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JP2006344487A - シールド電線のアース線接続構造 - Google Patents

シールド電線のアース線接続構造 Download PDF

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JP2006344487A
JP2006344487A JP2005168841A JP2005168841A JP2006344487A JP 2006344487 A JP2006344487 A JP 2006344487A JP 2005168841 A JP2005168841 A JP 2005168841A JP 2005168841 A JP2005168841 A JP 2005168841A JP 2006344487 A JP2006344487 A JP 2006344487A
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shield
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shielded
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JP2005168841A
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Mitsugi Furuya
貢 古谷
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】 シールド電線自体に圧縮方向の締め付け力を作用させることなく、シールド層に対し、接続金具を強固に接続固定してなるシールド電線のアース線接続構造を提供することを課題としている。
【解決手段】 信号導体の外周を絶縁層とシールド層11cで被覆し、該シールド層11cの外周をシース11dで被覆してなるシールド電線11の中間部にアース線12を接続する構造であって、シールド電線11の中間部にシース11dを皮剥ぎしてシールド層11cを露出させることでアース線12の接続部14を形成し、該接続部14の両側に位置するシース11dを近接させて上記接続部14のシールド層11cをシールド電線11の軸線に対して外周方向に膨出させた環状の鍔部14aを形成し、該鍔部14aには両側から鍔部14aを圧縮して挟持する一対の挟持板部16a、16bを備えると共にアース線12が接続された接続金具14を固定している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シールド電線のアース線接続構造に関し、詳しくは、シールド電線の中間部分でシールド電線自体を締め付けることなくシールド層にアース線を接続処理するようにしたものである。
自動車に配索されるワイヤハーネスのうち、特にノイズに対する遮蔽が要求される箇所にはシールド電線が用いられる。このシールド電線は信号導体を絶縁層とシールド層で被覆すると共に、シールド層の外周はシースで被覆された構造からなり、通常、シールド層には車体にアース処理するためのアース線を接続する必要がある。
特許文献1には、シールド電線1の中間位置において、シールド層1aにアース線2を接続する構造が記載されている。即ち、シールド電線1の所定の中間位置において外周のシース1bを皮剥ぎし、露出したシールド層1aに対しアース線2の端末を配置すると共に、別体の端子金具3を用いてシールド層1aにアース線2を圧着固定するようにしている。これにより、シールド電線1の所要箇所に車体アースのためのアース線2を接続することができる。
特開平8−340615号公報
上記従来の構造により、シールド電線の所要箇所へアース線を接続することが可能となるが、アース線2が接続された端子金具3とシールド層1aとの接触状態や機械的強度を安定させるには、端子金具3によるシールド電線1への圧縮力を強くする必要がある。しかしながら、端子金具3による圧縮力を強くすると、シールド層1aと信号導体1cが接触したり、信号導体1aの断線を引き起こす可能性がある。また、絶縁層1dが発泡材質により構成されているシールド電線の場合は、上記問題が発生する可能性が更に高まることが懸念される。
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、シールド電線自体に圧縮方向の締め付け力を作用させることなく、シールド層に対し、接続金具を強固に接続固定することができるシールド電線のアース線接続構造を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため、本発明では、信号導体の外周を絶縁層とシールド層で被覆し、該シールド層の外周をシースで被覆してなるシールド電線の中間部にアース線を接続する構造であって、
上記シールド電線の中間部にシースを皮剥ぎしてシールド層を露出させることでアース線の接続部を形成し、該接続部の両側に位置するシースを近接させて上記接続部のシールド層をシールド電線の軸線に対して外周方向に膨出させた環状の鍔部を形成し、該鍔部には両側から鍔部を圧縮して挟持する一対の挟持板部を備えると共にアース線が接続された接続金具を固定していることを特徴とするシールド電線のアース線接続構造を提供している。
上記構成によれば、シールド層とアース線との接続は接続金具を介して行われ、接続金具の一対の挟持部が外周方向に膨出したシールド層の鍔部を両側から圧縮するようにして挟持固定するようにしているので、接続金具の固定に際し、シールド層に対する圧縮力を強めても絶縁層や信号導体を圧縮することがない。よって、絶縁層や信号導体が損傷することなく接続金具を介したシールド層とアース線との安定した接続状態と機械的強度を期待することができる。
