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JP2006129650A - モータ - Google Patents

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JP2006129650A
JP2006129650A JP2004316966A JP2004316966A JP2006129650A JP 2006129650 A JP2006129650 A JP 2006129650A JP 2004316966 A JP2004316966 A JP 2004316966A JP 2004316966 A JP2004316966 A JP 2004316966A JP 2006129650 A JP2006129650 A JP 2006129650A
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JP2004316966A
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Iwao Takimoto
巌 瀧本
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Nidec Instruments Corp
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

【課題】 分割コアを用いた場合でも、ロータとステータとの同軸度が高く、さらに、軸受ホルダに軸受を保持するための円筒部を形成した場合でも、軸受の保持強度が低下することのないモータを提供すること。
【解決手段】 モータ1は、鉄系金属のプレス成形品からなるモータケース2と、モータケース2に対して円環状に固定された複数の分割コア31を備えたステータ3と、回転軸41を備えたロータ4と、モータケース2の第1および第2の開放端21、22の側で回転軸41を回転可能に支持する第1および第2の軸受5、6と有している。第1のホルダ側フランジ部76と第1のケース側フランジ部26との間、および第2のホルダ側フランジ部87と第2のケース側フランジ部27との間には、一方側に係合突起91、96が形成され、他方側には、係合突起91、96が嵌る係合穴92、97が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モータケースの内周面に固定されたモータに関するものである。
各種のモータのうち、3相のインナーロータ型DCブラシレスモータは、両端に第1の開放端21′および第2の開放端22′を備えたモータケース2′と、モータケース2′の内周面に対して円環状に固定された複数の分割コア31′を備えたステータ3′と、ステータ3′の内側で軸線方向に延びた回転軸41′を備えたロータ4′とを有しており、回転軸41′は、モータケース2′の第1の開放端21′側および第2の開放端22′側に配置された第1の軸受5′および第2の軸受6′によって回転可能に支持されている。
ここで、第1の軸受5′および第2の軸受6′は各々、モータケース2′の第1の開放端21′を覆うようにモータケース2′に取り付けられた第1の軸受ホルダ7′および第2の軸受ホルダ8′に各々、保持されている。また、第1の軸受ホルダ7′および第2の軸受ホルダ8′は、モータケース2′に対して嵌め込み部11′、12′、13′、14′で嵌め込み固定されており、このような嵌め込み固定により、モータケース2′と第1の軸受ホルダ7′および第2の軸受ホルダ8′との位置決めが行われ、それにより、ロータ4′とステータ3′との同軸度が調整されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−111335号公報
このようなモータは、分割コア31′を用いているため、巻線の線積率が高いという利点がある一方、分割コア31′単独ではモータケース2′内に固定することができないという不都合がある。従って、分割コア31′をモータケース2′の内周面に対して接着剤、固定ピン、樹脂モールド、焼き嵌めなど方法で固定する必要があるため、ロータ4′とステータ3′との同軸度はモータケース2′の内周面の加工精度や第1の軸受ホルダ7′および第2の軸受ホルダ8′をモータケース2′に固定した際の精度に大きな影響を受ける。
しかしながら、従来は一般的に、モータケース2′は、アルミニウム材の押し出し加工などにより製造されているため、モータケース2′の内周面の加工精度が低く、かといって、内周面に二次加工を施すと、コストが増大してしまう。
