JP2006306346A - 車両用物入れ構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 車室内スペースを有効に利用して物品を収容できるとともに、必要に応じて物品の出し入れを容易に行うことができるようにする。
【解決手段】 車室1の底面を構成するフロアパネル4の後方部に、上方へ段上げされたキックアップ部5が設けられ、上記キックアップ部5に、上方への段上げ量が小さい第1キックアップ部6と上方への段上げ量が大きい第2キックアップ部7とが車幅方向に併設され、上記第1キックアップ部6の上に後列シート18からなる第1の乗員用シートが配設されるとともに、上記第2キックアップ部7の上に物品の収容ボックス19が配設された。
【選択図】 図1
【解決手段】 車室1の底面を構成するフロアパネル4の後方部に、上方へ段上げされたキックアップ部5が設けられ、上記キックアップ部5に、上方への段上げ量が小さい第1キックアップ部6と上方への段上げ量が大きい第2キックアップ部7とが車幅方向に併設され、上記第1キックアップ部6の上に後列シート18からなる第1の乗員用シートが配設されるとともに、上記第2キックアップ部7の上に物品の収容ボックス19が配設された。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車室内に配設される車両用物入れ構造の改良に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、車両の中央部にアームレストが設置されるとともに、車両用シートの座部上に載置した荷物を荷物固定用ニットにより拘束保持するように構成された荷物固定構造において、上記アームレストの中空ボックス状のアームレストフレーム内に収容された荷物固定用ネットを、アームレストに形成された引出口から引出し、その引出端に設けられた複数のリテーナを、シートの側縁部に設けられた係止部材に係着して座部上に載置された荷物を拘束することにより、車両の急停車または急ハンドル等に起因した荷崩れを防止することが行われている。
また、下記特許文献2に示されるように、車室内において物品の格納、取り出しが可能な荷物格納スペースを増加することを目的として、後列シートの背もたれ部にアームレストを展開、収容が可能に支持させるとともに、その後方に設けられたラゲージスペース内に、荷物格納ボックスを、上記背もたれの開口部と背もたれの後方側部位とに旋回および着脱可能に設置した自動車用荷物格納装置が知られている。
特開平11−301356号公報
特開2000−71888号公報
上記特許文献1に開示されているように、アームレストフレーム内に収容された荷物固定用ネットをアームレストに形成された引出口から引出し、この荷物固定用ネットにより座部上に載置された荷物を拘束するように構成した場合には、後列シートの不使用時にその座面を荷物の載置部として有効に利用できるとともに、上記荷物固定用ネットを利用して座面上に載置された荷物を安定して保持できるという利点がある。しかし、上記アームレスト内に収容された荷物固定用ネットを引き出したり、この荷物固定用ネットをアームレスト内に収容したりする作業が煩雑である等の問題がある。
また、特許文献2に開示されているように、後列シートの後方に設けられたトランクルーム(ラゲージスペース)内に荷物格納ボックスを配設した場合には、車室内において物品の格納、取り出しが可能な荷物格納スペースを増加させることができる。しかし、上記荷物格納ボックス内に対する荷物の出入を行う場合には、後部席に着座した乗員が車体の後を向いた状態で荷物格納ボックスを背もたれの開口部に対向させるように旋回させる必要があり、使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車室内スペースを有効に利用して物品を収容できるとともに、必要に応じて物品の出し入れを容易に行うことが可能な車両用物入れ構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、車室の底面を構成するフロアパネルに、上方へ段上げされたキックアップ部が設けられ、上記キックアップ部には、上方への段上げ量が小さい第1キックアップ部と上方への段上げ量が大きい第2キックアップ部とが車幅方向に併設され、上記第1キックアップ部の上に第1の乗員用シートが配設されるとともに、上記第2キックアップ部の上に物品の収容ボックスが配設されたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両用物入れ構造において、上端が開口したボックス本体と、このボックス本体の上端開口部を閉止するリッド体とにより上記収容ボックスが構成され、上記ボックス本体が第2の乗員用シートの座部として兼用されるとともに、上記リッド体が第2の乗員用シートの背もたれ部として兼用されるように構成されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の車両用物入れ構造において、上記収容ボックスのボックス本体およびリッド体が子供用シートの座部および背もたれ部として兼用されるように構成されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用物入れ構造において、上記収容ボックスの設置面が車体のベルトラインよりも下方に配設されたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用物入れ構造において、上記第1の乗員用シートおよび収容ボックスの前方側に前列シートが配設されたものである。
請求項6に係る発明は、上記請求項5に記載の車両用物入れ構造において、上記前列シートが、車幅方向に併設された助手席と運転席とにより構成され、第1の乗員用シートの前方側に助手席が配設されるとともに、収容ボックスの前方側に運転席が配設されたものである。
請求項7に係る発明は、上記請求項5または6記載の車両用物入れ構造において、上記助手席が運転席よりも車体の前方側にオフセットした位置に配設されたものである。
請求項8に係る発明は、上記請求項1〜7の何れか1項に記載の車両用物入れ構造において、上記第2キックアップ部の下方に車両用機器が配設されたものである。
請求項9に係る発明は、上記請求項8に記載の車両用物入れ構造において、上記第2キックアップ部の下方に燃料タンクが配設されたものである。
請求項1に係る発明によれば、第2キックアップ部に比べて第1キックアップ部の上方への段上げ量を小さな値に設定することにより、この第1キックアップ部の上に配設される上記後列シートの設置高さを低くして低車高化を可能にしつつ、第1の乗員用シートの上方に広い空間を確保して大人が着座するためのスペースを確保することができるとともに、上記収容ボックスを、第1の乗員用シートの側方において上方への段上げ量が大きい上記第2キックアップ部の上に配設することにより、この第2キックアップ部の下方に大きな空間部を設けた状態で、上記後列シートに着座した乗員が物品の出し入れを容易に行い得る位置に上記収容ボックスを配設することができる。
請求項2に係る発明によれば、上記収納ボックスを構成するボックス本体およびリッド体を有効に利用して第2キックアップ部上に上記第2の乗員用シートを設置することにより、必要に応じて車両の搭乗人数を増やすことができるとともに、上記ボックス本体およびリッド体を収容ボックスとして利用する場合には、このリッド体を閉止状態とすることにより、ボックス本体内に収容された物品を安定して保持できるという利点がある。
請求項3に係る発明によれば、第1キックアップ部に比べて上方への段上げ量が大きい上記第2キックアップ部に設置される収容ボックスのボックス本体およびリッド体を、子供用シートの座部および背もたれ部として兼用するように構成したため、車高を必要以上に高くすることなく、比較的狭い上記第2キックアップ部の上部空間を有効に利用して上記子供用シートを適正に設置できるという利点がある。
請求項4に係る発明によれば、収容ボックスが必要以上に高い位置に配設されることに起因して収容ボックス内に収容された物品の保持状態が不安定になったり、収容ボックスの設置部が外部から容易に視認されて盗難の可能性が増大したりするのを効果的に防止して上記収容ボックス内に物品を安全かつ的に保持させることができる。
請求項5に係る発明によれば、車室内の空間を有効に利用して複数人の着座スペースを確保することができるとともに、車室内の後部における物品の収納性を効果的に向上させることができるという利点がある。
請求項6に係る発明によれば、車両の走行時においても、助手席に着座した乗員が斜め後方側を向くことにより、上記収容ボックスに対する物品の出し入れを容易に行うことが可能であり、収容ボックスを使用する際の利便性を、より効果的に向上させることができる。
