JP2006316050A - 抗シワ剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポの抽出物のうちのいずれか1つ以上を有効成分として含んで成る新規な抗シワ剤を提供する。
【選択図】なし
Description
本発明の抗シワ剤は、オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及び/又はフキタンポポの抽出物を有効成分とするものである。本明細書において使用する「抗シワ」とは、後述する「皮膚老化防止作用」のうち、皮膚のシワを防止及び/又は改善する作用、特に皮膚のシワの数及び長さの軽減を意味するが、「皮膚老化防止作用」と同義的に使用されることもある。また、本発明によって改善/防止される「シワ」は、基底膜の変化によって真皮層が陥没して生じる溝の深い真皮ジワを特に意味する。これらの作用は、例えば視感判定による角質の改善、皮膚の水分量増加、皮膚弾力性増加等の要因を考慮して判断されるものである。本発明において達成される上記作用は、オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポ由来抽出物がラミニン5、III型、IV型又はVII型コラーゲン等の細胞外マトリックスの産生量を増大させることで、基底膜及び真皮が安定化し、皮膚の恒常性が改善することによるものと考えられるが、正確な機構は定かではない。従って、本発明の抗シワ剤によって得られる抗シワ作用は、細胞外マトリックス産生量の増大に起因するものに限定されないことは明らかである。尚、フキタンポポ抽出物については、UVA照射によって生じる皮膚老化又はシワの生成の予防/改善作用は知られているが(特開2002−12548)、主にUVBにより引き起こされるシワに対する予防/改善作用は知られていない。
本発明は、オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポ由来抽出物のうちのいずれか1つ以上を有効成分とする基底膜安定化剤を提供する。ここで、本明細書において使用する「基底膜安定化」とは、表皮と真皮の間に存在する、皮膚の恒常性維持に深く関与する基底膜において、その骨格が安定化し、そして更には修復されることを意味するものである。更に具体的には、基底膜を構成する重要な成分、特に細胞外マトリックスの産生が促進されることにより生じる基底膜への作用全般を意味することが意図される。
本発明は更に、上記抽出物のうちのいずれか1つ以上を有効成分とする細胞外マトリックス産生促進剤を提供する。ここで、本明細書において使用する「細胞外マトリックス」とは、当業界で一般的に認識されているものを意味し、特にラミニン5、IV型又はVII型コラーゲンを始めとする、基底膜において重要な構成成分、そしてIII型コラーゲン等の真皮の重要な構成成分を意味する。
本発明は更に、上記抽出物のうちのいずれか1つ以上を有効成分とする皮膚のたるみ、ハリ改善剤を提供する。ここで、本明細書において使用する「皮膚のたるみ、ハリ改善」とは、乾燥、紫外線等の外界の刺激、老化によるたるみ、ハリを皮膚の弾力性の向上やひきしめにより改善することを意味し、例えばin vitroではコラーゲンゲルの収縮促進作用等により評価することができ、in vivoでは皮膚粘弾性等により評価することが出来る。
更に、本発明は上記抽出物を含んで成る皮膚外用剤を提供する。ここで、本発明の皮膚外用剤は、抗シワ作用及び皮膚のたるみ、ハリ改善作用を除く皮膚老化防止作用、抗炎症作用、創傷治癒促進作用、表皮水泡症改善作用等を目的として使用される。しかしながら、本発明の皮膚外用剤はこれらの目的に限定されず、上記抽出物の細胞外マトリックス産生促進作用によりもたらされる皮膚の諸症状の改善を意図した使用が考えられる。
別の態様において、本発明はオランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポ由来抽出物を水相又は油相に添加する工程を含んで成る、抗シワ剤、基底膜安定化剤、細胞外マトリックス産生促進剤又は皮膚のたるみ、ハリ改善剤の製造方法を提供する。当該方法は、上記皮膚外用剤にも適用可能である。
更に、本発明は、オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポの抽出物のうちのいずれか1つ以上を人工皮膚形成培地中に添加することを特徴とする、人工皮膚の製造方法、を提供する。
別の態様において、本発明は、オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポの抽出物のうちのいずれか1つ以上を皮膚に適用することによりシワを軽減し、皮膚のたるみ、ハリを改善することを特徴とする美容方法、を提供する。尚、当該方法は、シワの軽減、皮膚のたるみ、ハリ改善だけでなく、上述のような細胞外マトリックスの産生促進、延いては基底膜及び真皮の安定化を必要とする皮膚の諸症状、例えば表皮水泡症を改善するための使用が意図される。当該方法において、上記抽出物が適用される対象者は概して哺乳類であり、特にヒトへの適用が考えられる。
ラミニン5産生促進効果に関する試験方法
(1)表皮角質細胞の培養
