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JP2006267845A - 演奏制御システムおよび演奏制御システム用プログラム - Google Patents

演奏制御システムおよび演奏制御システム用プログラム Download PDF

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JP2006267845A JP2005088426A JP2005088426A JP2006267845A JP 2006267845 A JP2006267845 A JP 2006267845A JP 2005088426 A JP2005088426 A JP 2005088426A JP 2005088426 A JP2005088426 A JP 2005088426A JP 2006267845 A JP2006267845 A JP 2006267845A
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Kikuo Yamauchi
毅久郎 山内
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】容易に演奏をコントロールすることができ、また、コントロールの状態を認識、評価できる演奏制御システムおよび演奏制御システム用プログラムを提供すること。
【解決手段】マウスが動かされたとき、マウスカーソルの上下方向(あるいは左右方向)の極小値と極大値を検出する(S21,S22)。検出された極小値は記憶部に保存される(S23)。S22で極大値が検出されたタイミングでポーズを解除(S24)することにより演奏の進行をコントロールする。また、極大値および極小値が検出されたタイミングに基づいて演奏の実テンポを設定し(S25)、検出された極大値および極小値に基づいて実音量を設定する(S26)。楽曲本来のテンポと実テンポの経時的なグラフ表示、楽曲本来の音量と実音量の経時的なグラフ表示うちの少なくとも一方を表示部で表示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、演奏制御システムおよび演奏制御システム用プログラムに関し、特に、音楽的な技能や知識を持たない初心者や指揮を経験したことがない人でも容易に演奏をコントロールすることができる演奏制御システムおよび演奏制御システム用プログラムに関する。
従来、加速度センサや歪ゲージなどを内蔵した指揮棒型コントローラや、マウスやタッチパッドなどのポインティングデバイスを使って、オーケストラの演奏や画像をコントロールするソフトやゲームが存在する。
これらのソフトやゲームでは、指揮棒型コントローラあるいはポインティングデバイスが操作されたときの振動の繰返し周期によって演奏のテンポを、振動の極値が発生した時間によって拍のタイミングを、振動の速度や加速度や振幅によって音量を特定し、また、振動の軌跡図形によって拍子の種類(3拍子、4拍子など)や拍(1拍目、2拍目など)を特定している。これにより得られた情報に基づいて、情報源から読み出されるオーケストラの演奏データや画像データをコントロールする。
特許文献1には、指揮棒状の形態を有する操作部の操作振幅、周期に応じて自動演奏の音量、テンポをそれぞれ制御し、また、音量、テンポの基本演奏状態とプレーヤの実演奏状態をバー表示し、さらに、記憶された演奏データと実演奏データを比較して評価する音楽演奏装置が記載されている。
特許文献2には、マウスを指揮棒の如く操作して自動演奏の進行を制御する指揮装置が記載されている。
特開2001−215963号公報 特開平10−143151号公報
しかしながら、音楽的な技能や知識を持たない初心者や指揮を経験したことがない人にとって指揮棒型コントローラやポインティングデバイスで指揮図形を描くことは難しいため、それらを使用する従来のソフトやゲームではオーケストラの演奏や画像をうまくコントロールできないという課題がある。
特許文献1に記載された音楽演奏装置は、特にゲーム装置へ適用されるものであり、指揮専用とされた指揮棒状の形態を有する特殊な操作部が必要であり、汎用性に欠けるという課題がある。また、単に現時点の音量、テンポの基本演奏状態とプレーヤの実演奏状態がバー表示されるだけであるので、両者を合わせるようにコントロールすることが難しいという課題もある。
特許文献2に記載された指揮装置は、自由に演奏をコントロールできるものであるが、マウスで指揮図形を描くことが必要であり、また、ユーザは本来の曲の演奏に合っているかどうかを演奏の出力結果で認識できるだけであるので、特に音楽的な技能や知識を持たない初心者や指揮を経験したことがない人にとって、そのコントロールが難しく、また、そのコントロールが正しいのかどうかの判断が困難であり、面白味に欠けるという課題がある。
