JP2006298871A - 植物エキス発酵液の方法、その方法による植物エキス発酵液並びに哺乳動物の治療方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 優れた健康効果を有し、嗜好性及び保存性が良く、とくに血液粘稠度低下作用や血中コレステロール濃度低下作用を示す植物エキス発酵液を提供する。
【解決手段】 リンゴ、ニンジン、大根、キャベツ、セロリ、キュウリ、バナナ、タマネギ、ゴボウ、ホウレン草、ナシ、ミカンの皮、トマト、ピーマン、ブラックマッペモヤシ、ナス、レンコン、カボチャ、シイタケ、ショウガ、レタス、ニンニク、三つ葉、ウド、アスパラ、熊笹、クローバー、昆布、フキノトウ、タンポポ、オオバコ、エンドウモヤシ、スギ葉、パセリ、カブ、パイナップル、ブドウ、イチゴ、イタドリの若芽、アサツキ、白菜、エノキタケ、サラダ菜、シュンギク、ヨモギ、セリ、ニラ、トドマツ葉、青シソ、及びワカメからなる群から選ばれる2種以上の原料から抽出した抽出エキスを、酵母と、乳酸菌との、少なくとも1種以上の菌種によって自然発酵させるか、又は前記菌種の添加により発酵させる。
【選択図】なし
【解決手段】 リンゴ、ニンジン、大根、キャベツ、セロリ、キュウリ、バナナ、タマネギ、ゴボウ、ホウレン草、ナシ、ミカンの皮、トマト、ピーマン、ブラックマッペモヤシ、ナス、レンコン、カボチャ、シイタケ、ショウガ、レタス、ニンニク、三つ葉、ウド、アスパラ、熊笹、クローバー、昆布、フキノトウ、タンポポ、オオバコ、エンドウモヤシ、スギ葉、パセリ、カブ、パイナップル、ブドウ、イチゴ、イタドリの若芽、アサツキ、白菜、エノキタケ、サラダ菜、シュンギク、ヨモギ、セリ、ニラ、トドマツ葉、青シソ、及びワカメからなる群から選ばれる2種以上の原料から抽出した抽出エキスを、酵母と、乳酸菌との、少なくとも1種以上の菌種によって自然発酵させるか、又は前記菌種の添加により発酵させる。
【選択図】なし
Description
本発明は、優れた健康効果を有する植物エキス発酵液の方法で、果物類、野菜類、及びその他の植物のうち少なくとも2つを含む原料からエキスを抽出し、抽出エキスを酵母と乳酸菌との少なくとも1種以上の菌種によって発酵する植物エキス発酵液の方法に関する。さらに、その方法による血液粘稠度低下及び血中コレステロール濃度低下作用を示す植物エキス発酵液並びに哺乳動物の治療方法に関する。
特許文献1には本出願人により多種類の植物性酵素を含有する酵素原液の製造法が提案されている。この製造法は、スイカ、トマト、ミカンの皮、メロン、バナナ、イチジク、イチゴ、モモ、ブドウ、サクランボ、桑の実、リンゴ、ナンカン、パイナップル、サフラン、キュウリ、ナス、ネギ、ニンニク、ニラ、エンドウ、キャベツ、ほうれん草、三つ葉、芹、ウド、白菜、カブ、もやし、シイタケ、クワイ、セロリ、パセリ、タケノコ、松茸、栗、アジ瓜、タイナ、百合、レンコン、大根、ニンジン、ゴボウ、オトギリ草、笹の葉、アカザ、オバコ、昆布等の果実及び野菜を洗浄し、各種別に砂糖をまぶしながら切断し、杉樽に入れ抽出するものである。
特許文献2は、タマネギ、ショウガ、キャベツ、ナガネギ、ホウレンソウ、ニンジン、パセリ、ナス、ピーマン、キュウリ、ダイコン、カブ、ニンニク、バナナ、リンゴ、キウイ、パイナップル、スイカ、ブドウ、ナシ、レモン、イチゴ、ナツミカン、カキ、及びミカンからなる群から選ばれる1種以上の野菜及び/又は果物の汁液、並びに乳原料を含有する発酵飲料の製造方法であって、上記野菜及び/又は果物の汁液と乳原料とを含む原料に対して、先ず酵母を添加して発酵処理を施した後、乳酸菌を添加して発酵処理を施す発酵飲料の製造方法を示している。
