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JP2006220498A - レンズ検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光学的な歪を持った欠陥を含めて、レンズに関する種々の欠陥を検出することができるレンズ検査装置及びレンズ検査方法を提供する。
【解決手段】 検査対象レンズ25を挟んでその光軸OA方向の一方に面照明パネル28を配置するとともに、他方に撮像用のCCDカメラ36を配置する。面照明パネル28上と検査対象レンズ25との間には、面照明パネル28からの光の一部を検査対象レンズ25に到達させるためのピンホール34またはスリットを有する遮光板33を配置する。遮光板33のピンホール34またはスリットの縁部の明暗境界部を介して到達した光が検査対象レンズ25を介してほぼ平行光としてCCDカメラ36側へ投射される
【選択図】 図1

Description

この発明は、レンズの製造工程等において、レンズの欠陥を外観検査するレンズ検査装置及びレンズ検査方法に関するものである。なお、ここで、レンズ内部の欠陥であっても、それが視認されるものもレンズの外観とする。
一般に、合成樹脂等によりレンズを成型するレンズの製造工程においては、成型後のレンズに光を照射して、レンズにキズ、異物、割れ等の欠陥があるかどうかを検査する必要があった。このようなレンズの外観検査に際して、検査対象レンズに光を照射する方法としては、明視野照明方法、暗視野照明方法及びエッジライト照明方法が従来から採用されている。
すなわち、明視野照明方法においては、検査対象レンズの下方からレンズ全体を均一に照らして、レンズの状態をカメラにより撮像している。この方法によれば、画像全体が明の状態になり、レンズに異物等の欠陥がある場合には、その欠陥部分が下方からの光を遮蔽または他に散乱させて、暗く落ち込んだ状態で撮像される。
また、暗視野照明方法においては、カメラの視野の外から検査対象レンズを照らして、レンズの状態をカメラにより撮像している。この方法によれば、画像全体が暗の状態になり、レンズに異物等の欠陥がある場合には、その欠陥部分が光を屈折させたり反射させたりして、明るく光った状態で撮像される。
さらに、エッジライト照明方法においては、検査対象レンズの側面から光を入れて、その光がレンズ中を導波路として伝わっていく状態をカメラにより撮像している。この方法によれば、レンズにキズ等の欠陥がある場合には、その欠陥部分から光が抜け出して、その状態がカメラで撮像される。
また、特許文献1には、円形光源と、検査対象レンズの外形より少し大きい径を持った遮光マスクとを用いてレンズ検査を行うようにした技術が開示されている。
特開2000−292307号公報
ところが、これらの従来のレンズ検査における照明方法では、次のような問題があった。すなわち、明視野照明方法では、検査対象レンズに光学的な歪を持った欠陥や、キズ系の欠陥がある場合、それらの欠陥部分が画像全体の明の中に隠れてしまって、その欠陥を正確に検出することができなかった。
また、暗視野照明方法では、パーティクル等の欠陥以外のものも光ってしまうため、欠陥の判別が不明瞭になった。さらに、検査対象物がレンズの場合には、カメラから見た視線が大きく曲げられて、カメラの視野が大きくなり、暗視野にしている照明が視野に入って、欠陥の検出に支障を来たした。しかも、この暗視野照明方法では、脈利等の光学的な歪を持った欠陥については全く検出することができなかった。同様に、エッジライト照明方法においても、脈利等の光学的な歪を持った欠陥については全く検出することができなかった。
また、特許文献1に記載の技術も、単純な透過暗視野,透過明視野,反射案視野になるとともに、レンズ面内にも映り込みが出るため、キズ,異物,面割りのどれにも十分に検出することが難しく、脈利等の工学的な歪みを検出することも難しい。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、光学的な歪を持った欠陥を含めて、レンズに関する種々の欠陥を検出することができるレンズ検査装置及びレンズ検査方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明においては、検査対象レンズを挟んでその光軸方向の一方に光源を配置するとともに、他方に撮像手段を配置し、光源からの光が検査対象レンズを介してほぼ平行光として撮像手段側へ発生されるように、光軸方向への位置を調整するための調整手段を設け、前記撮像手段が明暗の境界部を撮像できるように、光源からの光の一部を遮光するための遮光手段を配置したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の発明において、前記遮光手段は、光源上に配置されることを特徴とするものである。
