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JP2006247273A - 使い捨て着用物品 - Google Patents

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JP2006247273A
JP2006247273A JP2005071344A JP2005071344A JP2006247273A JP 2006247273 A JP2006247273 A JP 2006247273A JP 2005071344 A JP2005071344 A JP 2005071344A JP 2005071344 A JP2005071344 A JP 2005071344A JP 2006247273 A JP2006247273 A JP 2006247273A
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Toru Oba
徹 大庭
Takanori Matsuo
隆範 松尾
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Unicharm Corp
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Unicharm Corp
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Abstract

【課題】防漏シートの第1および第2可動部が排泄物に対する障壁として確実に機能する使い捨て着用物品を提供する。
【解決手段】着用物品20では、第2防漏シート34の第2固定前後端部42,43の縦寸法L1,L3が第1防漏シート33の第1固定前後端部37,38の縦寸法L2,L4よりも長く、第2防漏シート34の第2可動部41が表面シート27の上方に位置しつつ肌当接面と並行するように横方向外側へ張り出し、第1防漏シート33の第1可動部36が第2可動部41と直交するように表面シート27の上方へ延びている。物品20は、第1および第2可動部36,41が排泄物に対する2重の障壁を形成するとともに、第2可動部41の内面が着用者の肌に面接触する。
【選択図】図2

Description

本発明は、排泄物を吸収保持する使い捨て着用物品に関する。
透液性表面シートおよび不透液性裏面シートと、表裏面シートの間に介在する吸液性コアとから形成され、前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、横方向へ延びる前後端部および縦方向へ延びる両側部とを有し、互いに対向して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シートが両側部の肌当接面に取り付けられた使い捨て着用物品がある(特許文献1参照)。それら防漏シートは、第1防漏シートと、第1防漏シートの横方向外側に隣接配置された第2防漏シートとから形成されている。
第1防漏シートは、物品の側部に固着されて縦方向へ延びる第1固定部と、第1固定部に並行して縦方向へ延びる第1可動部と、物品の横方向内側に倒伏した第1前後端部とから形成されている。第1可動部の上端縁には、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材が伸縮可能に取り付けられている。第1前後端部は、物品の前後端部に延びる表面シートの外面に固着されている。第2防漏シートは、物品の側部に固着されて縦方向へ延びる第2固定部と、第2固定部に並行して縦方向へ延びる第2可動部と、物品の横方向外側に倒伏した第2前後端部とから形成されている。第2可動部の上端縁には、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材が伸縮可能に取り付けられている。第2防漏シートでは、第2前後端部が物品のいずれにも固着されておらず、第2可動部ととも第2前後端部が物品に対して自由である。物品は、弾性部材の収縮によって第1可動部が横方向内側へ傾斜するように表面シートの上方へ起き上がり、弾性部材の収縮によって第2可動部が横方向外側へ傾斜するように表面シートの上方へ起き上がる。この物品では、第1および第2可動部が排泄物の横漏れを防止する障壁を形成する。
特開昭64−68503号公報
前記特許文献1に開示の着用物品では、第2防漏シートの第2前後端部が物品のいずれにも固着されていないから、第2前後端部の間に延びる第2可動部が横方向へ捲れ易く、第2可動部が横方向内側へ容易に倒伏してしまう。第2可動部が横方向内側へ倒伏すると、第2可動部の内面が第1可動部の外面に当接し、第1可動部が第2可動部とともに横方向内側へ倒伏し、それら可動部が排泄物に対する障壁として機能せず、排泄物がそれら可動部を乗り越えて両側部の外側へ漏れてしまう場合がある。また、第2可動部の内面と第1可動部の外面とが当接すると、第2可動部の内面を着用者の肌に面接触させることができず、それら防漏シートと着用者の肌との間に隙間が生じ易く、排泄物が隙間を通って両側部の外側へ漏れてしまう場合がある。
本発明の目的は、防漏シートの第1および第2可動部が排泄物に対する障壁として確実に機能する使い捨て着用物品を提供することにある。本発明の他の目的は、第2可動部の内面が着用者の肌に面接触し、防漏シートと着用者の肌との間に隙間が生じることがない使い捨て着用物品を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、横方向へ延びる前後端部および縦方向へ延びる両側部とを有し、互いに対向して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シートが両側部に取り付けられ、それら防漏シートが、第1防漏シートと、第1防漏シートの横方向外側に隣接配置された第2防漏シートとから形成された使い捨て着用物品である。