請求項7に係る発明によれば、助手席を運転席よりも車体の前方側にオフセットして配設したため、車室の前後寸法を大きくすることなく、助手席の後方において第1キックアップ上に配設される後列シートからなる第1の乗員用シートに着座した乗員の足元スペースを充分に確保できるという利点がある。
請求項8に係る発明によれば、第2キックアップ部の下方に車両用機器を配設するように構成したため、車高が必要以上に高くなるのを防止しつつ、上記第2キックアップ部の下方に形成された大きな床下空間部を有効に利用して上記車両用機器を適正にレイアウトすることにより、車体を効果的にコンパクト化できるという利点がある。
請求項9に係る発明によれば、第2キックアップ部の下方に燃料タンクを配設するように構成したため、車高が必要以上に高くなるのを防止しつつ、上記第2キックアップ部の下方に形成された大きな床下空間部を有効に利用して、かなりの体積を必要とする燃料タンクを適正にレイアウトすることにより、車体を効果的にコンパクト化できるという利点がある。
図1および図2は、本発明の実施形態に係る車両用物入れ構造を備えた車両の概略構成を示している。この車両の車室1内には、その前方側に助手席2および運転席3からなる左右一対の前列シートがフロアパネル4上に設置されるとともに、上方へ段上げされたキックアップ部5がフロアパネル4の後方側に設けられている。上記キックアップ部5には、上方への上方への段上げ量が小さい第1キックアップ部6と、上方への段上げ量が大きい第2キックアップ部7とが車幅方向に併設されるとともに、上記キックアップ部5の後端部には、トランクルーム8の底面部を構成するリヤフロア9が連設されている。
図例では、車体の右側に位置する助手席2の後方側に、第1キックアップ部6が配設されるとともに、車体の左側に位置する運転席3の後方側に上記第2キックアップ部7が配設されている。また、上記車両は、助手席2および運転席3の側方にそれぞれフロントサイドドアが設置される乗降用開口部10が形成されたいわゆる2ドアのクーペタイプであり、上記フロアパネル4の車幅方向中央部には、プロペラシャフトが配設されるトンネルメンバ11が車体の前後方向に延びるように設けられている。そして、図3に示すように、上記第1キックアップ部6の上面部の高さがトンネルメンバ11の上面よりも低く設定されるとともに、上記第2キックアップ部7の上面部の高さがトンネルメンバ11の上面と略同に設定されることにより、図4に示すように、車体のベルトラインLよりも所定量だけ低い位置に第2キックアップ部7の上面部が配設されている。
上記助手席2および運転席3は、フロアパネル4上に設置されたスライドレール12に沿って車体の前後方向にスライド可能に支持された座部13と、その後端部に立設された背もたれ部14と、この背もたれ部14を所定の後傾角度で起立させた使用状態から車体の前方側に傾動させた非使用状態に変位可能に支持するリクライニング機構15と備えている。
上記助手席2の後方側、つまり上記第1キックアップ部6の上方には、図3および図5に示すように、大人が着座可能な座部16と、この座部16の後端部から上方に立設された背もたれ部17とを有する後列シート18からなる第1の乗員用シートが配設されている。なお、図5に示すように、リヤフロア9の前端部上方には車幅方向に延びるリヤデッキメンバ45が配設されるとともに、リヤフロア9の下方にはリヤサスペンション用のクロスメンバ46が配設されている。
また、上記運転席3の後方側、つまり上記第2キックアップ部7の上方側には、図3および図4に示すように、収容ボックス19が配設されるとともに、第2キックアップ部7の下方側には、燃料タンク20が配設されている。この燃料タンク20は、第2キックアップ部7の下方に配設されたタンク本体21と、上記トンネルメンバ11の下方に導入された増量用突部22とを有し、この増量用突部22の下方には、車体の前後方向に延びるプロペラシャフト23、プリサイレンサ24およびクランク型の断面形状を有する補強フレーム25が配設されている。
また、上記キックアップ部5の下端部背面には、車幅方向に延びるNo.3クロスメンバ26が設置されるとともに、上記リヤフロア9の前部下面には、車幅方向に延びるNo.4クロスメンバ27が設置されている。そして、上記燃料タンク20は、前端部がNo.3クロスメンバ26の背面部にボルト止めされるとともに、後端部がNo.4クロスメンバ27の底部にボルト止めされたタンクバンド28を介して車体に固定されている。