また、第1の軸受ホルダ7′および第2の軸受ホルダ8′をアルミニウム材からなるモータケース2′に嵌め込み固定する際、この嵌め合い部分をきつくすると、糸ばりが発生し、かかる糸ばりがモータケース2′内に脱落すると、絶縁不良を起こすという問題点がある。
さらに、軸受ホルダ7′、8′に軸受5′、6′を保持させるには、軸受ホルダ7′、8′に絞り加工を施して円筒部75′、85′を形成する必要があるが、絞り加工を行うと、この部分が薄くなってしまい、軸受5′、6′の保持強度が低下してしまう。
このような問題点は、モータケース2′を鉄系金属のプレス品で製作すれば概ね、解消できるが、鉄系金属のプレス品の場合、第1の軸受ホルダ7′および第2の軸受ホルダ8′をモータケース2′に嵌め込み固定した際の精度が低いため、ロータ4′とステータ3′との同軸度が低下するという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、分割コアを用いた場合でも、ロータとステータとの同軸度が高いモータを提供することにある。
また、本発明の課題が、軸受ホルダに軸受を保持するための円筒部を形成した場合でも、軸受の保持強度が低下することのないモータを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、少なくとも一方が開放端になっているモータケースと、該モータケースの内周面に対して円環状に固定された複数の分割コア、および該複数の分割コアの各々に巻回されたコイルを備えたステータと、該ステータの内側で軸線方向に延びた回転軸、および該回転軸の外周面に固定されたマグネットを備えたロータと、前記モータケースの前記開放端側で前記回転軸を回転可能に支持する軸受とを有するモータにおいて、前記モータケースは、鉄系金属のプレス成形品であり、前記軸受は、前記モータケースの開放端を覆うように当該モータケースの開放端側に取り付けられた軸受ホルダに保持され、前記軸受ホルダおよび前記モータケースは、軸線方向で少なくとも一部が重なり合うホルダ側フランジ部およびケース側フランジ部を備え、前記ホルダ側フランジ部の側、および前記ケース側フランジ部のうちの一方側には、他方側に向けて突出する係合突起が形成され、他方側には前記係合突起が嵌る係合穴が形成されていることを特徴とする。
本発明では、モータケースとして鉄系金属のプレス成形品を用いているため、内周面の寸法精度などが高い。従って、モータケースの内周面に二次加工を施さずに、当該内周面に分割コアを固定した場合でも、モータケースとステータとの間に高い同軸度を確保できるので、加工コストを低減できる。また、軸受ホルダとモータケースとは、軸線方向で少なくとも一部が重なり合うホルダ側フランジ部およびケース側フランジ部において係合突起と係合穴とによる位置決めを行っているので、軸受ホルダとモータケースとを容易に位置決めできる。また、係合突起と係合穴とによる位置決めであるため、精度が高いので、モータケースと軸受との間の同軸度が高く、ロータとステータとの間に高い同軸度を確保できる。しかも、モータケースは、鉄系金属のプレス成形品であるため、係合突起あるいは係合穴を容易に形成することができる。さらにまた、モータケースが鉄系金属製であれば、磁路の形成にモータケースを利用できるという利点があり、モータの小型化に適している。
本発明は、モータケースの両端が開放端になっている場合にも適用することができる。すなわち、本発明の別の形態では、両端に第1の開放端および第2の開放端を備えたモータケースと、該モータケースの内周面に対して円環状に固定された複数の分割コア、および該複数の分割コアの各々に巻回されたコイルを備えたステータと、該ステータの内側で軸線方向に延びた回転軸、および該回転軸の外周面に固定されたマグネットを備えたロータと、前記モータケースの前記第1の開放端側および第2の開放端側で前記回転軸を回転可能に支持する第1の軸受および第2の軸受とを有するモータにおいて、前記モータケースは、鉄系金属のプレス成形品であり、前記第1の軸受および前記第2の軸受のうち、第1の軸受は、前記モータケースの第1の開放端を覆うように当該モータケースの第1の開放端側に取り付けられた第1の軸受ホルダに保持され、前記第1の軸受ホルダおよび前記モータケースの前記第1の開放端側は、軸線方向で少なくとも一部が重なり合う第1のホルダ側フランジ部および第1のケース側フランジ部を備え、前記第1のホルダ側フランジ部の側、および前記第1のケース側フランジ部のうちの一方側には、他方側に向けて突出する第1の係合突起が形成され、他方側には前記第の係合突起が嵌る第1の係合穴が形成されていることを特徴とする。