(作用)
この発明においては、検査対象レンズからの光がほぼ平行光になるように設定する。この状態で、カメラにより検査対象レンズからの平行光を撮像すると、明暗の境界部を含む画像が、ほぼ均一なグレ−画像になる。そして、検査対象レンズに何らかの欠陥があった場合、すなわち、キズや汚れ等の遮光性の欠陥があった場合には、その欠陥部分の画像信号が暗に落ち、脈利等の光学的な歪を持った欠陥があった場合には、その欠陥部分の画像信号がレンズ作用により明暗に変化する。よって、光学的な歪を持った欠陥を含めて、レンズに関する種々の欠陥を明確に検出することができる。特に、この発明においては、明暗の境目を見ることになり、言い換えれば、明暗の境目からの光が主として撮像手段に入ることになり、このため、光学的な歪み欠点をより明確に検出することが可能となる。
以上のように、この発明によれば、光学的な歪を持った欠陥を含めて、レンズに関する種々の欠陥を簡単かつ適切に検出することができる。
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図3に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態のレンズ検査装置においては、パレット受け台21がX方向移動ステージ22及びY方向移動ステージ23を介して、水平面内でX方向及びY方向へ移動可能に配設されている。パレット受け台21上にはレンズ支持パレット24が着脱可能に載置され、そのレンズ支持パレット24には検査対象レンズ25をセットするための複数のセット孔24aが貫通形成されている。なお、この実施形態では、検査対象レンズ25として凸レンズが用いられる。そして、X方向移動ステージ22及びY方向移動ステージ23がX方向移動用モータ26及びY方向移動用モータ27にて移動調整されることにより、レンズ支持パレット24上の1つの検査対象レンズ25が検査位置に移動配置されるようになっている。
図1〜図3に示すように、前記検査位置の検査対象レンズ25の下方側に位置するように、パレット受け台21の下部には光源としての面照明パネル28が調整手段としての調整機構29を介して、X方向、Y方向及びZ方向へ移動可能に配設されている。この調整機構29は、X方向手動ステージ30、Y方向手動ステージ31及びZ方向手動ステージ32から構成されている。面照明パネル28と検査位置の検査対象レンズ25との間に位置するように、面照明パネル28上には遮光手段としての遮光板33が配設されている。遮光板33の上面中央には、面照明パネル28からの光を部分的に遮蔽して、点光源として発光させるためのピンホール34が形成されている。このピンホール34の直径は、50〜1000μmの範囲内で設定されている。
そして、前記X方向手動ステージ30及びY方向手動ステージ31を手動調整して、面照明パネル28及び遮光板33をX方向及びY方向に移動させることにより、図2に示すように、遮光板33のピンホール34全体の縁部を含むその周辺部,すなわち、明暗の境界部が検査対象レンズ25の光軸OA上に配置される。この状態で、Z方向手動ステージ32を手動調整して、面照明パネル28及び遮光板33をZ方向に移動させることにより、遮光板33のピンホール34全周の縁部を含む明暗の境界部が検査対象レンズ25の焦点距離FDの位置に配置される。なお、この焦点距離は、ある程度のズレが許容される(通常、最大200μm程度)。これにより、遮光板33のピンホール34からの発光に基づいて、検査対象レンズ25からほぼ平行をなす平行光が発生されるようになっている。
図1及び図2に示すように、前記検査位置の検査対象レンズ25の光軸OA上で、遮光板33と反対の上方側に位置するように、レンズ支持パレット24の上方には、撮像手段としての撮像レンズ35及びCCD(固体撮像素子)カメラ36がZ方向調節ステージ37を介してZ方向へ移動調節可能に配設されている。そして、Z方向調節ステージ37を手動調節して、撮像レンズ35及びCCDカメラ36がZ方向に移動されることにより、撮像レンズ35のピントが検査対象レンズ25の位置と合うように調節される。この状態で、検査対象レンズ25からの平行光が撮像レンズ35を介してCCDカメラ36に入って、ピンホール34とその全周縁部を含む周辺部よりなる明暗境界部の画像が検査対象レンズ25のレンズ作用により、ほぼ均一なグレ−画像として撮像されるようになっている。