上記収容ボックス19は、図6〜図8に示すように、硬質プラスチック材等からなるボックス本体29と、その上端開口部を開閉するリッド体30とを有している。上記ボックス本体29は、第2キックアップ部7の上面上に載置されてボルト止め等の手段で固定される底面板31と、その左右両側辺部に立設された左右一対の側面板32と、底面板31の前辺部に立設された前面板33と、底面板31の後端部から上方に延出された断面コ字状の延出部34とを有する上端が開口したトレイ状体からなっている。
上記リッド体30は、ボックス本体29に外嵌される左右一対の側面板36および前面板37と、ボックス本体29の上端開口部を閉止する上面板38とを有し、上記側面板36の基端部がヒンジピン39を介してボックス本体29の延出部34に枢支されることにより、図6に示す閉止位置から図7に示す開放位置に上記ヒンジピン39を支点にして揺動可能に支持されている。また、リッド体30の前面板37は、上記上面板38の前端部にヒンジ結合される等により、図7に示すように起立した使用状態から、図8に示すように上面板38の内面に沿うように折畳まれた格納状態に変位可能に支持されている。
上記ボックス本体29は、発泡ウレタン等の軟質プラスチック材等からなるシートクッション体40が嵌着されることにより、図9に示すように、子供用シート35の座部41として兼用されるように構成されている。また、上記リッド体30は、発泡ウレタン等の軟質プラスチック材等からなるシートバック体42が装着されることにより、上記子供用シート35の背もたれ部43として兼用されるように構成されている。
すなわち、図8に示すように、上記リッド体30の開放状態において、その前面板37が上面板38の内面に沿うように折畳まれた状態で、上記シートバック体42の背面部左右に形成されたスリット44内に上記左右の側面板36がそれぞれ挿入されることにより、上記シートバック体42が装着された子供用シート35の背もたれ部43が形成されるようになっている。また、上記背もたれ部43の上端部が、キックアップ部5の後部上方において車幅方向に延びるように設置されたリヤデッキメンバ45に、図示を省略したテザーアンカー等からなる固定具を介して着脱可能に固定されることにより、上記背もたれ部43が起立状態に保持されるように構成されている。このようにして、図示を省略したベルト式拘束具により幼児等を安定した着座状態に保持することが可能な子供用シート35からなる第2の乗員用シートが、上記物品の収容ボックス19に代えて第2キックアップ部7上に設置されることになる。
上記のように車室1の底面を構成するフロアパネル4に、上方へ段上げされたキックアップ部5が設けられた車両において、このキックアップ部5に、上方への段上げ量が小さい第1キックアップ部6と上方への段上げ量が大きい第2キックアップ部7とを車幅方向に併設し、上記第1キックアップ部6の上に後列シート18からなる第1の乗員用シートを配設するとともに、上記第2キックアップ部6の上に物品の収容ボックス19を配設したため、車高が高くなるのを防止しつつ、大人の乗員が着座できる上記後席シート18と、物品の出し入れが容易な収容ボックス19とを車室1内の後部に設置できるという利点がある。
すなわち、上記第1キックアップ部6の上方への段上げ量を、第2キックアップ部7に比べて小さな値に設定することにより、第1キックアップ部6の上に配設される上記後列シート18の設置高さを低くして低車高化を可能にしつつ、後列シート18の上方に広い空間を確保して大人が着座するためのスペースを確保することができる。しかも、上記収容ボックス19を、後列シート18の側方において上方への段上げ量が大きい上記第2キックアップ部6の上に配設することにより、この第2キックアップ部7の下方に大きな空間部を設けた状態で、上記後列シート18に着座した乗員が物品の出し入れを容易に行い得る位置に上記収容ボックス19を配設できるという利点がある。
また、上記実施形態では、上端面が開口したボックス本体29と、その上端開口部を閉止するリッド体30とにより上記収容ボックス19を形成し、上記ボックス本体29を子供用シート35からなる第2の乗員用シートの座部41として兼用するとともに、上記リッド体30を上記第2の乗員用シートの背もたれ部42として兼用するように構成したため、上記ボックス本体29およびリッド体30を有効に利用して第2キックアップ部7上に上記第2の乗員用シートを設置することにより、必要に応じて車両の搭乗人数を増やすことができるという利点がある。しかも、上記ボックス本体29およびリッド体30を収容ボックス19として利用する場合には、このリッド体30を閉止状態とすることにより、ボックス本体29内に収容された物品を安定して保持できるという利点がある。