ここで、前記第2の軸受においても、前記第1の軸受と同様、前記モータケースの第2の開放端を覆うように当該モータケースの第2の開放端側に取り付けられた第2の軸受ホルダに保持され、前記第2の軸受ホルダおよび前記モータケースの前記第2の開放端側は、軸線方向で少なくとも一部が重なり合う第2のホルダ側フランジ部および第2のケース側フランジ部を備え、前記第2のホルダ側フランジ部の側、および前記第2のケース側フランジ部のうちの一方側には、他方側に向けて突出する第2の係合突起が形成され、他方側には前記第2の係合突起が嵌る第2の係合穴が形成されている構成を採用することが好ましい。
本発明において、前記軸受ホルダは、鉄系金属の成形品であることが好ましい。このように構成すると、軸受ホルダに軸受を保持するための円筒部を形成した場合でも、軸受の保持強度が低下することがない。
本発明において、前記第1の軸受ホルダおよび前記第2の軸受ホルダのうち、一方の軸受ホルダがアルミニウム系金属製である場合、当該一方の軸受ホルダのホルダ側フランジ部に前記係合穴が形成され、前記第1のケース側フランジ部および前記第2のケース側フランジ部のうち、前記一方の軸受ホルダと重なり合うケース側フランジ部に前記係合突起が形成されていることが好ましい。すなわち、軸受ホルダがアルミニウム系金属製の場合、その切削加工時に係合突起を形成することができないが、穴加工であれば、比較的容易に形成できる。これに対して、プレス加工品であれば、突起を形成するのも容易である。従って、係合突起についてはプレス加工品からなるケース側フランジ部に形成することが好ましい。
本発明において、前記係合穴は、肉厚方向における途中位置まで凹んだ半抜きの係合穴であることが好ましい。すなわち、係合穴を貫通穴として形成すると、バリなどが脱落してモータケースの内部で絶縁不良を起こす原因となるが、半抜きの係合穴であれば、かかるバリがモータケース内に脱落することがないので、バリなどの脱落に起因する絶縁不良を防止することができる。
本発明を適用したモータでは、モータケースとして鉄系金属のプレス成形品を用いているため、内周面の寸法精度などが高い。従って、モータケースの内周面に二次加工を施さずに、当該内周面に分割コアを固定した場合でも、モータケースとステータとの間に高い同軸度を確保できるので、加工コストを低減できる。また、軸受ホルダとモータケースとは、軸線方向で少なくとも一部が重なり合うホルダ側フランジ部およびケース側フランジ部において係合突起と係合穴とによる位置決めを行っているので、軸受ホルダとモータケースとを容易に位置決めできる。また、係合突起と係合穴とによる位置決めであるため、精度が高いので、モータケースと軸受との間の同軸度が高く、ロータとステータとの間に高い同軸度を確保できる。しかも、モータケースは、鉄系金属のプレス成形品であるため、係合突起あるいは係合穴を容易に形成することができる。さらにまた、モータケースが鉄系金属製であれば、磁路の形成にモータケースを利用できるという利点がある。
図面を参照して、本発明を適用したモータを説明する。
(全体構成)
図1は、本発明を適用したモータの断面図である。図1において、本形態のモータ1は、3相のインナーロータ4型DCブラシレスモータ1であり、両端に第1の開放端21および第2の開放端22を備えたモータケース2と、円環状のステータ3と、ステータ3の内側で軸線方向に延びた回転軸41、および該回転軸41の外周面に固定されたマグネット42を備えたロータ4とを有していている。回転軸41は、モータケース2の第1の開放端21側および第2の開放端22側で第1の軸受5および第2の軸受6によって回転可能に支持されている。
ここで、ステータ3は、複数の分割コア31と、これらの分割コア31の各々に巻回されたコイル32とを備えており、複数の分割コア31とコイル32とはインシュレータ33によって絶縁分離されている。このような分割コア31を用いた場合には、巻線の線積率が高いという利点がある一方、分割コア31単独ではモータケース2内に固定することができない。従って、分割コア31は、接着剤、固定ピン、樹脂モールド、焼き嵌めなど方法でモータケース2の内周面に対して円環状に固定されている。
ここで、第1の軸受5および第2の軸受6は、各々モータケース2の第1の開放端21を覆うようにモータケース2の開放端側に取り付けられた第1の軸受ホルダ7および第2の軸受ホルダ8に各々、保持されている。すなわち、第1の軸受ホルダ7および第2の軸受ホルダ8には、その中央部分に小径の円筒部75、85が形成されており、これらの円筒部75、85に第1の軸受5および第2の軸受6が固定されている。
また、第1の軸受ホルダ7および第2の軸受ホルダ8は、モータケース2に対して嵌め込み部11、12で嵌め込み固定されており、このような嵌め込み固定により、モータケース2の第1の開放端21および第2の開放端22は、第1の軸受ホルダ7および第2の軸受ホルダ8によって塞がれた状態にある。