前記前提における本発明の特徴は、第1防漏シートが、側部に位置して縦方向へ延びる第1固定部と、第1固定部に並行して縦方向へ延びていて物品の肌当接面の上方へ起立性向を有する伸縮性第1可動部と、前胴周り域に位置して横方向内側へ倒伏した第1固定前端部と、後胴周り域に位置して横方向内側へ倒伏した第1固定後端部とから形成され、第2防漏シートが、側部に位置して縦方向へ延びる第2固定部と、第2固定部に並行して縦方向へ延びていて前記肌当接面の上方へ起立性向を有する伸縮性第2可動部と、前胴周り域に位置して横方向外側へ倒伏した第2固定前端部と、後胴周り域に位置して横方向外側へ倒伏してた第2固定後端部とから形成され、第2固定後端部の縦寸法が第1固定後端部のそれよりも長いことにある。
本発明の実施態様の一例は、第1防漏シート全体の縦寸法を100%とした場合における第1固定後端部の縦寸法の割合が10%〜25%の範囲にあり、第2防漏シート全体の縦寸法を100%とした場合における第2固定後端部の縦寸法の割合が25%〜30%の範囲にある。
本発明の実施態様の他の一例は、第2固定前端部の縦寸法が第1固定前端部のそれよりも長い。
本発明の実施態様の他の一例は、第1防漏シート全体の縦寸法を100%とした場合における第1固定前端部の縦寸法の割合が10%〜25%の範囲にあり、第2防漏シート全体の縦寸法を100%とした場合における第2固定前端部の縦寸法の割合が25%〜30%の範囲にある。
本発明の実施態様の他の一例は、第2可動部が肌当接面の上方に位置しつつ該肌当接面と並行するように横方向外側へ張り出し、第1可動部が第2可動部と直交するように肌当接面の上方へ延びている。
本発明に係る使い捨て着用物品によれば、横方向外側へ倒伏した第2防漏シートの第2固定後端部の縦寸法が横方向内側へ倒伏した第1防漏シートの第1固定後端部のそれよりも長く、第2固定前後端部の間に延びる第2可動部が横方向内側へ倒伏することがないから、第1可動部と第2可動部とが互いに当接することはなく、第1可動部が第2可動部とともに物品の横方向内側へ倒伏することはない。この物品は、第1および第2可動部が排泄物に対する2重の障壁を形成し、第1および第2可動部を排泄物に対する障壁として確実に機能させることができ、それら可動部を利用して物品の着用中における排泄物の横漏れを防ぐことができる。
横方向外側へ倒伏した第2固定前端部の縦寸法が横方向内側へ倒伏した第1固定前端部のそれよりも長い着用物品は、第2固定前後端部の間に延びる第2可動部が物品の横方向内側へ倒伏することがないから、第1可動部と第2可動部とが互いに当接することはなく、第1可動部が第2可動部とともに物品の横方向内側へ倒伏することはない。この物品は、第1および第2可動部が排泄物に対する2重の障壁を形成し、第1および第2可動部を排泄物に対する障壁として確実に機能させることができ、物品の着用中における排泄物の横漏れを防ぐことができる。
第2可動部が物品の肌当接面の上方に位置しつつ該肌当接面と並行するように横方向外側へ張り出している物品は、第2可動部の内面が着用者の肌に面接触するから、第2可動部の内面が着用者の肌に密着し、第2防漏シートと着用者の肌との間に隙間が生じることはない。この物品は、第1可動部が第2可動部と直交するように肌当接面の上方へ延びているから、第1可動部が排泄物に対する障壁として十分に機能し、物品の着用中における排泄物の横漏れを確実に防ぐことができる。
添付の図面を参照し、本発明に係る使い捨て着用物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。
図1,2は、一例として示す着用物品20の斜視図と、肌当接面側から示す図1の物品20の展開平面図とであり、図3,4は、図1の3−3線矢視断面図と、図1の4−4線矢視断面図とである。図5は、図1の5−5線端面図である。図1,2では、縦方向を矢印L、横方向を矢印Mで示し、厚み方向を矢印N(図1のみ)で示す。なお、表面シート27や裏面シート28、防漏シート33,34の内面とは、コア29に対向する面をいい、それらシート27,28,33,34の外面とは、コア29に非対向の面をいう。
物品20は、縦方向に前胴周り域21および後胴周り域23と、それら胴周り域21,23の間に位置する股下域22とを有し、前後胴周り域21,23に横方向へ延びる前後端部24,25と、前後胴周り域21,23間に縦方向へ延びる両側部26とを有する。物品20は、肌当接面の側に位置する透液性表面シート27と、肌非当接面の側に位置する不透液性裏面シート28と、それらシート27,28の間に介在する吸液性コア29とから形成されている。股下域22の両側部26は、横方向内側へ向かって弧を画いている。物品20は、図1に示すように、その平面形状が砂時計型である。この物品20は、着用時に前後胴周り域21,23を連結するオープン型である。
表面シート27には、親水性繊維不織布が使用されている。裏面シート28には、互いに重なり合う2枚の疎水性繊維不織布をラミネートした複合不織布が使用されている。コア29は、粒子状や繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプとの混合物、または、粒子状や繊維状の高吸収性ポリマーとフラッフパルプと熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所定の厚みに圧縮されている。コア29は、その型崩れやポリマーの脱落を防止するため、全体がティッシュペーパー(図示せず)に包被されている。コア29は、ティッシュペーパーを介して表裏面シート27,28の内面に接合されている。ポリマーには、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のそれが使用されている。
