、アリルアルコール、アリルアミン、マレイン酸、無水マレイン酸から選択される請求項1に記載の防汚剤組成物。
  4. 防汚性ポリマーは、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−スチレン、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ビニルアセテート、ポリエチルメタクリレート、ポリイソブチルメタクリレート、ポリシクロヘキシルメタクリレート、ポリエチルヘキシルメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート、ポリドデシルメタクリレート、ポリオクタデシルメタクリレート、ポリベンジルメタクリレート、ポリエトキシメタクリレート、ポリヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリ3−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ポリビニルピロリドン−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−エチレングリコールジメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−アクリロニトリル、ポリラウリルメタクリレート−共重合−(N−ブチルアクリルアミド)、ポリラウリルメタクリレート−共重合−ビニルピリジン、ポリラウリルメタクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリフルオロアルキルエチルメタクリレート−共重合−スチレン、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ビニルピロリドン−共重合−ビニルカプロラクタム、ポリN−tert−ブチルアクリルアミド−共重合−スチレン、ポリN−(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド、ポリN−(ブトキシメチル)メタクリルアミド、ポリN−[(2−メチルプロポキシ)メチル]メタクリルアミド、ポリメタクリル酸ナトリウム塩、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート硫酸塩、及びポリブチルメタクリレート−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ドデシルメタクリレート−共重合−オクタデシルメタクリレートから選択される請求項1に記載の防汚剤組成物。
  5. 防汚性ポリマーは、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−スチレン、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ビニルアセテート、ポリエトキシメタクリレート、ポリビニルピロリドン−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−エチレングリコールジメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−アクリロニトリル、ポリラウリルメタクリレート−共重合−(N−ブチルアクリルアミド)、ポリラウリルメタクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリフルオロアルキルエチルメタクリレート−共重合−スチレン、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ビニルピロリドン−共重合−ビニルカプロラクタム、ポリN−tert−ブチルアクリルアミド−共重合−スチレン、ポリブチルメタクリレート−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ドデシルメタクリレート−共重合−オクタデシルメタクリレートから選択される請求項1に記載の防汚剤組成物。
  6. さらに1種以上の重合禁止剤を含有する請求項1に記載の防汚剤組成物。
  7. 重合禁止剤は、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、その他のフェノール化合物、フェノチアジン、4−ヒドロキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−1−オキシル、その他のニトロキシル化合物、N−アルキルフェニレンジアミン、ニトロソ化N―アルキルフェニレンジアミン、ヒドロキシルアミン、ニトロソフェニルヒドロキシルアミン、ニトロソジフェニルアミン、銅錯体、マンガン錯体、及びそれらの混合物から選択される請求項6に記載の防汚剤組成物。
  8. さらに1種以上の分散剤を含有する請求項1に記載の防汚剤組成物。
  9. 分散剤は、アルキル置換アリールスルホン酸及びそれらの塩、ポリイソブチレンコハク酸エステル、ポリアミンのポリイソブチレンコハク酸イミド、アルキルフェノールエトキシレート、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸イミダゾリン、脂肪アルコールエトキシレート及び多糖類のエーテル及びアセテートから選択される請求項8に記載の防汚剤組成物。
  10. さらに1種以上の溶媒を含有する請求項1に記載の防汚剤組成物。
  11. (メタ)アクリル酸の工程において汚れの付着を防止する方法であって、プロセス流中へ防汚有効量の1種以上の(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド系防汚性ポリマーを加える工程を含み、該防汚性ポリマーは、下記a)とb)を重合させることよって調製されることを特徴とする方法。
    a)約5〜100モル%の下記式で表される1種以上の(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミドモノマー又はそれらの混合物。
    Figure 2006503159
    ここでRは、水素及びメチルから各自独立に選択される。Rは、アルキル、アリール、シクロアルキル、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノアルキル、アミノアリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、オキソアルキル及びハロアルキルから選択される。R及びRは、水素、アルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキル、アミノアルキル、アミノアリール、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、オキソアルキル及びハロアルキルから独立に選択されるか若しくは、R及びRはそれらが結合している窒素原子と共にヘテロ環基を形成する。
    b)0〜約95モル%の1種以上のビニルモノマー。
  12. (メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミドモノマーは、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、エトキシメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、3−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、フルオロアルキルエチルメタクリレート、N−tert−ブチルアクリルアミド、2−ヒドロキシプロピルメタクリルアミド、N−(ブトキシメチル)メタクリルアミド、N−(2−メチルプロポキシ)メチルメタクリルアミド、メタクリル酸ナトリウム塩、及びジメチルアミノエチルメタクリレート硫酸塩から選択される請求項11に記載の方法。