本発明の目的は、音楽的な技能や知識を持たない初心者や指揮を経験したことがない人でも容易に演奏をコントロールすることができ、また、コントロールの状態を認識、評価できる演奏制御システムおよび演奏制御システム用プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、記憶部に記憶された楽曲データを読み出し、マウスを操作して該楽曲データに基づく演奏をコントロールする演奏制御システムにおいて、前記マウスの動きの上下方向あるいは左右方向における極大値および極小値を検出する検出手段と、前記検出手段で極大値あるいは極小値が検出されたタイミングでポーズを解除するポーズ解除手段と、前記検出手段で極大値および極小値が検出されたタイミングに基づいて演奏のテンポを設定するテンポ設定手段と、前記検出手段で検出された極大値および極小値に基づいて演奏の音量を設定する音量設定手段と、表示手段を備え、前記表示手段は、楽曲本来のテンポと前記テンポ設定手段で設定されたテンポの経時的なグラフ表示、楽曲本来の音量と前記音量設定手段で設定された音量の経時的なグラフ表示うちの少なくとも一方を表示する点に第1の特徴がある。
また、本発明は、前記表示手段が、さらに楽曲本来のテンポに合わせて点滅表示する点に第2の特徴がある。
また、本発明は、前記検出手段が前記マウスの動きの上下方向における極大値および極小値を検出する第1のモードと左右方向における極大値および極小値を検出する第2のモードを有し、前記第1のモードと前記第2のモードが選択可能である点に第3の特徴がある。
また、本発明は、前記マウスの動きの主方向が上下方向であるか左右方向であるかを自動判別するマウス動き判別手段を備え、前記検出手段は、前記マウス動き判別手段により判別された上下方向あるいは左右方向における極大値および極小値を検出する点に第4の特徴がある。
また、本発明は、前記テンポ設定手段で設定されたテンポおよび前記音量設定手段で設定された音量を保存する点に第5の特徴がある。
さらに、本発明は、前記テンポ設定手段で設定されたテンポおよび前記音量設定手段で設定された音量と楽曲本来のテンポと音量を比較して評価する評価手段を備えた点に第6の特徴がある。
本発明は、演奏制御システムとして実現できるだけでなく、演奏制御システム用プログラムとしても実現できる。該演奏制御システム用プログラムをコンピュータにインストールすれば該コンピュータは演奏制御システムとして機能する。
本発明によれば、難しい指揮図形を指揮棒型コントローラやポインティングデバイスで描くことなく、音楽的な技能や知識を持たない初心者や指揮を経験したことがない人でも、マウスの簡単な振幅動作で演奏をコントロールすることができる。
また、楽曲本来のテンポに従って点滅したり、楽曲本来のテンポとともにマウスの動きから得られる実テンポを経時的にグラフ表示する表示部を備えることにより、マウスを楽曲本来のテンポに合わせて動かすことが容易になり、また、楽曲本来のテンポとのずれ、以降のテンポの変化を容易に認識でき、急なテンポの変化にも対応できる。
また、楽曲本来の音量とともにマウスの動きから得られる実音量を経時的にグラフ表示する表示部を備えることにより、マウスを楽曲本来の音量に合わせて動かすことが容易になり、また、楽曲本来の音量との違い、こらからの音量の変化を容易に認識でき、急な音量の変化にも対応できる。
また、マウスの動きから得られる実テンポや実音量を保存することにより、後で演奏コントロールの出来を振り返ることができる。さらに、マウスの動きから得られる実テンポや実音量と楽曲本来のテンポや音量を比較して評価することにより、ユーザは演奏コントロールを正確にできたかどうかを知ることができる。
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1は、本発明に係る演奏制御システムの一実施形態を示すブロック図である。なお、本発明は、コンピュータを演奏制御システムとして機能させる演奏制御システム用プログラムとしても実現できる。
本実施形態の演奏制御システムは、パソコン本体11、キーボード12、マウス13、LCDなどの表示部14、および楽音を再生するための再生部15を備える。なお、再生部15はパソコン付属のものでも構わない。パソコン本体11は、CPU16、ROMやRAMやハードディスクなどの記憶部17を有する周知のものを使用できるが、MIDI信号を入出力できるMIDIインタフェース18を備えるものが好ましい。