前後端部24,25には、横方向へ延びる帯状の胴周り用弾性部材30が伸縮可能に取り付けられている。両側部26には、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材31が伸縮可能に取り付けられている。両側部26には、横方向へ離間対向して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シート32が取り付けられている。それら防漏シート32は、前後端部24,25間に延びる第1防漏シート33と、第1防漏シート33の横方向外側に隣接配置されて前後端部24,25間に延びる第2防漏シート34とから形成されている。第1および第2防漏シート33,34には、疎水性繊維不織布が使用されている。
第1防漏シート33は、側部26に位置して縦方向へ延びる第1固定部35と、固定部35に並行して縦方向へ延びていて表面シート27の外面(肌当接面)から上方へ起立性向を有する第1可動部36(伸縮性第1可動部)と、可動部36の縦方向前方に位置する第1固定前端部37(図2に斜線で示す)と、可動部36の縦方向後方に位置する第1固定後端部38(図2に斜線で示す)とから形成されている。固定部35は、側部26に固着されている。可動部36の上端縁には、縦方向へ延びる一条の伸縮性弾性部材39が伸縮可能に取り付けられている。弾性部材39は、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態で防漏シート33に接合されている。固定前端部37は、物品20の横方向内側へ倒伏し、前端部24に固着されている。固定後端部38は、物品20の横方向内側へ倒伏し、後端部25に固着されている。弾性部材39が収縮すると、固定前後端部37,38の間に延びる可動部36が表面シート27の外面から上方へ起き上がり、可動部36が側部26において物品20の厚み方向上方へ延びる。可動部36は、排泄物の横方向への流動を阻止する障壁を形成する。
第2防漏シート34は、側部26に位置して縦方向へ延びる第2固定部40と、固定部40に並行して縦方向へ延びていて表面シート27の外面(肌当接面)から上方へ起立性向を有する第2可動部41(伸縮性第2可動部)と、可動部41の縦方向前方に位置する第2固定前端部42(図2に斜線で示す)と、可動部41の縦方向後方に位置する第2固定後端部43(図2に斜線で示す)とから形成されている。固定部40は、側部26に固着されている。可動部41は、表面シート27の外面から上方へ延びる起立部分45と、起立部分45の上方に位置して肌当接面と並行するように物品20の横方向外側へ張り出す張出部分46とを有する(図4参照)。張出部分46は、可動部36と起立部分45とに対して略直交している。張出部分46には、縦方向へ延びる複数条の伸縮性弾性部材44が伸縮可能に取り付けられている。弾性部材44は、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態で防漏シート34に接合されている。
固定前端部42は、物品20の横方向外側へ倒伏して前胴周り域23に延びる固定部40に重なり、固定部40に固着されている。固定後端部43は、物品20の横方向外側へ倒伏して後胴周り域23に延びる固定部40に重なり、固定部40に固着されている。固定前端部42の縦寸法L1は、第1防漏シート33の固定前端部37の縦寸法L2よりも長く、固定後端部43の縦寸法L3は、第1防漏シート33の固定後端部38の縦寸法L4よりも長い。換言すれば、物品20に対する防漏シート34の前方と後方とにおける固着縦寸法が防漏シート33の前方と後方とにおける固着縦寸法よりも長い。また、可動部36の上端縁から下端縁までの寸法は、起立部分45の上端縁から下端縁までの寸法よりも長い。第2防漏シート34では、弾性部材44が収縮すると、固定前後端部42,43の間に延びる可動部41が表面シート27の外面から上方へ起き上がり、起立部分45が排泄物の横方向への流動を阻止する障壁を形成する。
前後端部24,25は、コア29の端縁47から縦方向外方へ延びる表裏面シート27,28の端部48,49と防漏シート33,34の端部37,38,42,43とから形成されている。前後端部24,25では、それらシート27,28,33,34の端部48,49,37,38,42,43が重なり合い、表裏面シート27,28の内面どうしが固着され、表面シート27の外面と防漏シート33の内面とが固着され、さらに、防漏シート33,34の内外面が固着されている。胴周り用弾性部材30は、表面シート27と裏面シート28との間に介在し、横方向へ所定の倍率に伸長させた状態でそれらシート27,28の内面に接合されている。両側部26は、コア29の側縁50から横方向外方へ延びる表裏面シート27,28の側部51,52と防漏シート33,34の固定部35,40とから形成されている。両側部26では、表面シート27の側部51がコア29の側縁50から横方向外方へわずかに延び、側部51からさらに横方向外方へ裏面シート28の側部52と防漏シート33,34の固定部35,40とが延びている。両側部26では、表裏面シート27,28の側部51,52と防漏シート33,34の固定部35,40とが重なり合い、表裏面シート27,28の内面どうしが固着され、表裏面シート27,28の内外面と防漏シート33の内面とが固着され、さらに、防漏シート33,34の内外面が固着されている。脚周り用弾性部材31は、裏面シート28と防漏シート33との間に介在し、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態でそれらシート28,33の内面に接合されている。