特に、上記実施形態に示すように、第1キックアップ部6に比べて上方への段上げ量が大きい上記第2キックアップ部7に設置される収容ボックス19のボックス本体29およびリッド体30を、子供用シート35の座部41および背もたれ部42として兼用するように構成した場合には、車高を必要以上に高くすることなく、比較的狭い上記第2キックアップ部6の上部空間を有効に利用して子供用シート35を適正に設置できるという利点がある。
すなわち、いわゆるチャイルドシートからなる上記子供用シート35は、大人が着座可能な通常の乗員用シートに比べて上下寸法が小さいため、上記第1キックアップ部6に比べて上部空間が狭い第2キックアップ部7の上においても充分に設置することが可能である。したがって、大人が着座可能な後列シート18からなる第1の乗員用シートおよび上記子供用シート35からなる第2の乗員用シートを、上記第1キックアップ部6および第2キックアップ部7上にそれぞれ設置することにより、所定の上下寸法を有する車室1の後部空間を有効に活用することができる。
また、上記実施形態では、第2キックアップ部7の上面部を、車体のベルトライン(車体のサイドウインド下部を水平方向に走るライン)Lよりも低い位置に配設することにより、上記収容ボックス19の設置面を車体のベルトラインLよりも下方に位置させるように構成したため、収容ボックス19が必要以上に高い位置に配設されることに起因して、この収容ボックス19内に収容された物品の保持状態が不安定になったり、収容ボックス19の設置部が外部から容易に視認されて盗難の可能性が増大したりするのを効果的に防止し、これによって上記収容ボックス19内に物品を安全かつ適正に保持させることができるという利点がある。
さらに、上記実施形態に示すように、第1,第2キックアップ部6,7上に設置された後列シート18および収容ボックス19の前方側に、助手席2および運転席3から前列シートを配設した場合には、車室1内の空間を有効に利用して複数人の着座スペースを確保することができるとともに、車室1内の後部における物品の収納性を効果的に向上することができるという利点がある。
また、上記実施形態では、車幅方向に併設されたと助手席2と運転席3により上記前列シートを構成し、上記後列レシート18からなる第1の乗員用シートの前方側に助手席2を配設するとともに、収容ボックス19の前方側に運転席3を配設したため、車両の走行時においても、助手席2に着座した乗員が斜め後方側を向くことにより、上記収容ボックス19に対する物品の出し入れを容易に行うことが可能であり、収容ボックス19の利便性を、より効果的に向上させることができる。特に、上記実施形態に示すように、助手席2を運転席3よりも車体の前方側にオフセットした位置に配設した場合には、車室1の前後寸法を大きくすることなく、助手席2の後方において第1キックアップ6上に配設される後列シート18に着座した乗員の足元スペースを充分に確保できるという利点がある。
さらに、上記実施形態では、第2キックアップ部7の下方に燃料タンク20等の車両用機器を配設するように構成したため、車高が必要以上に高くなるのを防止しつつ、上記第2キックアップ部7の下方に形成された大きな床下空間部を有効に利用して上記車両用機器を適正にレイアウトすることができるため、車体を効果的にコンパクト化できるという利点がある。特に、上記実施形態に示すように、かなりの体積を必要とする燃料タンク20からなる車両用機器を上記第2キックアップ部7の下方に配設するように構成した場合には、上記第2キックアップ部7の下方空間部を有効に利用することにより、車体の低フロアかを図りつつ、上記燃料タンク20を適正にレイアウトできるという利点がある。
なお、上端面が開口したボックス本体29と、このボックス本体29の上端開口部を閉止するリッド体30とにより収容ボックス19を構成した上記実施形態に代え、図10〜図12に示すように、上面および運転席3側の壁面(車体の左側壁面)に物品の出入口が設けられたトレイ状体47と、第2キックアップ部7に上に設置された被覆カバー48とにより収容ボックス19を構成してもよい。そして、上記トレイ状体47を左右一対の取付ブラケット49および両取付ブラケット49の間に設置された係止バー50を介して、運転席3のシートバック14に設けられた係止部材51に上記トレイ状体47を着脱可能に係止し、運転席3からなる前列シートの後退に応じて上記被覆カバー48内に上記トレイ状体47を格納するとともに、図12に示すように、運転席3をスライドレール12に沿って車体の前方側に移動させるとともに、そのシートバック14を前傾状態とすることにより、これに連動して上記トレイ状体47が被覆カバー48内から前方の出入位置Bに引き出されるように構成することも可能である。