パソコン本体11の記憶部17のROMあるいはハードディスクには、本発明に従う処理を実行する演奏制御システム用プログラムを予めインストールしておく。オーケストラの演奏データなどの楽曲データは、記憶部17に予め格納しておくことができ、また、MIDIインタフェース18を介して外部から取得して記憶部17に格納することもできる。
次に、本発明における全体的な動作を説明する、この動作は、キーボード12での所定操作に基づいて記憶部17のROMあるいはハードディスクに格納されている演奏制御システム用プログラムがRAMに読み出されることによって実行される。
最初に、表示部14にメニュー画面が表示される。メニュー画面において、キーボード12あるいはマウス13を操作して演奏をコントロールしようとする楽曲を選択(選曲)する。続いて、ユーザがマウス13を操作して演奏開始を指示し、さらに、マウス13を前後あるいは左右に動かすと、その動きに従って記憶部17から楽曲データが読み出され、発音タイミング、テンポ、音量などがコントロールされて再生部15から楽音が出力される。マウス13の動きに従ってコントロールされた楽音は、MIDIインタフェース18を介して外部のMIDI生成装置から出力させることもできる。
CPU16は、読み出された楽曲データを元に、楽曲本来のテンポと音量を表示部14に経時的にグラフ表示させる。また、マウス13の動きから得られる実テンポと実音量を合わせて経時的にグラフ表示させる。グラフ表示の時間軸は、現在および過去、未来の所定期間を含む。この場合、テンポのグラフ表示と音量のグラフ表示を合わせて1画面で表示するか、表示モードの切り替えによりテンポのグラフ表示、音量のグラフ表示を個別に行わせるかは任意である。また、テンポと音量を色などで区別することが見易さの面から好ましい。
再生部15は、マウス13の動きから得られる実テンポと実音量で楽音を出力する。実テンポと実音量を記憶部(RAM)17に保存し、楽曲本来のテンポと音量と記憶部17に保存した実テンポと実音量を比較して評価する機能をパソコン本体11に持たせ、その評価結果を表示部14に表示させることもできる。
再生が楽曲の終わりに達するか、またはユーザが途中で中断指示するかしたときには楽曲の再生が停止されて演奏のコントロールが終了する。
図2は、本発明に係る演奏制御システムにおけるマウス操作に基づく処理の一例を示すフローチャートである。演奏を、マウス13の前後(Y軸)方向の動きでコントロールするモードと左右(X軸)方向の動きでコントロールするモードを設け、それらのモードをキーボード12で選択できるようにすることができる。また、マウス13の動きを自動判別し、その判別結果に従ってY軸方向あるいはX軸方向の動きに基づくコントロールに自動的に設定されるようにすることができる。以下では、マウス13のY軸方向の動きで演奏をコントロールするものとして説明する。
ユーザがマウス13を動かしたとき、マウスカーソルの動きにおけるY軸方向の極小値と極大値が検出される(S21,S22)。検出された極小値は記憶部17に保存される(S23)。
MIDI再生では、拍の頭の少し前(ポーズポイント)でポーズする仕組みになっていて、ポーズを解除してやれば次のポーズポイントまで指定したテンポで進む。ポーズを解除するタイミングを与えることにより演奏の進行をコントロールすることができる。
演奏の進行は、S22で極大値が検出されるタイミングでコントロールされる。つまり、S22でY軸方向の極大値が検出されたときにポーズが解除される(S24)。次に、以下に説明するようにして、テンポが設定され(S25)、音量が設定される(S26)。
テンポ(tempo)は、直前にY軸方向の極大値を検出した時間(t1秒)を保存しておき、この時間(t1秒)と今回の極大値を検出した時間(t2秒)を用いて式(1)で求めることができる。
tempo=60/(t2−t1) (1)
また、音量(volume)は、直前のY軸方向の極小値(y1)を保存しておき、この極小値(y1)と今回の極大値(y2)を用いて式(2)で求めることができる。なお、y0は、表示部14の画面全体のY軸方向長さである。また、y1,y2は、マウスカーソルの表示部14の画面上での位置であり、マウスカーソルの動きがy0となった場合に最大音量100が設定されるようにしている。
volume=((y2−y1)/y0)*100 (2)
求められたテンポや音量や極大値検出時間は記憶部17に保存され(S27)、リプレイ再生、テンポや音量のグラフ表示の際に使用される。
以上のように、マウス17をY軸方向に動かした場合、マウスカーソルのY軸方向位置の極大値が検出されるたびにポーズが解除され、Y軸方向動きの周期から演奏のテンポが設定され、また、その振幅から音量が設定される。マウス13はY軸方向以外にX軸方向にも動くこともできるが、上記のようにY軸(あるいはX軸)方向の動きのみで演奏をコントロールするように設定することにより、コントロールが分かり易く、かつ容易になる。