  13. ビニルモノマーは、エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン、スチレン、ビニルアセテート、塩化ビニル、ビニルピロリドン、ビニルカプロラクタム、テトラフルオロエチレン、塩化ビニリデン、ビニルスルホン酸、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニルメチルエーテル、ビニルシクロヘキサン、アクロレイン、硫化ビニルブチル、ビニルエチルケトン、ビニルピリジン、アリルアセテート、アリルアルコール、アリルアミン、マレイン酸、無水マレイン酸から選択される請求項11に記載の方法。
  14. 防汚性ポリマーは、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−スチレン、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ビニルアセテート、ポリエチルメタクリレート、ポリイソブチルメタクリレート、ポリシクロヘキシルメタクリレート、ポリエチルヘキシルメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート、ポリドデシルメタクリレート、ポリオクタデシルメタクリレート、ポリベンジルメタクリレート、ポリエトキシメタクリレート、ポリヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリ3−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ポリビニルピロリドン−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−エチレングリコールジメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−アクリロニトリル、ポリラウリルメタクリレート−共重合−(N−ブチルアクリルアミド)、ポリラウリルメタクリレート−共重合−ビニルピリジン、ポリラウリルメタクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリフルオロアルキルエチルメタクリレート−共重合−スチレン、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ビニルピロリドン−共重合−ビニルカプロラクタム、ポリN−tert−ブチルアクリルアミド−共重合−スチレン、ポリN−(2−ヒドロキシプロピル)メタクリルアミド、ポリN−(ブトキシメチル)メタクリルアミド、ポリN−[(2−メチルプロポキシ)メチル]メタクリルアミド、ポリメタクリル酸ナトリウム塩、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート硫酸塩、及びポリブチルメタクリレート−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ドデシルメタクリレート−共重合−オクタデシルメタクリレートから選択される請求項11に記載の方法。
  15. 防汚性ポリマーは、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−スチレン、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリ2−エチルヘキシルアクリレート−共重合−ビニルアセテート、ポリエトキシメタクリレート、ポリビニルピロリドン−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−エチレングリコールジメタクリレート、ポリラウリルメタクリレート−共重合−アクリロニトリル、ポリラウリルメタクリレート−共重合−(N−ブチルアクリルアミド)、ポリラウリルメタクリレート−共重合−ジエチルアミノエチルメタクリレート、ポリフルオロアルキルエチルメタクリレート−共重合−スチレン、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ビニルピロリドン−共重合−ビニルカプロラクタム、ポリN−tert−ブチルアクリルアミド−共重合−スチレン、ポリブチルメタクリレート−共重合−ジメチルアミノエチルメタクリレート−共重合−ドデシルメタクリレート−共重合−オクタデシルメタクリレートから選択される請求項11に記載の方法。
  16. 1種以上の重合禁止剤をプロセス流中へ加える工程をさらに含む請求項11に記載の方法。
  17. 重合禁止剤は、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、その他のフェノール化合物、フェノチアジン、4−ヒドロキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジノ−1−オキシル、その他のニトロキシル化合物、N−アルキルフェニレンジアミン、ニトロソ化N―アルキルフェニレンジアミン、ヒドロキシルアミン、ニトロソフェニルヒドロキシルアミン、ニトロソジフェニルアミン、銅錯体、マンガン錯体、及びそれらの混合物から選択される請求項16に記載の方法。
  18. 1種以上の分散剤をプロセス流中へ加える工程をさらに含む請求項11に記載の方法。
  19. 分散剤は、アルキル置換アリールスルホン酸及びそれらの塩、ポリイソブチレンコハク酸エステル、ポリアミンのポリイソブチレンコハク酸イミド、アルキルフェノールエトキシレート、アルキルフェノール−ホルムアルデヒド樹脂、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸イミダゾリン、脂肪アルコールエトキシレート及び、多糖類のエーテル及びアセテートから選択される請求項18に記載の方法。
  20. 防汚性ポリマーは、1種以上の溶媒中で溶解される請求項11に記載の方法。
  21. (メタ)アクリル酸の工程は、(メタ)アクリル酸の製造工程、(メタ)アクリル酸のエステル化工程、アクロレインの製造工程及び、アクロニトリルの製造工程から選択される請求項11に記載の方法。
  22. (メタ)アクリル酸の製造工程は、(メタ)アクリル酸の回収及び精製から選択される請求項21に記載の方法。
  23. (メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド系防汚性ポリマーが、連続的に又は断続的に(メタ)アクリル酸のプロセス流中へ加えられる請求項11に記載の方法。
  24. 約1〜約10,000ppmの(メタ)アクリレート又はアクリルアミド防汚性ポリマーがプロセス流中へ加えられる請求項11に記載の方法。
  25. 約10〜約1,000ppmの(メタ)アクリレート又はアクリルアミド防汚性ポリマーがプロセス流中へ加えられる請求項11に記載の方法。
  26. 約20〜約200ppmの(メタ)アクリレート又はアクリルアミド防汚性ポリマーがプロセス流中へ加えられる請求項11に記載の方法。
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