なお、モータケース2の第2の開放端22側には、さらに第2の軸受ホルダ8より外側にカップ状のカバー29がボルトなどにより取り付けられており、カバー29の内側には、エンコーダー(図示せず)などを配置する空間が形成されている。
(モータケース2および軸受ホルダの構成)
本形態において、モータケース2、第1の軸受ホルダ7および第2の軸受ホルダ8は、それぞれ、以下に示すように構成され、
モータケース2:鉄系金属のプレス成形品
第1の軸受ホルダ7:鉄系金属のプレス成形品
第2の軸受ホルダ8:鉄系金属のプレス成形品
いずれの部品も鉄系金属、例えば、冷間圧延鋼板(SPCC)や亜鉛めっき鋼板(SECEF)等の鋼板部材のプレス成形品からなる。
このように構成したモータ1において、モータケース2の第1の開放端21側には、半径方向外側に張り出た第1のケース側フランジ部26が形成されている一方、第1の軸受ホルダ7の第1のホルダ側フランジ部76は、第1のケース側フランジ部26と軸線方向で部分的に重なり合っている。
また、第1のケース側フランジ部26には、周方向の複数箇所にプレス形成時に第1の係合突起91が形成されている一方、第1のホルダ側フランジ部76には、周方向の複数箇所にプレス形成時に、第1の係合突起91が嵌る第1の係合穴92が形成されている。ここで、第1の係合穴92は、肉厚方向における途中位置まで凹んだ半抜きの穴である。
モータケース2の第2の開放端22側では、半径方向内側に張り出た第2のケース側フランジ部27が形成されている一方、第2の軸受ホルダ8の第2のホルダ側フランジ部87は、第2のケース側フランジ部27と軸線方向で部分的に重なり合っている。
また、第2のホルダ側フランジ部87には、周方向の複数箇所にプレス形成時に第2の係合突起96が形成されている一方、第2のケース側フランジ部27には、周方向の複数箇所にプレス形成時に、第2の係合突起96が嵌る第2の係合穴97が形成されている。ここで、第2の係合穴97は、肉厚方向における途中位置まで凹んだ半抜きの穴である。
(組み立て方法)
このような構成のモータ1の組み立て工程では、まず、分割コア31の各々にコイル32を巻回した後、複数の分割コア31をモータケース2の内周面に沿って固定し、円環状のステータ3を構成する。
次に、第1の軸受5を保持した第1の軸受ホルダ7をモータケース2の第1の開放端21側に嵌め込み固定した後、必要に応じてボルトなどで固定する。その際、第1のケース側フランジ部26の第1の係合突起91を第1のホルダ側フランジ部76の第1の係合穴92に嵌めて、第1の軸受ホルダ7をモータケース2の第1の開放端21側に位置決めする。
次に、モータケース2の第2の開放端22側からロータ4の回転軸41の先端側を差し込んで、回転軸41を第1の軸受5に挿入する。
次に、第2の軸受6を保持した第2の軸受ホルダ8をモータケース2の第2の開放端22側に取り付ける。その際、ロータ4の回転軸41の基端側を第2の軸受6に挿入する。また、第2のホルダ側フランジ部87の第2の係合突起96を第2のケース側フランジ部27の第2の係合穴97に嵌めて、第2の軸受ホルダ8をモータケース2の第2の開放端22側に位置決めする。このようにしてモータ1が組み立てられる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のモータ1では、モータケース2として鉄系金属のプレス成形品を用いているため、内周面の寸法精度などが高い。従って、モータケース2の内周面に二次加工を施さずに、当該内周面に分割コア31をした場合でも、モータケース2とステータ3との間に高い同軸度を確保できるので、加工コストを低減できる。
また、軸受ホルダ7、8とモータケース2とは、軸線方向で少なくとも一部が重なり合うホルダ側フランジ部76、87およびケース側フランジ部26、27において係合突起91、96と係合穴92、97とによる位置決めを行っているので、軸受ホルダ7、8とモータケース2とを容易に位置決めできる。
また、係合突起91、96と係合穴92、97とによる位置決めであるため、位置決め精度が高いので、モータケース2と軸受5、6との間の同軸度が高く、ロータ4とステータ3との間に高い同軸度を確保できる。
しかも、モータケース2、第1の軸受ホルダ7、および第2の軸受ホルダ8はいずれも、鉄系金属のプレス成形品であるため、係合突起あるいは係合穴を容易に形成することができる。
さらに、モータケース2が鉄系金属製であれば、磁路の形成にモータケース2を利用できるという利点がある。
さらにまた、軸受ホルダは、鉄系金属の成形品であるため、軸受ホルダに軸受を保持するための円筒部75、85を形成した場合でも、軸受の保持強度が低下することがない。
(第1の変形例)
上記形態では、各部材に対して以下の構成
モータケース2:鉄系金属のプレス成形品