マウス13が動かされたとき、マウスの動きを自動判別し、その判別結果に従ってY軸方向あるいはX軸方向の動きに基づくコントロールに自動的に設定されるようにすることができる。図3は、マウスの動きの自動判別によるコントロール設定処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートによれば、マウスカーソルの位置が、マウス13の所定動き量あるいは所定周期ごとに検出されてマウス13の動きの主方向が判別され、主方向における極大値および極小値の検出に基づいて演奏がコントロールされる。
記憶部17にはX軸およびY軸方向の前回のカーソル位置(x2,y2)が保存されているものとする。なお、これが保存されていなければ原点(0,0)をその代わりに用いることができる。
マウス13が動かされたとき、マウス13の所定動き量あるいは所定周期ごとにX軸およびY軸方向のカーソル位置を検出する。今回検出されたカーソル位置を(x1,y1)とする(S31)。次に、今回のカーソル位置(x1,y1)と前回のカーソル位置(x2,y2)を式(3)に適用し、この値が1以下かどうかを判定する(S32)。なお、式(3)においてabsは、絶対値を求めることを表している。以下の式でも同じである。
abs(y1−y2)/abs(x1−x2) (3)
S32で、式(3)の値が1以下と判定されたときには極大値と極小値を検出する方向をX軸方向とするとともに(S33)、表示部14における経時的グラフ表示をY軸方向に切り替える(S34)。また、式(3)の値が1を超えていると判定されたときには極大値と極小値を検出する方向をY軸方向とするとともに(S35)、表示部14における経時的グラフ表示をX軸方向に切り替える(S36)。表示部14における経時的表示については後述する。その後、今回検出されたカーソル位置(x1,y1)を前回のカーソル位置(x2,y2)として記憶部17に保存する(S37)。
次に、表示部14でのテンポや音量の経時的なグラフ表示について説明する。表示部14ではテンポと音量の両者を合わせて1画面で表示させることもできるが、以下では、テンポと音量を別々に表示させる場合について説明する。
図4は、テンポの経時的なグラフ表示の例を示す図である。本例は、図3のS36でX軸方向への切替が行われた場合の経時的グラフ表示であり、図3のS34でY軸方向への切替が行われた場合には、図4を90°回転させた表示になる。
図4では、画面の左右中央部の上下に三角印a,bを表示させており、これらの三角印a,bを楽曲本来のテンポに合わせて点滅させる。
画面の左右中央部の縦線は現在時間を示し、左側に過去のテンポ、右側にこれからのテンポを表示する。このグラフ表示では上方向になるに従って速いテンポを示す。このグラフ表示を時間経過に従って右から左へスクロールさせ、縦線位置が常に現在時間のテンポを示すようにする。
楽曲本来のテンポc(図示実線)とともにユーザのマウス操作による実テンポd(図示点線)をグラフ表示する。マウス13のカーソルの軌跡を画面表示させてもよい。楽曲本来のテンポcの表示と実テンポdの表示の色を異ならせて両者を容易に区別できるようにすることも好ましい。
このようなテンポ表示により、ユーザは三角印a,bの点滅に合わせてマウスを動かすことで実テンポdを楽曲本来のテンポcに近づけることができる。また、楽曲本来のテンポcとマウス13の動きに基づく実テンポdの両者がグラフ表示されるので、現在時間より前の表示(左右中央部より左側)を見れば、両テンポc,dのずれが一目瞭然であり、さらに、現在時間より後の表示(左右中央部より右側)を見れば、曲本来のテンポcがこれからどのように変わっていくのかが分かる。
図5は、音量の経時的なグラフ表示の例を示す図である。本例は、図3のS36でX軸方向への切替が行われた場合の経時的グラフ表示であり、図3のS34でY軸方向への切替が行われた場合には、図5を90°回転させた表示になる。
図4の音量の表示でも、画面の左右中央部の上下に三角印a,bを表示させ、これらの三角印a,bを楽曲本来のテンポに合わせて点滅させる。
画面の左右中央部の縦線は現在時間を示し、左側に過去の音量、右側にこれからの音量を、画面上下中央部に対して上下対称にグラフ表示する。上下のグラフ間の幅が音量を表す。このグラフ表示を時間経過に従って右から左へスクロールさせ、縦線位置が常に現在時間の音量を示すようにする。