後胴周り域23の両側部26には、プラスチックフィルムから形成された可撓性のテープファスナ53が取り付けられている。テープファスナ53は、横方向へ延びる固定端部54と自由端部55とを有する。固定端部54は、裏面シート28の側部52と防漏シート33の固定部35との間に介在し、それらシート28,33の内面に固着されている。自由端部55の内面には、複数のフックを有する雄型メカニカルファスナ56が取り付けられている。前胴周り域21には、テープファスナ53の自由端部55を着脱可能に止着する可撓性のターゲットテープ57が取り付けられている。ターゲットテープ57には、プラスチックフィルムとフィルムから突出する複数のループとから形成された雌型メカニカルファスナが使用されている。ターゲットテープ57は、裏面シート28の外面に固着されている。
この物品20を着用する手順の一例は、以下のとおりである。股下域22の肌当接面に着用者の臀部を乗せ、股下域22を折り曲げて前胴周り域21を着用者の腹部の上に乗せる。次に、後胴周り域23の両側部26が着用者の腹部の上に位置するように、後胴周り域23の両側部26を前胴周り域21の両側部26の外側に重ね合わせ、テープファスナ53の自由端部55をターゲットテープ57に止着し、前胴周り域21と後胴周り域23とを連結する。前後胴周り域21,23が連結された物品20には、胴周り開口と一対の脚周り開口とが形成される(図示せず)。物品20を着用すると、厚み方向上方へ延びる第1防漏シート33の可動部36の上端縁近傍が着用者の肌に線接触し、横方向外側へ張り出す可動部41の張出部分46の内面が着用者の肌に面接触する。物品20の着用中に排泄された排泄物は、表面シート27を透過してコア29に吸収保持される。
物品20は、横方向外側に倒伏した第2固定前後端部42,43の縦寸法L1,L3が横方向内側へ倒伏した第1固定前後端部37,38のそれよりも長く、第2固定前後端部42,43の間に延びる第2可動部41の張出部分46が表面シート27の外面(肌当接面)の上方に位置しつつ物品20の横方向外側へ張り出し、第2可動部41が横方向内側へ倒伏することがないから、第1および第2可動部36,41が互いに当接してそれら可動部36,41が横方向内側へ倒伏することはない。物品20は、第1および第2可動部36,41が排泄物に対する2重の障壁を形成するとともに、それら可動部36,41が排泄物に対する障壁として確実に機能するから、それら防漏シート33,34を利用して物品20の着用中における排泄物の横漏れを防ぐことができる。
物品20は、その着用中に第2可動部41の張出部分46の内面が着用者の肌に面接触するから、第2可動部41が肌に密着し、可動部41と着用者の肌との間に隙間が生じることはない。この物品20は、第1可動部36が第2可動部41(張出部分46)と直交するように肌当接面の上方へ延び、可動部36の上端縁から下端縁までの寸法が起立部分45の上端縁から下端縁までの寸法よりも長いから、第1可動部36が排泄物に対する障壁として十分に機能し、両側部26の外側への排泄物の横漏れを確実に防ぐことができる。
物品20では、第1防漏シート33全体の縦寸法を100%とした場合における第1固定前後端部37,38の縦寸法L2,L4の割合が10%〜25%の範囲にあり、第2防漏シート34全体の縦寸法を100%とした場合における第2固定前後端部42,43の縦寸法L1,L3の割合が25%〜30%の範囲にある。なお、防漏シート33全体の縦寸法と防漏シート34全体の縦寸法とは略同一である。第1固定前後端部37,38の縦寸法L2,L4の割合が25%を超過すると、固定前後端部37,38間に延びる可動部36が表面シート28の上方へ起き上がり難くなるばかりか、可動部36が物品20の横方向内側へ倒伏し易くなり、可動部36が障壁として十分に機能しない場合がある。第2固定前後端部42,43の縦寸法L1,L3の割合が25%未満では、可動部36と同様に可動部41が物品20の厚み方向上方へ延出し、可動部36,41どうしが当接して可動部41を着用者の肌に面接触させることができない。第2固定前後端部42,43の縦寸法L1,L3の割合が30%を超過すると、可動部41が物品20の肌当接面から上方へ起き上がり難くなるばかりか、可動部41が物品20の横方向外側へ倒伏し易くなり、可動部41が障壁として機能しない場合がある。物品20は、第1固定前後端部37,38の縦寸法L2,L4の割合と第2固定前後端部42,43の縦寸法L1,L3の割合とが前記範囲にあるから、第1固定前後端部37,38の間に延びる可動部36が排泄物に対する障壁として確実に機能するとともに、第2固定前後端部42,43の間に延びる可動部41の張出部分46が着用者に肌に面接触し、可動部41を着用者の肌に密着させることができる。
図6,7は、他の一例として示す使い捨て着用物品60の部分破断斜視図と、前後胴周り域63,65の連結を解除した状態で示す図6の物品60の平面図とであり、図8,9は、図6の8−8線矢視断面図と、図6の9−9線矢視断面図とである。図10は、図7の10−10線端面図である。図6,7では、縦方向を矢印Lで示し、横方向を矢印Mで示す。図8,9では、厚み方向を矢印Nで示す。なお、表面シート92や第1および第2裏面シート61,93、防漏シート102,103の内面とは、コア94に対向する面をいい、それらシート61,92,93,102,103の外面とは、コア94に非対向の面をいう。
物品60は、不透液性第1裏面シート61と、裏面シート61の内面に配置された積層パネル62とから形成されている。物品60は、互いに対向する前胴周り域63および後胴周り域65と、それら胴周り域63,65の間に位置する股下域64とを有し、前後胴周り域63,65に横方向へ延びる前後端部66,67と、前後胴周り域63,65間に縦方向へ延びる両側部68とを有する。裏面シート61は、前後端部66,67と両側部68とを含む前後胴周り域63,65および股下域64を画成し、物品60の全体形状を形作っている。物品60では、前後胴周り域66,67の両側部68a,68gが合掌状に重なり合い、それら両側部68a,68gが縦方向へ並ぶ多数の熱融着線69を介して固着されている。物品60は、図6に示すように、前後胴周り域66,67が連結されたパンツ型であり、胴周り開口70と一対の脚周り開口71とを有する。