表皮角質細胞はヒト包皮より単離し、カルシウム濃度の低い表皮細胞増殖培地(KGM)にて培養した。この培地には牛脳下垂体抽出液とEGFを添加した。細胞は第4代までKGMで培養後、トリプシン−EDTA処理によって接着細胞を浮遊させ、ろ過によって細胞のアグリゲートを除き、均一な細胞懸濁液を得た。遠心分離によって細胞を集め、DMEM−F12(2:1)−0.1%BSAに8×104/mlとなるように再懸濁させた。この細胞懸濁液を0.5ml、2倍濃度の薬剤を含む同培地0.5mlに加えた。培養は24穴プレートを用いて、37℃にて24時間行った。培養終了時に、培養上清をエッペンドルフチューブに移し、10000rpmで5分間遠心分離し、上清を新たなチューブに移し、ラミニン5の測定の日まで−20℃で保存した。また細胞内と培養プラスチック上に結合したラミニン5を可溶化するため、各種の界面活性剤を含むトリス塩酸緩衝液(pH7.4)を各穴に添加し、一晩−20℃で保存した。翌日、超音波処理を行い、再度凍結した。翌日、再度溶解後、10000rpmで5分間遠心分離し、上清をチューブに移し、ラミニン5の測定の日まで−20℃にて保存した。
培養上清、細胞層に存在するラミニン5はサンドイッチELISA法にて測定した。96穴ELISAプレートの固層にラミニン5のラミニンα3鎖に対するモノクローナル抗体、BM165を結合させた。ラミニン5をサンドイッチして測定するため、もう一種の抗体としてラミニンβ3鎖に対するモノクローナル抗体である6F12を予めビオチン化(b−6F12)して用いた。本法では、機能を発揮しうるヘテロトリマー体(α3β3γ2)のみを測定し、ヘテロダイマー(β3γ2)を検出しない。b−6F12を含む3%ゼラチン・リン酸緩衝溶液を予め入れておいた各穴に試料を添加する。試料の穴内での最終希釈率は培養液が1/4、細胞層が1/10とした。抗原抗体反応は37℃で2時間行い、プレートを洗浄した後アビヂンHRP(ホースラディシュパーオキシダーゼ)溶液を添加し、更に30分から1時間反応させた。洗浄後、HRPの基質であるABTS溶液を加え、405nmの吸光度をELISAプレートリーダーにて測定した。検量線は0〜40ng/mlの範囲で作成した。
IV型コラーゲン、VII型コラーゲン産生促進効果に関する試験方法
(1)ヒト線維芽細胞の培養
10%FBS含有DMEM培地で培養したヒト線維芽細胞を24穴プレートに播種し、細胞が接着した後、0.25%FBS及び250μMアスコルビン酸グルコシド含有DMEM培地に置換し、薬剤を添加した。1日後、培地上清を回収、遠心分離し、得られた上清中のIV型、VII型コラーゲン測定及び、細胞についてDNA量を測定し、細胞数の指標とした。
DNA量の測定はHoechst社のH33342を用いた蛍光測定法で実施した。
IV型、VII型コラーゲンは、サンドイッチELISA法によって測定した。本実施例において使用した抗体は以下の通りである。
・IV型コラーゲン特異的抗体;モノクロナール抗体JK−199およびポリクロナール抗体MO−S−CLIV
・VII型コラーゲン特異的抗体;モノクロナール抗体NP−185およびモノクロナール抗体NP−32
III型コラーゲン産生促進効果に関する試験方法
(1)ヒト皮膚線維芽細胞の培養
10%FBS含有DMEM培地で培養したヒト皮膚線維芽細胞を24穴プレートに播種し、細胞が接着した後、0.25%FBS及び250μMアスコルビン酸リン酸マグネシウム含有DMEM培地に置換し、薬剤を添加した。3日後、培地上清を回収、遠心分離した。得られた上清中のIII型コラーゲン及び細胞のDNA量を測定し、細胞数の指標とした。
DNA量の測定はHoechst社のH33342を用いた蛍光測定法で実施した。
細胞のIII型コラーゲン生合成能は、培養上清中に分泌されるIII型コラーゲンの末端ペプチド(Procollagen type III−peptide:PIIIP)と略す。)量を測定することにより評価した。具体的には、「リアグノストPIIIP(PIIIP)測定キット(シーアイデスダイアグノスティック株式会社)」を用いて測定した。III型コラーゲンの産生量は、DNA量で割り、植物抽出物を添加していない試料(コントロール)に対する相対的な値をもって示した(表3を参照のこと)。
ヒト皮膚線維芽細胞によるI型コラーゲンゲル収縮能に対する作用の評価方法
線維芽細胞(5x104 cell/ml)懸濁コラーゲン溶液(高研株式会社製 I型コラーゲンを使用)を氷上にて調製後、37℃でコラーゲンをゲル化した。その後、被験物質(コントロールとしてDMSOを使用)及び0.25%FBS含有DMEM培地を添加し、シャーレ壁面からゲルを剥離し、コラーゲン収縮を行った(各群n=3)。1,2日後、コラーゲンゲルの直径を三方向から測定し、平均値を求めた。収縮前の直径を収縮率0%とし、被験物添加後の収縮率を求めた(表4を参照のこと)。
人工皮膚の製造方法
コラーゲンゲルは、ヒト真皮由来の線維芽細胞(1×105cells/ml)懸濁コラーゲン溶液を氷上にて作製後、60mmのペトリディッシュ内にて37℃でコラーゲンをゲル化した。その後シャーレ壁面からゲルを剥離し、コラーゲンゲルを金属の上にのせ、さらにガラスリング(内径12mm)をゲルの上にのせた。このガラスリング内に液漏れさせないようにヒト包皮由来表皮ケラチノサイト懸濁液を含むKGM−DMEM(1:1)混合培地を添加した。一晩インキュベートして表皮細胞を接着させ、翌日リングをはずした。上記培地を表皮層の境界まで満たし、表皮層を空気に曝しながら、角層形成を示す重層化した表皮を持つ皮膚モデルを作製した。