ところで、特許文献1の製造法により得られる酵素原液は、植物由来の青臭さ等の嗜好性、色の変化等の保存性の点において問題があり、また、現在入手困難な原料もある。
特許文献2の発酵飲料の製造方法については、製造された発酵飲料の健康効果の面で疑問がある。
本発明は、上記の点に鑑み、優れた健康効果を有し、嗜好性及び保存性の良い植物エキス発酵液の方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上記植物エキス発酵液の方法による血液粘稠度低下作用、血中コレステロール濃度低下作用を示す植物エキス発酵液並びにそれらの飲料を投与する哺乳動物の治療方法を提供することをもう一つの目的とする。
本発明のその他の目的や新規な特徴は後述の実施の形態において明らかにする。
上記目的を達成するために、第1発明に係る植物エキス発酵液の方法は、リンゴ、ニンジン、大根、キャベツ、セロリ、キュウリ、バナナ、タマネギ、ゴボウ、ホウレン草、ナシ、ミカンの皮、トマト、ピーマン、ブラックマッペモヤシ、ナス、レンコン、カボチャ、シイタケ、ショウガ、レタス、ニンニク、三つ葉、ウド、アスパラ、熊笹、クローバー、昆布、フキノトウ、タンポポ、オオバコ、エンドウモヤシ、スギ葉、パセリ、カブ、パイナップル、ブドウ、イチゴ、イタドリの若芽、アサツキ、白菜、エノキタケ、サラダ菜、シュンギク、ヨモギ、セリ、ニラ、トドマツ葉、青シソ、及びワカメからなる群から選ばれる2種以上の原料から抽出した抽出エキスを、Candida属、Brettanomyces属、Saccharomyces属、Torulaspora属、Zygosaccharomyces属、Pichia属、Debaryomyces属、Trichosporon属、Cryptococcus属、Sporobolomyces属、Rhodotorula属及びHansenula属のうち少なくとも1種類以上の酵母と、Leuconostoc属及びLactobacillus属のいずれか又は両方の乳酸菌との、少なくとも1種以上の菌種によって自然発酵させた、又は前記菌種の添加により発酵させたことを特徴としている。
また、第2発明に係る植物エキス発酵液の方法は、リンゴ、ニンジン、大根、キャベツ、セロリ、キュウリ、バナナ、タマネギ、ゴボウ、ホウレン草、ナシ、ミカンの皮、トマト、ピーマン、ブラックマッペモヤシ、ナス、レンコン、カボチャ、シイタケ、ショウガ、レタス、ニンニク、三つ葉、ウド、アスパラ、熊笹、クローバー、昆布、フキノトウ、タンポポ、オオバコ、エンドウモヤシ、スギ葉、パセリ、カブ、パイナップル、ブドウ、イチゴ、イタドリの若芽、アサツキ、白菜、エノキタケ、サラダ菜、シュンギク、ヨモギ、セリ、ニラ、トドマツ葉、青シソ、及びワカメからなる群から選ばれる2種以上の原料を所定幅に切断し、
前記切断された前記原料と、前記切断された前記原料の重量の1/10以上2倍以下の重量のショ糖とを混合し、
前記混合により得られる混合物を浸透圧を利用して樽中で抽出し、
前記抽出された液を濾過を行い回収して抽出エキスとし、
前記抽出エキスを好ましくは20℃以上50℃以下、0.1から700atmの暗所で保存し、Candida属、Brettanomyces属、Saccharomyces属、Torulaspora属、Zygosaccharomyces属、Pichia属、Debaryomyces属、Trichosporon属、Cryptococcus属、Sporobolomyces属、Rhodotorula属及びHansenula属のうち少なくとも1種類以上の酵母と、Leuconostoc属及びLactobacillus属のいずれか又は両方の乳酸菌と、少なくとも1種以上の菌種によって自然発酵させ、又は該菌種の添加により発酵させ、さらに好ましくは20℃以上50℃以下、0.1から700atmの暗所で熟成させることを特徴としている。