図7には、股下域64の縦寸法を二等分して横方向へ延びる横中心線72(一点鎖線)と、物品60の横寸法(両側部68間の横寸法)を二等分して縦方向へ延びる縦中心線73(一点鎖線)とが仮想されている。股下域64は、前胴周り域63と横中心線72との間に延びる前半分74、横中心線72と後胴周り域65との間に延びる後半分75に区分されている。さらに、図7には、股下域64の前半分74の縦寸法を四等分して横方向へ延びる第1〜第4分割線76,77,78,79(二点鎖線)が仮想されている。前半分74は、前胴周り域63の側から横中心線72に向かって、第1分割線76と第2分割線77との間に延びる第1前半分80、第2分割線77と第3分割線78との間に延びる第2前半分81、第3分割線78と第4分割線79との間に延びる第3前半分82、第4分割線79と横中心線72との間に延びる第4前半分83に区分されている。
股下域64の第1前半分80に延びる両側部68bは、横中心線72(第1分割線76)と略平行するように横方向へ延在しつつ、前胴周り域63から第2前半分81に向かうにつれて縦中心線73へ次第に接近している。股下域64の第2および第3前半分81,82に延びる両側部68c,68dは、縦中心線73と平行するように縦方向へ延在している。股下域64の第4前半分83と後半分75とに延びる両側部68e,68fは、縦中心線73と略平行するように縦方向へ延在しつつ、後胴周り域65の側から第3前半分82に向かうにつれて縦中心線73へ次第に接近している。物品60は、股下域64の両側部68が横方向内方へ実質的に弧を画いており、その平面形状が砂時計型である。
裏面シート61には、互いに重なり合う2枚の疎水性繊維不織布をラミネートした複合不織布が使用されている。前後端部66,67は、裏面シート61の端部84から形成されている。前後端部66,67には、胴周り開口70に沿って横方向へ延びる複数条の胴周り用弾性部材85が伸縮可能に取り付けられている。胴周り用弾性部材85は、裏面シート61を形成する不織布の間に介在し、所定の倍率に伸長された状態でそれら不織布に接合されている。両側部68は、裏面シート61の側部86と後記するパネル62の側部100とから形成されている。両側部68には、脚周り開口71に沿って縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性部材88が伸縮可能に取り付けられている。脚周り用弾性部材88は、裏面シート61を形成する不織布の間に介在し、所定の倍率に伸長された状態でそれら不織布に接合されている。
脚周り用弾性部材88は、股下域64の側に位置する前胴周り域63の側部68aから股下域64の第1前半分80に延びる脚周り第1弾性部材89と、股下域64の側に位置する後胴周り域65の側部68gから股下域64の後半分75を通って第4前半分83に延びる脚周り第2弾性部材90とから形成されている。第1弾性部材89は、横中心線72と並行するように横方向へ延在しつつ、前胴周り域63から股下域64に向かうにつれて縦中心線73へ次第に接近している。前胴周り域63に延びる第1弾性部材89は第1分割線76と略平行し、第1前半分80に延びる第1弾性部材89は縦中心線73に向かうにつれて横方向内方へ緩やかに弧を画いている。第1前半分80に位置する第1弾性部材89の内端部91は、後記するコア94の側縁119の内側に延出している。第2弾性部材90は、横中心線72と略直交するように(縦中心線73と略並行するように)縦方向へ延在しつつ、後胴周り域65から股下域64に向かうにつれて縦中心線73へ次第に接近している。第1および第2弾性部材89,90は、股下域64の第2および第3前半分81,82に存在しない。
パネル62は、肌当接面の側に位置する透液性表面シート92と、肌非当接面の側に位置する不透液性第2裏面シート93と、表裏面シート92,93の間に介在する吸液性コア94とから形成されている。パネル62は、その平面形状が縦方向へ長い略矩形であり、前後端部66,67を除いた前後胴周り域63,65と股下域64とに配置されている。パネル62は、前胴周り域63に位置する前域95および股下域64に位置する中間域96と、後胴周り域65に位置する後域97とを有し、前後域95,97に横方向へ延びる前後端部98,99と、前後域95,97間に縦方向へ延びる両側部100とを有する。パネル62では、それを形成する第2裏面シート93の外面が第1裏面シート61の内面に固着されている。
表面シート92には、親水性繊維不織布が使用されている。裏面シート93には、疎水性繊維不織布、または、無機物微細粒子を含有する通気不透液性の延伸プラスチックフィルムが使用されている。コア94は、図1の物品20のそれと同一の混合物であり、全体がティッシュペーパー(図示せず)に包被されている。コア94は、ティッシュペーパーを介して表裏面シート92,93の内面に接合されている。パネル62の両側部100(物品60の両側部68)には、横方向へ離間対向して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シート101が取り付けられている。それら防漏シート101は、前後域95,97間に延びる第1防漏シート102と、第1防漏シート102の横方向外側に隣接配置されて前後域95,97間に延びる第2防漏シート103とから形成されている。第1および第2防漏シート102,103には、疎水性繊維不織布が使用されている。