前記CCDカメラは、画像を処理するためのコンピュータ38に画像入力ポート39を介して接続されている。コンピュータ38には、画像を表示するためのモニタ・ディスプレイ40が接続されている。そして、CCDカメラ36にて撮像されたグレ−画像が、コンピュータ38において画像処理されるとともに、モニタ・ディスプレイ40で表示されるようになっている。
次に、前記のように構成されたレンズ検査装置を使用して、レンズの外観を検査する検査方法について説明する。
さて、このレンズ検査装置により、製造工程で製造されたレンズを検査する場合には、レンズ支持パレット24のセット孔24aに複数の検査対象レンズ25をセットして、そのレンズ支持パレット24をパレット受け台21上に装着する。この状態で、X方向移動ステージ22及びY方向移動ステージ23を移動調整して、レンズ支持パレット24上の1つの検査対象レンズ25を検査位置に移動配置する。この状態で、X方向移動ステージ22、Y方向移動ステージ23、X方向手動ステージ30及びY方向手動ステージ31を移動調整して、遮光板33のピンホール34、撮像レンズ35及びCCDカメラ36の中心が検査対象レンズ25の光軸OA上に位置するように調整する。
その後、Z方向調節ステージ37を手動調節して、撮像レンズ35及びCCDカメラ36をZ方向に移動させ、撮像レンズ35のピントが検査対象レンズ25の位置と合うように調節する。この状態で、Z方向手動ステージ32を手動調整して、面照明パネル28及び遮光板33をZ方向に移動させ、遮光板33上のピンホール34が検査対象レンズ25の焦点距離FDの位置に配置されるように調整する。このようにすれば、遮光板33のピンホール34からの発光により、検査対象レンズ25からほぼ平行光が発生され、ピンホール34及びその全周縁部の明暗境界部の画像が検査対象レンズ25のレンズ作用により、ほぼ均一なグレ−画像としてCCDカメラ36で撮像される。以上のように、モニタ・ディスプレイ40に表示された画像が均一なグレ−画像として広がるように、Z方向手動ステージ32を手動調整すれば、ピンホール34を検査対象レンズ25の焦点距離FDの位置付近に配置することができる。
そして、検査対象レンズ25に何らかの欠陥があった場合には、前記グレ−画像中に部分的な画像変化が現れる。すなわち、検査対象レンズ25にキズや汚れ等の遮光性の欠陥がある場合には、その欠陥部分の画像が暗に落ちた状態で撮像される。また、検査対象レンズ25に脈利等の光学的な歪を持った欠陥がある場合には、その欠陥部分の画像がレンズ作用により明暗に変化した状態で撮像される。そして、この撮像された画像がコンピュータ38内でデータ処理されて、検査対象レンズ25の欠陥の有無が判別され、欠陥が発生した場合には、必要に応じてレンズの成型工程にフィードバックされて、成型後のレンズの冷却時間等を変更するように制御される。
このように、1つの検査対象レンズ25の検査が終了した後、X方向移動ステージ22及びY方向移動ステージ23を移動調整して、レンズ支持パレット24上の別の検査対象レンズ25を検査位置に移動配置する。そして、この検査対象レンズ25について、前記の場合と同様の手順で検査を行うことができる。このとき、レンズ支持パレット24のセット孔24aにセットされている複数の検査対象レンズ25が同一のレンズである場合には、複数の検査対象レンズ25の検査を順次連続的に行うことができる。
以上のように、このレンズ検査装置においては、ピンホール34からの点光源状の発光に基づいて、検査対象レンズ25からほぼ平行光が発生され、ピンホール34及びその縁部を含む明暗境界部の画像が検査対象レンズ25のレンズ作用により、ほぼ均一なグレ−画像としてCCDカメラ36で撮像される。よって、検査対象レンズ25にキズ、汚れ、脈利等の欠陥がある場合には、グレ−画像中に部分的な画像変化が明暗変化として現れる。従って、光学的な歪を持った欠陥を含めて、レンズに関する種々の欠陥を明確に検出することができる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図4及び図5に示すように、前記第1実施形態のピンホール34を有する遮光板33に代えて、面照明パネル28の上面中央に遮光手段としての黒点43が設けられている。この黒点43の直径は、第1実施形態のピンホール34の直径と同様に、50〜1000μmの範囲内で設定されている。そして、黒点43及びその全周縁部を含む周辺部を検査対象レンズ25の光軸OA上で、検査対象レンズ25の焦点距離FDの位置に調整配置した状態で、検査対象レンズ25の検査を行うようになっている。
従って、この第2実施形態においても、前記第1実施形態の場合とほぼ同様に、黒点43及びその全周縁部の明暗境界部の画像が検査対象レンズ25のレンズ作用により、ほぼ均一なグレ−画像としてCCDカメラ36で撮像される。よって、レンズに関するキズ、汚れ、脈利等の種々の欠陥を明確に検出することができる。