前記切断された前記原料と、前記切断された前記原料の重量の1/10以上2倍以下の重量のショ糖とを混合し、
前記混合により得られる混合物を浸透圧を利用して樽中で抽出し、
前記抽出された液を濾過を行い回収して抽出エキスとし、
前記抽出エキスを好ましくは20℃以上50℃以下、0.1から700atmの暗所で保存し、Candida属、Brettanomyces属、Saccharomyces属、Torulaspora属、Zygosaccharomyces属、Pichia属、Debaryomyces属、Trichosporon属、Cryptococcus属、Sporobolomyces属、Rhodotorula属及びHansenula属のうち少なくとも1種類以上の酵母と、Leuconostoc属及びLactobacillus属のいずれか又は両方の乳酸菌と、少なくとも1種以上の菌種によって自然発酵させ、又は該菌種の添加により発酵させ、さらに好ましくは20℃以上50℃以下、0.1から700atmの暗所で熟成させることを特徴としている。
第3発明に係る植物エキス発酵液の方法は、前記第1又は第2発明において、前記原料はリンゴ、ニンジン、大根、キャベツ、セロリ、キュウリ、バナナ、タマネギ、ゴボウ及びホウレン草を少なくとも含むものであることを特徴としている。
第4発明に係る植物エキス発酵液の方法は、前記第1、第2又は第3発明において、前記混合により得られる混合物を浸透圧を利用して樽中で抽出する場合、水等の液体添加を行わず、かつ圧搾をせずに浸透圧を利用して樽中で3日から3週間抽出することを特徴としている。
第5発明に係る植物エキス発酵液は、請求項1,2,3又は4の植物エキス発酵液の方法により得られ、血液粘稠度低下作用を示すことを特徴としている。
第6発明に係る植物エキス発酵液は、請求項1,2,3又は4の植物エキス発酵液の方法により得られ、血中コレステロール低下作用を示すことを特徴としている。
第7発明に係る哺乳動物の治療方法は、請求項5の血液粘稠度低下作用をもつ植物エキス発酵液を哺乳動物に投与することを特徴としている。
第8発明に係る哺乳動物の治療方法は、請求項6の血中コレステロール濃度低下作用をもつ植物エキス発酵液を哺乳動物に投与することを特徴としている。
本発明に係る植物エキス発酵液の方法によれば、優れた健康効果(血液粘稠度低下効果及び血中コレステロール濃度低下効果)を有し、嗜好性及び保存性の良い植物エキス発酵液を得ることができる。さらに、植物エキス発酵液は公知の種々の好適な成分を配合することができる。例えば、医薬用の組成物には、賦形剤、崩壊剤、結合剤、潤沢剤、矯味剤、着色剤、香料、安定剤、殺菌剤、防腐剤等の種々の好適な添加剤を配合することができる。本発明における賦形剤、崩壊剤、結合剤、潤沢剤、矯味剤、着色剤、香料、安定剤、殺菌剤、防腐剤の配合割合は特に制限されるものではないが0.01ppmから200,000ppmが好ましい。
また、上記製法により、血液粘稠度低下飲料及び血中コレステロール濃度低下飲料を得ることができ、さらに、これらの飲料を用いた哺乳動物の治療方法を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、植物エキス発酵液の方法、その方法による血液粘稠度低下作用を示す植物エキス発酵液及び血中コレステロール低下作用を示す植物エキス発酵液並びに哺乳動物の治療方法の実施の形態を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明に係る植物エキス発酵液の方法においては、リンゴ、ニンジン、大根、キャベツ、セロリ、キュウリ、バナナ、タマネギ、ゴボウ、ホウレン草、ナシ、ミカンの皮、トマト、ピーマン、ブラックマッペモヤシ、ナス、レンコン、カボチャ、シイタケ、ショウガ、レタス、ニンニク、三つ葉、ウド、アスパラ、熊笹、クローバー、昆布、フキノトウ、タンポポ、オオバコ、エンドウモヤシ、スギ葉、パセリ、カブ、パイナップル、ブドウ、イチゴ、イタドリの若芽、アサツキ、白菜、エノキタケ、サラダ菜、シュンギク、ヨモギ、セリ、ニラ、トドマツ葉、青シソ、及びワカメのうち、少なくとも2種類以上、好ましくは上記の原料全てを用いる。