第1防漏シート102は、側部100に位置して縦方向へ延びる第1固定部104と、固定部104に並行して縦方向へ延びていて表面シート92の外面(肌当接面)から上方へ起立性向を有する第1可動部105(伸縮性第1可動部)と、可動部105の縦方向前方に位置する第1固定前端部106と、可動部105の縦方向後方に位置する第1固定後端部107とから形成されている。固定部104は、パネル62の側部100(物品60の側部68)に固着されている。可動部105の上端縁には、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材108が伸縮可能に取り付けられている。弾性部材108は、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態で防漏シート102に接合されている。固定前端部106は、物品60の横方向内側へ倒伏し、前域95に固着されている。固定後端部107は、物品60の横方向内側へ倒伏し、後域97に固着されている。弾性部材108が収縮すると、固定前後端部106,107の間に延びる可動部105が表面シート92の外面から上方へ起き上がり、可動部105が側部100において物品60の厚み方向上方へ延びる。可動部105は、排泄物の横方向への流動を阻止する障壁を形成する。
第2防漏シート103は、側部100に位置して縦方向へ延びる第2固定部109と、固定部109に並行して縦方向へ延びていて表面シート92の外面(肌当接面)から上方へ起立性向を有する第2可動部110(伸縮性第2可動部)と、可動部110の縦方向前方に位置する第2固定前端部111と、可動部110の縦方向後方に位置する第2固定後端部112とから形成されている。固定部109は、パネル62の側部100(物品60の側部)に固着されている。可動部110は、表面シート92の外面から上方へ延びる起立部分114と、起立部分114の上方に位置して肌当接面と並行するように物品60の横方向外側へ張り出す張出部分115とを有する(図9参照)。張出部分115は、可動部105および起立部分114に対して略直交している。張出部分115には、縦方向へ延びる複数条の伸縮性第2弾性部材113が伸縮可能に取り付けられている。弾性部材113は、縦方向へ所定の倍率に伸長させた状態で防漏シート103に接合されている。
固定前端部111は、物品60の横方向外側へ倒伏し、前域95に固着されている。固定後端部112は、物品60の横方向外側へ倒伏し、後域96に固着されている。固定後端部112の縦寸法L5は、第1防漏シート102の固定後端部107の縦寸法L6よりも長い。換言すれば、物品60に対する防漏シート103の後方における固着縦寸法が防漏シート102の後方における固着縦寸法よりも長い。また、可動部105の上端縁から下端縁までの寸法は、起立部分114の上端縁から下端縁までの寸法よりも長い。第2防漏シート103では、弾性部材113が収縮すると、固定前後端部111,112の間に延びる可動部110が表面シート92の外面から上方へ起き上がり、可動部のうちの起立部分114が排泄物の横方向への流動を阻止する障壁を形成する。
パネル62の前後端部98,99は、コア94の端縁116から縦方向外方へ延びる表裏面シート92,93の端部117,118と防漏シート102,103の端部106,107,111,112とから形成されている。前後端部98,99では、表裏面シート92,93の端部117,118と防漏シート102,103の端部106,107,111,112とが重なり合い、表裏面シート92,93の内面どうしが固着され、表面シート92の外面と防漏シート102の内面とが固着され、さらに、防漏シート102,103の内外面が固着されている。パネル62の両側部100は、コア94の側縁119から横方向外方へ延びる表裏面シート92,93の側部120,121と防漏シート102,103の固定部104,109とから形成されている。両側部100では、表裏面シート92,93の側部120,121と防漏シート102,103の固定部104,109とが重なり合い、表裏面シート92,93の内面どうしが接合され、表裏面シート92,93の内外面と防漏シート102の内面とが固着され、さらに、防漏シート102,103の内外面が固着されている。防漏シート102,103の固定部104,109のうちのパネル62の側部100から横方向外方へ延長された部分は、側部100において物品60の横方向内側へ折り曲げられ、第1裏面シート61と第2裏面シート93との間に介在してそれらシート61,93の内外面に固着されている。
物品60を着用するには、胴周り開口70から脚周り開口71へ着用者の両脚を通した後、物品60を着用者の胴部に引き上げる。物品60を着用すると、厚み方向上方へ延びる第1防漏シート102の可動部105の上端縁近傍が着用者の肌に線接触し、横方向外側へ張り出す可動部110の張出部分115の内面が着用者の肌に面接触する。物品60では、その着用中に第1弾性部材89が横方向へ伸長され、第1弾性部材89の収縮力が前胴周り域63と股下域64の前半分74とに延びる防漏シート102,103の可動部105,110およびコア94を着用者の肌に押し当てるように作用する。物品60では、その着用中に第2弾性部材90が縦方向へ伸長され、第2弾性部材90の収縮力が股下域64の後半分75と後胴周り域65とを物品60の端部66,67に向かって引き上げるように作用する。物品60の着用中に排泄された排泄物は、表面シート92を透過してコア94に吸収保持される。
物品60は、横方向外側に倒伏した第2固定後端部112の縦寸法L5が横方向内側へ倒伏した第1固定後端部107の縦寸法L6よりも長く、第2固定前後端部111,112の間に延びる第2可動部110の張出部分115が表面シート92の外面(肌当接面)の上方に位置しつつ物品60の横方向外側へ張り出し、第2可動部110が横方向内側へ倒伏することがないから、第1および第2可動部105,110が互いに当接してそれら可動部105,110が横方向内側へ倒伏することはない。物品60は、第1および第2可動部105,110が排泄物に対する2重の障壁を形成するとともに、それら可動部105,110が排泄物に対する障壁として確実に機能するから、それら防漏シート102,103を利用して物品20の着用中における排泄物の横漏れを防ぐことができる。