具体的には、上記挟持板部は別体で形成された一対の金属板からなり、上記挟持板部は上記シールド層の鍔部を挟んでボルトによりネジ止め固定している。
このようにすれば、シールド層に対する接続金具の挟持固定をボルトの締め付けにより行うことができるので、長期間にわたり安定した接続状態と機械的強度を維持することができる。
また、上記挟持板部は1枚の金属板を折り曲げ形成してなり、各挟持板部の端部にはアース線を接続する圧着部をそれぞれ備え、該圧着部を重ねた状態でアース線を圧着すると同時に上記挟持板部で上記シールド層の鍔部を挟持するようにしてもよい。
このように構成すれば、接続金具の圧着部へのアース線の圧着工程と同時に、シールド層の両側からの挟持板部による圧縮挟持を行うことができる。よって、アース線の接続工程をより簡素化することができる。
上記両挟持板部は上記シールド電線の鍔部を両側から挟んで配置されると共に、一方の挟持板部から突設した係止片を他方の挟持板部側へ折り曲げて両者を固定するようにしてもよい。このような構成によれば、ボルト等の締め付け部材を別途要することなく両挟持板部を固定することができる。
以上の説明より明らかなように、本発明のシールド電線のアース線接続構造によれば、シールド層へのアース線の接続に際し、外方へ膨出させたシールド層の鍔部に対し、アース線が接続された一対の挟持板部を両側から挟持するようにして圧縮操作するのみで、シールド層へのアース線の接続を施すことができる。よって、アース線の接続に伴い、絶縁層や信号導体へ接続金具の圧縮力が直接作用することがなく、絶縁層や信号導体の損傷を防止しつつ高い接続安定性と機械的強度を確保することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1〜図4はシールド電線のアース線接続構造の第1実施形態を示し、この接続構造はシールド電線11とアース線12が接続された接続金具13とから構成されている。シールド電線11は、中心に配置された信号導体11aと、この信号導体11aの外周を被覆する絶縁層11bと、絶縁層11bの外周に配置された編組線からなるシールド層11cと、シールド層11cの外周を被覆するシース11dとから構成している。
接続金具13は、シールド電線11の中間部に露出させたシールド層11cの接続部14を外周方向に向けて膨出させた鍔部14aに固定するための金属製の板材から構成している。この接続金具13は、図2に示すように、シールド電線11を受け入れ可能なU字状の開口部15a、15bを有する一対の別体の挟持板部16a、16bからなり、一方の挟持板部16aの基部には、アース線12の芯線12aを圧着するバレル部13aを備えている。挟持板部16a、16bの対向する腕部17a、17bの中間位置には、挟持板部16a、16bを重ね合わせて固定するためのボルトBを挿通可能な貫通孔18a、18bをそれぞれ対応する位置に形成している。
次に、接続金具13を用いてシールド電線11のシールド層11cにアース線12を接続する工程について説明する。
先ず図3(A)に示すように、シールド電線11の中間所要位置において、シース11dに切り込み19を入れる。次に、図3(B)に示すように、分離したシース11d−1を一方へずらすことでシールド層11cの接続部14を露出させる。次に、ずらしたシース11d−1を元の位置へ徐々に戻すと、図3(C)に示すように、露出した接続部14が外周方向へ膨出し、ついには図3(D)に示すように、環状の鍔部14aが形成される。
次に、図4(A)に示すように、接続金具13の一方の挟持板部16aを開口部15aを利用してシールド電線11の外周に嵌め込み、シールド層11cの接続部14として形成した鍔部14aの一方の面に当接させる。なお、挟持板部16aにはバレル部13aを介して予めアース線12の一端に露出させた芯線12aが圧着され、アース線12の他端には、自動車の車体へ接続するためのアース端子(図示せず)が圧着されている。次いで、他方の挟持板部16bを鍔部14aの反対面側で同様にシールド電線11の外周に嵌め込んで、図4(B)に示すように、鍔部14aの反対面に当接させる。このようにして、鍔部14aを一対の挟持板部16a、16bで挟持した後、貫通孔18a、18bを通してボルトBを挿通すると共に、ナットNを介して挟持板部16a、16bを締め付け固定する。
上記構成によれば、シールド層11cからなる鍔部14aは、図4(C)に示すように、両側から挟持板部16a、16bによって強固に圧縮されることで、接続金具13との間の安定した電気的接続状態と、機械的な接続強度が得られる。また、接続金具13の挟持板部16a、16bによる圧縮力はシールド層11cの鍔部14aに作用するのみで、シールド電線11のシールド層11c等の他の部分、即ち絶縁層11bおよび信号導体11aには何ら損傷等の影響を及ぼすことはない。また、鍔部14aはシールド電線11の任意の箇所に切り込み19を入れてシース11d−1をずらすのみで容易に形成することができる。
図5、図6はシールド電線のアース線接続構造の第2実施形態を示し、接続金具23として挟持板部26a、26bを一体の金属板から構成している点で第1実施形態と異なる。即ち、接続金具23は、図6(A)〜(C)に示すように、一枚の金属板を中央の屈曲部で折り曲げることにより上下に重ね合わせ可能としている。アース線12の芯線12aを圧着するためのバレル部23a、23bは、両方の挟持板部26a、26bの基部にそれぞれ形成され、挟持板部26a、26bの重ね合わせ時にバレル部23a、23bも上下に重ね合わされて、その状態でアース線12を圧着接続するようにしている。