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態を、前記各実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第3実施形態においては、図6に示すように、前記第1実施形態のピンホール34に代えて、遮光板33の中央にスリット44が形成されている。そして、スリット44の縁部の明暗境界部を検査対象レンズ25の光軸OA上で、検査対象レンズ25の焦点距離FDの位置に調整配置した状態で、検査対象レンズ25の検査を行うようになっている。
従って、この第3実施形態においても、前記各実施形態の場合とほぼ同様に、スリット44の縁部の明暗境界部の画像が検査対象レンズ25のレンズ作用により、ほぼ均一なグレ−画像としてCCDカメラ36で撮像される。よって、レンズに関するキズ、汚れ、脈利等の種々の欠陥を明確に検出することができる。
(第4実施形態)
次に、この発明の第4実施形態を、前記各実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第4実施形態においては、図7に示すように、前記第2実施形態の黒点43に代えて、面照明パネル28の上面中央に遮光手段としての黒線45が設けられている。そして、黒線45の縁部の明暗境界部を検査対象レンズ25の光軸OA上で、検査対象レンズ25の焦点距離FDの位置に調整配置した状態で、検査対象レンズ25の検査を行うようになっている。
従って、この第4実施形態においても、前記各実施形態の場合とほぼ同様に、黒線45の縁部の明暗境界部の画像が検査対象レンズ25のレンズ作用により、ほぼ均一なグレ−画像としてCCDカメラ36で撮像される。よって、レンズに関する種々の欠陥を明確に検出することができる。
(第5実施形態)
次に、この発明の第5実施形態を、前記各実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第5実施形態においては、図8に示すように、前記第1実施形態のピンホール34を有する遮光板33に代えて、ピンホール34のない遮光板33が設けられている。そして、遮光板33の端縁部33aの明暗境界部を検査対象レンズ25の光軸OA上で、検査対象レンズ25の焦点距離FDの位置に調整配置した状態で、検査対象レンズ25の検査を行うようになっている。
従って、この第5実施形態においても、前記各実施形態の場合とほぼ同様に、端縁部33aの縁部の明暗境界部の画像が検査対象レンズ25のレンズ作用により、ほぼ均一なグレ−画像としてCCDカメラ36で撮像される。よって、レンズに関する種々の欠陥を明確に検出することができる。
(第6実施形態)
次に、この発明の第6実施形態を、前記各実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第6実施形態においては、図9及び図10に示すように、前記第1実施形態のピンホール34を有する遮光板33に代えて、遮光手段としてのグリッド板46が設けられている。このグリッド板46には、複数のスリット状の透光部46aと、複数の細幅状の遮光部46bとが交互に形成されている。そして、グリッド板46の透光部46aと遮光部46bとの境界部を検査対象レンズ25の光軸OA上で、検査対象レンズ25の焦点距離FDの位置に調整配置した状態で、検査対象レンズ25の検査を行うようになっている。
従って、この第6実施形態においても、前記各実施形態の場合とほぼ同様に、透光部46aと遮光部46bとの境界部(明暗境界部)の画像が検査対象レンズ25のレンズ作用により、ほぼ均一なグレ−画像としてCCDカメラ36で撮像される。よって、レンズに関する種々の欠陥を明確に検出することができる。
(第7実施形態)
次に、この発明の第7実施形態を、前記各実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第7実施形態においては、図11に示すように、検査対象レンズ25が凹レンズとなっている。検査対象レンズ25の光軸OA上に位置するように、その遮光板33側には検査対象レンズ25の光軸上において凸レンズ47が近接配置されている。そして、この凸レンズ47により撮像レンズ35に向かう平行光が補正されるようになっている。
従って、この第7実施形態においても、前記各実施形態の場合とほぼ同様に、検査対象レンズ25から撮像レンズ35に対して平行光が発生されて、明暗境界部の均一なグレ−画像の撮像により、レンズに関する種々の欠陥を明確に検出することができる。
(変更例)