このように構成した場合には、上記出入位置においてトレイ状体47の上面および側面に形成された物品の出入口を車室1内に開口させることができるため、上記トレイ状体47に対する物品の出し入れを容易に行うことができる。そして、図10に示すように、上記運転席3を車体の後方側に移動させるとともに、そのシートバック14を起立状態とし、これに連動して上記トレイ状体47を後退させることにより、車室1内の後方側でトランクルーム8に近接した格納位置Aに上記トレイ状体47を移動させると、このトレイ状体47上に載置された物品を上記被覆カバー48で被覆した状態で安定して保持できるという利点がある。
1 車室
2 助手席(前列シート)
3 運転席(前列シート)
4 フロアパネル
5 キックアップ部
6 第1キックアップ部
7 第2キックアップ部
18 後列シート(第1の乗員用シート)
19 収納ボックス
20 燃料タンク(車両用機器)
29 ボックス本体
30 リッド体
35 子供用シート(第2の乗員用シート)
41 子供用シートの座部
43 子供用シートの背もたれ部
L ベルトライン
2 助手席(前列シート)
3 運転席(前列シート)
4 フロアパネル
5 キックアップ部
6 第1キックアップ部
7 第2キックアップ部
18 後列シート(第1の乗員用シート)
19 収納ボックス
20 燃料タンク(車両用機器)
29 ボックス本体
30 リッド体
35 子供用シート(第2の乗員用シート)
41 子供用シートの座部
43 子供用シートの背もたれ部
L ベルトライン
Claims (9)
- 車室の底面を構成するフロアパネルに、上方へ段上げされたキックアップ部が設けられ、このキックアップ部には、上方への段上げ量が小さい第1キックアップ部と上方への段上げ量が大きい第2キックアップ部とが車幅方向に併設され、上記第1キックアップ部の上に第1の乗員用シートが配設されるとともに、上記第2キックアップ部の上に物品の収容ボックスが配設されたことを特徴とする車両用物入れ構造。
- 請求項1に記載の車両用物入れ構造において、上記収容ボックスは、上端が開口したボックス本体と、このボックス本体の上端開口部を閉止するリッド体とにより構成され、上記ボックス本体が第2の乗員用シートの座部として兼用されるとともに、上記リッド体が第2の乗員用シートの背もたれ部として兼用されるように構成されたことを特徴とする車両用物入れ構造。
- 請求項2に記載の車両用物入れ構造において、上記収容ボックスのボックス本体およびリッド体が子供用シートの座部および背もたれ部として兼用されるように構成されたことを特徴とする車両用物入れ構造。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用物入れ構造において、上記収容ボックスの設置面が車体のベルトラインよりも下方に配設されたことを特徴とする車両用物入れ構造。
- 請求項1〜4の何れか1項に記載の車両用物入れ構造において、上記第1の乗員用シートおよび収容ボックスの前方側に前列シートが配設されたことを特徴とする車両用物入れ構造。
- 請求項5に記載の車両用物入れ構造において、上記前列シートが、車幅方向に併設された助手席と運転席とにより構成され、第1の乗員用シートの前方側に助手席が配設されるとともに、収容ボックスの前方側に運転席が配設されたことを特徴とする車両用物入れ構造。
- 請求項5または6記載の車両用物入れ構造において、上記助手席が運転席よりも車体の前方側にオフセットした位置に配設されたことを特徴とする車両用物入れ構造。
- 請求項1〜7の何れか1項に記載の車両用物入れ構造において、上記第2キックアップ部の下方に車両用機器が配設されたことを特徴とする車両用物入れ構造。
- 請求項8に記載の車両用物入れ構造において、上記車両用機器が燃料タンクであることを特徴とする車両用物入れ構造。
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