物品60は、第2可動部110の張出部分115)が物品60の肌当接面と並行するように横方向外側へ張り出し、その着用中に第2可動部110の張出部分115の内面が着用者の肌に面接触するから、第2可動部110が着用者の肌に密着し、可動部110と着用者の肌との間に隙間が生じることはない。この物品60は、第1可動部105が第2可動部110(張出部分115)と直交するように肌当接面の上方へ延び、可動部105の上端縁から下端縁までの寸法が起立部分114の上端縁から下端縁までの寸法よりも長いから、第1可動部105が排泄物に対する障壁として十分に機能し、両側部68,100の外側への排泄物の横漏れを確実に防ぐことができる。
物品60は、脚周り第1弾性部材89の内端部91がコア94の側縁119の内側に位置することで第1弾性部材89の収縮力がコア94に確実に伝わり、物品60の着用時に第1弾性部材89の収縮力によって防漏シート102,103の可動部105,110とコア94とが着用者の肌に押し当てられるから、前胴周り域63と股下域64の前半分74とに延びる可動部105,110とコア94とを着用者の肌に密着させることができる。物品60は、排泄された尿をコア94に確実に吸収保持させることができるとともに、第1,2可動部105,110と着用者の肌との間に隙間が生じることはなく、物品60の着用中における排泄物の横漏れを確実に防ぐことができる。物品60は、防漏シート102,103の可動部105,110が第1弾性部材89と交差し、第1弾性部材89の収縮力がそれら可動部105,110を縦方向へ縮めることがないから、弾性部材108,113の収縮によって可動部105,110が表面シート92の上方へ容易に起き上がる。物品60は、その着用中に第2弾性部材90の収縮力によって股下域64の後半分75と後胴周り域65とが端部66,67に向かって吊り上げられるから、着用中における着用位置からの物品60のずれ下がりを防ぐことができる。物品60は、第1および第2弾性部材89,90が股下域64の前半分74のうちの第2および第3前半分81,82に存在しないから、それら弾性部材89,90がコア94を横切る場合と比較し、弾性部材89,90の収縮力によってコア94に不規則な多数の皺が生じることはない。物品60は、股下域64に延びるコア94の液吸収機能が低下することはなく、股下域64において排泄物をコア94に十分に吸収保持させることができる。
物品60では、第1防漏シート102全体の縦寸法を100%とした場合における第1固定後端部107の縦寸法L6の割合が10%〜25%の範囲にあり、第2防漏シート103全体の縦寸法を100%とした場合における第2固定後端部112の縦寸法L5の割合が25%〜30%の範囲にある。なお、防漏シート102全体の縦寸法と防漏シート103全体の縦寸法とは略同一である。第1固定後端部107の縦寸法L6の割合が25%を超過すると、固定前後端部106,107間に延びる可動部105が表面シート92の上方へ起き上がり難くなるばかりか、可動部105が物品60の横方向内側へ倒伏し易くなり、可動部105が障壁として十分に機能しない場合がある。第2固定後端部112の縦寸法L5の割合が25%未満では、可動部105と同様に可動部110が物品60の厚み方向上方へ延出し、可動部105,110どうしが当接して可動部110を着用者の肌に面接触させることができない。第2固定後端部112の縦寸法L5の割合が30%を超過すると、可動部110が物品60の肌当接面から上方へ起き上がり難くなるばかりか、可動部110が物品60の横方向外側へ倒伏し易くなり、可動部110が障壁として機能しない場合がある。物品60は、第1固定後端部107の縦寸法L6の割合と第2固定後端部112の縦寸法L5の割合とが前記範囲にあるから、第1固定前後端部106,107の間に延びる可動部105が排泄物に対する障壁として確実に機能するとともに、第2固定前後端部111,112の間に延びる可動部110の張出部分115が着用者に肌に面接触し、可動部110を着用者の肌に密着させることができる。なお、この物品60では、図1のそれと同様に、第2防漏シート103の固定前端部111の縦寸法が第1防漏シート102の固定前端部106の縦寸法より長くてもよい。
表面シート27,92には、親水性繊維不織布の他に、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布を使用することができる。裏面シート28,61や防漏シート33,34,102,103には、通気不透液性プラスチックフィルムを使用することもでき、通気不透液性プラスチックフィルムと疎水性繊維不織布とをラミネートした複合シートを使用することもできる。裏面シート28,61,93や防漏シート33,34,102,103には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布の少なくとも片面に、高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布をラミネートした複合不織布(SM不織布、SMS不織布)を使用することもできる。
繊維不織布には、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンドの各製法により製造された不織布を使用することができる。親水性繊維不織布は、親水化処理が施された合成繊維、半合成繊維、再生繊維のうちのいずれか、または、それら繊維を混合した複合繊維から作ることができる。疎水性繊維不織布は、合成繊維から作ることができる。疎水性繊維不織布には、撥水処理が施された半合成繊維や再生繊維が含まれていてもよい。合成繊維には、特に限定はないが、ポリエステル系、ポリアクリロニトリル系、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン系、ポリプロピレン系、ポリスチレン系を使用することができる。合成繊維には、芯鞘型複合繊維、並列型複合繊維、異型中空繊維、微多孔繊維、接合型複合繊維を使用することもできる。胴周り用弾性部材や脚周り用弾性部材、弾性部材には、天然ゴムまたは合成ゴムが使用されている。