30−45才の健常人男性3名の皮膚にオランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ、フキタンポポの各エキスをそれぞれ塗布したときの角層水分量を測定し、対照部位と比較した。対照にはイオン交換水を用いた。それぞれの検体を前腕内側2.5cm四方の正方形内に塗布し、塗布直前、1時間後の角層水分量をCorneometer CM825C(Courage+Khazaka社製)を用いて測定し水分量増加率を求めた。以下の表6に、各植物抽出物を塗布した場合の角層水分量の増加率を要約する。
40−55才の健常人女性パネルにより下記処方のクリームの連用試験を行った。パネル48名を4群に分け、各群の顔面の半分にクリーム(本発明品1−4)を、もう半分には比較品1をそれぞれ4週間、一日2回ずつ毎日塗布した。角層水分量をCorneometer CM825C、経皮水分蒸散量をTewameter TM210、皮膚の粘弾性をキュートメーター(いずれもCourage+Khazaka社製)にて測定し、それぞれ水分量の増加度、肌荒れ改善度、ハリの改善度の指標とした。キュートメーターに関しては、常法により2秒間の吸引と1秒間の開放を3回繰り返し、1回目と3回目の皮膚の伸び(Uf値、maximal amplitude)と粘性/弾性比率(Uv/Ue値)を連用前と比較した。またシリコーンレプリカ(Silflo, FLEXICO DEVELOPMENTS社製)で目尻のレプリカを採取し、シワの数、長さを測定し連用前後の値を比較した。さらにテープにより採取した角層の取れ具合から、肌のキメの整い具合と、角層の均一な取れ具合を専門パネルが視感判定した。
抗炎症、創傷治癒促進試験
8週齢のHR−1マウスに炎症または創傷を人工的に形成し、各群(n=5)に(1)薬剤無添加、(2)トショウ油5%、(3)ビャクジュツエキス5%、(4)フキタンポポエキス5%を含有する1,3−ブチレングリコールをそれぞれ0.5gずつ1日2回、5日間塗布し、5日目に炎症部位または創傷部位の状態を観察した。抗炎症作用、創傷治癒促進作用をそれぞれ低い方から高い方へ順に1−5の5段階でスコア化した。その結果を表13に要約する。
(1)処方
(A相)
ステアリン酸 10.0 重量%
ステアリルアルコール 4.0
ステアリン酸ブチル 8.0
ステアリン酸モノグリセリンエステル 2.0
ビタミンEアセテート 0.5
ビタミンAパルミテート 0.1
マカデミアナッツ油 1.0
防腐剤 適量
香料 適量
(B相)
グリセリン 4.0
1,2−ペンタンジオール 3.0
水酸化カリウム 0.4
アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.1
L−アルギニン塩酸塩 0.01
エデト酸三ナトリウム 0.05
オランダガラシ
1,3−ブチレングリコール抽出物 0.5
イオン交換水 残余
Aの油相部とBの水相部をそれぞれ70℃に加熱し完全溶解する。A相をB相に加えて、乳化機で乳化する。乳化物を熱交換器を用いて冷却する。
(1)処方
ステアリン酸 5.0 重量%
ステアリルアルコール 4.0
イソプロピルミリステート 18.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0
プロピレングリコール 10.0
トショウメタノール抽出物 0.01
苛性カリ 0.2
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
防腐剤 適量
香料 適量
イオン交換水 残余
イオン交換水にプロピレングリコールとトショウメタノール抽出物と苛性カリを加え溶解し、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱溶解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を徐々に加え、全部加え終わってからしばらくその温度に保ち反応を起こさせる。その後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
(1)処方
ステアリン酸 2.0 重量%
ステアリルアルコール 7.0
水添ラノリン 2.0
スクワラン 5.0
2−オクチルドデシルアルコール 6.0
ポリオキシエチレン(25モル)
セチルアルコールエーテル 3.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
プロピレングリコール 5.0
ビャクジュツエタノール抽出物 0.05
ウコンエタノール抽出物 0.05
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
イオン交換水にプロピレングリコールを加え、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱溶解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
(1)処方
固形パラフィン 5.0 重量%
ミツロウ 10.0
ワセリン 15.0
流動パラフィン 41.0
グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0
ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0
石けん粉末 0.1
硼砂 0.2
フキタンポポアセトン抽出物 0.05
サイコエタノール抽出物 0.05
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
イオン交換水に石けん粉末と硼砂を加え、加熱溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかきまぜながら徐々に加え反応を行う。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
(1)処方
ステアリン酸 1.0 重量%
ワセリン 5.0
流動パラフィン 10.0
ポリオキシエチレン(10モル)
モノオレイン酸エステル 2.0
ポリエチレングリコール1500 3.0
トリエタノールアミン 1.0
カルボキシビニルポリマー 0.2
(商品名:カーボポール941,B.F.Goodrich Chemical company)
オランダガラシ酢酸エチル抽出物 0.01
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
少量のイオン交換水にカルボキシビニルポリマーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチレングリコール1500とトリエタノールアミンを加え、加熱溶解して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
(1)処方
マイクロクリスタリンワックス 1.0 重量%
密ロウ 2.0
ラノリン 2.0
流動パラフィン 10.0
スクワラン 5.0
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0
ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0
プロピレングリコール 7.0
トショウ1,3−ブチレングリコール抽出物 10.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.01
エチルパラベン 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
イオン交換水にプロピレングリコールを加え、加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し、加熱融解して70℃に保つ(油相)。油相をかきまぜながらこれに水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化する。乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
(1)処方
(A相)
スクワラン 5.0 重量%
オレイルオレート 3.0
ワセリン 2.0
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.8
ポリオキシエチレンオレイルエーテル
(2OEO) 1.2
月見草油 0.5
防腐剤 適量
香料 適量
(B相)
1,3−ブチレングリコール 4.5
ビャクジュツエタノール抽出液 1.5
エタノール 3.0
カルボキシビニルポリマー 0.2
水酸化カリウム 0.1
L−アルギニンL−アスパラギン酸塩 0.01
カッコンエタノール抽出液 1.5
エリスリトール 0.5
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
イオン交換水 残余
Aの油相部とBの水相部をそれぞれ70℃に加熱し完全溶解する。A相をB相に加えて、乳化機で乳化する。乳化物を熱交換器を用いて冷却する。
(1)処方
95%エチルアルコール 10.0 重量%
ジプロピレングリコール 15.0
ポリオキシエチレン(50モル)
オレイルアルコールエーテル 2.0
カルボキシビニルポリマー 1.0
(商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company)
苛性ソーダ 0.15
L−アルギニン 0.1
フキタンポポエタノール抽出物 7.0
2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム 0.05
エチレンジアミンテトラアセテート・
3ナトリウム・2水 0.05
メチルパラベン 0.2
香料 適量
イオン交換水 残余
イオン交換水にカーボポール940を均一に溶解し、一方、95%エタノールにフキタンポポエタノール抽出物、ポリオキシエチレン(50モル)オレイルアルコールエーテルを溶解し、水相に添加する。次いで、その他の成分を加えたのち苛性ソーダ、L−アルギニンで中和させ増粘する。
(1)処方
(A相)
エチルアルコール(95%) 10.0 重量%
ポリオキシエチレン(20モル)
オクチルドデカノール 1.0
パントテニールエチルエーテル 0.1
オランダガラシメタノール抽出物 1.5
メチルパラベン 0.15
(B相)
水酸化カリウム 0.1
(C相)