配合割合としては、リンゴを原料総重量の約0.1から50%、ニンジンを0.1から50%、大根を0.05から40%、キャベツを0.05から40%、セロリ及びキュウリを0.01から30%、バナナ、タマネギ、ゴボウ及びホウレン草を0.01から30%とすることが望ましいが、特に制限されるものではない。
原料を1〜5cm幅にスライサー等で切断し、これに原料総重量の1/10以上2倍以下の重量、好ましくは原料総重量とほぼ等重量のショ糖を混合し、圧搾せずに浸透圧を利用して杉樽中で3日から3週間抽出する。この時、水等の液体は一切添加しない事が望ましい。使用する樽は杉が好ましいがこれに限定されるものではない。
抽出された液のみを圧搾せずに、例えばさらし布等で濾過を行い回収して抽出エキスとし、この抽出エキスを好ましくは20℃以上50℃以下、0.1から700atmで暗所で保存すると主として酵母(Candida属、Brettanomyces属、Saccharomyces属、Torulaspora属、Zygosaccharomyces属、Pichia属、Debaryomyces属、Trichosporon属、Cryptococcus属、Sporobolomyces属、Rhodotorula属及びHansenula属のうち少なくとも1種類)及び乳酸菌(Leuconostoc属及びLactobacillus属のいずれか又は両方)によって自然発酵する、あるいは上記菌種の添加により発酵させる。上記菌種の添加量は特に制限されるものではない。発酵後、さらに好ましくは20℃以上50℃以下、0.1から700atmで暗所で約1ヶ月から5年間熟成させると褐色、粘稠性の液となり、これを高炭水化物、低タンパク質、低脂肪の飲料とする。
20℃未満で熟成させると褐変が進行せず、独特の「風味やコク」が発生しない。また、50℃より高温では酵母、乳酸菌の増殖が十分でない。発酵熟成中にショ糖はブドウ糖と果糖とにほとんど分解され、浸透圧を上昇させる。前記風味やコクは、酵母及び乳酸菌により酢酸や乳酸が生成され、酸味を与えることにも起因すると考えられる。
次に、本発明を実施例により詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
リンゴ、ニンジン、大根、キャベツ、セロリ、キュウリ、バナナ、タマネギ、ゴボウ、ホウレン草、ナシ、ミカンの皮、トマト、ピーマン、ブラックマッペモヤシ、ナス、レンコン、カボチャ、シイタケ、ショウガ、レタス、ニンニク、三つ葉、ウド、アスパラ、熊笹、クローバー、昆布、フキノトウ、タンポポ、オオバコ、エンドウモヤシ、スギ葉、パセリ、カブ、パイナップル、ブドウ、イチゴ、イタドリの若芽、アサツキ、白菜、エノキタケ、サラダ菜、シュンギク、ヨモギ、セリ、ニラ、トドマツ葉、青シソ、及びワカメからなる原料を用い、リンゴは原料総重量の20%、ニンジンは16%、大根は12%、キャベツは10%、セロリ及びキュウリは9%、バナナ、タマネギ、ゴボウ、ホウレン草は約6%とし、前記原料をスライス後、等量のショ糖を加えて圧搾せずに浸透圧を利用して杉樽中で3日から3週間抽出する。この時、水等の液体は一切添加しない。抽出液を上記微生物により自然発酵させた後、暗所で1ヶ月から5年間熟成させ、褐色、粘稠性の植物エキス発酵液を得た。この植物エキス発酵液は後述の健康効果モニタリングの結果から血液粘稠度低下飲料や血中コレステロール濃度低下飲料として有用であることがわかった。