楽曲本来の音量e(図示実線)とともにマウス13の動きに基づく実音量f(図示点線)をグラフ表示する。マウス13のカーソルの軌跡を画面表示させてもよい。楽曲本来の音量eの表示と実音量fの表示の色を異ならせて両者を容易に区別できるようにすることも好ましい。
このような音量表示により、ユーザは三角印a,bの点滅に合わせて現在時間での音量eに合うような運動幅でマウスを動かすことで実音量fを楽曲本来の音量eに近づけることができる。また、楽曲本来の音量eとマウス13の動きに基づく実音量fの両者がグラフ表示されるので、現在時間より前の表示(左右中央部より左側)を見れば、両音量e,fの違いが一目瞭然であり、さらに、現在時間より後の表示(左右中央部より右側)を見れば、曲本来の音量eがこれからどのように変わっていくのかが分かる。
次に、マウス13の動きに基づく実テンポと音量の評価について説明する。上記したように、マウス13の動きから得られる実テンポと実音量を記憶部17に保存し、楽曲本来のテンポと音量と記憶部17に保存した実テンポと実音量を比較して評価する機能をパソコン本体11に持たせ、その評価結果を表示部14に表示させることができる。
図6は、マウス13の動きに基づく実テンポの評価処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートによれば、評価に対するテンポと音量の重みが1/2ずつとされ、指定拍数Aのテンポと音量が総合されて評価される。
まず、指定拍数カウンタのカウンタ値iと総合評価値累積手段の累積値fSumを初期設定(i=0,fSum=0)する(S61)。カウンタ値iは、楽曲の進行に従って1ずつインクリメントされる。
次に、カウンタ値iが指定拍数A未満かどうかを判定する(S62)。カウンタ値iが指定拍数A未満であると判定されたときには、次のステップ(S63)で、カウンタ値iが指示する拍の音量点数fVolを算出し、さらに次のステップ(S64)で、当該拍のテンポ点数fTempoを算出する。
図7は、拍ごとの音量点数の算出処理(S63)の一例を示すフローチャートである。まず、マウス13の動きに基づく実音量と楽曲本来の音量との比を音量点数fVolとして算出する(S71)。次に、音量点数fVolが2以上かどうかを判定し(S72)、2以上と判定されたときには音量点数fVolを0とする(S73)。つまり、楽曲本来の音量に対して2倍以上で実音量が設定されたときには音量点数fVolは0点となる。
S72で、音量点数fVolが2以上でないと判定されたときには、さらに音量点数fVolが1以上かつ2未満かどうかを判定する(S74)。ここで、音量点数fVolが1以上かつ2未満と判定されたときには音量点数fVolをfVol=2−fVolにより算出する。また、S74で、音量点数fVolが1以上かつ2未満でないと判定されたときには音量点数fVolをそのまま出力する。
図7のフローチャートによれば、音量点数fVolは、マウス13の動きに基づく実音量が楽曲本来の音量に一致したとき最高点1になり、実音量が楽曲本来の音量から離れるに従って徐々に小さくなり、実音量が楽曲本来の音量の2倍以上になる最低点0になる特性を持つ。
図8は、拍ごとのテンポ点数の算出処理(S64)の一例を示すフローチャートである。テンポ点数の算出のために、図9に示すような、テンポ評価基準のテーブルucTempoを記憶部17に予め格納しておく。
テンポ点数算出に際しては、まず、マウス13の動きに基づく実テンポがテーブルucTempoの何番目のテンポに近いかを調べ、近い値を実テンポucBegとして取得する。また、楽曲本来のテンポがテーブルucTempoの何番目のテンポに近いかを調べ、近い値をテンポucEndとして取得する(S81)。
次に、実テンポucBegとテンポucEndの差の絶対値を求め、それが10以上かどうかを判定する(S82)。ここで、上記絶対値が10以上と判定されたときにはテンポ点数fTempoを0とする(S83)。つまり、楽曲本来のテンポに対してテーブルucTempo上で10以上ずれていたときにはテンポ点数fTempoは0点となる。
S82で、楽曲本来のテンポに対してテーブルucTempo上で10以上ずれていないと判定されたときには、実テンポucBegとテンポucEndを式(4)に適用してテンポ点数fTempoを算出する(S84)。
ftempo=1.0−abs(ucBeg−ucEnd)/10 (4)
図8のフローチャートによれば、テンポ点数fTempoは、テーブルucTempo上で実テンポが楽曲本来のテンポに一致したとき最高点1になり、実テンポが楽曲本来のテンポからずれる従って徐々に小さくなる特性を持つ。
図6に戻って、S65では、音量点数fVolとテンポ点数fTempoにそれぞれ0.5を乗算した後、両者を加算する。これにより当該拍についてのテンポと音量の総合評価値fVTが算出される。以上の総合評価値算出処理を各拍について行い、各拍ごとに算出された総合評価値fVTを累積して累積値fSumを求める(S66)。