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 10.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
カルボキシビニルポリマー 0.2
(商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company)
イオン交換水 残余
A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA相を加えて可溶化する。次いでB相を加えたのち充填を行う。
(1)処方
(A相)
ジプロピレングリコール 5.0 重量%
ポリオキシエチレン(60モル)
硬化ヒマシ油 5.0
(B相)
トショウ抽出物 0.01
オリーブ油 5.0
酢酸トコフェロール 0.2
エチルパラベン 0.2
香料 0.2
(C相)
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
ポリビニルアルコール
(ケン化度90、重合度2,000) 13.0
エタノール 7.0
イオン交換水 残余
A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化する。次いでこれをC相に加えたのち充填を行う。
(1)処方
(A相)
エタノール 5.0重量%
POEオレイルアルコールエーテル 2.0
オレイルアルコール 0.1
2−エチルヘキシルーP−ジメチル
アミノベンゾエート 0.18
香料 適量
(B相)
1,3−ブチレングリコール 9.5
グリセリン 2.0
ピロリドンカルボン酸ナトリウム 0.5
ニコチン酸アミド 0.3
ビャクジュツ1,3−ブチレングリコール抽出物
0.1
β−シクロデキストリン 1.0
エリスリトール 0.05
イオン交換水 残余
Aのアルコール相をBの水相に添加し、可溶化して化粧水を得る。
(1)処方
タルク 43.1 重量%
カオリン 15.0
セリサイト 10.0
亜鉛華 7.0
二酸化チタン 3.8
黄色酸化鉄 2.9
黒色酸化鉄 0.2
スクワラン 8.0
イソステアリン酸 4.0
モノオレイン酸POEソルビタン 3.0
オクタン酸イソセチル 2.0
フキタンポポ
エタノール抽出物 0.5
防腐剤 適量
香料 適量
タルク〜黒色酸化鉄の粉末成分をブレンダーで十分混合し、これにスクワラン〜オクタン酸イソセチルの油性成分、フキタンポポエタノール抽出物、防腐剤、香料を加え良く混練した後、容器に充填、成型する。
(1)処方
(粉体部)
二酸化チタン 10.3 重量%
セリサイト 5.4
カオリン 3.0
黄色酸化鉄 0.8
ベンガラ 0.3
黒色酸化鉄 0.2
(油相)
デカメチルシクロペンタシロキサン 11.5
流動パラフィン 4.5
ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0
(水相)
イオン交換水 50.0
1,3−ブチレングルコール 4.5
オランダガラシエタノール抽出物 1.5
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 3.0
防腐剤 適量
香料 適量
水相を加熱撹拌後、十分に混合粉砕した粉体部を添加してホモミキサー処理する。更に加熱混合した油相を加えてホモミキサー処理した後、撹拌しながら香料を添加して室温まで冷却する。
Claims (8)
- オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポ由来抽出物のうちのいずれか1つ以上を有効成分として含んで成る抗シワ剤。
- オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポ由来抽出物のうちのいずれか1つ以上を有効成分として含んで成る基底膜安定化剤。
- オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポ由来抽出物のうちのいずれか1つ以上を有効成分として含んで成る細胞外マトリックス産生促進剤。
- 産生促進される細胞外マトリックスの構成成分がラミニン5、III型コラーゲン、IV型コラーゲン及びVII型コラーゲンから成る群から選択される一種又は二種以上である、請求項3に記載の細胞外マトリックス産生促進剤。
- ラミニン5、III型コラーゲン、IV型コラーゲン及びVII型コラーゲンの全てを産生促進させることを特徴とする、請求項3又は4に記載の細胞外マトリックス産生促進剤。
- オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポ由来抽出物のうちのいずれか1つ以上を有効成分として含んで成る、皮膚のたるみ、ハリ改善剤。
- オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポ由来抽出物のうちのいずれか1つ以上を人工皮膚形成培地中に添加する工程を含んで成る、人工皮膚の製造方法。
- オランダガラシ、トショウ、ビャクジュツ及びフキタンポポ由来抽出物のうちのいずれか1つ以上を皮膚に適用することによりシワを軽減し、皮膚のたるみ、ハリを改善することを特徴とする美容方法。
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