以下、本発明の植物エキス発酵液の投与による生体機能調節効果の結果を示す。
血液粘稠度は、血液粘稠度計により測定し、細いゲートに血液を通過させその圧力により測定する。結果は、グレード1.00(高粘稠度)、グレード0.50(やや高粘稠度)、グレード0.25(正常)、グレード0(低粘稠度)と判別する。
血液粘稠度は、血液粘稠度計により測定し、細いゲートに血液を通過させその圧力により測定する。結果は、グレード1.00(高粘稠度)、グレード0.50(やや高粘稠度)、グレード0.25(正常)、グレード0(低粘稠度)と判別する。
下記表1は、被験動物としての犬1〜犬3の血液粘稠度が植物エキス発酵液を投与することで低下した実験結果を示す。
同様に犬2では植物エキス発酵液投与前後でグレード1.00(高粘稠度)と判別されたが、14日間の投与によりグレード0.50に近づき、さらに30日後にはグレード
0.50(やや高粘稠度)となった(植物エキス発酵液投与により改善された)。
犬3では、植物エキス発酵液投与前はグレード1.00(高粘稠度)と判別されたが、18日投与後にはグレード0.50に近づき、さらに30日後にはグレード0.50(やや高粘稠度)となった(植物エキス発酵液投与により改善された)。
下記表2は被験動物としての犬1〜犬3の血中コレステロール値が植物エキス発酵液を投与することで低下した実験結果を示す。
この実施の形態によれば、次の通りの効果を得ることができる。
(1) 本発明に係る植物エキス発酵液は、血液の粘稠度を低下させる機能及びコレステロール値を下げる機能があり、血液粘稠度低下飲料や血中コレステロール濃度低下飲料として利用することで優れた健康効果が実現される。この血液の粘稠度を低下させる機能及びコレステロール値を下げる機能は、植物由来成分にもあるが、酵母や乳酸菌の菌体成分や代謝産物に機能性物質が含まれていることによると考えられる。
(2) 好ましくは20℃以上50℃以下、0.1から700atmの適切な温度、圧力で熟成させることにより褐変が十分に進行し、独特の「コク」が発生する。このため、嗜好性が向上し、飲みやすくなる。また、この場合、酵母、乳酸菌の増殖が十分に行われる。すなわち、飲みやすい血液粘稠度低下飲料、コレステロール低下飲料を実現できる。
(3) 原料とショ糖を混合し、圧搾せずに浸透圧を利用して抽出するため、浸透圧上昇により、耐浸透圧性をもつ微生物のみが増殖可能で、よって、いわゆる食中毒菌等が増殖できない。さらに、発酵微生物により有機酸が生成されpHを低下させる為、さらに増殖可能な微生物が淘汰されることになる。つまり、不要な、あるいは腐敗や病原性の微生物に汚染されても増殖できないので保存性が向上する。また、発酵液の色の変化については、熟成中に充分褐変させることで、出荷後殆ど変化しないようにすることが可能である。
(4) 本発明に係る植物エキス発酵液を、哺乳動物に投与することで、その血液粘稠度低下機能、血中コレステロール低下機能を利用した哺乳動物の治療方法を実現できる。
以上本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者には自明であろう。
Claims (8)