第1の開放端21側
第1のケース側フランジ部26:第1の係合突起91
第1の軸受ホルダ7:鉄系金属のプレス成形品
第1のホルダ側フランジ部76:第1の係合穴92
第2の開放端22側
第2のケース側フランジ部27:第2の係合穴97
第2の軸受ホルダ8:鉄系金属のプレス成形品
第2のホルダ側フランジ部87:第2の係合突起96
を採用したが、以下の構成
モータケース2:鉄系金属のプレス成形品
第1の開放端21側
第1のケース側フランジ部26:第1の係合穴92(または第1の係合突起91)
第1の軸受ホルダ7:鉄系金属のプレス成形品
第1のホルダ側フランジ部76:第1の係合突起91(または第1の係合穴92)
第2の開放端22側
第2のケース側フランジ部27:第2の係合穴97(または第2の係合突起96)
第2の軸受ホルダ8:鉄系金属のプレス成形品
第2のホルダ側フランジ部87:第2の係合突起96(または第2の係合穴97)
を採用することができる。すなわち、鉄系金属のプレス成形品であれば、係合突起および係合穴のいずれを形成するのも容易であるので、例えば、第1の係合突起91および第2の係合突起96を第1のホルダ側フランジ部76および第2のホルダ側フランジ部87に各々形成し、第1の係合穴92および第2の係合穴97突起を第1のケース側フランジ部26および第2のケース側フランジ部27に各々形成してもよい。また、第1の係合突起91および第2の係合突起96を第1のケース側フランジ部26および第2のケース側フランジ部27に各々形成し、第1の係合穴92および第2の係合穴97を第1のホルダ側フランジ部76および第2のホルダ側フランジ部87に各々形成してもよい。
(第2の変形例)
また、上記形態では、第1の軸受ホルダ7および第2の軸受ホルダ8のいずれをも鉄系金属のプレス成形品で形成したが、本例、および以下に示す第3および第4の変形例に示すように、第1の軸受ホルダ7および第2の軸受ホルダ8の一方あるいは双方をアルミニウム系金属の切削加工品で形成してもよい。但し、切削加工で係合突起を形成するのは、加工効率が著しく低下するので、以下の構成
モータケース2:鉄系金属のプレス成形品
第1の開放端21側
第1のケース側フランジ部26:第1の係合突起91
第1の軸受ホルダ7:アルミニウム系金属の切削加工品
第1のホルダ側フランジ部76:第1の係合穴92
第2の開放端22側
第2のケース側フランジ部27:第2の係合突起96
第2の軸受ホルダ8:アルミニウム系金属の切削加工品
第2のホルダ側フランジ部87:第2の係合穴97
のように、アルミニウム系金属の切削加工品の側には係合穴を形成することが好ましい。このように、アルミニウム系金属の切削加工品からなる軸受ホルダに係合穴を形成するのであれば、効率よく形成することができる。
(第3の変形例)
また、以下の構成
モータケース2:鉄系金属のプレス成形品
第1の開放端21側
第1のケース側フランジ部26:第1の係合突起91
第1の軸受ホルダ7:アルミニウム系金属の切削加工品
第1のホルダ側フランジ部76:第1の係合穴92
第2の開放端22側
第2のケース側フランジ部27:第2の係合突起96(または第2の係合穴97)
第2の軸受ホルダ8:鉄系金属のプレス成形品
第2のホルダ側フランジ部87:第2の係合穴97(または第2の係合突起96)
を採用してもよい。
(第4の変形例)
さらに、以下の構成
モータケース2:鉄系金属のプレス成形品
第1の開放端21側
第1のケース側フランジ部26:第1の係合突起91(または第2の係合穴97)
第1の軸受ホルダ7:鉄系金属のプレス成形品
第1のホルダ側フランジ部76:第1の係合穴92(または第2の係合突起96)
第2の開放端22側
第2のケース側フランジ部27:第2の係合突起96
第2の軸受ホルダ8:アルミニウム系金属の切削加工品
第2のホルダ側フランジ部87:第2の係合穴97
を採用してもよい。
(その他の変形例)
なお、上記形態では、モータケース2の両端が開放端になっている例であったが、モータケース2の一方端ではモータケース2に直接、軸受が保持され、他方端のみが開放端になっているモータ1に本発明を適用してもよい。また、第1の軸受ホルダ7および第2の軸受ホルダ8の一方あるいは双方をアルミニウム系金属製とする場合にはダイカスト品を用いてもよい。また、第1の軸受ホルダ7および第2の軸受ホルダ8の一方あるいは双方にアルミニウム系金属製のプレス加工品を用いてもよい。
また、上記形態では、図面に向かって左側に配置された部材や開放端を第1とし、図面に向かって右側に配置された部材や開放端を軸受ホルダを第2としたが、その逆であってもよい。
本発明を適用したモータの断面図である。 従来のモータの断面図である。
符号の説明
1 モータ
2 モータケース