なお、前記各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記第7実施形態において、遮光手段として第2〜第6実施形態の構成を用いること。
・ 図1においては、レンズ支持パレット24が移動して、複数の検査対象レンズ25に対して検査が順次行われるように構成したが、逆にレンズ支持パレット24に対して撮像レンズ35及び光源が移動して複数の検査対象レンズ25に対して検査が行われるように構成すること。
(別の技術的思想)
さらに、上記実施形態により把握される技術的思想について以下に記載する。
(イ) 前記遮光手段がピンホールまたはスリットを有する遮光板からなり、そのピンホールまたはスリットの縁部の明暗境界部が検査対象レンズの光軸上に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ検査装置。
従って、遮光板のピンホールまたはスリットの明暗境界部を検査対象レンズの光軸上で、検査対象レンズの焦点距離の位置付近に調整配置することにより、検査対象レンズからほぼ平行光を発生させて、ほぼ均一なグレ−画像を得ることができる。
(ロ) 前記遮光手段が黒点または黒線なり、その黒点または黒線の縁部の明暗境界部が検査対象レンズの光軸上に配置されることを特徴とする請求項1,2,前記技術的思想(イ)項のうちのいずれか一項に記載レンズ検査装置。
従って、黒点または黒線の縁部の明暗境界部を検査対象レンズの光軸上で、検査対象レンズの焦点距離の位置付近に調整配置することにより、検査対象レンズからほぼ平行光を発生させて、ほぼ均一なグレ−画像を得ることができる。
(ハ) 前記検査対象レンズが凹レンズである場合に、撮像手段に向かう平行光を得るために、凹レンズの光軸上に凸レンズを配置したことを特徴とする請求項1,2,前記技術的思想(イ)項、(ロ)項のうちのいずれか一項に記載のレンズ検査装置。
従って、検査対象レンズが凹レンズである場合に、撮像手段に対してほぼ平行光を発生させることができ、凹レンズの検査を適切に実行できる。
(ニ) 前記遮光手段が遮光板からなり、その遮光板の端縁部が検査対象レンズの光軸上に配置されることを特徴とする請求項1,2,前記技術的思想(イ)項〜(ハ)項のうちのいずれか一項に記載のレンズ検査装置。
(ホ) 前記遮光手段がグリッド板からなり、そのグリッド板の透光部と遮光部との境界部が検査対象レンズの光軸上に配置されることを特徴とする請求項1,2,前記技術的思想(イ)項〜(ニ)項のうちのいずれか一項に記載のレンズ検査装置。
(ヘ) 明暗境界部からの光を検査対象レンズに到達させて、その検査対象レンズからほぼ平行光を発生させ、その平行光を撮像手段により撮像することにより、検査対象レンズの外観を検査することを特徴とするレンズ検査方法。
従って、請求項1に記載の作用と同様の作用を得ることができる。
第1実施形態のレンズ検査装置を示す斜視図。 図1のレンズ検査装置の要部拡大断面図。 図1のレンズ検査装置の遮光板を拡大して示す斜視図。 第2実施形態のレンズ検査装置を示す要部正面図。 図2のレンズ検査装置の面照明パネルを示す斜視図。 第3実施形態のレンズ検査装置の遮光板を示す斜視図。 第4実施形態のレンズ検査装置の面照明パネルを示す斜視図。 第5実施形態のレンズ検査装置を示す要部断面図。 第6実施形態のレンズ検査装置を示す要部断面図。 図9のレンズ検査装置のグリッド板を示す斜視図。 第7実施形態のレンズ検査装置を示す要部断面図。
符号の説明
24…レンズ支持パレット、25…検査対象レンズ、28…光源としての面照明パネル、29…調整手段としての調整機構、32…Z方向手動ステージ、33…遮光手段としての遮光板、34…ピンホール、35…撮像手段を構成する撮像レンズ、36…撮像手段を構成するCCDカメラ、38…コンピュータ、40…モニタ・ディスプレイ、43…遮光手段としての黒点、44…スリット、45…遮光手段としての黒線、46…遮光手段としてのグリッド板、46a…透光部、46b…遮光部、47…凸レンズ、OA…光軸、FD…焦点距離。

Claims (2)

  1. 検査対象レンズを挟んでその光軸方向の一方に光源を配置するとともに、他方に撮像手段を配置し、光源からの光が検査対象レンズを介してほぼ平行光として撮像手段側へ発生されるように、光軸方向への位置を調整するための調整手段を設け、前記撮像手段が明暗の境界部を撮像できるように、光源からの光の一部を遮光するための遮光手段を配置したことを特徴とするレンズ検査装置。
  2. 前記遮光手段は、光源上に配置されることを特徴とする請求項1に記載のレンズ検査装置。
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