シート27,28,33,34,61,92,93,102,103どうしの固着やシート27,28,92,93に対するコア29,94の接合、シート27,28,33,34,61,92,93,102,103に対する弾性部材30,31,39,44,85,88,108,113の接合には、接着剤を使用することができる。接着剤は、シート27,28,33,34,61,92,93,102,103にスパイラル状や波状、ジグザグ状、ドット状、縞状のうちのいずれかの態様で塗布されていることが好ましい。接着剤をそれらの態様でシート27,28,33,34,61,92,93,102,103に塗布すると、それらシート27,28,33,34,61,92,93,102,103どうしが断続的に接合され、コア29,94がシート27,28,92,93に断続的に接合されるとともに、弾性部材30,31,39,44,85,88,108,113がシート27,28,33,34,61,92,93,102,103に断続的に固着される。接着剤には、ホットメルト型接着剤やアクリル系接着剤、ゴム系接着剤のいずれかを使用することができる。
一例として示す着用物品の斜視図。 肌当接面側から示す図1の物品の展開平面図。 図1の3−3線矢視断面図。 図1の4−4線矢視断面図。 図1の5−5線端面図。 他の一例として示す使い捨て着用物品の部分破断斜視図。 前後胴周り域の連結を解除した状態で示す図6の物品の展開平面図。 図6の8−8線矢視断面図。 図6の9−9線矢視断面図。 図7の10−10線端面図。
符号の説明
20 使い捨て着用物品
21 前胴周り域
22 股下域
23 後胴周り域
24 前端部
25 後端部
26 両側部
27 透液性表面シート
28 不透液性裏面シート
29 吸液性コア
32 液抵抗性防漏シート
33 第1防漏シート
34 第2防漏シート
35 第1固定部
36 第1可動部(伸縮性第1可動部)
37 第1固定前端部
38 第1固定後端部
39 伸縮性弾性部材
40 第2固定部
41 第2可動部(伸縮性第2可動部)
42 第2固定前端部
43 第2固定後端部
44 伸縮性弾性部材
60 使い捨て着用物品
61 不透液性第1裏面シート
62 積層パネル
63 前胴周り域
64 股下域
65 後胴周り域
66 前端部
67 後端部
68 両側部
92 透液性表面シート
93 不透液性第2裏面シート
94 吸液性コア
101 液抵抗性防漏シート
102 第1防漏シート
103 第2防漏シート
104 第1固定部
105 第1可動部(伸縮性第1可動部)
106 第1固定前端部
107 第1固定後端部
108 伸縮性弾性部材
109 第2固定部
110 第2可動部(伸縮性第2可動部)
111 第2固定前端部
112 第2固定後端部
113 伸縮性弾性部材
L1 縦寸法
L2 縦寸法
L3 縦寸法
L4 縦寸法
L5 縦寸法
L6 縦寸法

Claims (5)

  1. 前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域と、横方向へ延びる前後端部および縦方向へ延びる両側部とを有し、互いに対向して縦方向へ延びる一対の液抵抗性防漏シートが前記両側部に取り付けられ、それら防漏シートが、第1防漏シートと、前記第1防漏シートの横方向外側に隣接配置された第2防漏シートとから形成された使い捨て着用物品において、
    前記第1防漏シートが、前記側部に位置して縦方向へ延びる第1固定部と、前記第1固定部に並行して縦方向へ延びていて前記物品の肌当接面の上方へ起立性向を有する伸縮性第1可動部と、前記前胴周り域に位置して横方向内側へ倒伏した第1固定前端部と、前記後胴周り域に位置して横方向内側へ倒伏した第1固定後端部とから形成され、
    前記第2防漏シートが、前記側部に位置して縦方向へ延びる第2固定部と、前記第2固定部に並行して縦方向へ延びていて前記肌当接面の上方へ起立性向を有する伸縮性第2可動部と、前記前胴周り域に位置して横方向外側へ倒伏した第2固定前端部と、前記後胴周り域に位置して横方向外側へ倒伏してた第2固定後端部とから形成され、前記第2固定後端部の縦寸法が、前記第1固定後端部のそれよりも長いことを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記第1防漏シート全体の縦寸法を100%とした場合における前記第1固定後端部の縦寸法の割合が、10%〜25%の範囲にあり、前記第2防漏シート全体の縦寸法を100%とした場合における前記第2固定後端部の縦寸法の割合が、25%〜30%の範囲にある請求項1記載の着用物品。
  3. 前記第2固定前端部の縦寸法が、前記第1固定前端部のそれよりも長い請求項1または請求項2に記載の着用物品。
  4. 前記第1防漏シート全体の縦寸法を100%とした場合における前記第1固定前端部の縦寸法の割合が、10%〜25%の範囲にあり、前記第2防漏シート全体の縦寸法を100%とした場合における前記第2固定前端部の縦寸法の割合が、25%〜30%の範囲にある請求項3記載の着用物品。
  5. 前記第2防漏シートの第2可動部が、前記肌当接面の上方に位置しつつ該肌当接面と並行するように横方向外側へ張り出し、前記第1防漏シートの第1可動部が、前記第2可動部と直交するように前記肌当接面の上方へ延びている請求項1ないし請求項4いずれかに記載の着用物品。
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