指定拍数A(i=0〜A−1)までの累積値fSumが求められたならばS67に進む。S67では、累積値fSumを指定拍数Aで除算して点数を求める。この点数は、各拍についてのテンポと音量の総合評価値fVTが指定拍数Aで平均された値となる。
本発明に係る演奏制御システムの一実施形態を示すブロック図である。 マウス操作に基づく処理の一例を示すフローチャートである。 マウスの動きの自動判別によるコントロール設定処理の一例を示すフローチャートである。 テンポのグラフ表示の例を示す図である。 音量のグラフ表示の例を示す図である。 マウスの動きに基づく実テンポの評価処理の一例を示すフローチャートである。 拍ごとの音量点数の算出処理の一例を示すフローチャートである。 拍ごとのテンポ点数の算出処理の一例を示すフローチャートである。 テンポ評価基準のテーブルの例を示す図である。
符号の説明
11・・・パソコン本体、12・・・キーボード、13・・・マウス、14・・・表示部、15・・・再生部、16・・・CPU、17・・・記憶部、18・・・MIDIインタフェース

Claims (8)

  1. 記憶部に記憶された楽曲データを読み出し、マウスを操作して該楽曲データに基づく演奏をコントロールする演奏制御システムにおいて、
    前記マウスの動きの上下方向あるいは左右方向における極大値および極小値を検出する検出手段と、
    前記検出手段で極大値あるいは極小値が検出されたタイミングでポーズを解除するポーズ解除手段と、
    前記検出手段で極大値および極小値が検出されたタイミングに基づいて演奏のテンポを設定するテンポ設定手段と、
    前記検出手段で検出された極大値および極小値に基づいて演奏の音量を設定する音量設定手段と、
    表示手段を備え、
    前記表示手段は、楽曲本来のテンポと前記テンポ設定手段で設定されたテンポの経時的なグラフ表示、楽曲本来の音量と前記音量設定手段で設定された音量の経時的なグラフ表示うちの少なくとも一方を表示することを特徴とする演奏制御システム。
  2. 前記表示手段は、さらに楽曲本来のテンポに合わせて点滅表示することを特徴とする請求項1に記載の演奏制御システム。
  3. 前記検出手段が前記マウスの動きの上下方向における極大値および極小値を検出する第1のモードと左右方向における極大値および極小値を検出する第2のモードを有し、前記第1のモードと前記第2のモードが選択可能であること特徴とする請求項1または2に記載の演奏制御システム。
  4. 前記マウスの動きの主方向が上下方向であるか左右方向であるかを自動判別するマウス動き判別手段を備え、前記検出手段は、前記マウス動き判別手段により判別された上下方向あるいは左右方向における極大値および極小値を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の演奏制御システム。
  5. 前記マウス動き判別手段で判別されたマウスの動きの主方向に応じて前記表示手段における表示方向を切り替えることを特徴とする請求項4に記載の演奏制御システム。
  6. 前記テンポ設定手段で設定されたテンポおよび前記音量設定手段で設定された音量を保存することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の演奏制御システム。
  7. 前記テンポ設定手段で設定されたテンポおよび前記音量設定手段で設定された音量と楽曲本来のテンポと音量を比較して評価する評価手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の演奏制御システム。
  8. コンピュータに、
    マウスの動きの上下方向あるいは左右方向における極大値および極小値を検出する第1の手順と、
    前記第1の手順で極大値あるいは極小値が検出されたタイミングでポーズを解除する第2の手順と、
    前記第1の手順で極大値および極小値が検出されたタイミングに基づいて演奏のテンポを設定する第3の手順と、
    前記第1の手順で検出された極大値および極小値に基づいて演奏の音量を設定する第4の手順と、
    楽曲本来のテンポと前記第3の手順で設定されたテンポの経時的なグラフ表示、楽曲本来の音量と前記音量設定手段で設定された音量の経時的なグラフ表示うちの少なくとも一方のグラフ表示を行わせる第5の手順を有することを特徴とする演奏制御システム用プログラム。
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