また、挟持板部26a、26bに形成された開口部25a、25bは、互いに向きが異なる方向に形成され、挟持板部26a、26bをシールド電線11の外周に嵌め込むときは、図6(A)に示すように、両者の間隔を広げた状態で両側から挟み込むようにして挟持板部26a、26bをシールド層11cの鍔部14aの両面に対向させている。
そして、鍔部14aに接続金具23を介してアース線12を接続するには、鍔部14aの両側に挟持板部26a、26bを対向させる。しかる後、バレル部23a、23bを重ね合わせるのに伴って挟持板部26a、26bで鍔部14aを強固に挟み込み固定すると共に、バレル部23a、23bに対しアース線12を圧着するのに伴って、挟持板部26a、26bが重ね合わされることにより、鍔部14aを両面から挟持板部26a、26bにより強固に圧縮固定するこができる(図5(A)(B))。なお、その他の構成については、第1実施形態と同様のため、同一符号を付してその説明を省略する。
このように、第2実施形態では、ボルト等の締め付け部材を別途必要とせず、またバレル部23a、23bへのアース線12の圧着操作と同時に鍔部14aに対する挟持板部26a、26bの挟持固定を行うことができるので、アース接続のための作業性を向上することができる。
図7(A)(B)はシールド電線のアース線接続構造の第3実施形態を示し、第1実施形態と同様に別体で設けた接続金具33の挟持板部36a、36bからなり、その一方の基部にアース線12を接続するためのバレル部33aを備えている。挟持板部36a、36bによりシールド層11cの鍔部14aを挟持した状態で固定するために、一方の挟持板部36bの端部に突設した係止片Aを他方の挟持板部36aの外面に折り返すようにしてカシメることにより両者を固定するようにしている。なお、その他の構成は、第1実施形態と同様のため同一符号を付してその説明を省略する。
このように、第3実施形態では、ボルト等の締め付け部材を別途要しないので、部品点数を削減することができる。
なお、上記各実施形態においては、シールド電線のシールド層として編組線により構成した例を示したが、横巻き線タイプのシールド層にも同様に対応することができる。また、第1実施形態では、ボルトの締め付け用のナットを用いた例を示したが、挟持板部の貫通孔にネジ加工を施してナットを用いないようにしてもよい。また、第3実施形態で示した係止片Aによる一対の挟持板部の固定構造は、第1実施形態、第2実施形態の付加構成として接続性を更に高める目的で同時に採用することもできる。
本発明に係るシールド電線のアース線接続構造を示し、(A)は第1実施形態の正面図、(B)は側面図である。 第1実施形態の接続金具の分解斜視図である。 (A)〜(D)はシールド電線に対するシールド層の処理工程を示す図である。 (A)(B)はシールド層の鍔部に対し接続金具を固定する工程を示す図、(C)は締め付け状態の要部拡大断面図である。 第2実施形態のシールド電線のアース線接続構造を示し、(A)は正面図、(B)は側面図である。 (A)は第2実施形態の接続金具の正面図、(B)は側面図、(C)は挟持板部およびバレル部を重ね合わせた状態の側面図である。 (A)は第3実施形態の接続金具の分解斜視図、(B)は挟持板部の重ね合わせ固定状態を示す要部拡大図である。 従来例を示す図である。
符号の説明
10 接続構造
11 シールド電線
11a 信号導体
11b 絶縁層
11c シールド層
11d シース
11d−1 シース
12 アース線
13、23、33 接続金具
13a、23a、23b、33a バレル部
14 接続部
14a 鍔部
16a、16b、26a、26b、36a、36b 挟持板部
B ボルト
N ナット
A 係止片

Claims (4)

  1. 信号導体の外周を絶縁層とシールド層で被覆し、該シールド層の外周をシースで被覆してなるシールド電線の中間部にアース線を接続する構造であって、
    上記シールド電線の中間部にシースを皮剥ぎしてシールド層を露出させることでアース線の接続部を形成し、該接続部の両側に位置するシースを近接させて上記接続部のシールド層をシールド電線の軸線に対して外周方向に膨出させた環状の鍔部を形成し、該鍔部には両側から鍔部を圧縮して挟持する一対の挟持板部を備えると共にアース線が接続された接続金具を固定していることを特徴とするシールド電線のアース線接続構造。
  2. 上記挟持板部は別体で形成された一対の金属板からなり、上記挟持板部は上記シールド層の鍔部を挟んでボルトによりネジ止め固定している請求項1に記載のシールド電線のアース線接続構造。
  3. 上記挟持板部は1枚の金属板を折り曲げ形成してなり、各挟持板部の端部にはアース線を接続する圧着部をそれぞれ備え、該圧着部を重ねた状態でアース線を圧着すると同時に上記挟持板部で上記シールド層の鍔部を挟持するようにしている請求項1に記載のシールド電線のアース線接続構造。
  4. 上記両挟持板部は上記シールド電線の鍔部を両側から挟んで配置されると共に、一方の挟持板部から突設した係止片を他方の挟持板部側へ折り曲げて両者を固定するようにしている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシールド電線のアース線接続構造。
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JP2012014977A (ja) * 2010-07-01 2012-01-19 Yazaki Corp シールド電線のアース接続構造
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