- リンゴ、ニンジン、大根、キャベツ、セロリ、キュウリ、バナナ、タマネギ、ゴボウ、ホウレン草、ナシ、ミカンの皮、トマト、ピーマン、ブラックマッペモヤシ、ナス、レンコン、カボチャ、シイタケ、ショウガ、レタス、ニンニク、三つ葉、ウド、アスパラ、熊笹、クローバー、昆布、フキノトウ、タンポポ、オオバコ、エンドウモヤシ、スギ葉、パセリ、カブ、パイナップル、ブドウ、イチゴ、イタドリの若芽、アサツキ、白菜、エノキタケ、サラダ菜、シュンギク、ヨモギ、セリ、ニラ、トドマツ葉、青シソ、及びワカメからなる群から選ばれる2種以上の原料から抽出した抽出エキスを、Candida属、Brettanomyces属、Saccharomyces属、Torulaspora属、Zygosaccharomyces属、Pichia属、Debaryomyces属、Trichosporon属、Cryptococcus属、Sporobolomyces属、Rhodotorula属及びHansenula属のうち少なくとも1種類以上の酵母と、Leuconostoc属及びLactobacillus属のいずれか又は両方の乳酸菌との、少なくとも1種以上の菌種によって自然発酵させた、又は前記菌種の添加により発酵させたことを特徴とする植物エキス発酵液の方法。
- リンゴ、ニンジン、大根、キャベツ、セロリ、キュウリ、バナナ、タマネギ、ゴボウ、ホウレン草、ナシ、ミカンの皮、トマト、ピーマン、ブラックマッペモヤシ、ナス、レンコン、カボチャ、シイタケ、ショウガ、レタス、ニンニク、三つ葉、ウド、アスパラ、熊笹、クローバー、昆布、フキノトウ、タンポポ、オオバコ、エンドウモヤシ、スギ葉、パセリ、カブ、パイナップル、ブドウ、イチゴ、イタドリの若芽、アサツキ、白菜、エノキタケ、サラダ菜、シュンギク、ヨモギ、セリ、ニラ、トドマツ葉、青シソ、及びワカメからなる群から選ばれる2種以上の原料を所定幅に切断し、
前記切断された前記原料と、前記切断された前記原料の重量の1/10以上2倍以下の重量のショ糖とを混合し、
前記混合により得られる混合物を浸透圧を利用して樽中で抽出し、
前記抽出された液を濾過を行い回収して抽出エキスとし、
前記抽出エキスを20℃以上50℃以下、0.1から700atmの暗所で保存し、Candida属、Brettanomyces属、Saccharomyces属、Torulaspora属、Zygosaccharomyces属、Pichia属、Debaryomyces属、Trichosporon属、Cryptococcus属、Sporobolomyces属、Rhodotorula属及びHansenula属のうち少なくとも1種類以上の酵母と、Leuconostoc属及びLactobacillus属のいずれか又は両方の乳酸菌と、少なくとも1種以上の菌種によって自然発酵させ、又は該菌種の添加により発酵させ、さらに20℃以上50℃以下、0.1から700atmの暗所で熟成させることを特徴とする植物エキス発酵液の方法。 - 前記原料はリンゴ、ニンジン、大根、キャベツ、セロリ、キュウリ、バナナ、タマネギ、ゴボウ及びホウレン草を少なくとも含むものである請求項1又は2記載の植物エキス発酵液の方法。
- 前記混合により得られる混合物を浸透圧を利用して樽中で抽出する場合、水等の液体添加を行わず、かつ圧搾をせずに浸透圧を利用して樽中で3日から3週間抽出する請求項1,2又は3記載の植物エキス発酵液の方法。
- 請求項1,2,3又は4により得られた血液粘稠度低下作用を示す植物エキス発酵液。
- 請求項1,2,3又は4により得られた血中コレステロール低下作用を示す植物エキス発酵液。
- 請求項5の血液粘稠度低下作用をもつ植物エキス発酵液を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物の治療方法。
- 請求項6の血中コレステロール濃度低下作用をもつ植物エキス発酵液を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物の治療方法。
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