3 ステータ
4 ロータ
5 第1の軸受
6 第2の軸受
21 第1の開放端
22 第2の開放端
26 第1のケース側フランジ部
27 第2のケース側フランジ部
31 分割コア
41 回転軸
76 第1のホルダ側フランジ部
87 第2のホルダ側フランジ部
91 第1の係合突起
92 第1の係合穴
96 第2の係合突起
97 第2の係合穴

Claims (7)

  1. 少なくとも一方が開放端になっているモータケースと、
    該モータケースの内周面に対して円環状に固定された複数の分割コア、および該複数の分割コアの各々に巻回されたコイルを備えたステータと、
    該ステータの内側で軸線方向に延びた回転軸、および該回転軸の外周面に固定されたマグネットを備えたロータと、
    前記モータケースの前記開放端側で前記回転軸を回転可能に支持する軸受と
    を有するモータにおいて、
    前記モータケースは、鉄系金属のプレス成形品であり、
    前記軸受は、前記モータケースの開放端を覆うように当該モータケースの開放端側に取り付けられた軸受ホルダに保持され、
    前記軸受ホルダおよび前記モータケースは、軸線方向で少なくとも一部が重なり合うホルダ側フランジ部およびケース側フランジ部を備え、
    前記ホルダ側フランジ部の側、および前記ケース側フランジ部のうちの一方側には、他方側に向けて突出する係合突起が形成され、他方側には前記係合突起が嵌る係合穴が形成されていることを特徴とするモータ。
  2. 両端に第1の開放端および第2の開放端を備えたモータケースと、
    該モータケースの内周面に対して円環状に固定された複数の分割コア、および該複数の分割コアの各々に巻回されたコイルを備えたステータと、
    該ステータの内側で軸線方向に延びた回転軸、および該回転軸の外周面に固定されたマグネットを備えたロータと、
    前記モータケースの前記第1の開放端側および第2の開放端側で前記回転軸を回転可能に支持する第1の軸受および第2の軸受と
    を有するモータにおいて、
    前記モータケースは、鉄系金属のプレス成形品であり、
    前記第1の軸受および前記第2の軸受のうち、第1の軸受は、前記モータケースの第1の開放端を覆うように当該モータケースの第1の開放端側に取り付けられた第1の軸受ホルダに保持され、
    前記第1の軸受ホルダおよび前記モータケースの前記第1の開放端側は、軸線方向で少なくとも一部が重なり合う第1のホルダ側フランジ部および第1のケース側フランジ部を備え、
    前記第1のホルダ側フランジ部の側、および前記第1のケース側フランジ部のうちの一方側には、他方側に向けて突出する第1の係合突起が形成され、他方側には前記第の係合突起が嵌る第1の係合穴が形成されていることを特徴とするモータ。
  3. 請求項1において、前記第2の軸受は、前記モータケースの第2の開放端を覆うように当該モータケースの第2の開放端側に取り付けられた第2の軸受ホルダに保持され、
    前記第2の軸受ホルダおよび前記モータケースの前記第2の開放端側は、軸線方向で少なくとも一部が重なり合う第2のホルダ側フランジ部および第2のケース側フランジ部を備え、
    前記第2のホルダ側フランジ部の側、および前記第2のケース側フランジ部のうちの一方側には、他方側に向けて突出する第2の係合突起が形成され、他方側には前記第2の係合突起が嵌る第2の係合穴が形成されていることを特徴とするモータ。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記軸受ホルダは、鉄系金属のプレス成形品であることを特徴とするモータ。
  5. 請求項3において、前記第1の軸受ホルダおよび前記第2の軸受ホルダのうち、一方の軸受ホルダがアルミニウム系金属製であり、当該一方の軸受ホルダのホルダ側フランジ部に前記係合穴が形成され、
    前記第1のケース側フランジ部および前記第2のケース側フランジ部のうち、前記一方の軸受ホルダと重なり合うケース側フランジ部に前記係合突起が形成されていることを特徴とするモータ。
  6. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記軸受ホルダは、アルミニウム系金属製であり、前記ケース側フランジ部に前記係合突起が形成され、前記ホルダ側フランジ部に前記係合穴が形成されていることを特徴とするモータ。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記係合穴は、肉厚方向における途中位置まで凹んだ半抜きの係合穴であることを特徴とするモータ。
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